JP2001327855A - 電磁波を用いた装置 - Google Patents

電磁波を用いた装置

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JP2001327855A
JP2001327855A JP2000148307A JP2000148307A JP2001327855A JP 2001327855 A JP2001327855 A JP 2001327855A JP 2000148307 A JP2000148307 A JP 2000148307A JP 2000148307 A JP2000148307 A JP 2000148307A JP 2001327855 A JP2001327855 A JP 2001327855A
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ultraviolet
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water
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Masashi Shoji
正史 小路
Ken Shimizu
謙 清水
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HOSHIN KAGAKU SANGYOSHO KK
Original Assignee
HOSHIN KAGAKU SANGYOSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体が外側を流れる保護カバーが破損し、或
いは保護カバーによって覆われた流体通路が破損するこ
とにより、その流体が電磁波発生手段に接触可能となっ
たことを検出する流体漏れ検出手段を設ける。これによ
り、保護カバー等の破損を検出できるようにして、流体
が電磁波発生手段に接触するのを防止し又は抑制するこ
とができる電磁波を用いた装置を提供する。 【解決手段】 タンク12内を流通する水Wに紫外線を
照射して水Wを処理する紫外線ランプ15を有し、この
紫外線ランプ15を紫外線を透過可能なランプ収納管1
4で覆って保護するようにした紫外線殺菌装置におい
て、ランプ収納管14の破損により水Wが紫外線ランプ
15に接触可能な状態となったことを検出する流体漏れ
検出手段を設け、この流体漏れ検出手段は、水Wの作用
により移動する浮き子29の変位によってオン・オフさ
れるスイッチ装置16である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、水や純水
等の液体又は空気やガス等の気体からなる流体に紫外線
や赤外線或いはX線やγ線等の電磁波を照射することに
より水や空気等を殺菌したり、光エネルギーを用いて酸
素を発生する光合成等の光反応、或いは光吸収によって
引き起こされる光分解等の処理を施すための装置に関
し、特に、水や空気等の流体の漏れを検出する電磁波を
用いた装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、電磁波を用いた装置とし
ては、例えば、図14に示すような紫外線殺菌装置が知
られている。この紫外線殺菌装置1は、LSIや超LS
I等の製造等に使用される純水や超純水を製造する純水
製造装置の一部として構成されている。この紫外線殺菌
装置1は、内部に水が通されるタンク2と、このタンク
2に水を供給する水供給装置3と、タンク2内の水を紫
外線によって殺菌する紫外線ランプ4と、この紫外線ラ
ンプ4を覆って保護する保護カバー5等を備えて構成さ
れている。
【0003】タンク2は、上下面が共に閉じられた円筒
体からなる。このタンク2の下部には側方に突出された
流入口6aが設けられ、上部には側方に突出された流入
口6b及びドレン口6cが設けられている。このタンク
2の流入口6aには水供給装置3の供給口3aが接続さ
れ、この供給口3aから流入口6aを経てタンク2内に
水Wが供給される。このタンク2の上面には、紫外線透
過性の材料によって形成された保護カバー5が挿入され
ている。この保護カバー5内に紫外線ランプ4が収納さ
れており、この紫外線ランプ4から放射される紫外線が
保護カバー5を透過し、その外側を流れる水Wに照射さ
れて水Wの殺菌処理が行われる。
【0004】保護カバー5は、タンク2の上面部2aの
中央部に取り付けられた取付部材7の中央孔及び上面部
2aの中央孔を共に貫通し、その先端部が下面部2bの
近傍まで延在されている。この保護カバー5の取付部に
はO−リング7aが嵌合されており、このO−リング7
aを上面部2aと取付部材7とで圧縮して保護カバー5
の外周面に圧接させることにより、取付部の密閉性が確
保されている。
【0005】また、保護カバー5の内部には、この保護
カバー5の破損を検出して水Wが紫外線ランプ等に接触
することを防止する流体漏れ検出手段10が設けられて
いる。この流体漏れ検出手段10としては、電通方式の
フロートレス・スイッチや静電容量型近接センサが用い
られている。フロートレス・スイッチは、導電性の金属
からなる検出片が先端部に設けられた一対の被覆電線か
らなり、水Wの働きによって検出片間に電気が流れるこ
とにより、保護カバー5の破損を検出することができ
る。また、静電容量型近接センサは、静電容量の変化を
検出するもので、検出部周囲の電位が水Wの影響によっ
て変化することを見て、保護カバー5の破損を検出する
ことができるようになっている。
【0006】かくして、タンク2内で紫外線により殺菌
処理された水Wは、流出口6bから外部に流出される。
この流出口6bには、ここを通過する水Wの温度を検出
する温度検出器8が取り付けられている。また、ドレン
口6cにはドレン管路9が接続されている。このドレン
管路9は、流出口6b内の水Wの温度が所定温度以上に
上昇したときに、その水Wを外部に逃がしてタンク2内
の水Wの温度を所定温度以下に保持するためのものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の紫外線殺菌装置1においては、紫外線ラ
ンプ4を保護カバー5内に収納して保護する構成となっ
ており、保護カバー5の破損を検出するための手段は存
在したが、その手段が電通方式のフロートレス・スイッ
チや静電容量型近接センサであったため、保護カバー5
が破損した場合にも、その保護カバー5の破損を精度良
く検出することができなかった。即ち、フロートレス・
スイッチ又は静電容量型近接センサに働く流体が水Wで
あるとき、特に、純水や超純水である場合には、これら
は非導体であるためフロートレス・スイッチでは作動せ
ず、また、静電容量型近接センサでは周囲の結露等によ
って誤動作を生ずることが多くあり、いずれの場合にも
精度の良い水漏れの検出ができないという課題があっ
た。
【0008】本発明は、上述したような課題に鑑みてな
されたものであり、流体が外側を流れる保護カバーが破
損し、或いは保護カバーによって覆われた流体通路が破
損することにより、その流体が電磁波発生手段に接触可
能となったことを確実に検出できる流体漏れ検出手段を
設けることにより、保護カバー等の破損を確実に検出す
ることができるようにして、流体が電磁波発生手段に接
触するのを防止し又は抑制することができる電磁波を用
いた装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決
し、上記目的を達成するために、本出願の請求項1記載
の電磁波を用いた装置は、流体通路内を流通する流体に
電磁波を照射して流体を処理する電磁波発生手段を有
し、この電磁波発生手段を電磁波を透過可能な保護カバ
ーで覆って保護するようにした電磁波を用いた装置にお
いて、保護カバー又は流体通路の破損により流体が電磁
波発生手段に接触可能な状態となったことを検出する流
体漏れ検出手段を設け、この流体漏れ検出手段は、流体
の作用により移動する変位部材の変位によってオン・オ
フされるスイッチ装置であることを特徴としている。
【0010】本出願の請求項2記載の電磁波を用いた装
置は、電磁波は紫外線であり、電磁波発生手段は紫外線
を発生させる紫外線ランプであることを特徴としてい
る。
【0011】本出願の請求項3記載の電磁波を用いた装
置は、保護カバーは、紫外線を透過可能な紫外線透過性
部材によって形成された筒体からなり、保護カバーが流
体通路内に挿入されて流体通路を形成する容器体に片持
ち状に支持されており、この保護カバー内にスイッチ装
置を設けたことを特徴としている。
【0012】本出願の請求項4記載の電磁波を用いた装
置は、保護カバーは、紫外線を透過可能な紫外線透過性
部材によって形成された筒体からなり、保護カバーが流
体通路内を貫通されて流体通路を形成する容器体に両端
支持されており、この保護カバー内又は保護カバーに連
通された部位にスイッチ装置を設けたことを特徴として
いる。
【0013】本出願の請求項5記載の電磁波を用いた装
置は、流体通路は、紫外線を透過可能な紫外線透過性部
材によって形成された筒体からなり、流体通路の外側に
紫外線ランプが配置され、この紫外線ランプを含む流体
通路が保護カバーによって覆われており、この保護カバ
ー内又は保護カバーに連通された部位にスイッチ装置を
設けたことを特徴としている。
【0014】本出願の請求項6記載の電磁波を用いた装
置は、スイッチ装置は、流体である液体よりも比重が小
さく且つ少なくとも表面に導電層を有する変位部材と、
この変位部材の変位によって断続される一対の端子とを
有することを特徴としている。
【0015】本出願の請求項7記載の電磁波を用いた装
置は、スイッチ装置は、流体が流通可能な流路を有する
変位部材ケースと、通路を開閉可能な状態で変位部材ケ
ースに収納された変位部材と、この変位部材が流体の作
用で変位することによって断続される一対の端子とを有
することを特徴としている。
【0016】本出願の請求項8記載の電磁波を用いた装
置は、スイッチ装置は、流体の作用により揺動される変
位部材と、この変位部材の揺動によって断続されるスイ
ッチ本体とを有することを特徴としている。
【0017】本出願の請求項9記載の電磁波を用いた装
置は、スイッチ装置は、変位部材であるボールがころが
り移動可能とされ且つM字状、コ字状又はU字状に形成
された流体通路と、この流体通路の適宜位置に設けられ
且つボールが流体の作用で変位することによって断続さ
れる一対の端子とを有することを特徴としている。
【0018】本出願の請求項10記載の電磁波を用いた
装置は、スイッチ装置は、流体通路を有する変位部材ケ
ースと、この変位部材ケース内に移動可能に収納され且
つ流体の正圧又は負圧によって流体通路を閉じる変位部
材と、この変位部材によってオン・オフされる一対の端
子とを有し、流体の圧力変動によって動作される圧力ス
イッチとして構成したことを特徴としている。
【0019】上述のように構成したことにより、本出願
の請求項1記載の電磁波を用いた装置では、保護カバー
又は流体通路に関連させて電磁波発生手段を設け、保護
カバー又は流体通路の破損によって流体が電磁波発生手
段に接触可能な状態となったことを流体漏れ検出手段で
検出することにより、流体の漏れを確実に検出して早期
に適切な流体漏れ対策を図ることができる。
【0020】本出願の請求項2記載の電磁波を用いた装
置では、電磁波発生手段として紫外線ランプを用いるこ
とにより、この紫外線ランプで流体の殺菌、滅菌等を行
って純水や超純水等を生産することができる。
【0021】本出願の請求項3記載の電磁波を用いた装
置では、保護カバーを紫外線透過性部材によって筒体に
形成し、この保護カバーの先端部を流体通路内に挿入し
て基端部を容器体に片持ち状に支持すると共に、保護カ
バー内にスイッチ装置を設けることにより、流体通路内
を流通する流体を紫外線を用いて効率良く殺菌処理する
ことができると共に、保護カバーの破損による流体の漏
れを確実に検出して早期に流体漏れ対策を図ることがで
きる。
【0022】本出願の請求項4記載の電磁波を用いた装
置では、保護カバーを紫外線透過性部材によって筒体に
形成し、この保護カバーを流体通路内に貫通させて両端
部を容器体に両端支持すると共に、保護カバー内にスイ
ッチ装置を設けることにより、流体通路内を流通する流
体を紫外線を用いて効率良く殺菌処理することができる
と共に、保護カバーの破損による流体の漏れを確実に検
出して早期に流体漏れ対策を図ることができる。
【0023】本出願の請求項5記載の電磁波を用いた装
置では、紫外線透過性部材によって筒体に形成された流
体通路の内側に流体を流通させると共にその流体通路の
外側に紫外線ランプを配置し、これらを保護カバーで覆
うことにより、流体通路内を流通する流体を紫外線によ
って効率良く殺菌処理することができると共に、保護カ
バーの破損による流体の漏れを確実に検出して早期に流
体漏れ対策を図ることができる。
【0024】本出願の請求項6記載の電磁波を用いた装
置では、液体よりも比重が小さくて導電層を有する変位
部材と一対の端子とでスイッチ装置を構成することによ
り、液体の働きによる変位部材の移動によって端子間に
電流を流し、液体漏れを検出する。これにより、簡単な
構成のスイッチ装置でありながら、液体の漏れを確実に
検出することができる。
【0025】本出願の請求項7記載の電磁波を用いた装
置では、流体通路を有する変位部材ケースとその通路を
開閉する変位部材と一対の端子とでスイッチ装置を構成
することにより、流体の働きによる変位部材の移動によ
って端子間に電流を流し、流体漏れを検出する。これに
より、簡単な構成のスイッチ装置でありながら、流体の
漏れを確実に検出することができる。
【0026】本出願の請求項8記載の電磁波を用いた装
置では、流体の作用によって揺動される変位部材とスイ
ッチ本体とでスイッチ装置を構成することにより、流体
の作用で変位部材を揺動させてスイッチ本体をオン・オ
フさせ、流体漏れを検出する。これにより、簡単な構成
のスイッチ装置でありながら、流体の漏れを確実に検出
することができる。
【0027】本出願の請求項9記載の電磁波を用いた装
置では、ボールがころがり移動される流体通路と一対の
端子とでスイッチ装置を構成することにより、流体の作
用でボールを移動させて端子間に電流を流し、流体漏れ
を検出する。これにより、簡単な構成のスイッチ装置で
ありながら、流体の漏れを確実に検出することができ
る。
【0028】本出願の請求項10記載の電磁波を用いた
装置では、流体通路を有する変位部材ケースと流体の正
圧又は負圧によって移動される変位部材と一対の端子と
でスイッチ装置を構成することにより、圧力スイッチと
して用いて流体の漏れを検出することができ、簡単な構
成のスイッチ装置でありながら流体の漏れを確実に検出
することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添
付図面を参照して説明する。図1から図13は、本発明
の実施の例を示すもので、電磁波を用いた装置の一具体
例として紫外線殺菌装置に適用したものである。即ち、
図1は本発明に係る紫外線殺菌装置の第1の実施例を断
面して示す説明図、図2は図1の要部を拡大して示す説
明図、図3は本発明に係る紫外線殺菌装置の第2の実施
例を断面して示す説明図、図4は図3に示す紫外線殺菌
装置に用いられる流体漏れ検出手段の他の実施例を断面
して示す説明図である。
【0030】更に、図5は本発明に係る紫外線殺菌装置
の第3の実施例を示す一部を切除した斜視図、図6は図
5の要部を断面して示す説明図、図7は本発明に係る紫
外線殺菌装置の第4の実施例を示す一部を切除した斜視
図、図8は図7の要部を断面して示す説明図、図9は図
7に示す紫外線殺菌装置に用いられる流体漏れ検出手段
の他の実施例を断面して示す説明図、図10は本発明に
係る紫外線殺菌装置の第5の実施例を断面して示す説明
図、図11〜図13は本発明の流体漏れ検出手段の更に
他の実施例を断面して示す説明図である。
【0031】図1に示すように、本発明の第1の実施例
を示す電磁波を用いた装置は、紫外線を利用して水や空
気等の流体を殺菌する紫外線殺菌装置11に適用したも
のである。ここで、電磁波は、波長の違いによって、γ
線(約10-2nm以下、発生源:放射線、宇宙線)、X線
(10-3nm〜10nm、発生源:X線管)、紫外線(1nm
〜400nm、発生源:放電管、太陽)、可視光線(40
0nm〜800nm、発生源:白熱灯、太陽)、赤外線(8
00nm〜1mm、発生源:赤熱物体、太陽)、電波(0.
1mm以上、発生源:発振器、放電等)に分類される。
【0032】このうち、以下に述べる実施例では、紫外
線を利用した紫外線殺菌装置に適用した例について説明
するが、本願発明は、紫外線以外の他の電磁波を用いた
装置に適用できることは勿論である。即ち、本願発明
は、流体を電磁波によって殺菌処理する場合のみなら
ず、光エネルギーを用いて酸素を発生する光合成等の光
反応、或いは光吸収によって引き起こされる光分解等の
ように電磁波を用いて処理する各種の装置として適用す
ることができるものである。
【0033】本願発明の第1の実施例として示す紫外線
殺菌装置11は、流体の一具体例を示す水を殺菌対象と
して用いて殺菌水や純水、超純水等を得るための装置に
適用したものである。この紫外線殺菌装置11は、水が
内部に流通される容器体の一具体例を示す円筒状のタン
ク12と、このタンク12に水を供給する制御装置13
と、タンク12内に大部分が挿入されている保護カバー
の一具体例を示すランプ収納管14と、このランプ収納
管14に収納されている紫外線発生手段の一具体例を示
す紫外線ランプ15等を備えて構成されている。そし
て、ランプ収納管14の内部には、流体漏れ検出手段の
第1の実施例を示すスイッチ装置16が収納されてい
る。
【0034】タンク12は、円筒状の筒体からなるタン
ク本体12aと、このタンク本体12aの上下面を閉じ
る上面部12a及び下面部12cとを有している。タン
ク本体12aの下部には側方に開口する流入口17aが
設けられ、上部には同じく側方に開口する流出口17b
及びドレン口17cが設けられている。このタンク本体
12aの流入口17aには、制御装置13の供給口13
aが接続されている。制御装置13は、電源スイッチ1
8と、手動操作と自動操作の切り換えが可能な切換スイ
ッチ19とを有している。
【0035】電源スイッチ18をオン・オフさせること
により、制御装置13の駆動と紫外線ランプ15の点灯
とが制御される。そして、制御装置13の駆動により、
供給口13aから流入口17aを経てタンク12内に水
Wが供給される。この供給口13aには、図示しない流
量調整弁が設けられており、この流量調整弁の開度を変
えることにより流入口17aを通る水Wの流量を任意に
調整することができる。
【0036】また、タンク12の流出口17bには、こ
の流出口17b内における水Wの温度を検出するための
温度計20が取り付けられている。この温度計20は、
先端が水Wの中に挿入されてその温度を検出する温度検
出部20aと、この温度検出部20aで検出された温度
を所定の電気信号に変換して制御装置13に送出する信
号送出部20bとを有している。この温度計20の機能
としては、温度の上限値及び下限値の設定が簡単にでき
るものが好ましい。このような構成の温度計20が、合
成樹脂やゴム等の材質で形成された取付栓21に取り付
けられている。そして、取付栓21は、流出口17bに
形成された取付部17dに、取付ネジ等の固着手段によ
って着脱可能に取り付けられている。
【0037】タンク12のドレン口17cには、ドレン
管路22が接続されている。このドレン管路22は、流
出口17b内の水Wの温度が所定温度以上に上昇したと
きに、その水Wを外部に逃がしてタンク12内の水Wの
温度を所定温度以下に保持するためのものである。この
ドレン管路22は、ドレン口17cの先端に取り付けら
れた逃し弁23と、この逃し弁23に接続された逆止め
弁24と、この逆止め弁24に接続されたドレン配管2
5とから構成されている。ドレン配管25の先端部は、
タンク12に設けた固定部17eによって固定されてい
る。
【0038】また、タンク12の上面部12bの中央部
には、上下方向に貫通された貫通孔26が設けられてい
る。この貫通孔26は、外側の径を大きくした円形二段
の開口部からなり、ランプ収納管14が上方から挿通さ
れている。ランプ収納管14は、一端が閉じられた中空
の円筒体からなり、閉鎖側の端部がタンク12内に挿入
されている。このランプ収納管14は、紫外線を良く透
過させることができる紫外線透過性部材、例えば、石英
ガラス、紫外線透過性フッ素樹脂等で形成されている。
このランプ収納管14の開口側端部は、取付部材27及
びO−リング28によって支持されており、これによ
り、ランプ収納管14がタンク12に取り付けられてい
る。
【0039】取付部材27は、貫通孔26を覆うことが
できると共に中央部にランプ収納管14が挿通される中
央孔を有するリング体からなる。この取付部材27は貫
通孔26に嵌合される嵌合部27aを有し、この嵌合部
27aの端面により貫通孔26の大径部に収納されたO
−リング28が押圧される。これにより、O−リング2
8に弾性変形が生じてランプ収納管14の外周面に圧接
される。このO−リング28のシール機能によって貫通
孔26の液密性が確保されている。この取付部材27
は、取付ネジ等の固着手段により締付固定されてタンク
12の上面部12bに取り付けられている。
【0040】このランプ収納管14の内部には、棒状の
紫外線ランプ15が挿入されている。この紫外線ランプ
15は、ランプ収納管14内において複数本のリード線
15aによって宙づり状態とされている。この紫外線ラ
ンプ15の下方でランプ収納管14内には、スイッチ装
置16が配置されている。また、各リード線15aはラ
ンプ収納管14の開口部から外部に引き出され、制御装
置13に電気的に接続されている。
【0041】図2に拡大して示すように、スイッチ装置
16は、水Wの浮力によって容易に浮き上がることがで
きる変位部材の第1の実施例を示す浮き子29と、この
浮き子29の横方向への移動を制限して上下方向へのみ
移動可能とされた変位部材ケースの第1の実施例を示す
浮き子ケース30とを有している。浮き子29は、比重
が水よりも小さく且つ水に溶けることのない材料、例え
ば、水よりも比重の小さいプラスチック等によって形成
されている。更に、浮き子29は、表面全体が導電性を
有する金属膜によって覆われており、これにより、浮き
子29が導電性部材とされている。
【0042】また、浮き子ケース30は、上下面が閉じ
られた円筒状の筒体からなり、側面下部には導入口31
aが設けられ、上面には排出口31bが設けられてい
る。この浮き子ケース30の上部には、浮き子29が浮
き上がったときに、その浮き上がりを阻止するようにし
て接触される一対の端子32a,32bが設けられてい
る。一対の端子32a,32bは浮き子ケース30を貫
通して側方に突出され、それぞれリード線33a,33
bを介して制御装置13に接続されている。
【0043】かくして、水Wの浮力によって浮き子29
が浮き上がると、浮き子29が一対の端子32a,32
bに接続される。これにより、浮き子29を介して一対
の端子32a,32b間が接続され、両端子32a,3
2b間の通電状態が制御装置13によって検出される。
【0044】このような構成を有する紫外線殺菌装置1
1は、例えば、次のようにして使用される。まず、制御
装置13の供給弁及びドレン管路22の逃し弁23を共
に閉じ、この状態で電源スイッチ18をオン側に投入す
る。これにより、制御装置13が駆動されると共に紫外
線ランプ15が発光され、紫外線がランプ収納管14を
透過してタンク12の内部を照射される。
【0045】次に、供給弁を徐々に開いて通水を開始
し、切換スイッチ19を手動側に投入して逃し弁23を
開き、タンク12内の空気をドレン管路22から外部に
排出する。このタンク12内に導入される水Wによって
タンク12内の空気を排出した後、逃し弁23を閉じる
と共に、切換スイッチ19を自動側に切り換える。そし
て、供給弁の開度を調節してタンク12内に導入される
水Wの流量を所定量に設定する。これにより、タンク1
2内に導入された水Wは、タンク本体12a内を下方か
ら上方に流れ、その間に紫外線ランプ15から放射され
た紫外線に晒されて殺菌される。
【0046】この紫外線照射によって殺菌された水W
は、タンク12の上部に設けた流出口17bからタンク
外に流出される。このように、制御装置13の駆動によ
って水Wが連続して供給され、この水Wに紫外線ランプ
15の発光による紫外線が連続して照射されることによ
り、紫外線で殺菌された衛生的な水Wが連続して得られ
る。その後、電源スイッチ18をオフ側に切り換え、水
Wの供給を停止すると共に紫外線ランプ15を消灯させ
ることにより、水Wの紫外線殺菌が停止される。
【0047】このような紫外線殺菌装置11において、
ランプ収納管14は、タンク本体12aにより片持ち状
に支持されて、水Wの通路内に大きく突出されている。
そのため、ランプ収納管14には絶えず水Wの流体圧力
が作用することから、長期間の使用によってランプ収納
管14の強度が低下することがある。そして、ランプ収
納管14が破損すると、紫外線ランプ15が水Wに浸漬
されることになる。その結果、紫外線ランプ15の電気
回路がショートするばかりでなく、紫外線ランプ15自
体も破壊されるおそれがある。
【0048】このような場合において、例えば、ランプ
収納管14にひび割れが発生し、外を流れる水Wがラン
プ収納管14内に入り込むと、その水Wはランプ収納管
14の底から徐々に蓄積される。このとき、ランプ収納
管14の底に流れ込んだ水Wは、スイッチ装置16の浮
きケース30に設けた導入口31aからケース内に入り
込む。この水Wの量が所定量に達すると、水Wの浮力に
よって浮きケース30内の浮き子29が押し上げられ
る。そして、浮き子29が所定の高さまで押し上げられ
ると、その浮き子29が一対の端子32a,32bに接
触される。これにより、浮き子29を介して端子32
a,32b間が導通され、その回路に電気が流れる。
【0049】その結果、スイッチ装置16の通電状態が
制御置13によって検出される。そこで、紫外線殺菌装
置11の駆動を停止させた後、生産ラインの流れを停止
させ、その安全を確認した上で、ランプ収納管14を交
換する。これにより、ランプ収納管14が完全に破壊さ
れるのを防止して、電気回路のショートや紫外線ランプ
15の破損等を未然に防止することができる。また、上
述した異常を信号として取り出し、その異常検出信号
を、例えば、集中管理センター等に送出するようにす
る。この異常検出信号に基づいて集中管理センター等に
おいて、コンピュータ制御によって安全のためにライン
を停止したり、バイパス回路へ切り換える等の措置を自
動又は主動によって行うようにするとよい。
【0050】この場合、ランプ収納管14の交換作業
は、タンク12内に水Wを入れた状態で行うこともで
き、また、タンク12内から水Wを抜いた後に行うこと
もできる。例えば、タンク12内に水Wを入れた状態で
行う場合には、まず、ランプ収納管14から紫外線ラン
プ15を取り出す。次に、取付部材27を取り外した
後、O−リング28と伴にランプ収納管14を貫通孔2
6から引き抜く。これにより、ランプ収納管14の交換
が可能となる。
【0051】そこで、予めスイッチ装置16が取り付け
られている新しいランプ収納管14の開口側にO−リン
グ28を装着する。この新たなランプ収納管14を、そ
の先端側からタンク12の上面部12bの貫通孔26に
挿入する。次に、O−リング28を貫通孔26に嵌合さ
せると共に、その上に取付部材27を嵌合させる。そし
て、取付部材27をタンク12の上面部12bにネジ止
めすることにより、ランプ収納管14の交換作業が完了
する。尚、この実施例に係るスイッチ装置16は、流体
圧力が正圧のときに作動する正圧スイッチとして適用し
た例について説明したが、流体圧力が負圧のときに作動
する負圧スイッチとして適用することもできる。
【0052】図3に示すように、本発明の第2の実施例
に係る紫外線殺菌装置41は、ランプ収納管44をタン
ク42によって両端支持すると共に、ランプ収納管44
の下端部を支持する下取付部材45にスイッチ装置46
を取り付けたものである。この紫外線殺菌装置41は、
上述した第1実施例の紫外線殺菌装置12と構成の大部
分において同一であるため、同一部分については同一符
号を付して詳細な説明は省略し、異なる部分について詳
細に説明する。
【0053】紫外線殺菌装置41が紫外線殺菌装置11
と異なる点は、ランプ収納管44がタンク本体12aを
上下方向に貫通している点と、ランプ収納管44の下端
部にスイッチ装置46が取り付けられている点であり、
その他の構成は紫外線殺菌装置11と同一である。タン
ク12の下面部12cの中央部には、上下方向に貫通さ
れた貫通孔47が設けられている。この貫通孔47は外
側の径を大きくした円形二段の開口部からなり、ランプ
収納管44が上下方向に貫通されている。
【0054】ランプ収納管44は、軸方向の両端が開か
れたた中空の円筒体からなり、同じく紫外線を良く透過
させることができる紫外線透過性部材(例えば、石英ガ
ラス、紫外線透過性フッ素樹脂等)によって形成されて
いる。このランプ収納管44は、タンク本体12aを上
下方向に貫通して両端が上面部12b及び下面部12c
の両側に突出されている。そして、ランプ収納管44の
上端部は、取付部材27及びO−リング28によって液
密に支持されている。また、ランプ収納管44の下端部
は、下取付部材45及びO−リング48によって支持さ
れている。このO−リング48のシール機能によって貫
通孔47の液密性が確保されている。
【0055】下取付部材45は、貫通孔47に嵌合され
る嵌合部45aを有し、中央部にランプ収納管44が挿
通される中央孔が設けられたリング体からなる。この下
取付部材45の外周面には、半径方向外側に展開された
フランジ状の取付部45bが設けられている。この取付
部45bに設けられた挿通孔に取付ネジのネジ部を挿通
して締めつけることにより、下取付部材45が複数本の
取付ネジによって下面部12cに締付固定されている。
更に、下取付部材45の嵌合部45aと反対側には半径
方向内側に展開されたフランジ状の端面部45cが設け
られている。この端面部45cはランプ収納管44の下
端部を支えるもので、緩衝部材であるO−リング49を
介してランプ収納管44の下端部が弾性的に支持されて
いる。
【0056】この下取付部材45の端面部45cには、
嵌合部45aと反対側に突出されたリング状の筒軸部4
5dが設けられている。この筒軸部45dにはスイッチ
装置46が取り付けられている。このスイッチ装置46
は、一対の発光素子50a及び受光素子50bと、両素
子50a,50b間に介在されて常時は光の透過を遮断
する閉鎖体51と、この閉鎖体51を上下方向へ移動可
能に保持する閉鎖体ケース52とを有している。
【0057】閉鎖体51は、変位部材の第2の実施例を
示すもので、発光素子50aから発射された光を遮断し
て受光素子50bが光を受光するのを阻止するものであ
る。この閉鎖体51は、この実施例では球体とされてい
て、水Wが上から掛かることにより容易に落下するよう
に構成される。この閉鎖体51の材質としては、発光素
子50aからの光を遮断してその透過を阻止できる材料
であれば良く、水Wより比重が大きくても良く、また小
さいものであっても良い。この閉鎖体51が収納される
変位部材ケースの第2の実施例を示す閉鎖体ケース52
は上下方向に延在された円筒体からなり、その円筒状空
間部に閉鎖体51が、横方向への移動を制限して上下方
向へのみ移動可能に収納されている。
【0058】この閉鎖体ケース52の上部には、下取付
部材45の筒軸部45dに螺合されるリング状の連結部
52aが設けられている。この連結部52aの内面には
メネジが設けられており、このメネジを筒軸部45dの
外周面に設けられたオネジに螺合させることにより、閉
鎖体ケース52が下取付部材45に対して着脱可能に取
り付けられる。更に、閉鎖体ケース52の上面には水W
を導入するための導入口52bが設けられ、下面には水
Wを排出するための排出口52cが設けられている。導
入口52bは閉鎖体51によって閉じられており、この
導入口52bを閉じた状態で円筒状空間部に保持されて
いる。
【0059】この閉鎖体51の保持手段としては、例え
ば、接着剤等を用いることができる。しかしながら、保
持手段の保持力はあまり大きなものではなく、閉鎖体5
1の上面に所定の水圧が加えられたときには容易に落下
し得る程度の強さとする。この閉鎖体51の取付位置に
関連させて閉鎖体ケース52には、直径方向に対向され
た左右一対の光透過口53a,53bが設けられてい
る。この光透過口53a,53bは、開口されたままの
状態でも良く、また、透明なプラスチックで閉鎖する構
成としても良い。
【0060】この光透過口53a,53b及び閉鎖体5
1を挟んで一対の発光素子50a及び受光素子50bが
対向設置されている。これら発光素子50a及び受光素
子50bは、制御装置13に電気的に接続されている。
これにより、閉鎖体51が導入口52bを閉じている状
態では、発光素子50aから発射された光は閉鎖体51
により遮断され、その光が受光素子50bによって検出
されることがない。一方、閉鎖体51が水Wの重量を受
けて落下することにより、その光路が解放される。その
結果、発光素子50aから発射された光が一対の光透過
口53a,53bを通過し、その光が受光素子50bに
よって検出される。
【0061】このような構成を有する紫外線殺菌装置4
1において、ランプ収納管44は、流体の通路を横断す
るように配置されてタンク12により両端支持されてい
る。そのため、ランプ収納管44には絶えず水Wの流体
圧力が作用することから、長期間の使用によって強度が
低下することがある。このような場合において、例え
ば、ランプ収納管44にひび割れが発生し、外を流れる
水Wがランプ収納管44内に入り込むと、その水Wはラ
ンプ収納管44の内面を伝わって下方に移動する。そし
て、ランプ収納管44の下側の開口部から下取付部材4
5の筒軸部45dを経て閉鎖体ケース52の連結部52
a内に入り込む。
【0062】閉鎖体ケース52の連結部52a内に入り
込んだ水Wは、更に導入口52bに入り込み、閉鎖体5
1に荷重として作用する。この閉鎖体51に作用する荷
重が所定荷重に達すると、その荷重が閉鎖体51の保持
力よりも大きくなり、その水圧によって閉鎖体51が落
下する。これにより、閉鎖体51によって閉鎖されてい
た光路が解放され、発光素子50aから発射された光が
受光素子50bによって受光され、その信号が受光素子
50bから制御装置13に入力される。
【0063】このようにして、ランプ収納管44の液漏
れ状態がスイッチ装置46によって検出され、その検出
信号が制御装置13に入力される。そこで、紫外線殺菌
装置41の駆動を停止させ、タンク12内の水抜きをし
た後、ランプ収納管44を交換することにより、ランプ
収納管44が完全に破壊されるのを防止して、電気回路
のショートや紫外線ランプ15の破損等を未然に防止す
ることができる。尚、以上は加圧状態のもとにおける説
明であるが、装置内部が負圧になる使用においては、変
位部材が下に位置し、その変位部材を負圧により吸引し
て電気を流す構成とすることもできる。
【0064】図4は、図3に示したスイッチ装置46の
変形実施例を示すものである。この図4に示すスイッチ
装置56は、常時は回路が閉じられて通電された状態に
あり、液漏れが生じたときに回路を閉じて液漏れ状態を
検出するように構成したものである。
【0065】このスイッチ装置56は、浮き子57と浮
き子ケース58と一対の端子59a,59bとを有して
いる。浮き子57は、上述した図2に示す浮き子29と
同様のものであり、比重が水よりも小さく且つ水に溶け
ることのない材料、例えば、水よりも比重の小さいプラ
スチック等によって形成されている。更に、浮き子57
の表面は全体が導電性を有する金属膜によって覆われて
おり、これにより、浮き子57が導電性部材とされてい
る。
【0066】また、変位部材ケースの第3の実施例を示
す浮き子ケース58は、上面が開口され且つ下面が閉じ
られた有底の筒体部58aと、この筒体部58aの開口
側に装着される蓋体部58bとを有している。筒体部5
8aの底面には、所定の隙間を開けて一対の端子59
a,59bが取り付けられており、各端子59a,59
bはそれぞれリード線33a,33bを介して制御装置
13に接続されている。この一対の端子59a,59b
間は、浮き子57が自重で筒体部58aの底面にある場
合には、その浮き子57を介して電気的に接続された状
態となる。尚、負圧状態で使用する場合には、これらを
引き子として上述した構成と逆の構成に設定することが
できる。
【0067】筒体部58aと蓋体部58bとはネジ結合
等の固着手段によって着脱可能とされている。即ち、蓋
体部58bは、下取付部材45の筒軸部45dに螺合さ
せるための第1のネジ部60aと、筒体部58aに螺合
させるための第2のネジ部60bとを有し、また、底面
には導入口60cが設けられている。尚、導入口60c
は、筒体部58a内の空気を逃がす必要があるため比較
的大きく形成されている。
【0068】かくして、このスイッチ装置56では、例
えば、ランプ収納管44に亀裂が生じることによって水
Wが浸入し、その水Wが導入口60cから浮き子ケース
58内に入り込む。この水Wが所定量に達すると、水W
の浮力によって浮き子57が浮き上がる。これにより、
それまで通電されていた一対の端子59a,59b間の
回路が遮断されるため、その遮断状態が制御装置13に
よって検出される。即ち、この実施例においても上述し
た実施例と同様に、ランプ収納管44の液漏れ状態がス
イッチ装置56によって検出され、これに基づき、ラン
プ収納管44を交換する等の処置を取ることができるよ
うになる。
【0069】図5に示す本願発明の第3の実施例に係る
紫外線殺菌装置61は、上述した第1の実施例に係る紫
外線殺菌装置11の紫外線ランプ15を複数本使用する
と共にタンク62の上部にスイッチ装置66を設けたも
のである。この紫外線殺菌装置61は、複数の光源の外
側に流体を通過させるようにした内照式加熱防止光照射
装置に適用されている。紫外線殺菌装置61において、
図1に示す紫外線殺菌装置11と同一部分には同一符号
を付して詳細な説明は省略し、異なる部分について詳細
に説明する。
【0070】この紫外線殺菌装置61は、流入口17a
と流出口17bとドレン口17cとを有する中空のタン
ク62と、ランプ収納管14に収納された複数の紫外線
ランプ15と、水Wをタンク62内に導入すると共に紫
外線ランプ15及びスイッチ装置66を制御する制御装
置13等を備えて構成されている。即ち、制御装置13
には、紫外線ランプ15の点灯及び消灯並びに水Wの供
給及び停止を兼用して行う電源スイッチ18と、上述し
た切換スイッチ19と、紫外線ランプ15の安定器63
等が設けられている。
【0071】タンク62は、円筒状に形成されたタンク
本体62aと、このタンク本体62aの上面開口部を閉
じる上面板62bと、タンク本体62aの下面開口部を
閉じる下面板62cとを有している。タンク本体62a
と上面板62b及びタンク本体62aと下面板62cと
は、それぞれ多数本の固定ネジ64により締結されて一
体に構成されている。このタンク62は、4本の脚体6
5によって取付ベース70上に支持されている。そし
て、下面板62cには排水弁71が取り付けられてい
る。
【0072】図6に示すように、タンク62の上面板6
2bには、使用される紫外線ランプ15の数だけの貫通
孔72が設けられている。各貫通孔72にはランプ収納
管14が挿通されていて、各ランプ収納管14は取付部
材27によって上面板62bに取り付けられている。そ
して、全てのランプ収納管14の上部を覆うように上部
カバー73が配置され、この上部カバー73が上面板6
2bに取り付けられている。上部カバー73は、下面に
開口された円形の容器体からなり、開口側の縁部にリン
グ状のパッキン73aが装着されている。この上部カバ
ー73は、側方に突出する接続部73bを有し、この接
続部73bに流体漏れ検出手段の第4の実施例を示すス
イッチ装置66が取り付けられている。
【0073】スイッチ装置66は、変位部材の第3の実
施例を示すボール状の閉鎖体67と、この閉鎖体67を
上下方向へ移動可能に保持する変位部材ケースの第4の
実施例を示す閉鎖体ケース68と、この閉鎖体ケース6
8に設けられた一対の端子69a,69bとを有してい
る。閉鎖体ケース68は、L字状に形成された管体から
なり、一端には接続部73bに連結するためのネジ部が
設けられている。この閉鎖体ケース68は、接続部73
bに取り付けた状態において、他端が上方へ突出するよ
うに取り付けられている。この閉鎖体ケース68のL字
状に折り曲げられた流体通路74のうち上下方向に延在
された部分には、他の部分よりも大径とされた閉鎖体収
納室74aが設けられている。
【0074】この閉鎖体収納室74a内には、閉鎖体6
7が上下方向へ昇降可能に収納されている。従って、流
体通路74は、通常は閉鎖体67によって閉じられてお
り、その自重に抗して閉鎖体67を押し上げることによ
り、流体通路74が開かれる。この閉鎖体収納室74a
の上部には一対の端子69a,69bが配置されてお
り、閉鎖体67が所定高さまで押し上げられることによ
り一対の端子69a,69bに接続される。その結果、
閉鎖体67を介して一対の端子69a,69b間が電気
的に接続され、これにより、流体漏れの検出対象とされ
る流体(例えば、水W等)が流体通路74を通過するこ
とを検出することができる。
【0075】この実施例に係るスイッチ装置66では、
例えば、上面板62bの破損による液漏れ、上面板62
bとランプ収納管14との間の液漏れ等を検出すること
ができる。例えば、上面板62bとランプ収納管14と
の間に液漏れが発生し、タンク62内の水Wが上面板6
2bの上に漏れ出して上部カバー73内に充満するもの
とする。また、ランプ収納管14の上部開口部は封止部
材によって液密に封止されているものとする。
【0076】このような場合に、上面板62b上に漏れ
出した水Wは、スイッチ装置66の流体通路74内に入
り込み、閉鎖体67を押し上げる。この水Wによる押し
上げ力が閉鎖体67の自重よりも大きくなると、閉鎖体
67が押し上げられる。この閉鎖体67の押し上げ高さ
が所定高さに達することにより、閉鎖体67を介して一
対の端子69a,69b間が電気的に接続される。その
結果、スイッチ装置66により検出された信号が制御装
置13に送出され、制御装置13においてタンク62内
の水Wが上面板62bの上に漏れ出したことを知ること
ができる。
【0077】図7に示す本願発明の第4の実施例に係る
紫外線殺菌装置75は、タンク62の下方にスイッチ装
置76を配置したものである。この紫外線殺菌装置75
は、上述した紫外線殺菌装置61の一部を改良したもの
で、両紫外線殺菌装置61,75が異なるところはスイ
ッチ装置のみである。そのため、紫外線殺菌装置75が
紫外線殺菌装置61と共通する部分には同一の符号を付
してその説明を省略し、構造が異なるスイッチ装置76
について詳細に説明する。
【0078】スイッチ装置76は、タンク62の下方に
配置されて取付ベース70上に取り付けられている。こ
のスイッチ装置76は、図8に示すように、タンク62
から漏れ出した液体を受ける容器からなる容器体77
と、この容器体77に収容された液体の量によって揺動
される変位部材の第4の実施例を示す揺動アーム78
と、この揺動アーム78によってオン・オフされる開閉
スイッチ79とを備えている。容器体77は上面に開口
されており、その凹部内に揺動アーム78の一端に取り
付けられたフロート78aが挿入されている。揺動アー
ム78の他端部は開閉スイッチ79のアーム受け片79
aによって揺動可能に支持されている。この揺動アーム
78の先端には、開閉スイッチ79をオン・オフさせる
作動子78bが取り付けられている。この作動子78b
が、開閉スイッチ79の入力部79bに対向されてい
る。
【0079】この実施例で示すスイッチ装置76では、
タンク62から漏れ出した水Wは容器体77内に入り込
み、水Wの浮力によってフロート78aが浮き上がる。
容器体77内の水Wが所定量に達すると、フロート78
aの上昇によって揺動アーム78がアーム受け片79a
を中心に揺動され、この揺動アーム78の姿勢変化によ
って作動子78bが下方に押し下げられる。これによ
り、作動子78bが入力部79bに当接してこれを押し
下げ、開閉スイッチ79を動作させる。その結果、スイ
ッチ装置76により検出された信号が制御装置13に送
出され、制御装置13においてタンク62内の水Wが下
面板62cから漏れ出したことを知ることができる。
【0080】このような構成のスイッチ装置76に代え
て、図9に示すような構成のスイッチ装置を用いること
もできる。このスイッチ装置80は、変位部材の第5の
実施例を示す揺動アーム81と開閉スイッチ82とで構
成したものである。揺動アーム81は、一端に水受け部
81aを有する杓状の部材からなり、その他端の操作部
81bが開閉スイッチ82によって支持されている。開
閉スイッチ82は、揺動アーム81の操作部81bを揺
動可能に支持するアーム支持部82aと、このアーム支
持部82a側に突出された入力部82bとを有してい
る。この入力部82bを操作部81bで押圧することに
より、開閉スイッチ82がオン・オフ動作される。この
ような構成を有するスイッチ装置80によっても、上述
したスイッチ装置76と同様の効果を得ることができ
る。
【0081】図10に示す本願発明の第4の実施例に係
る紫外線殺菌装置84は、光源の内側に流体を通過させ
るようにした外照式過熱防止光照射装置に適用したもの
である。この紫外線殺菌装置84は、気密状態に維持さ
れる保護カバーの第3の実施例を示すケーシング85を
有し、このケーシング85内に流体通路の他の実施例を
示す連通管86が上下方向へ延在するように挿通されて
いる。この連通管86の下端部である流入口86aに
は、L字状に形成された流入側接続パイプ87の一端が
接続され、その他端には制御装置13の供給口13aが
接続されている。また、連通管86の上端部である流出
口86bには、L字状に形成された流出側接続パイプ8
8の一端が接続され、この流出側接続パイプ88の他端
から紫外線殺菌された水Wが流出される。
【0082】流出側接続パイプ88にはドレンパイプ8
8aが接続されていて、このドレンパイプ88aには、
上述したドレン管路22(逃し弁23と逆止め弁24と
ドレン配管25とを有する。)が接続されている。この
ドレン管路22の排出部は、ケーシング85に取り付け
られた固定片85aによって支持されている。更に、流
出側接続パイプ88には取付部88bが設けられ、この
取付部88bには、上述した実施例と同様に取付栓21
を介して温度計20(温度検出部20aと信号送出部2
0bとを有する。)が取り付けられている。
【0083】連通管86は、上述したランプ収納管14
と同様に紫外線を透過することができる材質(例えば、
石英ガラス、紫外線透過性フッソ樹脂等)によって形成
されている。この連通管86の周囲を囲むように多数の
紫外線ランプ15が配置されている。この実施例に示す
紫外線ランプ15としては、連通管86と同程度の長さ
を有する棒状のものが用いられているが、リング状の紫
外線ランプを用いることもできる。
【0084】ケーシング85は、連通管86を含み多数
の紫外線ランプ15の周囲を大きく囲うことができる円
筒体からなる。このケーシング85の上下には半径方向
内側に展開された下面部85b及び上面部85cが設け
られている。ケーシング85の下面部85bに形成され
た中央穴には流入側接続パイプ87のフランジ部87a
が嵌合されており、これによりケーシング85の下面が
気密に閉鎖されている。また、ケーシング85の上面部
85cに形成された中央穴には流出側接続パイプ88の
フランジ部88cが嵌合されており、これによりケーシ
ング85の上面が気密に閉鎖されている。
【0085】このケーシング85の下部には側方に突出
する供給口89a及び接続口89bが設けられ、上部に
は側方に突出する排気口89cが設けられている。供給
口89aには、図示しないガス発生装置が接続され、こ
のガス発生装置から窒素や不活性ガスG等が供給可能と
されている。また、排気口89cには、図示しない真空
発生装置が接続され、この真空発生装置でケーシング8
5内の空気Eを排気することにより、ケーシング85内
を真空にすることも可能とされている。従って、この実
施例においては、ケーシング85内は不活性ガス等の雰
囲気によって充填されるか、又は真空状態とされる。こ
のとき、ケーシング85内の圧力は、外気の圧力よりも
低くして負圧に設定する。
【0086】更に、ケーシング85の接続口89bに
は、流体漏れ検出手段の第7の実施例を示すスイッチ装
置90が取り付けられている。このスイッチ装置90
は、変位部材の第6の実施例を示すボール状の閉鎖体9
1と、この閉鎖体91を上下方向へ移動可能に保持する
変位部材ケースの第5の実施例を示す閉鎖体ケース92
と、この閉鎖体ケース92に設けられた一対の端子93
a,93bとを有している。閉鎖体ケース92は、L字
状に形成された管体からなり、一端には接続口89bに
連結するためのネジ部が設けられている。この閉鎖体ケ
ース92は、接続口89bに取り付けた状態において、
他端が上方へ開口するように取り付けられている。この
閉鎖体ケース92のL字状に折り曲げられた流体通路9
4のうち上下方向に延在された部分には、他の部分より
も大径とされた閉鎖体収納室94aが設けられている。
【0087】この閉鎖体収納室94a内には、閉鎖体9
1が上下方向へ昇降可能に収納されている。従って、ケ
ーシング85内が負圧とされているため、通常、流体通
路94は閉鎖体91によって閉じられている。このケー
シング85内の圧力が上昇して外気よりも高くなること
により、閉鎖体91が押し上げられて流体通路94が開
かれる。この閉鎖体収納室94aの上部に一対の端子9
3a,93bが配置されており、閉鎖体91が所定高さ
まで押し上げられることにより一対の端子93a,93
bに接続される。その結果、閉鎖体91を介して一対の
端子93a,93b間が電気的に接続され、これによ
り、流体漏れの検出対象とされる流体(例えば、水W
等)が流体通路94を通過することを検出することがで
きる。
【0088】この実施例に係るスイッチ装置90では、
例えば、連通管86の破損による液漏れを検出すること
ができる。例えば、連通管86に液漏れが発生し、この
連通管86内を流れている水Wがケーシング85内に漏
れ出すものとする。このような場合に、ケーシング85
内に漏れ出した水Wは、スイッチ装置90の流体通路9
4内に入り込み、閉鎖体91を押し上げる。この水Wに
よる押し上げ力が閉鎖体91を押圧する外気圧よりも大
きくなると、閉鎖体91が押し上げられて流体通路94
が開かれる。この閉鎖体91の押し上げ高さが所定高さ
に達することにより、閉鎖体91を介して一対の端子9
3a,93b間が電気的に接続される。その結果、スイ
ッチ装置90により検出された信号が制御装置13に送
出され、制御装置13において連通管86内の水Wがケ
ーシング85内に漏れ出したことを知ることができる。
【0089】図11〜図13は、流体漏れ検出手段であ
るスイッチ装置の第7〜第9の実施例を示すものであ
る。これらのスイッチ装置95A,95B及び95C
は、変位部材の第7の実施例を示す閉鎖体96と変位部
材ケースの第6,7及び8の実施例を示す閉鎖体ケース
97a,97b及び97cと一対又は二対の端子98
a,98bとを有している。
【0090】図11に示す第7の実施例を示すスイッチ
装置95Aは、閉鎖体ケース97aをM字状に形成した
ものである。閉鎖体ケース97aの内部にはM字状の流
体通路99が設けられており、この流体通路99内にボ
ール状の閉鎖体96がころがり移動可能に収納されてい
る。流体通路99の一端には、閉鎖体96を移動させる
流体が導入される導入口99aが設けられ、他端にはそ
の流体を排出させる排出口99bが設けられている。そ
して、閉鎖体ケース97aの中央部の下方へ凸となった
部分に一対の端子98a,98bが取り付けられてい
る。一対の端子98a,98bは、上下に対向するよう
に配置されている。この実施例では、通常状態におい
て、閉鎖体96を介して一対の端子98a,98bが接
続され、導通可能な状態とされている。
【0091】図12に示す第8の実施例を示すスイッチ
装置95Bは、閉鎖体ケース97bをコ字状に形成した
ものである。閉鎖体ケース97aの内部にはコ字状の流
体通路99が設けられており、この流体通路99内にボ
ール状の閉鎖体96がころがり移動可能に収納されてい
る。流体通路99の一端には、閉鎖体96を移動させる
流体が導入される導入口99aが設けられ、他端にはそ
の流体を排出させる排出口99bが設けられている。そ
して、閉鎖体ケース97aの排出口99b側の端部に一
対の端子98a,98bが取り付けられている。一対の
端子98a,98bは、左右に対向するように配置され
ている。この実施例では、通常状態において、閉鎖体9
6は導入口99a側に配置されており、一対の端子98
a,98b間が非導通状態とされている。
【0092】図13に示す第9の実施例を示すスイッチ
装置95Cは、閉鎖体ケース97cをU字状に形成した
ものである。閉鎖体ケース97aの内部にはU字状の流
体通路99が設けられており、この流体通路99内にボ
ール状の閉鎖体96がころがり移動可能に収納されてい
る。流体通路99の一端には、閉鎖体96を移動させる
流体が導入される導入口99aが設けられ、他端にはそ
の流体を排出させる排出口99bが設けられている。そ
して、閉鎖体ケース97aの各端部に、それぞれ一対の
端子98a,98bが取り付けられている。一対の端子
98a,98bは、左右に対向するように配置されてい
る。この実施例では、通常状態において、閉鎖体96は
閉鎖体ケース97aの中央部にころがり移動可能に配置
されており、二対の端子98a,98b間が共に非導通
状態とされている。
【0093】このような構成を有する第7〜第9の実施
例に係るスイッチ装置95A〜95Cによっても、上述
した実施例のスイッチ装置16,46,56,66,7
6,80及び90と同様の効果を得ることができる。
【0094】以上説明したが、本発明は、上記実施例に
限定されるものではなく、例えば、上述した実施例で
は、流体の一具体例として水Wを用い、その水Wに紫外
線ランプ15から紫外線を照射して当該水Wを殺菌処理
する例について説明したが、流体の他の例としては、例
えば、食品加工等の分野で使用される糖液、デンプン乳
液、白水その他の液体、又は空気、窒素その他の気体、
或いはこれらの気体と液体との混合物等の各種の流体を
対象とすることができる。この場合、流体の種類に応じ
て、制御装置が水供給装置、糖液供給装置、デンプン乳
液供給装置、白水供給装置、空気供給装置、窒素供給装
置等になる。
【0095】また、上記実施例においては、電磁波とし
て紫外線を用いた例について説明したが、その他の電磁
波としては、例えば、赤外線や遠赤外線、X線、γ線等
を用いることもできる。この場合、光源としては、赤外
線ランプ、遠赤外線ランプ、X線発生器、γ線発生器等
を用いることができる。更に、電磁波発生手段として
は、ランプのみならず、レーザを発射するレーザ装置を
用いることもできる。更に又、本願発明に係る電磁波を
用いた装置としては、上述したような流体を殺菌する装
置の他、これら流体を電磁波で分解したり、電磁波で流
体に化学反応を生じさせて合成(例えば、光合成、ビタ
ミン剤の生成等)させる装置に適用できることは勿論で
ある。
【0096】更に、本願発明に係る電磁波を用いた装置
は、電子線の発生にも用いることができる。また、本願
発明の電磁波を用いた装置は、上述した紫外線殺菌装置
そのものに適用できることは勿論のこと、その紫外線殺
菌装置を冷却するため冷却水や冷却媒体を流体の対象と
して適用することもできる。このように、本発明は、そ
の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるものである。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、本出願の請求項1
記載の電磁波を用いた装置によれば、保護カバー又は流
体通路に関連させて電磁波発生手段を設け、保護カバー
又は流体通路の破損によって流体が電磁波発生手段に接
触可能な状態となったことを流体漏れ検出手段で検出
し、この流体漏れ検出手段流体の作用により変位される
変位部材を有するスイッチ装置によって構成したため、
流体の漏れを確実に検出して早期に流体漏れ対策を図る
ことができるという効果が得られる。
【0098】本出願の請求項2記載の電磁波を用いた装
置によれば、電磁波として紫外線を適用し、この紫外線
を発生する紫外線ランプを電磁波発生手段として用いる
構成としたため、この紫外線ランプで流体の殺菌、滅菌
等を行って純水や超純水等を生産することができるとい
う効果が得られる。
【0099】本出願の請求項3記載の電磁波を用いた装
置によれば、保護カバーを紫外線透過性部材によって筒
体に形成し、この保護カバーの先端部を流体通路内に挿
入して基端部を容器体に片持ち状に支持すると共に、保
護カバー内にスイッチ装置を設ける構成としたため、流
体通路内を流通する流体を紫外線を用いて効率良く殺菌
処理することができると共に、保護カバーの破損による
流体の漏れを確実に検出して早期に流体漏れ対策を図る
ことができるという効果が得られる。
【0100】本出願の請求項4記載の電磁波を用いた装
置によれば、保護カバーを紫外線透過性部材によって筒
体に形成し、この保護カバーを流体通路内に貫通させて
両端部を容器体に両端支持すると共に、保護カバー内に
スイッチ装置を設ける構成としたため、流体通路内を流
通する流体を紫外線を用いて効率良く殺菌処理すること
ができると共に、保護カバーの破損による流体の漏れを
確実に検出して早期に流体漏れ対策を図ることができる
という効果が得られる。
【0101】本出願の請求項5記載の電磁波を用いた装
置によれば、紫外線透過性部材によって筒体に形成され
た流体通路の内側に流体を流通させると共にその流体通
路の外側に紫外線ランプを配置し、これらを保護カバー
で覆う構成としたため、流体通路内を流通する流体を紫
外線によって効率良く殺菌処理することができると共
に、保護カバーの破損による流体の漏れを確実に検出し
て早期に流体漏れ対策を図ることができるという効果が
得られる。
【0102】本出願の請求項6記載の電磁波を用いた装
置によれば、液体よりも比重が小さくて導電層を有する
変位部材と一対の端子とでスイッチ装置を構成したた
め、液体の働きによる変位部材の移動によって端子間に
電流を流し、液体漏れを検出することができ、簡単な構
成のスイッチ装置でありながら、液体の漏れを確実に検
出することができるという効果が得られる。
【0103】本出願の請求項7記載の電磁波を用いた装
置によれば、流体通路を有する変位部材ケースとその通
路を開閉する変位部材と一対の端子とでスイッチ装置を
構成したため、流体の働きによる変位部材の移動によっ
て端子間に電流を流し、流体漏れを検出することがで
き、簡単な構成のスイッチ装置でありながら、流体の漏
れを確実に検出することができるという効果が得られ
る。
【0104】本出願の請求項8記載の電磁波を用いた装
置によれば、流体の作用によって揺動される変位部材と
スイッチ本体とでスイッチ装置を構成したため、流体の
作用で変位部材を揺動させてスイッチ本体をオン・オフ
させ、流体漏れを検出することができ、簡単な構成のス
イッチ装置でありながら、流体の漏れを確実に検出する
ことができるという効果が得られる。
【0105】本出願の請求項9記載の電磁波を用いた装
置によれば、ボールがころがり移動される流体通路と一
対の端子とでスイッチ装置を構成したため、流体の作用
でボールを移動させて端子間に電流を流し、流体漏れを
検出することができ、簡単な構成のスイッチ装置であり
ながら、流体の漏れを確実に検出することができるとい
う効果が得られる。
【0106】本出願の請求項10記載の電磁波を用いた
装置によれば、流体通路を有する変位部材ケースと流体
の正圧又は負圧によって移動される変位部材と一対の端
子とでスイッチ装置を構成したため、圧力スイッチとし
て用いて流体の漏れを検出することができ、簡単な構成
のスイッチ装置でありながら流体の漏れを確実に検出す
ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁波を用いた装置の第1の実施例に
係る紫外線殺菌装置を断面して示す説明図である。
【図2】図1の要部を拡大して示すもので、流体漏れ検
出手段の第1の実施例を断面して示す説明図である。
【図3】本発明の電磁波を用いた装置の第2の実施例に
係る紫外線殺菌装置を断面して示す説明図である。
【図4】本発明の電磁波を用いた装置に用いられる流体
漏れ検出手段の第3の実施例を断面して示す説明図であ
る。
【図5】本発明の電磁波を用いた装置の第3の実施例に
係る紫外線殺菌装置の一部を断面して示す斜視図であ
る。
【図6】図5の要部を拡大して示すもので、流体漏れ検
出手段の第4の実施例を断面して示す説明図である。
【図7】本発明の電磁波を用いた装置の第4の実施例に
係る紫外線殺菌装置の一部を断面して示す斜視図であ
る。
【図8】図7の要部を断面して示すもので、流体漏れ検
出手段の第5の実施例を断面して示す説明図である。
【図9】本発明の電磁波を用いた装置に使用される流体
漏れ検出手段の第6の実施例の一部を断面して示す説明
図である。
【図10】本発明の電磁波を用いた装置の第5の実施例
に係る紫外線殺菌装置を断面して示す説明図である。
【図11】本発明の電磁波を用いた装置に使用される流
体漏れ検出手段の第7の実施例を断面して示す説明図で
ある。
【図12】本発明の電磁波を用いた装置に使用される流
体漏れ検出手段の第8の実施例を断面して示す説明図で
ある。
【図13】本発明の電磁波を用いた装置に使用される流
体漏れ検出手段の第9の実施例を断面して示す説明図で
ある。
【図14】従来の紫外線殺菌装置を断面して示す説明図
である。
【符号の説明】
11,41,61,75,84 紫外線殺菌装置(電磁
波を用いた装置)、12,62,70 タンク(容器
体)、 13 制御装置、 14,44 ランプ収納管
(保護カバー)、 15 紫外線ランプ(紫外線発生手
段)、 16,46,56,66,76,80,90,
95A,95B,95C スイッチ装置(流体漏れ検出
手段)、 17a,86a 流入口、 17b,86b
流出口、 29,57 浮き子(変位部材)、 3
0,58 浮き子ケース(変位部材ケース)、 32
a,32b,59a,59b,69a,69b,93
a,93b,99a,98b 端子、 51,67,9
1,96 閉鎖体(変位部材)、52,68,92,9
7a,97b,97c 閉鎖体ケース(変位部材ケー
ス)、 73 上部カバー、 74,94,99 流体
通路、 79,82 開閉スイッチ、 85 ケーシン
グ(保護カバー)、 86 連通管(流体通路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C080 AA10 BB05 QQ11 QQ17 4G075 AA02 AA51 AA65 BA04 CA24 CA33 DA02 EB31 ED13 EE02 FC11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体通路内を流通する流体に電磁波を照
    射して当該流体を処理する電磁波発生手段を有し、この
    電磁波発生手段を当該電磁波を透過可能な保護カバーで
    覆って保護するようにした電磁波を用いた装置におい
    て、 上記保護カバー又は上記流体通路の破損により上記流体
    が上記電磁波発生手段に接触可能な状態となったことを
    検出する流体漏れ検出手段を設け、 当該流体漏れ検出手段は、上記流体の作用により移動す
    る変位部材の変位によってオン・オフされるスイッチ装
    置であることを特徴とする電磁波を用いた装置。
  2. 【請求項2】 上記電磁波は紫外線であり、上記電磁波
    発生手段は上記紫外線を発生させる紫外線ランプである
    ことを特徴とする請求項1記載の電磁波を用いた装置。
  3. 【請求項3】 上記保護カバーは、上記紫外線を透過可
    能な紫外線透過性部材によって形成された筒体からな
    り、当該保護カバーが上記流体通路内に挿入されて当該
    流体通路を形成する容器体に片持ち状に支持されてお
    り、この保護カバー内に上記スイッチ装置を設けたこと
    を特徴とする請求項2記載の電磁波を用いた装置。
  4. 【請求項4】 上記保護カバーは、上記紫外線を透過可
    能な紫外線透過性部材によって形成された筒体からな
    り、当該保護カバーが上記流体通路内を貫通されて当該
    流体通路を形成する容器体に両端支持されており、この
    保護カバー内又は当該保護カバーに連通された部位に上
    記スイッチ装置を設けたことを特徴とする請求項2記載
    の電磁波を用いた装置。
  5. 【請求項5】 上記流体通路は、上記紫外線を透過可能
    な紫外線透過性部材によって形成された筒体からなり、
    当該流体通路の外側に上記紫外線ランプが配置され、こ
    の紫外線ランプを含む上記流体通路が上記保護カバーに
    よって覆われており、この保護カバー内又は当該保護カ
    バーに連通された部位に上記スイッチ装置を設けたこと
    を特徴とする請求項2記載の電磁波を用いた装置。
  6. 【請求項6】 上記スイッチ装置は、上記流体である液
    体よりも比重が小さく且つ少なくとも表面に導電層を有
    する変位部材と、この変位部材の変位によって断続され
    る一対の端子とを有することを特徴とする請求項1記載
    の電磁波を用いた装置。
  7. 【請求項7】 上記スイッチ装置は、上記流体が流通可
    能な流路を有する変位部材ケースと、上記通路を開閉可
    能な状態で上記変位部材ケースに収納された変位部材
    と、この変位部材が上記流体の作用で変位することによ
    って断続される一対の端子とを有することを特徴とする
    請求項1記載の電磁波を用いた装置。
  8. 【請求項8】 上記スイッチ装置は、上記流体の作用に
    より揺動される変位部材と、この変位部材の揺動によっ
    て断続されるスイッチ本体とを有することを特徴とする
    請求項1記載の電磁波を用いた装置。
  9. 【請求項9】 上記スイッチ装置は、上記変位部材であ
    るボールがころがり移動可能とされ且つM字状、コ字状
    又はU字状に形成された流体通路と、この流体通路の適
    宜位置に設けられ且つ当該ボールが上記流体の作用で変
    位することによって断続される一対の端子とを有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の電磁波を用いた装置。
  10. 【請求項10】 上記スイッチ装置は、上記流体通路を
    有する変位部材ケースと、この変位部材ケース内に移動
    可能に収納され且つ上記流体の正圧又は負圧によって当
    該流体通路を閉じる変位部材と、この変位部材によって
    オン・オフされる一対の端子とを有し、当該流体の圧力
    変動によって動作される圧力スイッチとして構成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の電磁波を用いた装置。
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CN112973601A (zh) * 2021-02-22 2021-06-18 淄博职业学院 一种生物化学用搅拌反应装置

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