JP2001331966A - 光記録再生装置 - Google Patents

光記録再生装置

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JP2001331966A
JP2001331966A JP2000145114A JP2000145114A JP2001331966A JP 2001331966 A JP2001331966 A JP 2001331966A JP 2000145114 A JP2000145114 A JP 2000145114A JP 2000145114 A JP2000145114 A JP 2000145114A JP 2001331966 A JP2001331966 A JP 2001331966A
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JP
Japan
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light beam
liquid crystal
light
recording
signal
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JP2000145114A
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English (en)
Inventor
Hideichiro Chaen
秀一郎 茶圓
Makoto Itonaga
誠 糸長
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録再生ディスクへのクロストークキ
ャンセルを実現し、同時に安定したトラックキング制御
を可能にする。 【解決手段】 光ピックアップは、外部からの電気信
号に基づいて、回折格子が形成される素子を光路中に設
けることでことでマルチビームを生成し、その分割光量
比やビームピッチを記録または再生時のそれぞれの状態
に最適な値に変化させる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクなどの
記録媒体に対する記録・再生を行う光記録再生装置に関
するものであり、特に高密度光ディスクの記録再生に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ディスク状の記録媒体上に所望の情報を
記録する場合、または、ディスク状の記録媒体上に既に
記録された情報を再生する場合、通常、1つの光源を持
つレーザダイオードから出射される1本の光ビームを該
ディスク上の案内溝に照射し、情報の記録、再生を行
う。このとき、情報を正確に記録、再生するために、情
報トラック間の間隔は、両隣りに位置する情報トラック
からのクロストークを小さくするため、ランド領域だ
け、あるいは、グルーブ領域だけに情報の記録、再生を
行っている。
【0003】また、近年、MPEG(MOVING PICTURE E
XPERT GROUP)方式により、映像信号や音声信号を高密
度に圧縮して記録媒体に記録再生する技術が実用化され
つつある。光ディスクの記録媒体としては、AV(AUDI
O VISUAL)の分野において、DVD(DIGITAL VIDEO DI
SK)が、コンピュータの分野においては、DVD−RO
M、DVD−RAM、DVD−RWが、それぞれ注目さ
れている。DVDには、映像信号と音声信号をMPEG
方式に準拠して記録し、ROM関連には、従来にない大
容量のデータを記録することが提案されている。それに
対応してディスク片面当りの大容量化が益々必要になっ
てきている。
【0004】これらの要求に対して、従来は半導体レー
ザの波長を短くし、あるいは、ディスク上の情報トラッ
クの線密度方向の記録密度の向上を行ってきた。更に、
蓄える情報そのものを圧縮して実質的に大容量化を行っ
ている。
【0005】更なる高密度化には、情報トラック間の間
隔を詰めてトラック密度を上げることが重要になってき
ている。ところが、従来の光ヘッドを使用した状態でト
ラック密度を上げると、隣接トラックからのクロストー
クが増加し、目的の再生信号を正確に検出することがで
きなくなる。
【0006】従来から、クロストークの影響に対する対
策としては、3つの光スポットを隣接する3つのトラッ
クそれぞれに照射し、それぞれのトラックから信号を読
み取り、中央のトラックの読取り信号に混入したクロス
トークを、その両側の他の2つのトラックの読取り信号
により相殺する方法が提示されている。例えば、特開平
3−40225号公報において提示されている方法で
は、周波数可変フィルターを設けて、出力においてクロ
ストークがなくなるようにその周波数特性を変えて行
き、最適点を見つけることによりクロストークをキャン
セルするようにしている。また、隣接トラックの信号間
に相関がなくなるようなキャンセル係数を求める方法も
提示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記した従来
の光記録再生装置では、クロストークキャンセル(以下
CTCと略す)に使用する3つの光スポットを得るため
に光路中に回折格子を設けると以下の問題点が発生す
る。
【0008】記録再生を行う上で、記録時には中心ビー
ムのレーザーパワーを記録面上で所定の出力まで上げな
ければならないが、このとき、CTC用のサブビーム
は、近接トラックへの誤記録を防ぐために、記録できな
いレベルに設定しなければならない。この中心ビームと
サブビームのレベル差は、一般的に中心ビームの10〜
15分の1くらいのレベル差である。
【0009】一方、再生時には上記誤記録を防ぐ理由と
同じく、中心ビームのレーザ出力を記録時の10〜15
分の1くらいのレベルに制御しなければならない。この
時のサブビームの再生面上でのレーザパワーは、記録時
の中心ビームに比較して100〜200分の1程度にな
ってしまう。このような状態においては、サブビームの
光量不足による再生信号劣化により、CTCを行うこと
は不可能である。つまり、再生のみ(ROM再生)では
上記従来技術のCTCは有効であるが記録再生を考慮す
ると実現が不可能であるといえる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では、外部からの
電気信号に基づいて回折格子パターンが形成される液晶
素子を光ビームの光路中に設け、素子の両端にかかる電
圧を変化させることによって回折光の光量比を制御し記
録時には回折格子の影響がない効率の良い記録が実現で
き、再生時には、回折格子により発生させたサブビーム
の光量を再生信号に影響しないレベルにまで上げるよう
に中心ビームとサブビームの光量比率を設定し、CTC
を実現することでトラック密度を上げたディスクへの記
録再生を可能とする。
【0011】また、異なるパターンの液晶回折格子を層
状に設け個々に制御可能にすることで、メインビームと
サブビームのビームピッチを変化させることができ、記
録時にはトラッキング制御をDPP(ディファレンシャ
ル・プッシュプル)に最適なビームピッチに、再生時に
はCTCに最適なビームピッチにそれぞれ設定可能に
し、すぐれた記録再生が簡素な構造の素子で実現する。
【0012】具体的には、光ビーム出力手段1と、前記
光ビーム出力手段1から出力された光ビームの光路中に
設けられた、外部からの信号に基づいて液晶回折格子パ
ターンを形成する液晶素子3と、前記液晶素子3を介し
て出力された光ビームを分割する光ビーム分割手段4
と、前記光ビーム分割手段4によって分割された一方の
光ビームを光ディスク上に集光する対物レンズ6と、前
記光ビーム分割手段4によって分割された他方の光ビー
ムを受光する受光素子20と、前記受光素子20の出力
信号によってクロストークを除去するクロストーク除去
手段23とを有し、再生時には前記液晶回折格子パター
ンが形成されるような信号を前記液晶素子3に印加して
メインビーム及びメインビームの両側に位置する二本の
サブビームを生成して、前記メインビーム及び前記二本
のサブビームを受光した受光素子20からクロストーク
を除去するための信号を出力し、記録時には前記液晶素
子3に信号を印加せずにメインビームのみを生成して、
この光ビームによって前記光ディスク7に対して情報を
記録することを特徴とする光記録再生装置を提供する。
【0013】また、光ビーム出力手段1と、前記光ビー
ム出力手段1から出力された光ビームの光路中に設けら
れた、外部からの信号に基づいて液晶回折格子パターン
を形成する液晶素子3と、前記液晶素子3から出力され
た光ビームを分割する光ビーム分割手段4と、前記光ビ
ーム分割手段4によって分割された一方の光ビームを光
ディスク7上に集光する対物レンズ6と、前記光ビーム
分割手段4によって分割された他方の光ビームを受光す
る受光素子20と、前記受光素子3の出力信号によって
クロストークを除去するクロストーク除去手段23とを
有し、再生時には前記液晶回折格子パターンが形成され
るような信号を前記液晶素子3に印加してメインビーム
及びメインビームの両側に位置する二本のサブビームを
生成して、前記メインビーム及び前記二本のサブビーム
を受光した受光素子20からクロストークを除去するた
めの信号を出力し、記録時には前記液晶回折格子パター
ンと異なるパターンが形成されるような信号を前記液晶
素子20に印加して前記メインビーム及び前記二本のサ
ブビームと異なる強度のメインビーム及び二本のサブビ
ームを生成して、このメインビームによって前記光ディ
スク7に対して情報を記録することを特徴とする光記録
再生装置を提供する。
【0014】更に、光ビーム出力手段1と、前記光ビー
ム出力手段1から出力された光ビームの光路中に層状に
設けられた、外部からの信号に基づいて異なる液晶回折
格子パターンを形成する複数の液晶回折格子3と、前記
液晶回折格子3から出力された光ビームを分割する光ビ
ーム分割手段4と、前記光ビーム分割手段4によって分
割された一方の光ビームを光ディスク7上に集光する対
物レンズ6と、前記光ビーム分割手段4によって分割さ
れた他方の光ビームを受光する受光素子20と、前記液
晶回折格子3の出力信号によってクロストークを除去す
るクロストーク除去手段23と、前記液晶回折格子3の
出力信号によってトラッキングを行うトラッキング手段
24とを有し、前記複数の液晶回折格子3を個々に制御
することで、再生時には前記受光素子からクロストーク
を除去するための信号を出力するような強度で前記光ビ
ームからメインビームと二本のサブビームを生成し、記
録時には前記受光素子20からトラッキングを行うため
の信号を出力するような強度で前記光ビームからメイン
ビームと二本のサブビームを生成することを特徴とする
光記録再生装置を提供する。
【0015】また、記録時と再生時とにおいて、前記メ
インビームと前記サブビームとの強度の比を変更するこ
とを特徴とする請求項2または請求項3に記載の光記録
再生装置を提供する。
【0016】更に、記録時と再生時に、前記サブビーム
の位置を変更することを特徴とする請求項2乃至請求項
4のいずれかに記載の光記録再生装置を提供する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る記録再生装置
の第1の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1、図2は本発明に係る記録再生装置の主要構成につ
いて示したものであり、図1は記録時のビームの流れ
を、図2は再生時のビームの流れを示している。同図に
おいて、レーザーダイオード1のレーザービーム出力側
(図中上方)には、コリメータレンズ2を介して液晶回
折格子3が配置されており、この液晶回折格子3のマル
チビーム出力側(図中上方)には偏光ビームスプリッタ
4が配置されている。なお、液晶回折格子3はレーザー
ダイオード1の出力ビームを3本に分割して出力してい
る。
【0018】次に、偏光ビームスプリッタ4を透過した
ビーム(図中上方)は、1/4波長板5を透過した後、
対物レンズ6により光ディスク7の記録再生面上の情報
トラック13に集光されるようになっている。集光され
たレーザービームは記録再生面で反射され、対物レンズ
6で平行光にされ、1/4波長板5を透過した後に偏光
ビームスプリッタ4で反射される。偏光ビームスプリッ
タ4の出力側(図中右方)には、凹レンズ8、シリンド
リカルレンズ9が順に配置されており、このシリンドリ
カルレンズ9のビーム出力側にフォトディテクタ10,
11,12が各々配置されている。これらフォトディテ
クタ10,11,12の信号出力側は、再生信号処理回
路、トラッキングサーボ回路、フォーカスサーボ回路
(図示せず)に各入力されるようになっている。
【0019】次に、図3に液晶回折格子3の概念断面を
示す。透明電極15のついたガラス盤16はほぼ平行に
配置されており、液晶14がその間に充填されている。
図では省略されているが、周囲は液晶14が流れでない
ように当然シールされている。電界が引加されていない
場合は、液晶14は均質である。このため液晶屈折率の
分布も均質なため、回折格子の効果は現れない。電界が
引加されると、引加された部分の、液晶14の配向方向
が変化する。これにより、液晶14の屈折率が変化す
る。このため、液晶14中に屈折率分布が生じ、位相型
の回折格子となる。
【0020】透明電極膜は多くの場合ITO膜が用いら
れている。液晶14を満たす部分の間隔は、光の波長、
回折光比、格子のデューティー、液晶の屈折率と屈折率
の変化量によりほぼ決まる。なお、格子のデューティー
とは、屈折率が変化した部分の平面方向の長さと格子の
繰り返しピッチの比である。製造公差に対して、回折光
の比率が変化しにくいためには、デューティーは0.5
であることが望ましいが、もちろんこれにとらわれる必
要はない。
【0021】光の波長を0.405μm、中心ビームと
サブビームの回折光比を1:1とした場合で、液晶の屈
折率を1.4液晶の屈折率変化が0.05で電界を引加
した部分の屈折率を1.45、デューティーを0.5と
すると、間隔は、約2.6μmになる。更に、間隔が約
10.7μmであると、位相差は2.6μmの場合から3
60度増加し、略同じ回折光量比が得られる。さらに、
厚くすると、さらに位相差が360度増加する厚さがあ
る。このようにして、製造のしやすさ等を勘案して、適
切な間隔に設定することが可能である。
【0022】液晶回折格子3の別の実施例を図4の概念
断面図を参照して説明する。この構造では、基板16に
は、適切な深さと幅を有したものを用いる。基板16に
は、全面に透明電極膜が形成されている。透明電極15
にパターンニングを施す工数が削減できるメリットもあ
る。この構成の場合は、基板16の間隔は回折光の比率
に影響を与えないので、任意に設定できる。
【0023】また、前記液晶回折格子3の回折光の分割
比は、信号検出の点から見ると、中心ビームと両サブの
サブビームの比率がそれぞれ1:1が良いが、これに限
らない。最も重要な中心ビームの光量を強くして、たと
えば、2:1あるいは、3:1であってもCTCは有効
に働く。しかし、サブビーム強度があまりに下がると必
要なS/Nが取れなくなる。回折格子に必要な位相差
は、この回折光比によって決まる。なお、回折格子の位
相差は、厚さ方向の構造と使う液晶で決まる。また、液
晶14内の電解強度を変化されることで上記回折光の分
割比を制御することが可能である。なお、ここでは液晶
回折格子3を例として説明したが、回折光の分割比を制
御可能な手段であればいかなる手段でも良く例えば、電
解強度によって偏光方向が変化する結晶体であるニオブ
酸リチウム(NbLiO3)などを適宜パターニングし成
形することでも同様の効果が得られる。
【0024】次に、実施例の動作について説明する。先
ず、光ディスク7に対する記録時は、図1に示すよう
に、液晶回折格子3には駆動信号が印加され、液晶回折
格子3に回折格子パターンが形成される。このため、か
かる回折格子パターンによって3つのレーザビームが形
成され、これらのビームが光ディスク7に入射し再生面
上で3つのスポットを形成し、それらが1つの中心ビー
ムスポットと2つのサブビームスポットとなる。このと
き、サブビームによる誤記録を防ぐため、メインビーム
に対してサブビームの光量比が1/10になるように液
晶回折格子3が制御されている。レーザダイオード1か
ら出力されたレーザビームは、コリメータレンズ2によ
ってコリメートされ、更に液晶回折格子3を透過して偏
光ビームスプリッタ4に入射する。さらにビームは、1
/4波長板5、対物レンズ6を各々透過して光ディスク
7の情報トラック13上に照射される。これによって、
メインビームに含まれている情報が、光ディスク7上の
情報トラック13上に記録されることになる。
【0025】なお、光ディスク7に対する記録時には、
液晶回折格子3に駆動信号を印加せずに液晶回折格子3
に回折格子パターンを形成させない方法もある。このと
き、形成される光ビームはメインビームのみとなる。
【0026】次に、再生の場合の動作について図2を用
いて説明する。液晶回折格子3には駆動信号が印加さ
れ、液晶回折格子3に回折格子パターンが形成される。
このため、かかる回折格子パターンによって3つのレー
ザビームが形成され、これらのビームが光ディスク7に
入射し再生面上で3つのスポットを形成し、それらが1
つの中心ビームスポットと2つのサブビームスポットと
なる。このとき、CTCが有効に作用するようにメイン
ビームとサブビームの光量比率を得るために、駆動信号
により液晶14内の電解強度を制御することで実現して
いる。
【0027】次に、CTCに関して説明する。図5は再
生面上のスポットを示し、中心ビームによるスポット1
7、サブビームによるスポット18(A)、18(B)
が再生面上の情報トラック13に集光されている。この
とき、受光素子20の受光面上には同様に中心ビームに
よるスポット17、サブビームによるスポット18
(A)、18(B)が再生面上に一定の間隔のもとに、
近接した各々の情報トラック13に集光されている。図
6は受光素子20の概念図であり、中心ビームによるス
ポット21、サブビームによるスポット22(A)、ス
ポット22(B)が、受光素子20のそれぞれの受光面
10、11、12上に集光されるように受光素子20が
位置調整されている。このとき、各受光面10,11,
12から出力される電気信号SS1、MS1、SS2
は、図7に示すCTC回路で位相調整された後、適正ゲ
インを加えて加算されることで隣接トラックからのクロ
ストークが除去された信号となり、高密度化した(狭ト
ラックピッチ)情報トラックの再生が実現できる。
【0028】次に本発明の第2実施例について説明す
る。まず記録時について説明すると、図8は、2つの回
折格子パターンを有する液晶回折格子3の例を説明する
概念断面図で、図9(A)、(B)、(C)及び図10
(A)、(B)(C)はその動作を説明する図である。
図8において、電極15a−15b間に所定の駆動電圧
がかかると液晶14aが記録に最適な回折光量比をもっ
た回折格子として作用し、このときに得られる格子パタ
ーンの正面図を図9(A)に、ディスクの記録再生面上
で得られるスポット17,18(A),18(B)を図
9(B)に、受光素子の受光面10,11,12上のス
ポット22(B),21,22(A)を図9(C)に示
し、それぞれの受光面10,11,12から発生した電
気信号DPP2,MS1,DPP1は図11に示すトラ
ッキングサーボ回路24によってトラッキング制御が行
われる。このとき、液晶14aの回折格子作用により得
られたメインビームとサブビームでDPP(ディファレ
ンシャルプッシュプル)トラッキングに最適なビームピ
ッチBP1でのトラッキング制御が可能となり、ワンビ
ームによるトラッキング方法、例えばPP(プッシュプ
ル)トラッキング方法に比してレンズシフトに強いトラ
ッキング制御が実現できる。また、ビームピッチTP1
を3ビームトラッキングに最適なピッチにしてトラッキ
ング制御を行っても有効であることはいうまでもない。
【0029】次に、再生時について図8を使用して説明
する。電極15b−15c間に所定の駆動電圧がかかる
と液晶14bが再生時のCTCに最適な回折光量比をも
った回折格子として作用し、このとき得られる格子パタ
ーンの正面図を図10(A)に、ディスクの記録再生面
上で得られるスポット17,18(a),18(B)を
図10(B)に、受光素子の受光面10,11,12上
のスポット22(B),21,22(A)を図10
(C)に示し、それぞれの受光面10,11,12から
発生した電気信号SS2,MS1,SS1は図11に示
すCTC回路23によって信号処理が行われる。このと
き、液晶14bの回折格子作用により得られたメインビ
ームとサブビームとのビームピッチTP2が光ディスク
7のCTCに最適な値になっており、最適な光量比とビ
ームピッチBP2によりCTCが最も有効に作用するよ
うになり、再生信号の精度を著しく向上させることがで
きる。以上のことから、本発明の第2実施例は、メイン
ビームとサブビームのビームピッチを変化させること
で、記録時にはトラッキング制御をDPP(ディファレ
ンシャル・プッシュプル)に最適なビームピッチに、再
生時にはCTCに最適なビームピッチにそれぞれ設定可
能にし、すぐれた記録再生が簡素な構造の素子で実現で
きる。また液晶14とこれを挟み込む電極15の層を積
み重ねた複数の格子パターンを制御することで2種類以
上の異なるトラックピッチの光ディスクの記録再生を一
つのピックアップで行うことも可能となる。
【0030】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明に係る光記
録再生装置によれば、外部からの電気信号に基づいて回
折格子パターンが形成される液晶素子を光ビームの光路
中に儲け、液晶素子の両端にかかる電圧を変化させるこ
とによって回折光の光量比を制御し、記録時には回折格
子の影響がない効率の良い記録が実現でき、再生時には
回折格子により発生させたサブビームの光量を再生信号
に影響のないレベルにまであげるように中心ビームとサ
ブビームの光量比率を設定し、CTCを実現することで
トラック密度を上げたディスクへの記録再生が可能とな
る。
【0031】また、特に請求項1によれば、同一構成の
光ピックアップ(光学系)を記録時及び再生時に使用し
て、光路中に設けられた液晶回折格子に付加される電気
信号を制御することにより、記録時に1つのレーザービ
ームで記録し、再生時にはメインビームとサブビームに
切り替えることが可能となる。このことにより再生時の
隣接トラックからのクロストークの影響を無くすための
CTCが実現でき、トラック密度を向上したディスクへ
の記録再生が、簡素な構造で安価に実現できるという効
果を奏する。更に、請求項2によれば、光路中に設けら
れた液晶回折格子に付加される電気信号を制御すること
で、記録時と再生時の光ビームの強度を変更することが
でき、これによって再生時に隣接トラックからのクロス
トークの影響を無くすためのCTCが実現でき、トラッ
ク密度を向上したディスクへの記録再生が、簡素な構造
で安価に実現できるという効果を奏する。
【0032】また、請求項3乃至請求項5によれば、複
数の液晶回折格子を層状に設け、それらを個々に制御す
ることによって、記録時にDPPトラッキング方式に最
適なサブビームにより高密度ディスクに対する精度の高
いトラッキングの実現と、再生時にはCTCに最適なサ
ブビームにより高密度ディスクに対する精度の高い再生
信号が、簡素な構造で実現できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光記録再生装置の主要構成を示す
斜視図である。
【図2】本発明に係る光記録再生装置の主要構成を示す
斜視図である。
【図3】本発明に係る光記録再生装置の要部である液晶
回折格子の概念断面図である。
【図4】本発明に係る光記録再生装置の要部である液晶
回折格子の他の例を示す概念断面図である。
【図5】再生面上のスポットを示す図である。
【図6】受光素子上のスポットを示す図である。
【図7】クロストークキャンセル回路を説明する図であ
る。
【図8】本発明の実施例を説明する概念断面図である。
【図9】本発明の記録時の動作を説明する図である。
【図10】本発明の再生時の動作を説明する図である。
【図11】本発明の記録再生時に使用するCTC回路及
びトラッキングサーボ回路を示す図である。
【符号の説明】
1 レーザーダイオード 2 コリメータレンズ、 3 液晶回折格子 4 偏光ビームスプリッタ、 5 1/4波長板 6 対物レンズ 7 光ディスク 8 凹レンズ、 9 シリンドリカルレンズ 10、11、12 フォトディテクタ(受光面) 13 情報トラック 14 液晶 15 透明電極 16 基板 17 メインビームによるスポット、 18 サブビームによるスポット 20 受光素子 21 メインビームによるスポット 22 サブビームによるスポット 23 CTC回路 24 トラッキングサーボ回路 MS メインビーム用フォトディテクタからの出力信
号 SS1、SS2 サブビーム用フォトディテクタから
の出力信号 BP1、BP2 ビームピッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 EA48 HA17 HA20 HA24 HA28 MA16 5D118 AA14 BA01 CG04 CG24 CG36 DA16 5D119 AA13 BA01 EC41

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ビーム出力手段と、 前記光ビーム出力手段から出力された光ビームの光路中
    に設けられた、外部からの信号に基づいて液晶回折格子
    パターンを形成する液晶素子と、 前記液晶素子を介して光ビームを光ディスク上に集光す
    る対物レンズと、 前記液晶素子を介した光ビームを透過すると共に、前記
    光ディスク上に集光され反射した光ビームを前記対物レ
    ンズを介して反射する光ビーム反射手段と、 前記光ビーム反射手段によって反射された光ビームを受
    光する受光素子と、 前記受光素子の出力信号によってクロストークを除去す
    るクロストーク除去手段とを有し、 再生時には前記液晶回折格子パターンが形成されるよう
    な信号を前記液晶素子に印加してメインビーム及びメイ
    ンビームの両側に位置する二本のサブビームを生成し
    て、前記メインビーム及び前記二本のサブビームを受光
    した受光素子からクロストークを除去するための信号を
    出力し、 記録時には前記液晶素子に信号を印加せずにメインビー
    ムのみを生成して、この光ビームによって前記光ディス
    クに対して情報を記録することを特徴とする光記録再生
    装置。
  2. 【請求項2】光ビーム出力手段と、 前記光ビーム出力手段から出力された光ビームの光路中
    に設けられた、外部からの信号に基づいて液晶回折格子
    パターンを形成する液晶素子と、 前記液晶素子を介して光ビームを光ディスク上に集光す
    る対物レンズと、 前記液晶素子を介した光ビームを透過すると共に、前記
    光ディスク上に集光され反射した光ビームを前記対物レ
    ンズを介して反射する光ビーム反射手段と、 前記光ビーム反射手段によって反射された光ビームを受
    光する受光素子と、 前記受光素子の出力信号によってクロストークを除去す
    るクロストーク除去手段とを有し、 再生時には前記液晶回折格子パターンが形成されるよう
    な信号を前記液晶素子に印加してメインビーム及びメイ
    ンビームの両側に位置する二本のサブビームを生成し
    て、前記メインビーム及び前記二本のサブビームを受光
    した受光素子からクロストークを除去するための信号を
    出力し、 記録時には前記液晶回折格子パターンと異なるパターン
    が形成されるような信号を前記液晶素子に印加して前記
    メインビーム及び前記二本のサブビームと異なる強度の
    メインビーム及び二本のサブビームを生成して、このメ
    インビームによって前記光ディスクに対して情報を記録
    することを特徴とする光記録再生装置。
  3. 【請求項3】光ビーム出力手段と、 前記光ビーム出力手段から出力された光ビームの光路中
    に層状に設けられた、外部からの信号に基づいて異なる
    液晶回折格子パターンを形成する複数の液晶回折格子
    と、 前記液晶素子を介して光ビームを光ディスク上に集光す
    る対物レンズと、 前記液晶素子を介した光ビームを透過すると共に、前記
    光ディスク上に集光され反射した光ビームを前記対物レ
    ンズを介して反射する光ビーム反射手段と、 前記光ビーム反射手段によって反射された光ビームを受
    光する受光素子と、 前記受光素子からの出力信号によってクロストークを除
    去するクロストーク除去手段と、 前記受光素子からの出力信号によってトラッキングを行
    うトラッキング手段とを有し、 前記複数の液晶回折格子を個々に制御することで、再生
    時には前記受光素子からクロストークを除去するための
    信号を出力するような強度で前記光ビームからメインビ
    ームと二本のサブビームを生成し、記録時には前記受光
    素子からトラッキングを行うための信号を出力するよう
    な強度で前記光ビームからメインビームと二本のサブビ
    ームを生成することを特徴とする光記録再生装置。
  4. 【請求項4】記録時と再生時とにおいて、前記メインビ
    ームと前記サブビームとの強度の比を変更することを特
    徴とする請求項2または請求項3に記載の光記録再生装
    置。
  5. 【請求項5】記録時と再生時に、前記サブビームの位置
    を変更することを特徴とする請求項2乃至請求項4に記
    載の光記録再生装置。
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