JP2001336724A - 焼却炉における燃焼空気制御方法、その装置 - Google Patents
焼却炉における燃焼空気制御方法、その装置Info
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- JP2001336724A JP2001336724A JP2000159922A JP2000159922A JP2001336724A JP 2001336724 A JP2001336724 A JP 2001336724A JP 2000159922 A JP2000159922 A JP 2000159922A JP 2000159922 A JP2000159922 A JP 2000159922A JP 2001336724 A JP2001336724 A JP 2001336724A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 焼却炉の各ストーカ直下から供給される燃焼
空気の供給量を最適に制御するとともに、最適な燃焼空
気温度に調整して、焼却炉の処理能力を高めることがで
きる焼却炉における燃焼空気制御方法、その装置を提供
することを目的とするものである。 【解決手段】 焼却炉1の乾燥帯4、燃焼帯5、並びに
後燃焼帯6に供給される燃焼空気の温度を各帯独立に制
御して設定することができる焼却炉における燃焼空気制
御方法であり、各帯に応じた燃焼空気温度を最適な値に
して、焼却炉の処理能力を高めることによって、ダイオ
キシン類の発生を防止する。
空気の供給量を最適に制御するとともに、最適な燃焼空
気温度に調整して、焼却炉の処理能力を高めることがで
きる焼却炉における燃焼空気制御方法、その装置を提供
することを目的とするものである。 【解決手段】 焼却炉1の乾燥帯4、燃焼帯5、並びに
後燃焼帯6に供給される燃焼空気の温度を各帯独立に制
御して設定することができる焼却炉における燃焼空気制
御方法であり、各帯に応じた燃焼空気温度を最適な値に
して、焼却炉の処理能力を高めることによって、ダイオ
キシン類の発生を防止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ごみや産業廃
棄物の焼却炉における燃焼空気制御方法、およびその装
置に関するものである。
棄物の焼却炉における燃焼空気制御方法、およびその装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、都市ごみや産業廃棄物を焼却する
焼却炉では、ダイオキシン類の発生等の環境問題の解消
のために、焼却炉の完全燃焼性をより高めることが重要
である。図8は、従来の焼却炉の一例を示すものであ
る。同図において、焼却炉1は、ストーカ炉であり、都
市ごみや産業廃棄物等(以下、廃棄物と称する)が投入
されるホッパ2、廃棄物を炉内に供給する給塵装置3、
廃棄物を乾燥させるための乾燥ストーカ4、乾燥した廃
棄物を燃焼させるための燃焼ストーカ5、置焼却させる
ための後燃焼ストーカ6、未燃焼ガスを完全燃焼させる
ための二次燃焼室7等で構成され、さらに廃熱ボイラ8
が設けられている。乾燥ストーカ4、燃焼ストーカ5、
後燃焼ストーカ6には、その直下に風箱とホッパ4a,
4b、5a,5b、6aとがそれぞれ設けられ、燃焼空
気送風機10から燃焼空気が空気予熱器11に送られて
適当な温度に加熱した後、ダンパD1〜D5を介してス
トーカ4〜6直下の風箱に送り込まれている。
焼却炉では、ダイオキシン類の発生等の環境問題の解消
のために、焼却炉の完全燃焼性をより高めることが重要
である。図8は、従来の焼却炉の一例を示すものであ
る。同図において、焼却炉1は、ストーカ炉であり、都
市ごみや産業廃棄物等(以下、廃棄物と称する)が投入
されるホッパ2、廃棄物を炉内に供給する給塵装置3、
廃棄物を乾燥させるための乾燥ストーカ4、乾燥した廃
棄物を燃焼させるための燃焼ストーカ5、置焼却させる
ための後燃焼ストーカ6、未燃焼ガスを完全燃焼させる
ための二次燃焼室7等で構成され、さらに廃熱ボイラ8
が設けられている。乾燥ストーカ4、燃焼ストーカ5、
後燃焼ストーカ6には、その直下に風箱とホッパ4a,
4b、5a,5b、6aとがそれぞれ設けられ、燃焼空
気送風機10から燃焼空気が空気予熱器11に送られて
適当な温度に加熱した後、ダンパD1〜D5を介してス
トーカ4〜6直下の風箱に送り込まれている。
【0003】従来のストーカ炉では、ストーカ炉直下の
風箱が廃棄物の流れ方向で数個に分割され、廃棄物の乾
燥、燃焼、後燃焼の燃焼工程に合わせて、各風箱に供給
される燃焼空気供給量がそれぞれ調節されている。しか
し、通常、その燃焼空気は、空気予熱器により加熱され
て同一温度の燃焼空気が全ての風箱に供給されている。
従って、ストーカ炉直下の全ての風箱には、一定温度の
燃焼空気が供給されている場合が多い。
風箱が廃棄物の流れ方向で数個に分割され、廃棄物の乾
燥、燃焼、後燃焼の燃焼工程に合わせて、各風箱に供給
される燃焼空気供給量がそれぞれ調節されている。しか
し、通常、その燃焼空気は、空気予熱器により加熱され
て同一温度の燃焼空気が全ての風箱に供給されている。
従って、ストーカ炉直下の全ての風箱には、一定温度の
燃焼空気が供給されている場合が多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の焼却炉では、廃
棄物の性状や質等に合わせて、炉内に供給される燃焼空
気量を最適に制御して、炉内の燃焼温度を高温にして完
全燃焼させることにより、ダイオキシン類の発生を抑え
ることがなされている。
棄物の性状や質等に合わせて、炉内に供給される燃焼空
気量を最適に制御して、炉内の燃焼温度を高温にして完
全燃焼させることにより、ダイオキシン類の発生を抑え
ることがなされている。
【0005】廃棄物には、プラスチック等の高分子化合
物や紙が多い場合や厨芥等の水分が多く含まれる場合が
あり、通常、それらの廃棄物が混在している。プラスチ
ック等の高分子化合物や紙が多い廃棄物の場合は、燃焼
速度が速いので燃焼空気温度を低温にし、厨芥等の水分
が多い廃棄物の場合は、燃焼速度が遅いので空気温度を
高温に設定するとよい。しかし、通常の廃棄物には、プ
ラスチック等の高分子化合物や紙並びに水分を含んだ厨
芥物等が混在している。
物や紙が多い場合や厨芥等の水分が多く含まれる場合が
あり、通常、それらの廃棄物が混在している。プラスチ
ック等の高分子化合物や紙が多い廃棄物の場合は、燃焼
速度が速いので燃焼空気温度を低温にし、厨芥等の水分
が多い廃棄物の場合は、燃焼速度が遅いので空気温度を
高温に設定するとよい。しかし、通常の廃棄物には、プ
ラスチック等の高分子化合物や紙並びに水分を含んだ厨
芥物等が混在している。
【0006】一方、焼却炉では、廃棄物を乾燥、燃焼、
後燃焼の各工程を通過させて焼却しており、焼却炉の乾
燥工程では、高温空気を供給することで良好な乾燥を行
って次工程で安定した燃焼を確保し得るように調整して
いる。燃焼工程では、乾燥された廃棄物が供給されるの
で、燃焼空気温度は比較的低温でよく、かつ十分な空気
量を供給することで完全燃焼させている。後燃焼工程で
は、焼却灰質を良好に保つために、焼却灰を必要以上に
冷却するのを抑制するように、高温の燃焼空気を供給す
るのが望ましい。
後燃焼の各工程を通過させて焼却しており、焼却炉の乾
燥工程では、高温空気を供給することで良好な乾燥を行
って次工程で安定した燃焼を確保し得るように調整して
いる。燃焼工程では、乾燥された廃棄物が供給されるの
で、燃焼空気温度は比較的低温でよく、かつ十分な空気
量を供給することで完全燃焼させている。後燃焼工程で
は、焼却灰質を良好に保つために、焼却灰を必要以上に
冷却するのを抑制するように、高温の燃焼空気を供給す
るのが望ましい。
【0007】しかしながら、従来のストーカ炉では、各
ストーカ直下から供給されている燃焼空気量が最適とな
るように制御されているのに対し、供給される燃焼空気
は、一定の温度で供給されている。すなわち、従来のス
トーカ炉では、各ストーカに対応した燃焼空気温度に調
整して供給されていないのが現状である。従って、各ス
トーカ直下に供給される燃焼空気の温度を調整すること
によって、廃棄物の燃焼を完全にし、未燃物等やダイオ
キシン類の発生を抑制することにより、環境問題が生じ
ることなく、焼却炉の処理能力等を一層高めることが可
能である。
ストーカ直下から供給されている燃焼空気量が最適とな
るように制御されているのに対し、供給される燃焼空気
は、一定の温度で供給されている。すなわち、従来のス
トーカ炉では、各ストーカに対応した燃焼空気温度に調
整して供給されていないのが現状である。従って、各ス
トーカ直下に供給される燃焼空気の温度を調整すること
によって、廃棄物の燃焼を完全にし、未燃物等やダイオ
キシン類の発生を抑制することにより、環境問題が生じ
ることなく、焼却炉の処理能力等を一層高めることが可
能である。
【0008】本発明は、上記のような問題に鑑みなされ
たものであり、焼却炉の各ストーカ直下から供給される
燃焼空気の供給量を最適に制御するとともに、最適な燃
焼空気温度に調整して、焼却炉の処理能力を高めること
ができる焼却炉における燃焼空気制御方法、その装置を
提供することを目的とするものである。
たものであり、焼却炉の各ストーカ直下から供給される
燃焼空気の供給量を最適に制御するとともに、最適な燃
焼空気温度に調整して、焼却炉の処理能力を高めること
ができる焼却炉における燃焼空気制御方法、その装置を
提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するためになされたものであり、請求項1の発明は、
焼却炉の乾燥帯、燃焼帯、並びに後燃焼帯に供給される
燃焼空気の温度を各帯独立に制御して設定することを特
徴とする焼却炉における燃焼空気制御方法である。
成するためになされたものであり、請求項1の発明は、
焼却炉の乾燥帯、燃焼帯、並びに後燃焼帯に供給される
燃焼空気の温度を各帯独立に制御して設定することを特
徴とする焼却炉における燃焼空気制御方法である。
【0010】請求項1の発明では、焼却炉の乾燥帯、燃
焼帯、後燃焼帯に対応して、燃焼空気温度を調整して、
各帯に最適な温度の燃焼空気を供給することができ、焼
却炉の処理能力を高めることができる。
焼帯、後燃焼帯に対応して、燃焼空気温度を調整して、
各帯に最適な温度の燃焼空気を供給することができ、焼
却炉の処理能力を高めることができる。
【0011】また、請求項2の発明は、前記燃焼帯に供
給される燃焼空気の温度を、乾燥帯および/または後燃
焼帯に供給される燃焼空気の温度より低温にしたことを
特徴とする請求項1に記載の焼却炉における燃焼空気制
御方法である。
給される燃焼空気の温度を、乾燥帯および/または後燃
焼帯に供給される燃焼空気の温度より低温にしたことを
特徴とする請求項1に記載の焼却炉における燃焼空気制
御方法である。
【0012】請求項2の発明では、燃焼帯に供給される
燃焼空気の温度を乾燥帯および/または後燃焼帯の温度
より低温にすることで、燃焼帯に供給される燃焼空気に
含まれる酸素量を増大させて、被燃焼物を完全燃焼させ
ることにより、ダイオキシン類の発生を抑制するように
した燃焼空気制御方法であるとともに、実質的に乾燥帯
および/または後燃焼帯の燃焼空気温度を高温に設定す
ることができる。
燃焼空気の温度を乾燥帯および/または後燃焼帯の温度
より低温にすることで、燃焼帯に供給される燃焼空気に
含まれる酸素量を増大させて、被燃焼物を完全燃焼させ
ることにより、ダイオキシン類の発生を抑制するように
した燃焼空気制御方法であるとともに、実質的に乾燥帯
および/または後燃焼帯の燃焼空気温度を高温に設定す
ることができる。
【0013】また、請求項3の発明は、前記燃焼帯に供
給される燃焼空気の温度を常温とすることを特徴とする
請求項1または2に記載の焼却炉における燃焼空気制御
方法である。
給される燃焼空気の温度を常温とすることを特徴とする
請求項1または2に記載の焼却炉における燃焼空気制御
方法である。
【0014】請求項3の発明では、前記燃焼帯に供給さ
れる燃焼空気の温度を常温として、燃焼空気を増大させ
て完全燃焼を促進させるようにするとともに、実質的に
乾燥帯と後燃焼帯とに供給される燃焼空気温度を高温と
して、ダイオキシン類の発生を抑制するようにした燃焼
空気制御方法である。
れる燃焼空気の温度を常温として、燃焼空気を増大させ
て完全燃焼を促進させるようにするとともに、実質的に
乾燥帯と後燃焼帯とに供給される燃焼空気温度を高温と
して、ダイオキシン類の発生を抑制するようにした燃焼
空気制御方法である。
【0015】また、請求項4の発明は、前記乾燥帯、燃
焼帯、並びに後燃焼帯に供給される燃焼空気の温度を、
前記常温空気と加温空気との混合比率を調節して設定す
ることを特徴とする請求項1,2または3に記載の焼却
炉における燃焼空気制御方法である。
焼帯、並びに後燃焼帯に供給される燃焼空気の温度を、
前記常温空気と加温空気との混合比率を調節して設定す
ることを特徴とする請求項1,2または3に記載の焼却
炉における燃焼空気制御方法である。
【0016】請求項4の発明では、焼却炉の乾燥帯、燃
焼帯、後燃焼帯に供給される燃焼空気の温度を制御し、
かつ供給量を制御するための制御装置を備え、各帯に供
給される燃焼空気の温度を計測して、常温空気と加熱燃
焼空気との混合比率を調整して、各帯に供給される燃焼
空気の温度を制御するようにしたものである。常温空気
と加熱燃焼空気とによる燃焼空気は、その混合比率を一
定にして、両方の開閉機構を操作して、燃焼空気量を設
定するものである。
焼帯、後燃焼帯に供給される燃焼空気の温度を制御し、
かつ供給量を制御するための制御装置を備え、各帯に供
給される燃焼空気の温度を計測して、常温空気と加熱燃
焼空気との混合比率を調整して、各帯に供給される燃焼
空気の温度を制御するようにしたものである。常温空気
と加熱燃焼空気とによる燃焼空気は、その混合比率を一
定にして、両方の開閉機構を操作して、燃焼空気量を設
定するものである。
【0017】また、請求項5の発明は、焼却炉に供給さ
れる燃焼空気を加熱して乾燥帯、燃焼帯、並びに後燃焼
帯に供給する加温空気供給手段と、前記焼却炉に常温空
気を供給する常温空気供給手段と、前記加温空気供給手
段と前記常温空気供給手段とから供給される加温空気と
常温空気との供給量を調節する開閉機構と、前記開閉機
構の開度を調節して、前記加温空気と前記常温空気との
混合比率を調整して、各帯に供給する燃焼空気の温度を
設定する温度調節手段と、各帯に供給される加温空気と
常温空気との混合比率を一定とし、前記開閉機構を調節
して、加温空気と常温空気との供給量を調整する燃焼空
気量調節手段と、前記燃焼空気量調節手段と前記温度調
節手段とを制御する制御手段と、を有することを特徴と
する焼却炉における燃焼空気制御装置である。
れる燃焼空気を加熱して乾燥帯、燃焼帯、並びに後燃焼
帯に供給する加温空気供給手段と、前記焼却炉に常温空
気を供給する常温空気供給手段と、前記加温空気供給手
段と前記常温空気供給手段とから供給される加温空気と
常温空気との供給量を調節する開閉機構と、前記開閉機
構の開度を調節して、前記加温空気と前記常温空気との
混合比率を調整して、各帯に供給する燃焼空気の温度を
設定する温度調節手段と、各帯に供給される加温空気と
常温空気との混合比率を一定とし、前記開閉機構を調節
して、加温空気と常温空気との供給量を調整する燃焼空
気量調節手段と、前記燃焼空気量調節手段と前記温度調
節手段とを制御する制御手段と、を有することを特徴と
する焼却炉における燃焼空気制御装置である。
【0018】請求項5の発明では、焼却炉の乾燥帯、燃
焼帯、後燃焼帯に供給される燃焼空気の温度を、常温空
気と加温燃焼空気との混合比率を調整して、各帯に供給
される燃焼空気温度を制御するようにしたものである。
常温空気と加温空気との混合比率を調整して燃焼空気温
度を調節し、かつ混合比率を一定とし、常温空気と加温
空気との供給量を同時に調整して、燃焼空気(常温空気
と加温空気)の供給量を調節するようにしたものであ
り、各帯に供給される燃焼空気を最適な温度で所定の供
給量に制御できるものである。
焼帯、後燃焼帯に供給される燃焼空気の温度を、常温空
気と加温燃焼空気との混合比率を調整して、各帯に供給
される燃焼空気温度を制御するようにしたものである。
常温空気と加温空気との混合比率を調整して燃焼空気温
度を調節し、かつ混合比率を一定とし、常温空気と加温
空気との供給量を同時に調整して、燃焼空気(常温空気
と加温空気)の供給量を調節するようにしたものであ
り、各帯に供給される燃焼空気を最適な温度で所定の供
給量に制御できるものである。
【0019】また、請求項6の発明は、前記常温空気供
給手段から常温空気を供給する供給路が前記加温空気供
給手段とは別経路であることを特徴とする請求項5に記
載の燃焼空気制御装置である。
給手段から常温空気を供給する供給路が前記加温空気供
給手段とは別経路であることを特徴とする請求項5に記
載の燃焼空気制御装置である。
【0020】請求項6の発明では、各帯に供給される加
温空気と常温空気との混合比率の制御が容易であるの
で、燃焼空気温度が容易に設定し得るとともに、同一温
度に維持しながら各帯に供給される燃焼空気の供給量を
容易に調節することができる。
温空気と常温空気との混合比率の制御が容易であるの
で、燃焼空気温度が容易に設定し得るとともに、同一温
度に維持しながら各帯に供給される燃焼空気の供給量を
容易に調節することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る焼却炉におけ
る燃焼空気制御方法、その装置の実施の形態について、
図面を参照して説明する。
る燃焼空気制御方法、その装置の実施の形態について、
図面を参照して説明する。
【0022】(実施形態1)図1は、本発明の焼却炉に
おける燃焼空気制御装置の一実施形態を示すものであ
る。同図において、焼却炉1は、ストーカ炉は、廃棄物
(被燃焼物)が投入されるホッパ2、廃棄物を炉内に供
給する給塵装置3、廃棄物を乾燥させるための乾燥スト
ーカ(乾燥帯)4、乾燥した廃棄物を燃焼させるための
燃焼ストーカ(燃焼帯)5、置焼却させるための後燃焼
ストーカ(後燃焼帯または未燃焼処理帯)6、未燃焼ガ
スを完全燃焼させるための二次燃焼室7等で構成され、
さらに燃焼排ガスが送り込まれる廃熱ボイラ8が設けら
れている。乾燥ストーカ4、燃焼ストーカ5、後燃焼ス
トーカ6には、その直下に風箱が設けられ、それら風箱
直下にホッパ4a,5a,6aとがそれぞれ設けられて
いる。
おける燃焼空気制御装置の一実施形態を示すものであ
る。同図において、焼却炉1は、ストーカ炉は、廃棄物
(被燃焼物)が投入されるホッパ2、廃棄物を炉内に供
給する給塵装置3、廃棄物を乾燥させるための乾燥スト
ーカ(乾燥帯)4、乾燥した廃棄物を燃焼させるための
燃焼ストーカ(燃焼帯)5、置焼却させるための後燃焼
ストーカ(後燃焼帯または未燃焼処理帯)6、未燃焼ガ
スを完全燃焼させるための二次燃焼室7等で構成され、
さらに燃焼排ガスが送り込まれる廃熱ボイラ8が設けら
れている。乾燥ストーカ4、燃焼ストーカ5、後燃焼ス
トーカ6には、その直下に風箱が設けられ、それら風箱
直下にホッパ4a,5a,6aとがそれぞれ設けられて
いる。
【0023】続いて、焼却炉1の燃焼空気供給系統につ
いて説明する。常温空気がフィルタ9を通過して、燃焼
空気送風機10から供給ラインL0を介して空気予熱器
11に送り込まれる。加熱された空気は、加温空気供給
ラインL1を通して、各分岐供給ラインL1a〜L1c
を通して各ストーカ内に供給される。供給ラインL0か
らは、常温空気供給ラインL2が分岐している。加温空
気供給ラインL1からは、各分岐供給ラインL1a〜L
1cが分岐している。各分岐供給ラインL1a〜L1c
には、ダンパDa〜Dcがそれぞれ設けられている。常
温空気供給ラインL2は、ホッパ5aの個数に対応して
分岐されている。それらの分岐配管には、ダンパDdが
それぞれに設けられて、それらの他端部がダンパDbの
排気側の分岐供給ラインL1bに接続されている。常温
空気供給ラインL2は、加温空気供給ラインL1に接続
されている。なお、燃焼ストーカ5は、ホッパ5a,5
bが設けられ、それぞれに燃焼空気が供給されるように
なされているが、燃焼ストーカ5のホッパは、設置条件
によっては、一個でもよいことは明らかである。
いて説明する。常温空気がフィルタ9を通過して、燃焼
空気送風機10から供給ラインL0を介して空気予熱器
11に送り込まれる。加熱された空気は、加温空気供給
ラインL1を通して、各分岐供給ラインL1a〜L1c
を通して各ストーカ内に供給される。供給ラインL0か
らは、常温空気供給ラインL2が分岐している。加温空
気供給ラインL1からは、各分岐供給ラインL1a〜L
1cが分岐している。各分岐供給ラインL1a〜L1c
には、ダンパDa〜Dcがそれぞれ設けられている。常
温空気供給ラインL2は、ホッパ5aの個数に対応して
分岐されている。それらの分岐配管には、ダンパDdが
それぞれに設けられて、それらの他端部がダンパDbの
排気側の分岐供給ラインL1bに接続されている。常温
空気供給ラインL2は、加温空気供給ラインL1に接続
されている。なお、燃焼ストーカ5は、ホッパ5a,5
bが設けられ、それぞれに燃焼空気が供給されるように
なされているが、燃焼ストーカ5のホッパは、設置条件
によっては、一個でもよいことは明らかである。
【0024】次に、図1の焼却炉の燃焼空気供給系統と
その制御系について、図2を参照して詳細に説明する。
先ず、上記実施形態の焼却炉の燃焼空気供給系統は、フ
ィルタ9を通して供給される空気が燃焼空気送風機10
を通して供給ラインL0を経て、空気予熱器11に供給
されている。加温空気は、加温空気供給ラインL1から
分岐供給ラインL1a〜L1cを経てそれぞれ乾燥スト
ーカ4、燃焼ストーカ5、後燃焼ストーカ6下の風箱へ
と供給されている。分岐供給ラインL1a〜L1cに
は、ダンパDa,Db,Dcがそれぞれ設けられ、ダン
パDa,Db,Dcの開度を調整することで、加温空気
の供給量が設定される。また、常温空気供給ラインL2
には、分岐ラインL2aにダンパDdが設けられ、常温
空気の供給量がダンパDdの開度によって調整されてい
る。
その制御系について、図2を参照して詳細に説明する。
先ず、上記実施形態の焼却炉の燃焼空気供給系統は、フ
ィルタ9を通して供給される空気が燃焼空気送風機10
を通して供給ラインL0を経て、空気予熱器11に供給
されている。加温空気は、加温空気供給ラインL1から
分岐供給ラインL1a〜L1cを経てそれぞれ乾燥スト
ーカ4、燃焼ストーカ5、後燃焼ストーカ6下の風箱へ
と供給されている。分岐供給ラインL1a〜L1cに
は、ダンパDa,Db,Dcがそれぞれ設けられ、ダン
パDa,Db,Dcの開度を調整することで、加温空気
の供給量が設定される。また、常温空気供給ラインL2
には、分岐ラインL2aにダンパDdが設けられ、常温
空気の供給量がダンパDdの開度によって調整されてい
る。
【0025】ダンパ排気側の分岐供給ラインL1a〜L
1cには、流量計F1〜F3及び温度計T1〜T3がそ
れぞれ設けられている。流量計F1〜F3及び温度計T
1〜T3の出力信号は、制御装置12に入力されてい
る。ダンパDa〜Ddは、制御装置12からの制御信号
に基づいて制御されている。各ストーカ内には、所定の
燃焼空気量が供給されるようになされている。
1cには、流量計F1〜F3及び温度計T1〜T3がそ
れぞれ設けられている。流量計F1〜F3及び温度計T
1〜T3の出力信号は、制御装置12に入力されてい
る。ダンパDa〜Ddは、制御装置12からの制御信号
に基づいて制御されている。各ストーカ内には、所定の
燃焼空気量が供給されるようになされている。
【0026】空気予熱器11で加熱された空気は、加温
空気供給ラインL1を通し、分岐供給ラインL1a〜L
1cにそれぞれ設けられたダンパDa〜Dcを介し、乾
燥ストーカ4、燃焼ストーカ5、後燃焼ストーカ6下の
風箱にそれぞれ供給されている。一方、常温燃焼空気
は、供給ラインL0から分岐した常温空気供給ラインL
2からダンパDdを経て、分岐供給ラインL1bを通
し、燃焼ストーカ5下の風箱に供給されている。このよ
うに、加温空気と常温空気とが所定の割合で混合されて
燃焼空気として供給されている。
空気供給ラインL1を通し、分岐供給ラインL1a〜L
1cにそれぞれ設けられたダンパDa〜Dcを介し、乾
燥ストーカ4、燃焼ストーカ5、後燃焼ストーカ6下の
風箱にそれぞれ供給されている。一方、常温燃焼空気
は、供給ラインL0から分岐した常温空気供給ラインL
2からダンパDdを経て、分岐供給ラインL1bを通
し、燃焼ストーカ5下の風箱に供給されている。このよ
うに、加温空気と常温空気とが所定の割合で混合されて
燃焼空気として供給されている。
【0027】各ダンパDa〜Ddは、制御装置12から
の制御信号に基づいて開度が操作されている。ダンパD
a,ダンパDbとDd,及びダンパDcの燃焼空気の排
出側には、流量計F1〜F3と温度計T1〜T3とがそ
れぞれ備えられている。流量計F1〜F3と温度計T1
〜T3とからのそれぞれの出力信号は、制御装置11に
入力されている。
の制御信号に基づいて開度が操作されている。ダンパD
a,ダンパDbとDd,及びダンパDcの燃焼空気の排
出側には、流量計F1〜F3と温度計T1〜T3とがそ
れぞれ備えられている。流量計F1〜F3と温度計T1
〜T3とからのそれぞれの出力信号は、制御装置11に
入力されている。
【0028】制御装置12では、流量計F1〜F3と温
度計T1〜T3とからの出力信号に基づいて、各ストー
カに供給される燃焼空気量と燃焼空気温度とが制御され
ている。乾燥ストーカ4と後燃焼ストーカ6とに供給さ
れる燃焼空気(加温空気)の温度は、温度計T1,T3
で計測され、所定の温度となるまで、ダンパDa,Dc
の開度が調整されて、燃焼空気の温度が所定温度となる
までそれぞれ制御されている。一方、燃焼ストーカ4に
供給される燃焼空気は、ダンパDb,Ddの開度が調節
されることにより、加温空気量と常温空気量との混合比
率が設定され、燃焼空気の温度と供給量とが制御されて
いる。
度計T1〜T3とからの出力信号に基づいて、各ストー
カに供給される燃焼空気量と燃焼空気温度とが制御され
ている。乾燥ストーカ4と後燃焼ストーカ6とに供給さ
れる燃焼空気(加温空気)の温度は、温度計T1,T3
で計測され、所定の温度となるまで、ダンパDa,Dc
の開度が調整されて、燃焼空気の温度が所定温度となる
までそれぞれ制御されている。一方、燃焼ストーカ4に
供給される燃焼空気は、ダンパDb,Ddの開度が調節
されることにより、加温空気量と常温空気量との混合比
率が設定され、燃焼空気の温度と供給量とが制御されて
いる。
【0029】なお、後燃焼ストーカ6は、空気予熱器1
1に最も近い位置に配置され、続いて、燃焼ストーカ5
が配置され、乾燥ストーカ4が最も遠い位置に配置され
ている。従って、加温空気は、最初に後燃焼ストーカ6
に供給され、続いて、燃焼ストーカ5、乾燥ストーカ4
へと供給される。燃焼ストーカ5から燃焼空気の温度
は、乾燥ストーカ4と後燃焼ストーカ6に供給される燃
焼空気の温度が独立に制御できる。
1に最も近い位置に配置され、続いて、燃焼ストーカ5
が配置され、乾燥ストーカ4が最も遠い位置に配置され
ている。従って、加温空気は、最初に後燃焼ストーカ6
に供給され、続いて、燃焼ストーカ5、乾燥ストーカ4
へと供給される。燃焼ストーカ5から燃焼空気の温度
は、乾燥ストーカ4と後燃焼ストーカ6に供給される燃
焼空気の温度が独立に制御できる。
【0030】焼却炉の各ストーカに供給される燃焼空気
は、燃焼空気の温度・流量の運転情報が制御装置12の
記憶装置に記憶され、その運転情報に基づいて、運転開
始時から運転終了まで、各ダンパ等の調整がなされて最
適な運転が実施されている。このように、焼却炉の各ス
トーカに供給される燃焼空気は、その制御プログラムに
基づいて、運転されるとともに、その都度、燃焼空気の
温度・流量を制御することができる。
は、燃焼空気の温度・流量の運転情報が制御装置12の
記憶装置に記憶され、その運転情報に基づいて、運転開
始時から運転終了まで、各ダンパ等の調整がなされて最
適な運転が実施されている。このように、焼却炉の各ス
トーカに供給される燃焼空気は、その制御プログラムに
基づいて、運転されるとともに、その都度、燃焼空気の
温度・流量を制御することができる。
【0031】本実施形態によれば、燃焼ストーカ5に常
温空気を多量に供給するようにして、後燃焼ストーカ6
に供給される燃焼空気の温度をより高温に設定するよう
にして、後燃焼ストーカ6の火格子上の未燃焼物の完全
焼却を容易にする。一方、燃焼ストーカ5には、充分な
量の燃焼空気(常温空気)を送り込むことが可能であ
り、ごみの完全燃焼に寄与する。
温空気を多量に供給するようにして、後燃焼ストーカ6
に供給される燃焼空気の温度をより高温に設定するよう
にして、後燃焼ストーカ6の火格子上の未燃焼物の完全
焼却を容易にする。一方、燃焼ストーカ5には、充分な
量の燃焼空気(常温空気)を送り込むことが可能であ
り、ごみの完全燃焼に寄与する。
【0032】(実施形態2)本発明に係る焼却炉におけ
る燃焼空気制御方法、及びその装置の他の実施形態につ
いて、図3,図4を参照して説明する。本実施形態の焼
却炉は、図1で説明した構造と同一構造である。先ず、
図1と図3との燃焼空気制御装置の相違を説明して、本
実施形態を説明する。図3では、加温空気供給ラインL
1から分岐した分岐供給ラインL1a,L1cが設けら
れ、かつ常温空気供給ラインL2には、分岐供給ライン
L2a,L2cが設けられ、それぞれにダンパDe,D
fが設けられている。
る燃焼空気制御方法、及びその装置の他の実施形態につ
いて、図3,図4を参照して説明する。本実施形態の焼
却炉は、図1で説明した構造と同一構造である。先ず、
図1と図3との燃焼空気制御装置の相違を説明して、本
実施形態を説明する。図3では、加温空気供給ラインL
1から分岐した分岐供給ラインL1a,L1cが設けら
れ、かつ常温空気供給ラインL2には、分岐供給ライン
L2a,L2cが設けられ、それぞれにダンパDe,D
fが設けられている。
【0033】さらに、図2で説明したように、温度計T
1〜T3、流量計F1〜F3が設けられ、かつ分岐供給
ラインL2bの他端部は、温度計T1,流量計F1とダ
ンパDaとの間の分岐供給ラインL1aに接続されてい
る。また、分岐供給ラインL2cの他端部は、温度計T
3,流量計F3とダンパDcとの間の分岐供給ラインL
1cに接続されている。そして、ダンパDa〜Dfは、
制御装置12からの制御信号によって制御されている。
1〜T3、流量計F1〜F3が設けられ、かつ分岐供給
ラインL2bの他端部は、温度計T1,流量計F1とダ
ンパDaとの間の分岐供給ラインL1aに接続されてい
る。また、分岐供給ラインL2cの他端部は、温度計T
3,流量計F3とダンパDcとの間の分岐供給ラインL
1cに接続されている。そして、ダンパDa〜Dfは、
制御装置12からの制御信号によって制御されている。
【0034】本実施形態では、制御装置12からの制御
信号によってダンパDa〜Dfが制御され、各ストーカ
4〜6に供給される燃焼空気の温度、供給量が制御され
ている。本実施形態では、乾燥ストーカ4、燃焼ストー
カ5、後燃焼ストーカ6にも加温空気に加えて常温空気
が供給されて、燃焼空気の温度が独立に制御されてい
る。
信号によってダンパDa〜Dfが制御され、各ストーカ
4〜6に供給される燃焼空気の温度、供給量が制御され
ている。本実施形態では、乾燥ストーカ4、燃焼ストー
カ5、後燃焼ストーカ6にも加温空気に加えて常温空気
が供給されて、燃焼空気の温度が独立に制御されてい
る。
【0035】次に、各ストーカに供給される燃焼空気の
温度と流量とを制御する場合、先ず、乾燥ストーカ4の
風箱には、ダンパDa,Deの開度が調整されて、加温
空気と常温空気とを混合しながら温度計T1で燃焼空気
(加温空気と常温空気)の温度を計測し、各ダンパD
a,Deの開度、すなわち加温空気と常温空気との混合
比率が調整されている。燃焼空気の温度が所定温度とな
るまでダンパDa,Deの開度が調節されている。所定
温度に達した後、燃焼空気の加温空気と常温空気との混
合比率を維持して、流量計F1で燃焼空気の流量を計測
しながら各ダンパDa,Deの開度を同時に開くか、閉
じるかして、同量の加温空気と常温空気とを供給して乾
燥ストーカ4の風箱に供給される燃焼空気量が設定され
ている。
温度と流量とを制御する場合、先ず、乾燥ストーカ4の
風箱には、ダンパDa,Deの開度が調整されて、加温
空気と常温空気とを混合しながら温度計T1で燃焼空気
(加温空気と常温空気)の温度を計測し、各ダンパD
a,Deの開度、すなわち加温空気と常温空気との混合
比率が調整されている。燃焼空気の温度が所定温度とな
るまでダンパDa,Deの開度が調節されている。所定
温度に達した後、燃焼空気の加温空気と常温空気との混
合比率を維持して、流量計F1で燃焼空気の流量を計測
しながら各ダンパDa,Deの開度を同時に開くか、閉
じるかして、同量の加温空気と常温空気とを供給して乾
燥ストーカ4の風箱に供給される燃焼空気量が設定され
ている。
【0036】後燃焼ストーカ6の燃焼空気は、同様な方
法で、ダンパDc,Dfの開度が調整されて、加温空気
と常温空気との混合比率が調整され、所定温度、所定供
給量に設定されている。燃焼ストーカ5においても同様
に制御されている。
法で、ダンパDc,Dfの開度が調整されて、加温空気
と常温空気との混合比率が調整され、所定温度、所定供
給量に設定されている。燃焼ストーカ5においても同様
に制御されている。
【0037】また、燃焼ストーカ5と後燃焼ストーカ6
との燃焼空気の温度は、後燃焼ストーカ6に供給される
燃焼空気の温度の方が高温となるように設定されてい
る。なお、燃焼ストーカ5、後燃焼ストーカ6において
も同様な方法で、燃焼空気(加温空気と常温空気)の温
度と供給量とが制御されている。
との燃焼空気の温度は、後燃焼ストーカ6に供給される
燃焼空気の温度の方が高温となるように設定されてい
る。なお、燃焼ストーカ5、後燃焼ストーカ6において
も同様な方法で、燃焼空気(加温空気と常温空気)の温
度と供給量とが制御されている。
【0038】本実施形態では、各ストーカに供給される
燃焼空気の温度、供給量が独立に制御することが可能で
ある。燃焼ストーカ5に加温空気に対して常温空気の供
給量の割合を増加させるか、常温空気のみを供給するよ
うにして、後燃焼ストーカ6に供給される燃焼空気の温
度をより高温に設定するようにし、後燃焼ストーカ6の
火格子にクランカが発生して付着するのを防止すること
ができる。従って、燃焼ストーカ5には、酸素含有量が
多い燃焼空気(常温空気)を送り込むことが可能であ
り、ダイオキシン類の発生を抑制することができる。
燃焼空気の温度、供給量が独立に制御することが可能で
ある。燃焼ストーカ5に加温空気に対して常温空気の供
給量の割合を増加させるか、常温空気のみを供給するよ
うにして、後燃焼ストーカ6に供給される燃焼空気の温
度をより高温に設定するようにし、後燃焼ストーカ6の
火格子にクランカが発生して付着するのを防止すること
ができる。従って、燃焼ストーカ5には、酸素含有量が
多い燃焼空気(常温空気)を送り込むことが可能であ
り、ダイオキシン類の発生を抑制することができる。
【0039】(実施形態3)本発明の他の実施形態につ
いて、図5,図6を参照して説明する。図5の焼却炉
は、燃焼空気送風機10aが設けられて常温空気が供給
ラインL2を介して、各ストーカに供給されている。図
3の実施形態との相違は、燃焼空気送風機10に加え
て、燃焼空気送風機10aが設けられ、供給ラインL2
には、燃焼空気送風機10aを介して、燃焼空気が供給
されていることにあり、他は、図3と同様であるのでそ
の詳細な説明は省略する。なお、本実施形態では、常温
空気の供給ラインが別に設けられており、各ストーカに
供給される燃焼空気の温度、供給量が各ストーカ毎に独
立に制御できる利点があり、ダイオキシン類の発生を防
止することができる。
いて、図5,図6を参照して説明する。図5の焼却炉
は、燃焼空気送風機10aが設けられて常温空気が供給
ラインL2を介して、各ストーカに供給されている。図
3の実施形態との相違は、燃焼空気送風機10に加え
て、燃焼空気送風機10aが設けられ、供給ラインL2
には、燃焼空気送風機10aを介して、燃焼空気が供給
されていることにあり、他は、図3と同様であるのでそ
の詳細な説明は省略する。なお、本実施形態では、常温
空気の供給ラインが別に設けられており、各ストーカに
供給される燃焼空気の温度、供給量が各ストーカ毎に独
立に制御できる利点があり、ダイオキシン類の発生を防
止することができる。
【0040】本発明に係る焼却炉は、上記実施形態に限
定することなく、図7に示すような火格子を有する焼却
炉であってもよい。図7は、ストーカ炉の火格子であ
り、固定火格子13aと可動火格子13bとで構成さ
れ、可動火格子13bは可動軸13cに連結し、可動軸
13cが斜め前後に可動することによって、可動火格子
13bは、前後に移動する。火格子13の直下の風箱
は、隔壁14a、14b、14cで区分けされ、乾燥帯
15、燃焼帯16、未燃焼処理帯17が形成されてい
る。乾燥帯15、燃焼帯16、未燃焼処理帯17には、
各帯に適応した燃焼空気が供給されている。未燃焼処理
帯17に供給される燃焼空気の温度は、他の領域に供給
される燃焼空気の温度より高温であり、燃焼帯16に供
給される燃焼空気の温度は、乾燥帯15と未燃焼処理帯
17に供給される燃焼空気の温度より低温である。な
お、乾燥帯15、燃焼帯16、未燃焼処理帯17は、乾
燥ストーカ、燃焼ストーカ、後燃焼ストーカにそれぞれ
対応している。乾燥帯15、燃焼帯16、未燃焼処理帯
17に供給される燃焼空気は、上記実施形態の燃焼制御
装置と同様な構成によって、実施し得る。
定することなく、図7に示すような火格子を有する焼却
炉であってもよい。図7は、ストーカ炉の火格子であ
り、固定火格子13aと可動火格子13bとで構成さ
れ、可動火格子13bは可動軸13cに連結し、可動軸
13cが斜め前後に可動することによって、可動火格子
13bは、前後に移動する。火格子13の直下の風箱
は、隔壁14a、14b、14cで区分けされ、乾燥帯
15、燃焼帯16、未燃焼処理帯17が形成されてい
る。乾燥帯15、燃焼帯16、未燃焼処理帯17には、
各帯に適応した燃焼空気が供給されている。未燃焼処理
帯17に供給される燃焼空気の温度は、他の領域に供給
される燃焼空気の温度より高温であり、燃焼帯16に供
給される燃焼空気の温度は、乾燥帯15と未燃焼処理帯
17に供給される燃焼空気の温度より低温である。な
お、乾燥帯15、燃焼帯16、未燃焼処理帯17は、乾
燥ストーカ、燃焼ストーカ、後燃焼ストーカにそれぞれ
対応している。乾燥帯15、燃焼帯16、未燃焼処理帯
17に供給される燃焼空気は、上記実施形態の燃焼制御
装置と同様な構成によって、実施し得る。
【0041】乾燃焼空気送風機10aが設けられて常温
空気が供給ラインL2を介して、各ストーカに供給され
ている。図3の実施形態との相違は、燃焼空気送風機1
0に加えて、燃焼空気送風機10aが設けられているこ
とにあり、他は、図3と同様であるのでその説明は省略
する。
空気が供給ラインL2を介して、各ストーカに供給され
ている。図3の実施形態との相違は、燃焼空気送風機1
0に加えて、燃焼空気送風機10aが設けられているこ
とにあり、他は、図3と同様であるのでその説明は省略
する。
【0042】上記実施形態1〜3は、各ストーカに供給
される燃焼空気の温度・流量を独立に制御することがで
きる。なお、上記実施形態において、焼却炉の形態は、
ストーカ炉であり、その形態は、上記実施形態の焼却炉
に限定するものではない。
される燃焼空気の温度・流量を独立に制御することがで
きる。なお、上記実施形態において、焼却炉の形態は、
ストーカ炉であり、その形態は、上記実施形態の焼却炉
に限定するものではない。
【0043】燃焼空気送風機10aが設けられて常温空
気が供給ラインL2を介して、各ストーカに供給されて
いる。図3の実施形態との相違は、燃焼空気送風機10
に加えて、燃焼空気送風機10aが設けられていること
にあり、他は、図3と同様であるのでその説明は省略す
る。
気が供給ラインL2を介して、各ストーカに供給されて
いる。図3の実施形態との相違は、燃焼空気送風機10
に加えて、燃焼空気送風機10aが設けられていること
にあり、他は、図3と同様であるのでその説明は省略す
る。
【0044】
【発明の効果】上記記載のように、請求項1の発明によ
れば、焼却炉の乾燥帯、燃焼帯、後燃焼帯に対応して、
燃焼空気温度を最適な値に制御し、焼却炉の処理能力を
高めることができる利点があり、各帯に応じて燃焼空気
の温度条件、供給量を最適な条件に設定して、ダイオキ
シン類の発生を防止することができる利点がある。
れば、焼却炉の乾燥帯、燃焼帯、後燃焼帯に対応して、
燃焼空気温度を最適な値に制御し、焼却炉の処理能力を
高めることができる利点があり、各帯に応じて燃焼空気
の温度条件、供給量を最適な条件に設定して、ダイオキ
シン類の発生を防止することができる利点がある。
【0045】また、請求項2の発明によれば、燃焼帯に
供給される燃焼空気の温度を乾燥帯および/または後燃
焼帯の温度より低温にすることにより、燃焼帯に供給さ
れる燃焼空気に含まれる酸素量を増大させることがで
き、廃棄物の完全燃焼に効果的であり、ダイオキシン類
の発生を抑制するようにした焼却炉における燃焼空気制
御方法である。この燃焼空気制御方法では、実質的に乾
燥帯と後燃焼帯の燃焼空気温度を高温に設定することが
できるので、乾燥帯に高温の燃焼空気を供給することが
できので、燃焼帯に供給される燃焼空気の温度を低下さ
せることが可能であり、かつ後燃焼帯に高温の燃焼空気
を供給することができるので、灰質向上させることがで
きる利点がある。
供給される燃焼空気の温度を乾燥帯および/または後燃
焼帯の温度より低温にすることにより、燃焼帯に供給さ
れる燃焼空気に含まれる酸素量を増大させることがで
き、廃棄物の完全燃焼に効果的であり、ダイオキシン類
の発生を抑制するようにした焼却炉における燃焼空気制
御方法である。この燃焼空気制御方法では、実質的に乾
燥帯と後燃焼帯の燃焼空気温度を高温に設定することが
できるので、乾燥帯に高温の燃焼空気を供給することが
できので、燃焼帯に供給される燃焼空気の温度を低下さ
せることが可能であり、かつ後燃焼帯に高温の燃焼空気
を供給することができるので、灰質向上させることがで
きる利点がある。
【0046】また、請求項3の発明によれば、前記燃焼
帯に供給される燃焼空気の温度を常温として、燃焼空気
に含まれる酸素量を増大させることができ、実質的に乾
燥帯と後燃焼帯とに供給される燃焼空気温度を高温とし
て、ダイオキシン類の発生等を防止することができる利
点がある。
帯に供給される燃焼空気の温度を常温として、燃焼空気
に含まれる酸素量を増大させることができ、実質的に乾
燥帯と後燃焼帯とに供給される燃焼空気温度を高温とし
て、ダイオキシン類の発生等を防止することができる利
点がある。
【0047】また、請求項4の発明によれば、焼却炉の
乾燥帯、燃焼帯、後燃焼帯に供給される燃焼空気の供給
量を独立に制御するための燃焼制御装置であり、各帯に
供給される燃焼空気の温度を計測して、常温空気と加熱
燃焼空気との混合比率を調整して、各帯に供給される燃
焼空気の温度を所定の温度に制御するようにしたもので
あり、ダイオキシン類の発生を防止することができる利
点がある。
乾燥帯、燃焼帯、後燃焼帯に供給される燃焼空気の供給
量を独立に制御するための燃焼制御装置であり、各帯に
供給される燃焼空気の温度を計測して、常温空気と加熱
燃焼空気との混合比率を調整して、各帯に供給される燃
焼空気の温度を所定の温度に制御するようにしたもので
あり、ダイオキシン類の発生を防止することができる利
点がある。
【0048】また、請求項5の発明によれば、焼却炉の
乾燥帯、燃焼帯、後燃焼帯に供給される燃焼空気の温度
を、常温空気と加温空気との混合比率を調整して、各帯
に供給される燃焼空気温度を制御するようにしたもので
ある。燃焼空気は、常温空気と加温空気との混合比率を
調節して、燃焼空気温度を設定し、かつ加温空気と常温
空気との混合比率を維持して、燃焼空気の供給量を調節
するようにしたものであり、各帯に供給される燃焼空気
の温度を制御するようにしたものであり、ダイオキシン
類の発生を防止し得る利点がある。
乾燥帯、燃焼帯、後燃焼帯に供給される燃焼空気の温度
を、常温空気と加温空気との混合比率を調整して、各帯
に供給される燃焼空気温度を制御するようにしたもので
ある。燃焼空気は、常温空気と加温空気との混合比率を
調節して、燃焼空気温度を設定し、かつ加温空気と常温
空気との混合比率を維持して、燃焼空気の供給量を調節
するようにしたものであり、各帯に供給される燃焼空気
の温度を制御するようにしたものであり、ダイオキシン
類の発生を防止し得る利点がある。
【0049】また、請求項6の発明によれば、各帯に供
給される燃焼空気量を調節するとともに、加温空気と常
温空気との混合比率の制御が容易となるので、各帯に供
給される燃焼空気の温度を容易に調節することができる
利点があり、ダイオキシン類の発生が防止することがで
きる利点がある。
給される燃焼空気量を調節するとともに、加温空気と常
温空気との混合比率の制御が容易となるので、各帯に供
給される燃焼空気の温度を容易に調節することができる
利点があり、ダイオキシン類の発生が防止することがで
きる利点がある。
【図1】本発明の焼却炉における燃焼空気制御方法、及
びその装置の一実施形態を示す図である。
びその装置の一実施形態を示す図である。
【図2】図1の燃焼空気制御装置を説明するための図で
ある。
ある。
【図3】本発明の焼却炉における燃焼空気制御方法、及
びその装置の他の実施形態を示す図である。
びその装置の他の実施形態を示す図である。
【図4】図3の燃焼空気制御装置を説明するための図で
ある。
ある。
【図5】本発明の焼却炉における燃焼空気制御方法、及
びその装置の他の実施形態を示す図である。
びその装置の他の実施形態を示す図である。
【図6】図5の燃焼空気制御装置を説明するための図で
ある。
ある。
【図7】本発明に係る焼却炉の他の実施形態について示
した説明図である。
した説明図である。
【図8】従来の焼却炉の燃焼空気制御を示す図である。
1 焼却炉 2 ホッパ 3 給塵装置 4 乾燥ストーカ(乾燥帯) 5 燃焼ストーカ(燃焼帯) 6 後燃焼ストーカ(後燃焼帯) 7 二次燃焼室 8 ボイラ 9 フィルタ 10,10a 燃焼空気送風機 11 空気予熱器 12 制御装置 13 火格子 13a 可動火格子 13b 固定火格子 13c 可動軸 14a〜14c 隔壁 15 乾燥帯 16 燃焼帯 17 未燃焼処理帯 Da〜Dd ダンパ F1〜F3 流量計 T1〜T3 温度計 L0 常温空気供給ライン L1 加温空気供給ライン L1a〜L1c,L2a〜L2c 分岐供給ライン
Claims (6)
- 【請求項1】 焼却炉の乾燥帯、燃焼帯、並びに後燃焼
帯に供給される燃焼空気の温度を各帯独立に制御するこ
とを特徴とする焼却炉における燃焼空気制御方法。 - 【請求項2】 前記燃焼帯に供給される燃焼空気の温度
を、乾燥帯および/または後燃焼帯に供給される燃焼空
気の温度より低温にしたことを特徴とする請求項1に記
載の焼却炉における燃焼空気制御方法。 - 【請求項3】 前記燃焼帯に供給される燃焼空気の温度
を常温とすることを特徴とする請求項1または2に記載
の焼却炉における燃焼空気制御方法。 - 【請求項4】 前記乾燥帯、燃焼帯、並びに後燃焼帯に
供給される燃焼空気の温度を、前記常温空気と加温空気
との混合比率を調節して設定することを特徴とする請求
項1,2または3に記載の焼却炉における燃焼空気制御
方法。 - 【請求項5】 焼却炉に供給される燃焼空気を加熱して
乾燥帯、燃焼帯、並びに後燃焼帯に供給する加温空気供
給手段と、 前記焼却炉に常温空気を供給する常温空気供給手段と、 前記加温空気供給手段と前記常温空気供給手段とから供
給される加温空気と常温空気との供給量を調節する開閉
機構と、 前記開閉機構の開度を調節して、前記加温空気と前記常
温空気との混合比率を調整して、各帯に供給する燃焼空
気の温度を設定する温度調節手段と、 各帯に供給される加温空気と常温空気との混合比率を一
定とし、前記開閉機構を調節して、加温空気と常温空気
との供給量を調整する燃焼空気量調節手段と、 前記燃焼空気量調節手段と前記温度調節手段とを制御す
る制御手段と、 を有することを特徴とする焼却炉における燃焼空気制御
装置。 - 【請求項6】 前記常温空気供給手段から常温空気を供
給する供給路が前記加温空気供給手段とは別経路が設け
られていることを特徴とする請求項5に記載の燃焼空気
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000159922A JP2001336724A (ja) | 2000-05-30 | 2000-05-30 | 焼却炉における燃焼空気制御方法、その装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000159922A JP2001336724A (ja) | 2000-05-30 | 2000-05-30 | 焼却炉における燃焼空気制御方法、その装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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