JP2001336862A - 膨張弁 - Google Patents

膨張弁

Info

Publication number
JP2001336862A
JP2001336862A JP2000155595A JP2000155595A JP2001336862A JP 2001336862 A JP2001336862 A JP 2001336862A JP 2000155595 A JP2000155595 A JP 2000155595A JP 2000155595 A JP2000155595 A JP 2000155595A JP 2001336862 A JP2001336862 A JP 2001336862A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
diaphragm
expansion valve
pressure
add
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000155595A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Kawakami
智 川上
Isao Sendo
功 仙道
Michio Matsumoto
道雄 松本
Hiroaki Masuhara
宏昭 増原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TGK Co Ltd
Original Assignee
TGK Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TGK Co Ltd filed Critical TGK Co Ltd
Priority to JP2000155595A priority Critical patent/JP2001336862A/ja
Publication of JP2001336862A publication Critical patent/JP2001336862A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2341/00Details of ejectors not being used as compression device; Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/06Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/068Expansion valves combined with a sensor
    • F25B2341/0683Expansion valves combined with a sensor the sensor is disposed in the suction line and influenced by the temperature or the pressure of the suction gas

Landscapes

  • Temperature-Responsive Valves (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低負荷時にて可変容量コンプレッサの外部制
御弁とのハンチングを回避し、オイル戻りを確保し、高
負荷時の冷力を確保した膨張弁を提供することを目的と
する。 【解決手段】 オリフィス径dを有する弁のオリフィス
面積Adとパワーエレメントのダイヤフラム径Ddを有
するダイヤフラム13のダイヤフラム受圧面積ADdと
の面積比Ad/ADdを0.019〜0.074の範囲
内に設定し、入口側圧力の変化に対するセット値の変化
割合を大きくする。これにより、低負荷時にセット値が
高く弁開状態になるため外部制御弁とのハンチングが回
避され、オイル戻りが確保される。コンプレッサがフル
回転している高負荷時には入口側圧力を大きな変化割合
で制御することにより、冷力が確保される。また、ディ
スク14のシャフト当接面を傾斜させ、シャフト15に
横荷重を与えてウォーターハンマ現象による異常振動を
抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は膨張弁に関し、特に
車両用空調装置にて高温・高圧の冷媒を膨張して低温・
低圧の冷媒にするとともにエバポレータ出口の冷媒が所
定の過熱度を有するよう冷媒流量を制御するものであっ
て、外部制御弁を有する可変容量コンプレッサを用いた
冷凍サイクルで使用される温度式の膨張弁に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用空調装置では、コンプレッサが冷
媒ガスを圧縮して高温・高圧にし、これをコンデンサで
冷却して凝縮液化し、これをレシーバ/ドライヤで気液
分離した後、高温・高圧の液冷媒を膨張弁で減圧・膨張
させることにより低温・低圧の冷媒にし、これをエバポ
レータで蒸発させてコンプレッサへ戻している。
【0003】このコンプレッサは、冷凍サイクルの冷凍
能力を負荷に応じて制御する方法として、多くは可変容
量コンプレッサを用いている。可変容量コンプレッサ
は、回転軸に傾斜可変可能に取り付けられた斜板がその
傾斜角度に応じてピストンストロークを可変にすること
で、圧縮する冷媒の容量を変えるようにしている。斜板
の傾斜角度はコンプレッサの吸入圧力を利用してコンプ
レッサ本体の弁で制御する機械制御方式とコンプレッサ
内に設けた制御弁を電気信号により外部から制御する電
気制御方式とが知られている。
【0004】膨張弁は、レシーバ/ドライヤからの高温
・高圧の液冷媒をオリフィスを構成する弁を通すことに
より低温・低圧の冷媒にしてエバポレータに供給すると
ともに、エバポレータ出口の冷媒の圧力・温度を感知し
て弁を通る冷媒の流量を制御し、冷房負荷の変動および
コンプレッサの回転数の変動に応じて冷媒量を制御して
いる。
【0005】そのエバポレータ出口の圧力・温度を感知
して弁開度を制御するのにダイヤフラムが用いられてい
る。ダイヤフラム室には、冷媒と異なるガスを封入し、
温度に対する圧力の変化曲線において、冷媒ガスの飽和
曲線と膨張弁の持つ特性曲線とが交差するような特性、
いわゆるクロス封入方式にしている。これにより、その
交差している点よりも低い温度では、冷媒ガスの飽和曲
線よりもダイヤフラム内の圧力が高くなるため、膨張弁
は温度に関係なく弁が開いた状態になって、可変容量コ
ンプレッサへの液戻りを可能にしている。この結果、可
変容量コンプレッサが低負荷で圧縮する冷媒ガスの容量
が少ないときでも、冷媒と一緒に流れている可変容量コ
ンプレッサのオイルも流れるようになり、低負荷運転時
の可変容量コンプレッサの焼き付きを防止するようにし
ている。
【0006】また、可変容量コンプレッサおよび膨張弁
を用いた冷凍サイクルでは、可変容量コンプレッサおよ
び膨張弁のそれぞれに制御系が存在するため、それぞれ
のセット値近傍での流量制御でハンチング現象を起こす
可能性があるが、低負荷時では、膨張弁は実質的な制御
はしないため、ハンチング現象が発生しない。
【0007】このように、可変容量コンプレッサ用の膨
張弁は、低負荷時における可変容量コンプレッサの制御
弁とのハンチング防止およびオイル戻りによる可変容量
コンプレッサの保護を、クロス封入方式としてセット値
を可変容量コンプレッサ側のセット値よりも多少高く設
定することで対応しており、これは機械制御式の制御弁
を使用した可変容量コンプレッサの場合には有効であ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電気制
御弁を使った可変容量コンプレッサでは、電気制御弁の
制御範囲が広く、セット値を大幅に変えることができる
ため、そのセット値が低負荷時で膨張弁のセット値を追
い越してしまい、可変容量コンプレッサ側と膨張弁側と
の両方で制御する領域が出てきてしまうために、低負荷
時におけるハンチング防止およびオイル戻りによる可変
容量コンプレッサの保護と高負荷時における冷力確保と
を両立することが難しくなるという問題点があった。
【0009】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、低負荷時にて可変容量コンプレッサの制御弁
とのハンチングを起こさず、可変容量コンプレッサへの
オイル戻りを確保するとともに、高負荷時の冷力を確保
することができる、電気制御弁を使用した可変容量コン
プレッサ用の膨張弁を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では上記問題を解
決するために、可変オリフィスを構成する弁と冷媒の圧
力および温度を検知して前記弁を制御するダイヤフラム
とを備えた温度式の膨張弁において、前記弁のオリフィ
ス面積Adと前記ダイヤフラムの受圧面積ADdとの面
積比Ad/ADdを0.019〜0.074の範囲内に
設定し、かつ、前記ダイヤフラムの動きを前記弁に伝え
る伝達部材に横荷重を付与する横荷重付与手段を備えて
いることを特徴とする膨張弁が提供される。
【0011】このような膨張弁によれば、ダイヤフラム
受圧面積ADdに対してオリフィス面積Adを従来より
大きくして入口圧力の変化に対するセット値の変化割合
の大きな特性を有するようにした。これにより、膨張弁
の圧力曲線の傾きが大きくなり、冷凍サイクルの低負荷
時にセット値が可変容量コンプレッサ側の外部制御弁の
制御範囲より高くなるため、その外部制御弁とのハンチ
ング発生が防止され、弁は開いたままであるためオイル
戻りを確保することができる。一方、コンプレッサがフ
ル回転している高負荷時には入口側が高圧になるに従っ
て出口側圧力をより低圧になるよう制御することによ
り、冷力を確保することができる。また、ダイヤフラム
の動きを弁に伝える伝達部材に横荷重を付与して伝達方
向の振動を制振する横荷重付与手段を備えるようにし
た。これにより、高圧依存を大きくして制御範囲の広い
外部制御弁を使用した可変容量コンプレッサに対応させ
るようにしたことで発生し易くなる高圧ラインでのウォ
ーターハンマ現象による異常振動を横荷重付与手段によ
って抑制することが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施
の形態に係る膨張弁を示す断面図である。
【0013】膨張弁1は、ボディ2の側部に4つの冷媒
管路接続穴3,4,5,6が設けられている。冷媒管路
接続穴3は、レシーバ/ドライヤから高温・高圧の冷媒
が供給される冷媒配管を接続するための開口部であり、
冷媒管路接続穴4は、この膨張弁1にて断熱膨張された
低温・低圧の冷媒をエバポレータへ供給する冷媒配管を
接続するための開口部であり、冷媒管路接続穴5は、エ
バポレータ出口からの冷媒配管を接続するための開口部
であり、冷媒管路接続穴6は、コンプレッサへ至る冷媒
配管を接続するための開口部である。
【0014】冷媒管路接続穴3と冷媒管路接続穴4との
間の流体通路には、オリフィス径dを有する弁座7がボ
ディ2と一体に形成されており、その弁座7の上流側
に、ボール状の弁体8が配置されている。冷媒管路接続
穴3と連通する流体通路には、弁体8を弁座7に着座さ
せるよう付勢するばね9が配置されている。このばね9
は、ボディ2の下端面に螺着されたアジャストねじ10
によって受けられており、このアジャストねじ10でば
ね9の荷重を変えることにより、この膨張弁1のセット
値の調整が行われる。
【0015】ボディ2の上端部には、パワーエレメント
が設けられている。このパワーエレメントは、アッパー
ハウジング11と、ロアハウジング12と、これらによ
って囲まれた空間を仕切るダイヤフラム13と、このダ
イヤフラム13の下面に配置されたディスク14とによ
って構成されている。なお、ダイヤフラム13の受圧部
分の径は、Ddであるとする。ディスク14の下方に
は、ダイヤフラム13の変位を弁体8へ伝達するシャフ
ト15が配置されている。このシャフト15の上部は、
冷媒管路接続穴5,6に連通する流体通路を横切って配
置された保持部材16により保持されている。なお、ダ
イヤフラム13によって仕切られたパワーエレメントの
下側の部屋は、冷媒管路接続穴5,6に連通する流体通
路と均圧になるよう連通していている。
【0016】シャフト15の上端部は、ディスク14の
下面に当接されているが、その当接面はシャフト15の
軸線に直角に交わる平面に対して傾斜されている。これ
により、ダイヤフラム13の軸線方向の動きは、シャフ
ト15に軸線方向の荷重を与えるとともに横方向の荷重
をも与えるようにしている。
【0017】このように構成された膨張弁1は、冷媒管
路接続穴3における入口側圧力Poが、たとえば10.
5Kgf/cm2Gのときに、出口側圧力Peが、たと
えば2Kgf/cm2Gとなるようアジャストねじ10
を調整してセット値を決めている。
【0018】この膨張弁1の作用としては、エバポレー
タから冷媒管路接続穴5に戻ってきた冷媒の圧力および
温度をパワーエレメントが感知し、冷媒の温度が高けれ
ば、その中の封入ガスが膨張して、弁が開く方向へ弁体
8を押し、逆に温度が低ければ、弁が閉まる方向へ弁体
8を移動させる。また、冷媒の圧力が低くなると、弁が
開く方向へ弁体8を押し、逆に、高くなると、弁が閉ま
る方向へ弁体8を移動させるよう制御する。このとき、
ディスク14とシャフト15との当接面が傾斜している
ことにより、ダイヤフラム13の動きをシャフト15に
伝えるとき、シャフト15に横荷重の分力が働き、シャ
フト15の長手方向の振動を抑制するよう作用してい
る。
【0019】ここで、膨張弁1は、弁のオリフィス面積
をAd(=(d/2)2π)、パワーエレメントのダイ
ヤフラム受圧面積をADd(=(Dd/2)2π)とす
るとき、その面積比Ad/ADdが、0.019〜0.
074の範囲内にあるように設定している。
【0020】図2は膨張弁の入口側圧力に対する出口側
圧力の変化を示す図である。上記構成の膨張弁1の圧力
特性を示す図2において、横軸は冷媒管路接続穴3にお
ける入口側圧力Po、縦軸は冷媒管路接続穴4における
出口側圧力Peを示している。この図2において、比較
のために、従来の膨張弁の特性を破線で示してある。
【0021】本発明の膨張弁1は、セット値を入口側圧
力Poが10.5Kgf/cm2Gのときに、出口側圧
力Peが2Kgf/cm2Gとなるよう設定している点
では従来の一般的な膨張弁と同じである。しかしなが
ら、入口側圧力Poが0Kgf/cm2Gから上昇し、
10.5Kgf/cm2Gの手前から徐々に低下してい
く立ち上がり曲線および立ち下がり曲線は、従来の膨張
弁の特性曲線と比べて傾きが大きくなっている。
【0022】これにより、低負荷では、膨張弁1のセッ
ト値が上昇するため、可変容量式コンプレッサの制御弁
のセット値が外部からの電気信号により大きくなるよう
制御されたとしても、膨張弁1のセット値を追い越すこ
とはなく、つまり可変容量式コンプレッサの制御弁と膨
張弁1とが両方とも制御状態になることがないため、ハ
ンチング現象を防止することができる。また、高負荷側
では、特性曲線の傾きが従来の膨張弁より大きく、コン
プレッサがフル回転して入口側圧力Poが高いときに
は、セット値を小さくして弁を絞ることにより、冷媒を
より断熱膨張させることができ、冷力を確保することが
できる。
【0023】図3は面積比に対するセット値変化量を示
す図である。この図は、弁のオリフィス面積Adとパワ
ーエレメントのダイヤフラム受圧面積ADdとの面積比
Ad/ADdに対して、入口側圧力Poが1Kgf/c
2変化したときのセット値の変化量を表したものであ
る。本発明の膨張弁1では、オリフィス面積Adとダイ
ヤフラム受圧面積ADdとの面積比Ad/ADdが、
0.019〜0.074になるようにしており、好まし
くは0.045近傍に設定するとよい。ここで、面積比
の上限を0.074としたのは、この膨張弁1の寸法上
の制約から、実際に膨張弁として製作可能な値として定
めたものである。ちなみに、従来の膨張弁では、一般的
に、面積比Ad/ADdが、0.012ないし0.01
4の範囲に多く分布しており、まれに0.019に近い
ものも存在している。
【0024】このように、ダイヤフラム受圧面積ADd
に対してオリフィス面積Adを大きくしてセット値の変
化割合を大きくすることにより、図2に示したように高
圧依存が大きくなり、外部制御の制御弁を使用した可変
容量コンプレッサに対応可能となる。しかし、高圧依存
が大きくなることにより、高圧液ラインにおけるウォー
ターハンマ現象によって弁の異常振動の発生率が高くな
り、異音が発生し易くなる。これに対し、ディスク14
とシャフト15との当接面を傾斜させ、ダイヤフラム1
3がシャフト15を駆動するときに、シャフト15に横
荷重を付与するようにした。これにより、シャフト15
の長手方向の振動が抑制され、異音の発生を回避してい
る。
【0025】図4は本発明の第2の実施の形態に係る膨
張弁を示す断面図である。この図4において、図1に示
した膨張弁の構成要素と同じ要素については同じ符号を
付して、その詳細な説明は省略する。
【0026】本実施の形態では、第1の実施の形態の膨
張弁が弁体のある側へ高圧の冷媒を導入するような構成
であるのに対し、弁座のある側へ高圧の冷媒を導入する
ような構成にしている。
【0027】この膨張弁1では、高温・高圧の冷媒が供
給される冷媒管路接続穴3の流体通路と、エバポレータ
出口からの冷媒を通過させる流体通路との間にピストン
17が軸線方向に進退自在に配置されている。そのピス
トン17は、その軸線位置にピストン17と一体に形成
されたシャフト15a,15bを有し、シャフト15a
は、保持部材16を介してディスク14の下側の傾斜面
に当接され、シャフト15bは、弁体8に当接されてい
る。
【0028】この膨張弁1では、弁のオリフィス径を
d、ダイヤフラム13の径をDd、そしてピストン17
の径をDiとし、ピストン17の受圧面積Adi(=
(Di/2)2π)から弁のオリフィス面積Adを差し
引いた面積とダイヤフラム受圧面積ADdとの面積比
(Adi−Ad)/ADdが、0.019〜0.074
の範囲内に設定している。
【0029】これにより、膨張弁1の特性は、図2に示
したように、従来の膨張弁よりも傾斜の大きな特性曲線
となり、外部制御の制御弁によって可変容量式コンプレ
ッサの容量が制御される低負荷では、膨張弁1は開弁し
ている非制御状態を維持し、コンプレッサがフル回転し
てあまりその容量が制御されない高負荷では、膨張弁1
が制御状態となる。
【0030】以上本発明をその好適な実施の形態につい
て詳述したが、本発明はこれらの特定の実施の形態に限
定されるものではなく、本発明の精神の範囲内で種々の
変化変形が可能である。たとえば、弁体を駆動するシャ
フトを制振するためにシャフトに横荷重を付与する手段
として、シャフトの先端部が当接するダイヤフラムのデ
ィスク接触面をシャフトの軸線に直角な平面に対して傾
斜させるようにしたが、シャフトの先端部を屈曲させ
て、ディスクの中心位置からずれた位置に当接させるよ
うにしたり、シャフトを分割してそれらが互いに当接す
る端面の一方を斜面で受けるようにしたりしてもよい。
【0031】また、弁体を駆動するシャフトを制振する
手段として、たとえば弁体を閉弁方向へ付勢しているば
ねを収容するための空間内において、たとえば放射状に
延びる形状を持った板ばねを弁体とばねとの間に配置
し、その板ばねの各先端部がボディ内壁面に圧接するよ
うな形態で構成してもよい。これにより、弁体およびシ
ャフトの軸線方向の動きに対して摺動抵抗(フリクショ
ン)を与えることができるようになり、弁体およびシャ
フトの異常振動を抑制することができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、膨張
弁の弁のオリフィス面積に対するダイヤフラムの受圧面
積の比が従来よりも大きな値の0.019〜0.074
となるように構成した。これにより、膨張弁のセット値
の変化割合、すなわち圧力曲線の傾きが大きくなり、冷
凍サイクルの低負荷時にセット値が高くなって可変容量
コンプレッサ側の外部制御弁の制御と干渉することがな
く、同時に、オイル戻りを確保することができるように
なり、コンプレッサがフル回転している高負荷時には入
口側の圧力を大きな変化割合で制御するようにしたこと
により、冷力を確保することができる。
【0033】また、ダイヤフラムの動きを弁に伝える伝
達部材に横荷重を付与する横荷重付与手段を備えるよう
にしたことで、高圧液ラインにおけるウォーターハンマ
現象によって弁の異常振動が発生することに対してこれ
を抑制し、異音発生を回避することができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る膨張弁を示す
断面図である。
【図2】膨張弁の入口側圧力に対する出口側圧力の変化
を示す図である。
【図3】面積比に対するセット値変化量を示す図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る膨張弁を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 膨張弁 2 ボディ 3,4,5,6 冷媒管路接続穴 7 弁座 8 弁体 9 ばね 10 アジャストねじ 11 アッパーハウジング 12 ロアハウジング 13 ダイヤフラム 14 ディスク 15,15a,15b シャフト 16 保持部材 17 ピストン
フロントページの続き (72)発明者 松本 道雄 東京都八王子市椚田町1211番地4 株式会 社テージーケー内 (72)発明者 増原 宏昭 東京都八王子市椚田町1211番地4 株式会 社テージーケー内 Fターム(参考) 3H057 AA04 BB49 CC06 DD05 EE02 FA24 FC05 HH18 HH20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変オリフィスを構成する弁と冷媒の圧
    力および温度を検知して前記弁を制御するダイヤフラム
    とを備えた温度式の膨張弁において、 前記弁のオリフィス面積Adと前記ダイヤフラムの受圧
    面積ADdとの面積比Ad/ADdを0.019〜0.
    074の範囲内に設定し、かつ、前記ダイヤフラムの動
    きを前記弁に伝える伝達部材に横荷重を付与する横荷重
    付与手段を備えていることを特徴とする膨張弁。
  2. 【請求項2】 可変オリフィスを構成する弁と冷媒の圧
    力および温度を検知して前記弁を制御するダイヤフラム
    と前記弁および前記ダイヤフラムの間に配置されたピス
    トンとを備えた温度式の膨張弁において、 前記ピストンの受圧面積Adiから前記弁のオリフィス
    面積Adを差し引いた面積と前記ダイヤフラムの受圧面
    積ADdとの面積比(Adi−Ad)/ADdを0.0
    19〜0.074の範囲内に設定し、かつ、前記ダイヤ
    フラムの動きを前記弁に伝える伝達部材に横荷重を付与
    する横荷重付与手段を備えていることを特徴とする膨張
    弁。
  3. 【請求項3】 可変オリフィスを構成する弁と冷媒の圧
    力および温度を検知して前記弁を制御するダイヤフラム
    とを備えた温度式の膨張弁において、 前記弁のオリフィス面積Adと前記ダイヤフラムの受圧
    面積ADdとの面積比Ad/ADdを0.019〜0.
    074の範囲内に設定し、かつ、前記ダイヤフラムの動
    きを前記弁に伝える伝達部材に伝達方向の摺動抵抗を付
    与する摺動抵抗付与手段を備えていることを特徴とする
    膨張弁。
  4. 【請求項4】 可変オリフィスを構成する弁と冷媒の圧
    力および温度を検知して前記弁を制御するダイヤフラム
    と前記弁および前記ダイヤフラムの間に配置されたピス
    トンとを備えた温度式の膨張弁において、 前記ピストンの受圧面積Adiから前記弁のオリフィス
    面積Adを差し引いた面積と前記ダイヤフラムの受圧面
    積ADdとの面積比(Adi−Ad)/ADdを0.0
    19〜0.074の範囲内に設定し、かつ、前記ダイヤ
    フラムの動きを前記弁に伝える伝達部材に伝達方向の摺
    動抵抗を付与する摺動抵抗付与手段を備えていることを
    特徴とする膨張弁。
JP2000155595A 2000-05-26 2000-05-26 膨張弁 Pending JP2001336862A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000155595A JP2001336862A (ja) 2000-05-26 2000-05-26 膨張弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000155595A JP2001336862A (ja) 2000-05-26 2000-05-26 膨張弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001336862A true JP2001336862A (ja) 2001-12-07

Family

ID=18660520

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000155595A Pending JP2001336862A (ja) 2000-05-26 2000-05-26 膨張弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001336862A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013527900A (ja) * 2010-04-16 2013-07-04 ヴァレオ システム テルミク 自動調温膨張装置、および自動調温膨張装置を備える空調ループ
JP2017044463A (ja) * 2015-08-28 2017-03-02 現代自動車株式会社Hyundai Motor Company 車両用エアコンシステムの膨張バルブ及びこれを含む車両用エアコンシステム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013527900A (ja) * 2010-04-16 2013-07-04 ヴァレオ システム テルミク 自動調温膨張装置、および自動調温膨張装置を備える空調ループ
JP2017044463A (ja) * 2015-08-28 2017-03-02 現代自動車株式会社Hyundai Motor Company 車両用エアコンシステムの膨張バルブ及びこれを含む車両用エアコンシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE42908E1 (en) Vapor-compression-type refrigerating machine
US5005370A (en) Thermal expansion valve
US6076366A (en) Refrigerating cycle system with hot-gas bypass passage
KR20010007233A (ko) 초 임계 증기 압축 장치
US4840038A (en) Control device for use in a refrigeration circuit
JP2005098597A (ja) 冷凍サイクル
US6997001B2 (en) Method of operating a refrigeration cycle
JPH1151514A (ja) 空気調和機
JPWO2007111040A1 (ja) 可変容量型圧縮機用制御弁
US6612503B2 (en) Expansion valve
JPH11304269A (ja) 冷凍サイクル
US7316118B2 (en) Expansion valve
JP2001147048A (ja) 冷凍回路の過熱度制御装置
US20040007015A1 (en) Expansion valve
JP2001336862A (ja) 膨張弁
JP3125824B2 (ja) 過熱防止装置を備えたスクロール圧縮機
US6966195B2 (en) Air conditioning system
JP5369259B2 (ja) 膨張弁
JP2576309B2 (ja) スクリュー冷凍装置
JP3987983B2 (ja) 温度式膨張弁
JP3442949B2 (ja) 可変容量圧縮機を用いた冷凍サイクル
JP2001116400A (ja) 冷凍サイクル
JP4077308B2 (ja) 膨張弁
JP2001116399A (ja) 冷凍サイクル
JP3726015B2 (ja) 膨張弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040519

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070109

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070619