JP2001326600A - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

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JP2001326600A
JP2001326600A JP2000145229A JP2000145229A JP2001326600A JP 2001326600 A JP2001326600 A JP 2001326600A JP 2000145229 A JP2000145229 A JP 2000145229A JP 2000145229 A JP2000145229 A JP 2000145229A JP 2001326600 A JP2001326600 A JP 2001326600A
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JP2000145229A
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Nobuo Murofushi
信男 室伏
Hisahiro Matsushita
尚弘 松下
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Toshiba TEC Corp
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Toshiba TEC Corp
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Publication date
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの情報フレームで複数の端末装置宛ての
情報を伝送するときの情報フレームの長さを可変可能に
する。 【解決手段】 無線基地局から送信する情報フレーム
を、ビット同期とフレーム同期と送信元アドレスを含む
ヘッダーHと送信先の端末装置数を含む情報Iと端末装
置を識別するアドレスAを端末装置毎に並べたアドレス
部と端末装置宛ての情報Dをアドレス部の各識別情報の
並び順に従って並べた情報部と誤り制御符号を順番に並
べて形成する。送信先の端末装置は、無線受信部の電源
をオンにしてヘッダーを受信すると情報フレームのビッ
ト同期とフレーム同期を取る。そして端末装置数の情報
と自局アドレスの順番から情報部における自局宛ての情
報が送信されてくるタイミングを判断し、このタイミン
グで自局宛ての情報を受信した後無線受信部の電源をオ
フにして受信動作を終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線基地局と複数
の端末装置との間で1つの情報フレームを用いて選択的
に無線通信を行う無線通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】無線基地局と複数の端末装置との間で1
つの情報フレームを用いて選択的に無線通信を行う無線
通信システムにおいて、端末装置をバッテリによって駆
動する場合は電源電力の消耗を少なくするためにバッテ
リセービングが行われている。例えば、特開昭58−1
24338号公報においては、基地局から、同期ワー
ド、複数の識別情報に相当する呼出情報を含む第1の信
号、この第1の信号につづく第2の信号をこの順序で送
信し、端末装置に相当する移動機では、同期ワードに同
期して受信装置を動作させ、第1の信号に自己を指定す
る呼出情報が含まれていることが検出されたときに、続
く第2の信号に含まれる追加情報を受信する選択呼出通
信において、移動機では、第1の信号の受信後に受信装
置のうちの大部分の回路に供給する電源電流を一旦遮断
し、その第1の信号に自己を指定する呼出情報が含まれ
ていることが検出されたときに限り、第2の信号の継続
期間のうち、自己を指定する呼出情報が含まれているこ
とが検出されたタイミングに対応して受信すべきタイミ
ングに回路に電源を供給し、その受信すべきタイミング
が経過した後に再び回路に供給する電源電流を遮断する
通信方式が記載されている。基地局と移動機の間であら
かじめ呼出情報を配置した位置が決められているため、
移動機ではどこまでが呼出情報を含む第1の信号であ
り、どこからが第2の信号であるかを決定することがで
きるようになっている。また、呼出情報が少ない時は、
呼出情報の全部を送信後にその第1の信号内に空きパタ
ーンを送信することが記載されている。このような方式
によってバッテリセービングを行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの公報
に記載されている方式は、呼出符号ワードとメッセージ
ワードはその挿入位置をあらかじめ固定して配置するよ
うになっている。そのため、あらかじめ決めておいた呼
出情報よりも多い呼出情報がある場合は、基地局はこの
情報フレームを複数回送信することになる。また、基地
局から送信する呼出情報を変更する場合は、別途、基地
局から複数の移動機に対して、呼出情報を変更すること
を通知することになる。
【0004】一方、販売店や倉庫では陳列棚に物品を置
き、それに対応して物品価格や在庫数等の情報を表示す
るようにしているが、このような表示を端末装置である
電子棚札装置を用いて行う電子棚札システムでは、物品
価格や在庫数等の情報を変更するときだけ、基地局から
電子棚札装置、すなわち、端末装置に対して通信が行わ
れることがある。このとき、基地局から情報を伝送する
端末装置数が多い場合や少ない場合がある。このような
とき、1つの情報フレームの長さを固定にして情報を伝
送する端末装置数をいつも同じにするよりも、情報を伝
送する端末装置数によって1つの情報フレームの長さを
変更する方が情報の伝送効率がよい場合がある。
【0005】そこで、各請求項記載の発明は、1つの情
報フレームで複数の端末装置宛ての情報を伝送すると
き、情報フレームの長さを可変にすることができる無線
通信システムを提供することにある。請求項2記載の発
明は、さらに、端末装置の消費電力を抑えることができ
る無線通信システムを提供することにある。
【0006】請求項4記載の発明は、さらに、複数の端
末装置における受信時の消費電力のばらつきを少なくで
きる無線通信システムを提供することにある。請求項5
記載の発明は、さらに、無線基地局から複数の端末装置
宛てに1つの情報フレームで情報を伝送した後、各端末
装置は無線基地局に応答情報を効率よく伝送し、無線基
地局において各端末装置が情報フレームを正しく受信で
きたかを確認することができる無線通信システムを提供
することにある。
【0007】請求項6及び7記載の発明は、さらに、無
線基地局と端末装置との通信距離を長くでき、無線基地
局から複数の端末装置宛てに情報を効率よく伝送できる
無線通信システムを提供することにある。請求項8記載
の発明は、さらに、無線基地局から複数の端末装置宛て
に無線中継装置を介して1つの情報フレームで情報を伝
送した後、各端末装置は無線中継装置を介して無線基地
局に応答情報を効率よく伝送できる無線通信システムを
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
無線基地局と複数の端末装置との間で1つの情報フレー
ムを用いて選択的に無線通信を行う無線通信システムに
おいて、無線基地局から送信する情報フレームを、フレ
ームの開始を知らせる同期信号と送信先の端末装置数の
情報と端末装置を識別する識別情報を送信先の端末装置
毎に並べたアドレス部と端末装置宛ての情報をアドレス
部の各識別情報の並び順に従って並べた情報部とを順番
に並べて形成し、送信先の端末装置は、同期信号を受信
すると受信動作を情報フレームに同期させ、端末装置数
の情報とアドレス部における自局識別情報の順番から情
報部における自局宛ての情報が送信されてくるタイミン
グを判断し、このタイミングで自局宛ての情報を受信し
た後受信動作を終了することにある。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の無
線通信システムにおいて、送信先の端末装置はアドレス
部に自局識別情報があることを確認すると、一旦受信動
作を終了し、その後情報部における自局宛ての情報が送
信されてくるタイミングで受信動作を再開することにあ
る。
【0010】請求項3記載の発明は、無線基地局と複数
の端末装置との間で1つの情報フレームを用いて選択的
に無線通信を行う無線通信システムにおいて、無線基地
局から送信する情報フレームを、フレームの開始を知ら
せる同期信号と端末装置を識別する識別情報を送信先の
端末装置毎に並べたアドレス部とこのアドレス部の終了
を知らせる情報と端末装置宛ての情報をアドレス部の各
識別情報の並び順に従って並べた情報部とを順番に並べ
て形成し、送信先の端末装置は、同期信号を受信すると
受信動作を情報フレームに同期させ、アドレス部におけ
る自局識別情報の順番とアドレス部の終了を知らせる情
報とから情報部における自局宛ての情報が送信されてく
るタイミングを判断し、このタイミングで自局宛ての情
報を受信した後受信動作を終了することにある。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれか1記載の無線通信システムにおいて、無線基地
局から複数の端末装置に情報フレームを繰り返し送信す
るときには、情報フレームを送信する毎にこの情報フレ
ーム内のアドレス部の各端末装置の識別情報の順番を入
れ替えるとともに、情報部の各端末装置宛ての情報を入
れ替えた識別情報の順番に従って並べ替えることにあ
る。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の
いずれか1記載の無線通信システムにおいて、無線基地
局は端末装置宛ての情報として誤り制御符号を含む情報
を送信し、送信先の端末装置は受信した誤り制御符号か
ら伝送の誤りの判断を行ってこの判断に対応した内容を
含む応答情報を作成し、この応答信号を自局宛ての情報
の受信を終了してから所定時間経過後にその自局宛ての
情報を受信した時間よりも短い時間で送信することにあ
る。
【0013】請求項6記載の発明は、無線基地局と複数
の端末装置が無線中継装置を介して、1つの情報フレー
ムを用いて選択的に無線通信を行う無線通信システムに
おいて、無線基地局から送信する情報フレームを、フレ
ームの開始を知らせる同期信号と無線中継装置の識別情
報と送信先の端末装置数の情報と端末装置を識別する識
別情報を送信先の端末装置毎に並べたアドレス部と端末
装置宛ての情報をアドレス部の各識別情報の並び順に従
って並べた情報部と同期信号の後からこの情報フレーム
の最後までの全体の誤り制御符号とを順番に並べて形成
し、無線中継装置は無線基地局から送信される情報フレ
ームを受信すると全体の誤り制御符号から伝送の誤り判
断を行い、伝送の誤りが無いと判断したときには無線基
地局から受信した情報フレームの中から無線中継装置の
識別情報と全体の誤り符号を除いた新たな情報フレーム
を送信先の端末装置に送信し、送信先の端末装置は同期
信号を受信すると受信動作を情報フレームに同期させ、
端末装置数の情報とアドレス部における自局識別情報の
順番から情報部における自局宛ての情報が送信されてく
るタイミングを判断し、このタイミングで自局宛ての情
報を受信した後受信動作を終了することにある。
【0014】請求項7記載の発明は、無線基地局と複数
の端末装置が無線中継装置を介して、1つの情報フレー
ムを用いて選択的に無線通信を行う無線通信システムに
おいて、無線基地局から送信する情報フレームを、フレ
ームの開始を知らせる同期信号と無線中継装置の識別情
報と端末装置を識別する識別情報を送信先の端末装置毎
に並べたアドレス部とこのアドレス部の終了を知らせる
情報と端末装置宛ての情報をアドレス部の各識別情報の
並び順に従って並べた情報部と同期信号の後からこの情
報フレームの最後までの全体の誤り制御符号とを順番に
並べて形成し、無線中継装置は無線基地局から送信され
る情報フレームを受信すると全体の誤り制御符号から伝
送の誤り判断を行い、伝送の誤りが無いと判断したとき
には無線基地局から受信した情報フレームの中から無線
中継装置の識別情報と全体の誤り符号を除いた新たな情
報フレームを送信先の端末装置に送信し、送信先の端末
装置は同期信号を受信すると受信動作を情報フレームに
同期させ、アドレス部における自局識別情報の順番とア
ドレス部の終了を知らせる情報とから情報部における自
局宛ての情報が送信されてくるタイミングを判断し、こ
のタイミングで自局宛ての情報を受信した後受信動作を
終了することにある。
【0015】請求項8記載の発明は、請求項6又は7記
載の無線通信システムにおいて、送信先の端末装置は情
報フレームの受信後無線中継装置に宛てて応答情報を送
信し、無線中継装置は各端末装置からの応答情報の受信
を終了すると、無線基地局に対して、情報フレームの開
始を知らせる同期信号と各端末装置から受信した応答信
号を配置した応答部と同期信号の後からこの情報フレー
ムの最後までの全体の誤り制御符号とからなる情報フレ
ームを送信することにある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1は無線通信システムの全体の
構成を示す図で、端末管理装置1に通信ライン2を介し
て無線基地局3を接続している。なお、前記端末管理装
置1はもう1つの通信ライン4を介して他の機器との通
信ができるようになっている。
【0017】前記無線基地局3は、エリア5内のn台の
端末装置6-1、6-2、6-3、6-4、…6-nと無線通信を
行うようになっている。前記各端末装置6-1〜6-nに
は、識別情報に対応する個別のアドレス(A1)、(A
2)、(A3)、(A4)、…、(An)が割り当てら
れている。
【0018】前記無線基地局3は、図2に示すように、
アンテナ11に接続した無線送信部12、アンテナ13
に接続した無線受信部14、前記通信ライン2に接続し
た有線通信部15及びこれら各部を制御する制御部16
によって構成している。そして、前記無線基地局3は、
前記端末管理装置1からの情報が通信ライン2を介して
前記有線通信部15に入力されると、この情報を有線通
信部15から前記制御部16に入力し、この制御部16
にて有線通信用の情報フレームから無線通信用の情報フ
レームに変換し、この変換した無線通信用の情報フレー
ムを前記無線送信部12に供給し、この無線送信部12
で変調するとともに周波数変換し、アンテナ11から無
線信号として送出するようになっている。
【0019】また、前記無線基地局3は無線信号を前記
アンテナ13で受信すると、前記無線受信部14にて周
波数変換するとともに復調し、制御部16で受信情報を
判断し、その後、受信情報に応じて無線の応答信号を送
信する処理を行ったり、前記有線通信部15から通信ラ
イン2を介して情報を前記端末管理装置1に伝送する処
理を行ったりするようになっている。なお、ここでは送
信用のアンテナ11と受信用のアンテナ13を別々とし
たがアンテナ11とアンテナ13を共用できる場合はア
ンテナを1つにしてもよい。
【0020】前記各端末装置6-1〜6-nは、図3に示す
ように、アンテナ21に接続した無線送信部22、アン
テナ23に接続した無線受信部24、RAM(ランダム
・アクセス・メモリ)25やタイマ26を設けた制御部
27、各部に電源を供給する電池28を備え、前記電池
28にスイッチ29を介して前記無線送信部22を接続
するとともにスイッチ30を介して前記無線受信部24
を接続し、また、前記制御部27を直接接続している。
前記各スイッチ29,30は前記制御部27による制御
によってオン、オフ動作するようになっている。前記R
AM25は受信情報や送信情報、その他の情報を記憶す
るようになっている。前記タイマ26は時間を計測する
もので、間欠受信の時間を計測したり、受信待ち制限時
間を計測したりするようになっている。
【0021】前記各端末装置6-1〜6-nが受信を行うと
きは、前記制御部27からの制御により前記スイッチ3
0をオン状態にして前記無線受信部24に電力を供給す
る。この状態で前記無線受信部24はアンテナ23に入
力された無線信号を周波数変換するとともに復調し前記
制御部27に受信情報を伝送する。
【0022】前記各端末装置6-1〜6-nが送信を行うと
きは、前記制御部27からの制御により前記スイッチ2
9をオン状態にして前記無線送信部22に電力を供給す
る。この状態で前記無線送信部22は前記制御部27か
ら出力された情報を変調するとともに周波数変換しアン
テナ21を介して無線信号を送信する。なお、ここでは
送信用のアンテナ21と受信用のアンテナ23を別々と
したがアンテナ21とアンテナ23を共用できる場合は
アンテナを1つにしてもよい。
【0023】次に、無線基地局3から各端末装置6-1〜
6-n宛てに送信する情報フレームについて図4を用いて
説明する。まず、図4の(a)に示すように、端末装置6-
1〜6-n毎のアドレスA1〜Anと情報D1〜Dnから誤り
制御符号F1〜Fnを作る。すなわち、端末装置6−1の
アドレスがA1で、無線基地局3から端末装置6−1に送
りたい情報がD1で、A1とD1から作られる誤り制御符
号がF1である。また、端末装置6−2のアドレスがA2
で、無線基地局3から端末装置6−2に送りたい情報が
D2で、A2とD2から作られる誤り制御符号がF2であ
る。なお、端末装置6−3〜6−nに対してのアドレス、
情報及び誤り制御符号も同様の構成になっている。
【0024】前記無線基地局3から無線通信される情報
フレームは、図4の(b)に示すようになる。無線基地局
3からは、ビット同期とフレーム同期と送信元アドレス
を含むヘッダーHが送信され、その後、このフレームで
情報を伝送する端末装置数を含む情報Iが送信される。
その後、アドレス部を形成する各端末装置6-1〜6-nの
アドレスをA1から順番にAnまで送信し、さらに、情報
部を形成する情報と誤り制御符号が送信される。情報部
では、送信したアドレスの順番に従って情報及び誤り制
御符号を、D1,F1、D2,F2、…、Dn,Fnと送信す
る。
【0025】各端末装置6-1〜6-n宛ての情報量が固定
であり、予め無線基地局3と各端末装置6-1〜6-nとの
間で1台の端末装置宛ての情報量が分かっている場合
は、図4の(b)の情報フレーム構成でよい。しかし、各
端末装置6-1〜6-n宛ての情報量が可変である場合は、
各端末装置宛てのアドレスA1〜Anの後に情報D1、D
2、…、Dnの情報量を示すL1、L2、…、Lnを設けて
図4の(c)に示すような情報フレーム構成とし、受信す
る端末装置でどこからどこまでが1台の端末装置宛ての
情報であるかをわかるようにして送信する。
【0026】また、図4の(d)に示すように、ヘッダー
Hと、この情報フレームで情報を伝送する端末装置数を
含む情報Iの送信後に、各端末装置6-1〜6-nのアドレ
スA1〜Anを送信し、その後、各端末装置6-1〜6-nの
アドレスA1〜Anと情報D1〜Dnと誤り制御符号F1〜
Fnを送信してもよい。なお、前記無線基地局3から送
信する情報フレームはこの無線基地局3で作成してもよ
いし、前記端末管理装置1で作成してもよい。
【0027】このような情報フレームの構成により受信
する端末装置においては情報を伝送する端末装置数の多
い情報フレームであっても、自局宛ての情報のみの伝送
誤りを確認することができるため効率のよい情報伝送が
できる。
【0028】図5は8台の端末装置6−1〜6−8がある
ときに無線基地局3から各端末装置に伝送される情報フ
レームとそのときの各端末装置6−1,6−2,6−7,
6−8における無線受信部24の電源のオン、オフタイ
ミングを示している。制御部27からスイッチ30を制
御することにより、無線受信部24の電源のオン、オフ
動作を行う。また、図6に端末装置の受信処理の流れ図
を示す。
【0029】最初はアドレスA1、A2、…、A7、A8の
端末装置6−1〜6−8では無線受信部24の電源がオフ
状態になっている。各端末装置6−1〜6−8は受信を行
うときになると、ST1にて、スイッチ30をオンして
無線受信部24への電源をオンにする。続いて、ST2
にて、タイマ26を受信待ち時間を制限するタイマとし
て設定し、ST3にて、無線信号を受信したかを判断す
る。無線信号を受信せず、ST4にて、タイマ26が制
限時間になったことを知らせると、ST21にて、スイ
ッチ30をオフにして無線受信部24への電源をオフに
して処理を終了する。
【0030】図5においては無線信号を受信するため受
信待ち制限時間にならず、ST5にて、ヘッダーHを受
信する処理を行う。このヘッダーHの受信処理では、受
信した情報フレームのビット同期とフレーム同期を取
る。次に、ST6にて、情報フレームで情報を伝送する
端末装置数を含む情報Iを受信し端末装置数を読み込
む。このフレームでは端末装置数は7になっている。
【0031】続いて、ST7にて、アドレス受信回数を
カウントするカウンタkを0に初期化する。そして、S
T8にて、アドレスA1を受信すると、ST9にてカウ
ンタkを1つ増加させる。続いて、ST10にて、受信
したアドレスA1が自局アドレスであるかを判断する。
ここまでは、すべての端末装置6−1〜6−8において同
じ処理を行う。
【0032】ここからは、端末装置毎に動作が異なるた
め、別々に説明を行う。アドレスA1の端末装置6−1
は、ST12にて、自局宛ての情報の位置を記憶する。
ここでは自局アドレスがアドレス部の1番目にあるた
め、自局宛ての情報も情報部の1ブロック目にある。続
いて、ST13にて、カウンタkがこの情報フレームで
情報を伝送する端末装置数に達したかを調べる。
【0033】カウンタkの値は1であり、情報Iの端末
装置数が7であるため、ST14にて、アドレスを受信
する処理を行う。この場合、1フレーム内に含まれるす
べてのアドレスが異なるようにしておけば、自局のアド
レスを受信した後のアドレスはすべて他局のアドレスと
なる。そのため、自局アドレス以降のアドレス部に含ま
れるアドレスは自局アドレスとの比較をしなくてよい。
【0034】ST15にて、カウンタkを1増加させ
て、ST13の判断に戻る。カウンタkの値は2になっ
ているので、ST14とST15の処理を行う。これを
カウンタkが7になるまで繰り返し行う。アドレスA7
を受信するとカウンタkが7となるため、ST16の処
理に移行する。
【0035】ST16にて、情報と誤り制御符号を受信
する。アドレスA1はアドレス部の先頭にあるので、ア
ドレスA1の端末装置6−1宛ての情報は情報部の先頭に
ある。ST17にて、端末装置6−1宛ての情報かをチ
ェックし、情報D1と誤り制御符号F1を受信すると、S
T18にて、情報D1と誤り制御符号F1をRAM25に
記憶する。そして、ST19にて、スイッチ30をオフ
にして無線受信部24への電源をオフにし、ST20に
て、アドレスA1と情報D1と誤り制御符号F1から、伝
送誤りの確認を行い、受信動作を終了する。伝送誤りの
確認後は情報と伝送誤りに応じた動作を行う。
【0036】また、アドレスA2の端末装置6−2は、S
T8にて、A1を受信すると、ST9にてカウンタkを
1つ増加させる。そして、ST10にて、自局アドレス
であるかの判断を行うと、A1が自局アドレスではない
ので、ST11にて、カウンタkがこの情報フレームで
情報を伝送する端末装置数に達したかの判断をする。こ
のとき、カウンタkは1であり、情報フレームで情報を
伝送する端末装置数は7であるため、ST8のアドレス
受信処理になる。
【0037】アドレスA2を受信すると、ST9にてカ
ウンタkを1増加させて、ST10にて、自局アドレス
との比較を行う。A2は自局アドレスであるため、ST
12にて、自局宛て情報の位置を記憶する。ST13に
て、カウンタkが情報フレームで情報を伝送する端末装
置数に達したかを判断する。カウンタkの値は2であ
り、端末装置数は7であるため、ST14にて、アドレ
ス部を受信する処理になる。カウンタkがフレーム内の
端末装置数に達するまで、ST14のアドレス受信とS
T15のカウンタkを1つ増加させる処理を繰り返す。
【0038】アドレス部の受信が終わると、ST16に
て、情報部の受信になり、ST17にて、自局宛ての情
報であるかを判断する。自局宛ての情報と誤り制御符号
は、アドレス部にあった自局アドレスの位置から知るこ
とができる。自局アドレスは、アドレス部の2番目にあ
ったので、情報部の1ブロック目にある情報D1と誤り
制御符号F1は、アドレスA2の端末宛てではない。そこ
で、ST16に戻り、情報D2と誤り制御符号F2を受信
する。
【0039】ST17にて、情報部の2ブロック目にあ
る情報D2と誤り制御符号F2が自局宛てであることを判
断し、ST18にて情報D2と誤り制御符号F2をRAM
25に記憶する。ST19にて、スイッチ30をオフに
して無線受信部24への電源をオフにする。そして、S
T20にて、アドレスA2と情報D2と誤り制御符号F2
から伝送誤りの確認を行い受信動作を終了する。伝送誤
りの確認後は情報と伝送誤りに応じた動作を行う。
【0040】また、アドレスA7の端末装置6−7は、S
T8にて、アドレスA1を受信すると、ST9にて、カ
ウンタkを1つ増加させる。そして、ST10にて、自
局アドレスかどうかの判断を行うと、A1は自局アドレ
スでないので、ST11にて、カウンタkがこの情報フ
レームで情報を伝送する端末装置数に達したかの判断を
する。このとき、kは1であり、端末装置数は7である
ため、ST8のアドレス受信処理になる。
【0041】そして、アドレスA2、A3、…、A6と受
信したときは、ST8からST11までの処理を繰り返
す。アドレスA7を受信すると、このアドレスは自局ア
ドレスであるため、ST12にて、自局宛て情報の位置
を記憶し、ST13にて、カウンタkが端末装置数に達
しているかを判断する。カウンタkの値は7であり、端
末装置数も7であるため、ST16にて、情報D1と誤
り制御符号F1を受信する。自局アドレスがアドレス部
の7番目にあったため、ST17にて、自局宛てでない
と判断してST16の処理に戻る。
【0042】情報部の7ブロック目の情報と誤り制御符
号を受信するまで、ST16とST17の処理を繰り返
す。7ブロック目に受信した情報D7と誤り制御符号F7
が自局宛てであると判断し、ST18にて、情報D7と
誤り制御符号F7をRAM25に記憶する。そして、S
T19にて、スイッチ30をオフにして無線受信部24
の電源をオフにし、ST20にて、アドレスA7と情報
D7と誤り制御符号F7から伝送誤りの確認を行い受信動
作を終了する。伝送誤りの確認後は情報と伝送誤りに応
じた動作を行う。
【0043】また、アドレスA8の端末装置6−8は、S
T8にて、アドレスA1を受信すると、ST9にて、カ
ウンタkを1つ増加させる。そして、ST10にて、自
局アドレスであるかの判断を行い、A1が自局アドレス
ではないので、ST11にて、カウンタkがこの情報フ
レームで情報を伝送する端末装置数に達したかの判断を
する。このとき、カウンタkは1であり、フレーム内の
端末装置数は7であるため、ST8のアドレス受信処理
になる。
【0044】そして、アドレスA2、A3、…、A6と
受信したときは、ST8からST11までの処理を繰り
返す。ST8にて、アドレスA7を受信し、ST9に
て、カウンタkを1つ増加させる。そして、ST10に
て、自局アドレスではないと判断し、ST11にて、カ
ウンタkが情報フレームで情報を伝送する端末装置数に
達したかを判断する。このときカウンタkは7であり、
端末装置数も7である。これにより、この情報フレーム
には自局宛ての情報がないことを確認し、ST21に
て、スイッチ30をオフにして無線受信部24の電源を
オフにして終了となる。
【0045】なお、ここではアドレスと情報と誤り制御
符号から伝送誤りの確認を行っているが、誤り制御符号
としてはCRC符号(Cyclic Redundancy Check)のよ
うな公知の符号を使用すればよい。図6の流れ図では、
ソフトウェアを用いてCRC演算を行う手順の受信処理
を示した。ここでは自局アドレスが予めわかっており、
自局宛ての情報と誤り制御符号を記憶しCRC演算を行
えば伝送誤りを検出することができる。なお、ハードウ
ェアを用いて演算を行う場合は、自局アドレスと自局宛
ての情報と誤り制御符号だけを演算回路に入力すること
により伝送誤りを検出することができ、従って、自局宛
ての情報とCRC演算の結果を記憶すればよい。
【0046】また、自局アドレスは固定であるため、予
め、自局アドレスのCRC演算をしておく。この演算結
果は変化しないので、この結果と自局宛ての情報と誤り
制御符号のCRC演算を行うようにしておけば、受信の
たびに自局アドレスから演算をする必要がなくなり端末
装置における処理を減らすことができる。このような処
理を行うことにより、情報フレームの長さを可変にし
て、1つの情報フレームで情報を伝送すべき端末装置数
を可変しても、基地局と各端末装置は通信を行うことが
できる。また、各端末装置において受信した自局宛ての
アドレス情報と誤り制御符号から自局宛ての情報の伝送
誤りを調べることができる。従って、自局宛ての情報が
含まれた情報フレームの中で他局宛ての情報に伝送誤り
があっても自局宛ての情報だけ正しく受信できれば正し
く受信できたと判断することができる。
【0047】また、自局宛ての情報と誤り制御符号を記
憶するだけでよいので、受信情報を記憶するRAM25
の記憶容量を大きくしなくてよい。さらに、情報フレー
ムの受信途中であっても自局宛ての情報の受信が終了す
れば無線受信部24への電源供給を止めることができ
る。そのため、受信動作による電力消費を抑えることが
できる。
【0048】また、端末装置の台数が少ない場合は、1
つの情報フレームですべての端末装置に対して情報を伝
送することができる。しかし、端末装置の台数が数百台
以上になると、1つの情報フレームが長くなり、無線基
地局3や端末装置のハードウェアやソフトウェアの制限
のため複数の情報フレームとして伝送することになる。
このように無線基地局3から多数の端末装置宛てに情報
を送信する場合は、例えば、図4の(b)に示す情報フレ
ームを複数回送信することになるが、この場合の1つの
情報フレームで情報を伝送する端末装置数の決定方法に
ついて説明する。
【0049】無線基地局3から情報を送信したい端末装
置の台数をnとし、1つの情報フレームで情報を伝送す
る端末装置をmとする。ヘッダーHの伝送時間をhと
し、情報フレームで情報を伝送する端末装置数を含む情
報Iを伝送する時間をiとし、アドレスAを1つ伝送す
る時間をaとし、1台の端末装置宛ての情報Dを伝送す
る時間をdとし、1台の端末装置宛ての誤り制御符号F
の伝送時間をfとする。
【0050】図5に示したアドレスA7の端末装置のよ
うに情報フレームの最後に自局宛ての情報D7があると
きは、その情報フレームを最初から最後まで受信するこ
とになる。このような場合が自局宛ての情報を含んだ情
報フレームを受信する最長時間となり、その時間は、h
+i+(a+d+f)×mとなる。
【0051】情報フレームの中に自局宛ての情報がない
場合は、情報フレームの最初からアドレス部までを受信
して受信動作を終了する。自局宛ての情報がないときの
1つの情報フレームを受信する時間は、h+i+a×m
である。自局宛ての情報が無い情報フレーム数は、(n
/m)−1となり、自局宛ての情報が無い情報フレーム
を受信する時間は、(h+i+a×m)×{(n/m)
−1}となる。
【0052】(n/m)はフレーム数であり、余りがあ
る場合はm台の端末装置宛ての情報を含ませた情報フレ
ームが(n/m)の整数部分の数だけ送信され、余りの
台数の端末装置宛ての情報は別の情報フレームで送信さ
れる。しかし、台数が多くなると、(h+i)×(n/
m)の値と[(h+i)×{(n/m)の整数部分の
数}+(h+i)]の値の差は全体の伝送時間に比べて
無視できる程度になるため、(n/m)の結果に誤りが
ある場合でも計算を簡単にするためそのままにする。
【0053】無線基地局3からn台の端末装置に情報を
伝送するとき、1台の端末装置における最長受信時間を
Tとすると、 T=a×n+(d+f)×m+(h+i)×(n/m) …(1) となり、横軸を1つの情報フレームで情報を伝送する端
末装置数mとして、縦軸を1台の端末装置が受信する最
長時間Tとすると、図7に示すグラフになる。1台の端
末装置が受信する最長時間を最も短くする時間Tは、
1つの情報フレームで情報を伝送する端末装置数をm
としたときである。
【0054】上記(1)式のTを最小にするmは、(1)式
をmで微分して、右辺が0になるときのmを計算するこ
とにより求めることができる。微分した後の右辺を0に
するmは、正と負の2つの解があるが、mは1つの情報
フレームで情報を伝送する端末装置数であるため、正の
数となるものを選択する。Tを最小にするmは、
【0055】
【数1】
【0056】となる。mは1つの情報フレームで情報を
伝送する端末装置数であるため、mの値の小数点以下
を切り捨て、又は、四捨五入、又は、切り上げを行う。
端末装置数が多い場合はどの方法を使用して整数値とし
ても1台の端末装置における最長受信時間に大きな差は
現れない。そのため、小数点以下をどのように処理して
もよい。
【0057】端末管理装置1からの複数の端末装置宛て
に情報を伝送する場合は、端末管理装置1にて上記(2)
式を用いて1つの情報フレームで情報を伝送する端末装
置数mを計算する。計算結果から情報フレームを作成し
て無線基地局3に情報フレームを送り、複数の端末装置
に対して情報を送信する。1つの情報フレームで情報を
伝送する端末装置数をmにして無線基地局3から複数回
送信を行い、最後に(n/m)の余りの台数の端末装置
宛ての情報を1つの情報フレームとして送信する。
【0058】なお、ここでは端末管理装置1にて情報フ
レームを作成するように記載したが必ずしもこれに限定
するものではなく、無線基地局3にて同様の手順で情報
フレームを作成してもよい。このようにすることによ
り、端末装置においては無線基地局3から送信される無
線信号を受信する最長時間が短くなるため、無線受信部
24に電池28から電源を供給する時間を短くすること
ができ、電池28の電力消費量を抑えることができる。
【0059】(第2の実施の形態)本実施の形態におい
ても無線通信システム全体の構成や無線基地局3、端末
装置6−1〜6−nの構成は前述した第1の実施の形態と
同じである。また、無線基地局3から送信する情報フレ
ームの構成も第1の実施の形態で示した情報フレームの
構成と同じである。この実施の形態は端末装置の受信手
順が第1の実施の形態とは異なっている。すなわち、本
実施の形態は第1の実施の形態に示した手順より端末装
置の無線受信部24への電源供給時間をさらに短くする
ことができる。
【0060】図8は、無線基地局3から送信される情報
フレームとそのときの各端末装置6−1,6−2,6−
7,6−8の無線受信部24における電源のオン、オフタ
イミングを示しており、情報フレームは第1の実施の形
態で説明した図5の情報フレームと同じである。制御部
27によりスイッチ30を制御することで無線受信部2
4の電源のオン、オフ制御を行う。また、図9は各端末
装置6−1〜6−8の受信処理の流れ図を示している。
【0061】最初、各端末装置6−1〜6−8は、無線受
信部24の電源がオフになっている。各端末装置6−1
〜6−8は、受信を行うときになると、ST31にて、
スイッチ30をオンして無線受信部24への電源をオン
にする。そして、ST32にて、タイマ26を受信待ち
時間を制御するタイマとして設定し、ST33にて、無
線信号を受信したかを判断する。無線信号を受信せず、
ST34にて、タイマ26が制限時間になったことを知
らせると、ST50にて、無線受信部24の電源をオフ
にして終了となる。
【0062】ここでは無線信号を受信するため受信待ち
制限時間にならず、ST35にて、ヘッダーHを受信す
る処理を行なう。ヘッダー受信処理で、受信した情報フ
レームのビット同期とフレーム同期を取る。次に、ST
36にて、情報フレームで情報を伝送する端末装置数を
含む情報Iを受信し、端末装置数を読込む。この情報フ
レームでは、端末装置数は7になっている。
【0063】続いて、ST37にて、アドレス受信回数
を示すカウンタkを0に初期化する。そして、ST38
にて、アドレスA1を受信すると、ST39にて、カウ
ンタkを1つ増加させ、ST40にて、受信したアドレ
スA1が自局アドレスであるかを判断する。ここまで
は、全ての端末装置6−1〜6−8で同じ処理を行ない、
第1の実施の形態の受信処理と同じである。
【0064】ここからは、端末装置毎に動作が異なるた
め、別々に説明を行う。アドレスA1の端末装置6−1
は、ST42にて、自局宛ての情報の位置を記憶する。
自局アドレスがアドレス部の1番目にあるため自局宛て
の情報も情報部の1ブロック目にある。ST43にて、
スイッチ30をオフにして無線受信部24の電源をオフ
にする。
【0065】続いて、ST44にて、タイマ26に対し
て無線受信部24の電源をオンにするまでの時間を計測
するように設定する。このタイマの設定時間は、ST3
6にて読み込んだ端末装置数とアドレスの伝送時間と各
端末装置宛ての情報と誤り制御符号を伝送する時間から
決めることができる。端末装置数は7であり、自局宛て
の情報は情報部の1番目にあるため、アドレスが6回伝
送される時間を設定すればよい。
【0066】ST45にて、無線受信部24の電源をオ
ンにする時間になると、ST46にて、スイッチ30を
オンにして無線受信部24の電源をオンにする。そし
て、ST47にて、情報D1と誤り制御符号F1を受信
し、RAM25に記憶する。誤り制御符号F1の記憶が
終了すると、ST48にて、スイッチ30をオフにして
無線受信部24の電源をオフにする。そして、ST49
にて、アドレスA1と情報D1と誤り制御符号F1とから
伝送誤りの確認を行い受信動作を終了する。伝送誤りの
確認後は情報と伝送誤りに応じた動作を行う。
【0067】また、アドレスA2の端末装置6−2は、S
T38にて、アドレスA1を受信すると、ST39に
て、カウンタkを1つ増加させる。そして、ST40に
て、自局アドレスかどうかの判断を行い、A1が自局ア
ドレスではないので、ST41にて、カウンタkが情報
フレームで情報を伝送する端末装置数に達したかの判断
をする。このとき、kは1であり、端末装置数は7であ
るため、ST38のアドレス受信処理になる。
【0068】アドレスA2を受信すると、ST39に
て、カウンタkを1つ増加させ、ST40にて、自局ア
ドレスとの比較を行う。A2は自局アドレスであるた
め、ST42にて、自局宛て情報の位置を記憶する。自
局アドレスがアドレス部の2番目であるため、自局宛て
の情報も情報部の2ブロック目となる。そして、ST4
3にて、スイッチ30をオフにして無線受信部24の電
源をオフにする。
【0069】続いて、ST44にて、タイマ26に対し
て無線受信部24の電源をオンにするまでの時間を計測
するように設定する。このタイマの設定時間は端末装置
数7であり、自局宛ての情報は情報部の2ブロック目に
あるため、アドレスを5回と情報部のブロックを1回の
伝送時間を設定すればよい。ST45にて、無線受信部
24の電源をオンにする時間までタイマ26で時間を計
測し、無線受信部24の電源をオンにする時間になる
と、ST46にて、スイッチ30をオンにして無線受信
部24の電源をオンにする。
【0070】続いて、ST47にて、情報D2と誤り制
御符号F2を受信し、RAM25に記憶する。誤り制御
符号F2の記憶が終了すると、ST48にて、スイッチ
30をオフにして無線受信部24の電源をオフにする。
そして、ST49にて、アドレスA2と情報D2と誤り制
御符号F2とから伝送誤りの確認を行い受信動作を終了
する。伝送誤りの確認後は情報と伝送誤りに応じた動作
を行う。
【0071】また、アドレスA7の端末装置6−7は、S
T38にて、アドレスA1を受信すると、ST39に
て、カウンタkを1つ増加させる。そして、ST40に
て、自局アドレスであるかの判断を行い、A1が自局ア
ドレスではないので、ST41にて、カウンタkが情報
フレームで情報を伝送する端末装置数に達したかの判断
を行う。このとき、kは1であり、端末装置数は7であ
るため、ST38のアドレス受信処理になる。
【0072】アドレスA2、A3、…、A6と受信したと
きは、ST38からST41までの処理を繰り返す。ア
ドレスA7を受信すると、自局アドレスであるため、S
T42にて、自局宛て情報の位置を記憶する。そして、
ST43にて、スイッチ30をオフにして無線受信部2
4の電源をオフにする。ST44にて、タイマ26に対
して無線受信部24の電源をオンにするまでの時間を計
測するように設定する。これは、ST36で読み込んだ
端末装置数と各端末装置宛ての情報と誤り制御符号を伝
送する時間からタイマ26の設定時間を決めることがで
きる。アドレスA7は情報フレームのアドレス部の最後
に伝送されるため、他局宛てアドレスの伝送時間を考え
なくてもよい。
【0073】そして、ST45にて、無線受信部24の
電源をオンにする時間までタイマ26で時間を計測し、
無線受信部24の電源をオンにする時間になると、ST
46にて、スイッチ30をオンにして無線受信部24の
電源をオンにする。続いて、ST47にて、情報D7と
誤り制御符号F7を受信し、RAM25に記憶する。誤
り制御符号F7の記憶が終了すると、ST48にて、ス
イッチ30をオフにして無線受信部24の電源をオフに
する。そして、ST49にて、アドレスA7と情報D7と
誤り制御符号F7とから伝送誤りの確認を行って受信動
作を終了する。伝送誤りの確認後は情報と伝送誤りに応
じた動作を行う。
【0074】また、アドレスA8の端末装置6−8は、S
T38にて、アドレスA1を受信すると、ST39に
て、カウンタkを1つ増加させる。そして、ST40に
て、自局アドレスであるかの判断を行い、A1が自局ア
ドレスではないので、ST41にて、カウンタkが情報
フレームで情報を伝送する端末装置数に達したかを判断
する。このとき、kは1であり、フレーム内の端末装置
数は7であるため、ST38のアドレス受信処理にな
る。
【0075】アドレスA2、A3、…、A6と受信したと
きは、ST38からST41までの処理を繰り返す。S
T38にて、アドレスA7を受信し、ST39にて、カ
ウンタkを1つ増加させる。そして、ST40にて、自
局アドレスではないと判断し、ST41にて、カウンタ
kが端末装置数に達したかを判断する。このとき、kは
7であり、端末装置数も7である。これによりこの情報
フレームに自局宛ての情報が無いことを確認し、ST5
0にて、スイッチ30をオフにして無線受信部24の電
源をオフにして終了となる。
【0076】このように、他局宛ての情報と誤り制御符
号を受信しないため、端末装置の無線受信部24に電源
を供給する時間を短くすることができ、しかも、受信情
報が少ないので、受信情報を記憶するRAM25の記憶
容量を小さくできる。
【0077】次に、無線基地局3から多数の端末装置宛
てに情報を送信する場合は、例えば、図4の(b)に示す
情報フレームを複数回送信することになるが、この場合
の1つの情報フレームで情報を伝送する端末装置数の決
定方法について説明する。
【0078】無線基地局3から情報を送信したい端末装
置の台数をnとし、1つの情報フレームで情報を伝送す
る端末装置数をmとする。ヘッダーHの伝送時間をhと
し、情報フレームで情報を伝送する端末装置数を含む情
報Iを伝送する時間をiとし、アドレスAを1つ伝送す
る時間をaとし、1台の端末装置宛ての情報Dを伝送す
る時間をdとし、1台の端末装置宛ての誤り制御符号F
の伝送時間をfとする。
【0079】端末装置において、自局宛ての情報を含む
情報フレームを受信する場合、図8に示したアドレスA
7の端末装置6−7のように、情報フレームのアドレス部
の最後に自局宛てのアドレスがあるときが、無線受信部
24に電源を供給する時間が最も長くなるときである。
従って、自局宛ての情報を含んだ情報フレームを受信す
る場合の最長時間は、h+i+a×m+d+fとなる。
【0080】情報フレームの中に自局宛ての情報が無い
場合は、情報フレームの最初からアドレス部の最後まで
を受信する。自局宛ての情報が無い1つの情報フレーム
を受信する時間は、h+i+a×mである。自局宛ての
情報が無いフレーム数は、(n/m)−1となり、自局
宛ての情報が無い情報フレームを受信する時間は(h+
i+a×m)×{(n/m)−1}となる。ここでも第
1の実施の形態と同様に情報フレーム数については計算
を簡単にするため、(n/m)のままで計算する。
【0081】無線基地局3からn台の端末装置に情報を
伝送するとき、1台の端末装置における受信時間をTと
すると、 T=a×n+d+f+(h+i)×(n/m) となる。この式から、1つの情報フレームですべての端
末装置に宛てて情報を伝送すれば、端末装置の受信時間
が最短となることがわかる。
【0082】しかし、無線基地局3と端末装置におい
て、ハードウェアやソフトウェアにおけるいくつかの制
限がある。無線基地局3においては連続送信動作の制限
があったり、端末装置においては情報フレームで情報を
伝送する端末装置数を記憶するレジスタの制限や受信し
たアドレス数を数えるカウンタのカウント数に制限があ
ったり、自局アドレスを受信してから自局情報の受信時
間まで無線受信部24の電源をオフにしておくタイマの
設定の制限等がある。
【0083】また、無線基地局3と端末装置の動作周波
数のばらつきから端末装置で正確に受信信号を再生でき
る伝送時間の制限等がある。そのため、これらの制限か
ら1つの情報フレームで情報を伝送する端末装置数の最
大値mMAXを決めることができる。無線基地局3から1
つの情報フレームで情報を伝送する端末装置数をmMA X
として、複数の情報フレームで複数の端末装置宛てに情
報を送信し、最後に(n/mMAX)の余りの台数の端末
装置宛ての情報を1つの情報フレームとして送信する。
【0084】このようにして、情報フレームの長さを可
変にして、1つの情報フレームで情報を伝送すべき端末
装置数を可変しても、基地局と各端末装置は通信を行う
ことができる。また、各端末装置は、受信した情報フレ
ームの中で自局宛ての情報を正しく受信できれば、正し
く受信したと判断することができる。さらに、端末装置
における無線受信部24に電源を供給する時間をさらに
短くすることにより電池28の電力消費をさらに抑える
ことができる。
【0085】(第3の実施の形態)本実施の形態におい
ても無線通信システム全体の構成や無線基地局3、端末
装置6−1〜6−nの構成は前述した第1の実施の形態と
同じである。この実施の形態は、無線基地局3から送信
する情報フレームの構成が第1の実施の形態で示した情
報フレームの構成とは異なっている。
【0086】図10は無線基地局3から送信される情報
フレームとそのときの各端末装置6−1,6−2,6−
7,6−8の無線受信部24における電源のオン、オフタ
イミングを示している。各端末装置は、制御部27によ
りスイッチ30を制御することで無線受信部24の電源
のオン、オフ制御を行う。
【0087】情報フレームは、先ず、ビット同期とフレ
ーム同期と送信元アドレスを含むヘッダーHを送信し、
その後、アドレス部で端末装置のアドレスをA1から順
番にA7まで送信し、アドレス部の後にアドレス部の終
了を知らせる情報AFを送信し、情報部では送信したア
ドレスの順番に従って情報及び誤り制御符号を、D1,
F1、D2,F2、…、D7,F7と送信する。
【0088】無線基地局3からアドレスA1の端末装置
に送信したい情報がD1であり、アドレスA1と情報D1
から誤り制御符号F1が作られる。同様に各端末装置に
対応するアドレスと情報から誤り制御符号が作られる。
アドレス部の終了を知らせる情報AFは、各端末装置に
割り当てるアドレスと異なるビット列を割り当てればよ
い。例えば、端末装置に、1,2,3,…と順番にアド
レス番号を割り当てた場合、アドレス部の終了を知らせ
る情報AFは0とすればよい。
【0089】図11は端末装置の受信処理の流れ図を示
している。最初はアドレスA1、A2、…、A7、A8の端
末装置6−1〜6−8では無線受信部24の電源がオフ状
態になっている。各端末装置6−1〜6−8は受信を行う
ときになると、ST61にて、スイッチ30をオンして
無線受信部24への電源をオンにする。続いて、ST6
2にて、タイマ26を受信待ち時間を制限するタイマと
して設定し、ST63にて、無線信号を受信したかを判
断する。無線信号を受信せず、ST64にて、タイマ2
6が制限時間になったことを知らせると、ST80に
て、スイッチ30をオフにして無線受信部24への電源
をオフにして処理を終了する。
【0090】図10においては無線信号を受信するため
受信待ち制限時間にならず、ST65にて、ヘッダーH
を受信する処理を行う。このヘッダーHの受信処理で
は、受信した情報フレームのビット同期とフレーム同期
をとる。次に、ST66にて、アドレス受信回数を示す
カウンタkを0に初期化する。そして、ST67にて、
アドレスA1を受信すると、ST68にてカウンタkを
1つ増加させる。続いて、ST69にて、受信したアド
レスA1が自局アドレスであるかを判断する。ここまで
は、すべての端末装置6−1〜6−8において同じ処理を
行う。
【0091】ここからは、端末装置毎に動作が異なるた
め、別々に説明を行う。アドレスA1の端末装置6−1
は、ST69にて、受信したアドレスA1が自局アドレ
スであると判断すると、ST71にて、カウンタkの値
を記憶する。記憶した値は自局アドレスが送られてきた
順番であり、アドレスA1は1番目となっている。続い
て、ST72にて、アドレスA2を受信すると、ST7
3にて、アドレス部終了情報AFであるかを判断し、ア
ドレス部終了情報AFではないので、ST74にて、カ
ウンタkを1つ増加し、ST72のアドレス受信処理に
戻る。
【0092】アドレスA3〜A7の受信時には、アドレス
部終了情報AFではないので、ST72〜ST74の処
理を繰り返す。そして、アドレス部終了情報AFを受信
すると、ST75にて、情報Dと誤り制御符号Fを受信
する。続いて、ST76にて、情報Dと誤り制御符号F
のブロックを受信した回数がST71にて記憶した値と
同じであるかを判断して自局宛ての情報Dと誤り制御符
号Fであるかを判断する。アドレスA1はアドレス部の
1番目に送られてきたため、対応する情報D1と誤り制
御符号F1も情報部の1番目に送られてくる。そこで、
ST77にて、受信した情報D1と誤り制御符号F1を記
憶する。そして、ST78にて、スイッチ30をオフに
して無線受信部24への電源をオフにし、ST79に
て、アドレスA1と情報D1と誤り制御符号F1から、伝
送誤りの確認を行い、受信動作を終了する。伝送誤りの
確認後は情報と伝送誤りに応じた動作を行う。
【0093】また、アドレスA2の端末装置6−2は、S
T67にて、A1を受信すると、ST68にてカウンタ
kを1つ増加させる。そして、ST69にて、自局アド
レスであるかの判断を行うと、A1が自局アドレスでは
ないので、ST70にて、アドレス部の終了を知らせる
情報AFであるかを判断する。受信したA1はアドレス
部終了情報AFではないので、ST67に戻って次のア
ドレスの受信処理となる。
【0094】アドレスA2を受信すると、ST68にて
カウンタkを1増加させ、ST69にて、自局アドレス
との比較を行う。A2は自局アドレスであるため、ST
71にて、カウンタkの値を記憶する。このときの記憶
値は「2」である。続いて、ST72にて、アドレス受
信を行い、ST73にて、アドレス部終了情報AFであ
るかを判断する。そして、アドレス部終了情報AFを受
信するまでST72〜ST74の処理を繰り返す。
【0095】アドレス部終了情報AFを受信すると、S
T75にて、情報Dと誤り制御符号Fを受信する。続い
て、ST76にて、情報Dと誤り制御符号Fのブロック
を受信した回数がST71にて記憶した値と同じである
かを判断して自局宛ての情報Dと誤り制御符号Fである
かを判断する。自局アドレスはアドレス部の2番目にあ
るため、情報部の1ブロック目にある情報D1と誤り制
御符号F1はアドレスA2の端末装置宛てではない。この
ため、ST75に戻って次の情報Dと誤り制御符号Fを
受信する。
【0096】今度は、ST76にて、情報Dと誤り制御
符号Fのブロックを受信した回数がST71にて記憶し
た値と同じであることを判断して自局宛ての情報D2と
誤り制御符号F2であることを判断する。そして、ST
77にて、受信した情報D2と誤り制御符号F2を記憶
し、ST78にて、スイッチ30をオフにして無線受信
部24への電源をオフにし、ST79にて、アドレスA
2と情報D2と誤り制御符号F2から、伝送誤りの確認を
行い、受信動作を終了する。伝送誤りの確認後は情報と
伝送誤りに応じた動作を行う。
【0097】また、アドレスA7の端末装置6−7は、S
T67にて、A1を受信すると、ST68にてカウンタ
kを1つ増加させる。そして、ST69にて、自局アド
レスであるかの判断を行うと、A1が自局アドレスでは
ないので、ST70にて、アドレス部の終了を知らせる
情報AFであるかを判断する。受信したA1はアドレス
部終了情報AFではないので、ST67に戻って次のア
ドレスの受信処理となる。そして、アドレスA2〜A6を
受信したときは自局アドレスではないのでST67〜S
T70の処理を繰り返す。
【0098】アドレスA7を受信すると、ST68にて
カウンタkを1増加させ、ST69にて、自局アドレス
との比較を行う。A7は自局アドレスであるため、ST
71にて、カウンタkの値を記憶する。このときの記憶
値は「7」である。続いて、ST72にて、アドレス受
信を行い、ST73にて、アドレス部終了情報AFであ
るかを判断する。
【0099】受信したアドレスはアドレスA7に続くア
ドレス部終了情報AFとなっているので、ST75に
て、情報Dと誤り制御符号Fを受信する。先ず最初に受
信するのは情報D1と誤り制御符号F1である。ST76
にて、情報Dと誤り制御符号Fのブロックを受信した回
数がST71にて記憶した値と同じであるかを判断して
自局宛ての情報Dと誤り制御符号Fであるかを判断す
る。自局アドレスはアドレス部の7番目にあるため、情
報部の1ブロック目にある情報D1と誤り制御符号F1は
アドレスA7の端末装置宛てではない。このため、ST
75に戻って次の情報Dと誤り制御符号Fを受信する。
そして、この処理を情報部の7ブロック目の情報D7と
誤り制御符号F7を受信するまで繰り返す。
【0100】ST75にて、情報D7と誤り制御符号F7
を受信すると、ST76にて、自局宛ての情報D7と誤
り制御符号F7であることを判断する。そして、ST7
7にて、受信した情報D7と誤り制御符号F7を記憶し、
ST78にて、スイッチ30をオフにして無線受信部2
4への電源をオフにし、ST79にて、アドレスA7と
情報D7と誤り制御符号F7から、伝送誤りの確認を行
い、受信動作を終了する。伝送誤りの確認後は情報と伝
送誤りに応じた動作を行う。
【0101】また、アドレスA8の端末装置6−8は、S
T67にて、アドレスA1を受信すると、ST68に
て、カウンタkを1つ増加させる。そして、ST69に
て、自局アドレスであるかの判断を行い、A1が自局ア
ドレスではないので、ST70にて、アドレス部の終了
を知らせる情報AFであるかを判断する。受信したA1
はアドレス部終了情報AFではないので、ST67に戻
って次のアドレスの受信処理となる。そして、アドレス
A2〜A7を受信したときは自局アドレスではないのでS
T67〜ST70の処理を繰り返す。
【0102】ST67にて、アドレス部終了情報AFを
受信すると、ST68にてカウンタkを1増加させ、S
T69にて、自局アドレスとの比較を行う。AFは自局
アドレスではないので、ST70にて、アドレス部の終
了を知らせる情報AFであるかを判断する。受信した情
報がアドレス部終了情報AFであるので、この情報フレ
ームには自局宛ての情報が無いと判断し、ST80に
て、スイッチ30をオフにして無線受信部24への電源
をオフにして処理を終了する。
【0103】端末装置の台数が少ない場合は、1つの情
報フレームですべての端末装置に対して情報を伝送する
ことができる。しかし、端末装置の台数が数百台以上に
なると、1つの情報フレームが長くなり、無線基地局3
や端末装置のハードウェアやソフトウェアの制限のため
複数の情報フレームとして伝送することになる。このよ
うな場合、第1の実施の形態に示したように、1つの情
報フレームで情報を伝送する端末装置数を最適化し、各
端末装置における無線受信部24に電源を供給する時間
を最短にすることができる。
【0104】無線基地局3から端末装置6−1,6−2,
6−7に情報を送信し、情報を受信した各端末装置が応
答情報を送信する際の無線受信部24と無線送信部22
の電源をオン、オフするタイミングを図12に示す。ま
た、応答情報を送信するときの端末装置の処理の流れ図
を図13に示す。
【0105】アドレスA1の端末装置6−1は、情報D1
と誤り制御符号F1を受信して無線受信部24の電源を
オフにすると、図13に示す処理を開始する。この処理
は、先ず、ST91にて、受信したアドレスA1と情報
D1と誤り制御符号F1から正しく受信できたか否かを判
断する。
【0106】正しく受信できたと判断したときは、ST
92にて、正常に受信できたことを示すACK応答情報
を作成する。また、正しく受信できなかったと判断した
ときは、ST93にて、受信誤りがあったことを示すN
AK応答情報を作成する。ACK又はNAKの応答情報
を作成すると、ST94にて、タイマ26に対して送信
までの待ち時間t0を計測させる設定を行う。
【0107】この待ち時間t0は、情報フレーム内の情
報部の最初の誤り制御符号の伝送が終了した時間から情
報フレームの伝送が終了するまでの時間より長い時間に
設定している。この時間t0の間、端末装置が送信を行
わないため、無線基地局3から送信される情報フレーム
と端末装置から送信される応答情報との衝突を回避でき
る。情報フレーム毎に含ませる端末装置宛ての情報数が
可変であると、情報フレームの伝送時間が情報フレーム
毎に異なる。情報フレームを受信するときに受信したア
ドレス数をカウントするため、各端末装置において情報
フレームの終了時間が分かり自局宛ての誤り制御符号を
受信してから送信を開始するまでの時間t0を設定する
ことができる。
【0108】次に、ST95にて、時間t0が経過する
まで待ち、時間t0が経過すると、ST96にて、スイ
ッチ29をオンして無線送信部22の電源をオンにす
る。そして、ST97にて、応答情報の送信処理を行
い、ST98にて、スイッチ29をオフして無線送信部
22の電源をオフにし、応答情報の送信動作を終了す
る。
【0109】アドレスA2の端末装置6−2は、情報D2
と誤り制御符号F2を受信して無線受信部24の電源を
オフにすると、図13に示す処理を開始する。また、ア
ドレスA7の端末装置6−7は、情報D7と誤り制御符号
F7を受信して無線受信部24の電源をオフにすると、
図13に示す処理を開始する。この各端末装置6−2、
6−7も端末装置6−1と同様に応答情報を作成し、送信
待ちタイマの設定時間がt0となるようにする。そし
て、送信時間になると無線送信部22の電源をオンにし
て応答情報の送信を行い、送信処理が終了すると無線送
信部22の電源をオフにして応答情報の送信動作を終了
する。
【0110】応答情報はビット同期とフレーム同期と端
末装置アドレスとACK又はNAKを含む応答情報と誤
り制御符号とで構成される。ACK又はNAKを含む応
答情報の中に端末装置から無線基地局3宛ての情報を含
ませてもよい。但し、各端末装置から送信される応答情
報の伝送時間は無線基地局3から送信される1台の端末
装置宛ての情報と誤り制御符号の伝送時間より短くす
る。これにより、無線基地局3から送信される情報フレ
ームと各端末装置から送信される応答情報が衝突しない
ため効率のよい伝送ができる。
【0111】また、無線基地局3から送信される無線信
号の周波数と端末装置から送信される無線信号の周波数
が異なる場合は無線基地局3が送信と受信を同時に行う
ことができ、このときには無線基地局3の送信中に端末
装置が応答信号を送信できる。
【0112】(第4の実施の形態)本実施例の形態は、
前述した第1乃至第3の実施の形態にいずれにおいても
使用できる。これは図14に示すように、無線基地局3
からアドレスA1、A2、A3、…、Anの端末装置に対し
て情報を送信するとき、図14の(a)に示す情報フレー
ムを用いる。
【0113】無線基地局3は、同じ複数の端末装置に対
して何回も情報を送ることがある。このときに繰り返し
図14の(a)に示す構成の情報フレームを送信すると、
アドレスA1の端末装置はいつも受信時間が短く、アド
レスAnの端末装置はいつも受信時間が長くなってしま
う。そのため、情報フレーム内の最後に情報のある端末
装置は、電池28の消費電力が多くなり他の端末装置に
比べて使用できる時間が短くなってしまう。
【0114】そこで、無線基地局3から、同じ組み合わ
せの端末装置に対して、繰り返し送信を行う場合は、情
報フレーム内のアドレスと情報を送信する順番を入れ替
える。図14の(a)に示す情報フレームでは端末装置の
アドレスが昇順に送信されるが、図14の(b)に示す情
報フレームでは端末装置のアドレスが降順に送信され、
アドレスAn宛ての情報が前になり、アドレスA1宛ての
情報が最後になる。
【0115】すなわち、無線基地局3から同じ組み合わ
せの端末装置に対して繰り返し情報を送信するときは、
図14の(a)の情報フレームを送信したら、次は図14
の(b)の情報フレームを送信し、さらにその次は図14
の(a)の情報フレームを送信するというように、アドレ
スと情報の位置を入れ替えた情報フレームを交互に送信
する。これにより、複数の端末装置の受信動作における
電力消費量のばらつきを少なくすることができる。
【0116】また、情報フレーム内の端末装置アドレス
と情報の位置の入れ替え方としては、別の方法もある。
例えば、1回目に送信する情報フレームは、図14の
(a)に示すようにアドレスA1、A2、A3、…、Anの順
番で送信する。2回目は、図14の(c)に示すようにア
ドレスA2、A3、…、An、A1の順番で送信する。すな
わち、1回目に最初に送信したアドレスA1が2回目の
送信では最後になるようにする。3回目の送信では、ア
ドレスA3、…、An、A1、A2の順番となるようにす
る。このように送信を行う毎にアドレスと情報を送信す
る順番をずらすようにしてもよい。このようにしても複
数の端末装置の受信動作における電力消費量のばらつき
を少なくすることができる。
【0117】(第5の実施の形態)本実施例の形態にお
いても無線通信システム全体の構成や無線基地局3の構
成は前述した第1の実施の形態と同じであり、また、端
末装置6−1〜6−nの構成は前述した第1乃至第3の実
施の形態のいずれの構成であってもよい。
【0118】図15は、無線基地局3から送信される情
報フレームと、そのときのアドレスA1、A2、A7の各
端末装置6−1、6−2、6−7における無線受信部24
の電源のオン、オフタイミングと、無線送信部22の電
源のオン、オフタイミングを示している。前記無線受信
部24の電源をオン、オフするタイミングは、第2の実
施の形態に示した図8に示す手順と同じであるため、本
実施例の形態においては受信動作の説明を省略する。前
記無線送信部22の電源はスイッチ29を制御部27か
ら制御することによりオン、オフ動作される。
【0119】図16は各端末装置の送信処理の流れ図を
示している。アドレスA1の端末装置6−1は、情報D1
と誤り制御符号F1を受信して無線受信部24の電源を
オフにすると、図16の送信処理を開始する。
【0120】先ず、ST101にて、受信したアドレス
A1と情報D1と誤り制御符号F1から正しく受信できた
かを判断する。正しく受信できたと判断すると、ST1
02にて、正常に受信したことを示すACK応答情報を
作成する。また、正しく受信できなかったと判断する
と、ST103にて、受信誤りがあったことを示すNA
K応答情報を作成する。ACK又はNAKの応答情報を
作成すると、ST104にて、タイマ26に対して送信
までの待ち時間tを計測させる設定を行なう。
【0121】この待ち時間t0は、情報フレーム内の情
報部の最初の誤り制御符号の伝送が終了した時間から情
報フレームの伝送が終了するまでの時間より長い時間に
設定している。この時間t0の間、端末装置が送信を行
わないため、無線基地局3から送信される情報フレーム
と端末装置から送信される応答情報との衝突を回避でき
る。情報フレーム毎に含ませる端末装置宛ての情報数が
可変であると、情報フレームの伝送時間が情報フレーム
毎に異なるが、情報フレームで情報を伝送する端末装置
数を含む情報Iから端末装置数がわかり、情報フレーム
の終了時間がわかるため、端末装置において受信終了か
ら送信までの時間t0を設定することができる。
【0122】次に、ST105にて、時間t0が経過す
るまで待ち、時間t0経過すると、ST106にて、ス
イッチ29をオンにして無線送信部22の電源をオンに
する。そして、ST107にて、応答情報の送信処理を
行い、ST108にて、スイッチ29をオフにして無線
送信部22の電源をオフにし、応答情報の送信動作を終
了する。
【0123】アドレスA2の端末装置6−2は、情報D2
と誤り制御符号F2を受信して無線受信部24の電源を
オフにすると、図16に示す処理を開始する。また、ア
ドレスA7の端末装置6−7は、情報D7と誤り制御符号
F7を受信して無線受信部24の電源をオフにすると、
図16に示す処理を開始する。この各端末装置6−2、
6−7も端末装置6−1と同様に応答情報を作成し、送信
待ちタイマの設定時間がt0となるようにする。そし
て、送信時間になると無線送信部22の電源をオンにし
て応答情報の送信を行い、送信処理が終了すると無線送
信部22の電源をオフにして応答情報の送信動作を終了
する。
【0124】応答情報はビット同期とフレーム同期と端
末装置アドレスとACK又はNAKを含む応答情報と誤
り制御符号とで構成される。なお、ACK又はNAKを
含む応答情報の中に端末装置から無線基地局3宛ての情
報を含ませてもよい。但し、各端末装置から送信する応
答情報の伝送時間は無線基地局3から送信される1台の
端末装置宛ての情報と誤り制御符号の伝送時間より短く
する。これにより、無線基地局3からの送信される情報
フレームと各端末装置から送信される応答情報が衝突し
ないため効率のよい伝送ができる。また、無線基地局3
は、各端末装置から送信される応答情報を受信すること
により、端末装置において情報フレームが正しく受信さ
れたかを判断することができる。
【0125】(第6の実施の形態)第5の実施の形態に
示したシステムは、無線基地局3の送信と受信の時間が
重ならないようにしている。本実施の形態においては、
無線基地局3が送信と受信が同時にできるときに使用可
能な方式であり、無線基地局3の送信周波数と端末装置
6−1〜6−nの送信周波数が異なる場合に使用できる。
【0126】図17は無線基地局3から送信される情報
フレームと、そのときのアドレスA1、A2、A7の各端
末装置6−1、6−2、6−7における無線受信部24の
電源のオン、オフタイミングと、無線送信部22の電源
のオン、オフタイミングを示している。前記無線受信部
24の電源をオン、オフするタイミングは、第2の実施
の形態に示した図8に示す手順と同じであるため、本実
施例の形態においても受信動作の説明を省略する。
【0127】図18は各端末装置の送信処理の流れ図を
示している。アドレスA1の端末装置6−1は、情報D1
と誤り制御符号F1を受信して無線受信部24の電源を
オフにすると、図18の送信処理を開始する。
【0128】先ず、ST111にて、受信したアドレス
A1と情報D1と誤り制御符号F1から正しく受信できた
かを判断する。正しく受信できたと判断すると、ST1
12にて、正常に受信できたことを示すACK応答情報
を作成する。また、正しく受信できなかったと判断する
と、ST113にて、受信誤りがあったことを示すNA
K応答情報を作成する。ACK又はNAKの応答情報を
作成すると、ST114にて、スイッチ29をオンにし
て無線送信部22の電源をオンにする。
【0129】図17では無線受信部24の電源がオフに
なってから無線送信部22の電源がオンになるまでの時
間がt1となっている。この時間は、ST111からS
T114になるまでに端末装置内で行われる処理時間で
ある。受信した情報の伝送誤りを判断して応答情報を作
成する処理時間は、各端末装置においてはほとんど同じ
時間となるため、無線受信部24の電源をオフしてから
無線送信部22の電源をオンにするまでの時間をt1と
して示した。
【0130】続いて、ST115にて、応答情報の送信
処理を行い、ST116にて、スイッチ29をオフにし
て無線送信部22の電源をオフにして応答情報の送信動
作を終了する。
【0131】アドレスA2の端末装置6−2は、情報D2
と誤り制御符号F2を受信して無線受信部24の電源を
オフにすると、図18に示す処理を開始する。また、ア
ドレスA7の端末装置6−7は、情報D7と誤り制御符号
F7を受信して無線受信部24の電源をオフにすると、
図18に示す処理を開始する。この各端末装置6−2、
6−7も端末装置6−1と同様に応答情報を作成し、無線
送信部22の電源をオンにし応答情報の送信処理を行っ
た後、無線送信部22の電源をオフにして応答情報の送
信動作を終了する。
【0132】応答情報は、第5の実施形態と同様に、ビ
ット同期とフレーム同期と端末装置アドレスとACK又
はNAKを含む応答情報と誤り制御符号とで構成されて
いる。なお、ACK又はNAKを含む応答情報の中に端
末装置から無線基地局3宛ての情報を含ませてもよい。
但し、各端末装置から送信する応答情報の伝送時間は無
線基地局3から送信される1台の端末装置宛ての情報と
誤り制御符号の伝送時間より短くする。これにより、各
端末装置から送信される応答情報が衝突しなくなる。
【0133】このような通信を行うことにより、無線基
地局3の情報フレームの送信から端末装置の応答信号の
送信終了までの時間を短くすることができる。また、無
線基地局3は各端末装置から送信される応答情報を受信
することにより端末装置において情報フレームが正しく
受信されたかを判断することができる。
【0134】(第7の実施の形態)前述した各実施の形
態においては、無線基地局3と端末装置が直接無線通信
できる場合について述べたが、この実施の形態は無線基
地局3と端末装置が直接無線通信できず、無線中継局を
介して通信を行う無線通信システムについて述べる。な
お、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を
付し詳細な説明は省略する。
【0135】図19は無線通信システムの全体の構成を
示す図で、端末管理装置1に通信ライン2を介して無線
基地局3を接続している。なお、前記端末管理装置1は
もう1つの通信ライン4を介して他の機器との通信がで
きるようになっている。
【0136】前記無線基地局3は、j台の無線中継装置
7−1、7−2、…、7−jと無線通信を行うようになっ
ている。前記各無線中継装置7−1〜7−jには別個のア
ドレスが割り当てられ、無線中継装置7−1のアドレス
はRA1、無線中継装置7−2のアドレスはRA2、…、
無線中継装置7−jのアドレスはRAjとなっている。
【0137】前記無線中継装置7−1と通信可能な範囲
がエリア5−1であり、このエリアエリア5−1内のn台
の端末装置6−1-1、6−1-2、…、6−1-nと無線通信
を行うようになっている。前記各端末装置6−1-1〜6
−1-nにも別個のアドレスが割り当てられており、端末
装置6−1-1のアドレスはA1-1、端末装置6−1-2のア
ドレスはA1-2、…、端末装置6−1-nのアドレスはA1-
nとなっている。
【0138】また、前記無線中継装置7−2と通信可能
な範囲がエリア5−2であり、前記無線中継装置7−jと
通信可能な範囲がエリア5−jである。前記無線中継装
置7−jはエリアエリア5−j内のq台の端末装置6−j-
1、6−j-2、…、6−j-qと無線通信を行うようになっ
ている。前記各端末装置6−j-1、6−j-2、…、6−j-
qにも別個のアドレスが割り当てられており、端末装置
6−j-1のアドレスはAj-1、端末装置6−j-2のアドレ
スはAj-2、…、端末装置6−j-qのアドレスはAj-qと
なっている。このようにすべての端末装置に対してそれ
ぞれ異なるアドレスが割り当てられるため、各端末装置
はエリアを移動することができる。
【0139】前記各無線中継装置7−1〜7−jは、図2
0に示すように、アンテナ31に接続した無線基地局へ
の送信部32、アンテナ33に接続した無線基地局から
の受信部34、アンテナ35に接続した端末装置への無
線送信部36、アンテナ37に接続した端末装置からの
無線受信部38及びこれら各部を制御する制御部39に
よって構成している。
【0140】このような構成の無線中継装置は、無線基
地局3から送信された無線信号をアンテナ33に入力
し、受信部34にて周波数変換と復調を行い、制御部3
9に入力する。前記制御部39は受信した情報に対応し
た動作をする。また、端末装置に宛てて情報を送信する
ときは、制御部39から送信すべき情報を無線送信部3
6に入力し、この無線送信部36にて変調と周波数変換
を行い、アンテナ35から無線信号として送信する。
【0141】また、端末装置から送信された無線信号を
アンテナ37に入力し、無線受信部38にて周波数変換
と復調を行い、制御部39に入力する。前記制御部39
は受信した情報に対応した動作をする。また、無線基地
局3に宛てて情報を送信するときは、制御部39から送
信すべき情報を送信部32に入力し、この送信部32に
て変調と周波数変換を行い、アンテナ31から無線信号
として送信する。なお、ここではアンテナとして4本の
アンテナ31,33,35,37を使用したが共用でき
るアンテナがある場合は共用にしてアンテナの数を減ら
してもよい。
【0142】図21は前記無線基地局3から無線中継装
置7−1へ伝送する情報フレームを示している。この情
報フレームは、先ず、ビット同期とフレーム同期と送信
元アドレスを含むヘッダーHを送信する。その後に、こ
の情報フレームで情報を伝送する端末装置数を含む情報
Iを送信する。この情報Iの中に無線中継装置宛てか端
末装置宛てかを識別するデータを含ませる。これによ
り、いくつかの端末装置が無線基地局3からの無線信号
を受信できる場合に、この情報Iの中に無線中継装置宛
てか端末装置宛てかを識別するデータを含ませてあるの
で、端末装置はこの情報Iを受信して無線中継装置宛て
の情報フレームであるとわかったときは受信動作を中止
すればよく電力消費を抑えることができる。
【0143】情報Iを送信後、無線中継装置7−1のア
ドレスRA1を送信し、続いて、各端末装置6−1-1〜6
−1-nのアドレスA1-1、A1-2、…、A1-nを送信する。
続いて、アドレスA1-1の端末装置6−1-1宛ての情報D
1-1と、A1-1とD1-1から作られる誤り制御符号F1-1を
送信し、アドレスA1-2の端末装置6−1-2宛ての情報D
1-2と誤り制御符号F1-2を送信し、これをアドレスA1-
nの端末装置6−1-n宛ての情報D1-nと誤り制御符号F1
-nまで送信する。そして、最後に情報フレームで情報を
伝送する端末装置数を含む情報Iから誤り制御符号F1-
nまでの全体の誤り制御符号FRA1を送信する。
【0144】前記無線中継装置7−1では、受信した情
報フレームの全体の誤り制御符号FRA1により伝送誤
りが起こったかを判断することができ、伝送誤りがあっ
た場合は無線基地局3に対して再送要求を送信する。ま
た、伝送誤りが無い場合は情報フレーム内で情報を伝送
する端末装置数を含む情報Iの中に含まれる無線中継装
置宛ての識別データを端末装置宛てに変更し、無線中継
装置7−1のアドレスRA1と情報フレーム全体の誤り制
御符号FR1を抜き取る。このように、端末装置宛ての
情報フレームを簡単に作ることができるため、無線中継
装置の処理負荷が大きくならない。
【0145】前記各端末装置は、第1の実施の形態ある
いは第2の実施の形態において説明した手順で受信を行
う。ここで、端末管理装置1からすべての端末装置に対
して情報を伝送する手順の説明をする。端末管理装置1
は予め無線基地局3から各無線中継装置7−1〜7−jを
介して各端末装置と通信を行う経路を記憶しておく。
【0146】先ず、端末管理装置1は無線中継装置7−
1と通信を行う端末装置6−1-1〜6−1-nに対して情報
を伝送する。無線中継装置7−1と通信を行う端末装置
はn台ある。無線中継装置7−1から送信する1つの情
報フレームで情報を伝送する端末装置数は端末装置の受
信手順に応じて第1の実施の形態に示した方法または第
2の実施の形態に示した方法を用いて決めればよい。1
つの情報フレームで情報を伝送する端末装置数をm
する。端末管理装置1から無線基地局3にアドレスA1-
1からA1-mまでの端末装置宛ての情報を伝送する。無
線基地局3は、アドレスA1-1からA1-mまでの端末装
置宛ての情報を図21の情報フレーム構成を使用して無
線中継装置7−1に送信する。
【0147】無線中継装置7−1はアドレスA1-1からA
1-mまでの端末装置に宛てて図4の(b)に示す情報フレ
ーム構成で送信する。以後、1つの情報フレームで情報
を伝送する端末装置数をmとして、無線中継装置7−
1から情報を伝送する複数の端末装置宛てに送信し、n
/mの余りの台数の端末装置宛ての情報を1つの情報
フレームとして送信する。同様に、無線中継装置7−2
から送信する1つの情報フレームで情報を伝送する端末
装置数mを決定し、m台ごとに情報フレームを送信
する。
【0148】無線中継装置7−jと通信を行う端末装置
のアドレスAj-1からAj-qのq台の端末装置に対して1
つの情報フレームで情報を伝送する端末装置をmとし
て情報を伝送する。すなわち、端末管理装置1から無線
基地局3にアドレスAj-1からAj-mまでの端末装置宛
ての情報を伝送する。無線基地局3は、アドレスAj-1
からAj-mまでの端末装置宛ての情報を図21の情報
フレーム構成を使用して無線中継装置7−jに送信す
る。無線中継装置7−jは、アドレスAj-1からAj-m
までの端末装置に宛てて図4の(b)に示す情報フレーム
で送信する。以後、1つの情報フレームで情報を伝送す
る端末装置数をmとして、無線中継装置7−jから情
報を伝送する複数の端末装置宛てに送信し、q/m
余りの台数の端末装置宛ての情報を1つの情報フレーム
として送信する。
【0149】このように、端末管理装置1において無線
中継装置と通信を行う端末装置の台数から1つの情報フ
レームで情報を伝送する端末装置数を決定し、端末管理
装置1から無線基地局3と各無線中継装置を経由して複
数の端末装置に情報を伝送することができる。
【0150】なお、ここでは端末管理装置1において1
つの情報フレームで情報を伝送する端末装置数を決定し
情報フレームを管理する場合について述べたが必ずしも
これに限定するものではなく、端末管理装置1に代えて
無線基地局3において情報フレームで情報を伝送する端
末装置数を決定して情報フレームを作成してもよい。
【0151】(第8の実施の形態)この実施の形態も無
線通信システムの全体構成及び無線中継装置の構成は前
述した第7の実施の形態と同一である。この実施の形態
は、無線中継装置を介して複数の端末装置に伝送された
情報に対して、各端末装置が応答情報を送信し、無線中
継装置は受信した各端末装置からの応答情報をまとめて
無線基地局3に伝送するシステムについて述べる。
【0152】この実施の形態における無線基地局3から
無線中継装置7−1へ伝送する情報フレームの構成を図
22に示す。先ず、ビット同期とフレーム同期と送信元
アドレスを含むヘッダーHを送信する。そして、無線中
継装置7−1のアドレスRA1を送信し、続いて、各端末
装置6−1-1〜6−1-nのアドレスA1-1,A1-2,…,A
1-nを送信し、アドレス部の最後にアドレス部終了情報
AFを送信する。続いて、アドレスA1-1の端末装置6
−1-1宛ての情報D1-1とアドレスA1-1と情報D1-1から
作られる誤り制御符号F1-1を送信し、アドレスA1-2の
端末装置6−1-2宛ての情報D1-2とアドレスA1-2と情
報D1-2から作られる誤り制御符号F1-2を送信し、これ
をアドレスA1-nの端末装置6−1-n宛ての情報D1-nと
アドレスA1-nと情報D1-nから作られる誤り制御符号F
1-nまで送信する。そして、最後に無線中継装置7−1の
アドレスRA1から誤り制御符号F1-nまでの全体の誤り
制御符号FRA1を送信する。
【0153】前記無線中継装置7−1は受信した情報フ
レームの全体の誤り制御符号FRA1により伝送誤りが
起こったかを判断することができ、伝送誤りが合った場
合は無線基地局3に対して再送要求を送信する。また、
伝送誤りがない場合は、受信した情報フレームの中か
ら、無線中継装置7−1のアドレスRA1と全体の誤り制
御符号FRA1を抜き取る。
【0154】そして、無線中継装置7−1はアドレスR
A1と全体の誤り制御符号FRA1を抜き取った情報フレ
ームを各端末装置6−1-1〜6−1-nに送信する。この時
の情報フレームは前述した第3の実施の形態における図
10に示す情報フレームと同じ構成である。従って、各
端末装置6−1-1〜6−1-nの動作も第3の実施の形態と
同じ動作を行えばよい。
【0155】このように、無線中継装置7−1において
各端末装置6−1-1〜6−1-n宛ての情報フレームを簡単
に作ることができるので無線中継装置の処理負荷が大き
くならない。
【0156】前記端末管理装置1から全ての端末装置に
対して情報を伝送する場合、端末管理装置1は、無線基
地局3から各無線中継装置7−1〜7−jを介して各端末
装置6−1-1〜6−1-n、…6−j-1〜6−j-qと通信を行
う経路を予め記憶する。
【0157】そして、先ず、無線基地局3から無線中継
装置7−1に対してこの無線中継装置7−1と通信を行う
各端末装置6−1-1〜6−1-n宛ての情報フレームを伝送
する。無線中継装置7−1は無線基地局3から受信した
情報フレームを各端末装置6−1-1〜6−1-n宛ての情報
フレームに変更してからその端末装置に送信する。この
とき無線中継装置7−1から送信する端末装置数が多い
場合は、複数の情報フレームを用いて無線基地局3から
無線中継装置7−1に送信すればよい。
【0158】同様に、無線基地局3から無線中継装置7
−2に対してこの無線中継装置7−2と通信を行う端末装
置宛ての情報フレームを伝送する。無線中継装置7−2
は無線基地局3から受信した情報フレームを各端末装置
宛ての情報フレームに変更してからその端末装置に送信
する。
【0159】同様に、無線基地局3から無線中継装置7
−jに対してこの無線中継装置7−jと通信を行う各端末
装置6−j-1〜6−j-q宛ての情報フレームを伝送する。
無線中継装置7−jは無線基地局3から受信した情報フ
レームを各端末装置6−j-1〜6−j-q宛ての情報フレー
ムに変更してからその端末装置に送信する。
【0160】このようにして、端末管理装置1から無線
基地局3と各無線中継装置7−1〜7−jを経由して各端
末装置6−1-1〜6−1-n、…6−j-1〜6−j-qに情報が
伝送される。
【0161】次に、無線中継装置から複数の端末装置に
伝送された情報に対して、各端末装置が応答情報を送信
し、この応答情報を無線中継装置を介して無線基地局3
に伝送する場合について述べる。
【0162】無線基地局3から無線中継装置7−1を経
由してアドレスA1-1〜A1-nまでの端末装置6−1-1〜
6−1-n宛てに1つの情報フレームで情報を伝送する。
これに対して、情報を受信した各端末装置6−1-1〜6
−1-nは図23に示すタイミングで応答情報フレームを
無線中継装置7−1に送信する。
【0163】すなわち、端末装置6−1-1は、ビット同
期とフレーム同期を含むヘッダーRHに続いて自局アド
レスA1-1を送信し、続いて応答情報R1-1を送信し、最
後にこのフレームの誤り制御符号RF1-1を送信する。
無線中継装置7−1はアドレスA1-1の端末装置6−1-1
から応答情報フレームを受信すると、誤り制御符号RF
1-1により伝送誤りの有無を判断する。
【0164】また、端末装置6−1-2は、端末装置6−1
-1と同様に、ビット同期とフレーム同期を含むヘッダー
RHと自局アドレスA1-2と応答情報R1-2と誤り制御符
号RF1-2を送信する。無線中継装置7−1はアドレスA
1-2の端末装置6−1-2から応答情報フレームを受信する
と、誤り制御符号RF1-2により伝送誤りの有無を判断
する。
【0165】同様に、端末装置6−1-nも、ビット同期
とフレーム同期を含むヘッダーRHと自局アドレスA1-
nと応答情報R1-nと誤り制御符号RF1-nを送信する。
無線中継装置7−1はアドレスA1-nの端末装置6−1-n
から応答情報フレームを受信すると、誤り制御符号RF
1-nにより伝送誤りの有無を判断する。
【0166】無線中継装置7−1は、n台の端末装置6
−1-1〜6−1-nからの応答情報フレームを受信し、各端
末装置に対して正常な伝送ができたと判断すると、無線
基地局3宛ての応答情報を作成する。
【0167】無線基地局3宛ての送信フレームは、ビッ
ト同期とフレーム同期と送信元アドレスを含むヘッダー
Hに続いて無線基地局3のアドレスBAを送信する。そ
の後、受信した端末装置のアドレスA1-1と応答情報R1
-1を送信し、受信した端末装置のアドレスA1-2と応答
情報R1-2を送信し、これを受信した端末装置のアドレ
スA1-nと応答情報R1-nまで送信する。そして、最後に
このフレーム全体の誤り制御符号FRA1を送信する。
【0168】無線基地局3は無線中継装置7−1から送
信されたフレームを受信し、誤り制御符号FRA1によ
り伝送の誤りの確認を行う。無線中継装置7−2〜7−j
と通信を行う端末装置の無線基地局3と複数の端末装置
間の通信についても無線中継装置が同様の処理を行うこ
とによって端末装置から無線基地局3へ応答情報を送る
ことができる。
【0169】このように、無線基地局3と端末装置の間
に無線中継装置を配置することにより無線基地局3と端
末装置間の距離を長くすることができ、無線基地局3に
おいて端末装置に伝送した情報が正しく伝送できたかを
知ることができる。
【0170】(第9の実施の形態)この実施の形態も前
述した第8の実施の形態と同様、無線中継装置を介して
複数の端末装置に伝送された情報に対して、各端末装置
が応答情報を送信し、無線中継装置は受信した各端末装
置からの応答情報をまとめて無線基地局3に伝送するシ
ステムについて述べる。
【0171】無線基地局3から無線中継装置7−1を経
由して、アドレスA1-1からA1-nまでの端末装置6−1-
1〜6−1-n宛てに1つの情報フレーム内で情報を伝送す
る端末装置数をnとして送信する。これに対して各端末
装置は応答情報を無線中継装置7−1に送信する。この
ときの各端末装置からの送信情報と無線中継装置7−1
の受信と無線中継装置7−1からの無線基地局3への送
信情報を図24に示す。
【0172】図24に示すように、アドレスA1-1の端
末装置6−1-1は無線中継装置7−1に対して応答情報フ
レームとして、ビット同期とフレーム同期を含むヘッダ
ーRHに続き、自局アドレスA1-1、応答情報R1-1及び
このフレームの誤り制御符号RF1-1を順次送信する。
無線中継装置7−1は、アドレスA1-1の端末装置6−1-
1からの応答情報フレームを受信すると、誤り制御符号
RF1-1により伝送誤りの有無を判断する。
【0173】続いて、アドレスA1-2の端末装置6−1-2
は、アドレスA1-1の端末装置6−1-1と同様にヘッダー
RHと自局アドレスA1-2と応答情報R1-2と誤り制御符
号RF1-2を送信する。無線中継装置7−1は、アドレス
A1-2の端末装置6−1-2からの応答情報フレームを受信
すると、誤り制御符号RF1-2により伝送誤りの有無を
判断する。
【0174】同様に、アドレスA1-nの端末装置6−1-n
も、ヘッダーRHと自局アドレスA1-nと応答情報R1-n
と誤り制御符号RF1-nを送信する。無線中継装置7−1
は、アドレスA1-nの端末装置6−1-nからの応答情報フ
レームを受信すると、誤り制御符号RF1-nにより伝送
誤りの有無を判断する。
【0175】無線中継装置7−1は、n台の端末装置6
−1-1〜6−1-nからの応答情報フレームを受信し、各端
末装置に対して正常な伝送ができたと判断すると、無線
基地局3宛ての応答情報を作成する。無線基地局3宛て
の送信フレームはビット同期とフレーム同期と送信元ア
ドレスを含むヘッダーHに続き、フレーム情報を含む情
報RIを送信し、無線基地局アドレスBAを送信する。
その後、受信した端末装置6−1-1のアドレスA1-1と応
答情報R1-1を送信し、続いて、受信した端末装置6−1
-2のアドレスA1-2と応答情報R1-2を送信し、こうして
受信した端末装置6−1-nのアドレスA1-nと応答情報R
1-nまでを送信する。そして最後に、このフレーム全体
の誤り制御符号FRA1を送信して無線中継装置7−1は
送信終了となる。
【0176】無線基地局3は、無線中継装置7−1から
送信されたフレームを受信し誤り制御符号FRA1によ
り伝送誤りを確認する。無線中継装置7−2、…、7−j
と通信を行う端末装置と無線基地局3との通信について
も無線中継装置が同様の処理をすることによって端末装
置から無線基地局3へ応答情報を送ることができる。
【0177】次に図25により端末装置の応答情報の一
部が無線中継装置7−1で受信できない場合について述
べる。この場合も端末装置から無線中継装置7−1に送
信される応答情報フレームARFはヘッダーRHと自局
アドレスAと応答情報Rと誤り制御符号RFとで構成さ
れている。また、無線中継装置7−1から無線基地局3
に送信される送信フレームにおける端末装置のアドレス
Aと応答情報Rを応答情報ARとしてまとめて示した。
【0178】アドレスA1-1の端末装置6−1-1が応答情
報ARF1-1を送信すると、無線中継装置7−1がこの応
答情報を受信する。続いて、アドレスA1-2の端末装置
6−1-2が応答情報ARF1-2を送信すると、無線中継装
置7−1がこの応答情報を受信する。続いて、アドレス
A1-3の端末装置6−1-3が応答情報ARF1-3を送信す
るが、無線中継装置7−1ではこの応答情報を受信でき
ない。
【0179】続いて、アドレスA1-4の端末装置6−1-4
が応答情報ARF1-4を送信すると、無線中継装置7−1
がこの応答情報を受信する。続いて、アドレスA1-5の
端末装置6−1-5が応答情報ARF1-5を送信すると、無
線中継装置7−1がこの応答情報を受信する。
【0180】無線中継装置7−1は無線基地局3に対し
てヘッダーHとフレーム情報を含む情報RIと無線基地
局アドレスBAを送信する。その後、各端末装置からの
応答情報AR1-1、AR1-2、AR1-4、AR1-5を送信
し、最後にこの応答情報フレーム全体の誤り制御符号F
RA1を送信する。
【0181】このように、無線中継装置において端末装
置からの応答情報を受信できない場合は、その端末装置
からの応答情報を送る予定の時間をつめた応答情報フレ
ームを無線基地局3に送信することになる。
【0182】無線基地局3は無線中継装置7−1に送信
した情報フレームと無線中継装置7−1から受信した応
答情報フレーム内のアドレスを比較することにより、ど
の端末装置への情報伝送ができなかったかを知ることが
できる。
【0183】なお、無線中継装置が端末装置からの応答
情報で伝送誤りが有ることを判断したり、応答情報の受
信ができなったりした場合において、無線中継装置がそ
の端末装置に対して情報フレームの再送を行い、無線中
継装置と端末装置の間で正常に情報伝送ができた後にす
べての応答情報をまとめて応答情報フレームとして無線
基地局3へ伝送してもよい。
【0184】また、無線中継装置から無線基地局3に応
答情報フレームを送信する際に、応答情報フレームの中
に無線中継装置から無線基地局3に対しての情報を含ま
せてもよい。
【0185】このように、無線中継装置は複数の端末装
置からの応答情報をまとめて無線基地局3へ送信できる
ため、無線中継装置から無線基地局3に対して効率のよ
い伝送を行うことができる。
【0186】
【発明の効果】以上詳述したように、各請求項記載の発
明によれば、1つの情報フレームで複数の端末装置宛て
の情報を伝送するとき、情報フレームの長さを可変にす
ることができる無線通信システムを提供できる。また、
請求項2記載の発明によれば、さらに、端末装置の消費
電力を抑えることができる無線通信システムを提供でき
る。
【0187】また、請求項4記載の発明によれば、さら
に、複数の端末装置における受信時の消費電力のばらつ
きを少なくできる無線通信システムを提供できる。ま
た、請求項5記載の発明によれば、さらに、無線基地局
から複数の端末装置宛てに1つの情報フレームで情報を
伝送した後、各端末装置は無線基地局に応答情報を効率
よく伝送し、無線基地局において各端末装置が情報フレ
ームを正しく受信できたかを確認することができる無線
通信システムを提供できる。
【0188】さらに、請求項6及び7記載の発明によれ
ば、さらに、無線基地局と端末装置との通信距離を長く
でき、無線基地局から複数の端末装置宛てに情報を効率
よく伝送できる無線通信システムを提供できる。さらに
また、請求項8記載の発明によれば、さらに、無線基地
局から複数の端末装置宛てに無線中継装置を介して1つ
の情報フレームで情報を伝送した後、各端末装置は無線
中継装置を介して無線基地局に応答情報を効率よく伝送
できる無線通信システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態における無線通信
システムの全体構成を示す図。
【図2】 同実施の形態における無線基地局の構成を示
すブロック図。
【図3】 同実施の形態における端末装置の構成を示す
ブロック図。
【図4】 同実施の形態において無線基地局から各端末
装置に送信する情報フレームの作成とその構成を説明す
るための図。
【図5】 同実施の形態において無線基地局から各端末
装置に伝送される情報フレームとそのときの各端末装置
における無線受信部の電源オン、オフタイミングを示す
図。
【図6】 同実施の形態における端末装置の受信処理を
示す流れ図。
【図7】 同実施の形態における1つの情報フレームに
含ませる端末装置宛ての情報数と端末装置の受信時間の
関係を示すグラフ。
【図8】 本発明の第2の実施の形態において無線基地
局から各端末装置に伝送される情報フレームとそのとき
の各端末装置における無線受信部の電源オン、オフタイ
ミングを示す図。
【図9】 同実施の形態における端末装置の受信処理を
示す流れ図。
【図10】 本発明の第3の実施の形態において無線基
地局から各端末装置に伝送される情報フレームとそのと
きの各端末装置における無線受信部の電源オン、オフタ
イミングを示す図。
【図11】 同実施の形態における端末装置の受信処理
を示す流れ図。
【図12】 同実施の形態において無線基地局から端末
装置に伝送する情報フレームと端末装置における無線受
信部と無線送信部の電源オン、オフタイミングを示す
図。
【図13】 同実施の形態において応答情報を送信する
ときの端末装置の処理を示す流れ図。
【図14】 本発明の第4の実施の形態において使用す
る情報フレームの構成を示す図。
【図15】 本発明の第5の実施の形態において無線基
地局から端末装置に伝送する情報フレームと端末装置に
おける無線受信部と無線送信部の電源オン、オフタイミ
ングを示す図。
【図16】 同実施の形態において応答情報を送信する
ときの端末装置の処理を示す流れ図。
【図17】 本発明の第6の実施の形態において無線基
地局から端末装置に伝送する情報フレームと端末装置に
おける無線受信部と無線送信部の電源オン、オフタイミ
ングを示す図。
【図18】 同実施の形態において応答情報を送信する
ときの端末装置の処理を示す流れ図。
【図19】 本発明の第7の実施の形態における無線通
信システムの全体構成を示す図。
【図20】 同実施の形態における無線中継装置の構成
を示すブロック図。
【図21】 同実施の形態において無線基地局から無線
中継装置へ伝送する情報フレームの構成を示す図。
【図22】 本発明の第8の実施の形態において無線基
地局から無線中継装置へ伝送する情報フレームの構成を
示す図。
【図23】 同実施の形態における端末装置からの応答
情報フレームと無線中継装置から無線基地局へ送信する
情報フレームの構成を示す図。
【図24】 本発明の第9の実施の形態における端末装
置からの応答情報フレームと無線中継装置から無線基地
局へ送信する情報フレームの構成を示す図。
【図25】 同実施の形態において端末装置からの応答
情報フレームとこの応答情報の一部が無線中継装置で受
信できなかった場合の無線中継装置から無線基地局へ送
信する情報フレームの構成を示す図。
【符号の説明】
3…無線基地局 6−1〜6−n…端末装置 22…無線送信部 24…無線受信部 27…制御部 28…電池 29,30…スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K028 AA01 BB04 CC02 CC06 KK01 LL13 MM04 MM08 MM12 NN01 NN31 RR04 SS24 5K067 AA13 AA43 BB02 BB21 DD17 DD25 EE02 EE06 EE10 HH11 HH22 5K072 AA14 AA20 BB02 BB27 CC02 CC32 DD16 DD17 EE24 FF08 FF12 FF24 GG27

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線基地局と複数の端末装置との間で1
    つの情報フレームを用いて選択的に無線通信を行う無線
    通信システムにおいて、 前記無線基地局から送信する情報フレームを、フレーム
    の開始を知らせる同期信号と送信先の端末装置数の情報
    と端末装置を識別する識別情報を送信先の端末装置毎に
    並べたアドレス部と端末装置宛ての情報を前記アドレス
    部の各識別情報の並び順に従って並べた情報部とを順番
    に並べて形成し、 送信先の端末装置は、同期信号を受信すると受信動作を
    情報フレームに同期させ、端末装置数の情報とアドレス
    部における自局識別情報の順番から情報部における自局
    宛ての情報が送信されてくるタイミングを判断し、この
    タイミングで自局宛ての情報を受信した後受信動作を終
    了することを特徴とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】 送信先の端末装置は、アドレス部に自局
    識別情報があることを確認すると、一旦受信動作を終了
    し、その後情報部における自局宛ての情報が送信されて
    くるタイミングで受信動作を再開することを特徴とする
    請求項1記載の無線通信システム。
  3. 【請求項3】 無線基地局と複数の端末装置との間で1
    つの情報フレームを用いて選択的に無線通信を行う無線
    通信システムにおいて、 前記無線基地局から送信する情報フレームを、フレーム
    の開始を知らせる同期信号と端末装置を識別する識別情
    報を送信先の端末装置毎に並べたアドレス部とこのアド
    レス部の終了を知らせる情報と端末装置宛ての情報を前
    記アドレス部の各識別情報の並び順に従って並べた情報
    部とを順番に並べて形成し、 送信先の端末装置は、同期信号を受信すると受信動作を
    情報フレームに同期させ、アドレス部における自局識別
    情報の順番とアドレス部の終了を知らせる情報とから情
    報部における自局宛ての情報が送信されてくるタイミン
    グを判断し、このタイミングで自局宛ての情報を受信し
    た後受信動作を終了することを特徴とする無線通信シス
    テム。
  4. 【請求項4】 無線基地局から複数の端末装置に情報フ
    レームを繰り返し送信するときには、情報フレームを送
    信する毎にこの情報フレーム内のアドレス部の各端末装
    置の識別情報の順番を入れ替えるとともに、情報部の各
    端末装置宛ての情報を入れ替えた識別情報の順番に従っ
    て並べ替えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    か1記載の無線通信システム。
  5. 【請求項5】 無線基地局は、端末装置宛ての情報とし
    て誤り制御符号を含む情報を送信し、送信先の端末装置
    は、受信した誤り制御符号から伝送の誤りの判断を行っ
    てこの判断に対応した内容を含む応答情報を作成し、こ
    の応答信号を自局宛ての情報の受信を終了してから所定
    時間経過後にその自局宛ての情報を受信した時間よりも
    短い時間で送信することを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれか1記載の無線通信システム。
  6. 【請求項6】 無線基地局と複数の端末装置が無線中継
    装置を介して、1つの情報フレームを用いて選択的に無
    線通信を行う無線通信システムにおいて、 前記無線基地局から送信する情報フレームを、フレーム
    の開始を知らせる同期信号と前記無線中継装置の識別情
    報と送信先の端末装置数の情報と端末装置を識別する識
    別情報を送信先の端末装置毎に並べたアドレス部と端末
    装置宛ての情報を前記アドレス部の各識別情報の並び順
    に従って並べた情報部と前記同期信号の後からこの情報
    フレームの最後までの全体の誤り制御符号とを順番に並
    べて形成し、 前記無線中継装置は、前記無線基地局から送信される情
    報フレームを受信すると、全体の誤り制御符号から伝送
    の誤り判断を行い、伝送の誤りが無いと判断したときに
    は前記無線基地局から受信した情報フレームの中から無
    線中継装置の識別情報と全体の誤り符号を除いた新たな
    情報フレームを送信先の端末装置に送信し、 送信先の端末装置は、同期信号を受信すると受信動作を
    情報フレームに同期させ、端末装置数の情報とアドレス
    部における自局識別情報の順番から情報部における自局
    宛ての情報が送信されてくるタイミングを判断し、この
    タイミングで自局宛ての情報を受信した後受信動作を終
    了することを特徴とする無線通信システム。
  7. 【請求項7】 無線基地局と複数の端末装置が無線中継
    装置を介して、1つの情報フレームを用いて選択的に無
    線通信を行う無線通信システムにおいて、 前記無線基地局から送信する情報フレームを、フレーム
    の開始を知らせる同期信号と前記無線中継装置の識別情
    報と端末装置を識別する識別情報を送信先の端末装置毎
    に並べたアドレス部とこのアドレス部の終了を知らせる
    情報と端末装置宛ての情報を前記アドレス部の各識別情
    報の並び順に従って並べた情報部と前記同期信号の後か
    らこの情報フレームの最後までの全体の誤り制御符号と
    を順番に並べて形成し、 前記無線中継装置は、前記無線基地局から送信される情
    報フレームを受信すると、全体の誤り制御符号から伝送
    の誤り判断を行い、伝送の誤りが無いと判断したときに
    は前記無線基地局から受信した情報フレームの中から無
    線中継装置の識別情報と全体の誤り符号を除いた新たな
    情報フレームを送信先の端末装置に送信し、 送信先の端末装置は、同期信号を受信すると受信動作を
    情報フレームに同期させ、アドレス部における自局識別
    情報の順番とアドレス部の終了を知らせる情報とから情
    報部における自局宛ての情報が送信されてくるタイミン
    グを判断し、このタイミングで自局宛ての情報を受信し
    た後受信動作を終了することを特徴とする無線通信シス
    テム。
  8. 【請求項8】 送信先の端末装置は、情報フレームの受
    信後、無線中継装置に宛てて応答情報を送信し、前記無
    線中継装置は、各端末装置からの応答情報の受信を終了
    すると、無線基地局に対して、情報フレームの開始を知
    らせる同期信号と前記各端末装置から受信した応答信号
    を配置した応答部と前記同期信号の後からこの情報フレ
    ームの最後までの全体の誤り制御符号とからなる情報フ
    レームを送信することを特徴とする請求項6又は7記載
    の無線通信システム。
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