JP2001327124A - モータ - Google Patents

モータ

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JP2001327124A
JP2001327124A JP2000139566A JP2000139566A JP2001327124A JP 2001327124 A JP2001327124 A JP 2001327124A JP 2000139566 A JP2000139566 A JP 2000139566A JP 2000139566 A JP2000139566 A JP 2000139566A JP 2001327124 A JP2001327124 A JP 2001327124A
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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C11/00Combinations of two or more machines or engines, each being of rotary-piston or oscillating-piston type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C21/00Component parts, details or accessories not provided for in groups F01C1/00 - F01C20/00
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧ポンプに対して回転駆動力を与えて油圧
ポンプを駆動するモータの発熱部を効率良く冷却するこ
とができるモータを提供する。 【解決手段】 モータハウジング21表面にその内部と
外部とを連通する貫通孔212が設けられるとともに、
モータハウジング21の内部から貫通孔212を塞ぐよ
うに半導体モジュール281が密着固定され、半導体モ
ジュール281において貫通孔212を介してモータ外
部を臨む基板2812裏面が露出領域2811となって
いる。また、マニホールド3の表面に形成された溝部3
4とモータハウジング21表面とで空間SP3が形成さ
れ、この空間SP3内に外部から流れ込むオイルが、露
出領域2811に導かれる。そのため、外部からの比較
的低温のオイルが半導体モジュール281の露出領域2
811に直接流れ、露出領域2811の放熱効果を高め
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オイルを吸引・
圧送する油圧ポンプを実装して一体化される油圧ポンプ
を実装したモータおよび前記油圧ポンプに対して取付可
能に構成されたモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用パワーステアリングシステムは、
車両の運転者がハンドルを廻したとき、圧力を高めたオ
イルをそのハンドルの回転量に応じた量だけ油圧ポンプ
からシリンダーに入れ、ピストンの動きによってハンド
ルの操作力を軽減するものである。このような車両用パ
ワーステアリングシステムでは、油圧ポンプの駆動源と
して、一般的にモータが用いられており、ハンドルの回
転量および車速などに応じてモータを駆動制御すること
で油圧ポンプからのオイル量を調整している。
【0003】このモータは図5に示すように油圧ポンプ
と一体的に同軸結合されており、油圧ポンプに対して回
転駆動力を与えて油圧ポンプを駆動するように構成され
ている。以下、従来の油圧ポンプを実装したモータにつ
いて図5〜図8を参照しつつ説明する。なお、この明細
書では、用語を統一すべく、油圧ポンプを実装したモー
タ全体については、「ポンプ一体型モータ」と称する一
方、モータおよび油圧ポンプのそれぞれ単体について
は、「モータ部」および「油圧ポンプ部」と称する。
【0004】図5は従来のポンプ一体型モータの全体構
成を示す断面図であり、図6はモータとポンプとの間に
介挿されたマニホールドを示す斜視図であり、図7は図
6のマニホールドの水平断面を示す図であり、図8はマ
ニホールドのB−B線断面図である。このポンプ一体型
モータは、図5に示すように、大きく分けて油圧ポンプ
部1と、油圧ポンプ部1に対して回転駆動力を与えて油
圧ポンプ部1を駆動するモータ部2と、油圧ポンプ部1
とモータ部2との間に介挿されたマニホールド3と、マ
ニホールド3の上面側で油圧ポンプ部1を覆うように配
置されてタンク吸入口41を介して外部からのオイルを
一時的に貯留するリザーバタンク4とで構成されてい
る。
【0005】モータ部2では、モータハウジング21の
内部空間が隔壁22によって2つの空間SP1,SP2に
仕切られており、両空間SP1,SP2に跨って回転軸2
3が配置され、その略中央部が隔壁22に固着された軸
受24によって回転自在に支持されるとともに、空間S
P1側の端部が軸受25によって回転自在に支持されて
いる。また、空間SP1内では、軸受24,25に挟ま
れた位置でロータ26が回転軸23に固着されている。
さらに、このロータ26を取り囲むように、ステータ2
7が固定されるとともに、もう一方の空間SP2に配置
されたモータ制御回路28によりモータ部2の回転動作
が制御されるように構成されている。
【0006】このようにして回転駆動される回転軸23
はカップリング5を介して油圧ポンプ部1のポンプ軸1
1と同軸(図5中の1点鎖線)上で結合されており、モ
ータ部2の回転駆動力が油圧ポンプ部1に与えられる。
モータ部2から回転駆動力を受けた油圧ポンプ部1で
は、ポンプ軸11が回転することで、リザーバタンク4
に貯留されているオイルを吸入管12を介して吸入し、
図示を省略する吐出口からマニホールド3の吸入側ポー
ト31(図6〜図8)に圧送する。
【0007】マニホールド3の吸入側ポート31は、図
6〜図8に示すように、マニホールド内部に設けられた
オイル流路32を介して吐出側ポート33に導いてい
る。そして、この吐出側ポート33から吐出された高圧
オイルは図示を省略するオイル配管を介して車両用パワ
ーステアリングシステムのシリンダーに供給される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に構成されたポンプ一体型モータでは、モータ制御回路
28がモータ部2の回転動作を制御し、これによってシ
リンダーへのオイル供給量を制御している。このモータ
制御回路28はFET(電界効果トランジスタ)モジュ
ールやIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジス
タ)モジュールなどの発熱を伴いやすい半導体モジュー
ル281を備えている。この半導体モジュール281で
は、例えば金属基板やセラミック基板などの基板表面に
FET、IGBTやバイポーラトランジスタなどの半導
体素子、さらにはシャント抵抗や端子などの電子部品が
実装されるとともに、それらが樹脂等によりモールドさ
れている。
【0009】そして、この半導体モジュール281はモ
ータの駆動制御に伴って発熱することから、半導体モジ
ュール281の誤作動や熱破壊を防止すべく、次のよう
に半導体モジュール281を冷却している。すなわち、
従来では、図5に示すように、モータ制御回路28の半
導体モジュール281をモータハウジング21の内面に
密着固定してモータハウジング21の表面部211から
放熱を図るとともに、図5および図7に示すようにモー
タハウジング21の放熱表面部211の近傍をオイルが
流れるようにマニホールド3内でのオイル流路32の配
設位置を設定している。このように、オイルを冷却用媒
体として機能させることで放熱効果の向上を図ってい
る。
【0010】しかしながら、冷却用媒体たるオイルが流
れるオイル流路32と半導体モジュール281との間に
は、モータハウジング21やマニホールド3が介在して
おり、これらの熱抵抗によって放熱効果の低下が避けら
れず、その冷却効率は必ずしも高いものとは言えず、よ
り一層の冷却効率の向上が望まれている。
【0011】なお、このような問題は、車両用パワース
テアリングシステムに用いられるポンプ一体型モータに
限った問題ではなく、油圧ポンプに対して回転駆動力を
与えて油圧ポンプを駆動するモータ全般に生じる問題で
ある。
【0012】この発明は上記課題に鑑みなされたもので
あり、油圧ポンプに対して回転駆動力を与えて油圧ポン
プを駆動するモータの発熱部を効率良く冷却することが
できるモータを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるモータ
は、オイルを吸引・圧送する油圧ポンプと一体化され、
前記油圧ポンプに対して回転駆動力を与えて前記油圧ポ
ンプを駆動する油圧ポンプを実装したモータであって、
上記目的を達成するため、モータハウジングと、モータ
の駆動制御に伴って発熱する発熱部とを備え、前記モー
タハウジングの一部にモータ内部とモータ外部とを連通
する貫通孔を形成し、その貫通孔を塞ぐように前記発熱
部を配置するとともに、前記発熱部の表面全体のうちモ
ータ外部を臨む露出領域を経由してオイルが流れるよう
にオイル流路を設けている。
【0014】このように構成されたポンプ一体型モータ
では、冷却用媒体として機能するオイルが発熱部の露出
領域に直接流れ、発熱部を効果的に冷却する。ここで、
露出領域に与えるオイルとしては、油圧ポンプから圧送
されるオイルを用いてもよいし、外部から油圧ポンプに
吸引しようとしているオイルを用いてもよい。ただし、
次のような観点に立てば、後者の方が望ましい。なんと
なれば、通常、外部から油圧ポンプに向けて供給される
オイルは配管などを流れてくる間に冷やされ、油圧ポン
プから圧送されるオイルに比べて低温となっているた
め、この比較的低温のオイルが露出領域に直接流れる
と、露出領域での放熱効果が高められるからである。
【0015】また、前記モータハウジングの一部に貫通
孔が形成されていることから、この貫通孔を介してモー
タ内部にオイルが流入することが懸念されるが、この発
明では、その貫通孔を塞ぐように前記発熱部が配置され
てモータ内部へのオイル流入を防止している。特に、外
部から油圧ポンプに向けて供給されるオイルを冷却用媒
体として機能させる場合には、油圧ポンプから圧送され
てくるオイルを冷却用媒体として機能させる場合に比べ
て露出領域にかかるオイル圧力は低く、オイル漏れを防
止するという観点で有利である。なお、オイル漏れ対策
としては、発熱部とモータハウジングとの当接面にOリ
ング、シートパッキン、シール剤などを介在させるのが
望ましい。
【0016】ここで、外部からのオイルを露出領域を経
由して油圧ポンプに送るために、次の2つのオイル流路
を有するマニホールドを油圧ポンプとモータとの間に介
挿するようにしてもよい。このマニホールドには、外部
からのオイルをモータの露出領域に導く第1オイル流路
と、第1オイル流路を流れてきたオイルを油圧ポンプの
吸入口に導く第2オイル流路とが設けられている。
【0017】また、マニホールドに設けられる第1オイ
ル流路を次のように構成してもよい。すなわち、マニホ
ールドがモータと当接する表面に、モータの露出領域と
対向するように溝部を設け、マニホールドがモータと当
接することでモータの露出領域と溝部で挟まれる空間に
外部からのオイルが流れ込むように構成してもよく、こ
の場合、当該空間が第1オイル流路の一部として機能す
る。そして、このように構成された第1オイル流路を外
部から流入した比較的低温のオイルが通過し、このオイ
ルが発熱部の露出領域を流れるため、優れた効率で発熱
部が冷却される。
【0018】また、外部からのオイルを一時的に貯留す
るタンクを設け、このタンクに貯留されたオイルをモー
タの露出領域を経由して油圧ポンプに吸入させるように
構成してもよく、タンクがバッファとして機能し、外部
からのオイル量が時間的に変動したとしても、油圧ポン
プから安定してオイルを圧送することができる。
【0019】また、マニホールドから油圧ポンプへのオ
イル供給については、マニホールドの吐出口と油圧ポン
プの吸入口とを直結してもよいが、油圧ポンプの吸入口
を、タンクの内部において、第2オイル流路の吐出口と
所定間隔だけ離隔して対向配置してマニホールドから油
圧ポンプへのオイル供給を行うことで、次のような作用
効果が得られる。すなわち、かかる構成を採用すること
で、油圧ポンプ流量と、マニホールド内でのオイル循環
量とのアンバランスが解消されてスムーズなオイル供給
が可能となる。
【0020】また、この発明にかかるモータは、オイル
流路に沿ってオイルを吸引・圧送する油圧ポンプに対し
て取付可能に構成されたモータであって、上記目的を達
成するため、モータハウジングと、モータの駆動制御に
伴って発熱する発熱部とを備え、前記モータハウジング
の一部にモータ内部とモータ外部とを連通する貫通孔が
形成され、その貫通孔を塞ぎ、しかも前記発熱部の表面
全体のうちモータ外部を臨む露出領域が前記オイル流路
の一部に面するように、前記発熱部が配置されている。
【0021】このように構成されたモータでは、モータ
が油圧ポンプに取付けられると、オイル流路を流れるオ
イルが冷却用媒体として発熱部の露出領域に直接流れる
ため、発熱部を効果的に冷却することができる。
【0022】また、上記したいずれのモータにおいて
も、例えばFETモジュールやIGBTモジュール等の
半導体モジュールが発熱部となることが多い。これらの
半導体モジュールは、基板表面に半導体素子を設けたも
のであるが、この半導体モジュールを冷却するには、半
導体モジュールの基板裏面全体あるいは一部が露出領域
としてオイル流路に面するように構成するのが望まし
い。この場合、半導体モジュールで発生する熱は基板を
介して放熱される。そして、この基板の裏面全体あるい
は一部が露出領域としてオイル流路に露出しているた
め、オイルによって基板の露出領域が直接冷却され、基
板での放熱効果が高められる。その結果、半導体モジュ
ールの誤動作や熱破壊を防止することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1はこの発明にかかるポンプ一
体型モータの全体構成を示す断面図であり、図2はモー
タとポンプとの間に介挿されたマニホールドを示す斜視
図であり、図3は図2のマニホールドの水平断面を示す
図であり、図4はマニホールドのA−A線断面図であ
る。なお、これらの図において、オイルの流れを矢印で
示しているが、外部からの比較的低温のオイルの流れに
ついては細線で示す一方、油圧ポンプからの比較的高温
のオイルの流れについては、従来例の場合と同様に、太
線で示す。
【0024】この実施形態にかかるポンプ一体型モータ
が従来例(図5〜図8)と大きく相違する点は、マニホ
ールド3の構成およびこのマニホールド3と当接するモ
ータ部2表面の構成であり、その他の構成はほぼ同一で
あるため、以下においては、上記したマニホールド3と
モータ部2表面の構成およびその構成に基づくオイルの
流れを中心に説明し、同一構成に関しては同一符号を付
して説明を省略する。
【0025】まず、この実施形態にかかるマニホールド
について説明する。図1および図3に示すように、この
マニホールド3の表面のうちモータハウジング21と当
接する表面には、当接表面側からの形状が略C字状の溝
部34が形成されており、マニホールド3がモータハウ
ジング21と当接することでモータハウジング21表面
と溝部34とで空間SP3が形成されている。この空間
SP3は、マニホールド3の吸入側ポート31と連通し
ており、リザーバタンク4内に貯留されているオイルが
吸入側ポート31を介して空間SP3内に流れ込み、後
述するモータ部2の露出領域2811に導かれる。この
ようにして形成される空間SP3と吸入側ポート31と
で、外部からのオイルを露出領域2811に向けて導く
第1オイル流路が構成されている。
【0026】また、このマニホールド3では、第1オイ
ル流路の一部として機能する空間SP3を流れてきたオ
イルを油圧ポンプ部1の吸入口121側に導く吐出側ポ
ート(第2オイル流路)35が設けられている。この吐
出側ポート35の吐出口351は、リザーバタンク4内
に配置されている油圧ポンプ部1の吸入管12の先端、
つまり吸入口121と所定間隔だけ離隔して対向配置さ
れている。ここで、マニホールド3から油圧ポンプ部1
にオイルを送り込むためには、例えば吐出側ポート35
と油圧ポンプ部1の吸入管12とを直結してもよいので
あるが、この場合、油圧ポンプ流量と、マニホールド3
内でのオイル循環量との間にアンバランスが生じてしま
うことがある。これに対し、この実施形態の如く油圧ポ
ンプ部1の吸入口121を、リザーバタンク4の内部に
おいて、吐出側ポート(第2オイル流路)35の吐出口
351と所定間隔だけ離隔して対向配置してマニホール
ド3から油圧ポンプ部1へのオイル供給を行うことで、
上記問題が解消されてスムーズなオイル供給が可能とな
る。
【0027】なお、こうして油圧ポンプ部1に供給され
たオイルは、モータ部2から与えられる回転駆動力に応
じて油圧ポンプ部1から圧送されるが、この圧送される
高温高圧のオイルはマニホールド3の吸入側ポート36
およびオイル流路37を介して吐出側ポート38から車
両用パワーステアリングシステムのシリンダーに供給さ
れる。
【0028】次に、オイルが流れる空間SP3と対向す
るモータハウジング21表面の構成について説明する。
このモータハウジング21表面には、図1および図3に
示すように、モータ2内部の空間SP2とオイルが流れ
る空間SP3とを連通する平面視略矩形状の貫通孔21
2が形成されている。そして、モータハウジング21の
内面には、貫通孔212を塞ぐようにモータ制御回路2
8の半導体モジュール281が密着固定されている。な
お、この実施形態では、半導体モジュール281が、本
発明の「発熱部」に相当する。
【0029】この半導体モジュール281は、アルミ絶
縁基板2812の表面に半導体素子が実装されたもので
あり、モータ部1の駆動制御に伴って発生する熱が、基
板2812を介して放熱される。そして、この基板28
12の裏面が貫通孔212を塞ぐようにモータハウジン
グ21の内面に当接している。こうすることで、この基
板2812の裏面のうち貫通孔212を介して空間SP
2側に露出している露出領域2811に、空間SP2を通
過するオイルが流れる。その結果、基板2812の裏面
がオイルによって直接冷却されるため、基板2812で
の放熱効果が高められ、半導体モジュール281が効率
よく冷却される。なお、半導体素子が実装される基板2
812は、オイルが付着しても半導体素子の動作に不具
合を起さないもので構成していればよく、アルミ絶縁基
板のほか、例えば銅をベースとした金属基板やセラミッ
ク基板で構成してもよい。
【0030】また、図1に示すように、モータハウジン
グ21の内面には貫通孔212を囲むように溝213が
形成されている。そして、この溝213にはOリング2
14が埋設され、モータハウジング21内面における貫
通孔212の外周と基板2812とを密着させている。
こうすることにより、モータハウジング21の内面にお
いて貫通孔212がモータ内部と遮断され、空間SP2
を流れるオイルが貫通孔212を介してモータ内部へ漏
れるのを防止している。なお、オイル漏れ防止の手段と
しては、上記したOリング214のほか、例えばシート
パッキン、シール剤等の密閉部材を用いてもよい。
【0031】以上のように、この実施形態によれば、モ
ータハウジング21の表面に貫通孔212が形成される
とともに、この貫通孔212を塞ぐように半導体モジュ
ール281がモータハウジング21の内面に密着固定さ
れている。そして半導体モジュール281の基板281
2裏面のうち貫通孔212を介してモータ外部に露出し
ている露出領域2811にオイルが流れるため、基板2
812がオイルによって直接冷却される。そのため、従
来例のようにオイル流路と半導体モジュール281との
間にモータハウジング2やマニホールド3が介在してお
らず、基板2812での放熱効果を高めることができ
る。したがって、半導体モジュール281を効率よく冷
却することができ、半導体モジュール281の誤動作や
発熱による熱破壊を防止することができる。
【0032】さらに、外部からのオイルがモータ部2の
露出領域2811を経由して油圧ポンプ部1に供給され
るように構成しているので、配管等を流れてくる間にオ
イルは冷されて比較的低温となっている。そして、この
低温オイルが露出領域2811に流れてくるため、オイ
ルによる露出領域2811の放熱効果がさらに高めら
れ、半導体モジュール281を効率良く冷却することが
できる。また、外部から油圧ポンプ1に向けて供給され
るオイルは、油圧ポンプ1から圧送されるオイルに比べ
低圧であるため、オイルの圧力による露出領域2811
への負荷が低く、モータハウジング21内へのオイル漏
れ防止の観点からは、特に有利である。
【0033】なお、半導体モジュール281の冷却効果
を著しく高める上では、上記した実施形態の如く外部か
らのオイルを露出領域2811に流すように構成するの
が望ましいが、従来例のように油圧ポンプ部1から圧送
されてくるオイルを露出領域2811に流すように構成
した場合にも、従来例に比べ効率良く半導体モジュール
281を冷却することができる。
【0034】なお、本発明は上記した実施形態に限定さ
れるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて
上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能であ
る。例えば、上記実施形態では、貫通孔212を平面視
略矩形状に形成しているが、これに限定されるものでは
ない。すなわち、貫通孔212は、モータハウジング2
1の内部と外部とを連通するとともに、半導体モジュー
ル281の基板2812の裏面全体または一部がモータ
ハウジング21の外部に露出されるように構成されてい
ればよく、その形状は任意である。
【0035】また、上記実施形態では、半導体モジュー
ル281をモータハウジング21内面に密着固定するこ
とにより、基板2812裏面のうち貫通孔212を介し
てモータ外部に露出する部分を露出領域2811として
構成しているが、半導体モジュール281の基板281
2裏面の全体あるいは一部が露出領域2811としてモ
ータ外部に露出していればよい。例えば、貫通孔212
に半導体モジュール281を挿通し、モータ外部に露出
した基板2812の裏面全体を露出領域2811として
構成してもよい。また、モータハウジング21の外面か
ら貫通孔212を塞ぎ、基板2812の裏面側がモータ
外部を臨むように半導体モジュール281を密着固定
し、基板2812裏面全体を露出領域2811として構
成してもよい。
【0036】また、上記実施形態では、車両用パワース
テアリングシステムに用いられるポンプ一体型モータに
本発明を適用しているが、本発明の適用対象はこれに限
定されるものではなく、油圧ポンプ部に対して回転駆動
力を与えて油圧ポンプ部を駆動するポンプ一体型モータ
およびこのような油圧ポンプ部に取付可能なモータ全般
に対して本発明を適用することができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように、請求項1および8に記載
の発明によれば、冷却用媒体として機能するオイルが発
熱部の露出領域に直接流れるため、発熱部を効果的に冷
却することができる。
【0038】また、請求項2、4および5に記載の発明
によれば、外部からの比較的低温のオイルが発熱部の露
出領域に流れるため、発熱部をさらに効果的に冷却する
ことができる。
【0039】また、請求項3に記載の発明によれば、マ
ニホールドがモータと当接する表面に、露出領域と対向
するように溝部を設け、マニホールドがモータと当接す
ることでモータ表面と溝部とで空間を形成し、この空間
に外部からのオイルが流れ込むように構成し、外部から
流入した比較的低温のオイルを露出領域に直接流してい
るので、優れた効率で発熱部を冷却することができる。
【0040】また、請求項6に記載の発明によれば、油
圧ポンプの吸入口を、タンクの内部において、第2オイ
ル流路の吐出口と所定間隔だけ離隔して対向配置してマ
ニホールドから油圧ポンプへのオイル供給を行うように
構成しているので、油圧ポンプ流量と、マニホールド内
でのオイル循環量とのアンバランスを解消してスムーズ
なオイル供給が可能となる。
【0041】さらに、請求項7および9に記載の発明に
よれば、基板表面に半導体素子を設けた半導体モジュー
ルの基板裏面全体あるいは一部が露出領域としてオイル
流路に面しているため、半導体モジュールの基板がオイ
ルにより直接冷却され、当該基板での放熱効果を高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるポンプ一体型モータの全体構
成を示す断面図である。
【図2】モータ部と油圧ポンプ部との間に介挿されたマ
ニホールドを示す斜視図である。
【図3】図2のマニホールドの水平断面を示す図であ
る。
【図4】マニホールドのA−A線断面図である。
【図5】従来のポンプ一体型モータの全体構成を示す断
面図である。
【図6】モータ部と油圧ポンプ部との間に介挿されたマ
ニホールドを示す斜視図である。
【図7】図6のマニホールドの水平断面を示す図であ
る。
【図8】マニホールドのB−B線断面図である。
【符号の説明】
1…油圧ポンプ部(油圧ポンプ) 2…モータ部(モータ) 3…マニホールド 4…リザーバタンク 21…モータハウジング 31…吸入側ポート(第1オイル流路) 34…溝部 35…吐出側ポート(第2オイル流路) 212…貫通孔 281…半導体モジュール(発熱部) 2811…露出領域 2812…基板 SP3 …(モータ表面と溝部で形成される)空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 7/14 F04B 21/00 V 5H611 11/00 W H02K 11/00 F Fターム(参考) 3D033 EB02 3H071 AA03 CC01 DD82 DD84 5H605 AA01 BB07 BB17 CC02 CC08 CC10 DD13 DD32 5H607 AA02 BB01 BB07 BB14 CC01 CC03 CC05 DD01 DD08 DD09 FF06 5H609 BB03 BB14 BB19 PP02 PP06 PP16 QQ05 QQ12 RR27 RR32 RR42 5H611 AA09 BB01 PP01 TT01 UB01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルを吸引・圧送する油圧ポンプと一
    体化され、前記油圧ポンプに対して回転駆動力を与えて
    前記油圧ポンプを駆動する油圧ポンプを実装したモータ
    であって、 モータハウジングと、モータの駆動制御に伴って発熱す
    る発熱部とを備え、 前記モータハウジングの一部にモータ内部とモータ外部
    とを連通する貫通孔が形成され、その貫通孔を塞ぐよう
    に前記発熱部が配置されるとともに、 前記発熱部の表面全体のうちモータ外部を臨む露出領域
    を経由してオイルが流れるようにオイル流路が形成され
    たことを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】 外部からのオイルが前記露出領域を経由
    して前記油圧ポンプに吸引される請求項1記載のモー
    タ。
  3. 【請求項3】 前記油圧ポンプと前記モータとの間に
    は、外部からのオイルを前記露出領域に導く第1オイル
    流路と、前記第1オイル流路を流れてきたオイルを前記
    油圧ポンプの吸入口に導く第2オイル流路とを備えたマ
    ニホールドが介挿されている請求項2記載のモータ。
  4. 【請求項4】 前記マニホールドが前記モータと当接す
    る表面には、前記露出領域と対向する溝部が設けられて
    おり、前記マニホールドが前記モータと当接することで
    前記モータ表面と前記溝部とで空間が形成され、当該空
    間が前記第1オイル流路の一部を構成する請求項3記載
    のモータ。
  5. 【請求項5】 外部からのオイルを一時的に貯留するタ
    ンクを備え、当該タンクに貯留されたオイルが前記露出
    領域を経由して前記油圧ポンプに吸入される請求項2な
    いし4のいずれかに記載のモータ。
  6. 【請求項6】 前記油圧ポンプの吸入口は、前記タンク
    の内部において、前記第2オイル流路の吐出口と所定間
    隔だけ離隔して対向配置されている請求項5記載のモー
    タ。
  7. 【請求項7】 前記発熱部は基板表面に半導体素子を設
    けた半導体モジュールであり、当該半導体モジュールの
    基板裏面全体あるいは一部が前記露出領域として前記オ
    イル流路に面している請求項1ないし6のいずれかに記
    載のモータ。
  8. 【請求項8】 オイル流路に沿ってオイルを吸引・圧送
    する油圧ポンプに対して取付可能に構成されたモータで
    あって、 モータハウジングと、 モータの駆動制御に伴って発熱する発熱部とを備え、 前記モータハウジングの一部にモータ内部とモータ外部
    とを連通する貫通孔が形成され、その貫通孔を塞ぎ、し
    かも前記発熱部の表面全体のうちモータ外部を臨む露出
    領域が前記オイル流路の一部に面するように、前記発熱
    部が配置されることを特徴とするモータ。
  9. 【請求項9】 前記発熱部は基板表面に半導体素子を設
    けた半導体モジュールであり、当該半導体モジュールの
    基板裏面全体あるいは一部が前記露出領域を構成する請
    求項8記載のモータ。
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