JP2001311773A - 動体検知装置 - Google Patents

動体検知装置

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JP2001311773A
JP2001311773A JP2000303655A JP2000303655A JP2001311773A JP 2001311773 A JP2001311773 A JP 2001311773A JP 2000303655 A JP2000303655 A JP 2000303655A JP 2000303655 A JP2000303655 A JP 2000303655A JP 2001311773 A JP2001311773 A JP 2001311773A
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Japan
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signal
difference
moving object
toilet
detection device
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JP2000303655A
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Shingo Tanaka
真吾 田中
Takenori Fukushima
武徳 福島
Koji Mine
浩二 峯
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロ波を利用する人体検知装置を、トイ
レ空間等に設置する場合、設置する建物によって、空間
の大きさやドアの位置が一定でなく、狭いトイレの場合
はトイレ外の人物を誤検知する恐れがあった。装置が置
かれる周りの環境に適合しうるように検知精度を向上す
ることが可能な動体検知装置及びトイレ装置を提供す
る。 【解決手段】 外部に電波として送信するための信号を
生成する手段と、外部から電波として伝送された信号を
受信する手段と、前記送信信号と前記受信信号との差分
を信号に変換する手段と、前記差分信号を記憶する手段
と、予め設定しておいた基準信号と前記差分信号とを比
較する手段を備え、比較結果から動体の位置を判断する
手段とを備えた動体検知装置において、前記差分信号の
結果により、必要に応じて基準信号更新、あるいは、送
信出力や受信感度を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動体の有無を検知
する手段として、電波の送受信装置を利用したセンサに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電波による動体検知装置を人体
検知装置として用いる場合、周波数帯が1GHz〜10
0GHzの電磁波を用いるのが効果的で代表的なものと
してはドップラセンサがあり、ドップラ効果を利用し
て、交通量調査、地底探索さらには自動ドア、スピード
ガンにも応用されている。電波(特にマイクロ、ミリ
波)によるドップラ効果を利用した人体(動き)検知の
原理は以下のようになる。 基本式:ΔF=FS―Fb=2×FSラν/c ΔF:ドップラ周波数 FS:送信周波数 Fb:反射周波数 ν:人の歩行速度 c:光速(300×106 m/s) アンテナから送信されたFSは、動体検知装置を備えて
ある機器に向かう人体に反射し、相対運動νによるドッ
プラ周波数シフトを受けFbとなる。この時、送信波と
反射波の周波数差ΔFが検出信号として取り出せる。こ
の時、アンテナと人体の距離は、ΔFの振幅の大きさに
反比例することから、ΔFの値を検出できれば、人の位
置を検出することができる。またこのΔFの周波数スペ
クトルを解析することにより、人が近づいているのか、
遠ざかっているのかの検出が可能となり、このようにし
て、人体の位置や移動方向が検出できる。
【0003】この人体検知装置の内部処理回路は図12
に示す構成になっており、まず機器全体のコントロール
を行うマイコンからの送信回路への指示信号を信号線3
0を通して転送し、その信号を受けて送信回路が機能し
て、アンテナ31を介して人体検知のための信号が送信
される。送信された電波は、物に当たって反射して受信
アンテナ32を介して受信回路に取り込まれる。この
時、動いている物体から反射された電波は、ドップラー
効果により、送信した電波に比べ変化した周波数が受信
され、差分検出回路によって差分周波数及び振幅とな
り、マイコンに認識される。この時、移動速度は周波数
により、位置は振幅により、換算することが出来るので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したマ
イクロ波のドップラ効果を利用する従来の人体検知装置
を、例えば、トイレ空間等に設置しようとする場合、設
置する建物によって、空間の大きさやドアの位置が一定
でなく、狭いトイレの場合はトイレ外の人物を誤検知す
る恐れがある、また、ドアが便器正面と横方向にある場
合とでは、人物の動きに違いがあり、その動きに最適な
タイミングで動体検知信号を出力できるとは言えず、目
的の人物の動きを確実に捉えることは、製品出荷段階で
の調整だけでは困難であり、実用的でなかった。従っ
て、本発明の目的は、装置が置かれる周りの環境を考慮
して、その環境に適合しうるように検知精度を向上する
ことが可能な動体検知装置及びトイレ装置を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決しようとする手段】請求項第1項記載の動
体検知装置は、外部に電波として送信するための信号を
生成する手段と、外部から電波として伝送された信号を
受信する手段と、前記送信信号と前記受信信号との差分
を信号に変換する手段と、前記差分信号を記憶する手段
と、予め設定しておいた基準信号と前記差分信号とを比
較する手段を備え、比較結果から動体の位置を判断する
手段とを備え、比較結果が予め決められた閾値以内であ
る場合に、前記差分信号を新たな基準信号とすることを
特徴とする。
【0006】上記構成によれば、予め設定しておいた基
準信号と、差分信号が大きくかい離していない場合は、
初期設定が大きく外れているわけではないが、更に微調
整をすることで前記動体検知装置が置かれている環境に
適合させて、より検知精度を向上させることが可能とな
る。
【0007】請求項第2項記載の動体検知装置は、外部
に電波として送信するための信号を生成する手段と、外
部から電波として伝送された信号を受信する手段と、前
記送信信号と前記受信信号との差分を信号に変換する手
段と、前記差分信号を記憶する手段と、予め設定してお
いた基準信号と前記差分信号とを比較する手段を備え、
比較結果から動体の位置を判断する手段とを備え、前記
差分信号を複数記憶する手段を備え、複数記憶した差分
信号を比較、学習し、その結果を基準信号に置き換え
て、新たな基準信号とすることを特徴とする。
【0008】上記構成によれば、前記動体検知装置が設
置された場所で、差分信号を複数抽出して、平均化する
等により、使用者によるバラツキを平均化するととも
に、その場に応じた最適な基準信号が得られることにな
るため、より検知精度を向上させることが可能となる。
【0009】請求項第3項記載の動体検知装置は、外部
に電波として送信するための信号を生成する手段と、外
部から電波として伝送された信号を受信する手段と、前
記送信信号と前記受信信号との差分を信号に変換する手
段と、前記差分信号を記憶する手段と、予め設定してお
いた基準信号と前記差分信号とを比較する手段を備え、
比較結果から動体の位置を判断する手段とを備え、特定
操作により前記差分信号を基準信号に置き換えて、新た
な基準信号とすることを特徴とする。
【0010】上記構成によれば、前記動体検知装置が設
置された場所で、必要に応じて基準信号を更新すること
が可能になり、周りの環境が変化した場合でも、その場
に応じた最適な基準信号が得られることになるため、よ
り検知精度を向上させることが可能となる。
【0011】請求項第4項記載の動体検知装置は、トイ
レ装置の本体あるいはリモコンのスイッチを操作するこ
とによって、前記差分信号を記憶し、基準信号を更新す
ることが出来るようにしたことを特徴とする。
【0012】上記構成によれば、前記動体検知装置が設
置されたトイレ空間で、その装置が置かれている環境に
適合させて基準信号を更新することが、使用者の容易な
操作で可能になり、周りの環境が変化した場合でも、そ
の場に応じた最適な基準信号が容易に得られることにな
るため、より検知精度を向上させることが可能となる。
【0013】請求項第5項記載の動体検知装置は、外部
に電波として送信するための信号を生成する手段と、外
部から電波として伝送された信号を受信する手段と、前
記送信信号と前記受信信号との差分を信号に変換する手
段と、前記差分信号を記憶する手段と、予め設定してお
いた基準信号と前記差分信号とを比較する手段を備え、
比較結果から動体の位置を判断する手段とを備え、比較
結果が予め決められた閾値を超えて外れた場合に、前記
送信信号の出力を調整することを可能にしたことを特徴
とする。
【0014】上記構成によれば、前記動体検知装置が設
置された場所で、その装置が置かれている環境に適合さ
せるべく、送信信号の出力を調整することが可能にな
り、周りの環境が変化した場合でも、その場に応じた最
適な送信出力が得られることになるため、より検知精度
を向上させることが可能となる。
【0015】請求項第6項記載の動体検知装置は、トイ
レ装置の本体あるいはリモコンのスイッチを操作するこ
とによって、前記送信信号の出力を調整することを可能
にしたことを特徴とする。
【0016】上記構成によれば、前記動体検知装置が設
置されたトイレ空間で、その装置が置かれている環境に
適合させて送信信号の出力を調整することが、使用者の
容易な操作で可能になり、周りの環境が変化した場合で
も、その場に応じた最適な送信信号の出力が容易に得ら
れることになるため、より検知精度を向上させることが
可能となる。
【0017】請求項第7項記載の動体検知装置は、外部
に電波として送信するための信号を生成する手段と、外
部から電波として伝送された信号を受信する手段と、前
記送信信号と前記受信信号との差分を信号に変換する手
段と、前記差分信号を記憶する手段と、予め設定してお
いた基準信号と前記差分信号とを比較する手段を備え、
比較結果から動体の位置を判断する手段とを備え、比較
結果が予め決められた閾値を超えて外れた場合に、前記
受信手段の受信感度を調整することを可能にしたことを
特徴とする。
【0018】上記構成によれば、前記動体検知装置が設
置された場所で、その装置が置かれている環境に適合さ
せるべく、受信手段の受信感度を調整することが可能に
なり、周りの環境が変化した場合でも、その場に応じた
最適な受信感度が得られることになるため、より検知精
度を向上させることが可能となる。
【0019】請求項第8項記載の動体検知装置は、トイ
レ装置の本体あるいはリモコンのスイッチを操作するこ
とによって、前記受信手段の受信感度を調整することを
可能にしたことを特徴とする。
【0020】上記構成によれば、前記動体検知装置が設
置されたトイレ空間で、その装置が置かれている環境に
適合させて受信手段の受信感度を調整することが、使用
者の容易な操作で可能になり、周りの環境が変化した場
合でも、その場に応じた最適な受信感度が容易に得られ
ることになるため、より検知精度を向上させることが可
能となる。
【0021】請求項第9項記載の動体検知装置は、動体
の位置を便器の前に立っている状態か、便座に着座して
いる状態かを特定することが出来る位置特定手段を備え
たことを特徴とする。
【0022】上記構成によれば、前記動体検知装置が設
置されたトイレ空間で、動体(人体)が便座の前に立っ
ているのか、便座に着座しているのかを判断することが
出来るようになるので、その状態に応じた制御を行うこ
とが可能となる。
【0023】請求項第10項記載の動体検知装置は、動
体検知装置の発信周波数が、2.45GHz〜12GH
zであることを特徴とする。
【0024】上記構成によれば、2.45GHz〜12
GHzの電波は、人体に対する反射率は非常に高いのに
対し、樹脂や陶器は透過する性質をもっているので、セ
ンサ用の窓を設ける必要がなくなる。また、電波の送受
信用のアンテナが必要になるが、この周波数帯であれば
アンテナの長さを短くすることができ、結果的にコンパ
クトにすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面により詳細に説明する。
【0026】
【実施例】図1は本発明の一実施形態に係る動体検知装
置の実施例としての動体検知装置の全体構成を示すブロ
ック図である。発振手段2は、指定された周波数帯域内
で所定周波数の発信信号Bを生成し、その発信信号Bを
発信アンテナ(図示しない)を通じ所定方向に電波とし
て放射(送信)する。上記発信信号Bは、同時に発信手
段2から装置内部の信号伝送路を通じて受信手段3へ出
力される。
【0027】受信手段3は、上記アンテナ(図示しな
い)から電波として放射され、動体(人体)1に当たっ
て反射した電波(反射波)を、受信信号Aとして、受信
アンテナ(図示しない)を通じて受信し、変換手段4に
出力する。
【0028】変換手段4は、上記受信信号Aと上記発信
信号Bとをそれぞれ読み込み、上記発信信号Bと受信信
号Aとの周波数差|A−B|(ドップラ周波数)及び振
幅差を求め、求めた周波数および振幅差を差分信号11
として取り出し、記憶手段5にて記憶する。
【0029】記憶手段5にて記憶した差分信号11と予
め設定しておいた基準信号13とを比較手段6にて比較
して、基準信号13に近似した波形であれば、所定の範
囲に動体(人体)1が存在するということを、位置判断
手段7で判断して、動体(人体)1の位置を検出するの
である。
【0030】ただし、基準信号13は、製品出荷段階で
の調整値であるため、個々の動体検知装置8が設置され
た状況すべてを網羅出来るとは限らない。そこで、基準
信号13を個々の機器が設置された環境に合わせるべ
く、更新出来るような構成をとることが望ましいのであ
る。
【0031】従って、記憶手段5にて記憶した差分信号
11と予め設定しておいた基準信号13とを比較手段6
にて比較して、例えば図3で示すように基準信号波形9
と差分信号波形10との時間のずれが△T秒以内である
場合や、図4で示すように基準信号波形9と差分信号波
形10との振幅のずれが△D1以内である場合は、予め
決められた閾値以内ということで、差分信号11を新た
な基準信号として更新するようにしたのである。
【0032】次に、図5は、差分信号11を記憶手段5
にて複数記憶して、その平均を求め、平均差分信号12
を基準信号13に置き換えることを示したブロック図で
ある。既に図1に基づいて、上記で説明したように、動
体(人体)1の動きを捕らえて差分信号11が抽出され
るわけであるが、動体(人体)1の動きは、検知する度
に全く同じ動きをすることはなく、一定でない。そのた
め、差分信号11もばらつくことになる。ここで基準信
号13を更新する際に、大きく外れた差分信号を採用す
ることが望ましくないことは言うまでもない。よって、
より良い基準信号13とするために、例えば差分信号1
1をN回記憶し、その単純平均値を新たな基準信号13
とするようにしたのである。なお、比較、学習するとい
うことは、単純平均だけを示しているものではなく、加
重平均、その他の計算方法でももちろん良い。
【0033】図2はトイレ室内33に動体検知装置8が
設置された実施例である。この空間では、動体(人体)
(図示せず)がドアを開けて、トイレ室内33に入った
ことを動体検知装置8により検知してから、制御部(図
示せず)が例えば便座34を暖め始めるという制御を行
ったりする。その他脱臭を開始する、トイレブース内の
暖房を開始する、冷房を開始する等の制御を行ってもよ
い。
【0034】図9はトイレ室内33に動体(人体)22
が入室した時を示す例で、24は便器、8は動体検知装
置、25は温水洗浄等を行える多機能便座、23は操作
用のリモコンである。
【0035】図8はトイレ室内33に動体(人体)22
が入室した後、便座に座った時(着座時)の基準信号波
形と便器の前に立った時(男子小便時)の基準信号波形
の一例を示すものである。
【0036】図9において、動体(人体)22がトイレ
室内33に入室して、便器24の前に立った時、動体検
知装置8から放射された電波が動体(人体)22に当た
る。その後既に説明したように差分信号13が得られる
ことになり、この波形が男子小便時の基準信号波形19
に近似していれば、この動体(人体)22は、便座25
に着座したのではなく、便器24の前に立ったという判
断を行うのである。
【0037】ここでもし、得られる差分信号13の波形
が、着座時の基準信号波形18に近似していれば、この
動体(人体)22は、便器24の前に立ったのではなく
便座25に着座したという判断を行うのである。
【0038】図6は差分信号11の記憶や基準信号13
の書き換えを、上記リモコン23のスイッチの操作によ
って行うことを示すブロック図である。ここで、差分信
号11が得られた後、使用者がリモコンスイッチA操作
17aを行う。その操作があって初めて、記憶手段5に
データが記憶されることになる。
【0039】次に記憶手段5に差分信号11が記憶され
た後、使用者が、リモコンスイッチB操作17bを行
う。その操作があって初めて、基準信号13が更新され
ることになる。
【0040】場合によっては、記憶する動作を省き、使
用者が、リモコンスイッチC操作17cを行い、差分信
号11をそのまま基準信号13として更新してもよい。
ここでは、リモコンスイッチによる操作の例を示した
が、本体に備えてあるスイッチやその他の治具により対
応可能にしてもよい。
【0041】図10は、差分信号11と基準信号13を
比較した後に、リモコンのスイッチ操作によって発信手
段の出力を調整したり、受信手段の受信感度を調整した
りすることが出来ることを示すブロック図である。例え
ば、図9において、動体(人体)22を検知して差分信
号が得られた時に、その波形が図7で示すように基準信
号波形9と差分信号波形10との振幅のずれが△D2以
上であった場合、発信信号の出力が不足していると判断
して、リモコンスイッチD操作17dにより発信手段の
出力を増加させたり、受信感度が低いと判断して、リモ
コンスイッチE操作17eにより受信手段の受信感度を
上げたりする。逆に差分信号波形10が基準信号波形9
より大きくなっている場合(図示せず)は、発信信号の
出力が大きすぎると判断して、リモコンスイッチD操作
17dにより発信手段の出力を減少させたり、受信感度
が高いと判断して、リモコンスイッチE操作17eによ
り受信感度を下げたりする。そういう調整をすること
で、その機器が設置された環境に最適な状況が容易に得
られるようになるのである。ここでは、リモコンスイッ
チによる操作の例を示したが、本体に備えてあるスイッ
チやその他の治具により対応可能にしてもよい。
【0042】図11はトイレブースが連立して並んでい
る様子を上から見た図である。トイレブース29a内に
は動体検知装置8aを組み込んだ多機能便座25aが配
置されている。ここで、多機能便座25aは動体検知装
置8aが動体(人体)(図示せず)を検知してから、制
御部(図示せず)が例えば便座34を暖め始めるという
制御を行ったりする。その他脱臭を開始する、トイレブ
ース内の暖房を開始する、冷房を開始する等の制御を行
ってもよい。この多機能便座25aが問題なく動作する
ためには、動体検知装置8aは、動体(人体)(図示せ
ず)がトイレブース29a内にドアを開けて入る場合
は、確実に検知する必要があり、トイレブース29bに
入った場合は、検知してはいけない。同様に、図9の場
合でも21をトイレブースと外を区切る壁とし、20を
トイレブース外に存在する動体(人体)であるとする
と、動体検知装置8はトイレブース内の動体(人体)2
2は確実に検知して、トイレブース外の動体(人体)2
0を検知してはいけないのである。
【0043】これらの誤検知を防ぐために、次のような
動作を行う。図11において、トイレブース全体の管理
者(図示せず)は、まず多機能便座25aに1対1で対
応するリモコンを持ちトイレブース29aに入室する。
図6のブロック図で示すように、その時に検知した差分
信号11を基準信号13にするべく、管理者はリモコン
スイッチC操作17cを行う。多機能便座25aに組み
込まれた動体検知装置8aは、確実にトイレブース29
aに入った管理者の検知信号を次回からの基準信号とす
るので、誤検知することはない。さらに、上記の動作を
n回繰り返して、図5のブロック図で示すように差分信
号11を平均化して基準信号13に置き換えるようにす
ると、もっと検知精度は向上することになる。
【0044】次に、上記管理者は、多機能便座25bに
1対1で対応するリモコンを持ちトイレブース29bに
入室する。図6のブロック図で示すように、その時に検
知した差分信号11を基準信号13にするべく、管理者
はリモコンスイッチC操作17cを行う。多機能便座2
5bに組み込まれた動体検知装置8bは、確実にトイレ
ブース29bに入った管理者の検知信号を次回からの基
準信号とするので、誤検知することはない。さらに、上
記の動作をn回繰り返して、図5のブロック図で示すよ
うに差分信号11を平均化して基準信号13に置き換え
るようにすると、もっと検知精度は向上することにな
る。
【0045】トイレブース29nまで、同様の操作を行
えば、連立したトイレブースすべてでお互いが誤検知す
ることなく確実に使用できるようになる。
【0046】また、一連の操作結果に基づき置き換えた
基準信号を、それぞれの多機能便座25内部の制御部に
備えてあるEEPROM(図示せず)に記憶させておく
のも良い。停電等が起こった場合でも、置き換えた基準
信号をEEPROMから読み出せるようにしておけば、
改めて設定する手間が省略できるようになり、使い勝手
が向上する。
【0047】連立したトイレブースだけでなく、図9の
場合も同様で、トイレブースと外を区切る壁21の内部
に立っている動体(人体)22が入室した時の差分信号
を、多機能便座25の動体検知装置8の基準信号に確実
に置き換えておくことで、外部に立った動体(人体)2
0を検知することはなくなる。
【0048】以上、本発明の実施の形態の例をトイレ室
内に設置した動体検知装置を中心に説明して来たが、本
発明が上記内容のみに限定されることを意味するもので
ないのはもちろんである。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
装置が置かれる周りの環境を考慮して、その環境に適合
しうるように検知精度を向上することを、容易な操作に
よって可能とする動体検知装置及びトイレ装置を提供す
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る動体検知装置の実施
例としての動体検知装置の全体構成を示すブロック図。
【図2】トイレ室内に動体検知装置が設置された説明
図。
【図3】基準信号波形と差分信号波形との時間のずれを
示す図
【図4】基準信号波形と差分信号波形との振幅のずれを
示す図。
【図5】差分信号を記憶手段にて複数記憶して、その平
均を求め、平均差分信号を基準信号に置き換えることを
示したブロック図。
【図6】差分信号の記憶や基準信号の書き換えを、リモ
コンのスイッチの操作によって行うことを示すブロック
図。
【図7】基準信号波形と差分信号波形との振幅のずれが
大きい場合の例。
【図8】動体(人体)が便座に座った時(着座時)の基
準信号波形と便器の前に立った時(男子小便時)の基準
信号波形の一例。
【図9】トイレ室内と室外の動体(人体)と便器等の位
置関係を示す例。
【図10】リモコンのスイッチ操作によって発信手段の
出力を調整したり、受信手段の受信感度を調整したりす
ることが出来ることを示すブロック図。
【図11】トイレブースが連立して並んでいる様子を上
から見た図。
【図12】人体検知装置の内部処理回路を示すブロック
図。
【符号の説明】
1…動体(人体)、2…発信手段、3…受信手段、4…
変換手段、5…記憶手段、6…比較手段、7…位置判断
手段、8、8a〜8n…動体検知装置、9…基準信号波
形、10…差分信号波形、11、11a〜11n…差分
信号、12…平均差分信号、13…基準信号、17a〜
17e…リモコンスイッチ操作、18…着座時の基準信
号波形、19…男子小便時の基準信号波形、20…トイ
レブース外の動体(人体)、21…トイレブース内外を
隔てる壁、22…トイレブース内の動体(人体)、23
…リモコン、24…便器、25、25a〜25n…多機
能便座、27…出力調整手段、28…受信感度調整手
段、29a〜29n…トイレブース、30…人体検知送
信信号線、31…送信アンテナ、32…受信アンテナ、
33…トイレ室内、34、34a〜34n…便座
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J070 AB15 AB21 AC01 AE09 AF01 AH15 AK22 AK33 BA01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部に電波として送信するための信号を
    生成する手段と、外部から電波として伝送された信号を
    受信する手段と、前記送信信号と前記受信信号との差分
    を信号に変換する手段と、前記差分信号を記憶する手段
    と、予め設定しておいた基準信号と前記差分信号とを比
    較する手段を備え、比較結果から動体の位置を判断する
    手段とを備えた動体検知装置において、比較結果が予め
    決められた閾値以内である場合に、前記差分信号を新た
    な基準信号とすることを特徴とする動体検知装置。
  2. 【請求項2】 外部に電波として送信するための信号を
    生成する手段と、外部から電波として伝送された信号を
    受信する手段と、前記送信信号と前記受信信号との差分
    を信号に変換する手段と、前記差分信号を記憶する手段
    と、予め設定しておいた基準信号と前記差分信号とを比
    較する手段を備え、比較結果から動体の位置を判断する
    手段とを備えた動体検知装置において、前記差分信号を
    複数記憶する手段を備え、複数記憶した差分信号を比
    較、学習し、その結果を基準信号に置き換えて、新たな
    基準信号とすることを特徴とする動体検知装置。
  3. 【請求項3】 外部に電波として送信するための信号を
    生成する手段と、外部から電波として伝送された信号を
    受信する手段と、前記送信信号と前記受信信号との差分
    を信号に変換する手段と、前記差分信号を記憶する手段
    と、予め設定しておいた基準信号と前記差分信号とを比
    較する手段を備え、比較結果から動体の位置を判断する
    手段とを備えた動体検知装置において、特定操作により
    前記差分信号を基準信号に置き換えて、新たな基準信号
    とすることを特徴とする動体検知装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項3記載の動体検知装置をトイ
    レ装置に収納し、前記特定操作が、トイレ装置の本体あ
    るいはリモコンのスイッチを操作することとしたことを
    特徴とする動体検知装置。
  5. 【請求項5】 外部に電波として送信するための信号を
    生成する手段と、外部から電波として伝送された信号を
    受信する手段と、前記送信信号と前記受信信号との差分
    を信号に変換する手段と、前記差分信号を記憶する手段
    と、予め設定しておいた基準信号と前記差分信号とを比
    較する手段を備え、比較結果から動体の位置を判断する
    手段とを備えた動体検知装置において、比較結果が予め
    決められた閾値を超えて外れた場合に、前記送信信号の
    出力を調整することを可能にしたことを特徴とする動体
    検知装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項5記載の動体検知装置をトイ
    レ装置に収納し、トイレ装置の本体あるいはリモコンの
    スイッチを操作することによって、前記送信信号の出力
    を調整することを可能にしたことを特徴とする動体検知
    装置。
  7. 【請求項7】 外部に電波として送信するための信号を
    生成する手段と、外部から電波として伝送された信号を
    受信する手段と、前記送信信号と前記受信信号との差分
    を信号に変換する手段と、前記差分信号を記憶する手段
    と、予め設定しておいた基準信号と前記差分信号とを比
    較する手段を備え、比較結果から動体の位置を判断する
    手段とを備えた動体検知装置において、比較結果が予め
    決められた閾値を超えて外れた場合に、前記受信手段の
    受信感度を調整することを可能にしたことを特徴とする
    動体検知装置。
  8. 【請求項8】 前記請求項7記載の動体検知装置をトイ
    レ装置に収納し、トイレ装置の本体あるいはリモコンの
    スイッチを操作することによって、前記受信手段の受信
    感度を調整することを可能にしたことを特徴とする動体
    検知装置。
  9. 【請求項9】 前記請求項1〜8記載のいずれかの動体
    検知装置をトイレ装置に収納し、動体の位置を便器の前
    に立っている状態か、便座に着座している状態かを特定
    することが出来る位置特定手段を備えたことを特徴とす
    る動体検知装置。
  10. 【請求項10】 前記動体検知装置の送信信号周波数
    が、2.45GHz〜12GHzであることを特徴とす
    る請求項第1〜9項記載の動体検知装置。
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