JP2001321206A - 掛止金具 - Google Patents

掛止金具

Info

Publication number
JP2001321206A
JP2001321206A JP2000142516A JP2000142516A JP2001321206A JP 2001321206 A JP2001321206 A JP 2001321206A JP 2000142516 A JP2000142516 A JP 2000142516A JP 2000142516 A JP2000142516 A JP 2000142516A JP 2001321206 A JP2001321206 A JP 2001321206A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hook
receiving
main body
receiving portion
hooks
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000142516A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Kato
好司 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2000142516A priority Critical patent/JP2001321206A/ja
Publication of JP2001321206A publication Critical patent/JP2001321206A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Slide Fasteners, Snap Fasteners, And Hook Fasteners (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ズボン或いはスカートのウエスト回りの寸法
を調節可能とする。 【解決手段】 引掛け方向前後に所定の間隔で並ぶ複数
の鉤部121,122を有する鉤部本体102を有する
鉤構成体100Aと、鉤部本体102の鉤部121,1
22を引掛け自在で引掛け方向に所定の間隔で並ぶ複数
の受部141,142を有する受本体104を有する受
構成体100Bとを具備し、ズボン或いはスカートのウ
エストの分割部分のうちの一方に鉤構成体100Aの鉤
部121,122がウエスト回りに並ぶように取付け、
他方に受構成体100Bの受部141,142がウエス
ト回りに並ぶように取付け、複数の鉤部121,122
を複数の受部141,142に引掛ける位置を適宜変更
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ズボン(パン
ツ)、スカートのウエスト部分の分割部分を結合する衣
服用掛止金具または装飾品のベルト、装飾品の開閉蓋等
の部分を結合する装飾用掛止金具として使用される掛止
金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ズボン或いはスカートは、ウエ
スト部分が分割されて解放自在となっており、この分割
部分は、通常、図21に示すような掛止金具200によ
り結合されている。
【0003】図21は従来の掛止金具を示す展開斜視図
である。
【0004】図において、掛止金具200は、ズボン或
いはスカートの上前310のウエスト部分裏側に取付け
られる鉤状の鉤構成体200Aと、下前320のウエス
ト部分表側に取付けられる受部241とからなり、鉤構
成体200Aを受部241に掛けてズボン或いはスカー
トのウエスト部分を解放自在に結合する。
【0005】更に、従来の掛止金具を具体的に説明す
る。
【0006】図21に示すように、掛止金具200は、
単一の鉤部221を有する鉤部本体202及び鉤部取付
板203からなる鉤構成体200Aと、鉤部本体202
の鉤部221を引掛け自在な単一の受部241を有する
受本体204及び受部取付板205からなる鉤構成体2
00Bとを具備し、鉤部本体202の周囲には、2本の
受部爪202bが形成されており、これら受部爪202
bは鉤部本体202の裏面側へと略直角に曲げられてい
る。この2本の受部爪202bは、端部が布等を挿通で
きるように先鋭になっている。また、鉤部取付板103
は、2本の鉤部爪202bを挿通自在な貫通孔203a
を有している。
【0007】また、受部241の両端には受部爪204
cが形成されており、これら受部爪204cは、受部2
41の裏面側へ略直角に曲げられている。受取付板20
5には、受本体204の2本の受部爪204bを挿通自
在な貫通孔205aを有している。
【0008】鉤部本体202は、鉤部取付板203との
間でズボン或いはスカートの上前310を挟んだ状態に
上前310の裏側に取付けられる。このとき、鉤部本体
202の2本の受部爪202bは鉤部取付板203の対
応する貫通孔203aに挿通されて折り曲げられ、鉤部
本体202と鉤部取付板203とは結合される。
【0009】受本体204は、受部取付板205との間
でズボン或いはスカートの下前320を挟んだ状態に下
前320の表側に装着される。受本体204の2本の受
部爪204cは、受部取付板205の対応する貫通孔2
05aに挿通されて折り曲げられ、受本体204と受部
取付板205とは結合される。
【0010】このように、ズボン或いはスカートのウエ
ストの分割部分のうちの一方を鉤部本体202と鉤部取
付板203とで挟んで鉤構成体200Aを固着すること
により、前記分割部分のうちの一方に鉤構成体200A
を取付ける。また、ズボン或いはスカートのウエストの
分割部分のうちの他方を受部本体204と受部取付板2
05とで挟んで受構成体200Bを取付ける。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の掛止金
具200によれば、鉤構成体200Aと受構成体200
Bの取付け位置によって一義的に位置が決定されるか
ら、ズボン或いはスカートのウエスト回りの寸法調節が
できない。
【0012】本発明者は、ウエスト回りの寸法調節がで
きるズボン等として、特許第2518803号公報、特
許第2518804号公報、特許第2518807号公
報、特許第2578079号公報等の発明をなしてい
る。
【0013】しかし、上記特許発明は構造が複雑であ
り、単価を廉価にすることができなかった。したがっ
て、廉価なウエスト回りの寸法調節ができるズボン等の
実施物が望まれていた。
【0014】そこで、本発明は、掛止位置の調節可能な
掛止金具の提供を課題とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の掛止金具は、
引掛け方向に所定の間隔で、特定の面側に形成した複数
の鉤部を有する鉤部本体と、前記鉤部本体の複数の鉤部
を形成した反対側の面側に形成した3本以上の折曲自在
な鉤部爪と、前記鉤部爪を挿入する貫通孔を有し、前記
鉤部本体の複数の鉤部を形成した反対側の面側に対向す
る板状の鉤部取付板とを備える鉤構成体と、前記鉤部本
体の鉤部に引掛けられる引掛け方向に所定の間隔で複数
形成された受部を有する受部本体と、前記受部本体に形
成した3本以上の折曲自在な受部爪と、前記受部爪を挿
入する貫通孔を有し、前記受部本体の形成する面に対向
する板状の受部取付板とを備える受構成体とを具備する
ものである。
【0016】この構成によれば、鉤部本体の折曲自在な
鉤部爪を鉤部取付板の貫通孔に挿通して折曲すれば簡単
に鉤構成体の取付けができ、同様に、受部本体の折曲自
在な受部爪を受部取付板の貫通孔に挿通して折曲すれば
簡単に受構成体の取付けができる。そして、例えば、ズ
ボン或いはスカートのウエストの分割部分のうちの一方
に鉤構成体を、他方に受構成体を取付ければ、受構成体
の受部に引掛ける鉤構成体の鉤部の相対掛止位置を替え
ることにより、鉤構成体の複数の鉤部及び受構成体の受
部の相対掛止位置でウエスト回りの寸法を調節できる。
即ち、鉤構成体の複数の鉤部が位置する範囲と受構成体
の複数の受部の両者の相対位置で寸法が調節できる。
【0017】ところで、鉤構成体が有する鉤部及び受構
成体が有する受部の各個数は、通常、デザイン的に各2
個程度が望ましいが、一方または両方を3個以上とする
こともできる。また、鉤構成体及び受構成体の露出する
面を艶消し面とすることができるし、逆に艶を出すこと
もできる。そして、通常、鉤構成体及び受構成体の全体
を面取りした状態で使用される。更に、鉤部爪と受部爪
は、周囲に4本配設したものが基準になるが、特に、鉤
部爪は1本を鉤部本体から切り起こすことにより、3本
とすることもできる。更にまた、前記鉤部本体の複数の
鉤部と受部本体の複数の受部との形状及び幅等の面積
は、その用途によって任意に形成できる。例えば、ズボ
ン或いはスカートのウエストに取付ける場合には、鉤構
成体と受構成体とが容易に離脱しないように、両者の掛
止状態が外れ難いように設定される。
【0018】請求項2の掛止金具は、引掛け方向に所定
の間隔で、特定の面側に形成した複数の鉤部を有する鉤
部本体と、前記鉤部本体の複数の鉤部を形成した反対側
の面側に形成した3本以上の折曲自在な鉤部爪と、前記
鉤部爪を挿入する貫通孔を有し、前記鉤部本体の複数の
鉤部を形成した反対側の面側に対向する板状の鉤部取付
板とを備える鉤構成体と、前記鉤部本体の鉤部に引掛け
られる単一の受部を有する受部本体と、前記受部本体に
形成した2本の折曲自在な受部爪と、前記受部爪を挿入
する貫通孔を有し、前記受部本体に対向する板状の受部
取付板とを備える受構成体とを具備するものである。
【0019】この構成によれば、鉤部本体の折曲自在な
鉤部爪を鉤部取付板の貫通孔に挿通して折曲すれば簡単
に鉤構成体の取付けができ、同様に、受部本体の折曲自
在な受部爪を受部取付板の貫通孔に挿通して折曲すれば
簡単に受構成体の取付けができる。そして、例えば、ズ
ボン或いはスカートのウエストの分割部分のうちの一方
に鉤構成体を、他方に受構成体をウエスト回りに取付け
れば、受構成体の受部に引掛ける鉤構成体の鉤部の掛止
位置を替えることにより、鉤構成体の複数の鉤部が位置
する範囲でウエスト回りの寸法を調節できる。即ち、鉤
構成体の複数の鉤部が位置する範囲と受構成体の単数の
受部が位置する範囲の両者の相対位置で寸法が調節でき
る。
【0020】ところで、鉤構成体が有する鉤部及び受構
成体が有する受部の各個数は、通常、デザイン的に各2
個程度が望ましいが、一方または両方を3個以上とする
こともできる。また、鉤構成体及び受構成体の露出する
面を艶消し面とすることができるし、逆に艶を出すこと
もできる。そして、通常、鉤構成体及び受構成体の全体
を面取りした状態で使用される。更に、鉤部爪は、周囲
に4本配設したものが基準になるが、特に、鉤部爪は1
本を鉤構成体から切り起こすことにより、3本とするこ
ともできる。更にまた、前記鉤部本体の複数の鉤部と受
部本体の単一の受部との形状及び幅等の面積は、その用
途によって任意に形成できる。例えば、ズボン或いはス
カートのウエストに取付ける場合には、鉤構成体と受構
成体とが容易に離脱しないように、両者の掛止状態が外
れ難いように設定される。
【0021】請求項3の掛止金具は、特定の面側に形成
した単一の鉤部を有する鉤部本体と、前記鉤部本体の単
一の鉤部を形成した反対側の面側に形成した3本以上の
折曲自在な鉤部爪と、前記鉤部爪を挿入する貫通孔を有
し、前記鉤部本体の単一の鉤部を形成した反対側の面側
に対向する板状の鉤部取付板とを備える鉤構成体と、前
記鉤部本体の鉤部に引掛けられる引掛け方向に所定の間
隔で複数形成された受部を有する受部本体と、前記受部
本体に形成した3本以上の折曲自在な受部爪と、前記受
部爪を挿入する貫通孔を有し、前記受部本体の形成する
面に対向する板状の受部取付板とを備える受構成体とを
具備するものである。
【0022】この構成によれば、鉤部本体の折曲自在な
鉤部爪を鉤部取付板の貫通孔に挿通して折曲すれば簡単
に鉤構成体の取付けができ、同様に、受部本体の折曲自
在な受部爪を受部取付板の貫通孔に挿通して折曲すれば
簡単に受構成体の取付けができる。そして、例えば、ズ
ボン或いはスカートのウエストの分割部分のうちの一方
に鉤構成体を、他方に受構成体をウエスト回りに並ぶよ
うに取付ければ、受構成体の複数の受部に引掛ける鉤構
成体の単一の鉤部の相対掛止位置を替えることにより、
鉤構成体の単一の鉤部及び受構成体の複数の受部の相対
掛止位置でウエスト回りの寸法を調節できる。即ち、受
構成体の複数の受部と鉤構成体の単一の鉤部との両者の
相対位置で寸法が調節できる。
【0023】ところで、鉤構成体が有する鉤部及び受構
成体が有する受部の各個数は、通常、デザイン的に各2
個程度が望ましいが、一方または両方を3個以上とする
こともできる。また、鉤構成体及び受構成体の露出する
面を艶消し面とすることができるし、逆に艶を出すこと
もできる。そして、通常、鉤構成体及び受構成体の全体
を面取りした状態で使用される。更に、鉤部爪は周囲に
3本配設したものが基準になるが、3本以上とすること
もできる。更にまた、前記鉤部本体の複数の鉤部と受部
本体の単一の受部との形状及び幅等の面積は、その用途
によって任意に形成できる。例えば、ズボン或いはスカ
ートのウエストに取付ける場合には、鉤構成体と受構成
体とが容易に離脱しないように、両者の掛止状態が外れ
難いように設定される。
【0024】請求項4の掛止金具は、引掛け方向に所定
の間隔で、特定の面側に形成した複数の鉤部を有する鉤
部本体と、前記鉤部本体の引掛け方向に対して直角位置
に形成した4個の鉤部取付孔とを備える鉤構成体と、前
記鉤部本体の鉤部に引掛けられる引掛け方向に所定の間
隔で複数形成された受部を有する受部本体と、前記受部
本体の引掛け方向に対して直角位置に形成した4個の受
部取付孔とを備える受構成体とを具備するものである。
【0025】この構成によれば、鉤部本体の鉤部取付孔
を糸止めすれば簡単に鉤構成体の取付けができ、同様
に、受部本体の受部取付孔を糸止めすれば簡単に受構成
体の取付けができる。そして、例えば、ズボン或いはス
カートのウエストの分割部分のうちの一方に鉤構成体
を、他方に受構成体をウエスト回りに並ぶように取付け
れば、受構成体の受部に引掛ける鉤構成体の鉤部の相対
掛止位置を替えることにより、鉤構成体の複数の鉤部及
び受構成体の受部の相対位置でウエスト回りの寸法を調
節できる。即ち、鉤構成体の複数の鉤部が位置する範囲
と受構成体の複数の受部の両者の相対位置で寸法が調節
できる。
【0026】ところで、鉤構成体が有する鉤部及び受構
成体が有する受部の各個数は、通常、デザイン的に各2
個程度が望ましいが、一方または両方を3個以上とする
こともできる。鉤構成体及び受構成体の露出する面を艶
消し面とすることができるし、逆に艶を出すこともでき
る。また、通常、鉤構成体及び受構成体の全体を面取り
した状態で使用される。そして、前記鉤部本体の複数の
鉤部と受部本体の複数の受部との形状及び幅等の面積
は、その用途によって任意に形成できる。例えば、ズボ
ン或いはスカートのウエストに取付ける場合には、鉤構
成体と受構成体とが容易に離脱しないように、両者の掛
止状態が外れ難いように設定される。
【0027】請求項5の掛止金具は、引掛け方向に所定
の間隔で、特定の面側に形成した複数の鉤部を有する鉤
部本体と、前記鉤部本体の引掛け方向に対して直角位置
に形成した4個の鉤部取付孔とを備える鉤構成体と、前
記鉤部本体の鉤部に引掛けられる単一の受部を有する受
部本体と、前記受部本体の引掛け方向に対して直角位置
に形成した2個の受部取付孔とを備える受構成体とを具
備するものである。
【0028】この構成によれば、鉤部本体の鉤部取付孔
を糸止めすれば簡単に鉤構成体の取付けができ、同様
に、受部本体の受部取付孔を糸止めすれば簡単に受構成
体の取付けができる。そして、例えば、ズボン或いはス
カートのウエストの分割部分のうちの一方に鉤構成体
を、他方に受構成体をウエスト回りに取付ければ、受構
成体の受部に引掛ける鉤構成体の鉤部の掛止位置を替え
ることにより、鉤構成体の複数の鉤部が位置する範囲で
ウエスト回りの寸法を調節でき。即ち、鉤構成体の複数
の鉤部が位置する範囲と受構成体の単数の受部が位置す
る範囲の両者の相対位置で寸法が調節できる。
【0029】ところで、鉤構成体が有する鉤部の個数
は、通常、デザイン的に2個程度が望ましいが、3個以
上とすることもできる。また、鉤構成体及び受構成体の
露出する面を艶消し面とすることができるし、逆に艶を
出すこともできる。そして、通常、鉤構成体及び受構成
体の全体を面取りした状態で使用される。更に、前記鉤
部本体の複数の鉤部と受部本体の単一の受部との形状及
び幅等の面積は、その用途によって任意に形成できる。
例えば、ズボン或いはスカートのウエストに取付ける場
合には、鉤構成体と受構成体とが容易に離脱しないよう
に、両者の掛止状態が外れ難いように設定される。
【0030】請求項6の掛止金具は、特定の面側に形成
した単一の鉤部を有する鉤部本体と、前記鉤部本体の引
掛け方向及びその掛け方向に対して直角位置に形成した
4個以上の鉤部取付孔とを備える鉤構成体と、前記鉤部
本体の鉤部に引掛けられる引掛け方向に所定の間隔で複
数形成された受部を有する受部本体と、前記受部本体の
引掛け方向に対して直角位置に形成した4個以上の受部
取付孔とを備える受構成体とを具備するものである。こ
の構成によれば、鉤部本体の鉤部取付孔を糸止めすれば
簡単に鉤構成体の取付けができ、同様に、受部本体の受
部取付孔を糸止めすれば簡単に受構成体の取付けができ
る。そして、そして、例えば、ズボン或いはスカートの
ウエストの分割部分のうちの一方に鉤構成体を、他方に
受構成体をウエスト回りに並ぶように取付ければ、受構
成体の複数の受部に引掛ける鉤構成体の単一の鉤部の相
対掛止位置を替えることにより、鉤構成体の単一の鉤部
及び受構成体の複数の受部の相対掛止位置でウエスト回
りの寸法を調節できる。即ち、受構成体の複数の受部と
鉤構成体の単一の鉤部との両者の相対位置で寸法が調節
できる。
【0031】ところで、受構成体が有する受部の個数
は、通常、デザイン的に2個程度が望ましいが、3個以
上とすることもできる。また、鉤構成体及び受構成体の
露出する面を艶消し面とすることができるし、逆に艶を
出すこともできる。そして、通常、鉤構成体及び受構成
体の全体を面取りした状態で使用される。更に、前記鉤
部本体の複数の鉤部と受部本体の単一の受部との形状及
び幅等の面積は、その用途によって任意に形成できる。
例えば、ズボン或いはスカートのウエストに取付ける場
合には、鉤構成体と受構成体とが容易に離脱しないよう
に、両者の掛止状態が外れ難いように設定される。
【0032】請求項7の掛止金具の前記鉤部本体の複数
の鉤部または前記受本体の複数の受部の位置は、両者の
掛止位置が10乃至30mmとしたものである。したが
って、特に、両者の掛止位置が30mm前後としたもの
では、既製服等の隣接規格サイズのものを省略すること
ができ、既製服等の規格サイズを1/2種類にすること
ができる。
【0033】請求項8の掛止金具の前記受部本体の複数
の受部相互間は、前記受部の端部に形成した連結部で接
続形成したものである。したがって、受構成体を取付け
た状態で背後の生地等の部材が確認できるから、取付状
態で被取付部材との間に違和感が感じられない。
【0034】請求項9の掛止金具の前記鉤部本体及び/
または前記受本体は、その一部に凹凸が形成されている
ものである。したがって、鉤構成体の鉤部本体と鉤部取
付板との嵌合により、受構成体の受部本体と受部取付板
との嵌合により、鉤構成体及び/または受構成体の機械
的強度を強めることができ、また、鉤構成体及び/また
は受構成体の取付状態を堅固にすることができる。
【0035】請求項10の掛止金具の前記鉤部本体及び
/または前記受本体には、その一部に鉤部爪及び/また
は受部爪が入り込む凹凸折曲部が形成されているから、
折曲して固着した状態で、取付部材側に傷が入るのを防
止できる。
【0036】請求項11の掛止金具の前記鉤部爪及び/
または前記受部爪は、折曲状態で先端が重なり合うこと
のない長さとしたものであるから、折曲された鉤部爪相
互が重なり合うことなく折曲することにより、爪によっ
て取付対象の部材に傷を付けることがない。
【0037】請求項12の前記受構成体の受部を有する
受部本体は、互に独立しており、前記連結部で接続され
ていないものであるから、単一の受部を有する前記受構
成体を標準化して2個用、3個用に使用することができ
る。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態につ
いて説明する。
【0039】実施の形態1 図1は本発明の実施の形態1にかかる掛止金具を示す分
解斜視図、図2は本発明の実施の形態1にかかる掛止金
具の鉤構成体の鉤部本体を示す正面図、図3は本発明の
実施の形態1にかかる掛止金具の鉤構成体の鉤部本体を
示す平面図、図4は本発明の実施の形態1にかかる掛止
金具の鉤構成体の鉤部取付板を示す正面図、図5は本発
明の実施の形態1にかかる掛止金具の鉤構成体の鉤部取
付板を示す平面図、図6は本発明の実施の形態1にかか
る掛止金具の鉤構成体の分解斜視図である。
【0040】また、図7は本発明の実施の形態1にかか
る掛止金具の受構成体の受部本体を示す正面図、図8は
本発明の実施の形態1にかかる掛止金具の受構成体の受
部本体を示す平面図、図9は図7のA−A断面を示す断
面図、図10は本発明の実施の形態1にかかる掛止金具
の受構成体の受部取付板を示す正面図、図11は本発明
の実施の形態1にかかる掛止金具の受構成体の受部取付
板を示す平側面図である。なお、各実施の形態を通じ
て、同一または対応する部材乃至部分には、同一または
対応する符号を付す。
【0041】図1乃至図11に示すように、実施の形態
1にかかる掛止金具100は、金属または合成樹脂から
なり、概括的に説明すると、ズボン或いはスカートのウ
エストの周りの方向である引掛け方向に、所定の間隔で
並ぶ2つの鉤部121,122を有する鉤部本体102
及び鉤部取付板103からなる鉤構成体100Aと、鉤
部本体102の鉤部121,122を引掛け自在で引掛
け方向に所定の間隔で並ぶ2つの受部141,142を
有する受本体104及び受部取付板105からなる鉤構
成体100Bとを具備し、ズボン或いはスカートのウエ
ストの分割部分のうちの一方を鉤部本体102と鉤部取
付板103とで挟んで鉤構成体100Aを固着すること
により、前記分割部分のうちの一方に鉤構成体100A
を固定する。また、ズボン或いはスカートのウエストの
分割部分のうちの他方を受部本体104と受部取付板1
05とで挟んで受構成体100Bを固着するという構成
を有している。
【0042】鉤部本体102は、容易に変形しない金属
製の板材を所望の形状に切断して曲加工したものであ
り、鉤部本体102の2つの鉤部121,122は、受
本体104の受部141,142に引掛ける方向に所定
の間隔で並んでいる。鉤部本体2の鉤部121,122
を除く部分の周囲には、4本の受部爪102bが形成さ
れており、これら受部爪102bは鉤部本体102の裏
面側へと略直角に曲げられている。特に、鉤部本体10
2の鉤部122は、その折曲部分が鉤部本体102から
徐々に変化して伸びるよりも、直角または逆方向に曲折
し、そこに、受部141,142が引掛かるように曲げ
を行うのが望ましい。即ち、鉤部本体102の鉤部12
2と受部141,142とが安定した引掛かりとなる。
【0043】この4本の受部爪102bは、端部が布等
を挿通できるように先鋭になっており、特に、好ましく
は、折曲したときに互に重なり合うことのないように、
楔形形状にするか、或いは長さを短くして使用される。
【0044】鉤部取付板103は、鉤部本体102と同
様、容易に変形しない金属製の板材からなり、4本の鉤
部爪102bを挿通自在な貫通孔103aを有してい
る。
【0045】受本体104は、容易に変形しない金属製
の板材を所望の形状に切断して曲加工したものであり、
受本体104の2つの受部141,142は鉤部本体1
02の鉤部121,122を引掛ける方向に所定の間隔
で並んでおり、受部141,142の両端部は連結部1
04bにより連結されている。また、2つの受部14
1,142の両端には受部爪104cが形成されてお
り、これら受部爪104cは受部141,142の裏面
側へ略直角に曲げられている。
【0046】受取付板105は容易に変形しない金属製
の板からなり、受本体104の4本の受部爪104cを
挿通自在な貫通孔105aを備えている。
【0047】上記構成からなる実施の形態1にかかる掛
止金具100は、図12に示すように、ズボン或いはス
カートのウエストの分割部分に固着して使用され、この
分割部分を結合自在とする。
【0048】図12は本発明の実施の形態1にかかる掛
止金具の鉤構成体100Aと受構成体100Bとの結合
状態を示す平面図である。
【0049】鉤部本体102は、鉤部取付板103との
間でズボン或いはスカートの上前106を挟んだ状態に
上前106の裏側に取付けられる。このとき、鉤部本体
102の4本の受部爪102bは鉤部取付板103の対
応する貫通孔103aに挿通されて折り曲げられ、鉤部
本体102と鉤部取付板103とは結合される。また、
鉤部121,122の引掛け方向は、上前106の端縁
の内側を向いている。
【0050】受本体104は、受部取付板105との間
でズボン或いはスカートの下前107を挟んだ状態に下
前107の表側に装着される。このとき、受本体104
の4本の受部爪104cは、受部取付板105の対応す
る貫通孔105aに挿通されて折り曲げられ、受本体1
04と受部取付板105とは結合される。また、受部1
41,142は、鉤部121,122に引掛けられる方
向を向いている。
【0051】なお、図12において2点鎖線で示されて
いる上前106、下前107は、ベルト芯のみであり、
実際には、上前106、下前107にはベルト芯の外側
を被覆する布地がある。そして、鉤部取付板103、受
部取付板105は、ベルト芯の被覆部分の内部に埋め込
まれる。
【0052】そして、鉤部本体102の鉤部121,1
22を受本体104の受部141,142に引掛けてズ
ボン或いはスカートのウエストの分割部分を結合する。
【0053】次に、鉤部本体102の鉤部121,12
2と、受本体104の受部141,142との結合形態
について説明する。
【0054】図13は本発明の実施の形態1にかかる掛
止金具の鉤部本体102と受本体104との結合形態を
示す平面の説明図である。図14は本発明の実施の形態
1にかかる掛止金具100の鉤部本体102と受本体1
04との他の結合形態を示す平面の説明図である。
【0055】図13に示すように、鉤部本体102の2
つの鉤部121,122の隣り合う間隔が少なくとも受
本体104の2つの受部141,142の間の内寸法よ
りも小さい場合には、2つの鉤部121,122を2つ
の受部141,142のいずれにも無理なく引掛けるこ
とができる。
【0056】図13に示すように、(a) 鉤部本体1
02の鉤部121が、受本体104の受部142に引掛
かった状態、(b) 鉤部本体102の鉤部121が、
受本体104の受部141に引掛かった状態、(c)
鉤部本体102の鉤部122が、受本体104の受部1
41に引掛かった状態、(d) 鉤部本体102の鉤部
122が、受本体104の受部142に引掛かった状態
の順に従って、鉤部本体102と受本体104との結合
深さが変化することがわかる。
【0057】即ち、実施の形態1の掛止金具100は、
ズボン或いはスカートのウエスト回りの寸法を4段階に
調節することができる。鉤部本体102の(a)の状態
から(c)の状態への移動では、受本体104の2つの
受部141,142の間隔である寸法Lだけ鉤部本体1
02の位置は変化し、鉤部本体102の(c)の状態か
ら(d)の状態への移動では、鉤部本体102の2つの
鉤部121,122の間隔である寸法Mだけ鉤部本体1
02の位置は変化する。
【0058】そのため、実施の形態1にかかる掛止金具
100によれば、受本体104の2つの受部141,1
42の間隔に鉤部本体102の2つの鉤部121,12
2の間隔を加えた寸法L+Mでズボン或いはスカートの
ウエスト回りの寸法を調節できる。特に、鉤部本体10
2の2つの鉤部121,122の隣り合う間隔が少なく
とも受本体104の2つの受部141と受部142との
間の内寸法よりも小さい場合には、ズボン或いはスカー
トのウエスト回りの寸法を無理なく4段階に調節するこ
とができる。
【0059】同様に、実施の形態1の掛止金具100に
よれば、図14に示すように、鉤部本体102の2つの
鉤部121,122の隣り合う間隔が少なくとも受本体
104の2つの受部141,142の間の外寸法よりも
大きい場合にも、ズボン或いはスカートのウエスト回り
の寸法を無理なく4段階に調節することができる。ま
た、この場合も、受本体104の2つの受部141,1
42の間隔に鉤部本体102の2つの鉤部121,12
2の間隔を加えた寸法L+Mでズボン或いはスカートの
ウエスト回りの寸法を調節できる。
【0060】図14に示すように、(a) 鉤部本体1
02の鉤部121が、受本体104の受部142に引掛
かった状態、(b) 鉤部本体102の鉤部121が、
受本体104の受部141に引掛かった状態、(c)
鉤部本体102の鉤部122が、受本体104の受部1
41に引掛かった状態、(d) 鉤部本体102の鉤部
122が、受本体104の受部142に引掛かった状態
の順に従って、鉤部本体102と受本体104との結合
深さが変化することがわかる。
【0061】即ち、鉤部本体102は、(a)の状態か
ら(b)の状態への移動過程で2つの受部141,14
2の間隔である寸法Lだけ位置を替え、(b)の状態か
ら(d)の状態への移動過程で2つの鉤部121と鉤部
122の間隔である寸法Mだけ位置を替える。
【0062】このように、実施の形態1の掛止金具10
0は、ズボン或いはスカートのウエスト回りの寸法を4
段階に調節することができ、受本体104の2つの受部
141,142の間隔に鉤部本体102の2つの鉤部1
21,122の間隔を加えた寸法L+Mで、ウエスト回
りの寸法を調節でき、従来の掛止金具220にない寸法
調節が可能となった。
【0063】また、ウエスト回りの寸法調節ができる特
許第2518803号公報、特許第2518804号公
報、特許第2518807号公報、特許第257807
9号公報等に掲載のものよりも、構造が単純であり、単
価を廉価にすることができる。
【0064】特に、鉤部本体102の2つの鉤部12
1,122の隣り合う間隔が、少なくとも受本体104
の2つの受部141,142の間の内寸法よりも小さい
場合、或いは受本体4の2つの受部141,142の間
の外寸法よりも大きい場合には、ズボン或いはスカート
のウエスト回りの寸法を無理なく4段階に調節できる。
好ましくは、前述の寸法Lと寸法Mとの関係が1対2ま
たは2対1が望ましい。前述の寸法Lと寸法Mとの関係
が1対1のときには、本実施の形態では3ヶ所の移動と
なり、1箇所で重複する形態となる。
【0065】なお、上記説明では、鉤構成体100Aの
鉤部本体102が有する鉤部121,122、及び受構
成体100Bの受本体104が有する受部141,14
2の各個数はいずれも2個であるが、鉤部121,12
2及び受部141,142の各個数は2個以上とするこ
ともできる。鉤構成体100Aの引掛け方向に所定の間
隔で並ぶ複数の鉤部121,122を有する鉤部本体1
02と、鉤部本体102の鉤部121,122を引掛け
自在で受構成体100Bの引掛け方向に所定の間隔で並
ぶ複数の受部141,142を有する受本体104とを
具備する掛止金具100であれば、鉤部121,122
及び受部141,142の各個数が2以上であっても、
ズボン或いはスカートのウエストの分割部分のうちの一
方に鉤構成体100Aの鉤部121,122がウエスト
回りに並ぶように取付け、他方に受構成体100Bの受
部141,142がウエスト回りに並ぶように取付けれ
ば、受本体104の受部141,142に引掛ける鉤構
成体100Aの鉤部121,122を替えることによ
り、鉤部本体102の複数の鉤部121,122が位置
する範囲で、ズボン或いはスカートのウエスト回りの寸
法を調節でき、鉤部本体102の鉤部121,122を
引掛ける受本体104の受部141,142を替えるこ
とにより受本体104の複数の受部141,142が位
置する範囲で、ズボン或いはスカートのウエスト回りの
寸法を調節できる。即ち、鉤部本体2の複数の鉤部12
1,122が位置する範囲と受本体104の複数の受部
141,142が位置する範囲の両方を合わせた寸法
で、ズボン或いはスカートのウエスト回りの寸法を調節
できる。そのため、ズボン或いはスカートのウエスト回
りの寸法の調節範囲を従来の寸法調節機構を備えた掛止
金具による限界を大幅に超える値にまで増大させること
ができる。
【0066】ところで、紳士用のズボンは、通常、ウエ
スト回り寸法が・・・76cm,79cm,82cm,
85cm・・・という具合に3cmピッチで異なる規格
品が市販されているが、実施の形態1の掛止金具1によ
れば、ズボン或いはスカートのウエスト回り寸法を3c
m以上の範囲で調節することも可能であり、少なくとも
従来の半分の種類のズボンにより従来と同様のウエスト
寸法に対応できる。例えば、76cm,79cm,82
cm,85cmの4種類のウエスト寸法に替えて、76
〜79cm,82〜85cmの2種類のウエスト寸法で
対応できる。
【0067】即ち、鉤部本体102の複数の鉤部12
1,122が位置する寸法Mと、受本体104の複数の
受部141,142が位置する寸法Lとの合計を3cm
以上とすれば、ズボン或いはスカートのウエスト回り寸
法を3cm以上の範囲で調節可能であり、1種類のズボ
ン或いはスカートで、通常3cmピッチでウエスト回り
寸法を変えて市販されているズボン或いはスカートのう
ちのウエスト回り寸法の異なる少なくとも2種類に代用
できる。そのため、ズボン或いはスカートの在庫負担を
軽減でき、安価にズボン或いはスカートを提供できる。
【0068】実施の形態2 次に、実施の形態2について説明する。
【0069】図15は本発明の実施の形態2にかかる掛
止金具を示す分解斜視図である。
【0070】実施の形態2にかかる掛止金具100は、
実施の形態1にかかる掛止金具100において、鉤構成
体100Aの鉤部取付板103の鉤部本体102との結
合部分に鉤部爪102bが入り込む凹凸折曲部103b
を形成し、また、受構成体100Bの受部取付板105
の受本体104との結合部分に、受部爪104cが入り
込む凹凸折曲部105bを形成している。
【0071】更に、受部取付板105の2つの凹凸折曲
部105bの間にX字状の凹凸溝による凹凸部105c
を形成している。
【0072】実施の形態2にかかる掛止金具100の構
成によれば、実施の形態1にかかる掛止金具100と同
様の作用効果に加えて、鉤構成体100Aの鉤部本体1
02と鉤部取付板103との結合の際に、鉤部取付板1
03の凹凸折曲部103bに鉤部爪102bが入り込
み、また、受構成体100Bの受本体104の受部取付
板105との結合の際に、受部取付板105の凹凸折曲
部105bに受部爪104cが入り込むから、鉤部爪1
02b及び受部爪104cによって布地が引っ掛かった
り、擦れたりして、破れることがない。また、取付状態
で触っても違和感が感じられない。また、鉤部取付板1
03と受部取付板105との板材に、凹凸折曲部103
b、凹凸折曲部105b等の折曲部分の形成により、板
材の機械的強度を増大させることができ、かつ、変形が
防止されるから、鉤部本体102のズボン或いはスカー
トへの固定状態を強固にでき、凹凸部105cにより受
部取付板105の変形が防止されるから、受本体104
のズボン或いはスカートへの固定状態を強固にできる。
【0073】なお、上記説明では、受部取付板105の
凹凸部105cの個数は1個であるが、鉤部取付板10
3、受部取付板105の凹凸部105cの個数及び大き
さ、形状は限定されるものではなく、凹凸部105cは
大きさ、形状に応じた任意の個数とすることができる。
【0074】実施の形態3 次に、実施の形態3について説明する。
【0075】図16は本発明の実施の形態3にかかる掛
止金具100の受構成体100Bを示す分解斜視図であ
る。
【0076】実施の形態3にかかる受構成体100Bの
受部取付板105の受本体104との結合部分に、受部
爪104cが入り込む凹凸折曲部105bを形成してい
る。
【0077】そして、受構成体100Bの受部取付板1
05の受本体104との結合部分には、受本体104の
連結部104bが入り込む余裕を得るために、凹凸折曲
部105bを受部爪104cの入り込む領域のみとした
ものである。
【0078】更に、受部取付板105の2つの凹凸折曲
部105bの間に1つの長円筒状の凹凸部105cを形
成したものである。
【0079】実施の形態3にかかる掛止金具100の構
成によれば、実施の形態1及び実施の形態2にかかる掛
止金具100と同様の作用効果に加えて、受構成体10
0Bの受本体104の受部取付板105との結合部分
が、受部取付板105の凹凸折曲部105bへと入り込
み、受部爪104cによって布地が引っ掛かったり、擦
れたりして、破れることがない。また、取付状態で触っ
ても違和感が感じられない。また、凹凸折曲部105b
を受部爪104cの入り込む領域のみとしたものである
から、連結部104bが受部取付板105に近接する位
置となり、布に一部が入り込んだ状態となるから、ズボ
ン或いはスカートへ装着した場合の見栄えがよくなる。
勿論、受部取付板105に、凹凸折曲部105b等の折
曲部分の形成により、板材の機械的強度を増大させるこ
とができ、かつ、凹凸部105cにより受部取付板10
5の変形が防止されるから、鉤部本体102のズボン或
いはスカートへの固定状態を強固にでき、受本体104
のズボン或いはスカートへの固定状態を強固にできる。
【0080】ところで、この実施の形態では、鉤構成体
100Aと受構成体100Bを使用する事例で説明し
た。しかし、従来例の掛止金具200を構成する鉤構成
体200Aまたは鉤構成体200Bと組み合わせて使用
することもできる。
【0081】実施の形態4 次に、実施の形態4について説明する。
【0082】図17は本発明の実施の形態4にかかる掛
止金具を示す分解斜視図である。
【0083】本発明の実施の形態4にかかる掛止金具1
00は、引掛け方向に所定の間隔で、特定の面側に形成
した複数の鉤部121,122を有する鉤部本体102
と、鉤部本体102の複数の鉤部121,122を形成
した反対側の面側に形成した3本以上の折曲自在な鉤部
爪102aと、鉤部爪102aを挿入する貫通孔103
aを有し、鉤部本体102の複数の鉤部121,122
を形成した反対側の面側に対向する板状の鉤部取付板1
03とを備える鉤構成体100Aと、鉤部本体102の
鉤部121,122に引掛けられる単一の受部241を
有する受部本体204と、受部本体204に形成した2
本の折曲自在な受部爪204bと、受部爪204bを挿
入する貫通孔205aを有し、受部本体204に対向す
る板状の受部取付板205aとを備える受構成体200
Aとを具備する構成とすることができる。
【0084】この構成によれば、鉤部本体102の折曲
自在な鉤部爪102bを鉤部取付板103の貫通孔10
3aに挿通して折曲すれば簡単に鉤構成体100Aの取
付けができ、同様に、受部本体204の折曲自在な受部
爪204bを受部取付板205の貫通孔205aに挿通
して折曲すれば簡単に受構成体200Bの取付けができ
る。そして、例えば、ズボン或いはスカートのウエスト
の分割部分のうちの一方に鉤構成体100Aを、他方に
受構成体200Bをウエスト回りに取付ければ、受構成
体200Bの受部241に引掛ける鉤構成体100Aの
鉤部121,122の掛止位置を替えることにより、鉤
構成体100Aの複数の鉤部121,122が位置する
範囲でウエスト回りの寸法を調節でき。即ち、鉤構成体
100Aの複数の鉤部121,122が位置する範囲と
受構成体200Bの単数の受部241が位置する範囲の
両者の相対位置で寸法が調節できる。ここで、鉤構成体
100Aが有する鉤部121,122の個数は、通常、
デザイン的に2個程度が望ましいが、3個以上とするこ
ともできる。
【0085】実施の形態5 次に、実施の形態5について説明する。
【0086】図18は本発明の実施の形態5にかかる掛
止金具を示す分解斜視図である。
【0087】本発明の実施の形態5にかかる掛止金具1
00は、特定の面側に形成した単一の鉤部221を有す
る鉤部本体202と、鉤部本体202の単一の鉤部22
1を形成した反対側の面側に形成した3本以上の折曲自
在な鉤部爪202bと、鉤部爪202bを挿入する貫通
孔203aを有し、鉤部本体202の単一の鉤部221
を形成した反対側の面側に対向する板状の鉤部取付板2
03とを備える鉤構成体200Aと、鉤部本体202の
鉤部221に引掛けられる引掛け方向に所定の間隔で複
数形成された受部141,142を有する受部本体10
4と、受部本体104に形成した3本以上の折曲自在な
受部爪104cと、受部爪104cを挿入する貫通孔1
05aを有し、受部本体104の形成する面に対向する
板状の受部取付板105とを備える受構成体100Bと
を具備する構成とすることができる。
【0088】この構成によれば、鉤部本体203の折曲
自在な鉤部爪202bを鉤部取付板203の貫通孔20
3aに挿通して折曲すれば簡単に鉤構成体200Aの取
付けができ、同様に、受部本体104の折曲自在な受部
爪104cを受部取付板105の貫通孔105aに挿通
して折曲すれば簡単に受構成体100Bの取付けができ
る。そして、例えば、ズボン或いはスカートのウエスト
の分割部分のうちの一方に鉤構成体200Aを、他方に
受構成体100Bをウエスト回りに並ぶように取付けれ
ば、受構成体200Aの複数の受部141,142に引
掛ける鉤構成体200Aの単一の鉤部の相対掛止位置を
替えることにより、鉤構成体200Aの単一の鉤部22
1及び受構成体100Bの複数の受部141,142の
相対掛止位置でウエスト回りの寸法を調節できる。即
ち、受構成体100Bの複数の受部141,142と鉤
構成体200Aの単一の鉤部221との両者の相対位置
で寸法が調節できる。ここで、受構成体100Bが有す
る受部141,142の個数は、通常、デザイン的に2
個程度が望ましいが、3個以上とすることもできる。
【0089】実施の形態6 次に、実施の形態6について説明する。
【0090】図19は本発明の実施の形態6にかかる掛
止金具100の組み合わせを説明する鉤構成体100A
(b)及び受構成体100B(a)及び従来の鉤構成体
240(d)及び受構成体230(c)を示す斜視図で
ある。
【0091】本発明の実施の形態6にかかる掛止金具1
00の鉤構成体100Aは、引掛け方向に所定の間隔
で、特定の面側に形成した複数の鉤部121,122を
有する鉤部本体102と、鉤部本体102の引掛け方向
に対して直角位置に形成した4個の鉤部取付孔102e
とを備える鉤構成体100Aと、鉤部本体102の鉤部
121,122に引掛けられる引掛け方向に所定の間隔
で複数形成された受部141,142を有する受部本体
104と、受部本体104の引掛け方向に対して直角位
置に形成した4個の受部取付孔102eとを備える受構
成体100Bとを具備するものである。
【0092】即ち、本実施の形態6は、実施の形態1乃
至実施の形態5の鉤部取付板103及び受部取付板10
5を省略し、鉤部爪102bと受部爪104cを鉤部ベ
ース台102d及び鉤部取付孔102eと受部ベース台
104d及び受部取付孔102eに置換したものであ
る。
【0093】この構成によれば、鉤部本体102の鉤部
取付孔102eを糸止めすれば簡単に鉤構成体100A
をズボン或いはスカートに取付けができ、同様に、受部
本体104の受部取付孔102eを糸止めすれば簡単に
受構成体100Bの取付けができる。そして、例えば、
ズボン或いはスカートのウエストの分割部分のうちの一
方に鉤構成体100Aを、他方に受構成体100Bをウ
エスト回りに並ぶように取付ければ、受構成体100B
の受部に引掛ける鉤構成体100Aの鉤部の相対掛止位
置を替えることにより、鉤構成体100Aの複数の鉤部
121,122及び受構成体100Bの受部141,1
42の相対位置でウエスト回りの寸法を調節できる。即
ち、鉤構成体100Aの複数の鉤部121,122が位
置する範囲と受構成体100Bの複数の受部141,1
42の両者の相対位置で寸法が調節できる。
【0094】ここで、鉤構成体100Aが有する鉤部1
21,122及び受構成体100Bが有する受部14
1,142の各個数は、通常、デザイン的に各2個程度
が望ましいが、一方または両方を3個以上とすることも
できる。
【0095】特に、本実施の形態6の掛止金具は、従来
の掛止金具の鉤構成体または受構成体と組み合わせての
使用も可能である。
【0096】即ち、従来の受構成体260としては、受
部本体261の受部262は、図19(c)のように、
受部本体261の両端に受部取付孔263が形成されて
いる。また、従来の鉤構成体250としては、鉤部本体
251の鉤部252は、図19(d)のように、鉤部本
体251の両端に受部取付孔253が形成され、鉤部本
体251の鉤部252の反対側に受部取付孔254が形
成されている。
【0097】そこで、引掛け方向に所定の間隔で、特定
の面側に形成した複数の鉤部121,122を有する鉤
部本体102と、鉤部本体102の引掛け方向に対して
直角位置に形成した4個の鉤部取付孔102eとを備え
る鉤構成体100Aと、鉤部本体102の鉤部121,
122に引掛けられる単一の受部262を有する受部本
体261と、受部本体261の引掛け方向に対して直角
位置に形成した4個の受部取付孔263eとを備える図
19(c)に示す受構成体260とを具備するものであ
る。
【0098】この構成によれば、鉤部本体102の鉤部
取付孔102eを糸止めすれば簡単に鉤構成体100A
の取付けができ、同様に、受部本体261の受部取付孔
263eを糸止めすれば簡単に受構成体260の取付け
ができる。そして、例えば、ズボン或いはスカートのウ
エストの分割部分のうちの一方に鉤構成体102を、他
方に受構成体260をウエスト回りに並ぶように取付け
れば、受構成体260の受部262に引掛ける鉤構成体
100Aの鉤部121,122の相対掛止位置を替える
ことにより、鉤構成体100Aの複数の鉤部121,1
22及び受構成体260の受部262の相対位置でウエ
スト回りの寸法を調節できる。即ち、鉤構成体102の
複数の鉤部121,122が位置する範囲と受構成体2
60の単一の受部262の両者の相対位置で寸法が調節
できる。
【0099】ここで、鉤構成体100Aが有する鉤部1
21,122の個数は、通常、デザイン的に各2個程度
が望ましいが、一方または両方を3個以上とすることも
できる。
【0100】また、特定の面側に形成した単一の鉤部2
52を有する鉤部本体251と、鉤部本体251の引掛
け方向及びその掛け方向に対して直角位置に形成した2
個の鉤部取付孔253と鉤部252の反対側に形成した
1個の鉤部取付孔254を有する鉤構成体250と、鉤
部本体251の鉤部252に引掛けられる引掛け方向に
所定の間隔で複数形成された受部141,142を有す
る受部本体104と、受部本体104の引掛け方向に対
して直角位置に形成した4個の受部取付孔104eとを
備える受構成体100Bとを具備するものである。
【0101】この構成によれば、鉤部本体251の鉤部
取付孔253,254を糸止めすれば簡単に鉤構成体2
50の取付けができ、同様に、受部本体100Bの受部
取付孔104eを糸止めすれば簡単に受構成体100B
の取付けができる。そして、例えば、ズボン或いはスカ
ートのウエストの分割部分のうちの一方に鉤構成体25
0を、他方に受構成体100Bをウエスト回りに並ぶよ
うに取付ければ、受構成体100Bの複数の受部14
1,142に引掛ける鉤構成体250の単一の鉤部12
1,122の相対掛止位置を替えることにより、鉤構成
体250の単一の鉤部252及び受構成体100Bの複
数の受部141,142の相対掛止位置でウエスト回り
の寸法を調節できる。即ち、受構成体100Bの複数の
受部141,142と鉤構成体250の単一の鉤部25
2との両者の相対位置で寸法が調節できる。
【0102】ここで、受構成体100Bが有する受部1
41,142の個数は、通常、デザイン的に2個が望ま
しいが、3個以上とすることもできる。
【0103】実施の形態7 次に、実施の形態7について説明する。
【0104】図20は本発明の実施の形態7にかかる掛
止金具を示す分解斜視図である。
【0105】受構成体100Bが有する受部本体104
を独立に分離し、各受部141,142、143を配設
したものである。各受部141,142、143は基本
的に同一である。上記実施の形態の受部141,142
の両端部の連結部104bを省略したものである。この
実施の形態によれば、単一の受部を有する前記受構成体
を標準化して2個用、3個用に使用することができるか
ら、部品コストが廉価となる。
【0106】
【発明の効果】以上のように、請求項1の掛止金具は、
引掛け方向に所定の間隔で、特定の面側に形成した複数
の鉤部を有する鉤部本体と、前記鉤部本体の複数の鉤部
を形成した反対側の面側に形成した3本以上の折曲自在
な鉤部爪と、前記鉤部爪を挿入する貫通孔を有し、前記
鉤部本体の複数の鉤部を形成した反対側の面側に対向す
る板状の鉤部取付板とを備える鉤構成体と、前記鉤部本
体の鉤部に引掛けられる引掛け方向に所定の間隔で複数
形成された受部を有する受部本体と、前記受部本体に形
成した3本以上の折曲自在な受部爪と、前記受部爪を挿
入する貫通孔を有し、前記受部本体の形成する面に対向
する板状の受部取付板とを備える受構成体とを具備する
ものである。
【0107】したがって、本発明の鉤構成体は、折曲自
在な鉤部爪を鉤部取付板の貫通孔に挿入し、その後、鉤
部爪を折曲するだけで取付けが完了するから、簡単に取
付対象の部材に取付けることができる。同様に、受構成
体も折曲自在な受部爪を受部取付板の貫通孔に挿入し、
その後、受部爪を折曲するだけで取付けが完了するか
ら、簡単に取付対象の部材に取付けることができる。ま
た、鉤構成体と受構成体を取付対象、例えば、ズボン或
いはスカートのウエスト回りの寸法調節として設定でき
るから、ズボン或いはスカートのウエスト回りの寸法を
複数段に調節することができ、従来の掛止金具にない寸
法調節が可能となった。また、弾性体を用いた従来のウ
エスト回りの寸法調節ができる技術よりも、構造が単純
であり、単価を廉価にすることができる。
【0108】よって、鉤構成体の複数の鉤部と受構成体
の複数の受部爪の掛止位置により、両者間の掛止位置調
節が可能となる。
【0109】請求項2の掛止金具は、引掛け方向に所定
の間隔で、特定の面側に形成した複数の鉤部を有する鉤
部本体と、前記鉤部本体の複数の鉤部を形成した反対側
の面側に形成した3本以上の折曲自在な鉤部爪と、前記
鉤部爪を挿入する貫通孔を有し、前記鉤部本体の複数の
鉤部を形成した反対側の面側に対向する板状の鉤部取付
板とを備える鉤構成体と、前記鉤部本体の鉤部に引掛け
られる単一の受部を有する受部本体と、前記受部本体に
形成した2本の折曲自在な受部爪と、前記受部爪を挿入
する貫通孔を有し、前記受部本体に対向する板状の受部
取付板とを備える受構成体とを具備するものである。
【0110】したがって、本発明の鉤構成体は、折曲自
在な鉤部爪を鉤部取付板の貫通孔に挿入し、その後、鉤
部爪を折曲するだけで取付けが完了するから、簡単に取
付対象の部材に取付けることができる。同様に、受構成
体も折曲自在な受部爪を受部取付板の貫通孔に挿入し、
その後、受部爪を折曲するだけで取付けが完了するか
ら、簡単に取付対象の部材に取付けることができる。ま
た鉤構成体と受構成体を取付対象、例えば、ズボン或い
はスカートのウエスト回りの寸法調節として設定できる
から、ズボン或いはスカートのウエスト回りの寸法を複
数段に調節することができ、従来の掛止金具にない寸法
調節が可能となった。また、弾性体を用いた従来のウエ
スト回りの寸法調節ができる技術よりも、構造が単純で
あり、単価を廉価にすることができる。
【0111】よって、鉤構成体の複数の鉤部と受構成体
の単一の受部爪の掛止位置により、両者間の掛止位置調
節が可能となる。
【0112】請求項3の掛止金具は、特定の面側に形成
した単一の鉤部を有する鉤部本体と、前記鉤部本体の単
一の鉤部を形成した反対側の面側に形成した3本以上の
折曲自在な鉤部爪と、前記鉤部爪を挿入する貫通孔を有
し、前記鉤部本体の単一の鉤部を形成した反対側の面側
に対向する板状の鉤部取付板とを備える鉤構成体と、前
記鉤部本体の鉤部に引掛けられる引掛け方向に所定の間
隔で複数形成された受部を有する受部本体と、前記受部
本体に形成した3本以上の折曲自在な受部爪と、前記受
部爪を挿入する貫通孔を有し、前記受部本体の形成する
面に対向する板状の受部取付板とを備える受構成体とを
具備するものである。
【0113】したがって、本発明の鉤構成体は、折曲自
在な鉤部爪を鉤部取付板の貫通孔に挿入し、その後、鉤
部爪を折曲するだけで取付けが完了するから、簡単に取
付対象の部材に取付けることができる。同様に、受構成
体も折曲自在な受部爪を受部取付板の貫通孔に挿入し、
その後、受部爪を折曲するだけで取付けが完了するか
ら、簡単に取付対象の部材に取付けることができる。ま
た鉤構成体と受構成体を取付対象、例えば、ズボン或い
はスカートのウエスト回りの寸法調節として設定できる
から、ズボン或いはスカートのウエスト回りの寸法を複
数段に調節することができ、従来の掛止金具にない寸法
調節が可能となった。また、弾性体を用いた従来のウエ
スト回りの寸法調節ができる技術よりも、構造が単純で
あり、単価を廉価にすることができる。
【0114】よって、鉤構成体の単一の鉤部と受構成体
の複数の受部爪の掛止位置により、両者間の掛止位置調
節が可能となる。
【0115】請求項4の掛止金具は、引掛け方向に所定
の間隔で、特定の面側に形成した複数の鉤部を有する鉤
部本体と、前記鉤部本体の引掛け方向に対して直角位置
に形成した4個以上の鉤部取付孔とを備える鉤構成体
と、前記鉤部本体の鉤部に引掛けられる引掛け方向に所
定の間隔で複数形成された受部を有する受部本体と、前
記受部本体の引掛け方向に対して直角位置に形成した4
個以上の受部取付孔とを備える受構成体とを具備するも
のである。
【0116】したがって、本発明の鉤構成体と受構成体
を取付対象を、例えば、ズボン或いはスカートのウエス
ト回りの寸法調節として縫付けることができるから、ズ
ボン或いはスカートのウエスト回りの寸法を複数段に調
節することができ、従来の掛止金具にない寸法調節が可
能となった。また、弾性体を用いた従来のウエスト回り
の寸法調節ができる技術よりも、構造が単純であり、単
価を廉価にすることができる。
【0117】よって、鉤構成体の複数の鉤部と受構成体
の複数の受部爪の掛止位置により、両者間の掛止位置調
節が可能となる。
【0118】請求項5の掛止金具は、引掛け方向に所定
の間隔で特定の面側に形成した複数の鉤部を有する鉤部
本体と、前記鉤部本体の引掛け方向に対して直角位置に
形成した4個以上の鉤部取付孔とを備える鉤構成体と、
前記鉤部本体の鉤部に引掛けられる単一の受部を有する
受部本体と、前記受部本体の引掛け方向に対して直角位
置に形成した2個の受部取付孔とを備える受構成体とを
具備するものである。
【0119】したがって、本発明の鉤構成体と受構成体
を取付対象を、例えば、ズボン或いはスカートのウエス
ト回りの寸法調節として縫付けることができるから、ズ
ボン或いはスカートのウエスト回りの寸法を複数段に調
節することができ、従来の掛止金具にない寸法調節が可
能となった。また、弾性体を用いた従来のウエスト回り
の寸法調節ができる技術よりも、構造が単純であり、単
価を廉価にすることができる。
【0120】よって、鉤構成体の複数の鉤部と受構成体
の単一の受部爪の掛止位置により、両者間の掛止位置調
節が可能となる。
【0121】請求項6の掛止金具は、特定の面側に形成
した単一の鉤部を有する鉤部本体と、前記鉤部本体の引
掛け方向及びその掛け方向に対して直角位置に形成した
3個以上の鉤部取付孔とを備える鉤構成体と、前記鉤部
本体の鉤部に引掛けられる引掛け方向に所定の間隔で複
数形成された受部を有する受部本体と、前記受部本体の
引掛け方向に対して直角位置に形成した4個以上の受部
取付孔とを備える受構成体とを具備するものである。
【0122】したがって、本発明の鉤構成体と受構成体
を取付対象を、例えば、ズボン或いはスカートのウエス
ト回りの寸法調節として縫付けることができるから、ズ
ボン或いはスカートのウエスト回りの寸法を複数段に調
節することができ、従来の掛止金具にない寸法調節が可
能となった。また、弾性体を用いた従来のウエスト回り
の寸法調節ができる技術よりも、構造が単純であり、単
価を廉価にすることができる。
【0123】よって、鉤構成体の単一の鉤部と受構成体
の複数の受部爪の掛止位置により、両者間の掛止位置調
節が可能となる。
【0124】請求項7の掛止金具の前記鉤部本体の複数
の鉤部または前記受本体の複数の受部の位置は、両者の
掛止位置が10乃至30mmに設定したものであるか
ら、請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載の効果に
加えて、既製品とした場合、ズボン或いはスカートが、
通常、3cmピッチでウエスト回り寸法を変えて市販し
ているから、製造販売する規格製品を2分の1にするこ
とができる。このため、既製品の在庫負担を軽減でき、
安価にズボン或いはスカートを提供できる。
【0125】請求項8の掛止金具の前記受部本体の複数
の受部相互間は、前記受部の端部に形成した連結部で接
続したものであるから、請求項1乃至請求項7の何れか
1つに記載の効果に加えて、前記受部及び連結部以外の
個所が空間となり、取付けられた対象が露出するもので
あるから、取付けた場合に、受構成体の存在が強烈にな
ることがなくなる。
【0126】請求項9の掛止金具の前記鉤部本体及び/
または前記受本体は、その一部に凹凸が形成されている
ものであるから、請求項1乃至請求項8の何れか1つに
記載の効果に加えて、前記鉤部本体及び/または前記受
本体の機械的強度を同一板材に比較して強くすることが
できる。
【0127】請求項10の掛止金具の前記鉤部本体及び
/または前記受本体には、その一部に鉤部爪及び/また
は受部爪が入り込む凹凸折曲部が形成されているもので
あるから、請求項1乃至請求項9の何れか1つに記載の
効果に加えて、鉤部爪及び/または受部爪が凹凸折曲部
で折曲されるから、鉤部爪及び/または受部爪が取付け
られた部材と直接接触する確率が低下され、取付けられ
た部材に内側から傷をつけることがなくなる。
【0128】請求項11の掛止金具の前記鉤部爪及び/
または前記受部爪は、折曲状態で先端が重なり合うこと
のない長さとしたものであるから、請求項1乃至請求項
10の何れか1つに記載の効果に加えて、折曲された鉤
部爪相互が重なり合うことなく折曲されることにより、
爪によって取付対象の部材に傷を付けることがない。
【0129】請求項12の前記受構成体の受部を有する
受部本体は、互に独立しており、前記連結部で接続され
ていないものであるから、請求項1乃至請求項11の何
れか1つに記載の効果に加えて、単一の受部を有する前
記受構成体を標準化して2個用、3個用に使用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態1にかかる掛止金
具を示す分解斜視図である。
【図2】 図2は本発明の実施の形態1にかかる掛止金
具の鉤構成体の鉤部本体を示す正面図である。
【図3】 図3は本発明の実施の形態1にかかる掛止金
具の鉤構成体の鉤部本体を示す平面図である。
【図4】 図4は本発明の実施の形態1にかかる掛止金
具の鉤構成体の鉤部取付板を示す正面図である。
【図5】 図5は本発明の実施の形態1にかかる掛止金
具の鉤構成体の鉤部取付板を示す平面図である。
【図6】 図6は本発明の実施の形態1にかかる掛止金
具の鉤構成体の分解斜視図である。
【図7】 図7は本発明の実施の形態1にかかる掛止金
具の受構成体の受部本体を示す正面図である。
【図8】 図8は本発明の実施の形態1にかかる掛止金
具の受構成体の受部本体を示す平面図である。
【図9】 図9は図7のA−A断面を示す断面図であ
る。
【図10】 図10は本発明の実施の形態1にかかる掛
止金具の受構成体の受部取付板を示す正面図である。
【図11】 図11は本発明の実施の形態1にかかる掛
止金具の受構成体の受部取付板を示す平側面図である。
【図12】 図12は本発明の実施の形態1にかかる掛
止金具の鉤構成体と受構成体との結合状態を示す平面図
である。
【図13】 図13は本発明の実施の形態1にかかる掛
止金具の鉤部本体と受本体との結合形態を示す平面の説
明図である。
【図14】 図14は本発明の実施の形態1にかかる掛
止金具の鉤部本体と受本体との他の結合形態を示す平面
の説明図である。
【図15】 図15は本発明の実施の形態2にかかる掛
止金具を示す分解斜視図である。
【図16】 図16は本発明の実施の形態3にかかる掛
止金具の受構成体を示す分解斜視図である。
【図17】 図17は本発明の実施の形態4にかかる掛
止金具を示す分解斜視図である。
【図18】 図18は本発明の実施の形態5にかかる掛
止金具を示す分解斜視図である。
【図19】 図19は本発明の実施の形態6にかかる掛
止金具を示す分解斜視図である。
【図20】 図20は本発明の実施の形態7にかかる掛
止金具を示す分解斜視図である。
【図21】 図21は従来の掛止金具を示す分解斜視図
である。
【符号の説明】
100 掛止金具 100A 鉤構成体 100B 受構成体 102 鉤部本体 102b 鉤部爪 103 鉤部取付板 103a 貫通孔 121,122 鉤部 104 受本体 141,142 受部 104c 受部爪 105 受部取付板 105a 貫通孔

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引掛け方向に所定の間隔で、特定の面側
    に形成した複数の鉤部を有する鉤部本体と、前記鉤部本
    体の複数の鉤部を形成した反対側の面側に形成した3本
    以上の折曲自在な鉤部爪と、前記鉤部爪を挿入する貫通
    孔を有し、前記鉤部本体の複数の鉤部を形成した反対側
    の面側に対向する板状の鉤部取付板とを備える鉤構成体
    と、 前記鉤部本体の鉤部に引掛けられる引掛け方向に所定の
    間隔で複数形成された受部を有する受部本体と、前記受
    部本体に形成した3本以上の折曲自在な受部爪と、前記
    受部爪を挿入する貫通孔を有し、前記受部本体の形成す
    る面に対向する板状の受部取付板とを備える受構成体と
    を具備することを特徴とする掛止金具。
  2. 【請求項2】 引掛け方向に所定の間隔で、特定の面側
    に形成した複数の鉤部を有する鉤部本体と、前記鉤部本
    体の複数の鉤部を形成した反対側の面側に形成した3本
    以上の折曲自在な鉤部爪と、前記鉤部爪を挿入する貫通
    孔を有し、前記鉤部本体の複数の鉤部を形成した反対側
    の面側に対向する板状の鉤部取付板とを備える鉤構成体
    と、 前記鉤部本体の鉤部に引掛けられる単一の受部を有する
    受部本体と、前記受部本体に形成した2本の折曲自在な
    受部爪と、前記受部爪を挿入する貫通孔を有し、前記受
    部本体に対向する板状の受部取付板とを備える受構成体
    とを具備することを特徴とする掛止金具。
  3. 【請求項3】 特定の面側に形成した単一の鉤部を有す
    る鉤部本体と、前記鉤部本体の単一の鉤部を形成した反
    対側の面側に形成した3本以上の折曲自在な鉤部爪と、
    前記鉤部爪を挿入する貫通孔を有し、前記鉤部本体の単
    一の鉤部を形成した反対側の面側に対向する板状の鉤部
    取付板とを備える鉤構成体と、 前記鉤部本体の鉤部に引掛けられる引掛け方向に所定の
    間隔で複数形成された受部を有する受部本体と、前記受
    部本体に形成した3本以上の折曲自在な受部爪と、前記
    受部爪を挿入する貫通孔を有し、前記受部本体の形成す
    る面に対向する板状の受部取付板とを備える受構成体と
    を具備することを特徴とする掛止金具。
  4. 【請求項4】 引掛け方向に所定の間隔で、特定の面側
    に形成した複数の鉤部を有する鉤部本体と、前記鉤部本
    体の引掛け方向に対して直角位置に形成した4個以上の
    鉤部取付孔とを備える鉤構成体と、 前記鉤部本体の鉤部に引掛けられる引掛け方向に所定の
    間隔で複数形成された受部を有する受部本体と、前記受
    部本体の引掛け方向に対して直角位置に形成した4個以
    上の受部取付孔とを備える受構成体とを具備することを
    特徴とする掛止金具。
  5. 【請求項5】 引掛け方向に所定の間隔で、特定の面側
    に形成した複数の鉤部を有する鉤部本体と、前記鉤部本
    体の引掛け方向に対して直角位置に形成した4個以上の
    鉤部取付孔とを備える鉤構成体と、 前記鉤部本体の鉤部に引掛けられる単一の受部を有する
    受部本体と、前記受部本体の引掛け方向に対して直角位
    置に形成した2個の受部取付孔とを備える受構成体とを
    具備することを特徴とする掛止金具。
  6. 【請求項6】 特定の面側に形成した単一の鉤部を有す
    る鉤部本体と、前記鉤部本体の引掛け方向及びその掛け
    方向に対して直角位置に形成した3個以上の鉤部取付孔
    とを備える鉤構成体と、 前記鉤部本体の鉤部に引掛けられる引掛け方向に所定の
    間隔で複数形成された受部を有する受部本体と、前記受
    部本体の引掛け方向に対して直角位置に形成した4個以
    上の受部取付孔とを備える受構成体とを具備することを
    特徴とする掛止金具。
  7. 【請求項7】 前記鉤部本体の複数の鉤部または前記受
    本体の複数の受部の位置は、両者の掛止位置が10乃至
    30mmに設定したことを特徴とする請求項1乃至請求
    項6の何れか1つに記載の掛止金具。
  8. 【請求項8】 前記受部本体の複数の受部相互間は、前
    記受部の端部に形成した連結部で接続したことを特徴と
    する請求項1乃至請求項7の何れか1つに記載の掛止金
    具。
  9. 【請求項9】 前記鉤部本体及び/または前記受本体
    は、その一部に凹凸が形成されていることを特徴とする
    請求項1乃至請求項8の何れか1つに記載の掛止金具。
  10. 【請求項10】 前記鉤部本体及び/または前記受本体
    には、その一部に鉤部爪及び/または受部爪が入り込む
    凹凸折曲部が形成されていることを特徴とする請求項1
    乃至請求項9の何れか1つに記載の掛止金具。
  11. 【請求項11】 前記掛止金具の前記鉤部爪及び/また
    は前記受部爪は、前記折曲状態で先端が重なり合うこと
    のない長さとしたことを特徴とする請求項1乃至請求項
    10の何れか1つに記載の掛止金具。
  12. 【請求項12】 前記受構成体の受部を有する受部本体
    は、互に独立しており、前記連結部で接続されていない
    こと特徴とする請求項1乃至請求項11の何れか1つに
    記載の掛止金具。
JP2000142516A 2000-05-15 2000-05-15 掛止金具 Pending JP2001321206A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000142516A JP2001321206A (ja) 2000-05-15 2000-05-15 掛止金具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000142516A JP2001321206A (ja) 2000-05-15 2000-05-15 掛止金具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001321206A true JP2001321206A (ja) 2001-11-20

Family

ID=18649459

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000142516A Pending JP2001321206A (ja) 2000-05-15 2000-05-15 掛止金具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001321206A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018120539A1 (zh) * 2016-05-25 2018-07-05 东莞达基钮扣制品有限公司 一种高强度抗拉西裤ac扣

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018120539A1 (zh) * 2016-05-25 2018-07-05 东莞达基钮扣制品有限公司 一种高强度抗拉西裤ac扣

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4192441A (en) Clamp construction for article hangers
US8777170B2 (en) Display article support systems
JP5347150B2 (ja) 留め具
TWI262061B (en) Vest and pocket fastening system
US6088839A (en) Method of suspending trousers
US6237158B1 (en) Sock clip assembly
US20080115269A1 (en) System and method of assembling a nursery device for supporting a baby occupant
CN107889451B (zh) 扣钩和扣眼扣件
US20110314593A1 (en) Fastener extension and method thereof
US20130199005A1 (en) Eye fastener
TW200304786A (en) Male fixing member of hook-and-loop fastener, and sheet product with the fixing member
US6044496A (en) Waistband expander
US20090205550A1 (en) Temporary hemming device
JP2001321206A (ja) 掛止金具
JP2002165615A (ja) スナップファスナー
US3828370A (en) Band adjusting device for garments
JP2002034612A (ja) 掛止金具及びウエストサイズ調節機構付衣服
US20070271685A1 (en) Detachable clip-on waistband extender
US20020017470A1 (en) Merchandisg system
US20070271684A1 (en) Detachable clip-on waistband extender
KR200435860Y1 (ko) 크기조절이 가능한 의복
US11096451B2 (en) Combination of clothing and ornaments for clothing
JP2552571Y2 (ja) ベルト用ハンガー
EP1736070A1 (en) Pseudo cufflink for articles of clothing
JP3023360U (ja) 腰回り調節具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050426

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070227

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070626