JP2001317987A - ベルトコンベア計重機 - Google Patents

ベルトコンベア計重機

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JP2001317987A
JP2001317987A JP2000136034A JP2000136034A JP2001317987A JP 2001317987 A JP2001317987 A JP 2001317987A JP 2000136034 A JP2000136034 A JP 2000136034A JP 2000136034 A JP2000136034 A JP 2000136034A JP 2001317987 A JP2001317987 A JP 2001317987A
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weighing
weighed
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Kazuo Usui
和男 碓氷
Kazunori Sonoda
一徳 園田
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Yamato Scale Co Ltd
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Yamato Scale Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的簡単な構造とすることができ、コンベ
アベルトと計量ローラとの転がり摩擦抵抗に起因する計
量誤差を解消すること。 【解決手段】 コンベアベルトの上側移行ベルト5aを
支持し、それぞれが別々に揺動自在に機枠17aに支持
軸26を介して支持されている第1の計量用キャリア1
9及び第2の計量用キャリア20と、第1の計量用キャ
リア19の揺動方向の力を検出する第1のロードセル3
0、及び第2の計量用キャリア20の揺動方向の力を検
出する第2のロードセル34と、を備え、第1のロード
セル30に掛かるモーメントにおいて、上側移行ベルト
5aと第1の計量用キャリア19との摩擦抵抗に基づく
第1のモーメントは、被計量物の重量に基づくモーメン
トと同方向であり、第2のロードセル34に掛かるモー
メントにおいて、上側移行ベルト5aと第2の計量用キ
ャリア20との摩擦抵抗に基づく第2のモーメントは、
被計量物の重量に基づくモーメントに対して逆の方向と
なる構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ベルトコンベア
により搬送される物品の重量を計量するためのベルトコ
ンベア計重機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記従来のベルトコンベア計重機の一例
を図3を参照して説明する。このベルトコンベア計重機
は、同図に示すように、2組の計量用キャリア1と複数
組の搬送用キャリア2を備えており、各キャリア1、2
に設けられているローラ3、4が環状のコンベアベルト
5の上側移行ベルト5aを支持している。2組の計量用
キャリア1は、計量台6に設けてあり、複数の搬送用キ
ャリア2はベルトコンベア7の機枠7aに設けてある。
計量台6は、平面形状が矩形であり、4つの各隅部がそ
れぞれロードセル8により支持されている。また、2組
の計量用キャリア1は、図3(b)の平面図に示すよう
に、回動自在に支持部9に支持されている3つのローラ
3を備えている。なお、10は振れ止めロッドである。
【0003】このベルトコンベア計重機によると、2組
の計量用キャリア1、1に設けられているローラ3の上
側移行ベルト5aに対する転がり摩擦抵抗QA 、QA
基づくモーメントは、第1及び第2のロードセル8、8
に対しては力PA として働く。この第1及び第2のロー
ドセル8、8に掛かる力PA は、被計量物(図示せず)
の重量に基づく力WA と同方向の重力方向に働く。そし
て、第3及び第4のロードセル8に対しても力PA とし
て働くが、その力の方向は、被計量物の重量に基づく力
A と逆方向に働く。従って、第1乃至第4の各ロード
セル8に掛かる荷重を合計することにより、2組の計量
用キャリア1、1に設けられている各ローラ3の転がり
摩擦抵抗QA 、QA に基づく力PA とPA を相殺してこ
の力PAに起因する計量誤差を解消することができる。
その結果、被計量物の重量を高精度で計量することがで
きる。しかし、図3に示すベルトコンベア計重機では、
合計4つの第1乃至第4のロードセル8を使用している
ので、構造が複雑となり費用が嵩むという問題がある。
【0004】そこで、図4に示すように、ロードセルの
個数が1つで済み、構造が簡単であり費用の低廉なベル
トコンベア計重機が開発されている。しかし、このベル
トコンベア計重機では、図4に示すように、計量用キャ
リア1に設けられているローラ3の上側移行ベルト5a
に対する転がり摩擦抵抗QCに基づくモーメントは、ロ
ードセル13に対して力PC として働く。この力P
Cは、被計量物(図示せず)の重量に基づく力WC と同
方向の重力方向に働くが、この力PC を相殺する構成と
なっていないので、この転がり摩擦抵抗QC のばらつき
が計量精度を低下させる要因となっている。なお、図4
に示す11は枢支部である。枢支部11は、計量用キャ
リア1が設けられている揺動台12を揺動自在に支持し
ている。
【0005】また、この図4に示すベルトコンベア計重
機では、転がり摩擦抵抗QC のばらつきの他にも計量精
度を低下させる要因となるものがある。この要因は、図
5及び図6に示すように、3つの各計量ローラ3(3
b、3a、3b)に対して掛かっている被計量物の重量
の分布の仕方であり、この重量分布の違いが計量誤差の
要因となっている。このベルトコンベア計重機の3つの
計量ローラ3は、図5に示すように、水平に配置されて
いる1つの中央ローラ3aと、その両側に傾斜して配置
されている2つの傾斜ローラ3b、3bと、から成って
いる。上側移行ベルト5aは、これら中央ローラ3a及
び両サイドの各傾斜ローラ3bに沿わせてあり、トラフ
状に下方に湾曲している。
【0006】次に、図5に示すように、上側移行ベルト
5a上にテストチェーン14を載置した状態でベルトコ
ンベア計重機を運転して計量した場合と、図6に示すよ
うに、上側移行ベルト5aにより被計量物15である原
料を運搬する状態でこのベルトコンベア計重機を運転し
て計量した場合と、を比較する。なお、テストチェーン
14とは、秤量検査の際に使用するものであり、図8に
示すように所定の長さに形成されている。テストチェー
ン14は、両方の各端部をロープ16、・・・で引っ張
った状態で固定部に連結している。まず、図5に示すよ
うに、テストチェーン14を使用して計量を行なった場
合は、中央ローラ3aにテストチェーン14の重量W1
が掛かっているが、両側の各傾斜ローラ3bには、上側
移行ベルト5aの復元力に基づく微少な力F1 が掛かっ
た状態となる。これに対して、図6に示すように、原料
を運搬する状態で計量を行なった場合は、中央ローラ3
aに原料の重量W2 が掛かり、両側の各傾斜ローラ3b
にも原料の重量に基づく力F2 が掛かった状態となる。
つまり、上側移行ベルト5a上のテストチェーン14と
原料15のそれぞれの搬送方向の単位長さ当たりの重量
を等しくしてある場合でも、傾斜ローラ3bに掛かる力
1 とF2 の違いによりロードセル13に掛かるモーメ
ントに違いが生じることとなり、この違いが計量誤差と
なる。ただし、計量誤差についてテストチェーン14と
原料15とを比較して説明したが、同じ種類の被計量物
を計量する場合でも、運搬量や嵩密度の違いによっても
このような計量誤差が生じる。
【0007】次に、図7を参照して各傾斜ローラ3bに
掛かる力F1 とF2 の違いにより、ロードセル13に掛
かる力P1 とP2 の違いを計算式を使用して説明する。
今、計量能力が2000ton /時間、コンベアベルト幅
が1200mm、コンベア速度が140m/分、被計量
物及びテストチェーン14の単位長さ当たりの重量(負
荷重量)WG が238kg/mとする。そして、中央ロ
ーラ3a及び傾斜ローラ3bの転がり摩擦係数μ=0.
02とし、図7(a)に示すように、上側移行ベルト5
a上の原料(被計量物)15の60%の重量が中央ロー
ラ3aに掛かり、原料15の20%の重量がそれぞれ各
傾斜ローラ3bに掛かっているとする。また、ベルトコ
ンベア計重機の図7に示す各部の寸法(mm)は、a=
256、b=250、c=506、d=250、e=3
00、f=550とする。
【0008】従って、テストチェーン14を使用した場
合に、図4に示すロードセル13に掛かる力P1 kgを
モーメントの式で表すと、 P1 =WC +PC =WG ×d/f+WG ×μ×b/f =238×250/550+238×0.02×250/550 ≒110.35 となる。
【0009】そして、原料等の被計量物15を搬送した
場合に、ロードセル13に掛かる力P2 kgをモーメン
トの式で表すと、 P2 =WC +PC =WG ×d/f+WG ×0.6×μ×b/f+WG ×0.4×μ×c/f =238×250/550+238×0.6×0.02×250/550 +238×0.4×0.02×506/550 ≒111.23 となる。
【0010】故に、P2 /P1 =111.23/11
0.35≒1.008となるので、0.8%の計量差が
生じる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】必要なロードセルの数
を、図3に示す従来のベルトコンベア計重機に使用され
ている数(4台)よりも少なくすることにより、比較的
簡単な構造とすることができ、コンベアベルトと計量ロ
ーラとの転がり摩擦抵抗に起因する計量誤差を解消する
ことができるベルトコンベア計重機を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るベルト
コンベア計重機は、被計量物を搬送するための上側移行
ベルトを支持し、略水平軸線を中心にそれぞれが揺動自
在にベルトコンベアの機枠に第1の枢支部を介して支持
されている第1のベルト支持部、及び第2の枢支部を介
して支持されている第2のベルト支持部と、第1のベル
ト支持部の上記揺動の方向の力を検出するための第1の
力検出器、及び第2のベルト支持部の上記揺動の方向の
力を検出するための第2の力検出器と、を備え、第1の
力検出器に掛かる第1の枢支部を中心とするモーメント
において、上記上側移行ベルトと第1のベルト支持部と
の摩擦抵抗に基づく第1のモーメントは、被計量物の重
量に基づくモーメントと同方向であり、第2の力検出器
に掛かる第2の枢支部を中心とするモーメントにおい
て、上記上側移行ベルトと第2のベルト支持部との摩擦
抵抗に基づく第2のモーメントは、被計量物の重量に基
づくモーメントに対して逆の方向となる構成にしたこと
を特徴とするものである。
【0013】第2の発明に係るベルトコンベア計重機
は、第1の発明において、第1の枢支部、及び第2の枢
支部は、共通の支持軸を備え、この共通の支持軸を中心
にして第1及び第2の各ベルト支持部がそれぞれ別々に
揺動可能に設けたことを特徴とするものである。
【0014】第1の発明によると、被計量物をコンベア
ベルトにより搬送することができる。そして、この搬送
中の被計量物が第1及び第2のベルト支持部を通過する
際に、被計量物の重量を第1及び第2の力検出器により
検出することができ、これにより被計量物の重量を算出
することができる。この第1及び第2の力検出器が検出
した力を加算することにより被計量物の重量を算出する
ことができるが、この加算演算により、第1のベルト支
持部と上側移行ベルトとの摩擦抵抗に基づく第1のモー
メントと、第2のベルト支持部と上側移行ベルトとの摩
擦抵抗に基づく第2のモーメント(第1のモーメントと
逆方向のモーメント)と、を相殺することができ、これ
により、摩擦抵抗が起因する計量誤差を解消することが
できる。
【0015】第2の発明によると、第1の枢支部及び第
2の枢支部は、共通の支持軸を備えており、この共通の
支持軸を中心にして第1及び第2の各ベルト支持部がそ
れぞれ別々に揺動することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に係るベルトコンベア計重
機の一実施形態を図1及び図2を参照して説明する。こ
のベルトコンベア計重機は、図1に示すように、被計量
物(図示せず)を搬送するためのベルトコンベア17
と、このベルトコンベア17により搬送される被計量物
の重量を計量するための計量部18と、を備えている。
そして、このベルトコンベア計重機は、各図に示すよう
に、2組の第1及び第2の計量用キャリア(第1及び第
2のベルト支持部)19、20と複数組の搬送用キャリ
ア(図示せず)を備えており、各キャリア19、20に
設けられているローラ3がコンベアベルト5の上側移行
ベルト5aを支持している。第1の計量用キャリア19
は、枠体により形成されている第1の揺動台21に設け
てあり、第2の計量用キャリア20は、枠体により形成
されている第2の揺動台22に設けてある。そして、複
数の搬送キャリアはベルトコンベア17の機枠17aに
設けてある。
【0017】第1の計量用キャリア19は、図5に示す
ものと同様に3つの計量ローラ3(3b、3a、3b)
を備えており、水平に配置されている1つの中央ローラ
3aと、その両側に傾斜角θ(約30°)で傾斜して配
置されている2つの傾斜ローラ3b、3bと、から成っ
ている。上側移行ベルト5aは、これら中央ローラ3a
及び両サイドの各傾斜ローラ3bの上縁に沿わせてあ
り、トラフ状に下側に湾曲している。そして、第1の計
量用キャリア19と同様に、第2の計量用キャリア2
0、及び複数組の各搬送用キャリアにも図5に示すよう
な中央ローラ3a及びその両側に2つの傾斜ローラ3b
を設けてあり、各ローラ3(3b、3a、3b)は上側
移行ベルト5aをトラフ状に下側に湾曲させて支持して
いる。
【0018】第1の計量用キャリア19の1つの中央ロ
ーラ3a、及び2つの傾斜ローラ3bは、それぞれが回
動自在に支持部23に支持されている。支持部23は、
第1の揺動台21に固定して設けてあり、この第1の揺
動台21の左側端部(図2に示す基端部)が第1の短円
筒部材24と結合している。この第1の短円筒部材24
は、内側に設けられている軸受部(図示せず)を介して
支持軸26と連結している。この構成が第1の枢支部で
ある。従って、第1の計量用キャリア19、及び第1の
揺動台21は、支持軸26を中心としてこの支持軸26
に対して揺動自在な構成となっている。この支持軸26
は、このベルトコンベア計重機による被計量物の搬送方
向27と直交し、かつ、水平に配置してあり、両方の各
端部は軸受部25を介して回動自在に機枠17aに設け
てある。
【0019】第1の揺動台21の右側端部(図1に示す
先端部)には、ピン28を略水平に設けてある。このピ
ン28には吊環29の下端部を係合させてあり、吊環2
9の上端部は第1のロードセル(第1の力検出器)30
の荷重受部に係合させてある。第1のロードセル30
は、機枠17aに固定して設けてある。このようにし
て、第1のロードセル30の荷重受部に、吊環29及び
ピン28を介して第1の揺動台21の右側端部を吊り下
げた状態となっているので、コンベアベルト5の上側移
行ベルト5a、及びそれに搬送されている原料等の被計
量物15の重量は、第1の計量用キャリア19、及び第
1の揺動台21等を伝わり、第1のロードセル30に伝
達される。
【0020】第2の計量用キャリア20は、第1の計量
用キャリア19と同等のものであり、合計3つの中央ロ
ーラ3a、及び傾斜ローラ3bが回動自在に支持部23
に支持されている。支持部23は、第2の揺動台22に
固定して設けてあり、この第2の揺動台22の右側端部
(図2に示す基端部)が第2の短円筒部材31、31と
結合している。この第2の短円筒部材31、31は、支
持軸26と結合している。従って、第2の計量用キャリ
ア20、及び第2の揺動台22は、支持軸26を中心に
して軸受部25により揺動自在に支持されている。この
構成が第2の枢支部である。このようにして、第2の計
量用キャリア20、及び第2の揺動台22は、第1の揺
動台21とは別々に支持軸26を中心として揺動自在な
構成となっている。
【0021】第2の揺動台22の左側端部(図1に示す
先端部)には、ピン32を略水平に設けてある。このピ
ン32には吊環33の下端部を係合させてあり、吊環3
3の上端部は第2のロードセル(第2の力検出器)34
の荷重受部に係合させてある。第2のロードセル34
は、機枠17aに固定して設けてある。このようにし
て、第2のロードセル34の荷重受部に、吊環33及び
ピン32を介して第2の揺動台22の左側端部を吊り下
げた状態となっているので、コンベアベルト5の上側移
行ベルト5a、及びそれに搬送されている原料等の被計
量物の重量は、第2の計量用キャリア20、及び第2の
揺動台22等を伝わり、第2のロードセル34に伝達さ
れる。この第1及び第2のロードセル30、34等が計
量部18を構成している。なお、図には示さないが、第
1及び第2の各ロードセル30、34が生成する計量信
号は、CPUにより構成されている演算制御部により加
算等の演算が行われて、このベルトコンベア17の検出
働長(第1のロードセル30の荷重受部と第2のロード
セル34の荷重受部の間にある上側移行ベルト5aの所
定の長さの部分)上の被計量物の重量信号として出力さ
れるようになっている。
【0022】次に、上記のように構成されたベルトコン
ベア計重機の作用を説明する。今、上側移行ベルト5a
は、図1に示す矢印27の方向に所定の速度で走行して
被計量物(図示せず)を搬送しており、このとき、第1
の計量用キャリア19に設けられている合計3つの中央
ローラ3a、及び傾斜ローラ3b、3bの上側移行ベル
ト5aに対する転がり摩擦抵抗をQD とする。この転が
り摩擦抵抗QD の支持軸26を中心とする第1の回転モ
ーメントに基づき、第1のロードセル30に対して働く
力をPD とする。この力PD は、上側移行ベルト5aの
検出働長上の被計量物の重量が第1のロードセル30に
対して働く重力方向の力WD と同方向である。一方、第
2の計量用キャリア20に設けられている合計3つの中
央ローラ3a、及び傾斜ローラ3b、3bの上側移行ベ
ルト5aに対する転がり摩擦抵抗をQ E とする。この転
がり摩擦抵抗QE の支持軸26を中心とする第2の回転
モーメントに基づき、第2のロードセル34に対して働
く力をPE とする。この力PEは、上側移行ベルト5a
の検出働長上の被計量物の重量が第2のロードセル34
に対して働く重力方向の力WE と逆方向の上側方向であ
る。
【0023】従って、演算制御部が第1及び第2の各ロ
ードセル30、34に掛かる力PD、WD 、PE 、及び
E を合計することにより、力PD と力PE を相殺する
ことができ、これにより、第1及び第2の各計量用キャ
リア19、20に設けられているローラ3a、3bの転
がり摩擦抵抗QD 、QE (第1及び第2の回転モーメン
ト)に基づく計量誤差を相殺することができる。その結
果、ローラ3a、3bの転がり摩擦抵抗QD 、QE の大
きさに関係なく被計量物の重量を高精度で計量すること
ができる。なお、転がり摩擦抵抗QD とQE が互いに等
しくなるように各ローラ3a、3bを形成してあり、力
D とPE の大きさが互いに等しくなるように第1及び
第2の計量用キャリア19、20、及び第1及び第2の
揺動台21、22等を形成してある。そして、このベル
トコンベア計重機によると、例えばコンベアベルト5の
裏側面に被計量物が付着したために、第1の計量用キャ
リア19の中央ローラ3a、及び傾斜ローラ3bとコン
ベアベルト5との転がり摩擦係数が変化した場合でも、
つまり、転がり摩擦係数にばらつきが存在することがあ
っても、転がり摩擦抵抗QD 、QE によって計量精度が
影響を受けることがないので、高精度の計量を行うこと
ができる。
【0024】また、このベルトコンベア計重機による
と、図6に示すように、コンベアベルト5により搬送さ
れる被計量物の搬送量の大きさや嵩密度、又は被計量物
がコンベアベルト5に載置されている状態に応じて傾斜
ローラ3bに掛かる力F2 (図6参照)が変化する場合
があるが、第1の計量用キャリア19と第2の計量用キ
ャリア20の各傾斜ローラ3bに掛かるそれぞれの力F
2 に基づくモーメントを互いに相殺させて解消できるの
で、そのような場合も高精度の計量を行うことができ
る。更に、図8に示すように、テストチェーン14を使
用してこのベルトコンベア計重機の秤量検査を行うと
き、ベルトコンベア17上のテストチェーン14が矢印
Aの方向に膨らむ弓なりとなると、コンベアベルト5が
矢印Bの方向に移動して、傾斜ローラ3bに掛かる力F
2 が変化するが、この場合も上記と同様に、高精度の計
量を行うことができる。例えば、図4に示す従来のベル
トコンベア計重機では、図5に示すようにテストチェー
ン14を計量した場合に、ロードセル13に掛かる力P
1 が約110.35kgであり、図7に示すように原料
等の被計量物15を搬送した場合に、ロードセル13に
掛かる力P2 が約111.23kgとなり、両者の計量
差が0.81%となる。これに対して、この実施形態の
ベルトコンベア計重機では、テストチェーン14を計量
した場合と原料等の被計量物15を運搬した場合の両者
の理論的な計量差(転がり摩擦抵抗が起因する計量差)
が0%であり、従って、テストチェーン14を使用する
秤量検査の信頼性を向上させることができる。
【0025】ただし、上記実施形態では、図2及び図5
に示すように、第1及び第2の各計量用キャリア19、
20にそれぞれ中央ローラ3a、及び両側の傾斜ローラ
3b3bを設けた3ローラの構成としたが、これに代え
て、これ以外の個数、例えば2個又は5個のローラによ
り上側移行ベルト5aを支持する構成としてもよい。そ
して、上記実施形態では、図1及び図2に示すように、
1本の支持軸26に対して第1及び第2の各揺動台2
1、22を揺動自在に設けた構成としたが、これに代え
て、第1の揺動台21を第1の支持軸(支持軸26)に
固定して設け、この第1の支持軸26を支持する軸受部
25介して機枠17aに揺動自在に設けると共に、第2
の揺動台22を第2の支持軸(支持軸26以外の別の支
持軸)に固定して設け、この第2の支持軸26を支持す
る軸受部(図示せず)介して機枠17aに揺動自在に設
けた構成としてもよい。この構成とした場合も、転がり
摩擦抵抗QD とQE に基づく力PD とPE の大きさが互
いに等しく、力PD が荷重WD と同方向となり、力PE
が荷重WE と逆方向となるようにしておく。また、上記
実施形態では、第1及び第2の計量用キャリア19、2
0に中央ローラ3a、及び傾斜ローラ3b、3bを設
け、第1及び第2の各計量用キャリア19、20と上側
移行ベルト5aとの間で転がり摩擦抵抗が生じる構成と
したが、これに代えて、第1及び第2の各計量用キャリ
アと上側移行ベルト5aとの間で滑り摩擦抵抗が生じる
構成としてもよい。
【0026】
【発明の効果】第1の発明によると、第1及び第2の2
台の力検出器を使用することにより被計量物の重量を計
量することができ、比較的簡単の構成のベルトコンベア
計重機を提供することができる。そして、第1及び第2
のベルト支持部と上側移行ベルトとの摩擦抵抗が起因す
る計量誤差を相殺して解消することができるので、高精
度の計量を行うことができる。また、このベルトコンベ
ア計重機の使用中に、第1及び第2のベルト支持部と上
側移行ベルトとのそれぞれの摩擦抵抗が同じ程度に変化
することがあっても、この摩擦抵抗の変化が起因する計
量誤差を相殺して解消することができるので、この場合
も高精度の計量を行うことができる。
【0027】そして、本発明に係るベルトコンベア計重
機の第1及び第2の各ベルト支持部が、例えば図6に示
すように、中央ローラとその両側に傾斜ローラが設けら
れているものとすると、コンベアベルトにより搬送され
る被計量物の搬送量の大きさや嵩密度の変更、又は被計
量物がコンベアベルトに載置されている状態に応じて傾
斜ローラに掛かる力F2 が変化する場合があるが、その
場合でも、第1のベルト支持部と第2のベルト支持部の
各傾斜ローラに掛かるそれぞれの力F2 に基づくモーメ
ントを互いに相殺させて解消できるので、高精度の計量
を行うことができる。また、図8に示すように、テスト
チェーン14を使用してこのベルトコンベア計重機の秤
量検査を行うとき、ベルトコンベア上のテストチェーン
14が矢印Aの方向に膨らむ弓なりとなると、コンベア
ベルトが矢印Bの方向に移動して、傾斜ローラ3bに掛
かる力F2 が変化するが、この場合も上記と同様に、高
精度の計量を行うことができる。従って、テストチェー
ン14を使用する秤量検査の信頼性を向上させることが
でき、その結果、実際の被計量物を高精度で計量するこ
とができる。
【0028】第2の発明によると、第1及び第2の各ベ
ルト支持部が共通の支持軸を中心にして別々に揺動可能
にその共通の支持軸に設けてあるので、第1及び第2の
各ベルト支持部が別個の支持軸に揺動自在に設ける場合
と比較して、支持軸及び軸受部の部品点数をその分だけ
少なくすることができる。これにより、製造コストの低
減、及び組み立て作業時間の短縮化等を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るベルトコンベア計
重機の主要部の機構を示す縦断面図である。
【図2】同実施形態の同計重機の主要部の機構を示す平
面図である。
【図3】従来のベルトコンベア計重機の主要部の機構を
示す図であり、(a)は側面図、(b)は平面図であ
る。
【図4】従来の他のベルトコンベア計重機の主要部の機
構を示す側面図である。
【図5】図4に示す同計重機にテストチェーンを載置し
た状態で中央ローラ及び傾斜ローラに掛かる力を説明す
るための正面図である。
【図6】図4に示す同計重機により原料等の被計量物を
搬送する状態で中央ローラ及び傾斜ローラに掛かる力を
説明するための正面図である。
【図7】図4に示す同計重機の各部の寸法を示す図であ
り、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図8】図4に示す同計重機にテストチェーンを載置し
た状態の平面図である。
【符号の説明】
17 ベルトコンベア 17a 機枠 18 計量部 19 第1の計量用キャリア 20 第2の計量用キャリア 21 第1の揺動台 22 第2の揺動台 25 軸受部 26 支持軸 30 第1のロードセル 34 第2のロードセル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被計量物を搬送するための上側移行ベル
    トを支持し、略水平軸線を中心にそれぞれが揺動自在に
    ベルトコンベアの機枠に第1の枢支部を介して支持され
    ている第1のベルト支持部、及び第2の枢支部を介して
    支持されている第2のベルト支持部と、第1のベルト支
    持部の上記揺動の方向の力を検出するための第1の力検
    出器、及び第2のベルト支持部の上記揺動の方向の力を
    検出するための第2の力検出器と、を備え、第1の力検
    出器に掛かる第1の枢支部を中心とするモーメントにお
    いて、上記上側移行ベルトと第1のベルト支持部との摩
    擦抵抗に基づく第1のモーメントは、被計量物の重量に
    基づくモーメントと同方向であり、第2の力検出器に掛
    かる第2の枢支部を中心とするモーメントにおいて、上
    記上側移行ベルトと第2のベルト支持部との摩擦抵抗に
    基づく第2のモーメントは、被計量物の重量に基づくモ
    ーメントに対して逆の方向となる構成にしたことを特徴
    とするベルトコンベア計重機。
  2. 【請求項2】 第1の枢支部、及び第2の枢支部は、共
    通の支持軸を備え、この共通の支持軸を中心にして第1
    及び第2の各ベルト支持部がそれぞれ別々に揺動可能に
    設けたことを特徴とする請求項1に記載のベルトコンベ
    ア計重機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014227229A (ja) * 2013-05-17 2014-12-08 横浜ゴム株式会社 コンベヤベルトの支持ローラ乗り越え抵抗力測定装置
CN104236686A (zh) * 2014-09-12 2014-12-24 杭州中南电子工程有限公司 一种高精度电子皮带秤
JP6385542B1 (ja) * 2017-09-27 2018-09-05 鎌長製衡株式会社 テストチェーン

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