JP2001325203A - プラットフォームとオペレーティング・システムに依存しないネットワーク・プロセッサ・サービス・アーキテクチャ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロセッサおよびオペレーティング・システ
ムに依存しない拡張容易なネットワーク・プロセッサ・
サービス・アーキテクチャを提供するシステムを提供す
ること。 【解決手段】 このシステムは、制御プロセッサのデバ
イス・ドライバの特定のセグメントに相当する、ポータ
ブルで個別化された複数の機能コンポーネントを含む。
これらの機能コンポーネントは、低水準ＡＰＩと外部Ａ
ＰＩを含み、ネットワーク上でのパケットの受信と転送
や、ネットワーク・プロセッサと通信しそれに指示する
ために制御プロセッサが必要とする他の機能など様々な
ネットワーク・プロセッサ機能を実行する。これらの機
能コンポーネントは、利用可能な様々なタイプのプロセ
ッサ・アーキテクチャおよびオペレーティング・システ
ムに適応できるように、また利用可能なネットワーク・
サービスを顧客や開発者がカスタマイズおよび拡張でき
るように、設計されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、一般に改良型のコ
ンピュータ・ネットワークに関し、詳細には改良型のネ
ットワーク・プロセッサ・アーキテクチャに関する。よ
り詳細には、プラットフォームおよびオペレーティング
・システムに依存しない、個別のネットワーク・プロセ
ッサ・サービスをサポートする、改良された分散型ネッ
トワーク・プロセッサ・アーキテクチャに関する。

【０００２】

【従来の技術】図１は、一般的な通信ネットワークを示
すブロック図である。この通信ネットワークは、スイッ
チ（またはルータ）１０を含み、このスイッチ（または
ルータ）１０は、単純な多重化装置（マルチプレクサ）
１１を介して、複数のワークステーション１３に接続さ
れている。またスイッチ１０は、コントロール・ポイン
ト１２、インターネット１４または他の何らかの形の広
域ネットワーク（ＷＡＮ）１６、サーバ１８、およびロ
ーカル・エリア・ネットワーク（ＬＡＮ）２０に接続さ
れている。ＬＡＮ２０は、イーサネット（登録商標）、
トークンリング、または他のいかなるタイプのアーキテ
クチャで構成することもでき、これらは多数のワークス
テーションを追加で含むことができる。図１の置き換え
で、これらの要素の非常に多様な組合せが可能であるこ
とを、当業者なら理解されよう。具体的には、重複設置
できる要素もあれば、削除できる要素もある。マルチプ
レクサ１１は、容易に入手できるありふれた装置であ
り、これは、接続された複数のワークステーションから
１つを選択し、そのワークステーションとスイッチの間
の通信を可能にする。コントロール・ポイント１２は、
スイッチ１０とネットワーク管理者の間のインターフェ
ースを提供する。コントロール・ポイント１２は、キー
ボード、制御装置、ディスプレイなどを備えたコンピュ
ータを含むことができる。

【０００３】より帯域幅が広く、より待ち時間が少な
く、より柔軟なネットワークを求める需要の高まりを背
景に、通信ネットワークは絶えず進化している。従来の
ネットワークには、多くの限界がある。たとえば、特定
のネットワーク・アプリケーションを実行する特注設計
チップを組み込むように設計されたネットワークは、適
応性が低く、絶えず進化する改良技術に対する要件につ
いてゆくことができない。ネットワークの変更は絶えず
発生するが、各特注設計チップの製造には、通常数ヶ月
を要する。また汎用プロセッサを実装したネットワーク
は、プロセッサのスピードのため、パフォーマンスに限
界がある。

【０００４】ネットワーク・プロセッサ・サービス・ア
ーキテクチャで作成された分散型ネットワーク・システ
ムは、速やかにイントラネット・ネットワークとインタ
ーネット・ネットワークの両方を介した情報発信の標準
になりつつある。図２に、典型的なネットワーク・プロ
セッサ・サービス・アーキテクチャを示す。制御プロセ
ッサ１０１は、図１のコントロール・ポイント１２に相
当し、システムの大部分のプロセスに指示する。制御プ
ロセッサ１０１は、分散型の並列ネットワーク・プロセ
ッサ１０３として図示されている複数のネットワーク・
プロセッサ１０３と結合している。ネットワーク・プロ
セッサ１０３は、ネットワーク・アプリケーションをリ
アル・タイムで処理するように設計された専用のプロセ
ッサ・チップである。これらのプロセッサ・チップは、
汎用プロセッサまたは制御プロセッサ１０１によって初
期化され構成される。

【０００５】ネットワーク・プロセッサ１０３は、フレ
ームを受信して修正し、これらのフレームをスイッチ機
構１０５または制御プロセッサ１０１に伝送するための
メディア・インターフェースを提供する。ネットワーク
・プロセッサ１０３は、ネットワーク特有のタスクを最
適化し、例外的な帯域幅、スループット、および分散型
の処理能力を提供する一方で、待ち時間を短縮するよう
に設計されている。ネットワーク・プロセッサ１０３
は、ネットワーク通信中にパケットを受信し転送する。
これらのパケットは、ネットワーク・プロトコルの層
２、３、４上のネットワーク・プロセッサ１０３を介し
て経路指定される。ネットワーク・プロセッサ１０３と
スイッチ機構１０５は、図１に示されているスイッチ／
ルータ１０の構成要素であってもよい。ネットワーク・
プロセッサ１０３は、パケットのアドレスを読み取り、
これらのアドレスをプロトコルに基づいて変換し、パケ
ットを正しい宛先に経路指定する。スイッチ機構１０５
によって、１つのシステムにおいて複数のネットワーク
・プロセッサ間の相互接続が可能になる。

【０００６】制御プロセッサ１０１は、システムにおけ
るＩＰパケットの流れを制御する高水準のインテリジェ
ント・プロトコルを含む。制御プロセッサ１０１は、ネ
ットワーク・プロセッサ１０３の起動を担当する。また
制御プロセッサ１０１は、ネットワーク・プロセッサ１
０３にアドレス情報を提供し、このアドレス情報は、フ
レームの宛先を識別する。ネットワーク・プロセッサ１
０３は、１つまたは複数の多重ルックアップ・テーブル
を有し、パケットが到着すると、この多重ルックアップ
・テーブルを参照して、パケットの転送先を決定する。

【０００７】ネットワーク・プロセッサ・アーキテクチ
ャを使用することによって、帯域幅の利用とトラフィッ
ク・フローの最大化に資する柔軟なソリューションが提
供されるが、このアーキテクチャの使用は、特定のプロ
セッサ・タイプとオペレーティング・システムに限定さ
れることがある。現在、ネットワーク・プロセッサ・ア
ーキテクチャ内の通信は、プロセッサおよびＯＳに依存
している。ネットワーク・プロセッサと制御プロセッサ
は、特定のタイプのプロセッサ・ハードウェアおよびオ
ペレーティング・システムと対話するように設計された
統合機能ブロックとして動作する特定のデバイス・ドラ
イバと緊密に結合されている。

【０００８】本発明は、より柔軟なプロセッサ・モデル
のネットワーク・プロセッサ製品が望ましいことを認識
したものである。ハードウェアおよびオペレーティング
・システムに依存しない形で実装できるネットワーク・
プロセッサ・サービス・アーキテクチャが得られれば、
歓迎すべき改良であろう。顧客や開発者が独自に追加で
きる他の機能コンポーネントを含むように、こうしたプ
ロセッサ・アーキテクチャが拡張可能ならば、さらに望
ましい。これらおよび他の利益が、本発明によって達成
される。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】プロセッサおよびオペ
レーティング・システムに依存しない拡張容易なネット
ワーク・プロセッサ・サービス・アーキテクチャを提供
するシステムを開示する。

【００１０】

【課題を解決するための手段】このシステムは、制御プ
ロセッサのデバイス・ドライバの特定のセグメントに相
当する、ポータブルで個別化された複数の機能コンポー
ネントを含む。こうした機能コンポーネントには、低水
準ＡＰＩと外部ＡＰＩが含まれ、ネットワーク上でのパ
ケットの受信と転送や、ネットワーク・プロセッサと通
信しそれを指示するために制御プロセッサが必要とする
その他の機能など様々なネットワーク・プロセッサ機能
を実行する。これらの機能コンポーネントは、利用可能
な様々なタイプのプロセッサ・アーキテクチャおよびオ
ペレーティング・システムに適応できるように、また利
用可能なネットワーク・サービスを顧客や開発者がカス
タマイズおよび拡張できるように、設計されている。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明は、多くの異なるオペレー
ティング・システムの下で動作する様々なコンピュータ
を含む様々なシステムで、実施することができる。たと
えばコンピュータは、パーソナル・コンピュータ、ネッ
トワーク・コンピュータ、中型コンピュータ、またはメ
インフレーム・コンピュータでもよい。好ましい実施形
態では、ローカルエリア・ネットワーク（ＬＡＮ）また
は広域ネットワーク（ＷＡＮ）内におけるネットワーク
・プロセッサ・サービス・アーキテクチャのコントロー
ル・ポイントとして、コンピュータを利用する。

【００１２】次いで図面、具体的には図３を参照する
と、本発明の好ましい実施形態において制御プロセッサ
として利用できる典型的なコンピュータ・システム２１
０のブロック図が示されている。図示されているよう
に、プロセッサ（ＣＰＵ）２１２、読取り専用メモリ
（ＲＯＭ）２１３、およびランダムアクセス・メモリ
（ＲＡＭ）２１４が、コンピュータ・システム２１０の
システム・バス２１１に接続されている。またＣＰＵ２
１２、ＲＯＭ２１３、およびＲＡＭ２１４は、ＰＣＩホ
スト・ブリッジ２１６を介して、コンピュータ・システ
ム２１０の周辺コンポーネント相互接続（ＰＣＩ）ロー
カル・バス２２０にも結合されている。ＰＣＩホスト・
ブリッジ２１６は、待ち時間の短いパスを提供し、バス
・メモリまたは入出力（Ｉ／Ｏ）アドレス空間あるいは
その両方の中のどこにＰＣＩ装置がマップされていて
も、プロセッサ２１２は、このパスを介してＰＣＩ装置
に直接アクセスすることができる。またＰＣＩホスト・
ブリッジ２１６は、高帯域幅のパスを提供し、これによ
ってＰＣＩ装置はＲＡＭ２１４に直接アクセスすること
ができる。

【００１３】また通信アダプタ２１５、スモール・コン
ピュータ・システム・インターフェース（ＳＣＳＩ）２
１８、および拡張バス・ブリッジ２２９も、ＰＣＩロー
カル・バス２２０に接続されている。通信アダプタ２１
５は、コンピュータ・システム２１０とネットワーク２
１７を接続するために使用される。ＳＣＳＩ２１８は、
高速のＳＣＳＩディスク・ドライブ２１９を制御するた
めに使用される。ＰＣＩからＩＳＡへのバス・ブリッジ
などの拡張バス・ブリッジ２２９は、ＩＳＡバス２２５
とＰＣＩローカル・バス２２０を結合するために使用す
ることができる。さらにスピーカ２２４を介して音声出
力を制御するオーディオ・アダプタ２２３が、ＰＣＩロ
ーカル・バス２２０に接続されている。本発明の代替実
施形態では、さらに周辺コンポーネントを追加すること
もできる。

【００１４】またコンピュータ・システム２１０は、コ
ンピュータ・システム２１０の動作に指示するために機
械可読媒体内に常駐するグラフィカル・ユーザ・インタ
ーフェース（ＧＵＩ）などのインターフェースとオペレ
ーティング・システム（ＯＳ）を含むことが好ましい。
好ましい実施形態では、ＯＳ（およびＧＵＩ）は、追加
の機能コンポーネントを含み、これによって、ネットワ
ーク処理コンポーネントは、ＯＳまたはプラットフォー
ムあるいはその両方に依存せずにすむ。ＲＡＭ２１４、
ＲＯＭ２１３、ＳＣＳＩディスク・ドライブ２１９、お
よび他のディスク・ドライブまたは磁気テープ・ドライ
ブ（たとえば磁気ディスケット、磁気テープ、ＣＤ−Ｒ
ＯＭ、光ディスク、または他の適切な記憶媒体）など適
切ないずれの機械可読媒体でも、ＧＵＩとＯＳを保存す
ることができる。適切ないずれのＧＵＩおよびＯＳで
も、ＣＰＵ２１２に指示することができる。

【００１５】さらにコンピュータ・システム２１０は、
ＲＡＭ２１４内の特別に定義されたサービス・ユーティ
リティ２０８などの機械可読媒体内に常駐する少なくと
も１つのネットワーク・プロセッサ・サービス・アーキ
テクチャ・ソフトウェア・ユーティリティ（すなわちプ
ログラム製品）を含むことが好ましい。このソフトウェ
ア・ユーティリティは、ＣＰＵ２１２上での実行時に本
発明の修正型ＯＳと対話して、図４に示される機能ユー
ティリティの少なくとも１ブロックを実行する命令（ま
たはコード）を含む。

【００１６】本発明は、制御プロセッサ内のデバイス・
ドライバの制御機能が、ポータブルで、交換可能で、か
つ独立した機能ブロックまたはユーティリティとして作
成される、分散型ネットワーク・プロセッサ・サービス
・アーキテクチャを提供する。これらの機能ブロックが
動作して、オペレーティング・システムおよびハードウ
ェアに依存しないネットワーク・プロセッサ・サービス
・アーキテクチャを提供する。したがって本発明は、ネ
ットワーク・プロセッサの動作を制御するために、いか
なる制御プロセッサ環境やオペレーティング・システム
環境にも適応できる（または使用できる）デバイス・ド
ライバ機能を提供する。

【００１７】より詳細には、本発明は分散型処理システ
ム用のデバイス・ドライバ・プログラムを提供する。デ
バイス・ドライバ・プログラムは、ソフトウェア・スタ
ックと各ネットワーク・プロセッサの間で高水準の双方
向通信を提供する複数の個別システム・サービス・プロ
グラム（またはユーティリティ）を含む。本発明は、概
念的には、チップや他のコンピュータ可読媒体上でコー
ディングされ、ネットワーク・コントロール・ポイント
のプロセッサ（または制御プロセッサ）に接続されるソ
フトウェアとして実装される。

【００１８】次いで図４を参照すると、様々なプロセッ
サ・サービスの好ましい実装形態が、個別の機能コンポ
ーネント・ブロックとして示されている。図示されてい
るように、この新たな構成によって、制御プロセッサの
システム・サービスは、すべてオペレーティング・シス
テムから分離（または隔離）され、ネットワーク・プロ
セッサ・コードがＣＰ上に常駐できるように、物理トラ
ンスポート・サービスは分離（または隔離）され、シス
テム・プロセッサ・サービスが外部アプリケーション・
プログラミング・インターフェース（ＡＰＩ）と低水準
ＡＰＩの間に常駐して、新たなシステム・プロセッサ・
サービスで置換または補足できるように、拡張容易性が
提供される。機能コンポーネントは、図４において対話
線で接続されたブロックとして示されている。図示され
ている対話線に加えて、拡張容易な各サービスが、相互
に対話することができる。図示されているブロックとそ
の機能について、以下に述べる。

【００１９】図４のネットワーク・プロセッサ・デバイ
ス・ドライバ３０１は、外部ＡＰＩ３０５、低水準ＡＰ
Ｉ３２３、物理トランスポート・インターフェース３３
９という３つのレベルのコンポーネントを備えている。
各レベル内には、ネットワーク・プロセッサ・サービス
に相当する機能ブロックがある。デバイス・ドライバ３
０１は、ＮＰハードウェア３４３をソフトウェア・スタ
ック３００に接続するソフトウェア・コンポーネントで
ある。デバイス・ドライバ３０１は、ネットワーク・プ
ロセッサ３４３とソフトウェア・スタック３００の間の
インターフェースの役割を担う。デバイス・ドライバ３
０１は、各インターフェースと接続するのに必要なデー
タ構造を初期化する。したがって好ましい実施形態で
は、デバイス・ドライバ３０１は、各ネットワーク・プ
ロセッサの位置、およびどのポートがどのネットワーク
・プロセッサ上にあるかも知らなければならない。

【００２０】ＤＤ３０１は、上層のＡＰＩ、内部のデバ
イス・ドライバ、下層のプリミティブに分けることがで
きる。上層のＡＰＩは、プロセッサの一般的なＡＰＩに
類似しているが、内部の構造と下層のプリミティブは、
独特のコンポーネントである。下層のプリミティブは、
制御パスとデータ・パスの両方を提供する。デバイス・
ドライバ（ＤＤ）３０１は、以下の機能を提供する。 １．ソフトウェア・スタック３００が使用するデバイス
構造の初期化 ２．ＣＰまたはキャリアのインターフェース機能 ３．フレームの受信機能または送信機能、あるいはその
両方 ４．制御メッセージの送信または受信、あるいはその両
方

【００２１】物理トランスポート・サービス（ＰＴＳ）
３４１は、フレームをネットワーク・プロセッサ３４３
にトランスポートする。ＰＴＳ３４１は、ネットワーク
・プロセッサ３４３との間でデータと制御フレームの送
受信を行うための基本送受信ＡＰＩを提供する。このコ
ンポーネントは、より高い層のサービスをネットワーク
・プロセッサの物理接続から分離する。たとえば、ネッ
トワーク・プロセッサ３４３内に組み込まれたＰｏｗｅ
ｒＰＣ用のＰＴＳ３４１は、イーサネット・ケーブルを
介してネットワーク・プロセッサに接続された外部のＰ
ｏｗｅｒＰＣとは異なる。ＰＴＳ３４１は、ネットワー
ク・プロセッサ３４３、ネットワーク・プロセッサ・ト
ランスポート・サービス３２５、オペレーティング・シ
ステム（ＯＳ）３０３に結合されている。

【００２２】ネットワーク・プロセッサ３４３は、制御
プロセッサのネットワーク・プロセッサ・デバイス・ド
ライバ３０１に接続されている。各ネットワーク・プロ
セッサ１０３は、プログラム可能で、かつ以下の機能の
１つまたは複数を実行できる通信集積回路である。
（１）パケットの分類（アドレスやプロトコルなど既知
の特徴に基づくパケットの識別）、（２）パケットの修
正（ＩＰ、ＡＴＭ、または他のプロトコルに準拠するよ
うにパケットを修正する）、（３）待ち行列またはポリ
シーの管理（パケットの待ち行列への挿入、待ち行列か
らの削除（de-queuing）、特定のアプリケーション用パ
ケットのスケジューリング）、（４）パケットの転送
（スイッチ機構を介したデータの送受信、および適切な
アドレスへのパケットの転送と経路指定）。ネットワー
ク・プロセッサ３４３内では、ピココードがガイデッド
・セル・ハンドラ（Guided Cell handler:ＧＣＨ）３７
５、ガイデッド・ツリー・ハンドラ（Guided Tree hand
ler:ＧＴＨ）３７７、汎用データ・ハンドラ（General
Data handler:ＧＤＨ）３７９上で動作する。これらの
ソフトウェア・コンポーネントは、システムの初期化、
転送パスの保守、およびシステムの管理を担当する。

【００２３】ネットワーク・プロセッサ３４３は、ネッ
トワーク・プロセッサ・デバイス・ドライバ３０１のア
ーキテクチャ構成に依存せず、それを自覚せずに（すな
わち独立したまたは個別化された機能ブロックとして）
動作する。フレームと制御メッセージなどは、すべてデ
バイス・ドライバ３０１内で変換（または復号化）され
た後、物理トランスポート・サービス３４１によってネ
ットワーク・プロセッサ３４３に送信される。この変換
によって、特定のネットワーク・プロセッサ、オペレー
ティング・システム３０３、および内部コンポーネント
・ブロックの間で継ぎ目のない通信が可能になる。同様
に、ネットワーク・プロセッサ３４３から受信されるフ
レームは、ネットワーク・プロセッサ・デバイス・ドラ
イバ３０１の汎用サービス・ユーティリティ・ブロック
が使用できるように、すべてコード変換される。

【００２４】動作中、制御プロセッサは、制御メッセー
ジ・プロトコル２６９を用いて、各ＮＰ３４３と通信す
る。ＮＰの低水準ＡＰＩ３２３と外部ＡＰＩ３０５のソ
フトウェア・アーキテクチャは、ブリッジング、経路指
定、ＡＴＭ、多層スイッチングをサポートする。ネット
ワーク・プロセッサ３４３の初期化段階では、プロセッ
サ・チップのレジスタとメモリ領域を設定し、ＧＣＨ３
７５用のコードをロードする。ＧＣＨ３７５は、チップ
がフレームの操作を開始するための準備を行う。これを
実施するために、各着信フレームの転送に使用されるコ
ード命令を含むピココードが、チップ上にロードされ
る。

【００２５】ネットワーク・プロセッサ・トランスポー
ト・サービス３２５は、物理トランスポート・サービス
３４１より上位に配置され、特定のネットワーク・プロ
セッサの制御とデータ・カプセル化処理を取り扱う。ネ
ットワーク・プロセッサ・トランスポート・サービス３
４１は、さらに以下のコンポーネント・ブロックを含
む。 （１）物理トランスポート・サービス３４１への接続用
インターフェースであるＲａｗ３３３、（２）ＮＰ３４
３との間で送受信される制御フレームとデータ・フレー
ムのカプセル化や復元を行う処理ボックス（マルチプレ
クサ）であるＭｕｘ／Ｄｅｍｕｘ３３１、（３）ネット
ワーク・プロセッサのタイプに合うように修正できる総
称データ・フレーム（generic data frame）に相当する
データ３２７、（４）ネットワーク・プロセッサ３４３
の状態を保守するために修正され利用される総称内部制
御メッセージであるコントロール（または制御メッセー
ジ・サービス）３２９。

【００２６】たとえば制御メッセージ・サービス３２９
は、基本的なネットワーク・プロセッサの初期化サービ
ス、構成サービス、コードのローディング・サービス、
イベントの通知サービス、デバッガ・サービス、診断サ
ービス、ソフトウェア処置サービスを提供する。制御サ
ービス３２９から、所与のシステムにおいて、１つまた
は複数のネットワーク・プロセッサ３４３を制御するこ
とができる。

【００２７】制御メッセージ・フォーマット・サービス
３３７は、低水準ＡＰＩ３２３内に配置され、外部ＡＰ
Ｉ３０５、ＯＳ３０３、ソフトウェア・スタック３０
０、およびネットワーク・プロセッサ・リソース・サー
ビス３３５に結合されている。制御メッセージ・フォー
マット・サービス３３７は、制御プロセッサとネットワ
ーク・プロセッサ３４３の間での制御メッセージのやり
取りに利用されるメッセージ・プロトコルである。制御
メッセージ・フォーマット・サービス３３７は、デバイ
ス・ドライバ３０１内で、インタープリタとして動作す
る。制御メッセージ・フォーマット・サービス３３７
は、様々なコンポーネントのすべての低水準ＡＰＩと高
水準ＡＰＩを、ネットワーク・プロセッサ３４３によっ
て利用される特定の言語に変換する。好ましい実施形態
では、制御メッセージ・フォーマット・サービス３３７
は、１つのＯＳやハードウェアに特有の要求を、どんな
ＯＳやハードウェアにも当てはまり、他のコンポーネン
トに理解される一般的な要求に変換し、その逆の変換を
行う役割も担う。

【００２８】ネットワーク・プロセッサ・デバイス・ド
ライバ３０１の主要なポータブル機能ユーティリティ
は、外部ＡＰＩ３０５中に存在する。これらの機能ユー
ティリティは、コンピュータ・システムのＲＡＭにロー
ドされたファームウェアまたはソフトウェア、あるいは
コンピュータ可読媒体を介してアクセスできるファーム
ウェアまたはソフトウェアとすることができる。外部Ａ
ＰＩ３０５は、ネットワーク・プロセッサ３４３の基礎
的機能に対するアクセスと制御を提供する。ネットワー
ク・プロセッサ・サービスＡＰＩは、各ネットワーク・
プロセッサ・サブシステムにおいて提供されるサービス
に相当し、１つまたは複数の追加のサブシステムを制御
する共通の基盤として使用することができる。外部ＡＰ
Ｉ３０５の機能ブロックまたはユーティリティ、および
それらの各機能は以下に示す。

【００２９】カスタム定義されたサービス３０７は、顧
客や開発者が独自のネットワーク・ニーズに基づいて追
加できる新たなコンポーネントに相当する。この要素に
よって、本発明が実施するプロセッサ・サービス・アー
キテクチャの拡張容易性が著しく高まることが考えられ
る。したがって、ネットワークの設計、顧客のニーズ、
または開発者の好み、あるいはそのすべてに基づいて、
図４に提示する外部ＡＰＩ３０５を拡張または置換する
ために、他のユーティリティを含むことができる。本明
細書で提示し記載するＡＰＩは、例示のためのものにす
ぎず、本発明を限定するものではない。

【００３０】インターフェース・マネージャ・サービス
３０９は、プロトコル・スタックとインターフェースで
接続するメディア・ポート（たとえばイーサネット、Ｐ
ＯＳ、およびＡＴＭ）を開発者が作成および構成するた
めに、利用することができる。このポートは、システム
上のコネクタであり、ネットワーク内でデータを管理し
送受信する。次いでデータは、ネットワーク・プロセッ
サ３４３によって処理される。また好ましい実施形態で
は、インターフェース・マネージャ・サービス３０９
が、ネットワーク・プロセッサ３４３と統合するための
追加機能を２つ提供する。第１の機能は、システム自体
を送信元および送信先とするフレームを送受信するため
の論理インターフェースの作成を可能にするものであ
る。こうしたインターフェースの例として、Ｔｅｌｎｅ
ｔ、ファイル転送プロトコル（ＦＴＰ）、および単純ネ
ットワーク管理プロトコル（ＳＮＭＰ）セッションがあ
る。第２の機能は、ネットワーク・プロセッサに基づく
システムの帯域内転送サービスを利用するシステム用の
汎用プロセッサ間におけるプロセス間通信（ＩＰＣ）の
ための、高速かつ信頼性の高い、高帯域幅の通信パイプ
を提供するものである。

【００３１】テーブル・サービス３１３は、ネットワー
ク・プロセッサ３４３上の転送情報または制御情報ある
いはその両方のデータベースである。ネットワーク・プ
ロセッサ３４３は、基本的に完全突合せ、最長接頭部突
合せ（longest prefix match）、およびマルチフィール
ド分類木（multifield classification tree）をサポー
トする。テーブル・サービスＡＰＩ３１３は、各テーブ
ル・タイプを管理するアプリケーションに依存しない方
法を提供する。テーブルの管理は、作成、初期化、パー
ジ、基本挿入、削除、更新、および照会の各操作から構
成される。テーブル・サービス３１３は、制御情報とト
ポロジ情報を１つまたは複数のネットワーク・プロセッ
サ３４３に配布するアプリケーションを開発するために
利用することができる。

【００３２】ネットワーク・プロセッサ３４３は、基本
的チップ操作および拡張スケジューリング機能に使用さ
れる多数の待ち行列を含む。待ち行列サービスＡＰＩ３
１７によって、しきい値の設定と監視、最小帯域幅と最
大帯域幅の保証、および動的待ち行列の作成と初期化の
ために、これらの待ち行列にアクセスすることが可能に
なる。待ち行列サービス３１７は、ネットワーク・プロ
セッサ３４３上で動作するネットワーク・ソフトウェア
のバージョンに基づいて変わることがあり、ＤｉｆｆＳ
ｅｒｖ（Differentiated Service）、ＡＴＭ、フロー制
御などの問題に対処する。インターフェース・マネージ
ャ・サービス３０９と同様に、待ち行列サービスＡＰＩ
３１７は、アプリケーション・スタック３００とインタ
ーフェースするように設計されている。

【００３３】プロトコル・サービスＡＰＩ３１９は、ネ
ットワーク・プロセッサ３４３を利用して展開されるブ
リッジング、ＩＰ、ＭＰＬＳなどの周知のプロトコル用
のプロトコル・スタック・インターフェースを提供す
る。その一例は、ＩＰ転送テーブルとＡＲＰテーブル管
理を含むＩＰプロトコルＡＰＩであろう。プロトコル・
サービスＡＰＩ３１９は、プロトコル転送コードの挙動
を制御するＡＰＩを提供する。たとえばＡＰＩは、転送
エントリが存在しない時にコードがとるべきデフォルト
動作を制御することができる。この機能によって、開発
者はネットワーク・プロセッサ・コードのロード機能を
修正する必要なしにネットワーク・プロセッサ３４３を
プログラムできるようになる。

【００３４】ネットワーク・プロセッサ・マルチキャス
ト・サービスＡＰＩ３２１は、ネットワーク・プロセッ
サ３４３内のマルチキャスト・リソースを割り振る方法
を提供する。これらのマルチキャスト・リソースは、ネ
ットワーク・プロセッサ３４３からスイッチ機構へ、ま
たネットワーク・プロセッサ３４３から付属のメディア
・ポートへ、どのようにパケットが複製されるかを定義
する。

【００３５】異なるオペレーティング・システム間での
移植性を得るため、ネットワーク・プロセッサ・サービ
スは、対象となるオペレーティング・システム３０３の
固有ＡＰＩサービスにマップされる１組のシステム・サ
ービスＡＰＩ（またはＯＳ）３２２を利用する。システ
ム・サービスＡＰＩ３２２は、ＯＳ３０３およびデバイ
ス・ドライバ３０１と動作して、ネットワーク・プロセ
ッサ・デバイス・ドライバ３０１の現在のハードウェア
構造、ファームウェア構造、およびソフトウェア構造内
で動作する様々な外部ＡＰＩ３０５などのダイナミック
な移植性を提供する。したがって本発明は、この１つの
コンポーネントを修正するだけで、ネットワーク・プロ
セッサ・サービス・コンポーネントを容易に移植する方
法を提供する。システム・サービスＡＰＩ３２２は、Ｏ
Ｓ３０３およびプロセッサに固有の特定のコードを変換
することにより、ＯＳ３０３およびプロセッサに対する
独立性を保証する。

【００３６】オペレーティング・システム３０３は、３
つのレベルすべてにわたって存在し、各レベルおよび各
機能ブロックと直接または間接に対話している。ネット
ワーク・プロセッサ・サービスＡＰＩ３０５は、ハード
ウェアのアーキテクチャおよびオペレーティング・シス
テムに依存しないように設計されているが、ＯＳの制御
またはＯＳとの対話あるいはその両方を必要とする各機
能ブロックが、ＯＳ３０３と通信できるようにする必要
がある。

【００３７】本発明は、汎用プロセッサ用のネットワー
ク・プロセッサ・サービスを、個別の機能コンポーネン
ト・ブロックに分解する。これによって、ネットワーク
・プロセッサ・サービスを、オペレーティング・システ
ムとハードウェア（プロセッサ）に対して独立すること
ができる。本発明は、どのようにネットワーク・インタ
ーフェースを管理するか、およびどのようにサービスを
分解し、既存のインターフェースおよび新たなインター
フェースでシステムに適合させるかを決定するという問
題を、ネットワーク・プロセッサ管理用の独特なデバイ
ス・ドライバ・メカニズムを提供することによって解決
する。機能コンポーネント・ブロックを使用することに
より、総称サービスおよび層をインタープリタ・ユーテ
ィリティおよびシステム・サービス・ユーティリティま
たはＯＳと共に使用して、新たなコンポーネントの追加
と取外しがよりフレキシブルになる。かつてはコンポー
ネントブロックとして結合されていたネットワーク層を
分解すること、および顧客のニーズやネットワークの開
発設計に基づいて更なる機能ユーティリティを追加でき
ることに内在する利点（または価値）を当業者なら理解
されよう。

【００３８】また本発明を完全な機能をもつコンピュー
タ・システムという文脈で説明したが、本発明のメカニ
ズムは様々な形のプログラム製品として配布できるこ
と、および実際に配布を行なう際に利用する個々のタイ
プの信号運搬媒体にかかわらず本発明が等しく適用でき
ることを、当業者なら理解するであろうこの２点にも留
意されたい。信号運搬媒体の例としては、それだけには
限定されないがフロッピー（登録商標）・ディスクやＣ
Ｄ ＲＯＭなどの記録可能型媒体およびアナログ通信リ
ンクやデジタル通信リンクなどの伝送型媒体がある。

【００３９】まとめとして、本発明の構成に関して以下
の事項を開示する。

【００４０】（１）ネットワーク・プロセッサ・サービ
ス・アーキテクチャの制御システム内に拡張容易なデバ
イス・ドライバ・サービスを提供する方法であって、希
望するネットワーク・プロセッサ機能の決定に応答し
て、複数のネットワーク・プロセッサ・サービスのうち
それぞれ１つを各々が提供する複数の機能コンポーネン
トをロードするステップと、オペレーティング・システ
ム（ＯＳ）に依存しない、前記複数の機能コンポーネン
ト用の通信インターフェースを提供する、前記複数の機
能コンポーネントと前記制御システムのＯＳの間に挿入
された少なくとも１つのユーティリティを提供するステ
ップと、前記制御システムにおけるパケットの受信に応
答して、まず前記ユーティリティを介して前記パケット
を経路指定することにより、前記複数の個別ソフトウェ
ア・コンポーネントのうちの１つを利用して前記パケッ
トを操作するステップであって、前記パケットが、前記
ＯＳおよび前記複数の個別ソフトウェア・コンポーネン
トの前記１つが理解できる共通コードに復号化されるス
テップとを含む方法。 （２）前記ロードするステップが、デバイス・ドライバ
の外部アプリケーション・プログラミング・インターフ
ェース（ＡＰＩ）、低水準ＡＰＩ、および物理トランス
ポート・インターフェースをロードするステップを含
む、上記（１）に記載の方法。 （３）前記ネットワーク・プロセッサ・サービス・アー
キテクチャ内で動作可能な顧客が希望するネットワーク
・サービスを含む、顧客が定義可能なサービス・コンポ
ーネントを前記外部ＡＰＩ内にロードするステップをさ
らに含む、上記（２）に記載の方法。 （４）前記提供するステップが、前記ユーティリティ
と、前記オペレーティング・システム、１つまたは複数
のネットワーク・プロセッサ、および前記機能コンポー
ネントの各々との間に双方向接続を提供するステップを
含む、上記（１）に記載の方法。 （５）前記提供するステップが、システム・サービス・
ユーティリティを前記オペレーティング・システムにリ
ンクさせるステップをさらに含み、前記システム・サー
ビス・ユーティリティが、前記個別ソフトウェアでコー
ドされたコンポーネントの各々と前記ＯＳとの通信を可
能にするように動作する、上記（１）に記載の方法。 （６）前記提供するステップが、すべての着信および発
信サービス要求を共通のネットワーク・プロセッサ言語
に変換して、前記１つまたは複数のネットワーク・プロ
セッサと、前記オペレーティング・システムと、前記機
能コンポーネントの各々との間で継ぎ目のない接続およ
び対応を可能にし、ネットワーク・パケットを操作でき
るようにする変換ユーティリティをさらに提供する、上
記（１）に記載の方法。 （７）ネットワーク・プロセッサ・サービス・アーキテ
クチャの制御システム内に拡張容易なデバイス・ドライ
バ・サービスを提供するためのコンピュータ・プログラ
ム製品であって、コンピュータ可読媒体を含み、前記コ
ンピュータ可読媒体上に、複数のネットワーク・プロセ
ッサ・サービスのうちそれぞれ１つを各々が提供する複
数の個別ソフトウェア・コンポーネントを実装するため
のプログラム命令と、オペレーティング・システム（Ｏ
Ｓ）に依存しない、前記複数の個別ソフトウェア・コン
ポーネント用の通信インターフェースを提供する、前記
複数の個別ソフトウェア・コンポーネントと前記制御シ
ステムのＯＳの間に挿入された少なくとも１つのユーテ
ィリティを提供するためのプログラム命令と、前記制御
システムにおけるパケットの受信に応答して、まず前記
ユーティリティを介して前記パケットを経路指定するこ
とにより、前記複数の個別ソフトウェア・コンポーネン
トのうちの１つを利用して前記パケットを操作し、前記
パケットが、前記ＯＳおよび前記複数の個別ソフトウェ
ア・コンポーネントの前記１つが理解できるコードに変
換されるようにするプログラム命令とを含むコンピュー
タ・プログラム製品。 （８）前記ロードするステップ用のプログラム命令が、
デバイス・ドライバの外部アプリケーション・プログラ
ミング・インターフェース（ＡＰＩ）、低水準ＡＰＩ、
および物理トランスポート・インターフェースをロード
するプログラム命令を含む、上記（７）に記載のコンピ
ュータ・プログラム製品。 （９）前記ネットワーク・プロセッサ・サービス・アー
キテクチャ内で動作可能な顧客が希望するネットワーク
・サービスを含む、顧客が定義可能なサービス・コンポ
ーネントを前記外部ＡＰＩ内にロードするプログラム命
令をさらに含む、上記（８）に記載のコンピュータ・プ
ログラム製品。 （１０）前記提供するステップ用の前記プログラム命令
が、前記ユーティリティと、前記オペレーティング・シ
ステム、１つまたは複数のネットワーク・プロセッサ、
および前記機能コンポーネントの各々との間の双方向接
続を提供する命令を含む、上記（７）に記載のコンピュ
ータ・プログラム製品。 （１１）前記提供するステップ用の前記プログラム命令
が、システム・サービス・ユーティリティを前記オペレ
ーティング・システムにリンクさせる命令をさらに含
み、前記システム・サービス・ユーティリティが、前記
個別ソフトウェアでコードされたコンポーネントの各々
と前記ＯＳとの通信を可能にするように動作する、上記
（７）に記載のコンピュータ・プログラム製品。 （１２）前記提供するステップ用の前記プログラム命令
が、すべての着信および発信サービス要求を、共通のネ
ットワーク・プロセッサ言語に変換して、前記１つまた
は複数のネットワーク・プロセッサと、前記オペレーテ
ィング・システムと、前記機能コンポーネントの各々と
の間で継ぎ目のない接続および対応を可能にし、ネット
ワーク・パケットを操作できるようにする変換ユーティ
リティ用のプログラム命令をさらに含む、上記（７）に
記載のコンピュータ・プログラム製品。 （１３）ネットワーク・プロセッサ・サービス・アーキ
テクチャの制御システムであって、前記制御システムの
デバイス・ドライバ内にあり、各々がネットワーク・プ
ロセッサ・サービスに相当する、複数の個別にロード可
能な機能コンポーネントと、前記機能コンポーネントの
各々と前記制御システムのオペレーティング・システム
（ＯＳ）との通信を可能にする少なくとも１つのユーテ
ィリティであって、ネットワーク・プロセッサ機能の実
行を求める要求を前記ＯＳが受信したことに応答して、
１つまたは複数のネットワーク・プロセッサの前記ネッ
トワーク・プロセッサ・サービスを管理する、前記複数
の機能コンポーネントのうち特定の１つの呼出しに前記
要求を変換する少なくとも１つのユーティリティと、前
記ＯＳ、前記ユーティリティ、および前記機能コンポー
ネントを実行する処理ハードウェアとを含むシステム。 （１４）前記複数の機能コンポーネントが、デバイス・
ドライバの外部アプリケーション・プログラミング・イ
ンターフェース（ＡＰＩ）、低水準ＡＰＩ、および物理
トランスポート・インターフェースを含む、上記（１
３）に記載のシステム。 （１５）前記ネットワーク・プロセッサ・サービス・ア
ーキテクチャ内で動作可能な顧客が希望するネットワー
ク・サービスを含む、顧客が定義可能なサービス・コン
ポーネントを前記外部ＡＰＩ内にさらに含む、上記（１
４）に記載のシステム。 （１６）前記ユーティリティが、前記個別ソフトウェア
でコードされたコンポーネントの各々と前記ＯＳとの通
信を可能にするように動作する、前記オペレーティング
・システムに結合されたシステム・サービス・ユーティ
リティを含む、上記（１３）に記載のシステム。 （１７）前記ユーティリティが、すべての着信および発
信サービス要求を、共通のネットワーク・プロセッサ言
語に変換して、前記１つまたは複数のネットワーク・プ
ロセッサと、前記オペレーティング・システムと、前記
機能コンポーネントの各々との間で継ぎ目のない接続お
よび対応を可能にし、ネットワーク・パケットを操作で
きるようにする変換ユーティリティを含む、上記（１
３）に記載のシステム。 （１８）１つまたは複数のネットワーク・プロセッサ
と、前記１つまたは複数のネットワーク・プロセッサと
の対話を制御する拡張容易なデバイス・ドライバを有す
る、前記１つまたは複数のネットワーク・プロセッサに
結合された制御システムとを含むネットワーク処理サー
ビス・アーキテクチャであって、前記拡張容易なデバイ
ス・ドライバが、ネットワーク処理用の複数の機能要素
を含む複数の個別機能ソフトウェア・コンポーネント
と、いかなるプロセッサ・タイプおよびＯＳにおいても
有効に通信および対話を行うために、前記複数の機能要
素と前記１つまたは複数のネットワーク・プロセッサと
の間の互換性を可能にし、前記制御システムと前記１つ
または複数のネットワーク・プロセッサの間でフレーム
および制御情報の転送が実施できるようにする変換ユー
ティリティとから構成されるネットワーク処理サービス
・アーキテクチャ。 （１９）前記１つまたは複数のネットワーク・プロセッ
サに結合されたスイッチ機構をさらに含む、上記（１
８）に記載のネットワーク処理サービス・アーキテクチ
ャ。 （２０）共通コード・プログラムと、ネットワーク・ト
ランスポート・マネージャ、ネットワーク・リソース・
マネージャ、および制御メッセージ・フォーマッタの各
々との間で高水準の双方向通信を提供する複数のシステ
ム・サービス・プログラムを含む、分散処理システム用
のデバイス・ドライバ・プログラムであって、前記ネッ
トワーク・トランスポート・マネージャが、物理トラン
スポート・プロセッサへの低水準の双方向通信を提供
し、前記物理トランスポート・プロセッサが、１つまた
は複数のネットワーク・プロセッサへの基本双方向通信
を提供するデバイス・ドライバ・プログラム。

【図面の簡単な説明】

【図１】ネットワーク・プロセッサ・アーキテクチャが
動作できる従来の通信ネットワークを示す図である。

【図２】ネットワーク・プロセッサ・アーキテクチャの
基本コンポーネントを示すブロック図である。

【図３】本発明の好ましい実施形態を実施できるコンピ
ュータ・システムを示すブロック図である。

【図４】本発明の好ましい実施形態によるネットワーク
・プロセッサ・サービス・アーキテクチャの制御プロセ
ッサ内におけるデバイス・ドライバの機能コンポーネン
トを示す高水準ブロック図である。

【符号の説明】

１０ スイッチ／ルータ １１ 多重化装置（マルチプレクサ） １２ コントロール・ポイント １３ ワークステーション １４ インターネット １６ 広域ネットワーク（ＷＡＮ） １８ サーバ ２０ ローカル・エリア・ネットワーク（ＬＡＮ） １０１ 制御プロセッサ １０３ ネットワーク・プロセッサ １０５ スイッチ機構 ２０８ カスタム定義サービス・ユーティリティ ２１０ コンピュータ・システム ２１１ システム・バス ２１２ プロセッサ（ＣＰＵ） ２１３ 読取り専用メモリ（ＲＯＭ） ２１４ ランダムアクセス・メモリ（ＲＡＭ） ２１５ 通信アダプタ ２１６ ＰＣＩホスト・ブリッジ ２１７ ネットワーク ２１８ スモール・コンピュータ・システム・インター
フェース（ＳＣＳＩ） ２１９ ＳＣＳＩディスク・ドライブ ２２０ 周辺コンポーネント相互接続（ＰＣＩ）ローカ
ル・バス ２２３ オーディオ・アダプタ ２２４ スピーカ ２２５ ＩＳＡバス ２２９ 拡張バス・ブリッジ ２６９ 制御メッセージ・プロトコル ３００ ソフトウェア・スタック アプリケーション・スタック ３０１ ネットワーク・プロセッサ・デバイス・ドライ
バ ３０３ オペレーティング・システム（ＯＳ） ３０５ 外部ＡＰＩ ３０７ カスタム定義サービス ３０９ インターフェース・マネージャ・サービス ３１３ テーブル・サービス テーブル・サービスＡＰＩ ３１７ 待ち行列サービス 待ち行列サービスＡＰＩ ３１９ プロトコル・サービスＡＰＩ ３２１ ネットワーク・プロセッサ・マルチキャスト・
サービスＡＰＩ ３２２ システム・サービスＡＰＩ ３２３ 低水準ＡＰＩ ３２５ ネットワーク・プロセッサ・トランスポート・
サービス ３２７ データ ３２９ コントロール 制御メッセージ・サービス ３３５ ネットワーク・プロセッサ・リソース・サービ
ス ３３７ 制御メッセージ・フォーマット・サービス ３３９ 物理トランスポート・インターフェース ３４１ 物理トランスポート・サービス（ＰＴＳ） ３４３ ネットワーク・プロセッサ（ＮＰ） ＮＰハードウェア ３７５ ガイデッド・セル・ハンドラ（ＧＣＨ） ３７７ ガイデッド・ツリー・ハンドラ（ＧＴＨ） ３７９ 汎用データ・ハンドラ（ＧＤＨ）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フィリップ・デーモン アメリカ合衆国27510 ノース・カロライ ナ州カーバラ スミス・レベル・ロード 1000 (72)発明者 アンソニー・マテオ・ガッロ アメリカ合衆国27502 ノース・カロライ ナ州アペックス コーシャム・ドライブ 3308

Claims (20)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ネットワーク・プロセッサ・サービス・ア
   ーキテクチャの制御システム内に拡張容易なデバイス・
   ドライバ・サービスを提供する方法であって、 希望するネットワーク・プロセッサ機能の決定に応答し
   て、複数のネットワーク・プロセッサ・サービスのうち
   それぞれ１つを各々が提供する複数の機能コンポーネン
   トをロードするステップと、 オペレーティング・システム（ＯＳ）に依存しない、前
   記複数の機能コンポーネント用の通信インターフェース
   を提供する、前記複数の機能コンポーネントと前記制御
   システムのＯＳの間に挿入された少なくとも１つのユー
   ティリティを提供するステップと、 前記制御システムにおけるパケットの受信に応答して、
   まず前記ユーティリティを介して前記パケットを経路指
   定することにより、前記複数の個別ソフトウェア・コン
   ポーネントのうちの１つを利用して前記パケットを操作
   するステップであって、前記パケットが、前記ＯＳおよ
   び前記複数の個別ソフトウェア・コンポーネントの前記
   １つが理解できる共通コードに復号化されるステップと
   を含む方法。
2. 【請求項２】前記ロードするステップが、デバイス・ド
   ライバの外部アプリケーション・プログラミング・イン
   ターフェース（ＡＰＩ）、低水準ＡＰＩ、および物理ト
   ランスポート・インターフェースをロードするステップ
   を含む、請求項１に記載の方法。
3. 【請求項３】前記ネットワーク・プロセッサ・サービス
   ・アーキテクチャ内で動作可能な顧客が希望するネット
   ワーク・サービスを含む、顧客が定義可能なサービス・
   コンポーネントを前記外部ＡＰＩ内にロードするステッ
   プをさらに含む、請求項２に記載の方法。
4. 【請求項４】前記提供するステップが、前記ユーティリ
   ティと、前記オペレーティング・システム、１つまたは
   複数のネットワーク・プロセッサ、および前記機能コン
   ポーネントの各々との間に双方向接続を提供するステッ
   プを含む、請求項１に記載の方法。
5. 【請求項５】前記提供するステップが、システム・サー
   ビス・ユーティリティを前記オペレーティング・システ
   ムにリンクさせるステップをさらに含み、前記システム
   ・サービス・ユーティリティが、前記個別ソフトウェア
   でコードされたコンポーネントの各々と前記ＯＳとの通
   信を可能にするように動作する、請求項１に記載の方
   法。
6. 【請求項６】前記提供するステップが、すべての着信お
   よび発信サービス要求を共通のネットワーク・プロセッ
   サ言語に変換して、前記１つまたは複数のネットワーク
   ・プロセッサと、前記オペレーティング・システムと、
   前記機能コンポーネントの各々との間で継ぎ目のない接
   続および対応を可能にし、ネットワーク・パケットを操
   作できるようにする変換ユーティリティをさらに提供す
   る、請求項１に記載の方法。
7. 【請求項７】ネットワーク・プロセッサ・サービス・ア
   ーキテクチャの制御システム内に拡張容易なデバイス・
   ドライバ・サービスを提供するためのコンピュータ・プ
   ログラム製品であって、 コンピュータ可読媒体を含み、 前記コンピュータ可読媒体上に、 複数のネットワーク・プロセッサ・サービスのうちそれ
   ぞれ１つを各々が提供する複数の個別ソフトウェア・コ
   ンポーネントを実装するためのプログラム命令と、 オペレーティング・システム（ＯＳ）に依存しない、前
   記複数の個別ソフトウェア・コンポーネント用の通信イ
   ンターフェースを提供する、前記複数の個別ソフトウェ
   ア・コンポーネントと前記制御システムのＯＳの間に挿
   入された少なくとも１つのユーティリティを提供するた
   めのプログラム命令と、 前記制御システムにおけるパケットの受信に応答して、
   まず前記ユーティリティを介して前記パケットを経路指
   定することにより、前記複数の個別ソフトウェア・コン
   ポーネントのうちの１つを利用して前記パケットを操作
   し、前記パケットが、前記ＯＳおよび前記複数の個別ソ
   フトウェア・コンポーネントの前記１つが理解できるコ
   ードに変換されるようにするプログラム命令とを含むコ
   ンピュータ・プログラム製品。
8. 【請求項８】前記ロードするステップ用のプログラム命
   令が、デバイス・ドライバの外部アプリケーション・プ
   ログラミング・インターフェース（ＡＰＩ）、低水準Ａ
   ＰＩ、および物理トランスポート・インターフェースを
   ロードするプログラム命令を含む、請求項７に記載のコ
   ンピュータ・プログラム製品。
9. 【請求項９】前記ネットワーク・プロセッサ・サービス
   ・アーキテクチャ内で動作可能な顧客が希望するネット
   ワーク・サービスを含む、顧客が定義可能なサービス・
   コンポーネントを前記外部ＡＰＩ内にロードするプログ
   ラム命令をさらに含む、請求項８に記載のコンピュータ
   ・プログラム製品。
10. 【請求項１０】前記提供するステップ用の前記プログラ
    ム命令が、前記ユーティリティと、前記オペレーティン
    グ・システム、１つまたは複数のネットワーク・プロセ
    ッサ、および前記機能コンポーネントの各々との間の双
    方向接続を提供する命令を含む、請求項７に記載のコン
    ピュータ・プログラム製品。
11. 【請求項１１】前記提供するステップ用の前記プログラ
    ム命令が、システム・サービス・ユーティリティを前記
    オペレーティング・システムにリンクさせる命令をさら
    に含み、前記システム・サービス・ユーティリティが、
    前記個別ソフトウェアでコードされたコンポーネントの
    各々と前記ＯＳとの通信を可能にするように動作する、
    請求項７に記載のコンピュータ・プログラム製品。
12. 【請求項１２】前記提供するステップ用の前記プログラ
    ム命令が、すべての着信および発信サービス要求を、共
    通のネットワーク・プロセッサ言語に変換して、前記１
    つまたは複数のネットワーク・プロセッサと、前記オペ
    レーティング・システムと、前記機能コンポーネントの
    各々との間で継ぎ目のない接続および対応を可能にし、
    ネットワーク・パケットを操作できるようにする変換ユ
    ーティリティ用のプログラム命令をさらに含む、請求項
    ７に記載のコンピュータ・プログラム製品。
13. 【請求項１３】ネットワーク・プロセッサ・サービス・
    アーキテクチャの制御システムであって、 前記制御システムのデバイス・ドライバ内にあり、各々
    がネットワーク・プロセッサ・サービスに相当する、複
    数の個別にロード可能な機能コンポーネントと、 前記機能コンポーネントの各々と前記制御システムのオ
    ペレーティング・システム（ＯＳ）との通信を可能にす
    る少なくとも１つのユーティリティであって、ネットワ
    ーク・プロセッサ機能の実行を求める要求を前記ＯＳが
    受信したことに応答して、１つまたは複数のネットワー
    ク・プロセッサの前記ネットワーク・プロセッサ・サー
    ビスを管理する、前記複数の機能コンポーネントのうち
    特定の１つの呼出しに前記要求を変換する少なくとも１
    つのユーティリティと、 前記ＯＳ、前記ユーティリティ、および前記機能コンポ
    ーネントを実行する処理ハードウェアとを含むシステ
    ム。
14. 【請求項１４】前記複数の機能コンポーネントが、デバ
    イス・ドライバの外部アプリケーション・プログラミン
    グ・インターフェース（ＡＰＩ）、低水準ＡＰＩ、およ
    び物理トランスポート・インターフェースを含む、請求
    項１３に記載のシステム。
15. 【請求項１５】前記ネットワーク・プロセッサ・サービ
    ス・アーキテクチャ内で動作可能な顧客が希望するネッ
    トワーク・サービスを含む、顧客が定義可能なサービス
    ・コンポーネントを前記外部ＡＰＩ内にさらに含む、請
    求項１４に記載のシステム。
16. 【請求項１６】前記ユーティリティが、前記個別ソフト
    ウェアでコードされたコンポーネントの各々と前記ＯＳ
    との通信を可能にするように動作する、前記オペレーテ
    ィング・システムに結合されたシステム・サービス・ユ
    ーティリティを含む、請求項１３に記載のシステム。
17. 【請求項１７】前記ユーティリティが、すべての着信お
    よび発信サービス要求を、共通のネットワーク・プロセ
    ッサ言語に変換して、前記１つまたは複数のネットワー
    ク・プロセッサと、前記オペレーティング・システム
    と、前記機能コンポーネントの各々との間で継ぎ目のな
    い接続および対応を可能にし、ネットワーク・パケット
    を操作できるようにする変換ユーティリティを含む、請
    求項１３に記載のシステム。
18. 【請求項１８】１つまたは複数のネットワーク・プロセ
    ッサと、 前記１つまたは複数のネットワーク・プロセッサとの対
    話を制御する拡張容易なデバイス・ドライバを有する、
    前記１つまたは複数のネットワーク・プロセッサに結合
    された制御システムとを含むネットワーク処理サービス
    ・アーキテクチャであって、 前記拡張容易なデバイス・ドライバが、ネットワーク処
    理用の複数の機能要素を含む複数の個別機能ソフトウェ
    ア・コンポーネントと、いかなるプロセッサ・タイプお
    よびＯＳにおいても有効に通信および対話を行うため
    に、前記複数の機能要素と前記１つまたは複数のネット
    ワーク・プロセッサとの間の互換性を可能にし、前記制
    御システムと前記１つまたは複数のネットワーク・プロ
    セッサの間でフレームおよび制御情報の転送が実施でき
    るようにする変換ユーティリティとから構成されるネッ
    トワーク処理サービス・アーキテクチャ。
19. 【請求項１９】前記１つまたは複数のネットワーク・プ
    ロセッサに結合されたスイッチ機構をさらに含む、請求
    項１８に記載のネットワーク処理サービス・アーキテク
    チャ。
20. 【請求項２０】共通コード・プログラムと、ネットワー
    ク・トランスポート・マネージャ、ネットワーク・リソ
    ース・マネージャ、および制御メッセージ・フォーマッ
    タの各々との間で高水準の双方向通信を提供する複数の
    システム・サービス・プログラムを含む、分散処理シス
    テム用のデバイス・ドライバ・プログラムであって、 前記ネットワーク・トランスポート・マネージャが、物
    理トランスポート・プロセッサへの低水準の双方向通信
    を提供し、前記物理トランスポート・プロセッサが、１
    つまたは複数のネットワーク・プロセッサへの基本双方
    向通信を提供するデバイス・ドライバ・プログラム。