JP2001311704A - 反射率測定装置およびその使用方法および反射率測定方法 - Google Patents

反射率測定装置およびその使用方法および反射率測定方法

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JP2001311704A
JP2001311704A JP2000132862A JP2000132862A JP2001311704A JP 2001311704 A JP2001311704 A JP 2001311704A JP 2000132862 A JP2000132862 A JP 2000132862A JP 2000132862 A JP2000132862 A JP 2000132862A JP 2001311704 A JP2001311704 A JP 2001311704A
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Katsuhiko Tani
克彦 谷
Kazumi Sakakida
一美 榊田
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑なフィードバック制御等を必要とせず、
また、モータ等の駆動機構を駆動し続けることなく、ア
ッテネータの切り替えを行ない、切り替えたアッテネー
タの位置を保持することの可能な反射率測定装置および
その使用方法および反射率測定方法を提供する。 【解決手段】 2つの状態のアッテネータB0,B1が
直線方向Xに並置されているアッテネータ保持板11
と、アッテネータ保持板11を前記直線方向Xに移動さ
せるための直線移動手段(対向する2つの電磁ソレノイ
ドS1,S2)とを有しており、対向する2つの電磁ソレ
ノイドS1,S2により、アッテネータの2つの状態B0
またはB1を切り替えるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板上に形成した
薄膜や多層膜の膜質や界面状態の評価などに用いられる
反射率測定装置およびその使用方法および反射率測定方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は一般的な反射率測定装置の構成を
示す図である。図1を参照すると、この反射率測定装置
では、光源1からのX線を測定試料2に入射角θで入射
させ、測定試料2から反射されるX線の強度(反射率に
対応)を検出器3で検出して、測定試料2の反射率を測
定するように構成されている。
【0003】ここで、測定試料2の反射率の測定は、入
射角θを所定の角度範囲(0°〜数度程度の範囲)にお
いて変化させて行なうようになっている。図2は、この
ようにして入射角θを変化させたときの検知器3におけ
る検出強度(反射率)の変化を示す図である。図2を参
照すると、検出強度(反射率)は、入射角θが臨界角θ
cとなるまでは大きいが、臨界角θcを超えると急激に低
下する。すなわち、X線に対する物質の屈折率は、1よ
り僅かに小さいため、臨界角θc以内の入射角θで入射
したX線は全反射を起こすが、入射角θが臨界角θc
超えて増加すると、急激に減少する。臨界角θcは、使
用するX線波長,測定対象の物質により異なるが、数十
分程度であり、測定試料2の反射率の測定は、入射角θ
が0°〜数度程度の範囲で行う。特に、測定試料2が超
薄膜になると、臨界角θcを超えて、なるべく大きな入
射角θの範囲まで測定することが必要であるが、臨界角
θ cを超えると反射率が急激に低下するので、ダイナミ
ックレンジの大きな測定を行うことが要求される。
【0004】ダイナミックレンジの大きな測定を行なう
ために、従来より、数種類のアッテネータ(X線強度減
衰用のフィルタ)を入れ換えて測定データを繋ぐことが
行われている。
【0005】具体的には、図2に示すように、検出強度
が1からD1の範囲までは、検出器3での飽和を防止す
るため、X線の強度を最も大きく減衰させるアッテネー
タB3(例えば30μmの厚さのNiフィルタ)を用
い、また、検出強度がD1からD2の範囲までは、アッテ
ネータB2(例えば20μmの厚さのNiフィルタ)を
用い、また、検出強度がD2からD3の範囲までは、アッ
テネータB1(例えば10μmの厚さのNiフィルタ)
を用い、また、検出強度がD3から0の範囲までは、ア
ッテネータB0(例えば開放)を用いる。このように、
検出強度に応じて、アッテネータの種類を切り替えて、
測定データを繋ぐことで、ダイナミックレンジを大きく
とることができる。
【0006】このため、図1の反射率測定装置におい
て、X線の光路上には、アッテネータB0,B1,B
2,B3のいずれかが設定されるようになっている。
【0007】ところで、従来の反射率測定装置では、図
3に示すように、円板に、円周方向に沿って吸収率の異
なる(X線強度の減衰量の異なる)4種類のアッテネー
タB0,B1,B2,B3を装着したものをアッテネー
タ保持板5として用い、このアッテネータ保持板5をパ
ルスモーター等で回転移動させることで、アッテネータ
B0,B1,B2,B3の切り替えを行なうようになっ
ている。具体的に、図3の例では、現在、X線の光路上
にはアッテネータB3が設定されているが、X線の光路
上にアッテネータB2を設定したいときには、アッテネ
ータ保持板5を時計方向に90°回転移動させること
で、アッテネータの切替えを行なうことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の反射率測定装置は、実験室で通常用いられる特性X
線を光源(大気中で減衰の少ない硬X線領域の波長)に
用いるために、大気中での実験装置として提供されてい
る。
【0009】しかしながら、使用するX線波長が、軟X
線〜5keV程度のエネルギーのX線になると、大気に
よるX線の減衰が大きいので、反射率測定装置は、真空
中あるいは減圧下、あるいは水素・ヘリウムなどの気体
を充填した容器内に収容される必要がある。このような
密閉された容器内で、何段階かのアッテネータを切り替
えるには、従来の反射率測定装置で採用されている図3
に示したような方式,すなわちステッピングモーター等
によってアッテネータを組み込んだ円板を回転する方式
では、次のような問題があった。
【0010】すなわち、図3に示したような従来の方式
では、円板の所定位置のアッテネータを確実に選択する
ためにはホトセンサーなどのセンサーを必要とする。ま
た、どの位置のアッテネータが選択されているかの検出
表示が必要であり、フィードバック制御が必要で、複雑
となりコストアップにつながる。
【0011】また、アッテネータを選択したとき、その
選択位置を保持するためには、ステッピングモーターを
励磁し続ける必要がある。これは、無駄に熱を発生さ
せ、特に真空容器内に設置しなければならない場合には
全く適さないという問題があった。
【0012】本発明は、複雑なフィードバック制御等を
必要とせず、また、モータ等の駆動機構を駆動し続ける
ことなく、アッテネータの切り替えを行ない、切り替え
たアッテネータの位置を保持することの可能な反射率測
定装置およびその使用方法および反射率測定方法を提供
することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、測定試料にX線を入射角θ
で入射させるときに測定試料から反射されるX線の強度
を検出する測定を、入射角θを所定の角度範囲で変えて
行なう反射率測定装置であって、X線の光路中に設けら
れるアッテネータの状態を入射角θに応じて切り替える
アッテネータ切替機構を備え、該アッテネータ切替機構
は、互いに異なる複数の状態のアッテネータが直線方向
に並置されているアッテネータ保持板と、X線の光路中
に所定の状態のアッテネータが設定されるように、アッ
テネータ保持板を前記直線方向に移動させるための直線
移動手段と、アッテネータ保持板を所定位置に保持する
保持手段とを有していることを特徴としている。
【0014】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の反射率測定装置において、前記アッテネータ切替機
構は複数設けられており、各アッテネータ切替機構は、
互いに異なる複数の状態のアッテネータが直線方向に並
置されているアッテネータ保持板と、X線の光路中に所
定の状態のアッテネータが設定されるように、アッテネ
ータ保持板を前記直線方向に移動させるための直線移動
手段と、アッテネータ保持板を所定位置に保持する保持
手段とを有し、各アッテネータ切替機構の各アッテネー
タ保持板は、多段に重ねて用いられることを特徴として
いる。
【0015】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の反射率測定装置において、各段のアッテネータ保持
板の複数の状態のアッテネータのうちの1つの状態は、
アッテネータが無装着の状態であることを特徴としてい
る。
【0016】また、請求項4記載の発明は、請求項1記
載の反射率測定装置において、前記アッテネータ保持板
は、互いに異なる複数の状態のアッテネータが2つの直
線方向に2次元的に配置されているアッテネータ保持板
であって、該アッテネータ保持板を直線移動手段によっ
て2つの直線方向に直線移動させ、前記保持手段で所定
位置に保持することによって複数の状態のアッテネータ
を切り替えるように構成されていることを特徴としてい
る。
【0017】また、請求項5記載の発明は、請求項1,
請求項2または請求項4記載の反射率測定装置におい
て、前記直線移動手段には複数の電磁ソレノイドが用い
られ、複数の電磁ソレノイドでアッテネータ保持板を直
線方向に移動させ、直線方向に移動しているアッテネー
タ保持板を前記保持手段で所定位置に保持することによ
り、アッテネータの状態を切り替えるように構成されて
いることを特徴としている。
【0018】また、請求項6記載の発明は、請求項5記
載の反射率測定装置において、直線移動手段としての複
数の電磁ソレノイドをパルス駆動制御してアッテネータ
の状態を切り替える駆動制御部を備え、該駆動制御部
は、X線の検出強度に連動させて、複数の電磁ソレノイ
ドをパルス駆動制御してアッテネータの状態を切り替え
るシーケンス制御を行なうようになっていることを特徴
としている。
【0019】また、請求項7記載の発明は、請求項1乃
至請求項6のいずれか一項に記載の反射率測定装置を、
真空中あるいは減圧下あるいは水素やヘリウム等のX線
吸収の小さい気体を満たした容器内に収容して使用する
ことを特徴としている。
【0020】また、請求項8記載の発明は、測定試料に
X線を入射角θで入射させるときに測定試料から反射さ
れるX線の強度を検出する測定を、入射角θを所定の角
度範囲で変えて行ない、X線の光路中に設けられるアッ
テネータの状態を入射角θに応じて切り替える反射率測
定方法であって、アッテネータの状態の切り替えは、互
いに異なる複数の状態のアッテネータが直線方向に並置
されているアッテネータ保持板を、複数の電磁ソレノイ
ドをパルス駆動制御することによって直線方向に移動さ
せ、直線方向に移動しているアッテネータ保持板を所定
位置に機構学的に保持することによってなされることを
特徴としている。
【0021】また、請求項9記載の発明は、請求項8記
載の反射率測定方法において、2つの状態のアッテネー
タが直線方向に並置されているアッテネータ保持板を直
線方向に移動制御するために、アッテネータ保持板の一
方の端部に第1の電磁ソレノイドを設け、アッテネータ
保持板の他方の端部に第2の電磁ソレノイドを設け、第
1,第2の電磁ソレノイドのいずれか一方をパルス駆動
することで、アッテネータ保持板を直線方向に移動さ
せ、直線移動しているアッテネータ保持板を所定位置に
機構学的に保持することによって、2つの状態のアッテ
ネータのうちのいずれか一方の状態のアッテネータをX
線の光路中に設定することを特徴としている。
【0022】また、請求項10記載の発明は、請求項8
記載の反射率測定方法において、2つの状態のアッテネ
ータが直線方向に並置されているアッテネータ保持板が
M段(M>1)重ねられており、各段のアッテネータ保
持板をそれぞれ独立して直線方向に移動制御するため
に、n段(M≧n≧1)のアッテネータ保持板の一方の
端部に第(2n−1)の電磁ソレノイドを設け、n段
(M≧n≧1)のアッテネータ保持板の他方の端部に第
(2n)の電磁ソレノイドを設け、第(2n),第(2
n−1)の電磁ソレノイドのパルス駆動の組み合せによ
って、2Mの状態のいずれか1つの状態にアッテネータ
を切り替えることを特徴としている。
【0023】また、請求項11記載の発明は、請求項8
記載の反射率測定方法において、複数の状態のアッテネ
ータが2つの直線方向に2次元的に配置されているアッ
テネータ保持板を、複数の電磁ソレノイドをパルス駆動
することによって2つの直線方向に直線移動させ、直線
移動しているアッテネータ保持板を所定位置に機構学的
に保持することによって、複数の状態のアッテネータを
切り替えることを特徴としている。
【0024】また、請求項12記載の発明は、請求項8
乃至請求項11のいずれか一項に記載の反射率測定方法
において、X線の検出強度と連動させて、アッテネータ
の状態を切り替えるシーケンス制御を行なうことを特徴
としている。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図4は本発明に係る反射率測定装置
におけるアッテネータ切替機構の一例を示す図である。
なお、本発明においても、反射率測定装置の基本構成お
よび基本動作については、図1,図2に示したと同様の
ものとなっている。
【0026】図4のアッテネータ切替機構は、2つの状
態のアッテネータB0,B1が直線方向Xに並置されて
いるアッテネータ保持板11と、アッテネータ保持板1
1を前記直線方向Xに移動させるための直線移動手段
(対向する2つの電磁ソレノイドS1,S2)とを有して
おり、対向する2つの電磁ソレノイドS1,S2により、
アッテネータの2つの状態B0またはB1を切り替える
ように構成されている。
【0027】ここで、アッテネータB0は、例えば、開
放(フィルタ等が装着されていない状態)であり、ま
た、アッテネータB1は、例えば、10μmの厚さのフ
ィルタであるとする。
【0028】また、アッテネータ保持板11は、スライ
ドレール13a,13bに摺動可能に支持されている。
スライドレール(図4の例では、13a)には、X線の
光路と対応する位置にバネ付きピン14が設けられてお
り、また、アッテネータ保持板11のスライドレール1
3aと対向する縁部には、アッテネータB0,B1のそ
れぞれと対応する位置に、バネ付きピン14を受け入れ
るための切り欠き15,16が設けられている。すなわ
ち、スライドレール13aに設けられているバネ付きピ
ン14とアッテネータ保持板11に設けられている切り
欠き15,16とは、互いに協動して、アッテネータ保
持板11を所定位置に保持するための(換言すれば、ア
ッテネータB0またはB1をX線の光路上に機構学的に
保持するための)保持手段としての機能を有している。
【0029】次に、図4の構成のアッテネータ切替機構
の動作について説明する。電磁ソレノイドS1にインパ
ルスを与えると、図5に示すように、アッテネータ保持
板11は矢印X1の方向に移動し、アッテネータ保持板
11の切り欠き16にスライドレール13aに設けられ
ているバネ付きピン14が嵌まる。これにより、電磁ソ
レノイドS1に電圧印加を与え続けずとも(電磁ソレノ
イドS1を駆動し続けずとも)、アッテネータ保持板1
1は図5の状態に保持される。図6はアッテネータ保持
板11が図5の状態に保持されているときのX線の光路
とアッテネータの関係を示す図であり、アッテネータ保
持板11が図5の状態に保持されているときには、X線
の光路上にはアッテネータB1が設定される。
【0030】また、アッテネータをB1からB0に切り
替えるときには、電磁ソレノイドS 2にインパルスを与
える。これにより、図7に示すように、アッテネータ保
持板11は矢印X2の方向に移動し、アッテネータ保持
板11の切り欠き15にスライドレール13aに設けら
れているバネ付きピン14が嵌まる。これにより、電磁
ソレノイドS2にインパルスを与え続けずとも(電磁ソ
レノイドS2を駆動し続けずとも)、アッテネータ保持
板11は図7の状態に保持される。図8はアッテネータ
保持板11が図7の状態に保持されているときのX線の
光路とアッテネータの関係を示す図であり、アッテネー
タ保持板11が図7の状態に保持されているときには、
X線の光路上にはアッテネータB0が設定される。
【0031】このように、図4の構成のアッテネータ切
替機構では、電磁ソレノイドS1またはS2への電力の供
給(付勢),すなわちインパルスの付与は、アッテネー
タB0,B1の切り替え時のみに行なうだけで良く(電
磁ソレノイドS1またはS2に流れる電流は、アッテネー
タB0,B1の切り替え時にインパルスで印加するだけ
で済み)、選択された(切り替えられた)アッテネータ
の状態の保持は、アッテネータ保持板11の切り欠き1
5,16とスライドレール13aに設けられているバネ
付きピン14とによってなされる。従って、モータ等の
駆動機構を駆動し続けることなく、アッテネータの切り
替えを行ない、切り替えたアッテネータの位置を保持す
ることができる。
【0032】図9は本発明に係る反射率測定装置におけ
るアッテネータ切替機構の他の例を示す図である。図9
の例では、図4のような構成のアッテネータ切替機構が
2つ設けられている。
【0033】すなわち、第1のアッテネータ切替機構
は、2つの状態のアッテネータB0,B1が直線方向X
に並置されているアッテネータ保持板11と、アッテネ
ータ保持板11を前記直線方向Xに移動させるための直
線移動手段(対向する2つの電磁ソレノイドS1,S2
と、アッテネータ保持板11を所定位置に保持する保持
手段(スライドレール13aに設けられているバネ付き
ピン14とアッテネータ保持板11に設けられている切
り欠き15,16)とを有している。
【0034】また、第2のアッテネータ切替機構は、2
つの状態のアッテネータB2,B3が直線方向Xに並置
されているアッテネータ保持板21と、アッテネータ保
持板21を直線方向Xに移動させるための直線移動手段
(対向する2つの電磁ソレノイドS3,S4)と、アッテ
ネータ保持板21を所定位置に保持する保持手段(スラ
イドレール23aに設けられているバネ付きピン24と
アッテネータ保持板21に設けられている切り欠き2
5,26)とを有している。
【0035】ここで、アッテネータB0は、例えば、開
放(フィルタ等が装着されていない状態)であり、ま
た、アッテネータB1は、例えば、10μmの厚さのフ
ィルタであり、また、アッテネータB2は、例えば、開
放(フィルタ等が装着されていない状態)であり、ま
た、アッテネータB3は、例えば、20μmの厚さのフ
ィルタであるとする。
【0036】図10(a),(b),(c),(d)は
図9の構成におけるX線の光路とアッテネータの状態と
の関係を示す図である。すなわち、図9において、電磁
ソレノイドS1,S3にインパルスを与えると、X線の光
路とアッテネータの状態との関係は図10(a)のよう
になる。図10(a)では、X線の光路上には、アッテ
ネータB1とアッテネータB3とが位置決めされ、アッ
テネータB1,B3によって実質的に30μm(10μ
m+20μm)のフィルタ厚のアッテネータの状態にす
ることができる。
【0037】また、図9において、電磁ソレノイド
1,S4にインパルスを与えると、X線の光路とアッテ
ネータの状態との関係は図10(b)のようになる。図
10(b)では、X線の光路上には、アッテネータB1
とアッテネータB2とが位置決めされ、アッテネータB
1,B2によって実質的に10μm(10μm+0μ
m)のフイルタ厚のアッテネータの状態にすることがで
きる。
【0038】また、図9において、電磁ソレノイド
2,S4にインパルスを与えると、X線の光路とアッテ
ネータの状態との関係は図10(c)のようになる。図
10(c)では、X線の光路上には、アッテネータB0
とアッテネータB2とが位置決めされ、アッテネータB
0,B2によって実質的に開放のアッテネータの状態に
することができる。
【0039】また、図9において、電磁ソレノイド
2,S3にインパルスを与えると、X線の光路とアッテ
ネータの状態との関係は図10(d)のようになる。図
10(d)では、X線の光路上には、アッテネータB0
とアッテネータB3とが位置決めされ、アッテネータB
0,B3によって実質的に20μm(0μm+20μ
m)のフィルタ厚のアッテネータの状態にすることがで
きる。
【0040】このように、図9の構成では、アッテネー
タの状態を22=4の状態に切り替えることができる。
【0041】なお、図9の構成では、2つの状態のアッ
テネータが直線方向に並置されているアッテネータ保持
板を2段重ね、4つの状態のいずれか1つの状態にアッ
テネータを切り替えるようになっているが、これをさら
に拡張し、2つの状態のアッテネータが直線方向に並置
されているアッテネータ保持板をM段(M>1)重ねる
こともできる。この場合、各段のアッテネータ保持板を
それぞれ独立して直線方向に移動制御するために、n段
(M≧n≧1)のアッテネータ保持板の一方の端部に第
(2n−1)の電磁ソレノイドを設け、n段(M≧n≧
1)のアッテネータ保持板の他方の端部に第(2n)の
電磁ソレノイドを設け、第(2n),第(2n−1)の
電磁ソレノイド(M≧n≧1)のパルス駆動の組み合せ
によって、2Mの状態のいずれか1つの状態にアッテネ
ータを切り替えることができる。
【0042】なお、この場合、各段のアッテネータ保持
板の複数の状態のアッテネータのうちの1つの状態は、
アッテネータが無装着の状態である。
【0043】また、図11は本発明に係る反射率測定装
置におけるアッテネータ切替機構の他の例を示す図であ
る。図11の例では、4つの状態のアッテネータB0,
B1,B2,B3が2つの直線方向X,Yに2次元的に
配置されているアッテネータ保持板31と、アッテネー
タ保持板31を2つの直線方向X,Yに移動させるため
の直線移動手段(対向する2つの電磁ソレノイドS1
2と、対向する2つの電磁ソレノイドS3,S4)とが
設けられている。
【0044】ここで、アッテネータB0は、例えば、開
放(アッテネータが装着されていない状態)であり、ま
た、アッテネータB1は、例えば、10μmの厚さのフ
ィルタであり、また、アッテネータB2は、例えば、2
0μmの厚さのフィルタであり、また、アッテネータB
3は、例えば、30μmの厚さのフィルタであるとす
る。
【0045】また、アッテネータ保持板31は、直線方
向Xに延びるスライドレール33a,33bと直線方向
Yに延びるスライドレール43a,43bとに摺動可能
に支持されている。直線方向Xに延びるスライドレール
(図11の例では、33a)には、X線の光路と対応す
る位置にバネ付きピン34が設けられており、また、ア
ッテネータ保持板31のスライドレール33aと対向す
る縁部には、アッテネータB2,B3のそれぞれと対応
する位置に、バネ付きピン34を受け入れるための切り
欠き35,36が設けられている。すなわち、スライド
レール33aに設けられているバネ付きピン34とアッ
テネータ保持板31に設けられている切り欠き35,3
6とは、互いに協動して、アッテネータ保持板31を直
線方向Xの所定位置に保持するための保持手段としての
機能を有している。
【0046】また、図示しないが、同様に、直線方向Y
に延びるスライドレール(例えば、43a)には、X線
の光路と対応する位置にバネ付きピンが設けられてお
り、また、アッテネータ保持板31のスライドレール4
3aと対向する縁部には、アッテネータB2,B0のそ
れぞれと対応する位置に、バネ付きピンを受け入れるた
めの切り欠きが設けられている。すなわち、スライドレ
ール43aに設けられているバネ付きピンとアッテネー
タ保持板31に設けられている切り欠きとは、互いに協
動して、アッテネータ保持板31を直線方向Yの所定位
置に保持するための保持手段としての機能を有してい
る。
【0047】図11の構成では、電磁ソレノイドS1
2のいずれかにインパルスを与え、また、電磁ソレノ
イドS3,S4のいずれかにインパルスを与えることで、
アッテネータB0,B1,B2,B3のいずれか1つの
状態に切り替えることができる。
【0048】図12はこの切り替えを説明するための図
である。図12を参照すると、電磁ソレノイドS1,S4
にインパルスを与えることで、アッテネータB3を選択
でき、また、電磁ソレノイドS2,S4にインパルスを与
えることで、アッテネータB2を選択でき、また、電磁
ソレノイドS1,S3にインパルスを与えることで、アッ
テネータB1を選択でき、また、電磁ソレノイドS2
3にインパルスを与えることで、アッテネータB0を
選択できる。
【0049】このように、図11の構成においても、本
発明を実現できる。
【0050】なお、図4,図9,図11の例では、バネ
付きピンはスライドレールに設けられ、切り欠きはアッ
テネータ保持板に設けられているが、バネ付きピンをア
ッテネータ保持板に設け、切り欠きをスライドレールに
設けても良い。
【0051】また、アッテネータ保持板を所定位置に保
持するための(換言すれば、選択したアッテネータをX
線の光路上に保持しておくための)保持手段としては、
バネ付きピンと切り欠きとの組み合せに限らず、機構学
で知られている任意の保持手段(機構学的に保持する保
持手段)を用いることもできる。
【0052】また、図4,図9,図11の構成例におい
て、電磁ソレノイドS1,S2,S3,S4へのインパルス
の付与(すなわち、アッテネータB0,B1,B2,B
3の切り替え)を、検出器3におけるX線の検出強度と
連動させて、自動的に行なうこともできる。
【0053】図13は電磁ソレノイドS1,S2,S3
4へのインパルスの付与(すなわち、アッテネータB
0,B1,B2,B3の切り替え)を、検出器3におけ
るX線の検出強度と連動させて、自動的に行なう構成例
を示す図である。図13の構成例では、複数の電磁ソレ
ノイドをパルス駆動制御してアッテネータの状態を切り
替える駆動制御部40を備え、該駆動制御部40は、X
線の検出強度に連動させて、アッテネータの状態を切り
替えるシーケンス制御を行なうようになっている。な
お、図13の例では、アッテネータ切替機構は、光源1
と測定試料2との間に設けられているが、測定試料2と
検出器3との間に設けられる方が望ましい。
【0054】図14は駆動制御部(シーケンス回路)4
0の一例を示す図である。なお、図14の例では、アッ
テネータ切替機構が図11に示すものであるとしてい
る。また、図15は図14の駆動制御部(シーケンス回
路)40の動作を説明するための図である。図14の例
では、スイッチSW3がオンとなると、電磁ソレノイド
1,S4にインパルスが加わり、アッテネータB3が選
択される。また、スイッチSW2がオンとなると、電磁
ソレノイドS2,S4にインパルスが加わり、アッテネー
タB2が選択される。また、スイッチSW1がオンとな
ると、電磁ソレノイドS1,S3にインパルスが加わり、
アッテネータB1が選択される。また、スイッチSW0
がオンとなると、電磁ソレノイドS2,S3にインパルス
が加わり、アッテネータB0が選択される。
【0055】このスイッチSW3,SW2,SW1,S
W0のオン/オフ制御を、X線の検出強度と連動させる
ことで、アッテネータの切り替えを行なうことができ
る。例えば、図2において、検出器3の検出強度が1か
らD1の範囲にあるときには、スイッチSW3にオンの
パルスを与えてアッテネータB3を選択させ、検出強度
がD1よりも小さくなると、スイッチSW2にオンのパ
ルスを与えてアッテネータB2を選択させ、検出強度が
2よりも小さくなると、スイッチSW1にオンのパル
スを与えてアッテネータB1を選択させ、検出強度がD
3よりも小さくなると、スイッチSW0にオンのパルス
を与えてアッテネータB0を選択させるように、アッテ
ネータの切り替えを行なうことができる。
【0056】ここで、駆動制御部4において、入射角θ
が0°のときにスイッチSW3にオンのパルスを自動的
に与え、入射角θの増加に伴って検出強度がD1,D2
3よりも小さくなったか否かの判断を自動的に行な
い、検出強度がD1,D2,D3よりも小さくなったとき
に、スイッチSW2,SW1,SW0にオンのパルスを
自動的に与えるようにすることで、電磁ソレノイド
1,S2,S3,S4へのインパルスの付与(すなわち、
アッテネータB3,B2,B1,B0の切り替え)を、
検出器3におけるX線の検出強度と連動させて、自動的
に行なうことができる。アッテネータ切り替え前の測定
データと切り替え後の測定データを継ぐために、少なく
とも切り替え後の最初のデータは、切り替え前の最後の
データと同じ入射角で再測定しておく方が望ましい。
【0057】このように、駆動制御部40において、X
線の検出強度に連動させて、複数の電磁ソレノイドをパ
ルス駆動制御してアッテネータの状態を切り替えるシー
ケンス制御を行なうことで、ホトセンサーなどを用いた
複雑なフィードバック制御が不用となる。また、入射角
θをパラメータに反射率測定を行うが、入射角θが臨界
角θcを超えて大きくなると、反射率が減少するので、
予め決めた閾値より反射X線のフォトン数が低下する
と、アッテネータの状態を換えて、常に適当なフォトン
数レンジ内で測定を行い、データをつなぐことで測定の
ダイナミックレンジを向上させることができる。
【0058】なお、図14の構成において、スイッチS
W3,SW2,SW1,SW0をオンにする動作をマニ
ュアルで行なうことももちろんできる。
【0059】以上のように、本発明では、X線の光路中
に設けられるアッテネータの状態を入射角θに応じて切
り替えるアッテネータ切替機構を備え、該アッテネータ
切替機構は、互いに異なる複数の状態のアッテネータが
直線方向に並置されているアッテネータ保持板と、X線
の光路中に所定の状態のアッテネータが設定されるよう
に、アッテネータ保持板を前記直線方向に移動させるた
めの直線移動手段と、アッテネータ保持板を所定位置に
保持する保持手段とを有しているので、アッテネータ保
持板の移動時間のみ、直線移動手段に電力を供給するだ
けで良く、低消費電力化、発熱防止を図ることができ、
真空中の実験に最適である。
【0060】そして、本発明の反射率測定装置および反
射率測定方法は、基板上に形成された薄膜や多層膜の各
層の密度,膜厚,表面・界面粗さを評価するのに利用可
能であり、特に、光ディスク,磁気ディスク,半導体デ
バイスの絶縁膜の評価などに利用できる。
【0061】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1乃至請
求項12記載の発明によれば、測定試料にX線を入射角
θで入射させるときに測定試料から反射されるX線の強
度を検出する測定を、入射角θを所定の角度範囲で変え
て行なう反射率測定装置であって、X線の光路中に設け
られるアッテネータの状態を入射角θに応じて切り替え
るアッテネータ切替機構を備え、該アッテネータ切替機
構は、互いに異なる複数の状態のアッテネータが直線方
向に並置されているアッテネータ保持板と、X線の光路
中に所定の状態のアッテネータが設定されるように、ア
ッテネータ保持板を前記直線方向に移動させるための直
線移動手段と、アッテネータ保持板を所定位置に保持す
る保持手段とを有しているので、アッテネータ保持板の
移動時間のみ、直線移動手段に電力を供給するだけで良
く、低消費電力化、発熱防止を図ることができ、真空中
の実験に最適である。
【0062】特に、請求項5記載の発明によれば、請求
項1,請求項2または請求項4記載の反射率測定装置に
おいて、前記直線移動手段には複数の電磁ソレノイドが
用いられ、複数の電磁ソレノイドでアッテネータ保持板
を直線方向に移動させ、直線方向に移動しているアッテ
ネータ保持板を前記保持手段で所定位置に保持すること
により、アッテネータの状態を切り替えるように構成さ
れているので、低コスト化,コンパクト化を図ることが
できる。
【0063】また、請求項7記載の発明によれば、請求
項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の反射率測定装
置を、真空中あるいは減圧下あるいは水素やヘリウム等
のX線吸収の小さい気体を満たした容器内に収容して使
用することにより、軟X線領域の測定が可能となる。
【0064】また、請求項6,請求項12記載の発明に
よれば、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の
反射率測定装置において、直線移動手段としての複数の
電磁ソレノイドをパルス駆動制御してアッテネータの状
態を切り替える駆動制御部を備え、該駆動制御部は、X
線の検出強度に連動させて、複数の電磁ソレノイドをパ
ルス駆動制御してアッテネータの状態を切り替えるシー
ケンス制御を行なうようになっているので、ホトセンサ
ーなどを用いた複雑なフィードバック制御が不用とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な反射率測定装置の構成を示す図であ
る。
【図2】図1の反射率測定装置において、入射角θを変
化させたときの検知器における検出強度(反射率)の変
化を示す図である。
【図3】従来のアッテネータ切替機構を説明するための
図である。
【図4】本発明に係る反射率測定装置におけるアッテネ
ータ切替機構の一例を示す図である。
【図5】図4のアッテネータ切替機構の動作を説明する
ための図である。
【図6】図4のアッテネータ切替機構の動作を説明する
ための図である。
【図7】図4のアッテネータ切替機構の動作を説明する
ための図である。
【図8】図4のアッテネータ切替機構の動作を説明する
ための図である。
【図9】本発明に係る反射率測定装置におけるアッテネ
ータ切替機構の他の例を示す図である。
【図10】図9の構成におけるX線の光路とアッテネー
タの状態との関係を示す図である。
【図11】本発明に係る反射率測定装置におけるアッテ
ネータ切替機構の他の例を示す図である。
【図12】図11の構成におけるアッテネータの切り替
えを説明するための図である。
【図13】電磁ソレノイドへのインパルスの付与(すな
わち、アッテネータの切り替え)を、検出器におけるX
線の検出強度と連動させて、自動的に行なう構成例を示
す図である。
【図14】駆動制御部(シーケンス回路)の一例を示す
図である。
【図15】図14の駆動制御部(シーケンス回路)の動
作を説明するための図である。
【符号の説明】
1 光源 2 測定試料 3 検出器 11,21,31 アッテネータ保持板 13a,13b,23a,23b,33a,33b,4
3a,43b スライドレール 14,24,34 バネ付きピン 15,16,25,26,35,36 切り欠き 40 駆動制御部 S1,S2,S3,S4 電磁ソレノイド B0,B1,B2,B3 アッテネータ SW0,SW1,SW2,SW3 スイッチ θ 入射角

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定試料にX線を入射角θで入射させる
    ときに測定試料から反射されるX線の強度を検出する測
    定を、入射角θを所定の角度範囲で変えて行なう反射率
    測定装置であって、X線の光路中に設けられるアッテネ
    ータの状態を入射角θに応じて切り替えるアッテネータ
    切替機構を備え、該アッテネータ切替機構は、互いに異
    なる複数の状態のアッテネータが直線方向に並置されて
    いるアッテネータ保持板と、X線の光路中に所定の状態
    のアッテネータが設定されるように、アッテネータ保持
    板を前記直線方向に移動させるための直線移動手段と、
    アッテネータ保持板を所定位置に保持する保持手段とを
    有していることを特徴とする反射率測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の反射率測定装置におい
    て、前記アッテネータ切替機構は複数設けられており、
    各アッテネータ切替機構は、互いに異なる複数の状態の
    アッテネータが直線方向に並置されているアッテネータ
    保持板と、X線の光路中に所定の状態のアッテネータが
    設定されるように、アッテネータ保持板を前記直線方向
    に移動させるための直線移動手段と、アッテネータ保持
    板を所定位置に保持する保持手段とを有し、各アッテネ
    ータ切替機構の各アッテネータ保持板は、多段に重ねて
    用いられることを特徴とする反射率測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の反射率測定装置におい
    て、各段のアッテネータ保持板の複数の状態のアッテネ
    ータのうちの1つの状態は、アッテネータが無装着の状
    態であることを特徴とする反射率測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の反射率測定装置におい
    て、前記アッテネータ保持板は、互いに異なる複数の状
    態のアッテネータが2つの直線方向に2次元的に配置さ
    れているアッテネータ保持板であって、該アッテネータ
    保持板を直線移動手段によって2つの直線方向に直線移
    動させ、前記保持手段で所定位置に保持することによっ
    て複数の状態のアッテネータを切り替えるように構成さ
    れていることを特徴とする反射率測定装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,請求項2または請求項4記載
    の反射率測定装置において、前記直線移動手段には複数
    の電磁ソレノイドが用いられ、複数の電磁ソレノイドで
    アッテネータ保持板を直線方向に移動させ、直線方向に
    移動しているアッテネータ保持板を前記保持手段で所定
    位置に保持することにより、アッテネータの状態を切り
    替えるように構成されていることを特徴とする反射率測
    定装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の反射率測定装置におい
    て、直線移動手段としての複数の電磁ソレノイドをパル
    ス駆動制御してアッテネータの状態を切り替える駆動制
    御部を備え、該駆動制御部は、X線の検出強度に連動さ
    せて、複数の電磁ソレノイドをパルス駆動制御してアッ
    テネータの状態を切り替えるシーケンス制御を行なうよ
    うになっていることを特徴とする反射率測定装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に
    記載の反射率測定装置を、真空中あるいは減圧下あるい
    は水素やヘリウム等のX線吸収の小さい気体を満たした
    容器内に収容して使用することを特徴とする反射率測定
    装置の使用方法。
  8. 【請求項8】 測定試料にX線を入射角θで入射させる
    ときに測定試料から反射されるX線の強度を検出する測
    定を、入射角θを所定の角度範囲で変えて行ない、X線
    の光路中に設けられるアッテネータの状態を入射角θに
    応じて切り替える反射率測定方法であって、アッテネー
    タの状態の切り替えは、互いに異なる複数の状態のアッ
    テネータが直線方向に並置されているアッテネータ保持
    板を、複数の電磁ソレノイドをパルス駆動制御すること
    によって直線方向に移動させ、直線方向に移動している
    アッテネータ保持板を所定位置に機構学的に保持するこ
    とによってなされることを特徴とする反射率測定方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の反射率測定方法におい
    て、2つの状態のアッテネータが直線方向に並置されて
    いるアッテネータ保持板を直線方向に移動制御するため
    に、アッテネータ保持板の一方の端部に第1の電磁ソレ
    ノイドを設け、アッテネータ保持板の他方の端部に第2
    の電磁ソレノイドを設け、第1,第2の電磁ソレノイド
    のいずれか一方をパルス駆動することで、アッテネータ
    保持板を直線方向に移動させ、直線移動しているアッテ
    ネータ保持板を所定位置に機構学的に保持することによ
    って、2つの状態のアッテネータのうちのいずれか一方
    の状態のアッテネータをX線の光路中に設定する反射率
    測定方法。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の反射率測定方法におい
    て、2つの状態のアッテネータが直線方向に並置されて
    いるアッテネータ保持板がM段(M>1)重ねられてお
    り、各段のアッテネータ保持板をそれぞれ独立して直線
    方向に移動制御するために、n段(M≧n≧1)のアッ
    テネータ保持板の一方の端部に第(2n−1)の電磁ソ
    レノイドを設け、n段(M≧n≧1)のアッテネータ保
    持板の他方の端部に第(2n)の電磁ソレノイドを設
    け、第(2n),第(2n−1)の電磁ソレノイドのパ
    ルス駆動の組み合せによって、2Mの状態のいずれか1
    つの状態にアッテネータを切り替えることを特徴とする
    反射率測定方法。
  11. 【請求項11】 請求項8記載の反射率測定方法におい
    て、複数の状態のアッテネータが2つの直線方向に2次
    元的に配置されているアッテネータ保持板を、複数の電
    磁ソレノイドをパルス駆動することによって2つの直線
    方向に直線移動させ、直線移動しているアッテネータ保
    持板を所定位置に機構学的に保持することによって、複
    数の状態のアッテネータを切り替えることを特徴とする
    反射率測定方法。
  12. 【請求項12】 請求項8乃至請求項11のいずれか一
    項に記載の反射率測定方法において、X線の検出強度と
    連動させて、アッテネータの状態を切り替えるシーケン
    ス制御を行なうことを特徴とする反射率測定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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