JP2001334134A - 複合膜エレメントおよびこれを用いた膜ユニット - Google Patents

複合膜エレメントおよびこれを用いた膜ユニット

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JP2001334134A
JP2001334134A JP2000158767A JP2000158767A JP2001334134A JP 2001334134 A JP2001334134 A JP 2001334134A JP 2000158767 A JP2000158767 A JP 2000158767A JP 2000158767 A JP2000158767 A JP 2000158767A JP 2001334134 A JP2001334134 A JP 2001334134A
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membrane element
composite membrane
nonwoven fabric
net
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JP2000158767A
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Shoji Ogura
祥司 小倉
Nobuo Hayashi
信夫 林
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Yuasa Corp
Original Assignee
Yuasa Corp
Yuasa Battery Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度が向上できる複合膜エレメントを得ると
ともに、長期間の使用に耐えることができる、前記複合
膜エレメントを用いた膜ユニットを得る。 【解決手段】 並置された2枚の平板2a,2bを、そ
の間に間隙を形成するための隔壁2cに接着または溶着
したスペーサ2と、前記平板2aに不織布またはネット
3aを介して微孔性平膜1aを接着または溶着し、前記
平板2bに不織布またはネット3bを介して微孔性平膜
1bを接着または溶着した複合膜エレメント10および
この複合膜エレメント10の膜面に濾液集水管21を貫
通させて該貫通部を液密にした膜ユニットである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複合膜エレメントお
よびこれを用いた膜ユニットに関するもので、さらに詳
しく言えば、水処理施設等の平膜を用いた濾過装置に使
用でき、該装置のメンテナンスの工数が低減できる複合
膜エレメントおよびこれを用いた膜ユニットに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】平膜を用いた濾過装置には、2枚の平膜
をスペーサーを介して積層し、その両側部同士を互いに
封着によって一体化し、各平膜の上端部または下端部の
少なくとも一方に、ポッティング等の方法により、前記
平膜の間に通じる濾液集水部を設けた膜エレメントが複
数個並設された膜ユニットが用いられ、濾過装置として
使用する際には、前述した複数個の膜ユニットの各濾液
集水部を濾液集水管によって共通に接続するとともに、
該濾液集水管に集水用ポンプ等を設けたものを被処理水
槽内に浸漬し、集水用ポンプによって平膜の間を負圧に
して濾過を行い、濾液集水管から濾液を得るようにして
いる。
【0003】上記した濾過装置では、濾過を継続して行
うと、膜ユニットを構成する平膜の表面にケーキ層が付
着して濾過効率が低下するため、前記濾過装置を浸漬す
る被処理水槽内に曝気装置を設け、この曝気装置から、
膜エレメントの表面に定期的または連続的に気泡を噴出
させることにより、付着したケーキ層を除去するように
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した濾
過装置に用いられる膜エレメントは、2枚の平膜がスペ
ーサーを介して積層され、その両側部同士を互いに封着
によって一体化しているため、膜エレメントの表面に気
泡を噴出させると、平膜が動揺、振動し、これによって
封着した部分やその近傍に亀裂が生じて膜エレメントが
早期に寿命に至るという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、並置された2枚の平板が2
枚の平板の間に間隙を形成するための隔壁に接着または
溶着されてなるスペーサと、不織布またはネットと、微
孔性平膜とからなり、前記不織布またはネットに前記微
孔性平膜が接着または溶着されるとともに、前記スペー
サの平板に前記不織布またはネットが接着または溶着さ
れたことを特徴とするものであり、これにより、その強
度を向上することができる。
【0006】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、微孔性平膜と不織布またはネットと
の接着または溶着は膜面全体を点状、線状または面状に
施されていることを特徴とする複合膜エレメントであ
り、これにより、膜面の強度を均一に向上することがで
きる。
【0007】また、請求項3記載の発明は、少なくとも
1枚の請求項1記載の複合膜エレメントからなり、この
複合膜エレメントの膜面に濾液集水管を貫通させて該貫
通部を液密にし、膜面に供給された原液を濾過し、前記
濾液集水管に濾液を得るようにしたことを特徴とする膜
ユニットであり、これにより、該膜ユニットを前述した
濾過装置に使用すると、そのメンテナンスの工数の低減
に寄与することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
いて説明する。
【0009】図1は本発明の実施の形態に係る複合膜エ
レメントの斜視図である。
【0010】図1に示した複合膜エレメント10の特徴
は、並置された2枚の平板2a,2bがその間に間隙を
形成するための隔壁2cに接着または溶着されてなるス
ペーサ2と、不織布またはネット3a,3bと、微孔性
平膜1a,1bとからなり、前記不織布またはネット3
a,3bに前記微孔性平膜1a,1bが接着または溶着
されるとともに、前記スペーサ2の平板2a,2bに前
記不織布またはネット3a,3bが接着または溶着され
たことである。
【0011】前述した不織布またはネット3a,3bと
微孔性平膜1a,1bとの接着または溶着は、膜面全体
を点状、線状または面状に施すのがよく、不織布または
ネット3a,3bは、強度や耐久性の点から、ポリエチ
レンやポリプロピレンなどの合成樹脂製のものがよい。
【0012】前述したスペーサ2は、並置された2枚の
平板2a,2bを、その間に間隙を形成するための隔壁
2cに接着または溶着されてなるものであるが、材質が
プラスチックで、ダンボール状のものであってもよい。
【0013】図2は本発明の実施の形態に係る膜ユニッ
トの斜視図である。
【0014】図2に示した膜ユニット20の特徴は、前
述した複合膜エレメント10を少なくとも1枚、たとえ
ば10A,10Bのように2枚用い、前記複合膜エレメ
ント10A,10Bの膜面に濾液集水管21を貫通させ
て該貫通部22を液密にし、膜面に供給された原液を濾
過し、前記濾液集水管21から濾液を得るようにしたこ
とである。
【0015】なお、前記複合膜エレメント10Aは、並
置された2枚の平板2Aa,2Abがその間に間隙を形
成するための隔壁2Acに接着または溶着されてなるス
ペーサ2Aと、不織布またはネット3Aa,3Abと、
微孔性平膜1Aa,1Abとからなり、前記不織布また
はネット3Aa,3Abに前記微孔性平膜1Aa,1A
bが接着または溶着されるとともに、前記スペーサ2A
の平板2Aa,2Abに前記不織布またはネット3A
a,3Abが接着または溶着されてなるものであり、前
記複合膜エレメント10Bは、並置された2枚の平板2
Ba,2Bbがその間に間隙を形成するための隔壁2B
cに接着または溶着されてなるスペーサ2Bと、不織布
またはネット3Ba,3Bbと、微孔性平膜1Ba,1
Bbとからなり、前記不織布またはネット3Ba,3B
bに前記微孔性平膜1Ba,1Bbが接着または溶着さ
れるとともに、前記スペーサ2Bの平板2Ba,2Bb
に前記不織布またはネット3Ba,3Bbが接着または
溶着されてなるものである。
【0016】そして、上記した膜ユニット20の濾液集
水管21に、図示していない集水用ポンプ等を設けたも
のを被処理水槽内に浸漬し、集水用ポンプによって各複
合膜エレメントの間を負圧にすると、濾過が行われ、前
記濾液集水管から濾液を得ることができる。
【0017】さらに、継続して濾過を行うと、各複合膜
エレメント10A,10Bの表面にケーキ層が付着する
ので、図示していない曝気装置によって適宜各複合膜エ
レメント10A,10Bの間に気泡を噴出させて付着し
たケーキ層を除去するものであるが、この気泡の噴出に
よって膜面が動揺、振動しても、複合膜エレメント10
Aは微孔性平膜1Aa,1Abが不織布またはネット3
Aa,3Abに接着または溶着されるとともに、不織布
またはネット3Aa,3Abがスペーサ2Aに接着また
は溶着されたものであり、複合膜エレメント10Bは微
孔性平膜1Ba,1Bbが不織布またはネット3Ba,
3Bbに接着または溶着されるとともに、不織布または
ネット3Ba,3Bbがスペーサ2Bに接着または溶着
されたものであるので、亀裂などは生じず、長期間の使
用に耐えることができる。
【0018】
【発明の効果】上記した如く、本発明の複合膜エレメン
トは強度の向上が可能であり、これを用いた膜ユニット
は、曝気による気泡のエネルギーによって膜面が動揺、
振動しても、膜面に亀裂を生じるといったことが防止で
き、長期間の使用に耐えることができるので、水処理施
設等の濾過装置に使用するのに適したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る複合膜エレメントの
斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る膜ユニットの斜視図
である。
【符号の説明】
1a,1b,1Aa,1Ab,1Ba,1Bb 微孔
性平膜 2,2A,2B スペ
ーサ 3a,3b,3Aa,3Ab,3Ba,3Bb 不織
布またはネット 10,10A,10B 複合
膜エレメント 20 膜ユ
ニット 21 濾液
集水管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並置された2枚の平板が2枚の平板の間
    に間隙を形成するための隔壁に接着または溶着されてな
    るスペーサと、不織布またはネットと、微孔性平膜とか
    らなり、前記不織布またはネットに前記微孔性平膜が接
    着または溶着されるとともに、前記スペーサの平板に前
    記不織布またはネットが接着または溶着されたことを特
    徴とする複合膜エレメント。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の複合膜エレメントにおい
    て、微孔性平膜と不織布またはネットとの接着または溶
    着は膜面全体を点状、線状または面状に施されているこ
    とを特徴とする複合膜エレメント。
  3. 【請求項3】 少なくとも1枚の請求項1記載の複合膜
    エレメントからなり、この複合膜エレメントの膜面に濾
    液集水管を貫通させて該貫通部を液密にし、膜面に供給
    された原液を濾過し、前記濾液集水管に濾液を得るよう
    にしたことを特徴とする膜ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003059494A1 (en) * 2002-01-02 2003-07-24 Triple I Module with self-supporting sheet membranes

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003059494A1 (en) * 2002-01-02 2003-07-24 Triple I Module with self-supporting sheet membranes
US6979404B2 (en) 2002-01-02 2005-12-27 Triple I Self-manifolding sheet membrane module

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