JP2001332795A - エキシマレーザ装置 - Google Patents

エキシマレーザ装置

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JP2001332795A
JP2001332795A JP2000154609A JP2000154609A JP2001332795A JP 2001332795 A JP2001332795 A JP 2001332795A JP 2000154609 A JP2000154609 A JP 2000154609A JP 2000154609 A JP2000154609 A JP 2000154609A JP 2001332795 A JP2001332795 A JP 2001332795A
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Japan
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electromagnet
laser
iron core
excimer laser
core
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JP2000154609A
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English (en)
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Natsuyuki Suzuki
夏志 鈴木
Hisashi Nara
久 奈良
Shunsuke Yoshioka
俊介 吉岡
Shinichi Sekiguchi
信一 関口
Hiroyuki Shinozaki
弘行 篠崎
Toshiharu Nakazawa
敏治 中澤
Atsushi Oyama
敦 大山
Toshimitsu Ibarada
敏光 茨田
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Ebara Corp
Ebara Densan Ltd
Komatsu Ltd
Original Assignee
Ebara Corp
Ebara Densan Ltd
Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ容器内のレーザガスの劣化が少なく、
磁気軸受がレーザガスにより損傷することがなく、寿命
の長く、磁気軸受を小型に構成できると共に、効率よく
動作でき、更に消費電力が少なくて済むエキシマレーザ
装置を提供すること。 【解決手段】 循環ファンの回転軸を支承する少なくと
も2個以上のラジアル磁気軸受を有するエキシマレーザ
装置であって、ラジアル磁気軸受は回転軸を浮上支持す
る磁気力を発生する電磁石を具備し、該電磁石は回転軸
に設けた電磁石ターゲット8fの外周に対向して配置さ
れた突出部を有する鉄心8bと、コイル巻線8dを具備
し、該鉄心8bの突出部はレーザガスに対して耐腐食性
の非磁性体又は耐腐食性処理を施した板状体からなりレ
ーザ容器内と連通する気密空間を形成する隔壁を貫通し
露出している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエキシマレーザ装置
に関し、レーザ容器内のレーザガスを循環させる循環フ
ァンの回転軸を磁気軸受で支承する構造のエキシマレー
ザ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来のこの種のエキシマレーザ
装置の構成例を示す図である。図8に示すように、従来
のエキシマレーザ装置は、ハロゲン系ガス、例えばフッ
素ガスを含むレーザガスを封入されたレーザ容器101
の内部に、レーザガスを予備電離する予備電離電極(図
示せず)と、レーザ光の発振を可能とする放電を得るた
めの一対の主放電電極102、102とが配置されてい
る。更に、レーザ容器101内には、一対の主放電電極
102、102の間に高速のレーザガス流れを作り出す
ための循環ファン103が配置されている。
【0003】循環ファン103は、内部を貫通し両端部
から突出する回転軸104を有していて、該回転軸10
4はレーザ容器101の両端に設けられたラジアル磁気
軸受106、107及びアキシャル磁気軸受108で非
接触で回転自在に浮上支持されている。また、ラジアル
磁気軸受107の軸端側には循環ファン103を駆動す
るモータ109が設けられている。
【0004】回転軸104には、各磁気軸受の変位セン
サターゲット106c、107c、108dと電磁石タ
ーゲット106d、107d、108eが固着されてお
り、更にモータ109のロータ109bが固着されてい
る。そして各磁気軸受の変位センサターゲット106
c、107c、108dと電磁石ターゲット106d、
107d、108e及びモータ109のロータ109b
に対向する位置に、変位センサ106a、107a、1
08aと電磁石106b、107b、108b、108
c及びモータ109のステータ109aが設置されてい
る。
【0005】ラジアル磁気軸受106、107の変位セ
ンサ106a、107aと電磁石106b、107b及
びモータ109のステータ109aの内周面には、レー
ザガス内に含まれるハロゲン系ガスに対して耐腐食性を
有する材料、例えばSUS316L等のオーステナイト
系ステンレス鋼で構成された薄肉円筒状の隔壁110、
111を設けてレーザガスに対して耐腐食性の乏しい鉄
心やコイル巻線からなる変位センサ106a、107a
と電磁石106b、107b及びモータ109のステー
タ109aがレーザガスに接することを防止している。
【0006】アキシャル磁気軸受108について、変位
センサ108aはラジアル磁気軸受106、107と同
様に、隔壁112を設けてレーザガスと接することを防
止しており、電磁石108b、108cはコアをレーザ
ガス内に含まれるハロゲン系ガスに対して耐腐食性を有
する強磁性材料、例えばパーマロイにより構成し、コイ
ル部のみ隔壁113を設けている。
【0007】回転軸104に固着されている各磁気軸受
の変位センサターゲット106c、107c、108d
と電磁石ターゲット106d、107d、108eはレ
ーザ容器101と連通する機密空間内に設置されるの
で、ハロゲン系ガスに対して耐腐食性を有する強磁性材
料、例えばパーマロイにより構成している。モータ10
9のロータ109bは、珪素鋼板とアルミ合金の複合材
や永久磁石から構成されているので、表面薄肉円筒状の
隔壁114を設けてレーザガスと接しないように封止す
る構造となっている。
【0008】しかしながら、上記従来のエキシマレーザ
装置の構成、即ちラジアル磁気軸受106、107の電
磁石106b、107bの内周面に薄肉円筒状の隔壁1
10、111を設ける構造では、ラジアル磁気軸受10
6、107の電磁石106b、107bと電磁石ターゲ
ット106d、107dとの間の磁気的ギャップがこの
隔壁110、111の板厚分大きくなり、磁気軸受の低
効率化、大型化を招く。
【0009】一般に磁気軸受の磁気力は磁石とターゲッ
トとの間のギャップの2乗に比例して低下するので、ギ
ャップを2倍にして、且つ磁気力を維持するためには電
磁石面積を4倍、又は電磁石コイル巻線の巻数を4倍、
又はコイル制御電流を2倍に強化した磁気軸受が必要に
なる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点に鑑
みてなされたもので、レーザ容器内のレーザガスの劣化
が少なく、磁気軸受がレーザガスにより損傷することが
なく、寿命の長いエキシマレーザ装置を提供することを
第1の目的とする。
【0011】また、磁気軸受を小型に構成できると共
に、効率よく動作でき、更に消費電力が少なくて済むエ
キシマレーザ装置を提供することを第2の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1に記載の発明は、レーザガスを封入し、レーザ
光の発振を可能とする放電を得るための少なくとも一対
の主放電電極を収容配置したレーザ容器と、少なくとも
一対の主放電電極間に高速のレーザガス流れを作り出す
循環ファンと、該循環ファンを駆動するモータと、該循
環ファンの回転軸を支承する少なくとも2個以上のラジ
アル磁気軸受を有するエキシマレーザ装置であって、ラ
ジアル磁気軸受は回転軸を浮上支持する磁気力を発生す
る電磁石を具備し、該電磁石は回転軸に設けた電磁石タ
ーゲットの外周に対向して配置された突出部を有する鉄
心と、該鉄心に装着されたコイル巻線を具備し、該鉄心
はレーザガスに対して耐腐食性の磁性体又は耐腐食性処
理を施した磁性体からなり、前記レーザ容器内と連通す
る空間を形成する隔壁を貫通して露出していることを特
徴とする。
【0013】上記のように、ラジアル磁気軸受の電磁石
は電磁石ターゲットの外周に対向して配置された突出部
を有する鉄心を具備し、該突出部は電磁石ターゲットに
対向する面に非磁性体からなる板状体と接合されレーザ
容器内と連通する空間を形成する隔壁を貫通して露出す
るので、レーザガスに対して耐腐食性の乏しいコイル巻
き線がレーザガスに接触するのを防止するから、電磁石
のコイル巻線がレーザガスにより腐食、損傷を受けるこ
とがなく寿命の長いエキシマレーザ装置となる。
【0014】また、鉄心の突出部が気密容器を形成する
隔壁を貫通して露出しているので、電磁石と電磁石ター
ゲットとの間の磁気的間隙が拡大しない。よって、磁気
軸受を小型、高効率化することができ、設置面積が少な
く消費電力の少ないエキシマレーザ装置となる。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
されたエキシマレーザ装置において、鉄心は、複数の棒
状の突出部鉄心と該突出部鉄心が結合される断面リング
状の結合鉄心から構成されることを特徴とする。
【0016】上記のように鉄心を複数の突出部鉄心と断
面リング状の結合鉄心で構成することにより、棒状鉄心
に非磁性体を接合して鉄心の突出部とし、該突出部にコ
イル巻線を装着した後、複数の該突出部の棒状鉄心とリ
ング状鉄心に接合することにより、電磁石を構成できる
ので、電磁石の製造が容易となる。
【0017】請求項3に記載の発明は、レーザガスを封
入しレーザ光の発振を可能とする放電を得るための少な
くとも一対の主放電電極を収容配置したレーザ容器と、
少なくとも一対の主放電電極間に高速のレーザガス流れ
を作り出す循環ファンと、該循環ファンを駆動するモー
タと、該循環ファンの回転軸を支承する少なくとも2個
以上のラジアル磁気軸受を有するエキシマレーザ装置で
あって、ラジアル磁気軸受は回転軸を浮上支持する磁気
力を発生する電磁石を具備し、該電磁石は回転軸に設け
た電磁石ターゲットの外周に対向して配置された突出部
を有する鉄心と、該鉄心に装着されたコイル巻線を具備
し、該鉄心の突出部の電磁石ターゲットに対向する面に
は板状で且つレーザガスに対して耐腐食性の磁性体又は
耐腐食性処理を施した磁性体からなる面鉄心を設け、レ
ーザ容器内と連通する空間を形成する隔壁を貫通して露
出していることを特徴とする。
【0018】上記のように、ラジアル磁気軸受の電磁石
は電磁石ターゲットの外周に対向して配置された突出部
を有する鉄心を具備し、該突出部の電磁石ターゲットに
対向する面には板状の面鉄心を設け、該面鉄心は非磁性
体からなる板状体と接合されレーザ容器内と連通する空
間を形成する隔壁を貫通して露出しているので、レーザ
ガスに対して耐腐食性の乏しいコイル巻線がレーザ容器
外に設置されることになり、コイル巻線とレーザガスの
接触を防止するから、電磁石のコイル巻線がレーザガス
により腐食、損傷を受けることがなく、寿命の長いエキ
シマレーザ装置となる。
【0019】また、鉄心の突出部の電磁石ターゲットに
対向する面に設けた面鉄心は磁性体からなるので、電磁
石と電磁石ターゲットとの間の磁気的ギャップがこの面
鉄心を設けたことにより拡大しないので、電磁石と電磁
石ターゲットとの間の磁気的ギャップは小さくなり、磁
気軸受を小型、高効率化することができ、設置面積が少
なく消費電力の少ないエキシマレーザ装置となる。
【0020】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のエキシマレーザ装置において、ラジアル磁気軸受の電
磁石は2個の突出部を有するU字状鉄心を有し該突出部
が夫々N極、S極になるようにコイル巻線を装着した構
成であり、該電磁石をU字状鉄心の突出部が電磁石ター
ゲットの外周を囲むように円周方向に複数個配置し、隔
壁の面鉄心部が該U字状鉄心の突出部に位置すると共
に、非磁性体部が該N極突出部とS極突出部の間に位置
するように配置したことを特徴とする。
【0021】上記のように、隔壁の面鉄心部がU字状鉄
心の突出部に位置すると共に、非磁性体部がN極突出部
とS極突出部の間に位置するように配置したので、請求
項1に記載の発明の上記作用効果に加え、N極突出部と
S極突出部の間に非磁性体部が位置するので、磁気短絡
が発生せず、発生する磁束は電磁石ターゲット内を通っ
て、磁気力を有効に作用させることができる。
【0022】請求項5に記載の発明は、請求項3に記載
のエキシマレーザ装置において、ラジアル磁気軸受の電
磁石はリング状で電磁石ターゲットの外周を囲むように
円周方向に略等間隔で配置した偶数の突出部を有し、隣
り合う突出部が夫々N極、S極になるようにコイル巻線
を装着して複数の電磁石とした構成であり、該N極突出
部とS極突出部の間に隔壁の非磁性体部が位置し、隣り
合う電磁石の同極の突出部に跨って面鉄心が位置するよ
うに配置したことを特徴とする。
【0023】上記のように、鉄心の円周方向に略等間隔
に配置した突出部の隣り合う突出部が夫々N極、S極に
なるようにコイル巻線を装着して複数の電磁石とするの
で、各電磁石の円周方向の位置は略等間隔に載置するこ
とが容易となる。また、隔壁の面鉄心部を隣り合う電磁
石の同極の突出部に跨って位置するように配置したの
で、面鉄心部の数が半分になるので、非磁性体部との接
合部が少なくて済み隔壁の製作が容易となる。
【0024】また、請求項1乃至5のいずれか1に記載
のエキシマレーザ装置において、隔壁の面鉄心部をパー
マロイ(30〜80%Niを含むFe−Ni合金)で構
成することを特徴とする。
【0025】上記のように隔壁の面鉄心部をパーマロイ
とすることにより、パーマロイはハロゲン系ガス、例え
ばフッ素ガスを含むレーザガスに対して耐腐食性を有す
る磁性体材であるから、腐食によりレーザガスを汚染す
ることがなく、且つ寿命も長くなる。
【0026】また、請求項1乃至5のいずれか1に記載
のエキシマレーザ装置において、隔壁の面鉄心部を磁性
材で構成し、少なくともレーザガスに接する部分の表面
にNiめっきを施したことを特徴とする。
【0027】上記のように隔壁の面鉄心部を磁性材で構
成し、少なくともレーザガスに接する部分の表面にNi
めっきを施すことにより、Niめっきはレーザガスに対
して対腐食性を有するから、腐食によりレーザガスを汚
染することがなく、且つ寿命も長くなる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図
面に基づいて説明する。図1乃至図7は本発明に係るエ
キシマレーザ装置の構成例を示す図で、図1は全体断面
図、図2は軸受ハウジング周辺の詳細構成を示す断面
図、図3はモータハウジング周辺の詳細構成を示す断面
図、図4〜図7は図2のA−A断面構成の一例を示す図
である。
【0029】本エキシマレーザ装置は、ハロゲン系ガ
ス、例えばフッ素ガスを含むレーザガスが封入されたレ
ーザ容器1の内部に、レーザガスを予備電離する予備電
離電極(図示せず)と、レーザ光の発振を可能にする放
電を得るための一対の主放電電極2、2とが配置されて
いる。更に、レーザ容器1内には、一対の主放電電極
2、2の間に高速のレーザガス流を作り出すための循環
ファン3が配置されている。
【0030】レーザ光の発振は、一対の主放電電極2、
2間に高電圧を印加することによってレーザ励起放電が
行われ得られる。発生したレーザ光はレーザ容器1の側
壁に設けられた窓5、5を経由してレーザ容器1の外部
へ取り出される。上記レーザ励起放電が行われると、一
対の主放電電極2、2間にあるレーザガスは劣化し、こ
の劣化により放電特性が悪くなり、繰り返し発振が行な
えなくなる。このため循環ファン3により、レーザ容器
1内のレーザガスを循環させて、放電ごとに一対の主放
電電極2、2間のレーザガスを入れ替えることにより安
定した繰り返し発振を行なっている。
【0031】ここで、一対の主放電電極2、2間の距離
は16mm、全長は約600mmである。また、繰り返
し発振数は1秒間に数1000回である。循環ファン3
の全長は、電極全長に渡り均一な風速を得るために一対
の主放電電極2、2の長さより若干長くなっている。こ
の循環ファン3を毎分数千回回転させて、一対の主放電
電極2、2間に繰り返し発振を行う上で必要十分な風速
のレーザガス流を得ている。
【0032】循環ファン3は、内部を貫通しその両端が
レーザ容器1の両端部から突出する回転軸4を有してい
る。該回転軸4はレーザ容器1の両端部に設けられた軸
受ハウジング6、モータハウジング7に収容されたラジ
アル磁気軸受8、9及びアキシャル磁気軸受10にて非
接触で回転自在に浮上支持されている。そして、モータ
11は循環ファン3の回転軸4に回転動力を与える。
【0033】また、軸受ハウジング6及びモータハウジ
ング7のレーザ容器1側には、ハウジング内にダストが
混入することを防止するねじ溝ラビリンス14、15が
設けられている。これにより、レーザ容器1内に発生す
るダストが軸受ハウジング6及びモータハウジング7の
内部に混入(侵入)し、保護用軸受12、13の転動面
に侵入することを防止できる。
【0034】レーザ容器1にはガス流出口16が設けら
れており、該ガス流出口16より流出したレーザガスは
ガス導入室17、17内のダスト除去フィルタ18、1
8にてダストが除去され、ガス導入管19、19にて軸
受ハウジング6及びモータハウジング7の軸端部に導入
される。即ち、図中矢印で示すようにレーザガスを循環
させることにより、軸受ハウジング6及びモータハウジ
ング7へのダストの混入(進入)を確実に防止してい
る。
【0035】軸受ハウジング6は図2に示すように、軸
受ハウジング本体6a、右電磁石ハウジング6b、左電
磁石ハウジング6c、軸受カバー6dを具備している。
軸受ハウジング本体6aは、レーザ容器1の側壁に取り
付けられている。また、該軸受ハウジング本体6aに
は、右電磁石ハウジング6bが取り付けられ、順次左電
磁石ハウジング6c、軸受カバー6dが取り付けられて
いる。そして、各取付面にはそれぞれシール用溝29、
31、33、35が設けられ、シール材30、32、3
4、36を装着してレーザガスを密閉している。なお、
シール材30、32、34、36には、レーザガスを汚
染する水分等のガス放出が少ない金属製(例えば、ステ
ンレス鋼やアルミニウム)のシール材を用いると好適で
ある。
【0036】ラジアル磁気軸受8の変位センサ8a及び
電磁石の鉄心8bは、スペーサ21、22と側板23に
より相対位置が決まった状態で軸受ハウジング本体6a
へ収容配置されている。そして鉄心8bの突出部は、板
状の非磁性体からなる隔壁24を貫通しその先端面は露
出している。
【0037】板状の隔壁24はレーザガスに対して耐腐
食性を有する材料、例えばオーステナイト系ステンレス
鋼等で構成されている。該隔壁24の両端は、溶接等に
より固着している。このように隔壁24を設けることに
より、レーザガスに対して耐腐食性の乏しい変位センサ
8aや電磁石コイル8dがレーザガスと接することがな
い。
【0038】電磁石の鉄心8bはレーザガスと接するの
で耐腐食性を有する必要がある。よって、レーザガスに
対して耐腐食性が良好なパーマロイ(30〜80%Ni
を含むFe−Ni合金)を使用した。なお、本実施形態
例ではパーマロイを使用したが、他の磁性材料を使用し
表面(レーザガスと接する面)にNi等の耐腐食性処理
を施してもよい。
【0039】アキシャル磁気軸受10の右電磁石10b
と左電磁石10cは、互いに対向する位置で、それぞれ
右電磁石ハウジング6bと左電磁石ハウジング6cに溶
接等により固着されている。そして、右電磁石10bと
左電磁石10cの鉄心に設けられたコイル溝へコイル巻
線10f、10gを挿入し、該コイル巻線10f、10
gにレーザガスが接しないように薄肉円板状の隔壁2
7、27を溶接等により固着している。
【0040】また、アキシャル変位センサ10aは軸受
カバー6dに収容され、レーザガスと接する面に薄肉円
板状の隔壁28を溶接等により固着し、レーザ容器1内
に連通する気密空間外に配置されている。
【0041】ここで、右電磁石10bと左電磁石10c
はレーザガスが接する位置に配置されるので、鉄心には
レーザガス中に含まれるフッ素ガスに対して耐腐食性が
良好なパーマロイ(30〜80%Niを含むFe−Ni
合金)を使用している。また、隔壁27、27、28の
材料にはレーザガスに対して耐腐食性を有するオーステ
ナイト系ステンレス鋼を使用している。
【0042】一方、循環ファン3の回転軸4には、ラジ
アル磁気軸受8の変位センサターゲット8e、電磁石タ
ーゲット8fがロータスペーサ25、26により相対位
置が決まった状態にて固着されている。また、アキシャ
ル磁気軸受10の変位センサターゲット10dと電磁石
ターゲット10eが固着され、レーザ容器1内と連通し
た気密空間内に配置されている。
【0043】ここで、ラジアル磁気軸受8の変位センサ
ターゲット8e、電磁石ターゲット8f及びアキシャル
磁気軸受10の変位センサターゲット10d、電磁石タ
ーゲット10eを構成する磁性材料としては、レーザガ
ス中に含まれるフッ素ガスに対して耐腐食性が良好なパ
ーマロイ(30〜80%Niを含むFe−Ni合金)を
使用している。
【0044】また、変位センサターゲット8e及び電磁
石ターゲット8fには、回転によって生じる磁界変化に
よって渦電流が発生する。この渦電流損失を低減するた
め、通常は薄板を積層した構造とする。しかしながら、
積層した薄板の間にガス溜まりができレーザガスを汚染
する。PBパーマロイを使用時に積層表面に均一で密着
性の高いNiめっきが施せない等の問題が生じる場合
は、変位センサターゲット8e及び電磁石ターゲット8
fをパーマロイの一体材料で形成するとよい。なお、ア
キシャル磁気軸受10の変位センサターゲット10dと
電磁石ターゲット10eは、回転により磁界が変化する
ことがないので、パーマロイの一体材料で形成した。
【0045】保護用軸受12には、転動体12aがアル
ミナセラミックスで構成され、外輪12c、内輪12b
がSUS440C等のステンレス鋼で構成された転がり
軸受を用いた。保護用軸受12はレーザ容器1内と連通
する気密空間内に配置されるので、転動体12a、外輪
12c、内輪12bはレーザガスに対して耐腐食性を有
する材料で構成した。従って、本実施形態例の保護用軸
受12では、レーザガスにより軸受が劣化することがな
い。
【0046】また、転動体12aは、アルミナセラミッ
クスで構成したので、保護用軸受12の許容回転数及び
許容荷重が大きくなり、保護用軸受として好適である。
なお、保護用軸受12は前述した材料で構成したが、転
動体12aはジルコニアセラミックスでもよい。外輪1
2c、内輪12bは、アルミナセラミックス、又はジル
コニアセラミックスで構成してもよい。
【0047】モータハウジング7は図3に示すように、
軸受ハウジング本体7a、モータハウジング本体7b、
軸受カバー7cを具備している。軸受ハウジング本体7
aはレーザ容器1の側壁に取り付けられている。軸受ハ
ウジング本体7aには、モータハウジング本体7b及び
軸受カバー7cが順次取り付けられている。そして、各
取付面にはそれぞれシール用溝52、54、56が設け
られ、シール材53、55、57を装着してレーザガス
を密閉している。なお、シール材53、55、57に
は、シールガスを汚染する水分等のガス放出が少ない金
属製(例えば、ステンレス鋼やアルミニウム)のシール
材を用いると好適である。
【0048】軸受ハウジング本体7aには、ラジアル磁
気軸受9の変位センサ9a及び電磁石の鉄心9bがスペ
ーサ41と側板42により相対位置が決まった状態で収
容されている。ラジアル磁気軸受9の電磁石の鉄心9b
の突出部は、板状の非磁性体からなる隔壁45と接合さ
れている。なお、ラジアル磁気軸受9の詳細構造は、ラ
ジアル磁気軸受8と同一なので説明は省略する。
【0049】モータハウジング本体7bには、モータ1
1のモータステータ11aと側板43が収容されてい
る。モータステータ11aの内周には、薄肉円筒状の隔
壁45を設け、両端を溶接等で固着することによりモー
タステータ11aがレーザガスと接触することを防止し
ている。隔壁45の材料は前述した理由によりオーステ
ナイト系ステンレス鋼で構成した。
【0050】一方、循環ファン3の回転軸4には、ラジ
アル磁気軸受9の変位センサターゲット9e及び電磁石
ターゲット9f、モータ11のモータロータ11bが、
ロータスペーサ46、47により相対位置が決まった状
態にて固着され、レーザ容器1内と連通した気密空間内
に配置されている。ここで、変位センサターゲット9e
及び電磁石ターゲット9fを構成する磁性材料として
は、ラジアル磁気軸受8の変位センサターゲット8e及
び電磁石ターゲット8fの構成材料と同様にパーマロイ
(30〜80%Niを含むFe−Ni合金)を使用して
いる。
【0051】また、モータ11のモータロータ11b
は、積層した珪素鋼板とアルミニウムの複合材からなる
ので、表面に耐腐食処理として好適なNiめっきを密着
性よく、均一に施工できない。よって、モータロータ1
1bの外周面に隔壁48を取付け、側板49、50と溶
接等により固着し、更に側板49、50と循環ファン3
の回転軸4を溶接等により固着し気密空間を形成し、レ
ーザガスに接しないようにしている。隔壁48は、前述
した理由によりオーステナイト系ステンレス鋼で構成し
ている。
【0052】保護用軸受12は、軸受ハウジング6に設
けられた保護用軸受13と同様に、転動体12aがアル
ミナセラミックスで構成され、外輪12c、内輪12b
がSUS440C等のステンレス鋼で構成された転がり
軸受を使用している。
【0053】ラジアル磁気軸受8の電磁石の鉄心8bは
図4に示すように、2個の突出部を有するU字状の鉄心
で、電磁石ターゲット8fの外周を囲むように突出部を
対向させて円周方向に略等間隔で配置されている。そし
て突出部の一方がN極、他方がS極となるようにコイル
巻線8dが取り付けられ、図中矢印に示す如く、鉄心8
b、電磁石ターゲット8fにて磁路を形成している。
【0054】鉄心8bは突出部で板状の非磁性体24a
と接合して電磁石ターゲット8fを取り囲むように隔壁
24を形成している。これにより、電磁石ターゲット8
f及び回転軸4はレーザ容器1内に連通する気密空間内
に配置されると共に、コイル巻線8dは該気密空間外に
配置される。
【0055】また、鉄心8bのN極突出部とS極突出部
の間は非磁性体24aが接合され磁気短絡が発生せず、
コイル巻線8dに電流を流すことによって発生する磁束
は確実に電磁石ターゲット8fを通って、該電磁石ター
ゲット8fに磁気力を有効に作用させることができる。
【0056】また、鉄心8bがレーザ容器1内に連通す
る気密空間を構成する隔壁24の一部となるので、ラジ
アル磁気軸受8を構成する電磁石の磁路内の磁気的ギャ
ップを小さくすることができる。よって、小型、高効率
のラジアル磁気軸受を容易に実現することができる。
【0057】また、ラジアル磁気軸受8の電磁石の鉄心
8bは図5に示すように、棒状の突起部鉄心8b−1と
断面リング状の結合鉄心8b−2により構成してもよ
い。棒状の突起部鉄心8b−1の一端は電磁石ターゲッ
ト8fの外周を囲むように略円周方向に等間隔に8個配
置され、非磁性体24aと接合して電磁石ターゲット8
fを取り囲むように隔壁24を形成している。そして、
隣り合う2個を1組として、一方がN極、他方がS極と
なるようにコイル巻線8dを取付け、断面リング状の結
合鉄心8b−2で隣り合う2個の突起部鉄心8b−1を
磁気的に結合する。
【0058】ラジアル磁気軸受8の電磁石を上記構成と
することにより、棒状の突起部鉄心8b−1と非磁性体
24aの接合が容易となる。即ち、鉄心8bと非磁性体
24aを溶接やろう付けで接合する場合は、コイル巻線
8dが施工時の加熱により損傷を受ける可能性があるの
で、施工後にコイル巻線8dを取付けると製作が容易に
なり、歩留りの向上が図れる。なお、本実施例では、結
合鉄心8b−2を断面リング状に形成したが、それぞれ
電磁石ごとに分割して構成しても何等差し支えない。
【0059】ラジアル磁気軸受8の電磁石を図6に示す
ように、2個の突出部を有するU字状の鉄心8bで、電
磁石ターゲット8fの外周を囲むように突出部を対向さ
せて円周方向に略等間隔で配置してもよい。突出部の一
方をN極、他方をS極となるようにコイル巻線8dが取
り付けられている。該突出部の電磁石ターゲット8fに
対向する面のそれぞれには面鉄心8cが設けられ、図中
矢印に示す如く鉄心8b、面鉄心8c、電磁石ターゲッ
ト8fにて磁路を形成している。
【0060】そして、面鉄心8cは板状の非磁性体24
aと接合され、電磁石ターゲット8fを取り囲むように
隔壁24を形成している。これにより、電磁石ターゲッ
ト8f及び回転軸4はレーザ容器1内に連通する気密空
間内に配置されると共に、U字状の鉄心8b及びコイル
巻線8dは該気密空間外に配置される。
【0061】ラジアル磁気軸受8の電磁石を上記構成と
することにより、U字状の鉄心8bはレーザガスと接す
ることがないので、いかなる磁性材を用いてもよい。従
って、鉄心8bを0.3〜0.4mm厚の珪素鋼鈑の積
層構造として、磁気軸受の高剛性化又は高密度化を図る
ことができる。また、積層構造により、鉄心8b内の電
気抵抗を大きくすることができるので、渦電流損失が極
めて少ない磁気軸受を実現できる。
【0062】ラジアル磁気軸受8の電磁石の鉄心8bは
図7に示すように、リング状で内部に8個の突出部が電
磁石ターゲット8fの外周を囲むように円周方向に等間
隔で配置した構成としてもよい。隣り合う2個の突起部
が一対のN極、S極となるようにコイル巻線8dが取付
けられている。即ち、電磁石ターゲット8fを囲むよう
に4個の電磁石が円周方向に略等間隔に配置されてい
る。
【0063】また、リング部での各電磁石どうしの磁気
短絡を防止するため、それぞれの電磁石の隣り合う突出
部は同極となるようにコイル巻線8dが取り付けられて
いる。面鉄心8cは、隣り合う電磁石の同極に跨るよう
に設けられ、非磁性体24aと接合されて電磁石ターゲ
ット8fを取り囲むように気密構造の隔壁24を形成し
ている。
【0064】ラジアル磁気軸受8の電磁石を上記構成と
することにより、ラジアル磁気軸受8を構成する各電磁
石の円周方向の位置は容易に略等間隔に配置できる。よ
って、電磁石にて発生する磁気力を円周方向全体にわた
って均一に作用させることが容易となる。また、面鉄心
8cの数量は図6の場合に比較し半分に減少できるの
で、非磁性体24aとの接合部が少なくなって気密構造
の隔壁24を製作することが容易となる。
【0065】なお、ラジアル磁気軸受9も図4及び図7
に示す構造と同一になるので、その説明は省略する。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように各請求項に記載の発
明によれば、下記のような優れた効果が得られる。
【0067】請求項1に記載の発明によれば、ラジアル
磁気軸受の電磁石は電磁石ターゲットの外周に対向して
配置された突出部を有する鉄心を具備し、該突出部は電
磁石ターゲットに対向する面に非磁性体からなる板状体
と接合されレーザ容器内と連通する空間を形成する隔壁
を貫通して露出するので、レーザガスに対して耐腐食性
の乏しいコイル巻き線がレーザガスに接触するのを防止
するから、電磁石のコイル巻線がレーザガスにより腐
食、損傷を受けることがなく寿命の長いエキシマレーザ
装置を提供できる。
【0068】また、鉄心の突出部が隔壁を貫通して露出
しているので、電磁石と電磁石ターゲットとの間の磁気
的間隙が拡大しない。よって、磁気軸受を小型、高効率
化することができ、設置面積が少なく消費電力の少ない
エキシマレーザ装置となる。
【0069】請求項2に記載の発明によれば、鉄心を複
数の棒状の突出部鉄心と該突出部鉄心と結合される断面
リング状の結合鉄心で構成することにより、棒状の突出
部鉄心に非磁性体を接合して鉄心の突出部とし、該突出
部にコイル巻線を装着した後、複数の該突出部の棒状鉄
心とリング状の結合鉄心に接合することにより、電磁石
を構成できるので、電磁石の製作が容易となる。
【0070】請求項3に記載の発明によれば、ラジアル
磁気軸受の電磁石は電磁石ターゲットの外周に対向して
配置された突出部を有する鉄心を具備し、該突出部の電
磁石ターゲットに対向する面には板状の面鉄心を設け、
該面鉄心は非磁性体からなる板状体と接合されレーザ容
器内と連通する空間を形成する隔壁を貫通して露出して
いるので、レーザガスに対して耐腐食性の乏しいコイル
巻線がレーザ容器外に設置されることになり、コイル巻
線とレーザガスの接触を防止するから、電磁石のコイル
巻線がレーザガスにより腐食、損傷を受けることがな
く、寿命の長いエキシマレーザ装置を提供できる。
【0071】また、鉄心の突出部の電磁石ターゲットに
対向する面に設けた面鉄心は磁性体からなるので、電磁
石と電磁石ターゲットとの間の磁気的ギャップがこの面
鉄心を設けたことにより拡大しないので、電磁石と電磁
石ターゲットとの間の磁気的ギャップは小さくなり、磁
気軸受を小型、高効率化することができ、設置面積が少
なく消費電力の少ないエキシマレーザ装置を提供でき
る。
【0072】請求項4に記載の発明によれば、隔壁の面
鉄心部がU字状鉄心の突出部に位置すると共に、非磁性
体部が該N極突出部とS極突出部の間に位置するように
配置したので、請求項1に記載の発明の上記効果に加
え、磁気短絡が発生せず、発生する磁束は電磁石ターゲ
ット内を通って、磁気力を有効に作用させることができ
る。
【0073】請求項5に記載の発明によれば、鉄心の円
周方向に略等間隔に配置した突出部の隣り合う突出部が
夫々N極、S極になるようにコイル巻線を装着して複数
の電磁石とするので、各電磁石の円周方向の位置は略等
間隔に配置することが容易となる。また、隔壁の面鉄心
部を隣り合う電磁石の同極の突出部に跨って位置するよ
うに配置したので、面鉄心部の数が半分になるので、非
磁性体部との接合部が少なくて済み隔壁の製作が容易と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエキシマレーザ装置の構成例を示
す断面図である。
【図2】本発明に係るエキシマレーザ装置の軸受ハウジ
ング周辺の詳細構成を示す断面図である。
【図3】本発明に係るエキシマレーザ装置のモータハウ
ジング周辺の詳細構成を示す断面図である。
【図4】図2のA−A断面構成の一例を示す図である。
【図5】図2のA−A断面構成の一例を示す図である。
【図6】図2のA−A断面構成の一例を示す図である。
【図7】図2のA−A断面構成の一例を示す図である。
【図8】従来のエキシマレーザ装置の構成例を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 レーザ容器 2 主放電電極 3 循環ファン 4 回転軸 5 窓 6 軸受ハウジング 7 モータハウジング 8 ラジアル磁気軸受 9 ラジアル磁気軸受 10 アキシャル磁気軸受 11 モータ 12 保護用軸受 13 保護用軸受 14 ねじ溝ラビリンス 15 ねじ溝ラビリンス 16 ガス流出口 17 ガス導入室 18 ダスト除去フィルタ 19 ガス導入管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 夏志 栃木県小山市横倉新田400 株式会社小松 製作所内 (72)発明者 奈良 久 栃木県小山市横倉新田400 株式会社小松 製作所内 (72)発明者 吉岡 俊介 栃木県小山市横倉新田400 株式会社小松 製作所内 (72)発明者 関口 信一 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 篠崎 弘行 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 中澤 敏治 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原電産内 (72)発明者 大山 敦 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原電産内 (72)発明者 茨田 敏光 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原電産内 Fターム(参考) 5F071 AA06 EE04 FF09 JJ08 JJ09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザガスを封入し、レーザ光の発振を
    可能とする放電を得るための少なくとも一対の主放電電
    極を収容配置したレーザ容器と、前記少なくとも一対の
    主放電電極間に高速のレーザガス流れを作り出す循環フ
    ァンと、該循環ファンを駆動するモータと、該循環ファ
    ンの回転軸を支承する少なくとも2個以上のラジアル磁
    気軸受を有するエキシマレーザ装置であって、 前記ラジアル磁気軸受は前記回転軸を浮上支持する磁気
    力を発生する電磁石を具備し、該電磁石は前記回転軸に
    設けた電磁石ターゲットの外周に対向して配置された突
    出部を有する鉄心と、該鉄心に装着されたコイル巻線を
    具備し、該鉄心は前記レーザガスに対して耐腐食性の磁
    性体又は耐腐食性処理を施した磁性体からなり、前記レ
    ーザ容器内と連通する空間を形成する隔壁を貫通して露
    出していることを特徴とするエキシマレーザ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のエキシマレーザ装置に
    おいて、 前記鉄心は、複数の棒状の突出部鉄心と該突出部鉄心が
    結合される断面リング状の結合鉄心から構成されること
    を特徴とするエキシマレーザ装置。
  3. 【請求項3】 レーザガスを封入しレーザ光の発振を可
    能とする放電を得るための少なくとも一対の主放電電極
    を収容配置したレーザ容器と、前記少なくとも一対の主
    放電電極間に高速のレーザガス流れを作り出す循環ファ
    ンと、該循環ファンを駆動するモータと、該循環ファン
    の回転軸を支承する少なくとも2個以上のラジアル磁気
    軸受を有するエキシマレーザ装置であって、 前記ラジアル磁気軸受は前記回転軸を浮上支持する磁気
    力を発生する電磁石を具備し、該電磁石は前記回転軸に
    設けた電磁石ターゲットの外周に対向して配置された突
    出部を有する鉄心と、該鉄心に装着されたコイル巻線を
    具備し、該鉄心の突出部の前記電磁石ターゲットに対向
    する面には板状で且つ前記レーザガスに対して耐腐食性
    の磁性体又は耐腐食性処理を施した磁性体からなる面鉄
    心を設け、前記レーザ容器内と連通する空間を形成する
    隔壁を貫通して露出していることを特徴とするエキシマ
    レーザ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のエキシマレーザ装置に
    おいて、 前記ラジアル磁気軸受の電磁石は2個の突出部を有する
    U字状鉄心を有し該突出部が夫々N極、S極になるよう
    に前記コイル巻線を装着した構成であり、該電磁石をU
    字状鉄心の突出部が前記電磁石ターゲットの外周を囲む
    ように円周方向に複数個配置し、前記隔壁の面鉄心部が
    該U字状鉄心の突出部に位置すると共に、非磁性体部が
    該N極突出部とS極突出部の間に位置するように配置し
    たことを特徴とするエキシマレーザ装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のエキシマレーザ装置に
    おいて、 前記ラジアル磁気軸受の電磁石はリング状で前記電磁石
    ターゲットの外周を囲むように円周方向に略等間隔で配
    置した偶数の突出部を有し、隣り合う突出部が夫々N
    極、S極になるように前記コイル巻線を装着して複数の
    電磁石とした構成であり、該N極突出部とS極突出部の
    間に前記隔壁の非磁性体部が位置し、隣り合う電磁石の
    同極の突出部に跨って面鉄心が位置するように配置した
    ことを特徴とするエキシマレーザ装置。
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