JP2001322872A - 成型活性炭及びその製造方法 - Google Patents

成型活性炭及びその製造方法

Info

Publication number
JP2001322872A
JP2001322872A JP2000314138A JP2000314138A JP2001322872A JP 2001322872 A JP2001322872 A JP 2001322872A JP 2000314138 A JP2000314138 A JP 2000314138A JP 2000314138 A JP2000314138 A JP 2000314138A JP 2001322872 A JP2001322872 A JP 2001322872A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
activated carbon
molded
molded activated
weight
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000314138A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Uchino
雅志 内野
Eiji Yamada
英司 山田
Yoshitaka Takeda
由孝 竹田
Mitsuo Suzuki
光雄 鈴木
Hiroshi Yamashita
博史 山下
Kazushi Matsuura
一志 松浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Mahle Filter Systems Japan Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Tennex Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp, Tennex Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP2000314138A priority Critical patent/JP2001322872A/ja
Publication of JP2001322872A publication Critical patent/JP2001322872A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Ceramic Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 適度な強度と高い吸着能力と脱離能力を備え
たキャニスター用に適した活性炭を提供する。 【解決手段】 木屋式圧壊強度が、1kg以上であり、
比熱(25℃)が0.4J/K・cc 以上である成型活性
炭、及び、粉粒状活性炭100重量部、粘土10〜10
0重量部、個体蓄熱材5〜200重量部及びホウ素化合
物及び/又はリン化合物2〜20重量部を混練、成型
後、焼成して得られる成型活性炭、並びに成形活性炭の
製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は成型活性炭及びその
製造方法に関し、より詳細には、蒸発燃料捕集装置(い
わゆるキャニスター)用の成型活性炭及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より蒸発燃料の大気放散防止のため
に活性炭を用いた蒸発燃料防止装置が公知であり、この
装置は通常燃料タンク等の燃料系から発生する蒸発燃料
を活性炭に一旦吸着させ、エンジンを稼働する際に外気
を活性炭に導入することにより吸着された蒸発燃料を脱
着させエンジン内で燃焼させる仕組みとなっている。
【0003】ここで蒸発燃料に対する活性炭の吸着能力
は活性炭温度が低下するほど高くなり、脱着能力は活性
炭温度が高くなるほど向上するが、蒸発燃料の吸着は発
熱反応で、脱着は吸熱反応である。このため、活性炭へ
の吸着が進行すればするほど、活性炭温度が上昇し、次
第に活性炭の吸着能力が低下するという問題が発生す
る。さらに活性炭からの脱着も進行すればするほど、活
性炭温度が低下し、活性炭の脱着能力が低下するという
問題があった。
【0004】これらを解決するために、例えば特開昭5
5−149622号公報記載の方法では活性炭充填室に
放冷用のフィンを設けることにより、発生する熱を効率
よく放出、吸収して活性炭の吸着時の昇温、又は脱着時
の降温を防いだりして、吸脱着時の効率を高めようとし
ている。また、特開昭64−36962号公報記載の装
置においては活性炭を製造する際に石炭粉と固体蓄熱材
をバインダーと共に混練したのち、成型、粉砕、炭化、
賦活することにより、活性炭より比熱の大きい固体蓄熱
材を活性炭内部に分散、混入した捕集材を充填した蒸発
燃料捕集装置を提案している。
【0005】しかしながら、この場合、活性炭内部に固
体蓄熱材を分散させていることから、成型活性炭におい
て、十分に高められた比熱を発現させることが難しく、
また、十分な成型体の機械的強度を得ることができず、
吸着能力および脱離能力は依然として不十分であった。
また、実用レベルでは容量ベースでの吸着能を高めるた
めには、嵩密度を高める処理が必要となるが、成型後
に、賦活活性化処理する方法では高い吸着能を得ようと
すると、機械的強度や密度が小さくなってしまい、高強
度、高密度を維持しながら吸着能を向上させることが難
しかった。賦活活性化後に有機系バインダーで成型する
方法(特公昭56−37164 号公報、特公昭55−43402 号公
報、特公昭52−13517 号公報参照)や無機系バインダー
で成型する方法(特公昭45−12565号公報、特公昭63−2
42343号公報参照)が検討されているが、吸着能力、脱
離能力の点で未だ不十分であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明の通り適度
な強度を有し、かつ、より吸着能力および脱離能力の高
い活性炭が求められているのが現状であり、本発明は、
このような特性を具備した活性炭を提供することを目的
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、活性炭を
より吸着能力と脱離能力が高く、かつ耐熱性、高強度
化、高密度化することについて鋭意検討し、個体蓄熱材
及び活性炭の相対的な粒度の比較的近いものを用いて、
活性炭と固体蓄熱材を粘土及び特定の化合物を配合し、
混練、成型し、焼成して成型活性炭を得ることによっ
て、個体蓄熱材の高比熱を十分に生かしつつ、十分な成
形強度を得ることができて、上記目的に適うことを見出
し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明の要旨
は、木屋式圧壊強度が、1kg以上であり、比熱(25
℃)が0.4J/K・cc以上である成型活性炭に存する。
また、本発明の要旨は、粉粒状活性炭100重量部に対
して、(i)粘土10〜100重量部、(ii)金属粉及び/
又は金属酸化物粉5〜200重量部、ならびに(iii)ホ
ウ素化合物及び/又はリン化合物2〜20重量部を配合
し、混練、成型後、焼成してなる成型活性炭、に存す
る。更に、また、本発明の要旨は、粉粒状活性炭100
重量部に対して、(i)粘土10〜100重量部、(ii)金
属粉及び/又は金属酸化物粉5〜200重量部、ならび
に(iii)ホウ素化合物及び/又はリン化合物2〜20重
量部を配合し、混練、成型後、焼成することを特徴とす
る成形活性炭の製造方法、に存する。
【0008】本発明の好ましい実施態様の要旨として
は、木屋式圧壊強度が、2.5mmφ、長さ4mmの成型
活性炭におけるものである成型活性炭;金属粉が、アル
ミニウム粉及び/又はマグネシウム粉である上記の成型
活性炭;金属酸化物粉が、アルミナ粉及び/又は酸化マ
グネシウム粉である上記の成型活性炭;ホウ素化合物が
ホウ酸及び/又はB23である上記の成型活性炭;平均
粒径が0.5〜5mmである上記の成型活性炭;焼成温
度が500〜900℃である上記の成型活性炭;蒸発燃
料捕集装置用である上記の成型活性炭が挙げられる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に適用される粉粒状活性炭
には、石炭系、ヤシガラ系、木質系、リグニン系等の種
々の原料を使用した、水蒸気賦活品、リン酸、塩化亜
鉛、アルカリ金属等による薬品賦活品等の賦活品が使用
出来る。これらの中でも、木質系のリン酸賦活品が好ま
しい。成型性、成型炭強度の観点から、かかる粉粒状活
性炭の粒度は、通常、0.5mm 以下、好ましくは0.05
〜0.15mmであり、中でも200メッシュパス60〜
95%が好ましい、また、100メッシュパス60%以
上、325メッシュパス50%以下であるものが好まし
く、100メッシュパス80%以上、325メッシュパ
ス40%以下がより好ましく、100メッシュパス80
〜90%、325メッシュパス20〜40%であるもの
が更に好ましい。また、本発明に適用される粉粒状活性
炭の比表面積は、通常500〜2500m2/g、好ま
しくは1000〜2000m2/gであり、更に好まし
くは、1500〜2000m2/g。比表面積が小さす
ぎると充分な吸着能力が得にくく、大きすぎると充分な
強度が得られにくい。
【0010】本発明に適用される粘土としては、ベント
ナイトが好ましく、ナトリウムベントナイト、カルシウ
ムベントナイト等が挙げられ、特に好ましくはナトリウ
ムベントナイトである。なお、この粘度は粒径が1〜10
0μmであるので、活性炭の気体や液体の吸着に関連する
300Å以下の細孔には入らず、細孔をつぶさずに高吸着
能のものが得られるので好ましい。本発明に適用される
個体蓄熱材としては、鉄、アルミニウム、マグネシウ
ム、銅、鉛などの金属(複数の金属の合金であってもよ
い)の粉粒体、やこれら金属(複数の金属の組み合わせ
であってもよい)の酸化物や炭酸塩の粉粒体、各種セラ
ミックス材料或いはガラスの粉粒体などが挙げられる。
これらの中でも、金属粉及び金属酸化物粉粒体が好まし
い。これら個体蓄熱材において、ガソリン蒸気吸着炭を
パージする際の、活性炭温度低下抑制の観点から、粉粒
状活性炭の比熱よりも高い比熱を有するもの、具体的に
は、金属粉としてはアルミニウム粉、アルミニウム合金
粉、マグネシウム粉等、金属酸化物粉としてはアルミナ
粉、酸化マグネシウム粉、酸化ホウ素粉、炭酸金属塩と
しては炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等が挙げら
れ、好ましくはアルミニウム粉、アルミナ粉、酸化マグ
ネシウム粉である。金属粉、金属酸化物粉、炭酸金属塩
はそれら単独で用いてもよいし、複数種を混合して用い
てもよい。化学的安定性の観点から、金属酸化物粉を用
いるのが好ましく、アルミナ粉或いは酸化マグネシウム
粉を用いるのが最も好ましい。アルミナ粉のアルミナと
しては、α−アルミナ、β−アルミナ、γ−アルミナ、
δ−アルミナ、χ−アルミナ、η−アルミナ、θ−アル
ミナ、κ−アルミナが挙げられ、好ましくはα−アルミ
ナである。個体蓄熱材の粒度は、通常、60メッシュ9
5%パス程度、中でも、50〜300μmの粒径のも
の、更に好ましくは50〜150μmの粒径のものが挙
げられる。個体蓄熱材の粒度が大きすぎても小さすぎて
も成型性が悪くなりやすく、成型炭強度や密度が低下し
たり、取り扱いにくくなる場合がある。個体蓄熱材の粒
度は、用いられる活性炭の粒度に対して、比較的近いも
の、例えば、活性炭の粒径の0.1〜10倍の粒径範
囲、好ましくは0.5〜3倍の粒径範囲となるように用
いることが望ましい。
【0011】本発明に適用されるホウ素化合物としては
ボラン、ジボラン等のボラン類;ホウ酸、ボリン酸及び
ボロン酸等の酸類;酸類のエステル;ボロキシン、ボラ
ジン等の水素を炭素数1〜20程度のアルキル基或いは
炭素数6〜20程度のアリール基で置換した化合物、カ
ルボラン、B23等が挙げられ、好ましくはホウ酸、B
23、更に好ましくはホウ酸である。ホウ酸はオルトホ
ウ酸、メタホウ酸、次ホウ酸が知られているが、特に好
ましくはオルトホウ酸である。ホウ素化合物は100メ
ッシュ95%パス程度に粉砕して使用するのが好まし
い。本発明に適用されるリン化合物としては、リン酸
(オルトリン酸、縮合リン酸)、リン酸ナトリウム、リ
ン酸カルシウム、トリポリリン酸等のリン酸塩が挙げら
れる。これらの中でも、リン酸が好ましい。ホウ素化合
物やリン化合物は、成形活性炭を得る課程で、焼成処理
において併用する粘度の結晶形態が変化する温度を低下
する作用があり、より低温での焼成及び成形活性炭の強
度を発現させることができて、母体活性炭の熱履歴によ
る細孔収縮を抑え、吸着能/強度バランスの良い成形活
性炭の製造に寄与しているものと考えられる。
【0012】本発明においては、粉粒状活性炭100重
量部に対して、粘土10〜100重量部、個体蓄熱材5
〜200重量部、ホウ素化合物及び/又はリン化合物2
〜20重量部を配合する。より好ましくは粉粒状活性炭
100重量部に対して、それぞれ、粘土40〜80重量
部、個体蓄熱材50〜150重量部、ホウ素化合物及び
/又はリン化合物5〜10重量部である。個体蓄熱材が
100〜150重量部であることが更に好ましい。例え
ば、重量比で、概ね、粉粒状活性炭:粘土:個体蓄熱
材:ホウ素化合物=10:6:10:1となるように配
合することが挙げられる。粘土が多すぎると成型炭吸着
能が低下し、少なすぎると成形性・強度が低下する。ま
た、個体蓄熱材が多すぎると成型性、成型炭強度が低下
し、少なすぎると吸着・脱着の向上が小さい。更に、ホ
ウ素化合物及び/又はリン化合物が多すぎると、吸着・
脱着性能が低下し、少なすぎると成型炭強度が低下す
る。
【0013】本発明の成型活性炭は、粉粒状活性炭、粘
土、個体蓄熱材金属粉、ならびにホウ素化合物及び/又
はリン化合物を、水等の可塑剤を適宜加えて混練し、成
形後、焼成することによって得ることができる。混練
は、原料を、通常、常温で、ニーダー等の捏合機を用い
て、混練物が可塑性を生じ、手で握れる状態となるまで
混練すればよい。混練に用いる水の量としては、混練物
が手で握れる程度になるような量であればよく、通常、
粉粒状活性炭100重量部に対して、50〜200重量
部、好ましくは100〜150重量部である。次に、混
練物を押出、プレス等適当な成型機によって円柱状また
は球状等の所望の形状に成型し、造粒炭を得る。好まし
くは、押出造粒により造粒炭を製造し、必要に応じこの
造粒炭を適当な破砕機を用いて破砕し、整粒後、所望の
粒度範囲の造粒破砕炭としても良い。次に、これらの造
粒炭又は造粒破砕炭を酸素を含まないガス雰囲気下で、
通常、400〜1000℃、好ましくは500〜900
℃で焼成して、目的の成型活性炭とする。なお、焼成に
先だって、造粒炭をタンブラー試験機などの転動装置で
転動処理を施すことにより、造粒炭表面を滑らかにし
て、嵩密度を高めることができるので好ましい。転動処
理は、通常、30〜300rpm、好ましくは50〜10
0rpm程度で、10分〜10時間、好ましくは、30分
〜3時間程度行なわれる。また、焼成の前或いは後に、
適宜洗浄処理或いは乾燥処理を施しても良い。洗浄は、
活性炭の吸着性能に影響を与えないものであればよく、
通常、脱イオン水、上水等により、数十秒〜数時間、好
ましくは、10分〜1時間程度、適宜加温して行われ
る。加温条件としては、30〜100℃であり、煮沸し
てもよい。乾燥条件としては、通常、50〜200℃、
好ましくは100〜150℃程度で、通常、30分から
50時間、好ましくは、1時間〜10時間程度である。
【0014】本発明によって得られる成型活性炭は、木
屋式圧壊強度が1kg以上、好ましくは1〜15kgの範囲
である。該圧壊強度は、典型的には、2.5mmφ、長
さ4mmの成型活性炭におけるものとして測定することが
できる。本発明の成形活性炭は自動車のキャニスター用
として好適に使用され、この観点から、3kg以上であ
ることが好ましい。強度が低すぎると充填時や使用時に
粉化し、通気抵抗(圧力損失)が大きくなる。木屋式圧
壊強度は、被測定試料を試料台上に載置し、加圧円柱を
徐々に下ろして行き、円柱底面で試料を加圧し、加圧重
を増加させることによって試料を加圧した際の加圧重と
試料の抵抗値を追跡し、試料の圧砕により試料と円柱底
面の接触が断たれて抵抗値がゼロとなった時点の加圧重
で硬度を表す強度測定手法である。市販の木屋式硬度計
により容易に測定することができる。本発明において
は、成形活性炭の強度として、2.5mmφ、長さ4mm
の大きさに成型した際の造粒炭の木屋式圧壊強度で1kg
以上、好ましくは、3kg以上、15kg以下である。また
本発明の成型活性炭は、ガソリン蒸気吸着時の活性炭温
度の上昇防止と吸着炭のパージ後の活性炭温度低下の抑
制の観点から、比熱(25℃)が0.4J/K・cc 以上で
あることが好ましく、より好ましくは0.5J/K・cc 以
上である。比熱が低すぎると吸着及び脱着の効果が無く
なる。用いられる個体蓄熱材の比熱から、上限値は通
常、0.8J/K・cc程度である。なお、本発明におい
て、比熱(25℃)は、定法に従って測定すればよい
が、例えば、パーキンエルマー社製DSC7イントラク
ーラーにより、基準物質として合成サファイア等を基準
物質として用いて測定することができる。
【0015】更に本発明の成型活性炭は、自動車用キャ
ニスターに充填して使用する観点から、平均粒径が0.
5〜5mmであることが好ましく、より好ましくは2〜
3mmである。また、成形活性炭の長さは、0.5〜1
0mm、好ましくは、3〜5mm程度である。平均粒径が小
さすぎると通気抵抗が大きくなり、大きすぎると充填密
度が低下し、性能が低下する。以上記載の性能を有する
ことから、本発明の成型活性炭は、充填密度0.6〜
0.8g/ccにおいて、後述するDBL試験によるリーク
量(2回目)値で0.009〜0.012g程度のガソ
リン等の蒸発燃料の吸着・脱着能力を有し、蒸発燃料捕
集装置(キャニスター)の吸着剤として、好適に使用で
きる。
【0016】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に具体的に説
明するがその要旨をこえない限り以下の実施例に限定さ
れるものではない。なお、各種測定方法は下記の通り。 測定方法 <DBL試験> 1.キャニスターにガソリン蒸気を2g破過まで通気
後、400倍量パージ 2.上記操作を10サイクル実施し、11回目の吸着終
了後、常温で1日放置(ソーク) 3.400倍量パージ後、50%ブタンを40g/Hr
で2g破過まで通気 4.車種に合わせた条件でパージ後(300倍量前後)
ソークし、以下のダイアーナルテスト実施 5.キャニスターをガソリンタンクに直結し、キャニス
ター出口にリーク測定のテドラーバッグ設置 6.ガソリン温度を18℃から41℃まで、12時間で
昇温し、リーク量測定(1回目リーク量) 7.ガソリン温度を41℃から18℃まで、12時間で
降温 8.ガソリン温度を18℃から41℃まで、12時間で
昇温し、リーク量測定(2回目リーク量) 9.リーク量は、テドラーバッグ内気体の(濃度)×
(体積)より求める <nブタン吸着法> (その1) 1.ガラスカラムに活性炭20ml充填し、25℃恒温
とする 2.活性炭カラムにnブタン100%ガスを105.4
ml/minで20分間通気し、飽和吸着量を測定する 3.次いで、25℃恒温状態で窒素ガスを200ml/
minで20分間通気し、残存吸着量を測定する 4.有効吸着量を (飽和吸着量)−(残存吸着量)
より求める (その2) 1.ガラスカラムに活性炭20ml充填し、25℃恒温
とする 2.活性炭カラムにnブタン100%ガスを105.4
ml/minで15分間通気し、飽和吸着量を測定する 3.次いで、25℃恒温状態で窒素ガスを300ml/
minで40分間通気し、残存吸着量を測定する 4.有効吸着量を (飽和吸着量)−(残存吸着量)
より求める <比熱>パーキンエルマー社製DSC7(イントラクー
ラー)を用い、基準物質として、合成サファイア(25
℃の比熱0.652J・g・℃)を使用し、窒素雰囲気
中で、0℃に5分間保持し、10℃/分の昇温速度で5
0℃迄昇温し、50℃に5分間保持する昇温パターンに
より、25℃での比熱を測定した。被測定試料は、試料
台の上に、円筒状成型活性炭を数粒横に寝かせて並べた
状態で測定した。 <木屋式圧壊強度>木屋式硬度計を用い、長さ3〜5mm
の大きさの成形活性炭25粒の強度を測定し、平均値を
木屋式強度として算出した。 実施例1 木質系粒状活性炭(比表面積1500m2/g)をサンプル
ミルを使用して100メッシュパス90%程度に粉砕し
た。
【0017】この粉末活性炭100重量部とナトリウム
ベントナイト(比熱0.75J/K・g)63重量部、
ホウ酸粉末(100メッシュパス)10重量部、アルミ
粉末(100メッシュパス(粒径約75〜150μ
m)、比熱(25℃)0.90J/K・g)108重量
部をニーダーで15分間混合した後、水125重量部を
添加し、さらに45分間混練した。得られた混練物をデ
ィスクペレッターを用いて直径2.5mm、長さ4mm
程度の円柱型に成型し、タンブラー試験機で60min
(50rpm)転動した。
【0018】この成型炭を一旦115℃の熱風乾燥機中
で6時間乾燥した。次いで、ロータリーキルンを使用し
て成型炭を窒素ガス雰囲気下、650℃で1時間焼成し
た。焼成後の成型炭を、過剰のホウ酸を除去するため、
10倍量の脱イオン水で30分間煮沸、脱水後、115
℃で6時間乾燥した。焼成後の成型炭の性状と性能を表
1に示す。 実施例2 アルミ粉末の代わりにアルミナ粉末(α−アルミナ粉
末、粒径50〜300μm(平均粒径約150μm)、
比熱(25℃)0.77J/K・g)126重量部を用
いた以外は実施例1と同一条件にて成型炭を試作した。
焼成後の成型炭の性状と性能を表1に示す。
【0019】実施例3 アルミナ粉末(α−アルミナ粉末、粒径50〜300μ
m(平均粒径約150μm、比熱(25℃)0.77J
/K・g)108重量部を用いた以外は実施例2と同一
条件にて成型炭を試作した。 実施例4 アルミ粉末の代わりに酸化マグネシウム粉末(粒径約5
0〜150μm、比熱(25℃)0.94J/K・g)
108重量部を用いた以外は実施例1と同一条件にて成
形炭を試作した。焼成後の成形炭の性状と性能を表1に
示す。 比較例1 アルミ粉末を添加しない以外は、実施例1と同一条件に
て成型炭を試作した。焼成後の成型炭の性状と性能を表
1に示す。 比較例2 ナトリウムベントナイト配合量を129重量部、ホウ酸
粉末を20重量部とした以外は、実施例1と同一条件に
て成型炭を試作した。
【0020】焼成後の成型炭の性状と性能を表1に示
す。 比較例3 ナトリウムベントナイト配合量を193重量部、ホウ酸
粉末を38重量部とした以外は、実施例1と同一条件に
て成型炭を試作した。焼成後の成型炭の性状と性能を表
1に示す。 比較例4 市販木質系成型活性炭(直径2.2mm:粘土、金属
粉、金属酸化物粉及びホウ素化合物は入っていない)の
性状と性能を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】*1)実施例1〜4については、nブタン
吸着法(その1)にて、比較例1〜4については、nブ
タン吸着法(その2)にて測定した。
【0023】
【発明の効果】本発明により、適度な強度を有し、より
吸着能力および脱離能力の高いキャニスター用に適した
活性炭を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 35/52 C (72)発明者 山田 英司 埼玉県川越市下赤坂591 株式会社テネッ クス内 (72)発明者 竹田 由孝 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 鈴木 光雄 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 山下 博史 東京都千代田区神田須田町二丁目3番16号 柏友商事株式会社内 (72)発明者 松浦 一志 東京都千代田区有楽町一丁目10番1号 三 菱化学株式会社東京支社内 Fターム(参考) 4G032 AA01 AA21 AA23 AA24 AA29 AA30 AA41 AA43 BA00 GA12 4G066 AA02D AA05B AA16D AA19D AA20D AA49D AA63C BA09 BA20 BA35 BA38 CA51 DA04 FA03 FA22 FA25 FA34 FA37 GA14

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木屋式圧壊強度が1kg以上であり、比
    熱(25℃)が0.4J/K・cc 以上である成型活性炭。
  2. 【請求項2】 木屋式圧壊強度が、2.5mmφ、長さ
    4mmの成型活性炭におけるものであることを特徴とする
    請求項1に記載の成型活性炭。
  3. 【請求項3】 2.5mmφ成型活性炭において、木屋
    式圧壊強度が1〜15kgである請求項1又は2に記載
    の成形活性炭。
  4. 【請求項4】 比熱(25℃)が0.4〜0.8J/K・c
    cである請求項1〜3のいずれかに記載の成型活性炭。
  5. 【請求項5】 平均粒径が0.5〜5mmである請求項
    1〜4のいずれかに記載の成型活性炭。
  6. 【請求項6】 粉粒状活性炭100重量部に対して、
    (i)粘土10〜100重量部、(ii)個体蓄熱材5〜2
    00重量部、並びに、(iii)ホウ素化合物及び/又はリ
    ン合物2〜20重量部を配合し、混練、成型後、焼成し
    てなる請求項1〜5のいずれかに記載の成型活性炭。
  7. 【請求項7】 個体蓄熱材の比熱が、粉粒状活性炭の比
    熱より高い請求項6に記載の成型活性炭。
  8. 【請求項8】 個体蓄熱材が、金属粉及び/又は金属酸
    化物粉である請求項6に記載の成形活性炭。
  9. 【請求項9】 金属粉が、アルミニウム粉及び/又はマ
    グネシウム粉である請求項8に記載の成型活性炭。
  10. 【請求項10】 金属酸化物粉が、アルミナ粉及び/又
    は酸化マグネシウム粉であることを特徴とする請求項8
    に記載の成型活性炭。
  11. 【請求項11】 ホウ素化合物がホウ酸及び/又はB2
    3である請求項6〜10のいずれかに記載の成型活性
    炭。
  12. 【請求項12】 焼成温度が500〜900℃である請
    求項6〜11のいずれかに記載の成型活性炭。
  13. 【請求項13】 成型後、焼成前に、転動処理を施すこ
    とを特徴とする請求項6〜12のいずれかに記載の成形
    活性炭の製造方法。
  14. 【請求項14】 粉粒状活性炭100重量部に対して、
    個体蓄熱材を100〜150重量部用いる請求項6〜1
    3のいずれかに記載の成形活性炭。
  15. 【請求項15】 蒸発燃料捕集装置用である請求項1〜
    14のいずれかに記載の成型活性炭。
JP2000314138A 1999-10-21 2000-10-13 成型活性炭及びその製造方法 Pending JP2001322872A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000314138A JP2001322872A (ja) 1999-10-21 2000-10-13 成型活性炭及びその製造方法

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29994499 1999-10-21
JP2000066762 2000-03-10
JP2000-66762 2000-03-10
JP11-299944 2000-03-10
JP2000314138A JP2001322872A (ja) 1999-10-21 2000-10-13 成型活性炭及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001322872A true JP2001322872A (ja) 2001-11-20

Family

ID=27338348

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000314138A Pending JP2001322872A (ja) 1999-10-21 2000-10-13 成型活性炭及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001322872A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004110928A1 (ja) * 2003-06-13 2004-12-23 Kuraray Chemical Co., Ltd 活性炭シート成型体及び燃料蒸気の蒸散防止装置用エレメント
JP2009133589A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Toyota Central R&D Labs Inc 蓄熱装置及びその製造方法
US7906078B2 (en) 2002-06-18 2011-03-15 Osaka Gas Co., Ltd. Adsorbent of latent-heat storage type for canister and process for producing the same
JP2018062454A (ja) * 2016-10-14 2018-04-19 明智セラミックス株式会社 黒鉛質伝熱容器およびその製造方法
CN108236920A (zh) * 2016-12-26 2018-07-03 株式会社马勒滤清系统 蜂窝状吸附材料及其制造方法和筒罐

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7906078B2 (en) 2002-06-18 2011-03-15 Osaka Gas Co., Ltd. Adsorbent of latent-heat storage type for canister and process for producing the same
WO2004110928A1 (ja) * 2003-06-13 2004-12-23 Kuraray Chemical Co., Ltd 活性炭シート成型体及び燃料蒸気の蒸散防止装置用エレメント
US7666507B2 (en) 2003-06-13 2010-02-23 Kuraray Chemical Co., Ltd. Activated carbon product in sheet form and element of device for preventing transpiration of fuel vapor
JP2009133589A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Toyota Central R&D Labs Inc 蓄熱装置及びその製造方法
JP2018062454A (ja) * 2016-10-14 2018-04-19 明智セラミックス株式会社 黒鉛質伝熱容器およびその製造方法
CN108236920A (zh) * 2016-12-26 2018-07-03 株式会社马勒滤清系统 蜂窝状吸附材料及其制造方法和筒罐
CN108236920B (zh) * 2016-12-26 2022-07-19 株式会社马勒滤清系统 蜂窝状吸附材料及其制造方法和筒罐

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6599856B1 (en) Formed activated carbon and process for producing the same
JP4959051B2 (ja) 微少結晶から製造される多孔質ペレット吸着剤
Guo et al. Adsorption of carbon dioxide on activated carbon
JP5030691B2 (ja) キャニスタ
Mehrabadi et al. New salt hydrate composite for low-grade thermal energy storage
EP1536128B1 (en) Adsorbent of latent-heat storage type for canister and process for producing the same
US5518977A (en) Adsorbent composites for sorption cooling process and apparatus
AU673902B2 (en) Activated carbons molecularly engineered
Wang et al. High‐temperature capture of CO2 on lithium‐based sorbents prepared by a water‐based sol‐gel technique
US3625866A (en) Zeolitic desiccant bodies and process for preparing same
KR20070085792A (ko) 금속-유기 골격을 포함하는 성형체
EP0795516B1 (en) Shaped lignocellulosic-based activated carbon
JP5889434B2 (ja) 高比表面積のゲッター材を含む真空断熱材
US3624003A (en) Zeolitic desiccant bodies and process for preparing same
Bhagiyalakshmi et al. Synthesis of copper exchanged heteropolyacids supported on MCM-48 and its application for CO2 adsorption
US5736481A (en) Shaped lignocellulosic-based activated carbon
JPH07257917A (ja) 活性複合体の製造方法及び該方法により製造された活性複合体
Nair et al. A kinetic study of CO2 sorption/desorption of lithium silicate synthesized through a ball milling method
JP2001322872A (ja) 成型活性炭及びその製造方法
US2967153A (en) Solid desiccant
EP3366748B1 (en) A composite material for thermochemical storage and a method for forming a composite material
JPWO2009011287A1 (ja) 吸着剤及びキャニスタ
JPH0576754A (ja) 成形複合吸着剤及びその製法
WO2008044587A1 (fr) Charbon actif et réservoir à charbon actif et filtre à air d'admission utilisant celui-ci
JP4387870B2 (ja) 粒状生石灰

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060509

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090609

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091110