JP2001316100A - リフトの安全装置 - Google Patents

リフトの安全装置

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JP2001316100A
JP2001316100A JP2000138087A JP2000138087A JP2001316100A JP 2001316100 A JP2001316100 A JP 2001316100A JP 2000138087 A JP2000138087 A JP 2000138087A JP 2000138087 A JP2000138087 A JP 2000138087A JP 2001316100 A JP2001316100 A JP 2001316100A
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outer cylinder
locking claw
lift
notch
plate
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JP2000138087A
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Takeshi Yanagisawa
武史 柳沢
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Banzai Industries Ltd
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Banzai Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全装置がシリンダーの外側に配置でき、そ
の構成が簡易で故障が少なく、製造やメンテナンスが容
易なリフトの安全装置を提供する。 【解決手段】 外筒(10)が昇降するリフトの、該外
筒(10)の下部外側にアーム(21)と、スプリング
(23)で下部先端を外筒(10)の外方に向けて付勢
する係止爪(20)とを水平軸(22)で枢着する。そ
して、該係止爪(20)が係入する欠部(31)を上下
方向に多段状に設けた落下防止板(30)を該外筒(1
0)と平行に設ける。さらに、上記落下防止板(30)
と平行した縦方向の板状で、外筒(10)に対して接離
方向に移動し、外筒(10)に近接する方向に移動する
と、前記係止爪(20)の下部先端が落下防止板(3
0)の欠部に係入することを阻止する係止解除板(4
0)を設けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用などのリ
フトの、油圧漏れ等の原因で、意図しない時にリフトが
下降することを防止する安全装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種リフトの安全装置として
は、昇降部と固定部とのいずれか一方にラック状の欠部
を、いずれか他方にこの欠部に係入する落下防止のため
の係止爪を設け、該係止爪には所望時は欠部に該係止爪
が係入しないようになす爪解除機構を設けたものが汎用
されている。具体的には、図6に示すように、係止爪2
0を外筒101内に固定し、内筒102にラック状欠部
103、103,103・・・を縦方向に並置して施
し、内筒102が落下しようとすると、爪20がいずれ
かの欠部103に係入して落下を防止するものが想定で
きる。しかし、この方式は図6からも容易に判明するよ
うに、内筒102に設けた欠部103が内筒102の軸
受104より上方に出てしまい、外筒101内を確実に
密閉することができないという問題点を有している。な
お、係止爪20を複数設けて欠部を内筒102の軸受1
04より上方には出ない部位にラック状欠部103、1
03,103・・・を設けることでこの問題点は一応解
決できるが、この係止爪20を複数設ける方式は、構成
が複雑となる問題点を有している。
【0003】また、図7に示すように、係止爪20を内
筒102の下部に設けて、外筒101の内面側にラック
状欠部103、103,103・・・を縦方向に並置し
て施すと、上記外筒10内の密閉が容易・確実に行える
が、図6例をも含めこの種の従来方式は、係止爪20が
シリンダー(外筒)内にあるため、外からは全く見え
ず、作動の確認やメンテナンスがしづらいという問題点
を有していた。
【0004】なお、上記のようにラック状欠部103と
係止爪20とで落下を防止する安全装置は、正常にリフ
トを下降させる際は、係止爪20が欠部に係入しないよ
うに解除する機構が必須となる。この爪解除機構には、
従来、シリンダー、ソレノイドを使用する方法と、リン
ク等の連動機構を使用する方式とがあるが、図7例のよ
うに内筒102の下部に係止爪20とこの係止爪20を
解除するシリンダー等とを設けるタイプは、シリンダー
へのチューブ又はソレノイドへの電線が内筒102の昇
降と共に動くので、故障が多いという問題点をも有して
いた。
【0005】また、外筒101内の上記係止爪20を、
リンク等の連動機構で外部から操作することも可能であ
るが、そのためには複雑で、比較的大きな装置が必要と
なり、故障も多いという問題点を有していた。
【0006】また、この種の係止爪20を使用する安全
装置は、通常、係止爪20の先端が荷重の分力でラック
状欠部103を外側に押すような力が作用し、結局、落
下方向の荷重が該係止爪20を枢止する軸に集中し、こ
の軸の強度に問題点が生ずるものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は上記
問題点に鑑みなされたもので、安全装置がシリンダーの
外側に配置でき、その構成が簡易で故障が少なく、製造
やメンテナンスが容易なリフトの安全装置を提供するこ
とを課題としたものである。また、本発明は、落下方向
の荷重を係止爪の軸に集中することなく、係止爪の全体
を挟み込んで圧縮力のみで荷重を支承して、分力が作用
せず強度にも心配のないリフトの安全装置を提供するこ
とを課題としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を達成
するため、外筒10が昇降するリフトの、該外筒10の
下部にアーム21を外方に向けて設け、このアーム21
には、スプリング23で下部先端を前記外筒10の外方
に向けて付勢する係止爪20を水平軸22で枢着し、上
記係止爪20が係入する欠部31,31,31・・・を
上下方向に多段状に設けた落下防止板30を、上記外筒
10の外側にその欠部31,31,31・・・を外筒1
0側に向けると共に該外筒10と平行に設け、さらに、
上記落下防止板30と平行した縦方向の板状で、外筒1
0に対して接離方向に移動し、外筒10に近接する方向
に移動すると、前記係止爪20の下部先端が落下防止板
30の欠部に係入することを阻止する係止解除板40を
設けてなる技術的手段を講じたものである。
【0009】それ故、本発明リフトの安全装置は、リフ
ト(外筒10)が上昇する際は係止爪20が欠部31で
(欠部31の斜面部31aで)押し戻されて上昇でき、
リフトが落下しようとすると係止爪20がいずれかの欠
部31内に係入して下降を制約するように作用する。ま
た、落下防止を望まない正常のリフト下降時は、係止解
除板40を外筒10側に移動しておくことで、係止爪2
0の欠部431への係入が阻止でき外筒10を下降でき
る作用を呈する。そして、本発明は、外筒10の外側
に、係止爪20と落下防止板30と係止解除板40とを
設けたので、この係止爪20と落下防止板30と係止解
除板40とは外部より目視でき、その作動等の具合が容
易に確認できる作用を呈するものである。
【0010】次に、請求項2に発明は、外筒10が昇降
するリフトの、該外筒10の下部にアーム21を外方に
向けて設け、このアーム21には、スプリング23で下
部先端を前記外筒10の外方に向けて付勢する係止爪2
0を水平軸22で枢着し、上記係止爪20が係入する欠
部31,31,31・・・を上下方向に多段状に設けた
落下防止板30を、上記外筒10の外側にその欠部3
1,31,31・・・を外筒10側に向けると共に該外
筒10と平行に設け、さらに、上記外筒10の上部側方
には該外筒10の放射方向を向く水平固定ガイド42を
設け、この水平固定ガイド42には転車43等で外筒1
0に対して接離方向に移動自在に吊り下げられる係止解
除板40を前記落下防止板30と平行に並置し、この係
止解除板40の上下中間部位には、その上下両端が所定
待機位置から外筒10の外面等の所定位置に圧接し、し
かも外筒10側に近接した際に係止爪20の下端を落下
防止板30の外筒10側端にまで押し戻す範囲で、該外
筒10に接離する方向に駆動する駆動源41の先端を枢
着してなる技術的手段を講じたものである。
【0011】したがって、本発明は、請求項1の作用に
加え、外筒10の上部側方に外筒10の放射方向の水平
固定ガイド42を設け、この水平固定ガイド42には転
車43等で外筒10に対して接離方向に移動自在に吊り
下げられる係止解除板40を前記落下防止板30と平行
に並置し、この係止解除板40には外筒10に接離する
方向に駆動する駆動源41を取付てなるので、該駆動源
41で係止解除板40を外筒10に近接する方向に駆動
すると、係止爪20をスプリング23の付勢力に抗して
押し戻し、欠部31,31,31・・・に係入できない
状態(リフトを下降できる状態)となす作用を呈するも
のである。
【0012】なお、係止解除板40は単に吊り下げてあ
り、その上下略中央部位に駆動源41の先端を枢止した
構成となしているので、この駆動源41を作動すると、
係止解除板40は上側が先に外筒10に近接するように
移動するか否かは不明なところであるが、上下一方が外
筒10に接触する等移動終端に移動した後、他方が外筒
10に近接接触するように作用し、結果として簡易な構
成で係止解除の作用は確保されるものである。
【0013】次に、請求項3の発明は、外筒10が昇降
するリフトの、該外筒の下部にアーム21を外方に向け
て設け、このアーム21には、略縦方向の長孔25に枢
止用の水平軸22を保持され、スプリング23で下部先
端を前記外筒10の外方に向けて付勢する係止爪20を
取付け、上記外筒10の係止爪20の上方部位には、こ
の係止爪20が長孔25内に水平軸22が案内されて上
昇すると該係止爪20の上面が衝合するストッパー24
を設け、一端側より下方に向かって順次他端側に向かう
斜面部31aと水平な底面部31bとを有した略直角三角
形状の欠部31,31,31・・・を、上下方向に段状
に並置してなるラック状の落下防止板30を、上記外筒
10の外側にその欠部31,31,31・・・を外筒1
0側に向けると共に上記外筒10と平行に設け、さら
に、上記外筒10の上部側方には該外筒10の放射方向
を向く水平固定ガイド42を設け、この水平固定ガイド
42には転車43等で外筒10に対して接離方向に移動
自在に吊り下げられる係止解除板40を前記落下防止板
30と平行に並置し、この係止解除板40の上下中間部
位には、その上下両端が所定待機位置から外筒10の外
面等の所定位置に圧接し、しかも外筒10側に近接した
際に係止爪20の下端を落下防止板30の外筒10側端
にまで押し戻す範囲で、該外筒10に接離する方向に駆
動する駆動源41の先端を枢着してなる技術的手段を講
じたものである。
【0014】それ故、本発明リフトの安全装置は、前記
請求項2の作用にさらに加えて、リフトが落下する際の
荷重は、ストッパー24と係止爪20とを介して欠部3
1で支承され、水平軸22は長孔25内で荷重を受けな
いよう作用する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図示例と共に説明す
る。図中、10が本発明に使用されるリフトの外筒で、
該外筒10が昇降するようになしてある。この、外筒1
0が昇降するタイプのリフトは従来も利用されていたも
ので、基台1に上方が開口する高圧シリンダー2を立設
し、この高圧シリンダー2の上端には軸受3が固定さ
れ、この軸受3内に駆動用プランジャ4を昇降可能に収
納してある。そして、この駆動用プランジャ4の頂面に
は天盤5が固定され、この天盤5には下部が開口して前
記高圧シリンダー2をその内側に遊挿する外筒10の頂
部を連結してある。また、前記高圧シリンダー2の上方
には外筒軸受6を固定してあり、外筒10はこの外筒軸
受6に案内されて昇降可能となしてある。
【0016】なお、上記外筒軸受6は、前記基台1よ
り、図2に示すようなチャンネル材7、7を立設して、
このチャンネル材7,7の上部に軸受収納リング体8を
固定し、この軸受収納リング体8の上面で該外筒軸受6
のフランジ部6aを支承して固定するようになしてあ
る。
【0017】上記のような駆動用プランジャ4と外筒1
0とを設けたリフトは、高圧シリンダー2乃至駆動用プ
ランジャ4を小径とすると、昇降用の流体は少量の圧送
又は排出で充分な昇降量が確保できる利点を有し、油圧
タンク等を小型化できる。しかし、駆動用プランジャ4
が小径となると、鉛直方向のみの荷重には問題はない
が、鉛直方向以外の荷重が加わると細い駆動用プランジ
ャ4が撓んでしまうという欠点が生ずる。そこで、この
小径な駆動用プランジャ4の撓みを防ぐために大径な外
筒10が併用されるもので、この種のリフトでは駆動用
流体は少なくてすみ、かつ、大径な外筒10を併用する
ことで駆動用プランジャ4が撓むことがないように設定
されたものである。
【0018】そして、本発明は、上記のような外筒10
が昇降するリフトの、該外筒10の下部にアーム21を
外方に向けて設け、このアーム21には、スプリング2
3で下部先端を前記外筒10の外方に向けて付勢する係
止爪20を水平軸22で枢着してある。この係止爪20
の方式は、図7の係止爪20と同様であるが、従来方式
と大きく異なるところは、図7従来例は、外筒101の
内側の内筒102(本実施例の駆動用プランジャ4に相
当)に係止爪20を設けているが、本発明では外筒10
の外面側に係止爪20を取り付けてある。
【0019】そして、上記係止爪20が係入する欠部3
1,31,31・・・を上下方向に多段状に設けた落下
防止板30を、上記外筒10の外側にその欠部31,3
1,31・・・を外筒10側に向けると共に該外筒10
と平行に設けてある。この落下防止板30は、図1に最
も明らかに示すように、落下防止板30の一端側より下
方に向かって順次他端側に向かう斜面部31aと水平な
底面部31bとで、略直角三角形状の欠部を上下方向に
段状に並置してなるラック状の従来公知なものが使用で
きる。
【0020】上記落下防止板30は、欠部31,31,
31・・・を外筒10側に向けて取り付けられるのは無
論であり、本実施例では、図からは必ずしも明らかでは
ないが、チャンネル材7の内面側に固定螺子等で固定し
てある。そして、前記係止爪20の下端は、スプリング
23(図5参照)の付勢力で、落下防止板30の欠部3
1,31,31・・・を設けた側に弾止される状態とな
し、外筒10が上昇する場合は、該係止爪20は欠部3
1に適合する位置でその下部がスプリング23の付勢力
で該欠部31内に臨入し、外筒10が上昇すると、欠部
31の斜面部31aで該係止爪20の下部は順次押し戻
され、該外筒10は上昇ができるようになしてある。
【0021】上記のようにして外筒10が所定位置まで
上昇し、万が一、意図せずに該外筒10が下降しようと
する事故が発生した場合、係止爪20はその下端側が外
筒10の外方に向けてスプリング23で付勢されている
ので、ある程度外筒10が下降すると、係止爪20の先
端がその際に位置する最直下の欠部31内に係入し、そ
れ以上外筒10の下降ができないようになるものであ
る。
【0022】さらに、上記落下防止板30と平行した縦
方向の板状で、外筒10に対して接離方向に移動し、外
筒10に近接する方向に移動すると、前記係止爪20の
下部先端が落下防止板30の欠部に係入することを阻止
する係止解除板40を設けてなる。すなわち、正常時に
リフト(外筒10)を下降させる場合は、上記落下防止
板30はリフトの下降を阻害してしまう。そこで、正常
にリフトを下降する際は落下防止板30と係止爪20と
が機能しないようになす必要性があり、本発明では上記
係止解除板40の移動で係止爪20が欠部31内に係入
しないようになしたものである。
【0023】なお、上記係止解除板40は落下防止板3
0と係止爪20と共に外筒10の外部にあって、この係
止解除板40自体が移動することによって、係止爪20
の欠部31内への係入を阻止しているので、この係止解
除板40の駆動源への駆動動力供給ライン(電線やエア
ーチューブ)がリフトの昇降によっては共に移動しない
簡易な構成とすることができるものである。
【0024】次に、請求項2の発明は、外筒10が昇降
するリフトの、該外筒10の下部にアーム21を外方に
向けて設け、このアーム21には、スプリング23で下
部先端を前記外筒10の外方に向けて付勢する係止爪2
0を水平軸22で枢着し、上記係止爪20が係入する欠
部31,31,31・・・を上下方向に多段状に設けた
落下防止板30を、上記外筒10の外側にその欠部3
1,31,31・・・を外筒10側に向けると共に該外
筒10と平行に設てなるのは請求項1と同じである。
【0025】さらに、本発明は、上記外筒10の上部側
方には該外筒10の放射方向を向く水平固定ガイド42
を設け、この水平固定ガイド42には転車43等で外筒
10に対して接離方向に移動自在に吊り下げられる係止
解除板40を前記落下防止板30と平行に並置し、この
係止解除板40の上下中間部位には、その上下両端が所
定待機位置から外筒10の外面等の所定位置に圧接し、
しかも外筒10側に近接した際に係止爪20の下端を落
下防止板30の外筒10側端にまで押し戻す範囲で、該
外筒10に接離する方向に駆動する駆動源41を取付け
てなる。
【0026】上記係止解除板40は通常は、垂直状態を
常に保って、駆動源41で駆動されるようになすが、該
係止解除板40が長尺となると以外と重量が大きく、重
量物を垂直に保持した状態を保って移動するには、駆動
源41に大きな動力が必要(又は、複数の連動する駆動
源を用いたり、上下両端を連動機構で連結する等の垂直
保持機構が必要となる。)となり、駆動源41が大型化
し、さらに該係止解除板40の移動案内機構も複雑で大
型なものが要求される。そこで、本発明では、垂直状態
を常に保たなくても結果として、係止爪20の欠部31
内への係入が阻止できればよいことに着目し、まず、該
係止解除板40を転車43等(摩擦抵抗が減少できれば
転車を使用せず単にピンで線接触で支承させてもよ
い。)で吊り下げ重量の影響力を低減させ小さな動力で
の駆動を可能としてある。
【0027】次に、本発明では上記係止解除板40の上
下いずれか一方が先に移動を開始して、移動中に該係止
解除板40が傾斜状態となることがあってもこれを無視
することで、構成の簡易化を図っている。この係止解除
板40は待機位置と移動終端位置とで垂直状態であれは
移動中に傾斜してもその機能(係止爪20の欠部31内
への係入阻止)には影響がない。
【0028】そこで、該係止解除板40の上下中間部位
に駆動源41の先端を枢着して取付け、該係止解除板4
0の上下両端が所定待機位置から外筒10の外面等の所
定位置に圧接し、しかも外筒10側に近接した際に係止
爪20の下端を落下防止板30の外筒10側端にまで押
し戻す範囲で、該外筒10に接離する方向に駆動する
と、該係止解除板40の上下いずれか一方側が先に移動
を開始するかは不明となるが、移動を開始する待機位置
では自重で(本実施例ではスプリング44,44,44
・・・の付勢力でチャンネル材7に圧接して)垂直状態
を保ち、移動終端側では、その上下両端が所定待機位置
から外筒10の外面等の所定位置に圧接して略垂直状態
となり(必ずしも垂直とならなくてもよい。)、しか
も、外筒10側に近接した際に係止爪20の下端を落下
防止板30の外筒10側端にまで押し戻す条件を満足す
れば移動途中の状態は特に問題とはならない。
【0029】なお、本実施例では該係止解除板40の移
動終端位置としては、この係止解除板40の上端は水平
固定ガイド42の先端部に、下端は外筒10の下部に設
けた大径ストッパー10aの周面に夫々衝合して止まる
ようになしてあり、駆動源41の駆動軸先端は係止解除
板40の上下中間部位に枢着してあるので、該係止解除
板40の上下一方側が先に所定位置に衝合すると、その
後に他方側が所定位置に衝合して止まるようになってい
る。
【0030】前記アーム21は一対が大径ストッパー1
0aに固定され、図4に最も明らかに示すように、落下
防止板30を両側より挟むようにして取付けられてい
る。したがって、係止爪20が確実に欠部31,31,
31・・・に係入すると共に外筒10が回動しないよう
になしてある。また、上記係止解除板40は係止爪20
の下端を直接押し戻すように構成してもよいが、本実施
例では、同じく図4に最も明らかに示すように、係止爪
20と連結アーム26a等を介して一体的に連設した転
子26を介して該係止爪20を回動するようになしてあ
る。
【0031】なお、図1において、50は油圧ユニッ
ト、1aは該油圧ユニットのオイル出入口に図示しない
パイプで連通される油圧口、45は係止解除板40の移
動状態を検出するリミットスイッチを示すものである。
【0032】次に、請求項3の発明は、外筒10が昇降
するリフトの、該外筒の下部にアーム21を外方に向け
て設け、このアーム21には、略縦方向の長孔25に枢
止用の水平軸22を保持され、スプリング23で下部先
端を前記外筒10の外方に向けて付勢する係止爪20を
取付けてある。すなわち、本発明では係止爪20を枢止
する軸受け部を円形の孔ではなく、枢止用の軸が上下方
向に移動可能な状態となして、係止爪20を介して外筒
20が落下する際の荷重を、この係止爪20の枢止用の
水平軸22には加わらないようになしてある。
【0033】上記のように、係止爪20は長孔25内に
水平軸22を挿入してなるので、その下端が後記の落下
防止板30の欠部31内に係入してなお外筒10が下降
すると、この係止爪20は見かけ上、水平軸22が長孔
25に案内され上昇する事になる。そこで、本発明で
は、外筒10の係止爪20の上方部位には、この係止爪
20が長孔22内に水平軸22が案内されて上昇すると
該係止爪20の上面が衝合するストッパー24を設け
て、係止爪20全体が欠部31とストッパー24との間
に挟まって荷重を受けるようになしてある。
【0034】そして、一端側より下方に向かって順次他
端側に向かう斜面部31aと水平な底面部31bとを有し
た略直角三角形状の欠部31,31,31・・・を、上
下方向に段状に並置してなるラック状の落下防止板30
を、上記外筒10の外側にその欠部31,31,31・
・・を外筒10側に向けると共に上記外筒10と平行に
設けてなる。この落下防止板30は欠部31の形状を特
定しているが、このような形状の欠部31を落下防止に
使用することは公知な技術である。
【0035】そして、上記外筒10の上部側方には該外
筒10の放射方向を向く水平固定ガイド42を設け、こ
の水平固定ガイド42には転車43等で外筒10に対し
て接離方向に移動自在に吊り下げられる係止解除板40
を前記落下防止板30と平行に並置し、この係止解除板
40の上下中間部位には、その上下両端が所定待機位置
から外筒10の外面等の所定位置に圧接し、しかも外筒
10側に近接した際に係止爪20の下端を落下防止板3
0の外筒10側端にまで押し戻す範囲で、該外筒10に
接離する方向に駆動する駆動源41を取付けてなるのは
請求項1の発明と同じである。
【0036】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の請求項1
〜3記載の発明によれば、安全装置が外筒10の外部に
位置するので、製造が簡易で、作動の確認が容易に行え
るリフトの安全装置を提供できるものである。
【0037】さらに、請求項2の発明は、係止解除板4
0を吊り下げた構成としたので、係止爪20の係止を阻
止する構成が非常に簡易化でき、この部位は従来最も故
障の多い場所であるが、構成の簡易化によって故障が大
幅に抑止できるリフトの安全装置を提供できるものであ
る。
【0038】さらに、請求項3の発明は、上記効果に加
え、係止爪20の枢止用の水平軸23に荷重が加わらな
いように設定したので、従来にない耐久性に優れたリフ
トの安全装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明安全装置を施したリフトの一部断面正面
図である。
【図2】平面図である。
【図3】本発明に使用される係止解除板上部の斜視図で
ある。
【図4】本発明に使用される係止爪部位の側面図であ
る。
【図5】本発明に使用される係止爪部位の断面図であ
る。
【図6】従来例概観縦断面図である。
【図7】別の従来例概略縦断面図である。
【符号の説明】
10 外筒 20 係止爪 21 アーム 22 水平軸 23 スプリング 24 ストッパー 25 長孔 30 落下防止板 31 欠部 31a 斜面部 31b 底面部 40 係止解除板 41 駆動源 42 水平固定ガイド 43 転車

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒(10)が昇降するリフトの、該外
    筒(10)の下部にアーム(21)を外方に向けて設
    け、このアーム(21)には、スプリング(23)で下
    部先端を前記外筒(10)の外方に向けて付勢する係止
    爪(20)を水平軸(22)で枢着し、 上記係止爪(20)が係入する欠部(31,31,31
    ・・・)を上下方向に多段状に設けた落下防止板(3
    0)を、上記外筒(10)の外側にその欠部(31,3
    1,31・・・)を外筒(10)側に向けると共に該外
    筒(10)と平行に設け、 さらに、上記落下防止板(30)と平行した縦方向の板
    状で、外筒(10)に対して接離方向に移動し、外筒
    (10)に近接する方向に移動すると、前記係止爪(2
    0)の下部先端が落下防止板(30)の欠部に係入する
    ことを阻止する係止解除板(40)を設けてなるリフト
    安全装置。
  2. 【請求項2】 外筒(10)が昇降するリフトの、該外
    筒(10)の下部にアーム(21)を外方に向けて設
    け、このアーム(21)には、スプリング(23)で下
    部先端を前記外筒(10)の外方に向けて付勢する係止
    爪(20)を水平軸(22)で枢着し、 上記係止爪(20)が係入する欠部(31,31,31
    ・・・)を上下方向に多段状に設けた落下防止板(3
    0)を、上記外筒(10)の外側にその欠部(31,3
    1,31・・・)を外筒(10)側に向けると共に該外
    筒(10)と平行に設け、 さらに、上記外筒(10)の上部側方には該外筒(1
    0)の放射方向を向く水平固定ガイド(42)を設け、
    この水平固定ガイド(42)には転車(43)等で外筒
    (10)に対して接離方向に移動自在に吊り下げられる
    係止解除板(40)を前記落下防止板(30)と平行に
    並置し、この係止解除板(40)の上下中間部位には、
    その上下両端が所定待機位置から外筒(10)の外面等
    の所定位置に圧接し、しかも外筒(10)側に近接した
    際に係止爪(20)の下端を落下防止板(30)の外筒
    (10)側端にまで押し戻す範囲で、該外筒(10)に
    接離する方向に駆動する駆動源(41)の先端を枢着し
    てなるリフトの安全装置。
  3. 【請求項3】 外筒(10)が昇降するリフトの、該外
    筒の下部にアーム(21)を外方に向けて設け、このア
    ーム(21)には、略縦方向の長孔(25)に枢止用の
    水平軸(22)を保持され、スプリング(23)で下部
    先端を前記外筒(10)の外方に向けて付勢する係止爪
    (20)を取付け、 上記外筒(10)の係止爪(20)の上方部位には、こ
    の係止爪(20)が長孔(25)内に水平軸(22)が
    案内されて上昇すると該係止爪(20)の上面が衝合す
    るストッパー(24)を設け、 一端側より下方に向かって順次他端側に向かう斜面部
    (31a)と水平な底面部(31b)とを有した略直角三
    角形状の欠部(31,31,31・・・)を、上下方向
    に段状に並置してなるラック状の落下防止板(30)
    を、上記外筒(10)の外側にその欠部(31,31,
    31・・・)を外筒(10)側に向けると共に上記外筒
    (10)と平行に設け、 さらに、上記外筒(10)の上部側方には該外筒(1
    0)の放射方向を向く水平固定ガイド(42)を設け、
    この水平固定ガイド(42)には転車(43)等で外筒
    (10)に対して接離方向に移動自在に吊り下げられる
    係止解除板(40)を前記落下防止板(30)と平行に
    並置し、この係止解除板(40)の上下中間部位には、
    その上下両端が所定待機位置から外筒(10)の外面等
    の所定位置に圧接し、しかも外筒(10)側に近接した
    際に係止爪(20)の下端を落下防止板(30)の外筒
    (10)側端にまで押し戻す範囲で、該外筒(10)に
    接離する方向に駆動する駆動源(41)の先端を枢着し
    てなるリフトの安全装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007297182A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Kanto Auto Works Ltd 車両リフトの落下防止装置
JP2007321389A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd 橋梁架設工法

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