JP2001327830A - 排煙処理装置 - Google Patents
排煙処理装置Info
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- JP2001327830A JP2001327830A JP2000149924A JP2000149924A JP2001327830A JP 2001327830 A JP2001327830 A JP 2001327830A JP 2000149924 A JP2000149924 A JP 2000149924A JP 2000149924 A JP2000149924 A JP 2000149924A JP 2001327830 A JP2001327830 A JP 2001327830A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 排ガス中に含まれる水分を回収し補給水とし
て使用でき、工業用水等の使用量を低減し得ると共に、
ボウ硝という有用副生品を回収できる排煙処理装置を提
供する。 【解決手段】 湿式脱硫装置１５と湿式電気集塵機１６
との間に、排ガスを冷却し凝縮水２０を発生させるため
の過冷却器２１を設けると共に、該過冷却器２１で排ガ
スを冷却することによって発生する凝縮水２０を回収す
るための凝縮水貯留槽２２を設け、該凝縮水貯留槽２２
に回収された凝縮水２０を補給水として湿式電気集塵機
１６へ供給するための補給水供給ライン２３と、湿式電
気集塵機１６へ供給された補給水を回収して凝縮水貯留
槽２２に戻すための補給水回収ライン２４と、凝縮水貯
留槽２２へ水酸化ナトリウムを添加する添加ライン２５
と、凝縮水貯留槽２２からボウ硝を回収するボウ硝回収
ライン２６とを設ける。
て使用でき、工業用水等の使用量を低減し得ると共に、
ボウ硝という有用副生品を回収できる排煙処理装置を提
供する。 【解決手段】 湿式脱硫装置１５と湿式電気集塵機１６
との間に、排ガスを冷却し凝縮水２０を発生させるため
の過冷却器２１を設けると共に、該過冷却器２１で排ガ
スを冷却することによって発生する凝縮水２０を回収す
るための凝縮水貯留槽２２を設け、該凝縮水貯留槽２２
に回収された凝縮水２０を補給水として湿式電気集塵機
１６へ供給するための補給水供給ライン２３と、湿式電
気集塵機１６へ供給された補給水を回収して凝縮水貯留
槽２２に戻すための補給水回収ライン２４と、凝縮水貯
留槽２２へ水酸化ナトリウムを添加する添加ライン２５
と、凝縮水貯留槽２２からボウ硝を回収するボウ硝回収
ライン２６とを設ける。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、排煙処理装置に関
するものである。
するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、石炭焚ボイラ等のボイラ設備
は、図３に示される如く、ボイラ１０と、脱硝装置１１
と、空気予熱器１２と、電気集塵機１３と、ガスガスヒ
ータの熱回収器１４と、湿式脱硫装置１５と、湿式電気
集塵機１６と、ガスガスヒータの再加熱器１７と、誘引
ファン１８と、煙突１９とを備えてなる構成をしてお
り、ボイラ１０から排出される排ガスを脱硝装置１１を
通して窒素酸化物（ＮＯｘ）を除去し、空気予熱器１２
で熱回収し、電気集塵機１３で除塵し、ガスガスヒータ
の熱回収器１４で熱回収した後、湿式脱硫装置１５で硫
黄酸化物（ＳＯｘ）を除去し、湿式電気集塵機１６で除
塵を行い、ガスガスヒータの再加熱器１７で再加熱し、
誘引ファン１８により煙突１９から大気中へ放出するよ
うになっている。
は、図３に示される如く、ボイラ１０と、脱硝装置１１
と、空気予熱器１２と、電気集塵機１３と、ガスガスヒ
ータの熱回収器１４と、湿式脱硫装置１５と、湿式電気
集塵機１６と、ガスガスヒータの再加熱器１７と、誘引
ファン１８と、煙突１９とを備えてなる構成をしてお
り、ボイラ１０から排出される排ガスを脱硝装置１１を
通して窒素酸化物（ＮＯｘ）を除去し、空気予熱器１２
で熱回収し、電気集塵機１３で除塵し、ガスガスヒータ
の熱回収器１４で熱回収した後、湿式脱硫装置１５で硫
黄酸化物（ＳＯｘ）を除去し、湿式電気集塵機１６で除
塵を行い、ガスガスヒータの再加熱器１７で再加熱し、
誘引ファン１８により煙突１９から大気中へ放出するよ
うになっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の如き
ボイラ設備における湿式脱硫装置１５や湿式電気集塵機
１６を含む排煙処理装置の場合、多量の補給水が必要と
なり、仮に水がない場合には、運転が行えず、プラント
全体を停止させなければならなくなるため、特に、夏場
の渇水時期等は水の確保が非常に重要となっていた。
ボイラ設備における湿式脱硫装置１５や湿式電気集塵機
１６を含む排煙処理装置の場合、多量の補給水が必要と
なり、仮に水がない場合には、運転が行えず、プラント
全体を停止させなければならなくなるため、特に、夏場
の渇水時期等は水の確保が非常に重要となっていた。
【０００４】本発明は、斯かる実情に鑑み、排ガス中に
含まれる水分を回収し補給水として使用でき、工業用水
等の使用量を低減し得る排煙処理装置を提供しようとす
るものである。
含まれる水分を回収し補給水として使用でき、工業用水
等の使用量を低減し得る排煙処理装置を提供しようとす
るものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、湿式脱硫装置
と湿式電気集塵機との間に、排ガスを冷却し凝縮水を発
生させるための過冷却器を設けると共に、該過冷却器で
排ガスを冷却することによって発生する凝縮水を回収す
るための凝縮水貯留槽を設け、該凝縮水貯留槽に回収さ
れた凝縮水を補給水として湿式電気集塵機へ供給するた
めの補給水供給ラインと、湿式電気集塵機へ供給された
補給水を回収して凝縮水貯留槽に戻すための補給水回収
ラインと、凝縮水貯留槽へ水酸化ナトリウムを添加する
添加ラインと、凝縮水貯留槽からボウ硝を回収するボウ
硝回収ラインとを設けたことを特徴とする排煙処理装置
にかかるものである。
と湿式電気集塵機との間に、排ガスを冷却し凝縮水を発
生させるための過冷却器を設けると共に、該過冷却器で
排ガスを冷却することによって発生する凝縮水を回収す
るための凝縮水貯留槽を設け、該凝縮水貯留槽に回収さ
れた凝縮水を補給水として湿式電気集塵機へ供給するた
めの補給水供給ラインと、湿式電気集塵機へ供給された
補給水を回収して凝縮水貯留槽に戻すための補給水回収
ラインと、凝縮水貯留槽へ水酸化ナトリウムを添加する
添加ラインと、凝縮水貯留槽からボウ硝を回収するボウ
硝回収ラインとを設けたことを特徴とする排煙処理装置
にかかるものである。
【０００６】又、本発明は、湿式脱硫装置と湿式電気集
塵機との間に、排ガスを冷却し凝縮水を発生させるため
の過冷却器を設けると共に、該過冷却器で排ガスを冷却
することによって発生する凝縮水を回収するための凝縮
水貯留槽を設け、該凝縮水貯留槽に回収された凝縮水を
補給水として湿式電気集塵機へ供給するための補給水供
給ラインと、湿式電気集塵機へ供給された補給水を回収
して凝縮水貯留槽に戻すための補給水回収ラインと、凝
縮水貯留槽へ炭酸ナトリウムを添加する添加ラインと、
凝縮水貯留槽からボウ硝を回収するボウ硝回収ラインと
を設けたことを特徴とする排煙処理装置にかかるもので
ある。
塵機との間に、排ガスを冷却し凝縮水を発生させるため
の過冷却器を設けると共に、該過冷却器で排ガスを冷却
することによって発生する凝縮水を回収するための凝縮
水貯留槽を設け、該凝縮水貯留槽に回収された凝縮水を
補給水として湿式電気集塵機へ供給するための補給水供
給ラインと、湿式電気集塵機へ供給された補給水を回収
して凝縮水貯留槽に戻すための補給水回収ラインと、凝
縮水貯留槽へ炭酸ナトリウムを添加する添加ラインと、
凝縮水貯留槽からボウ硝を回収するボウ硝回収ラインと
を設けたことを特徴とする排煙処理装置にかかるもので
ある。
【０００７】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
られる。
【０００８】湿式脱硫装置において硫黄酸化物が除去さ
れた排ガスは、過冷却器によって冷却され、水分が過飽
和状態となって、凝縮水が発生し、発生した凝縮水は、
凝縮水貯留槽に回収され、該凝縮水貯留槽に回収された
凝縮水の一部は、補給水供給ラインを介し補給水として
湿式電気集塵機へ供給され、該湿式電気集塵機の集塵電
極板の表裏に水膜状に流下し、該集塵電極板に付着した
煤塵を洗い流した後、補給水回収ラインから凝縮水貯留
槽へ戻され、又、前記過冷却器で冷却された排ガスは、
湿式電気集塵機で除塵される。
れた排ガスは、過冷却器によって冷却され、水分が過飽
和状態となって、凝縮水が発生し、発生した凝縮水は、
凝縮水貯留槽に回収され、該凝縮水貯留槽に回収された
凝縮水の一部は、補給水供給ラインを介し補給水として
湿式電気集塵機へ供給され、該湿式電気集塵機の集塵電
極板の表裏に水膜状に流下し、該集塵電極板に付着した
煤塵を洗い流した後、補給水回収ラインから凝縮水貯留
槽へ戻され、又、前記過冷却器で冷却された排ガスは、
湿式電気集塵機で除塵される。
【０００９】一方、前記過冷却器においては、湿式脱硫
装置を通過してきた排ガス中に残存するＳＯ3が凝縮す
るため、その凝縮水中には硫酸（Ｈ2ＳＯ4）が含まれて
おり、前記凝縮水貯留槽には、添加ラインから水酸化ナ
トリウム（ＮａＯＨ）（或いは炭酸ナトリウム（Ｎａ2
ＣＯ3））が添加されることから、
装置を通過してきた排ガス中に残存するＳＯ3が凝縮す
るため、その凝縮水中には硫酸（Ｈ2ＳＯ4）が含まれて
おり、前記凝縮水貯留槽には、添加ラインから水酸化ナ
トリウム（ＮａＯＨ）（或いは炭酸ナトリウム（Ｎａ2
ＣＯ3））が添加されることから、
【化１】２ＮａＯＨ＋Ｈ2ＳＯ4→Ｎａ2ＳＯ4＋２Ｈ2Ｏ （或いはＮａ2ＣＯ3＋Ｈ2ＳＯ4→Ｎａ2ＳＯ4＋Ｈ2Ｏ＋
ＣＯ2） で示される反応により、ボウ硝（Ｎａ2ＳＯ4）が生成さ
れ、ボウ硝回収ラインから回収される。
ＣＯ2） で示される反応により、ボウ硝（Ｎａ2ＳＯ4）が生成さ
れ、ボウ硝回収ラインから回収される。
【００１０】この結果、排ガス中から回収された凝縮水
の一部が湿式電気集塵機の補給水として使用可能とな
り、工業用水等の使用量を低減可能にするため、夏場の
渇水時期等にも、プラント全体を停止させずに安定した
運転を行うことが可能となり、しかも、ボウ硝という有
用副生品を回収することも可能となる。
の一部が湿式電気集塵機の補給水として使用可能とな
り、工業用水等の使用量を低減可能にするため、夏場の
渇水時期等にも、プラント全体を停止させずに安定した
運転を行うことが可能となり、しかも、ボウ硝という有
用副生品を回収することも可能となる。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
例と共に説明する。
【００１２】図１は本発明を実施する形態の一例であっ
て、図中、図３と同一の符号を付した部分は同一物を表
わしており、湿式脱硫装置１５と湿式電気集塵機１６と
の間に、排ガスを冷却し凝縮水２０を発生させるための
過冷却器２１を設けると共に、該過冷却器２１で排ガス
を冷却することによって発生する凝縮水２０を回収する
ための凝縮水貯留槽２２を設け、該凝縮水貯留槽２２に
回収された凝縮水２０を補給水として湿式電気集塵機１
６へ供給するための補給水供給ライン２３と、湿式電気
集塵機１６へ供給された補給水を回収して凝縮水貯留槽
２２に戻すための補給水回収ライン２４と、凝縮水貯留
槽２２へ水酸化ナトリウム（ＮａＯＨ）を添加する添加
ライン２５と、凝縮水貯留槽２２からボウ硝（Ｎａ2Ｓ
Ｏ4）を回収するボウ硝回収ライン２６とを設けたもの
である。
て、図中、図３と同一の符号を付した部分は同一物を表
わしており、湿式脱硫装置１５と湿式電気集塵機１６と
の間に、排ガスを冷却し凝縮水２０を発生させるための
過冷却器２１を設けると共に、該過冷却器２１で排ガス
を冷却することによって発生する凝縮水２０を回収する
ための凝縮水貯留槽２２を設け、該凝縮水貯留槽２２に
回収された凝縮水２０を補給水として湿式電気集塵機１
６へ供給するための補給水供給ライン２３と、湿式電気
集塵機１６へ供給された補給水を回収して凝縮水貯留槽
２２に戻すための補給水回収ライン２４と、凝縮水貯留
槽２２へ水酸化ナトリウム（ＮａＯＨ）を添加する添加
ライン２５と、凝縮水貯留槽２２からボウ硝（Ｎａ2Ｓ
Ｏ4）を回収するボウ硝回収ライン２６とを設けたもの
である。
【００１３】前記過冷却器２１は、フィンチューブ或い
はテフロン（登録商標）チューブ等の過冷却管２７をダ
クトケーシング２８内に多数配設し、該過冷却管２７内
部に工業用水又は海水等の冷却媒体を流通させることに
より、排ガスの冷却を行うようにしてある。
はテフロン（登録商標）チューブ等の過冷却管２７をダ
クトケーシング２８内に多数配設し、該過冷却管２７内
部に工業用水又は海水等の冷却媒体を流通させることに
より、排ガスの冷却を行うようにしてある。
【００１４】又、前記凝縮水貯留槽２２には、過冷却器
２１で排ガスを冷却することによって発生する凝縮水２
０だけでは不足する分を補うために、工業用水を補給用
として供給するようにしてある。
２１で排ガスを冷却することによって発生する凝縮水２
０だけでは不足する分を補うために、工業用水を補給用
として供給するようにしてある。
【００１５】尚、図中、２９は補給水供給ライン２３途
中に設けられ補給水を湿式電気集塵機１６へ圧送する補
給水供給ポンプである。
中に設けられ補給水を湿式電気集塵機１６へ圧送する補
給水供給ポンプである。
【００１６】次に、上記図示例の作動を説明する。
【００１７】湿式脱硫装置１５において硫黄酸化物が除
去された排ガスは、過冷却器２１によって冷却され、水
分が過飽和状態となって、凝縮水２０が発生し、発生し
た凝縮水２０は、凝縮水貯留槽２２に回収され、該凝縮
水貯留槽２２に回収された凝縮水２０の一部は、補給水
供給ポンプ２９の作動により補給水供給ライン２３を介
し補給水として湿式電気集塵機１６へ供給され、該湿式
電気集塵機１６の集塵電極板（図示せず）の表裏に水膜
状に流下し、該集塵電極板に付着した煤塵を洗い流した
後、補給水回収ライン２４から凝縮水貯留槽２２へ戻さ
れ、又、前記過冷却器２１で冷却された排ガスは、湿式
電気集塵機１６で除塵され、ガスガスヒータの再加熱器
１７において再加熱され、誘引ファン１８により煙突１
９から大気中へ放出される。
去された排ガスは、過冷却器２１によって冷却され、水
分が過飽和状態となって、凝縮水２０が発生し、発生し
た凝縮水２０は、凝縮水貯留槽２２に回収され、該凝縮
水貯留槽２２に回収された凝縮水２０の一部は、補給水
供給ポンプ２９の作動により補給水供給ライン２３を介
し補給水として湿式電気集塵機１６へ供給され、該湿式
電気集塵機１６の集塵電極板（図示せず）の表裏に水膜
状に流下し、該集塵電極板に付着した煤塵を洗い流した
後、補給水回収ライン２４から凝縮水貯留槽２２へ戻さ
れ、又、前記過冷却器２１で冷却された排ガスは、湿式
電気集塵機１６で除塵され、ガスガスヒータの再加熱器
１７において再加熱され、誘引ファン１８により煙突１
９から大気中へ放出される。
【００１８】一方、前記過冷却器２１においては、湿式
脱硫装置１５を通過してきた排ガス中に残存するＳＯ3
が凝縮するため、その凝縮水２０中には硫酸（Ｈ2Ｓ
Ｏ4）が含まれており、前記凝縮水貯留槽２２には、添
加ライン２５から水酸化ナトリウム（ＮａＯＨ）が添加
されることから、
脱硫装置１５を通過してきた排ガス中に残存するＳＯ3
が凝縮するため、その凝縮水２０中には硫酸（Ｈ2Ｓ
Ｏ4）が含まれており、前記凝縮水貯留槽２２には、添
加ライン２５から水酸化ナトリウム（ＮａＯＨ）が添加
されることから、
【化２】２ＮａＯＨ＋Ｈ2ＳＯ4→Ｎａ2ＳＯ4＋２Ｈ2Ｏ で示される反応により、ボウ硝（Ｎａ2ＳＯ4）が生成さ
れ、ボウ硝回収ライン２６から回収される。尚、ボウ硝
（Ｎａ2ＳＯ4）は、パルプ、ガラス、合成洗剤、染色、
医薬品等の原料として幅広い用途に利用される。
れ、ボウ硝回収ライン２６から回収される。尚、ボウ硝
（Ｎａ2ＳＯ4）は、パルプ、ガラス、合成洗剤、染色、
医薬品等の原料として幅広い用途に利用される。
【００１９】この結果、排ガス中から回収された凝縮水
２０の一部が湿式電気集塵機１６の補給水として使用可
能となり、工業用水等の使用量を低減可能にするため、
夏場の渇水時期等にも、プラント全体を停止させずに安
定した運転を行うことが可能となり、しかも、ボウ硝と
いう有用副生品を回収することも可能となる。
２０の一部が湿式電気集塵機１６の補給水として使用可
能となり、工業用水等の使用量を低減可能にするため、
夏場の渇水時期等にも、プラント全体を停止させずに安
定した運転を行うことが可能となり、しかも、ボウ硝と
いう有用副生品を回収することも可能となる。
【００２０】又、排ガスを過冷却器２１で冷却して凝縮
水２０を回収することにより、ガスガスヒータの再加熱
器１７へ導入される排ガス中の水分量は減少するため、
煙突１９からの白煙の発生防止にも有効となる。
水２０を回収することにより、ガスガスヒータの再加熱
器１７へ導入される排ガス中の水分量は減少するため、
煙突１９からの白煙の発生防止にも有効となる。
【００２１】こうして、排ガス中に含まれる水分を回収
し補給水として使用でき、工業用水等の使用量を低減し
得ると共に、ボウ硝という有用副生品を回収できる。
し補給水として使用でき、工業用水等の使用量を低減し
得ると共に、ボウ硝という有用副生品を回収できる。
【００２２】図２は本発明を実施する形態の他の例であ
って、図中、図１と同一の符号を付した部分は同一物を
表わしており、基本的な構成は図１に示すものと同様で
あるが、本図示例の特徴とするところは、図２に示す如
く、凝縮水貯留槽２２に対し添加ライン２５から水酸化
ナトリウム（ＮａＯＨ）の代りに炭酸ナトリウム（Ｎａ
2ＣＯ3）を添加するようにした点にある。
って、図中、図１と同一の符号を付した部分は同一物を
表わしており、基本的な構成は図１に示すものと同様で
あるが、本図示例の特徴とするところは、図２に示す如
く、凝縮水貯留槽２２に対し添加ライン２５から水酸化
ナトリウム（ＮａＯＨ）の代りに炭酸ナトリウム（Ｎａ
2ＣＯ3）を添加するようにした点にある。
【００２３】図２に示す例の場合、凝縮水貯留槽２２に
は、添加ライン２５から炭酸ナトリウム（Ｎａ2ＣＯ3）
が添加され、
は、添加ライン２５から炭酸ナトリウム（Ｎａ2ＣＯ3）
が添加され、
【化３】 Ｎａ2ＣＯ3＋Ｈ2ＳＯ4→Ｎａ2ＳＯ4＋Ｈ2Ｏ＋ＣＯ2 で示される反応により、ボウ硝（Ｎａ2ＳＯ4）が生成さ
れ、ボウ硝回収ライン２６から回収される。
れ、ボウ硝回収ライン２６から回収される。
【００２４】こうして、図２に示す例の場合も、図１に
示す例の場合と同様、排ガス中に含まれる水分を回収し
補給水として使用でき、工業用水等の使用量を低減し得
ると共に、ボウ硝という有用副生品を回収できる。
示す例の場合と同様、排ガス中に含まれる水分を回収し
補給水として使用でき、工業用水等の使用量を低減し得
ると共に、ボウ硝という有用副生品を回収できる。
【００２５】尚、本発明の排煙処理装置は、上述の図示
例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱
しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論で
ある。
例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱
しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論で
ある。
【００２６】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の排煙処理
装置によれば、排ガス中に含まれる水分を回収し補給水
として使用でき、工業用水等の使用量を低減し得ると共
に、ボウ硝という有用副生品を回収できるという優れた
効果を奏し得る。
装置によれば、排ガス中に含まれる水分を回収し補給水
として使用でき、工業用水等の使用量を低減し得ると共
に、ボウ硝という有用副生品を回収できるという優れた
効果を奏し得る。
【図１】本発明を実施する形態の一例の概要構成図であ
る。
る。
【図２】本発明を実施する形態の他の例の概要構成図で
ある。
ある。
【図３】一般的なボイラ設備を表わす概要構成図であ
る。
る。
１５ 湿式脱硫装置 １６ 湿式電気集塵機 ２０ 凝縮水 ２１ 過冷却器 ２２ 凝縮水貯留槽 ２３ 補給水供給ライン ２４ 補給水回収ライン ２５ 添加ライン ２６ ボウ硝回収ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 4D002 AA02 AC01 BA02 BA13 BA14 BA16 CA01 CA13 DA02 DA05 DA12 DA16 DA35 DA36 EA02 HA07 HA08 4D054 AA05 BA12 EA21 EA23 EA24
Claims (2)
- 【請求項１】 湿式脱硫装置と湿式電気集塵機との間
に、排ガスを冷却し凝縮水を発生させるための過冷却器
を設けると共に、該過冷却器で排ガスを冷却することに
よって発生する凝縮水を回収するための凝縮水貯留槽を
設け、該凝縮水貯留槽に回収された凝縮水を補給水とし
て湿式電気集塵機へ供給するための補給水供給ライン
と、湿式電気集塵機へ供給された補給水を回収して凝縮
水貯留槽に戻すための補給水回収ラインと、凝縮水貯留
槽へ水酸化ナトリウムを添加する添加ラインと、凝縮水
貯留槽からボウ硝を回収するボウ硝回収ラインとを設け
たことを特徴とする排煙処理装置。 - 【請求項２】 湿式脱硫装置と湿式電気集塵機との間
に、排ガスを冷却し凝縮水を発生させるための過冷却器
を設けると共に、該過冷却器で排ガスを冷却することに
よって発生する凝縮水を回収するための凝縮水貯留槽を
設け、該凝縮水貯留槽に回収された凝縮水を補給水とし
て湿式電気集塵機へ供給するための補給水供給ライン
と、湿式電気集塵機へ供給された補給水を回収して凝縮
水貯留槽に戻すための補給水回収ラインと、凝縮水貯留
槽へ炭酸ナトリウムを添加する添加ラインと、凝縮水貯
留槽からボウ硝を回収するボウ硝回収ラインとを設けた
ことを特徴とする排煙処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000149924A JP2001327830A (ja) | 2000-05-22 | 2000-05-22 | 排煙処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000149924A JP2001327830A (ja) | 2000-05-22 | 2000-05-22 | 排煙処理装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001327830A true JP2001327830A (ja) | 2001-11-27 |
Family
ID=18655708
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000149924A Pending JP2001327830A (ja) | 2000-05-22 | 2000-05-22 | 排煙処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001327830A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003001054A (ja) * | 2001-06-21 | 2003-01-07 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 排煙のｓｏ３分除去装置 |
| JP2007125472A (ja) * | 2005-11-01 | 2007-05-24 | Shin Meiwa Ind Co Ltd | 生ごみ乾燥機および生ごみ乾燥システム |
| JP2010069463A (ja) * | 2008-09-22 | 2010-04-02 | Babcock Hitachi Kk | 排ガス処理装置 |
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