JP2001321790A - 河川浄化方法 - Google Patents

河川浄化方法

Info

Publication number
JP2001321790A
JP2001321790A JP2000143170A JP2000143170A JP2001321790A JP 2001321790 A JP2001321790 A JP 2001321790A JP 2000143170 A JP2000143170 A JP 2000143170A JP 2000143170 A JP2000143170 A JP 2000143170A JP 2001321790 A JP2001321790 A JP 2001321790A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blower
battery
voltage
solar cell
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000143170A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Tomita
博 冨田
Shinya Tojima
信也 頭島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AKASHI DENKI KK
Original Assignee
AKASHI DENKI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AKASHI DENKI KK filed Critical AKASHI DENKI KK
Priority to JP2000143170A priority Critical patent/JP2001321790A/ja
Publication of JP2001321790A publication Critical patent/JP2001321790A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Landscapes

  • Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)
  • Activated Sludge Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 河川浄化設備の動力費を低減し、夜間の騒音
問題発生の防止可能な河川浄化方法を提供する。 【解決手段】 水中に設置した微細気泡発生装置23に
ブロワー22から空気を供給し、微細気泡発生装置23
から発生する微細気泡により曝気を行う河川浄化方法で
あって、太陽電池11によって発電された電力をバッテ
リー16に充電し、バッテリー16が最低稼働電圧以上
で、しかも太陽電池11が昼間の発電状態にあるとき、
太陽電池11の出力に応じてブロワー22の出力を制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中に設置した微
細気泡発生装置に空気を供給して曝気し、好気性処理を
行う活性汚泥法により、河川の水質を浄化する河川浄化
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、河川や湖沼の水質を改善するため
に、水中に微細気泡発生装置を設置し、ブロワーによっ
て空気を微細気泡発生装置に供給して、水中に微細気泡
を発生させる河川浄化設備を設置している。そして、微
細気泡発生装置によって微細気泡を発生させて河川や湖
沼の中に曝気し、河川や湖沼の中に酸素を溶解させて有
機物を分解し、富栄養化防止のための好気性処理を行う
活性汚泥法が用いられている。ブロワーは通常、商用電
源によって駆動されるモータによって回転駆動されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法では、曝気のために常時ブロワーをモータによ
って駆動するため、河川浄化設備の動力費が多くかか
り、河川浄化設備を運用する費用が高くなるため、河川
浄化設備の設置が遅れ、河川や湖沼の浄化が進まないと
いう問題があった。しかも、市街地にある河川では汚染
が激しく、早急に浄化する必要がある所が多くあるが、
夜間のブロワーの運転が河川の周辺の住民からの騒音問
題を惹起し、河川浄化設備の設置を遅らせるおそれがあ
った。本発明はこのような事情に鑑みてなされたもの
で、河川浄化設備の動力費を低減し、夜間の騒音問題発
生の防止可能な河川浄化方法を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係る河川浄化方法は、水中に設置した微細気泡発生装置
にブロワーから空気を供給し、微細気泡発生装置から発
生する微細気泡により曝気を行う河川浄化方法であっ
て、太陽電池によって発電された電力をバッテリーに充
電し、バッテリーが最低稼働電圧以上で、しかも太陽電
池が昼間の発電状態にあるとき、太陽電池の出力に応じ
てブロワーの出力を制御する。
【0005】これにより、太陽電池によって発電される
電力が曇りや日照の変動によりリップルが大きい場合で
も、微細気泡発生装置に空気を供給するブロワーを駆動
するモータには、太陽電池の電力がバッテリーによって
平滑化されて安定した電力となって供給されるので、モ
ータが効率よく運転され、商用電源を必要とせず、した
がって動力費の必要がなく、河川浄化設備を運用する費
用を極めて安価にすることができる。また、太陽電池が
昼間の発電状態にあるとき、太陽電池の出力が増加し、
それに伴って、バッテリーが充電されて電圧が大きくな
って、そのバッテリーの電圧と太陽電池の出力電流とに
応じてブロワーの動作レベルが自動的に選択され、ブロ
ワーを回転駆動するモータの回転が制御される。したが
って、水中の植物性プランクトンの光合成作用が活発な
日中の日光が強い時間に、太陽電池の出力も大きくなっ
て、バッテリーの電圧も高くなり、太陽電池の出力に応
じてブロワーの空気の吐出量が増えて大量の曝気が行わ
れ、酸欠富栄養水は酸素を含んだ清澄な水に浄化され、
河川の浄化を効率的に行うことが可能となる。更に、夜
間になると、太陽電池の出力が減少し、それに伴ってバ
ッテリーの電圧が低下するので、自動的にブロワーを駆
動するモータを停止することができ、夜間の騒音問題を
解消することが可能である。
【0006】本発明に係る河川浄化方法において、ブロ
ワーの出力を制御する場合、太陽電池の出力電流の大き
さに応じてブロワーの複数の動作レベルを設定し、
(1)バッテリーの電圧がブロワーの起動可能電圧領域
にあるとき、ブロワーの最低出力の動作レベルで起動
し、(2)バッテリーの電圧がブロワーの通常運転可能
電圧領域にあり、しかも、太陽電池の出力電流からブロ
ワーの消費電流を減算した減算値が所定値以上のとき、
ブロワーの全動作レベル範囲内でブロワーの動作レベル
を上昇させ、減算値が所定値未満のとき、ブロワーの動
作レベルを低下させ、(3)バッテリーの電圧が通常運
転可能電圧領域より低下した充電運転電圧領域にあり、
しかも、太陽電池の出力電流からブロワーの消費電流を
減じた減算値が所定値以上のとき、ブロワーの低出力側
の動作レベル範囲内でブロワーの動作レベルを上昇させ
て運転し、減算値が所定値未満のとき、ブロワーの動作
レベルを低下させ、(4)バッテリーの電圧が通常運転
可能電圧領域より上昇した消費運転電圧領域のとき、バ
ッテリーの充電を停止し、しかもブロワーを全動作レベ
ル範囲内で運転し、(5)バッテリーの電圧が最低稼働
電圧未満のとき、ブロワーを停止するようにしてもよ
い。
【0007】この場合、(1)バッテリーの電圧がブロ
ワーの起動可能電圧領域にあるとき、ブロワーの最低出
力の動作レベルでブロワーを起動させるので、過電流が
流れることがなく、安定したブロワーの起動を行うこと
ができる。 (2)太陽電池の出力が増加してブロワーの消費電力以
上になると、ブロワーの吐出量が増える動作レベルに移
行させて運転すると共に、バッテリーに充電する。太陽
電池の出力がブロワーの消費電力に達しないときには、
ブロワーの吐出量を減らす動作レベルに移行させて運転
し、太陽電池の出力とブロワーの消費電力とをバランス
させ、ブロワーの運転を安定させる。
【0008】(3)ブロワーの運転によってバッテリー
の電圧が通常運転可能電圧領域より低下し、太陽電池の
出力電流が、ブロワーの消費電流以上のときには、ブロ
ワーの出力を低出力範囲の動作レベルである充電運転レ
ベルで運転し、ブロワーの消費電流が太陽電池の出力電
流より大きくなると、ブロワーの動作レベルを低下させ
て、バッテリーに充電させ、バッテリー電圧をブロワー
の最低動作レベルが可能な状態に維持して運転する。 (4)バッテリーの電圧が通常運転可能電圧領域より上
昇した消費運転電圧領域に入ると、バッテリーの充電を
停止し、しかもブロワーを通常運転レベルで運転して、
バッテリーを消費する。 (5)太陽電池の出力が低下し、バッテリーの充電が十
分行われなくなって、バッテリーの電圧が最低稼働電圧
未満になったとき、ブロワーを停止して消費電力を低減
させる。
【0009】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形
態に係る河川浄化方法に用いる河川浄化装置の構成図、
図2は同河川浄化装置を使用した河川浄化方法のフロー
チャート、図3は同河川浄化装置の運転状態とバッテリ
ー電圧との関係を示す説明図、図4は同河川浄化装置の
太陽電池の出力電流とブロワーの動作レベルとの関係を
示す説明図である。
【0010】図1に示すように、本発明の一実施の形態
に係る河川浄化方法に用いる河川浄化装置10は、河川
の周囲に太陽光線を受けて発電する複数の単結晶シリコ
ンパネルからなる、例えば1.6KWの最大発電容量及
び320Vの最大発電電圧を持つ太陽電池11を備えて
いる。太陽電池11の出力電圧は第1の電圧計12によ
って、また、出力電流は第1の電流計13によって検出
される。太陽電池11の電力は、整流器14及びスイッ
チ15を介して、例えば電圧が12Vの複数の単位蓄電
池を直列に接続した、定格電圧226Vの太陽電池11
の出力に対応する容量を備えたバッテリー16に充電さ
れるようにしている。したがって、太陽電池11の出力
電圧がバッテリー16の電圧より低い場合は、整流器1
4によって逆流を止められる。また、バッテリー16に
よって太陽電池11の出力変動を平滑にする平滑回路が
形成される。
【0011】また、バッテリー16の出力電圧は第2の
電圧計17によって検出され、バッテリー16の出力電
流は第2の電流計18によって検出される。第1の電圧
計12、第1の電流計13で検出した太陽電池11の出
力(電圧・電流)信号、第2の電圧計17、第2の電流
計18で検出したバッテリー16の出力(電圧・電流)
信号はプログラマブルコントローラからなる制御器19
に入力される。バッテリー16によって平滑化された太
陽電池11の直流電力はインバーター20に供給される
ようにしている。インバーター20はバッテリー16か
ら入力された直流電力を交流電力に変換して、例えば誘
導電動機からなるモータ21に入力し、モータ21を介
して、例えば吐出圧力が3000mmAq〜10000
mmAq程度のルーツブロワー等のブロワー22を駆動
するようにしている。ブロワー22には微細気泡を発生
する微細気泡発生装置23が配管24を介して接続さ
れ、微細気泡発生装置23は曝気する河川の中に所定の
深さに沈められて設置されている。
【0012】制御器19には、バッテリー16の電圧領
域によって、図3に示すように、例えば210V以上の
起動可能電圧領域、210〜243Vの通常運転可能電
圧領域、200〜210Vの充電運転電圧領域、243
Vを超えた消費運転電圧領域、及び200V未満の運転
不可(停止)電圧領域が設定されている。制御器19は
入力されたバッテリー16の出力電圧に応じて電圧領域
を選択し、選択された各電圧領域で、ブロワー22の複
数の動作レベルをインバーター20の複数の動作周波数
として、例えば0レベルから7レベルまでの8段階に設
定している。すなわち、動作レベルは、太陽電池11の
出力電流が、3〜3.23A未満を0レベル、このとき
のインバーター20の動作周波数を34Hz、ブロワー
22の空気の吐出量を0.11m3 /minとし、太陽
電池11の出力電流が、4.35A以上を7レベル、こ
のときのインバーター20の動作周波数を56.8H
z、ブロワー22の空気の吐出量を0.37m3 /mi
nとして、図4に示すように、0レベルから7レベルの
間を6分割して、8段階の動作レベルを設定している。
そして、制御器19によって太陽電池11の出力電流に
応じて動作レベルを選択する演算を行う。例えば、太陽
電池11の出力電流とブロワー22の消費電流との差を
取り、その大きさによって動作レベルを上げるか下げる
かを決める。その演算結果、選択された各動作レベルの
動作周波数の交流電力によってモータ21を介してブロ
ワー22を回転駆動し、ブロワー22はそれぞれ8段階
の動作レベルに対応した吐出量を出力するように制御さ
れる。
【0013】ここで、本発明の一実施の形態に係る河川
浄化方法を適用した河川浄化装置10の動作を図2に示
すフローチャートにしたがって説明する。 (1)太陽電池11の出力がバッテリー16に充電可能
な状態、すなわちスイッチ15が閉じられて、ブロワー
22が停止した「待機中」の状態でスタートする(ステ
ップ1)。 (2)第2の電圧計18によって検出したバッテリー1
6の電圧が最低稼働電圧200V以上であるか否かを判
別し(ステップ2)、200V以上でなければ「バッテ
リー電圧不足」として太陽電池11の充電を継続し(ス
テップ3)、更に充電されてバッテリー16の電圧が2
10V以上であるか否かを判別し(ステップ4)、21
0V以上でなければ「待機中の状態」に戻る。
【0014】(3)(ステップ2)でバッテリー16の
電圧が200V以上であれば、第1の電圧計12及び第
1の電流計13によって検出された出力電圧、出力電流
から求められた太陽電池11の電力が昼間の発電状態、
すなわち680W以上で、出力電圧が210V以上であ
るか否かを判別し(ステップ5)、電力が680W以
上、電圧が210V以上であれば「起動」に入る(ステ
ップ6)。 (4)太陽電池11の電力が680W以上でなければ
「太陽電池出力不足」としてブロワー22の停止及び充
電を継続する(ステップ7)と共に、所定時間、例えば
3分間経過するまで、太陽電池11の出力が680W以
上であるか否かを判別し、3分間経過後は「待機中」に
戻る(ステップ8)。 (5)「起動」(ステップ6)では、動作レベル0から
スタートし、ブロワー22が所定の動作周波数(この場
合34Hz)に達すると共に、バッテリー16の電圧が
210V以上であれば(ステップ9)、「通常運転」に
入る(ステップ10)。
【0015】(6)「通常運転」(ステップ10)で
は、バッテリー16の電圧が、通常運転可能電圧領域で
ある、例えば210V以上243V未満の領域にあり、
しかも、太陽電池11の出力電流からブロワー22の消
費電流(第2の電流計18によって求められる)を減算
した減算値が所定値(例えば駆動回路系のインピーダン
ス損失に相当する電流値として0.5A)以上のとき、
ブロワー22の動作レベルを上昇させ、上限が動作レベ
ル7までの範囲の通常運転レベル(動作レベル0〜7)
で運転する。減算値が所定値(例えば0.5A)未満の
ときは、ブロワー22の動作レベルを低下させ、下限が
動作レベル0までの範囲で運転する。
【0016】(7)バッテリー16の電圧が通常運転可
能電圧領域より低下した充電運転電圧領域、例えば21
0V未満で200V以上の領域にあり、しかも、太陽電
池11の出力電流からブロワー22の消費電流を減じた
減算値が所定値(例えば0.5A)以上のとき(ステッ
プ11)、ブロワー22を低出力側の動作レベル、すな
わち上限が動作レベル4までの範囲の充電運転レベル
(動作レベル0〜4)でレベルが上昇するように運転
し、充電運転電圧領域で減算値が所定値(例えば0.5
A)未満のとき、ブロワー22の動作レベルを低下する
ように動作レベル0〜4の範囲で運転する。(ステップ
12)。 (8)充電運転レベルで運転してバッテリー16の充電
が進み、通常運転可能電圧領域の例えば228Vに達し
たら、「通常運転」(ステップ10)に戻り(ステップ
13)、最低稼働電圧の200V未満であればブロワー
22を停止し、「待機中」(ステップ1)に戻る(ステ
ップ14)。 (9)(ステップ11)でバッテリー16の電圧が通常
運転可能電圧領域より上昇した消費運転電圧領域、例え
ば243V以上のとき(ステップ15)、スイッチ15
を開いてバッテリー16の充電を停止し、しかもブロワ
ー22を通常運転レベル(動作レベル0〜7)で運転し
(ステップ16)、ブロワー22の運転によりバッテリ
ー16の電圧が低下して、例えば228V未満に達した
ら、「通常運転」(ステップ10)に戻る(ステップ1
7)。
【0017】このように、河川の水中の所定深さに設置
された微細気泡発生装置23に、太陽電池11で発電し
た電力でブロワー22を運転し、ブロワー22から配管
24を介して空気を供給して微細気泡を発生して、河川
の水を曝気する。このとき、微細気泡発生装置23に空
気を供給するブロワー22を駆動するモータ21には、
太陽電池11によって発電されるリップルの大きい電力
がバッテリー16によって平滑化されて安定した電力と
なって供給されるので、モータ21が効率よく運転さ
れ、商用電源を必要とせず、したがって動力費の必要が
なく、河川浄化設備10を運用する費用を極めて安価に
することができる。また、太陽電池11が昼間の発電状
態にあるとき、太陽電池11の出力が増加し、それに伴
って、バッテリー16が充電されて電圧が大きくなり、
そのバッテリー16の電圧と太陽電池11の出力電流と
に応じてブロワー22の動作レベルが自動的に選択さ
れ、ブロワー22を回転駆動するモータ21の回転が制
御される。更に、夜間になると、太陽電池11の出力が
減少し、それに伴ってバッテリー16の電圧が低下する
ので、自動的にブロワー22を駆動するモータ21を停
止することができ、夜間の騒音問題を解消することが可
能である。
【0018】以上、本発明の一実施の形態に係る河川浄
化方法について説明してきたが、本発明は、何ら前記の
実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特
許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられ
るその他の実施の形態や変形例も含むものである。例え
ば、太陽電池やバッテリーの容量、設置台数等は前記実
施の形態で説明したものに限るものではなく、任意に決
めることができる。また、制御器に設定するブロワーの
動作レベルの段階も8段階に限るものではなく、またブ
ロワーの種類もルーツブロワーに限らず、吐出圧力が3
000mmAq〜10000mmAq程度のターボブロ
ワーでもよい。
【0019】
【発明の効果】請求項1及び2記載の河川浄化方法にお
いては、水中に設置した微細気泡発生装置にブロワーか
ら空気を供給し、微細気泡発生装置から発生する微細気
泡により曝気を行う場合、太陽電池によって発電された
電力をバッテリーに充電し、バッテリーが最低稼働電圧
以上で、しかも太陽電池が昼間の発電状態にあるとき、
太陽電池の出力に応じてブロワーの出力を制御するの
で、微細気泡発生装置に空気を供給するブロワーを駆動
するモータには、太陽電池によって発電されるリップル
の大きい電力がバッテリーによって平滑化されて安定し
た電力となって供給される。したがって、太陽電池の電
力が有効に利用され、かつモータが効率よく運転され、
ランニングコストが高い商用電源を必要とせず、河川浄
化設備を駆動する動力費の必要がなく、河川浄化設備を
運用する費用を極めて安価にすることができる。
【0020】また、太陽電池が昼間の発電状態にあると
き、太陽電池の出力が増加し、バッテリーの電圧と太陽
電池の出力電流とに応じてブロワーを回転駆動するモー
タの回転が制御される。したがって、水中の植物性プラ
ンクトンの光合成作用が活発な日中の日光が強い時間
に、太陽電池の出力に応じてブロワーの空気の吐出量が
増えて大量の曝気が行われ、酸欠富栄養水は酸素を含ん
だ清澄な水に浄化され、河川の浄化を効率的に行うこと
が可能となる。更に、夜間になると、太陽電池の出力が
減少し、それに伴ってバッテリーの電圧が低下するの
で、自動的にブロワーを駆動するモータを停止すること
ができ、夜間の騒音問題を解消することが可能である。
【0021】特に、請求項2記載の河川浄化方法におい
ては、ブロワーの出力を制御する場合、バッテリーの電
圧がブロワーの起動可能電圧領域にあるとき、ブロワー
の最低動作レベルで起動し、バッテリーの電圧がブロワ
ーの通常運転可能電圧領域にあり、しかも、太陽電池の
出力電流からブロワーの消費電流を減算した減算値が所
定値以上のとき、ブロワーの動作レベルを上昇させ、減
算値が所定値未満のとき、ブロワーの動作レベルを低下
させる。バッテリーの電圧が通常運転可能電圧領域より
低下した充電運転電圧領域にあり、しかも、太陽電池の
出力電流からブロワーの消費電流を減じた減算値が所定
値以上のとき、ブロワーの動作レベルを上昇させて充電
運転レベルで運転し、減算値が所定値未満のとき、ブロ
ワーの動作レベルを低下させる。バッテリーの電圧が通
常運転可能電圧領域より上昇した消費運転電圧領域のと
き、バッテリーの充電を停止し、しかもブロワーを通常
運転レベルで運転し、バッテリーの電圧が最低稼働電圧
未満のとき、ブロワーを停止するようにしている。
【0022】したがって、バッテリーの電圧がブロワー
の起動可能電圧領域にあるとき、ブロワーの最低出力の
動作レベルでブロワーを起動させるので、過電流が流れ
ることがなく、衝撃の少ない安定したブロワーの起動を
行うことができ、ブロワー、モータ等の駆動系の寿命を
長くすることができる。また、太陽電池の出力が増加し
てブロワーの消費電力を上回ると、ブロワーの吐出量が
増える動作レベルに移行させて運転し、バッテリーに充
電する。太陽電池の出力がブロワーの消費電力に達しな
いときには、ブロワーの吐出量を減らす動作レベルに移
行させて運転し、太陽電池の出力とブロワーの消費電力
とをバランスさせ、ブロワーの運転を安定させることが
できる。
【0023】更に、ブロワーの運転によってバッテリー
の電圧が通常運転可能電圧領域より低下し、太陽電池の
出力電流が、ブロワーの消費電流とバッテリーの充電電
流とを合計した値以上のときには、ブロワーの出力を中
間の吐出量までの範囲の動作レベルである充電運転レベ
ルで運転し、ブロワーの消費電流とバッテリーの充電電
流とを合計した値が太陽電池の出力電流を超えると、ブ
ロワーの動作レベルを低下させて、バッテリーに充電さ
せ、バッテリー電圧をブロワーの最低動作レベルが可能
な状態に維持し、連続してブロワーの自動運転が可能と
なる。また、バッテリーの電圧が通常運転可能電圧領域
より上昇した消費運転電圧領域に入ると、バッテリーの
充電を停止し、しかもブロワーを通常運転レベルで運転
して、バッテリーを消費し、バッテリーの過充電を防止
することができる。更に、太陽電池の出力が低下し、バ
ッテリーの充電が十分行われなくなって、バッテリーの
電圧が最低稼働電圧未満になったとき、ブロワーを停止
して消費電力を低減させるので、バッテリーの過放電を
防止し、バッテリーの寿命を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る河川浄化方法に用
いる河川浄化装置の構成図である。
【図2】同河川浄化装置を使用した河川浄化方法のフロ
ーチャートである。
【図3】同河川浄化装置の運転状態とバッテリー電圧と
の関係を示す説明図である。
【図4】同河川浄化装置の太陽電池の出力電流とブロワ
ーの動作レベルとの関係を示す説明図である。
【符号の説明】
10:河川浄化装置、11:太陽電池、12:第1の電
圧計、13:第1の電流計、14:整流器、15:スイ
ッチ、16:バッテリー、17:第2の電圧計、18:
第2の電流計、19:制御器、20:インバーター、2
1:モータ、22:ブロワー、23:微細気泡発生装
置、24:配管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中に設置した微細気泡発生装置にブロ
    ワーから空気を供給し、該微細気泡発生装置から発生す
    る微細気泡により曝気を行う河川浄化方法であって、太
    陽電池によって発電された電力をバッテリーに充電し、
    前記バッテリーが最低稼働電圧以上で、しかも前記太陽
    電池が昼間の発電状態にあるとき、前記太陽電池の出力
    に応じて前記ブロワーの出力を制御することを特徴とす
    る河川浄化方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の河川浄化方法において、
    前記ブロワーの出力を制御する場合、前記太陽電池の出
    力電流の大きさに応じて前記ブロワーの複数の動作レベ
    ルを設定し、(1)前記バッテリーの電圧が前記ブロワ
    ーの起動可能電圧領域にあるとき、前記ブロワーの最低
    出力の動作レベルで起動し、(2)前記バッテリーの電
    圧が前記ブロワーの通常運転可能電圧領域にあり、しか
    も、前記太陽電池の出力電流から前記ブロワーの消費電
    流を減算した減算値が所定値以上のとき、前記ブロワー
    の全動作レベル範囲内で前記ブロワーの動作レベルを上
    昇させ、前記減算値が所定値未満のとき、前記ブロワー
    の動作レベルを低下させ、(3)前記バッテリーの電圧
    が前記通常運転可能電圧領域より低下した充電運転電圧
    領域にあり、しかも、前記太陽電池の出力電流から前記
    ブロワーの消費電流を減じた減算値が所定値以上のと
    き、前記ブロワーの低出力側の動作レベル範囲内で前記
    ブロワーの動作レベルを上昇させて運転し、前記減算値
    が所定値未満のとき、前記ブロワーの動作レベルを低下
    させ、(4)前記バッテリーの電圧が前記通常運転可能
    電圧領域より上昇した消費運転電圧領域のとき、前記バ
    ッテリーの充電を停止し、しかも前記ブロワーを前記全
    動作レベル範囲内で運転し、(5)前記バッテリーの電
    圧が前記最低稼働電圧未満のとき、前記ブロワーを停止
    することを特徴とする河川浄化方法。
JP2000143170A 2000-05-16 2000-05-16 河川浄化方法 Pending JP2001321790A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000143170A JP2001321790A (ja) 2000-05-16 2000-05-16 河川浄化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000143170A JP2001321790A (ja) 2000-05-16 2000-05-16 河川浄化方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001321790A true JP2001321790A (ja) 2001-11-20

Family

ID=18650025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000143170A Pending JP2001321790A (ja) 2000-05-16 2000-05-16 河川浄化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001321790A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112028233A (zh) * 2020-08-31 2020-12-04 赵小军 一种太阳能辅助曝气活性污泥池

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112028233A (zh) * 2020-08-31 2020-12-04 赵小军 一种太阳能辅助曝气活性污泥池

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1066281A (ja) 非安定電源を電源とする電動機運転装置
JP3470996B2 (ja) 燃料電池発電装置の操作方法
CN101391842A (zh) 一种由风光互补供电的曝气充氧机的控制、保护装置
CN112653150A (zh) 离网发供电系统
JP2001321790A (ja) 河川浄化方法
JPH09163626A (ja) 太陽光発電装置
KR20160098860A (ko) 배터리 에너지 저장 시스템을 포함하는 전력 공급 시스템
JP3627176B2 (ja) 簡易水洗トイレ
KR101916749B1 (ko) 태양광 에너지를 이용한 수질 관리 시스템
CN212198703U (zh) 太阳能一体化生活污水处理装置
CN103588289A (zh) 太阳能直驱水处理曝气系统
CN111333256B (zh) 一种可切换驱动能源的污水生物生态处理工艺
JP2004247052A (ja) 燃料電池システム
JP2010248729A (ja) 循環式水洗トイレ
CN211998871U (zh) 一种太阳能供电的污水净化系统
JP2007222772A (ja) 水浄化装置
JP2000060179A (ja) ポンプ駆動用太陽光インバータの制御方法
CN220520284U (zh) 一种基于光伏直流发电的污水处理设备
CN111186868A (zh) 一种太阳能供电的污水净化系统
CN113816466A (zh) 用于一体化污水处理设备中的同步防腐与除磷装置及方法
JP2001163534A (ja) 交流エレベータの電源装置
JP2000270592A (ja) 太陽電池を電力源とする交流電動機の回転制御装置
CN210710944U (zh) 一种多种供电的污水处理系统
CN215049513U (zh) 庭院式生活污水净化槽太阳能供电动力系统装置
JPH0833231A (ja) バッテリーチャージャー付ポータブル電源