JP2001322743A - コアの継ぎ方法 - Google Patents
コアの継ぎ方法Info
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- JP2001322743A JP2001322743A JP2000141321A JP2000141321A JP2001322743A JP 2001322743 A JP2001322743 A JP 2001322743A JP 2000141321 A JP2000141321 A JP 2000141321A JP 2000141321 A JP2000141321 A JP 2000141321A JP 2001322743 A JP2001322743 A JP 2001322743A
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H2301/00—Handling processes for sheets or webs
- B65H2301/50—Auxiliary process performed during handling process
- B65H2301/51—Modifying a characteristic of handled material
- B65H2301/513—Modifying electric properties
- B65H2301/5133—Removing electrostatic charge
Abstract
(57)【要約】
【課題】 追加の設備を必要としないでコア継ぎを可能
とするコアの継ぎ方法を提供する。 【解決手段】 巻取りの初期段階の少なくとも一部にお
いて、長尺材Ｗに機械方向のスリット15を入れないで巻
き取る工程を設け、スリット15が入っていない長尺材Ｗ
の部分により複数のコア26を互いに継ぐ。その後、長尺
材Ｗに機械方向のスリット15を入れて複数のコア26に長
尺材Ｗを巻き取る。長尺材Ｗの複数のコア26への巻取り
が終了した後に、スリット15が入っていない長尺材Ｗの
部分を切断することにより、複数のコア26を互いに分離
する。
とするコアの継ぎ方法を提供する。 【解決手段】 巻取りの初期段階の少なくとも一部にお
いて、長尺材Ｗに機械方向のスリット15を入れないで巻
き取る工程を設け、スリット15が入っていない長尺材Ｗ
の部分により複数のコア26を互いに継ぐ。その後、長尺
材Ｗに機械方向のスリット15を入れて複数のコア26に長
尺材Ｗを巻き取る。長尺材Ｗの複数のコア26への巻取り
が終了した後に、スリット15が入っていない長尺材Ｗの
部分を切断することにより、複数のコア26を互いに分離
する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙ウェブ、プラス
チックフィルム、金属箔などの長尺材を巻き取るための
複数のコアを継ぐ方法、および該方法を用いた長尺材巻
取装置に関するものである。
チックフィルム、金属箔などの長尺材を巻き取るための
複数のコアを継ぐ方法、および該方法を用いた長尺材巻
取装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】抄紙機で生成された紙ウェブなどの長尺
材の原反ロールは巻き戻され、紙ウエブをスリッタワイ
ンダ等のスリッタにより長手方向に細長く切り離して所
望の幅を有する巻取ロールとして出荷される。巻取ロー
ルを生成する巻取部は、主として２つのドラムロールで
構成される。これらのドラムロール上に巻取ロールの複
数のコア（芯）が、紙ウェブの幅方向に一列に設置され
る。２つのドラムロールの間を下方から通された長尺材
は、ドラムロールが、これらのコアを回転させることに
より、コアに巻き取られ、巻取ロールが生成される。
材の原反ロールは巻き戻され、紙ウエブをスリッタワイ
ンダ等のスリッタにより長手方向に細長く切り離して所
望の幅を有する巻取ロールとして出荷される。巻取ロー
ルを生成する巻取部は、主として２つのドラムロールで
構成される。これらのドラムロール上に巻取ロールの複
数のコア（芯）が、紙ウェブの幅方向に一列に設置され
る。２つのドラムロールの間を下方から通された長尺材
は、ドラムロールが、これらのコアを回転させることに
より、コアに巻き取られ、巻取ロールが生成される。
【０００３】従来、複数のコアを貫通するシャフトを用
いずに、複数の巻取用コアを一列に隣接して配置し、列
の両端を、チャックを用いて支持しながら巻取を行なっ
ていた。この時複数のコアは互いに継がれていなかっ
た。
いずに、複数の巻取用コアを一列に隣接して配置し、列
の両端を、チャックを用いて支持しながら巻取を行なっ
ていた。この時複数のコアは互いに継がれていなかっ
た。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】このため、両端のコア
はチャックによって支持されるが、中間部のコアは、互
いに自由に動くことができるため、各コアの中心軸が同
一直線上に並ばずに偏心するという問題があった。
はチャックによって支持されるが、中間部のコアは、互
いに自由に動くことができるため、各コアの中心軸が同
一直線上に並ばずに偏心するという問題があった。
【０００５】この問題を解決する方法として、例えば、
特開平4-338053号公報に記載されたものがある。この方
法は、隣接するコアとコアとを、当該コアの内周半径よ
りわずかに小さい外周半形を有する短管を当該２つのコ
アに挿入することにより接続し、短管によりコアを次々
と継いでいくものである。コアが継がれることにより、
隣接するコア間の相対的な動きを抑制し、コアの偏心を
防いでいる。
特開平4-338053号公報に記載されたものがある。この方
法は、隣接するコアとコアとを、当該コアの内周半径よ
りわずかに小さい外周半形を有する短管を当該２つのコ
アに挿入することにより接続し、短管によりコアを次々
と継いでいくものである。コアが継がれることにより、
隣接するコア間の相対的な動きを抑制し、コアの偏心を
防いでいる。
【０００６】しかし、この方法では、短管を挿入してコ
アを継ぐための設備が追加的に必要であり、また、巻き
取りが終了した後に短管を抜いて、コアを１つずつ切り
離す設備も必要であった。
アを継ぐための設備が追加的に必要であり、また、巻き
取りが終了した後に短管を抜いて、コアを１つずつ切り
離す設備も必要であった。
【０００７】本発明はこのような従来技術の欠点を解消
し、追加の設備を必要としないでコア継ぎを可能とする
コアの継ぎ方法を提供することを目的とする。
し、追加の設備を必要としないでコア継ぎを可能とする
コアの継ぎ方法を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、巻取りの初期段階の少なくとも一部にお
いて、長尺材に機械方向のスリットを入れないで巻き取
る工程を設け、スリットが入っていない長尺材の部分に
より複数のコアを互いに継ぎ、その後、長尺材に機械方
向のスリットを入れて複数のコアに長尺材を巻き取り、
長尺材の複数のコアへの巻取りが終了した後に、スリッ
トが入っていない長尺材の部分を切断することにより、
複数のコアを互いに分離することを特徴とする。
決するために、巻取りの初期段階の少なくとも一部にお
いて、長尺材に機械方向のスリットを入れないで巻き取
る工程を設け、スリットが入っていない長尺材の部分に
より複数のコアを互いに継ぎ、その後、長尺材に機械方
向のスリットを入れて複数のコアに長尺材を巻き取り、
長尺材の複数のコアへの巻取りが終了した後に、スリッ
トが入っていない長尺材の部分を切断することにより、
複数のコアを互いに分離することを特徴とする。
【０００９】また、本発明に関わる装置は、巻取りの初
期段階の少なくとも一部において、長尺材に機械方向の
スリットを入れず、その後、長尺材に機械方向のスリッ
トを入れるスリッタと、スリットが入っていない長尺材
を複数のコアに巻き取り、スリットが入っていない長尺
材の部分により複数のコアを互いに継ぎ、その後、スリ
ットが入っている長尺材の部分を複数のコアに巻き取る
巻取手段と、長尺材の複数のコアへの巻取りが終了した
後に、複数のコアを互いに分離して取り卸す取卸手段と
を含むことを特徴とする。
期段階の少なくとも一部において、長尺材に機械方向の
スリットを入れず、その後、長尺材に機械方向のスリッ
トを入れるスリッタと、スリットが入っていない長尺材
を複数のコアに巻き取り、スリットが入っていない長尺
材の部分により複数のコアを互いに継ぎ、その後、スリ
ットが入っている長尺材の部分を複数のコアに巻き取る
巻取手段と、長尺材の複数のコアへの巻取りが終了した
後に、複数のコアを互いに分離して取り卸す取卸手段と
を含むことを特徴とする。
【００１０】本発明によれば、コアに巻き取られる長尺
材を、コアを継ぐために用いる。したがって、コアの中
心軸の偏心を防止することができ、その上、コアを継ぐ
ための追加の設備を必要としない。
材を、コアを継ぐために用いる。したがって、コアの中
心軸の偏心を防止することができ、その上、コアを継ぐ
ための追加の設備を必要としない。
【００１１】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照して本発明に
よる巻取装置の実施例を詳細に説明する。本実施例にお
いて、本発明と直接関係のない要素は省略し、また、同
一の要素は同一の符号によって示す。以下の実施例では
長尺材として紙ウェブを用いるが、本発明はプラスチッ
クフィルム、金属箔などの他の長尺材にも適用可能であ
る。
よる巻取装置の実施例を詳細に説明する。本実施例にお
いて、本発明と直接関係のない要素は省略し、また、同
一の要素は同一の符号によって示す。以下の実施例では
長尺材として紙ウェブを用いるが、本発明はプラスチッ
クフィルム、金属箔などの他の長尺材にも適用可能であ
る。
【００１２】図２は、本発明による巻取装置の全体構成
を示す側面図である。巻取装置10は主として巻戻部11
と、巻取部20と、取卸部40とで構成される。巻戻部11で
は、紙ウェブＷは、アンワインドスタンド12に設置され
た原反ロール14から巻き戻される。各案内ロール16は紙
ウェブＷを案内し、スリッタ18, 19は紙ウェブＷを所望
の寸法の幅に切断して巻取部20へ送る。
を示す側面図である。巻取装置10は主として巻戻部11
と、巻取部20と、取卸部40とで構成される。巻戻部11で
は、紙ウェブＷは、アンワインドスタンド12に設置され
た原反ロール14から巻き戻される。各案内ロール16は紙
ウェブＷを案内し、スリッタ18, 19は紙ウェブＷを所望
の寸法の幅に切断して巻取部20へ送る。
【００１３】スリッタ18, 19は、巻取りの初期段階の少
なくとも一部において、紙ウェブＷに機械方向のスリッ
トを入れず、その後、紙ウェブＷに機械方向のスリット
を入れる。スリットの入れ方の一例を図１に示す。図１
は、巻取時にコアがチャックで固定される状態と、この
コアに巻き取られる紙ウェブＷに、本発明に従って入れ
るスリットの状態を概念的に示す。図１は、巻取装置10
の上方からコアと紙ウェブＷを見た図である。
なくとも一部において、紙ウェブＷに機械方向のスリッ
トを入れず、その後、紙ウェブＷに機械方向のスリット
を入れる。スリットの入れ方の一例を図１に示す。図１
は、巻取時にコアがチャックで固定される状態と、この
コアに巻き取られる紙ウェブＷに、本発明に従って入れ
るスリットの状態を概念的に示す。図１は、巻取装置10
の上方からコアと紙ウェブＷを見た図である。
【００１４】図１において、巻き取りの開始端(A)から
所定の長さ(L)のところ(B)までは、紙ウェブＷにスリッ
ト15を入れずに、紙ウェブＷをコア26に巻き取る。長さ
(L)は、例えば約７ｍから10ｍである。この結果コア26
は、紙ウェブＷにより、全幅の一本のロールとなり、コ
ア26を継ぐことができる。
所定の長さ(L)のところ(B)までは、紙ウェブＷにスリッ
ト15を入れずに、紙ウェブＷをコア26に巻き取る。長さ
(L)は、例えば約７ｍから10ｍである。この結果コア26
は、紙ウェブＷにより、全幅の一本のロールとなり、コ
ア26を継ぐことができる。
【００１５】次に、スリッタ18, 19により紙ウェブＷに
スリット15を入れて、コア26に、スリット15入りの紙ウ
ェブＷを通常の巻取のように巻き取る。紙ウェブは、矢
印Ｓの方向に走行する。
スリット15を入れて、コア26に、スリット15入りの紙ウ
ェブＷを通常の巻取のように巻き取る。紙ウェブは、矢
印Ｓの方向に走行する。
【００１６】スリッタ18, 19は例えば、丸い回転刃18
と、ローラ19とからなる。回転刃18は、幅方向に複数個
を互いに平行に配置する。ローラ19の外周面には、ロー
ラ19の回転方向に形成された溝が複数、設けられてい
る。溝は、ローラの幅方向に等間隔に配置しており、窪
んだ溝内を回転刃18が通る。紙ウェブＷは、回転刃18と
ローラ19の間を通過するときに切断される。なお、スリ
ッタは回転刃に限られず、カッターナイフ状のものを、
幅方向に複数個は配置したものでもよい。
と、ローラ19とからなる。回転刃18は、幅方向に複数個
を互いに平行に配置する。ローラ19の外周面には、ロー
ラ19の回転方向に形成された溝が複数、設けられてい
る。溝は、ローラの幅方向に等間隔に配置しており、窪
んだ溝内を回転刃18が通る。紙ウェブＷは、回転刃18と
ローラ19の間を通過するときに切断される。なお、スリ
ッタは回転刃に限られず、カッターナイフ状のものを、
幅方向に複数個は配置したものでもよい。
【００１７】回転刃18は、シリンダ21により上下方向に
移動可能である。巻取りが終了して巻取装置10が停止す
る前に回転刃18を上昇させる。回転刃18を上昇させるタ
イミングは、スリット15が入っていない紙ウェブＷの部
分の先端が、新しいコア26上で巻き取られる部分の開始
端となるように決められる。
移動可能である。巻取りが終了して巻取装置10が停止す
る前に回転刃18を上昇させる。回転刃18を上昇させるタ
イミングは、スリット15が入っていない紙ウェブＷの部
分の先端が、新しいコア26上で巻き取られる部分の開始
端となるように決められる。
【００１８】巻取装置10を停止させて、巻き上がった巻
取ロール28の取卸しを行う。取卸しが終わり、新しいコ
ア26に紙ウェブＷを巻き取る初期段階において、紙ウェ
ブＷにスリットを入れないときは、シリンダ21により回
転刃18を上方向に移動させる。この状態で紙ウェブＷ
を、回転刃18とローラ19の間を通過させる。従って、巻
取りの初期段階では紙ウェブＷは、全幅にわたってスリ
ットはない。
取ロール28の取卸しを行う。取卸しが終わり、新しいコ
ア26に紙ウェブＷを巻き取る初期段階において、紙ウェ
ブＷにスリットを入れないときは、シリンダ21により回
転刃18を上方向に移動させる。この状態で紙ウェブＷ
を、回転刃18とローラ19の間を通過させる。従って、巻
取りの初期段階では紙ウェブＷは、全幅にわたってスリ
ットはない。
【００１９】なお、コア26は、両端から２台のチャック
60により押されている。チャック60は、コア26と係合す
る係合部64と、係合部64をコアに押しつけるシリンダ62
からなる。
60により押されている。チャック60は、コア26と係合す
る係合部64と、係合部64をコアに押しつけるシリンダ62
からなる。
【００２０】図２に戻ると、巻取部20では２つのドラム
ロール22, 24が回転可能に設置されている。これらのド
ラムロール22, 24上にコア26が搭載される。
ロール22, 24が回転可能に設置されている。これらのド
ラムロール22, 24上にコア26が搭載される。
【００２１】リアドラムロール22の反時計回りの回転に
より、コア26は時計回りに回転し、その周囲に紙ウェブ
Ｗが巻き取られ、巻取ロール28を形成する。フロントド
ラムロール24は、リアドラムロール22と同期して回転さ
せてもよいし、自由に回転可能な状態としてもよい。巻
取ロール28上には、上方から小径のライダロール29が接
触し、これは、巻取ロール28に加重して、巻取ロール28
のドラムロール22, 24に対する接触を確実ならしめる。
紙押さえロール30は、巻取装置10の停止時にリアドラム
ロール22に対して押し付けられ、ウェブＷを保持する役
目を果たす。また通紙時には、リアドラムロール22の回
転と紙押さえロール30のピンチ力とによって、ウェブ通
紙ロールの役目も果たす。
より、コア26は時計回りに回転し、その周囲に紙ウェブ
Ｗが巻き取られ、巻取ロール28を形成する。フロントド
ラムロール24は、リアドラムロール22と同期して回転さ
せてもよいし、自由に回転可能な状態としてもよい。巻
取ロール28上には、上方から小径のライダロール29が接
触し、これは、巻取ロール28に加重して、巻取ロール28
のドラムロール22, 24に対する接触を確実ならしめる。
紙押さえロール30は、巻取装置10の停止時にリアドラム
ロール22に対して押し付けられ、ウェブＷを保持する役
目を果たす。また通紙時には、リアドラムロール22の回
転と紙押さえロール30のピンチ力とによって、ウェブ通
紙ロールの役目も果たす。
【００２２】押し出しアーム32は、回転軸34を中心とし
て回転可能であり、巻取りが終了したコア26，すなわち
巻取ロール28を、取卸部40に向かって押し出す。この際
に、ドラムロール22, 24の間に設けられている紙切り用
のカッタ（図示しない）により、紙ウェブＷの切断が行
われる。取卸部40では、巻取ロール28をクレイドル36が
受け取り、巻取ロール28はクレイドル36に着地する。
て回転可能であり、巻取りが終了したコア26，すなわち
巻取ロール28を、取卸部40に向かって押し出す。この際
に、ドラムロール22, 24の間に設けられている紙切り用
のカッタ（図示しない）により、紙ウェブＷの切断が行
われる。取卸部40では、巻取ロール28をクレイドル36が
受け取り、巻取ロール28はクレイドル36に着地する。
【００２３】クレイドル36は、図３に示すように、巻取
部20に対して突き出ている湾曲部（クラウン）52を有す
る。図３は、図２のクレイドル36の、CC方向に見た断面
を示す。湾曲部52を設けた目的は、巻取ロール28を割る
ことと、取卸し後に巻取ロール28同士が接触しないよう
に放射状に巻取ロール28を転がすためである。図３にお
いては、巻取ロール28が湾曲部52により分離されたとき
の状態も示す。巻取部20からクレイドル36に送られてき
た巻取ロール28を、突き出た湾曲部52で受け止めること
により、巻取ロール28を互いに分離させようとする力が
生じる。この力により、スリット15が入っていない紙ウ
ェブＷの部分が切断され、巻取ロール28は、互いに分離
する。
部20に対して突き出ている湾曲部（クラウン）52を有す
る。図３は、図２のクレイドル36の、CC方向に見た断面
を示す。湾曲部52を設けた目的は、巻取ロール28を割る
ことと、取卸し後に巻取ロール28同士が接触しないよう
に放射状に巻取ロール28を転がすためである。図３にお
いては、巻取ロール28が湾曲部52により分離されたとき
の状態も示す。巻取部20からクレイドル36に送られてき
た巻取ロール28を、突き出た湾曲部52で受け止めること
により、巻取ロール28を互いに分離させようとする力が
生じる。この力により、スリット15が入っていない紙ウ
ェブＷの部分が切断され、巻取ロール28は、互いに分離
する。
【００２４】巻取ロール28を分離した後、クレイドル36
は支点38を中心として、図４に示すように右方向に倒れ
こみ、巻取ロール28を床上へ転がす。図４は、巻取ロー
ル28が床上を移動しているときの状態を示す側面図であ
る。
は支点38を中心として、図４に示すように右方向に倒れ
こみ、巻取ロール28を床上へ転がす。図４は、巻取ロー
ル28が床上を移動しているときの状態を示す側面図であ
る。
【００２５】以上のように構成された本発明による巻取
装置10の動作を説明する。図２に示すように、紙ウェブ
Ｗは、アンワインドスタンド12から巻き戻され、各案内
ロール16を経て、スリッタ18, 19を通る。
装置10の動作を説明する。図２に示すように、紙ウェブ
Ｗは、アンワインドスタンド12から巻き戻され、各案内
ロール16を経て、スリッタ18, 19を通る。
【００２６】巻取ロールについて巻取りが終了して、巻
取装置10の各ローラが停止する前に回転刃18をシリンダ
21により上昇させる。この状態を、次の巻取りの開始端
(A)から所定の長さ(L)のところ(B)まで、紙ウェブＷが
スリッタ18, 19を通過するときまで継続し、紙ウェブＷ
にスリット15が入らないようにする。紙ウェブＷのＢ点
がスリッタ18, 19を通過した直後に、シリンダ21により
回転刃18を下げて、紙ウェブＷにスリット15を入れる。
以後、コア26への巻取りが終わり、巻取装置10の各ロー
ラが停止する直前まで、回転刃18は下げておく。
取装置10の各ローラが停止する前に回転刃18をシリンダ
21により上昇させる。この状態を、次の巻取りの開始端
(A)から所定の長さ(L)のところ(B)まで、紙ウェブＷが
スリッタ18, 19を通過するときまで継続し、紙ウェブＷ
にスリット15が入らないようにする。紙ウェブＷのＢ点
がスリッタ18, 19を通過した直後に、シリンダ21により
回転刃18を下げて、紙ウェブＷにスリット15を入れる。
以後、コア26への巻取りが終わり、巻取装置10の各ロー
ラが停止する直前まで、回転刃18は下げておく。
【００２７】スリット18, 19を通過した紙ウェブＷは巻
取部20に到達する。巻取部20では、紙ウェブＷは、リア
ドラムロール22の外周に沿って、両ドラムロール22, 24
の間へ下方から通される。そして上方へ送られた紙ウェ
ブＷは巻取ロール28に時計回りに巻き取られる。
取部20に到達する。巻取部20では、紙ウェブＷは、リア
ドラムロール22の外周に沿って、両ドラムロール22, 24
の間へ下方から通される。そして上方へ送られた紙ウェ
ブＷは巻取ロール28に時計回りに巻き取られる。
【００２８】コア26への巻取りが終了し、巻取ロール28
が完成すると、ドラムロール22, 24は停止し、ウェブＷ
はその下方に設けられた紙押さえロール30によって押さ
えられ、保持される。次に、押し出しアーム32が巻取ロ
ール28をクレイドル36に向かって押し出す。このとき
に、紙ウェブＷが切断され、その後、巻取ロール28はク
レイドル36へ転がり、湾曲部52で受け止められることに
より、巻取ロール28を互いに分離させようとする力を生
じさせる。この力により、スリット15が入っていない紙
ウェブＷの巻き始めの部分を切断する。こうして、巻取
ロール28は、互いに分離される。その後、クレイドル36
は支点38を中心として、図４に示すように右方向に倒れ
こみ、巻取ロール28は放射状に走行し、互いに接触する
ことはない。
が完成すると、ドラムロール22, 24は停止し、ウェブＷ
はその下方に設けられた紙押さえロール30によって押さ
えられ、保持される。次に、押し出しアーム32が巻取ロ
ール28をクレイドル36に向かって押し出す。このとき
に、紙ウェブＷが切断され、その後、巻取ロール28はク
レイドル36へ転がり、湾曲部52で受け止められることに
より、巻取ロール28を互いに分離させようとする力を生
じさせる。この力により、スリット15が入っていない紙
ウェブＷの巻き始めの部分を切断する。こうして、巻取
ロール28は、互いに分離される。その後、クレイドル36
は支点38を中心として、図４に示すように右方向に倒れ
こみ、巻取ロール28は放射状に走行し、互いに接触する
ことはない。
【００２９】本実施例では、スリット15は巻取りの開始
端から所定の長さの間は設けないこととしたが、本発明
はこれに限られるものではない。すなわち、巻取りの開
始端とスリットのない部分の開始位置とは厳密に一致す
る必要はない。本発明では、巻取りの初期部分にスリッ
トのない部分があれば良く、巻取りの開始端からいくら
かの長さの区間にスリットがあっても良い。コアを紙ウ
ェブで継ぐ効果は損なわれないからである。
端から所定の長さの間は設けないこととしたが、本発明
はこれに限られるものではない。すなわち、巻取りの開
始端とスリットのない部分の開始位置とは厳密に一致す
る必要はない。本発明では、巻取りの初期部分にスリッ
トのない部分があれば良く、巻取りの開始端からいくら
かの長さの区間にスリットがあっても良い。コアを紙ウ
ェブで継ぐ効果は損なわれないからである。
【００３０】また、本実施例では、コアが３個の場合に
ついて説明したが、コア数が多い場合、これらのコアを
複数のグループに分けて、グループごとに複数のコアを
本発明に従って紙ウェブで継ぐこととしても良い。
ついて説明したが、コア数が多い場合、これらのコアを
複数のグループに分けて、グループごとに複数のコアを
本発明に従って紙ウェブで継ぐこととしても良い。
【００３１】
【発明の効果】このように本発明によれば、コアに巻き
取られる紙ウェブ自体を、コアを継ぐために用いる。し
たがって、コアは紙ウェブにより、全幅の一本のロール
となり、コアを継ぐことができ、コアの中心軸の偏心を
防止することができる。また、従来技術のようにコア継
ぎのためだけに使用する部品や設備を必要しない。さら
に、従来技術に関わるスリッタを利用して、スリットを
入れる部分と入れない部分を生成することができるた
め、コア継ぎのための専用の設備も不要であり、現有の
巻取装置が有する設備のみでコア継ぎが可能である。
取られる紙ウェブ自体を、コアを継ぐために用いる。し
たがって、コアは紙ウェブにより、全幅の一本のロール
となり、コアを継ぐことができ、コアの中心軸の偏心を
防止することができる。また、従来技術のようにコア継
ぎのためだけに使用する部品や設備を必要しない。さら
に、従来技術に関わるスリッタを利用して、スリットを
入れる部分と入れない部分を生成することができるた
め、コア継ぎのための専用の設備も不要であり、現有の
巻取装置が有する設備のみでコア継ぎが可能である。
【図１】本発明によるコアの継ぎ方法の一実施例を模式
的に示す図である。
的に示す図である。
【図２】本発明によるコアの継ぎ方法が適用可能な巻取
装置の全体構成を示す側面図である。
装置の全体構成を示す側面図である。
【図３】巻取ロールが湾曲部により分離された状態を、
図２のCC方向から見た断面により示す図である。
図２のCC方向から見た断面により示す図である。
【図４】巻取ロールがクレイドルから床に送られる様子
を示す側面図である。
を示す側面図である。
10 巻取装置 15 スリット 18 回転刃 19 ローラ 22,24 ドラムロール 26 コア 28 巻取ロール 32 押し出しアーム 52 湾曲部
Claims (4)
- 【請求項１】 複数のコアを貫通するシャフトを用いず
に、該複数の巻取用コアを一列に隣接して配置し、該複
数のコアに長尺材を巻き取る長尺材巻取装置におけるコ
アの継ぎ方法において、該方法は、 巻取りの初期段階の少なくとも一部において、前記長尺
材に機械方向のスリットを入れないで巻き取る工程を設
け、スリットが入っていない該長尺材の部分により該複
数のコアを互いに継ぎ、 その後、前記長尺材に機械方向のスリットを入れて前記
複数のコアに該長尺材を巻き取り、 前記長尺材の前記複数のコアへの巻取りが終了した後
に、スリットが入っていない該長尺材の部分を切断する
ことにより、該複数のコアを互いに分離することを特徴
とするコアの継ぎ方法。 - 【請求項２】 請求項１に記載のコアの継ぎ方法におい
て、前記複数のコアを互いに分離する際に、巻取りが終
了した前記コアを、湾曲部を有する巻取終了コアの取卸
部材に送り、該コアを該湾曲部に接触させることによ
り、該コアを互いに分離させようとする力を生じさせ、
該力により、スリットが入っていない前記長尺材の部分
を切断することを特徴とするコアの継ぎ方法。 - 【請求項３】 複数のコアを貫通するシャフトを用いず
に、該複数の巻取用コアを一列に隣接して配置し、該複
数のコアに長尺材を巻き取る長尺材巻取装置において、
該装置は、 巻取りの初期段階の少なくとも一部において、前記長尺
材に機械方向のスリットを入れず、その後、該長尺材に
機械方向のスリットを入れるスリッタと、 スリットが入っていない該長尺材を前記複数のコアに巻
き取り、スリットが入っていない該長尺材の部分により
該複数のコアを互いに継ぎ、その後、スリットが入って
いる該長尺材の部分を前記複数のコアに巻き取る巻取手
段と、 前記長尺材の前記複数のコアへの巻取りが終了した後
に、該複数のコアを互いに分離して取り卸す取卸手段と
を含むことを特徴とする長尺材巻取装置。 - 【請求項４】 請求項３に記載の長尺材巻取装置におい
て、前記取卸手段は湾曲部を有し、巻取りが終了し前記
巻取手段から該取卸手段に送られてきた前記コアを、該
湾曲部で受け止めることにより、該コアを互いに分離さ
せようとする力を生じさせ、該力により、スリットが入
っていない前記長尺材の部分を切断することを特徴とす
る長尺材巻取装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000141321A JP2001322743A (ja) | 2000-05-15 | 2000-05-15 | コアの継ぎ方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000141321A JP2001322743A (ja) | 2000-05-15 | 2000-05-15 | コアの継ぎ方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001322743A true JP2001322743A (ja) | 2001-11-20 |
Family
ID=18648454
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000141321A Withdrawn JP2001322743A (ja) | 2000-05-15 | 2000-05-15 | コアの継ぎ方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001322743A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102602125A (zh) * | 2012-03-20 | 2012-07-25 | 丹东金丸集团有限公司 | 纳米材料直接制版机控制装置及其控制方法 |
-
2000
- 2000-05-15 JP JP2000141321A patent/JP2001322743A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102602125A (zh) * | 2012-03-20 | 2012-07-25 | 丹东金丸集团有限公司 | 纳米材料直接制版机控制装置及其控制方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070807 |