JP2001312684A - 数値データ作成装置および数値データ作成方法 - Google Patents

数値データ作成装置および数値データ作成方法

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JP2001312684A
JP2001312684A JP2000129400A JP2000129400A JP2001312684A JP 2001312684 A JP2001312684 A JP 2001312684A JP 2000129400 A JP2000129400 A JP 2000129400A JP 2000129400 A JP2000129400 A JP 2000129400A JP 2001312684 A JP2001312684 A JP 2001312684A
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Akira Nakano
亮 中野
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Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安価なソフトウェアによりユーザーが自ら容易
に数値データの作成を実行できる数値データの作成装置
および方法を提供すること。 【解決手段】数値データ作成条件の入力を受け付け、入
力された作成条件に基づいて数値データを作成する。こ
うして作成された数値データの一部を出力し、同時にデ
ータコードを作成する。オペレータが当該数値データを
必要とするならベンダーにデータコードを知らせ解除コ
ードの発行を依頼する。解除コードを入力すれば解除コ
ードとさきのデータコードとを照合し、照合結果に基づ
いて前記数値データの残余の部分を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、数値データの作成
装置およびその方法ならびに数値データの作成支援装置
およびその方法に関するが提供される。
【0002】
【従来の技術】製品等の設計に際し、例えば剛性、強度
などの製品品質を予測し、所望の特性を実現するために
有限要素法、境界要素法、差分法等の数値解析ソフトウ
ェアを用いたコンピュータシミュレーションが実施され
ている。このため構造、流体、電磁場、音響、成形加工
などの解析分野に応じたソフトウェアが市販されてお
り、広く製品等の設計に活用されている。こうしたソフ
トウェアの一部はパーソナルコンピュータ上でも稼動
し、インターフェースも簡便化されるなど、利便性が高
まっている。こうしたシミュレーション用の解析ソフト
ウェアは一般にユーザー社内の大型コンピュータにソフ
トウェアを導入し、複数のオペレータが社内ネットワー
クを介して当該ソフトウェアを活用することが一般的に
行われている。さらに近年、当該ソフトウェアを高速、
大容量の電子計算機サーバーに設置し、インターネット
を通じて社外のユーザーに利用可能とし、利用時間に応
じて課金するASP(アプリケーションサービスプロバ
イダー)と呼ばれる形態の事業も行われている。
【0003】また、前記数値解析を行う場合、解析対象
となる製品や領域をメッシュと呼ばれる複数の微小要素
に分割したメッシュモデルを作成する必要がある。微小
要素としては2次元的な3角形や4角形、3次元的な4面体
や6面体などが活用される。一般に機械構造部品などは
CADを用いてコンピュータ上で設計されることが多
く、CADにより定義された形状から自動的に前記メッ
シュを生成するメッシュモデル作成ソフトウェアに関す
る技術が例えば特開平10−255077号公報等に開
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の数
値解析あるいはメッシュモデル作成ソフトウェア(数値
データ作成ソフトウェア)には次のような問題点があっ
た。
【0005】まず、数値データ作成ソフトウェアを用い
るユーザの立場からみた場合、次のような問題があっ
た。すなわち、数値データ作成ソフトウェアは非常に高
価なので、個別のオペレータごとにソフトウェア一式を
用意するのは現実的でなく、社内ネットワーク等を介し
て共有せざるを得なかった。また、社内ネットワークを
介して活用する場合、大型計算機やネットワークの設備
・管理費用が膨大となる。一方、外部のASPを活用す
る場合、インターネット等の通信媒体を介して製品形状
や解析結果などの膨大な解析情報を転送しなければなら
ない。そのため、データの転送時間が長くなりがちであ
りこのため回線使用料が高騰する傾向があった。しか
も、解析情報が通信媒体上に流れるので、情報が漏洩す
るおそれを回避できなかった。また、一度ASPに作成
を依頼した数値データの内容が思わしくなくても、一律
に料金を支払わなければならなかった。
【0006】一方、数値データ作成ソフトウェアのベン
ダー(ソフトウェア開発元やソフトウェアの販売業者や
ASP)の立場からみた場合、次のような問題があっ
た。すなわち、ソフトウェアの開発元や販売業者として
は、ユーザーにいったん数値データ作成ソフトウェアを
販売した後は、収益源は、細々としたサポート等による
保守料等しかなかった。したがって、個々のソフトウェ
アのパッケージの価格を高く設定せざるを得なかった。
そのため、かかるソフトウェアを普及させることは容易
でなかった。また、ユーザは有用性を確認しなければ購
入してくれないので、機能や使用可能期間を限定した試
用版などを別途用意するなどの対応が必要であった。ま
た、ASPとしては、自社で高価な数値データ作成ソフ
トウェアを導入する必要があるほか、解析等の実行をす
るオペレータやコンピュータの設備を十分に用意しない
と、解析等の依頼が殺到したときにユーザの希望の納期
までにデータを納入することができないおそれがあっ
た。
【0007】本発明の第1の目的は、安価なソフトウェ
アによりユーザーが自ら容易に数値データの作成を実行
できる数値データの作成装置および方法を提供すること
にある。
【0008】また、本発明の第2の目的は、数値データ
作成に必要な情報が漏洩しにくい数値データの作成装置
および方法を提供することにある。
【0009】また、本発明の第3の目的は、ユーザーへ
の普及が容易で、ベンダーにとって負荷の少ない数値デ
ータ作成サービスが実現する数値データの作成支援装置
および方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によれば、数値データ作成条件の入力を受け
付ける作成条件入力手段と、該作成条件入力手段の入力
に基づいて数値データの作成を実行する数値データ作成
手段と、該数値データ作成手段により作成された数値デ
ータの一部を出力する第1の出力手段と、前記数値デー
タに対応するデータコードを発生させるデータコード発
生手段と、解除コードの入力を受け付ける解除コード入
力手段と、該解除コード入力手段により入力された解除
コードと前記データコード発生手段により発生させられ
たデータコードとを照合するコード照合手段と、該コー
ド照合手段の出力に基づいて前記数値データ作成手段に
より作成された数値データの残余の部分を出力する第2
の出力手段とを備えてなる数値データ作成装置が提供さ
れる。
【0011】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記データコード発生手段により発生させられたデータコ
ードをベンダー側端末に送信するデータコード送信手段
と、解除コードをベンダー側端末から受信し、前記解除
コード入力手段に入力する解除コード受信手段とを備え
てなる数値データ作成装置が提供される。
【0012】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記数値データ作成手段は、作成した数値データを暗号化
してローカルな記憶装置に記憶するものである、数値デ
ータ作成装置が提供される。
【0013】また、本発明の好ましい形態によれば、数
値データ作成手段により作成された数値データの価格を
算出し表示する価格表示手段を備えてなる数値データ作
成装置が提供される。
【0014】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記作成条件入力手段は、数値解析条件の入力を受け付け
るものであり、前記数値データ作成手段は、前記作成条
件入力手段により入力された数値解析条件に基づいて数
値解析を実行するものである、数値データ作成装置が提
供される。
【0015】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記作成条件入力手段は、数値解析用メッシュモデルの作
成条件の入力を受け付けるものであり、前記数値データ
作成手段は、前記作成条件入力手段により入力された作
成条件に基づいてメッシュモデルの作成を実行するもの
である、数値データ作成装置が提供される。
【0016】また、本発明の別の形態によれば、ユーザ
ー側端末にて作成された数値データに対応するデータコ
ードの入力を受け付けるデータコード入力手段と、該デ
ータコード入力手段により入力されたデータコードに対
応する解除コードを発生させる解除コード発生手段と、
該解除コード発生手段により発生させられた解除コード
を出力する解除コード出力手段とを備えてなる数値デー
タ作成支援装置が提供される。
【0017】また、本発明の好ましい形態によれば、ユ
ーザ側端末からデータコードを受信するデータコード受
信手段と、解除コード発生手段により発生させられた解
除コードをユーザ側端末に送信する解除コード送信手段
とを備えてなる数値データ作成支援装置が提供される。
【0018】また、本発明の好ましい形態によれば、デ
ータコード入力手段により入力されたデータコードに対
応する数値データの価格を算出し出力する価格出力手段
を備えてなる数値データ作成支援装置が提供される。
【0019】また、本発明の別の形態によれば、数値デ
ータ作成条件の入力を受け付け、入力された作成条件に
基づいて数値データを作成し、作成された数値データの
一部を出力し、前記数値データに対応するデータコード
を発生し、解除コードの入力を受け付け、入力された解
除コードと前記データコードとを照合し、照合結果に基
づいて前記数値データの残余の部分を出力する数値デー
タ作成方法が提供される。
【0020】また、本発明の好ましい形態によれば、数
値データ作成方法の各ステップをコンピュータに実行さ
せるプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な
記憶媒体が提供される。
【0021】また、本発明の別の形態によれば、ユーザ
ー側端末にて作成された数値データに対応するデータコ
ードの入力を受け付け、入力された前記データコードに
対応する解除コードを発生させ、発生させられた解除コ
ードを出力する数値データ作成支援方法が提供される。
【0022】また、本発明の好ましい形態によれば、数
値データ作成方法の各ステップをコンピュータに実行さ
せるプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な
記憶媒体が提供される。
【0023】本発明において、数値データとは、コンピ
ュータシミュレーションを利用した数値解の結果として
得られるデータや数値解析のためにあらかじめ作成され
るメッシュモデル等のデータのごとく、ユーザーのあた
える特定の条件(数値データ作成条件)の元で作成され
た、数学的、科学的または工学的な意味を有する数値や
記号を含むデータをいう。好ましい数値データ作成方法
に用いられる手法としては、有限要素法、境界要素法、
差分法などがある(参考文献として例えば「マトリック
ス有限要素法(培風館)」、「境界要素法の理論と応用
(コロナ社)」、「流体力学の数値計算法(東京大学出
版会)」などがある)、対象としては、工業製品、建築
物等の構造解析、射出成形品の成形過程等の流動解析、
ブロー成形や金型プレス等の形態解析、鋳造品凝固解
析、磁場・電場解析などがある。その応用としては、工
業製品等の設計段階における解析等がある。製品等の設
計とは、機械部品や成形品、構造体、電子電機製品、自
動車、生産設備機器等、数値解析の適用される全ての分
野における設計を含む。
【0024】本発明においてデータコード(解析コード
またはメッシュコード)とは、複数の文字または記号よ
りなる暗号等であり、個別の数値データ作成条件ごとに
対応するコードがソフトウェアより自動的に出力され
る。また解除コードとは、複数の文字または記号よりな
る暗号であり、解析コードまたはメッシュコードと通常
1対1に対応するコードである。当該ソフトウェアが解
析コードまたはメッシュコードと解除コードの対応を確
認した後、第1の出力手段により出力されなかった残余
のデータが出力されユーザーにおいて活用可能となる。
【0025】本発明において、第1の出力手段として
は、作成された数値データの一部を出力するものであれ
ばよいが、ユーザーが数値データの要否を判断できる程
度の情報を出力するものであるのがよい。出力の形態と
しては、ディスプレイ装置等への表示や印刷のほか、他
の記憶手段への記憶により他のソフトウェア等からの利
用を可能にすることや、ネットワーク等により他の端末
へ送信する方法であってもよい。第2の出力手段として
は、作成された数値データのうち第1の出力手段により
出力されなかったデータを含むデータを出力すればよい
が、データは、第1の出力手段により出力されなかった
データのすべてであってもよく、一部であってもよい。
また、第1の出力手段により出力されたデータを含んで
いてもよい。なお、第1の出力手段と第2の出力手段
は、ハードウェアとしては同一のものを用いてもよく、
別異のものを用いてもよい。
【0026】また、ネットワーク等を利用してデータコ
ードや解除コードをやりとりする場合には、ユーザ側端
末には、データコード送信手段や解除コード受信手段を
備え、ベンダー側端末にはデータコード受信手段や解除
コード送信手段を備えることになろう。これらの送受信
手段としては、媒体となる有線または無線のネットワー
クなどに応じた適宜のハードウェアが用いられればよ
い。本発明では、コードの送受信が中心となることが多
く、従来のASPを用いる場合よりは、少ない情報の送
受信で済むので、経済的となりやすい。
【0027】本発明において、ローカルな記憶装置と
は、ユーザーとベンダーとの立場の対比においてはユー
ザー側に属する記憶装置をいう。実際に数値データの作
成に使用する端末装置そのものにローカルに付属してい
る記憶装置であってもよいが、そうである必要はない。
【0028】解析結果、メッシュデータ等の数値データ
の購入情報を解析者からソフトウェア販売もとへ連絡す
る方法は、インターネット上のホームページや電子メー
ル等のネットワーク経由であってもよく、電話、ファク
シミリ等であってもよい。
【0029】さらに、当該ソフトウェア自身がインター
ネットに接続されており、解析者は解析コードまたはメ
ッシュコードを意識することなく画面上の購入ボタンを
押すことで自動的に解析コードまたはメッシュコードと
解除コードが送受信され、結果データを活用できるよう
にするのが好ましい。
【0030】また、上記の購入ボタンはクレジットカー
ド等の決済システムと連動し、購入ボタンを押すことで
自動的に現金の引き落としを行うことも可能である。
【0031】さらに、数値解析の境界条件や荷重条件、
初期条件などの数値データ作成条件は微小要素よりなる
メッシュデータではなくCADデータなどの製品形状デ
ータ上で定義し、メッシュデータ上に自動的に付与され
ることが好ましく、前記メッシュデータにはこうして付
与された境界条件や荷重条件、初期条件などが付随して
いることが好ましい。
【0032】
【発明の実施の形態】図1は本発明を工業製品等の設計
における数値解析に適用した場合の一実施形態例の概略
手順をしめすためのフローチャートである。
【0033】本実施形態における数値解析情報の方法
は、大きく解析実行工程(ステップ1〜2、およびステ
ップ5)、解析結果確認工程(ステップ3〜4)、解析
結果購入工程(ステップ6〜9)からなる。
【0034】装置の構成を図2に示す。本実施形態例で
用いる解析装置(ユーザー側端末)100としては、数値
解析を実行する数値解析装置(数値データ作成手段)10
1、解析データやソフトウェアなどを保存するメモリや
ハードディスク等よりなるローカルなデータ記憶装置
(記憶手段)、キーボードやマウス、デジタイザ等の入力
デバイス(データコード入力手段、解除コード入力手段)
108、3次元形状測定装置等よりなる解析条件入力装
置(数値データ作成条件入力手段)102、ディスプレイ
やプリンタ、光造形装置等よりなる出力装置(第1およ
び第2出力手段)104、個別解析に対応する解析コー
ドを発生させる解析コード発生装置(データコード発生
手段)103、解析コードと解除コードの照合をするコ
ード照合装置(コード照合手段)105、解析コードをベ
ンダー側端末200に送信し、解除コードをベンダー側
端末200から受信するデータ通信装置(データコード
送信手段、解除コード受信手段および入力手段)10
7、解析データの価格等の情報表示制御をする価格出力
装置(価格出力手段)109、を含んでいる。
【0035】一方、このユーザー側端末100とネット
ワーク1000により結ばれているベンダー側端末20
0は、ユーザ側端末100からデータコードを受信し、
ユーザ側端末に解除コードを送信するデータ通信装置
(データコード受信手段、解除コード送信手段)207、
解析コードを入力し、解析コードに応じた解除コードを
発生させデータ通信装置207に出力する解除コード発
生装置(解除コード入力手段および発生手段および出力
手段)および解析コードに基づいて価格を算出し出力す
る価格出力、ユーザへの課金管理をする価格出力装置
(価格出力手段)209を含んでいる。
【0036】以上の装置においては、各装置、手段は、
解析ソフトウェアを記憶したコンピュータ装置のハード
ウェアの一部とメモリ中のソフトウェアのサブルーチン
等で実現されている。
【0037】以下、本実施形態の解析装置100を図3
に示す機械部品製品の設計のために使用した場合を例
に、本発明を構造解析に適用した場合の一実施形態を説
明する。
【0038】ユーザーの解析オペレータはパーソナルコ
ンピュータやワークステーションなど、手元のコンピュ
ータに解析ソフトウェアを導入し、ユーザー側端末10
0を構成しているものとする。
【0039】まず、オペレータは図1のステップ1にて
一般のCADソフトウェア等を用いて作成した製品の形
状データを入力する。データ入力は図2の解析条件入力
装置102や入力デバイス108を用いる。図4はCA
Dを用いて作成した光造形用形状データの例であり、製
品形状の表面を覆う3角形で表現されたものである。こ
の他に、形状データとしては一般のCADで用いられる
曲面データや有限要素法の要素データ形式として表現さ
れたものが活用できる。さらにオペレータは弾性係数や
ポアソン比、線膨張係数等、所要の物性値を解析条件入
力装置により入力し、さらに拘束状態や荷重条件等、図
5に示す境界条件を入力する。入力されたデータは図2
のデータ記憶装置106に電子情報として記憶される。
図5では有限要素法数値解析に用いる三角錐型の微小要
素上に境界条件および荷重条件を設定した状態を示して
いるが、境界条件及び荷重条件の設定は前記形状データ
上で直接設定することも考えられる。また、微小要素と
してはビーム上の1次元的要素、3角形や4角形の2次
元的要素、6面体、3角柱などの3次元要素など、通常
の数値解析で用いられる要素タイプの活用が考えられ
る。
【0040】ステップ2にて解析を実行すると、データ
記憶装置107に記憶された入力データについて数値解
析装置101により解析が実行され、負荷された荷重に
対する変形や発生応力が算出され、解析結果が再びデー
タ記憶装置106に保存される。この段階では、解析結
果データは暗号化されていたりするのでデータのすべて
を参照することができないようになっている。
【0041】ステップ3では解析結果の一部、1例とし
て図6に示す変形モードや図7に示す応力分布図が出力
装置104により例えばディスプレイに表示される。こ
の時、例えば変形量や発生応力値は表示されず、最大変
位量が1となるように正規化された変形モードや応力分
布のみ表示されるものとする。構造解析においては、こ
の程度の情報が開示されれば、オペレータがこのデータ
の詳細を購入する必要があるか否かを判断できる。
【0042】このとき解析コード発生装置103によ
り、当該解析に対応した解析コードが発生させられディ
スプレィなどを通じてオペレータへ提示される。解析コ
ードとしては、例えばA0010020のように複数の
文字を組み合わせた数桁のコードが考えられる。
【0043】解析コードにはオペレータの実施した当該
解析に対応した内容が記述されており、たとえば、少な
くとも解析の規模と個別の解析を別個に識別できる情報
のような、数値データの価格または価値に対応する情報
が含まれている。一例として解析の規模を特定するため
の6桁の微小要素数と解析ごとに発生させた6桁の乱数
より構成される10桁の整数値を解析コードとする。例
えば解析した形状の微小要素数を2万とし、発生した6
桁の乱数を123456とすれば、解析コードは「02
0000123456」となる。解析結果の価格は価格
出力装置109により、たとえば、解析コードに含まれ
た解析の規模の情報に応じて決定され、前記解析結果の
出力と同時にオペレータへ提示される。この解析コード
がベンダー側端末200に送信されれば、ベンダー側で
も価格出力主装置209により価格情報を把握すること
ができる。
【0044】オペレータは、前述の解析結果の出力を参
照し、ステップ4にて解析条件に問題がないことを確認
する。ここで例えば拘束条件などに不備があり、本来変
位しない部分が変形していた場合などはステップ5にて
解析条件を変更し、再度解析実行する。この試行錯誤の
過程での解析ソフトウェアの使用は、ベンダー側には把
握できないので、ユーザーは無料で実施できる。
【0045】解析に問題ないことを確認した後、ステッ
プ6にて当該解析結果とともに出力される解析コードを
ソフトウエア販売元へ送付する。解析コードの送付は解
析者が例えば電子メールやFAXを用いて送付しても良
く、また例えばソフトウェアインターフェース画面上の
購入ボタンを押すことで自動的に行うことが望ましい。
その場合、解析コード自身を解析者へ明示する必要はな
い。このように、最終的に必要となった数値データのみ
に対して課金されるので、ユーザー側としては納得でき
る結果が得られるまでコストを気にすることなく使用す
ることができる。
【0046】ステップ7ではソフトウェアベンダーがベ
ンダー側端末200で解析コードを受領する。次にそれ
に対応する解除コードが解除コード発生装置203によ
り生成され、データ通信装置207によりユーザー側端
末100へ返信される。解除コードとしては、例えばB
110118のよに複数の文字を組み合わせた数桁のコ
ードが考えられる。
【0047】ユーザー側端末100では、コード照合装
置105が、ステップ8にて解析コードと解除コードの
照合を行う。照合の方法としては、解析コードと解除コ
ードとの対応表を外部より参照できないよう別途保存し
ておき、逐次参照することで実現したり、解析コードか
ら解除コードへの変換規則を定めておき、ユーザー側の
コード照合装置105で当該変換規則にて発生した解除
コードと送信された解除コードとの対応をとる等が考え
られる。
【0048】また照合の方法としては、良く知られてい
るような転置暗号や換字暗号等の暗号化の手法を用いる
ことができる。暗号化の手法については「暗号理論の基
礎」(Douglas R.Stison著、共立出版)などに詳しく述
べられており、平文を暗号文に変換する暗号化と、逆に
暗号文を平分に変換する復号化の手法が提供される。例
えば、ソフトウェアベンダーにて、解析コードを前記暗
号化手法により第三者に解読不可能な文字列に変換した
ものを解除コードとして生成し一方、ユーザー側の照合
装置では送付されてきた解除コードを復号化し、元の解
析コードと一致した場合に照合確認したものとする方法
などが考えられる。
【0049】解析コードと解除コードとの照合が確認さ
れると、ステップ9にて全ての解析結果データが出力可
能となり、例えば図8や図9に示すように変形量や応力
の絶対値が出力され、設計に活用可能となる。以上の実
施例では機械部品製品の構造解析を一例として示した
が、対象とする製品や解析の種類、例えば流動解析や熱
解析、成形加工解析などに応じて出力される内容は圧力
や速度、温度、熱量などが考えられる。
【0050】次に、本発明の別の実施形態について、図
10に示すフローチャートを用いて説明する。ここで
は、図11に示す樹脂部品のCADデータから有限要素
法数値解析用のメッシュデータを作成する場合について
述べる。装置構成については、上記実施形態とほぼ同様
なので省略する。
【0051】まず解析者は図10のステップ10にて一
般のCADソフトウェア等を用いて作成した製品の形状
データを入力する。図11はCADを用いて作成した光
造形用形状データであり、製品形状が表面を覆う3角形
で表現されたものである。この他に、形状データとして
は一般のCADで用いられる曲面データとして表現され
たもの等が活用できる。このとき、例えば一部分の解析
を詳細に行う場合や、応力集中などが予想される部分な
どを細かく分割したい場合など、所望する分割モデル作
成条件(数値データ作成条件)を入力する。
【0052】ステップ11では分割モデル作成条件に従
い、上記形状データが自動的に6面体や4面体、3角形な
どの微小要素よりなる有限要素メッシュに分割される。
図12は、図11を6面体要素に分割した例を示す。分
割結果は出力装置を通じてディスプレイに表示される。
【0053】解析者はステップ12にて表示されたメッ
シュ形状を確認する。このとき一部を拡大表示したり、
回転、移動、断面表示等を行い、詳細にメッシュ形状を
目視にてチェックできる。また、微小要素の体積や表面
積、要素辺間の角度、要素対向面間のねじれ度などの数
値情報も表示され、生成されたメッシュの精度を確認す
ることもできる。メッシュに問題がある場合、ステップ
13にて分割データ作成条件を変更し、再度メッシュモ
デル生成を実行する。
【0054】メッシュモデルに問題ないことを確認した
後、ステップ11にて当該メッシュ分割結果とともに出
力されるメッシュコード(データコード)をソフトウエア
ベンダー側端末へ送信する。メッシュコードの送信は例
えばソフトウェアインターフェース画面上の購入ボタン
を押すことで自動的に行われる。
【0055】ステップ14にて、ソフトウェアベンダー
がメッシュコードを受領すると、それに対応する解除コ
ードが生成され解析者へ返信される。さらに当該ソフト
はステップ15にてメッシュコードと解除コードの照合
を行う。
【0056】照合が確認されると、ステップ9にてメッ
シュデータが外部のハードディスク等の記憶装置へ、所
定のフォーマットにて出力可能となり、例えば構造解析
や流体解析、熱解析、電磁場解析、音響解析、成形加工
解析等へ活用可能となる。
【0057】上記形態も、第1の形態で示したような、
価格出力機能を双方の端末に備えている。
【0058】上述のごとく、上記実施形態の数値データ
作成装置および方法ならびに数値データ作成支援装置お
よび方法は、コンピュータとこれを動作させるプログラ
ム等によって実現されている。上記のごときプログラム
および各種記憶手段のデータは、フロッピー(登録商
標)ディスク、CD−ROM等の有形記憶媒体あるいは
有線もしくは無線のネットワーク等の伝送手段によって
流通される。
【0059】
【発明の効果】上述のとおり、数値データ作成方法およ
び作成支援方法によれば、ソフトウェアベンダーは、ユ
ーザー側端末で使用する所要のソフトウェアの販売その
ものだけではなく、ユーザーで実行された数値データ作
成に対応する解除コードの発行によっても収益を得るこ
とができるので、ソフトウェアそのものを非常に安価ま
たは無料でユーザーに提供することができる。そのた
め、ユーザは安価に高度な数値データ作成を行なうこと
ができる上、実際に使用するデータのみに対して対価を
支払うだけでよい。多数のオペレータが使用する場合で
も、高価な社内ネットワーク等の設備を購入したり維持
したりする必要が低減されるので、この点でもコストを
低減することができる。また、ユーザーとベンダーとの
間でのやりとりは、基本的にコード類が中心となるの
で、ネットワークの占有時間も少なく、情報の漏洩のお
それも小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明の一実施形態の例で用いる解析装置であ
る。
【図3】本発明の一実施形態の例で用いる機械部品の形
状図である。
【図4】図3の機械部品の光造形用データ図である。
【図5】図3の機械部品の数値解析にて設定した境界条
件と荷重条件図である。
【図6】図5の解析条件にて生じる変形モード図であ
る。
【図7】図5の解析条件にて生じる応力の分布図であ
る。
【図8】図5の解析条件に生じる変形モードと変形量の
表示を示す図である。
【図9】図5の解析条件に生じる応力分布と応力値の表
示を示す図である。
【図10】本発明の別の実施形態を示す構成図である。
【図11】本発明の別の実施形態の例で用いる樹脂部品
の光造形用データ図である。
【図12】図10の樹脂部品をメッシュ分割した図であ
る。
【符号の説明】
A:解析者側で設置する装置構成 B:ソフト販売者側で設置する装置構成 1:光造形用データとして製品表面を分割した3角形 2:拘束部分 3:製品を分割した3角錐微小要素 4:荷重負荷部分 5:低応力発生部分を示す一例 6:高応力発生部分を示す一例 7:発生した低応力の絶対値を示す一例 8:発生した高応力の絶対値を示す一例 9:発生した変形量の絶対値を示す一例 10:光造形用データとして製品表面を分割した3角形 11:製品を分割した6面体微小要素 100:ユーザー側端末 101:演算装置 102:解析条件入力装置 103:解析コード発生装置 104:出力装置 105:コード照合装置 106:データ記憶装置 107:データ通信装置 108:入力デバイス 200:ベンダー側端末 203:解除コード発生装置 207:データ通信装置 209:価格出力装置

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】数値データ作成条件の入力を受け付ける作
    成条件入力手段と、該作成条件入力手段の入力に基づい
    て数値データの作成を実行する数値データ作成手段と、
    該数値データ作成手段により作成された数値データの一
    部を出力する第1の出力手段と、前記数値データに対応
    するデータコードを発生させるデータコード発生手段
    と、解除コードの入力を受け付ける解除コード入力手段
    と、該解除コード入力手段により入力された解除コード
    と前記データコード発生手段により発生させられたデー
    タコードとを照合するコード照合手段と、該コード照合
    手段の出力に基づいて前記数値データ作成手段により作
    成された数値データの残余の部分を出力する第2の出力
    手段とを備えてなる数値データ作成装置。
  2. 【請求項2】前記データコード発生手段により発生させ
    られたデータコードをベンダー側端末に送信するデータ
    コード送信手段と、解除コードをベンダー側端末から受
    信し、前記解除コード入力手段に入力する解除コード受
    信手段とを備えてなる請求項1に記載の数値データ作成
    装置。
  3. 【請求項3】前記数値データ作成手段は、作成した数値
    データを暗号化してローカルな記憶装置に記憶するもの
    である、請求項1または2に記載の数値データ作成装
    置。
  4. 【請求項4】数値データ作成手段により作成された数値
    データの価格を算出し出力する価格出力手段を備えてな
    る請求項1〜3のいずれかに記載の数値データ作成装
    置。
  5. 【請求項5】前記作成条件入力手段は、数値解析条件の
    入力を受け付けるものであり、前記数値データ作成手段
    は、前記作成条件入力手段により入力された数値解析条
    件に基づいて数値解析を実行するものである、請求項1
    〜4のいずれかに記載の数値データ作成装置。
  6. 【請求項6】前記作成条件入力手段は、数値解析用メッ
    シュモデルの作成条件の入力を受け付けるものであり、
    前記数値データ作成手段は、前記作成条件入力手段によ
    り入力された作成条件に基づいてメッシュモデルの作成
    を実行するものである、請求項1〜4のいずれかに記載
    の数値データ作成装置。
  7. 【請求項7】ユーザー側端末にて作成された数値データ
    に対応するデータコードの入力を受け付けるデータコー
    ド入力手段と、該データコード入力手段により入力され
    たデータコードに対応する解除コードを発生させる解除
    コード発生手段と、該解除コード発生手段により発生さ
    せられた解除コードを出力する解除コード出力手段とを
    備えてなる数値データ作成支援装置。
  8. 【請求項8】ユーザ側端末からデータコードを受信する
    データコード受信手段と、解除コード発生手段により発
    生させられた解除コードをユーザ側端末に送信する解除
    コード送信手段とを備えてなる請求項7に記載の数値デ
    ータ作成支援装置。
  9. 【請求項9】データコード入力手段により入力されたデ
    ータコードに対応する数値データの価格を算出し出力す
    る価格出力手段を備えてなる請求項7または8に記載の
    数値データ作成支援装置。
  10. 【請求項10】数値データ作成条件の入力を受け付け、
    入力された作成条件に基づいて数値データを作成し、作
    成された数値データの一部を出力し、前記数値データに
    対応するデータコードを発生し、解除コードの入力を受
    け付け、入力された解除コードと前記データコードとを
    照合し、照合結果に基づいて前記数値データの残余の部
    分を出力する数値データ作成方法。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の数値データ作成方法
    の各ステップをコンピュータに実行させるプログラムを
    記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  12. 【請求項12】ユーザー側端末にて作成された数値デー
    タに対応するデータコードの入力を受け付け、入力され
    た前記データコードに対応する解除コードを発生させ、
    発生させられた解除コードを出力する数値データ作成支
    援方法。
  13. 【請求項13】請求項12に記載の数値データ作成方法
    の各ステップをコンピュータに実行させるプログラムを
    記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002100623A1 (fr) * 2001-06-08 2002-12-19 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Procede d'analyse des conditions de moulage par injection

Cited By (2)

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