JP2001328549A - 動力舵取装置 - Google Patents

動力舵取装置

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JP2001328549A
JP2001328549A JP2000205630A JP2000205630A JP2001328549A JP 2001328549 A JP2001328549 A JP 2001328549A JP 2000205630 A JP2000205630 A JP 2000205630A JP 2000205630 A JP2000205630 A JP 2000205630A JP 2001328549 A JP2001328549 A JP 2001328549A
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Japan
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steering force
induction motor
drive signal
motor
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JP2000205630A
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English (en)
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Kazuya Yamano
和也 山野
Hiroshi Sato
博 佐藤
Takeshi Odaka
剛 小高
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘導モータから出力される補助操舵力の方向
が正常か否かを判定することにより、信頼性、安全性を
向上させる。 【解決手段】 コントロールユニット13は、運転者の
操舵トルク信号To等に応じて目標トルク指令値Tsを
演算し、モータ駆動回路16は、目標トルク指令値Ts
に対応する3相交流の駆動信号を出力する。これによ
り、誘導モータ5は、運転者の操舵力等に対応する補助
操舵力を発生する。また、モータ回転方向判定部24
は、操舵トルク信号Toによって操舵力の方向を検出す
ると共に、電流センサ10,11,12により検出した
実電流i ,i ,i が出力される順番によって
補助操舵力の方向を判別し、この補助操舵力の方向と操
舵力の方向とを比較判定する。これにより、誘導モータ
5による補助操舵力の方向が操舵力の方向と同方向か否
かを判定でき、信頼性、安全性を向上させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両の運転
者が舵取操作を行うときの操舵力を誘導モータによって
軽減するのに好適に用いられる動力舵取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車等の車両には、油圧式ま
たは電動式の動力舵取装置が搭載されている。そして、
例えば電動式の動力舵取装置は、車両の操舵軸に連結さ
れた電動モータの出力によって運転者の操舵力を軽減さ
せる構成となっている。
【0003】この種の従来技術による電動式の動力舵取
装置は、運転者の操舵力を補助するための補助操舵力を
発生する3相の誘導モータと、該誘導モータの出力を制
御するため前記操舵力に応じた直流の指令信号を演算
し、この指令信号を3相交流の信号に変換して出力する
コントロールユニットと、該コントロールユニットと一
体または別体に設けられ、コントロールユニットからの
信号出力に対応する3相交流の駆動信号を前記誘導モー
タの各相に出力するモータ駆動回路とから構成されてい
る(例えば、特開平8−164863号公報等)。
【0004】ここで、コントロールユニットは、ベクト
ル制御と呼ばれる制御方法を用いて誘導モータの出力ト
ルクを制御するものである。そして、このベクトル制御
は、誘導モータの制御を仮想的に直流モータの制御とし
て扱い、その出力トルクを制御するための指令信号を2
つの直流電流成分である目標励磁電流と目標トルク電流
として演算した後に、この指令信号を誘導モータに対応
する交流信号に変換する。
【0005】このため、コントロールユニットは、車両
の運転者が舵取操作を行うときの操舵力をトルクセンサ
等により検出して操舵力に応じた目標励磁電流指令値と
目標トルク電流指令値とを直流の指令信号として演算す
る指令信号演算部と、該指令信号演算部により演算した
直流の指令信号を3相交流の信号に変換する信号変換部
とを備えている。
【0006】この場合、指令信号演算部は、例えば目標
励磁電流指令値を誘導モータの設計仕様等に応じてほぼ
一定値に保持し、目標トルク電流指令値のみをトルクセ
ンサの検出結果等に応じて変化させる構成としている。
また、信号変換部は、直流である指令信号を3相交流の
信号に変換し、この交流信号を例えばパルス幅変調(P
WM)等の手段により電圧信号としてモータ駆動回路に
出力する。
【0007】そして、モータ駆動回路は、例えばPWM
インバータ等によって指令信号の電圧波形に対応する3
相交流の電流信号を発生し、この電流信号を駆動信号と
して誘導モータの各相に出力する。これにより、誘導モ
ータは、コントロールユニットのトルク指令値に応じた
出力トルクをもって駆動され、運転者の舵取操作を適度
に補助する。
【0008】また、特開平8−164863号公報に記
載された従来技術の動力舵取装置は、例えばモータ駆動
回路に故障等が発生したときに、これを検出して誘導モ
ータを停止させる異常停止手段を備えている。そして、
この異常停止手段は、例えばコントロールユニットの信
号変換部で変換した交流信号の極性が正と負の間で反転
する間の時間とモータ駆動回路から実際に出力される駆
動信号の極性が反転する時間とを比較し、2つの信号の
極性反転時間(即ち、2つの信号の周期)が異なる場合
には、駆動信号が短絡等の異常により直流状態となって
いると判断し、誘導モータへの電力供給を停止する。こ
れにより、異常停止手段は、誘導モータが駆動信号の異
常により発電機となって操舵軸に制動力を付加する状態
(発電制動状態)となるのを防止している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、指令信号を変換した交流信号と駆動信号と
の周期を異常停止手段によって比較し、駆動信号が短絡
等の異常により直流状態となっているときには、誘導モ
ータの発電制動等を防止するために誘導モータへの駆動
信号を停止する構成としている。
【0010】しかし、従来技術で用いている異常停止手
段は、単に2つの信号の極性反転時間を比較して異常を
検出するだけであるため、例えば2つの信号の極性反転
時間がほぼ等しくても、誘導モータが指令信号による回
転方向とは逆方向に向けて出力トルクを発生させる場合
等には、操舵軸に制動力を付加する状態となっているに
も拘らず、この状態を検出することができないという問
題がある。
【0011】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、誘導モータが逆回転状
態であることを確実に検出でき、信頼性を向上できるよ
うにした動力舵取装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、操舵力を補助するための補助操舵力を
発生する多相の誘導モータと、該誘導モータの出力を制
御するため前記操舵力に応じた駆動信号を前記誘導モー
タに出力するモータ駆動手段とからなる動力舵取装置に
適用される。
【0013】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、操舵力の方向を検出する操舵力方向検出手段
と、モータ駆動手段から誘導モータに出力される駆動信
号を検出する駆動信号検出手段と、該駆動信号検出手段
により検出した駆動信号を用いて誘導モータによる補助
操舵力の方向を判別する補助操舵力方向判別手段と、該
補助操舵力方向判別手段で判別した補助操舵力の方向と
前記操舵力方向検出手段で検出した操舵力の方向とを比
較して誘導モータの回転方向が正常か否かを判定するモ
ータ回転方向判定手段とを備える構成としたことにあ
る。
【0014】このように構成することにより、操舵力方
向検出手段は、運転者による操舵力の方向を検出し、補
助操舵力方向判別手段は、駆動信号検出手段によって検
出した駆動信号を用いて誘導モータが出力している補助
操舵力の方向を判別する。そして、モータ回転方向判定
手段は、これらの操舵力の方向と補助操舵力の方向が一
致しているか否かを比較して誘導モータの回転方向が正
常か否かを判定することができる。
【0015】また、請求項2の発明は、駆動信号検出手
段は誘導モータの各相に出力される駆動信号を各相毎に
検出し、補助操舵力方向判別手段は該駆動信号検出手段
によって検出した各相毎の駆動信号が出力される順番に
よって誘導モータによる補助操舵力の方向を判別する構
成としている。
【0016】これにより、補助操舵力方向判別手段は、
各相に出力される駆動信号の順番が正順、逆順のいずれ
かを識別することによって、誘導モータに発生した回転
磁界の回転方向が正回転、逆回転のいずれかを判別する
ことができ、該回転磁界と同方向となる補助操舵力の方
向を判別することができる。
【0017】一方、請求項3の発明が採用する構成の特
徴は、操舵力の方向を検出する操舵力方向検出手段と、
モータ駆動手段から誘導モータに出力される駆動信号を
検出する駆動信号検出手段と、該駆動信号検出手段によ
り検出した駆動信号を用いて誘導モータによる補助操舵
力の方向を判別する第1の補助操舵力方向判別手段と、
誘導モータの回転加速度を検出する回転加速度検出手段
と、該回転加速度検出手段によって検出した回転加速度
を用いて補助操舵力の方向を判別する第2の補助操舵力
方向判別手段と、前記駆動信号検出手段により検出した
駆動信号の大きさが予め決められた所定値よりも大きい
か否かを比較する駆動信号値比較手段と、誘導モータの
回転方向を判定するモータ回転方向判定手段とを備えた
ことにある。
【0018】そして、モータ回転方向判定手段は、駆動
信号値比較手段によって駆動信号の大きさが所定値より
も大きいと判別したときには、第1の補助操舵力方向判
別手段で判別した第1の補助操舵力の方向と操舵力方向
検出手段で検出した操舵力の方向とを比較して誘導モー
タの回転方向が正常か否かを判定し、駆動信号値比較手
段によって駆動信号の大きさが所定値以下と判別したと
きには、第1の補助操舵力方向判別手段で判別した第1
の補助操舵力の方向と操舵力方向検出手段で検出した操
舵力の方向とを比較し、かつ第2の補助操舵力方向判別
手段で判別した第2の補助操舵力の方向と操舵力方向検
出手段で検出した操舵力の方向とを比較して誘導モータ
の回転方向が正常か否かを判定する構成としている。
【0019】このように構成することにより、操舵力方
向検出手段は、運転者による操舵力の方向を検出し、第
1の補助操舵力方向判別手段は、駆動信号検出手段によ
って検出した駆動信号を用いて誘導モータが出力してい
る第1の補助操舵力の方向を判別し、第2の補助操舵力
方向判別手段は、回転加速度検出手段によって検出した
誘導モータの回転加速度を用いて誘導モータが出力して
いる第2の補助操舵力の方向を判別する。そして、モー
タ回転方向判定手段は、駆動信号検出手段によって検出
した駆動信号の大きさが所定値よりも大きいときには、
操舵力の方向と第1の補助操舵力の方向が一致している
か否かを比較して誘導モータの回転方向が正常か否かを
判定し、駆動信号の大きさが所定値以下のときには、操
舵力の方向と第1,第2の補助操舵力の方向が一致して
いるか否かを比較して誘導モータの回転方向が正常か否
かを判定することができる。
【0020】また、請求項4の発明は、駆動信号検出手
段は誘導モータの各相に出力される駆動信号を各相毎に
検出し、第1の補助操舵力方向判別手段は該駆動信号検
出手段によって検出した各相毎の駆動信号が出力される
順番によって誘導モータによる補助操舵力の方向を判別
する構成としている。
【0021】これにより、第1の補助操舵力方向判別手
段は、各相に出力される駆動信号の順番が正順、逆順の
いずれかを識別することによって、誘導モータに発生し
た回転磁界の回転方向が正回転、逆回転のいずれかを判
別することができ、該回転磁界と同方向となる第1の補
助操舵力の方向を判別することができる。
【0022】また、請求項5の発明は、モータ回転方向
判定手段は、駆動信号値比較手段によって駆動信号の大
きさが所定値よりも大きいと判別した場合には、第1の
補助操舵力方向判別手段で判別した第1の補助操舵力の
方向と操舵力方向検出手段で検出した操舵力の方向とが
異なるときに誘導モータの回転方向が異常と判定し、一
致するときに前記誘導モータの回転方向が正常と判定
し、駆動信号値比較手段によって駆動信号の大きさが所
定値以下と判別した場合には、第1の補助操舵力方向判
別手段で判別した第1の補助操舵力の方向と操舵力方向
検出手段で検出した操舵力の方向とが異なり、かつ第2
の補助操舵力方向判別手段で判別した第2の補助操舵力
の方向と操舵力方向検出手段で検出した操舵力の方向と
が異なるときに誘導モータの回転方向が異常と判定し、
それ以外のときに誘導モータの回転方向が正常と判定す
る構成としたことにある。
【0023】これにより、駆動信号検出手段によって検
出した駆動信号の大きさが所定値よりも大きい場合に
は、モータ回転方向判定手段は、第1の補助操舵力の方
向と操舵力の方向とが異なるときに誘導モータの回転方
向が異常と判定し、一致するときに誘導モータの回転方
向が正常と判定することができる。
【0024】一方、駆動信号の大きさが所定値以下と判
別した場合には、モータ回転方向判定手段は、第1,第
2の補助操舵力の方向がいずれも操舵力の方向と異なる
ときに誘導モータの回転方向が異常と判定し、第1,第
2の補助操舵力の方向のうちいずれか一方が操舵力の方
向と一致するときに誘導モータの回転方向が正常と判定
することができる。
【0025】また、請求項6の発明は、誘導モータを3
相の誘導モータによって構成したことにある。
【0026】この場合、単相(2相)の誘導モータを用
いたときには回転磁界の回転方向を識別するためには、
各相に出力される駆動信号の順番に加えて最初に駆動信
号が出力された相を検出する必要がある。これに対し、
3相の誘導モータを用いたときには3相に出力される駆
動信号の順番だけに基づいて回転磁界の回転方向、即ち
補助操舵力の方向を判別することができる。
【0027】また、請求項7の発明は、操舵力方向検出
手段を誘導モータが連結された操舵軸に設けたトルクセ
ンサによって構成したことにある。
【0028】これにより、トルクセンサは、操舵軸に作
用する操舵トルクを検出するから、該操舵トルクと対応
する操舵力の方向を直接的に検出することができる。
【0029】さらに、請求項8の発明では、モータ回転
方向判定手段により出力トルクの方向を異常と判定した
ときに異常を告知しまたは前記駆動信号を停止するフェ
イルセーフ手段を備える構成としたことにある。
【0030】これにより、モータ回転方向判定手段によ
って駆動信号の出力状態を異常と判定したときには、フ
ェイルセーフ手段により車両の運転者等に異常を告知し
て点検等を促すか、または駆動信号を停止して誘導モー
タの回転を止めることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
自動車用の動力舵取装置を、添付図面に従って詳細に説
明する。
【0032】まず、図1ないし図4は本発明の第1の実
施の形態による動力舵取装置を示している。図におい
て、1は車両の舵取りを行う操舵軸で、該操舵軸1は、
車両のステアリング・ハンドル2(以下、ハンドル2と
いう)と一体に回転される入力軸部1Aと、後述の誘導
モータ5によって回転駆動される出力軸部1Bとからな
り、該出力軸部1Bは、例えばラック−ピニオン等の連
結部3を介して車両の操向用車輪(図示せず)に連結さ
れている。また、操舵軸1の入力軸部1Aと出力軸部1
Bとの間には後述のトルクセンサ4が設けられている。
【0033】4は操舵軸1に設けられた操舵力方向検出
手段としてのトルクセンサで、該トルクセンサ4は、運
転者がハンドル2を舵取操作するときの操舵力を入力軸
部1Aの回転トルクとして検出し、後述のコントロール
ユニット13に検出信号を出力するものである。
【0034】5は動力舵取装置の動力源となる3相の誘
導モータで、該誘導モータ5は、その出力側が減速ギヤ
6を介して操舵軸1の出力軸部1Bに連結され、車両の
運転者がハンドル2を舵取操作するときには、該出力軸
部1Bに対して運転者の操舵力を補助する補助動力(補
助操舵力)を付加するものである。
【0035】そして、誘導モータ5は、後述のモータ駆
動回路16から出力される駆動信号によって運転者の操
舵力等に応じた補助操舵力を発生し、この補助操舵力が
減速ギヤ6、操舵軸1の出力軸部1B、連結部3等を介
して操向用車輪に伝わることにより、車両を舵取りする
ときに運転者の操舵力が軽減される。
【0036】7は誘導モータ5に設けられた回転センサ
で、該回転センサ7は、誘導モータ5の出力軸等が実際
に回転する回転速度を検出し、検出結果をモータ回転速
度(角速度)ω としてコントロールユニット13に
出力するものである。また、8は車両の走行速度を検出
する車速センサ、9は例えばブレーキ操作等により車両
に加わる制動力を検出する制動力センサである。
【0037】10,11,12はモータ駆動回路16の
出力側に設けられた駆動信号検出手段としての例えば3
個の電流センサで、該電流センサ10,11,12は、
モータ駆動回路16から3相交流の駆動信号として誘導
モータ5の各相に実際に出力される実電流i ,i
,i の値をそれぞれ個別に検出し、これらの検出
信号をコントロールユニット13に出力するものであ
る。
【0038】13は後述のモータ駆動回路16と共にモ
ータ駆動手段を構成するコントロールユニットで、該コ
ントロールユニット13は、ROM、RAM等の記憶部
13Aを有するマイクロコンピュータ等によって構成さ
れ、記憶部13Aには、図3および図4に示すモータ制
御処理プログラムが収容されている。そして、コントロ
ールユニット13は、モータ制御処理プログラムによっ
て誘導モータ5の出力トルクを制御している。
【0039】また、コントロールユニット13には、そ
の入力側にトルクセンサ4、回転センサ7、車速センサ
8、制動力センサ9、電流センサ10,11,12等が
接続され、出力側には後述のモータ駆動回路16、駆動
回路遮断リレー17、警告灯18等が接続されている。
【0040】また、コントロールユニット13は、車両
のイグニッションスイッチ14が閉成(ON)されるこ
とによって電源投入され、この電源投入時には、駆動回
路遮断リレー17を閉成することによってバッテリ15
からモータ駆動回路16に給電する構成となっている。
【0041】そして、コントロールユニット13は、後
述の図2に制御ブロック図として示す如く、例えば運転
者の操舵力、車両の運転状態等に応じて後述の目標励磁
電流指令値IΦと目標トルク電流指令値Itとからなる
直流の指令信号を演算し、この指令信号を3相交流の電
流指令値I ,I ,I に変換してモータ駆動回
路16に出力することにより、誘導モータ5の出力トル
クを運転者の操舵力等に応じて制御するものである。
【0042】また、コントロールユニット13は、モー
タ駆動回路16の作動、停止を制御する制御信号Enを
出力し、後述するように例えば駆動信号の出力状態を重
度の異常と判定したときには、モータ駆動回路16を停
止して誘導モータ5への電力供給(駆動信号)を遮断す
る構成となっている。
【0043】16はコントロールユニット13の出力側
に設けられたモータ駆動回路で、該モータ駆動回路16
は、例えば複数個のトランジスタ(図示せず)を用いた
PWMインバータ等によって構成されている。また、モ
ータ駆動回路16とバッテリ15との間には、コントロ
ールユニット13によって開,閉される駆動信号停止手
段としての駆動回路遮断リレー17が設けられている。
【0044】そして、モータ駆動回路16は、バッテリ
15から給電されることによって指令信号に対応する3
相交流の実電流i ,i ,i を発生し、これら
の電流を駆動信号として誘導モータ5の各相に出力する
ものである。また、モータ駆動回路16は、コントロー
ルユニット13から出力される制御信号Enの信号値等
に応じて作動、停止する。
【0045】18は例えば車両の運転室等に設けられた
告知手段としての警告灯で、該警告灯18は、コントロ
ールユニット13によって駆動信号の出力状態が異常と
判定されたときに点灯され、この異常を運転者等に告知
するものである。
【0046】次に、図2に示す制御ブロック図を参照し
つつ、コントロールユニット13によるモータ制御処理
について説明する。
【0047】21は誘導モータ5が出力すべき目標トル
ク指令値Tsを演算するトルク指令値演算部で、該トル
ク指令値演算部21は、トルクセンサ4、車速センサ
8、制動力センサ9等から出力される各検出信号を用い
て、運転者の操舵力や車両の運転状態等に応じた目標ト
ルク指令値Tsを算出するものである。
【0048】22は指令信号演算手段としての指令信号
演算部で、該指令信号演算部22は、誘導モータ5の出
力トルクが目標トルク指令値Tsと一致するように、そ
の出力状態をベクトル制御等の手段によって可変に制御
する。そして、このベクトル制御は、誘導モータ5を仮
想的に直流モータとして扱い、その出力トルクを制御す
るために2つの直流電流成分である目標励磁電流指令値
IΦと目標トルク電流指令値Itとを指令信号として演
算するものである。
【0049】ここで、誘導モータ5の固定子により発生
され回転子(いずれも図示せず)と鎖交する磁束を鎖交
磁束Φrとした場合には、この鎖交磁束Φrに寄与する
電流成分が、目標励磁電流指令値IΦに相当するもので
ある。
【0050】そして、目標励磁電流指令値IΦは、例え
ば誘導モータ5、モータ駆動回路16の設計仕様等によ
る規格値としてコントロールユニット13の記憶部13
Aに予め格納された鎖交磁束Φrと、固定子と回転子と
の間の相互インダクタンス等に対応して予め定められた
係数k1 とを用いて下記数1の式により演算される。
【0051】
【数1】IΦ=k1 ×Φr
【0052】また、目標トルク電流指令値Itは、誘導
モータ5の出力トルクに寄与する電流成分に相当するも
のであり、目標トルク指令値Ts、鎖交磁束Φrおよび
係数k2 を用いて下記数2の式により演算されるもので
ある。
【0053】
【数2】
【0054】なお、係数k2 は、例えば誘導モータ5の
極対数、回転子側の自己インダクタンス、相互インダク
タンス等に応じて予め定められる定数である。また、目
標励磁電流指令値IΦと目標トルク電流指令値Itと
は、電流センサ10,11,12により検出した実電流
,i ,i 等を用いて指令信号演算部22に
よりフィードバック制御される。
【0055】一方、指令信号演算部22は、駆動信号の
周波数(電源周波数ω)と誘導モータ5の回転周波数と
の周波数差に相当するすべり周波数ωSEを、目標トル
ク電流指令値It、鎖交磁束Φrおよび係数k3 を用い
て下記数3の式により演算する。ここで、係数k3 は、
例えば回転子側の抵抗と自己インダクタンス、相互イン
ダクタンス等に応じて予め定められる定数である。
【0056】
【数3】
【0057】また、指令信号演算部22は、このすべり
周波数ωSEと、回転センサ7により検出されるモータ
回転速度ω とを用いて下記数4の式により電源周波
数ωを演算し、この電源周波数ωは、目標励磁電流指令
値IΦと目標トルク電流指令値Itの周波数となるもの
である。
【0058】
【数4】ω=ω +ωSE
【0059】23は信号変換手段としての信号変換部
で、該信号変換部23は指令信号を変換して出力するも
のであり、直流の目標励磁電流指令値IΦと目標トルク
電流指令値Itとは、これらの直流成分を2相の交流成
分とみなして3相の交流成分に変換する下記数5の式に
よって、周波数が電源周波数ωとなり、位相差が120
°となった3相交流の電流指令値I ,I ,I
に変換される。
【0060】
【数5】
【0061】ここで、前記数5の式中の角度θは電気的
な位相角(電気角)であり、電源周波数ωを時間積分す
ることによって求められるものである。
【0062】そして、信号変換部23は、例えばパルス
幅変調(PWM)等の手段により電流指令値I ,I
,I に対応する3相交流の電圧信号をそれぞれ発
生し、これらの電圧信号をモータ駆動回路16に出力す
る。この結果、モータ駆動回路16から駆動信号が出力
されると、誘導モータ5は、目標トルク指令値Ts(目
標トルク電流指令値It)に応じた出力トルクを発生す
るようになり、この出力トルクは運転者の操舵力に対応
した補助操舵力となる。
【0063】即ち、誘導モータ5のベクトル制御では、
目標励磁電流指令値IΦ(鎖交磁束Φr)、目標トルク
電流指令値It、すべり周波数ωSEが前記数3、数4
の式を満たすように、駆動信号等の電源周波数ωを調整
することにより、誘導モータ5の出力トルクを直流の目
標トルク電流指令値Itに応じて制御することができ
る。
【0064】24は誘導モータ5の回転方向を判定する
ためのモータ回転方向判定部で、該モータ回転方向判定
部24は、トルクセンサ4よって検出された操舵トルク
の検出信号(操舵トルク信号To)を用いて、操舵力の
方向を検出する。
【0065】また、モータ回転方向判定部24は、電流
センサ10,11,12により検出した実電流i
,i が出力される順番がU相、V相、W相また
はU相、W相、V相のいずれであるかを識別し、誘導モ
ータ5が発生している出力トルクの方向、即ち補助操舵
力の方向を判別する。
【0066】そして、モータ回転方向判定部24は、こ
れらの操舵力の方向と補助操舵力の方向とを比較し、こ
れらが異なっているときには、誘導モータ5の回転方向
が異常と判定してフェイルセーフ処理により車両の運転
者等に異常を告知し、または駆動信号を停止させる。
【0067】本実施の形態に係る動力舵取装置は以上の
ように構成されるものであり、次にその動作について説
明する。まず、図3を参照しつつ、コントロールユニッ
ト13によるモータ制御処理について説明する。
【0068】ステップ1では、トルクセンサ4からの操
舵トルク信号To、車速センサ8からの車速信号V、制
動力センサ9からの制動信号B等をそれぞれ読込み、ス
テップ2では、これらの検出信号を用いて目標トルク指
令値Tsを演算する。これにより、車両の運転者がハン
ドル2を舵取操作するときの操舵力、車両の走行状態、
操向用車輪の負荷状態等に応じた目標トルク指令値Ts
が設定される。
【0069】ステップ3では、鎖交磁束Φrの格納値等
を用いて前記数1の式による目標励磁電流指令値IΦを
演算し、ステップ4では、目標トルク指令値Ts、鎖交
磁束Φr等を用いて前記数2の式による目標トルク電流
指令値Itを演算する。そして、ステップ5では、目標
トルク電流指令値It、鎖交磁束Φr等を用いて前記数
3の式によるすべり周波数ωSEを演算する。
【0070】ステップ6では、回転センサ7により検出
したモータ回転速度ω と、電流センサ10,11,
12により検出した駆動信号の実電流i ,i ,i
とを読込み、ステップ7では、指令信号の電源周波数
ωがモータ回転速度ωよりもすべり周波数ωSE分だ
け大きくなるように、前記数4の式によって電源周波数
ωを演算する。
【0071】ステップ8では、直流の電流指令値IΦ,
Itを前記数5の式によって3相交流の電流指令値I
,I ,I に変換し、ステップ9では、これらを
モータ駆動回路16に出力することによって誘導モータ
5を駆動する。
【0072】そして、ステップ10では、後述のモータ
回転方向判定処理を行い、ステップ11では、イグニッ
ションスイッチ14が開成(OFF)か否かを判定し、
「YES」と判定したときには、車両のエンジン停止時
であるからステップ12でモータ制御処理を終了する。
また、ステップ11で「NO」と判定したときには、ス
テップ1に戻ってモータ制御処理を続行する。
【0073】次に、図3中のステップ10に定義してい
るモータ回転方向判定処理について図4を参照しつつ説
明する。
【0074】ステップ21では、ステップ1で読込んだ
トルクセンサ4からの操舵トルク信号Toを用いて運転
者による操舵力の方向を検出する。
【0075】ステップ22では、ステップ6で検出した
実電流i ,i ,i を用いて実電流i ,i
,i が出力される順番がU相、V相、W相またはU
相、W相、V相のいずれであるかを識別する。これによ
り、誘導モータ5が発生している回転磁界の回転方向が
分かるから、該回転方向と同方向の補助操舵力の方向を
判別する。
【0076】そして、ステップ23では、操舵力の方向
と補助操舵力の方向が一致しているか否かを判定し、ス
テップ23で「YES」と判定したときには、誘導モー
タ5が発生する補助操舵力の方向が運転者による操舵力
の方向と同方向となっているから、ステップ24では、
出力異常の継続時間を計測するためのカウンタCを零に
クリアした後に、ステップ25でリターンする。
【0077】一方、ステップ23で「NO」と判定した
ときには、誘導モータ5による補助操舵力の方向が運転
者による操舵力の方向と逆方向となっているから、誘導
モータ5の出力状態を異常と判定して後述のステップ2
6に移る。
【0078】そして、ステップ26では、カウンタCを
「1」だけ歩進する。この場合、モータ回転方向判定処
理は、図3に示すモータ制御処理等と共に一定時間毎に
繰返し実行されるから、カウンタCの値は出力異常の継
続時間に応じて増加する。
【0079】次に、ステップ27では、カウンタCが所
定の判定値C0 を越えたか否かを判定し、「NO」と判
定したときには、例えば駆動信号がノイズ等によって瞬
間的に正常範囲から外れた場合等を考慮して、後述する
ステップ28のフェイルセーフ処理を行うことなく、ス
テップ25でリターンする。
【0080】また、ステップ27で「YES」と判定し
たときには、誘導モータ5の出力異常が一定の時間だけ
継続した状態であるから、ステップ28でフェイルセー
フ処理を行う。
【0081】そして、ステップ28では、誘導モータ5
の駆動を断念して信号停止用の制御信号Enをモータ駆
動回路16に出力するか、または駆動回路遮断リレー1
7を開成し、モータ駆動回路16から誘導モータ5への
電力供給(駆動信号)を停止する。さらに、警告灯18
を点灯して運転者等に誘導モータ5の出力異常を警報し
た後に、ステップ25でリターンする。
【0082】かくして、本実施の形態によれば、コント
ロールユニット13のモータ回転方向判定部24は、ト
ルクセンサ4による操舵トルク信号Toを用いて操舵力
の方向を検出すると共に、電流センサ10,11,12
により検出した実電流i,i ,i が出力される
順番を識別することによって補助操舵力の方向を判別
し、これらの操舵力の方向と補助操舵力の方向を比較す
る構成としている。
【0083】これにより、モータ回転方向判定部24
は、操舵トルク信号Toを用いることによって運転者が
左,右のいずれに向けてハンドル2を操舵したか否かを
検出できると共に、実電流i ,i ,i が出力
される順番がU相、V相、W相またはU相、W相、V相
のいずれか識別することによって誘導モータ5に発生し
た回転磁界の回転方向を判別し、該回転磁界の回転方向
と同方向の補助操舵力の方向を判別することができる。
【0084】また、モータ回転方向判定部24は、これ
らの操舵力の方向と補助操舵力の方向とが一致している
か否かを比較するから、誘導モータ5の回転方向が正常
か否かを判定することができる。
【0085】そして、例えばコントロールユニット13
の信号変換部23、モータ駆動回路16等の故障により
誘導モータ5が操舵力の方向とは逆方向に向けて補助操
舵力を発生させる場合には、これを確実に検出できると
共に、このときに警告灯18を点灯したり、駆動回路遮
断リレー17等を用いて駆動信号を停止させる等のフェ
イルセーフ動作を実行することができる。
【0086】特に、本実施の形態では、3相の誘導モー
タ5を用いる構成としたから、3相に出力される実電流
,i ,i の順番だけに基づいて誘導モータ
5が発生する補助操舵力の方向を識別することができ
る。これに比較して、単相の誘導モータを用いたときに
は、各相には相互に90°の位相差をもった電流が出力
されるから、各相に電流が出力される順番に加えて最初
に電流が供給された相を検出する必要がある。これに対
し、3相の誘導モータ5を用いたときには、最初に電流
が供給された相が不明であっても、実電流i ,i
,i の順番がU相、V相、W相またはU相、W
相、V相のいずれかを識別することによって補助操舵力
の方向を判別でき、補助操舵力の方向を判別する構成を
簡略化することができる。
【0087】なお、本実施の形態では、図4中に示すス
テップ21が操舵力方向検出手段の具体例を示し、ステ
ップ22が補助操舵力方向判別手段の具体例、ステップ
23がモータ回転方向判定手段の具体例をそれぞれ示し
ている。また、図4中に示すステップ28はフェイルセ
ーフ手段の具体例を示している。
【0088】次に、図5および図6は本発明の第2の実
施の形態によるモータ回転方向判定処理を示し、本実施
の形態の特徴は、実電流の大きさがノイズ等と識別可能
な程度に大きいときには、実電流の順番によって判別し
た第1の補助操舵力の方向と操舵力の方向とを比較し、
実電流の大きさがノイズ等と識別不能な程度に小さいと
きには、実電流の順番によって判別した第1の補助操舵
力の方向と誘導モータの回転加速度によって判別した第
2の補助操舵力の方向との2つの補助操舵力の方向と操
舵力の方向とを比較することにある。
【0089】なお、本実施の形態では、前記第1の実施
の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。また、本実施の形態によるモー
タ回転方向判定処理は図3中のステップ10に定義して
いるものであるが、図3に示すモータ制御処理は第1の
実施の形態と同様であるため、その説明を省略するもの
とする。
【0090】まず、ステップ31では、ステップ6で検
出した実電流i ,i ,iを用いて下記数6の式
によって駆動信号の2乗和Ir を演算する。
【0091】
【数6】Ir =i +i +i
【0092】ステップ32では、各実電流i ,i
,i の大きさがノイズと識別可能か否かを判別す
るために駆動信号の2乗和Ir が予め決められた所
定値Ir0よりも大きいか否かを判定する。ここで、
所定値Ir0は、各実電流i,i ,i の最大
値である最大電流imax の5〜15%を基準電流値i0
(例えばi0 =0.1×imax )として、この基準電流
値i0 の2乗和として下記数7の式によって決められる
ものである。
【0093】
【数7】Ir0=i0+i0+i0=3×i0
【0094】そして、ステップ32で「YES」と判定
したときには、誘導モータ5が発生する補助操舵力が操
舵力に影響を与える程度に大きく、実電流i ,i
,i の大きさがノイズよりも十分に大きな値にな
っているから、ステップ33に移って、ステップ1で読
込んだトルクセンサ4からの操舵トルク信号Toを用い
て運転者による操舵力の方向を検出する。
【0095】ステップ34では、ステップ6で検出した
実電流i ,i ,i を用いて実電流i ,i
,i が出力される順番がU相、V相、W相またはU
相、W相、V相のいずれであるかを識別する。これによ
り、誘導モータ5が発生している回転磁界の回転方向が
分かるから、該回転方向と同方向の第1の補助操舵力の
方向を判別する。
【0096】そして、ステップ35では、操舵力の方向
と第1の補助操舵力の方向が一致しているか否かを判定
し、ステップ35で「YES」と判定したときには、誘
導モータ5が発生する補助操舵力の方向が運転者による
操舵力の方向と同方向となっているから、ステップ36
では、出力異常の継続時間を計測するためのカウンタC
1 を零にクリアした後に、ステップ37でリターンす
る。
【0097】一方、ステップ35で「NO」と判定した
ときには、誘導モータ5による補助操舵力の方向が運転
者による操舵力の方向と逆方向となっているから、誘導
モータ5の出力状態を異常と判定して後述のステップ3
8に移る。
【0098】そして、ステップ38では、カウンタC1
を「1」だけ歩進する。この場合、モータ回転方向判定
処理は、図3に示すモータ制御処理等と共に一定時間毎
に繰返し実行されるから、カウンタC1 の値は出力異常
の継続時間に応じて増加する。
【0099】次に、ステップ39では、カウンタC1 が
所定の判定値C0 を越えたか否かを判定し、「NO」と
判定したときには、例えば駆動信号がノイズ等によって
瞬間的に正常範囲から外れた場合等を考慮して、後述す
るステップ40のフェイルセーフ処理を行うことなく、
ステップ37でリターンする。
【0100】また、ステップ39で「YES」と判定し
たときには、誘導モータ5の出力異常が一定の時間だけ
継続した状態であるから、ステップ40でフェイルセー
フ処理を行う。
【0101】そして、ステップ40では、誘導モータ5
の駆動を断念して信号停止用の制御信号Enをモータ駆
動回路16に出力するか、または駆動回路遮断リレー1
7を開成し、モータ駆動回路16から誘導モータ5への
電力供給(駆動信号)を停止する。さらに、警告灯18
を点灯して運転者等に誘導モータ5の出力異常を警報し
た後に、ステップ37でリターンする。
【0102】一方、ステップ32で「NO」と判定した
ときには、誘導モータ5が発生する補助操舵力が操舵力
に影響を与えない程度に小さく、実電流i ,i
の大きさはノイズと識別できない不確かな値となる
から、以下に示すステップ41〜51の処理を行う。
【0103】ステップ41では、ステップ1で読込んだ
トルクセンサ4からの操舵トルク信号Toを用いて運転
者による操舵力の方向を検出する。
【0104】ステップ42では、ステップ6で検出した
実電流i ,i ,i を用いて実電流i ,i
,i が出力される順番がU相、V相、W相またはU
相、W相、V相のいずれであるかを識別し、第1の補助
操舵力の方向を判別する。
【0105】ステップ43では、操舵力の方向と第1の
補助操舵力の方向が一致しているか否かを判定し、ステ
ップ43で「YES」と判定したときには、誘導モータ
5が発生する補助操舵力の方向が運転者による操舵力の
方向と同方向となっているから、ステップ44では、出
力異常の継続時間を計測するためのカウンタC2 を零に
クリアした後に、ステップ45でリターンする。
【0106】一方、ステップ43で「NO」と判定した
ときには、誘導モータ5による補助操舵力の方向が運転
者による操舵力の方向と逆方向となっている可能性があ
るから、ステップ46に移行する。そして、ステップ4
6では、ステップ6で読込んだ回転センサ7からのモー
タ回転速度ω を時間微分し、誘導モータ5の回転加
速度を検出する。これにより、誘導モータ5が発生して
いる出力トルクの方向が分かるから、ステップ47で
は、該出力トルクの方向と同方向の第2の補助操舵力の
方向を判別する。
【0107】そして、ステップ48では、操舵力の方向
と第2の補助操舵力の方向が一致しているか否かを判定
し、ステップ48で「YES」と判定したときには、誘
導モータ5が発生する補助操舵力の方向が運転者による
操舵力の方向と同方向となっているから、ステップ44
でカウンタC2 を零にクリアした後に、ステップ45で
リターンする。
【0108】一方、ステップ48で「NO」と判定した
ときには、第1の補助操舵力の方向に加えて第2の補助
操舵力の方向も運転者による操舵力の方向と逆方向とな
っているから、誘導モータ5の出力状態を異常と判定し
て後述のステップ49に移る。
【0109】そして、ステップ49では、カウンタC2
を「1」だけ歩進する。次に、ステップ50では、カウ
ンタC2 が所定の判定値C0 を越えたか否かを判定し、
「NO」と判定したときには、例えば駆動信号がノイズ
等によって瞬間的に正常範囲から外れた場合等を考慮し
て、後述するステップ51のフェイルセーフ処理を行う
ことなく、ステップ45でリターンする。
【0110】また、ステップ50で「YES」と判定し
たときには、誘導モータ5の出力異常が一定の時間だけ
継続した状態であるから、ステップ51でステップ40
と同様のフェイルセーフ処理を行った後、ステップ45
でリターンする。
【0111】かくして、本実施の形態でも第1の実施の
形態と同様の作用効果を得ることができる。しかし、本
実施の形態では、駆動信号の2乗和Ir が所定値I
r0よりも大きいときには、実電流i ,i ,i
の順番によって判別した第1の補助操舵力の方向と
操舵力の方向とを比較し、駆動信号の2乗和Ir
所定値Ir0以下のときには、第1の補助操舵力の方
向に加えて誘導モータ5の回転加速度によって判別した
第2の補助操舵力の方向も操舵力の方向と比較する構成
としたから、実電流i ,i ,i がノイズと識
別できない程度に小さいときでも、誘導モータ5の回転
方向の異常を正確に検出することができる。
【0112】即ち、駆動信号の2乗和Ir が所定値
Ir0よりも大きいときには、実電流i ,i
とノイズを識別することができるから、実電流i
,i ,i の順番によって判別した第1の補助
操舵力の方向は誘導モータ5が実際に発生している補助
操舵力の方向と確実に一致する。このため、第1の補助
操舵力の方向と操舵力の方向とを比較することによっ
て、誘導モータ5の回転方向の異常を確実に検出するこ
とができる。
【0113】一方、駆動信号の2乗和Ir が所定値
Ir0以下のときには、実電流i,i ,i
大きさがノイズと同程度に小さく、実電流i ,i
,i とノイズを識別できない可能性がある。この
ため、実電流i ,i ,i の順番によって判別
した第1の補助操舵力の方向は誘導モータ5が実際に発
生している補助操舵力の方向と異なる可能性がある。ま
た、誘導モータ5の回転加速度によって判別した第2の
補助操舵力の方向も誘導モータ5が実際に発生している
補助操舵力の方向と異なる可能性がある。例えばハンド
ル2を右回転から左回転に切換える場合、運転者による
ハンドル2の操作によって回転加速度は左回転に切換わ
っているにも拘らず、誘導モータ5の出力軸の慣性によ
って誘導モータ5が実際に発生している補助操舵力の方
向は右回転となるからである。
【0114】このように駆動信号の2乗和Ir が所
定値Ir0以下のときには、第1,第2の補助操舵力
の方向はいずれも誘導モータ5が実際に発生している補
助操舵力の方向と異なる可能性があるものの、本実施の
形態では、第1,第2の補助操舵力の方向と操舵力とを
比較する構成としている。そして、第1,第2の補助操
舵力の方向がいずれも操舵力の方向と異なるときだけ、
誘導モータ5の回転方向が異常だと識別し、他のときに
は誘導モータ5の回転方向が正常だと識別するから、実
電流i ,i ,i がノイズと識別不能となると
きであっても誘導モータ5の回転方向の異常を厳密に検
出することができる。
【0115】このため、例えば直線状の道路を走行しハ
ンドル2をほぼ中央位置で停止させているときのよう
に、補助操舵力が小さく、実電流i ,i ,i
の大きさが小さいときに、誤ってフェールセーフ処理を
行うことがなくなり、安定して補助操舵力を発生させる
ことができる。
【0116】なお、本実施の形態では、図5および図6
中に示すステップ32が駆動信号値比較手段の具体例、
ステップ33,41が操舵力方向検出手段の具体例、ス
テップ34,42が第1の補助操舵力方向判別手段の具
体例、ステップ46が回転加速度検出手段の具体例、ス
テップ47が第2の補助操舵力方向判別手段の具体例、
ステップ35,43,48がモータ回転方向判定手段の
具体例をそれぞれ示している。また、図5および図6中
に示すステップ40,51はフェイルセーフ手段の具体
例を示している。
【0117】また、各実施の形態では、3相の誘導モー
タ5を用いる構成としたが、単相の誘導モータを用いる
構成としてもよい。この場合、誘導モータの2つの相に
は90°の位相差をもった電流等の駆動信号が出力され
るから、最初に駆動信号が出力された相を検出すると共
に、各相に出力される駆動信号の順番を識別することに
よって誘導モータが発生する出力トルクの方向を判別す
ることができる。また、4相以上の誘導モータを用いて
もよい。
【0118】さらに、各実施の形態では、鎖交磁束Φr
と目標励磁電流指令値IΦとをほぼ一定値に保持する構
成としたが、本発明はこれに限らず、例えば固定子側、
回転子側の抵抗損失や鎖交磁束Φrと目標励磁電流指令
値IΦとの間の応答遅れ等に応じて鎖交磁束Φr、目標
励磁電流指令値IΦ等を補正制御する構成としてもよ
い。
【0119】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、モータ回転方向判定手段によって操舵力方向検出
手段によって検出した操舵力の方向と、補助操舵力方向
判別手段によって判別した補助操舵力の方向とを比較し
て誘導モータの回転方向が正常か否かを判定する構成と
したから、操舵力の方向と補助操舵力の方向が一致して
いるか否かによって誘導モータの回転方向が正常か否か
を判定することができる。これにより、例えばモータ駆
動手段等の故障により誘導モータの回転方向が異常とな
った場合でも、これを検出して例えば誘導モータへの駆
動信号を停止でき、誘導モータの補助操舵力が運転者の
操舵力とは反対の方向に作用するのを確実に防止できる
と共に、従来技術と比較して信頼性、安全性を向上させ
ることができる。
【0120】また、請求項2の発明によれば、補助操舵
力方向判別手段は各相毎の駆動信号が出力される順番を
識別することによって補助操舵力の方向を判別する構成
としたから、補助操舵力方向判別手段は、誘導モータに
発生した回転磁界の回転方向を判別し、この回転方向と
同方向の補助操舵力の方向を演算することができる。
【0121】一方、請求項3の発明によれば、駆動信号
値比較手段によって駆動信号の大きさが所定値よりも大
きいと判別したときには、第1の補助操舵力方向判別手
段で判別した第1の補助操舵力の方向と操舵力方向検出
手段で検出した操舵力の方向とを比較して誘導モータの
回転方向が正常か否かを判定し、駆動信号値比較手段に
よって駆動信号の大きさが所定値以下と判別したときに
は、第1,第2の補助操舵力方向判別手段で判別した第
1,第2の補助操舵力の方向と操舵力方向検出手段で検
出した操舵力の方向とを比較して誘導モータの回転方向
が正常か否かを判定するモータ回転方向判定手段とを備
える構成としたから、駆動信号がノイズと識別不能とな
る所定値以下であっても、2つの補助操舵力の方向と操
舵力の方向とを比較し、誘導モータの回転方向の異常を
正確に検出することができる。
【0122】また、請求項4の発明によれば、第1の補
助操舵力方向判別手段は各相毎の駆動信号が出力される
順番を識別することによって補助操舵力の方向を判別す
る構成としたから、第1の補助操舵力方向判別手段は、
誘導モータに発生した回転磁界の回転方向を判別し、こ
の回転方向と同方向の第1の補助操舵力の方向を演算す
ることができる。
【0123】また、請求項5の発明は、モータ回転方向
判定手段は、駆動信号値比較手段によって駆動信号の大
きさが所定値よりも大きいと判別した場合には、第1の
補助操舵力の方向と操舵力の方向とが異なるときに誘導
モータの回転方向が異常と判定し、一致するときに正常
と判定し、駆動信号が所定値以下と判別した場合には、
第1,第2の補助操舵力の方向と操舵力の方向とがいず
れも異なるときに誘導モータの回転方向が異常と判定
し、それ以外のときに正常と判定する構成としたから、
駆動信号の大きさに拘らず、誘導モータの回転方向の異
常を正確に検出することができる。
【0124】また、請求項6の発明によれば、3相の誘
導モータを用いる構成したから、単相の誘導モータを用
いたときのように、最初に駆動信号が出力された相を検
出する必要がなく、3相に出力される駆動信号の順番だ
けに基づいて誘導モータによる補助操舵力の方向を容易
に判別することができる。
【0125】また、請求項7の発明によれば、操舵力方
向検出手段を誘導モータが連結された操舵軸に設けたト
ルクセンサによって構成したから、運転者による操舵力
をトルクセンサによって直接的に検出することができ
る。
【0126】さらに、請求項8の発明によれば、駆動信
号を異常と判定したときにこれを告知しまたは駆動信号
を停止するフェイルセーフ手段を備える構成としたの
で、駆動信号の異常判定時には、フェイルセーフ手段に
より車両の運転者等に異常を告知するか、または駆動信
号を停止して誘導モータの回転を止めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による動力舵取装置を示す
構成図である。
【図2】コントロールユニットによるモータ制御処理を
示す制御ブロック図である。
【図3】コントロールユニットによるモータ制御処理を
示す流れ図である。
【図4】図3中のモータ回転方向判定処理を示す流れ図
である。
【図5】第2の実施の形態によるモータ回転方向判定処
理を示す流れ図である。
【図6】図5に続く流れ図である。
【符号の説明】
1 操舵軸 2 ステアリング・ハンドル 3 連結部 4 トルクセンサ(操舵力方向検出手段) 5 誘導モータ 6 減速ギヤ 7 回転センサ 8 車速センサ 9 制動力センサ 10,11,12 電流センサ(駆動信号検出手段) 13 コントロールユニット 14 イグニッションスイッチ 15 バッテリ 16 モータ駆動回路 17 駆動回路遮断リレー 18 警告灯 21 トルク指令値演算部 24 モータ回転方向判定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 119:00 B62D 137:00 137:00 H02P 5/408 H (72)発明者 小高 剛 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 Fターム(参考) 3D032 CC38 CC39 CC40 DA15 DA23 DA61 DA63 DA64 DA91 DA93 DC02 DC33 DC34 DD10 DE09 EB30 EC22 3D033 CA03 CA12 CA13 CA16 CA20 CA21 CA31 CA32 CA33 5H576 AA15 BB06 DD01 DD02 DD04 EE01 EE03 EE11 EE18 GG02 GG04 HA02 HB01 JJ03 JJ12 JJ17 LL01 LL22 LL30 LL38 LL56 MM08 MM10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵力を補助するための補助操舵力を発
    生する多相の誘導モータと、該誘導モータの出力を制御
    するため前記操舵力に応じた駆動信号を前記誘導モータ
    に出力するモータ駆動手段とからなる動力舵取装置にお
    いて、前記操舵力の方向を検出する操舵力方向検出手段
    と、前記モータ駆動手段から誘導モータに出力される駆
    動信号を検出する駆動信号検出手段と、該駆動信号検出
    手段により検出した駆動信号を用いて前記誘導モータに
    よる補助操舵力の方向を判別する補助操舵力方向判別手
    段と、該補助操舵力方向判別手段で判別した補助操舵力
    の方向と前記操舵力方向検出手段で検出した操舵力の方
    向とを比較して前記誘導モータの回転方向が正常か否か
    を判定するモータ回転方向判定手段とを備える構成とし
    たことを特徴とする動力舵取装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動信号検出手段は前記誘導モータ
    の各相に出力される駆動信号を各相毎に検出し、前記補
    助操舵力方向判別手段は該駆動信号検出手段によって検
    出した各相毎の駆動信号が出力される順番によって前記
    誘導モータによる補助操舵力の方向を判別してなる請求
    項1に記載の動力舵取装置。
  3. 【請求項3】 操舵力を補助するための補助操舵力を発
    生する多相の誘導モータと、該誘導モータの出力を制御
    するため前記操舵力に応じた駆動信号を前記誘導モータ
    に出力するモータ駆動手段とからなる動力舵取装置にお
    いて、前記操舵力の方向を検出する操舵力方向検出手段
    と、前記モータ駆動手段から誘導モータに出力される駆
    動信号を検出する駆動信号検出手段と、該駆動信号検出
    手段により検出した駆動信号を用いて前記誘導モータに
    よる補助操舵力の方向を判別する第1の補助操舵力方向
    判別手段と、前記誘導モータの回転加速度を検出する回
    転加速度検出手段と、該回転加速度検出手段によって検
    出した回転加速度を用いて補助操舵力の方向を判別する
    第2の補助操舵力方向判別手段と、前記駆動信号検出手
    段により検出した駆動信号の大きさが予め決められた所
    定値よりも大きいか否かを比較する駆動信号値比較手段
    と、前記誘導モータの回転方向を判定するモータ回転方
    向判定手段とを備え該モータ回転方向判定手段は、該駆
    動信号値比較手段によって駆動信号の大きさが所定値よ
    りも大きいと判別したときには、前記第1の補助操舵力
    方向判別手段で判別した第1の補助操舵力の方向と前記
    操舵力方向検出手段で検出した操舵力の方向とを比較し
    て前記誘導モータの回転方向が正常か否かを判定し、 該駆動信号値比較手段によって駆動信号の大きさが所定
    値以下と判別したときには、前記第1の補助操舵力方向
    判別手段で判別した第1の補助操舵力の方向と前記操舵
    力方向検出手段で検出した操舵力の方向とを比較し、か
    つ前記第2の補助操舵力方向判別手段で判別した第2の
    補助操舵力の方向と前記操舵力方向検出手段で検出した
    操舵力の方向とを比較して前記誘導モータの回転方向が
    正常か否かを判定する構成としたことを特徴とする動力
    舵取装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動信号検出手段は前記誘導モータ
    の各相に出力される駆動信号を各相毎に検出し、前記第
    1の補助操舵力方向判別手段は該駆動信号検出手段によ
    って検出した各相毎の駆動信号が出力される順番によっ
    て前記誘導モータによる補助操舵力の方向を判別してな
    る請求項3に記載の動力舵取装置。
  5. 【請求項5】 前記モータ回転方向判定手段は、該駆動
    信号値比較手段によって駆動信号の大きさが所定値より
    も大きいと判別した場合には、前記第1の補助操舵力方
    向判別手段で判別した第1の補助操舵力の方向と前記操
    舵力方向検出手段で検出した操舵力の方向とが異なると
    きに前記誘導モータの回転方向が異常と判定し、一致す
    るときに前記誘導モータの回転方向が正常と判定し、 該駆動信号値比較手段によって駆動信号の大きさが所定
    値以下と判別した場合には、前記第1の補助操舵力方向
    判別手段で判別した第1の補助操舵力の方向と前記操舵
    力方向検出手段で検出した操舵力の方向とが異なり、か
    つ前記第2の補助操舵力方向判別手段で判別した第2の
    補助操舵力の方向と前記操舵力方向検出手段で検出した
    操舵力の方向とが異なるときに前記誘導モータの回転方
    向が異常と判定し、それ以外のときに前記誘導モータの
    回転方向が正常と判定する請求項3または4に記載の動
    力舵取装置。
  6. 【請求項6】 前記誘導モータは3相の誘導モータであ
    る請求項1,2,3,4または5に記載の動力舵取装
    置。
  7. 【請求項7】 前記操舵力方向検出手段は、前記誘導モ
    ータが連結された操舵軸に設けたトルクセンサである請
    求項1,2,3,4,5または6に記載の動力舵取装
    置。
  8. 【請求項8】 前記モータ回転方向判定手段により誘導
    モータの回転方向を異常と判定したときに異常を告知し
    または前記駆動信号を停止するフェイルセーフ手段を備
    えてなる請求項1,2,3,4,5,6または7に記載
    の動力舵取装置。
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