JP2001336825A - 給湯装置 - Google Patents

給湯装置

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JP2001336825A
JP2001336825A JP2000159833A JP2000159833A JP2001336825A JP 2001336825 A JP2001336825 A JP 2001336825A JP 2000159833 A JP2000159833 A JP 2000159833A JP 2000159833 A JP2000159833 A JP 2000159833A JP 2001336825 A JP2001336825 A JP 2001336825A
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Japan
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water
hot water
steam
water supply
path
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Application number
JP2000159833A
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English (en)
Inventor
Takayuki Inoue
隆幸 井上
Shinji Kondo
信二 近藤
Hirotsugu Kamiya
洋次 上谷
Masaharu Ohashi
正治 大橋
Takayuki Urata
隆行 浦田
Azusa Shiga
あづさ 志賀
Kenji Takenaka
賢治 竹中
Yusuke Mochizuki
裕介 望月
Hiroaki Yonekubo
寛明 米久保
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 飲用の給湯装置として、消費者の健康や安全
志向に十分応えることができる給湯装置を実現すること
を目的とする。 【解決手段】 水道水を浄化する浄水部17と、浄水部
へ水道水を導く浄水経路18と、水を加熱する湯沸かし
部1と、浄水部で浄化された水を湯沸かし部へ導く給水
経路19と、湯沸かし部で沸いた湯を外部へ導く出湯経
路20とを備え、これらはキッチンユニットに内包され
ると共に、湯を出湯経路からシンク近傍へ出湯する出湯
口7と、出湯経路を開閉する出湯弁8とを有する構成と
したので、水道水に含まれる塩素や塩素化合物、金属、
かび臭、その他濁り成分や臭いを十分に取り除くことが
でき、飲用の給湯装置として、消費者の健康や安全志向
に十分応えることができる給湯装置を実現できるもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、キッチンユニット
に内蔵する家庭用の給湯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、台所のシンクに臨ませた蛇口よ
り、湯を取り出すものは知られているが、その方法は、
例えば、キッチンユニット外に設けられたガス湯沸かし
器、或いは電気給湯機を通して水道から導かれた水を加
熱し、蛇口から出水するものであり、主に、食器洗いや
手洗いに供されるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の給
湯装置では、水道水を単に加熱して出湯するだけの給湯
装置にとどまり、飲用において近年消費者の要望が強く
なっている健康や安全志向に対しては、十分に対応して
いると言えない状況になってきた。即ち、水道水に含ま
れる、塩素や塩素化合物、含有金属、かび臭、その他濁
り成分や臭いを十分に取り除き、消費者の健康や安全志
向に十分応えていかなければならないという課題を有し
ている。
【0004】また、出湯される湯の温度のばらつきが大
きく、調理用途やコーヒーなどの飲用に使いにくい。ま
た、常温水が大量に混ざった低温の湯が出湯することも
あり、コーヒー粉やカップラーメンなど用意した食材が
台無しになってしまうという課題があった。一方、飲用
の湯として使うには一旦沸騰させる方が望ましいが、湯
沸かし部が高温高圧になると出湯口から蒸気や熱水が吹
き出してしまうので火傷などの危険を伴うという課題も
有していた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこの様な従来の
方法が有している課題を解決するもので、水道水を浄化
する浄水部と、浄水部へ水道水を導く浄水経路と、水を
加熱する湯沸かし部と、浄水部で浄化された水を湯沸か
し部へ導く給水経路と、湯沸かし部で沸いた湯を外部へ
導く出湯経路とを備え、これらがキッチンユニットに内
包された構成の給湯装置としたので、水道水に含まれる
塩素や塩素化合物、金属、かび臭、その他濁り成分や臭
いを十分に取り除くことができ、飲用の給湯装置とし
て、消費者の健康や安全志向に十分応えることができる
ようになるものである。
【0006】また、上記の構成に加え、浄水経路あるい
は給水経路に設けられた止水弁と、出湯経路に設けられ
た出湯ポンプを有し、湯沸かし部内部の水位を検知する
水位検知手段と、湯沸かし部内部の水温を検知する温度
検知手段を設けた構成とすることで、出湯温度の制御精
度を向上させることができ、調理用途やコーヒーなどの
飲用の用途に極めて適した給湯装置を提供することがで
きるものである。
【0007】また、上記2つの構成に加え、蒸気を機外
へ排出する蒸気排出口と、蒸気排出口へ蒸気を導く蒸気
排出経路を有する構成とすることで、湯沸かし部が高温
高圧になっても出湯口から蒸気や熱水が吹き出さず、火
傷などの危険を伴わないようにすることができるように
なるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】請求項1に記載した発明は、水道
水を浄化する浄水部と、浄水部へ水道水を導く浄水経路
と、水を加熱する湯沸かし部と、浄水部で浄化された水
を湯沸かし部へ導く給水経路と、湯沸かし部で沸いた湯
を外部へ導く出湯経路とを備え、これらがキッチンユニ
ットに内包された構成の給湯装置としたので、水道水に
含まれる塩素や塩素化合物、金属、かび臭、その他濁り
成分や臭いを十分に取り除くことができ、飲用の給湯装
置として、消費者の健康や安全志向に十分応えることが
できるようになるものである。
【0009】請求項2に記載した発明は、浄水経路ある
いは給水経路に設けられた止水弁と、出湯経路に設けら
れた出湯ポンプを有し、湯沸かし部内部の水位を検知す
る水位検知手段と、湯沸かし部内部の水温を検知する温
度検知手段を設けた構成の請求項1記載の給湯装置とし
たので、湯の温度制御の精度が向上し、出湯される湯の
温度のばらつきが小さくなると共に、出湯中に常温水が
混入しないようにすることができるものである。
【0010】請求項3に記載した発明は、浄水部と湯沸
かし部が、ひとつの筐体に内包された構成の請求項1ま
たは2記載の給湯装置としたので、給湯装置が単体のユ
ニットとして取り扱うことができ、キッチンユニット施
工時の工事が容易になるだけでなく、既存のキッチンユ
ニットのシンク下への設置工事が容易となり、多くの消
費者に本発明の給湯装置のメリットを享受しやすくでき
るものである。
【0011】請求項4に記載した発明は、浄水部の一部
または全部が交換可能となっており、交換可能な浄水部
の一部に中空糸膜を有する構成の請求項1〜3いずれか
1項に記載の給湯装置としたので、サブミクロンの微粒
子まで除去でき高性能な浄化能力を有することができ
る。また、劣化した浄水部を交換できるので高度な浄化
能力がいつでも再現できるため、浄水能力長寿命化を目
的とした浄水部の大型化を避けることができるようにな
るものである。
【0012】請求項5に記載した発明は、浄水部の一部
または全部が交換可能となっており、交換可能な浄水部
の一部に活性炭を有する構成の請求項1〜3いずれか1
項に記載の給湯装置としたので、水道水に含まれる、塩
素や塩素化合物、含有金属、かび臭、その他濁り成分や
臭いを十分に取り除くことができる。また、劣化した浄
水部を交換できるので高度な浄化能力がいつでも再現で
きるため、浄水能力長寿命化を目的とした浄水部の大型
化を避けることができるようになるものである。
【0013】請求項6に記載した発明は、湯沸かし最高
温度を沸点未満とした請求項1〜3いずれか1項に記載
の給湯装置としたので、出湯口から沸騰蒸気や熱水が吹
き出す可能性を低くすることができ、出湯時の火傷に対
する安全性が向上するものである。
【0014】請求項7に記載した発明は、熱水または沸
騰蒸気を、出湯口へ行かないように遮断しかつ出湯経路
から配水管へ導く逃がし弁を、出湯経路に設けた構成の
請求項1〜3いずれか1項に記載の給湯装置としたの
で、出湯口から沸騰蒸気や熱水が吹き出す可能性をさら
に低くすることができ、出湯時の火傷に対する安全性が
一層向上するものである。
【0015】請求項8に記載した発明は、蒸気を機外へ
排出する蒸気排出口と、蒸気排出口へ蒸気を導く蒸気排
出経路を有する構成の請求項1〜3いずれか1項に記載
の給湯装置としたので、沸騰圧力の上昇が抑えられ、湯
沸かし部で沸騰させることができるようになり、トリハ
ロメタンの除去等、浄水部で浄化するだけに比べて一層
水に対する浄化能力を向上させることができる。
【0016】請求項9に記載した発明は、蒸気を機外へ
排出する蒸気排出口と、蒸気排出口へ蒸気を導く蒸気排
出経路を有し、蒸気排出口をレンジフードの内部または
近傍へ設けた構成の請求項1〜3いずれか1項に記載の
給湯装置としたので、蒸気を安全に外部へ排出すること
ができる。また、沸騰圧力の上昇が抑えられ、湯沸かし
部で沸騰させることができるようになり、トリハロメタ
ンの除去等、浄水部で浄化するだけに比べて一層水に対
する浄化性能を向上させることができる。
【0017】請求項10に記載した発明は、蒸気を機外
へ排出する蒸気排出口と、蒸気排出口へ蒸気を導く蒸気
排出経路を有し、蒸気排出口をシンク内部またはシンク
のストレーナ内部に開口させた構成の請求項1〜3いず
れか1項に記載の給湯装置としたので、蒸気を安全に排
出できる。また、蒸気の結露水をシンクまたはストレー
ナに直接捨てることができ、他の部分への不用意な結露
を防止することができると共に、蒸気による結露水の処
理をする手間が省けるものである。また、蒸気によって
シンクまたはストレーナ内部の殺菌消毒が行えるように
なるものである。
【0018】請求項11に記載した発明は、蒸気を機外
へ排出する蒸気排出経路を設け、この蒸気排出経路をシ
ンクの水を外部へ排出する排水管へ接続すると共に、排
水管の水が湯沸かし部へ流れるのを防止する逆止弁を蒸
気排出経路に設けた構成の請求項1〜3いずれか1項に
記載の給湯装置としたので、蒸気がキッチン外部へ出る
ことが減少し、安全性が向上すると共に、蒸気による結
露水の処理をする手間が省けるものである。また、給湯
装置の配管構造も簡単にできる。
【0019】
【実施例】(実施例1)以下本発明の第1の実施例につ
いて説明する。図1は本実施例の構成を示す説明図であ
る。1は水を加熱し沸いた湯を蓄える湯沸かし部で、そ
の側面にはヒータ2が固定されている。3は湯沸かし部
1に水を供給する給水経路で水道4と接続している。5
は湯沸かし部1で沸いた湯を外部へ導く出湯経路で、そ
の先端には湯をシンク6内部へ出湯する出湯口7があ
り、出湯弁8を開閉することで任意に出湯口7から湯を
取り出すことができる。9は排水経路でシンク6に接続
された配水管10に接続されており、排水弁10を開閉
することで湯沸かし部1の湯を排水することができる。
12は逃がし弁で湯沸かし部1の内圧が異常に上昇する
のを防止している。13は逆止弁で、湯沸かし部1の湯
または水が水道4へ逆流するのを防止している。また、
14はキッチン天板、36はキッチンユニット床面であ
る。
【0020】次に、動作を簡単に説明する。湯沸かし部
1は密閉構造で常時満水となっており、ヒータ2によっ
て加熱されて湯が沸く。ここで出湯弁8を開くことによ
り、水道4から給水経路3を通って水が湯沸かし部1へ
給水される。この給水に伴い、湯沸かし部1ですでに沸
いていた湯は、出湯経路5を通って出湯口7から押し出
され、出湯することになる。出湯した湯はシンク6に入
り、配水管10を通って排水される。一方、出湯弁8が
閉じた状態で、湯沸かし部1が高温高圧になった場合、
逃がし弁12が開き、配水管10に連通させることで湯
沸かし部1の圧力を下げ、湯沸かし部1やそれに付随す
る配管類の破損や漏水を防止するようになっている。た
だし、出湯弁8が開いた状態では逃がし弁12は作動せ
ず、湯沸かし部が高温高圧になると出湯口から蒸気や熱
水が吹き出すことになる。1は水を加熱し沸いた湯を蓄
える湯沸かし部で、その側面あるいは底面にはヒータ2
が固定されている。17は浄水部で、水道4から浄水経
路18を経て送られてきた水道水を浄化する。19は湯
沸かし部1に浄水部17で浄化された水を供給する給水
経路、5は湯沸かし部1で沸いた湯を外部へ導く出湯経
路で、その先端には湯をシンク6へ出湯する出湯口21
があり、出湯弁22を開閉することで任意に出湯口21
から湯を取り出すことができる。9は排水経路でシンク
6に接続された配水管10に接続されており、排水弁1
0を開閉することで湯沸かし部1の湯を排水することが
できる。12は逃がし弁で湯沸かし部1の内圧が異常に
上昇するのを防止している。
【0021】湯沸かし部1は密閉構造で常時満水となっ
ており、ヒータ2で湯を沸かす。ここで出湯弁8を開く
ことにより、水道4から浄水経路18を経て浄水部17
で浄化された水道水が給水経路19を通って湯沸かし部
1へ給水される。給水された水は、浄水部17によって
含有塩素や塩素化合物、金属、かび臭、その他濁り成分
や臭いが十分に取り除かれたものとなっている。この給
水に伴い、湯沸かし部1ですでに沸いていた湯は、出湯
経路5を通って出湯口7から押し出され、出湯すること
になる。出湯した湯はシンク6に入り、配水管10を通
って排水される。
【0022】一方、出湯弁8が閉じた状態で、湯沸かし
部1が高温高圧になった場合、逃がし弁12が開き、配
水管10に連通させることで湯沸かし部1の圧力を下
げ、湯沸かし部1やそれに付随する配管類の破損や漏水
を防止するようになっている。13は逆止弁で、湯沸か
し部1あるいは浄水部17の湯または水が水道4へ逆流
するのを防止している。
【0023】このように本発明によれば、湯沸かし部1
へ供給される水を浄化することができるので、水道水に
含まれる塩素や塩素化合物、金属、かび臭、その他濁り
成分や臭いを十分に取り除くことができ、飲用の給湯装
置として、消費者の健康や安全志向に十分応えることが
できる給湯装置を実現できるものである。
【0024】(実施例2)次に本発明の第2の実施例に
ついて説明する。図2において、1は水を加熱し沸いた
湯を蓄える湯沸かし部で、その底面にはヒータ2が固定
されている。17は浄水部で、水道4から浄水経路18
を経て送られてきた水道水を浄化する。19は湯沸かし
部1に浄水部17で浄化された水を供給する給水経路、
5は湯沸かし部1で沸いた湯を外部へ導く出湯経路で、
途中には出湯ポンプ24が設けられ、出湯経路5の先端
には湯をシンク6近傍へ出湯する出湯口7があり、出湯
弁8の開閉と出湯ポンプ24を連動させることで任意に
出湯口7から湯を取り出すことができる。25は浄水経
路18に設けられた止水弁で、浄水部17への通水と湯
沸かし部1への給水を開閉する。26は水位検知手段で
湯沸かし部1内部の貯水量を検知し、27は湯沸かし部
1内部の水温を検知する温度検知手段である。
【0025】9〜12および23については実施例1と
同様なので説明は省略する。37は整流板で湯沸かし部
1に供給される水流の勢いをやわらげ、供給される水が
湯沸かし部1全体に拡散しにくくすると共に、出湯経路
5へ流入しにくくする作用を持つ。
【0026】以下本実施例の動作について説明する。湯
沸かし部1は密閉構造であってもなくても良いが、内部
には所定の水位まで水が満たされており、ヒータ2で湯
が沸かされる。このとき湯沸かし部1内部の水温は、温
度検知手段27によって検知され所定の温度になるよう
ヒータ2の入力を調整しながら制御される。
【0027】所定の水温まで達した後、出湯弁22を開
くと同時にこの操作に連動して出湯ポンプ24が作動す
ることにより、湯は湯沸かし部1から出湯経路5を通っ
て出湯口7から出湯することになる。出湯した湯はシン
ク6に入り、配水管10を通って排水される。出湯中
は、湯沸かし部1に給水は行われないか、あるいは出湯
温度を下げない程度に少量給水される。
【0028】出湯後は、湯沸かし部1内部の水位は減少
しており、これを水位検知手段26が検知し、その情報
に基づいて止水弁25を開き、水道4から浄水経路18
を経て浄水部17で浄化された水道水を、給水経路19
を経て湯沸かし部1へ所定の水位になるまで供給する。
【0029】水が供給されると湯沸かし部1内部の水温
が低下するが、これを温度検知手段27が検知し、その
情報に基づいて所定の温度になるまでヒータ2で再び加
熱する。給水された水は、浄水部17によって含有塩素
や塩素化合物、金属、かび臭、その他濁り成分や臭いが
十分に取り除かれたものとなっている。
【0030】このように本発明によれば、湯沸かし部1
へ供給される水の量は、水位検知手段26と止水弁25
によって制御されるので、湯沸かし部1での温度制御が
行いやすくなり、温度制御の精度が向上する。また、出
湯は水道4からの水道圧を利用して行う従来の方法とは
異なり、出湯ポンプで行うため出湯される湯に常温水が
混入することがないので、低温の湯が出湯することはな
い。
【0031】これは即ち、出湯される湯の温度のばらつ
きが小さく、調理用途やコーヒーなどの飲用に使い易く
なると共に、低温の湯が出ないのでコーヒー粉やカップ
ラーメンなど用意した食材が台無しになるということが
ない。従って、極めて調理や飲用の用途に適した給湯装
置を実現することができるものである。
【0032】また実施例1と同様に、湯沸かし部1へ供
給される水を浄化することができるので、水道水に含ま
れる塩素や塩素化合物、金属、かび臭、その他濁り成分
や臭いを十分に取り除くことができ、飲用の給湯装置と
して、消費者の健康や安全志向に十分応えることができ
る給湯装置を実現できるものである。
【0033】(実施例3)次に本発明の第3の実施例に
ついて説明する。実施例3については図1、図2、図3
を用いて説明する。なお、基本的な構成と動作は実施例
1と実施例2と同様なので、動作についての説明は省略
する。
【0034】図3において、27は給湯装置で、浄水部
と湯沸かし部を内包している。給湯装置27内部の構成
は、図1または図2の破線28に囲まれた部分から成っ
ている。給湯装置27から出ている浄水経路18を水道
4と接続し、排水経路9を配水管10に接続し、出湯経
路20に続く出湯弁8と出湯口7をシンク6の近傍に配
置する。この設置形態ならば、キッチンユニット施工時
の工事が容易になるだけでなく、既存のキッチンユニッ
トのシンク下への設置工事が容易となる。
【0035】このように本発明によれば、キッチンユニ
ット施工時の工事が容易になるだけでなく、既存のキッ
チンユニットのシンク下への設置工事が容易となり、多
くの消費者に本発明の給湯装置のメリットを享受しやす
くできるものである。
【0036】(実施例4)次に本発明の第4の実施例に
ついて説明する。実施例4については図4を用いて説明
する。なお、基本的な構成と動作については実施例1ま
たは実施例2と同様なので説明は省略する。
【0037】図4において、浄水部17は浄水経路18
および給水経路19に、ジョイント部28によって接続
されている。このジョイント部は着脱可能になってお
り、ゆえに浄水部17は交換可能となっている。また、
浄水部17には中空糸膜が内包されており、サブミクロ
ンの微粒子まで高精度に除去することができ、水道水を
高度に浄化することができる。一方、浄水部が交換でき
ない構成になっていた場合、所定の浄水能力を長期間維
持するためには、一般に浄水部を大型化する必要があ
る。ところが、本実施例によれば、浄水部を交換してい
くことで、長期間の可能なので所定の浄水能力を長期間
維持することができ、浄水部の大型化を避けることがで
きる。
【0038】このように本発明によれば、サブミクロン
の微粒子まで除去できるので、水道水を高度に浄化する
ことができる。また、劣化した浄水部を交換できるので
高度な浄化能力がいつでも再現できるため、浄水能力長
寿命化を目的とした浄水部の大型化を避けることができ
るようになるものである。
【0039】(実施例5)次に本発明の第5の実施例に
ついて説明する。実施例5についての浄水部の着脱につ
いての基本的な動作は実施例4と同様で、図4におい
て、浄水部17は浄水経路18および給水経路19に、
ジョイント部28によって接続されている。このジョイ
ント部は着脱可能になっており、ゆえに浄水部17は交
換可能となっている。また、浄水部17には活性炭が内
包されており、水道水に含まれる、塩素や塩素化合物、
含有金属、かび臭、その他濁り成分や臭いを十分に取り
除くことができ、水道水を高度に浄化することができ
る。一方、浄水部が交換できない構成になっていた場
合、所定の浄水能力を長期間維持するためには、一般に
浄水部を大型化する必要がある。ところが、本実施例に
よれば、浄水部を交換していくことで、長期間の可能な
ので所定の浄水能力を長期間維持することができ、浄水
部の大型化を避けることができる。
【0040】このように本発明によれば、水道水に含ま
れる、塩素や塩素化合物、含有金属、かび臭、その他濁
り成分や臭いを十分に取り除くことができる。また、劣
化した浄水部を交換できるので高度な浄化能力がいつで
も再現できるため、浄水能力長寿命化を目的とした浄水
部の大型化を避けることができるようになるものであ
る。
【0041】(実施例6)次に本発明の第6の実施例に
ついて図1および図2を用いて説明する。実施例6につ
いての基本的な構成と動作は実施例1または2と同様な
ので、説明は省略する。
【0042】図1および図2において、出湯弁8を閉じ
ているとき、湯沸かし部1で沸騰するまで加熱した場
合、逃がし弁12の働きにより、熱水および沸騰蒸気は
配水管10へ排出されるので特に危険性はない。ところ
が図1および図2において、出湯弁8を開いたまま湯沸
かし部1で沸騰を行うと、熱水および沸騰蒸気が出湯経
路20を通って出湯口7から吹き出す可能性が高くな
る。ゆえに火傷につながり危険である。従って、湯沸か
し部1では沸騰を行わず、加熱を沸点未満で押さえるこ
とによって、出湯口7から熱水および沸騰蒸気が吹き出
す可能性を低くすることができるようになる。
【0043】このように本発明によれば、湯沸かし最高
温度を沸点未満としたので、出湯口から沸騰蒸気や熱水
が吹き出す可能性を低くすることができ、出湯時の火傷
に対する安全性が向上するものである。
【0044】(実施例7)次に本発明の第7の実施例に
ついて図5を用いて説明する。実施例7についての基本
的な構成と動作は実施例1または2と同様なので、説明
は省略する。
【0045】図5において、29は出湯経路20に設け
られた逃がし弁で、熱水または沸騰蒸気を、出湯口へ行
かないように遮断しかつ出湯経路から配水管へ導く働き
をするものである。出湯弁22を開いたまま湯沸かし部
15で沸騰を行うと、熱水および沸騰蒸気が出湯経路2
0を通って出湯口21から吹き出す可能性が高くなる。
ゆえに火傷につながり危険である。従って、熱水または
沸騰蒸気を、出湯口へ行かないように遮断しかつ出湯経
路から配水管へ導く働きをする逃がし弁29を出湯経路
20に設けることで、出湯口21から熱水および沸騰蒸
気が吹き出す可能性を低くすることができる。
【0046】このように本発明によれば、熱水または沸
騰蒸気を、出湯口へ行かないように遮断しかつ出湯経路
から配水管へ導く逃がし弁を、出湯経路に設けたので、
出湯口から沸騰蒸気や熱水が吹き出す可能性をさらに低
くすることができ、出湯時の火傷に対する安全性が一層
向上するものである。
【0047】(実施例8)次に本発明の第8の実施例に
ついて図6を用いて説明する。実施例8についての基本
的な構成と動作は実施例1または2と同様なので、説明
は省略する。
【0048】図6において、30は湯沸かし部15で発
生する蒸気を外部へ排出するために設けられた蒸気排出
口で、キッチン天板14に設置されている。31は蒸気
排出口30へ湯沸かし部15で発生した蒸気を導くため
の蒸気排出経路である。また、蒸気排出経路31には、
蒸気排出口30から熱水を吹き出させないのに必要な空
間を、湯沸かし部15内の最大設定水位から上方に十分
確保している。本実施例では、蒸気排出口30をキッチ
ン天板14に設置したが、キッチン背面やキッチン前面
に設置しても良い。
【0049】動作について説明する。湯沸かし部15で
発生した蒸気は蒸気排出口30によって外部へ排出され
るので、湯沸かし部15の内圧上昇は低く抑えられる。
これと併せ、蒸気排出経路に確保された空間の作用で、
湯沸かし部15内部で沸騰させても熱水が出湯口21か
ら吹き出すことはない。従って、湯沸かし部15で沸騰
するまで加熱することができ、その結果浄水部では除去
しにくいトリハロメタンが除去できるようになり、一層
水に対する浄化性能を向上させることができる。即ち、
調理用、飲用としてのお湯に対する安全性が一層向上す
ることになる。
【0050】このように本発明によれば、沸騰圧力の上
昇が抑えられ、湯沸かし部で沸騰させることができるよ
うになり、トリハロメタンの除去等、浄水部で浄化する
だけに比べて一層水に対する浄化性能を向上させること
ができ、調理用、飲用としてのお湯に対する安全性を一
層向上させることができるものである。
【0051】なお、図7に示すように、蒸気排出経路3
1を極端に短くする代わりに、湯沸かし部15の内部
で、最大設定水位より上方に十分な空間を確保するよう
にしても同様の効果が得られる。また、蒸気排出口30
をシンク近傍へ配置すると、蒸気が結露することによっ
て発生した水が、シンク内へ流れ込みやすくなるので、
便利である。
【0052】(実施例9)次に本発明の第9の実施例に
ついて図8を用いて説明する。実施例9についての基本
的な構成と動作は実施例8と同様なので、説明は省略す
る。
【0053】図6において、蒸気排出口30はレンジフ
ード38の近傍に開口している。蒸気排出経路30は、
キッチンの壁の裏側あるいは表側に沿って設置されてお
り、調理作業やその他の作業の邪魔にならないようにな
っている。
【0054】動作について説明する。湯沸かし部15で
発生した蒸気は蒸気排出経路31に導かれ、蒸気排出口
30から排出される。排出された蒸気はレンジフード3
8によってキッチン外部へ排出される。
【0055】このように本発明によれば、蒸気を安全に
外部へ排出することができる。また、沸騰圧力の上昇が
抑えられ、湯沸かし部で沸騰させることができるように
なり、トリハロメタンの除去等、浄水部で浄化するだけ
に比べて一層水に対する浄化性能を向上させることがで
き、調理用、飲用としてのお湯に対する安全性を一層向
上させることができるものである。
【0056】(実施例10)次に本発明の第9の実施例
について図9を用いて説明する。実施例9についての基
本的な構成と動作は実施例1または2と同様なので、説
明は省略する。
【0057】図9において、30は湯沸かし部15で発
生する蒸気を外部へ排出するために設けられた蒸気排出
口で、キッチン天板14またはシンク6の近傍を貫通す
るかとう性の蒸気排出経路31によって、シンク6の内
部またはストレーナ32内部に開口せられている。
【0058】このように本発明によれば、蒸気をジンク
内部またはストレーナ内部に排出できるので安全であ
る。また、蒸気の結露水をシンクまたはストレーナに直
接捨てることができ、他の部分への不用意な結露を防止
することができると共に、蒸気による結露水の処理をす
る手間が省けるものである。また、蒸気によってシンク
またはストレーナ内部の殺菌消毒が行えるようになるも
のである。
【0059】(実施例11)次に本発明の第10の実施
例について図10を用いて説明する。実施例10につい
ての基本的な構成と動作は実施例1または2と同様なの
で、説明は省略する。
【0060】図10において、31は湯沸かし部15で
発生する蒸気を外部へ排出するために設けられた蒸気排
出経路で、シンク6の水を外部へ排出する排水管10へ
接続されている。また、蒸気排出経路31の途中には、
排水管10の水が湯沸かし部15へ流れるのを防止する
逆止弁33が設けられている。この構成で湯沸かし部1
5から排水管10へ蒸気を流すと、一部の蒸気は排水管
10を伝ってストレーナ32を通りシンク6へ漏れ出て
くるものもあるが、大部分は排水管10内部の壁面で結
露し、結露水となって排水管10をそのまま流れていく
ことになる。このように本発明によれば、蒸気がキッチ
ン外部へ出ることが減少し、安全性が向上すると共に、
蒸気による結露水の処理をする手間が省けるものであ
る。また、給湯装置の配管構造も簡単にできる。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、水道水に含まれる塩素
や塩素化合物、金属、かび臭、その他濁り成分や臭いを
十分に取り除くことができ、飲用の給湯装置として、消
費者の健康や安全志向に十分応えることができる給湯装
置を実現できるものである。
【0062】また、キッチンユニットに内包されている
ので、従来の据置型の電気湯沸かし器(いわゆるジャー
ポット)に比べて場所を取らず、使い勝手がよいもので
ある。
【0063】また、調理用途やコーヒーなどの飲用の用
途に極めて適した給湯装置を提供することができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である給湯装置の構成を
示す模式図
【図2】本発明の第2の実施例である給湯装置の構成を
示す模式図
【図3】本発明の第3の実施例である給湯装置の構成を
示す模式図
【図4】本発明の第4および第5の実施例である給湯装
置の構成を示す模式図
【図5】本発明の第7の実施例である給湯装置の構成を
示す模式図
【図6】本発明の第8の実施例である給湯装置の構成を
示す模式図
【図7】本発明の第8の他の実施例を示す給湯装置の構
成を示す模式図
【図8】本発明の第9の実施例を示す給湯装置の構成を
示す模式図
【図9】本発明の第10の実施例である給湯装置の構成
を示す模式図
【図10】本発明の第11の実施例である給湯装置の構
成を示す模式図
【符号の説明】
1、15 湯沸かし部 2、16 ヒータ 3、19 給水経路 4 水道 5、20 出湯経路 6 シンク 7、21 出湯口 8、22 出湯弁 9 排水経路 10 排水管 11 排水弁 12 逃がし弁 13、23,33 逆止弁 14 キッチン天板 17 浄水部 18 浄水経路 24 ポンプ 25 止水弁 26 水位検知手段 27 温度検知手段 28 ジョイント部 29 逃がし弁 30 蒸気排出口 31 蒸気排出経路 32 ストレーナ 34 給湯装置 35 キッチンユニット 36 キッチンユニット底面 37 整流板 38 レンジフード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上谷 洋次 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 大橋 正治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 浦田 隆行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 志賀 あづさ 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 竹中 賢治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 望月 裕介 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 米久保 寛明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4B055 AA32 BA03 BA07 BA55 CD80 DB02 GB09 GB15 4D006 GA02 HA01 JA51A JA55A JA63A JA70A KA31 KA33 KB12 KD19 KE16P KE16Q KE21P KE21Q PB06 PB70 PC52 4D024 AA02 AB07 AB11 AB14 BA02 CA04 CA13 CA15 DB05 DB06

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水道水を浄化する浄水部と、浄水部へ水
    道水を導く浄水経路と、水を加熱する湯沸かし部と、浄
    水部で浄化された水を湯沸かし部へ導く給水経路と、湯
    沸かし部で沸いた湯を外部へ導く出湯経路とを備え、こ
    れらがキッチンユニットに内包された構成の給湯装置。
  2. 【請求項2】 浄水経路あるいは給水経路に設けられた
    止水弁と、出湯経路に設けられた出湯ポンプを有し、湯
    沸かし部内部の水位を検知する水位検知手段と、湯沸か
    し部内部の水温を検知する温度検知手段とを設けた構成
    の請求項1記載の給湯装置。
  3. 【請求項3】 浄水部と湯沸かし部が、ひとつの筐体に
    内包された構成の請求項1または2記載の給湯装置。
  4. 【請求項4】 浄水部の一部または全部が交換可能とな
    っており、交換可能な浄水部の一部に中空糸膜を有する
    構成の請求項1〜3いずれか1項に記載の給湯装置。
  5. 【請求項5】 浄水部の一部または全部が交換可能とな
    っており、交換可能な浄水部の一部に活性炭を有する構
    成の請求項1〜3いずれか1項に記載の給湯装置。
  6. 【請求項6】 湯沸かし最高温度を沸点未満とした請求
    項1〜3いずれか1項に記載の給湯装置。
  7. 【請求項7】 熱水または沸騰蒸気を、出湯口へ行かな
    いように遮断しかつ出湯経路から配水管へ導く逃がし弁
    を、出湯経路に設けた構成の請求項1〜3いずれか1項
    に記載の給湯装置。
  8. 【請求項8】 蒸気を機外へ排出する蒸気排出口と、蒸
    気排出口へ蒸気を導く蒸気排出経路を有する構成の請求
    項1〜3いずれか1項に記載の給湯装置。
  9. 【請求項9】 蒸気を機外へ排出する蒸気排出口と、蒸
    気排出口へ蒸気を導く蒸気排出経路を有し、蒸気排出口
    をレンジフードの内部または近傍へ設けた構成の請求項
    1〜3いずれか1項に記載の給湯装置。
  10. 【請求項10】 蒸気を機外へ排出する蒸気排出口と、
    蒸気排出口へ蒸気を導く蒸気排出経路を有し、蒸気排出
    口をシンク内部またはシンクのストレーナ内部に開口さ
    せた構成の請求項1〜3いずれか1項に記載の給湯装
    置。
  11. 【請求項11】 蒸気を機外へ排出する蒸気排出経路を
    設け、この蒸気排出経路をシンクの水を外部へ排出する
    排水管へ接続すると共に、排水管の水が湯沸かし部へ流
    れるのを防止する逆止弁を蒸気排出経路に設けた構成の
    請求項1〜3いずれか1項に記載の給湯装置。
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JP2021518779A (ja) * 2018-04-17 2021-08-05 メリッタ プロフェッショナル コーヒー ソリューションズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフトMelitta Professional Coffee Solutions GmbH & Co. KG コーヒーマシン、特にフィルタコーヒーマシン

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