JP2001313921A - テレビ放送システム及びそれに用いられるテレビ放送方法 - Google Patents

テレビ放送システム及びそれに用いられるテレビ放送方法

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JP2001313921A JP2000131366A JP2000131366A JP2001313921A JP 2001313921 A JP2001313921 A JP 2001313921A JP 2000131366 A JP2000131366 A JP 2000131366A JP 2000131366 A JP2000131366 A JP 2000131366A JP 2001313921 A JP2001313921 A JP 2001313921A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のテレビ番組の娯楽性や利点をそのまま
活かし、かつデータ通信による双方向性を活かすように
する。 【解決手段】 テレビ放送とデータ通信とを融合したテ
レビ放送システムであって、ドラマ性コンテンツ2を放
送する放送局3と、ドラマ性コンテンツ2のストーリー
にリンクしたゲームソフト4を配信するゲームソフト配
信手段5と、ドラマ性コンテンツ2を受信し表示する一
方視聴者が希望する場合はゲームソフト4を受信し当該
視聴者がドラマ性コンテンツ2を視聴すると同時にゲー
ムソフト4を実行することができる視聴者側処理装置6
と、視聴者側処理装置6でのゲームソフト4の実行によ
るドラマ性コンテンツ2への貢献度データを収集し、貢
献度データを評価してゲームソフト4の実行者の成績情
報を算出し、視聴者側処理装置6に成績情報を通知する
貢献度評価手段16とを備えるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテレビ放送システム
及びそれに用いられるテレビ放送方法に関する。さらに
詳述すると、本発明は、データ通信を利用したテレビ放
送システム及びそれに用いられるテレビ放送方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、テレビ放送とデータ通信とを融合
したテレビ放送システムが確立されつつある。このテレ
ビ放送システムでは、例えばCATV網やインターネッ
ト等のデータ通信網を利用して、放送局と通信機能を有
する視聴者側のテレビ受像機等との間で双方向のデータ
通信を可能とし、放送局が視聴者参加型のテレビ放送を
行うことを可能としている。
【0003】このテレビ放送システムとして、例えば、
放送局が番組コンテンツとしてゲームソフトを用意し
て、視聴者がそのゲームソフトのゲーム内容に参加する
形態のものが従来ある。例えば、対戦型ゲームソフトを
番組コンテンツとして用意し、視聴者が他の視聴者とゲ
ームを競うことができるようにし、ゲームの過程や結果
を視聴者側のテレビ受像機に表示するものがある(特開
平10−174085)。また、例えば、放送局が番組
コンテンツとして自動車ゲームソフトの背景画面の映像
を放送して、個々の視聴者がその背景画面の中でそれぞ
れ独立して自動車ゲームソフトを楽しめるようにし、ゲ
ーム終了後にゲームの成績等を視聴者側のテレビ受像機
に表示するものがある(特開平7−23356)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のテレビ放送システムでは、ゲームソフトが
番組の素材即ち番組コンテンツの主となっており、ゲー
ムに参加しない視聴者にとっては放送自体に内容が無く
無意味なものとなり、番組そのものとしては成立してい
ない。これらのテレビ放送システムは、ゲーム自体を楽
しむには優れたシステムともいえるが、一方、本来のテ
レビ放送番組が持つ娯楽性や利点が失われている。
【0005】ここで、テレビ放送番組の持つ娯楽性や利
点とは、例えば、多数の視聴者が同時に笑いや感動を共
有できることが挙げられる。この結果、優れた番組であ
れば、番組の内容が視聴者間で共通の話題としてのぼる
ようになり、さらには流行を生み出して番組への注目度
を相乗的に高めていくことは経験の示すところである。
一方、視聴者が特段の目的なくテレビのスイッチを入れ
て、興味をひくものであれば当該番組を見るという事も
当然に考えられることである。このようないわば目的な
き視聴者の興味を巧みにひきつけるような番組を構成で
きることもテレビ放送本来の持つ利点といえる。
【0006】これに対し、従来のデータ通信を利用した
テレビ放送システムでは、視聴者はゲームを楽しむとい
う目的のために当該番組を選択するものであり、視聴者
参加型のテレビ放送システムとはいうものの、家庭用ゲ
ーム機の一機能を担うに過ぎない、あるいは従来ゲーム
センターで楽しんでいた対戦型ゲーム等を家庭内で実現
しているに過ぎないものといえる。このため、当該ゲー
ムに興味がない視聴者は当然に当該番組に興味を示すこ
とはない。また、複数人で行うゲームであっても最終的
には各個人が各画面の中で個別に楽しむものであるか
ら、多数の視聴者が同時に笑いや感動を共通にすること
はない。また、次々に新規なゲームソフトが開発されて
いる状況を見れば、ゲームソフトのライフサイクルは短
く陳腐化しやすいものと考えられ、ゲームソフトを主と
した番組コンテンツも陳腐化しやすいものとなる。
【0007】そこで、本発明は、従来のテレビ番組の娯
楽性や利点をそのまま活かし、かつデータ通信による双
方向性を活かしたテレビ放送システム及びそれに用いら
れるテレビ放送方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、テレビ放送とデータ通信と
を融合したテレビ放送システムであって、ドラマ性コン
テンツを放送する放送局と、ドラマ性コンテンツのスト
ーリーにリンクしたゲームソフトを配信するゲームソフ
ト配信手段と、ドラマ性コンテンツを受信し表示する一
方視聴者が希望する場合はゲームソフトを受信し当該視
聴者がドラマ性コンテンツを視聴すると同時にゲームソ
フトを実行することができる視聴者側処理装置と、視聴
者側処理装置でのゲームソフトの実行によるドラマ性コ
ンテンツへの貢献度データを収集し、貢献度データを評
価してゲームソフトの実行者の成績情報を算出し、視聴
者側処理装置に成績情報を通知する貢献度評価手段とを
備えるようにしている。
【0009】したがって、従来のテレビ放送番組の娯楽
性や利点をそのまま活かしたドラマ性コンテンツを視聴
者に提供するのと同時に、データ通信による双方向性を
活かすことで、視聴者はドラマ性コンテンツのストーリ
ーにリンクしたゲームをドラマ性コンテンツを視聴する
のと同時に楽しむことができるという従来にない視聴者
参加型番組を構成できる。また、成績情報が通知される
ことで、視聴者は、ゲームソフトの実行により自分がど
れだけドラマ性コンテンツに対して貢献できたのかを知
ることができ、さらに、ドラマ性コンテンツへの参加意
識や一体感が高められる。また、得られた成績情報は、
所定の視聴者に対してドラマ性コンテンツの貢献に対す
る賞品等を付与するための資料とすることができる。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のテレビ放送システムにおいて、成績情報を放送中に
放送するようにしている。したがって、視聴者のドラマ
性コンテンツに対する参加の成果が、広く公に放送され
ることで、視聴者のドラマ性コンテンツへの参加意識、
及びゲームソフトの実行意欲を高めさせることができ
る。
【0011】また、請求3項記載の発明は、請求項1ま
たは2のいずれかに記載のテレビ放送システムにおい
て、視聴者側処理装置からのゲームソフトの配信要求に
伴いゲームソフトの配信を要求した視聴者に課金を行う
課金システムを備えるようにしている。したがって、視
聴者から課金システムを介してゲーム参加費用を徴収す
ることができる。
【0012】また、請求項4記載の発明は、請求項1か
ら3のいずれかに記載のテレビ放送システムにおいて、
ドラマ性コンテンツをアニメーションとしている。
【0013】したがって、ドラマ性コンテンツを特に子
供をターゲットとした勧善懲悪のストーリで設定するこ
とができ、主人公と共に正義の味方として戦うことがで
きる、夢のあるアニメーション番組を子供達に提供する
ことができる。また、アニメーションのキャラクタや背
景はコンピュータゲームと馴染みやすく、ドラマ性コン
テンツによりリンクした臨場感あふれるゲームソフトを
設計することができる。
【0014】また、請求項5記載の発明は、テレビ放送
とデータ通信とを融合したテレビ放送システムに用いら
れるテレビ放送方法であって、放送局はドラマ性コンテ
ンツを放送し、一方ドラマ性コンテンツのストーリーに
リンクしたゲームソフトをデータ通信により配信して、
視聴者がドラマ性コンテンツを視聴すると同時にゲーム
ソフトを実行することを可能とし、さらに、ゲームソフ
トの実行によるドラマ性コンテンツへの貢献度データを
収集して、ゲームソフトの実行者の成績情報を算出し、
視聴者に成績情報を通知すると共に、放送局は成績情報
を放送中に放送するようにしている。
【0015】したがって、従来のテレビ放送番組の娯楽
性や利点をそのまま活かしたドラマ性コンテンツを視聴
者に提供することができると共に、かつデータ通信によ
る双方向性を活かして、視聴者がドラマ性コンテンツの
登場人物と共に目的を達成する達成感を得ることができ
る新しい視聴者参加型番組を放送することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1から図4に、本発明のテレビ放送シス
テムの一実施形態を示す。このテレビ放送システム1
は、テレビ放送とデータ通信とを融合したものであり、
ドラマ性コンテンツ2を放送する放送局3と、ドラマ性
コンテンツ2のストーリーにリンクしたゲームソフト4
を配信するゲームソフト配信手段5と、ドラマ性コンテ
ンツ2を受信し表示する一方視聴者が希望する場合はゲ
ームソフト4を受信し当該視聴者がドラマ性コンテンツ
2を視聴すると同時にゲームソフト4を実行することが
できる視聴者側処理装置6と、視聴者側処理装置6での
ゲームソフト4の実行によるドラマ性コンテンツ2への
貢献度データを収集し、貢献度データを評価してゲーム
ソフト4の実行者の成績情報を算出し、視聴者側処理装
置6に成績情報を通知する貢献度評価手段16とを備え
るようにしている。
【0018】放送局3は、テレビ番組を放送するための
既知の放送装置を備え、不特定多数あるいは契約視聴者
の視聴者側処理装置6に向けてテレビ番組を放送する。
放送のための情報インフラストラクチャは、放送局3か
ら視聴者側処理装置6へテレビ番組の情報が伝達可能で
あれば特に限定されるものではない。例えば、本実施形
態では、放送局3をテレビ局7とCATV局8として、
それぞれ従来の地上波による放送インフラストラクチャ
9とCATV網10を利用している。
【0019】ドラマ性コンテンツ2は、例えば、ゲーム
ソフト4の内容(以下、単にゲームという。)と切り離
しても独立して成立するストーリ性のある番組コンテン
ツである。すなわち、本来のテレビ放送番組が持つ娯楽
性や利点をそのまま活かしたテレビ番組を構成すること
ができる。本実施形態のドラマ性コンテンツ2では、例
えば、テレビ局7が制作するセルアニメーションやコン
ピュータグラフィックスアニメーション等のアニメーシ
ョン番組に適用するのが望ましい。これにより、視聴者
が自然にゲームに参加できるようなドラマ性コンテンツ
2のストーリを容易に設定することができる。さらに、
テレビ局7では、従来の地上波放送で養われてきたアニ
メーション技術等を用いて、視聴者が興味を持つストー
リ性のある優れたアニメ番組を作成することができる。
本実施形態では、テレビ局7は、ドラマ性コンテンツ2
(以下、本実施形態ではアニメ番組2と呼ぶ。)を放送
し、また、CATV局8に同一のアニメ番組2を配信し
て、CATV局8からもCATV網10を通じてアニメ
番組2の放送を行うようにする。また、放送されるアニ
メ番組2には、例えば、視聴者にゲームへの参加を促す
ストーリーも含まれている。
【0020】ゲームソフト配信手段5は、例えば、中央
処理装置30、主記憶装置31、補助記憶装置32、通
信インターフェース33、モニタやキーボード等の入出
力装置34等のハードウェア資源とこれらハードウェア
資源を制御するオペレーティングシステムを備えるコン
ピュータ24を用いて、ゲームソフト4を所定のプログ
ラムファイルとして補助記憶装置32に格納しておき、
視聴者側処理装置6からの要求を受け付けてゲームソフ
ト4を配信するゲーム配信処理を中央処理装置30が実
行することにより実現する。ゲームソフト配信手段5
(以下、ゲームサーバ5と呼ぶ)は、視聴者側処理装置
6と双方向のデータ通信を可能とするべく、データ通信
網に接続される。データ通信網は、例えば、インターネ
ット11やCATV網10を利用する。本実施形態のゲ
ームサーバ5は、例えばルータ等のゲートウェイ35を
介してインターネット11に接続される。一方、CAT
V局8は、ゲームサーバ5と例えば専用線で接続するよ
うにして、ゲームサーバ5からゲームソフト4を受信し
てCATV網10に接続している視聴者側処理装置6に
ゲームソフト4の配信を行うことができるようにしてい
る。なお、本実施形態のゲームサーバ5として、例え
ば、複数の要求に対しゲーム配信処理を並列かつ高速に
行い得る性能を有するコンピュータ24を使用すること
が望ましい。また、コンピュータ24を複数台備えてゲ
ーム配信処理の負荷を分散させ、また耐障害性を高める
ようにするようにしても良い。また、ゲームソフト4を
データ圧縮してゲームサーバ5に格納しておき、圧縮し
たゲームソフト4を視聴者側処理装置6に配信して、視
聴者側処理装置6側でデータ伸張してゲームソフト4を
実行するようにしても良い。これにより、ゲームソフト
4の高速な配信が可能になる。
【0021】ゲームソフト4はアニメ番組2にリンクし
た内容で構成されている。例えば、放送局3より放送さ
れるアニメ番組2のストーリー、キャラクタ、背景、音
声等の要素を用いてゲームソフト4が構成されている。
また、アニメ番組2にリンクして容易されるゲームソフ
ト4は1つに限られるものではない。例えば、アニメ番
組2の内容に合わせて複数設定することも勿論可能であ
る。なお、ゲームソフト4の内容は、アクション性のあ
るもの、あるいはパズル形式、クイズ形式、ロールプレ
イングゲーム形式等、その内容が制限されるものではな
く、あくまでもアニメ番組2にリンクした内容であれば
良い。
【0022】視聴者側処理装置6は、例えば、視聴者が
ゲームソフト4を受信し実行することができるゲーム機
12と、放送局3からの放送を受像する一方、同時に同
一画面上にてゲーム機12の出力を表示可能なテレビ受
像機13とからなる。ゲーム機12は、視聴者がゲーム
ソフト4を実行するための入力装置であるコントローラ
14を備え、その他、例えば、ゲーム機12とテレビ受
像機13やコントローラ14とを接続する入出力インタ
ーフェース41、インターネット11やCATV網10
等のデータ通信網に接続するための通信インターフェー
ス37、受信したゲームソフト4を格納する記憶装置3
8、ゲームソフト4を実行する中央処理装置39、主記
憶装置40等を備えるものである。また、視聴者側処理
装置6では、例えば、既知の画像処理技術を用いてテレ
ビ放送を受像する画面とゲームソフト4の実行画面が分
割されて表示されるようにする。また、視聴者側処理装
置6では、例えば、その分割画面を拡大及び縮小ができ
るように制御可能であることが好ましい。例えば、スー
パーインポーズ機能等を備えるテレビ受像機13に、ゲ
ーム機12で処理されるゲームソフト4の実行結果を外
部入力として送信し、放送内容即ちアニメ番組2とアニ
メ番組2にリンクしたゲームソフト4の内容を同時に映
し出させるようにしても良い。また、例えば、ゲーム機
12にテレビチューナを内蔵するようにして、入出力イ
ンターフェース部41に、スーパーインポーズ制御36
等を備えるようにし、テレビ画面にゲーム画面を貼り付
けて(割り込ませて)テレビ受像機13に送信し、アニ
メ番組2とアニメ番組2にリンクしたゲームソフト4の
内容を同時に映し出させるようにしても良い。なお、図
に示す視聴者側処理装置6は一例であり、テレビ受像機
13とゲーム機12とを別構成としたものに限られるも
のではない。視聴者側処理装置6は、アニメ番組2を受
信し表示する一方、視聴者が希望する場合にはゲームソ
フト4を受信して、当該視聴者がアニメ番組2を視聴す
ると同時にゲームソフト4を実行する機能を有する装置
であれば良い。例えば、上述したテレビ受像機13とゲ
ーム機12とを一体化させて視聴者側処理装置6として
構成しても良い。または、テレビ受像機13側に、例え
ば中央処理装置等を備えるようにして、ゲーム機14と
データ通信が可能であるように構成しても良い。
【0023】本実施形態では、視聴者側処理装置6が接
続するデータ通信網としては、例えば、インターネット
11及びCATV網10を利用することが容易であり、
好ましい。視聴者側処理装置6は、通信インターフェー
ス37を介して、例えばインターネット11またはCA
TV網10等のデータ通信網の少なくとも一つに接続可
能であるように構成される。なお、視聴者側処理装置6
からインターネット11等のデータ通信網への接続手段
は特に限定されるものではない。例えば、ゲーム機12
の通信インターフェース37を所定のインターフェース
に合わせることで、公衆電話回線、OCN(Open Compu
ter Network)等の通信専用回線、ISDN(Integrate
d Services Digital Network)、ADSL(Asymmetric
Digital Subscriber Line)、携帯電話25の基地局1
5を経由したデータ通信等を利用することができる。
【0024】例えば、図1に示す視聴者側処理装置6a
はCATV網10に接続するものである。この場合、視
聴者側処理装置6aでは、CATV局8からCATV網
10を介してアニメ番組2を受像して、希望する場合は
CATV網10を介してCATV局8からゲームソフト
4を受信することができる。また、視聴者側処理装置6
bはインターネット11に接続するものである。視聴者
側処理装置6bでは、テレビ局7から従来の地上波によ
る放送インフラストラクチャ9を経由してアニメ番組2
を受像して、希望する場合はインターネット11を介し
てゲームサーバ5からゲームソフト4を受信することが
できる。また、視聴者側処理装置6cは、携帯電話25
の基地局15を経由してインターネット11に接続する
ものである。なお、図1中の白抜きの矢印は、テレビ放
送システム1におけるアニメ番組2のテレビ放送の流れ
を示し、実線の矢印はゲームソフト4のデータの流れを
示す。
【0025】なお、視聴者がゲームソフト4へ参加する
ためには上述のような視聴者側処理装置6が必要である
が、本実施形態ではテレビ局7が地上波による従来の放
送インフラストラクチャ9を使ってアニメ番組2を放送
しているので、テレビ局7からの放送が受像可能なテレ
ビ受像機であれば、視聴者はアニメ番組2だけを楽しむ
こともできる。本実施形態でのアニメ番組2は、その構
成によっては、番組進行中に視聴者にゲームへの参加を
促す内容が含まれているが、ゲームに参加しなくても即
ちゲームソフト4を実行しなくても、アニメ番組2のス
トーリは進行して、ゲームに参加しない視聴者でも楽し
めるように構成されている。
【0026】また、視聴者側処理装置6では、視聴者の
ゲームソフト4の実行によるアニメ番組2への貢献度デ
ータ、例えばゲームソフト4終了時の視聴者のゲーム得
点を貢献度評価手段16に送信して、貢献度評価手段1
6が各視聴者側処理装置6の貢献度データを収集できる
ようにする。貢献度評価手段16は、例えば、ゲームサ
ーバ5と同様に構成されるコンピュータ24であり、視
聴者側処理装置6から送信されるゲーム得点等の貢献度
データを受信して、ゲームに参加した即ちゲームソフト
4を実行した視聴者の人数、各視聴者のゲーム得点の順
位、ゲーム得点の上位者等の成績情報を算出する評価処
理を行う。なお、貢献度評価手段16(以下、評価サー
バ16とよぶ)は、ゲームサーバ5と同一コンピュータ
24上で実現するものとしても良い。また、本実施形態
では、放送局3即ちテレビ局7及びCATV局8が、成
績情報のうち例えばゲーム得点の上位者等をテレビ放送
するようにする。そして、テレビ放送の対象となったの
視聴者には、例えば、アニメ番組2のスポンサーから賞
品が与えられるようにする。
【0027】また、本実施形態のテレビ放送システム1
では、ゲームソフト4の配信に伴い、ゲームソフト4の
配信を要求した視聴者に課金を行う課金システム26を
備えている。課金システム26としては、例えば、CA
TVサービスで従来利用されているPPV(Pay Per Vi
ew)方式の課金システムを利用することができる。ま
た、例えば、ゲームサーバ5において、ゲームソフト4
の配信に伴いクレジットカードの番号を視聴者に入力さ
せる方式、あるいは視聴者が指定金融機関に振り込んだ
プリペイド分から減額する方式等の課金システムを利用
することができる。なお、視聴者による課金手続きは、
ゲームソフト4の配信要求の初回のみとして、以後はア
クセスIDとパスワードを入力することによりゲームソ
フト4の配信を可能とするようにしても良い。また、テ
レビ放送システム1に関連するホームページを運営管理
するWWWサーバ17をコンピュータ24を用いて設置
して、随時アニメ番組2をはじめとするテレビ放送シス
テム1の関連情報を掲載すると共に、同ホームページ上
で予め課金手続きができるようにしても良い。本実施形
態の課金システム26では、CATV局8及びゲームサ
ーバ5において、ゲームソフト4の配信の際に接続した
視聴者の課金情報を取得するようにし、その課金情報よ
り放送局3が金融機関18を介して視聴者からゲーム参
加費用を徴収できるようにしている。図1中の2点鎖線
の矢印は、課金システム26における課金情報の流れを
示す。なお、課金システム26は、例えば、既存の通信
事業設備を利用して通信事業者が代行するようにしても
良い。この場合、データ通信網への接続時間や通信デー
タ量、または月額固定料金等の所定の料金設定に応じて
ゲームソフト4の配信を要求した視聴者に課金を行うこ
とができる。
【0028】上述のように構成されたテレビ放送システ
ム1では、例えば、次のようにしてデータ通信による双
方向性を活かしたテレビ放送を行うことができる。
【0029】テレビ局7では、制作したアニメ番組2を
地上波による放送インフラストラクチャ9を用いてアニ
メ番組2の放送を行う。また、CATV局8にはテレビ
局7から同一のアニメ番組2が配信されており、CAT
V局8からもCATV網10を通じてアニメ番組2の放
送を行う(図2中ステップ1)。
【0030】視聴者側はテレビ受像機や視聴者側処理装
置6によって、地上波による放送インフラストラクチャ
9あるいはCATV網10を通じて放送を受信して楽し
むことができる(ステップ2)。このアニメ番組2は、
ゲームソフト4の内容に従属しているものではなく、独
立して番組として成立しているものであり、従来のテレ
ビ放送番組の持つ娯楽性や利点を活かして、例えば、同
一番組に対して多数の視聴者が同時に笑いや感動を共通
にすることが可能である。
【0031】一方、アニメ番組2には、視聴者にゲーム
ソフト4への参加を促すストーリーが設定されている
(ステップ3)。アニメ番組2に設定されるストーリ及
びそのストーリにリンクしたゲームソフト4とは、例え
ば、次のようなものである。
【0032】アニメ番組2の主人公が何らかの困難に直
面している場面、例えば、主人公が多数の敵に囲まれて
その場を突破しなければならない場面が登場する。主人
公は、アニメ番組2の放送を通じ視聴者に協力を申し出
る(ステップ3)。この場合、アニメ番組2にリンクし
たゲームソフト4の内容として、例えば、主人公が戦っ
ている画面の横のゲーム用分割画面の中で、視聴者がゲ
ームソフト4のキャラクタを操作してアニメ番組2の主
人公と共に戦うものが考えられる。
【0033】また、例えばアニメ番組2のストーリ後半
にて、主人公が属するいわゆる正義の味方であるキャラ
クタ群と、対する悪役側のキャラクタ群との、多数対多
数の決戦の場面を用意しておき、ストーリをその決戦に
向けて盛り上げるようにする。そして、決戦の前に、例
えばその戦いを指揮するキャラクタが、アニメ番組2の
放送を通じ視聴者に協力を申し出る(ステップ3)。こ
の場合、ゲームソフト4の内容は、例えば、視聴者が正
義の味方側に参加もできるし悪役側にも参加できるよう
にしても良い。
【0034】また、例えばアニメ番組2の中で、主人公
と悪役のキャラクタとの一対一の戦いにおいて主人公が
悪役に押され気味で負けてしまいそうな場面を用意す
る。そこで、例えば、ナレーションを入れて、アニメ番
組2の放送を通じ視聴者に協力を申し出る(ステップ
3)。この場合、ゲームソフト4の内容は、例えば、視
聴者がコントローラ14のボタンを連打することで主人
公のエネルギーを回復させるような内容としても良い。
【0035】なお、上述のようなアクション形式のアニ
メ番組2及びゲームソフト4の内容を設定するものに限
らず、例えば、アニメ番組2を主人公が事件の謎を解い
ていく推理形式のストーリに設定して、パズル形式のゲ
ーム4、クイズ形式のゲーム4等をアニメ番組2のスト
ーリにリンクさせて用意するものとしても良い。また、
例えば、視聴者のキャラクタが主人公とともに成長して
いくロールプレイングゲームを用意するものとしても良
い。
【0036】そして、視聴者がゲームソフト4への参加
を希望する場合は(ステップ4;Yes)、例えばコン
トローラ14による所定の入力によって視聴者側処理装
置6がゲームサーバ5またはCATV局8に接続する
(ステップ5)。ゲームサーバ5またはCATV局8で
は、視聴者側処理装置6によるゲームソフト4の配信要
求に応じて、課金情報を取得すると共に、視聴者側処理
装置6に対してゲーム配信処理を行う(ステップ6)。
【0037】この際、例えば、ゲームソフト4の配信
は、アニメ番組2の進行(ステップ7)に合わせて配信
するようにする。また、視聴者側処理装置6によるゲー
ムサーバ5への接続処理等はバックグラウンド処理で行
い、課金手続きに必要な場合や、アクセスIDやパスワ
ードの入力等の必要が生じた場合にテレビ受像機の一部
を分割させて、視聴者がアニメ番組2を視聴しながら手
続きを行なえるようにすることが望ましい。
【0038】また、アニメ番組2の進行とゲームソフト
4の進行との同期をとるために、例えば、アニメ番組2
の放送の中でゲームソフト4への参加を促す場面を登場
させてから(ステップ3)、しばらくはゲームソフト4
とリンクした場面を登場させず、当該場面にむけてスト
ーリを盛り上げて進行させていくようにする(ステップ
7)。また、例えば、ゲームソフト4の実行が開始され
るべき場面の直前にテレビコマーシャル等を入れるよう
にする。この間に、視聴者側処理装置6側ではゲームソ
フト4の実行開始準備を完了するようにする。なお、ゲ
ームソフト4の配信は、アニメ番組2の進行に合わせる
ものに限らず、例えば、希望の視聴者は予めインターネ
ット11上に開設されているWWWサーバ17のホーム
ページにて課金のための手続きを済ませておくようにし
て、必要なゲームソフト4を前もって視聴者側処理装置
6にダウンロードしておくものとしても良い。
【0039】ゲームソフト4を受信した視聴者側処理装
置6では(ステップ8)、アニメ番組2の進行に合わせ
(ステップ9)、ゲームソフト4の実行を開始する(ス
テップ10)。この際、例えば、視聴者側処理装置6が
ゲームサーバ5からの同期信号を受信することによりゲ
ームソフト4を実行開始するようにしても良い。また
は、視聴者側処理装置6の図示しない内部タイマにより
所定時刻にてゲームソフト4を実行開始するようにして
も良い。また、例えば、多重化放送等の放送技術を用い
て、放送局3からの放送の中に、ゲームソフト4を同期
実行させるためのトリガ信号を含ませておくようにして
も良い。この場合、例えば中央処理装置を備えるテレビ
受像機13では、当該放送を受信するとともに、ゲーム
機12にゲームソフト4の実行開始の信号を通知するこ
とができる。
【0040】ゲームソフト4の実行が開始されると、視
聴者側処理装置6では、例えば、アニメ番組2のテレビ
放送を受像する画面19(以下、放送画面19という)
と共にゲームソフト4用の画面20(以下、ゲーム画面
20という)が分割されて表示される。なお、アニメ番
組2の進行により、放送画面19が拡大されたり、また
はゲーム画面20が拡大されたりするように視聴者側処
理装置6により制御するものとしても良い。例えば、図
3に示すように、アニメ番組2の主人公のキャラクタ2
1が戦っている放送画面19が、視聴者のキャラクタ2
2が表示されているゲーム画面20と共に表示される。
また、ゲーム画面20では、放送画面19と同じ背景が
表示され、例えば、放送画面19に表示されている複数
の敵キャラクタ23が表示される。すなわち、視聴者
は、ゲーム画面20の中のキャラクタ22を操作するこ
とで、あたかも放送画面19の主人公のキャラクタ21
と共に戦っているようにゲームソフト4を楽しむことが
できる。さらに、ゲームソフト4をアニメ番組2のスト
ーリによりリンクした内容とするために、例えば、放送
画面19に合わせて、ゲーム画面20内で主人公のキャ
ラクタ21が戦いながら通り過ぎる場面を用意してお
き、タイミングよく表示するようにする。また、例え
ば、放送画面19に大きな敵の軍艦が登場したら、ゲー
ム画面20にも表示するようにする。また、例えば、放
送画面19で敵の軍艦が大爆発したら、ゲーム画面20
でも敵の軍艦が大爆発している様子を表示するようにす
る。このようにして、視聴者はアニメ番組2の中にいる
かのような臨場感を得られ、ゲームソフト4を楽しむこ
とができる。そして、例えば、放送画面19にて主人公
のキャラクタ21が戦いに勝利することによって(ステ
ップ11)、ゲームソフト4の実行が終了する(ステッ
プ12)。
【0041】ここで、視聴者側処理装置6では、視聴者
のアニメ番組2への貢献度データ、例えば視聴者がキャ
ラクタ22を操作して倒した敵キャラクタ23の数や、
キャラクタ22が敵キャラクタ23から受けた攻撃の回
数などをゲーム得点として算出しており、ゲームソフト
4の終了後、算出したゲーム得点を貢献度データとして
評価サーバ16に送信する(ステップ13)。評価サー
バ16では、ゲームソフト4に参加した視聴者の合計人
数、各視聴者のゲーム得点の順位、ゲーム得点の上位者
等の成績情報を算出する評価処理を行う(ステップ1
4)。そして、評価処理の終了後、評価サーバ16は成
績情報のうち、例えば、各視聴者のゲーム得点や得点順
位を各視聴者側処理装置6に返す。視聴者側処理装置6
は得点や順位を表示して視聴者に知らせる(ステップ1
5)。
【0042】なお、アニメ番組2のストーリーにリンク
したゲームソフト4を複数用意してある場合は、アニメ
番組2の進行中に、再びゲームソフト4への参加を促す
場面が登場して、希望の視聴者はゲームに参加すること
ができる。
【0043】一方、テレビ局7及びCATV局8は評価
サーバ16から貢献度情報を得て、例えばアニメ番組2
の終了時に、アニメ番組2に貢献してくれた視聴者とし
て、例えば、ゲーム配信処理に伴い入力された視聴者の
氏名やアクセスID等を放送する(ステップ16)。そ
して、例えば、上位者にはアニメ番組2のスポンサーか
ら玩具等の賞品が送られる旨を放送する。これにより、
視聴者のゲームへの参加意識を高めさせることができ、
また、アニメ番組2を提供するスポンサーの商品情報の
コマーシャルを同時に行うことができる。
【0044】以上のように、テレビ放送システム1によ
れば、従来のテレビ放送番組の娯楽性や利点をそのまま
活かし、かつデータ通信による双方向性を活かしたテレ
ビ放送システムを提供することができる。
【0045】すなわち、多数の視聴者が同時に笑いや感
動を共有することができるドラマ性コンテンツ2を視聴
者に提供することが可能であり、かつ、ゲームに参加し
た視聴者においては、ドラマ性コンテンツ2の主人公と
共に戦い共に目的を達成した達成感を得ることができ
る。また、ゲーム得点や順位等が視聴者に示されること
で、自分がどれだけドラマ性コンテンツ2に対して、即
ち主人公に対して貢献できたのかを知ることができ、従
来にない新しい視聴者参加型番組を構成することができ
る。
【0046】また、ドラマ性コンテンツ2にアニメ番組
を適用することで、特に子供をターゲットとした完全懲
悪のストーリを設定することができ、主人公と共に正義
の味方として戦うことができる、夢のあるアニメ番組2
を子供達に提供することができる。一方、コンピュータ
グラフィックスを用いたアニメーションであれば、キャ
ラクタや背景がコンピュータゲームと馴染みやすく、ア
ニメ番組2にリンクした臨場感あふれるゲームソフト4
を設計することができるという、技術的な利点もある。
【0047】また、ドラマ性コンテンツ2は、テレビ局
7が地上波による従来の放送インフラストラクチャ9も
使って放送しており、ゲームに参加しない視聴者でも広
く楽しめるように構成することができる。一方、上述の
ようにゲームに参加することで、さらにドラマ性コンテ
ンツ2を楽しむことができるのはもちろんであり、視聴
者にゲームへの参加を促す内容が含まれていて、さら
に、ゲームソフト4を実行することによりゲーム得点等
が上位であれば賞品を得ることができることから、視聴
者はドラマ性コンテンツ2に興味を持てばゲームへの参
加にも興味を持つものと思われる。したがって、視聴者
側処理装置6を有していない視聴者に対して視聴者側処
理装置6の購買意欲を高めることができ、テレビ放送シ
ステム1の2次的な効果として視聴者側処理装置6の需
要が増大することが期待される。
【0048】また、視聴者に与えられる賞品を放送する
ことで、番組スポンサーの商品情報のコマーシャルを同
時に行うことができ、これによる広告収入をも得ること
ができる。
【0049】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。
【0050】例えば、放送のための情報インフラススト
ラクチャは、放送局3から視聴者側処理装置6へテレビ
番組の情報が伝達可能であれば特に限定されるものでは
ない。例えば、衛星放送、デジタル地上波放送、CSデ
ィジタル放送等を用いるものとしても良い。
【0051】また例えば、放送局3の放送インフラスト
ラクチャとしてインターネット11を利用してドラマ性
コンテンツ2の放送を行い、インターネット11に接続
可能なパーソナルコンピュータに所定のソフトウェアを
インストールして視聴者側処理装置6を構成するものと
しても良い。
【0052】また、CATV網10に接続可能な通信機
能を有するテレビ受像機13であれば、ゲーム機12に
通信装置を備える必要は必ずしもなく、ゲーム機12を
テレビ受像機13が有する通信機能を介してCATV網
10に接続できるように構成するものとしても良い。
【0053】また、視聴者側処理装置6からインターネ
ット11等のデータ通信網への接続手段は特に限定され
るものではない。例えば、ゲーム機12の通信装置を所
定のインターフェースに合わせることで、公衆電話回
線、OCN(Open Computer Network)等の通信専用回
線、ISDN(Integrated Services Digital Networ
k)、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Lin
e)、携帯電話25の基地局15を経由したデータ通信
等を利用することができる。
【0054】また、視聴者側処理装置6は、テレビ受像
機13とゲーム機12とを別構成とせずに一体化した視
聴者側処理装置6としても良い。
【0055】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1記載のテレビ放送システムでは、ドラマ性コンテンツ
を放送する放送局と、ドラマ性コンテンツのストーリー
にリンクしたゲームソフトを配信するゲームソフト配信
手段と、ドラマ性コンテンツを受信し表示する一方視聴
者が希望する場合はゲームソフトを受信し当該視聴者が
ドラマ性コンテンツを視聴すると同時にゲームソフトを
実行することができる視聴者側処理装置と、視聴者側処
理装置でのゲームソフトの実行によるドラマ性コンテン
ツへの貢献度データを収集し、貢献度データを評価して
ゲームソフトの実行者の成績情報を算出し、視聴者側処
理装置に成績情報を通知する貢献度評価手段とを備える
ようにしているので、従来のテレビ放送番組の娯楽性や
利点をそのまま活かして、多数の視聴者が同時に笑いや
感動を共有できるドラマ性コンテンツを広く視聴者に提
供することができると共に、かつデータ通信による双方
向性を活かして、視聴者がドラマ性コンテンツの中にい
るかのような臨場感を得られ、登場人物と共に目的を達
成する達成感を得ることができる新しい視聴者参加型番
組を構成することができる。また、成績情報が通知され
ることで、視聴者は、ゲームソフトの実行により自分が
どれだけドラマ性コンテンツに対して貢献できたのかを
知ることができ、さらに、ドラマ性コンテンツへの参加
意識や一体感が高められる。また、得られた成績情報
は、所定の視聴者に対してドラマ性コンテンツの貢献に
対する賞品等を付与するための資料とすることができ
る。
【0056】また、請求項2記載のテレビ放送システム
では、成績情報を放送中に放送するようにしているの
で、視聴者のドラマ性コンテンツに対する参加の成果
が、広く公に放送されることで、視聴者のドラマ性コン
テンツへの参加意識、及びゲームソフトの実行意欲を高
めさせることができる。
【0057】また、請求項3記載のテレビ放送システム
では、ゲームの配信に伴いゲームの配信を要求した視聴
者に課金を行う課金システムを備えるようにしているの
で、視聴者から課金システムを介してゲーム参加費用を
徴収することができる。
【0058】また、請求項4記載のテレビ放送システム
では、ドラマ性コンテンツをアニメーションとしている
ので、特に子供をターゲットとした勧善懲悪のストーリ
を設定することができ、主人公と共に正義の味方として
戦うことができる、夢のあるアニメーション番組を子供
達に提供することができる。また、コンピュータグラフ
ィックスを用いたアニメーションであれば、アニメーシ
ョンのキャラクタや背景をコンピュータゲームに容易に
取り入れることができ、ドラマ性コンテンツによりリン
クした臨場感あふれるゲームを設定することができる。
【0059】また、請求項5記載のテレビ放送方法で
は、ドラマ性コンテンツを放送し、一方前記ドラマ性コ
ンテンツのストーリーにリンクしたゲームソフトをデー
タ通信により配信して、視聴者が前記ドラマ性コンテン
ツを視聴すると同時にゲームソフトを実行することを可
能とし、さらに、ゲームソフトの実行によるドラマ性コ
ンテンツへの貢献度データを収集して、ゲームソフトの
実行者の成績情報を算出し、視聴者に成績情報を通知す
ると共に、放送局は成績情報を放送中に放送するように
しているので、従来のテレビ放送番組の娯楽性や利点を
そのまま活かして、多数の視聴者が同時に笑いや感動を
共有できるドラマ性コンテンツを広く視聴者に提供する
ことができると共に、かつデータ通信による双方向性を
活かして、視聴者がドラマ性コンテンツの中にいるかの
ような臨場感を得られ、登場人物と共に目的を達成する
達成感を得ることができる新しい視聴者参加型番組を放
送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したテレビ放送システムの実施形
態の一例を示す概略構成図である。
【図2】同テレビ放送システムの処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図3】視聴者側処理装置の表示画面の一例を示す概略
図である。
【図4】ゲームソフト配信手段と視聴者側処理装置の構
成の一例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 テレビ放送システム 2 アニメ番組(ドラマ性コンテンツ) 3 放送局 4 ゲームソフト 5 ゲームサーバ(ゲームソフト配信手段) 6 視聴者側処理装置 16 評価サーバ(貢献度評価手段) 26 課金システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/45 H04N 5/45 7/08 7/08 Z 7/081 Fターム(参考) 2C001 AA11 AA14 AA17 BA02 BB01 BB05 BD03 BD07 CB08 CC01 5C025 AA25 BA28 CA06 CB10 5C063 AB05 DA07 DA20 5C064 BA07 BB01 BC01 BC16 BC18 BC20 BD07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビ放送とデータ通信とを融合したテ
    レビ放送システムであって、ドラマ性コンテンツを放送
    する放送局と、前記ドラマ性コンテンツのストーリーに
    リンクしたゲームソフトを配信するゲームソフト配信手
    段と、前記ドラマ性コンテンツを受信し表示する一方視
    聴者が希望する場合は前記ゲームソフトを受信し当該視
    聴者が前記ドラマ性コンテンツを視聴すると同時に前記
    ゲームソフトを実行することができる視聴者側処理装置
    と、前記視聴者側処理装置での前記ゲームソフトの実行
    による前記ドラマ性コンテンツへの貢献度データを収集
    し、前記貢献度データを評価して前記ゲームソフトの実
    行者の成績情報を算出し、前記視聴者側処理装置に前記
    成績情報を通知する貢献度評価手段とを備えることを特
    徴とするテレビ放送システム。
  2. 【請求項2】 前記放送局は前記成績情報を前記放送中
    に放送するようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    テレビ放送システム。
  3. 【請求項3】 前記視聴者側処理装置からの前記ゲーム
    ソフトの配信要求に伴い前記ゲームソフトの配信を要求
    した視聴者に課金を行う課金システムを備えることを特
    徴とする請求項1または2のいずれかに記載のテレビ放
    送システム。
  4. 【請求項4】 前記ドラマ性コンテンツはアニメーショ
    ンであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに
    記載のテレビ放送システム。
  5. 【請求項5】 テレビ放送とデータ通信とを融合したテ
    レビ放送システムに用いられるテレビ放送方法であっ
    て、放送局はドラマ性コンテンツを放送し、一方前記ド
    ラマ性コンテンツのストーリーにリンクしたゲームソフ
    トをデータ通信により配信して、視聴者が前記ドラマ性
    コンテンツを視聴すると同時に前記ゲームソフトを実行
    することを可能とし、さらに、前記ゲームソフトの実行
    による前記ドラマ性コンテンツへの貢献度データを収集
    して、前記ゲームソフトの実行者の成績情報を算出し、
    前記視聴者に前記成績情報を通知すると共に、前記放送
    局は前記成績情報を前記放送中に放送するようにしたこ
    とを特徴とするテレビ放送システムに用いられるテレビ
    放送方法。
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