JP2001313240A - 接合用部材及び接合方法並びに荷電粒子線描画装置 - Google Patents

接合用部材及び接合方法並びに荷電粒子線描画装置

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JP2001313240A
JP2001313240A JP2000128514A JP2000128514A JP2001313240A JP 2001313240 A JP2001313240 A JP 2001313240A JP 2000128514 A JP2000128514 A JP 2000128514A JP 2000128514 A JP2000128514 A JP 2000128514A JP 2001313240 A JP2001313240 A JP 2001313240A
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Hiroshi Maehara
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】例えば真空中で使用する電子レンズ等の高い組
立精度が要求される部品又は装置の製造に好適な接合用
部材及び接合方法を提供する。 【解決手段】接合対象部材としての基板600及び70
0は、V型の溝を有する。接合用部材1000は、表層
部が低融点材料または低温軟化材料で構成され、内部が
相対的に高融点材料または高温軟化材料で構成されてい
る。接合用部材1000をV型の溝で挟むようにして基
板600及び700を配置し熱を加えることによって両
基板が接合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接合用部材、接合
方法、該部材又は方法を利用して製造され得る装置に関
する。本発明は、例えば、半導体デバイス、マイクロマ
シーン、微小電子光学素子、微小光学素子、フレネルレ
ンズ、バイナリオプティックス等の部品、該部品を含む
荷電粒子線描画装置等の装置の製造に好適である。
【0002】
【従来の技術】半導体製造技術の進歩は止まることを知
らず、その応用範囲も半導体メモリに代表される電子デ
バイスのみならず微小部品、微小機械、微小光学素子な
どに拡大している。一方、この様な応用範囲においては
従来のいわゆる半導体製造プロセス以外に、基板や部品
同士の組立、接合技術なども重要な課題となっている。
特に部品が微小な場合は、その組立に要する精度もそれ
に応じた高い精度が求められる。複数の基板同士を接合
する方法としては、例えばパイレックス(登録商標)光
ファイバーと機械加工された溝を組み合わせて、更に陽
極接合を行う方法が、D.A.Crewe, M.M.Ruffin, A.D.Fei
nerman, J. Vac. Sci. Technol. B14(6), 3808(1996)
に、また、4つのスロットと円柱状の棒と接着剤を使用
して組み立てる方法がUSP4419580(198
3)に開示されている。一方、液晶表示板用のスペーサ
ーとして接着性を有する材料を使用する方法が、例えば
特開平10−221697号に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
真空中で使用することを目的とした微小部品等の場合
は、組立のために接着剤を使用すると、これが揮発性有
機化合物(所謂VOC)の発生源になり、また、接着剤
の硬化反応時に発生する応力によって微小部品が変形す
るという問題があった。VOCの発生は、真空状態を不
安定にしたり、炭素化合物の堆積などを起こして装置性
能に深刻な影響をもたらしたりする。更に、真空装置以
外でも、例えば高精度な光学系、特に紫外線や真空紫外
線を発生又は利用する装置等の組立に接着剤を使用する
場合において、極微量なVOCの発生が大きな問題とな
っていた。一方、陽極接合法は、接合に300℃前後の
高温を要するため、作製された素子が破損するなど、そ
の使用に大きな制約があった。更に、光学部品や機械部
品の組立などの際には、高精度な位置決めと高精度な接
合を同時に行うことが困難であった。
【0004】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、例えば、高い組立精度が要求される部品又
は装置の製造に好適な接合用部材及び接合方法並びにこ
れらの応用技術を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面に係
る接合用部品は、熱特性が互いに異なる2以上の部材を
一体化してなり、接合対象部材の位置決め部に適合する
形状を有することを特徴とする。
【0006】本発明の第1の側面に係る接合用部品は、
例えば、前記2以上の部材を同心状に一体化してなるこ
とが好ましい。
【0007】本発明の第1の側面に係る接合用部品は、
例えば、接合対象部材に適合する形状として、実質的に
円柱形状を有することが好ましい。
【0008】本発明の第1の側面に係る接合用部品は、
例えば、接合対象部材に適合する形状として、実質的に
球形状を有することが好ましい。
【0009】本発明の第1の側面に係る接合用部品にお
いて、例えば、外部の部材の構成材料が内部の部材の構
成材料に対して融点が低いことが好ましい。
【0010】本発明の第1の側面に係る接合用部品にお
いて、例えば、外部の部材の構成材料が内部の部材の構
成材料に対して軟化点が低いことが好ましい。
【0011】本発明の第2の側面に係る接合方法は、上
記の接合用部材を使用して接合対象部材を接合すること
を特徴とする。
【0012】本発明の第3の側面に係る接合方法は、熱
特性が互いに異なる2以上の部材を一体化してなる接合
用部材を、2以上の接合対象部材の位置決め部で挟み、
熱を利用して前記2以上の接合対象部材を接合すること
を特徴とする。
【0013】本発明の第3の側面に係る接合方法におい
て、前記接合用部材は、例えば、前記2以上の部材を同
心状に一体化してなることが好ましい。
【0014】本発明の第3の側面に係る接合方法おい
て、前記接合用部材は、前記位置決め部に適合する形状
として、例えば、実質的に円柱形状を有することが好ま
しい。
【0015】本発明の第3の側面に係る接合方法おい
て、前記位置決め部は、例えば、溝を有することが好ま
しい。
【0016】本発明の第3の側面に係る接合方法おい
て、前記接合用部材は、前記位置決め部に適合する形状
として、例えば、実質的に球形状を有することが好まし
い。
【0017】本発明の第3の側面に係る接合方法おい
て、前記位置決め部は、例えば、窪みを有することが好
ましい。
【0018】本発明の第3の側面に係る接合方法おい
て、前記接合用部材は、例えば、外部の部材の構成材料
が内部の部材の構成材料に対して融点が低いことが好ま
しい。
【0019】本発明の第3の側面に係る接合方法おい
て、例えば、前記内部の部材の構成材料の融点よりも低
い温度で接合を行うことが好ましい。
【0020】本発明の第3の側面に係る接合方法おい
て、例えば、前記内部の部材の構成材料の融点よりも低
く前記外部の部材の構成材料の融点よりも高い温度で接
合を行うことが好ましい。
【0021】本発明の第3の側面に係る接合方法おい
て、前記接合用部材は、例えば、外部の部材の構成材料
が内部の部材の構成材料に対して軟化点が低いことが好
ましい。
【0022】本発明の第3の側面に係る接合方法おい
て、例えば、前記内部の部材の構成材料の軟化点よりも
低い温度で接合を行うことが好ましい。
【0023】本発明の第3の側面に係る接合方法おい
て、例えば、前記内部の部材の構成材料の軟化点よりも
低く前記外部の部材の構成材料の軟化点よりも高い温度
で接合を行うことが好ましい。
【0024】本発明の第3の側面に係る接合方法おい
て、例えば、前記2以上の接合対象部材には、前記接合
用部材を挟んだ状態で前記2以上の接合対象部材間の位
置関係が適正になるように、前記位置決め部が配置され
ていることが好ましい。
【0025】本発明の第3の側面に係る接合方法おい
て、例えば、前記2以上の接合対象部材は構造部を有
し、前記2以上の接合対象部材には、前記接合用部材を
挟んだ状態で前記2以上の接合部材の構造部間の位置関
係が適正になるように、前記位置決め部が配置されてい
ることが好ましい。
【0026】本発明の第3の側面に係る接合方法おい
て、例えば、前記2以上の接合対象部材には、前記接合
用部材を挟んで接合がなされた状態で前記2以上の接合
対象部材間の位置関係が適正になるように、前記位置決
め部が配置されていることが好ましい。
【0027】本発明の第3の側面に係る接合方法おい
て、例えば、前記2以上の接合対象部材は構造部を有
し、前記2以上の接合対象部材には、前記接合用部材を
挟んで接合がなされた状態で前記2以上の接合部材の構
造部間の位置関係が適正になるように、前記位置決め部
が配置されていることが好ましい。
【0028】本発明の第4の側面に係る部品又は装置
は、上記の接合用部材によって接合された部分を有する
ことを特徴とする。
【0029】本発明の第5の側面に係る荷電粒子線描画
装置は、上記の接合用部材によって接合された部分を含
む部品(例えば、電子レンズ)を有することを特徴とす
る。
【0030】本発明の第6の側面に係る部品又は装置
は、上記の接合方法によって接合された部分を有するこ
とを特徴とする。
【0031】本発明の第7の側面に係る荷電粒子線描画
装置は、上記の接合方法によって接合された部分を含む
部品(例えば、電子レンズ)を有することを特徴とす
る。
【0032】本発明の第8の側面に係るデバイスの製造
方法は、デバイス材料に感光剤を塗布する工程と、上記
の荷電粒子線描画装置を利用して、前記感光材が塗布さ
れたデバイス材料にパターンを描画する工程と、前記パ
ターンが描画されたデバイス材料に現像処理を施す工程
とを含むことを特徴とする。
【0033】本発明の第9の側面に係る電子レンズの製
造方法は、第1開口部と、該第1開口部の外側に配置さ
れた第1電極と、第1位置決め部とを有する第1基板を
作成する工程と、第2開口部と、該第2開口部の外側に
配置された第2の電極と、第2位置決め部とを有する第
2基板を作成する工程と、前記第1位置決め部と前記第
2位置決め部とによって請求項1乃至請求項6のいずれ
か1項に記載の接合用部材が挟まれるように前記第1基
板及び前記第2基板を配置して、熱を利用して該第1の
基板と該第2の基板とを接合する工程とを含むことを特
徴とする。
【0034】本発明の第9の側面に係る電子レンズの製
造方法において、前記第1基板を作成する工程では、複
数の第1開口部及び第1電極を有する第1基板を作成
し、前記第2の基板を作成する工程では、前記第1基板
の複数の第1開口部及び第1電極に対応する位置に複数
の第2開口部及び第2電極を有する第2基板を作成する
ことが好ましい。
【0035】本発明の第10の側面に係る荷電粒子線描
画装置は、荷電粒子線源と、デバイス材料を支持する支
持体と、前記荷電粒子線源と前記支持体との間に配置さ
れた電子光学系とを備え、前記電子光学系は、上記の製
造方法によって形成された電子レンズを含むことを特徴
とする。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の好適な実施の形態について説明する。
【0037】図1は、本発明の好適な実施の形態に係る
接合用のファイバー1000の構成を示す図((a)は
斜視図、(b)は断面図)である。図2は、本発明の好
適な実施の形態に係る接合用のボール2000の構成を
示すために一部を切り欠いた図である。
【0038】本発明の好適な実施の形態では、図1また
は図2に示すように、組立接合に使用するファイバー
(円柱状部材)やボール(球状部材)等の接合用部材を
熱特性の異なる材料の多重構造の複合材料とする。すな
わち、この実施の形態に係る接合用部材は、表層部(図
1では1001、図2では2003)が低融点材料また
は低温軟化材料で構成され、内部(図1では1002、
図では2004)が相対的に高融点材料または高温軟化
材料で構成されている。このようなファイバーやボール
等の接合用部材を使用して、接合温度を、内部の構成材
料の融点または軟化点と表層部の構成材料の融点または
軟化点との間の温度とすることが好ましい。
【0039】このような接合用部材は、揮発性有機化合
物の発生の大きい接着剤に代わる新規かつ有用な組立手
段を提供し、しかも、必ずしも陽極接合のような高い温
度を必要としない。また、接合温度は、接合に用いる材
料を選択することによって、接合対象の部材に適した温
度とすることができる。表層材料/内部材料の組み合せ
としては、ガラス/ガラス、高分子材料/ガラス、金属
ロウ/ガラス、ガラス/セラミック、高分子材料/セラ
ミック、金属ロウ/セラミック等が好適である。
【0040】この接合用部材は、好適には、溝、窪み等
の位置決め部が形成された接合対象部材の当該位置決め
部に係合(配置)させて使用され得る。接合対象の2つ
の部材間の接合面方向の位置関係は、この位置決め部に
よって規定される。また、接合対象の2つの部材間の距
離等の位置関係は、例えば、接合用部材としての複合部
材の内部材料の直径等の寸法で規定される。したがっ
て、この接合部材を利用した接合方法によれば、接合面
に水平な方向と垂直な方向が同時に高精度で位置決めさ
れ接合され得るため、高い機械的精度を必要とするデバ
イスの組立に極めて有用である。なお、位置合わせの精
度は相対的に低下するが、簡易的には、図3に示すよう
に、2種の材料が共に外部に露出した構造を有する接合
用部材3000を採用することもできる。
【0041】具体的には、表層材料/内部材料の組み合
わせがガラス/ガラスの場合は、例えば、内部材料とし
て比較的高軟化点の石英ガラス等を採用し、表層材料と
して図21に示すようなSiO2,B23,Al25
PbO,Na2O,もしくはK 2O等からなる封着用のガ
ラス、または、図22に示すようなAs−Se−TI,
As−S−TI,もしくはAs−S−Seを組成とする
のカルコゲナイドガラス等を採用することができる。ま
た、表層材料/内部材料の組み合わせが高分子材料/ガ
ラスの場合は、例えば、内部材料として図20に示すよ
うなガラス材料、石英、フッ化物、または封着用ガラス
等を採用し、表層部として図19に示すようなポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン
(テフロン(登録商標))、ポリ{テトラフルオロエチ
レン−コーパーフルオロ(アルコキシビニルエーテ
ル)}、ポリ(エチレン−コーヘキサフルオロプロピレ
ン)、ポリフッ化ビニリデン、ポリクロロトリフルオロ
エチレン、ポリアクリロニトリル、ポリスチレン、ポリ
オキシメチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリオ
キシエチレン−オキシテレフタロイル、ポリオキシテト
ラメチレン−オキシテレフタロイルとそのテトラメチレ
ンオキサイドとの共重合体、ポリアミド6、ポリアミド
66、ポリアミド610、ポリアミド12等の高分子材
料を採用することができる。
【0042】更に、表層材料/内部材料の組み合わせが
金属ロウ/ガラスの場合は、例えば、内部材料として石
英等のガラス物質、表層材料としてインジウムまたはそ
の合金等の低融点金属を採用することができる。また、
ガラスの軟化温度を低下させたい場合は、ガラスに微量
のフッ素を添加した材料を採用することができる。作
花、境野、高橋編、“ガラスハンドブック”(朝倉書
店)によれば、1%のフッ素の混入で、軟化点を30℃
低下させることができる。 一方、これらの接合用部材
によって接合すべき部材は、これらの接合用部材と熱膨
張係数が近いものが好ましい。熱膨張係数が大きく異な
る場合、熱応力により接合対象の基板や部品等の部材が
破損したり、接合面で剥がれたりする不都合が生じ得る
からである。この点から言えば、例えば熱膨張係数が2
6×10-7のシリコン同士を接合する場合には、接合用
部材の構成材料としてガラス材料を採用することが好ま
しい。より具体的には、例えば、接合用部材の構成材料
としては図20または図21に示すテレックス、772
0,7910等が好ましい。また、接合すべき基板また
は部品等の部材の表面が銅で構成されている場合は、接
合用部材の表層材料としてカルコゲナイドガラスを採用
したものが、親和性の点で好ましい。
【0043】更に、この実施の形態では、接合用部材の
構成材料の軟化または融解を利用するため、接合対象部
材の接合部位の全域にわたって接合がなされるという点
で、実質的に複数の点で接合がなされる陽極接合法に比
較して、大きな接合強度を得ることができる。
【0044】図4は、図1に示すファーバー状の接合用
部材1000によって好適に接合される部材(図4
(a))及び接合の様子(図4(b))を模式的に示す
図である。接合対象部材4000は、接合用部材100
0に係合する溝状の位置決め部4001を有する。な
お、図4には、1つの接合対象の部材4000のみが示
されているが、実際には、各々位置決め部4001を有
する2以上の部材(好適には2つの部材)が、接合用部
材1000に位置決め部4001が係合した状態で接合
される。接合の際、接合用部材1000は、その表層部
1001が軟化または融解する。1001’は、軟化ま
たは融解した状態の表層部である。
【0045】図5は、図2に示すボール状の接合用部材
2000によって好適に接合される部材(図5(a))
及び接合の様子(図5(b))を模式的に示す図であ
る。接合対象の部材5000は、接合用部材2000に
係合する錐状の窪みからなる位置決め部5001を有す
る。なお、図5には、1つの接合対象の部材5000の
みが示されているが、実際には、各々位置決め部500
1を有する2以上の部材(好適には2つの部材)が、接
合用部材2000に位置決め部5001が係合した状態
で接合される。接合の際、接合用部材2000は、その
表層部2003が軟化または融解する。2003’は、
軟化または融解した状態の表層部である。
【0046】接合対象部材の位置決め部は、例えば、フ
ォトリソグラフィーによるエッチング、レーザー加工、
機械加工等の公知の方法で形成され得る。位置決め部を
フォトリソグラフィーで形成する場合は、例えば、基板
上に形成すべきデバイス、位置合わせ用のマーク、及び
位置決め部(例えば、溝、錘状の窪み)のパターンを同
一フォトマスクを利用して形成し、組立の際、自己整合
的に該基板と他の部材とを接合することができる。ま
た、位置決め部をレーザー加工や機械加工で形成する場
合は、基板自体または基板上のデバイスパターンまたは
位置合わせ用のマークを基準としてレーザー描画装置や
数値制御工作機で溝(例えば、V型の溝)または窪み
(例えば、錘状の窪み)等の位置決め部を形成すること
ができる。特に、接合対象としての基板がシリコン単結
晶のウエハである場合は、塩基性水溶液で異方性エッチ
ングを行うことによって、容易にV型の溝や4角錐状の
窪み等の位置決め部を形成することができる。
【0047】このようにして形成され得る位置決め部
(例えば、溝、錘状の窪み)の形状及び寸法と、接合用
部材(例えば、ファイバー、ボール)の形状及び寸法と
によって、接合対象の部材(例えば、基板)間の間隔を
調整することができる。この場合も、接合対象の2つの
部材の相対的な位置は、接合用部材の内部の構造によっ
て規定され、両部材に形成された構造部は自己整合的に
位置合わせされ得る。位置決め部は、接合用部材に適合
する限り、角型の溝、U字型の溝、円錐状の窪み、円柱
状の窪み、直方体状の窪み等の各種の形状を採用し得
る。また、位置決め部は、接合用部材に適合する限り、
接合対象の接合面から突出した形状であってもよい。
【0048】上記の実施の形態によれば、従来の問題
点、即ち、高い精度での組立の困難性、接着剤を利用す
ることに起因する高真空での使用の際の問題を解決する
ことができる。しかも、組み立て対象の2つの部材(接
合対象の部材)の接合面の方向が位置決め部によって位
置決めされる他、該2つの部材間の距離が接合用部材及
び位置決め部の形状及び寸法で規定されるため、多軸の
拘束を同時に行うことができる。この実施の形態は、例
えば、マイクロメカニクス、微小光学素子などの分野に
極めて有用である。
【0049】以下、本発明の好適な実施例を列挙する。
【0050】
【実施例1】この実施例は、電子線描画装置等の荷電粒
子線描画装置の一部として好適に使用され得る電子レン
ズに関する。
【0051】この電子レンズは、第1電極を構成する基
板と第2電極を構成する基板とを接合用部材で接合して
構成される。図6は、第1電極を構成する基板の作成方
法を示す図、図7は、第2電極を構成する基板の作成方
法を示す図、図8は、第1電極を構成する基板と第2電
極を構成する基板を接合用部材で接合する様子を示す図
である。
【0052】まず、図6を参照しながら第1の電極を構
成する基板の作成方法を説明する。
【0053】図6(a)に示す工程では、基板として結
晶方位が<100>のシリコンウエハ601を用意し、
該ウエハ601の両面に化学気層蒸着法(CVD)によ
って膜厚300nmの窒化珪素膜602を成膜する。次
いで、レジストプロセスとエッチングプロセスにより、
後に電子線の光路になる部分と第2電極との位置合わせ
を行う部分の窒化珪素膜602を除去する。
【0054】図6(b)に示す工程では、窒化珪素膜6
02の開口部に露出しているシリコン基板601をテト
ラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液で深さ1〜2
μm程度異方性エッチングを行い、基板の少なくとも一
つの面にV字型の溝を形成する。この時、使用するエッ
チング液は、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどの
無機アルカリ水溶液、またはトリメチルモノヒドロキシ
エチルアンモニウムヒドロキシド(別名コリン)などの
有機アルカリ水溶液等が好適である。次に、このV字型
の溝が形成された面にメッキ用の電極603としてチタ
ン/金をそれぞれ5nm/50nmの膜厚で連続して形
成する。この形成には、抵抗加熱または電子ビームによ
る蒸着法や、スパッタ法などが好適である。電極材料
は、この他にチタン/銅、チタン/白金なども好適であ
る。また、チタンは密着促進の働きをすればよく、その
膜厚は数nm〜数百nmの範囲が好適である。また、導
電性の金膜は、数十nm〜数百nmの範囲が好適であ
る。
【0055】図6(c)に示す工程では、メッキ用の電
極603上にメッキの鋳型となるレジストパターン60
4を形成する。レジストの膜厚は、メッキ構造体の厚み
を考慮して、数μm〜数千μmとすることが好ましい。
レジストは、エポキシ化ビスフェノールAオリゴマーを
主成分とするSU−8(MicroChem.co)で形成することが
好ましく、膜厚は110μm程度が好適である。レジス
トの露光は、高圧水銀ランプを用いた密着型の露光装置
を用いて60秒程度行うことが好ましい。また、露光後
にホットプレート上において85℃で30分間の露光後
ベ−ク(PEB)を行うことが好ましい。露光後、基板
を室温まで徐冷した後にプロピレングリコールモノメチ
ルエーテルアセテートで5分間現像し、メッキ用の鋳型
パターン604を形成する。なお、レジストは、例え
ば、ポリビニルフェノールベースや環化ゴム系のネガ型
レジストや、ノボラックベースのポジ型レジストであっ
てもよい。所望の厚膜を得ることが困難なレジスト材料
を採用する場合には、処理を複数回繰り返して所望の厚
膜を得てもよい。
【0056】次に、電気メッキにより、レジストパター
ン604の開口部に金属パターン605を埋め込む。例
えば、酸性銅メッキ液のユーパック1A(エバラユージ
ライト製)を用いて、メッキ液流速5L/分、電流密度
7.5mA/cm2、液温28℃の条件で、6時間40
分電気メッキを行うことにより、膜厚100μmの銅パ
ターンをレジストパターン604の間隙に埋め込むこと
ができる。
【0057】図6(d)に示す工程では、例えば、80
℃のN−メチルピロリドン(NMP)中でSU−8レジ
スト604を剥離し、IPAで洗浄し、乾燥させる。こ
こで、金属パターン605は、銅の他、例えば、金や白
金などの非磁性体の材料で形成してもよい。
【0058】図6(e)に示す工程では、例えば、メッ
キ面(金属パターン605が形成された面)をポリイミ
ド(不図示)を用いて保護し、他方の面を22%のテト
ラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液を用いて90
℃でシリコン基板601のバックエッチングを行う。こ
のエッチングは、シリコン601がエッチングで除去さ
れ、窒化珪素膜602が露出するまで行う。その後、基
板を水洗し、乾燥させ、ドライエッチング装置内でテト
ラフルオロメタンを用いて、シリコン601のエッチン
グ後に露出した窒化珪素膜702をエッチングで除去す
る。次いで、メッキ面の保護用のポリイミド膜をアッシ
ングにより除去する。
【0059】図6(f)では、上記の工程で作成された
素子を、電子線描画装置の電子光学系の設計に応じて適
当な大きさにカッティングする。カッティングは、例え
ば、ダイシングソー、レーザーカッターなど、半導体製
造プロセス等で使用される装置を用いて行うことが出来
る。
【0060】次に、図7を参照しながら第2電極を構成
する基板の作成方法を説明する。
【0061】図7(a)に示す工程では、基板として結
晶方位が<100>のシリコンウエハを用意し、化学気
層蒸着法(CVD)によって膜厚300nmの窒化珪素
膜702を成膜する。次いで、レジストプロセスとエッ
チングプロセスにより、後に電子線の光路になる部分と
電極間の位置合わせを行う部分の窒化珪素膜702を除
去する。次いで、窒化珪素膜702の開口部のシリコン
基板をテトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液で
深さ100μm程度異方性エッチングを行い、基板の少
なくとも一つの面にV字型の溝を形成する。この時、使
用するエッチング液は、水酸化カリウム、水酸化ナトリ
ウムなどの無機アルカリ水溶液、またはトリメチルモノ
ヒドロキシエチルアンモニウムヒドロキシド(別名コリ
ン)などの有機アルカリ水溶液等が好適である。次に、
このV字型の溝が形成された面に、メッキ用の電極膜7
03としてチタン/金をそれぞれ5nm/50nmの膜
厚で連続して形成する。この形成には、抵抗加熱または
電子ビームによる蒸着法や、スパッタ法などが好適であ
る。この電極材料は、例えば、チタン/銅、チタン/白
金などであってもよい。また、チタンは密着促進の働き
をすればよく、その膜厚は数nm〜数百nmの範囲が好
適である。また、導電性の金膜は、数十nm〜数百nm
の範囲が好適である。
【0062】図7(b)に示す工程では、電極703上
にメッキの鋳型となるレジストパターン704を形成す
る。レジストの膜厚は、メッキ構造体の厚みを考慮し
て、数μm〜数千μmとすることが好ましい。レジスト
は、エポキシ化ビスフェノールAオリゴマーを主成分と
するSU−8(MicroChem.co)で形成することが好まし
く、膜厚は110μm程度が好適である。レジストの露
光は、高圧水銀ランプを用いた密着型の露光装置を用い
て60秒程度行うことが好ましい。また、露光後にホッ
トプレート上において85℃で30分間の露光後ベーク
(PEB)を行うことが好ましい。露光後、基板を室温
まで徐冷した後にプロピレングリコールモノメチルエー
テルアセテートで5分間現像し、メッキ用の鋳型パター
ンを704を形成する。なお、レジストは、例えば、ポ
リビニルフェノールベースや環化ゴム系のネガ型レジス
トや、ノボラックべースのポジ型レジストであってもよ
い。所望の厚膜を得ることが困難なレジスト材料を採用
する場合には、処理を複数回繰り返して所望の厚膜を得
てもよい。
【0063】次に、電気メッキにより、レジストパター
ン704の開口部に金属パターン705を埋め込む。例
えば、酸性銅メッキ液のユーパック1A(エバラユージ
ライト製)を用いて、メッキ液流速5L/分、電流密度
7.5mA/cm2、液温28℃の条件で、6時間40
分電気メッキを行うことにより、膜厚100μmの銅パ
ターン705をレジストパターン705の間隙に埋め込
むことができる。
【0064】図7(c)に示す工程では、80℃のN−
メチルピロリドン(NMP)中でSU−8レジストを剥
離し、IPAで洗浄し、乾燥させる。ここで、金属パタ
ーン705は、銅の他、例えば、金や白金などの非磁性
体の材料で形成してもよい。
【0065】図7(d)に示す工程では、例えば、メッ
キ面(金属パターン705が形成された面)をポリイミ
ド(不図示)を用いて保護し、他方の面を22%のテト
ラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液を用いて90
℃でシリコン基板701のバックエッチングを行う。こ
のエッチングは、シリコン701がエッチングで除去さ
れ、窒化珪素膜702が露出するまで行う。その後、基
板を水洗し、乾燥させ、ドライエッチング装置内でテト
ラフルオロメタンを用いて、シリコン701のエッチン
グ後に露出した窒化珪素膜702をエッチングで除去す
る。次いで、メッキ面の保護用のポリイミド膜をアッシ
ングにより除去する。
【0066】次いで、図8を参照しながら第1電極を構
成する基板と第2電極を構成する基板とを前述の接合用
部材で接合する方法を説明する。
【0067】まず、図6及び図7を参照しながら説明し
たプロセスで作製された第1電極を構成する基板600
と、第2電極を構成する基板700とを用意する。そし
て、各基板上のV型溝(位置決め部)の部分でファイバ
ー状の接合用部材1000を挟むようにして2つの基板
600及び700を対面させ、該2つの基板を近づける
方向に該2つの基板に圧縮力を作用させることによっ
て、該2つの基板の接合面に平行な方向と垂直な方向に
位置決めがなされる。
【0068】次に、この様にして配置された2つの基板
600及び700を接合する。接合用部材1000とし
ては、例えば、内部の材料が石英、表層部の材料がタリ
ウム60%、砒素20%及びイオウ20%からなるカル
コゲナイドガラスで構成されたファイバーが好適であ
る。この実施例におけるファイバーの内部の石英部分の
直径は150μm、全体の直径は250μmである。こ
のファイバーを2つの基板600と7基板00との間
に、それらのV型溝(位置決め部)の部分で挟み込むこ
とによって、2つの素子の面方向の位置合わせがなされ
る。
【0069】次いで、このファイバーの表層材料のカル
コゲナイドガラスの軟化温度である130℃よりもやや
高く、かつ内部材料の石英の軟化温度よりも十分低い1
40℃で熱処理を行う。
【0070】この時、接着面に垂直な方向に圧縮力を作
用させると、軟化している表層のカルコゲナイドガラス
が変形し、2つの基板600及び700のV型溝とファ
イバー内部の石英の部分で基板600と基板700との
距離が決定される。この状態を保持したまま徐冷するこ
とによって接合が完了する。
【0071】この様にして製作されたデバイス(電子レ
ンズ)は接着面に水平な方向と垂直な方向の双方につい
て高精度で位置決めがなされており、かつ接着剤を使用
していないため、デバイスを高真空中に設置した場合で
も揮発性有機化合物の発生がない。更に、この実施例の
ように、接合温度を低温(例えば140℃)とすること
により、接合の際にデバイスが破損することもない。
【0072】
【実施例2】この実施例は、実施例1の変形例を提供す
る。具体的には、接合対象の基板は、実施例1と同じ手
順で用意する。接合のために使用する接合用部材として
は、実施例1における石英とカルコゲナイドガラスの複
合部材の代わりに、内部がソーダ石灰ガラスで構成さ
れ、表層部がポリスチレンで構成された復合部材を採用
する。接合は、接合温度をポリスチレンの融点である2
40℃よりも高く、ソーダ石灰ガラスの軟化温度の70
0℃よりも十分低い250℃とする以外は、実施例1と
同様である。
【0073】
【実施例3】この実施例は、実施例1の変形例を提供す
る。具体的には、接合対象の基板は、実施例1と同じ手
順で用意する。接合のために使用する接合用部材として
は、実施例1における石英とカルコゲナイドガラスの複
合材料の代わりに、内部がアイソタクティックポリプロ
ピレンで構成され、表層部がポリエチレンで構成された
複合部材を採用する。接合は、接合温度をポリスチレン
の融点である138℃よりも高く、ポリプロピレン(ア
イソタクティック構造40%含有)の融点の162℃よ
りも低い150℃で行う以外は、実施例1と同様であ
る。
【0074】
【実施例4】この実施例は、上記の接合方法を適用して
製造した電子レンズ等のデバイスを搭載した装置の一例
として荷電粒子線描画装置を提供する。なお、ここで
は、荷電粒子線描画装置の一例として電子ビーム描画装
置を挙げるが、本発明は、例えばイオンビーム描画装置
等の他の方式の荷電粒子線描画装置にも適用することが
できる。
【0075】図9は、本発明の好適な実施例に係る電子
ビーム描画装置の概略構成を示す図である。図9におい
て、1は、カソード1a、グリッド1b、アノード1c
を含む電子銃1である。カソード1aから放射された電
子はグリッド1b、アノード1cの間でクロスオーバ像
を形成する。以下では、このクロスオーバ像を電子源E
Sと記す。
【0076】この電子源ESから放射される電子は、コ
ンデンサーレンズ光学系2を通して補正電子光学系3に
照射される。このコンデンサーレンズ2は、複数枚の開
口電極で構成され得る。
【0077】補正電子光学系3は、光軸AXに沿って、
電子銃1側から順に配置されたアパーチャアレイAA、
ブランカーアレイBA、要素電子光学系アレイユニット
LAU、ストッパーアレイSAを含む。補正電子光学系
3の要素電子光学系アレイユニットLAUは、各々複数
の電子レンズを含む基板を有し、この基板は、前述の接
合方法によって形成され得る。ただし、図6乃至図8に
示す工程では、1つの電子レンズを有する基板(デバイ
ス)を作成するが、この実施例では、マトリックス状に
配列された複数の電子レンズを有する基板を作成する。
【0078】補正電子光学系3は、電子源ESの中間像
を複数形成し、各中間像は縮小電子光学系4によって縮
小投影され、ウエハ5上には、形状が同一の複数の電子
源ES像が形成される。ここで、補正電子光学系3は、
各中間像が縮小電子光学系4を介してウエハ5に縮小投
影される際に現れる収差の影響を予め補正するように、
その複数の中間像を形成する。
【0079】縮小電子光学系4は、第1投影レンズ41
(43)と第2投影レンズ42(44)とからなる対称
磁気ダブレットで構成される。第1投影レンズ41(4
3)の焦点距離をf1、第2投影レンズ42(44)の
焦点距離をf2とすると、この2つのレンズ間距離はf
1+f2になっている。光軸上AXの物点は第1投影レ
ンズ41(43)の焦点位置にあり、その像点は第2投
影レンズ42(44)の焦点位置にある。この像は−f
2/f1に縮小される。また、2つのレンズ磁界が互い
に逆方向に作用する様に決定されているので、理論上
は、球面収差、等方性非点収差、等方性コマ収差、像面
湾曲収差、軸上色収差の5つの収差を除いて他のザイデ
ル収差および回転と倍率に関する色収差が打ち消され
る。
【0080】6は、要素電子光学系アレイ3からの複数
の電子ビームを偏向させて、複数の投影像をウエハ5上
でX,Y方向に共通の変位量だけ変位させる偏向器であ
る。偏向器6は、偏向幅が広い場合に用いられる主偏向
器と偏向幅が狭い場合に用いられる副偏向器で構成され
ており、主偏向器は電磁型偏向器で、副偏向器は静電型
偏向器である。
【0081】7は、偏向器6を作動させた際に発生する
偏向収差による光源像のフォーカス位置のずれを補正す
るダイナミックフォーカスコイルであり、8は、偏向に
より発生する偏向収差の非点収差を補正するダイナミッ
クスティグコイルである。
【0082】9は、ウエハ5を載置し、光軸AX(Z
軸)方向とZ軸回りの回転方向に移動可能なθ−Zステ
ージであって、ステージ基準板10が固設されている。
【0083】11は、θ−Zステージを載置し、光軸A
X(Z軸)と直交するXY方向に移動可能なXYステー
ジである。
【0084】12は、電子ビームによってステージ基準
板10上のマークが照射された際に生じる反射電子を検
出する反射電子検出器である。
【0085】次に、図10を参照しながら補正電子光学
系3の構成について説明する。なお、図10(a)は、
補正電子光学系3を電子銃1側から見た図、図10
(b)は、図10(a)のA−A’線で補正電子光学系
3を切断した断面図である。
【0086】前述したように、補正電子光学系3は、ア
パーチャアレイAA、ブランカーアレイBA、要素電子
光学系アレイユニットLAU、ストッパーアレイSAを
含む。
【0087】アパーチャアレイAAは、図10(a)に
示すように、複数の開口が形成された基板であり、コン
デンサーレンズ2からの1つの電子ビームを複数の電子
ビームに分割する。
【0088】ブランカーアレイBAは、アパーチャアレ
イAAで分割された複数の電子ビームを個別に偏向させ
る偏向器が複数形成された基板である。図11は、ブラ
ンカーアレイBA中の1つの偏向器を抜き出して示した
図である。基板31は、開口APと、該開口APを挟ん
だ一対の電極32を有し、この電極32は電子ビームを
偏向させるブランカーとして機能する。また、基板上3
1には、ブランカー32を個別にon/offさせるた
めの配線W1が形成されている。
【0089】要素電子光学系アレイユニットLAUは、
同一平面内に複数の電子レンズを2次元配列して形成し
た電子レンズアレイである第1電子光学系アレイLA
1、及び第2電子光学系アレイLA2で構成される。各
電子光学系アレイLAは、前述の接合方法を参照して構
成され得る。
【0090】図12は、第1電子光学系アレイLA1の
構成を示す図である。第1電子レンズアレイLA1は、
開口に対応して形成されたドーナツ状電極が複数配列さ
れた上部電極板UE、中間電極板CE、下部電極板LE
の3枚を有し、絶縁物を介在させて、その3枚の電極板
が積層される。上電極板、中電極板、下電極板のドーナ
ツ状電極は、一つの電子レンズ(いわゆるユニポテンシ
ャルレンズ)として機能する。各電子レンズULの上
部、下部電極板の全てのドーナツ状電極は共通の配線w
2でLAU制御回路112と接続され、同一の電位が印
加される。この実施例では、上部、下部の電極の電位は
電子ビームの加速電位として作用する。
【0091】一方、各電子レンズの中間電極板のドーナ
ツ状電極は、個別の配線w3でLAU制御回路112と
接続され各々に所望の電位が印加される。それにより、
各電子レンズの電子光学的パワー(焦点距離)を所望の
値に設定できる。第2電子光学系アレイLA2も第1電
子光学系アレイLA1と同様の構造・機能を有する。
【0092】図10(b)に戻り、要素電子光学系アレ
イユニットLAUは、第1電子レンズアレイLA1の電
子レンズと第2電子レンズアレイLA2の電子レンズと
で一つの要素電子光学系ELを構成する。そして、アパ
ーチャアレイAAが各要素電子光学系ELの略前側焦点
位置に位置する為、各要素電子光学系ELは、分割され
た複数の電子ビームよりそれぞれの略後側焦点位置に電
子源ESの中間像を形成する。そして、中間像が縮小電
子光学系4を介してウエハ5に縮小投影される際に現れ
る像面湾曲の影響を補正するように、要素電子光学系E
L毎に電子レンズの電子光学的パワーを調整し、中間像
形成位置を異ならせている。
【0093】ストッパーアレイSAは、アパーチャーア
レイAAと同様に、複数の開口が形成された基板であ
る。そして、ブランカーアレイBAで偏向された電子ビ
ームは、その電子ビームに対応したストッパーアレイS
Aの開口以外の部分で照射され、ブランカーアレイSA
を通過しなくなる。
【0094】次に、図13を参照しながら補正電子光学
系3の機能について説明する。図13において、電子を
放射する電子源ESからの電子はコンデンサーレンズ2
により略平行なビームにされる。略平行の電子ビームは
アパーチャアレイAAに入射し、複数の電子ビームに分
割される。複数の電子ビームのそれぞれは要素電子光学
系EL1〜EL3に入射し、各要素電子光学系の略前側
焦点位置に電子源ESの中間像image1〜imag
e3を形成する。各中間像は、図1に示した縮小電子光
学系4を介して被露光面であるウエハ5に投影される。
ここで、複数の中間像が被露光面に投影される際に現れ
る収差の影響を補正するために、像面湾曲収差(投影電
子光学系4の光軸方向における実際の結像位置と理想の
結像位置とのずれ)については、複数の要素電子光学系
の光学特性を個別に設定して光軸方向の中間像形成位置
を要素電子光学系毎に異ならせることにより補正され
る。また、例えば、図14(b)及び(c)に示すよう
な歪曲収差については、光軸に直交する方向の中間像形
成位置を要素電子光学系毎に調整することによって、図
14(a)に示すように補正することができる。
【0095】各電子ビームのウエハ5上への照射は、ブ
ランカーB1〜B3とストッパーS1〜S3とによって
個別に制御される。図13において、例えば、imag
e3は、ブランカーB3をonすることにより、ストッ
パーS3で遮断される。
【0096】図15は、図9に示す電子ビーム描画装置
の制御システムの構成図である。BA制御回路111
は、ブランカーアレイBAのブランカーのon/off
を個別に制御する制御回路、LAU制御回路112は、
レンズアレイユニットLAUを構成する電子レンズの焦
点距離を制御する制御回路である。
【0097】D_STIG制御回路113は、ダイナミ
ックスティグコイル8を制御して縮小電子光学系4の非
点収差を制御する制御回路、D_FOCUS制御回路1
14は、ダイナミックフォーカスコイル7を制御して縮
小電子光学系4のフォーカスを制御する制御回路、偏向
制御回路115は偏向器6を制御する制御回路、光学特
性制御回路116は、縮小電子光学系4の光学特性(倍
率、歪曲)を調整する制御回路である。反射電子検出回
路117は、反射電子検出器12からの信号より反射電
子量を求める回路である。
【0098】ステージ駆動制御回路118は、θ−Zス
テージ9を駆動制御し、かつXYステージ11の位置を
検出するレーザ干渉計LIMと共同してXYステージ1
1を駆動制御する制御回路である。
【0099】副制御部120は、メモリ121に記憶さ
れた描画用制御データを上記複数の制御回路に分配する
と共に各制御回路を制御する。副制御部120は、イン
ターフェース122を介して電子ビーム露光装置全体を
コントロールする主制御部123によって制御されてい
る。
【0100】以下、図15を参照しながら本実施例に係
る電子ビーム露光装置の露光動作について説明する。
【0101】副制御部120は、メモリ121から提供
される露光制御データに基づいて、偏向制御回路115
に命じて、偏向器6によって、複数の電子ビームを偏向
させると共に、BA制御回路115に命じて、ウエハ5
に描画すべきパターンに応じてブランカーアレイBAの
各ブランカーを個別にon/offさせる。この時、X
Yステージ11はy方向に連続移動しており、XYステ
ージの移動に対して複数の電子ビームが追従するよう
に、偏向器6によって複数の電子ビームが偏向される。
各電子ビームは、図16に示すように、ウエハ5上の対
応する要素露光領域(EF)を走査露光する。各電子ビ
ームに対応する要素露光領域(EF)は、2次元的に互
いに隣接するように設定されており、複数の要素露光領
域(EF)で構成されるサブフィールド(SF)に対し
て同時に隙間無くパターンが描画される。
【0102】副制御部120は、1つのサブフィールド
(SF1)の露光が終了した後、次のサブフィールド
(SF2)を露光する為に、偏向制御回路115に命じ
て、偏向器6によって、ステージ走査方向(y方向)と
直交する方向(x方向)に複数の電子ビームを偏向させ
る。この時、偏向によってサブフィールドが変わること
により、各電子ビームが縮小電子光学系4を介して縮小
投影される際の収差も変わる。そこで、副制御部120
は、LAU制御回路112、D_STIG制御回路11
3、及びD_FOCUS制御回路114に命じて、変化
した収差を補正するように、レンズアレイユニットLA
U、ダイナミックスティグコイル8、及びダイナミック
フォーカスコイル7を調整する。そして、再度、前述し
たように、複数の電子ビームによりサブフィールド2
(SF2)にパターンを描画する。
【0103】そして、図16に示すように、複数のサブ
フィールド(SF1〜SF6)に順次パターンを描画す
ることによって、ステージ走査方向(y方向)と直交す
る方向(x方向)に並ぶサブフィールド(SF1〜SF
6)で構成される1つのメインフィールド(MF)にパ
ターンが描画される。
【0104】副制御部120は、図16に示すメインフ
ィールド1(MF1)の露光が終了した後、偏向制御回
路115に命じて、順次、ステージ走査方向(y方向)
に並ぶメインフィールド(MF2,MF3,MF4…)
に複数の電子ビームを偏向させると共にパターンを描画
させる。これにより、メインフィールド(MF2,MF
3,MF4…)で構成されるストライプ(STRIPE
1)にパターンが描画される。そして、XYステージ1
1をx方向にステップさせ、次のストライプ(STRI
PE2)にパターンを描画する。
【0105】
【実施例5】この実施例は、実施例4に係る電子ビーム
描画装置を利用した半導体デバイス(半導体素子)の製
造方法について説明する。
【0106】図17は、半導体デバイス(例えば、IC
やLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD等)の
製造のフローチャートである。ステップ1(回路設計)
では、半導体デバイスの回路設計を行う。ステップ2
(EBデータ変換)では設計した回路パターンを電子ビ
ーム露光装置用のデータへ変換する。ステップ3(ウエ
ハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハ製造す
る。
【0107】ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と
呼ばれ、電子ビーム露光装置用のデータに従ってリソグ
ラフィー技術によってウエハ上に回路を形成する。具体
的には、まず、レジストが塗布されたウエハを電子ビー
ム露光装置内にローディングする。そして、アライメン
トユニットでウェハ上のグローバルアライメント用のデ
ータを読み取り、その結果に基づいてウエハステージを
駆動して所定の位置に次々にパターンを描画する。そし
て、パターンが描画された基板に対して現像処理を施
す。 次のステップ5(組立)は後工程と呼ばれ、ステ
ップ4によって製作されたウエハを用いて半導体チップ
化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボ
ンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の
工程を含む。
【0108】ステップ6(検査)ではステップ5で製作
された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト
等の検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが
完成し、これが出荷(ステップ7)される。
【0109】図18は、図17のステップ4のウエハプ
ロセスの詳細なフローチャートである。まず、ステップ
11(酸化)ではウエハの表面を酸化させる。ステップ
12(CVD)ではウエハ表面に絶縁膜を形成する。ス
テップ13(電極形成)ではウエハ上に電極を蒸着によ
って形成する。ステップ14(イオン打ち込み)ではウ
エハにイオンを打ち込む。
【0110】ステップ15(レジスト処理)ではウエハ
にレジストを塗布する。ステップ16(描画)では、上
記の電子ビーム露光装置によって回路パターンをウエハ
に描画する。ステップ17(現像)では露光したウエハ
に現像処理を施す。ステップ18(エッチング)では、
現像されたレジストを利用して、ステップS11〜13
で形成された膜の不要な部分をエッチングすることによ
り該膜をパタニングする。これらのステップを繰り返し
行うことによってウエハ上に多層のパターンが形成され
る。
【0111】
【発明の効果】本発明によれば、高い組立精度が要求さ
れる部品又は装置の製造に好適な接合用部材及び接合方
法並びにこれらの応用技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施の形態に係るファイバーの
構成を示す図((a)は斜視図、(b)は断面図)であ
る。
【図2】図2は、本発明の好適な実施の形態に係るボー
ルの構成を示すために一部を切り欠いた図である。
【図3】接合剤部材の他の実施の形態を示す図である。
【図4】図1に示すファーバー状の接合用部材1000
によって好適に接合される部材(図4(a))及び接合
の様子(図4(b))を模式的に示す図である。
【図5】図2に示すボール状の接合用部材2000によ
って好適に接合される部材(図5(a))及び接合の様
子(図5(b))を模式的に示す図である。
【図6】電子レンズの一部を構成する第1電極を構成す
る基板の作成方法を示す図である。
【図7】電子レンズの一部を構成する第2電極を構成す
る基板の作成方法を示す図である。
【図8】第1電極を構成する基板と第2電極を構成する
基板を接合用部材で接合する様子を示す図である。
【図9】本発明の好適な実施例に係る電子ビーム描画装
置の概略構成を示す図である。
【図10】補正電子光学系の構成を示す図である。
【図11】ブランカーアレイ中の1つの偏向器を抜き出
して示した図である。
【図12】第1及び第2電子光学系アレイの構成を示す
図である。
【図13】補正電子光学系の機能を説明する図である。
【図14】歪曲収差の補正を説明する図である。
【図15】図9に示す電子ビーム描画装置の制御システ
ムの構成図である。
【図16】露光手順を説明する図である。
【図17】半導体デバイス(例えば、ICやLSI等の
半導体チップ、液晶パネル、CCD等)の製造のフロー
チャートである。
【図18】半導体デバイス(例えば、ICやLSI等の
半導体チップ、液晶パネル、CCD等)の製造のフロー
チャートである。
【図19】各種ポリマーの融点を示す図である。
【図20】各種ガラスの軟化温度と熱膨張係数を示す図
である。
【図21】封着用ガラスの軟化温度と熱膨張係数を示す
図である。
【図22】カルコゲナイドガラスの軟化温度を示す図で
ある。
【符号の説明】
1000 接合用部材(ファイバー) 1001 ファイバー表層部 1002 ファイバー内部 2000 接合用部材(ボール) 2003 ボール表層部 2004 ボール内部 3000 接合用部材(ファイバー) 3005 相対的に軟化点または融点の低いファイバー
構成材料 3006 相対的に軟化点または融点の高いファイバー
構成材料 4000 接合対象部材 4001 位置決め部(溝) 5000 接合対象部材 5001 位置決め部(角錐状の窪み) 600 第1電極を構成する基板 601 シリコンウエハ 602 窒化珪素膜 603 メッキ用電極 604 レジストパターン 605 金属パターン 700 第2電極を構成する基板 701 シリコンウエハ 702 窒化珪素膜 703 メッキ用電極 704 レジストパターン 705 金属パターン 1 電子銃 2 コンデンサーレンズ 3 補正電子光学系 4 縮小電子光学系 5 ウエハ 6 偏向器 7 ダイナミックフォーカスコイル 8 ダイナミックスティグコイル 9 θ−Zステージ 10 基準板 11 XYステージ 12 反射電子検出器 110 CL制御回路 111 BA制御回路 112 LAU制御回路 113 D_STIG制御回路 114 D_FOCUS制御回路 115 偏向制御回路 116 光学特性制御回路 117 反射電子検出回路 118 ステージ駆動制御回路17 120 副制御部 121 メモリ 122 インターフェース 123 主制御部 AA アパーチャアレイ BA ブランカーアレイ LAU 要素電子光学系アレイユニット SA ストッパーアレイ

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱特性が互いに異なる2以上の部材を一
    体化してなり、接合対象部材の位置決め部に適合する形
    状を有することを特徴とする接合用部材。
  2. 【請求項2】 前記2以上の部材を同心状に一体化して
    なることを特徴とする請求項1に記載の接合用部材。
  3. 【請求項3】 接合対象部材に適合する形状として、実
    質的に円柱形状を有することを特徴とする請求項2に記
    載の接合用部材。
  4. 【請求項4】 接合対象部材に適合する形状として、実
    質的に球形状を有することを特徴とする請求項2に記載
    の接合用部材。
  5. 【請求項5】 外部の部材の構成材料が内部の部材の構
    成材料に対して融点が低いことを特徴とする請求項2乃
    至請求項4のいずれか1項に記載の接合用部材。
  6. 【請求項6】 外部の部材の構成材料が内部の部材の構
    成材料に対して軟化点が低いことを特徴とする請求項2
    乃至請求項4のいずれか1項に記載の接合用部材。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に
    記載の接合用部材を使用して接合対象部材を接合するこ
    とを特徴とする接合方法。
  8. 【請求項8】 熱特性が互いに異なる2以上の部材を一
    体化してなる接合用部材を、2以上の接合対象部材の位
    置決め部で挟み、熱を利用して前記2以上の接合対象部
    材を接合することを特徴とする接合方法。
  9. 【請求項9】 前記接合用部材は、前記2以上の部材を
    同心状に一体化してなることを特徴とする請求項8に記
    載の接合方法。
  10. 【請求項10】 前記接合用部材は、前記位置決め部に
    適合する形状として、実質的に円柱形状を有することを
    特徴とする請求項9に記載の接合方法。
  11. 【請求項11】 前記位置決め部は、溝を有することを
    特徴とする請求項10に記載の接合方法。
  12. 【請求項12】 前記接合用部材は、前記位置決め部に
    適合する形状として、実質的に球形状を有することを特
    徴とする請求項9に記載の接合方法。
  13. 【請求項13】 前記位置決め部は、窪みを有すること
    を特徴とする請求項12に記載の接合方法。
  14. 【請求項14】 前記接合用部材は、外部の部材の構成
    材料が内部の部材の構成材料に対して融点が低いことを
    特徴とする請求項9乃至請求項13のいずれか1項に記
    載の接合方法。
  15. 【請求項15】 前記内部の部材の構成材料の融点より
    も低い温度で接合を行うことを特徴とする請求項14に
    記載の接合方法。
  16. 【請求項16】 前記内部の部材の構成材料の融点より
    も低く前記外部の部材の構成材料の融点よりも高い温度
    で接合を行うことを特徴とする請求項14に記載の接合
    方法。
  17. 【請求項17】 前記接合用部材は、外部の部材の構成
    材料が内部の部材の構成材料に対して軟化点が低いこと
    を特徴とする請求項9乃至請求項13のいずれか1項に
    記載の接合方法。
  18. 【請求項18】 前記内部の部材の構成材料の軟化点よ
    りも低い温度で接合を行うことを特徴とする請求項17
    に記載の接合方法。
  19. 【請求項19】 前記内部の部材の構成材料の軟化点よ
    りも低く前記外部の部材の構成材料の軟化点よりも高い
    温度で接合を行うことを特徴とする請求項17に記載の
    接合方法。
  20. 【請求項20】 前記2以上の接合対象部材には、前記
    接合用部材を挟んだ状態で前記2以上の接合対象部材間
    の位置関係が適正になるように、前記位置決め部が配置
    されていることを特徴とする請求項8乃至請求項19の
    いずれか1項に記載の接合方法。
  21. 【請求項21】 前記2以上の接合対象部材は構造部を
    有し、前記2以上の接合対象部材には、前記接合用部材
    を挟んで接合がなされた状態で前記2以上の接合部材の
    構造部間の位置関係が適正になるように、前記位置決め
    部が配置されていることを特徴とする請求項8乃至請求
    項19のいずれか1項に記載の接合方法。
  22. 【請求項22】 請求項1乃至請求項6のいずれか1項
    に記載の接合用部材によって接合された部分を有するこ
    とを特徴とする部品。
  23. 【請求項23】 請求項1乃至請求項6のいずれか1項
    に記載の接合用部材によって接合されてなる部品と他の
    部品とを有することを特徴とする装置。
  24. 【請求項24】 請求項1乃至請求項6のいずれか1項
    に記載の接合用部材によって接合された部分を含む部品
    を有することを特徴とする荷電粒子線描画装置。
  25. 【請求項25】 請求項1乃至請求項6のいずれか1項
    に記載の接合用部材によって接合された部分を含む電子
    レンズを有する荷電粒子線描画装置。
  26. 【請求項26】 請求項8乃至請求項22のいずれか1
    項に記載の接合方法によって接合された部分を有するこ
    とを特徴とする部品。
  27. 【請求項27】 請求項8乃至請求項22のいずれか1
    項に記載の接合方法によって接合されてなる部品と他の
    部品とを有することを特徴とする装置。
  28. 【請求項28】 請求項8乃至請求項22のいずれか1
    項に記載の接合方法によって接合された部分を含む部品
    を有する荷電粒子線描画装置。
  29. 【請求項29】 請求項8乃至請求項22のいずれか1
    項に記載の接合方法によって接合された部分を含む電子
    レンズを有する荷電粒子線描画装置。
  30. 【請求項30】 デバイスの製造方法であって、 デバイス材料に感光剤を塗布する工程と、 請求項24、請求項25、請求項28及び請求項29の
    いずれか1項に記載の荷電粒子線描画装置を利用して、
    前記感光材が塗布されたデバイス材料にパターンを描画
    する工程と、 前記パターンが描画されたデバイス材料に現像処理を施
    す工程と、 を含むことを特徴とするデバイスの製造方法。
  31. 【請求項31】 電子レンズの製造方法であって、 第1開口部と、該第1開口部の外側に配置された第1電
    極と、第1位置決め部とを有する第1基板を作成する工
    程と、 第2開口部と、該第2開口部の外側に配置された第2の
    電極と、第2位置決め部とを有する第2基板を作成する
    工程と、 前記第1位置決め部と前記第2位置決め部とによって請
    求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の接合用部材
    が挟まれるように前記第1基板及び前記第2基板を配置
    して、熱を利用して該第1の基板と該第2の基板とを接
    合する工程と、 を含むことを特徴とする電子レンズの製造方法。
  32. 【請求項32】 前記第1基板を作成する工程では、複
    数の第1開口部及び第1電極を有する第1基板を作成
    し、前記第2の基板を作成する工程では、前記第1基板
    の複数の第1開口部及び第1電極に対応する位置に複数
    の第2開口部及び第2電極を有する第2基板を作成する
    ことを特徴とする請求項31に記載の電子レンズの製造
    方法。
  33. 【請求項33】 荷電粒子線描画装置であって、 荷電粒子線源と、 デバイス材料を支持する支持体と、 前記荷電粒子線源と前記支持体との間に配置された電子
    光学系と、 を備え、前記電子光学系は、請求項31又は請求項32
    に記載の製造方法によって形成された電子レンズを含む
    ことを特徴とする荷電粒子線描画装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004165499A (ja) * 2002-11-14 2004-06-10 Canon Inc 電子レンズ、その電子レンズを用いた荷電粒子線露光装置、デバイス製造方法
JP2012222323A (ja) * 2011-04-14 2012-11-12 Canon Inc 貫通孔基板及びその製造方法

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