JP2001328697A - ビールサーバ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 タップを微生物が生育し難い低温雰囲気の容
器内に収納した状態で保管可能にして衛生面の向上を図
れるようにしたビールサーバを提供すること。 【解決手段】 ビールの冷却手段（冷却水Ｗ，氷Ｉ）を
内蔵する容器１０と、泡出し機構を内蔵するタップ３０
とを具備するビールサーバにおいて、タップ３０を容器
１０に設けた取付凹所から取り外して容器１０内に設け
た収納凹所９０内に収納可能にする。これにより、タッ
プ３０を容器１０内の低温雰囲気に保管することができ
るので、タップ３０のノズル部３０ｄに付着したビール
Ｂから発生する微生物及び病原細菌の生育を抑制するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、ビールサーバに
関するもので、更に詳細には、冷却手段を内蔵する容器
と、この容器内に収容されるビール容器と、泡出し機構
を内蔵するタップと、ビール容器内に圧縮ガスを供給す
るガス供給手段とを具備するビールサーバに関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種のビールサーバとして、冷
却手段を内蔵する上部が開口する容器と、この容器内の
収容室内に収容されるビール容器と、泡出し機構を内蔵
するタップと、ビール容器内に圧縮ガスを供給するガス
供給手段とを具備するものが知られている。このビール
サーバにおいて、上記タップは容器の側壁部に固定され
た状態になっている。

【０００３】上記ビールサーバを使用する場合は、容器
内にビール容器を収納し、このビール容器とガス供給手
段である炭酸ガスカートリッジとをガス供給チューブを
介して接続すると共に、ビール容器とタップとをビール
導出チューブを介して接続する。この状態でタップの操
作用レバーを操作することにより、炭酸ガスの圧力によ
ってビール容器内のビールが押し出され、タップのノズ
ル部から細かく柔らかな泡を有するビールを注出するこ
とができる。

【０００４】なお、飲みきれないで、ビール容器内にビ
ールが残っている場合は、そのままの状態にして、次に
ビールを飲むときまで保管される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ビール
容器内にビールが残っている状態で保管すると、タップ
のノズル部に付着したビールに微生物が生殖し、保管温
度が約２０〜３５℃の環境下においては、カビなどが生
育し易い状態になり、温度が高くなるに連れて増殖速度
が速くなる。更に、環境温度が約３０〜４０℃と高くな
ると、大腸菌なども生殖する恐れがある。したがって、
ビール容器内にビールが残っている状態でビールサーバ
を保管するには、衛生面に細心の注意を払わなければな
らない。

【０００６】この発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、タップを微生物が生育し難い低温雰囲気の容器内に
収納した状態で保管可能にして衛生面の向上を図れるよ
うにしたビールサーバを提供することを目的とするもの
である。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１記載の発明は、冷却手段を内蔵する上部が
開口する断熱性を有する容器と、この容器内の収容室内
に収容されるビール容器と、泡出し機構を内蔵するタッ
プと、上記ビール容器内に圧縮ガスを供給するガス供給
手段と、上記容器の上部開口部を閉塞する蓋体とを具備
し、 上記タップを上記容器に対して着脱可能に形成
し、 上記容器内に、この容器から取り外された上記タ
ップを収納する収納凹所を設け、 上記タップが取り外
された上記容器の取付凹所に塞ぎ部材を着脱可能に形成
してなることを特徴とする。

【０００８】このように構成することにより、ビールサ
ーバの不使用時に、タップを容器から取り外して容器内
の収納凹所内に収納することによって、タップを容器内
の低温雰囲気に保管することができるので、タップのノ
ズル部に付着したビールから発生する微生物の生育を抑
制することができる。

【０００９】請求項２記載の発明は、請求項１記載のビ
ールサーバにおいて、 上記タップの外部に取付用ブロ
ックを一体的に形成し、 上記取付用ブロックを、容器
の側壁に設けられた上方が開口する取付凹所に対して着
脱可能に嵌合すると共に、収納凹所に対して着脱可能に
嵌合し、 上記取付凹所又は収納凹所に対して塞ぎ部材
を着脱可能に嵌合してなることを特徴とする。この場
合、上記タップに一体的に形成された取付用ブロックと
塞ぎ部材の両側面と、上記取付凹所と収納凹所の対峙す
る両側壁とに、互いに摺動可能に嵌合する凹条又は凸条
を形成する方が好ましい（請求項３）。

【００１０】このように構成することにより、タップの
外部に一体的に形成される取付用ブロックを、容器の側
壁に設けられた取付凹所又は容器内の収納凹所に対して
着脱可能に嵌合することができ、また、塞ぎ部材を、上
記取付凹所又は収納凹所に対して着脱可能に嵌合するこ
とができる。したがって、タップ及び塞ぎ部材の装着
（取付）及び取り外しを容易にすることができる。ま
た、使用時には、塞ぎ部材を収納凹所に嵌合することが
できるので、塞ぎ部材が紛失する恐れがない。この場
合、取付用ブロックと塞ぎ部材の両側面と、取付凹所と
収納凹所の両側壁とに、互いに摺動可能に嵌合する凹条
又は凸条を形成することにより、取付用ブロックすなわ
ちタップと塞ぎ部材の取付凹所又は収納凹所への取り付
け、取り外しを更に容易にすることができる。

【００１１】請求項４記載の発明は、請求項１ないし３
のいずれかに記載のビールサーバにおいて、 上記収納
凹所に、タップの操作用レバーを収容する穴部を設けて
なることを特徴とする。

【００１２】このように構成することにより、タップを
収納凹所に収納する際に、タップの操作用レバーを収納
凹所の穴部に収容することができるので、タップを安定
した状態で収納することができると共に、容器内の限ら
れたスペースを有効利用することがでる。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下に、この発明のビールサーバ
の実施形態について、添付図面に基づいて詳細に説明す
る。

【００１４】◎第一実施形態 図１は、この発明のビールサーバの第一実施形態の要部
を示す斜視図、図２は、ビールサーバの使用状態を示す
断面図、図３は、ビールサーバの保管状態を示す断面
図、図４は、ビールサーバの要部を示す平面図、図５
は、ビールサーバの要部を示す分解斜視図である。

【００１５】上記ビールサーバは、保冷対象物であるビ
ールＢを収容する例えば２〜３リットル入りのビール容
器１（以下にビール樽缶１という）を収容する断熱性を
有するビールサーバ本体を構成する上部が開口する容器
１０と、ビール樽缶１内に圧縮ガス例えば圧縮炭酸ガス
を供給するガス供給手段である炭酸ガスカートリッジ２
０と、ビール樽缶１内のビールＢを注出する泡出し機構
を内蔵するタップ３０と、ビール樽缶１の開口部に装着
されると共に、炭酸ガスカートリッジ２０に接続するガ
ス導入路４１及びタップ３０に接続するビール導出路４
２を有する装着体４０と、容器１０の上部開口部１０ａ
を閉塞する蓋体６０とで主に構成されており、ビール導
出路４２とタップ３０にビール導出チューブ３３が着脱
可能に接続され、また、ガス導入路４１と炭酸ガスカー
トリッジ２０にガス供給チューブ２２が着脱可能に接続
されている。また、タップ３０は、容器１０に対して着
脱可能に形成されると共に、容器１０内に設けられた収
納凹所９０内に収納可能に形成されており、タップ３０
が取り外された容器１０の取付凹所８０に対して塞ぎ部
材１００が着脱可能に形成されている。

【００１６】この場合、上記容器１０と蓋体６０は、例
えば発泡ポリウレタン等の断熱材を心材とした断熱部材
にて形成されている。また、容器１０は、ビール樽缶１
と冷却水Ｗとを収容する第１の収容室１１と、ビール樽
缶１及び冷却水Ｗを冷却するための氷Ｉ（冷却手段）を
収容する第２の収容室１２とを形成すると共に、これら
第１の収容室１１と第２の収容室１２とを互いに連通す
る連通孔１３を有する仕切板１４を介して区画してな
り、第１又は第２の収容室１１，１２の底部（図面では
第２の収容室１２の底部）に排水口１５が設けられ、こ
の排水口１５に冷却水調整を兼用する排水チューブ１６
の一端が接続されている。この排水チューブ１６は、可
撓性を有する透明性の例えばポリエチレンやポリプロピ
レン等の合成樹脂性チューブにて形成されている。

【００１７】このように形成される排水チューブ１６
は、容器１０の外側壁に縦方向に設けられた収納溝１７
内に収納可能になっており、収納溝１７の上部開口部に
設けられた一対の係止突起１８によって起立した状態に
係止され得るように構成されている（図１参照）。した
がって、排水チューブ１６を係止突起１８との係合を解
き、排水チューブ１６の開口端を下方に傾けて、第１の
収容室１１内に収容された冷却水Ｗを外部に排水して、
第１の収容室１１内の冷却水Ｗの容積すなわちビール樽
缶１と冷却水Ｗとの接触面積を調節することができる。
また、所定量の冷却水Ｗを排出した後、排水チューブ１
６を収納溝１７内に収納すると共に、係止突起１８によ
って係止した状態で、外部から冷却水Ｗの量を目視する
ことができるようになっている。

【００１８】この場合、上記仕切板１４は、例えばアル
ミニウム製あるいはプラスチック製の多数の連通孔１３
を有する多孔板にて形成されており、図１に示すよう
に、第１の収容室１１と第２の収容室１２とを連通する
連通路１９の対向する側壁１９ａの上下方向に設けられ
た取付溝１９ｂ内に摺動嵌合されている。

【００１９】上記タップ３０は、容器１０の正面側の前
側壁１０ｅに着脱可能に取り付けられている。このタッ
プ３０の外部には、断熱性を有する例えば合成樹脂製の
取付用ブロック７０が一体的に形成されている。一方、
容器１０の前側壁１０ｅには、上方が開口する取付凹所
８０が設けられており、取付用ブロック７０が取付凹所
８０内に着脱可能に嵌合し得るように形成されている。
この場合、取付用ブロック７０の両側面には、凸条７１
を垂直方向に沿って突設されている。また、取付凹所８
０の対峙する両側壁８１には、凸条７１を摺動可能に嵌
合する凹条８２が垂直方向に沿って設けられている。こ
のように、取付用ブロック７０の両側面に凸条７１を突
設し、取付凹所８０の両側壁８１に、凸条７１を摺動可
能に嵌合する凹条８２を設けることにより、取付用ブロ
ック７０の凸条７１を、取付凹所８０の凹条８２に対し
て摺動させながら嵌合あるいは嵌合を解くことができ
る。したがって、タップ３０を容器１０に対してワンタ
ッチで取り付けたり、取り外しを行うことができる。

【００２０】なお、上記説明では、取付用ブロック７０
に凸条７１を設け、取付凹所８０に凹条８２を設けた場
合について説明したが、逆にしてもよい。すなわち、取
付用ブロック７０の両側に凹条を設け、取付凹所８０の
両側壁８１に凸条を設けるようにしてもよい。

【００２１】また、上記タップ３０は、図６に示すよう
に、ノズル部３０ｄに連通する屈曲状のビール注出路３
０ａ内に泡出し機構（図示省略）を具備する弁棒３０ｂ
が摺動可能に挿入され、上方に突出するレバー３０ｃの
操作によってビールＢの注出と泡出し及び停止とを切り
換え可能に行えるように構成されている。また、タップ
３０には、取付用ブロック７０に設けられた貫通孔７０
ａ内に取付用ブロック７０の外方から着脱可能に挿入さ
れる取付筒部３１が設けられており、この取付筒部３１
の先端側に刻設された雌ねじ部３１ａと、上記貫通孔７
０ａ内に取付用ブロック７０の内方から着脱可能に挿入
されるビール導出チューブ接続口部３２の先端側に刻設
された雄ねじ部３２ａとをねじ結合することで、タップ
３０が取付用ブロック７０に取り付けられる。この際、
取付筒部３１に設けられたフランジ部３１ｂとビール導
出チューブ接続口部３２に設けられたフランジ部３２ｂ
とが取付用ブロック７０を挟持した状態で固定される。
また、取付筒部３１の雌ねじ部３１ａとビール導出チュ
ーブ接続口部３２の雄ねじ部３２ａとのねじ結合を解除
することで、タップ３０を取付用ブロック７０から取り
外すことができる。したがって、タップ全体を取付用ブ
ロック７０から取り外してタップ３０を水洗い等により
洗浄することができる。

【００２２】なお、ビール導出チューブ３３の接続口部
３２と反対側の接続口部は装着体４０のビール導出路４
２に対して挿入及び抜き取りにより着脱可能に接続され
ているので、タップ３０との係合が解かれたビール導出
チューブ３３の他端を装着体４０から取り外して、水洗
い等により洗浄することができる。

【００２３】また、容器１０における後面側には、上端
が開口する凹状の収納部２１が設けられており、この収
納部２１内に炭酸ガスカートリッジ２０が収納可能にな
っている。この収納部２１内に収納される炭酸ガスカー
トリッジ２０と装着体４０のガス導入路４１にはガス供
給チューブ２２が着脱可能に例えば挿入及び抜き取り可
能に接続されている。なお、装着体４０は、ビール樽缶
１の口部に設けられたねじ部（図示せず）にねじ結合さ
れるようになっており、ビール樽缶１の口部に連結する
際、ガス導入路４１とビール導出路４２を有する栓部分
４３は回転せずに外側の袋ナット部４４のみがビール樽
缶１の口部にねじ結合されるようになっている（図２参
照）。したがって、装着体４０をビール樽缶１の口部に
装着する際にガス供給チューブ２２とビール導出チュー
ブ３３が捻れる心配がない。

【００２４】一方、上記収納凹所９０は、上記第１の収
容室１１と炭酸ガスカートリッジ２０の収納部２１との
間に形成されている。この収納凹所９０は、容器１０の
一方の側壁１０ｂ及びこの側壁１０ｂに連なる容器１０
の後部壁１０ｃと、収納部２１と第２の収容室１２を区
画する区画壁１０ｄの上端部とで平面視略コ字状に形成
されており、対峙する両側壁すなわち側壁１０ｂと区画
壁１０ｄには、上記タップ３０の取付用ブロック７０に
突設された凸条７１を摺動可能に嵌合する凹条９１が形
成されている。なお、収納凹所９０の幅は上記取付凹所
８０の幅と同じ寸法になっており、収納凹所９０の高さ
（深さ）は、少なくとも取付用ブロック７０の高さ以上
の寸法になっている。また、収納凹所９０における炭酸
ガスカートリッジ２０の収納部２１側の底部には、タッ
プ３０のレバー３０ｃを収納する半円筒状の穴部９２が
設けられている。

【００２５】上記のように、収納凹所９０の両側壁（具
体的には、側壁１０ｂ、区画壁１０ｄ）に凹条９１を形
成することにより、上記取付用ブロック７０に突設され
た凸条７１を凹条９１に摺動させながら嵌合してタップ
３０を収納凹所９０内に収納することができる。この
際、タップ３０を上下に反転させてレバー３０ｃを下向
きにした状態で、収納凹所９０内に収納することによ
り、レバー３０ｃを穴部９２内に収納することができ
る。したがって、不使用時のタップ３０の収納を安定し
た状態にすることができる。また、容器１０内の限られ
たスペースを有効に利用することができる。換言する
と、容器１０を小型にすることができる。なお、タップ
３０を収納凹所９０内から取り出す場合は、取付用ブロ
ック７０を上方へ引き出せば容易に取り出すことができ
る。

【００２６】なお、上記説明では、収納凹所９０の両側
壁（側壁１０ｂ，区画壁１０ｄ）に凹条９１を設ける場
合について説明したが、上記容器１０の取付凹所８０も
両側壁８１に凸条を設けた場合には、取付用ブロック７
０の両側面には凹条が設けられているので、凹条９１に
代えて凸条を設ける必要がある。

【００２７】また、上記塞ぎ部材１００は、上記取付用
ブロック７０の外形と同様の形状を有する断熱性を有す
る例えば合成樹脂製のブロック体にて形成されており、
その両側面には、取付凹所８０又は収納凹所９０の両側
壁に設けられた凹条８２，９１と摺動可能に嵌合する凸
条１０１が突設されている。なお、上記取付凹所８０及
び収納凹所９０の両側壁に凸条を設ける場合には、凸条
１０１に代えて凹条を設ければよい。

【００２８】なお、容器１０におけるタップ３０の注出
口３０ｄの下部側には、液溜トレイ５０が配設されてい
る。この液溜トレイ５０は、容器１０の外側下部に突出
するブラケット５１に水平なヒンジピン５２を介して枢
着されており、使用時には、図１及び図２に示すよう
に、水平状態に展開されて、容器例えばジョッキＪを載
置し、タップ３０から注入されるビールがジョッキＪか
ら溢れた場合やジョッキＪから飛散した場合に受け止め
ることができるように構成されている。また、不使用時
には、図２に二点鎖線で示すように、容器１０の外側面
に近接する位置に折り畳まれるように構成されている。

【００２９】上記のように構成されるビールサーバを使
用する場合には、まず、タップ３０の取付用ブロック７
０を、容器１０に設けられた取付凹所８０内に嵌合して
取り付けた状態にする。このとき、塞ぎ部材１００は、
収納凹所９０内に収納しておく。この状態において、第
１の収容室１１内にビール樽缶１と冷却水Ｗを収容し、
第２の収容室１２内にブロック状の塊をなす複数の氷Ｉ
を収容し、そして、ビール樽缶１の口部に装着体４０を
装着した後、容器１０の開口部１０ａに蓋体６０を被着
してビール樽缶１及びビール樽缶１内に収容されたビー
ルＢを冷却又は保冷することができる。この場合、容器
１０の外側面に設けられた収納溝１７の係止突起１８に
よって係止された排水チューブ１６内に存在する冷却水
Ｗの液面を外部から目視することができるので、冷却水
Ｗとビール樽缶１との接触面積（接触状況）を知ること
ができる。したがって、排水チューブ１６と係止突起１
８との係合を解き、排水チューブ１６の開口端を下方に
傾けて、排水チューブ１６から冷却水Ｗを排出すること
により、冷却水Ｗの容積を調節すなわち冷却水Ｗとビー
ル樽缶１との接触面積を調節することができ、ビールの
保冷、保温状態を調整することができる。

【００３０】上記のようにして保冷又は保温されたビー
ル樽缶１内のビールＢをジョッキＪ等に注出する場合に
は、図２に一点鎖線で示すように、ジョッキＪを液溜ト
レイ５０上に載置した状態で、レバー３０ｃを操作し
て、ビール樽缶１内のビールＢをジョッキＪ内に注出す
ることができる。また、使用しない場合には、排水チュ
ーブ１６をもって第１の収容室１１内の冷却水Ｗを全て
排出し、また、第２の収容室１２内の氷Ｉを排出した
後、液溜トレイ５０を容器１０の外側面の近傍位置に折
り畳んだ状態で保管することができる。

【００３１】また、ビール樽缶１内にビールＢが残った
状態で、次にビールＢを飲むときまで保管する場合に
は、まず、蓋体６０を開放した状態で、取付用ブロック
７０と共にタップ３０を取付凹所８０から取り出す。こ
のとき、塞ぎ部材１００を収納凹所９０から取り出して
おく。そして、図３に示すように、タップ３０を上下方
向に反転してレバー３０ｃを下向きにした状態で、取付
用ブロック７０の凸条７１を収納凹所９０の凹条９２に
摺動させながら嵌合して収納凹所９０内に取付用ブロッ
ク７０を収納すると共に、レバー３０ｃを穴部９２内に
収納する。一方、塞ぎ部材１００の凸条１０１を取付凹
所８０の凹条８２に摺動させながら嵌合して取付凹所８
０を閉塞する。この状態で、容器１０の開口部１０ａに
蓋体６０を被着することにより、タップ３０を容器１０
内の低温雰囲気に保管することができる。したがって、
タップ３０のノズル部３０ｄに付着したビールから発生
する微生物の生育を抑制することができるので、タップ
３０のノズル部３０ｄの衛生面を保つことができる。

【００３２】また、ビールサーバを再度使用する場合に
は、蓋体６０を開放した状態で、取付凹所８０から塞ぎ
部材１００を取り出すと共に、収納凹所９０から取付用
ブロック７０と共にタップ３０を取外し、そして、取付
用ブロック７０と共にタップ３０を取付凹所８０に取り
付けて使用に供することができる。

【００３３】◎第二実施形態 図８は、この発明のビールサーバの第二実施形態の使用
状態を示す断面図である。

【００３４】第二実施形態は、ビール樽缶１を冷却する
ための冷却手段上記氷Ｉに代えてをペルチェ素子を具備
する電気式にした場合である。

【００３５】この場合、冷却手段は、図８に示すよう
に、容器１０の下部に設けられた下部ベース部２００の
内部に配設されるペルチェ素子２０１と放熱フィン２０
２とファン２０３とで主に構成されている。この場合、
下部ベース部２００内のペルチェ素子２０１とビール樽
缶１の収容室との間には、アルミニウム板製のスペーサ
２０４が介在されて、冷却手段の熱が効率よくビール樽
缶１に伝達されるように構成されている。また、下部ベ
ース部２００には、容器１０の前側下部に延在する液受
け部２０５が形成されている。

【００３６】なお、第二実施形態において、その他の部
分は上記第一実施形態と同様に形成されているので、同
一部分には同一符号を付して、説明は省略する。

【００３７】上記のように構成されるビールサーバによ
れば、上記第一実施形態と同様に、ビール樽缶１内にビ
ールが残っている状態で保管する際に、取付凹所８０か
らタップ３０を取り外し、タップ３０を収納凹所９０に
収納すると共に、取付凹所８０に塞ぎ部材１００を取り
付けることによって、タップ３０を容器１０内の低温雰
囲気に保管することができる。したがって、タップ３０
のノズル部３０ｄに付着したビールから発生する微生物
の生育を抑制することができるので、タップ３０のノズ
ル部３０ｄの衛生面を保つことができる。また、第二実
施形態においては、冷却手段がペルチェ素子を具備した
電気式であるので、タップ３０を収納した状態で長時間
保管することができる。

【００３８】

【発明の効果】以上に説明したように、この発明のビー
ルサーバは、上記のように構成されているので、以下の
ような効果が得られる。

【００３９】（１）請求項１記載の発明によれば、ビー
ルサーバの不使用時に、タップを取付凹所から取り外
し、容器内に形成された収納凹所に収納することができ
ると共に、取付凹所に塞ぎ部材を収納することができる
ので、タップを外気に晒さずに容器内の低温雰囲気に保
管することができる。したがって、タップのノズル部に
付着したビールから発生する微生物の生育を抑制するこ
とができるので、タップのノズル部の衛生面を保つこと
ができる。

【００４０】（２）請求項２記載の発明によれば、タッ
プの外部に一体的に形成される取付用ブロックを、容器
の側壁に設けられた取付凹所又は容器内の収納凹所に対
して着脱可能に嵌合することができ、また、塞ぎ部材
を、上記取付凹所又は収納凹所に対して着脱可能に嵌合
することができるので、上記（１）に加えてタップ及び
塞ぎ部材の装着（取付）及び取り外しを容易にすること
ができる。また、使用時には、塞ぎ部材を収納凹所に嵌
合することができるので、塞ぎ部材が紛失する恐れがな
い。この場合、取付用ブロックと塞ぎ部材の両側面と、
取付凹所と収納凹所の両側壁とに、互いに摺動可能に嵌
合する凹条又は凸条を形成することにより、取付用ブロ
ックすなわちタップと塞ぎ部材の取付凹所又は収納凹所
への取り付け、取り外しを更に容易にすることができる
（請求項３）。

【００４１】（３）請求項４記載の発明によれば、タッ
プを収納凹所に収納する際に、タップの操作用レバーを
収納凹所の穴部に収容することができるので、上記
（１）、（２）に加えてタップを安定した状態で収納す
ることができると共に、容器内の限られたスペースを有
効利用することがでる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明のビールサーバの第一実施形態の使用
状態の要部を示す斜視図である。

【図２】上記ビールサーバの使用状態を示す断面図であ
る。

【図３】上記ビールサーバの保管状態を示す断面図であ
る。

【図４】上記ビールサーバの要部を示す平面図である。

【図５】上記ビールサーバの要部を示す分解斜視図であ
る。

【図６】この発明におけるタップの断面図である。

【図７】上記タップの分解断面図である。

【図８】この発明のビールサーバの第二実施形態の使用
状態を示す断面図である。

【符号の説明】

１ ビール樽缶（ビール容器） １０ 容器 １０ａ 開口 １０e 前側壁 １１ 第１の収容室 ２０ 炭酸ガスカートリッジ（ガス供給手段） ３０ タップ ３０ｃ レバー ７０ 取付用ブロック ７１ 凸条 ８０ 取付凹所 ８１ 側壁 ８２ 凹条 ９０ 収納凹所 ９１ 凹条 ９２ 穴部 １００ 塞ぎ部材 １０１ 凸条 ２０１ ペルチェ素子（冷却手段） ２０２ 放熱フィン（冷却手段） ２０３ ファン（冷却手段） Ｗ 冷却水（冷却手段） Ｉ 氷（冷却手段）

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 冷却手段を内蔵する上部が開口する断熱
   性を有する容器と、この容器内の収容室内に収容される
   ビール容器と、泡出し機構を内蔵するタップと、上記ビ
   ール容器内に圧縮ガスを供給するガス供給手段と、上記
   容器の上部開口部を閉塞する蓋体とを具備し、 上記タップを上記容器に対して着脱可能に形成し、 上記容器内に、この容器から取り外された上記タップを
   収納する収納凹所を設け、 上記タップが取り外された上記容器の取付凹所に塞ぎ部
   材を着脱可能に形成してなることを特徴とするビールサ
   ーバ。
2. 【請求項２】 請求項１記載のビールサーバにおいて、 上記タップの外部に取付用ブロックを一体的に形成し、 上記取付用ブロックを、容器の側壁に設けられた上方が
   開口する取付凹所に対して着脱可能に嵌合すると共に、
   収納凹所に対して着脱可能に嵌合し、 上記取付凹所又は収納凹所に対して塞ぎ部材を着脱可能
   に嵌合してなることを特徴とするビールサーバ。
3. 【請求項３】 請求項２記載のビールサーバにおいて、 上記タップに一体的に形成された取付用ブロックと塞ぎ
   部材の両側面と、上記取付凹所と収納凹所の対峙する両
   側壁とに、互いに摺動可能に嵌合する凹条又は凸条を形
   成してなることを特徴とするビールサーバ。
4. 【請求項４】 請求項１ないし３のいずれかに記載のビ
   ールサーバにおいて、 上記収納凹所に、タップの操作用レバーを収容する穴部
   を設けてなることを特徴とするビールサーバ。