JP2001337827A - 自然言語対話システム、自然言語対話システムにおけるヘルパーエージェントおよび仲介プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

自然言語対話システム、自然言語対話システムにおけるヘルパーエージェントおよび仲介プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2001337827A
JP2001337827A JP2000153627A JP2000153627A JP2001337827A JP 2001337827 A JP2001337827 A JP 2001337827A JP 2000153627 A JP2000153627 A JP 2000153627A JP 2000153627 A JP2000153627 A JP 2000153627A JP 2001337827 A JP2001337827 A JP 2001337827A
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Shiro Takada
司郎 高田
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ATR Media Integration and Communication Research Laboratories
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、ヘルパーエージェントと各種サ
ービス提供エージェントとが協調して自然言語対話イン
タフェースの分散処理を行うことができるようになる自
然言語対話システムを提供することを目的とする。 【解決手段】 ヘルパーエージェントは、利用者からの
入力文に対して自然言語処理を行なう手段、利用者から
の入力文が行為指示であると解釈した場合には、利用者
から行為指示されたサービスを提供するサービス提供エ
ージェントを、イエローページサーバに問い合わせるこ
とによって、検索する手段、検索によって得られたサー
ビス提供エージェントに、利用者の入力文に対する自然
言語処理と問題解決とを行うとともにその利用者への出
力を返信するように依頼する手段、および上記サービス
提供エージェントから利用者への出力依頼を受け取った
ときに、その内容を利用者に出力する手段を備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自然言語対話シ
ステム、自然言語対話システムにおけるヘルパーエージ
ェントおよび仲介プログラムを記録したコンピュータ読
み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】インターネットの普及により、多種多様
で大量な情報を迅速にかつ容易に手に入れ、計算機で処
理できるようになった現在、利用者の興味、知識および
意図を推定し、このような多種多様で大量な情報の中か
ら個人化された情報をフィルタリングして提供する個人
化エージェント技術が求められている(文献1参照)。
【0003】文献1: 角 薫,角 康之,間瀬健二,
中須賀真一,堀 浩一:個人の既念空間を利用した興味
の推定による情報提供,電子情報通信学会論文誌,Vol.
J82-D-II, No.10, pp. 1634-1644(1999).
【0004】個人化エージェント技術を、ある目的を達
成するために現在持っている知識では不十分であると感
じている不特定の利用者に提供する場合、曖昧な利用者
の興味、知識および意図などを柔軟に解釈するためのイ
ンタラクティブな自然言語インタフェース、すなわち自
然言語対話インタフェースが必要である。自然言語対話
インタフェースの実現には、次のような点が問題として
挙げられる。
【0005】自然言語表現の多様性を吸収する意味表
現 対話中の文を文脈に依存して解釈する文脈処理 利用者とエージェントとの対話制御
【0006】意味表現の研究として、高木等(文献2参
照)は、多様で状況依存的な表層表現を、多様性や不定
形性を排除し、対話の意味内容の比較や蓄積を可能にす
るような意味表現に変換した上で、文脈処理や対話制御
を行なおうとしている。
【0007】文献2:高木朗,中島秀之,麻生秀樹,伊
東幸宏,和泉憲明,片桐恭弘,白井克彦:JDT:日本語対
話システム構築用ツール群の開発プロジェクト,言語・
音声理解と対話処理研究会(第27回), 人工知能学会,
pp. 17-22(1999).
【0008】文脈処理の研究では、田窪等による文献3
が参考となる。
【0009】文献3:田窪行則,西山佑司,三藤博,亀
山恵,片桐恭弘: 談話と文脈,言語の科学シリーズ,N
o.7, 岩波書店(1999).
【0010】対話制御の研究では、事情通ロボット(文
献4参照)などが挙げられる。
【0011】文献4:Toshihiro Matsui, Hideki Asoh,
John Fry, Yoich Motomura, Futoshi Asano, Takio Ku
rita, Isao Hara, and Nobuyuki Otsu: Integrated nat
uralspoken dialog system of Jijo-2 mobile robot fo
r office dervices, Proc.of Sixteenth National Conf
erence on Artificial Intelligence(AAAI-99), pp. 62
1-627(1999).
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、ヘルパー
エージェントと各種サービス提供エージェントとが協調
して自然言語対話インタフェースの分散処理を行うこと
ができるようになる自然言語対話システム、自然言語対
話システムにおけるヘルパーエージェントおよび仲介プ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、利用者の端
末内においてネットワーク上の汎用的な自然言語対話イ
ンタフェースとして機能するヘルパーエージェント、ネ
ットワークに接続されかつ各種サービスを提供する複数
のサービス提供エージェント、ならびに、ネットワーク
に接続されかつ各サービス提供エージェント毎にエージ
ェント名および提供するサービス内容が登録されている
イエローページサーバを備えており、ヘルパーエージェ
ントは、利用者からの入力文に対して自然言語処理を行
なう手段、利用者からの入力文が行為指示であると解釈
した場合には、利用者から行為指示されたサービスを提
供するサービス提供エージェントを、イエローページサ
ーバに問い合わせることによって、検索する手段、検索
によって得られたサービス提供エージェントに、利用者
の入力文に対する自然言語処理と問題解決とを行うとと
もにその利用者への出力を返信するように依頼する手
段、および上記サービス提供エージェントから利用者へ
の出力依頼を受け取ったときに、その内容を利用者に出
力する手段を備えていることを特徴とする。
【0014】利用者からの入力文に対して自然言語処理
を行なう手段としては、たとえば、利用者の入力が、”
挨拶”、”行為指示”または”終結宣言”であるかを判
断するための簡易的な意味解析を行なうものが用いられ
る。
【0015】この発明は、利用者の端末内においてネッ
トワーク上の汎用的な自然言語対話インタフェースとし
て機能するヘルパーエージェント、ネットワークに接続
されかつ各種サービスを提供する複数のサービス提供エ
ージェント、ならびに、ネットワークに接続されかつ各
サービス提供エージェント毎にエージェント名および提
供するサービス内容が登録されているイエローページサ
ーバを備えた自然言語対話システムにおけるヘルパーエ
ージェントであって、利用者からの入力文に対して自然
言語処理を行なう手段、利用者からの入力文が行為指示
であると解釈した場合には、利用者から行為指示された
サービスを提供するサービス提供エージェントを、イエ
ローページサーバに問い合わせることによって、検索す
る手段、検索によって得られたサービス提供エージェン
トに、利用者の入力文に対する自然言語処理と問題解決
とを行うとともにその利用者への出力を返信するように
依頼する手段、および上記サービス提供エージェントか
ら利用者への出力依頼を受け取ったときに、その内容を
利用者に出力する手段を備えていることを特徴とする。
【0016】利用者からの入力文に対して自然言語処理
を行なう手段としては、たとえば、利用者の入力が、”
挨拶”、”行為指示”または”終結宣言”であるかを判
断するための簡易的な意味解析を行なうものが用いられ
る。
【0017】この発明は、ネットワークに接続されかつ
各種サービスを提供する複数のサービス提供エージェン
トと、利用者との間の仲介を行なうための仲介プログラ
ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であ
って、利用者からの入力文に対して自然言語処理を行な
うステップ、利用者からの入力文が行為指示であると解
釈した場合には、利用者から行為指示されたサービスを
提供するエージェントを、ネットワークに接続されかつ
各サービス提供エージェント毎にエージェント名および
提供するサービス内容が登録されているイエローページ
サーバに問い合わせることによって、検索するステッ
プ、検索によって得られたサービス提供エージェント
に、利用者の入力文に対する自然言語処理と問題解決と
を行うとともにその利用者への出力を返信するように依
頼するステップ、および上記サービス提供エージェント
から利用者への出力依頼を受け取ると、その内容を利用
者に出力するステップをコンピュータに実行させるため
の仲介プログラムを記録していることを特徴とする。
【0018】利用者からの入力文に対して自然言語処理
を行なうステップでは、たとえば、利用者の入力が、”
挨拶”、”行為指示”または”終結宣言”であるかを判
断するための簡易的な意味解析が行なわれる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0020】〔A〕本願発明の考え方の説明
【0021】図1は、インターネット上における自然言
語対話システムの概略構成を示している。
【0022】自然言語対話システムは、図1に示すよう
に、利用者の端末内においてインターネット40上の汎
用的な自然言語対話インタフェースとして機能するヘル
パーエージェント(以下HAという)10と、各種サー
ビスを提供する複数のサービス提供エージェント(以
下、単にエージェントという)20と、エージェント2
0を管理するイエローページサーバ(以下、YPと略
す)30とを備えている。
【0023】ヘルパーエージェントとは、一般に、イン
ターネットおよびモーバイルコンピューティングなどの
広域情報ネットワーク上で、十分に組織化されていない
不特定多数の人々の活動を支援するコミュニティーウエ
アの一つとして、複数の人との対話能力を持ち、人を助
けるという社会的役割を持つエージェントをいう(文献
5、6参照)。
【0024】文献5:Katherine Isbister, Hideyuki N
akanishi, Toru Ishida, and CliffNass: Helper Agen
t: Designing an Assistant for Human-Human Interact
ionin a Virtual Meeting Space, Proc. of Internatio
nal Conference on Human Factors in Computing Syste
ms(CHI-2000),pp.57-64(2000).
【0025】文献6: Toru Ishida: Towards Communit
yware Proc. of International Conference and Exhibi
tion on the Practical Application of Intelligent A
gents and Multi-Agent Technology(PAAM-97), pp.7-21
(1997).
【0026】HA10、エージェント20およびYP3
0は、インターネット40に接続されている。各エージ
ェント20は、YP30に、エージェント名と提供する
サービス内容を登録している。HA10は主に利用者と
の対話制御を行なって、利用者とエージェントとの仲介
を行なう。HA10によって利用者と仲介されているエ
ージェント20は主に自然言語処理(特に、意味解析や
文脈処理など)や問題解決を行なう。
【0027】上記のような構成において、HA10は、
利用者の入力が、”挨拶”、”行為指示”または”終結
宣言”であるかを判断するために簡易的な意味解析を行
なう。なお、この明細書では、行為指示の発話内目的の
対象、つまり、”聞き手に実行させようと試みる一連の
行動”を”サービス”と呼ぶことにする。
【0028】HA10は、利用者の入力が”行為指示”
であると解釈すると、そのサービスを提供するエージェ
ントの紹介を、YP30に問い合わせる。
【0029】HA10は、エージェント20の紹介をY
P30から受け取ると、利用者とそのエージェント20
との仲介を開始し、そのエージェント20に、利用者の
入力文に対する自然言語処理と問題解決とを行うととも
にその利用者への出力をHA10に返信するように依頼
する。エージェント20は、利用者の入力文に対して、
自然言語処理および問題解決を行なうことにより、利用
者に対する出力を作成してHA10に返信する。
【0030】HA10は、当該エージェント20から利
用者への出力依頼を受け取ると、その内容を利用者に出
力する。この後、利用者またはエージェント20から”
終結宣言”が出されるまで、両者の対話を仲介する。
【0031】〔B〕具体例の説明
【0032】以下、この発明を研究所見学案内システム
に適用した場合の具体例について説明する。
【0033】〔1〕研究所見学案内システムの概要
【0034】研究所見学案内システムは、インターネッ
ト利用者と、自然言語対話インタフェースを通じて対話
を繰り返すことで、利用者の興味、知識および意図を推
定し、それら個人化情報に基づいて、情報フィルタリン
グされた研究テーマを利用者に提供する。そして、利用
者の希望に沿った見学テーマを決定し、利用者とそれら
研究テーマの見学対応研究者とのスケジュール調整を行
なって見学日程を決定する。
【0035】図2は、研究所見学案内システムの主なエ
ージェント構成を示している。
【0036】この例では、エージェントとして、見学受
付エージェント21、スケジュール調整エージェント2
2、見学テーマ提案エージェント23、テーマ選定学習
エージェント24、見学者個人情報エージェント25、
研究者毎に設けられた研究者秘書エージェント26が存
在している。
【0037】研究テーマは、見学テーマ提案エージェン
ト23が、研究者秘書エージェント26に対してオーク
ションを行なって決定する。
【0038】また、見学日程は、スケジュール調整エー
ジェント22が、研究者に権利移譲された研究者秘書エ
ージェント26と利用者とのスケジュール調整を繰り返
して決定する。
【0039】〔2〕対話例
【0040】図3は、利用者Uと、研究所見学案内シス
テムSとの対話例を示している。
【0041】〔3〕ヘルパーエージェントの説明
【0042】HA10は、インターネット上の汎用的な
自然言語対話インタフェースとして、利用者の端末で実
行する。HA10は、キーボード入力(あるいは音声入
力)、HTTPなどのGUI および音声出力などのユーザイン
タフェースを持ち、利用者または他のエージェント20
からの入力または通信の割り込みを常に受け付ける。
【0043】〔3.1〕HAの概要 HA10は、利用者の入力が、”挨拶”、”行為指示”
または”終結宣言”であるかを判断するために簡易的な
意味解析を行なう。
【0044】”行為指示”の判定は、たとえば、次のよ
うに行なわれる。つまり、”指示する”、”要請す
る”、”頼む/問う”、”質問する”、”尋ねる”、”
尋問する”、”依頼する”、”懇願する”、”請願す
る”、”願う/乞う”、”嘆願する”、”哀願す
る”、”請う”、”祈願する”、”指図する”、”求め
る”、”要求する”、”請求する”、”命令する”など
の行為指示の発話行為(命令)動詞(文献7参照)を持
つ入力は、”行為指示”であると解釈する。
【0045】文献7:Daniel Vanderveken: Meaning an
d Speech Acts, Vol.1, Cambride Univ. Press(1990).
(久保進監訳: 意味と発話行為, ひつじ書房(1997).)
【0046】HA10は、利用者の入力が”行為指示”
であると解釈すると、そのサービスを提供するエージェ
ント20の紹介を、イエローページを管理するYP30
に問い合わせる。
【0047】そして、そのようなエージェント20の紹
介をYP30から受け取ると、HA10は、利用者とそ
のエージェント20との仲介を開始し、そのエージェン
ト20に、利用者の入力文に対する自然言語処理と問題
解決とを行うとともにその利用者への出力をHA10に
返信するように依頼する。
【0048】そして、HA10は、そのエージェント2
0から利用者への出力依頼を受け取ると、その内容を利
用者に出力する。この後、利用者またはエージェント2
0から”終結宣言”が出されるまで、両者の対話を仲介
する。つまり、HA10は、利用者から行為指示された
サービスを提供するエージェント20と利用者との対話
を仲介するエージェントである。
【0049】この明細書では、”現在、HAが利用者と
仲介しているエージェント”のことを、”仲介中のエー
ジェント”と呼ぶことにする。
【0050】利用者から新たな行為指示があったとき、
どのような場合に、仲介するエージェント20を変更す
る必要があるかについて説明する。まず、”新たな行為
指示”や”終結宣言”に対するサービスの出現に関する
種類を、次のように定義する。
【0051】 ”新規サービス” YP30から新たにエージェント20が紹介されたが、
仲介中のエージェントが存在しない場合
【0052】 ”現行サービス” YP30から新たにエージェント20が紹介されたが、
仲介中のエージェントと名前が同じ場合、または、YP
30から新たにエージェント20が紹介されなかった
が、仲介中のエージェントが存在する場合
【0053】 ”別途サービス” YP30から新たにエージェント20が紹介されたが、
仲介中のエージェントと名前が異なる場合
【0054】 ”以前のサービス” 上記”別途サービス”の条件に加えて、後述するエージ
ェントスタックESにYP30から紹介されたエージェ
ント20が少なくとも1つ以上存在する場合
【0055】 ”対応不可のサービス” YP30から新たなエージェント20が紹介されず、し
かも、仲介中のエージェントが存在しない場合、または
終結宣言に対するサービスが上記”以前のサービス”で
ない場合
【0056】このように、エージェント20の名前を比
較することのみで、サービスの出現に関する種類が分け
られるように、エージェント群のサービスに関するオン
トロジがYP30に構築され、そのオントロジ内にエー
ジェント名が登録されている。
【0057】HA10は、利用者から新たな行為指示が
あり、そのサービスが”別途サービス”や”以前のサー
ビス”である場合には、仲介中のエージェントを、新た
な行為指示に対応するサービスを提供するエージェント
に変更する。
【0058】また、HA10は、利用者およびエージェ
ント20から”別途サービス”や”以前のサービス”の
終結宣言を受け取ると、元のサービスのエージェント
を、仲介中のエージェントに復帰させる。
【0059】また、HA10は、エージェント20から
テキスト、HTTP、音声画像ファイルなどの利用者への出
力依頼を受け取ると、見学者個人情報エージェント25
に登録されている利用者の出力仕様に基づいて出力す
る。利用者への出力は、常に、このように個人化された
情報に基づいて出力される。
【0060】〔3.2〕HAの対話制御規則 利用者とエージェント20との対話を仲介するために用
いられる、HA10の対話制御規則について説明する。
【0061】HA10は、仲介中のエージェントの状態
変数として、”エージェント名EN”と、”出力内容O
C”などを保持する。また、HA10は、それらの状態
変数をスタックするための、先入れ先出しのエージェン
トスタックESを備えている。
【0062】HR1:サービスの開始と終了 利用者の入力を”挨拶”または”対応不可のサービス”
と解釈した場合、利用者に行為指示または終結宣言の入
力を要求するメッセージを出力するか、または、システ
ムの終了メッセージを出力して終了する。
【0063】HR2:利用者からの終結宣言 利用者からの入力を、”現行サービス”または”以前の
サービス”の”終結宣言”であると解釈した場合には、
YP30から紹介された対応するエージェントおよびこ
のエージェントが依頼した他のエージェントの全てに終
結宣言を送信し、エージェントスタックESからこれら
のエージェントの全ての状態変数を削除して、利用者に
入力文受理メッセージを出力する。
【0064】”現行サービス”の”終結宣言”であり、
上記状態変数の削除処理を行なった後において、エージ
ェントスタックESの先頭に状態変数が残っている場合
には、その状態変数をポップして(取り出して)その状
態変数を仲介中のエージェントの状態変数とする。さら
に、ポップした状態変数中の出力内容OCが初期値でな
ければこの出力内容を添えて、元のサービスに復帰した
ことを示すメッセージを利用者に出力する。
【0065】”現行サービス”の”終結宣言”であり、
上記状態変数の削除処理を行なった後において、エージ
ェントスタックESの先頭に状態変数が残っていなけれ
ば、仲介中のエージェントの状態変数を全て初期化し、
全てのサービスが終了したことを示すメッセージを利用
者に出力する。
【0066】HR3:利用者からエージェントへの仲介
(その1) 利用者の入力を”行為指示”と解釈した場合には、その
サービスの出現に関する種類に応じて次のような処理を
行なう。
【0067】(a)新規サービスである場合 YP30から紹介されたエージェント20に、利用者の
入力文に対する利用者への出力をHA10に返信するよ
うに依頼する。そして、このエージェント20を仲介中
のエージェントとし、仲介中のエージェント名ENを当
該エージェント名に更新するとともに、仲介中のエージ
ェントの出力内容OCを初期化する。そして、利用者に
入力文受理メッセージを出力する。
【0068】(b)現行サービスである場合 仲介中のエージェントに、利用者の入力文に対する利用
者への出力を、HA10に返信するように依頼する。そ
して、仲介中のエージェントの出力内容OCを初期化す
る。そして、利用者に入力文受理メッセージを出力す
る。
【0069】(c)別途サービスである場合 仲介中のエージェントの状態変数をエージェントスタッ
クESの先頭にプッシュ(入れる)し、YP30から紹
介されたエージェントに、利用者の入力文に対する利用
者への出力をHA10に返信するように依頼する。そし
て、このエージェントを仲介中のエージェントとし、仲
介中のエージェント名ENを当該エージェント名に更新
するとともに、仲介中のエージェントの出力内容OCを
初期化する。そして、利用者に入力文受理メッセージを
出力する。
【0070】(d)以前のサービスである場合 仲介中のエージェントの状態変数をエージェントスタッ
クESの先頭にプッシュし、YP30から紹介されたエ
ージェントに、利用者の入力文に対する利用者への出力
をHA10に返信するように依頼する。そして、このエ
ージェント20を仲介中のエージェントとし、エージェ
ントスタックESからその先頭に最も近い当該エージェ
ントの状態変数を取り出して、仲介中のエージェントの
状態変数とした後、仲介中のエージェントの出力内容O
Cを初期化する。そして、利用者に入力文受理メッセー
ジを出力する。
【0071】HR4:利用者からエージェントへの仲介
(その2) 利用者の入力が、上記の”挨拶”、”行為指示”およ
び”終結宣言”のいずれでもないと解釈した場合には、
仲介中のエージェントに利用者の入力文に対する利用者
への出力をHAに返信するように依頼する。
【0072】HR5:利用者からエージェントへの仲介
(その3) 利用者からGUI 入力( 例えば、HTTPのMAP 入力) があ
り、仲介中のエージェントの出力内容OCの値およびエ
ージェントスタックES内の出力内容OCの値の中に、
上記GUI 画面名と一致するものがあれば、それと対のエ
ージェント名ENに対応するエージェントに、当該GUI
入力に対する利用者への出力をHAに返信するように依
頼する。
【0073】なお、利用者への出力をHA10に返信す
るように依頼したエージェントが仲介中のエージェント
と異なる場合には、仲介中のエージェントの状態変数を
エージェントスタックESにプッシュし、エージェント
スタックESから利用者への出力をHA10に返信する
ように依頼したエージェントの状態変数を取り出して、
仲介中のエージェントの状態変数とする。
【0074】なお、仲介中のエージェントの出力内容O
Cの値およびエージェントスタックES内の出力内容O
Cの値の中に、上記GUI 画面名と一致するものがなけれ
ば、仲介中のエージェントに、当該GUI 入力に対する利
用者への出力をHAに返信するように依頼する。
【0075】HR6:エージェントから利用者への仲介
(その1) エージェント20から利用者への出力依頼を受け取る
と、その内容を利用者に出力する。
【0076】HR7:エージェントから利用者への仲介
(その2) エージェント20から利用者への出力依頼と入力文の返
信依頼とを受け取ると、その内容を利用者に出力する。
そして、当該エージェント20が仲介中のエージェント
と異なる場合には、仲介中のエージェントの状態変数を
エージェントスタックESにプッシュし、当該エージェ
ント20を仲介中のエージェントとし、仲介中のエージ
ェント名ENを当該エージェント名に更新する。また、
仲介中のエージェントの出力内容OCを、利用者への出
力依頼に応じた内容に更新する。ただし、GUI 出力など
の場合は、その画面名を、仲介中のエージェントの出力
内容OCとする。
【0077】なお、利用者への出力依頼と入力文の返信
依頼を行なったエージェント20が、仲介中のエージェ
ントである場合には、仲介中のエージェントの出力内容
OCを、利用者への出力依頼に応じた内容に更新する。
【0078】HR8:エージェントからの終結宣言 エージェント20から終結宣言を受け取ると、利用者に
そのサービスが終了したことを示すメッセージを出力す
る。そして、エージェントスタックESから当該エージ
ェント20の全ての状態変数を削除する。
【0079】終結宣言を行なったエージェント20が仲
介中のエージェントであり、エージェントスタックES
の先頭に状態変数が残っている場合には、その状態変数
をポップしてその状態変数を仲介中のエージェントの状
態変数とする。さらに、ポップした状態変数中の出力内
容OCが初期値でなければこの出力内容を添えて、元の
サービスに復帰したことを示すメッセージを利用者に出
力する。
【0080】終結宣言を行なったエージェント20が仲
介中のエージェントであり、エージェントスタックES
の先頭に状態変数が残っていなければ、仲介中のエージ
ェントの状態変数を全て初期化し、全てのサービスが終
了したことを示すメッセージを利用者に出力する。
【0081】上記の対話制御規則を用いれば、HA10
は主に利用者との対話制御を、仲介中のエージェント2
0は主に自然言語処理(特に、意味解析や文脈処理な
ど)や問題解決を、それぞれ分担して行なうことができ
る。つまり、HA10と各種エージェント20とが協調
して自然言語対話インタフェースの分散処理を行なうこ
とができる。
【0082】〔4〕HAとエージェントの分散処理
【0083】ここでは、まず、研究所見学案内システム
におけるエージェント20の代表として、見学受付エー
ジェント21を取り上げ、そのエージェント21の処理
方式について説明する。次に、図3の対話例を用いてH
A20とエージェント20の分散処理例を説明する。
【0084】〔4.1〕見学受付エージェントの処理方
式 見学受付エージェント21は、研究所見学案内システム
の見学受付業務をサービスするエージェントとして、Y
P30に登録を行なう。例えば、”研究所”オントロジ
の下位に”研究所Xの見学”、”研究書Xの見学受
付”、”研究所Xの見学受付業務”などのサービスを提
供するエージェントとしてYP30に登録する。
【0085】見学受付エージェント21は、利用者との
対話を繰り返して、見学テーマ提案エージェント23や
スケジュール調整エージェント22と協調して、利用者
の興味、知識、願望および、意図などを理解して、研究
テーマの決定や日程調整を行う。ここでは、これらエー
ジェント22、23やHA10との分散処理に的を絞っ
て、見学受付エージェント21の処理方法を述べる。
【0086】見学受付エージェント21は、プロダクシ
ョンシステムとして構築されている。ただし、従来のプ
ロダクションシステムに自然言語処理部を組込み、この
エージェント21に送られてくる自然言語文に対して意
味解析や文脈解析を行い、サービス対象者単位の作業用
メモリを更新する。例えば、HA10からの利用者の入
力”研究所Xの見学をしたいのですが。”を、”研究所
Xの見学受付業務”サービスの行為指示と解釈して、例
えば、利用者の作業用メモリの”システム概要出
力”、”見学テーマ提案”、”スケジュール提案”など
を”真”に更新する。そして、この作業用メモリを使っ
て前向き推論を開始する。
【0087】また、利用者の作業用メモリには、”終結
宣言”、”見学テーマ提案エージェントからの依
頼”、”スケジュール調整エージェントからの依頼”な
どの変数がある。作業用メモリは、他のエージェントか
らの基本通信行為などでも更新される。例えば、”見学
テーマ提案エージェント”から通信行為request を受取
ると、”見学テーマ提案エージェントからの依頼”を”
真”にする。
【0088】以下、図3の会話例を処理するためのプロ
ダクションルールを記述する。以下において、記号”∧
”はANDを、記号”¬”はNOTを意味している。
【0089】AR1: if 終結宣言 then 当該エー
ジェントから依頼して終結宣言を受け取っていない全て
のエージェントに、終結宣言を送信する。
【0090】AR2: if システム概要出力 then
利用者への”研究所見学案内システムの概要”出力依頼
を依頼者(HA10)に返信する。そして、利用者の”
システム概要出力”を”偽”にする。
【0091】AR3: if 見学テーマ提案∧¬”見学
テーマ提案エージェントからの継続” then ”見学テ
ーマ提案エージェント”に利用者の入力文に対する利用
者への出力をHA10に送信するよう依頼する。
【0092】AR4: if スケジュール提案∧¬”ス
ケジュール調整エージェントからの継続” then ”ス
ケジュール調整エージェント”に利用者の入力文に対す
る利用者への出力をHA10に送信するよう依頼する。
【0093】AR5: if ¬システム概要出力∧¬見
学テーマ提案∧¬スケジュール調整then 終結宣言を依
頼者(HA)に送信する。
【0094】AR6: if true then 利用者への”入
力文に対するサービスができなかったこと”の出力依頼
を依頼者(HA)に返信する。
【0095】上記のプロダクションルール(AR3)の
条件部の”見学テーマ提案エージェントからの依頼”
や”スケジュール調整エージェントからの依頼”など
は、ループ防止のためである。例えば図3のS8 より以
前に、利用者から”4/29か4/27の午後にお願いしま
す。”という入力があった場合、見学テーマ提案エージ
ェント23ではサービスができなかったので、見学受付
けエージェント21にサービス継続をrequest する。
【0096】見学受付けエージェント21はサービス継
続をrequest されると、”見学テーマ提案エージェント
からの依頼”を”真”にして、前向き推論を開始する。
これにより、今度は、プロダクションルール(AR4)
の条件部が満たされる。そして、スケジュール調整エー
ジェント22がサービスを継続する。このようなサービ
ス継続依頼にもかかわらず、サービスができなければ、
プロダクションルール(AR6)の条件部が満たされ、
利用者への”入力文に対するサービスができなかったこ
と”の出力依頼を依頼者(HA10)に返信すること
で、利用者へのサービスの対応付加通知を行う。
【0097】また、プロダクションルールにしたこと
で、ユーザ主導、および、システム主導のどちらの処理
も可能である。例えば、上記のサービス継続例はユーザ
主導である。図3のS8 はシステム主導の例で、例え
ば、作業用メモリの日程スロットの値を埋めるように質
問文を生成することで実現できる(上記文献2参照)。
【0098】〔4.2〕HAとエージェントの分散処理
例 HA10と主なエージェント20との分散処理例を、図
3の対話例に沿って説明する。ここでは、図3の(1)
〜(15)のうち、(1)〜(10)に対する処理例に
ついてのみ説明する。
【0099】(1) U1 研究所Xの見学をしたいの
ですが。 (2) S1 研究所Xの見学ですね。少々お待ち下さ
い。
【0100】HA10は、U1 を”研究所Xの見学”サ
ービスの行為指示と解釈すると、YP30に、そのサー
ビスを提供するエージェント20の有無を問い合わせ
る。YP30から見学受付エージェント21を紹介さ
れ、かつ、仲介中のエージェントが存在しないので、H
A10は”新規サービス”と解釈する。そこで、HA1
0は対話制御規則(HR3(a))を適用して、見学受
付エージェント21にU1に対する利用者への出力をH
A10に返信するよう依頼する。そして、見学受付エー
ジェント21を仲介中のエージェントとし、利用者に対
する入力文受理メッセージとしてS1 を出力する。
【0101】(3) S2 (Web に研究所見学案内シ
ステムの概要を出力して)どのようなことに興味をお持
ちでしょうか?
【0102】見学受付エージェント21は、利用者に関
する依頼を始めて受け取ると、利用者用の作業用メモリ
を確保して、全ての条件の変数の値を”偽”に初期化す
る。
【0103】次に、見学受付エージェント21は、受信
したU1 を自然言語処理し、”研究所Xの見学受付業
務”サービスの行為指示と解釈すると、利用者の作業用
メモリの条件変数”システム概要出力”、”見学テーマ
提案”、”スケジュール提案”の値を”真”とする。そ
して、利用者の作業用メモリに対する前向き推論を開始
する。
【0104】プロダクションルール(AR2)の前提部
が満たされたので、見学受付エージェント21は、その
行動部の実行として、利用者への出力S2 (Web の内容
を含む)をHA10に返信する。そして、利用者の条件
変数”システム概要出力”を”偽”にする。
【0105】HA10は見学受付エージェント21から
利用者への出力を受取ると、対話制御規則(HR6)を
適用して利用者へS2 を出力する。
【0106】(4) U2 相互作用について見学でき
ますか? (5) S3 相互作用の見学ですね。少々お待ち下さ
い… (6) S4 (Web に、−(中略)−の簡単な内容と
URLを出力して)上記の研究テーマが見学できます
が、ご希望はございますか?
【0107】HA10は、U2 が”相互作用の見学”サ
ービスの行為指示と解釈するが、このサービスに対する
エージェントがYP30から紹介されなかったため、”
現行サービス”と解釈する。
【0108】そこでHA10は、対話制御規則(HR3
(b))を適用して、見学受付エージェント21にU2
に対する利用者への出力をHA10に返信するように依
頼する。そして、利用者に入力文受理メッセージとして
3 を出力する。
【0109】見学受付エージェント21は受信したU2
を自然言語処理し、”見学テーマの提案”サービスの行
為指示と解釈すると、利用者の条件変数”見学テーマ提
案”を”真”とする。そして、前向き推論を開始する。
プロダクションルール(AR3)の前提部が満たされた
ので、見学受付エージェント21は、その行動部の実行
として、見学テーマ提案エージェント23にU2 に対す
る利用者への出力をHA10に送信するよう依頼する。
【0110】見学テーマ提案エージェント23は、利用
者に対する依頼を初めて受け取ると、利用者用の作業用
メモリを確保し、全ての条件変数の値を”偽”に初期化
する。
【0111】次に、受信したU2 を自然言語処理し、”
相互作用に関する研究テーマの提案”サービスの行為指
示と解釈すると、YP30に”相互作用の見学対応”サ
ービスを登録している”研究者秘書エージェント”に対
してタスク告知を行い、研究テーマを提示して入札して
きたエージェントを全て落札する。それらの研究テーマ
を、利用者に対する提案として編集して、作業用メモリ
に残す。そして、利用者へS4 (Web の内容を含む) の
出力と入力文の返信をHA10に依頼する。
【0112】HA10は利用者への出力依頼と入力文の
返信依頼を受取ると、対話制御規則(HR7)を適用し
て、利用者へS4 を出力する。また、見学テーマ提案エ
ージェント23は仲介中のエージェント(見学受付エー
ジェント)と異なるので、エージェントスタックES
に、見学受付エージェント21の状態変数をプッシュ
し、見学テーマ提案エージェント23を仲介中のエージ
ェントとし、仲介中のエージェント名ENを”見学テー
マ提案エージェント”に、仲介中のエージェントの出力
内容OCを、S4 に更新する。
【0113】(7) U3 ところで、Yさんのメール
アドレスを教えて下さい。 (8) S5 Yさんのメールアドレスの検索ですね。
少々お待ち下さい… (9) S6 Yさんのメールアドレスはxxxxで
す。 (10) S7 ところで、上記の研究テーマが見学でき
ますが、ご希望はございますか?
【0114】HA10は、U3 を”メールアドレスの検
索”サービスの行為指示と解釈すると、YP30から、
例えば”Who's Who エージェント”(図示略)を紹介さ
れる。”Who's Who エージェント”は、仲介中のエージ
ェント(見学テーマ提案エージェント23)とは異なる
ので、HA10は”別途サービス”と解釈する。
【0115】そこで、HA10は、対話制御規則(HR
3(c))および(HR6)を順次適用して、S5 、S
6 を出力する。さらに、”Who's Who エージェント”か
ら終結宣言を受取ると、対話制御規則(HR8)を適用
して、S7 を利用者に出力する。
【0116】以上のように、インターネット上の汎用的
な自然言語対話インタフェースとしてのHA10の対話
制御規則と、HA10と分散処理を行うエージェント2
0の処理方式とを用いれば、HA10は主に利用者との
対話制御を、エージェント20は主に自然言語処理や問
題解決を、それぞれ分担して行うことができる。つま
り、HA10と各種エージェント20とが協調して自然
言語対話インタフェースの分散処理を行うことができ
る。
【0117】HA10の特徴としては、利用者の行為指
示したサービスを提供するエージェント20を検索し
て、そのエージェント20と利用者との対話の仲介を、
利用者またはエージェント20から”終結宣言”が出さ
れるまで継続することである。
【0118】また、HA10上での自然言語処理は、使
用する辞書および概念辞書などを考慮すると、利用者の
行為指示のサービスのみを解釈しているため、汎用的で
しかも実用的なものとなる。また、本システムのような
タスク指向の対話システムを有限状態オートマンと捉え
たとき、受理する言語表現や対話の流れを個々のエージ
ェント内の処理に閉じ込めることで、遷移規則の爆発を
抑えることができる。
【0119】
【発明の効果】この発明によれば、ヘルパーエージェン
トと各種サービス提供エージェントとが協調して自然言
語対話インタフェースの分散処理を行うことができるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自然言語対話システムの概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】研究所見学案内システムの主なエージェント構
成を示すブロック図である。
【図3】対話例を示す模式図である。
【符号の説明】
10 ヘルパーエージェント 20、21〜26 サービス提供エージェント 30 イエローページサーバ(YP)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年2月28日(2001.2.2
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】文献2:高木朗,中島秀之,麻生樹,伊
東幸宏,和泉憲明,片桐恭弘,白井克彦:JDT:日本語対
話システム構築用ツール群の開発プロジェクト,言語・
音声理解と対話処理研究会(第27回), 人工知能学会,
pp. 17-22(1999).
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】文献4:Toshihiro Matsui, Hideki Asoh,
John Fry, Yoich Motomura, Futoshi Asano, Takio Ku
rita, Isao Hara, and Nobuyuki Otsu: Integrated nat
uralspoken dialog system of Jijo-2 mobile robot fo
r office Services, Proc.of Sixteenth National Conf
erence on Artificial Intelligence(AAAI-99), pp. 62
1-627(1999).
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】自然言語対話システムは、図1に示すよう
に、利用者の端末内においてインターネット40上の汎
用的な自然言語対話インタフェースとして機能するヘル
パーエージェント(以下HAという)10と、各種サー
ビスを提供する複数のサービス提供エージェント(以
下、単にエージェントという)20と、エージェント2
などが登録されたイエローページサーバ(以下、YP
と略す)30とを備えている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0084
【補正方法】変更
【補正内容】
【0084】〔4.1〕見学受付エージェントの処理方
式 見学受付エージェント21は、研究所見学案内システム
の見学受付業務をサービスするエージェントとして、Y
P30に登録を行なう。例えば、”研究所”オントロジ
の下位に”研究所Xの見学”、”研究Xの見学受
付”、”研究所Xの見学受付業務”などのサービスを提
供するエージェントとしてYP30に登録する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/30 110 G06F 17/30 330C 330 15/28 Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者の端末内においてネットワーク上
    の汎用的な自然言語対話インタフェースとして機能する
    ヘルパーエージェント、ネットワークに接続されかつ各
    種サービスを提供する複数のサービス提供エージェン
    ト、ならびに、ネットワークに接続されかつ各サービス
    提供エージェント毎にエージェント名および提供するサ
    ービス内容が登録されているイエローページサーバを備
    えており、 ヘルパーエージェントは、 利用者からの入力文に対して自然言語処理を行なう手
    段、 利用者からの入力文が行為指示であると解釈した場合に
    は、利用者から行為指示されたサービスを提供するサー
    ビス提供エージェントを、イエローページサーバに問い
    合わせることによって、検索する手段、 検索によって得られたサービス提供エージェントに、利
    用者の入力文に対する自然言語処理と問題解決とを行う
    とともにその利用者への出力を返信するように依頼する
    手段、および上記サービス提供エージェントから利用者
    への出力依頼を受け取ったときに、その内容を利用者に
    出力する手段、 を備えていることを特徴とする自然言語対話システム。
  2. 【請求項2】 利用者からの入力文に対して自然言語処
    理を行なう手段は、利用者の入力が、”挨拶”、”行為
    指示”または”終結宣言”であるかを判断するための簡
    易的な意味解析を行なうものである請求1項に記載の自
    然言語対話システム。
  3. 【請求項3】 利用者の端末内においてネットワーク上
    の汎用的な自然言語対話インタフェースとして機能する
    ヘルパーエージェント、ネットワークに接続されかつ各
    種サービスを提供する複数のサービス提供エージェン
    ト、ならびに、ネットワークに接続されかつ各サービス
    提供エージェント毎にエージェント名および提供するサ
    ービス内容が登録されているイエローページサーバを備
    えた自然言語対話システムにおけるヘルパーエージェン
    トであって、 利用者からの入力文に対して自然言語処理を行なう手
    段、 利用者からの入力文が行為指示であると解釈した場合に
    は、利用者から行為指示されたサービスを提供するサー
    ビス提供エージェントを、イエローページサーバに問い
    合わせることによって、検索する手段、 検索によって得られたサービス提供エージェントに、利
    用者の入力文に対する自然言語処理と問題解決とを行う
    とともにその利用者への出力を返信するように依頼する
    手段、および上記サービス提供エージェントから利用者
    への出力依頼を受け取ったときに、その内容を利用者に
    出力する手段、 を備えていることを特徴とする自然言語対話システムに
    おけるヘルパーエージェント。
  4. 【請求項4】 利用者からの入力文に対して自然言語処
    理を行なう手段は、利用者の入力が、”挨拶”、”行為
    指示”または”終結宣言”であるかを判断するための簡
    易的な意味解析を行なうものである請求項3に記載の自
    然言語対話システムにおけるヘルパーエージェント。
  5. 【請求項5】 ネットワークに接続されかつ各種サービ
    スを提供する複数のサービス提供エージェントと、利用
    者との間の仲介を行なうための仲介プログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 利用者からの入力文に対して自然言語処理を行なうステ
    ップ、 利用者からの入力文が行為指示であると解釈した場合に
    は、利用者から行為指示されたサービスを提供するサー
    ビス提供エージェントを、ネットワークに接続されかつ
    各サービス提供エージェント毎にエージェント名および
    提供するサービス内容が登録されているイエローページ
    サーバに問い合わせることによって、検索するステッ
    プ、 検索によって得られたサービス提供エージェントに、利
    用者の入力文に対する自然言語処理と問題解決とを行う
    とともにその利用者への出力を返信するように依頼する
    ステップ、および上記サービス提供エージェントから利
    用者への出力依頼を受け取ると、その内容を利用者に出
    力するステップ、 をコンピュータに実行させるための仲介プログラムを記
    録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  6. 【請求項6】 利用者からの入力文に対して自然言語処
    理を行なうステップでは、利用者の入力が、”挨
    拶”、”行為指示”または”終結宣言”であるかを判断
    するための簡易的な意味解析を行なうことを特徴とする
    請求項5に記載の仲介プログラムを記録したコンピュー
    タ読み取り可能な記録媒体。
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