JP2001324426A - ガス分析計前処理装置 - Google Patents
ガス分析計前処理装置Info
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- JP2001324426A JP2001324426A JP2000144260A JP2000144260A JP2001324426A JP 2001324426 A JP2001324426 A JP 2001324426A JP 2000144260 A JP2000144260 A JP 2000144260A JP 2000144260 A JP2000144260 A JP 2000144260A JP 2001324426 A JP2001324426 A JP 2001324426A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 排ガス採取口の閉塞を確実に防止し、かつフ
ィルタの交換作業を行う必要がなくなり、連続運転する
ことができ、作業性の向上およびランニングコストダウ
ンを図ることが可能である。 【解決手段】 溶融炉2内のガス採取口をガス3(例え
ば窒素ガス)でパージする開閉可能なパージ経路4と、
溶融炉2内の排ガス5をガス分析計6に導く開閉可能な
ガス導入経路7とを備え、ガス導入経路7の途中の各分
岐路7a,7bに交互運転可能なダスト除去水槽8,9
を設け、定期的にパージ経路4を開き、かつガス導入経
路7を閉じてガス3をパージすると共に、通常運転時、
ガス導入経路7の一方の分岐路7aのみを開いて排ガス
5を一方のダスト除去水槽8の貯留水17中に通し、切
替運転時、他方の分岐路7bのみを開いて排ガス5を他
方のダスト除去水槽9の貯留水17中に通し、それぞれ
排ガス5中のダストを除去してからガス分析計6に送る
ように構成している。
ィルタの交換作業を行う必要がなくなり、連続運転する
ことができ、作業性の向上およびランニングコストダウ
ンを図ることが可能である。 【解決手段】 溶融炉2内のガス採取口をガス3(例え
ば窒素ガス)でパージする開閉可能なパージ経路4と、
溶融炉2内の排ガス5をガス分析計6に導く開閉可能な
ガス導入経路7とを備え、ガス導入経路7の途中の各分
岐路7a,7bに交互運転可能なダスト除去水槽8,9
を設け、定期的にパージ経路4を開き、かつガス導入経
路7を閉じてガス3をパージすると共に、通常運転時、
ガス導入経路7の一方の分岐路7aのみを開いて排ガス
5を一方のダスト除去水槽8の貯留水17中に通し、切
替運転時、他方の分岐路7bのみを開いて排ガス5を他
方のダスト除去水槽9の貯留水17中に通し、それぞれ
排ガス5中のダストを除去してからガス分析計6に送る
ように構成している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水汚泥、都市ご
みおよび産業廃棄物などの焼却灰の溶融炉等から排ガス
をガス分析計に送る前処理段階で使用されるガス分析計
前処理装置に関するものである。
みおよび産業廃棄物などの焼却灰の溶融炉等から排ガス
をガス分析計に送る前処理段階で使用されるガス分析計
前処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、下水汚泥や都市ごみ等は、種々の
焼却方法により焼却され、その後に焼却灰の資源化、減
容化および無害化を図るために灰溶融炉などを用いて焼
却灰の溶融が行われている。ところで、焼却灰を溶融し
た溶融炉内の排ガスには、NaCl、KCl等の低沸点
物のガス化したものが高濃度で存在しており、炉内では
温度が高くガス状で存在したものが、炉から出ると温度
が下がり、液化、凝結固化して排ガス採取口(排ガス分
析計口)を閉塞させてしまうことがあった。そのため、
従来の溶融炉では、排ガス採取口付近にガス吹き込み手
段が設けられており、該ガス吹き込み手段から排ガス中
に高温ガス又は燃焼用ガスを吹き込み、排ガス温度を高
温に保って、排ガスの液化や凝結固化による排ガス採取
口の閉塞を防止する方法が採用されている。
焼却方法により焼却され、その後に焼却灰の資源化、減
容化および無害化を図るために灰溶融炉などを用いて焼
却灰の溶融が行われている。ところで、焼却灰を溶融し
た溶融炉内の排ガスには、NaCl、KCl等の低沸点
物のガス化したものが高濃度で存在しており、炉内では
温度が高くガス状で存在したものが、炉から出ると温度
が下がり、液化、凝結固化して排ガス採取口(排ガス分
析計口)を閉塞させてしまうことがあった。そのため、
従来の溶融炉では、排ガス採取口付近にガス吹き込み手
段が設けられており、該ガス吹き込み手段から排ガス中
に高温ガス又は燃焼用ガスを吹き込み、排ガス温度を高
温に保って、排ガスの液化や凝結固化による排ガス採取
口の閉塞を防止する方法が採用されている。
【0003】一方、溶融炉内の排ガス中には、多量のダ
ストが含まれていることから、排ガスをガス分析計に導
く前に、ダスト除去を行う前処理装置が必要である。こ
のような前処理装置としては、ガス導入経路中に設けら
れるフィルタがあり、該フィルタを通すことによって排
ガス中のダストを除去してからガス分析計に送り、同ガ
ス分析計で排ガス中の酸素、一酸化炭素、二酸化炭素等
の量を分析するようにしている。
ストが含まれていることから、排ガスをガス分析計に導
く前に、ダスト除去を行う前処理装置が必要である。こ
のような前処理装置としては、ガス導入経路中に設けら
れるフィルタがあり、該フィルタを通すことによって排
ガス中のダストを除去してからガス分析計に送り、同ガ
ス分析計で排ガス中の酸素、一酸化炭素、二酸化炭素等
の量を分析するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の前処理装置のフィルタでは、大型のものを設置
しても、排ガス中のダストによってすぐに詰まってしま
うので、運転を中断するなどしてフィルタを頻繁に交換
する必要があり、前処理の連続運転ができず、作業性に
問題がある上、ランニングコスト高を招来していた。し
かも、従来の排ガス採取口の閉塞防止方法では、排ガス
中に高温ガス又は燃焼用ガスを単に吹き込むだけである
ので、排ガス採取口から閉塞物を十分に除去することが
できないという不具合を有していた。
た従来の前処理装置のフィルタでは、大型のものを設置
しても、排ガス中のダストによってすぐに詰まってしま
うので、運転を中断するなどしてフィルタを頻繁に交換
する必要があり、前処理の連続運転ができず、作業性に
問題がある上、ランニングコスト高を招来していた。し
かも、従来の排ガス採取口の閉塞防止方法では、排ガス
中に高温ガス又は燃焼用ガスを単に吹き込むだけである
ので、排ガス採取口から閉塞物を十分に除去することが
できないという不具合を有していた。
【0005】本発明はこのような実状に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、排ガス採取口の閉塞を確実
に防止し、かつフィルタの交換作業を行う必要がなくな
り、連続運転することができ、作業性の向上およびラン
ニングコストダウンを図ることが可能なガス分析計前処
理装置を提供することにある。
ものであって、その目的は、排ガス採取口の閉塞を確実
に防止し、かつフィルタの交換作業を行う必要がなくな
り、連続運転することができ、作業性の向上およびラン
ニングコストダウンを図ることが可能なガス分析計前処
理装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の有する課
題を解決するために、本発明においては、溶融炉内のガ
ス採取口をガス、例えば窒素ガスでパージする開閉可能
なパージ経路と、前記溶融炉内の排ガスをガス分析計に
導く開閉可能なガス導入経路とを備え、前記ガス導入経
路を途中で分岐して、各分岐路に交互運転可能なダスト
除去水槽を設け、定期的に前記パージ経路を開き、かつ
前記ガス導入経路を閉じて窒素ガスをパージすると共
に、通常運転時、前記ガス導入経路の一方の分岐路のみ
を開いて前記溶融炉内の排ガスを前記一方のダスト除去
水槽の貯留水中に通し、前記排ガス中のダストを除去し
てから前記ガス分析計に送り、切替運転時、前記ガス導
入経路の他方の分岐路のみを開いて前記溶融炉内の排ガ
スを前記他方のダスト除去水槽の貯留水中に通し、前記
排ガス中のダストを除去してから前記ガス分析計に送る
ように構成している。また、本発明の各ダスト除去水槽
には、ダストの溜まった貯留水を排水する排水路と、水
タンクから補給水を供給する給水路とがそれぞれ接続さ
れている。
題を解決するために、本発明においては、溶融炉内のガ
ス採取口をガス、例えば窒素ガスでパージする開閉可能
なパージ経路と、前記溶融炉内の排ガスをガス分析計に
導く開閉可能なガス導入経路とを備え、前記ガス導入経
路を途中で分岐して、各分岐路に交互運転可能なダスト
除去水槽を設け、定期的に前記パージ経路を開き、かつ
前記ガス導入経路を閉じて窒素ガスをパージすると共
に、通常運転時、前記ガス導入経路の一方の分岐路のみ
を開いて前記溶融炉内の排ガスを前記一方のダスト除去
水槽の貯留水中に通し、前記排ガス中のダストを除去し
てから前記ガス分析計に送り、切替運転時、前記ガス導
入経路の他方の分岐路のみを開いて前記溶融炉内の排ガ
スを前記他方のダスト除去水槽の貯留水中に通し、前記
排ガス中のダストを除去してから前記ガス分析計に送る
ように構成している。また、本発明の各ダスト除去水槽
には、ダストの溜まった貯留水を排水する排水路と、水
タンクから補給水を供給する給水路とがそれぞれ接続さ
れている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。ここで、図1は本発明の実
施形態に係るガス分析計前処理装置の配置構成図であ
る。
に基づいて詳細に説明する。ここで、図1は本発明の実
施形態に係るガス分析計前処理装置の配置構成図であ
る。
【0008】本発明の実施形態に係るガス分析計前処理
装置1は、図1に示す如く、溶融炉2内のガス採取口
(図示せず)をガス3(例えば窒素ガス)でパージする
開閉可能なパージ経路4と、溶融炉2内の排ガス5をガ
ス分析計6に導く開閉可能なガス導入経路7とを備えて
いる。このガス導入経路7は、途中で二つに分岐されて
おり、各分岐路7a,7bには、交互運転可能なダスト
除去水槽8,9が並列的に設けられている。分岐路7
a,7bは、ダスト除去水槽8,9の下流側で合流し、
ポンプ10を介してガス分析計6に接続されている。な
お、溶融炉2の入口側には、焼却灰を搬入する図示しな
い灰供給装置などが配設されている。
装置1は、図1に示す如く、溶融炉2内のガス採取口
(図示せず)をガス3(例えば窒素ガス)でパージする
開閉可能なパージ経路4と、溶融炉2内の排ガス5をガ
ス分析計6に導く開閉可能なガス導入経路7とを備えて
いる。このガス導入経路7は、途中で二つに分岐されて
おり、各分岐路7a,7bには、交互運転可能なダスト
除去水槽8,9が並列的に設けられている。分岐路7
a,7bは、ダスト除去水槽8,9の下流側で合流し、
ポンプ10を介してガス分析計6に接続されている。な
お、溶融炉2の入口側には、焼却灰を搬入する図示しな
い灰供給装置などが配設されている。
【0009】上記パージ経路4の途中には、これを開閉
する第1開閉弁11が配設されている。また、上記ガス
導入経路7の途中で、分岐路7a,7bの上流側には、
これを開閉する第2開閉弁12が配設されている。これ
ら第1および第2開閉弁11,12は、その開閉動作を
制御する図示しない制御盤に接続されており、タイマー
などで定期的に第1開閉弁11を開動作させてパージ経
路4を開き、かつ第2開閉弁12を閉動作させてガス導
入経路7を閉じ、この状態で窒素ガス3をパージするこ
とにより、溶融炉2内のガス採取口(図示せず)の閉塞
物を除去するように構成されている。
する第1開閉弁11が配設されている。また、上記ガス
導入経路7の途中で、分岐路7a,7bの上流側には、
これを開閉する第2開閉弁12が配設されている。これ
ら第1および第2開閉弁11,12は、その開閉動作を
制御する図示しない制御盤に接続されており、タイマー
などで定期的に第1開閉弁11を開動作させてパージ経
路4を開き、かつ第2開閉弁12を閉動作させてガス導
入経路7を閉じ、この状態で窒素ガス3をパージするこ
とにより、溶融炉2内のガス採取口(図示せず)の閉塞
物を除去するように構成されている。
【0010】上記分岐路7a,7bのうち、通常ライン
である一方の分岐路7aには、一方のダスト除去水槽8
を間に置いて、入口側に第3開閉弁13が配設され、出
口側に第4開閉弁14が配設されている。また、分岐路
7a,7bのうち、予備ラインである他方の分岐路7b
には、他方のダスト除去水槽9を間に置いて、入口側に
第5開閉弁15が配設され、出口側に第6開閉弁16が
配設されている。これら第3開閉弁13〜第6開閉弁1
6は、その開閉動作を制御する既述の図示しない制御盤
に接続されている。したがって、通常運転時、第2開閉
弁12、第3開閉弁13および第4開閉弁14のみを開
動作させて通常ラインのガス導入経路7および分岐路7
aのみを開き、かつ第5開閉弁15および第6開閉弁1
6を閉動作させて予備ラインの分岐路7bを閉じ、この
状態で溶融炉2内の排ガス5を一方のダスト除去水槽8
の貯留水(例えば、食塩水)17中に通し、排ガス5中
のダストを除去してからガス分析計6に送るように構成
されている。また、切替運転時、第2開閉弁12、第5
開閉弁15および第6開閉弁16のみを開動作させて予
備ラインのガス導入経路7および分岐路7bのみを開
き、かつ第3開閉弁13および第4開閉弁14を閉動作
させて通常ラインの分岐路7aを閉じ、この状態で溶融
炉2内の排ガス5を他方のダスト除去水槽9の貯留水1
7中に通し、排ガス5中のダストを除去してからガス分
析計6に送るように構成されている。
である一方の分岐路7aには、一方のダスト除去水槽8
を間に置いて、入口側に第3開閉弁13が配設され、出
口側に第4開閉弁14が配設されている。また、分岐路
7a,7bのうち、予備ラインである他方の分岐路7b
には、他方のダスト除去水槽9を間に置いて、入口側に
第5開閉弁15が配設され、出口側に第6開閉弁16が
配設されている。これら第3開閉弁13〜第6開閉弁1
6は、その開閉動作を制御する既述の図示しない制御盤
に接続されている。したがって、通常運転時、第2開閉
弁12、第3開閉弁13および第4開閉弁14のみを開
動作させて通常ラインのガス導入経路7および分岐路7
aのみを開き、かつ第5開閉弁15および第6開閉弁1
6を閉動作させて予備ラインの分岐路7bを閉じ、この
状態で溶融炉2内の排ガス5を一方のダスト除去水槽8
の貯留水(例えば、食塩水)17中に通し、排ガス5中
のダストを除去してからガス分析計6に送るように構成
されている。また、切替運転時、第2開閉弁12、第5
開閉弁15および第6開閉弁16のみを開動作させて予
備ラインのガス導入経路7および分岐路7bのみを開
き、かつ第3開閉弁13および第4開閉弁14を閉動作
させて通常ラインの分岐路7aを閉じ、この状態で溶融
炉2内の排ガス5を他方のダスト除去水槽9の貯留水1
7中に通し、排ガス5中のダストを除去してからガス分
析計6に送るように構成されている。
【0011】また、上記各ダスト除去水槽8,9には、
ダストの溜まった貯留水17を排水する排水路18,1
9と、水タンク20から補給水21を供給する給水路2
2,23とがそれぞれ接続されており、ダスト除去水槽
8,9の貯留水17を定期的に引抜き補給することによ
ってNaCl、KCl等の塩類溶け込みを維持するよう
になっている。このため、排水路18,19および給水
路22,23の途中には、これを開閉する第7開閉弁2
4〜第10開閉弁27が配設されており、これら第7開
閉弁24〜第10開閉弁27は、その開閉動作を制御す
る既述の図示しない制御盤に接続されている。なお、水
タンク20は、自動で補給水21のレベル調整可能に構
成されている。
ダストの溜まった貯留水17を排水する排水路18,1
9と、水タンク20から補給水21を供給する給水路2
2,23とがそれぞれ接続されており、ダスト除去水槽
8,9の貯留水17を定期的に引抜き補給することによ
ってNaCl、KCl等の塩類溶け込みを維持するよう
になっている。このため、排水路18,19および給水
路22,23の途中には、これを開閉する第7開閉弁2
4〜第10開閉弁27が配設されており、これら第7開
閉弁24〜第10開閉弁27は、その開閉動作を制御す
る既述の図示しない制御盤に接続されている。なお、水
タンク20は、自動で補給水21のレベル調整可能に構
成されている。
【0012】次に、本実施形態に係るガス分析計前処理
装置1の作用について説明する。焼却灰などが溶融炉2
に供給され、同溶融炉2内で溶融されると、ガスが発生
してガス採取口(図示せず)から排出されることにな
る。この排ガス5は、通常運転時、閉状態の第5開閉弁
15および第6開閉弁16により予備ラインの分岐路7
bを通ることなく、開状態の第2開閉弁12、第3開閉
弁13および第4開閉弁14により通常ラインのガス導
入経路7および分岐路7aを通り、一方のダスト除去水
槽8に導かれ、貯留水17中を潜りながら通過させられ
る。その際、排ガス5中に含まれるダスト(NaCl、
KCl等の塩類)は貯留水17に溶け込むなどして除去
される。その後、ダストが除去された排ガス5は、ポン
プ10によりガス分析計6に送られ、同ガス分析計6で
分析されることになる。
装置1の作用について説明する。焼却灰などが溶融炉2
に供給され、同溶融炉2内で溶融されると、ガスが発生
してガス採取口(図示せず)から排出されることにな
る。この排ガス5は、通常運転時、閉状態の第5開閉弁
15および第6開閉弁16により予備ラインの分岐路7
bを通ることなく、開状態の第2開閉弁12、第3開閉
弁13および第4開閉弁14により通常ラインのガス導
入経路7および分岐路7aを通り、一方のダスト除去水
槽8に導かれ、貯留水17中を潜りながら通過させられ
る。その際、排ガス5中に含まれるダスト(NaCl、
KCl等の塩類)は貯留水17に溶け込むなどして除去
される。その後、ダストが除去された排ガス5は、ポン
プ10によりガス分析計6に送られ、同ガス分析計6で
分析されることになる。
【0013】このように、溶融炉2内の排ガス5が通常
ラインを繰り返し通ってガス分析計6に送られると、一
方のダスト除去水槽8の貯留水17に多量のダストが溜
まるから、切替運転を行うべく、定期的に第3開閉弁1
3および第4開閉弁14を閉じると共に、第5開閉弁1
5および第6開閉弁16を開き、予備ラインの分岐路7
bを開通させる。すると、溶融炉2内の排ガス5はガス
導入経路7および分岐路7bを通り、他方のダスト除去
水槽9に導かれ、貯留水17中を潜りながら通過させら
れる。その際、上記と同様、排ガス5中に含まれるダス
トは貯留水17に溶け込むなどして除去される。その
後、ダストが除去された排ガス5は、ポンプ10により
ガス分析計6に送られ、同ガス分析計6で分析されるこ
とになる。この間、第7開閉弁24を開き、通常ライン
に設けられた一方のダスト除去水槽8の貯留水17を排
水路18に引抜いて、図外の排水タンクなどに排水す
る。しかる後、第7開閉弁24を閉じて第9開閉弁26
を開き、水タンク20より補給水21を一方のダスト除
去水槽8内に給水路22を通って供給し、所定のレベル
まで補給して、前処理に備えておけば、連続運転が可能
になる。
ラインを繰り返し通ってガス分析計6に送られると、一
方のダスト除去水槽8の貯留水17に多量のダストが溜
まるから、切替運転を行うべく、定期的に第3開閉弁1
3および第4開閉弁14を閉じると共に、第5開閉弁1
5および第6開閉弁16を開き、予備ラインの分岐路7
bを開通させる。すると、溶融炉2内の排ガス5はガス
導入経路7および分岐路7bを通り、他方のダスト除去
水槽9に導かれ、貯留水17中を潜りながら通過させら
れる。その際、上記と同様、排ガス5中に含まれるダス
トは貯留水17に溶け込むなどして除去される。その
後、ダストが除去された排ガス5は、ポンプ10により
ガス分析計6に送られ、同ガス分析計6で分析されるこ
とになる。この間、第7開閉弁24を開き、通常ライン
に設けられた一方のダスト除去水槽8の貯留水17を排
水路18に引抜いて、図外の排水タンクなどに排水す
る。しかる後、第7開閉弁24を閉じて第9開閉弁26
を開き、水タンク20より補給水21を一方のダスト除
去水槽8内に給水路22を通って供給し、所定のレベル
まで補給して、前処理に備えておけば、連続運転が可能
になる。
【0014】そして、溶融炉2内の排ガス5が予備ライ
ンを繰り返し通ってガス分析計6に送られると、他方の
ダスト除去水槽9の貯留水17に多量のダストが溜まる
から、再度切替運転を行うべく、第5開閉弁15および
第6開閉弁16を閉じると共に、第3開閉弁13および
第4開閉弁14を開き、通常ラインの分岐路7aを開通
させ、上記と同様の作用を行う。この間、第8開閉弁2
5を開き、予備ラインに設けられた他方のダスト除去水
槽9の貯留水17を排水路19に引抜いて、図外の排水
タンクなどに排水する。しかる後、第8開閉弁25を閉
じて第10開閉弁27を開き、水タンク20より補給水
21を他方のダスト除去水槽9内に給水路23を通って
供給し、上記と同様、所定のレベルまで補給しておく。
また、予め定めた時間が経過すると、第1開閉弁11が
開いてパージ経路4が開通すると共に、第2開閉弁12
が閉じてガス導入経路7が閉塞する。この状態で、窒素
ガス3をパージさせると、溶融炉2内のガス採取口に溜
まった閉塞物が排除されることになる。
ンを繰り返し通ってガス分析計6に送られると、他方の
ダスト除去水槽9の貯留水17に多量のダストが溜まる
から、再度切替運転を行うべく、第5開閉弁15および
第6開閉弁16を閉じると共に、第3開閉弁13および
第4開閉弁14を開き、通常ラインの分岐路7aを開通
させ、上記と同様の作用を行う。この間、第8開閉弁2
5を開き、予備ラインに設けられた他方のダスト除去水
槽9の貯留水17を排水路19に引抜いて、図外の排水
タンクなどに排水する。しかる後、第8開閉弁25を閉
じて第10開閉弁27を開き、水タンク20より補給水
21を他方のダスト除去水槽9内に給水路23を通って
供給し、上記と同様、所定のレベルまで補給しておく。
また、予め定めた時間が経過すると、第1開閉弁11が
開いてパージ経路4が開通すると共に、第2開閉弁12
が閉じてガス導入経路7が閉塞する。この状態で、窒素
ガス3をパージさせると、溶融炉2内のガス採取口に溜
まった閉塞物が排除されることになる。
【0015】本発明の実施形態に係るガス分析計前処理
装置1は、フィルタを使用せずに、ガス分析計6に連通
するガス導入経路7の各分岐路7a,7bに交互運転可
能なダスト除去水槽8,9を設けており、溶融炉2内の
排ガス5がいずれか一方のダスト除去水槽8,9の貯留
水17中を一度潜ってダストを除去してからガス分析計
6に送られるため、運転を中断してフィルタを交換する
必要がなく、通常ラインの分岐路7aと予備ラインの分
岐路7bとを切替使用することによって、ガス分析計6
による排ガス5の正確な分析を確保しながら、装置の連
続運転を行うことができる。
装置1は、フィルタを使用せずに、ガス分析計6に連通
するガス導入経路7の各分岐路7a,7bに交互運転可
能なダスト除去水槽8,9を設けており、溶融炉2内の
排ガス5がいずれか一方のダスト除去水槽8,9の貯留
水17中を一度潜ってダストを除去してからガス分析計
6に送られるため、運転を中断してフィルタを交換する
必要がなく、通常ラインの分岐路7aと予備ラインの分
岐路7bとを切替使用することによって、ガス分析計6
による排ガス5の正確な分析を確保しながら、装置の連
続運転を行うことができる。
【0016】また、本実施形態のガス分析計前処理装置
1は、溶融炉2内のガス採取口を窒素ガス3でパージす
る開閉可能なパージ経路4と、溶融炉2内の排ガス5を
ガス分析計6に導く開閉可能なガス導入経路7とを備
え、タイマーなどで定期的に第1開閉弁11を開くこと
によりパージ経路4を開通し、第2開閉弁12を閉じる
ことによりガス導入経路7を閉塞し、この状態で窒素ガ
ス3をパージするようにしているため、ガス採取口の閉
塞を確実に防止できる。しかも、溶融炉2内の排ガス5
は、高温のままダスト除去水槽8,9の貯留水17に導
かれるため、ガス導入経路7やその分岐路7a,7bが
閉塞するということは起こり難くなる。
1は、溶融炉2内のガス採取口を窒素ガス3でパージす
る開閉可能なパージ経路4と、溶融炉2内の排ガス5を
ガス分析計6に導く開閉可能なガス導入経路7とを備
え、タイマーなどで定期的に第1開閉弁11を開くこと
によりパージ経路4を開通し、第2開閉弁12を閉じる
ことによりガス導入経路7を閉塞し、この状態で窒素ガ
ス3をパージするようにしているため、ガス採取口の閉
塞を確実に防止できる。しかも、溶融炉2内の排ガス5
は、高温のままダスト除去水槽8,9の貯留水17に導
かれるため、ガス導入経路7やその分岐路7a,7bが
閉塞するということは起こり難くなる。
【0017】さらに、本実施形態のガス分析計前処理装
置1は、ダスト除去水槽8,9に、ダストの溜まった貯
留水17を排水する排水路18,19と、水タンク20
から補給水21を供給する給水路22,23とが第7開
閉弁24〜第10開閉弁27を介して接続されているた
め、ダスト除去水槽8,9の貯留水17を定期的に引抜
き補給することによって水を入れ替えれば、NaCl、
KClの塩類溶け込みを維持でき、ガス分析の信頼性を
高めることができる。
置1は、ダスト除去水槽8,9に、ダストの溜まった貯
留水17を排水する排水路18,19と、水タンク20
から補給水21を供給する給水路22,23とが第7開
閉弁24〜第10開閉弁27を介して接続されているた
め、ダスト除去水槽8,9の貯留水17を定期的に引抜
き補給することによって水を入れ替えれば、NaCl、
KClの塩類溶け込みを維持でき、ガス分析の信頼性を
高めることができる。
【0018】以上、本発明の実施の形態につき述べた
が、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更
が可能である。
が、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更
が可能である。
【0019】
【発明の効果】上述の如く、本発明に係るガス分析計前
処理装置は、溶融炉内のガス採取口をガスを用いてパー
ジする開閉可能なパージ経路と、前記溶融炉内の排ガス
をガス分析計に導く開閉可能なガス導入経路とを備え、
前記ガス導入経路にダスト除去水槽を設け、定期的に前
記パージ経路を開き、かつ前記ガス導入経路を閉じてガ
スをパージするように構成している。しかも、本発明に
係るガス分析計前処理装置は、前記ガス導入経路を途中
で分岐して、各分岐路に交互運転可能なダスト除去水槽
を設け、通常運転時、前記ガス導入経路の一方の分岐路
のみを開いて前記溶融炉内の排ガスを前記一方のダスト
除去水槽の貯留水中に通し、前記排ガス中のダストを除
去してから前記ガス分析計に送り、切替運転時、前記ガ
ス導入経路の他方の分岐路のみを開いて前記溶融炉内の
排ガスを前記他方のダスト除去水槽の貯留水中に通し、
前記排ガス中のダストを除去してから前記ガス分析計に
送るようにしている。したがって、本発明に係るガス分
析計前処理装置よれば、排ガス採取口の閉塞を確実に防
止でき、フィルタの交換作業を行う必要がなくなって連
続運転することができ、作業性の向上およびランニング
コストダウンを図ることができる。
処理装置は、溶融炉内のガス採取口をガスを用いてパー
ジする開閉可能なパージ経路と、前記溶融炉内の排ガス
をガス分析計に導く開閉可能なガス導入経路とを備え、
前記ガス導入経路にダスト除去水槽を設け、定期的に前
記パージ経路を開き、かつ前記ガス導入経路を閉じてガ
スをパージするように構成している。しかも、本発明に
係るガス分析計前処理装置は、前記ガス導入経路を途中
で分岐して、各分岐路に交互運転可能なダスト除去水槽
を設け、通常運転時、前記ガス導入経路の一方の分岐路
のみを開いて前記溶融炉内の排ガスを前記一方のダスト
除去水槽の貯留水中に通し、前記排ガス中のダストを除
去してから前記ガス分析計に送り、切替運転時、前記ガ
ス導入経路の他方の分岐路のみを開いて前記溶融炉内の
排ガスを前記他方のダスト除去水槽の貯留水中に通し、
前記排ガス中のダストを除去してから前記ガス分析計に
送るようにしている。したがって、本発明に係るガス分
析計前処理装置よれば、排ガス採取口の閉塞を確実に防
止でき、フィルタの交換作業を行う必要がなくなって連
続運転することができ、作業性の向上およびランニング
コストダウンを図ることができる。
【図1】本発明の実施の形態に係るガス分析計前処理装
置の配置構成を示す概要図である。
置の配置構成を示す概要図である。
1 ガス分析計前処理装置 2 溶融炉 3 窒素ガス 4 パージ経路 5 排ガス 6 ガス分析計 7 ガス導入経路 7a,7b 分岐路 8,9 ダスト除去水槽 10 ポンプ 11〜16 開閉弁 17 貯留水 18,19 排水路 20 水タンク 21 補給水 22,23 給水路 24〜27 開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 進 神奈川県横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱重工業株式会社横浜研究所内 (72)発明者 田澤 辰夫 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重工 業株式会社横浜製作所内
Claims (3)
- 【請求項1】 溶融炉内のガス採取口をガスを用いてパ
ージする開閉可能なパージ経路と、前記溶融炉内の排ガ
スをガス分析計に導く開閉可能なガス導入経路とを備
え、前記ガス導入経路にダスト除去水槽を設け、定期的
に前記パージ経路を開き、かつ前記ガス導入経路を閉じ
てガスをパージするように構成したことを特徴とするガ
ス分析計前処理装置。 - 【請求項2】 前記ガス導入経路を途中で分岐して、各
分岐路に交互運転可能なダスト除去水槽を設け、通常運
転時、前記ガス導入経路の一方の分岐路のみを開いて前
記溶融炉内の排ガスを前記一方のダスト除去水槽の貯留
水中に通し、前記排ガス中のダストを除去してから前記
ガス分析計に送り、切替運転時、前記ガス導入経路の他
方の分岐路のみを開いて前記溶融炉内の排ガスを前記他
方のダスト除去水槽の貯留水中に通し、前記排ガス中の
ダストを除去してから前記ガス分析計に送ることを特徴
とする請求項1に記載のガス分析計前処理装置。 - 【請求項3】 前記各ダスト除去水槽には、ダストの溜
まった貯留水を排水する排水路と、水タンクから補給水
を供給する給水路とがそれぞれ接続されていることを特
徴とする請求項1又は2に記載のガス分析計前処理装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000144260A JP2001324426A (ja) | 2000-05-17 | 2000-05-17 | ガス分析計前処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000144260A JP2001324426A (ja) | 2000-05-17 | 2000-05-17 | ガス分析計前処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001324426A true JP2001324426A (ja) | 2001-11-22 |
Family
ID=18650941
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000144260A Pending JP2001324426A (ja) | 2000-05-17 | 2000-05-17 | ガス分析計前処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001324426A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008530568A (ja) * | 2005-02-16 | 2008-08-07 | バイエリッシェ モートーレン ウエルケ アクチエンゲゼルシャフト | テストスタンド |
-
2000
- 2000-05-17 JP JP2000144260A patent/JP2001324426A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008530568A (ja) * | 2005-02-16 | 2008-08-07 | バイエリッシェ モートーレン ウエルケ アクチエンゲゼルシャフト | テストスタンド |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040224 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040420 |
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A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
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