JP2001329893A - 内燃機関の空燃比フィードバック制御装置 - Google Patents

内燃機関の空燃比フィードバック制御装置

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JP2001329893A
JP2001329893A JP2000152647A JP2000152647A JP2001329893A JP 2001329893 A JP2001329893 A JP 2001329893A JP 2000152647 A JP2000152647 A JP 2000152647A JP 2000152647 A JP2000152647 A JP 2000152647A JP 2001329893 A JP2001329893 A JP 2001329893A
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air
gain
feedback
deviation
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Masayuki Saruwatari
匡行 猿渡
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Unisia Jecs Corp
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    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】空燃比フィードバック制御において、目標空燃
比への収束応答性と、目標空燃比付近での安定性とを高
い次元で両立させる。 【解決手段】実際の空燃比と目標空燃比との偏差の絶対
値が判定値S/L以上であるときには(S3)、機関負
荷Tp・機関回転速度Neに応じて比例ゲインKP及び
積分ゲインKIを記憶したマップとして、比較的高いゲ
インが記憶されたエラー吸収用マップを参照して、比例
ゲインKP及び積分ゲインKIを決定する(S4)。一
方、前記偏差の絶対値が判定値S/Lよりも小さい状態
が所定時間以上継続すると(S5)、比較的低いゲイン
が記憶された収束時用マップを参照して、比例ゲインK
P及び積分ゲインKIを決定する(S6)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼混合気の空燃
比を目標空燃比にフィードバック補正する内燃機関の空
燃比フィードバック制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、目標空燃比の混合気による燃
焼を行わせるべく、空燃比センサで検出される実際の空
燃比と目標空燃比との偏差に基づいて、燃料噴射弁によ
る燃料噴射量をフィードバック補正する構成の空燃比フ
ィードバック制御装置が知られており、また、前記フィ
ードバックゲインを機関運転条件(機関負荷・機関回転
速度)に応じて変更する構成が知られていた(特開平6
−108901号公報等参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、大きな空燃
比ずれに対する制御応答性を確保するには、フィードバ
ックゲイン(比例ゲイン・積分ゲイン)を比較的大きく
する必要があるが、フィードバックゲインが大きいと、
目標空燃比付近に収束したときにオーバーシュートが発
生することで、実際の空燃比が目標空燃比付近で大きな
振幅で変動することになり、逆に、目標空燃比付近での
空燃比の振幅が小さくなるようにフィードバックゲイン
を小さくすると、大きな空燃比ずれに対する応答性が悪
化し、速やかに目標空燃比に近づけることができなくな
ってしまう。
【0004】そこで、従来では、目標空燃比付近での振
幅を抑制しつつ、制御応答性をある程度確保できる中間
的なゲインを設定するようにしている。このため、大き
な空燃比ずれが発生したときに最大限の応答で目標空燃
比に近づけることができず、また、目標空燃比付近での
空燃比変動の振幅を最大限に小さくすることができない
という問題があった。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、大きな空燃比ずれに対する制御応答性を最大限に
確保しつつ、目標空燃比付近での空燃比変動の振幅を最
大限に小さくすることができる内燃機関の空燃比フィー
ドバック制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため、請求項1記載
の発明では、機関負荷及び機関回転速度に応じて空燃比
のフィードバックゲインを変更すると共に、空燃比セン
サで検出される空燃比と目標空燃比との偏差に応じて空
燃比のフィードバックゲインを変更する構成とした。
【0007】かかる構成によると、機関負荷及び機関回
転速度に応じてフィードバックゲインを変更すると共
に、空燃比センサで検出される実際の空燃比と目標空燃
比との偏差、即ち、空燃比のずれ量に応じてフィードバ
ックゲインが変更され、同じ機関運転条件であってもそ
のときの空燃比ずれの大きさによって異なるゲインで空
燃比フィードバック制御が行われる。
【0008】請求項2記載の発明では、空燃比センサで
検出される空燃比と目標空燃比との偏差に応じた比例・
積分動作によって燃料噴射量をフィードバック補正する
構成であって、比例ゲイン及び積分ゲインを、機関負荷
・機関回転速度、及び、前記偏差に応じて変更する構成
とした。
【0009】かかる構成によると、空燃比の偏差(制御
エラー)に基づく比例・積分動作によって燃料噴射量を
補正するときに、前記比例動作における比例ゲイン、及
び、積分動作における積分ゲインが、機関負荷・機関回
転速度、及び、空燃比の偏差によって変更される。
【0010】請求項3記載の発明では、機関負荷が大き
いときほどフィードバックゲインを大きくし、機関回転
速度が高いときほどフィードバックゲインを大きくし、
かつ、偏差の絶対値が大きいときほどフィードバックゲ
インを大きくする構成とした。
【0011】かかる構成によると、高負荷・高回転領域
ほどフィードバックゲインを大きくし、低負荷・低回転
領域ではフィードバックゲインを小さくする一方、偏差
の絶対値が大きく目標空燃比から離れているときほどフ
ィードバックゲインが大きくし、偏差の絶対値が小さく
目標空燃比付近に収束しているときには、フィードバッ
クゲインを小さくする。
【0012】請求項4記載の発明では、機関負荷及び機
関回転速度に応じてフィードバックゲインを予め記憶し
たマップとして、第1マップと、各格子毎のゲインが前
記第1マップに記憶されるゲインよりも小さい第2マッ
プとを備え、前記偏差の絶対値が基準値よりも大きいと
きに、前記第1マップから検索した比例ゲイン及び積分
ゲインに基づいてフィードバック制御を行う一方、前記
偏差の絶対値が前記基準値よりも小さい状態が所定時間
以上継続したときに、前記第2マップから検索した比例
ゲイン及び積分ゲインに基づくフィードバック制御に切
り換える構成とした。
【0013】かかる構成によると、機関負荷及び機関回
転速度に応じてフィードバックゲインを記憶したマップ
が予め2種類用意され、空燃比の偏差の絶対値が基準値
よりも大きいときには、比較的大きなゲインが記憶され
ている方のマップを参照してフィードバック制御に用い
るゲインを決定し、空燃比の偏差の絶対値が基準値より
も小さくなると、他方の比較的小さなゲインが記憶され
ている方のマップを参照してフィードバック制御に用い
るゲインを決定するが、空燃比の偏差の絶対値が基準値
よりも小さくなったときに直ちにマップの切換えを行う
のではなく、空燃比偏差の絶対値が基準値よりも小さい
状態が所定時間以上継続してから、マップの切換えを行
わせ、フィードバックゲインをより小さい値に変化させ
る。
【0014】請求項5記載の発明では、空燃比センサで
検出される空燃比と目標空燃比との偏差の絶対値が基準
値よりも大きいときに、通常のフィードバックゲインで
フィードバック制御を行う一方、偏差の絶対値が前記基
準値よりも小さい状態が所定時間以上継続したときに、
フィードバックゲインを前記通常のフィードバックゲイ
ンよりも小さい値に切り換える構成とした。
【0015】かかる構成によると、空燃比偏差の絶対値
が基準値よりも大きいか否かに応じてフィードバックゲ
インを切り換えるが、空燃比の偏差の絶対値が基準値よ
りも小さくなったときに直ちにゲインをより小さい値に
切り換えるのではなく、空燃比偏差の絶対値が基準値よ
りも小さい状態が所定時間以上継続してから、ゲインを
より小さい値に切り換える。
【0016】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、空燃比の
偏差に応じたゲインの変更によって、大きな空燃比ずれ
に対する制御応答性と、目標空燃比付近での収束安定性
とを高い次元で両立させることが可能になるという効果
がある。
【0017】請求項2記載の発明によると、比例動作及
び積分動作のゲインを空燃比の偏差に応じて変更するこ
とにより、制御応答性を確保しつつ、目標空燃比付近で
の収束安定性を向上させることができるという効果があ
る。
【0018】請求項3記載の発明によると、空燃比偏差
が大きいときにゲインを大きくすることで、目標空燃比
へ応答良く近づけることができると共に、空燃比偏差が
小さいときにゲインを小さくすることで、目標空燃比付
近での空燃比の振幅を小さくできるという効果がある。
【0019】請求項4記載の発明によると、機関負荷・
回転に応じてゲインを記憶したマップを空燃比偏差に応
じて切り換えて用いることで、大きな空燃比ずれに対す
る制御応答性を確保しつつ、目標空燃比付近での収束安
定性を向上させることができると共に、空燃比偏差が安
定的に小さい状態になって初めてマップを切り換えてゲ
インをより小さい値に変更するので、ゲインのハンチン
グにより制御安定性が悪化することを回避できるという
効果がある。
【0020】請求項5記載の発明によると、大きな空燃
比ずれに対する制御応答性を確保しつつ、目標空燃比付
近での収束安定性を向上させることができると共に、ゲ
インのハンチングにより制御安定性が悪化することを回
避できるという効果がある。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。図1は実施の形態における内燃機関のシステム構
成図である。
【0022】この図1において、車両に搭載される内燃
機関1の各気筒の燃焼室には、エアクリーナ2,吸気通
路3,モータで開閉駆動される電子制御式スロットル弁
4を介して空気が吸入される。
【0023】各気筒の燃焼室内に燃料(ガソリン)を直
接噴射する電磁式の燃料噴射弁5が設けられており、該
燃料噴射弁5から噴射される燃料と前記吸入される空気
とによって燃焼室内に混合気が形成される。
【0024】燃料噴射弁5は、コントロールユニット2
0から出力される噴射パルス信号によりソレノイドに通
電されて開弁し、所定圧力に調圧された燃料を噴射す
る。そして、噴射された燃料は、吸気行程噴射の場合は
燃焼室内に拡散して均質な混合気を形成し、また圧縮行
程噴射の場合は点火栓6回りに集中的に層状の混合気を
形成する。燃焼室内に形成される混合気は、点火栓6に
より着火燃焼する。
【0025】但し、内燃機関1を上記の直接噴射式ガソ
リン機関に限定するものではなく、吸気ポートに燃料を
噴射する構成の機関であっても良い。機関1からの排気
は排気通路7より排出され、該排気通路7には排気浄化
用の触媒8が介装されている。
【0026】また、燃料タンク9にて発生した蒸発燃料
を燃焼処理する蒸発燃料処理装置が設けられている。キ
ャニスタ10は、密閉容器内に活性炭などの吸着剤11
を充填したもので、燃料タンク9から延設される蒸発燃
料導入管12が接続されている。従って、燃料タンク9
にて発生した蒸発燃料は、前記蒸発燃料導入管12を通
って、キャニスタ10に導かれ吸着捕集される。
【0027】また、キャニスタ10には、新気導入口1
3が形成されると共に、パージ配管14が導出され、前
記パージ配管14には、コントロールユニット20から
の制御信号によって開閉が制御されるパージ制御弁15
が介装される。
【0028】上記構成において、パージ制御弁15が開
制御されると、機関1の吸入負圧がキャニスタ10に作
用する結果、新気導入口13から導入される空気によっ
てキャニスタ10の吸着剤11に吸着されていた蒸発燃
料がパージされ、パージエアがパージ配管14を通って
吸気通路3のスロットル弁4下流に吸入され、その後、
機関1の燃焼室内で燃焼処理される。
【0029】コントロールユニット20は、CPU,R
OM,RAM,A/D変換器及び入出力インターフェイ
ス等を含んで構成されるマイコンを備え、各種センサか
らの入力信号を受け、これらに基づいて演算処理して、
燃料噴射弁5,点火栓6及びパージ制御弁15などの作
動を制御する。
【0030】前記各種センサとして、機関1のクランク
角を検出するクランク角センサ21、カム軸から気筒判
別信号を取り出すカムセンサ22が設けられており、前
記クランク角センサ21からの信号に基づき機関の回転
速度Neが算出される。
【0031】この他、吸気通路3のスロットル弁4上流
側で吸入空気流量Qaを検出するエアフローメータ2
3、アクセルペダルの踏込み量(アクセル開度)APS
を検出するアクセルセンサ24、スロットル弁4の開度
TVOを検出するスロットルセンサ25、機関1の冷却
水温Twを検出する水温センサ26、排気中の酸素濃度
に応じて燃焼混合気の空燃比をリニアに検出する広域型
の空燃比センサ27、車速VSPを検出する車速センサ
28などが設けられている。
【0032】ここで、前記広域型の空燃比センサ27の
構造を、図2に基づいて説明する。ジルコニア(ZrO
2)等の固体電解質部材からなる基板31上に、酸素濃
度測定用の+電極32が設けられている。また、前記基
板31内には、大気が導入される中空部33が開設さ
れ、この中空部33の天井部には、−電極34が基板3
1を挟んで+電極32に対向するように取り付けられて
おり、前記基板31と+電極32と−電極34とにより
酸素濃度検出部35が形成される。
【0033】また、ジルコニア等からなる固体電解質部
材36の両面に一対の白金からなるポンプ電極37,3
8を設けて形成される酸素ポンプ部39を有している。
そして、該酸素ポンプ部39を、例えばアルミナで枠状
に形成したスペーサ40を介して酸素濃度検出部35の
上方に積層して、酸素濃度検出部35と酸素ポンプ部3
9との間に中空室41が設けられ、かつ、この中空室4
1に機関の排気を導入するための導入孔42が酸素ポン
プ部39の固体電解質部材36に形成されている。
【0034】尚、前記スペーサ40の外周にはガラス製
の接着剤43が充填され、中空室41の密閉性を確保す
ると共に、基板31及びスペーサ40と固体電解質36
とを接着固定するようにしてある。ここで、スペーサ4
0と基板31とは同時焼成して結合されるため、中空室
41の密閉性はスペーサ40と固体電解質部材36とを
接着することによって確保されるものである。また、酸
素濃度検出部39には、加熱用のヒーター44が内蔵さ
れている。
【0035】そして、導入孔42を介して中空室41に
導入された排気の酸素濃度を前記+電極32の電圧から
検出する。具体的には、中空部33内の大気中の酸素と
中空室41内の排気中の酸素との濃度差に応じて基板3
1内を酸素イオンが流れ、これに伴って、+電極32に
排気中の酸素濃度に対応する起電力が発生する。
【0036】そして、この検出結果に応じて中空室41
内の雰囲気を一定(例えば理論空燃比) に保つように酸
素ポンプ部39に流す電流値を制御し、その時の電流値
から排気中の酸素濃度(排気空燃比)を検出する。
【0037】具体的には、前記+電極32の電圧を、制
御回路45によって増幅処理した後、電圧検出抵抗46
を介して電極37,38間に印加し、中空室41内の酸
素濃度を一定に保つようにする。
【0038】例えば、排気中の酸素濃度の高いリーン領
域での空燃比を検出する場合には、外側のポンプ電極3
7を陽極、中空室41側のポンプ電極38を陰極にして
電圧を印加する。すると、電流に比例した酸素(酸素イ
オンO2- )が中空室41から外側に汲み出される。そし
て、印加電圧が所定値以上になると、流れる電流は限界
値に達し、この限界電流値を前記制御回路45で測定す
ることにより排気中の酸素濃度、換言すれば、排気空燃
比を検出できる。
【0039】逆に、ポンプ電極37を陰極、ポンプ電極
38を陽極にして中空室41内に酸素を汲み入れるよう
にすれば、排気中の酸素濃度の低い空燃比リッチ領域で
の空燃比検出が行える。
【0040】上記限界電流は、前記電圧検出抵抗46の
端子間電圧を検出する差動増幅器47の出力電圧から検
出される。前記コントロールユニット20は、所定の空
燃比フィードバック制御条件が成立するときに、前記空
燃比センサ27で検出される空燃比(実空燃比)を目標
空燃比に一致させるべく、本発明に係る空燃比フィード
バック制御を行なう。
【0041】図3のフローチャートは、上記空燃比フィ
ードバック制御の様子を示すものであり、ステップS1
では、空燃比センサ27で検出された実際の空燃比を読
み込み、次のステップS2では、前記読み込んだ実際の
空燃比と目標空燃比との偏差(偏差=実際の空燃比−目
標空燃比)を算出する。
【0042】ステップS3では、前記偏差の絶対値が判
定値S/Lよりも小さいか否かを判別する。前記偏差の
絶対値が判定値S/L以上であるときには、ステップS
4へ進み、空燃比フィードバック制御における比例動作
・積分動作で用いる比例ゲインKP及び積分ゲインKI
(フィードバックゲイン)を決定する。
【0043】前記コントロールユニット20には、予め
機関負荷Tp及び機関回転速度Neによって区分される
運転領域毎に比例ゲインKPを記憶したマップと、前記
運転領域毎に積分ゲインKIを記憶したマップとが記憶
されている。
【0044】前記比例ゲインKPマップとして、偏差の
絶対値が大きいときに、該偏差を早期に解消するために
比較的大きな比例ゲインが記憶されたエラー吸収用比例
ゲインマップと、偏差の絶対値が小さいときに、空燃比
変動の振幅を小さくするために比較的小さい比例ゲイン
が記憶された収束後比例ゲインマップとが備えられ、同
様に、前記積分ゲインKPマップとして、偏差の絶対値
が大きいときに、該偏差を早期に解消するために比較的
大きな積分ゲインが記憶されたエラー吸収用積分ゲイン
マップと、偏差の絶対値が小さいときに、空燃比変動の
振幅を小さくするために比較的小さい積分ゲインが記憶
された収束後積分ゲインマップとが備えられる。
【0045】即ち、収束後比例ゲインマップ・収束後積
分ゲインマップの各格子毎のゲインは、エラー吸収用比
例ゲインマップ・エラー吸収用積分ゲインマップにおけ
るゲイン(通常のフィードバックゲイン)よりも小さい
値に設定されている。
【0046】偏差の絶対値が判定値S/L以上であると
判別されてステップS4へ進むと、前記エラー吸収用比
例ゲインマップ・エラー吸収用積分ゲインマップを参照
して、そのときの機関負荷Tp・機関回転速度Neに対
応する比例ゲインKP及び積分ゲインKIを検索する。
【0047】尚、機関負荷Tpは、スロットル開度、基
本燃料噴射量、シリンダ吸入空気量、吸入負圧などで代
表させることができる。上記のように、比例ゲインKP
及び積分ゲインKIとして比較的大きな値を設定すれ
ば、目標空燃比から実際の空燃比が離れているときに、
実際の空燃比を応答良く目標空燃比付近にまで近づける
ことができる。
【0048】一方、ステップS3で、偏差の絶対値が判
定値S/Lよりも小さいと判別されると、ステップS5
へ進み、偏差の絶対値が判定値S/Lよりも小さい状態
が所定時間以上継続しているか否かを判別する。
【0049】ステップS5で、偏差の絶対値が判定値S
/Lよりも小さい状態が所定時間以上継続していないと
判別されると、ステップS4へ進み、偏差の絶対値が判
定値S/L以上であると判別されたときと同様に、エラ
ー吸収用比例ゲインマップ・エラー吸収用積分ゲインマ
ップを参照して、そのときの機関負荷Tp・機関回転速
度Neに対応する比例ゲインKP及び積分ゲインKIを
検索する。
【0050】一方、ステップS5で、偏差の絶対値が判
定値S/Lよりも小さい状態が所定時間以上継続してい
ると判別されると、ステップS6へ進み、収束後比例ゲ
インマップ・収束後積分ゲインマップを参照して、その
ときの機関負荷Tp・機関回転速度Neに対応する比例
ゲインKP及び積分ゲインKIを検索する。
【0051】上記のように、偏差の絶対値が判定値S/
Lよりも小さく、実際の空燃比が目標空燃比付近に収束
していると判断されるときに、比例ゲインKP及び積分
ゲインKIとして比較的小さい値を設定すれば、目標空
燃比付近で大きく空燃比が振幅することを回避できる。
【0052】また、収束後比例ゲインマップ・収束後積
分ゲインマップへの切り換え(フィードバックゲインの
減少切り換え)を、偏差の絶対値が判定値S/Lよりも
小さい状態が所定時間以上継続してから行わせること
で、判定値S/L付近で偏差の絶対値が変動するとき
に、ゲインがハンチングすることがなく、制御安定性を
維持できる。
【0053】以上のようにして、空燃比フィードバック
制御に用いる比例ゲインKP及び積分ゲインKIを決定
すると、ステップS7へ進み、前記比例ゲインKP及び
積分ゲインKIと前記空燃比偏差とに基づいて空燃比フ
ィードバック補正係数αを演算する。
【0054】具体的には、 α=1+KP×偏差+KI×∫偏差 として空燃比フィードバック補正係数αを算出する。
【0055】ステップS8では、吸入空気流量,回転速
度及び目標空燃比から演算される基本燃料噴射量を、前
記空燃比フィードバック補正係数αで補正して最終的な
燃料噴射量Tiを演算する。
【0056】そして、所定の燃料噴射タイミングになっ
たときに、前記燃料噴射弁5に前記燃料噴射量Tiに応
じた噴射パルス信号を出力して、燃料を噴射させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における内燃機関のシステム構成
図。
【図2】実施の形態における空燃比センサ及びその周辺
回路を示す図。
【図3】実施の形態における空燃比フィードバック制御
を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…内燃機関 3…吸気通路 4…スロットル弁 5…燃料噴射弁 6…点火栓 20…コントロールユニット 27…空燃比センサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃焼混合気の空燃比を検出する空燃比セン
    サを備え、該空燃比センサで検出される空燃比を目標空
    燃比に近づけるように燃料噴射弁による燃料噴射量をフ
    ィードバック補正する内燃機関の空燃比フィードバック
    制御装置において、 機関負荷及び機関回転速度に応じてフィードバックゲイ
    ンを変更すると共に、前記空燃比センサで検出される空
    燃比と目標空燃比との偏差に応じてフィードバックゲイ
    ンを変更することを特徴とする内燃機関の空燃比フィー
    ドバック制御装置。
  2. 【請求項2】前記偏差に応じた比例・積分動作によって
    燃料噴射量をフィードバック補正する構成であって、比
    例ゲイン及び積分ゲインを変更することを特徴とする請
    求項1記載の内燃機関の空燃比フィードバック制御装
    置。
  3. 【請求項3】機関負荷が大きいときほどフィードバック
    ゲインを大きくし、機関回転速度が高いときほどフィー
    ドバックゲインを大きくし、かつ、偏差の絶対値が大き
    いときほどフィードバックゲインを大きくすることを特
    徴とする請求項1又は2記載の内燃機関の空燃比フィー
    ドバック制御装置。
  4. 【請求項4】機関負荷及び機関回転速度に応じてフィー
    ドバックゲインを予め記憶したマップとして、第1マッ
    プと、各格子毎のゲインが前記第1マップに記憶される
    ゲインよりも小さい第2マップとを備え、 前記偏差の絶対値が基準値よりも大きいときに、前記第
    1マップから検索した比例ゲイン及び積分ゲインに基づ
    いてフィードバック制御を行う一方、前記偏差の絶対値
    が前記基準値よりも小さい状態が所定時間以上継続した
    ときに、前記第2マップから検索した比例ゲイン及び積
    分ゲインに基づくフィードバック制御に切り換えること
    を特徴とする請求項1又は2記載の内燃機関の空燃比フ
    ィードバック制御装置。
  5. 【請求項5】燃焼混合気の空燃比を検出する空燃比セン
    サを備え、該空燃比センサで検出される空燃比を目標空
    燃比に近づけるように燃料噴射弁による燃料噴射量をフ
    ィードバック補正する内燃機関の空燃比フィードバック
    制御装置において、 前記空燃比センサで検出される空燃比と目標空燃比との
    偏差の絶対値が基準値よりも大きいときに、通常のフィ
    ードバックゲインでフィードバック制御を行う一方、前
    記偏差の絶対値が前記基準値よりも小さい状態が所定時
    間以上継続したときに、フィードバックゲインを前記通
    常のフィードバックゲインよりも小さい値に切り換える
    ことを特徴とする内燃機関の空燃比フィードバック制御
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010249057A (ja) * 2009-04-16 2010-11-04 Isuzu Motors Ltd 内燃機関の制御方法及び制御装置
DE10313615B4 (de) * 2002-03-27 2018-02-15 Denso Corporation Linearstellgliedregelungsvorrichtung

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