JP2001330001A - 建設機械の油圧駆動装置 - Google Patents

建設機械の油圧駆動装置

Info

Publication number
JP2001330001A
JP2001330001A JP2000148868A JP2000148868A JP2001330001A JP 2001330001 A JP2001330001 A JP 2001330001A JP 2000148868 A JP2000148868 A JP 2000148868A JP 2000148868 A JP2000148868 A JP 2000148868A JP 2001330001 A JP2001330001 A JP 2001330001A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
signal
hydraulic pump
hydraulic
relief valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000148868A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuyoshi Nakamura
剛志 中村
Genroku Sugiyama
玄六 杉山
Tsukasa Toyooka
司 豊岡
Hiroji Ishikawa
広二 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2000148868A priority Critical patent/JP2001330001A/ja
Publication of JP2001330001A publication Critical patent/JP2001330001A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】建設機械の油圧駆動装置において、油圧ポンプ
の吐出圧の最大値を制限するリリーフ弁を可変リリーフ
弁としたもので、可変リリーフ弁の無駄な作動を少なく
し、機器の耐久性及び寿命を向上させる。 【解決手段】油圧ポンプ2の吐出圧の最大値を制限する
可変リリーフ弁3に電磁弁5の出力圧を導き、リリーフ
設定圧を高圧側に変更可能とする。電磁弁5へ増圧信号
を出力する制御装置50は、増圧指示スイッチ60から
の増圧指示信号とポンプ吐出圧を検出する圧力センサ4
2からの信号が入力され、増圧指示信号がONでも油圧
ポンプ2の吐出圧が高圧でなければ電磁弁5に出力する
増圧信号をOFFにし、ポンプ吐出圧が高圧の場合のみ
電磁弁5へONの増圧信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、油圧ショ
ベル等の建設機械に備えられる油圧駆動装置に係わり、
特に、油圧ポンプの吐出圧の最大値を制限するリリーフ
弁を可変リリーフ弁とし、リリーフ圧を増圧可能とした
建設機械の油圧駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル等の建設機械に備えられる
油圧駆動装置として、油圧ポンプの吐出圧の最大値を制
限するリリーフ弁を可変リリーフ弁とし、リリーフ圧を
増圧可能としたものがある。このような油圧駆動装置の
一例を図7に示す、図7において、この従来の油圧駆動
装置は、油圧ポンプ102と、この油圧ポンプ102か
ら供給される圧油によって作動するアクチュエータ11
0,111と、油圧ポンプ102からアクチュエータ1
10,111に供給される圧油の流れを制御する流量制
御弁120,121と、流量制御弁120,121を操
作するパイロット弁130,131と、油圧ポンプ2の
吐出圧の最大値を制限する可変リリーフ弁103と、パ
イロット油圧源106の油圧を基に制御圧を出力し可変
リリーフ弁103の設定圧力を増減させる電磁弁105
と、電磁弁105へ増圧信号を出力する制御装置150
と、制御装置150に対し、電磁弁105にリリーフ弁
103の設定圧力の増減を行うように切り換える指示信
号を出力する増圧指示スイッチ160とを備えている。
【0003】図8に、ある作業パターンでの増圧指示ス
イッチ160の信号とポンプ吐出圧Pと電磁弁105の
出力圧Ppとの関係を示す。増圧指示スイッチ160が
操作されずその出力信号がOFFのときは電磁弁105
に増圧信号は出力されず、電磁弁105からの制御圧P
pは出力されない。このとき、可変リリーフ弁103の
設定圧力は通常リリーフ圧Prに設定されている。増圧
指示スイッチ160が操作され、その出力信号がONに
なると電磁弁105に増圧信号が出力され、電磁弁10
5から制御圧Ppが出力され、可変リリーフ弁103の
設定圧力は高圧側のリリーフ圧Princに変化する。こ
のため、油圧ポンプ102の吐出圧は通常の設定圧力P
rより高い増圧したリリーフ圧Princまで上昇可能と
なる。このため、例えば掘削力が欲しい時に、増圧指示
スイッチ160をON側に操作しておくことでリリーフ
圧を増圧させ、アクチュエータ110又は111の駆動
力を増し、操作性及び作業性を向上させることができ
る。
【0004】上記のような可変リリーフ弁によりリリー
フ圧を増圧可能な油圧駆動装置としは、例えば
に記載のものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には次のような問題がある。
【0006】従来の可変リリーフ弁を備えた油圧駆動装
置においては、上記のように増圧指示スイッチ160を
ON側に操作しておくことでリリーフ圧を増圧させ、ア
クチュエータの駆動力を増大できる。しかし、図8の
A,B,Cで示すように、増圧指示スイッチ160をO
N側に操作した場合は、油圧ポンプの吐出圧力が低く、
実際に可変リリーフ弁103が作動する可能性がない時
でも、可変リリーフ弁103の設定圧力を高圧側に変化
させていた。このため、可変リリーフ弁103及び電磁
弁105が無駄に作動し、それら機器の耐久性及び寿命
を劣化させるとういう問題があった。
【0007】本発明の目的は、油圧ポンプの吐出圧の最
大値を制限するリリーフ弁を可変リリーフ弁としたもの
で、可変リリーフ弁の無駄な作動を少なくし、機器の耐
久性及び寿命を向上させる建設機械の油圧駆動装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、油圧ポンプと、この油圧ポンプか
ら供給される圧油によって作動するアクチュエータと、
前記油圧ポンプから前記アクチュエータに供給される圧
油の流れを制御する流量制御弁と、前記油圧ポンプの吐
出圧の最大値を制限する可変型リリーフ弁と、前記可変
リリーフ弁の設定圧力を増減させるリリーフ圧変更手段
とを備え、前記リリーフ圧変更手段に増圧信号を出力
し、前記可変リリーフ弁の設定圧力を通常の設定値から
高圧側に変化させる建設機械の油圧駆動装置において、
増圧指示信号を出力する信号生成手段と、前記油圧ポン
プの吐出圧を検出する圧力検出手段と、前記増圧指示信
号と前記検出した油圧ポンプの吐出圧とに基づいて前記
リリーフ圧変更手段に増圧信号を出力するか否かの選択
を行い、その結果に応じて前記増圧信号を出力する制御
手段とを備えるものとする。
【0009】このように信号生成手段、圧力検出手段、
制御手段を設け、増圧指示信号と油圧ポンプの吐出圧に
基づいた選択結果に応じてリリーフ圧変更手段に増圧信
号を出力することにより、油圧ポンプの吐出圧が高圧で
ないときは、可変リリーフ弁の設定圧力を変えないよう
にでき、機器の耐久性及び寿命を向上させることができ
る。
【0010】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記制御手段は、前記圧力検出手段により検出された油
圧ポンプの吐出圧が前記可変リリーフ弁の通常の設定値
に近づいたかどかの判断を行い、前記増圧指示信号がO
Nでありかつ前記吐出圧が可変リリーフ弁の通常の設定
値に近づくと前記増圧信号を出力する。
【0011】これにより油圧ポンプの吐出圧が可変リリ
ーフ弁の通常の設定値に近づく程高圧でないときは、可
変リリーフ弁の設定圧力を変えないようにできる。
【0012】(3)また、上記(1)において、前記信
号生成手段は、例えば、オペレータにより操作される増
圧指示スイッチであり、この増圧指示スイッチの指示信
号を前記増圧指示信号として出力する。
【0013】これにより増圧指示スイッチで増圧指示信
号を出力するもので、油圧ポンプの吐出圧が高圧でない
ときは、可変リリーフ弁の設定圧力を変えないようにで
き、機器の耐久性及び寿命を向上させることができる。
【0014】(4)また、上記(1)において、前記ア
クチュエータ及び流量制御弁が複数ある場合は、好まし
くは、前記信号生成手段は、前記複数の流量制御弁の操
作量をそれぞれ検出する複数の操作量検出手段と、これ
ら操作量検出手段で検出した操作量がどのような状態に
あるかを判断する操作量判断手段とを有し、前記操作量
判断手段の判断結果に応じて前記増圧指示信号を出力す
る。
【0015】これにより流量制御弁の操作量に基づいて
増圧指示信号を出力するもので、油圧ポンプの吐出圧が
高圧でないときは、可変リリーフ弁の設定圧力を変えな
いようにでき、機器の耐久性及び寿命を向上させること
ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて、建設機械として油圧ショベルを例にとった場
合につき説明する。
【0017】まず、本発明の第1の実施形態を図1〜図
3により説明する。
【0018】図1において、本実施形態の油圧駆動装置
は、油圧ポンプ2と、この油圧ポンプ2から供給される
圧油によって作動するアクチュエータ10,11と、油
圧ポンプ2からアクチュエータ10,11に供給される
圧油の流れを制御する流量制御弁20,21と、流量制
御弁20,21を操作するパイロット圧を生成するパイ
ロット弁30a,31aを備えた操作レバー装置30,
31と、油圧ポンプ2の吐出圧の最大値を制限する可変
リリーフ弁3と、パイロット油圧源6の油圧を基に制御
圧を出力し可変リリーフ弁3の設定圧力を増減させる電
磁弁5と、電磁弁5へ増圧信号を出力する制御装置50
と、リリーフ弁3の設定圧力の増減を行うよう指示信号
を出力する増圧指示スイッチ60と、油圧ポンプ2の吐
出圧を検出する圧力センサ42とを備え、制御装置50
は増圧指示スイッチ60からの指示信号及び圧力センサ
42からの検出信号を入力して所定の演算処理を行い、
電磁弁5に増圧信号を出力する。
【0019】増圧指示スイッチ60は、指示信号として
増圧指示信号(リリーフ弁3の設定圧力を高圧側に切り
換えることを指示する信号)を出力する。また、増圧指
示信号はONになると出力され、OFFになると出力さ
れなくなる。制御装置50から出力される増圧信号も同
様であり、増圧信号がONになると出力され、OFFに
なると出力されなくなる。
【0020】可変リリーフ弁3は電磁弁5の制御圧を可
変リリーフ弁3の背圧室3aに導くことにより設定圧力
を変え、通常のリリーフ圧からリリーフ圧を増大させ
る。ここで、通常のリリーフ圧をPrとし、増圧後のリ
リーフ圧をPrincとすると、例えばPr=350Kg
/cm2、Princ=380Kg/cm2である。
【0021】図2に制御装置50の処理機能を機能ブロ
ック図で示す。制御装置50は、ポンプ圧による駆動信
号生成部50aとAND選択部50bの各機能を有して
いる。
【0022】ポンプ圧による駆動信号生成部50aは、
圧力センサ42からの検出信号Pを入力し、検出信号P
に応じてON又はOFFの駆動信号を生成し出力する。
ここで、駆動信号生成部50aは、油圧ポンプ2の吐出
圧がしきい値PA(例えば300Kg/cm2)よりも低
いときは駆動信号をOFFにし、油圧ポンプ2の吐出圧
がしきい値PA以上に上昇すると駆動信号をONにして
出力する。また、駆動信号生成部50aはヒステリシス
を有し、油圧ポンプ2の吐出圧の下降時は、吐出圧がし
きい値PAより低いしきい値PB(例えば270Kg/c
2)以下になると駆動信号がONからOFFに切り替
わる。
【0023】AND選択部50bは、増圧指示スイッチ
60からの増圧指示信号と駆動信号生成部50aからの
駆動信号とを入力し、両信号ともONのときに増圧信号
をONにし電磁弁5に出力する。
【0024】ここで、しきい値PAとしては、機器の性
能にばらつきがあっても油圧ポンプ2の吐出圧が通常の
リリーフ圧Prまで上昇する前に確実にリリーフ圧を増
圧できる値が設定され、例えば上記のように300Kg
/cm2である。
【0025】図3に、ある作業パターンでの増圧指示ス
イッチ60の信号とポンプ吐出圧Pと電磁弁5の出力圧
Ppとの関係を示す。
【0026】増圧指示スイッチ60が操作されず増圧指
示信号がOFFのときは、電磁弁5に増圧信号は出力さ
れず、電磁弁5からの制御圧Ppも出力されない。この
とき、可変リリーフ弁3の設定圧力は通常リリーフ圧P
r(例えば350Kg/cm 2)である。
【0027】増圧指示スイッチ60が操作され、増圧指
示信号がONになっても、油圧ポンプ2の吐出圧がしき
い値PA(例えば300Kg/cm2)に上昇するまでの
間は駆動信号生成部50aから出力される駆動信号はO
FFであるので、電磁弁5に増圧信号は出力されず、電
磁弁5からも制御圧Ppは出力されない。このため、こ
のときも可変リリーフ弁3の設定圧力は通常リリーフ圧
Prである。
【0028】増圧指示スイッチ60が操作され、増圧指
示信号がONのとき、油圧ポンプ2の吐出圧がしきい値
PA以上に上昇すると、駆動信号生成部50aから出力
される駆動信号はONになるので、電磁弁5に増圧信号
が出力され、電磁弁5からも制御圧Ppが出力され、可
変リリーフ弁3の設定圧力は高圧側のリリーフ圧Prin
c(例えば380Kg/cm2)に変化する。このため、
油圧ポンプ2の吐出圧は通常の設定圧力Prより高い増
圧したリリーフ圧Princまで上昇可能となり、例えば
掘削力が欲しい時に、アクチュエータ10又は11の駆
動力を増し、操作性及び作業性を向上させることができ
る。
【0029】その後、油圧ポンプ2の吐出圧が低下して
しきい値PB(例えば270Kg/cm2)以下になる
と、電磁弁5に出力される増圧信号はONからOFFに
切り換わり、電磁弁5から制御圧Ppは出力されなくな
る。
【0030】このように本実施形態によれば、油圧ポン
プ2の吐出圧が高圧でないときは、電磁弁5が作動せ
ず、可変リリーフ弁3の設定圧力を変えないので、従来
技術に比べて可変リリーフ弁3及び電磁弁5が無駄に作
動する頻度が低下し、可変リリーフ弁3及び電磁弁5の
耐久性及び寿命が向上する。
【0031】本発明の第2の実施形態を図4〜図6によ
り説明する。図中、図1〜図3に示した部材及び機能と
同等のものには同じ符号を付している。
【0032】図4において、本実施形態の油圧駆動装置
は、図1に示した増圧指示スイッチ60に代え、操作レ
バー装置30,31の操作量としてパイロット弁30
a,31aで生成されたパイロット圧をシャトル弁5
0,51を介して検出する圧力センサ40,41を備
え、制御装置50Aは圧力センサ40,41からの検出
信号及び圧力センサ42からの検出信号を入力して所定
の演算処理を行い、電磁弁5に増圧信号を出力する。
【0033】図5に制御装置50Aの処理機能を機能ブ
ロック図で示す。制御装置50Aは、パイロット圧によ
る第1駆動信号生成部50c、パイロット圧による第2
駆動信号生成部50d、ポンプ圧による駆動信号生成部
50a、AND選択部50e,50bの各機能を有して
いる。
【0034】パイロット圧による第1駆動信号生成部5
0cは、圧力センサ40からの検出信号Paを入力し、
検出信号Paに応じてON又はOFFの駆動信号を生成
し出力する。ここで、第1駆動信号生成部50cは、圧
力センサ40で検出したパイロット弁30aからのパイ
ロット圧がしきい値Pa0よりも低いときは駆動信号をO
FFにし、パイロット弁30aからのパイロット圧がし
きい値Pa0以上に上昇すると駆動信号をONにして出力
する。しきい値Pa0は微操作時の低い圧力である。ま
た、第1駆動信号生成部50cはヒステリシスを有し、
油圧ポンプ2の吐出圧の下降時は、しきい値Pa0よりも
低いパイロット圧で駆動信号をONからOFFに切り換
える。
【0035】パイロット圧による第2駆動信号生成部5
0dは、圧力センサ41からの検出信号Pbを入力し、
検出信号Pbに応じてOFF又はONの駆動信号を生成
し出力する。ここで、第2駆動信号生成部50dは、圧
力センサ41で検出したパイロット弁31aのパイロッ
ト圧がしきい値Pb0よりも低いときは駆動信号をONに
して出力し、パイロット弁31aのパイロット圧がしき
い値Pb0以上に上昇すると駆動信号をOFFにする。し
きい値Pb0はハーフ操作以上の圧力であり、Pb0>Pa0
である。また、第2駆動信号生成部50dもヒステリシ
スを有し、油圧ポンプ2の吐出圧の下降時は、しきい値
Pb0よりも低いパイロット圧で駆動信号をOFFからO
Nに切り換える。
【0036】ポンプ圧による駆動信号生成部50aは、
図2に示した第1の実施形態のものと同じである。
【0037】AND選択部50eは、第1駆動信号生成
部50cからの駆動信号と第2駆動信号生成部50dか
らの駆動信号を入力し、両信号ともONのときに増圧指
示信号をONにしてAND選択部50bに出力する。
【0038】AND選択部50bは、AND選択部50
eからの増圧指示信号と駆動信号生成部50aからの駆
動信号とを入力し、両信号ともONのときに増圧信号を
ONにして電磁弁5に出力する。
【0039】第1及び第2駆動信号生成部50c,50
d及びAND選択部50eでの増圧指示信号を生成する
考え方を以下に説明する。
【0040】本実施形態において、アクチュエータ10
は例えば油圧ショベルのブームを駆動するブームシリン
ダであり、アクチュエータ11は例えばアームを駆動す
るアームシリンダであり、これに対応して操作レバー装
置30,31はそれぞれブーム用、アーム用である。ま
た、パイロット弁30aで生成されるパイロット圧はブ
ーム上げ又はブーム下げを指示するブーム用パイロット
圧であり、パイロット弁31aで生成されるパイロット
圧はアームクラウド又はアームダンプを指示するアーム
用パイロット圧である。
【0041】油圧ショベルにより行う作業として掘削作
業と吊り荷作業がある。掘削作業は、ブームとアームク
ラウドの複合で行う。吊り荷作業は基本的には主にブー
ムで行うが、アームクラウドと複合させる場合もある。
通常の掘削作業では掘削時間を短くし、作業サイクルを
早くするために、アーム用操作レバー装置31の操作量
は大きく、通常の吊り荷作業では作業機の動きを安定さ
せるためアーム用操作レバー装置31の操作量は小さく
なる。即ち、ブームとアームの複合操作で、アーム用操
作レバー装置31の操作量が大きい場合は掘削作業、同
操作量が小さい場合は吊り荷作業とみなすことができ
る。
【0042】掘削作業は油圧ショベルの基本作業である
ので、作業頻度が高い。このため、掘削作業でリリーフ
圧を増圧させると、可変リリーフ弁3及び電磁弁5の作
動頻度が多くなり、かつ油圧回路が高圧化する頻度も増
え、機器の耐久性が低下するおそれがある。一方、吊り
荷作業は掘削作業に比べ頻度が少ない。また、吊り荷作
業で重量物を吊る場合は、大きな力を必要とする場合が
多い。このため、吊り荷作業ではリリーフ圧を増圧させ
ることが好都合である。
【0043】第1及び第2駆動信号生成部50c,50
d及びAND選択部50eでは以上の考えに基づき増圧
指示信号を生成する。
【0044】即ち、オペレータが油圧ショベルのブーム
を操作することを意図してブーム用操作レバー装置30
を操作すると、油圧ポンプ2から吐出された圧油がブー
ムシリンダ10に導かれてブームシリンダ10が駆動
し、ブーム上げ又はブーム下げが行われる。このとき、
圧力センサ40からの検出信号Paが第1駆動信号生成
部50cに入力され、その検出信号Paのパイロット圧
はしきい値Pa0より大きいため第1駆動信号生成部50
cは駆動信号をONにして出力する。
【0045】このとき、同時にアーム用操作レバー装置
31を操作すると、圧力センサ41からの検出信号Pb
が第2駆動信号生成部50dに入力され、その検出信号
Pbのパイロット圧がしきい値Pb0より小さく、吊り荷
作業とみなせるときは、第2駆動信号生成部50dから
出力される駆動信号はONのままとし、AND選択部5
0eより増圧指示信号を出力する。検出信号Pbのパイ
ロット圧がしきい値Pb0より大きく、掘削作業とみなせ
るときは、第2駆動信号生成部50dから出力される駆
動信号を0FFにし、AND選択部50eにより増圧指
示信号を取り消す。
【0046】そして本実施形態では、以上のように生成
される増圧指示信号に対して、第1の実施形態と同様に
油圧ポンプの吐出圧に関する判断を加え、増圧指示信号
がONでも油圧ポンプ2の吐出圧が高圧でなければ電磁
弁5に出力する増圧信号をOFFにし、ポンプ吐出圧が
高圧の場合のみ電磁弁5へONの増圧信号を出力するも
のである。
【0047】図6に、ある作業パターンでの圧力センサ
40,41の信号Pa,Pbとポンプ吐出圧Pと電磁弁
5の出力圧Ppとの関係を示す。
【0048】まず、ブームが操作されていないとき(区
間)、第1駆動信号生成部50cから出力される駆動
信号はOFFであり、AND選択部50eから出力され
る増圧指示信号もOFFであるので、電磁弁5に増圧信
号は出力されず、電磁弁5からも制御圧Ppは出力され
ない。このとき、可変リリーフ弁3の設定圧力は通常リ
リーフ圧Pr(例えば350Kg/cm2)である。
【0049】また、例えばブーム上げとアームクラウド
の複合操作で検出信号Paのブーム上げのパイロット圧
がしきい値Pa0を超えかつ検出信号Pbのアームクラウ
ドのパイロット圧もしきい値Pb0を超えている場合は
(区間)、上記のように掘削作業とみなせ、AND選
択部50eから出力される増圧指示信号はOFFである
ので、同様に電磁弁5にONの増圧信号は出力されず、
可変リリーフ弁3の設定圧力は通常リリーフ圧Prであ
る。
【0050】更に、ブーム上げとアームクラウドの複合
操作で検出信号Paのブーム上げのパイロット圧がしき
い値Pa0を超えかつ検出信号Pbのアームクラウドのパ
イロット圧がしきい値Pb0より小さい場合は(区間
)、上記のように吊り荷作業とみなせる場合であ
り、AND選択部50eから出力される増圧指示信号は
ONになる。しかし、この場合でも、油圧ポンプ2の吐
出圧がしきい値PA(例えば300Kg/cm2)に上昇
するまでの間は(区間)、駆動信号生成部50a
から出力される駆動信号はOFFであるので、電磁弁5
に増圧信号は出力されず、電磁弁5からも制御圧Ppは
出力されない。このため、このときも可変リリーフ弁3
の設定圧力は通常リリーフ圧Prである。ブーム上げと
アームクラウドの複合操作で検出信号Paのブーム上げ
のパイロット圧がしきい値Pa0を超えかつ検出信号Pb
のアームクラウドのパイロット圧がしきい値Pb0より小
さい場合で、油圧ポンプ2の吐出圧がしきい値PA以上
に上昇すると(区間)、駆動信号生成部50aから出
力される駆動信号はONになるので、電磁弁5に増圧信
号が出力され、電磁弁5からも制御圧Ppが出力され、
可変リリーフ弁3の設定圧力は高圧側のリリーフ圧Pr
inc(例えば380Kg/cm2)に変化する。このた
め、油圧ポンプ2の吐出圧は通常の設定圧力Prより高
い増圧したリリーフ圧Princまで上昇可能となり、例
えば吊り荷が重い時に、アクチュエータ10又は11の
駆動力を増し、操作性及び作業性を向上させることがで
きる。
【0051】その後、油圧ポンプ2の吐出圧が低下して
しきい値PB(例えば270Kg/cm2)以下になる
と、駆動信号生成部50aから出力される駆動信号はO
FFになるので、電磁弁5に出力される増圧信号はON
からOFFに切り換わり、電磁弁5からも制御圧Ppは
出力されなくなる。
【0052】このように本実施形態によっても、油圧ポ
ンプ2の吐出圧が高圧でないときは、電磁弁5が作動せ
ず、可変リリーフ弁3の設定圧力を変えないので、可変
リリーフ弁3及び電磁弁5が無駄に作動する頻度が低下
し、可変リリーフ弁3及び電磁弁5の耐久性及び寿命が
向上する。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、可変リリーフ弁の設定
圧力の変動を低減できるので、可変リリーフ弁等の機器
の耐久性及び寿命を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による油圧駆動装置の
全体概要図である。
【図2】図1に示した制御装置の処理機能を示す機能ブ
ロック図である。
【図3】第1の実施形態によるある作業パターンでの増
圧指示スイッチの信号とポンプ吐出圧と電磁弁の出力圧
との関係を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態による油圧駆動装置の
全体概要図である。
【図5】図4に示した制御装置の処理機能を示す機能ブ
ロック図である。
【図6】第2の実施形態によるある作業パターンでの圧
力センサの信号とポンプ吐出圧と電磁弁の出力圧との関
係を示す図である。
【図7】従来技術による油圧駆動装置の全体概要図であ
る。
【図8】従来技術によるある作業パターンでの増圧指示
スイッチの信号とポンプ吐出圧と電磁弁の出力圧との関
係を示す図である。
【符号の説明】
2 油圧ポンプ 3 可変リリーフ弁 5 電磁弁 6 パイロット油圧源 10 アクチュエータ(ブームシリンダ) 11 アクチュエータ(アームシリンダ) 20,21 流量制御弁 30,31 操作レバー装置 30a,30b パイロット弁 40,41 圧力センサ 42 圧力センサ 50 制御装置 50A 制御装置 50c パイロット圧による第1駆動信号生成部 50d パイロット圧による第2駆動信号生成部 50a 駆動信号生成部 50e AND選択部 50b AND選択部 60 増圧指示スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊岡 司 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 石川 広二 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 3H089 AA03 BB30 CC01 DA03 DB03 DB47 DB49 EE17 EE22 EE31 FF08 FF12 GG02 JJ02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油圧ポンプと、この油圧ポンプから供給さ
    れる圧油によって作動するアクチュエータと、前記油圧
    ポンプから前記アクチュエータに供給される圧油の流れ
    を制御する流量制御弁と、前記油圧ポンプの吐出圧の最
    大値を制限する可変型リリーフ弁と、前記可変リリーフ
    弁の設定圧力を増減させるリリーフ圧変更手段とを備
    え、前記リリーフ圧変更手段に増圧信号を出力し、前記
    可変リリーフ弁の設定圧力を通常の設定値から高圧側に
    変化させる建設機械の油圧駆動装置において、 増圧指示信号を出力する信号生成手段と、 前記油圧ポンプの吐出圧を検出する圧力検出手段と、 前記増圧指示信号と前記検出した油圧ポンプの吐出圧と
    に基づいて前記リリーフ圧変更手段に増圧信号を出力す
    るか否かの選択を行い、その結果に応じて前記増圧信号
    を出力する制御手段とを備えることを特徴とする建設機
    械の油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の建設機械の油圧駆動装置に
    おいて、前記制御手段は、前記圧力検出手段により検出
    された油圧ポンプの吐出圧が前記可変リリーフ弁の通常
    の設定値に近づいたかどかの判断を行い、前記増圧指示
    信号がONでありかつ前記吐出圧が可変リリーフ弁の通
    常の設定値に近づくと前記増圧信号を出力することを特
    徴とする建設機械の油圧駆動装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の建設機械の油圧駆動装置に
    おいて、前記信号生成手段はオペレータにより操作され
    る増圧指示スイッチであり、この増圧指示スイッチの指
    示信号を前記増圧指示信号として出力することを特徴と
    する建設機械の油圧駆動装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の建設機械の油圧駆動装置に
    おいて、前記アクチュエータ及び流量制御弁は複数あ
    り、前記信号生成手段は、前記複数の流量制御弁の操作
    量をそれぞれ検出する複数の操作量検出手段と、これら
    操作量検出手段で検出した操作量がどのような状態にあ
    るかを判断する操作量判断手段とを有し、前記操作量判
    断手段の判断結果に応じて前記増圧指示信号を出力する
    ことを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
JP2000148868A 2000-05-19 2000-05-19 建設機械の油圧駆動装置 Pending JP2001330001A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000148868A JP2001330001A (ja) 2000-05-19 2000-05-19 建設機械の油圧駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000148868A JP2001330001A (ja) 2000-05-19 2000-05-19 建設機械の油圧駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001330001A true JP2001330001A (ja) 2001-11-30

Family

ID=18654824

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000148868A Pending JP2001330001A (ja) 2000-05-19 2000-05-19 建設機械の油圧駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001330001A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101005060B1 (ko) 2007-07-30 2010-12-30 볼보 컨스트럭션 이큅먼트 에이비 가변 제어장치를 갖는 중장비용 유압회로
CN111677719A (zh) * 2020-06-18 2020-09-18 北京天地玛珂电液控制系统有限公司 一种电磁换向阀自动测试系统及方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101005060B1 (ko) 2007-07-30 2010-12-30 볼보 컨스트럭션 이큅먼트 에이비 가변 제어장치를 갖는 중장비용 유압회로
CN111677719A (zh) * 2020-06-18 2020-09-18 北京天地玛珂电液控制系统有限公司 一种电磁换向阀自动测试系统及方法
CN111677719B (zh) * 2020-06-18 2022-04-08 北京天玛智控科技股份有限公司 一种电磁换向阀自动测试系统及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3210221B2 (ja) 建設機械の制御回路
US6546724B2 (en) Work machine including finely adjustable operation modes
US8919115B2 (en) Hydraulic drive device for hydraulic excavator
JP5380240B2 (ja) 作業機械の油圧駆動装置
KR20140050031A (ko) 건설기계의 압력 제어시스템
KR101741703B1 (ko) 건설기계의 유량 제어장치 및 제어방법
JP2008039063A (ja) 建設機械の油圧制御回路
JP2007333017A (ja) 建設機械の省エネ装置
JP2001330001A (ja) 建設機械の油圧駆動装置
JPH04285302A (ja) ロードセンシング油圧回路
US7269945B2 (en) Method for compensating flow rate at neutral position of operation lever of construction equipment
JP2013147886A (ja) 建設機械
JP2008002505A (ja) 建設機械の省エネ装置
JP2006177402A (ja) 建設機械の油圧回路
JP2018135704A (ja) 油圧ショベル
JP4381781B2 (ja) 建設機械のポンプ制御装置
JP2000310202A (ja) 建設機械の油圧駆動装置
WO2013089230A1 (ja) 油圧作業機械
JP2000291074A (ja) 建設機械の油圧駆動装置
JP2014201885A (ja) 油圧ショベル
JP3810942B2 (ja) 建設機械の油圧駆動装置
JP7119686B2 (ja) 旋回式油圧作業機械
KR101081377B1 (ko) 굴삭기의 유압펌프 제어시스템
JP3707935B2 (ja) 油圧ショベルのブームシリンダ用油圧回路
KR20050119762A (ko) 건설중장비의 선회제어장치 및 방법