JP2001327536A - 搬送具用保護カバー - Google Patents

搬送具用保護カバー

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JP2001327536A
JP2001327536A JP2000148469A JP2000148469A JP2001327536A JP 2001327536 A JP2001327536 A JP 2001327536A JP 2000148469 A JP2000148469 A JP 2000148469A JP 2000148469 A JP2000148469 A JP 2000148469A JP 2001327536 A JP2001327536 A JP 2001327536A
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JP2000148469A
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Yoshihiro Yamada
由博 山田
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Tokai Riken Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被救助者を引いて移動させる緊急用搬送具に
おいて、被救助者の頭部を粉塵、瓦礫片等から快適な状
態に保護できること。 【解決手段】 被救助者Mを載せて搬送自在な緊急用搬
送具1の頭部支持部3に略逆U字枠状の複数本の棒状フ
レーム12の両端を支持させる。それらのうちの1本は
緊急用搬送具1の本体部に固定し、他は両端の支持位置
において回動自在とする。固定された棒状フレーム12
から反対側の棒状フレーム12まで順に透明で可撓性及
び耐水性を有する天幕13を連結させる。そして、固定
された棒状フレーム12の反対側の棒状フレーム12を
用いて回動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送具用保護カバ
ーに関するものであり、特に、災害等の緊急時に災害現
場から被害者を救出する緊急用搬送具に設けて被害者の
頭部を保護する搬送具用保護カバーに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】台風、地震等の自然災害による家屋倒壊
等の緊急時において、被害者、疾病者等の被救助者を災
害現場から救出するには、担架が用いられている。担架
によれば1人の被救助者を搬送するのに2人必要であ
る。これを改善するために、本出願人は、特願2000
−41614号公報にかかる緊急用搬送具を発明してい
る。この緊急用搬送具によれば、被救助者を載せて端部
に設けられた引張手段に手を掛けて引くことによって搬
送できるので、1人でも被救助者を救出できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、被災現場で
は、粉塵、瓦礫片等の落下が想定され、地面を移動する
緊急用搬送具によれば、2人で持つ普通の担架に比べて
低い位置にあるため、粉塵、瓦礫片等が被救助者へと接
触する可能性が高くなる。被救助者を毛布等で覆うこと
により被救助者を粉塵、瓦礫片等から十分に保護できる
が、顔面を毛布等で覆うことは被救助者に圧迫感及び不
快感を与え好ましくない。
【0004】そこで、本発明は、被救助者を引いて移動
させる緊急用搬送具において、被救助者の顔面及び頭部
を保護する搬送具用保護カバーの提供を課題とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる搬送具
用保護カバーは、被救助者を載せて搬送自在な緊急用搬
送具に配設した頭部支持部に両端が支持された略逆U字
枠状の棒状体からなり、そのうちの1本は固定され、他
は回動自在とした複数の棒状フレームと、前記固定され
た棒状フレームから前記複数の回動自在な他の棒状フレ
ームに連結された可撓性を有するシート材からなる天幕
とを備えたものである。
【0006】この構成によれば、緊急用搬送具の本体部
の最上位置にある棒状フレームを、本体部端部側から、
本体部の中央方向に回動させると、他の複数の棒状フレ
ームが天幕に引かれて順に同一方向に回動し、被救助者
の頭部を棒状フレーム及び棒状フレームに連結された天
幕によって、所定の間隔を設けて覆うことができる。逆
に、全ての棒状フレームを本体部側に倒せば、棒状フレ
ーム及び天幕を頭部支持部の周囲に折り畳まれた状態に
収納できる。
【0007】ここで、複数の棒状フレームは、本発明を
実施する場合、異なる軸を中心に回動自在に軸支しても
良いが、同じ軸を中心に回動自在に軸支しても良い。ま
た、棒状フレームには、内部中空または中実のグラスフ
ァイバーロッド、カーボンファイバーロッドが好ましい
が、チタン等の軽い金属材料の使用も可能である。な
お、搬送具用保護カバーが備える棒状フレームの本数
は、任意に設定することができるが、通常、5本前後が
好ましい。また、天幕には、テント生地、ナイロンシー
ト或いはビニルシート等があるが、ナイロンシート或い
はビニルシートのように可撓性に加えて透光性のものが
好ましい。勿論、可撓性及び耐水性に富む透光性のシー
ト材が好ましい
【0008】請求項2にかかる搬送具用保護カバーの複
数の棒状フレームは、内部中空または中実のグラスファ
イバーロッドまたはカーボンファイバーロッドからなる
ものである。
【0009】請求項3の構成によれば、天幕が透光性で
あるから、被救助者に与える圧迫感及び不快感を低減す
る効果が高い。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態につ
いて説明する。 実施の形態1 図1は本発明の実施の形態1にかかる搬送具用保護カバ
ーを備えた緊急用搬送具全体を示す斜視図、図2は緊急
用搬送具に装着された本発明の実施の形態1にかかる搬
送具用保護カバーの使用状態を示す要部正面図、図3は
緊急用搬送具に装着された本発明の実施の形態1にかか
る搬送具用保護カバーの使用状態を示す要部側面図、図
4は緊急用搬送具に装着された本発明の実施の形態1に
かかる搬送具用保護カバーの折り畳み状態を示す要部正
面図である。なお、各実施の形態を通じて、同一または
対応する部材乃至部分には、同一または対応する符号を
付す。
【0011】図1乃至図4に示すように、実施の形態1
にかかる搬送具用保護カバー11は、被救助者Mの頭部
を覆うことが可能な略逆U字枠状で内部中空または中実
のグラスファイバーロッド或いはカーボンファイバーロ
ッド等の棒状体からなる複数本の棒状フレーム12と、
ナイロンシート或いはビニルシート等の透光性で可撓性
及び耐水性を有するシート材からなる天幕13とを備
え、被救助者Mを載せて搬送自在な緊急用搬送具1の本
体部2に装着して、必要に応じて被救助者Mの頭部を覆
うものである。
【0012】なお、複数本の棒状フレーム12は、被救
助者Mの頭部を覆うことができればよいから、その形態
を問うものではなく略コ字状とすることもできる。ま
た、内部中空または中実のグラスファイバーロッド或い
はカーボンファイバーロッド等の棒状体の使用が好まし
いが、チタン等の軽量金属とすることもできる。また、
棒状体は、その機械的強度からすれば、内部中空のもの
が良い。
【0013】実施の形態1にかかる搬送具用保護カバー
11の装着対象となる緊急用搬送具1は、被救助者Mを
載せる本体部2と、被救助者Mの頭部を支持する頭部支
持部3と、本体部2の頭部支持部3側の両端に設けられ
た金属製の略L字状に折曲した補強フレーム3aと、両
端が補強フレーム3aに回動自在に取付けられた取手2
aとを備えており、被救助者Mを載せた本体部2を取手
2aに手で引いて搬送するものである。
【0014】そして、複数本の棒状フレーム12は、い
ずれも緊急用搬送具1の頭部支持部3の両側面の補強フ
レーム3aに、その両端が支持されている。なお、緊急
用搬送具1の頭部支持部3は、図3に示すように、その
下面から両側面へと連続する略コ字状の金具である補強
フレーム3aにより収容され補強されている。また、棒
状フレーム12の両端部には、軸部材となる補強部材1
2aが装着されている。
【0015】したがって、棒状フレーム12の両端は、
補強部材12aによって補強フレーム3aに支持されて
いる。このように、頭部支持部3を補強部材12aで受
けるように構成されているから、頭部支持部3を発泡性
の合成樹脂で形成しても機械的強度が維持できる。勿
論、頭部支持部3を発泡ウレタン等で構成した場合には、
補強部材12aをインサート成形することができる。ま
た、補強部材12aを省略し、1個または複数個の軸受
を埋設して成形することもできる。頭部支持部3は木材
とすることもできる。
【0016】複数の棒状フレーム12のうちの1本は、
その彎曲部分を緊急用搬送具1の本体部2の頭部支持部
3側に固定されている。他の棒状フレーム12は、頭部
支持部3の補強フレーム3aの少しずつ異なる位置に回
動自在に軸支されており、互いに干渉するまで回動自在
となっている。これら複数の棒状フレーム12の彎曲部
分は、天幕13によって順に連結されている。隣接する
棒状フレーム12間に連結される天幕13は、隣接する
棒状フレーム12間に所定の角度差を付けたとき、互い
の棒状フレーム12によって展開するようになってい
る。即ち、天幕13の各部の寸法は、連結される棒状フ
レーム12間に所定の角度差があるときに弛まないよう
な関係になっている。
【0017】天幕13に連結された本体部2の中央側方
向にある回動自在な棒状フレーム12の彎曲部分に手を
掛けて、緊急用搬送具1の頭部支持部3を本体部2の端
部側から遠ざかる方向に回動させると、他の回動自在な
複数の棒状フレーム12が連結された天幕13に引かれ
て順に同方向に回動し、図2に示すように、被救助者M
の頭部を所定の間隔を空けて覆うことができる。このと
き、各棒状フレーム12は、隣接する各棒状フレーム1
2間に連結された天幕13の弛みがなくなるまでの範囲
内に回動を制限される。また、各棒状フレーム12の頭
部支持部3の側方への支持位置は、制限された回動範囲
内において、各棒状フレーム12が互いに重なることな
く回動できる配置になっている。
【0018】なお、図1において、補助シート材2Eは
足部を保護するものであり、補助シートベルト2Fは足
部を保護した状態に固定するものである。胴部締付帯2
A及び胴部締付帯2Bは、被救助者Mの胴体に本体を固
定するものである。身体保護シート2Dは被救助者Mの
胴体を保護するものである。
【0019】したがって、実施の形態1にかかる搬送具
用保護カバー11の構成によれば、本体部2の中央側方
向にある回動自在な棒状フレーム12に手を掛けて、緊
急用搬送具1の頭部支持部3を本体部2の端部側から遠
ざかる方向に回動させると、他の回動自在な複数の棒状
フレーム12が彎曲部分間に連結された天幕13に引か
れて順に同方向に回動し、被救助者Mの頭部を棒状フレ
ーム12に連結された天幕13により、所定の間隔を空
けて覆うことができる。そのため、被救助者Mに与える
圧迫感や不快感を低減して、粉塵、瓦礫片等の落下物か
ら被救助者Mの頭部を保護することができる。
【0020】逆に、本体部2の中央部側にある回動自在
な棒状フレーム12に手を掛けて、緊急用搬送具1の頭
部支持部3の取付け端部側に向けて倒せば、棒状フレー
ム12及び天幕13を頭部支持部3の周囲に折り畳まれ
た状態に収納できる。この状態では、頭部支持部3の上
方が解放され、被救助者Mを緊急用搬送具1に載せたり
緊急用搬送具1から降ろしたりすることができる。ま
た、折り畳み状態では、棒状フレーム12の緊急用搬送
具1から外部への突出部分は殆どないから、緊急用搬送
具1は余分な保管空間を必要とすることなく搬送具用保
護カバー11を備えることができる。
【0021】このように、実施の形態1にかかる搬送具
用保護カバー11は、回動自在な棒状フレーム12を倒
す方向により被救助者Mの頭部を保護する状態と収納状
態へと変化できるので、被救助者Mの搬送及び収納を迅
速に、かつ、安全に行うことができる。被救助者Mの搬送
を迅速、かつ、安全に行うことができるので、少ない労力
で被救助者Mの搬送効率を向上できる。
【0022】また、実施の形態1にかかる搬送具用保護
カバー11の構成によれば、各棒状フレーム12がその
彎曲部分に連結された天幕13に制限される回動可能な
所望の角度範囲内において互いに重なることがないか
ら、全ての棒状フレーム12の各部の寸法を等しくする
ことができる。このため、必要な棒状フレーム12のサ
イズは1種類で良く、棒状フレーム12を成形する成形
型は少なくとも1つあれば良いから、初期設備投資額を
安価にでき、製造コストを低減できる。
【0023】更に、実施の形態1にかかる搬送具用保護
カバー11の構成によれば、棒状フレーム12が、内部
中空または中実のグラスファイバーロッド或いはカーボ
ンファイバーロッドからなるから、棒状フレーム12が
軽量であることに加えて、天幕13が破れるまでの外力
に対して棒状フレーム12が折れることなく天幕13を
支持することができる。棒状フレーム12が軽量である
から全体を軽量化でき取扱いが容易である。天幕13が
破れるまでの外力に対して棒状フレーム12が折れるこ
とがないから天幕13の性能を最大限に発揮させること
ができる。
【0024】また、実施の形態1にかかる搬送具用保護
カバー11の構成によれば、被救助者Mを覆う天幕13
が透光性であるから、被救助者Mに与える圧迫感及び不
快感を低減する効果が高い。そのため、被救助者Mの速
やかな搬送を促進できる。
【0025】実施の形態2 次に、実施の形態2について説明する。
【0026】図5は緊急用搬送具に装着された本発明の
実施の形態2にかかる搬送具用保護カバーの使用状態を
示す要部正面図である。
【0027】実施の形態2にかかる搬送具用保護カバー
21は、実施の形態1にかかる搬送具用保護カバー11
において、複数の棒状フレームを頭部支持部3の両側に
支持させる位置を一致させたものである。これに伴っ
て、複数の棒状フレームには重なり部分が生じるため、
搬送具用保護カバー21の棒状フレームは、重なり部分
で互いの回動を阻止しないように、上に重なる順に各部
の寸法が大きくなった棒状フレーム22,23,24,
25,26となっている。なお、棒状フレーム22,2
3,24,25,26も、実施の形態1にかかる搬送具
用保護カバー11の棒状フレーム12と同様に、内部中
空または中実のグラスファイバーロッド或いはカーボン
ファイバーロッド等からなる。
【0028】実施の形態2にかかる搬送具用保護カバー
21の構成によれば、棒状フレーム22,23,24,
25,26の各部の寸法が異なるから、各棒状フレーム
22,23,24,25,26毎に成形型等の成形設備
を必要とし、初期設備投資額が実施の形態1にかかる搬
送具用保護カバー11を製造する場合に比べて高額にな
るが、この点を除けば、実施の形態1にかかる搬送具用
保護カバー11と同様の作用効果を奏する。
【0029】実施の形態3 次に、実施の形態3について説明する。
【0030】図6は本発明の実施の形態3にかかる搬送
具用保護カバーの展開状態を示す斜視図、図7は本発明
の実施の形態3にかかる搬送具用保護カバーの折り畳み
状態を示す斜視図、図8は緊急用搬送具に装着された本
発明の実施の形態3にかかる搬送具用保護カバーの使用
状態を示す側面図である。
【0031】実施の形態3にかかる搬送具用保護カバー
31は、図6乃至図8に示すように、実施の形態1の場
合と同様の複数の棒状フレーム12が予め補助プレート
32,33を介して一体化された状態で緊急用搬送具1
の頭部支持部3に装着されるものである。補助プレート
32,33は、端縁形状が頭部支持部33の対応する側
面の端縁形状に略一致する金属板からなり、螺子止めす
るための留孔32b,32c、留孔33b,33cを備
えることにより緊急用搬送具1の頭部支持部3の対応す
る側面に端縁形状を一致させて装着自在な構造を有して
いる。
【0032】補助プレート32,33の各下端縁には、
水平方向に伸びる挿通部32a,33aが形成されてお
り、補助プレート32,33の各挿通部32a,33a
には、1つの棒状フレーム12が異なる側の端部を挿通
されて固定されている。補助プレート32,33の側面
には、固定された棒状フレーム12に対する配置が実施
の形態1にかかる搬送具用保護カバー11の場合と同様
になるように、棒状フレーム12の両端が異なる位置で
回動自在に支持されている。
【0033】このように一体化された複数の棒状フレー
ム12の各彎曲部分には、実施の形態1にかかる搬送具
用保護カバー11の場合と同様に、ナイロンシート或い
はビニルシート等の透光性で可撓性及び耐水性を有する
シート材からなる天幕13が連結されている。そのた
め、天幕13が連結される順番が最後である回動自在な
棒状フレーム12をその彎曲部分に手を掛けて回動させ
ると、回動方向に応じて天幕13を図6及び図7に示す
ように開閉できる。
【0034】したがって、実施の形態3にかかる搬送具
用保護カバー31の構成によれば、搬送具用保護カバー
31を構成する全棒状フレーム12が補助プレート3
2,33を介して、予め一体に組み付けられた状態で緊
急用搬送具1の頭部支持部3へと支持されるものである
から、実施の形態1にかかる搬送具用保護カバー11の
効果に加えて、緊急用搬送具1への装着及び交換が容易
である。
【0035】ところで、実施の形態3の搬送具用保護カ
バー31では、棒状フレーム12の両端が頭部支持部3
の両側に軸支される位置が、実施の形態1の搬送具用保
護カバー11と同様である。
【0036】実施の形態3の搬送具用保護カバー31で
は、複数の棒状フレーム12を補助プレート32,33
を介して予め一体化する場合について説明したが、棒状
フレームの両端が頭部支持部3の両側に支持される位置
が、実施の形態2にかかる搬送具用保護カバー21の場
合における棒状フレーム22,23,24,25,26
のように一致する配置になっている場合にも、複数の棒
状フレーム12を補助プレート32,33を介して予め
一体化し、ユニット化してもよい。この場合も搬送具用
保護カバーの緊急用搬送具1への装着及び交換が容易と
なる。
【0037】また、上記各実施の形態にかかる搬送具用
保護カバー11,21,31の棒状フレーム12,2
2,23,24,25,26は、内部中空または中実の
グラスファイバーロッド、カーボンファイバーロッド等
からなるが、他の形態に変えても良い。しかし、棒状フ
レーム12,22,23,24,25,26は、内部中
空のグラスファイバーロッド、カーボンファイバーロッ
ドであれば、軽量であることに加えて天幕13が破れる
外力に対しても、折れることなく天幕13を支持するの
に十分な強度を有することができるため好ましい。
【0038】また、上記各実施の形態にかかる搬送具用
保護カバー11,21,31の天幕13は、ナイロンシ
ート或いはビニルシート等からなるが、他に可撓性及び
耐水性を有するものであれば透光性でないテント生地等
とすることもできる。しかし、ナイロンシート或いはビ
ニルシートのように可撓性及び耐水性に加えて透光性で
あるものの方が、被救助者Mに与える圧迫感及び不快感
を低減する効果が高いため好ましい。しかし、本発明を
実施する場合には、少なくとも透光性を具備する可撓性
及び強度的にも優れた材料であれば良い。
【0039】また、上記各実施の形態にかかる搬送具用
保護カバー11,21,31が備える棒状フレーム1
2,22,23,24,25,26の本数は、図中、5
本となっているが、本発明を実施する場合には任意の本
数とすることができる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、請求項1の搬送具用保護
カバーは、緊急用搬送具の本体部の最上部にある棒状フ
レームを緊急用搬送具の本体部の中央方向に回動させる
と、他の回動自在な複数の棒状フレームが天幕に引かれ
て順に同方向に回動し、被救助者の頭部を棒状フレーム
及び棒状フレームに連結された天幕により所定の間隔を
空けて覆うことができる。そのため、被救助者に与える
圧迫感や不快感を低減して、粉塵、瓦礫片等の落下物か
ら被救助者の頭部を保護することができる。
【0041】また、緊急用搬送具の本体部の中央方向側
にある棒状フレームを、緊急用搬送具の本体部の頭部支
持部側の端部方向に倒せば、棒状フレーム及び天幕を頭
部支持部の周囲に折り畳むことができる。この状態で
は、頭部支持部の上方が解放され、被救助者を緊急用搬
送具に載せたり、緊急用搬送具から降ろしたりすること
ができる。また、この状態で、棒状フレームが緊急用搬
送具の本体部から外部への突出部分がないから、緊急用
搬送具は余分な保管空間を必要とすることなく格納でき
る。
【0042】このように、本発明の搬送具用保護カバー
は、回動自在な棒状フレームを倒す方向により被救助者
の頭部を保護する状態と、折り畳み収納状態と変化でき
るので、被救助者の搬送及び収納を迅速に行うことがで
きる。被救助者の搬送を安全、かつ、迅速に行うことが
できるので、被救助者の搬送速度を向上できる。被救助
者の頭部を保護する状態と、折り畳み収納状態とが、ワ
ンタッチでできるので、収納に伴う煩わしさが低減でき
る。
【0043】したがって、被救助者を引いて移動させる
緊急用搬送具において、被救助者の顔面及び頭部を保護
することができる。
【0044】請求項2の搬送具用保護カバーは、複数の
棒状フレームをグラスファイバーロッドまたはカーボン
ファイバーロッドとしたものであるから、請求項1の効
果に加えて、棒状フレームが軽量であることに加えて、
天幕が破れる程度の外力に対しても、棒状フレームが折
れることなく天幕を支持することができる。棒状フレー
ムが軽量であるから全体を軽量化でき取扱いが容易であ
る。外力に対して棒状フレームが折れることがないから
天幕の性能を最大限に発揮させることができる。
【0045】請求項3の搬送具用保護カバーの天幕は、
透光性を有しているから、請求項1または請求項2の効
果に加えて、被救助者に与える圧迫感及び不快感を低減
する効果が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態1にかかる搬送具
用保護カバーを備えた緊急用搬送具全体を示す斜視図で
ある。
【図2】 図2は緊急用搬送具に装着された本発明の実
施の形態1にかかる搬送具用保護カバーの使用状態を示
す要部正面図である。
【図3】 図3は緊急用搬送具に装着された本発明の実
施の形態1にかかる搬送具用保護カバーの使用状態を示
す要部側面図である。
【図4】 図4は緊急用搬送具に装着された本発明の実
施の形態1にかかる搬送具用保護カバーの折り畳み状態
を示す要部正面図である。
【図5】 図5は緊急用搬送具に装着された本発明の実
施の形態2にかかる搬送具用保護カバーの使用状態を示
す要部正面図である。
【図6】 図6は本発明の実施の形態3にかかる搬送具
用保護カバーの展開状態を示す斜視図である。
【図7】 図7は本発明の実施の形態3にかかる搬送具
用保護カバーの折り畳み状態を示す斜視図である。
【図8】 図8は緊急用搬送具に装着された本発明の実
施の形態3にかかる搬送具用保護カバーの使用状態を示
す側面図である。
【符号の説明】
1 緊急用搬送具 3 頭部支持部 11,21,31 搬送具用保護カバー 12,22,23,24,25,26 棒状フレーム 13 天幕 32,33 補助プレート M 被救助者

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被救助者を載せて搬送自在な緊急用搬送
    具に配設した頭部支持部側に両端が支持された略逆U字
    枠状の棒状体からなり、そのうちの1本は固定され、他
    は回動自在とした複数の棒状フレームと、 前記固定された棒状フレームから前記複数の回動自在な
    他の棒状フレームに連結された可撓性を有するシート材
    からなる天幕とを具備することを特徴とする搬送具用保
    護カバー。
  2. 【請求項2】 前記複数の棒状フレームは、グラスファ
    イバーロッドまたはカーボンファイバーロッドからなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の搬送具用保護カバ
    ー。
  3. 【請求項3】 前記天幕は、透光性材料であることを特
    徴とする請求項1または請求項2のいずれか1つに記載
    の搬送具用保護カバー。
JP2000148469A 2000-05-19 2000-05-19 搬送具用保護カバー Pending JP2001327536A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100946194B1 (ko) * 2007-10-23 2010-03-08 임재용 커버링수단을 구비하는 들것

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KR100946194B1 (ko) * 2007-10-23 2010-03-08 임재용 커버링수단을 구비하는 들것

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