JP2001328938A - シアノフェニル誘導体を有効成分とする医薬 - Google Patents

シアノフェニル誘導体を有効成分とする医薬

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JP2001328938A
JP2001328938A JP2001069833A JP2001069833A JP2001328938A JP 2001328938 A JP2001328938 A JP 2001328938A JP 2001069833 A JP2001069833 A JP 2001069833A JP 2001069833 A JP2001069833 A JP 2001069833A JP 2001328938 A JP2001328938 A JP 2001328938A
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cyano
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JP2001069833A
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Nobuaki Taniguchi
伸明 谷口
Isao Kinoyama
功 木野山
Takashi Kamikubo
隆 上久保
Hiroshi Toyoshima
啓 豊島
Kiyotomo Mitsumizu
清寛 三水
Eiji Kawanami
英次 河南
Masakazu Imamura
雅一 今村
Hiroyuki Moritomo
博幸 森友
Akira Matsuhisa
彰 松久
Sukeaki Hirano
祐明 平野
Yoji Miyazaki
洋二 宮嵜
Shigenori Nozawa
栄典 野澤
Minoru Okada
岡田  稔
Hiroshi Kamitoku
宏 神徳
Mitsuaki Ota
光昭 太田
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Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】抗アンドロゲン作用を有し,前立腺癌,前立腺
肥大症等の予防又は治療に有用なシアノフェニル誘導体
を有効成分とする医薬。 【解決手段】 本願は,置換基を有していてもよいアリ
ール又はヘテロ環等を有する置換カルバモイル又は置換
スルファモイル基がピペラジン環上の窒素原子に結合し
たピペラジノ置換新規シアノフェニル誘導体に関する。
本願化合物は抗アンドロゲン作用を有し,前立腺癌,前
立腺肥大症等の予防又は治療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,医薬,殊に抗アン
ドロゲン薬として有用な,新規シアノフェニル誘導体又
はその塩を有効成分とする医薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ステロイドホルモンの一種であるアンド
ロゲンは精巣や副腎皮質から分泌され,男性ホルモン作
用を引き起こす。アンドロゲンは標的細胞内に取り込ま
れて,アンドロゲン受容体に作用し,アンドロゲンが結
合した該受容体は2量体を形成する。次いでこの2量体
がDNA上のアンドロゲン−レスポンス−エレメントに
結合してm−RNAの合成を促進し,アンドロゲン作用
を司るタンパクを誘導する事により,生体内で種々の作
用を発現させる(Prostate Suppl.,6,1996, 45-51,Tren
ds in Endocrinology and Metabolism, 1998, 9(8), 31
7-324)。
【0003】アンドロゲンが増悪因子となる疾患には,
前立腺癌,前立腺肥大症,男性化症,多毛症,禿頭症,
ざ瘡,脂漏等が挙げられる。よって,これらアンドロゲ
ンが関与する疾患の治療には,抗アンドロゲン剤が使用
されている。現在臨床で用いられている抗アンドロゲン
剤としては,基質類似のステロイド骨格を有する化合物
と,非ステロイド骨格を有する化合物が知られている。
前者としてクロルマジノンアセテート等が知られている
が,これらの化合物は,構造類似の他のステロイドとの
作用分離が十分でないため,血中ホルモンレベルの変動
をきたし,リビドーの低下等重大な副作用を生じる事が
知られている(Jpn.J.Clin.Oncol., 1993, 23(3), 178-
185)。一方非ステロイド骨格を有する化合物として,
フルタミド(特開昭 49−81332),ビカルタミ
ド(GB 8221421,WO 95/19770)等のアシルアニリド誘導体
が公知であるが,これらは抗アンドロゲン作用が十分で
ない。そのため前立腺ガンの治療においてはLH−RH
アゴニストとの併用療法が一般的である(Nipponrinsh
o, 1998, 56(8), 2124-2128)。ピペラジノシアノフェ
ニル骨格を有する化合物としてはWO95/25443にオキシト
シン及びバソプレシン受容体拮抗作用を有する物質が,
WO96/02525号に5HTレセプター拮抗作用を示す物質
が,DE 4234295には細胞間相互作用阻害剤として,WO97
/2245には細胞接着阻害剤の製造中間体として,WO98/00
402及び WO98/21648には抗癌作用を有する物質が開示さ
れているが,抗アンドロゲン作用については何ら開示も
示唆もされていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は,強力
な抗アンドロゲン作用を有する新規シアノフェニル誘導
体及びその製薬学的に許容される塩を含有する医薬を提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは,既存の抗
アンドロゲン剤に付随する上述の問題点を解決するべく
鋭意研究を行ったところ,意外にも置換カルバモイル又
は置換スルファモイル基が結合した新規シアノフェニル
誘導体が強い抗アンドロゲン作用を有し,良好な経口活
性を有する事を見出し本発明を完成させるに至った。即
ち,本発明は下記一般式(I)で示されるシアノフェニ
ル誘導体又はその製薬学的に許容される塩を有効成分と
する医薬に関する。
【0006】
【化2】 (式中の記号は,以下の意味を示す。 R:シアノ又はニトロ基 R1:水素原子,ハロゲン原子,シアノ,ハロゲノ低級
アルキル,ニトロ,カルボキシル,低級アルキル,R6
−A−,R7−S(O)p−,低級アルキル−C(=O)
−又は低級アルキル−O−C(=O)−基 R2,R3,R4:同一又は異なって水素原子,低級アル
キル基,1又は2個の低級アルキル基で置換されていて
もよいカルバモイル基,低級アルキル−C(=O)−又
は低級アルキル−O−C(=O)−基 なお,R2,R3は環上の任意の炭素原子に結合する。 R5:低級アルキル,アリール−低級アルキル−O−,
カルボキシル,低級アルキル−O−C(=O)−,低級
アルキル基で1又は2置換されていてもよいアミド,又
は置換基を有していてもよいアリール,ヘテロ環,若し
くはシクロアルキル基,若しくはN(R13)R14−低級
アルキル−O− 但し,m=1のとき,R4とR5が一体となって他のヘテ
ロ原子を有していてもよい5又は6員ヘテロ環を形成し
ても良い R6:ハロゲノ低級アルキル,アリール,又は,N
(R9)R10,OH若しくは低級アルキル−O−で置換
されていてもよい低級アルキル R7:低級アルキル,アリール,又はN(R11)R12− R8,R9,R10,R11,R12,R13,R14:同一又は異
なって水素,低級アルキル,又はアリール 但し,R6及びR8,R9及びR10,又はR13及びR14
それぞれ一体となって他のヘテロ原子を有していてもよ
く置換基を有していてもよい含窒素シクロアルキルを形
成することができる k又はn:同一又は異なって1,2又は3 m:0又は1 p:0,1又は2 A:酸素原子,又はNR8 X=−C(=O)−,−C(=S)−,又は−S(O)
2−基 Y:結合,低級アルキレン,−C(=O)−,又は−S
(O)2−基 但し,R5が低級アルキル基のときは,Yは低級アルキ
レン以外の基を示す。Z1又はZ2:同一又は異なってC
H又は窒素原子 但し,R1が水素原子のときは,R2,R3の少なくとも
一方は低級アルキルである。)
【0007】好ましくは、m=0のとき、R2,R3の少
なくとも一方は低級アルキルである一般式(I)で示さ
れるシアノフェニル誘導体又はその製薬学的に許容され
る塩を有効成分とする医薬;好ましくは,Rがシアノ基
である一般式(I)で示されるシアノフェニル誘導体又
はその製薬学的に許容される塩を有効成分とする医薬;
好ましくは,R1がハロゲン原子,シアノ,ハロゲノ低
級アルキル,ニトロ又は低級アルキル−O−;R2
3:少なくとも一方は低級アルキル基;R4:水素原
子,低級アルキル基;R5:置換基を有していてもよい
アリール,ヘテロ環,若しくはシクロアルキル基;kは
2,nは1;mは1,Xは−C(=O)−基;Yは結
合;Z1又はZ2は共にCHを意味する一般式(I)で示
されるシアノフェニル誘導体又はその製薬学的に許容さ
れる塩を有効成分とする医薬;更に好ましくは,R5
置換基を有していてもよいアリール,ヘテロ環,若しく
はシクロアルキル基の置換基が,ハロゲン原子,ハロゲ
ノ低級アルキル,低級アルキル,低級アルキル−O−,
低級アルキル−S−,低級アルキル−S(O)−,低級
アルキル−S(O)2−,1又は2個の低級アルキルで
置換されていてもよいスルファモイル,ハロゲノ低級ア
ルキル−O−,シアノ,ニトロ,オキソ(=O),低級
アルキル−C(=O)−,アリール−C(=O)−,1
又は2個の低級アルキル若しくは低級アルキル−C(=
O)−若しくは低級アルキル−O−C(=O)−で置換
されていてもよいアミノ,アリール−O−,アミノ−O
−,低級アルキルで置換されていてもよいカルバモイ
ル,カルボキシル,低級アルキル−O−C(=O)−,
ヘテロ環又はOH基からなる群から選択される基である
一般式(I)で示されるシアノフェニル誘導体その製薬
学的に許容される塩を有効成分とする医薬;最も好まし
くは,(2R,5S)−4−(4−シアノ−3−トリフ
ルオロメチルフェニル)−N−(6−メトキシ−3−ピ
リジル)−2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキ
サミド;(2R,5S)−N−(2−アミノピリミジン
−4−イル)−4−(4−シアノ−3−トリフルオロメ
チルフェニル)−2,5−ジメチルピペラジン−1−カ
ルボキサミド;(2R,5S)−4−(4−シアノ−3
−トリフルオロメチルフェニル)−2,5−ジメチル−
N−(6−トリフルオロメチル−3−ピリジル)ピペラ
ジン−1−カルボキサミド;(2R,5S)−4−(4
−シアノ−3−トリフルオロメチルフェニル)−N−
(2−フルオロ−4−ピリジル)−2,5−ジメチルピ
ペラジン−1−カルボキサミド;(2R,5S)−N−
(2−ブロモ−4−ピリジル)−4−(4−シアノ−3
−トリフルオロメチルフェニル)−2,5−ジメチルピ
ペラジン−1−カルボキサミドから選択される化合物又
はその製薬学的に許容される塩を有効成分とする医薬;
【0008】更に好ましくは,一般式(I)で示される
シアノフェニル誘導体又はその製薬学的に許容される塩
を有効成分とするアンドロゲンが増悪因子となる疾患の
治療剤であり,アンドロゲンが増悪因子となる疾患とし
ては,前立腺癌,前立腺肥大症,男性化症,多毛症,禿
頭症,ざ瘡,脂漏等である。最も好ましくは,一般式
(I)で示されるシアノフェニル誘導体又はその製薬学
的に許容される塩を有効成分とする前立腺癌,前立腺肥
大症の治療のための医薬組成物である。
【0009】
【発明の実施の形態】一般式(I)で示される化合物に
ついて更に説明すると,次の通りである。本明細書の一
般式の定義において,特に断らない限り「低級」なる用
語は炭素数が1乃至6個の直鎖又は分岐状の炭素鎖を意
味する。R2又はR3は,窒素原子2個を含む飽和環上の
任意の同一又は異なった炭素原子に結合する。置換基を
有していてもよいアリール,へテロ環,若しくはシクロ
アルキル基は,環上に1乃至3個の置換基を有していて
もよく,好ましくは,ハロゲン原子,ハロゲノ低級アル
キル,低級アルキル,低級アルキル−O−,低級アルキ
ル−S−,低級アルキル−S(=O)−,低級アルキル
−S(O)2−,1又は2個の低級アルキルで置換され
ていてもよいスルファモイル,ハロゲノ低級アルキル−
O−,シアノ,ニトロ,オキソ(=O),低級アルキル
−C(=O)−,アリール−C(=O)−,1又は2個
の低級アルキル若しくは低級アルキル−C(=O)−若
しくは低級アルキル−O−C(=O)−で置換されてい
てもよいアミノ,アリール−O−,アミノ−O−,低級
アルキルで置換されていてもよいカルバモイル,カルボ
キシル,低級アルキル−O−C(=O)−,置換基を有
していてもよいヘテロ環又はOH基である。「低級アル
キル」は直鎖状または分枝状の炭素数1〜6の低級アル
キル基が好ましく,たとえばメチル,エチル,n−プロ
ピル,イソプロピル,n−ブチル,イソブチル,sec
−ブチル,tert−ブチル,n−ペンチル,n−ヘキ
シルなどがあげられる。置換基を有してもよい低級アル
キル基−O−の置換基は,アリール基等の置換基が挙げ
られる。「低級アルキレン」は直鎖状または分枝状の炭
素数1〜6の低級アルキレン基が好ましく,たとえばメ
チレン,エチレン,プロピレン,イソプロピレン,ブチ
レン,ペンタメチレン,ヘキサメチレンなどがあげら
れ,好ましくは炭素数1〜3のアルキレンである。「ア
リール」は炭素数6〜12の芳香族炭素水素基が好まし
く,たとえばフェニル,α−ナフチル,β−ナフチル,
ビフェニリルなどがあげられる。更には,炭素数6−1
0のものが好ましい。「ハロゲン原子」としてはたとえ
ば,フッ素,塩素,臭素又はヨウ素原子などがあげられ
る。
【0010】「ハロゲノ低級アルキル」の低級アルキル
基は上記のC1-6アルキル基が好ましく,ハロゲノC1-6
アルキル基としてはたとえば,フルオロメチル,ジフル
オロメチル,トリフルオロメチル,クロロメチル,ジク
ロロメチル,トリクロロメチル,2−フルオロエチル,
2,2−ジフルオロエチル,2,2,2−トリフルオロ
エチル,2−クロロエチル,2,2−ジクロロエチル,
2,2,2−トリクロロエチル,2−ブロモエチル,2
−ヨードエチルなどがあげられ,トリフルオロメチルが
好ましい。「シクロアルキル基」は炭素数3〜10から
なる3〜8員脂環式炭化水素基が好ましく,たとえばシ
クロプロピル,シクロブチル,シクロペンチル,シクロ
ヘキシル,シクロヘプチル,シクロオクチルなどがあげ
られる。「ヘテロ環」とは,窒素原子,酸素原子又は硫
黄原子から選択されるヘテロ原子1乃至4個を含む5又
は6員ヘテロアリール基或いは飽和ヘテロ環,または,
ベンゼン環や他のヘテロ環と縮合した2環系ヘテロアリ
ール基,を意味し,該ヘテロアリールとしては,ピロー
ル,イミダゾール,ピラゾール,ピリジン,ピラジン,
ピリミジン,ピリダジン,トリアゾール,チオフェン,
チオピラン,フラン,ピラン,ジオキソラン,チアゾー
ル,イソチアゾール,チアジアゾール,チアジン,オキ
サゾール,イソキサゾール,オキサジアゾール,フラザ
ン,ジオキサゾール,オキサジン,オキサジアジン,ジ
オキサジン等が挙げられ,飽和ヘテロ環としては,ピロ
リジニル基,ピペリジニル基,ピペラジニル基,モルホ
リニル基,チオモルホリル基等が挙げられ,縮合したヘ
テロアリールとしてはインドール,イソインドール,イ
ンダゾール,キノリン,キナゾリン,キノキサリン,イ
ソキノリン,ベンゾイミダゾール,ベンゾチオフェン,
ベンゾチアゾール,ベンゾフラン,ベンゾフラザン,イ
ミダゾピリジン,イミダゾピラジン,ピリドピリジン,
フタラジン,ナフチリジン,インドリジン,プリン,キ
ノリジン,シンノリン,イソクロマン,クロマン等が挙
げられる。好ましくは,ピリジン,ピリミジン,チオフ
ェン,フラン等の窒素原子,酸素原子又は硫黄原子から
選択されるヘテロ原子1乃至2個を含む5又は6員ヘテ
ロアリール基である。
【0011】「m=1のとき,R4とR5が一体となって
他のヘテロ原子を有していてもよい5又は6員ヘテロ環
を形成しても良い」とは,R4が結合している窒素原子
の他に,窒素原子,酸素原子又は硫黄原子から選択され
るヘテロ原子1乃至3個を含む5又は6員ヘテロアリー
ル基或いは飽和ヘテロ環を意味し,オキソ基等の置換基
を有していてもよい。具体的には該ヘテロアリールとし
ては,ピロール,イミダゾール,ピラゾール,ピリジ
ン,ピラジン,ピリミジン,ピリダジン,トリアゾール
等が,飽和ヘテロ環としては,ピロリジニル基,ピペリ
ジニル基,ピペラジニル基,モルホリル基,チオモルホ
リル,1,4−ジアゼパン,チオモルホリン−1−オキ
シド,チオモルホリン−1,1−ジオキシド,1,4−
オキサゼパン基等が挙げられる。好ましくはR4が結合
している窒素原子の他に,窒素原子,酸素原子又は硫黄
原子から選択されるヘテロ原子1個を含む5又は6員飽
和ヘテロ環であり,更に好ましくはチオモルホリノ基で
ある。「R6及びR8,R9及びR10,又はR13及びR14
はそれぞれ一体となって他のヘテロ原子を有していても
よく置換基を有していてもよい含窒素シクロアルキル」
とは,R6及びR8,R9及びR10,又はR13及びR14
結合している窒素原子の他に,他のへテロ原子として窒
素原子,酸素原子又は硫黄原子から選択されるヘテロ原
子1個を含んでいても良い5又は6員飽和ヘテロ環であ
り,オキソ基,低級アルキル,アリール等の置換基を1
−2個有していてもよい。好ましくは,ピロリジノ,ピ
ペリジノ,モルホリノ,ピペラジン,チオモルホリノ基
である。本発明化合物において3級アミン又はスルフィ
ドを有する化合物は当該窒素原子又は硫黄原子が適当な
酸化段階にオキシド化されていてもよく,それらのオキ
シド化誘導体をすべて包含するものである。
【0012】本発明化合物(I)は,アミド結合に基づ
く幾何異性体が存在する。置換基の種類によっては,1
個乃至複数個の炭素,窒素,硫黄等の不斉中心や軸不斉
を有する場合もあり,これに基づく(R)体,(S)体
等の光学異性体,ラセミ体,ジアステレオマー等が存在
する。また,置換基の種類によっては,二重結合を有す
るので,(Z)体,(E)体等や,さらにシクロヘキサ
ン等に基づくシス体,トランス体等の幾何異性体が存在
する。本発明は,これらの異性体の分離されたものある
いは混合物を全て包含する。本発明化合物は塩を形成す
る。具体的には,無機酸若しくは有機酸との酸付加塩,
あるいは無機若しくは有機塩基との塩であり,製薬学的
に許容しうる塩が好ましい。これらの塩としては,具体
的には塩酸,臭化水素酸,ヨウ化水素酸,硫酸,硝酸若
しくは燐酸等の鉱酸,またはギ酸,酢酸,プロピオン
酸,シュウ酸,マロン酸,コハク酸,フマル酸,マレイ
ン酸,乳酸,リンゴ酸,酒石酸,クエン酸,メタンスル
ホン酸,エタンスルホン酸,ベンゼンスルホン酸若しく
は,トルエンスルホン酸等の有機酸,又はアスパラギン
酸若しくはグルタミン酸などの酸性アミノ酸との付加
塩,ナトリウム,カリウム,マグネシウム,カルシウ
ム,アルミニウム,リチウムなど無機塩基,メチルアミ
ン,エチルアミン,エタノールアミンなどの有機塩基,
リジン,オルニチンなどの塩基性アミノ酸との塩等を挙
げることが出来る。更に4級アンモニウム塩であること
もできる。4級アンモニウム塩は,具体的には低級アル
キルハライド,低級アルキルトリフラート,低級アルキ
ルトシラートまたはベンジルハライド等であり,好まし
くはメチルヨージドまたはベンジルクロリド等である。
更に,本発明化合物は水和物,エタノール等との溶媒和
物や結晶多形を形成することができる。
【0013】(製造法) 第一製法
【化3】 (式中の記号は,前記のとおりである。) 本製造法は,一般式(II)で示される置換アミン又は
その塩と,一般式(III)で示される化合物又はその
反応性誘導体とを反応させ,保護基を有するときは保護
基を除去する事により本発明化合物(I)を製造する方
法である。化合物(III)の反応性誘導体としては,
カルボン酸のメチルエステル,エチルエステル,イソブ
チルエステル,tert−ブチルエステル,などの通常
のエステル,pーニトロフェニルエステルなどのフェニ
ルエステル,酸クロリド,酸ブロミドの如き酸ハライ
ド,酸アジド,2,4ージニトロフェノールなどのフェ
ノール系化合物や1ーヒドロキシスクシンイミド,1−
ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)などのN−
ヒドロキシアミン系化合物等と反応させて得られる活性
エステル,対称型酸無水物,アルキル炭酸ハライドなど
のハロカルボン酸アルキルエステルやピバロイルハライ
ドなどと反応させて得られる有機酸系混合酸無水物や,
トリフェニルホスフィンなどの有機燐化合物とN−ブロ
モスクシンイミド等の活性化剤の組み合わせで得られる
燐酸系の混合酸無水物などの混合酸無水物,スルホニル
クロリド,イソシアナートが挙げられる。
【0014】またカルボン酸を遊離酸で反応させると
き,又は活性エステルを単離せずに反応させる時など,
ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC),カルボニ
ルジイミダゾール,ジフェニルホスホリルアジド,ジエ
チルホスホリルシアニドや1ーエチルー3−(3ージメ
チルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(WSC)
等の縮合剤を使用するのが好適である。特に本発明にお
いては酸クロリド法,活性エステル化剤との共存下に反
応させる方法,イソシアナート及びチオイソシアナート
との縮合反応が有利である。尚,イソシアナートは,カ
ルボン酸,アミド,酸ヒドラジド等のカルボン酸誘導体
から既知の転移反応を利用することにより合成すること
が出来る。カルボン酸からイソシアナートに変換する際
は,一旦酸クロリドや混合酸無水物等に変換した後アジ
化ナトリウム等と反応させ,酸アジドを得,ついで加熱
等によりイソシアナートへと変換する方法が有利であ
る。またこの際ジフェニルホスホリルアジド(DPP
A)等を使用すると一挙にイソシアナートへと変換が可
能である。また,カルボン酸および(II)共存下にD
PPAを作用させることにより(I)を得ることも可能
である。一方,対応するアミン誘導体をホスゲン,また
はホスゲン等価体と反応させ,イソシアナートとする事
も可能である。このような等価体としてホスゲンダイマ
ー,トリホスゲン,カルボニルジイミダゾールや,ジt
ert−ブチルジカーボナート(DIBOC)および4
−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP)の
組み合わせ等が挙げられる。またチオイソシアナート
も,チオホスゲンやチオカルボニルジイミダゾール等を
利用した公知の反応を利用することにより,合成可能で
ある。また,対応するアミン誘導体を,一旦フェニルカ
ーボナートに代表される脱離基を有する活性な中間体に
誘導した後,(II)と反応させる事により(I)を得
ることもできる。反応は使用する反応性誘導体や縮合剤
などによっても異なるが,通常ジクロロメタン,ジクロ
ロエタン,クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素類,
ベンゼン,トルエン,キシレン等の芳香族炭化水素類,
エーテル,テトラヒドロフラン等のエーテル類,酢酸エ
チルエステル等のエステル類,アセトニトリル,N,N
−ジメチルホルムアミド(DMF),N,N−ジメチル
アセトアミド,N−メチルピロリドンやジメチルイミダ
ゾリジノン等の反応に不活性な有機溶媒中,反応性誘導
体によっては冷却下,冷却下乃至室温下,又は室温乃至
加熱下に行われる。
【0015】尚,反応に際して,置換アミン(II)を
過剰に用いたり,N−メチルモルホリン,トリメチルア
ミン,トリエチルアミン,N,N−ジメチルアニリン,
ピリジン,DMAP,ピコリン,ルチジン,コリジン,
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DB
U)などの塩基の存在下に反応させるのが,反応を円滑
に進行させる上で有利な場合がある。ピリジンなどは溶
媒とすることもできる。この際分子内に存在する酸素原
子,硫黄原子,窒素原子等は保護基と結合していること
が望ましい場合があり,このような保護基としてはGree
ne及びWuts著,「Protective Groups in Organic Synth
esis」第2版に記載の保護基等を挙げることができ,こ
れらを反応条件に応じて適宜使い分けることができる。
【0016】第二製法
【化4】 (式中の記号は,前記のとおりである。) 本製造法は,一般式(II)で示される置換アミン又は
その塩を,Xを有する,または等価な反応性化合物と反
応させた後,一般式(IV)で示される化合物を作用さ
せ,保護基を有するときは保護基を除去する事により本
発明化合物(I)を製造する方法である。Xを有する,
または等価な反応性化合物として,生成物が尿素誘導体
の際は,ホスゲン,ホスゲンダイマー,トリホスゲン,
カルボニルジイミダゾールまたは公知の等価体が使用可
能である。生成物がスルファミド誘導体の場合には,ス
ルファミドやスルフリルクロリド等の公知の試薬が使用
可能である。尚反応に際し,第一製法で示した条件が使
用可能である。
【0017】第三製法
【化5】 (式中,Qはフッ素,塩素,臭素,ヨウ素等ハロゲン,
又はトリフルオロメタンスルホナート,ベンゼンスルホ
ナート等の脱離基を表す。) 本製造法は,一般式(VI)で示される置換アミン又は
その塩と,一般式(V)で示される化合物を反応させ,
本発明化合物(I)を製造する方法である。
【0018】尚,反応に際して,置換アミン(VI)を
過剰に用いたり,N−メチルモルホリン,トリメチルア
ミン,トリエチルアミン,ジイソプロピルエチルアミ
ン,N,N−ジメチルアニリン,ピリジン,DMAP,
ピコリン,ルチジン,1,8−ビストリメチルアミノナ
フタレン,DBUなどの有機塩基又は炭酸カリウム,炭酸
ナトリウム,炭酸カルシウム,炭酸水素ナトリウム,水
酸化ナトリウム,炭酸セシウム等の無機塩基の存在下に
反応させるのが,反応を円滑に進行させる上で有利な場
合がある。ピリジンなどは溶媒とすることもできる。更
に触媒として有機金属触媒を用いることも好適である。
反応は使用する基質や条件によっても異なるが,通常ジ
クロロメタン,ジクロロエタン,クロロホルムなどのハ
ロゲン化炭化水素類,ベンゼン,トルエン,キシレン等
の芳香族炭化水素類,エーテル,テトラヒドロフラン等
のエーテル類,酢酸エチルエステル等のエステル類,エ
タノール,メタノール等のアルコール性溶媒,アセトニ
トリル,DMF,N,N−ジメチルアセトアミド,N−
メチルピロリドン,N,N−ジメチルイミダゾリジノン
やジメチルスルホキシド等の反応に不活性な有機溶媒
中,反応性誘導体によっては冷却下,冷却下乃至室温
下,又は室温乃至加熱下に行われる。
【0019】第四製法
【化6】 (式中の記号は,前記のとおりである。) 本製造法は,一般式(I’:R4=H)で示される本発
明化合物をアルキル化またはアシル化し,本発明化合物
(I)を製造する方法である。本反応において,ヨウ化
メチル,ヨウ化エチル,ベンジルブロミドなどのハロゲ
ン化アルキル,硫酸ジメチルなどの硫酸エステル,メタ
ンスルホナート,メチル トリフルオロメタンスルホナ
ートなどのスルホナート類のようなアルキル化剤が使用
可能である。又はアセチルクロリドの様な酸クロリド,
無水酢酸等の酸無水物の様なアシル化剤が使用される。
この際トリエチルアミン,ジイソプロピルエチルアミ
ン,ピリジン,リチウムジイソプロピルアミン,ソジウ
ムヘキサメチルジシラジド等の有機塩基,炭酸ナトリウ
ム,炭酸カリウム,炭酸カルシウム,炭酸水素ナトリウ
ム,水酸化ナトリウム,水素化ナトリウムなどの無機塩
基を用いてもよい。反応は,通常ジクロロメタン,ジク
ロロエタン,クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素
類,ベンゼン,トルエン,キシレン等の芳香族炭化水素
類,エーテル,テトラヒドロフラン等のエーテル類,酢
酸エチルエステル等のエステル類,DMFやN,N−ジ
メチルアセトアミドやジメチルスルホキシド等の反応に
不活性な有機溶媒中,反応性誘導体によっては冷却下,
冷却下乃至室温下,又は室温乃至加熱下に行われる。
【0020】第五製法
【化7】 (式中の記号は,前記のとおりである。) 本製造法は,一般式(VII)で示される化合物を環化
させて,本発明化合物(I)を製造する方法である。本
反応に置いて,アルデヒド又はケトン及びアセタール,
ケタール,チオケタール等のカルボニル等価体が環化に
使用される。反応は一般に酸性条件又は塩基性条件が使
用可能であり, 通常ジクロロメタン,ジクロロエタ
ン,クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素類,ベンゼ
ン,トルエン,キシレン等の芳香族炭化水素類,エーテ
ル,テトラヒドロフラン等のエーテル類,酢酸エチルエ
ステル等のエステル類,DMFやN,N−ジメチルアセ
トアミドやジメチルスルホキシド等の反応に不活性な有
機溶媒中,反応性誘導体によっては冷却下,冷却下乃至
室温下,又は室温乃至加熱下に行われる。中でも酢酸,
トリフルオロ酢酸等の有機酸が特に好適である。
【0021】上記の製法に従って合成した,本発明化合
物は,公知の反応を用いた官能基等の変換により,他の
本発明化合物に変換可能であり,その一部を製造例に示
した。このようにして製造された本発明化合物は,遊離
のまま,その塩,その水和物,その溶媒和物,あるいは
結晶多形の物質として単離精製される。本発明化合物
(I)の塩は,常法の造塩反応に付すことにより製造す
ることもできる。単離精製は,抽出,濃縮,留去,結晶
化,濾過,再結晶,各種クロマトグラフィー等の通常の
化学操作を適用して行われる。各種の異性体は,適当な
原料化合物や反応剤または反応条件を使用することによ
り選択的に合成するか,または異性体間の物理的性質の
差を利用して分離することができる。例えば,光学異性
体は適当な原料を選択することにより,あるいはラセミ
化合物の光学分割法(例えば,一般的な光学活性な塩基
とのジアステレオマー塩に導き,光学分割する方法等)
により,立体化学的に純粋な異性体に導くことができ
る。本発明化合物又はその塩の1種又は2種以上を有効
成分として含有する製剤は,通常製剤化に用いられる担
体や賦形剤,その他の添加剤を用いて調製される。
【0022】投与は錠剤,丸剤,カプセル剤,顆粒剤,
散剤,液剤等による経口投与,あるいは静注,筋注等の
注射剤,坐剤,経皮等による非経口投与のいずれの形態
であってもよい。投与量は症状,投与対象の年令,性別
等を考慮して個々の場合に応じて適宜決定されるが,通
常経口投与の場合成人1日当り0.01〜50mg程
度,非経口投与の場合成人1日当り0.001〜5mg
程度であり,これを1回で,あるいは2〜4回に分けて
投与する。本発明による経口投与のための固体組成物と
しては,錠剤,散剤,顆粒剤等が用いられる。このよう
な固体組成物においては,一つまたはそれ以上の活性物
質が,少なくとも一つの不活性な希釈剤,例えば乳糖,
マンニトール,ブドウ糖,ヒドロキシプロピルセルロー
ス,微結晶セルロース,デンプン,ポリビニルピロリド
ン,メタケイ酸アルミン酸マグネシウムと混合される。
組成物は,常法に従って,不活性な希釈剤以外の添加
剤,例えばステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤や
繊維素グルコール酸カルシウムのような崩壊剤,ラクト
ースのような安定化剤,グルタミン酸又はアスパラギン
酸のような溶解補助剤を含有していてもよい。錠剤又は
丸剤は必要によりショ糖,ゼラチン,ヒドロキシプロピ
ルセルロース,ヒドロキシプロピルメチルセルロースフ
タレート等の糖衣又は胃溶性あるいは腸溶性物質のフィ
ルムで被膜してもよい。
【0023】経口投与のための液体組成物は,薬剤的に
許容される乳濁剤,溶液剤,懸濁剤,シロップ剤,エリ
キシル剤等を含み,一般的に用いられる不活性な希釈
剤,例えば精製水,エタノールを含む。この組成物は不
活性な希釈剤以外に湿潤剤,懸濁剤のような補助剤,甘
味剤,風味剤,芳香剤,防腐剤を含有していてもよい。
非経口投与のための注射剤としては,無菌の水性又は非
水性の溶液剤,懸濁剤,乳濁剤を包含する。水性の溶液
剤,懸濁剤としては,例えば注射用蒸留水及び生理食塩
水が含まれる。非水溶性の溶液剤,懸濁剤としては,例
えばプロピレングリコール,ポリエチレングリコール,
オリーブ油のような植物油,エタノールのようなアルコ
ール類,ポリソルベート80(商品名)等がある。この
ような組成物はさらに防腐剤,湿潤剤,乳化剤,分散
剤,安定化剤(例えば,ラクトース),溶解補助剤(例
えば,グルタミン酸,アスパラギン酸)のような補助剤
を含んでいてもよい。これらは例えばバクテリア保留フ
ィルターを通す濾過,殺菌剤の配合又は照射によって無
菌化される。また,これらは無菌の固体組成物を製造
し,使用前に無菌水又は無菌の注射用溶媒に溶解して使
用することもできる。
【0024】以下に製造例を掲記し,本発明を更に詳細
に説明する。本発明は,これらの製造例に何ら制限され
るものではない。なお,製造例で用いられる原料化合物
の製造方法を参考例として説明する。
【0025】参考例1−1 トランス−4−(2,5−ジメチルピペラジン−1−イ
ル)−2−トリフルオロメチルベンゾニトリル 4−フルオロ−2−トリフルオロメチルベンゾニトリル
1gとトランス−2,5−ジメチルピペラジン2.4g
を,DMF30mlに溶解し,80℃にて一昼夜加熱し
た。反応溶液に水を加え,酢酸エチルで抽出し,無水硫
酸ナトリウム上乾燥後,減圧にて溶媒を留去した。残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−にて精製し,
クロロホルム−メタノ−ル(10:1,v/v)溶出部
より表題化合物1.3gを得た。参考例1−1と同様
に,参考例1−2乃至1−17を合成した。これらの構
造及び物性値は表1乃び表2に示す。 参考例2 t−ブチル 3−メチルピペラジン−1−カルボキシレ
−ト 氷冷下でDIBOC10.9gのテトラヒドロフラン
(THF)溶液15mlを2−メチルピペラジン10g
のTHF溶液150mlに加えた。一夜攪拌後,溶媒を
減圧下留去した。残渣に水を加え,酢酸エチルで抽出
後,有機層を洗浄乾燥し,減圧下溶媒を留去する事によ
り表題化合物8.94gを黄色油状物質として得た。
【0026】参考例3 t−ブチル 4−(4−シアノ−3−トリフルオロメチ
ルフェニル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシ
レ−ト 参考例2で合成したt−ブチル−3−メチルピペラジン
−1−カルボキシレ−ト4.46g,4−フルオロ−2
−トリフルオロメチルベンゾニトリル6.74g,及び
ジイソプロピルエチルアミン7.76mlをDMF50
ml中,100℃で2日間攪拌した。反応液を水で希釈
し,酢酸エチルで抽出後,有機層を洗浄後乾燥し,減圧
下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィ−に付しヘキサン−酢酸エチル(3:1,v/
v)を用いて溶出し,表題化合物5.6gを白色結晶と
して得た。 参考例4 4−(2−メチルピペラジン−1−イル)−2−トリフ
ルオロメチルベンゾニトリル 参考例3で合成したt−ブチル 4−(4−シアノ−3
−トリフルオロメチルフェニル)−3−メチルピペラジ
ン−1−カルボキシレ−ト2.85gをトリフルオロ酢
酸50ml中,0℃〜室温で2時間攪拌した。溶媒を減
圧下留去し,飽和重曹水で中和後酢酸エチルで抽出後,
有機層を洗浄乾燥し,溶媒を減圧下留去した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィ−を用いて精製し,ク
ロロホルム−メタノ−ル−28%アンモニア水(10:
1:0.1,v/v/v)溶出部より,表題化合物5.
6gを薄黄白色結晶として得た。参考例2乃至4の物性
値は表3のTable4に示す。
【0027】参考例5−1 4−(4−ベンジル−2−エチル−3−オキソピペラジ
ン−1−イル)−2−トリフルオロメチルベンゾニトリ
ル ジイソプロピルアミン0.94mlを無水THF10m
lに溶解し,−20℃で1.47Mのブチルリチウム/
ヘキサン溶液4.5mlを加え,10分間攪拌した後−
78℃に冷却した。参考例1−15で合成した4−(4
−ベンジル−3−オキソピペラジン−1−イル)−2−
トリフルオロメチルベンゾニトリル2gの無水THF溶
液20mlを滴下し,20分間攪拌後,ヨウ化エチル
0.67mlを加えた。−10℃まで昇温させた後,反
応液を飽和塩化アンモニウム水溶液中に注ぎ,酢酸エチ
ルで抽出後,有機層を洗浄した後乾燥し,溶媒を減圧下
留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−
を用いて精製し,ヘキサン−酢酸エチル(1:1,v/
v)溶出部より,表題化合物1.5gを白色泡状物質と
して得た。参考例5−1と同様に,参考例5−2及び5
−3を合成した 参考例6−1 4−(4−ベンジル−2−エチルピペラジン−1−イ
ル)−2−トリフルオロメチルベンゾニトリル 参考例5−1で合成した4−(4−ベンジル−2−エチ
ル−3−オキソピペラジン−1−イル)−2−トリフル
オロメチルベンゾニトリル1.47gの無水THF溶液
30ml中に0℃にて1Mボラン−THF溶液5mlを
滴下し,4時間攪拌した。メタノール10ml,1規定
塩酸38mlを加え攪拌した後,反応液を減圧下濃縮
し,飽和重曹水で中和後酢酸エチルで抽出し,有機層を
洗浄後乾燥し,溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィ−を用いて精製し,ヘキサン
−酢酸エチル(5:1,v/v)溶出部より,表題化合
物0.67gを黄色油状物質として得た。参考例6−1
と同様に,参考例6−2及び6−3を合成した。
【0028】参考例7−1 4−(2−エチルピペラジン−1−イル)−2−トリフ
ルオロメチルベンゾニトリル 参考例6−1で合成した4−(4−ベンジル−2−エチ
ルピペラジン−1−イル)−2−トリフルオロメチルベ
ンゾニトリル0.65gおよび10%パラジウムカーボ
ン65mgをメタノール中,常圧水素雰囲気下室温で6
時間攪拌した。不溶物をセライトを用いて濾別し,濾液
を減圧下濃縮後,残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィ−を用いて精製し,クロロホルム−メタノ−ル−2
9%アンモニア水(10:1:0.1,v/v/v)溶
出部より,表題化合物0.46gを黄色油状物質として
得た。参考例7−1と同様に,参考例7−2及び7−3
を合成した参考例5−1乃至参考例7−3の構造及び物
性値を表3乃び表4のTable5に示す。 参考例8 トランス−4−(2,5−ジメチルピペラジン−1−イ
ル)フタロニトリル 4−ヒドロキシフタロニトリル1.52gをアセトニト
リル30.0mlに溶解し,トリエチルアミン2.1m
lを加え,−10℃にて攪拌した。反応液に無水トリフ
ルオロメタンスルホン酸1.8mlを加え,0℃にて3
0分攪拌した後,室温に昇温し,DMF15mlを加え
2時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し,残渣に酢酸エチ
ルを加え,飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し,有
機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し
た後,残渣をアセトニトリル20mlに溶解し,2,5
−トランスジメチルピペラジン2.30gを加え,2時
間加熱還流し,室温にて一晩攪拌した。減圧下溶媒を留
去し,残渣に酢酸エチル100mlを加え,飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液,飽和食塩水で洗浄し,硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し,表題化合物を得
た。
【0029】参考例9−1 1−[2−(4−シアノ−3−トリフルオロメチルアニ
リノ)−1,1−ジメチルエチル]−3−(4−フルオ
ロフェニル)ウレア 4−(2−アミノ−2−メチルプロピルアミノ)−2−
トリフルオロメチルベンゾニトリルをジクロロメタン6
0mlに溶解し,4−フルオロフェニルイソシアナ−ト
0.49mlを滴下し,室温にて1時間攪拌した。析出
した結晶を濾取し,ジクロロメタンにて洗浄後乾燥し,
表題化合物1.30gを得た。参考例9−1と同様に,
以下の参考例9−2を合成した1−[4−(4−シアノ
−3−トリフルオロメチルアニリノ)ブチル]−3−
(4−フルオロフェニル)ウレア 参考例10 ベンジル 3−メチルピペラジン−1−カルボキシレー
ト 2−メチルピペラジン4gをジクロロメタン40mlに
溶解し,−78℃にてベンジルクロロホルメート1.7
1gを滴下した。1時間攪拌後水を加え洗浄し,乾燥後
溶媒を留去し,表題化合物2.0gを得た。
【0030】参考例11−1 (2S,5R)−4−(2,5−ジメチルピペラジン−
1−イル)−2−トリフルオロメチルベンゾニトリル (+/−)−トランス−4−(2,5−ジメチルピペラ
ジン−1−イル)−2−トリフルオロメチルベンゾニト
リル10gをエタノール−水混合溶媒20mlに溶解し,(−)
−ジベンゾイル−L−酒石酸[(−)−DIBETA]6.6gを用い
て分別再結晶を繰り返し塩を得た。この塩を5規定の水
酸化ナトリウム溶液に加え,遊離した油状物を酢酸エチ
ルで抽出した後,溶媒を留去して表題化合物2gを得た。 参考例11−2 (+)−ジベンゾイル−D−酒石酸を用いて参考例11
−1と同様の操作により(2R,5S)−4−(2,5−
ジメチルピペラジン−1−イル)−2−トリフルオロメ
チルベンゾニトリルを得た。
【0031】参考例12−1 (3S,6R)−1−ベンジル−3,6−ジメチルピペ
ラジン−2,5−ジオン 0℃に冷却したDCC1.07gのジクロロメタン50ml溶液
にN−tert−ブトキシカルボニル−L−アラニン0.98g
を加え,5分間攪拌した。この溶液にN−ベンジル−D
−アラニン メチルエステル1.0gのジクロロメタン10ml
溶液を加え,室温にて2日間攪拌した。白色の沈殿物を
濾別し,ジエチルエーテルで洗浄し,濾液を濃縮した。
残渣を減圧下乾燥し,ジクロロメタン30mlを加え,0℃
に冷却し,トリフルオロ酢酸5 mlを加え室温で3時間攪
拌した。反応液を飽和重曹水で中和した後,クロロホル
ムで抽出し,無水硫酸マグネシウムで乾燥,濾過の後,
濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
に付しn−ヘキサン−酢酸エチル(1:5, v/v)で精製
し表題化合物1.0gを無色の油状物として得た。 参考例12−2 (2R,5S)−1−ベンジル−2,5−ジメチルピペ
ラジン (3S,6R)−1−ベンジル−3,6−ジメチルピペ
ラジン−2,5−ジオン1.0 gのTHF30 ml溶液にアル
ゴン雰囲気下,0℃にてリチウムアルミニウムヒドリド
0.57gを加え,加熱還流条件下一晩攪拌した。反応液を
0℃に冷却し,水1.0mlを滴下した後,10%水酸化ナ
トリウム水溶液1.0mlを滴下し,さらに水1.0mlを加え3
0分間攪拌した。沈殿物を濾別し酢酸エチルで洗浄後,
濾液を10%炭酸カリウム水溶液,飽和食塩水で洗浄し
無水硫酸マグネシウムで乾燥,濾過の後,濃縮した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付しクロロ
ホルム−メタノール−28%アンモニア水(25:1:
0.1, v/v/v)溶出部より表題化合物0.75 gを黄色の油
状物として得た。
【0032】参考例12−3 (2S,5R)−4−(4−ベンジル−2,5−ジメチ
ルピペラジン−1−イル)−2−トリフルオロメチルベ
ンゾニトリル (2R,5S)−1−ベンジル−2,5−ジメチルピペ
ラジン0.63 gのピリジン15ml溶液に4−フルオロ−2−
トリフルオロメチルベンゾニトリル0.7 gを加え,90
℃で2日間攪拌した。反応液を濃縮し,残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製し,n−ヘキサン−
酢酸エチル(9:2, v/v)より表題化合物320mgを白色の
固体として得た。 参考例12−4 (2S,5R)−4−(2,5−ジメチルピペラジン−
1−イル)−2−トリフルオロメチルベンゾニトリル (2S,5R)−4−(4−ベンジル−2,5−ジメチ
ルピペラジン−1−イル)−2−トリフルオロメチルベ
ンゾニトリル0.31 gのジクロロエタン20 ml溶液に1-ク
ロロエチル クロロホルメート0.92 mlを加え,加熱還流
条件下2日攪拌した。反応液を濃縮し,メタノール20 m
lを加え加熱還流条件下1日攪拌した。反応液を濃縮
し,残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し
クロロホルム−メタノール(9:1, v/v)で精製し,表
題化合物0.19 gを黄色油状物として得た。本化合物の比
旋光度及び光学活性HPLCカラム(ダイセル化学工業,CHI
RALCEL OD-H)での保持時間は,参考例11−1の(−)−
DIBETAを用いて分割した化合物に一致した。
【0033】参考例13 6−トリフルオロメチルニコチン酸 5−シアノ−2−トリフルオロメチルピリジン2.9gおよ
び濃塩酸30mlを90度にて13時間攪拌した。反応溶液
を室温まで放冷し水を加え,次いで28%アンモニア水
にてpHを2−3に調整した。析出した結晶を濾取した
後,水にて洗浄し表題化合物2.22gを得た。 参考例14 2−メトキシカルボニルイソニコチン酸 ピリジン−2,4−ジカルボン酸5.0gのメタノール50ml
溶液に濃硫酸1.7mlを加え,1時間10分加熱還流し
た。冷後,氷水に注ぎ,5℃で3時間攪拌し析出した白
色固体を濾取した。本品5.7gをメタノール100mlに加熱
溶解し,冷後室温で攪拌した。析出した白色固体を濾取
し表題化合物2.5gを得た。
【0034】参考例15 3−シアノ−6−シクロプロピル−2−オキソ−1,2
−ジヒドロピリジン−4−カルボン酸エチルエステル 4−シクロプロピル−2,4−ジオキソ−ブチル酸エチ
ルエステル41.9gのエタノール300ml溶液に室温攪拌下,
2−シアノアセタミド19.2gを加えた。65℃に昇温さ
せ,試薬を完全に溶解させた後,ピペラジン7.4mlを滴
下した。1時間後,室温まで冷却させ,さらに15時間
30分攪拌した。析出した結晶を濾取した後,ジエチル
エーテルを用いて洗浄し表題化合物24.1gを得た。この
化合物はこれ以上の精製を行うことなく次の反応に用い
た。 参考例16 2−シクロプロピル−6−メトキシイソニコチン酸メチ
ルエステル 3−シアノ−6−シクロプロピル−2−オキソ−1,2
−ジヒドロピリジン−4−カルボン酸エチルエステル1
2.0gの濃塩酸100ml溶液を5時間40分加熱還流した。
冷後,溶媒留去し粗カルボン酸15.0gを得た。本化合物1
3.9gをベンゼン250mlに懸濁し室温攪拌下,ヨウ化メチ
ル7.7ml,炭酸銀19.9gを順次加え50℃に昇温させた。
74時間後,室温まで冷却させセライトを用いて濾過
後,溶媒留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィ−にて精製し,酢酸エチル−ヘキサン(1:
6,v/v)溶出部より表題化合物957mgを得た。
【0035】参考例17 4−アミノ−2−ブロモピリジン 67%エタノール水溶液450 ml中に2−ブロモ−4−ニト
ロピリジンN−オキシド 8.78 g,鉄粉11.2 gおよび塩
化アンモニウム1.2 gを順次添加した後,約30分間加熱
還流させた。不溶物を濾去して得られた濾液を減圧留去
し,生じた残留物に適量の飽和重曹水を注ぎ酢酸エチル
にて抽出した。有機層を水洗・乾燥させ,減圧留去によ
り生じた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにて精製し,クロロホルム-メタノール-28%アンモ
ニア水 (200:9:1, v/v/v)溶出部より,淡橙色結晶の表
題化合物4.4 gを得た。 参考例18 4−アミノ−2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)ピ
リミジン t−ブタノール150 ml中に2,4−ジアミノピリミジン
5.52 gを添加し,約60℃に加温して溶解させた後,室温
まで放冷させ,続いてDIBOC12.38 gを添加後,約
3日間室温攪拌した。減圧留去により生じた粗生成物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し,クロ
ロホルム-メタノール-28%アンモニア水(200:9:1, v/v/
v)溶出部より,白色結晶の表題化合物7.02 gを得た。
【0036】参考例19 2−シアノ−4−ピリジルカルバミン酸t−ブチルエス
テル 2−シアノイソニコチン酸1.5gのt−ブタノール100ml
溶液に室温攪拌下,トリエチルアミン1.8ml,DPPA2.8ml
を順次加え,4時間25分加熱還流した。室温まで冷却
させ,反応溶液に水を加え,酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し,無水硫
酸ナトリウムを用いて乾燥後,減圧にて溶媒を留去し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−にて
精製し,酢酸エチル−ヘキサン(1:2,v/v)溶出部よ
り表題化合物1.34gを得た。 参考例20 2−アセチル−4−ピリジルカルバミン酸t−ブチルエ
ステル 2−シアノ−4−ピリジルカルバミン酸t−ブチルエス
テル1.58gのTHF30ml溶液に氷冷攪拌下,メチルマグ
ネシウムブロミド-3Mジエチルエーテル溶液7.2mlを加
えた。40分後1規定塩酸水溶液を加え,室温まで冷却
させ酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液で洗浄し,無水硫酸ナトリウムを用いて乾
燥後,減圧にて溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィ−にて精製し,酢酸エチル−ヘキ
サン(1:2,v/v)溶出部より表題化合物1.16gを得
た。
【0037】参考例21 5−アミノメチル−2−メトキシピリジン 5−シアノ−2−メトキシピリジン1.00gをエタノール3
0ml及び28%アンモニア水10mlに溶解し,ラネーニッ
ケル1gを添加し水素気流下常圧常温にて4時間攪拌し
た。セライトを用いて濾過した後溶媒を留去し,表題化
合物962mgを得た。 参考例22 2-(1-イミダゾリル)ピリジン N-オキシド イミダゾール0.76gをN,N-ジメチルホルムアミド7mlに添
加し,氷冷下90%リチウムヒドリド0.2gを添加後40分
攪拌した。次いで2−ブロモピリジン N-オキシド塩酸
塩2.17gを徐々に添加し,室温下約1時間攪拌,さらに8
0℃で約1時間加熱させた後,溶媒留去により得られた
混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し,
クロロホルム−メタノール-28%アンモニア水(10:0.
9:0.1,v/v/v)で溶出し,淡黄色結晶の表題化合物1.21
gを得た。
【0038】参考例23 2-(1-イミダゾリル)-4-ニトロピリジン N-オキシド 2-(1-イミダゾリル)ピリジン N-オキシド3.22gを濃硫酸
7.6gに添加し,氷冷下で発煙硝酸5.2gおよび濃硫酸2.6g
の混合液を徐々に滴下後,130℃で約2.5時間加熱させ
た。反応液を放冷させ氷冷水150g中に注いだ後,炭酸カ
リウムで中和し酢酸エチル300mlで抽出した。有機層を
乾燥後,濃縮して得られた混合物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーに付し,クロロホルム−メタノール-
28%アンモニア水(200:0.9:0.1,v/v/v)で溶出し,
黄色結晶の表題化合物0.12gを得た。 参考例24 4-アミノ-2-(1-イミダゾリル)ピリジン 2-(1-イミダゾリル)-4-ニトロピリジン N-オキシド0.12
gを70%エタノール水溶液14mlに懸濁させ,鉄粉0.32gお
よび塩化アンモニウム20mgを順次添加した後,100℃で
約20分加熱させた。反応後直ちに不溶物を濾去して,得
られた濾液を減圧留去することにより表題化合物0.1gを
得た。
【0039】参考例25 2-アミノメチル-6-クロロピリジン ラネーニッケル3.3gをエタノール30mlに懸濁し,2−シ
アノ−6−クロロピリジン1.42g及び28%アンモニア
水10mlを加え,水素気流下室温で4時間攪拌した。反応
混合物をセライトを用いて濾過し,濾液を濃縮し表題化
合物1.38gを混合物として得た。 参考例26 2−モルホリノイソニコチン酸メチル 2−クロロイソニコチン酸5.0g及びモルホリン6.91gを
イソプロパノール16mlに懸濁し,封管中150℃にて27
時間攪拌した。溶媒を留去し,次いでメタノール70ml及
び濃硫酸5mlを加え,6.5時間加熱還流した。溶媒を留去
しクロロホルムに溶解し,飽和重曹水で洗浄した。溶媒
留去後,得られた混合物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに付し,ヘキサン−酢酸エチル(4:1,v/
v)にて溶出し,表題化合物の結晶4.42gを得た。
【0040】参考例27 2−イソプロピルイソニコチン酸 4−シアノ−2−イソプロピルピリジン2.7gのエタノー
ル溶液50mlに8規定水酸化カリウム水溶液7.5mlを加
え,12時間加熱還流した。室温まで冷却させ,反応溶
液に水とジエチルエーテルを加え水層を分離した。水層
を4規定塩酸を用いてpHを3とし,食塩で飽和した。
酢酸エチル−イソプロパノール(5:1,v/v)混合溶液
で抽出し,無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥後,減圧
下溶媒を留去し表題化合物3.1gを得た。 参考例28 2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)イソニコチ
ン酸 2−クロロイソニコチン酸7.5g,ポタシウム−tert
−ブトキシド16g及び2,2,2−トリフルオロエタノー
ル100mlを封管中,170度にて5日攪拌した。溶媒を留去
した後水及び4規定塩酸を加えクロロホルムにて抽出し
た。溶媒を水洗し,無水硫酸マグネシウムにて乾燥後濃
縮し得られた結晶をヘキサンで洗浄し表題化合物7.7gを
得た。
【0041】参考例29 6―メチルアミノニコチン酸 6―クロロニコチン酸10g,40%メチルアミン水溶
液27mlのピリジン20ml溶液を封管中150度で
24時間加熱した。室温まで放冷後,水を加え1規定塩
酸水溶液でpH3に調整した。析出した結晶を濾取し,
表題化合物5.82gを灰白色結晶として得た。 参考例30 6―アセチルメチルアミノニコチン酸の合成 6―メチルアミノニコチン酸1.5gを無水酢酸20m
l中,1時間半加熱還流した。溶媒を減圧下留去し飽和
重曹水を加え,水層を酢酸エチルで洗浄後,濃塩酸を用
いてpH3に調整した。クロロホルムで抽出後,有機層
を洗浄,乾燥し,溶媒を減圧下留去し,表題化合物28
0mgを白色結晶として得た。
【0042】参考例31−1 2−イソプロポキシイソニコチン酸メチル 2―クロロイソニコチン酸5g,ソジウムイソプロポキ
シド6.5g及びイソプロパノール100mlを封管中
4日150度にて攪拌した。溶媒を留去した後,メタノ
ール200ml及び濃硫酸5mlを加え,15時間加熱
還流した。溶媒を濃縮した後,クロロホルムを加え,飽
和重曹水で洗浄した。溶媒留去後,得られた混合物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーに付し,ヘキサン−
酢酸エチル(10:1,v/v)にて溶出し表題化合物の
結晶2.5gを得た。参考例31−1と同様に参考例3
1−2を合成した。2−(2−モルホリノエトキシ)イ
ソニコチン酸メチル 参考例32−1 トランス−4−(2,5−ジメチルピペラジン−1−イ
ル)−2−メトキシベンゾニトリル THF5mlにポタシウム−tert−ブトキシド1.35g
及びメタノール0.48mlを加え,30分攪拌した。
次いで参考例1−4で合成したトランス−4−(2,5
−ジメチルピペラジン−1−イル)−2−フルオロベン
ゾニトリル934mgを加え,室温にて2日攪拌した。
飽和食塩水を加え酢酸エチルで抽出し,有機層を水洗し
たのち,溶媒を留去し,得られた混合物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付し,酢酸エチル−メタノ−
ル−28%アンモニア水(9:1:0.2,v/v/
v)にて溶出し表題化合物900mgを得た。参考例3
2−1と同様に参考例32−2及び32−3を合成し
た。 参考例32−2 トランス−4−(2,5−ジメチルピペラジン−1−イ
ル)−2−(2−メトキシエトキシ)ベンゾニトリル 参考例32−3 トランス−4−(2,5−ジメチルピペラジン−1−イ
ル)−2−(2−モルホリノエトキシ)ベンゾニトリル
【0043】参考例8乃至32の物性値を表4及び表5
のTable6に示す。上記参考例化合物の構造及び物性値を
以下の表に示す。なお,表中の記号は以下の意味を示
す。 Ref.No. :参考例番号 DATA :物理化学的性状 NMR :核磁気共鳴スペクトル(特に明記しない限り,DM
SO-d6, TMS内部標準で測定) MS :質量分析値 Me :メチル Et :エチル Ph :フェニル 備考 :R2,R3を有する化合物の立体配置(特に記載
のないものはラセミ体もしくは立体異性体のない化合物
を示す),又は塩を形成したも のについては塩を示
す。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】
【表4】
【0048】
【表5】
【0049】製造例1―1 トランス−4−(4−シアノ−3−トリフルオロメチル
フェニル)−4’−フルオロ−2,5−ジメチルピペラ
ジン−1−カルボキシアニリド 参考例1−1で合成したトランス−4−(2,5−ジメ
チルピペラジン−1−イル)−2−トリフルオロメチル
ベンゾニトリル300mgを,ジクロロメタン10ml
に溶解し,氷冷下p−フルオロベンズイソシアナート
0.13mlを滴下し,室温にて1時間攪拌した。反応
溶液を水洗した後,溶媒を留去し得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで精製し,クロロホルム
−メタノール(99:1,v/v)溶出部より表題化合
物390mgを無色油状物として得た。次いでアセトン
−ジイソプロピルエーテルより結晶化を行い,165m
gの無色結晶として得た。実施例1−1と同様に,実施
例1−2乃至1−56を合成した。 製造例2―1 トランス−4−(4−シアノ−3−トリフルオロメチル
フェニル)−2,5−ジメチル−N−(2−チエニル)
ピペラジン−1−カルボキサミド 2−テノイルクロリド0.32mlをアセトニトリル1
0mlに溶解し,氷冷下トリエチルアミン0.49ml
を加え,続いてアジ化ナトリウム290mgを加え,室
温にて3時間攪拌した。反応溶液を氷水に注ぎ,ジエチ
ルエーテルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し,
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し,淡
褐色の結晶を得た。得られた結晶をトルエン10mlに
溶解し,100℃で3時間攪拌した。反応溶液を放冷
し,アセトニトリル10mlを加えた後,参考例1−1
で合成したトランス−4−(2,5−ジメチルピペラジ
ン−1−イル)−2−トリフルオロメチルベンゾニトリ
ル450mgを加え,20分攪拌した。減圧下溶媒を留
去し,残渣を酢酸エチルに溶解し,飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液,水,飽和食塩水で順次洗浄し,硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し,残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製し,酢酸エチル−ヘ
キサン(1:1,v/v)溶出部より淡黄色の表題化合
物504mgを得た。製造例2−1と同様に,製造例2
−2乃至2−10を合成した。
【0050】製造例3−1 トランス−4−(4−シアノ−3−トリフルオロメチル
フェニル)−2,5−ジメチル−N−フェネチルピペラ
ジン−1−カルボキサミド ヒドロシンナミック酸180mgにアセトニトリル5
m,トリエチルアミン0.17ml,DPPA0.26
mlを加え,1.5時間加熱還流した。反応溶液を放冷
し,参考例1−1で合成したトランス−4−(2,5−
ジメチルピペラジン−1−イル)−2−トリフルオロメ
チルベンゾニトリル280mgを加え,室温にて1時間
攪拌した。減圧下溶媒を留去し,残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製し,酢酸エチル−クロロホ
ルム(2:1,v/v)溶出部より表題化合物204m
gを無色油状物として得た。製造例3−1と同様に,製
造例3−2乃至3−4を合成した。 製造例4 トランス−2’,4’−ジブロモ−4−(4−シアノ−
3−フルオロフェニル)−2,5−ジメチルピペラジン
−1−カルボキシアニリド 2,4−ジブロモアニリン300mgをTHF10ml
に溶解し,氷冷下トリホスゲン153mgを加えた後,
室温にて4時間攪拌した。次いで,参考例1−1で合成
したトランス−4−(2,5−ジメチルピペラジン−1
−イル)−2−フルオロベンゾニトリル427mgおよ
びトリエチルアミン460mgのTHF溶液5mlを滴
下し,更に1時間攪拌した。溶媒を留去後,得られた残
留物を酢酸エチルに溶解し,飽和重曹水,飽和食塩水で
順次洗浄し,硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下
留去し,残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製し,クロロホルム−ヘキサン(1:1,v/v)溶
出部より淡黄色の表題化合物390mgを得た。
【0051】製造例5―1 トランス−4−(4−シアノ−3−トリフルオロメチル
フェニル)−2,5−ジメチル−N−(1−メチル−1
−フェニルエチル)ピペラジン−1−カルボキサミド DIBOC532mgをアセトニトリル10mlに溶解
し,DMAP124mgおよびクミルアミン235mg
のアセトニトリル溶液3mlを滴下し,室温にて10分
間攪拌した。次いで参考例1−1で合成したトランス−
4−(2,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−2−
トリフルオロメチルベンゾニトリル300mgを加え,
室温にて5時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し,得られ
た残留物を酢酸エチルに溶解し,飽和重曹水,飽和食塩
水で順次洗浄し,硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減
圧下留去し,残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製し,酢酸エチル−ヘキサン(1:1,v/v)
溶出部より表題化合物475mgを得た。製造例5−1
と同様に,製造例5−2及び5−3を合成した。 製造例6―1 (2R,5S)−N−(2−ブロモ−4−ピリジル)−
4−(4−シアノ−3−トリフルオロメチルフェニル)
−2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキサミド 4−アミノ−2−ブロモピリジン1.66gをピリジン1.4ml
に溶解し,フェニルクロロホルメート2.0gを加え室温に
て4日間攪拌した。次いで参考例11−1で合成した
(2S,5R)−4−(2,5−ジメチルピペラジン−
1−イル)−2−トリフルオロメチルベンゾニトリル2g
を加え100度にて1時間30分加熱した。溶媒を留去し
た後,残留物を酢酸エチルに溶解し,水次いで飽和食塩
水で洗浄後,硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒留去
後,残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し,クロロホルム−メタノール(30:1,v/v)で溶出
し得られた画分を酢酸エチル−ヘキサンより結晶化を行
い表題化合物2.7gを得た。 NMR:1.10 (3H, d, J=6), 1.20 (3H, d, J=6), 3.35-3.5
2 (2H, m), 3.68-3.80 (1H, m), 3.82-3.96 (1H, m),4.
28-4.60 (2H, m), 7.22-7.35 (2H, m), 7.50-7.58 (1H,
m), 7.80-7.90 (2H, m), 8.14 (1H, d, J=5), 9.19 (1
H, s) 製造例6−1と同様の操作で製造例6−2乃至6−16
を合成した。 製造例6−13 (2R,5S)−4−(4−シアノ−3−トリフルオロ
メチルフェニル)−N−(6−メトキシ−3−ピリジ
ル)−2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキサミ
ド NMR:1.11 (3H, d, J=7), 1.18 (3H, d, J=7), 3.30-3.4
5 (2H, m), 3.70-3.76 (1H, m), 3.80(3H, s), 3.84-3.
90 (1H, m), 4.36-4.45 (2H, m), 6.75(1H, d, J=9),
7.24-7.33 (2H, m), 7.27(1H, dd, J=3, 9), 7.85 (1H,
d, J=9), 8.19 (1H, d, J=3), 8.56(1H, s)
【0052】製造例7―1 (2R,5S)−4−(4−シアノ−3−トリフルオロ
メチルフェニル)−N−[(6−メトキシ−3−ピリジ
ル)メチル]−2,5−ジメチルピペラジン−1−カル
ボキサミド トリホスゲン252mgのジクロロメタン10ml溶液に氷冷下
(2S,5R)−トランス−4−(2,5−ジメチルピ
ペラジン−1−イル)−2−トリフルオロメチルベンゾ
ニトリル700mg及びトリエチルアミン274mgのジクロロメ
タン10ml溶液を加え,1時間攪拌した。参考例で合成し
た5−アミノメチル−2−メトキシピリジン409mg及び
トリエチルアミン274mgのジクロロメタン10ml溶液を滴
下し,室温にて一夜攪拌した。溶媒を留去し,得られた
残留物に水を加え,酢酸エチルで抽出後,乾燥し溶媒を
留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに付し,クロロホルム−メタノール(50:
1,v/v)で溶出し,表題化合物1.02gを得た。同様に製
造例7−2乃至7−11を合成した。 製造例8―1 3−(4−シアノ−3−トリフルオロメチルフェニル)
−N−(4−フルオロフェニル)−5,5−ジメチル−
1−イミダゾリジンカルボキサミド 参考例9−1で合成した1−[2−(4−シアノ−3−
トリフルオロメチルアニリノ)−1,1−ジメチルエチ
ル]−3−(4−フルオロフェニル)ウレア1.0gを
酢酸10mlに溶解し,ホルマリン0.4mlを加え5
0℃で2時間加熱した。溶媒を留去して,得られた残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−にて精製し,
クロロホルム−メタノ−ル(30:1,v/v)溶出部より得た化
合物を,ジイソプロピルエーテルで洗浄し表題化合物7
51mgを得た。製造例8−1と同様に,製造例8−2
を合成した。 製造例9 トランス−4−(4−シアノ−3−トリフルオロメチル
フェニル)−N−(4−フルオロフェニル)−2,5−
ジメチルピペラジン−1−スルホンアミド 参考例1−1で合成したトランス−4−(2,5−ジメ
チルピペラジン−1−イル)−2−トリフルオロメチル
ベンゾニトリル1.21gおよびスルファミド2.05
gをピリジン15ml中1.5時間加熱還流した。次い
で4−フルオロアニリン4.05mlを加え更に4時間
加熱還流した。溶媒を留去した後,残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィ−にて精製し,トルエン−酢酸
エチル溶出部より表題化合物701mgを得た。
【0053】製造例10 トランス−4’−アミノ−4−(4−シアノ−3−トリ
フルオロメチルフェニル)−2,5−ジメチルピペラジ
ン−1−カルボキシアニリド 製造例1−4で合成したトランス−4−(4−シアノ−
3−トリフルオロメチルフェニル)−2,5−ジメチル
−4’−ニトロピペラジン−1−カルボキシアニリド4
50mgをメタノール8mlに溶解し,水4ml,鉄粉
280mg及び塩化アンモニウム30mgを加え5時間
加熱還流した。反応溶液に再度鉄粉280mg及び塩化
アンモニウム30mgを加え,更に2時間加熱還流し
た。反応溶液をセライトを用いて濾過し,濾液を減圧下
溶媒を留去した。残渣を酢酸エチルに溶解し,水,飽和
食塩水で順次洗浄し,硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧
下溶媒を留去し,残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(メタノール−クロロホルム)で精製し,無色結
晶の表題化合物260mgを得た。 製造例11 トランス−4’−アセトチルアミノ−4−(4−シアノ
−3−トリフルオロメチルフェニル)−2,5−ジメチ
ルピペラジン−1−カルボキシアニリド 製造例10で合成したトランス−4’−アミノ−4−
(4−シアノ−3−トリフルオロメチルフェニル)−
2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキシアニリド
300mg及び無水酢酸88mgをジクロロエタン10
mlに溶解し,室温で10時間攪拌した。溶媒を留去し
た後,残渣を酢酸エチルに溶解し,水,飽和食塩水で洗
浄し,硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去
し,残渣を酢酸エチル−ヘキサンから結晶化させ,表題
化合物195mgを無色結晶として得た。 製造例12―1 (2R,5S)−4−{[4−(4−シアノ−3−トリ
フルオロメチルフェニル)−2,5−ジメチルピペラジ
ン−1−カルボニル]アミノ}ピリジン−2−カルボン
酸 製造例18−3で合成した(2R,5S)−4−{[4
−(4−シアノ−3−トリフルオロメチルフェニル)−
2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボニル]アミ
ノ}ピリジン−2−カルボン酸メチル3.36 gのTHF40 ml
溶液に1規定水酸化ナトリウム水溶液40 mlを滴下し,室
温で1時間攪拌した。氷冷下4規定塩酸を加えてpH 2〜3
に調節し,生成した沈殿物を濾取し,精製水で洗浄後,
70度で減圧にて乾燥し表題化合物2.80gを得た。同様に
製造例12−2及び12−3を合成した。
【0054】製造例13―1 (2R,5S)−4−(4−シアノ−3−トリフルオロ
メチルフェニル)−2,5−ジメチル−N−(2−メチ
ルカルバモイル−4−ピリジル)ピペラジン−1−カル
ボキサミド 製造例12−1で合成した(2R,5S)−4−{[4
−(4−シアノ−3−トリフルオロメチルフェニル)−
2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボニル]アミ
ノ}ピリジン−2−カルボン酸1.10 gのDMF30 ml懸濁溶
液に氷冷下,HOBt332 mg及びWSC519mgを順次加
え,室温に昇温し1.5時間攪拌した。再び氷冷し,40%
メチルアミン水溶液10 mlを一挙に加えた後,一晩攪拌
した。精製水を加えた後,酢酸エチルを用いて抽出し,
得られた有機層を飽和食塩水で2回洗浄し,無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーに付し,メタノール−酢酸エチル
(1 : 9, v/v)溶出部より表題化合物674 mgを得た。 NMR:1.10 (3H, d, J=6), 1.21 (3H, d, J=6), 2.81 (3
H, d, J=5), 3.40 (1H, dd, J=4, 13), 3.46 (1H, br
d, J=11), 3.75 (1H, dd, J=2, 13), 3.96 (1H, brd, J
=14), 4.33-4.43 (1H, m), 4.49-4.60 (1H, m), 7.27
(1H, dd, J=2, 9),7.31 (1H, d, J=2), 7.83 (1H, dd,
J=2, 5), 7.85 (1H, d, J=9), 8.17 (1H, d, J=2), 8.3
8 (1H, d, J=5), 8.69 (1H, dd, J=5), 9.23 (1H, s) 同様に製造例13−2乃至13−4を合成した。 製造例14 トランス−4−(4−シアノ−3−トリフルオロメチル
フェニル)−2,5−ジメチル−4’−(メチルアミ
ノ)スルホニルピペラジン−1−カルボキシアニリド 4−クロロスルホニルフェニルイソシアナート200m
gをジクロロメタン20mlに溶解し,−78℃にて参
考例1−1で合成したトランス−4−(2,5−ジメチ
ルピペラジン−1−イル)−2−トリフルオロメチルベ
ンゾニトリル400mgのジクロロメタン溶液5mlを
滴下し,1時間同温度で攪拌した。次いで40%メチル
アミンメタノール溶液400mgを加え室温にて1時間
攪拌した。溶媒を留去し,残留物を酢酸エチルに溶解
し,希塩酸,飽和重曹水,飽和食塩水で順次洗浄し,硫
酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し,残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し,酢酸エ
チル−ヘキサン(1:1,v/v)溶出部より表題化合
物340mgを得た。
【0055】製造例15―1 トランス−4−(4−シアノ−3−トリフルオロメチル
フェニル)−4’−フルオロ−N,2,5−トリメチル
ピペラジン−1−カルボキシアニリド 60%水素化ナトリウム69mgをDMF6mlに懸濁
し,氷冷下製造例1−1で合成したトランス−4−(4
−シアノ−3−トリフルオロメチルフェニル)−4’−
フルオロ−2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキ
シアニリド660mgを加え,50度で10分間攪拌し
た。反応溶液を氷冷し,ヨウ化メチル0.11mlを滴
下し室温にて2時間攪拌した。反応溶液に水を加え,酢
酸エチルで抽出し,飽和食塩水で洗浄後,硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し,残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製し,酢酸エチル−ヘキ
サン溶出部より表題化合物620mgを得た。製造例1
5−1と同様に,製造例15−2及び15−3を合成し
た。なお製造例15−2ではヨウ化メチルの替わりに無
水酢酸を使用した。 製造例16―1 4−[トランス−2,5−ジメチル−4−(1−オキソ
−1λ4−チオモルホリン−4−カルボニル)ピペラジ
ン−1−イル]−2−トリフルオロメチルベンゾニトリ
ル 製造例7−6で合成した4−[2,5−ジメチル−4−
(チオモルホリン−4−カルボニル)ピペラジン−1−
イル]−2−トリフルオロメチルベンゾニトリル270
mgをジクロロメタン7mlに溶解し,−78℃にて炭
酸水素ナトリウム110mg及びメタクロロパーベンゾ
イックアシド(MCPBA)155mgを加え,同温度
で6時間攪拌した。反応溶液にクロロホルムを加え,1
規定水酸化ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄後,
硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し,残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し,メタ
ノール−クロロホルム(1:50,v/v)溶出部より
表題化合物232mgを得た。製造例16−1と同様
に,製造例16−2乃至16−5を合成した。尚,MC
PBAの使用量は,生成物の酸化状態に応じて適宜調整
した。 製造例17 4−[4−ベンジルオキシカルボニル−2−メチル−1
−ピペラジニル]−2−トリフルオロメチルベンゾニト
リル 参考例10で合成したベンジル 3−メチルピペラジン
−1−カルボキシレート1.01g及び4−フルオロ−
2−トリフルオロメチルベンゾニトリル814mg及び
炭酸カリウム2.38gをDMF20mlに加え100
℃にて20時間攪拌した。水を加え酢酸エチルで抽出
し,乾燥後溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製し,酢酸エチル−ヘ
キサン(3:1,v/v)溶出部より表題化合物440m
gを得た。
【0056】製造例18―1 (2R,5S)−トランス−4−(4−シアノ−3−ト
リフルオロメチルフェニル)−N−(2−クロロ−4−
ピリジル)−2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキ
サミド 2−クロロイソニコチン酸3.4gをアセトニトリル50mlに
懸濁し,オキザリルクロリド2.64ml及びDMF3滴を加
え,室温にて40分攪拌した。次いでアジ化ナトリウム
2.81g及びトリエチルアミン9.03mlを加え,室温にて1
時間攪拌した。反応溶液に水を加え,エーテルにて抽出
後,溶媒を留去し粗酸アジドを得た。これをトルエン30
mlに溶解し45分間加熱還流した後,室温にて参考例11
−1で合成した(2S,5R)−4−(2,5−ジメチ
ルピペラジン−1−イル)−2−トリフルオロメチルベ
ンゾニトリル2gを加え30分攪拌した。溶媒留去後,得ら
れた混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し,クロロホルム−メタノール(50:1,v/v)で溶
出し表題化合物3.44gを得た。次いで酢酸エチル−ヘキ
サンより結晶化を行い表題化合物の結晶2.51gを得た。 NMR:1.10 (3H, d, J=6), 1.20 (3H, d, J=6), 3.36-3.5
1 (2H, m), 3.71-3.78 (1H, m), 3.86-3.93 (1H, m),
4.31-4.43 (1H, m), 4.46-4.56 (1H, m), 7.21-7.35 (2
H, m), 7.45-7.55 (1H, m), 7.69 (1H, d, J=2), 7.86
(1H, d, J=9), 8.17 (1H, d, J=6), 9.22 (1H, s) 以下,ラセミ又は対応する光学活性なトランス−4−
(2,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−2−トリ
フルオロメチルベンゾニトリル,トランス−2−クロロ
−4−(2,5−ジメチルピペラジン−1−イル)ベン
ゾニトリル,4−(ピペラジン−1−イル)−2−トリ
フルオロメチルベンゾニトリル,又はトランス−4−
(2,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−2−(2
−モルホリノエトキシ)ベンゾニトリルを用いて製造例
18−1と同様に製造例18−2乃至18−30の合成
を行った。一部の化合物は常法により塩酸塩として単離
した。 製造例18−2 (2R,5S)−4−(4−シアノ−3−トリフルオロ
メチルフェニル)−2,5−ジメチル−N−(4−ピリ
ジル)ピペラジン−1−カルボキサミド 1塩酸塩 NMR:1.11 (3H, d, J=7), 1.23 (3H, d, J=7), 3.15-3.9
0 (3H, m), 3.93-4.29 (1H, m), 4.30-4.50 (1H, m),
4.52-4.85 (1H, m), 7.20-7.40 (2H, m), 7.86 (1H, d,
J=9), 8.15 (2H, d, J=7), 8.59 (2H, d, J=7), 10.78
(1H, s), 14.87 (1H, br s) 製造例18−4 (2R,5S)−4−(4−シアノ−3−トリフルオロ
メチルフェニル)−2,5−ジメチル−N−(6−トリ
フルオロメチル−3−ピリジル)ピペラジン−1−カル
ボキサミド NMR:1.12 (3H, d, J=6), 1.22 (3H, d J=7), 3.35-3.55
(2H, m), 3.72-3.79(1H,m), 3.87-3.98 (1H, m), 4.32-
4.59 (2H, m), 7.24-7.34 (2H, m), 7.80 (1H,d, J=9),
7.86 (1H, d, J=7), 8.15-8.22 (1H, m), 8.86 (1H,
d, J=2), 9.17 (1H, s)
【0057】製造例18−5 (2R,5S)−4−(4−シアノ−3−トリフルオロ
メチルフェニル)−N−(6−フルオロ−3−ピリジ
ル)−2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキサミ
ド NMR:1.11 (3H, d, J=6), 1.20 (3H, d, J=7), 3.39 (1
H, dd, J=4, 13), 3.44 (1H, dd, J=3, 14), 3.75 (1H,
dd, J=1, 13), 3.89 (1H, br d, J=14), 4.30-4.42 (1
H, m), 4.45-4.55 (1H, m), 7.09 (1H, dd, J=2, 9),
7.27 (1H, dd, J=2,9), 7.31 (1H, d, J=2), 7.85 (1H,
d, J=9), 8.05 (1H, ddd, J=3, 8, 9), 8.29 (1H, dd,
J=1, 2), 8.83 (1H, s) 製造例18−7 (2R,5S)−N−(6−シアノ−3−ピリジル)−
4−(4−シアノ−3−トリフルオロメチルフェニル)
−2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキサミド NMR:1.11 (3H, d, J=7), 1.22 (3H, d, J=6), 3.36-3.5
4 (2H, m), 3.68-3.82 (1H, m), 3.84-3.98 (1H, m),
4.31-4.45 (1H, m), 4.46-4.60 (1H, m), 7.20-7.36 (2
H, m), 7.86 (1H, d, J=9), 7.91 (1H, d, J=9), 8.15
(1H, dd, J=2, 9), 8.85 (1H, d, J=2), 9.26 (1H, s) 製造例18−8 (2R,5S)−4−(4−シアノ−3−トリフルオロ
メチルフェニル)−N−(2−フルオロ−4−ピリジ
ル)−2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキサミ
ド NMR:1.09 (3H, d, J=7), 1.20 (3H, d, J=7), 3.35-3.5
2 (2H, m), 3.68-3.82 (1H, m), 3.89 (1H, d, J=13),
4.30-4.44 (1H, m), 4.45-4.57 (1H, m), 7.22-7.35 (3
H, m), 7.40 (1H, d, J=6), 7.86 (1H, d, J=9), 8.00
(1H, d, J=6), 9.29 (1H, s) 製造例18−9 (2R,5S)−4−(4−シアノ−3−トリフルオロ
メチルフェニル)−2,5−ジメチル−N−(2−トリ
フルオロメチル−4−ピリジル)ピペラジン−1−カル
ボキサミド NMR:1.10 (3H, d, J=6), 1.21 (3H, d, J=6), 3.40 (1
H, dd, J=6, 14), 3.47 (1H, br d, J=12), 3.76 (1H,
br d, J=12), 3.91 (1H, d, J=14), 4.34-4.43 (1H,
m), 4.48-4.56 (1H, m), 7.29 (1H, dd, J=2, 9), 7.31
(1H, d, J=2), 7.79(1H, dd, J=2, 6), 7.86 (1H, d,
J=9), 8.06 (1H, d, J=2), 8.51 (1H, d, J=6), 9.37
(1H, s)
【0058】製造例19―1 (2R,5S)−4−(4−シアノ−3−トリフルオロ
メチルフェニル)−N−(2−メトキシ−6−メチル−
4−ピリジル)−2,5−ジメチルピペラジン−1−カ
ルボキサミド 2−メトキシ−6−メチル−4−ピリジンカルボン酸エ
チルエステル1.20gのTHF10ml溶液に,1規定水酸化ナト
リウム水溶液6.1mlを加え,室温で1時間20分攪拌した
後,反応溶媒を留去し2−メトキシ−6−メチル−4−
ピリジンカルボン酸ナトリウム塩を得た。次いで製造例
18−1と同様の操作により表題化合物を得た。 NMR:1.08 (3H, d, J=6), 1.17 (3H, d, J=6), 2.30(3H,
s), 3.35-3.45 (2H, m), 3.69-3.75 (1H, m), 3.78(3
H, s), 3.83-3.89 (1H, m), 4.32-4.40 (1H, m),4.45-
4.54(1H, m), 6.82-6.85(1H, m), 6.97-6.99(1H, m),
7.23-7.31(2H, m),7.84 (1H, d, J=9), 8.83(1H, s) 同様に製造例19−2乃至19−6を合成した 製造例19−2 トランス−4−(4−シアノ−3−トリフルオロメチル
フェニル)−N−(2−シクロプロピル−6−メトキシ
−4−ピリジル)−2,5−ジメチルピペラジン−1−
カルボキサミド NMR:0.80-0.93 (4H, m), 1.84-1.95 (1H, m), 3.73 (3
H, s), 6.78 (1H, d, J=2), 7.03 (1H, d, J=2), 7.21-
7.33 (2H, m), 7.85 (1H, d, J=9), 8.82 (1H, s)
【0059】製造例20 (2R,5S)−N−(2−アセチル−4−ピリジル)
−4−(4−シアノ−3−トリフルオロメチルフェニ
ル)−2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキサミ
ド 2―アセチル―4―ピリジニルカルバミン酸t―ブチル
エステル1.41gのクロロホルム12.5ml溶液に氷冷攪拌
下,トリフルオロ酢酸12.5mlを加えた。ただちに室温ま
で昇温させ,2時間40分攪拌した。減圧にて溶媒を留
去し粗アミンを得た。本化合物をピリジン25mlに溶解さ
せ氷冷攪拌下,フェニルクロロホルメート0.83mlを加え
ただちに室温まで昇温させた。8時間30分後,(2
S,5R)−4−(2,5−ジメチルピペラジン−1−
イル)−2−トリフルオロメチルベンゾニトリル1.4gの
ピリジン10ml溶液を加えた後,1時間加熱還流した。室
温まで冷却させ反応溶液に水を加え,クロロホルムで抽
出した。有機層を飽和食塩水溶液で洗浄し無水硫酸ナト
リウムを用いて乾燥後,減圧にて溶媒を留去した。残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−にて精製し,
メタノール−クロロホルム(1:99,v/v)溶出部よ
り表題化合物1.03gを得た。 NMR:1.10 (3H, d, J=7), 1.20 (3H, d, J=7), 2.61 (3
H, s), 3.34-3.52 (2H, m), 3.75 (1H, d, J=14), 3.92
(1H, d, J=14), 4.28-4.45 (1H, m), 4.46-4.62(1H,
m), 7.20-7.35 (2H, m), 7.78-7.91 (2H, m), 8.12 (1
H, d, J=2), 8.48 (1H, d, J=6), 9.24 (1H, s) 製造例21 (2R,5S)−N−(2−アミノピリミジン−4−イ
ル)−4−(4−シアノ−3−トリフルオロメチルフェ
ニル)−2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキサ
ミド 製造例6−2で合成した(2R,5S)−4−(4−シ
アノ−3−トリフルオロメチルフェニル)−N−[2−
(1,1−ジメチルエトキシカルボニル)アミノピリミ
ジン−4−イル]−2,5−ジメチルピペラジン−1−
カルボキサミド2.8 gのジクロロエタン60 ml溶液にトリ
フルオロ酢酸15 mlを添加し,室温下約12時間攪拌し
た。反応液を減圧下留去して得られた残留物に飽和重曹
水を添加した後,クロロホルムにて抽出した。得られた
有機層を水洗後,無水硫酸マグネシウムにて乾燥させ,
溶媒留去により得られた粗生成物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーに付し,クロロホルム-メタノール (3
0:1, v/v)溶出部より表題化合物1.97 gを得た。次いで
酢酸エチル-ヘキサンにて結晶化を行い,表題化合物1.5
1 gを結晶として得た。 NMR:1.08 (3H, d, J=7), 1.16 (3H, d J=7), 3.36-3.43
(2H, m), 3.70 (1H, dd, J=2, 13), 3.88 (1H, d, J=1
3), 4.33 (1H, br s), 4.50 (1H, br s), 6.19 (2H,
s), 6.99 (1H, d, J=6), 7.23 (1H, dd, J=2, 9), 7.29
(1H, d, J=2), 7.83 (1H, d, J=9), 8.01 (1H, d, J=
6), 9.17 (1H, s)
【0060】製造例22−1 (+/−)−トランス−N−(2−アセチルアミノピリ
ミジン−4−イル)−4−(4−シアノ−3−トリフル
オロメチルフェニル)−2,5−ジメチルピペラジン−
1−カルボキサミド 製造例21と同様に合成した(+/−)−トランス−N
−(2−アミノピリミジン−4−イル)−4−(4−シ
アノ−3−トリフルオロメチルフェニル)−2,5−ジ
メチルピペラジン−1−カルボキサミド0.51gを含むピ
リジン10 ml溶液中に無水酢酸1.2 mlを添加し室温下約1
2時間攪拌後,さらに70℃で約1時間加熱した。反応液
を減圧下留去して得られた残留物に0.5規定水酸化ナト
リウム水溶液を添加した後,クロロホルムにて抽出し
た。得られた有機層を水洗した後,無水硫酸マグネシウ
ムにて乾燥させ,溶媒留去により得られた粗生成物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにて単離し,クロロ
ホルム-メタノール-28%アンモニア水(500:9:1,v/v/
v)溶出部 より表題化合物0.46 gを得た。さらに酢酸エ
チル-ヘキサン溶液にて結晶化を行うことにより白色結
晶0.31 gを得た。同様に製造例22−2を合成した。 製造例23−1 (+/−)−トランス−N−(2−アミノ−4−ピリジ
ル)−4−(4−シアノ−3−トリフルオロメチルフェ
ニル)−2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキサ
ミド 製造例12−1と同様に合成した(+/−)−トランス
−4−{[4−(4−シアノ−3−トリフルオロメチル
フェニル)−2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボ
ニル]アミノ}ピリジン−2−カルボン酸1.38g,DP
PA1.5mlおよびトリエチルアミン1.5mlのt−ブタノー
ル50ml溶液を8時間加熱還流後,減圧下溶媒を留去し
た。これにトリフルオロ酢酸30mlを加え室温にて1時間
攪拌し,減圧下溶媒を留去後,飽和重曹水でアルカリ性
とした。次いで酢酸エチルで抽出し有機層を精製水次い
で飽和食塩水で洗浄し,無水硫酸ナトリウムで乾燥後,
減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィ−にて精製し,クロロホルム−メタノ−ル
(10:1,v/v)溶出部より表題化合物0.94gを得
た。これを酢酸エチル−ヘキサンより結晶化することに
より,表題化合物0.72gを白色結晶として得た。同様に
製造例23−2を合成した。
【0061】製造例24 トランス−N−(6-アミノスルホニル−3−ピリジル)−
4−(4−シアノ−3−トリフルオロメチルフェニル)
−2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキサミド トランス−4−(4−シアノ−3−トリフルオロメチル
フェニル)−N−(6-メタンスルホニル−3−ピリジル)
−2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキサミド2.4
8gのTHF溶液100mlに,ターシャリーブチルリチウム
の1.54Mペンタン溶液 7.3mlを-78℃にて滴下後-30℃で1
5分間攪拌した。再び-78℃に冷却後,トリノルマルブチ
ルボランの1.0Mテトラヒドロフラン溶液15.5mlを
加え,1時間かけて室温に昇温後,18時間加熱還流し
た。氷冷下,酢酸ナトリウム5.91g,水50ml及びヒドロ
キシルアミン-O-スルホン酸491mgを加え,室温にて一晩
攪拌した。反応溶液を酢酸エチルにより抽出後,有機層
を飽和重曹水,飽和食塩水にて順次洗浄し硫酸マグネシ
ウムにて乾燥後溶媒を留去した。得られた混合物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し,クロロホルム
−メタノール(9:1,v/v)で溶出し表題化合物414mg
を得た。次いでエタノールより2回結晶化を行い表題化
合物の結晶271mgを得た。また,上記製造例の他に,明
細書に開示した製造方法や,通常の合成法を適応して製
造例25乃至28の化合物も同様に合成できる。以下の
表に上記製造例の構造及び物性値を示す。なお,表中の
記号は参考例の表と同様の意味を有し,それ以外の記号
については以下の意味を有する。また、R2、R3の結合
位置は、命名法に従って記載した。 Ex.:製造例番号、DATA:物理化学的性状、mp:融点℃
(再結晶溶媒)、MS:質量分析値、i-Pr:イソプロピ
ル、t-Bu:t-ブチル、Ac:アセチル、c-Pr:シクロプロ
ピル、Py:ピリジル、Pm:ピリミジル、Im:イミダゾー
ル、Qy:キノリル、Mor:モルホリノ、AcOEt:酢酸エチ
ル、EtOH:エタノール、Et2O:ジエチルエーテル、1,2-
diCl-Et:1,2−ジクロロエタン、i-Pr2O:ジイソプ
ロピルエーテル、MeOH:メタノール、i-PrOH:イソプロ
パノール、Hex:ヘキサン
【0062】
【表6】
【0063】
【表7】
【0064】
【表8】
【0065】
【表9】
【0066】
【表10】
【0067】
【表11】
【0068】
【表12】
【0069】
【表13】 本発明化合物の有用性は,下記の実施例により確認され
ている。
【0070】
【実施例】実施例1 ラット アンドロゲン受容体に対
する結合活性の評価 (1)ラット前立腺細胞質分画の調製 精巣摘出24時間後の20週齢雄性Wistarラットから腹側前
立腺を摘出した。ホモジナイズ後,800×g×20分間遠心
分離後,上清をさらに223,000×g×60分間遠心分離し,
上清を回収し細胞質分画を得た。 (2)前立腺細胞質アンドロゲン受容体に対する3H−
ミボレロンの特異的結合の測定 (1)で得た細胞質分画をタンパク濃度で1mg/mlに調製
したものをラット アンドロゲン受容体溶液とした。ラ
ット アンドロゲン受容体溶液400μlに3H−ミボレロ
ン,トリアムシノロン アセテート,ジメチルスルホキ
シド(DMSO)を最終濃度でそれぞれ1nM,1μM,5%となる
よう加え最終容量を0.5mlとした。4℃で18時間静置した
後,0.05% デキストラン−T70および0.5% ダル
コ G−60を含む溶液500μlを加え混合し,4℃で15分
間静置した後に遠心分離して上清を回収した。回収した
上清600μlにバイオフロー 5mlを加え混合後,放射活性
を測定し,ラット アンドロゲン受容体への3H−ミボ
レロンの総結合量を求めた。非特異的結合量は,上記の
DMSOの代わりに非標識のミボレロンを含むDMSO溶液を非
標識ミボレロン最終濃度が40μMとなるよう加え,上記
と同様にして求めた。総結合量と非特異的結合量との差
をアンドロゲン受容体に結合した特異的結合量とした。
【0071】(3)3H−ミボレロンの特異的結合に対
する本発明化合物の阻害活性 本発明化合物を含むDMSO溶液を濃度を変えて3H−ミボ
レロンと同時に加え,(2)と同様に反応させ,本発明
化合物が存在した場合のラット アンドロゲン受容体に
結合した3H−ミボレロンの特異的結合量を求めた。こ
の値と(2)で求めた値より,3H−ミボレロンの特異
的結合に対する本発明化合物の阻害活性のIC50を求め
た。さらにIC50から解離常数KiをCheng and Prusoffの
*により求めた。 *:Cheng Y.C. and Prusoff W.H., Relationship betwee
n the inhibition constant (Ki)and the concentratio
n of inhibitor which cause 50% inhibition of an en
zymatic reaction., Biochem.pharmacol., 22, 3099(19
73) 以下の表に本発明化合物の実験結果を示す。
【0072】
【表14】 上記試験結果より,本発明化合物は特異的にアンドロゲ
ン受容体と結合し,アンドロゲンとアンドロゲン受容体
との結合を阻害することが確認された。
【0073】実施例2 成熟雄性ラットに対する前立腺
縮小作用 10週令の雄性Wistarラットに対して,本発明化合物を0.
5% メチルセルロース溶液に懸濁し1日1回15日間連
続経口投与した。最終投与6時間後,腹側前立腺の湿重
量を測定し,本発明化合物の前立腺縮小作用を検討し
た。本発明化合物の前立腺縮小作用は,本発明化合物を
投与した群を試験群,メチルセルロースのみを投与した
群を対照群,投与直前に去勢しその後メチルセルロース
のみを投与した群を去勢群として,以下の計算式により
算出した。 縮小率(%)=100(B−A)/(B−C) A:試験群の腹側前立腺湿重量 B:対照群の腹側前立腺湿重量 C:去勢群の腹側前立腺湿重量 これにより求めた縮小率から直線回帰法によりED50値を
算出した。上記試験結果により,表14に示した化合物
のED50は0.3〜11mg/kgであり,現在使用されている抗ア
ンドロゲン剤の中で最も強力な作用を有するビカルタミ
ドよりも約2〜60倍の活性を示した。従って,本発明化
合物は強力なアンドロゲン受容体阻害作用及び非常に優
れた成熟雄性ラットの前立腺縮小作用を有し,アンドロ
ゲンが増悪因子となる前立腺癌,前立腺肥大症,男性化
症,多毛症,禿頭症,ざ瘡,脂漏等の疾患の治療剤とし
て有用である。
【0074】
【発明の効果】本発明化合物はアンドロゲン受容体に特
異的に結合し,強力な抗アンドロゲン作用を有する。ま
た血中の性ホルモンへの影響が少なく,強力な抗アンド
ロゲン剤として有用な化合物である。従って,本発明化
合物は前立腺癌,前立腺肥大症,男性化症,多毛症,禿
頭症,ざ瘡,脂漏等の治療又は予防剤として有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/551 A61K 31/551 A61P 5/28 A61P 5/28 13/08 13/08 17/08 17/08 17/10 17/10 17/14 17/14 35/00 35/00 // C07D 233/02 C07D 233/02 241/04 241/04 241/24 241/24 243/08 506 243/08 506 401/04 401/04 401/06 401/06 401/12 401/12 401/14 401/14 403/12 403/12 405/12 405/12 409/12 409/12 417/12 417/12 (72)発明者 上久保 隆 茨城県つくば市御幸が丘21 山之内製薬株 式会社内 (72)発明者 豊島 啓 茨城県つくば市御幸が丘21 山之内製薬株 式会社内 (72)発明者 三水 清寛 茨城県つくば市御幸が丘21 山之内製薬株 式会社内 (72)発明者 河南 英次 茨城県つくば市御幸が丘21 山之内製薬株 式会社内 (72)発明者 今村 雅一 茨城県つくば市御幸が丘21 山之内製薬株 式会社内 (72)発明者 森友 博幸 茨城県つくば市御幸が丘21 山之内製薬株 式会社内 (72)発明者 松久 彰 茨城県つくば市御幸が丘21 山之内製薬株 式会社内 (72)発明者 平野 祐明 茨城県つくば市御幸が丘21 山之内製薬株 式会社内 (72)発明者 宮嵜 洋二 茨城県つくば市御幸が丘21 山之内製薬株 式会社内 (72)発明者 野澤 栄典 茨城県つくば市御幸が丘21 山之内製薬株 式会社内 (72)発明者 岡田 稔 茨城県つくば市御幸が丘21 山之内製薬株 式会社内 (72)発明者 神徳 宏 茨城県つくば市御幸が丘21 山之内製薬株 式会社内 (72)発明者 太田 光昭 茨城県つくば市御幸が丘21 山之内製薬株 式会社内 Fターム(参考) 4C063 AA01 AA03 BB02 BB03 BB09 CC34 CC62 CC64 CC67 CC73 CC75 CC92 DD12 DD14 DD22 DD25 DD29 DD34 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 BA03 BB02 BC17 BC28 BC36 BC38 BC42 BC48 BC49 BC82 BC84 BC88 GA10 MA01 MA04 NA14 ZA81 ZA89 ZB26 ZC11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I)で示されるシアノフェニ
    ル誘導体又はその製薬学的に許容される塩を有効成分と
    する医薬。 【化1】 (式中の記号は,以下の意味を示す。 R:シアノ又はニトロ基 R1:水素原子,ハロゲン原子,シアノ,ハロゲノ低級
    アルキル,ニトロ,カルボキシル,低級アルキル,R6
    −A−,R7−S(O)p−,低級アルキル−C(=O)
    −又は低級アルキル−O−C(=O)−基 R2,R3,R4:同一又は異なって水素原子,低級アル
    キル基,1又は2個の低級アルキル基で置換されていて
    もよいカルバモイル基,低級アルキル−C(=O)−又
    は低級アルキル−O−C(=O)−基 なお,R2,R3は環上の任意の炭素原子に結合する。 R5:低級アルキル,アリール−低級アルキル−O−,
    カルボキシル,低級アルキル−O−C(=O)−,低級
    アルキル基で1又は2置換されていてもよいアミド,又
    は置換基を有していてもよいアリール,ヘテロ環,若し
    くはシクロアルキル基,若しくはN(R13)R14−低級
    アルキル−O− 但し,m=1のとき,R4とR5が一体となって他のヘテ
    ロ原子を有していてもよい5又は6員ヘテロ環を形成し
    ても良い R6:ハロゲノ低級アルキル,アリール,又は,N
    (R9)R10,OH若しくは低級アルキル−O−で置換
    されていてもよい低級アルキル R7:低級アルキル,アリール,又はN(R11)R12− R8,R9,R10,R11,R12,R13,R14:同一又は異
    なって水素,低級アルキル,又はアリール 但し,R6及びR8,R9及びR10,又はR13及びR14
    それぞれ一体となって他のヘテロ原子を有していてもよ
    く置換基を有していてもよい含窒素シクロアルキルを形
    成することができる k又はn:同一又は異なって1,2又は3 m:0又は1 p:0,1又は2 A:酸素原子,又はNR8 X=−C(=O)−,−C(=S)−,又は−S(O)
    2−基 Y:結合,低級アルキレン,−C(=O)−,又は−S
    (O)2−基 但し,R5が低級アルキル基のときは,Yは低級アルキ
    レン以外の基を示す。Z1又はZ2:同一又は異なってC
    H又は窒素原子 但し,R1が水素原子のときは,R2,R3の少なくとも
    一方は低級アルキルである。)
  2. 【請求項2】請求項1記載の医薬を有効成分とする抗ア
    ンドロゲン剤
  3. 【請求項3】請求項1記載の医薬を有効成分とするアン
    ドロゲンが増悪因子として関与する疾患の治療又は予防
    剤。
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