JP2001325208A - データ処理装置及びデータ処理方法 - Google Patents

データ処理装置及びデータ処理方法

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JP2001325208A
JP2001325208A JP2000140952A JP2000140952A JP2001325208A JP 2001325208 A JP2001325208 A JP 2001325208A JP 2000140952 A JP2000140952 A JP 2000140952A JP 2000140952 A JP2000140952 A JP 2000140952A JP 2001325208 A JP2001325208 A JP 2001325208A
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interrupt
bus
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JP2000140952A
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Masami Suzuki
昌巳 鈴木
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Original Assignee
Sony Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 割り込み要求の処理を高速化、且つ低消費電
力化する。 【解決手段】 キュースレーブ部201,202,2
3,204は、複数の割り込み要求の要因に対応したキ
ューIDを、キューバス1のn本の信号線にてnビット
のバイナリ形式として表現して、時分割により順次、ペ
リフェラルチップからCPU(キューマスタ部10)に
送信する。例えば、キューバス1が5本の信号線によっ
て構成されており、これにより、キューIDは、5ビッ
トのバイナリ形式の情報として表現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データを処理する
データ処理装置及びデータ処理方法に関し、詳しくは、
割り込み要求を処理するためのデータ処理装置及びデー
タ処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、コンピュータシステム等の電子機
器のシステムでは、複数のチップから構成されており、
各部分が各割り当てられた機能を実行して、電子機器の
システムとしての所望の目的を達成している。例えば、
電子機器のシステムでは、中央処理ユニット(CPU)
を構成するCPUチップや各種の周辺(Peripheral)機
能を実現するためのペリフェラル(Peripheral)チップ
等から構成されている。
【0003】CPUチップは、機器全体の機能を集約し
て、所望の処理を実現するものであって、ペリフェラル
チップは、例えば、より具体化された機能を実現するた
めのものである。例えば、ペリフェラルチップは、CP
Uチップに対して割り込み要求(Interrupt Request)
を出して、CPUチップによる共有資源或いは供給資産
を利用して所望の処理の実現を図っている。共有資産或
いは共有資源としては、主メモリ、入力及び出力チャン
ネルなどが挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、割り込み要
求を発生させる手法として、多くの提案がなされている
が種々の問題がある。
【0005】MIPS社が提案する割り込み要求では、
割り込み処理ソフトウエアの中でその割り込み要求の要
因分析をしているので、要因が増えるにつれてソフトウ
ェアによる要因分析の負担(Overhead)が大きくなる。
例えば、これにより、割り込み要求に関しての処理時間
がかってしまう。
【0006】また、モトローラ社(Motorola社)が提案
する割り込み要求の一例としては、割り込み要求の要因
毎に信号線を持つが、要因が増えるにつれて配線の負担
(Overhead)が大きくなる。これでは、割り込み要求に
関した処理のための設備が複雑化してしまい、また、そ
れに伴い消費電力も多くなってしまう。
【0007】また、「ゼロ潜状性ループアービトレーシ
ョンの方法及び装置」(特公平6-231075号公報、以下、
先行文献1という。)といった技術も開示されている。
ここでは、HDD(ハードディスクドライブ)などの複
数のデバイス(例えば、storage等)をループでコンピ
ュータにつないで、時間分割(Multiplex)で割り込み
要求の調停(Arbitration)をするタイム・ループ・ア
ービットレーション(Timed Loop Arbitration)が提案
されている。
【0008】この先行文献1の提案する調停方法は、デ
バイス毎に実際にCPUに対して通信する時間を確保す
ることを開示している。しかし、この技術では、各デバ
イス毎に時間がある程度必要になるため、転送準備完了
から実際に転送できるまでの潜状性(Latency)が長く
なる。
【0009】また、「分割トランザクション・スヌーピ
ング・バス及び調停方法」(特表平11-501141号公報、
以下、先行文献2という。)といった技術も開示されて
いる。この先行文献2が開示する技術は、前回選択され
たキューソース(Queue Source)の優先順位を最下位ま
で落とすというものである。しかし、この技術では、上
述したように、要因分析の負担や配線の負担の低減を解
決することを目的としていない。
【0010】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みてな
されたものであり、割り込み要求の処理を高速化、且つ
低消費電力化するデータ処理装置及びデータ処理方法を
提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るデータ処理
装置は、上述の課題を解決するために、n本の信号線に
よって構成された割り込み要求用の割り込み要求用信号
バスと、複数の割り込み要求の要因に対応した割り込み
キューIDを、割り込み要求用信号バスのn本の信号線
にてnビットのバイナリ形式として表現して、時分割に
より順次、主制御手段に送信するバス制御手段とを備え
ている。
【0012】このような構成を備えたデータ処理装置
は、複数の割り込み要求の要因に対応した割り込みキュ
ーIDを、割り込み要求用信号バスのn本の信号線にて
nビットのバイナリ形式として表現して、時分割により
順次、主制御手段にバス制御手段により送信する。
【0013】このデータ処理装置は、割り込み要因をn
ビットの割り込みキューIDとして、n本の各信号線に
て表現して、時分割により順次、主制御手段に送信する
ことにより、割り込み要求用信号バスを構成する信号線
の数を極少としてもなお、高速に主制御手段に割り込み
要求及びその要因を送ることができる。
【0014】また、本発明に係るデータ処理方法は、上
述の課題を解決するために、複数の割り込み要求の要因
に対応した割り込みキューIDを、割り込み要求用信号
バスのn本の信号線にてnビットのバイナリ形式として
表現して、時分割により順次、主制御手段に送信する。
【0015】このデータ処理方法は、割り込み要因をn
ビットの割り込みキューIDとして、n本の各信号線に
て表現して、時分割により順次、主制御手段に送信する
ことにより、割り込み要求用信号バスを構成する信号線
の数を極少としてもなお、高速に主制御手段に割り込み
要求及びその要因を送ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳しく説明する。この実施の形態は、電
子機器等のコンピュータシステムであって、図1に示す
ように、キュー処理により割り込み要求をする部分とし
て、キューマスタ部(或いは、マスタチップ(Master C
hip))10と、複数のキュースレーブ部(或いは、ス
レーブチップ(Slave Chip))201,202,203
204とを備えている。
【0017】このコンピュータシステムにおいて、キュ
ーマスタ部10とキュースレーブ部201,202,20
3,204とは、キューバス1、外部バス制御信号線(バ
ス)2及び外部バス(A−D Mux Bus)3によって接続
されている。
【0018】ここで、コンピュータシステムは、共有資
源や共有資産を制御する主制御手段であるCPU(中央
処理ユニット、或いはCPUチップ)と、各種の周辺
(Peripheral)機能を実現するものであって、CPUに
割り込み要求を出し、CPUを介して共有資源や共有資
産を制御する周辺制御手段であるペリフェラルチップ
(Peripheral Chip)を備えて構成されており、各部分
が各割り当てられた機能を実行して、コンピュータシス
テムとしての所望の目的が達成される。
【0019】一般的には、CPUは、コンピュータシス
テム全体の機能を集約して、所望の処理を実現するもの
であって、ペリフェラルチップは、例えば、より具体化
された機能(周辺機能)を実現するためのものである。
そして、通常、ペリフェラルチップは、CPUに対して
割り込み要求(Interrupt Request)を出して、CPU
による共有資源或いは供給資産を利用して所望の処理の
実現を図っている。共有資産或いは共有資源としては、
主メモリ、入力及び出力チャンネルなどが挙げられる。
【0020】このようなコンピュータシステムにおい
て、上述したキュースレーブ部201,202,203
204は、上述の各ペリフェラルチップ側に備えられ、
当該ペリフェラルチップからの割り込み要求をキューバ
ス1を介してCPUに送る部分として機能する。また、
キューマスタ部10は、上述のCPU側に備えられ、各
キュースレーブ部201,202,203,204からの割
り込み要求を処理する部分として機能する。そして、キ
ューバス1は、n本の信号線によって構成された割り込
み要求用の割り込み要求用信号バスである。例えば、本
実施の形態では、キューバス1は5本の信号線によって
構成されている。
【0021】具体的には、キュースレーブ部201,2
2,203,204は、複数の割り込み要求の要因に対
応した割り込みキューID(以下、単にキューIDとい
う。)を、キューバス1のn本の信号線にてnビットの
バイナリ形式として表現して、時分割により順次、ペリ
フェラルチップからCPUに送信するバス制御手段とし
ての機能を有する。例えば、本実施の形態では、キュー
バス1が5本の信号線によって構成されており、これに
より、キューIDは、5ビットのバイナリ形式の情報と
して表現される。
【0022】また、キューマスタ部10は、上述のよう
にキューバス1を介してキュースレーブ部201,2
2,203,204から送られてくるキューID(割り
込み要因)を、CPUに送る。CPUでは、割り込み要
因に応じてその内容を実行する。
【0023】そして、キューマスタ部10は、キューI
Dを受けてCPUが割り込み処理を実行した旨の情報を
報告する割り込み要求実行報告手段としての機能を備え
ている。具体的には、割り込み要求実行報告手段として
の機能により、キューマスタ部10は、割り込み処理を
実行した旨の情報としてキューIDを用い、当該キュー
IDを、キューバス1のn本の信号線にてnビットのバ
イナリ形式として表現してキューバス1上に送出する。
送出のタイミングについては、キュースレーブ部2
1,202,203,204が一群の割り込みキューID
をペリフェラルチップ(キュースレーブ部201,2
2,203,204)からCPU(キューマスタ部1
0)に送信した後である。
【0024】キューバス1に送出されたキューIDに基
づいて、キュースレーブ部201,202,203,204
のうち該当するキュースレーブ部では、キューIDに対
応される割り込み要求を無効にするための処理をする。
【0025】コンピュータシステムは、このような構成
部分により、CPUとペリフェラルチップとの間で、キ
ュー処理による割り込み要求等を実現している。次に、
図1に示す構成についてさらに詳細に説明する。
【0026】キュースレーブ部201,202,203
204は、キュー処理により、割り込み要求及びその要
因(すなわち、キュー(Queue )/割り込み要因(Inte
rrupt)の情報、或いは、その要因の情報が含まれた割
り込み要求)をキューバス1によってキューマスタ部1
0に送る。具体的には、各キュースレーブ部201,2
2,203,204は、キュー処理により、各ペリフェ
ラルチップ内のブロックからの割り込み要求及びその要
因をnビットのバイナリーエンコード(Binary Encod
e)をして送っている。例えば、割り込み要求及びその
要因と、nビットのバイナリエンコードされた情報(キ
ューID)とが対応付けがなされているテーブルを用い
て、割り込み要求及びその要因がnビットのキューID
とされる。これについては、後で詳述する。
【0027】また、キュー処理については、キューバス
1の使用について時分割(時間マルチプレックス(Mult
iplex))或いはタイムスロット割り当てして、その使
用単位をサイクル(Cycle)として、キューバス1をド
ライブしてキューIDをキューマスタ部10に送ってい
る。すなわち、各キュースレーブ部201,202,20
3,204には、サイクルを単位としてドライブ(使用)
する権利(ドライブ権)が与えられ、そのドライブ権に
基づいて、キューバス1をドライブして、キューIDを
送る。なお、キューマスタ部10からキュースレーブ部
201,202,203,204へ、処理した割り込み要求
(キューID)の情報を送る際にも、このサイクルに従
って与えられるドライブ権に基づいて、キューバス1を
ドライブし、処理した割り込み要求の情報(キューI
D)を送っている。これについては、後で詳述する。
【0028】なお、本実施の形態では、第1乃至第4の
キュースレーブ部201,202,203,204といった
4個のキュースレーブ部を備えている場合について説明
している。しかし、これに限定されるものではなく、キ
ュースレーブ部をより少ない数として、またより多い数
として備えることもできる。例えば、ペリフェラルチッ
プの数に応じてその数が決定される。
【0029】また、必ずしも各キュースレーブ部2
1,202,203,204からキューIDの出力がある
ことを前提としていない。すなわち、キューIDの出力
が割り当てられていないキュースレーブ部があってもよ
い。例えば、ペリフェラルチップが割り込み要求を必要
としないような場合には、キュースレーブ部からのキュ
ーIDの出力はない。このような場合、キューがない旨
の情報をキューマスタ部10に送信する。これについて
は、後で詳述する。
【0030】キューバス1は、キュースレーブ部2
1,202,203,204とキューマスタ部10との間
で割り込み要求に関する情報を送る割り込み要求用信号
バスであり、複数(n本)の信号線により構成されてい
る。
【0031】キューバス1の信号線の数については、キ
ューIDに応じて決定されている。例えば、本例のよう
に、割り込み要求が5ビットのバイナリ形式とされてい
る場合、信号線の数は5本の信号線とされている。
【0032】このようなキューバス1とされた場合、キ
ュースレーブ部201,202,20 3,204は、キュー
バス1をドライブして、キューIDを、5本の各信号線
に各ビットを割り付けて5ビットのバイナリ情報として
表現する。、また、このキューIDが5ビットの場合、
5=32のキューを送ることができる。例えば、キュ
ーマスタ部10とキュースレーブ部201,202,20
3,204との間で、割り込み要求ではない特別のコマン
ドをやりとりする場合、例えば、“11111”や“00000”
をキュー以外のコマンドとして使用することとすれば、
最大30種類の割り込み要求(要因)を扱うことができ
る。このようなことから、n本の信号線によってnビッ
トのキューIDを送る場合には、最大で2n−2の種類
のキューIDを送ることができる。
【0033】そして、キューバス1は、キューマスター
部10からキュースレーブ群(キュースレーブ部2
1,202,203,204、以下、同様。)への情報を
伝達するものとしても使用され、すなわち、キューマス
タ部10とキュースレーブ群との共有財として使用され
ている。
【0034】キューマスター部10は、各キュースレー
ブ部201,202,203,204からキューバス1を介
して送られてくるキューIDを受け、これをCPU内の
各ブロック(共有資源或いは共有資産)に与える。各ブ
ロックでは、キューIDの内容(割り込み要因)に応じ
た処理をする。なお、割り込み要求(Interrupt)のル
ーチン(Routine)の処理は、CPU内部だけで行われ
ることに限定されるものではない。
【0035】そして、キューマスタ部10は、CPUの
各ブロックが処理(実行)した割り込み要求(キューI
D)の情報(以下、処理済みキューIDという。)を、
キューバス1上を介してキュースレーブ部201,2
2,203,204に戻す(Feedback)処理をする。
【0036】具体的には、キューマスタ部10は、サイ
クルを単位として割り当てられたドライブ権に基づい
て、キューバス1をドライブして、処理済みキューID
を戻す。そして、そのタイミングについては、キュース
レーブ部201,202,203,204それぞれが各サイ
クルにおいて順次のキューIDをCPUに送信した後に
回っているサイクル、すなわち、キュースレーブ群をポ
ーリング(Polling)した後のサイクルにおいて、キュ
ーバス1のn本の各信号線に処理済みキューIDを割り
付けて、キュースレーブ部201,202,203,204
に返還させる。これについては、後で詳述する。
【0037】以上、キューマスタ部10及びキュースレ
ーブ201,202,203,204等の主な機能等につい
て説明した。次に、時分割(時間マルチプレックス)に
よるキューバス1のドライブについて詳しく説明する。
【0038】サイクル(Cycle)を単位として、キュー
バス1のドライブ権を、キューマスタ部10と各キュー
スレーブ部201,202,203,204とで移行してい
く。具体的には表1に示すように、サイクルを単位とし
て、第1サイクル、第2サイクル、・・・・、第10サ
イクル、第11サイクル、・・・といった順番で各サイ
クルに対応されるキューマスタ部10或いはキュースレ
ーブ201,202,203,204にドライブ権を移行し
ていく。
【0039】
【表1】
【0040】表1においていうキューバスドライバは、
ドライブ権が与えられたキューマスタ部1或いはキュー
スレーブ部201,202,203,204であり、すなわ
ち、キューバス1のドライブを許可されたものである。
【0041】また、表1に示すように、1つのキュース
レーブ部10或いはキューマスタ部201,202,20
3,204それぞれに複数のサイクルを割り当てることも
できる。
【0042】基本的には、1サイクルにおけるキューバ
ス1のドライブでは、1つのキューIDの出力分のみが
許されているものである。一方、1つのペリフェラルチ
ップの扱う割り込み要求は、1つとは限らず、複数であ
る場合もある。このようなことから、ペリフェラルチッ
プが扱う割り込み要求(キュー)に応じて、各キュース
レーブ部201,202,203,204へのサイクル割り
当てを決定することもできるようにしている。
【0043】また、このようなサイクルの割り当てを、
キューマスタ部10に対しては可変とし、また、キュー
スレーブ部201,202,203,204に対しては固定
とする。
【0044】上述したように、キュースレーブ部2
1,202,203,204の扱うキューの数について
は、ペリフェラルチップの扱う割り込み要求の数に対応
し、また、ペリフェラルチップの扱う割り込み要求は通
常変化しない。一方、キューマスタ部10の扱うキュー
の数については、CPUの扱った割り込み要求の数に対
応し、CPUでは、複数のペリフェラルチップ(各キュ
ースレーブ部201,202,203,204)からのキュ
ーID(割り込み要求)を処理することから、処理した
キューIDの数が一定ではない。
【0045】よって、キューマスタ部10についてのサ
イクルの割り当てを可変とする、例えば、キュースレー
ブ部201,202,203,204の出すキューに応じて
可変とすることで、その都度割り当てが決定されるサイ
クルにおいて処理済みキューIDを送ることができる。
【0046】以上のような諸条件の下で、先ず、第1
(最初の)サイクルにおけるキュードライバは、表1に
示すように、キューマスタ部10となっている。これに
より、キューマスタ部10は、第1サイクルにおいて、
例えば“11111”といったキューIDを送ることができ
る。具体的には、表2に示すように、割り込み要求(キ
ュー)のソース(Source)がバイナリエンコードされた
キューIDとして送られる。表2には、キューIDと、
キューIDの定義、すなわちキューソース(割り込み要
求の要因)との関係を示している。
【0047】
【表2】
【0048】この表2に示すように、“00000“のキュ
ーIDは、“キュー無し”のキューソースとして定義さ
れている。そして、“00001”のキューIDは、“第1
のキューソース(キューソース1)”として定義されて
いる。以下、同様として、各キューIDに各種キューソ
ースが対応付けされている。また、本実施の形態では、
“10010”〜“11110”のキューIDへのキューソースの
割り当てがない例を示している。そして、このようにキ
ューソースが割り当てられたキューIDが、各キュース
レーブ部(ペリフェラルチップ)に対応付けされてい
る。
【0049】また、キューマスタ部10が第1サイクル
において送る“11111”のキューIDには、スタートコ
マンドが割り当てられており、例えば、“ステートマシ
ンの同期とポーリングシーケンスのスタート”の情報に
より定義されている。なお、ここで、ステートマシン
は、キューマスタ部10及びキュースレーブ部201
202,203,204のそれぞれに設けられており、全
体の制御をする部分を構成している。
【0050】このようなシステムが正常に機能するには
キューマスタ部10と各キュースレーブ部201,2
2,203,204とが同期されている必要がある。す
なわち、キューマスタ部10と各キュースレーブ部20
1,202,203,204とがドライブ権が許可されるサ
イクルが同期されている必要がある。
【0051】キューマスタ部10は、スタートコマンド
として、“11111”のキューIDを、キュースレーブ部
201,202,203,204に送り、自己とスレーブチ
ップ部201,202,203,204と同期をとる。な
お、同期については、例えば、キューマスタ部10及び
各キュースレーブ部201,202,203,204に備え
たステートマシンによって実行されるが、これについて
は、後で詳述する。
【0052】このように、キューソース(割り込み要求
及びその要因)は、バイナリエンコードされたキューI
Dとされて、キューバス1上に載せられる。
【0053】第2サイクル以降は、キュースレーブ群に
割り当てられている。先ず、第2サイクル乃至第4サイ
クルにおけるキュードライバは第1のキュースレーブ部
20 1とされている。
【0054】第2サイクル乃至第4サイクルにおけるキ
ュードライバを第1のキュースレーブ部201とするこ
とにより、第1のキュースレーブ部201は、第2サイ
クル乃至第4サイクルとして確保された1サイクルから
3サイクルにおいて、ペリフェラルチップの出す割り込
み要求及びその要因から生成したキューIDを、キュー
バス1をドライブして送る。ここでは、全3サイクルが
割り当てられており、これによりペリフェラルチップが
出す3種類の割り込み要因を送ることができる。
【0055】なお、表1には、第1のキュースレーブ部
201から送るキューIDを“xxxxx”として示している
が、これは便宜的な表示であり、実際にはバイナリーエ
ンコードされた5ビットのキューIDを送ることはいう
までもない。
【0056】また、割り込み要求がない場合には、キュ
ーIDとして“00000(キュー無し、NO Queue)”を送
る。例えば、全部で3サイクル分が割り当てられている
第1のキュースレーブ部201の場合、1サイクル目
(第2サイクル)にてキューIDの送信が終了した場合
には、さらに割り当てられている2サイクル目(第3サ
イクル)及び3サイクル目(第4サイクル)にて“0000
0”を送る。
【0057】続く第5サイクルにおけるキュードライバ
は第2のキュースレーブ部202とされている。第2の
キュースレーブ202は、この第5サイクルにおいて、
ペリフェラルチップの出す割り込み要求及びその要因か
ら生成したキューIDを、キューバス1をドライブして
送る。第2のキュースレーブ部202については、1サ
イクルが割り当てられており、これによりペリフェラル
チップが出す1個の割り込み要因を送ることができる。
【0058】ここで、上述の第1のキュースレーブ20
1ではキューバス1のドライブ権として3サイクル割り
当てがあるのに対して、この第2のキュースレーブ部2
2ではそのドライブ権が1サイクル分とされている。
これは、各ペリフェラルチップの出す割り込み要求(キ
ューソース)の数が同一とはいえないからであり、一方
で、各キュースレーブ部201,202,203,204
は、それに対応した分のサイクルを割り当てれば十分だ
からである。
【0059】また、第6サイクル及び第7サイクルにお
けるキュードライバは第4のキュースレーブ204とさ
れている。ここで、第3のキュースレーブ部203はサ
イクルの割り当てがないが、これは、必ずしも各キュー
スレーブ部にドライブ権を持たせる必要がないことによ
るものである。
【0060】第6サイクル及び第7サイクルにおけるキ
ュードライバを第4のキュースレーブ204とすること
により、第4のスレーブチップ204は、第6サイクル
及び第7サイクルにおいて、ペリフェラルチップの出す
割り込み要求及びその要因から生成したキューIDを、
キューバス1をドライブして送る。
【0061】このように第2サイクル乃至第7サイクル
がキュースレーブ群に割り当てられており、このような
キュースレーブ群の割り当ての終了により、すなわちキ
ュースレーブ群のキューのポーリングの終了により、第
8サイクルにて、再びキューマスタ部10にドライブ権
の順番が回ってくる。
【0062】第8サイクルにて、キューマスタ部10
は、CPUが処理したキューID(処理済みキューI
D)を、キューバス1をドライブして送る。例えば、キ
ューマスタ部10は、CPUが処理したキューID“00
101”を送る。ここで送る処理済みのキューIDは、キ
ュースレーブ群をポーリングしている間にCPUが処理
したキューIDである。
【0063】そして、キュースレーブ部201,202
203,204のうちで、当該キューID(本例では“00
101(キューソース5)”)をキューマスタ部10に送
ったキュースレーブ部は、それを受けて割り込み要求の
処理が終了した旨をペリフェラルチップに伝える。例え
ば、キュースレーブ部は、キューバス1を介して送られ
てくる処理済みキューIDを、自己の出したキューID
であるか否かを判別して、処理済みキューIDが自己の
出したキューIDであると確認したキュースレーブ部
が、割り込み要求の処理が終了した旨を対応するペリフ
ェラルチップに伝える。
【0064】以上のような時分割(時間マルチプレック
ス)により決定される各サイクルにおいて順次なされる
キューバス1のドライブの一連の処理を概略すると次の
ようになる。
【0065】先ず、第1サイクルにて、キューマスタ部
10は、キューバス1をドライブしてキューを送る。具
体的には、キューマスタ部10は、スタート時である第
1サイクルにおいて、スタートコマンドのキューIDで
ある“11111”を各キュースレーブ部201,202,2
3,204に送る。これにより、キューマスタ部10と
キュースレーブ部201,202,203,204との同期
がとられたサイクルを設定することができる。
【0066】そして、第2サイクル以降にて、キュース
レーブ群がキューバス1をドライブする順番が回つてき
たときに、各キュースレーブ部201,202,203
204から、それぞれにおいて割り当てられているサイ
クル数の分だけキューIDをキューマスタ部10に送
る。
【0067】そして、第8サイクルにて、キューマスタ
部10は、上述したような第2乃至第7サイクルにてキ
ュースレーブ群をポーリングしている間において処理し
たキューID(処理済みキューID)をキューバス1を
ドライブして送る。該当するキュースレーブ部は、それ
を受けてキューの処理が終了した旨をペリフェラルチッ
プに伝える。
【0068】以上のような、共有されるキューバス1の
使用について時分割して、その使用タイミングとされる
各サイクルにおいて、キューバス1をドライブして、各
キュースレーブ部201,202,203,204からはキ
ューマスタ部10にキューIDを送ることができ、ま
た、キューマスタ部10からは、該当するキュースレー
ブ部201,202,203,204に処理済みキューID
を送り、割り込み要求が終了したことを報告することが
できる。
【0069】このように、時分割としての各サイクルに
て各チップのドライブ権を割り当てることにより、最小
限の信号線の数によって構成されたキューバス1によ
り、キューIDを送ることができるようになる。すなわ
ち、キューバス1を構成する信号線を極力減らしながら
多数のキューソースに対応させることができるようにな
る。
【0070】例えば、本発明を適用することにより、シ
ステムのほかの部分の制限がなければ、n本の信号線で
(2n−2)個の種類のキューソースを送ることができ
るようになる。これにより、割り込み要求が増えても、
少ない信号線でそれらキューソースを送ることができ
る。
【0071】そして、時分割によりキューIDを送るこ
とにより、潜状性(Latency)を状況によって変化させ
ることができるようになる。また、最短で1サイクルの
潜状性でキューIDをキュースレーブ部201,202
203,204からキューマスタ部10まで送信すること
ができる。
【0072】本実施の形態の潜状性の最大時間は、例え
ばキューバス1が50MHzだとした場合には、キューマ
スタ部10及びキュースレーブ部201,202,2
3,204のキューID及び処理済みキューIDの送信
に使用するサイクルが、17ポーリングサイクルと8フ
ィードバックサイクルとを加算した25サイクルとなる
ことから、500nsにとなる。ここで、キュースレーブ部
201,202,203,204をポーリングしている間に
はキューマスタ部10が最大8個のキューを処理するこ
としかできなと仮定して、上述の「8フィードバックサ
イクル」とし、また、16のキューIDしか定義してお
らず、1のキューIDをスタート用のキューID(キュ
ーマスタ部10使用のキューID)として使用する場合
としていることから、上述の「17ポーリングサイク
ル」としている。
【0073】また、このシステムでは、割り込み要求
(キュー)自体が割り込み要求の要因の情報とされてい
るので、割り込みルーチンの要因分析コードを不要に
し、割り込みルーチン処理の高速化及び低消費電力化が
可能になる。
【0074】さらに、処理済みキューIDを戻すいった
ように、処理されたキューIDに対してCPUからペリ
フェラルチップに対してフィードバックできる機能を持
っているので、キューを割り込みなどのソフト処理のト
リガーとして使わずに、ハードウェア処理のトリガーと
して使った場合にCPUが処理完了をペリフェラルチッ
プにソフトウエアで伝える手間を省くことができる。
【0075】なお、上述のキューマスタ部10とキュー
スレーブ部201,202,203,204とを接続する外
部バス制御信号線2及び外部バス3は、例えば次のよう
に機能している。
【0076】外部バス制御信号線2は、外部バス3によ
るDMA(Direct Memory Access)転送を可能にする制
御線として構成されている。具体的には、外部バス制御
信号線2は、DMA転送、パススルー(PASS THRU)転
送、サスペンド制御(SUSPENDOPERATION)、リードライ
ト(RW)、及びクロック(CLK)の各制御信号用と
して5本の信号線によって構成されている。
【0077】また、外部バス3については16本の信号
線によって構成されている。なお、この本数とされるこ
とに限定されるものではなく、例えば、16本から12
8本の間で任意の数とすることができる。ここで、DM
A転送の概略を説明する。
【0078】DMA転送の転送モードとして、バースト
(BURST)転送、パススルー(PASSTHRU)転送等が挙げ
られる。
【0079】バースト転送は、外部バス3にアドレスと
いくつかの転送コントロール・パラメータを時分割で転
送した後、データを外部バス3にドライブするものであ
る。このとき、キューマスタ部10とキュースレーブ部
201,202,203,204との間の転送、或いはキュ
ースレーブ部201,202,203,204同士間の転送
が可能で、どのブロックがどのブロックに転送かは問わ
ない。
【0080】パススルー転送では、バースト転送の特殊
なケースであって、キューマスタ部10とキュースレー
ブ部201,202,203,204との間の転送しか想定
されていない。どちらの方向にデータが流れるかは、R
W(リード・ライト)制御によって決定される。なお、
このモードの設定を、データの送受信の片側をキューマ
スタ部10に限定することで、転送コントロール・パラ
メータを省くことができる。
【0081】サスペンド制御(SUSPEND OPERATION)で
は、現在進行中の転送(バースト転送又はパススルー転
送)を一時的に中断して、優先順位の高い転送を行うこ
とが可能になる。例えば、転送の優先順位は優先順位判
別部(Priority Block)にて判断される。
【0082】また、RW制御、DMA転送制御、パスス
ルー制御、サスペンド制御の4つの信号はどのサイクル
においても特別な制御をするために使えるもので、パタ
ーンによって転送中断(ABORT)やシステムリセット(S
YSTEM RESET)を行うことができる。
【0083】そして、外部バス制御信号線2は、上述の
ような各種モードを可能にするものとして、DMA転
送、パススルー(PASS THRU)転送、サスペンド制御(S
USPENDOPERATION)、リードライト(RW)、及びクロ
ック(CLK)の各制御信号用の信号線によって構成さ
れている。
【0084】CLK制御用信号線は、システム全体の同
期をとるためのものである。また、RW制御用信号線
は、パススルー転送モードで、外部バス3にアドレスが
ドライブされているときに有効となる。“0”の場合に
は、ドライブされているアドレスに対してキューマスタ
部10からデータが書き込まれる。また、“1”の場合
には、ドライブされているアドレスからキューマスタ部
10がデータに読み込む。例えば、キュースレーブ部2
1,202,203,204がデータを後のサイクルでド
ライブする。
【0085】また、DMA転送用信号線では、アドレス
が出力されているサイクルで“1”の場合、そのアドレ
スがバースト転送を必要としていることが示される。
【0086】また、パススルー制御用信号線では、アド
レスが出力されているサイクルで“1”の場合、そのア
ドレスがパススルー転送を必要としていることが示され
る。
【0087】また、サスペンド制御用信号線では アド
レスが出力されているサイクルで“1”の場合、サスペ
ンド転送のアドレスであることが示される。
【0088】以上のような機能を外部バス制御信号線2
及び外部バス3が有している。
【0089】次にキューマスタ部10及びキュースレー
ブ部201,202,203,204の具体的な構成を説明
する。
【0090】キュースレーブ部201,202,203
204は、図2に示すように、キューラッチ部21、ス
タートキューID検出部22、キューリセット部23、
ステートマシン24、プログラマブルカウンタ25、バ
スドライバ及びラッチ部26、プログラマブルRAMテ
ーブル27を有している。
【0091】プログラマブルRAMテーブル27は、キ
ューIDとキューソース(キュー信号)とを対応して記
憶している。このプログラマブルRAMテーブル27
は、キューソースを、nビットのバイナリ形式のキュー
IDに変換するバイナリ変換手段として機能する。例え
ば、このプログラマブルRAMテーブル27は、キュー
IDとキューソースとの対応が、プログラム(設定)可
能とされている。これにより、各ペリフェラルチップが
する割り込み要求(キューソース)に応じて、キューI
Dが割り当てられる。また、その設定については、例え
ば、システムを初期設定(Initialize)する時点で行わ
れる。
【0092】ペリフェラルチップ内部のキュー信号(キ
ューソース)はこのようなプログラマブルRAMテーブ
ル27によって、5ビットのキューIDに変換される。
ここで、本実施の形態では、上述したように16種類の
キューソースがある場合を前提とし、それを5ビットの
キューIDに変換している。そして、バスドライバ及び
ラッチ部26が、そのように変換されたキューIDをラ
ッチして、キューバス1をドライブして送信する。
【0093】具体的には、バスドライバ及びラッチ部2
6は、ステートマシン24からのドライブ信号の入力タ
イミングに応じてキューバス1をドライブして、ラッチ
しているペリフェラルRAMテーブル27からのキュー
IDをキューバス1上に送る。
【0094】ドライブ信号は、ステートマシン29がキ
ューマスタ部10と同期がとられているサイクルに応じ
て出力されている信号であり、これにより、バスドライ
バ及びラッチ部26は、ドライブ権のあるサイクルにて
キューIDをキューバス1に載せることができるように
なる。なお、ドライブ権があっても、送信すべきキュー
がない場合には、上述したように、キューIDとして
“00000(キュー無し)”を送る。
【0095】このようなバスドライバ及びラッチ部26
の機能は、キューIDを、キューバス1のn本の信号線
にてnビットのバイナリ形式として表現して、時分割に
より順次送信するバス制御手段としての機能により実現
される。
【0096】キューラッチ部21は、キューバス1上の
キューIDをラッチする。スタート時であれば、キュー
ラッチ部21は、第1サイクルにてキューマスタ部10
がキューバス1をドライブして送信してくる“11111”
のキューIDをラッチすることになる。
【0097】ラッチしたキューが“11111”であった場
合には、キューIDの“11111”を検出するスタートキ
ューID検出部22は、これを検出して、ステートマシ
ン24にリセット信号を送りステートマシンマシン24
をリセットする。“11111”のキューIDは、キューマ
スタ部10からのサイクルを同期するための同期信号で
あるので、これにより、ステートマシン24は、キュー
マスタ部10と同期したサイクルに基づいてドライブ信
号を出力することができるようになり、よって、バスド
ライバ及びラッチ部26は、対応されるサイクルにてキ
ューバス1をドライブしてキューを送ることができるよ
うになる。
【0098】また、ステートマシン24は、プログラマ
ブルカウンタ25によりキュースレーブ部201,2
2,203,204毎に必要なキューの数だけキューバ
ス1をドライブする権利(ドライブ権)を確保する。
【0099】具体的には、プログラマブルカウンタ25
においてプログラムされるのはキューバス1をドライブ
するサイクル数とキューバスのドライブ権をもつことが
できるサイクルの情報である。このようなキュースレー
ブ部201,202,203,204におけるプログラム可
能な部分は、システムを初期設定(Initialize)する時
点でその設定がなされる。
【0100】また、キューラッチ部21は、すべてのキ
ューマスタ部201,202,203,204がポーリング
された後に、キューマスタ部10から送られてくる処理
済みキューIDをもラッチする。キューラッチ部21が
このように処理済みキューIDをラッチした場合、ペリ
フェラルチップにおける当該キューIDに対応するブロ
ックのキューが無効にされる。
【0101】具体的には、処理されたキューIDをラッ
チした場合、キューラッチ部21からキューリセット部
23にリセット信号を送る。キューリセット部23は、
当該ペリフェラルチップ内の当該処理されたキューID
を要求したブロックに、キューをリセットする信号を出
力する。これにより、そのようなブロックにおける割り
込み要求が、キューマスタ部10による処理後に無効と
され、すべての処理が完了される。
【0102】なお、内部データバス28、内部アドレス
バス29は、データ及びアドレスを送信されるバスであ
り、上述したように、プログラマブルカウンタ25やプ
ログラマブルRAMテーブル27を設定する際のデータ
や書き込みアドレス等が送信される。
【0103】以上のように、キュースレーブ部201
202,203,204が構成されている。次にキューマ
スタ部10について、図3を用いて説明する。
【0104】キューマスタ部10は、図3に示すよう
に、ステートマシン11、プログラマブルカウンタ1
2、バスドライバ及びラッチ部13、完了キューカウン
タ18、第1及び第2のFIFOバッファ14,15、
キューラッチ部16、ノンゼロ検出部17を備えてい
る。
【0105】キューラッチ部16は、キューバス1上の
キューIDをラッチする。このキューラッチ部16がラ
ッチしたキューIDが“00000”以外であった場合、す
なわち、キューがないとするキューID以外の場合に
は、ノンゼロ(Non-Zero)検出部17がそのキューID
を後段のFIFOバッファ15に送る。キューマスタ部
10は、この第2のバッファ15に溜め込まれたキュー
を一つずつ取り出し、当該CPUチップ内の割り込み要
求を処理するブロックに転送する。
【0106】例えば、CPU処理によるソフトウエアの
割り込み処理ではなく、ハードウエア処理(例えば、D
MA(Direct Memory Access))の場合には、チップ内
の他のキューとの実行優先順位を決めるプライオリティ
(Priority)部へ第2のFIFOバッファ15からキュ
ーが転送される。そして、プライオリティ部にてキュー
の実行の優先順位が付される。
【0107】一方、ハードウエア処理をするブロックか
らは現在実行中のキューID(Current XFR ID)が送ら
れてくる。これは第1のFIFOバッファ14に蓄積さ
れる。第1のFIFO14に蓄積されたキューIDは、
キューマスタ部10にキューバス1のドライブ権の順番
が回つてきた時に、バスドライバ及びラッチ部13から
送出される。
【0108】完了キューカウンタ18は、各ペリフェラ
ルチップ(キュースレーブ群)がキューをポーリングし
ている間に、当該CPUチップ内のブロックが処理した
キューIDの数を計数する。そして、完了キューカウン
タ18により計数された処理済みのキューIDの情報
は、ステートマシン11に送られる。
【0109】ステートマシン11は、プログラマブルカ
ウンタ12により必要なキューの分だけキューバス1を
ドライブする権利(ドライブ権)を確保する。ここで、
上述のキュースレーブ部201,202,203,204
場合と同様に、プログラムされるのはキューバス1をド
ライブするサイクル数とキューバスのドライブ権をもつ
ことができるサイクルの情報である。
【0110】具体的には、完了キューカウンタ12から
のカウント値に基づいて最適サイクル数を確保する。上
述したように、キューバスをドライブするサイクル数を
可変としているので、完了キューカウンタ18からのカ
ウント値に基づいて完了キューの数に応じた数のサイク
ル数を確保する。そして、ステートマシン11は、この
ようにして確保したサイクルに応じて、ドライブ信号を
バスドライバ及びラッチ部13にドライブ信号を送る。
【0111】バスドライバ及びラッチ部13は、第1の
FIFOバッファ14から送られてきた処理済みキュー
IDをラッチして、当該処理済みキューIDをドライブ
信号の入力タイミングに応じてキューバス1上に送る。
ドライブ信号は、ステートマシン11がキュースレーブ
群と同期をとっているサイクルに応じて出力している信
号であり、これにより、バスドライバ及びラッチ部13
は、ドライブ権のあるサイクルのタイミングで、キュー
IDをキューバス1に載せることができるようになる。
【0112】また、完了キューカウンタ12からのカウ
ント値に基づいて最適サイクル数を確保したドライブ信
号によりバスドライバ及びラッチ部13がキューバス1
をドライブしていることから、必要以上にキューバス1
を拘束することなく処理済みキューIDをキュースレー
ブ部201,202,203,204に戻すことができる。
【0113】また、ステートマシン11は、スタートコ
マンドである“11111”の発行も行っている。スタート
コマンドは、バスドライバ及びラッチ部13により、キ
ュースレーブ部201,202,203,204に送られる
一方、完了キューカウンタ18のリセット信号として使
用される。完了キューカウンタ18は、リセット信号に
より、計数した処理後のキューIDの数をリセットす
る。完了キューカウンタ18はこれにより、前回の処理
済みのキューIDの数がリセットされて、新たな処理済
みのキューIDの数を計数することができる。そして、
このステートマシン11は、スタートコマンドである
“11111”を含む全体のフロー制御をする機能を有して
いる。具体的には、ステートマシン11は、プログラマ
ブルカウンタ12において、ペリフェラルチップ(キュ
ースレーブ部)をポーリングしている際のサイクルを含
め全体として使う総サイクル数を可変としている。例え
ば、総サイクル数は、ペリフェラルチップに必要なキュ
ーの数で決定される。
【0114】以上のように、CPU(CPUチップ)及
びペリフェラルチップの間において、キューマスタ部1
0及びキュースレーブ部201,202,203,204
よりキュー処理による割り込み要求の処理を行ってい
る。これにより、信号線の数を極力抑えて、多数の割り
込み要求をその要因の情報を含ませて、ペリフェラルチ
ップからCPUに送ることができる。
【0115】
【発明の効果】本発明に係るデータ処理装置は、n本の
信号線によって構成された割り込み要求用の割り込み要
求用信号バスと、複数の割り込み要求の要因に対応した
割り込みキューIDを、割り込み要求用信号バスのn本
の信号線にてnビットのバイナリ形式として表現して、
時分割により順次、主制御手段に送信するバス制御手段
とを備えることにより、複数の割り込み要求の要因に対
応した割り込みキューIDを、割り込み要求用信号バス
のn本の信号線にてnビットのバイナリ形式として表現
して、時分割により順次、主制御手段にバス制御手段に
より送信することができきる。
【0116】これにより、データ処理装置は、割り込み
要因をnビットの割り込みキューIDとして、n本の各
信号線にて表現して、時分割により順次、主制御手段に
送信することにより、割り込み要求用信号バスを構成す
る信号線の数を極少としてもなお、高速に主制御手段に
割り込み要求及びその要因を送ることができる。
【0117】また、本発明に係るデータ処理方法は、複
数の割り込み要求の要因に対応した割り込みキューID
を、割り込み要求用信号バスのn本の信号線にてnビッ
トのバイナリ形式として表現して、時分割により順次、
主制御手段に送信することにより、割り込み要因をnビ
ットの割り込みキューIDとして、n本の各信号線にて
表現して、時分割により順次、主制御手段に送信するこ
とにより、割り込み要求用信号バスを構成する信号線の
数を極少としてもなお、高速に主制御手段に割り込み要
求及びその要因を送ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であるコンピュータシステ
ムのキューマスタ部とキュースレーブ部とを示すブロッ
ク図である。
【図2】上述のキュースレーブ部の具体的な構成を示す
ブロック図である。
【図3】上述のキューマスタ部の具体的な構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
10 キューマスタ部、11 ステートマシン、13
バスドライバ及びラッチ部、201,202,203,2
4 キュースレーブ部、24 ステートマシン、26
バスドライバ及びラッチ部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n本の信号線によって構成された割り込
    み要求用の割り込み要求用信号バスと、 複数の割り込み要求の要因に対応した割り込みキューI
    Dを、割り込み要求用信号バスのn本の信号線にてnビ
    ットのバイナリ形式として表現して、時分割により順
    次、主制御手段に送信するバス制御手段とを備えたこと
    を特徴とするデータ処理装置。
  2. 【請求項2】 上記割り込みキューIDを受けて上記主
    制御手段が割り込み処理を実行した旨の情報を報告する
    割り込み要求実行報告手段を備え、 割り込み要求実行報告手段からの割り込み処理を実行し
    た旨の情報の報告により、実行した割り込みキューID
    に対応される割り込み要求が無効とされることを特徴と
    する請求項1記載のデータ処理装置。
  3. 【請求項3】 上記割り込み要求用信号バスにより送ら
    れてくる割り込みキューIDから、当該割り込みキュー
    IDに対応される割り込み要求を無効とする割り込み要
    求無効手段を備え、 上記割り込み要求実行報告手段は、上記割り込み処理を
    実行した旨の情報として割り込みキューIDを用い、当
    該割り込みキューIDを、上記割り込み要求用バスのn
    本の信号線にてnビットのバイナリ形式として表現し
    て、上記バス制御手段が一群の割り込みキューIDを上
    記主制御手段に送信した後、上記割り込み要求用信号バ
    ス上に送出することを特徴とする請求項2記載のデータ
    処理装置。
  4. 【請求項4】 割り込み要求及びその要因を、nビット
    のバイナリ形式の割り込みキューIDに変換するバイナ
    リ変換手段を備えており、 上記バス制御手段は、バイナリ変換手段により変換され
    たnビットのバイナリ形式の割り込みキューIDを、上
    記主制御手段に送信することを特徴とする請求項1記載
    のデータ処理装置。
  5. 【請求項5】 複数の周辺制御手段が、上記主制御手段
    に割り込み要求を出し、 上記バス制御手段は、上記複数の周辺制御手段が出す割
    り込み要求について処理することを特徴とする請求項1
    記載のデータ処理装置。
  6. 【請求項6】 上記バス制御手段は、割り込み要求の数
    に基づいて時分割されて予め設定されているタイムスロ
    ットに応じて、順次、割り込みキューIDを、上記主制
    御手段に送信していることを特徴とする請求項1記載の
    データ処理装置。
  7. 【請求項7】 複数の割り込み要求の要因に対応した割
    り込みキューIDを、割り込み要求用信号バスのn本の
    信号線にてnビットのバイナリ形式として表現して、時
    分割により順次、主制御手段に送信することを特徴とす
    るデータ処理方法。
  8. 【請求項8】 上記割り込みキューIDを受けて上記主
    制御手段が割り込み処理を実行した旨の情報を報告し、
    この報告により実行した割り込みキューIDに対応され
    る割り込み要求を無効とすることを特徴とする請求項7
    記載のデータ処理方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8688882B2 (en) 2010-02-25 2014-04-01 Samsung Electronics Co., Ltd. Systems on chips having interrupt proxy functions and interrupt processing methods thereof

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