JP2001335813A - 放電プラズマ焼結法によるシリコン傾斜複合組織を有する構造材料の作製法 - Google Patents
放電プラズマ焼結法によるシリコン傾斜複合組織を有する構造材料の作製法Info
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Abstract
用される構造材料を作製する方法 【解決手段】 Fe基材と耐硫酸腐食性を有するFe−
20%Si粉末材料を放電プラズマ焼結装置において、
高温、高圧下に保持して拡散接合を行うことを特徴とす
る、Fe基材とFe−Si耐食材との接合界面において
傾斜複合組織が形成された構造材料を作製する方法。
Description
硫酸工業用の耐食材料として使用される構造材料を作製
する方法である。
ては、鉄鋼材料にシリコンを固体状態で拡散させる粉末
パック法、四塩化シリコンを用いて鉄鋼材料にシリコン
をガス状態で浸透させるガス浸透法、溶融塩中からシリ
コンを鉄鋼材料表面に析出させ、これを内部に拡散させ
る溶融塩浸漬法、及びFe−Si合金を溶解して直接鋳
型に鋳込む鋳造法がある。
ス浸透法では、沸騰硫酸中で耐食性を示すシリコンを2
0%以上含む無孔フェロシリコン層が形成されるだけで
あり、溶融塩浸漬法では、溶融塩の巻き込みに起因する
被覆層中の欠陥、又母材と被覆層界面での接合強度に欠
陥が生じ、更に鋳造法では、耐熱衝撃性を含む脆性に関
する欠陥が生じる。
Fe基材と耐硫酸腐食性を有するFe−Si耐食材粉末
を、放電プラズマ焼結装置において、温度約1050
℃、圧力約35MPa、保持時間約1hの条件で拡散接
合処理を行い、Fe基材へのSiの傾斜複合化を図るこ
とからなる、Fe基材とFe−Si耐食材との接合界面
において傾斜複合組織が形成された構造材料を作製する
方法である。
0℃であり、最も好ましくは1050℃である。上記圧
力は、好ましくは29〜35MPaであり、最も好まし
くは35MPaである。上記Fe−Si合金又は混合粉
末中のSiの含量は、好ましくは16〜20%であり、
最も好ましくは20%である。
焼結法により、短時間の焼結で、基材へのシリコンの拡
散抑制と、加圧による被膜の無孔化とともに、任意の濃
度のシリコン被膜が形成される。
度的に傾斜含有させて得られたFe基材とFe−20%
Si耐食材からなる傾斜複合化した接合材を図1に示
す、これによると全量で20%のシリコンが、Fe基材
表面から内部に向かって濃度的に減少した傾斜組織を形
成して含有されている。なお、その最外層はFe−20
%Si粉末が焼結して形成された被覆層であり、その内
層はシリコンが濃度的に傾斜してFe基材に拡散した傾
斜複合組織である。
る接合工程を図2に示す。これによると、Fe基材がダ
イ中の下パンチの上にカーボンシート介して置かれ、そ
の上にFe−20%Si粉末が配置され、その粉末上に
カーボンシートを介して上パンチが置かれる。Fe基材
とSi粉末は、上下のパンチにより高温、高圧下に圧縮
され、Si粉末の一部がFe基材中に拡散してSiが濃
度的に減少した傾斜傾斜組織が形成される。
とFe−20%Si接合材の接合界面におけるEPMA
分析及びビッカース硬さデータを図3に示す。図3の上
図のEPMA分析結果より、Si量に注目すると,最外
層の20%Si層の内側にSi層が1/4に減少した層
と更に0まで減少した層とが形成されていることが示さ
れており、本発明における重要な部分の傾斜複合組織で
あることが確認される。また、図3の下図の硬さ試験結
果でも傾斜層で硬さが減少していることからもSi濃度
が減少した傾斜複合組織であることが確認される。
界面写真を図4に示す。これによると試験後の接合界面
に異常は認められなかった。即ち、図4は、熱サイクル
試験(500〜150℃間100サイクル)後の接合界
面図であり、本発明における傾斜複合組織の形成による
接合界面の熱応力の緩和のため、Fe基材との接合界面
(中間層)でのクラックの発生はなかったことを示して
いる。これにより、試験後の接合界面に異常が認められ
なかったことが確認される。
パンチから構成される放電プラズマ焼結装置を使用し
た。まず上パンチを上昇させてダイを開口させ、下パン
チの上表面にカーボンシートを敷き、その上にFe基材
を置き、更にその上表面に耐硫酸腐食性のFe−20%
Si粉末を充填した。この粉末上にカーボンシートを置
いた後に上パンチを下降させると同時に下パンチを上昇
させてFe基材及びFe−20%Si粉末を圧力35M
Paに圧縮すると同時に、両パンチ間にプラズマを発生
させて温度を1050℃に上昇させ、この圧力及び温度
を1時間維持して焼結処理を行った。その結果、Fe基
材の表面層中へSiが拡散してFe基材とFe−Si耐
食材との接合界面において傾斜複合組織が形成された。
び上下のパンチに直接パルス状の電気エネルギー(電流
〜5000A、電圧〜5V)を投入し、瞬時に高温プラ
ズマ(放電プラズマ)を発生させた。
からなる材料の形成により、鉄鋼材料の耐熱衝撃性の向
上が図られ、沸騰硫酸及び硫酸工業用の構造材料への利
用が可能になった。
接合材を示す図である。
図である。
接合材の接合界面におけるEPMA分析及びヴィッカー
ス硬さデータを示す図である。
サイクル)後の接合界面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 Fe基材と耐硫酸腐食性を有するFe−
Si粉末材料を放電プラズマ焼結装置において高温、高
圧下に保持して拡散接合を行うことを特徴とする、Fe
基材とFe−Si耐食材との接合界面において傾斜複合
組織が形成された構造材料を作製する方法。 - 【請求項2】 Fe−Si粉末がFe−Si合金粉末又
はFe−Si混合粉末がである請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 Fe−Si粉末がFe−20%Si合金
粉末又はFe−20%Si混合粉末がである請求項2記
載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000154508A JP2001335813A (ja) | 2000-05-25 | 2000-05-25 | 放電プラズマ焼結法によるシリコン傾斜複合組織を有する構造材料の作製法 |
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JP2000154508A JP2001335813A (ja) | 2000-05-25 | 2000-05-25 | 放電プラズマ焼結法によるシリコン傾斜複合組織を有する構造材料の作製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001335813A true JP2001335813A (ja) | 2001-12-04 |
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2001335813A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014513207A (ja) * | 2011-03-07 | 2014-05-29 | スネクマ | 損傷した熱機械的部品の局部補修のプロセスおよび該プロセスに従って補修された部品、特に、タービン部品 |
-
2000
- 2000-05-25 JP JP2000154508A patent/JP2001335813A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014513207A (ja) * | 2011-03-07 | 2014-05-29 | スネクマ | 損傷した熱機械的部品の局部補修のプロセスおよび該プロセスに従って補修された部品、特に、タービン部品 |
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