JP2001326617A - 多重化システム - Google Patents

多重化システム

Info

Publication number
JP2001326617A
JP2001326617A JP2000144802A JP2000144802A JP2001326617A JP 2001326617 A JP2001326617 A JP 2001326617A JP 2000144802 A JP2000144802 A JP 2000144802A JP 2000144802 A JP2000144802 A JP 2000144802A JP 2001326617 A JP2001326617 A JP 2001326617A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
multiplexing
encoding
output rate
control
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000144802A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3911960B2 (ja
Inventor
Masayuki Baba
昌之 馬場
Yoshiaki Kato
嘉明 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2000144802A priority Critical patent/JP3911960B2/ja
Publication of JP2001326617A publication Critical patent/JP2001326617A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3911960B2 publication Critical patent/JP3911960B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各多重化装置の出力レートの最適な割り当て
を行い、全体として伝送効率のよい多重化を行う。 【解決手段】 制御装置3は、同一の多重化装置2cに
出力を行っている多重化装置2a,2bにおけるデータ
の入力から出力までの平均遅延時間を入力して、その平
均遅延時間に基づき各多重化装置2a,2bの多重化状
態を判断し輻輳状態にある多重化装置2a,2bを検出
する。輻輳状態にある多重化装置2a,2bを検出した
場合は、同一の多重化装置2cに出力を行っている他の
多重化装置2a,2bを検索し、出力帯域に余裕のある
多重化装置2a,2bがある場合、制御装置3は、その
余裕のある多重化装置2a,2bの帯域を減らし、その
分の帯域を輻輳状態にある多重化装置2a,2bの出力
レートの割り当てを増やすように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の入力デー
タを多重して出力する複数の多重化手段が前段に並列に
設けられると共に、その後段に上記複数の多重化手段か
らの出力を多重する多重化手段が設けられた多重化シス
テムに関し、特に、ディジタル化されたビデオデータ、
オーディオデータ、および汎用データなどのマルチメデ
ィアデータを多重化する多重化システムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の多重化システムとして、例えば、
1998年12月号の電子技術の論文「衛星デジタルT
V放送の規格とその特徴」に示された従来の多重化シス
テムがある。この多重化装置では、複数の番組符号化装
置が、それぞれ、音声、ビデオなどの各種メディアの符
号化を行い、予め決められたビットレートで符号化デー
タ列を出力し、次に各番組多重化装置がそれぞれ複数の
符号化装置からの符号化データ列を多重し、予め決めら
れたビットレートで番組データ列として出力する。そし
て、複数の番組多重化装置に後段に設けられたサービス
多重化装置が、その複数の番組多重化装置からの番組デ
ータ列を多重し、予め決められたビットレートで出力し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の従来の
多重化システムでは、各番組多重化装置が予め決められ
たレートで出力を行っているため、各番組多重化装置は
最適な出力レートで出力を行えず、全体として伝送効率
のよい多重化を行えない、という問題点があった。
【0004】これは、番組やサービスの多重化装置は、
通常、入力レートの総和が出力レートよりも大きくなる
と、出力すべきデータが遅延し、さらには多重化装置内
でそれらのデータの廃棄を行う場合もあるので、そのた
め輻輳状態にならないように予め設定されている。しか
し、入力レートを十分に低く抑えておけば輻輳状態は発
生しないが、伝送路を有効に使用していないため、効率
的な伝送をしていないことになるからである。
【0005】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、各多重化手段の出力レートの
最適な割り当てを行い、全体として伝送効率のよい多重
化を行うことのできる多重化システムを提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、複数の入力データを多重して出力する
複数の多重化手段の後段にさらに上記複数の多重化手段
からの出力を多重する多重化手段が設けられた多重化シ
ステムにおいて、上記各多重化手段の出力レートを制御
する制御手段を設けたことを特徴とする。
【0007】特に、複数の入力データは、それぞれ、複
数の符号化手段から出力されるデータであることを特徴
とする。
【0008】また、上記制御手段は、上記各多重化手段
の多重化状態に基づいて、上記各多重化手段に最適な出
力レートを指示して制御することを特徴とする。
【0009】また、上記各多重化手段は、入力データを
多重化する際の輻輳状態を検出し、上記制御手段に通知
することを特徴とする。
【0010】また、上記制御手段は、上記前段の多重化
手段から通知された輻輳状態に基づいて、輻輳状態にな
い上記前段の多重化手段の出力レートを減らす一方、輻
輳状態にある上記前段の多重化手段の出力レートを増や
すように制御することを特徴とする。
【0011】また、上記各多重化手段は、入力データを
多重化する際の遅延時間を検出し、上記制御手段に通知
することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに
記載の多重化システム。
【0012】また、上記制御手段は、上記前段の多重化
手段から通知された遅延時間に基づいて、遅延時間の短
い上記前段の多重化手段の出力レートを減らす一方、遅
延時間の長い上記前段の多重化手段の出力レートを増や
すように制御することを特徴とする。
【0013】また、上記制御手段は、上記前段の多重化
手段から通知された遅延時間に基づいて、特定の入力デ
ータの遅延時間の短い上記前段の多重化手段の出力レー
トを減らす一方、特定の入力データの遅延時間の長い上
記前段の多重化手段の出力レートを増やすように制御す
ることを特徴とする。
【0014】また、上記制御手段は、上記符号化手段の
符号化制御状況および各多重化手段の多重化状態に基づ
き、上記符号化手段および各多重化手段に最適な出力レ
ートを指示して制御することを特徴とする請求項2記載
の多重化システム。
【0015】また、上記制御手段は、上記各多重化手段
に対しては出力レートを一定に制御する一方、上記符号
化手段の出力レートを変更するよう制御することを特徴
とする。
【0016】また、上記符号化手段は、符号化制御状況
として符号化制御の際における符号化品質を算出し、上
記制御手段に通知することを特徴とする請求項9記載の
多重化システム。
【0017】また、上記制御手段は、同一の上記前段の
多重化手段に出力する上記複数の符号化手段において、
上記符号化品質の高い符号化手段の出力レートを減らす
一方、上記符号化品質の低い符号化手段の出力レートを
増やすように制御することを特徴とする請求項10記載
の多重化システム。
【0018】また、上記制御手段は、上記各符号化手段
の符号化品質が所望のバランスになるように、上記各符
号化手段の出力レートを制御することを特徴とする。
【0019】また、上記制御手段は、最終段の多重化手
段の輻輳状態に基づいて、上記各符号化手段の出力レー
トの総和を制御することを特徴とする。
【0020】また、上記制御手段は、上記各多重化手段
の多重化状態に基づき、上記各多重化手段に最適な入力
レートを指示して各多重化手段の入力レートを制御する
ことを特徴とする。
【0021】また、上記後段の多重化手段は、各符号化
手段の符号化制御状況および各多重化手段の多重化状態
に基づき、上記符号化手段および各前段の多重化手段に
最適な出力レートが与えられるように入力レートを指示
して制御することを特徴とする。
【0022】また、上記制御手段は、各符号化手段の符
号化品質および各多重化手段の多重化状態に基づき、上
記符号化手段の符号化制御方法および各多重化手段に最
適な出力レートを指示して制御することを特徴とする。
【0023】また、上記前段の多重化手段は、その輻輳
状態に応じてデータを入力してくる符号化手段を制御す
ることを特徴とする。
【0024】また、さらに、最終段の多重化手段の出力
データを入力してその出力レートを上記制御手段へ通知
するネットワークインターフェースを有することを特徴
とする。
【0025】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の多重化システムの実施の形態1の構成を示す構成図で
ある。図において、1a〜1fは音声、ビデオなどの各
種メディアの符号化を行い、符号化データ列を出力する
符号化装置、2a,2bは複数の入力データ列を多重し
て1つのデータ列を出力する前段の多重化手段としての
多重化装置(以下、「前段多重化装置」という)、2c
は複数の前段多重化装置2a,2bからの番組データ列
を多重して出力する後段の多重化手段としての多重化装
置(以下、「後段多重化装置」という)、3は多重化装
置2a〜2cの多重化動作を制御する制御装置である。
【0026】尚、符号化装置1a〜1fおよび前段およ
び後段多重化装置2a〜2cは複数であれば何台でもよ
く、前段および後段多重化装置2a〜2cは3段以上に
構成しても良いことは勿論である。また、前段多重化装
置2a,2bは、上記従来の技術では、複数の符号化装
置1a〜1fからの複数のデータ列を多重して1つの番
組データ列にする番組多重化装置に相当し、後段多重化
装置2cは前段多重化装置2a,2bからの番組データ
列を多重して出力するサービス多重化装置に相当するこ
とになる。
【0027】次に動作について説明する。まず符号化装
置1a〜1fは、ビデオや音声、それに付属するデータ
や独立データ等の各種メディアデータの符号化を行い、
データ列を前段多重化装置2a,2bに送信する。前段
多重化装置2a,2bは、それぞれ受信したデータ列を
多重し、後段多重化装置2cに出力する。後段多重化装
置2cは前段多重化装置2a,2bより受信したデータ
列を更にまとめて多重し、出力する。
【0028】その際、前段多重化装置2a,2bおよび
後段多重化装置2cは、それぞれ、あらかじめ制御装置
3から通知された出力レートで多重化を行い、その時の
多重化状態、例えば輻輳状態などを制御装置3に通知す
る。制御装置3は、前段多重化装置2a,2bおよび後
段多重化装置2cからの輻輳状態等の多重化状態に基づ
き、前段多重化装置2a,2bおよび後段多重化装置2
cの動作を制御する。
【0029】例えば、前段多重化装置2aが輻輳状態、
例えば符号化装置1a〜1cからの入力レートの和が多
重化装置2aの出力レートを上回っているような場合
で、前段多重化装置2aが符号化装置1a〜1cからの
データを多重化しきれないような状態のときに、前段多
重化装置2bが輻輳状態でないときは、制御装置3は、
これらの輻輳状態を基に、前段多重化装置2bが輻輳状
態にならない程度に当該前段多重化装置2bの出力レー
トを下げ、その分のレートを多重化装置2aの出力レー
トに加算するように制御を行う。
【0030】これにより前段多重化装置2bの出力レー
トは下げられ、その分多重化装置2aの出力レートが上
がるので、後段多重化装置2cの入力レートは変化しな
いが、前段多重化装置2bは輻輳状態にならずに、多重
化装置2aの輻輳状態は緩和されることになる。
【0031】図2(1)〜(4)は、それぞれ、各多重化
装置の入出力のレートの変化を示す説明図である。上記
のように、前段多重化装置2aが輻輳状態で前段多重化
装置2b用の出力レートを前段多重化装置2aに割り振
った場合の例を示す。
【0032】図2(1)において、斜線部分は前段多重
化装置2aに入力されるレートの合計を示したものであ
る。予め前段多重化装置2aに割り当てられた出力レー
トを点線で示している。つまり、前段多重化装置2aで
は、最初、斜線部分の入力レートの合計は、点線で示す
出力レートを下回っていたが、その後入力レートの合計
が大きくなり、出力レートを越えた場合の例である。
【0033】図2(2)は、同様に前段多重化装置2b
に入力されるレートの合計を示したものである。前段多
重化装置2bでは、終始斜線部分の入力レートの合計
は、点線で示す出力レートを越えない例である。尚、図
2(1),(2)から分かるが、この例では、前段多重
化装置2a,2bの出力レートは、予め同一値に設定さ
れている。
【0034】図2(3)は、制御装置3が何も制御を行
わない従来技術の場合の後段多重化装置2cに入力され
るレートの合計を示したものである。つまり、この場合
は、図2(1),(2)の出力レートのまま、すなわち
前段多重化装置2a,2bの出力レートは同一値で変更
しないので、図2(1)に示すように前段多重化装置2
aでは、入力レートの合計が割り与えられた出力レート
を越えるため、当該前段多重化装置2aでは出力レート
を越えた分の入力レートを遅延もしくは廃棄させて、予
め与えられた点線で示す出力レートの範囲で出力を行
う。そのため、図2(3)の図に示すように多重化装置
2a用の入力レートは予め与えられた出力レートを越え
ない範囲で後段多重化装置2cに入力される。
【0035】図2(4)は、制御装置3が前段多重化装
置2a,2bの出力レートの制御を行なう本実施の形態
1の場合の後段多重化装置2cに入力されるレートの合
計を示したものである。つまり、図2(1)に示すよう
に、前段多重化装置2aでは入力レートの合計が点線で
示す予め割り与えられた出力レートを越えて輻輳状態に
ある場合は、その輻輳状態の多重化状態が前段多重化装
置2aから制御装置3へ通知されているので、制御装置
3がその状況を認識し、同じ後段多重化装置2cへ出力
している他の前段多重化装置、すなわちこの例では前段
多重化装置2bを検索して、その前段多重化装置2aが
制御装置3へ通知している多重化状態をチェックし、出
力帯域に余裕が或場合には、その前段多重化装置2bの
出力帯域を減らして、その分を多重化装置2aの出力帯
域として割り当てるようにする。これにより前段多重化
装置2aに入力されるデータを全て出力可能になる。そ
の結果、図2(3)と比較すると明らかだが、前段多重
化装置2aの出力レートは、前段多重化装置2bの出力
レートより、大きく変更されている。
【0036】図3は、制御装置3の動作フローを示した
ものである。まず、制御装置3は、制御の反映を待つた
めに、一定時間間隔をあけて各前段多重化装置2a,2
bからの入力を待機する(ステップ100)。そして、
制御装置3は、各多重化装置2a,2bより集めた多重
化状態から輻輳状態にある多重化装置を検出し(ステッ
プ200)、輻輳状態にある多重化装置を検出できない
場合は(ステップ200“No”)、ステップ100へ
戻る一方、輻輳状態にある多重化装置を検出できた場合
は(ステップ200“Yes”)、その輻輳状態にある
多重化装置(本実施の形態1では、前段多重化装置2
a,2bとなる)と同一の後段多重化装置(本実施の形
態1では、多重化装置は2段で構成しているので、後段
多重化装置2cとなる)に出力している他の多重化装置
(本実施の形態1では、前段多重化装置2a,2bとな
る)を検索して(ステップ300)、当該他の多重化装
置が出力帯域に余裕があるか、すなわち出力レートの帯
域全てを使用していないか否かを検出する(ステップ4
00)。
【0037】ここで、同一の後段多重化装置2cに出力
している他の前段多重化装置のなかに、出力帯域に余裕
のある多重化装置がない場合は(ステップ400”N
o”)、制御装置3はなにもせずにステップ100に戻
る一方、出力帯域に余裕のある多重化装置がある場合は
(ステップ400”Yes”)、制御装置3は、その余
裕のある他の前段多重化装置の余った帯域から、輻輳回
避に必要な帯域分だけ出力レートの割り当てを変更して
(ステップ500)、ステップ100へ戻るようにす
る。
【0038】尚、後段多重化装置2cで輻輳状態が発生
した場合、制御装置3は、前段多重化装置2a,2bに
対して出力レートを下げるように指示すれば、後段多重
化装置2cの輻輳状態を緩和するようにしても良いし、
また、当該後願多重化装置2cに対し出力レートを上げ
るように指示して、当該後段多重化装置2cの輻輳状態
を緩和するようにしても良い。
【0039】図4に、各多重化装置2a〜2cが制御装
置3に通知する多重化状態の一例を示す。つまり、本実
施の形態1では、各多重化装置2a〜2cは、制御装置
3に通知する多重化状態として、例えば多重化時の平均
多重化遅延時間を用いることができる。ここで、平均多
重化遅延時間とは、多重化装置2a〜2cに入力された
データが多重化されて出力されるまでの時間を各入力毎
に平均した時間である。
【0040】図4では、ある多重化装置に入力された入
力データAと、入力データBとが多重化され、出力データ
として時系列的に多重出力される様子を示したものであ
る。図4においてA1のデータが入力された時刻からA1が
出力されるまでの時刻の差であるTA1が、A1データの多
重化遅延時間となる。A2,A3,A4の各データについても
多重化遅延時間が求められ、それらをある一定期間で平
均したものが平均多重化遅延時間となる。また、入力デ
ータBについても同様にして平均多重化遅延時間を求め
ることができる。
【0041】ここで、多重化装置が輻輳状態にない場合
には、平均多重化遅延時間は0に近づき、すなわちデー
タは多重化装置に入力後直ちに出力される一方、輻輳状
態がひどい場合、平均多重化遅延時間は大きな値を示
し、その多重化装置にデータが入力されてから出力され
るまでに時間がかかることになる。つまり、この平均多
重化遅延時間が輻輳の度合いを示すことになる。
【0042】制御装置3は、このようにして各多重化装
置2a〜2cよりこの平均多重化遅延時間の情報を取得
することで、最も輻輳状態のひどい多重化装置2a〜2
cを認識し、その出力レートを上げるよう変更すること
で最も輻輳状態のひどい部分の輻輳を緩和できる。
【0043】これは、多重化装置の多重化アルゴリズム
によっては、多重する入力データに多重化における優先
度を付与して多重化を行うことがあるため、各入力デー
タの多重化遅延は各々異なる。特に、リアルタイム系の
ビデオやオーディオデータは遅延時間を少なく、その他
の汎用データは遅延時間をそれほど小さくする必要がな
い。また、多重化装置が符号化装置の情報発生量(出力
レート)を制御可能な場合、多重化装置では効率的な伝
送を行うため、常にある程度データをため込みながら多
重を行う。そのために、多重化遅延時間はある程度の値
を持つことになる。そこで、輻輳状態を反映しそうな入
力データの多重化遅延時間を多重化状態として制御装置
3に通知することで、制御装置3は各多重化装置2の正
確な輻輳状態を認識できる。このため、本実施の形態1
では、上述のように、多重化遅延時間をある期間で平均
した平均多重化遅延時間を多重化状態として制御装置3
に通知するようにしているが、勿論、平均しない多重化
遅延時間、例えば、最も遅延の大きいデータの多重化遅
延時間でも良いし、ビデオ等ある特定のデータの多重化
遅延時間でもよい。
【0044】以上のように、本実施の形態1によれば、
ある多重化装置で輻輳状態が発生したとしても、その多
重化装置に輻輳状態に無い他の多重化装置の出力レート
の一部を割り当てるようにしたので、輻輳状態を緩和す
ることができると共に、効率的な伝送を行うことができ
る。
【0045】また、本実施の形態1によれば、各多重化
装置2a〜2cが制御装置3に対し平均多重化遅延時間
を通知することで、制御装置3は最も輻輳状態のひどい
個所、すなわち多重化装置を認識することができ、そこ
の部分から輻輳を緩和する処置を行うことができる。
【0046】特に、本実施の形態1において、各多重化
装置2a〜2cが制御装置3に対しビデオデータ等の特
定の入力データの多重化遅延時間を通知するようにすれ
ば、制御装置3はその特定の入力データについて最も輻
輳状態のひどい多重化装置を認識でき、そこの部分から
輻輳を緩和する処置を行うことができる。
【0047】実施の形態2.上記実施の形態1では、制
御装置3が前段および後段の多重化装置2a〜2cのみ
を制御するようにして説明したが、次に、符号化装置1
a〜1fの制御も同時に行うようにしたことを特徴とす
る実施の形態2について説明する。
【0048】図5は、本実施の形態2の多重化システム
の構成を示す構成図である。図において、1a〜1fは
ビデオ、音声などの各種メディアの符号化を行い、符号
化データ列を出力する符号化装置、2a〜2cは複数の
入力データ列を多重して1つのデータ列を出力する多重
化装置。3は符号化装置1a〜1fの符号化制御および
前段多重化装置2a〜2cの多重化動作を制御する制御
装置である。なお、実施の形態1と同様に、符号化装置
および多重化装置は複数であればいくつでもよい。
【0049】次に動作について説明する。まず符号化装
置1a〜1fは、各種メディアデータの符号化を行い、
データ列を前段多重化装置2a,2bに送信する。前段
多重化装置2a,2bはそれぞれ受信したデータ列を多
重し、後段多重化装置2cに出力する。後段多重化装置
2cは前段多重化装置2a,2bより受信したデータ列
を多重し、出力する。
【0050】その際、符号化装置1a〜1fは、あらか
じめ制御装置3から通知された出力レートで符号化を行
うと共に、その時の符号化制御状況、例えば符号化品質
などを制御装置3に通知する。また、多重化装置2a〜
2cも、あらかじめ制御装置3から通知された出力レー
トで多重化を行うと共に、その時の多重化状態、例えば
輻輳状態などを上記実施の形態1と同様に制御装置3に
通知する。
【0051】すると、本実施の形態2の制御装置3で
は、各多重化装置2a〜2cの多重化状態だけでなく、
符号化装置1a〜1fの符号化制御状況をも参照して制
御する。例えば、前段多重化装置2aと前段多重化装置
2bとの間で出力レートの配分を適切に行っても、前段
多重化装置2a,2bが輻輳状態から抜け出せない場
合、例えばすべての前段多重化装置2a,2bが輻輳状
態の場合は、後段多重化装置2cの出力レートを上げる
ようにしても良いが、後段多重化装置2cの出力レート
を上げることが禁止されている場合は、符号化装置1a
〜1fの出力レートを下げることで輻輳状態を回避でき
る。また、前段多重化装置2aのみが輻輳状態の場合
で、前段多重化装置2bがその伝送帯域ぎりぎりなどの
場合は、前段多重化装置2aの前段の符号化装置1a〜
1cのみの出力レートを下げることで、他の前段多重化
装置2bに影響を与えずに輻輳状態を回避できる。
【0052】特に、符号化装置1a〜1fは、符号化状
態として現在符号化を行っているデータの符号化品質を
制御装置3に通知するようにしているので、制御装置3
は、符号化装置1a〜1fの出力レートを変更する際
に、この符号化品質の情報を基に、符号化品質の低いも
のに対しては出力レートを増やし、品質の高いものに対
しては出力レートを減らす、というように符号化品質が
同レベルとなるような最適なレート配分を行うこともで
きる。このように、符号化装置1a〜1fの符号化品質
情報に基づき出力レートの配分を行うことで、各符号化
装置の符号化品質を同レベルとするような制御を行うこ
とができると共に、伝送帯域を有効に利用した効率的な
伝送が可能になる。
【0053】また、逆に各前段多重化装置2a,2bで
入力総レートが出力レートより低い場合、その前段の符
号化装置1a〜1fの出力レートを上げることにより、
伝送路を有効に活用することもできる。
【0054】このように、本実施の形態2の制御装置3
では、前段や後段の多重化装置2a〜2cからの多重化
状態を基に、符号化装置1a〜1fや多重化装置2a〜
2cの出力レートの制御を行う。
【0055】以上のように、本実施の形態2によれば、
前段や後段の多重化装置2a〜2cの出力レートの変更
だけでなく、符号化装置1a〜1fの出力レート等の制
御を行うようにしたので、前段や後段の多重化装置2a
〜2cの出力レートの変更により最適な多重化制御が行
えない場合でも、符号化装置1a〜1fの出力レート等
の制御を行うことにより輻輳を避け、伝送効率のよい多
重化を行うことができる。
【0056】なお、図5中において点線で示した制御信
号については、LAN(ローカルエリアネットワーク)等
のネットワークを通じてコマンドやメッセージとして伝
送する方法や、RS-232C等のシリアル伝送路による装置
間の制御信号として伝送する方法が考えられる。
【0057】実施の形態3.上記実施の形態2では、制
御装置3が前段および後段の多重化装置2a〜2cと、
符号化装置1a〜1fを制御するようにしたが、次に、
符号化装置1a〜1fのみの制御を行う実施の形態3に
ついて説明する。
【0058】図6は、本実施の形態3の多重化システム
の構成を示す構成図である。図において、1a〜1fは
音声、ビデオなどの各種メディアの符号化を行い、符号
化データ列を出力する符号化装置、2a〜2cは複数の
入力データ列を多重して1つのデータ列を出力する多重
化装置。3は符号化装置1a〜1fの符号化制御を制御
する制御装置である。なお、上記実施の形態1,2と同
様に、符号化装置および多重化装置は複数であればいく
つでもよい。
【0059】次に動作について説明する。まず符号化装
置1a〜1fは、各種メディアデータの符号化を行い、
データ列を前段多重化装置2a,2bに送信する。前段
多重化装置2a,2bはそれぞれ受信したデータ列を多
重し、後段多重化装置2cに出力する。後段多重化装置
2cは、前段多重化装置2a,2bより受信したデータ
列を多重し、出力する。
【0060】その際、符号化装置1はあらかじめ制御装
置3から通知される出力レートで符号化を行い、その時
の符号化制御状況、例えば符号化品質などを制御装置3
に通知する。
【0061】すると、制御装置3は、各符号化装置1a
〜1fの出力するデータレートの総和が最終段の後段多
重化装置2cの出力レートなるように、各符号化装置1
a〜1fに対しそれぞれの出力レートを設定する。
【0062】一方、前段多重化装置2a,2bは制御装
置3によって出力レートの制御が行われずに、入力デー
タをそのまま多重して出力データをして出力する。ま
た、最終段の後段多重化装置2cは、あらかじめ制御装
置3等によって設定された出力レートで多重出力し、そ
の際の多重化状態を制御装置3に通知する。
【0063】従って、本実施の形態3によれば、制御装
置3は逐次多重化装置2a〜2cの出力レート制御を行
わず、符号化装置1a〜1fへの制御のみを行うこと
で、簡易かつ効率のよい多重化制御を行うことができ
る。
【0064】尚、上記実施の形態2と同様に、各符号化
装置1a〜1fは符号化状態として現在符号化を行って
いるデータの符号化品質などを制御装置3に通知するよ
うにしてもよい。このようにすれば、制御装置3は、こ
の符号化品質の情報を基に、符号化品質の低いものに対
しては出力レートを増やし、品質の高いものに対しては
出力レートを減らすことによって、符号化品質を同レベ
ルとするような最適なレート配分を行うことができる。
このように符号化装置1a〜1fの符号化品質情報を基
に出力レートの配分を行うことにより、各符号化装置1
a〜1fの符号化品質を同レベルになるような制御が可
能になる。
【0065】また、符号化装置1a〜1fが制御装置3
より通知される出力レートを実現できない場合、最終段
の後段多重化装置2cで入力総レートと出力レートが一
致せず、効率のよい多重伝送が行えなくなる。そのため
最終段の後段多重化装置2cは、多重化状態を制御装置
3に通知し、制御装置3は輻輳状態等を考慮に入れて、
各符号化装置1a〜1fに設定する出力レートを制御す
るようにしても良い。つまり、例えば、最終段の後段多
重化装置2cで輻輳状態が発生しているときは、各符号
化装置1a〜1fに設定する出力レートを少しずつ減ら
し、出力帯域に余りがあるときは出力レートを少しずつ
増やすように制御する。このようにすれば、最終段の後
段多重化装置2cでの多重化状態を基に、制御装置3が
各符号化装置1a〜1fに設定する出力レートを調整す
ることで、各符号化装置1a〜1fが制御装置3から指
示される出力レートに正確に追従できなくても、徐々に
所望の出力レートに近づけることができ、効率のよい多
重化制御を行うことができることになる。
【0066】実施の形態4.上記実施の形態2,3で
は、制御装置3が符号化装置1a〜1fの出力レートの
制御を行ったが、次に、前段多重化装置2a,2bが直
接または制御装置3などを介し、符号化装置1a〜1f
の符号化品質や出力レート等を制御を行う実施の形態4
について説明する。
【0067】図7は、本実施の形態4の多重化システム
の構成を示す構成図である。図において、1a〜1fは
音声、ビデオなどの各種メディアの符号化を行い、符号
化データ列を出力する符号化装置、2a〜2cは複数の
入力データ列を多重して1つのデータ列を出力する多重
化装置。3は前段多重化装置2a〜2cの多重化動作を
制御する制御装置である。なお、上記実施の形態1〜3
と同様、符号化装置および多重化装置は複数であればい
くつでもよい。
【0068】次に動作について説明する。まず符号化装
置1a〜1fは、各種メディアデータの符号化を行い、
データ列を前段多重化装置2a,2bに送信する。前段
多重化装置2a,2bはそれぞれ受信したデータ列を多
重し、後段多重化装置2cに出力する。後段多重化装置
2cは前段多重化装置2a,2bより受信したデータ列
を多重し、出力する。
【0069】その際、符号化装置1a〜1fは、それぞ
れ、多重化装置2a,2bから通知された出力レートで
符号化を行い出力する。
【0070】一方、多重化装置2a,2bは、あらかじ
め制御装置3から通知される出力レートで多重化を行
い、その時の多重化状態、例えば輻輳状態などを制御装
置3に通知すると共に、符号化装置1a〜1fに対して
適切な出力レートを通知する。この出力レートは制御装
置3から多重化装置2a,2bへ通知されたものでも、
あるいは制御装置3とは関係なしに多重化装置2a,2
b内で多重化状態に応じて決定したものでもよい。
【0071】制御装置3では、前段多重化装置2a,2
bより通知される多重化状態に応じて、最終段である後
段多重化装置2cの出力レートが所望のレートとなるよ
うに、前段多重化装置2a,2bの出力レートを決定
し、それを前段多重化装置2a,2bに通知して制御す
る。これに基づき、前段多重化装置2a,2bは、符号
化装置1a〜1fに対して適切な出力レートを通知して
制御するので、各符号化装置1a〜1fにおいて最終段
である後段多重化装置2cの出力レートが所望のレート
を考慮した適切な出力レートの配分が行うことが可能に
なる。
【0072】以上のように、本実施の形態4によれば、
前段多重化装置2a,2bが直接符号化装置1a〜1f
の符号化品質や出力レート等の制御を行うことにより、
全体として効率のよい多重化制御を行うことができる。
【0073】尚、上記実施の形態2,3と同様に、各符
号化装置1a〜1fが符号化状態として現在符号化を行
っているデータの符号化品質などを制御装置3に通知す
るようにすれば、制御装置3は、直接に、または前段多
重化装置2a,2bを介して、多重化装置2a,2b
a,2bに対して適切な出力レートの割り振りを指示で
きることになる。このようにすれば、符号化装置1a〜
1fの符号化品質情報を基に出力レートの配分を行うこ
とになり、各符号化装置の符号化品質を同レベルとする
ような制御を行うことが可能になる。
【0074】また、上記実施の形態2〜4では、符号化
装置1a〜1fの出力レートを制御するように説明した
が、本発明では、これに限らず、符号化装置1a〜1f
の符号化品質の制御を行うようにしても勿論良い。具体
的には、実施の形態2,3の構成を示す図5,6におい
ては制御装置3が、また実施の形態4の構成を示す図7
においては前段多重化装置2a,2bが、符号化装置1
a〜1fの出力レートの制御を行っているが、この制御
の対象を符号化品質に置き換えるのである。つまり、制
御装置3が多重化装置の輻輳状態を検出したら、各符号
化装置1a〜1fの符号化品質を下げることで、一般に
符号化装置1a〜1fの出力レートは下がり、輻輳状態
を回避できる。逆に、伝送帯域を十分に利用していない
場合、各符号化装置1a〜1fの符号化品質を上げるこ
とで、一般に符号化装置の出力レートは上がり、伝送路
の利用率が向上する。このように符号化品質によって各
符号化装置1a〜1fを制御することによって、各符号
化装置1で出力されるデータの符号化品質を同レベルに
することができる。その結果、符号化装置1a〜1fの
動作を符号化品質によって制御することにより各符号化
装置1a〜1fの出力する符号化品質を同レベルにする
ことができると共に、伝送帯域を有効に利用した効率的
な伝送が可能になる。尚、このことは、次に説明する実
施の形態5でも同様である。
【0075】実施の形態5.上記実施の形態1〜4で
は、最終段の後段多重化装置2cの出力レートを既知と
して制御するようにしたが、次に、この出力レートがネ
ットワークもしくは伝送路と接続されたネットワークイ
ンターフェースによって通知されるようにした実施の形
態5について説明する。
【0076】図8は、本実施の形態5の多重化システム
の構成を示す構成図である。図において、4はネットワ
ークインターフェースであり、ネットワークもしくはデ
ジタル伝送路に接続されているものである。尚、その他
の構成は、図1や図5〜図7に示す実施の形態1〜4の
構成と同様なので、省略する。
【0077】次に動作について説明する。まず、符号化
装置1a〜1fは、各種メディアデータの符号化を行
い、データ列を前段多重化装置2a,2bに送信する。
前段多重化装置2a,2bはそれぞれ受信したデータ列
を多重し、後段多重化装置2cに出力する。後段多重化
装置2cは前段多重化装置2a,2bより受信したデー
タ列を多重し、ネットワークインタフェース4に出力す
る。
【0078】ネットワークインタフェース4は、後段多
重化装置2cから出力されたデータ列を入力して、ネッ
トワークへ出力すると共に、後段多重化装置2cの出力
レートを制御装置3へ通知する。
【0079】制御装置3は、ネットワークインタフェー
ス4より通知された出力レートを後段多重化装置2cに
通知して制御するとともに、前段多重化装置2a,2b
の出力レートの合計が通知された出力レートとなるよう
に最適な出力レートの分配を行い、前段多重化装置2
a,2bに対し出力レートの設定を行う。これにより、
ネットワークや伝送路の状態に応じて出力レートを考慮
した各多重化装置2a〜2cに適切な出力レートの配分
が行えることになる。尚、本実施の形態5においても、
上記実施の形態4などと同様に、制御装置3等が符号化
装置1a〜1fを制御するようにしても勿論よい。
【0080】以上のように、本実施の形態5によれば、
ネットワークへの出力レートの制御情報を基に、各多重
化装置2a〜2cや符号化装置1a〜1fの出力レート
等の制御を行うことで、ネットワーク上の伝送レートに
対応した最適な多重化制御を行うことができる。
【0081】尚、上記実施の形態1〜5の説明では、符
号化装置1a〜1fおよび多重化装置2a〜2cの出力
レートを制御するように説明したが、本発明では、これ
に限らず、符号化装置1a〜1fおよび多重化装置2a
〜2cの装置の入力レートを制御するようにしても良い
し、符号化装置1a〜1fの符号化制御方法、例えば、
イントラ符号化や、前方向や両方向の符号化方法、さら
には量子化ステップを変更するなどの符号化制御方法を
変更するようにして、符号化品質や出力レートを変更す
るようにしても良い。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、複数
の多重化手段の後段にさらにその複数の多重化手段から
の出力を多重する多重化手段が設けられた多重化システ
ムにおいて、各多重化手段の出力レートを制御する制御
手段を設けるようにしたので、例えば、各多重化手段の
出力レートの最適な割り当てを行うことができ、全体と
して伝送効率のよい多重化を行うことが可能となる。
【0083】また、各多重化手段の多重化状態に基づい
て、各多重化手段に最適な出力レートを指示して制御す
るようにしたので、例えば、ある多重化手段で輻輳状態
が発生したとしても、その多重化手段に輻輳状態に無い
他の多重化手段の出力レートの一部を割り当てることが
でき、輻輳状態を緩和することができると共に、効率的
な伝送を行うことができる。
【0084】また、多重化手段は入力データを多重化す
る際の遅延時間を検出して通知するようにしたので、遅
延時間により輻輳状態のひどい多重化手段を認識するこ
とができ、そこの部分から輻輳を緩和する処置を行うこ
とができる。
【0085】特に、前段の多重化手段から通知された遅
延時間に基づいて、特定の入力データの遅延時間の短い
前段の多重化手段の出力レートを減らしたり、特定の入
力データの遅延時間の長い前段の多重化手段の出力レー
トを増やすように制御すれば、特定の入力データについ
て最も輻輳状態のひどい多重化手段を認識でき、そこの
部分から輻輳を緩和する処置を行うことができる。
【0086】また、各多重化手段の多重化状態だけでな
く、符号化手段の符号化制御状況に基づき、符号化手段
および各多重化手段に最適な出力レートを指示して制御
するようにしたので、多重化手段の出力レートの変更だ
けでなく、符号化手段の出力レート等の制御を行うこと
ができ、多重化手段の出力レートの変更により最適な多
重化制御が行えない場合でも、符号化手段の出力レート
の制御を行うことにより輻輳を避け、伝送効率のよい多
重化を行うことができる。
【0087】特に、各多重化手段に対しては出力レート
を一定に制御する一方、符号化手段の出力レートのみを
変更するよう制御すれば、多重化手段の制御が行えない
場合には、符号化手段への制御のみにより、簡易かつ効
率のよい多重化制御を行うことが可能になる。
【0088】また、符号化制御状況として符号化制御の
際における符号化品質を算出し通知するようにすれば、
その符号化品質の情報を基に、例えば、符号化品質の低
いものに対しては出力レートを増やし、品質の高いもの
に対しては出力レートを減らすことによって、符号化品
質を同レベルとするような最適なレート配分を行うこと
ができる。
【0089】また、各符号化手段の符号化品質が所望の
バランスになるように符号化手段の出力レートを制御す
るようにすれば、符号化品質の低いものに対しては出力
レートを増やし、品質の高いものに対しては出力レート
を減らすことによって、符号化品質を同レベルとするよ
うな最適なレート配分を行うことができ、各符号化手段
の符号化品質を同レベルにすることが可能になる。
【0090】また、最終段の多重化手段の輻輳状態に基
づいて各符号化手段の出力レートの総和を制御するよう
にすれば、最終段の多重化手段で輻輳状態が発生してい
るときは、例えば、各符号化手段に設定する出力レート
を少しずつ減らしたり、出力帯域に余りがあるときは出
力レートを少しずつ増やすことにより、各符号化手段に
設定する出力レートを調整することにより、多重化手段
の出力レート制御が行わなくても、効率のよい多重化制
御を行うことができることになる。
【0091】また、各多重化手段の多重化状態に基づ
き、各多重化手段に最適な入力レートを指示して各多重
化手段の入力レートを制御するようにした場合には、出
力レートの制御の場合と同様に、各多重化手段の入力レ
ートの最適な割り当てを行うことができ、全体として伝
送効率のよい多重化を行うことが可能となる。
【0092】また、各符号化手段の符号化制御状況およ
び各多重化手段の多重化状態に基づき、符号化手段およ
び各前段の多重化手段に最適な出力レートが与えられる
ように入力レートを指示して制御するようにした場合に
は、各多重化手段の入力レートの最適な割り当てによ
り、全体として伝送効率のよい多重化を行うことができ
る。
【0093】また、各符号化手段の符号化品質および各
多重化手段の多重化状態に基づき、符号化手段の符号化
制御方法および各多重化手段に最適な出力レートを指示
して制御するようにしたので、符号化手段の符号化制御
方法によっても伝送効率のよい多重化を行うことができ
る。
【0094】また、前段の多重化手段がその輻輳状態に
応じてデータを入力してくる符号化手段を制御するよう
にしたので、簡単かつ迅速に全体として伝送効率のよい
多重化を行うことが可能となる。
【0095】また、最終段の多重化手段の出力データを
入力してその出力レートを制御手段へ通知するネットワ
ークインターフェースを設けたので、ネットワーク上の
伝送レートに対応した最適な多重化制御を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の多重化システムの実施の形態1の
構成を示す構成図である。
【図2】 (1)〜(4)、それぞれ、各多重化装置の入
出力のレートの変化を示す説明図である。
【図3】 制御装置3の動作フローを示すフローチャー
トである。
【図4】 前段多重化装置2a,2ba〜2cが制御装
置3に通知する多重化状態の一例を示す説明図である。
【図5】 この発明の多重化システムの実施の形態2の
構成示す構成図である。
【図6】 この発明の多重化システムの実施の形態3の
構成示す構成図である。
【図7】 この発明の多重化システムの実施の形態4の
構成示す構成図である。
【図8】 この発明の多重化システムの実施の形態5の
構成示す構成図である。
【符号の説明】
1a〜1f 符号化装置(符号化手段)、2a,2b
前段多重化装置(前段の多重化手段)、2c 後段多重
化装置(後段の多重化手段)、3 制御装置(制御手
段)、4 ネットワークインターフェース。
フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 RB01 RB10 SS02 TA60 TC00 TD11 UA01 5C063 AA01 AB07 AC01 AC05 CA36 5C064 BA01 BB05 BC10 BC16 BD08 BD14 DA10 5K028 AA11 EE03 EE07 FF11 KK01 KK12 LL12 MM04 MM08 RR03 SS04

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の入力データを多重して出力する複
    数の多重化手段の後段にさらに上記複数の多重化手段か
    らの出力を多重する多重化手段が設けられた多重化シス
    テムにおいて、 上記各多重化手段の出力レートを制御する制御手段を設
    けたことを特徴とする多重化システム。
  2. 【請求項2】 複数の入力データは、それぞれ、複数の
    符号化手段から出力されるデータであることを特徴とす
    る請求項1記載の多重化システム。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、上記各多重化手段の多
    重化状態に基づいて、上記各多重化手段に最適な出力レ
    ートを指示して制御することを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載の多重化システム。
  4. 【請求項4】 上記各多重化手段は、入力データを多重
    化する際の輻輳状態を検出し、上記制御手段に通知する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載
    の多重化システム。
  5. 【請求項5】 上記制御手段は、上記前段の多重化手段
    から通知された輻輳状態に基づいて、輻輳状態にない上
    記前段の多重化手段の出力レートを減らす一方、輻輳状
    態にある上記前段の多重化手段の出力レートを増やすよ
    うに制御することを特徴とする請求項4記載の多重化シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 上記各多重化手段は、入力データを多重
    化する際の遅延時間を検出し、上記制御手段に通知する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載
    の多重化システム。
  7. 【請求項7】 上記制御手段は、上記前段の多重化手段
    から通知された遅延時間に基づいて、遅延時間の短い上
    記前段の多重化手段の出力レートを減らす一方、遅延時
    間の長い上記前段の多重化手段の出力レートを増やすよ
    うに制御することを特徴とする請求項6記載の多重化シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 上記制御手段は、上記前段の多重化手段
    から通知された遅延時間に基づいて、特定の入力データ
    の遅延時間の短い上記前段の多重化手段の出力レートを
    減らす一方、特定の入力データの遅延時間の長い上記前
    段の多重化手段の出力レートを増やすように制御するこ
    とを特徴とする請求項6記載の多重化システム。
  9. 【請求項9】 上記制御手段は、上記符号化手段の符号
    化制御状況および各多重化手段の多重化状態に基づき、
    上記符号化手段および各多重化手段に最適な出力レート
    を指示して制御することを特徴とする請求項2記載の多
    重化システム。
  10. 【請求項10】 上記制御手段は、上記各多重化手段に
    対しては出力レートを一定に制御する一方、上記符号化
    手段の出力レートを変更するよう制御することを特徴と
    する請求項9記載の多重化システム。
  11. 【請求項11】 上記符号化手段は、符号化制御状況と
    して符号化制御の際における符号化品質を算出し、上記
    制御手段に通知することを特徴とする請求項9または請
    求項10記載の多重化システム。
  12. 【請求項12】 上記制御手段は、同一の上記前段の多
    重化手段に出力する上記複数の符号化手段において、上
    記符号化品質の高い符号化手段の出力レートを減らす一
    方、上記符号化品質の低い符号化手段の出力レートを増
    やすように制御することを特徴とする請求項10記載の
    多重化システム。
  13. 【請求項13】 上記制御手段は、上記各符号化手段の
    符号化品質が所望のバランスになるように、上記各符号
    化手段の出力レートを制御することを特徴とする請求項
    9または請求項10記載の多重化システム。
  14. 【請求項14】 上記制御手段は、最終段の多重化手段
    の輻輳状態に基づいて、上記各符号化手段の出力レート
    の総和を制御することを特徴とする請求項13記載の多
    重化システム。
  15. 【請求項15】 上記制御手段は、上記各多重化手段の
    多重化状態に基づき、上記各多重化手段に最適な入力レ
    ートを指示して各多重化手段の入力レートを制御するこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項14のいずれかに記載
    の多重化システム。
  16. 【請求項16】 上記後段の多重化手段は、各符号化手
    段の符号化制御状況および各多重化手段の多重化状態に
    基づき、上記符号化手段および各前段の多重化手段に最
    適な出力レートが与えられるように入力レートを指示し
    て制御することを特徴とする請求項1〜請求項15のい
    ずれかに記載の多重化システム。
  17. 【請求項17】 上記制御手段は、各符号化手段の符号
    化品質および各多重化手段の多重化状態に基づき、上記
    符号化手段の符号化制御方法および各多重化手段に最適
    な出力レートを指示して制御することを特徴とする請求
    項2記載の多重化システム。
  18. 【請求項18】 上記前段の多重化手段は、その輻輳状
    態に応じてデータを入力してくる符号化手段を制御する
    ことを特徴とする請求項2記載の多重化システム。
  19. 【請求項19】 さらに、最終段の多重化手段の出力デ
    ータを入力してその出力レートを上記制御手段へ通知す
    るネットワークインターフェースを有することを特徴と
    する請求項1〜請求項18のいずれかに記載の多重化シ
    ステム。
JP2000144802A 2000-05-17 2000-05-17 多重化システム Expired - Fee Related JP3911960B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000144802A JP3911960B2 (ja) 2000-05-17 2000-05-17 多重化システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000144802A JP3911960B2 (ja) 2000-05-17 2000-05-17 多重化システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001326617A true JP2001326617A (ja) 2001-11-22
JP3911960B2 JP3911960B2 (ja) 2007-05-09

Family

ID=18651398

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000144802A Expired - Fee Related JP3911960B2 (ja) 2000-05-17 2000-05-17 多重化システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3911960B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006077621A1 (ja) * 2005-01-18 2006-07-27 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 多重化装置及び受信装置
JP2011109355A (ja) * 2009-11-17 2011-06-02 Hitachi Kokusai Electric Inc デジタル放送装置、デジタル放送方法、および、デジタル放送プログラム
US8059901B2 (en) 2002-09-26 2011-11-15 Fujitsu Component Limited Switching device for sharing input/output devices and computer system using the same

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8059901B2 (en) 2002-09-26 2011-11-15 Fujitsu Component Limited Switching device for sharing input/output devices and computer system using the same
WO2006077621A1 (ja) * 2005-01-18 2006-07-27 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 多重化装置及び受信装置
US8369341B2 (en) 2005-01-18 2013-02-05 Mitsubishi Electric Corporation Multiplexing apparatus and receiving apparatus
JP2011109355A (ja) * 2009-11-17 2011-06-02 Hitachi Kokusai Electric Inc デジタル放送装置、デジタル放送方法、および、デジタル放送プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3911960B2 (ja) 2007-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5402416A (en) Method and system for buffer occupancy reduction in packet switch network
US6005851A (en) Adaptive channel control for data service delivery
CA2182296C (en) Multimedia multiplexing device and method using dynamic packet segmentation
EP1563689B1 (en) Transmission of video
US9060189B2 (en) Multiplexed video streaming
US5802310A (en) Systems and methods for data channel queue control in a communications network
CA2255418C (en) Ring interface and ring network bus flow control system
KR101399553B1 (ko) 멀티미디어 스트림 전송 장치 및 방법
JPH06253277A (ja) 可変ビット・レート・チャネルに対するバッファを制御する方法および装置
JP4399356B2 (ja) セルをカプセル化するための方法及びシステム
US20130286834A1 (en) Traffic management apparatus for controlling traffic congestion and method thereof
US6735735B1 (en) Forward error correcting code encoding equipment, forward error correcting code decoding equipment, and transmission apparatus
JP2007068181A (ja) 光ネットワーク、ノード、終端ノード及び通信方法
JP2007142764A (ja) 局側装置における帯域割当装置、帯域割当方法および帯域割当プログラム
WO1999005827A1 (fr) Systeme de transmission multiplex et procede de commande de bande
JP4423301B2 (ja) 多重化装置及び送受信装置
US5946324A (en) Method for fair allocation of bandwidth
JP7416209B2 (ja) 制御システム、制御方法、コントローラ、及びプログラム
JP2001326617A (ja) 多重化システム
JP4074019B2 (ja) 多重化装置
JP5481923B2 (ja) 画像符号化装置、画像符号化方法および画像符号化プログラム
US5838690A (en) Method for dynamically assigning communication bands
JP2006245992A (ja) 通信装置、通信方法、およびプログラム
JPH1065708A (ja) 非同期転送モードコンピュータネットワークシステム
JPH0413390A (ja) 画像パケット多重化装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040629

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041029

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060509

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060707

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060725

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060920

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061010

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061109

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20061214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070122

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100209

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110209

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120209

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130209

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees