JP2001329818A - 内燃機関のバルブタイミングリフト可変装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミングリフト可変装置

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JP2001329818A
JP2001329818A JP2000186972A JP2000186972A JP2001329818A JP 2001329818 A JP2001329818 A JP 2001329818A JP 2000186972 A JP2000186972 A JP 2000186972A JP 2000186972 A JP2000186972 A JP 2000186972A JP 2001329818 A JP2001329818 A JP 2001329818A
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speed
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Osamu Yuzawa
理 湯沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低速域から高速域、あるいは加減速時でのスム
ーズな運転特性と吸排気効率の最適化による低燃費、出
力を向上させる。 【解決手段】吸気バルブ又は排気バルブの少なくともい
ずれか一方の一対のバルブ1a,1bに,2本のカムシ
ャフト2,3を配設し、各バルブ1a,1bごとに2個
のプロフィールの異なるカム4a,5a及び4b、5b
と並設した2本のロッカーアーム8a,9a及び8b,
9bと、2本のロッカーアーム8a,9a及び8b,9
bを連結又は連結解除機構17a,17bとを備えた装
置で、いずれか一方のカムシャフト2,3の端部にはヘ
リカルギア35,37を内蔵したカムプーリー31を構
成し,カム位相角変位も加えたバルブタイミングとリフ
ト可変装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の動弁系
において、吸気又は排気バルブのタイミング及びリフト
を連続的に変化させることにより、出力及びトルクを向
上させ、内燃機関の燃費及び効率を改善するための技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、吸気及び排気バルブの開閉時期及
びバルブリフトを可変させる装置としては、例えば特開
昭63−106309号公報において、プロフィールの
異なる複数のカムを並設しておき、それぞれに従動する
複数のロッカーアームを、必要に応じて連結又は離脱に
切り替え、運転状況に応じ低速域又は高速域での好まし
いバルブタイミング及びリフト特性を行えるように構成
されたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】内燃機関の運転状況に
応じた最適な出力特性と燃焼効率を得るためには、負荷
や回転数に応じたバルブタイミング及びリフトの可変、
最適化が要求されている。その機構として従来は複数の
カムを切り替えたりしていた。しかしこれらの方法は低
速域から高速域に変化する時に出力の急変いわゆる段付
きが発生しスムーズな運転特性が得られなかった。そこ
で本発明では低速域から高速域、あるいは加減速時での
スムーズな運転特性と吸排気効率の最適化による低燃
費、高出力を実現できるようにすることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載のバルブタイミングリフト可変装置は
一対の吸気あるいは排気バルブのいずれか一方に2本の
カムシャフトを配置し、該カムシャフトには各バルブご
とにプロフィールの異なる2個のカムが並設され、一方
のカムに従動して揺動する第1ロッカーアームと、第1
ロッカーアームに隣接してもう一方のカムに揺動可能に
第2ロッカーアームが配置され上記第1ロッカーアーム
によって開閉駆動されるバルブと、上記第1ロッカーア
ームと第2ロッカーアームとを油圧により連結又は連結
解除機構とを備えた内燃機関のバルブ駆動装置において
上記第2ロッカーアームにはスプリングによって押圧さ
れたロストモーションスプリングが当接され、第2ロッ
カーアームを常時押し上げている。
【0005】又、該カムシャフトのいずれか一方のカム
シャフトの端部に外周にスプラインギアを設けたインナ
ーシャフトを固着し、その外周に内周にスプラインギ
ア、外周にヘリカルギアを設けたスリーブを噛み合わ
せ、スリーブの外周には内周にヘリカルギアを設けたカ
ムプーリーを噛み合わせ、スリーブがカムシャフト方向
に前後に移動することが可能な装置とで構成されてい
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を基に説明すると図1
には内燃機関本体の動弁駆動部分には一対の吸気バルブ
1a,1bが配設されており、それらの吸気バルブ1
a,1bは、機関の回転に同期して1/2の回転比で駆
動されるカムシャフト2,3にそれぞれ一体的に並設さ
れた低速用カム4a,4b高速用カム5a,5bと、カ
ムシャフト2,3と平行なロッカーシャフト6,7に枢
支されてる第1ロッカーアーム8a,8b及び第2ロッ
カーアーム9a,9bとの働きによって開閉駆動され
る。
【0007】カムシャフト2,3は、機関本体の上方で
回転自在に配設されており、低速用カム4a,4bと高
速用カム5a,5bは並設されてそれぞれの吸気バルブ
1a,1bに対応している。
【0008】図2おいて、低速用カム4a,4bは、機
関の低速運転時に対応した形状を有するものであり、カ
ムシャフト2,3の半径方向に沿う外方への突出量が比
較的小さい高位部4c,4dを有する。又高速用カム5
a,5bは機関の高速運転時に対応した形状を有するも
のであり、カムシャフト2,3の半径方向外方への突出
量を低速用カム4a,4bの高位部4c,4dよりも大
とし、かつその高位部4c、4dよりも、広い中心角範
囲にわたる高位部5cと5dを有する
【0009】図3において、ロッカーシャフト6,7は
カムシャフト2,3よりも下方で固定配置される。この
ロッカーシャフト6,7には低速用カム4aと4bに対
応する第1ロッカーアーム8a,8bと、高速用カム5
aと5bに対応する第2ロッカーアーム9a,9bが枢
支され、各ロッカーアームの上面には各カムに摺接する
スリッパ10a,10b,11a,11bがそれぞれ設
けられている。第1ロッカーアーム8a,8bは吸気バ
ルブ1a,1bの上方に延設されており、その先端部に
は、吸気バルブ1a,1bの上端に当接し得るタペット
ねじ12a,12bが、進退可能に螺着され、緩み防止
用にロックナット13a,13bで固縛されている。
【0010】吸気バルブ1a,1bの上部には鍔部14
a,14bが設けられており、この鍔部14a,14b
と機関部本体との間には吸気バルブ1a,1bを閉弁方
向に付勢したバルブスプリング15a,15bが介装さ
れる。
【0011】図4において、第2ロッカーアーム9a,
9bの端部下部には、押し上げ手段として有底円筒状の
ロストモーションスプリング16a,16bが当接され
ており、このロストモーションスプリング16a,16
bは機関本体との間に介装して、比較的弱いばね力によ
り上方へ付勢される。これにより第2ロッカーアーム9
a,9bは高速用カム5a,5bの上下動に従って断発
的に摺接される。
【0012】図5において第1ロッカーアーム8a,8
bと第2ロッカーアーム9a,9bは互いに摺接してお
りそれらが相対的に揺動可能とする状態と、あるいは一
体的に連結する状態と、に切り替え可能な連結切替手段
17aと17bが、2つのロッカーアーム間に設けられ
ている。又、連結切替手段17aと17bは、ロッカー
アーム間を連結する位置及び、その連結を解除する位置
間で移動可能なピストン18a,18bと、当該ピスト
ンの移動を規制するストッパー19a,19bと、ピス
トン18a,18bを連結解除位置側に移動させるべ
く、ストッパー19a,19bを付勢するスプリング2
0a,20bとを備えて構成されている。
【0013】図5において、吸気バルブ1a側を例に説
明すると第1ロッカーアーム8aには、ロッカーシャフ
ト6と平行に第1ガイド穴21aが穿設されており、第
2ロッカーアーム9aに向けて開放するとともに、この
第1ガイド穴21aには円板型のストッパー19aが摺
合される。第1ガイド穴21aの閉塞端側には挿通孔2
2aが穿設され、しかもストッパー19aと同軸かつ一
体的に設けられた案内棒23aが、挿通孔22aに挿通
される。さらにストッパー19aと第1ガイド穴21a
の閉塞端側との間には、案内棒23aをかこむ形のコイ
ル状のスプリング20aが介装される。
【0014】第2ロッカーアーム9aには、第1ガイド
穴21aに対応して第1ロッカーアーム8a側に向けて
開放した第2ガイド穴24aが穿設されておりこの第2
ガイド穴24aの閉塞端側には段部25aを介して小径
部26aが設けられ、第2ガイド穴24aにはピストン
18aが摺合されており、このピストン18aと第2ガ
イド穴24aの閉塞端側との間に油圧室27aが画成さ
れる。又第2ロッカーアーム9aには油圧室27aに連
通する油路28aが穿設され、ロッカーシャフト6内に
はオイルポンプ(図示せず)に通じる油路29aが穿設
され油圧を上昇又は下降させることによりピストン18
aを前後に移動させる。
【0015】ピストン18aの軸方向の長さは、その一
端が第2ロッカーアーム9aの段部25aに当接したと
きに、その他端が2本のロッカーアームの境界に位置す
るように、又ストッパー19aを規制段部30aに当接
させるまで第1ガイド穴21a内に入り込んだときに、
その一端が第2ガイド穴内24aに残るように設定され
る。
【0016】又、上記連結切替手段17aは吸気バルブ
1b側にも同一のもの17bが構成されている。
【0017】次に、カムプーリー31内に設けられたカ
ム位相角変位装置について図6に示した実施例で説明す
る。まず、吸気カムシャフト2の端部にインナーシャフ
ト32を固着しその外周にスプラインギア33を設け、
その外側には内周にスプラインギア34、外周にヘリカ
ルギア35を設けたスリーブ36を差し込み、その外周
には内周にヘリカルギア37を設けたカムプーリー31
が、スリーブ31のヘリカルギア35と噛み合うように
装着される。スリーブ36は、カムシャフト方向に前後
に移動が可能であり、スプリング38によってカムシャ
フト2の外側方向へ付勢されている。
【0018】又、インナーシャフト32は連結ボルト3
9でカムシャフト2の端部に固着され、ロックピン40
でずれを防止している。連結ボルト39の中心軸には油
路41が設けられ、カムシャフト2の油路42と連通し
ている。この油路42は図示していないシリンダヘッド
の油路を介して、機関のオイルポンプに連通している。
【0019】このように上記カム位相角変位装置は、図
示しないオイルポンプの油圧によりスリーブ36がスプ
リング38に抗して、カムシャフト2の内側方向に移動
させることにより、吸気カムシャフト2をカムプーリー
31と相対して遅角させバルブタイミングを遅める。
【0020】上記カムシャフト2のもう一端にギア43
を設け、相対するもう1本のカムシャフト3にも同一の
ギア44を設けて、2本のカムシャフトが同位相角とな
るように互いに噛み合わせる。このようにすればカムシ
ャフト2が遅角すれば、カムシャフト3も遅角するとい
うように同じ作用が得られる。これを図7に示す。
【0021】
【作 用】次に、この実施例の作用を吸気バルブ1a
を例に説明すると、機関の低速運転時には図5左側に示
すように、連結手段17aを連結解除側に作動せしめ
る。すなわち、油圧室27aの油圧を解放するとストッ
パー19aのスプリング20aのばね力によりピストン
18aは第2ロッカーアーム9aの内部まで移動し、段
部25aに当接するまで後退せしめられる。この状態で
ピストン18a及びストッパー19aの当接面は第1ロ
ッカーアーム8aと第2ロッカーアーム9aの摺接面に
位置し、したがって第1ロッカーアーム8aと第2ロッ
カーアーム9aは相互に摺接して相対角変位運動可能な
状態にある。
【0022】このような連結解除状態にあっては、第1
ロッカーアーム8aの揺動動作が第2ロッカーアーム9
aに影響を及ぼすことはなく、第1ロッカーアーム8a
は低速用カム4aのカムプロフィールに応じて揺動す
る。この際第2ロッカーアーム9aはロストモーション
スプリング16aの比較的弱いばね力により、高速カム
5aに摺接しているだけなので動弁系の摩擦損失は低く
抑えられ、カム打音の低減を図ることができる。
【0023】上記の動作はもう一方の吸気バルブ1bに
も適用される。つまり機関の低速運転時は低速用カム4
bのカムプロフィールに応じてタイミング及びリフト量
で開閉作動するので、低速運転に適したトルクが得ら
れ、燃費の低減及びノッキング防止を図ることができ
る。
【0024】機関の中速運転時には、吸気バルブ1bに
おいて連結手段により図5右側に示すように第1ロッカ
ーアーム8bと第2ロッカーアーム9bが連結される。
すなわち連結手段17bの油圧室27bに油圧が供給さ
れることによりピストン18bは、ばね20bのばね力
に抗してストッパー19bを押圧しながら第1ガイド穴
21bに嵌入し、ストッパー19bが規制段部30bに
押し付けられる。この状態で第1ロッカーアーム8bと
第2ロッカーアーム9bは相対揺動を阻止され、一体的
に揺動する。
【0025】したがって一方の吸気バルブ1bは高速用
カム5bのプロフィールに応じたタイミング及びリフト
量で開閉作動し、他方の吸気バルブ1aは低速用カム4
aのプロフィールに応じたタイミング及びリフト量で開
閉作動し、これにより中速運転に適した混合気流入速度
が得られるとともに、吸入混合気量が増えて燃焼室内で
の混合気のかくはんを大とし、燃焼効率が向上し燃費が
良くなる。
【0026】機関の高速運転に際しては、連結手段17
a,17bにより吸気バルブ1a側のロッカーアーム8
a,9aと吸気バルブ1b側のロッカーアーム8b,9
bがそれぞれ連結状態となる。したがって上記ロッカー
アームが高速用カム5a,5bによって揺動する。この
結果両吸気バルブ1a,1bは高速用のタイミング及び
リフト量で開閉作動し、混合気吸入量の増加により高ト
ルク高出力を得ることができる。
【0027】つぎに、カムシャフト2端部に設けられた
カム位相角変位装置の作用について説明する。図示しな
いオイルポンプにより昇圧された油圧は油路42を通
り、スプリング38に抗してスリーブ36が移動しヘリ
カルギア35と37の偏角作用によりカムシャフト2の
位相角が遅角し、吸気バルブ1a,1bの開閉時期が遅
まる。又、カムシャフト3もカムシャフト2とギア4
3,44で噛み合っているので同じく遅角する。
【0028】上記のカム位相角変位装置により、2つの
吸気バルブ1a,1bの開閉時期をそれぞれ遅角させる
ことにより、吸気慣性効果により混合気吸入量が増加し
て出力が上昇する。
【0029】油圧室42の油圧を減ずれば、スプリング
38が復元しカムシャフト2,3の位相角は元に戻る。
【0030】つぎに、上記に説明した2個のカムによる
バルブタイミングリフト可変装置とヘリカルギア付カム
プーリーによるカム位相角変位装置の相乗作用を説明す
る。
【0031】機関の低速域低負荷運転時は吸気バルブ1
aを例に説明すると、図5に示すように連結手段17a
を連結解除側に作動せしめる。すなわち油圧室27aの
油圧を解放すると、ストッパー19aがスプリング20
aのばね力により第2ロッカーアーム9a側に移動して
ピストン18aは段部25aに当接するまで後退せしめ
られる。この状態でピストン18aとストッパー19a
の当接面は第1ロッカーアーム8aと第2ロッカーアー
ム9aの摺接面と同一となり、ロッカーアームは互いに
摺接し相対角変位運動可能な状態となる。つまり、2つ
の吸気バルブ1a,1bは低速用カム4a,4bにて作
動する。この状態を図8に示す。
【0032】低速域高負荷時は2つの吸気バルブ1a,
1bは上記のごとく低速用カム4a,4bで作動し、さ
らにはカム位相角変位装置により吸気バルブ1a,1b
のカム位相角をそれぞれ遅角させることにより、吸気慣
性効果により混合気吸入量が増加し出力が上昇する。こ
の状態を図9に示す。
【0033】中速域低負荷時は吸気バルブ1aは低速用
カム4aで作動し、もう一方の吸気バルブ1bは高速用
カム5bで作動する。つまり吸気バルブ1aは連結解除
とする。つまり吸気バルブ1bの作動について説明する
と図5で示すように連結手段17bを連結側に作動せし
める。すなわち油圧室27bに油圧をかけるとピストン
18bは、ストッパー19bのばね力に抗して第1ロッ
カーアーム9b側に移動し、段部30bに当接するまで
押し込められる。この状態で第1ロッカーアーム8bと
第2ロッカーアーム9bは一体となり高速用カム5bに
付勢された第2ロッカーアーム9bが作動し、第1ロッ
カーアーム8bを介して吸気バルブ1bを開閉作動す
る。つまり、吸気バルブ1aは低速用カム4a、吸気バ
ルブ1bは高速用カム5bで作動し燃焼室内において
は、吸気バルブ1bから流れる混合気吸入量は吸気バル
ブ1aよりも大きいので流入量が増加、互いの流速差に
よりスワールが発生し混合気がよくかくはんされ着火し
やすくなり燃焼効率が向上する。又、吸入量の増加によ
り出力が上昇する。この状態を図10に示す。
【0034】中速域高負荷時は、吸気バルブ1aは低速
用カム4a、吸気バルブ1bは高速用カム5bで作動
し、カム位相角変位装置により低速用カムは遅角、高速
用カムも遅角させることにより混合気吸入量が増加し、
出力が上昇する。この状態を図11に示す。
【0035】高速域低負荷時は、吸気バルブ1aは高速
用カム5a、吸気バルブ1bも高速用カム5bで作動し
吸入混合気量は低速域に比べ大となり出力が増大する。
高速時の燃費重視の運転に適している。この状態を図1
2に示す。
【0036】高速域高負荷時は、吸気バルブ1aは高速
用カム5a、吸気バルブ1bも高速用カム5b、さらに
はカム位相角変位装置により吸気バルブ1aと1bをそ
れぞれ遅角させることにより、高速用カムのリフト増と
あいまって混合気吸入量は大幅に増大し、出力が大幅に
上昇する。
【0037】以上の実施例では吸気バルブを駆動するた
めの動弁装置について述べたが、本発明を排気バルブに
関連して実施することも可能である。
【0038】又、カムプーリー内のインナーシャフトの
外周をヘリカルギアとし、かつスリーブの内周もヘリカ
ルギアとすることにより、スリーブの移動による変位角
速度を大とし、カムの位相角変位動作を速くすることも
できる。
【0039】
【発明の効果】以上請求項1のように構成したので、吸
気あるいは排気バルブの開閉タイミングとバルブリフト
とカム位相角を、負荷や回転数に応じて6以上に細分化
して動弁制御を行うことができる。又ロッカーアーム切
り替え機構は単純な構造のため作動が確実であり、比較
的軽量のためバルブサージングの発生回転数は高めに設
定することが可能である。よって、内燃機関の低速から
高速までのスムーズな運転及び出力が上昇し燃焼効率の
向上により燃費が低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バルブ駆動装置の縦断面図
【図2】カムシャフトのカムの断面図
【図3】バルブ駆動装置の平面図
【図4】第2ロッカーアームとロストモーションスプリ
ングの断面図
【図5】連結切替手段の平面断面図
【図6】カムプーリー内の断面図
【図7】カムシャフト端部結合ギア及びその断面図
【図8】低速域低負荷時のバルブ特性グラフ
【図9】低速域高負荷時のバルブ特性グラフ
【図10】中速域低負荷時のバルブ特性グラフ
【図11】中速域高負荷時のバルブ特性グラフ
【図12】高速域低負荷時のバルブ特性グラフ
【図13】高速域高負荷時のバルブ特性グラフ
【符号の説明】
1a,1b・・・・吸気バルブ 2,3・・・
・・・カムシャフト 4a,4b・・・・低速用カム 4c,4d・
・・・低速用カム高位部 5a,5b・・・・高速用カム 5c,5d・
・・・高速用カム高位部 6,7・・・・・・ロッカーシャフト 8a,8b・
・・第1ロッカーアーム 9a,9b・・・・第2ロッカーアーム 10a,10
b・・スリッパ 11a,11b・・スリッパ 12a,12
b・・タペットねじ 13a,13b・・ロックナット 14a,14
b・・鍔部 15a,15b・・バルブスプリング 16a,16b・・ロストモーションスプリング 17a,17b・・連結切替手段 18a,18
b・・ピストン 19a,19b・・ストッパー 20a,20
b・・スプリング 21a,21b・・第1ガイド穴 22a,22
b・・挿通孔 23a,23b・・案内棒 24a,24
b・・第2ガイド穴 25a,25b・・段部 26a,26
b・・小径部 27a,27b・・油圧室 28a,28
b・・油路 29a,29b・・油路 30a,30
b・・規制段部 31・・・・・・・カムプーリー 32・・・・
・・インナーシャフト 33・・・・・・・スプラインギア 34・・・・
・・・スプラインギア 35・・・・・・・ヘリカルギア 36・・・・
・・・スリーブ 37・・・・・・・ヘリカルギア 38・・・・
・・・スプリング 39・・・・・・・連結ボルト 40・・・・
・・・ロックピン 41・・・・・・・油路 42・・・・
・・・油路 43・・・・・・・ギア 44・・・・
・・・ギア 45・・・・・・・取り付けボルト 46・・・・
・・・キー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年1月5日(2001.1.5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸気バルブ又は排気バルブの少なくともい
    ずれか一方に、機関の回転に同期して回転される2本の
    カムシャフト(2)(3)と、当該カムシャフトには一
    対のバルブ(1a)(1b)が配設され、当該バルブ
    (1a)(1b)ごとに、2個のプロフィールの異なる
    カム(4a)(4b)及び(5a)(5b)と2個の当
    該カムに従動して揺動する2本のロッカーアーム(8
    a)(8b)及び(9a)(9b)と2本の当該ロッカ
    ーアームを油圧にて連結又は連結解除することが可能な
    機構(17a)(17b)をそれぞれに、備えたことを
    特徴としたバルブ駆動装置で、上記2本のカムシャフト
    (2)(3)の少なくともいずれか一方のカムシャフト
    の端部にスプラインギア(33)を設け、その外周に
    は、内周にスプラインギア(34)と外周にヘリカルギ
    ア(35)を設けたスリーブ(36)を挿入し、スリー
    ブ(36)の外周には内周にヘリカルギア(37)を、
    設けたカムプーリー(31)を噛み合わせスリーブ(3
    6)がカムシャフト方向に前後に移動することが可能な
    装置と、カムシャフト(2)(3)のもう一方の端部に
    はそれぞれにギア(43)(44)を固着させ互いに噛
    み合わせてなる装置で構成された内燃機関のバルブタイ
    ミングリフト可変装置。
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JP2000186972A Pending JP2001329818A (ja) 2000-05-19 2000-05-19 内燃機関のバルブタイミングリフト可変装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106014524A (zh) * 2016-06-06 2016-10-12 陕西科技大学 笼式结构控制发动机可变气门

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