JP2001311749A - 異常信号監視装置 - Google Patents

異常信号監視装置

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JP2001311749A
JP2001311749A JP2000130979A JP2000130979A JP2001311749A JP 2001311749 A JP2001311749 A JP 2001311749A JP 2000130979 A JP2000130979 A JP 2000130979A JP 2000130979 A JP2000130979 A JP 2000130979A JP 2001311749 A JP2001311749 A JP 2001311749A
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optical fiber
abnormality
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light source
monitoring device
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JP2000130979A
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Inventor
Toru Tamagawa
徹 玉川
Takeshi Sato
健 佐藤
Masao Takahashi
正雄 高橋
Kiyohisa Terai
清寿 寺井
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機器の異常をその発生後直ちに検出すること
ができ、異常発生部位を特定することができる異常信号
監視装置を提供する。 【解決手段】 複数の鉄塔2a、2b…間に張り巡らさ
れた送電線1の近傍に、複数の光ファイバー3a、3b
…からなる多芯の光ファイバー3が張り巡らされ、この
複数の光ファイバー3a、3b…にはそれぞれ別の鉄塔
2a、2b…が割り当てられ、互いに接触固定されてい
る。また、複数の光ファイバー3a、3b…には、複数
の光源6a、6b…から光が個別に出射される。一方、
監視所においては、各鉄塔2に張り巡らされた多芯の光
ファイバー3の終端が導かれ、個々の光ファイバー3
a、3b…には、それより径の小さい光ファイバー8
a、8b…がそれぞれ空間フィルタとして接続され、デ
ィテクタ9a、9bを介して、信号処理部10に接続さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機器の異常を検出
することができる異常信号監視装置に関するものであ
る。なかでも、送電線の鉄塔の地面付近に取り付けられ
ているボルト等の盗難等、外部から加えられる危害の防
止に有効な異常信号監視装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、送電線の鉄塔の塔脚部に侵入
してボルトを緩めたり、また、ボルトを抜き取る等の犯
罪が頻発している。これらの行為は、最悪の場合には鉄
塔の倒壊を招くものであり、その被害の大きさは計り知
れない。しかし、このような犯罪に起因する機器の異常
は、定期的な巡回や、付近の住民による通報によって発
見されてきたのが実状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような定期的な巡回や、付近の住民による通報といっ
た消極的な方法では、機器の異常を検出するまでに時間
がかかり、発見までに何日も要することになっていた。
【0004】本発明は、上記のような従来技術の欠点を
解消するために提案されたものであり、その目的は、機
器の異常をその発生後直ちに検出することができ、異常
発生部位を特定することができる異常信号監視装置を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、光ファイバーをセンサ
として用い、監視対象となる機器に発生した異常を検出
する異常信号監視装置において、監視対象となる複数の
機器に個別に対応づけられた複数の光ファイバーからな
る多芯の光ファイバーと、前記複数の光ファイバーに光
を送る光源と、前記複数の光ファイバーから出力された
光信号を処理する信号処理部とを備え、個別に対応づけ
られた監視対象となる機器と光ファイバーとを接触固定
することにより、監視対象となる機器における異常の発
生の有無と、異常の発生部位とを、前記多芯の光ファイ
バーによって検出するように構成したことを特徴とする
ものである。
【0006】上記のような構成を有する請求項1に記載
の異常信号監視装置によれば、監視対象となる複数の機
器の内、いずれかの機器に異常が発生し、その機器に個
別に対応づけられている光ファイバーにその異常に起因
する振動が伝わると、光ファイバーの干渉パターンが変
化するため、異常の発生の有無を光量変化として検出す
ることができる。また、監視対象となる複数の機器に
は、それぞれ異なる光ファイバーが個別に対応づけられ
ているので、異常が発生した機器に接触固定された光フ
ァイバーの干渉パターンのみが変化するため、異常の発
生した部位を容易に特定することができる。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の異常信号監視装置において、前記光源が一つの光源か
らなり、カプラを用いて、前記複数の光ファイバーのそ
れぞれに分岐して出射するように構成したことを特徴と
するものである。また、請求項3に記載の発明は、請求
項1に記載の異常信号監視装置において、前記光源が複
数の光源からなり、前記複数の光ファイバーのそれぞれ
に別個に出射するように構成したことを特徴とするもの
である。上記のような構成を有する請求項2又は請求項
3に記載の異常信号監視装置によれば、多芯の光ファイ
バーを構成する複数の光ファイバーのそれぞれに、個別
に光を出射することができる。
【0008】請求項4に記載の発明は、光ファイバーを
センサとして用い、監視対象となる機器に発生した異常
を検出する異常信号監視装置において、監視対象となる
機器に接触固定された光ファイバーと、前記光ファイバ
ーにカプラを介して光を送る連続光源及びパルス光源
と、前記光ファイバーから出力された光信号を処理する
信号処理部とを備え、監視対象となる機器における異常
の発生の有無と、異常の発生部位とを、前記光ファイバ
ーによって検出するように構成したことを特徴とするも
のである。
【0009】上記のような構成を有する請求項4に記載
の異常信号監視装置によれば、監視対象となる機器のい
ずれかに異常が発生し、その機器に接触固定されている
光ファイバーにその異常に起因する振動が伝わると、光
ファイバーの干渉パターンが変化するため、異常の発生
の有無を光量変化として検出することができる。また、
パルス波形と振動波形の時間遅れを計測し、この時間遅
れから、異常の発生している機器の位置を特定すること
ができる。
【0010】請求項5に記載の発明は、光ファイバーを
センサとして用い、監視対象となる機器に発生した異常
を検出する異常信号監視装置において、前記センサとし
て、センシング用光ファイバーとOTDR(Optical Ti
me Domain Reflector)用光ファイバーが用いられ、前
記センシング用光ファイバーとOTDR用光ファイバー
とが、監視対象となる機器に接触固定され、前記センシ
ング用光ファイバーに光を送る連続光源と、前記OTD
R用光ファイバーに光を送るパルス光源と、前記光ファ
イバーから出力された光信号を処理する信号処理部とを
備え、監視対象となる機器における異常の発生の有無
を、前記センシング用光ファイバーによって検出すると
共に、異常の発生部位を、前記OTDR用光ファイバー
によって検出するように構成したことを特徴とするもの
である。
【0011】上記のような構成を有する請求項5に記載
の異常信号監視装置によれば、監視対象となる機器のい
ずれかに異常が発生し、その機器に接触固定されている
センシング用光ファイバーとOTDR用光ファイバーに
その異常に起因する振動が伝わると、センシング用光フ
ァイバーの干渉パターンが変化するため、異常の発生の
有無を光量変化として検出することができる。また、O
TDR用光ファイバーにパルス光源を入射し、光が戻っ
てくるまでの時間から、異常が発生している機器の位置
を特定することができる。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請
求項5のいずれか一に記載の異常信号監視装置におい
て、前記監視対象となる機器と前記光ファイバーとを接
触固定する際に、センサカバーが用いられていることを
特徴とするものである。上記のような構成を有する請求
項6に記載の異常信号監視装置によれば、監視対象とな
る機器と光ファイバーとの接触固定部分を覆うことがで
きるので、接触固定部分を保護することができ、より精
度の高い監視装置が得られる。
【0013】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請
求項6のいずれか一に記載の異常信号監視装置におい
て、前記信号処理部において異常の発生が検出された場
合に、警報を発する警報装置を備えたことを特徴とする
ものである。上記のような構成を有する請求項7に記載
の異常信号監視装置によれば、異常の発生を直ちに広範
囲にわたって知らせることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以
下、実施形態という)について、図面を参照して具体的
に説明する。
【0015】(1)第1実施形態 図1は、本発明の異常信号監視装置の第1実施形態の構
成を示す概略図であり、図2は、第1実施形態の検出部
の構成を示す断面図である。 (構成)本実施形態においては、図1に示したように、
複数の鉄塔2a、2b…間に張り巡らされた送電線1の
近傍に、複数の光ファイバー3a、3b…からなる多芯
の光ファイバー3が張り巡らされている。この多芯の光
ファイバー3のうち、一つの光ファイバー3aには一つ
の鉄塔2aが割り当てられ、割り当てられた鉄塔2aと
光ファイバー3aとは、後述する方法で接触固定されて
いる。
【0016】また、図2に示したように、監視対象とな
る鉄塔2a、2b…と多芯の光ファイバー3とは、それ
ぞれセンサカバー4a、4b…を介して、鉄塔2a、2
b…の所定の位置において接触固定されている。例え
ば、センサカバー4a内には多芯の光ファイバー3が挿
通され、割り当てられた鉄塔2aに対応する光ファイバ
ー3aのクラッドの表面のコーティング部分まで剥がさ
れ、剥がされた部分がセンサカバー4aの一個所に光フ
ァイバー押え5aによって固定されている。このように
構成することにより、鉄塔2aに発生した振動が、対応
する光ファイバー3aに伝達されることになる。なお、
光ファイバー押え5aとしては、接着剤、接着テープま
たはネジ止め等が用いられる。また、光ファイバーのク
ラッドの表面のコーティング部分まで剥がすことによ
り、センシング感度を高めることができる。
【0017】同様にして、次の鉄塔2bには、多芯の光
ファイバー3のうち、2つめの光ファイバー3bを接触
固定し、他の鉄塔についても、順次同様の方法で、対応
する光ファイバーを接触固定していく。なお、この場
合、それぞれ対応する鉄塔と光ファイバー同士を接触さ
せ、他の鉄塔と光ファイバー間は接触させないようにす
ることにより、振動が発生した鉄塔を容易に判定できる
ように構成されている。
【0018】また、光源6は、多芯の光ファイバー3の
一つ一つに別個に設けられ、それぞれ、光源6a、光源
6b…から、光ファイバー3a、光ファイバー3b…に
個別に出射するように構成されている。また、監視所に
おいては、各鉄塔2に張り巡らされた多芯の光ファイバ
ー3の終端が導かれ、多芯の光ファイバー3を構成する
個々の光ファイバー3a、3b…には、それより径の小
さい光ファイバー8a、8b…が、それぞれ空間フィル
タとして接続されている。さらに、これら径の小さい光
ファイバー8a、8b…は、ディテクタ9a、9bに接
続され、ディテクタ9a、9b…は信号処理部10に接
続されている。
【0019】そして、この信号処理部10において、光
源6aから光ファイバー3aに入射され、出力された光
源の干渉パターンの変化による信号出力の変化が計測さ
れるように構成されている。すなわち、光ファイバー3
aに振動が伝わると、干渉パターンが変化するため、径
の小さい光ファイバー8aを途中に介すと、その空間フ
ィルタにより、干渉パターンが一部さえぎられ、光量変
化として振動を検出することができる。その信号をディ
テクタ9aを介して信号処理部10に導入し、信号処理
部10でこのデータを処理し、出力の変化もしくは周波
数分析した特定の周波数から異常信号を検出することが
できるように構成されている。
【0020】なお、本実施形態においては、前記信号処
理部10は、1kHz以上の振動モードを「異常信号」
として判断するように構成されている。スパナ等の金属
類が鉄塔に接触することによって発生する振動周波数は
1kHz以上であるのに対し、風、木の枝、鳥等が鉄塔
に接触することによって発生する振動周波数は、いずれ
も1kHz以下だからである。
【0021】(作用・効果)上記のような構成を有する
本実施形態の動作を以下に説明する。なお、以下の説明
は、多芯の光ファイバーの内、光源6a、光ファイバー
3a、空間フィルタである径の小さい光ファイバー8
a、ディテクタ9a、信号処理部10についてのもので
ある。
【0022】すなわち、光源6aから入射した光は、光
ファイバー3aを経由して、鉄塔2aに取り付けられた
センサカバー4a内のセンシング部分の光ファイバーま
で到達し、さらに、光ファイバー3aを通って、空間フ
ィルタである径の小さい光ファイバー8aに導入され
る。
【0023】そして、この鉄塔2aの脚部等に取り付け
られているボルト等を叩いたり、回したりして振動が発
生すると、その振動が鉄柱を伝わって、センサカバー4
aに接触固定された光ファイバー3aまで伝わる。その
結果、光ファイバー3aの光路が変化し、その変化が光
量変化となり、ディテクタ9aを経由して、信号処理部
10に到達することで、鉄塔2aに発生した振動を検出
することができる。この場合、その他の鉄塔には振動が
伝わることはないので、振動が発生した、言い換えれ
ば、なんらかの異常が発生した鉄塔の位置を容易に特定
することができる。
【0024】このように、本実施形態によれば、鉄塔に
ボルトの盗難等のなんらかの異常が発生すると、監視所
において、直ちにその異常に起因する振動が異常信号と
して検出されるので、機器の異常を早期に発見すること
ができる。また、監視所において、その異常信号の波形
と鉄塔の位置を観察することができるので、異常発生部
位の特定が正確且つ迅速に行える。
【0025】(変形例)本実施形態については、以下の
ような変形例を適用することができる。例えば、図1に
示した構成では、多芯の光ファイバーを構成する個々の
光ファイバー3a、3b…の数だけ光源6a、6b…を
用いたが、一つの光源からカプラを用いて個々の光ファ
イバー3a、3b…に分岐させても良い。
【0026】また、図1に示した構成では、センサカバ
ーを用いたが、多芯の光ファイバーを、鉄塔の鉄柱部分
に直に接触させ、固定金具、接着剤、接着フィルム等に
よって固定しても良い。さらに、割り当てられた鉄塔に
対応する光ファイバーを切断し、その部分を、センシン
グファイバーをアダプタで結合または融着させた構造と
することもできる。
【0027】さらに、光ファイバーとしては、機械的強
度を強くするため、クラッドの表面をポリマーコーティ
ングまたはメタルコーティングしたものを用いることが
望ましい。なお、このようなコーティングを施しても、
センシング感度の減衰はない。
【0028】(2)第2実施形態 図3は、本発明の異常信号監視装置の第2実施形態の構
成を示す概略図であり、図4は、第2実施形態の検出部
の構成を示す断面図である。 (構成)本実施形態においては、図3に示したように、
複数の鉄塔2、2…間に張り巡らされた送電線1の近傍
に、光ファイバー13が張り巡らされている。また、図
4に示したように、監視対象となる鉄塔2と光ファイバ
ー13とは、それぞれセンサカバー4を介して、鉄塔2
の所定の位置において接触固定されている。このセンサ
カバー4内には光ファイバー13が挿通され、そのクラ
ッドの表面のコーティング部分まで剥がされ、剥がされ
た部分がセンサカバー4の一個所に光ファイバー押え5
によって固定されている。このように構成することによ
り、鉄塔2に発生した振動が、光ファイバー13に伝達
されることになる。なお、光ファイバー押え5として
は、第1実施形態と同様に、接着剤、接着テープまたは
ネジ止め等が用いられる。
【0029】また、本実施形態に用いられる光源は、連
続光源16とパルス光源17から構成され、両者から出
射された光をカプラ11を通して重畳し、光ファイバー
13に出射するように構成されている。なお、連続光源
16は、第1実施形態と同様に振動の計測に使用され、
パルス光源17は、一定時間毎の信号波形を出力するこ
とで、このパルス信号を目安に、ディテクタに到達する
パルス波形と振動波形の時間遅れから、異常信号が発生
した箇所を検出することができるように構成されてい
る。
【0030】さらに、監視所においては、各鉄塔2に張
り巡らされた光ファイバー13の終端が導かれ、光ファ
イバー13より径の小さい光ファイバー18が空間フィ
ルタとして接続されている。さらに、この径の小さい光
ファイバー18は、ディテクタ19に接続され、ディテ
クタ19は信号処理部20に接続されている。
【0031】そして、この信号処理部20において、光
源16から光ファイバー13に入射し、出力された光源
の干渉パターンの変化による信号出力の変化が計測され
るように構成されている。すなわち、光ファイバー13
に振動が伝わると、干渉パターンが変化するため、径の
小さい光ファイバー18を途中に介すと、その空間フィ
ルタにより、干渉パターンが一部さえぎられ、光量変化
として振動を検出することができる。その信号をディテ
クタ19を介して信号処理部20に導入し、信号処理部
20でこのデータを処理し、出力の変化もしくは周波数
分析した特定の周波数から異常信号を検出することがで
きるように構成されている。また、異常発生部位の特定
は、パルス波形と振動波形の時間遅れを計測し、時間遅
れから、異常信号の発生している鉄塔の位置を知ること
ができるように構成されている。
【0032】(作用・効果)上記のような構成を有する
本実施形態の動作を以下に説明する。すなわち、本実施
形態においては、連続光源16とパルス光源17から出
射された光をカプラ11を通して重畳し、光ファイバー
13に出射する。光ファイバー13を通った光は、監視
所に到達し、空間フィルタである径の小さいファイバー
18に導入される。
【0033】そして、いずれかの鉄塔2の脚部等に取り
付けられているボルト等を叩いたり、回したりして振動
が発生すると、その振動がその鉄塔に取り付けられたセ
ンサカバー4に接している光ファイバー13の光路を変
化させ、その変化が光量変化となり、ディテクタ19を
経由して、信号処理部20に到達することで、鉄塔2に
発生した振動を検出することができる。また、振動を発
生している鉄塔2の位置は、連続光源16とパルス光源
17から出射された光を重畳したパルス波形からの時間
遅れを計測することにより特定することができる。
【0034】(変形例)本実施形態については、以下の
ような変形例を適用することができる。例えば、パルス
波形からの時間遅れを鉄塔毎に段階的に変えた設定に
し、鉄塔の位置と同調させることにより、それぞれのパ
ルス波形からの時間遅れを信号処理部20で観測すれ
ば、異常信号が発生した鉄塔の位置を直ちに特定するこ
とができる。
【0035】さらに、図3に示したようなパルス光源及
びカプラを使用せずに、連続光源を遮断することで、そ
の遮断された区間をトリガー波形として伝送するように
構成することもできる。この場合、無信号を信号処理部
において検出し、それをトリガー点とし、異常信号が発
生したときの時間遅れから鉄塔の位置を特定することが
できる。
【0036】(3)第3実施形態 図5は、本発明の異常信号監視装置の第3実施形態の構
成を示す概略図であり、図6は、第3実施形態の検出部
の構成を示す断面図である。
【0037】(構成)本実施形態においては、図5に示
したように、複数の鉄塔2、2…間に張り巡らされた送
電線1の近傍に、センシング用光ファイバー21とOT
DR(Optical Time Domain Reflector)用の光ファイ
バー22が張り巡らされている。また、図6に示したよ
うに、監視対象となる鉄塔2と、センシング用光ファイ
バー21及びOTDR用光ファイバー22とは、それぞ
れセンサカバー4を介して、鉄塔2の所定の位置におい
て接触固定されている。このセンサカバー4内には、セ
ンシング用光ファイバー21及びOTDR用光ファイバ
ー22が挿通され、それぞれクラッドの表面のコーティ
ング部分まで剥がされ、剥がされた部分がセンサカバー
4の一個所に光ファイバー押え5によって固定されてい
る。このように構成することにより、鉄塔2に発生した
振動が、センシング用光ファイバー21及びOTDR用
光ファイバー22に伝達されることになる。なお、光フ
ァイバー押え5としては、第1実施形態と同様に、接着
剤、接着テープまたはネジ止め等が用いられる。
【0038】また、本実施形態に用いられる光源は、連
続光源26とパルス光源27とから構成され、連続光源
26をセンシング用光ファイバー21に、パルス光源2
7をOTDR用光ファイバー22に出射するように構成
されている。このOTDR用光ファイバー22のパルス
光源27側は、カプラ23で分岐されてディテクタ24
に接続され、このディテクタ24は信号処理部25に接
続されている。
【0039】一方、監視所には、各鉄塔2に張り巡らさ
れたセンシング用光ファイバー21の終端が導かれ、セ
ンシング用光ファイバー21の径より小さい光ファイバ
ー28が空間フィルタとして接続されている。さらに、
この径の小さい光ファイバー28はディテクタ29に接
続され、ディテクタ29は信号処理部30に接続されて
いる。
【0040】(作用・効果)上記のような構成を有する
本実施形態の動作を以下に説明する。なお、信号処理部
30において、光源26からセンシング用光ファイバー
21に入射し、出力された光源の干渉パターンの変化に
よる信号出力の変化を計測する点については、上記第1
実施形態と同様であるので説明は省略する。
【0041】本実施形態においては、OTDR用光ファ
イバー22にパルス光源27を入射し、反射してきた光
をディテクタ24を介して信号処理することにより、異
常信号が発生したときに、光が戻ってくるまでの時間か
ら、異常信号が発生している鉄塔を特定することができ
る。
【0042】このように、本実施形態においては、パル
ス光源27からの光をOTDR用光ファイバー22に出
射することにより、レーリ散乱光がディテクタ24に入
射して、時系列に光の強度がほぼ直線状に変化するよう
になっている。そのため、特定の鉄塔で振動が発生する
と、直線状の強度がその箇所で突起のように変化するの
で、その時間を計測することにより、振動の発生してい
る鉄塔を特定することができる。
【0043】(4)他の実施形態 本発明は、上述したような実施形態に限定されるもので
はなく、鉄塔に取り付けられるボルトやナット、ボルト
とナットに挟み込まれる板、平ワッシャもしくはスプリ
ングワッシャ等に凹凸を付けてもよく、これにより振動
が伝わりやすくなるため、異常信号を検出することがさ
らに容易なものとなる。また、平ワッシャもしくはスプ
リングワッシャ、ボルトとナット等にタングステンカー
バイト等のコーティングを施しても良い。
【0044】このように構成することにより、モンキー
等を用いて鉄塔のボルトやナットを外そうとしたとき
に、より大きな振動を与える構造とすることができるの
で、ボルトやナットを回すときの振動を、より識別しや
すい信号パターンとして捉えることができる。
【0045】また、信号処理部において検出された振動
波形がある値を超えたときに「異常信号」と判定して、
警報を発信する警報装置を備えても良い。これにより、
異常の発生を直ちに広範囲にわたって知らせることがで
きる。さらに、信号処理部において「異常信号」と判断
された場合に、PHS等の携帯通信手段によって、監視
員等に直接発信するように構成することもできる。な
お、監視対象となる機器は、上述した各実施形態で説明
した鉄塔に限られないことは言うまでもない。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、機
器の異常をその発生後直ちに検出することができ、異常
発生部位を特定することができる異常信号監視装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の異常信号監視装置の第1実施形態の構
成を示す概略図
【図2】図1に示した第1実施形態の検出部の構成を示
す断面図
【図3】本発明の異常信号監視装置の第2実施形態の構
成を示す概略図
【図4】図3に示した第2実施形態の検出部の構成を示
す断面図
【図5】本発明の異常信号監視装置の第3実施形態の構
成を示す概略図
【図6】図5に示した第3実施形態の検出部の構成を示
す断面図
【符号の説明】
1…送電線 2…鉄塔 3…多芯の光ファイバー 4…センサカバー 5…光ファイバー押え 6、16、26…光源 8、18,28…径の小さい光ファイバー 9、19,29…ディテクタ 10、20、30…信号処理部 11…カプラ 17、27…パルス光源 21…センシング用光ファイバー 22…OTDR用光ファイバー 23…カプラ 24…ディテクタ 25…信号処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 正雄 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 寺井 清寿 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 Fターム(参考) 2G025 AA15 AB12 AC06 2G035 AB08 AD37 AD38

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバーをセンサとして用い、監視
    対象となる機器に発生した異常を検出する異常信号監視
    装置において、 監視対象となる複数の機器に個別に対応づけられた複数
    の光ファイバーからなる多芯の光ファイバーと、 前記複数の光ファイバーに光を送る光源と、 前記複数の光ファイバーから出力された光信号を処理す
    る信号処理部とを備え、 個別に対応づけられた監視対象となる機器と光ファイバ
    ーとを接触固定することにより、監視対象となる機器に
    おける異常の発生の有無と、異常の発生部位とを、前記
    多芯の光ファイバーによって検出するように構成したこ
    とを特徴とする異常信号監視装置。
  2. 【請求項2】 前記光源が一つの光源からなり、カプラ
    を用いて、前記複数の光ファイバーのそれぞれに分岐し
    て出射するように構成したことを特徴とする請求項1に
    記載の異常信号監視装置。
  3. 【請求項3】 前記光源が複数の光源からなり、前記複
    数の光ファイバーのそれぞれに別個に出射するように構
    成したことを特徴とする請求項1に記載の異常信号監視
    装置。
  4. 【請求項4】 光ファイバーをセンサとして用い、監視
    対象となる機器に発生した異常を検出する異常信号監視
    装置において、 監視対象となる機器に接触固定された光ファイバーと、 前記光ファイバーにカプラを介して光を送る連続光源及
    びパルス光源と、 前記光ファイバーから出力された光信号を処理する信号
    処理部とを備え、 監視対象となる機器における異常の発生の有無と、異常
    の発生部位とを、前記光ファイバーによって検出するよ
    うに構成したことを特徴とする異常信号監視装置。
  5. 【請求項5】 光ファイバーをセンサとして用い、監視
    対象となる機器に発生した異常を検出する異常信号監視
    装置において、 前記センサとして、センシング用光ファイバーとOTD
    R(Optical Time Domain Reflector)用光ファイバー
    が用いられ、 前記センシング用光ファイバーとOTDR用光ファイバ
    ーとが、監視対象となる機器に接触固定され、 前記センシング用光ファイバーに光を送る連続光源と、 前記OTDR用光ファイバーに光を送るパルス光源と、 前記光ファイバーから出力された光信号を処理する信号
    処理部とを備え、 監視対象となる機器における異常の発生の有無を、前記
    センシング用光ファイバーによって検出すると共に、異
    常の発生部位を、前記OTDR用光ファイバーによって
    検出するように構成したことを特徴とする異常信号監視
    装置。
  6. 【請求項6】 前記監視対象となる機器と前記光ファイ
    バーとを接触固定する際に、センサカバーが用いられて
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか
    一に記載の異常信号監視装置。
  7. 【請求項7】 前記信号処理部において異常の発生が検
    出された場合に、警報を発する警報装置を備えたことを
    特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一に記載の
    異常信号監視装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113269938A (zh) * 2021-05-10 2021-08-17 国网新疆电力有限公司电力科学研究院 一种基于输电线路opgw的杆塔防盗在线监测系统及方法
EP4001862A4 (en) * 2019-07-17 2022-08-17 NEC Corporation FIBER OPTIC DETECTION SYSTEM, FIBER OPTIC DETECTION EQUIPMENT AND FAULT ASSESSMENT METHOD

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