JP2001332917A - アンテナ駆動装置およびパラボラアンテナ - Google Patents

アンテナ駆動装置およびパラボラアンテナ

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JP2001332917A
JP2001332917A JP2000147798A JP2000147798A JP2001332917A JP 2001332917 A JP2001332917 A JP 2001332917A JP 2000147798 A JP2000147798 A JP 2000147798A JP 2000147798 A JP2000147798 A JP 2000147798A JP 2001332917 A JP2001332917 A JP 2001332917A
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antenna
driving
brake
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drive
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JP2000147798A
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English (en)
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Yasuhiro Toyotome
保弘 豊留
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衛星通信に用いられるパラボラアンテナのア
ンテナ本体を駆動するアンテナ駆動装置であって、小型
化および低コスト化を図ることができ、かつ作業者の安
全を確保できるアンテナ駆動装置を提供する。 【解決手段】 EL駆動装置3は、ボールねじ装置を備
えたジャッキ3Cを備えている。したがって、比較的小容
量のモータ3Aでも所期の駆動効率を実現でき、小型化お
よび低コスト化を図れる。モータ故障時などに用いられ
る手動操作装置4Aはウォーム減速機を内蔵しており、こ
の手動操作装置4AがEL駆動装置3に取り付けられた場
合にのみモータ3Aのブレーキ解除が許容される。したが
って、手動操作装置4Aを取り付ける前にブレーキ解除で
きず、また、手動操作装置4Aが取り付けられている状態
ではウォーム減速機により自動締まり作用が働くから、
アンテナ本体1の自走を防止できる。よって、作業者の
安全を確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、衛星通信に用い
られるパラボラアンテナを駆動するアンテナ駆動装置お
よび当該アンテナ駆動装置を適用したパラボラアンテナ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、航空管制、地表観測などを目
的として打ち上げられた衛星との間でデータを送受信す
るパラボラアンテナが知られている。このパラボラアン
テナは、一般に、衛星を追尾するためにアンテナ本体を
自動駆動するアンテナ駆動装置を備えている。アンテナ
本体は、反射鏡を有し、衛星との間で電波を送受信する
ものである。アンテナ駆動装置は、たとえば、モータに
より発生された駆動力を歯車装置を介してジャッキに伝
達することにより、アンテナ本体を自動的に駆動する。
【0003】このように、アンテナ駆動装置は、アンテ
ナ本体を自動的に駆動する。しかし、モータが故障する
など自動駆動を行うことができなくなる場合がある。そ
こで、従来のパラボラアンテナは、このような場合を考
慮し、作業者が手動で駆動力を供給する手動操作装置を
備えている。手動操作装置は、アンテナ駆動装置に対し
て取付可能なもので、作業者が手動で操作するハンドル
を有している。この構成において、作業者がハンドルを
操作するとその駆動力が歯車装置を介してジャッキに伝
達される。これにより、アンテナ本体を手動駆動するこ
とができる。
【0004】ところで、モータが故障するなどして駆動
力がジャッキに伝達されなくなると、ジャッキはアンテ
ナ本体の自重および風荷重などの荷重により押されるお
それがある。すなわち、ジャッキ、歯車装置およびモー
タ軸が逆方向に動作(逆転動作)し、アンテナ本体が自
走するおそれがある。この場合、アンテナ本体がアンテ
ナ基台などに衝突して反射鏡が破損したり、破損までい
かなくても衝撃のために機能不全になったりするおそれ
がある。そのため、従来のアンテナ駆動装置では、自動
駆動不能状態に陥った場合、モータに対してブレーキを
自動的にかけるようにしている。これにより、アンテナ
の自走を阻止している。
【0005】一方、手動駆動するために手動操作装置を
アンテナ駆動装置に対して取り付けた場合、モータにブ
レーキがかかっていては駆動力をジャッキに伝達するこ
とができない。より具体的には、取付時において手動操
作装置はモータ軸に連結され、ハンドルの回転力でモー
タ軸を回転させ、もってジャッキに駆動力を伝達するも
のであり、モータにブレーキがかかっていてはモータ軸
を回転させることができないからである。したがって、
手動駆動する際にはモータのブレーキを解除する必要が
ある。しかしながら、アンテナ本体は非常に重く、した
がってブレーキを解除すると、アンテナ本体が自走する
おそれがある。
【0006】そのため、従来のアンテナ駆動装置では、
このような場合におけるアンテナ本体の自走を阻止する
ため、いわゆる自走締まり作用を有するウォームギアを
ジャッキに適用している。ウォームギアは、大きな摩擦
力で駆動力を伝達するものであり、逆方向への動作に対
して大きな対抗力を発生するものである。そのため、ア
ンテナ本体が自走しようとしてもその動きを阻止する。
よって、ブレーキ解除時であってもアンテナ本体の自走
を阻止できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のア
ンテナ駆動装置では、大きな摩擦力で駆動力を伝達する
ウォームギアをジャッキに適用している。したがって、
駆動効率を考慮すれば、モータとしては比較的大きな容
量を有するものを適用する必要がある。そのため、アン
テナ駆動装置の大型化およびコスト増を招くことになる
との欠点があった。
【0008】これに対処するため、たとえば、モータと
して比較的小さな容量を有するものを適用するととも
に、ジャッキとして自動締まり作用を無視できるものを
適用することが考えられる。しかしながら、この場合に
は、ブレーキ解除時におけるアンテナ本体の自走を阻止
する自動締まり作用がないため、ハンドルなどを手で押
さえてアンテナ本体の自走を阻止するしかなく、作業者
の安全を確保できるとは限らないとの問題がある。
【0009】そこで、この発明の目的は、小型化および
低コスト化を図ることができ、かつ作業者の安全を確保
できるアンテナ駆動装置およびパラボラアンテナを提供
することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明は、衛星通信に用いられるパラボラアンテナ
のアンテナ本体を駆動するアンテナ駆動装置であって、
駆動源により発生された駆動力を自動締まり作用を無視
できる伝達機構を介して上記アンテナ本体に伝達する駆
動機構と、予め定められたブレーキ条件である場合に、
上記駆動源にブレーキをかけるブレーキ手段と、上記駆
動機構に取り付けることができ、当該駆動機構への取付
時において手動により発生された駆動力を上記伝達機構
に供給するとともにその供給路を介する上記伝達機構か
らの動力伝達を禁止する手動操作装置と、この手動操作
装置の上記駆動機構への取付の有無を検出する検出手段
と、この検出手段の検出結果に応じて、上記ブレーキ手
段による駆動源へのブレーキ解除の可否を制御するブレ
ーキ解除制御手段とを含むものである。
【0011】なお、伝達機構は、たとえば、駆動源によ
り発生された駆動力の非伝達時であって、かつ駆動源に
対するブレーキの解除時などの予め定められた条件下に
おいて、アンテナ本体の荷重により発生する動力を駆動
源に向かって伝達し得るものである。
【0012】また、この発明は、衛星通信に用いられる
パラボラアンテナにおいて、基台と、この基台に対して
方位面内で回動可能に取り付けられたアンテナ支持台
と、このアンテナ支持台に対して仰角面内で回動可能に
支持され、衛星との間で電波を送信および/または受信
するアンテナ本体と、上記アンテナ本体を方位面内で回
動させるAZ駆動装置と、上記アンテナ本体を仰角面内
で回動させるEL駆動装置とを備え、このEL駆動装置
は、上述したアンテナ駆動装置と同じ構成を含むもので
ある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0014】実施の形態1 図1は、この発明の実施の形態1に係るパラボラアンテ
ナの全体構成を示す側面図である。図1では、便宜上、
一部断面で表している。このパラボラアンテナは、地球
上に設置された地球局として機能するもので、航空管
制、地表観測などの目的のために打ち上げられた衛星と
の間でデータを送受信するものである。
【0015】より具体的には、このパラボラアンテナ
は、衛星を追尾できるように、電波を送受信するアンテ
ナ本体1を方位面内および仰角面内で自動的に回動させ
ることができる。さらに具体的には、このパラボラアン
テナは、AZ(azimuth)駆動装置2によりアンテナ本体
1を方位面内で回動させ、EL(elevation)駆動装置3
(請求項における駆動機構)によりアンテナ本体1を仰
角面内で回動させる。EL駆動装置3は、モータ3A
(請求項における駆動源)により発生された駆動力を歯
車装置を含む伝達機構(図示せず)を介してアンテナ本
体1に伝達することにより、アンテナ本体1を仰角面内
で回動させる。
【0016】また、このパラボラアンテナは、EL駆動
装置3のモータ3Aが故障するなど仰角面内での自動回
動が不能になった場合に、アンテナ本体1を仰角面内に
おいて手動駆動できるようになっている。より具体的に
は、手動駆動のための手動駆動機構4は、ハンドルを有
する手動操作装置4Aを含む。手動操作装置4Aは、E
L駆動装置3に取り付けることができるようになってお
り、EL駆動装置3に取り付けた状態でハンドルを回転
させることにより、手動駆動を実現する。より具体的に
は、手動操作装置4Aは、取付時においてハンドルの回
転力によりモータ3Aのモータ軸が連結されている歯車
装置を回転させることにより、手動駆動力をアンテナ本
体1に供給する。
【0017】ここに、この実施の形態1に係るパラボラ
アンテナでは、手動駆動に先立ってモータ3Aのブレー
キを解除する必要がある。より具体的には、モータ3A
は、アンテナ本体1の自走を阻止するために、故障など
予め定められたブレーキ条件の場合にはブレーキを強制
的にかつ自動的にかける。言い換えれば、モータ3A
は、上記ブレーキ条件が満足された場合に、モータ軸の
回転を強制的にかつ自動的に禁止させる。
【0018】一方、上述のように手動操作装置4Aはモ
ータ軸が連結されている歯車装置を回転させることで手
動駆動力をアンテナ本体1に供給するから、モータ軸が
回転しなければ手動駆動と言えども駆動力をアンテナ本
体1に供給できなくなる。そのため、手動駆動する際に
はモータ軸の回転を許容させる必要がある。言い換えれ
ば、モータ3Aのブレーキを解除する必要がある。
【0019】他方、この実施の形態1に係るEL駆動装
置は、伝達機構の一部であるジャッキ3Cにウォームギ
アなどの自動締まり作用を有する機構を採用せずにボー
ルねじ装置(図示せず)を採用することにより、比較的
小容量のモータでも所期の駆動効率を達成できるように
している。
【0020】より具体的には、EL駆動装置3は、自動
締まり作用を無視できる、すなわち自動締まり作用がな
いまたはあっても僅かであるボールねじ装置をジャッキ
3Cに適用している。言い換えれば、EL駆動装置3
は、予め定められた条件下におけるアンテナ本体1から
モータ3Aに向かう動力伝達を許容するボールねじ装置
をジャッキ3Cに適用している。
【0021】さらに言い換えれば、EL駆動装置3は、
モータ3Aにより発生された駆動力の非伝達時であっ
て、かつ、ブレーキ解除時において、アンテナ本体1の
荷重により発生する動力をモータ3Aに向かって伝達し
得るボールねじ装置をジャッキ3Cに適用している。し
たがって、この構成だけでは、モータ3Aのブレーキを
解除した場合にアンテナ本体1の自走を阻止できないお
それがある。
【0022】そこで、この実施の形態1に係るパラボラ
アンテナは、さらに、手動操作装置4Aとして大きな自
動締まり作用を有するものを適用している。言い換えれ
ば、手動操作装置4Aとして、EL駆動装置3への取付
時において伝達機構からの動力伝達を禁止する機能を有
するものを適用している。さらにまた、このような手動
操作装置4AがEL駆動装置3に取り付けられた場合に
のみ、モータ3Aのブレーキ解除を許可するようにして
いる。
【0023】この実施の形態1では、伝達機構からの動
力伝達を禁止する機能をウォーム減速機で実現し、手動
操作装置4AのEL駆動装置3への取付の有無の検出を
マイクロスイッチとカム(請求項における検出手段)と
で実現している。さらに、手動操作装置4AがEL駆動
装置3に取り付けられた場合にのみモータ3Aのブレー
キ解除を許可する機能を制御装置14(請求項における
ブレーキ解除制御手段)で実現している。すなわち、こ
の実施の形態1では、EL駆動装置3、マイクロスイッ
チおよびカムを含む手動駆動機構4および制御装置14
から請求項におけるアンテナ駆動装置が構成されてい
る。
【0024】この構成によれば、ウォーム減速機を備え
た手動操作装置4AがEL駆動装置3に取り付けられな
ければモータ3Aのブレーキを解除できないから、自動
締まり作用が働かない状況下においてモータ3Aのブレ
ーキを解除できないということになる。また、手動操作
装置4Aが取り付けられた状態ではウォーム減速機の自
動締まり作用が働くから、ブレーキを解除してもアンテ
ナ本体1の自走を阻止できる。そのため、EL駆動装置
3の小型化および低コスト化を図りつつ、アンテナ本体
1の自走防止などの安全確保を図ることができるパラボ
ラアンテナを提供できる。
【0025】以下では、この実施の形態1に係るパラボ
ラアンテナの構成についてさらに詳しく説明する。この
パラボラアンテナは、基台10と、基台10に固定され
た固定台11と、固定台11に方位面内で回動可能に取
り付けられたアンテナ支持台12と、アンテナ支持台1
2に仰角面内で回動可能に取り付けられたアンテナ本体
1と、アンテナ本体1を方位面および仰角面内で回動さ
せるアンテナ駆動システム13と、データ処理およびア
ンテナ駆動システム13の制御などを実行する制御装置
14とを含む。
【0026】さらに具体的には、基台10は、たとえば
コンクリート製のものである。基台10の上面は固定台
11の設置面となっている。基台10の内部には制御室
10aが形成されており、制御装置14はこの制御室1
0a内に設置されている。制御装置14は、たとえば他
の管制センターなどに有線または無線で接続されてい
る。制御装置14は、管制センターから伝送されてきた
データを処理したり当該パラボラアンテナの受信データ
を管制センターに伝送したり、さらにはアンテナ駆動シ
ステム13を制御したりする。
【0027】固定台11は、基台10の設置面に固定さ
れている。固定台11の上面は、アンテナ支持台12の
設置面となっている。アンテナ支持台12は、アンテナ
本体1のEL回転構造部1Bを両側から挟んでアンテナ
本体1を回動可能に支持するとともに、アンテナ本体1
を方位面内で回動させる。
【0028】より具体的には、アンテナ支持台12は、
AZ回転構造部12AとAZ回転構造部12Aに固定さ
れた支持部本体12Bとを含む。AZ回転構造部12A
は、固定台11の上面に対して方位面内で回動可能に取
り付けられている。したがって、AZ回転構造部12A
に固定された支持部本体12Bも方位面内で回動でき、
これに伴って当該アンテナ支持台12に支持されたアン
テナ本体1も方位面内で回動できる。
【0029】支持部本体12Bは、AZ回転構造部12
Aの上面に固定された立方体状の土台部12aと、土台
部12aの上面に固定された一対の支持部12b(図1
では便宜上一つだけを示している)とを含む。一対の支
持部12bは、略三角形の板状のもので、互いに所定間
隔離れて対向配置されている。一対の支持部12bの上
端部付近には、孔15がそれぞれ形成されている。孔1
5は、後述するように、アンテナ本体1のEL回転構造
部1Bを支持部本体12bに取り付けるために必要な回
動軸16を挿通するためのものである。
【0030】アンテナ本体1は、正面視において略円形
の反射鏡部1Aを含む。反射鏡部1Aは、比較的大きな
径を有する皿状の主反射鏡1aを備えている。主反射鏡
1aの径は、たとえば13mである。反射鏡部1Aは、
給電器1bから一次放射器1cを介して放射された電波
を副反射鏡1dにて反射させ当該電波を主反射鏡1aに
てさらに反射させることにより、電波を衛星に放射する
ものである。また、反射鏡部1Aは、衛星から放射され
た電波を主反射鏡1aにて反射させ副反射鏡1dにてさ
らに反射させた後一次放射器1cにて受信するものであ
る。
【0031】反射鏡部1Aは、主反射鏡1aの裏側に取
り付けられている略立方体状のEL回転構造部1Bを介
してアンテナ支持台12に回動可能に取り付けられてい
る。より具体的には、反射鏡部1Aは、EL回転構造部
1Bを一対の支持部本体12bの間に位置させた状態で
アンテナ支持台12に仰角面内で回動可能に取り付けら
れている。
【0032】さらに具体的には、一対の支持部本体12
bに形成された孔15には仰角面内で回動するように回
動軸16が軸受などの支持部材(図示せず)を介して支
持されており、アンテナ本体1は、この回動軸16に対
してEL回転構造部1Bを取り付けることによりアンテ
ナ支持台12に取り付けられている。したがって、アン
テナ本体1は、回動軸16を回転中心として仰角面内で
回動するようになっている。
【0033】アンテナ駆動システム13は、EL駆動装
置3を含む。EL駆動装置3は、アンテナ本体1を仰角
面内で回動させるために必要な駆動力をアンテナ本体1
に供給するものである。より具体的には、EL駆動装置
3は、モータ3A、伝達装置3Bおよびジャッキ3Cを
備えている。モータ3Aはモータ軸を有しており、この
実施の形態1では、このモータ軸、伝達装置3Bおよび
ジャッキ3Cが伝達機構に相当する。EL駆動装置3
は、モータ3Aからモータ軸に出力された駆動力を伝達
装置3Bを介してジャッキ3Cに伝達し、この駆動力に
よりジャッキ3Cの可動部材を伸縮させることにより、
アンテナ本体1に駆動力を供給する。こうして、アンテ
ナ本体1を仰角面内で回動させることができる。
【0034】また、アンテナ駆動システム13は、AZ
駆動装置2を含む。AZ駆動装置2は、AZ回転構造部
12Aを駆動するものである。より具体的には、AZ駆
動装置2は、アンテナ支持台12に固定され、AZ回転
構造部12Aに対して駆動力を供給する。これにより、
AZ回転構造部12Aは方位面内で回動する。こうし
て、アンテナ本体1を方位面内で回動させることができ
る。
【0035】図2は、EL駆動装置3の構成を示す概念
図である。モータ3Aは、駆動源として機能し、発生さ
れた回転力をモータ軸20に出力する。モータ3Aは、
比較的小さな容量のものである。より具体的には、モー
タ3Aは、少なくともジャッキ3Cにウォームギアを適
用する場合において同じ駆動効率を得るのに必要な容量
よりも小さな容量のものである。
【0036】モータ3Aは、当該モータ3Aに対してブ
レーキを自動的にかけるブレーキ部21(請求項におけ
るブレーキ手段)を内蔵している。ブレーキ部21は、
モータ3Aの故障など何らかの不具合が発生した場合、
すなわち予め定められたブレーキ条件が満足された場合
に、モータ3Aへの通電およびモータ軸21の回転を強
制的にかつ自動的に停止させる。なお、ブレーキ部21
はモータ3Aの外部に設けられていてもよい。
【0037】伝達装置3Bは、たとえば複数段の歯車装
置22からなる減速機構である。より具体的には、歯車
装置22は平歯車からなる。伝達装置3Bは、モータ3
Aにより発生された駆動力を減速してジャッキ3Cに伝
達する。より具体的には、最前段の歯車装置はモータ軸
21に連結されており、モータ軸21が回転すると複数
台の歯車装置が次々に動作する。こうして、モータ3A
の駆動力を伝達する。
【0038】伝達装置3Bは、自動締まり作用を無視で
きるものである。言い換えれば、伝達装置3Bは、予め
定められた条件下におけるアンテナ本体1からモータ3
Aに向かう動力伝達を許容する。より具体的には、伝達
装置3Bは、モータ3Aにより発生された駆動力の非伝
達時であって、かつ、モータ3Aのブレーキ解除時にお
いて、アンテナ本体1の荷重により発生する動力をモー
タ3Aに向かって伝達し得る。
【0039】ジャッキ3Cは、固定筒23、可動部材2
4およびボールねじ装置25を備えている。固定筒23
は、伝達装置3Bに固定され、かつ、アンテナ支持台1
2の取付部材26に対して回動可能に取り付けられてい
る。可動部材24は、内部空間を有する円柱状のもの
で、固定筒23の内部空間に固定筒23の長手方向に沿
って移動可能に設けられている。可動部材24の先端部
は、アンテナ本体1のEL回転構造部1Bに設けられた
取付部材27に対して回動可能に取り付けられている。
【0040】ボールねじ装置25は、可動部材24の内
部空間に関連して設けられているもので、伝達装置3B
に取り付けられた棒状のねじ部材25aと、ねじ部材2
5aと螺合したボールナット25bとを含む。より具体
的には、ねじ部材25aは可動部材24の内部空間内に
可動部材24の長手方向に沿って配置されている。さら
に具体的には、ねじ部材25aは、伝達装置3Bの最終
段の歯車装置に連結されており、モータ軸21から伝達
されてきた駆動力によって最終段の歯車装置が回転する
と、その回転に伴って回転する。ボールナット25b
は、可動部材24の内部空間の端部付近に位置するよう
に可動部材24に対して固定されている。
【0041】この構成により、伝達装置3Bの歯車装置
の回転に連動してねじ部材25aが回転し、このねじ部
材25aの回転に伴ってボールナット25bはねじ部材
25aの長手方向に沿って動く。その結果、ボールナッ
ト25bが固定されている可動部材24がねじ部材25
aの長手方向に沿って動く。こうして、可動部材24
は、長手方向に沿って伸縮する。
【0042】また、このパラボラアンテナは、EL駆動
装置3に関連して手動駆動機構4を備えている。手動駆
動機構4は、手動操作装置4Aと、手動操作装置4Aを
取り付ける被取付部4Bと、ブレーキ解除指示部4Cと
を含む。手動操作装置4Aは、作業者が実際に握って操
作するハンドルを有するもので、被取付部4Bとは別体
として構成され、被取付部4Bに対して取付可能になっ
ている。被取付部4Bは、モータ3Aに対向する位置に
伝達機構3Bに対して取り付けられている。
【0043】ブレーキ解除指示部4Cは、伝達機構3B
の筐体に取り付けられており、モータ3Aのブレーキ解
除を手動で指示するためのものである。より具体的に
は、ブレーキ解除指示部4Cは、たとえばレバーからな
り、ブレーキおよびブレーキ解除の2つの状態のいずれ
か一方を選択できるものである。この場合、ブレーキ解
除とは、モータ3Aのモータ軸21の回転を許容してい
る状態のことである。ブレーキ解除指示部4Cの出力
は、制御装置14に与えられるようになっている。
【0044】この構成において、アンテナ本体1を手動
で駆動する場合には、作業者は、手動操作装置4Aを被
取付部4Bに取り付けた後、ブレーキ解除指示部4Cを
操作し、ブレーキ解除状態にする。作業者は、この状態
からハンドルを回転する。その結果、ブレーキを解除さ
れたモータ軸21が回転し、この回転が伝達装置3Bを
介してジャッキ3Cに伝達され、可動部材24が伸縮す
る。こうして、アンテナ本体1を手動で駆動することが
できる。
【0045】図3は、被取付部4Bの構成を示す断面図
である。被取付部4Bは、被取付部本体30と、被取付
部本体30に対して取り外し可能なハンドルカバー31
と、棒状のハンドル軸32と、2つのマイクロスイッチ
33、34とを備えている。被取付部本体30は、内部
空間を有する円柱状のもので、略円形の開口部30aが
形成された被取付面部30bを有している。被取付面部
30bは、取付状態の手動操作装置4Aが当接する面部
である。
【0046】被取付部本体30は、内部空間内にハンド
ル軸32を回動可能に支持している。より具体的には、
被取付部本体30は、ハンドル軸32の先端部付近が開
口部30aを介して被取付部本体30の外部に突出した
状態で、当該ハンドル軸32を軸受などの支持部材35
を介して回転可能に支持している。
【0047】ハンドルカバー31は、略円筒状のもの
で、その一端は開口部31aとなっている。開口部31
aの外表面にはねじが切られている。ハンドルカバー3
1は、被取付部本体30から突出したハンドル軸32を
覆うように被取付部本体30の開口部30aに装着され
ている。被取付部本体30の開口部30aの内側にはね
じが切られており、ハンドルカバー31は、この被取付
部本体30の開口部30aに対して螺合されている。し
たがって、ハンドルカバー31を回転させることにより
被取付部本体30から取り外すことができる。
【0048】ハンドル軸32は、モータ軸21が連結さ
れているのと同じ歯車装置に連結されている。したがっ
て、ハンドル軸32が回転すると、これに伴って歯車装
置も回転する。その結果、ハンドル軸32の回転が伝達
装置3Bを介してジャッキ3Cに伝達される。
【0049】マイクロスイッチ33、34は、被取付部
本体30の開口部30aに関連して設けられている。よ
り具体的には、2つのマイクロスイッチ33、34は、
いずれもそのアクチュエータ33a、34aを開口部3
0aの外側に向けて配置されている。さらに具体的に
は、各マイクロスイッチ33、34は、それぞれ、ハン
ドルカバー31が被取付部本体30に装着されている状
態においてハンドルカバー31の開口端部31bにより
アクチュエータ33a、34bが押される位置に配置さ
れている。
【0050】ハンドルカバー31が被取付部本体30に
装着されている状態では、アクチュエータ33a、34
aは2つとも押されている。マイクロスイッチ33、3
4は、アクチュエータ33a、34aが押されている状
態のときにオンとなり、押されていない解放状態のとき
にオフとなる。これらオン/オフ出力は、制御装置14
に出力されるようになっている。
【0051】図4は、ハンドルカバー31を取り外した
状態の手動駆動機構4の構成を示す断面図であり、図5
は図4において矢印Aから見た場合の手動操作装置4A
の構成を示す図である。手動操作装置4Aは、ウォーム
減速機40とウォーム減速機40に装着可能なハンドル
41とを備えている。ウォーム減速機40は、ハンドル
41により供給される回転力を減速し、ハンドル軸32
を介して伝達装置3Bの歯車装置に伝達するものであ
る。
【0052】より具体的には、ウォーム減速機40は、
ハンドル軸32を受け入れる受け入れ部42を内部に形
成している。受け入れ部42内部にはウォームギア43
が設けられている。ウォームギア43は、図5に示すよ
うに、ウォームホイール43aおよびウォームホイール
43aに螺合するウォーム43bを有している。受け入
れ部42内に受け入れられたハンドル軸32は、ウォー
ムホイール43aに連結できるようになっている。ウォ
ーム43bには、ハンドル41を取り付けるハンドル取
付部44が連結されている。
【0053】図6は、手動操作装置4Aを被取付部4B
に取り付けた場合における伝達機構の構成を示す概念図
である。作業者によりハンドル41が回転操作される
と、ウォーム43bが回転し、この回転に伴ってウォー
ムホイール43aが回転する。その結果、ハンドル41
の回転力がハンドル軸32に伝達され、さらにハンドル
軸32が連結されている歯車装置22に伝達される。す
なわち、この実施の形態1では、歯車装置22に連結さ
れているハンドル軸32が請求項における供給路に相当
する。
【0054】その後、この歯車装置22に螺合している
歯車装置22が回転していき、最終段の歯車装置22の
回転に伴ってジャッキ3Cのねじ部材25aが回転す
る。その結果、ボールナット25bがねじ部材25aに
沿って移動する。こうして、ハンドル41から手動駆動
力をジャッキ3Cに供給することができる。
【0055】図4に戻って、手動操作装置4Aは、ま
た、取付面部45を有している。取付面部45は、板状
のもので、中央付近にはハンドル軸32を挿通するため
の受け入れ部42の開口部45aが形成されており、ま
た、端部近傍には固定用の孔45bが形成されている。
手動操作装置4Aは、取付面部45に形成された孔45
bに被取付部30に設けられたねじ36を通しその状態
において蝶ナット37で締結することにより、被取付部
本体30に固定されるようになっている。
【0056】さらに、取付面部45には、1つのカム4
6が取り付けられている。カム46は、手動操作装置4
Aを被取付部4Bに取り付けた状態において2つのマイ
クロスイッチ33、34のうちの一方に対向する位置に
設けられている。
【0057】図7は、手動操作装置4Aを被取付部4B
に取り付けた場合の手動駆動機構4の構成を示す断面図
である。手動操作装置4が被取付部4Bに取り付けられ
ると、手動操作装置4に設けられたカム46がたとえば
一方のマイクロスイッチ34のアクチュエータ34aを
押圧する。すなわち、2つのマイクロスイッチ33、3
4のうち一方のマイクロスイッチ34のみがオンとな
る。このように、マイクロスイッチ33、34のオン/
オフを検出することにより、手動操作装置4Aが被取付
部4Bに取り付けられたか否かを検出できる。
【0058】図8は、制御装置14のブレーキ解除動作
を説明するためのフローチャートである。制御装置14
は、2つのマイクロスイッチ33、34のオン/オフを
監視している。より具体的には、制御装置14は、2つ
のマイクロスイッチ33、34が両方ともオンまたはオ
フであるか否かを監視している(ステップS1)。2つ
のマイクロスイッチ33、34が両方ともオンまたはオ
フである場合、ハンドルカバー21が取り外された状態
または手動操作装置4Aが未だ取り付けられていない状
態である。したがって、制御装置14は、モータ3Aの
ブレーキ解除を禁止する(ステップS2)。具体的に
は、制御装置14は、この状態で作業者によりブレーキ
解放指示器4Cが操作されても、モータ3Aのブレーキ
解除を禁止する。
【0059】一方、2つのマイクロスイッチ33、34
のうち1つのマイクロスイッチ34のみがオンである場
合、手動操作装置4Aが被取付部4Bに取り付けられた
状態であるから、制御装置14は、モータ3Aのブレー
キ解除を許可する(ステップS3)。具体的には、制御
装置14は、その後作業者がブレーキ解放指示器4Cを
介してブレーキ解除を指示した場合、モータ3Aのブレ
ーキを解除させる。
【0060】以上のようにこの実施の形態1によれば、
自動締まり作用を無視できるEL駆動装置3に対してウ
ォーム減速機40を内蔵した手動操作装置4Aを取り付
けた場合にのみ、モータ3Aのブレーキ解除を許容する
こととしている。したがって、モータ3Aの容量を比較
的小さくしても電動駆動時における駆動効率の低下を抑
えることができ、かつ、手動駆動時のブレーキ解除時に
おけるアンテナ本体1の自走を阻止できる。そのため、
EL駆動装置3の構成の簡素化および低コスト化を図る
ことができ、かつ、作業者の安全を確保することができ
る。
【0061】また、手動操作装置4Aが被取付部4Bに
取り付けられたか否かをマイクロスイッチ33、34と
カム46とで検出している。したがって、非常に簡単な
構成で検出手段を構成できる。しかも、手動操作装置4
Aの取付の有無を機械的に検出しているから、電気的検
出など他の方式による検出に比べて誤検出の確率も低く
抑えることができる。
【0062】さらに、ボールねじ装置25をジャッキ3
Cに適用しているから、簡単な構成で、自動締まり作用
を無視でき、もって比較的小容量のモータ3Aでも所期
の駆動効率を達成できるジャッキ3Cを構成できる。
【0063】実施の形態2 図9は、この発明の実施の形態2に係るブレーキ解除処
理を説明するためのフローチャートである。
【0064】上記実施の形態1では、2つのマイクロス
イッチ33、34のうち1つのマイクロスイッチ34の
みがオンである場合には、無条件に、ブレーキ解除を許
可している。これに対して、この実施の形態2では、2
つのマイクロスイッチ33、34のうちいずれか一方の
み、たとえばマイクロスイッチ34のみがオンしている
状態が所定の判定時間t(たとえばt=5秒)にわたっ
て継続した場合にのみ、ブレーキ解除を許可している。
これにより、作業者がマイクロスイッチ33、34を誤
って押した場合など誤動作によってブレーキ解除を安易
に許可することを防止できる。
【0065】より詳述すれば、制御装置14は、2つの
マイクロスイッチ33、34のオン/オフを監視し(ス
テップT1)、両方ともオンまたはオフである場合には
モータ3Aのブレーキ解除を禁止させる(ステップT
2)。一方、一方のマイクロスイッチ34のみがオンで
ある場合、制御装置14は、この状態が所定の判定時間
tにわたって継続したか否かを判別する(ステップT
3)。
【0066】判定時間tの間にオンであったマイクロス
イッチ34がオフになれば、マイクロスイッチ34が誤
って操作されたものと考えることができるから、制御装
置14は、ステップT1に移行する。一方、判定期間t
にわたって1つのマイクロスイッチ34がオンであった
場合、制御装置14は、モータ3Aのブレーキ解除を許
可する(ステップT4)。
【0067】以上のようにこの実施の形態2によれば、
2つのマイクロスイッチ33、34のうちいずれか1つ
のみがオンである状態が判定時間tにわたって継続した
場合にのみ、モータ3Aのブレーキを解除させる。した
がって、誤操作によるブレーキ解除を防止できる。その
ため、作業者の安全を一層良好に確保することができ
る。
【0068】他の実施の形態 この発明の実施の形態の説明は以上のとおりであるが、
この発明は上述の実施の形態に限定されるものではな
い。たとえば、上記実施の形態では、マイクロスイッチ
を2つ備える場合を例にとっている。しかし、たとえば
3以上の任意の数のマイクロスイッチを備えてもよい。
この場合、複数のマイクロスイッチのうちいくつオンに
なったときに手動操作装置4Aが取り付けられたと検出
するのかを予め決めておけばよい。
【0069】また、上記実施の形態では、手動操作装置
4Aの取付の有無をマイクロスイッチ33、34とカム
とで検出している。しかし、たとえば、手動操作装置4
Aの取付の有無を光センサおよび磁気センサなど他のセ
ンサを使って検出してもよい。
【0070】さらに、上記実施の形態では、ブレーキ解
除の可否を制御する機能を基台10に設けられた制御装
置14に負わせている。しかし、たとえばEL駆動装置
3に制御部を内蔵させ、当該制御部においてブレーキ解
除の可否を制御するようにしてもよいことはもちろんで
ある。
【0071】さらにまた、上記実施の形態では、自動締
まり作用を無視できるジャッキ3Cを構成するためにボ
ールねじ装置25を適用している。すなわち、自動締ま
り作用がほとんど無い装置を適用している。しかし、モ
ータ3Aの容量との関係を考慮し、所期の駆動効率を達
成できる範囲内であれば、たとえば、自動締まり作用の
小さなウォームギア装置など他の装置を適用してもよ
い。要は、比較的小容量のモータで所期の駆動効率を達
成できるような伝達機構であればよい。
【0072】さらに、上記実施の形態では、ウォーム減
速機40を手動操作装置4Aに適用する場合を例にとっ
て説明している。しかし、ウォーム減速機40の代わり
に、十分な自動締まり作用を有する装置であれば適用可
能である。
【0073】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、自動締
まり作用を無視できる駆動機構に対して、取付時に伝達
機構からの動力伝達を禁止する手動操作装置の取付の有
無に応じて駆動源のブレーキ解除の可否を制御する。し
たがって、比較的小容量の駆動源でも所期の駆動効率を
達成でき、かつ、手動駆動時のブレーキ解除時における
アンテナ本体の自走を阻止できる。そのため、アンテナ
駆動装置の構成の簡素化および低コスト化を図ることが
でき、かつ、作業者の安全を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るパラボラアン
テナの全体構成を示す側面図である。
【図2】 EL駆動装置の構成を示す概念図である。
【図3】 被装着部の構成を示す断面図である。
【図4】 ハンドルカバーを取り外した状態の手動駆動
機構の構成を示す図である。
【図5】 手動操作装置の一部内部構造を示す上面図で
ある。
【図6】 手動操作装置を被取付部に取り付けた場合に
おける伝達機構の構成を示す概念図である。
【図7】 手動操作装置を取り付けた状態の手動駆動機
構の構成を示す断面図である。
【図8】 ブレーキ解除処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図9】 この発明の実施の形態2に係るブレーキ解除
処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 アンテナ本体、3 EL駆動装置、3A モータ、
3B 伝達装置、3Cジャッキ、4 手動駆動機構、4
A 手動操作装置、4B 被取付部、4C ブレーキ解
除指示部、14 制御装置、20 モータ軸、21 ブ
レーキ部、22歯車装置、23 固定筒、24 可動部
材、25 ボールねじ装置、33、34 マイクロスイ
ッチ、33a、34a アクチュエータ、40 ウォー
ム減速機、41 ハンドル、43 ウォームギア。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衛星通信に用いられるパラボラアンテナ
    のアンテナ本体を駆動するアンテナ駆動装置であって、 駆動源により発生された駆動力を自動締まり作用を無視
    できる伝達機構を介して上記アンテナ本体に伝達する駆
    動機構と、 予め定められたブレーキ条件である場合に、上記駆動源
    にブレーキをかけるブレーキ手段と、 上記駆動機構に取り付けることができ、当該駆動機構へ
    の取付時において手動により発生された駆動力を上記伝
    達機構に供給するとともにその供給路を介する上記伝達
    機構からの動力伝達を禁止する手動操作装置と、 この手動操作装置の上記駆動機構への取付の有無を検出
    する検出手段と、 この検出手段の検出結果に応じて、上記ブレーキ手段に
    よる駆動源へのブレーキ解除の可否を制御するブレーキ
    解除制御手段とを含むことを特徴とするアンテナ駆動装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、ブレーキ解除制御手
    段は、上記検出手段により手動操作装置が駆動機構に取
    り付けられたと検出された場合にのみ、上記駆動源に対
    するブレーキの解除を許可するものであることを特徴と
    するアンテナ駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、検出手段
    は、 駆動機構に設けられ、アクチュエータをそれぞれ有する
    複数のマイクロスイッチと、 手動操作装置に設けられ、手動操作装置が駆動機構に取
    り付けられた場合に上記複数のマイクロスイッチのうち
    予め定められた数のマイクロスイッチのアクチュエータ
    を操作する1または複数のカムとを備え、 上記予め定められた数のマイクロスイッチのアクチュエ
    ータが操作された場合に、手動操作装置が駆動機構に取
    り付けられたと検出するものであることを特徴とするア
    ンテナ駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、検出手段は、上記予
    め定められた数のマイクロスイッチのアクチュエータが
    操作されている状態が予め定められた判定時間にわたっ
    て継続した場合にのみ、手動操作装置が駆動機構に取り
    付けられたと検出するものであることを特徴とするアン
    テナ駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    伝達機構は、予め定められた条件下におけるアンテナ本
    体から駆動源に向かう方向の動力伝達を許容するもので
    あることを特徴とするアンテナ駆動装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、伝達機構は、アンテ
    ナ本体に取り付けられた可動部材と、上記駆動源により
    発生された駆動力により上記可動部材を伸縮させるボー
    ルねじ装置とを有するジャッキを備えたものであること
    を特徴とするアンテナ駆動装置。
  7. 【請求項7】 衛星通信に用いられるパラボラアンテナ
    において、 基台と、 この基台に対して方位面内で回動可能に取り付けられた
    アンテナ支持台と、 このアンテナ支持台に対して仰角面内で回動可能に支持
    され、衛星との間で電波を送信および/または受信する
    アンテナ本体と、 上記アンテナ本体を方位面内で回動させるAZ駆動装置
    と、 上記アンテナ本体を仰角面内で回動させるEL駆動装置
    とを備え、 このEL駆動装置は、 駆動源により発生された駆動力を自動締まり作用を無視
    できる伝達機構を介して上記アンテナ本体に伝達する駆
    動機構と、 予め定められたブレーキ条件である場合に、上記駆動源
    にブレーキをかけるブレーキ手段と、 上記駆動機構に取り付けることができ、当該駆動機構へ
    の取付時において手動により発生された駆動力を上記伝
    達機構に供給するとともに上記伝達機構からの動力伝達
    を禁止する手動操作装置と、 この手動操作装置の上記駆動機構への取付の有無を検出
    する検出手段と、 この検出手段の検出結果に応じて、上記ブレーキ手段に
    よる駆動源へのブレーキ解除の可否を制御するブレーキ
    解除制御手段とを含むものであることを特徴とするパラ
    ボラアンテナ。
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