JP2001311585A - 徐冷設備 - Google Patents
徐冷設備Info
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- JP2001311585A JP2001311585A JP2000127587A JP2000127587A JP2001311585A JP 2001311585 A JP2001311585 A JP 2001311585A JP 2000127587 A JP2000127587 A JP 2000127587A JP 2000127587 A JP2000127587 A JP 2000127587A JP 2001311585 A JP2001311585 A JP 2001311585A
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- product
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- heating
- heating means
- conveying means
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B29/00—Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins
- C03B29/04—Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins in a continuous way
- C03B29/06—Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins in a continuous way with horizontal displacement of the products
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B25/00—Annealing glass products
- C03B25/04—Annealing glass products in a continuous way
- C03B25/06—Annealing glass products in a continuous way with horizontal displacement of the glass products
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Furnace Details (AREA)
- Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
- Tunnel Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 炉外リターン方式の徐冷設備において、製品
搬送手段と製品との温度差に起因したチェックの発生を
防止し、製品の破壊を減少させ、生産効率を向上させ、
製品の品質を向上させることができる徐冷設備を提供す
ること。 【解決手段】 炉外リターン方式の徐冷設備において、
徐冷炉1の製品搬入部1e直前に、製品搬送手段2の幅
方向全長に亘って該製品搬送手段2を製品搬入温度付近
に加熱する加熱手段4を設置した。加熱手段4は、遠赤
外線放射型のラインバーナーとし、製品搬送手段2の搬
送経路の内外に設置した。
搬送手段と製品との温度差に起因したチェックの発生を
防止し、製品の破壊を減少させ、生産効率を向上させ、
製品の品質を向上させることができる徐冷設備を提供す
ること。 【解決手段】 炉外リターン方式の徐冷設備において、
徐冷炉1の製品搬入部1e直前に、製品搬送手段2の幅
方向全長に亘って該製品搬送手段2を製品搬入温度付近
に加熱する加熱手段4を設置した。加熱手段4は、遠赤
外線放射型のラインバーナーとし、製品搬送手段2の搬
送経路の内外に設置した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成型されたブラウ
ン管パネルの歪みを除去するために使用される徐冷設備
に関するものである。
ン管パネルの歪みを除去するために使用される徐冷設備
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ブラウン管パネルは、所定量の溶
融ガラス塊(ゴブ)をボトム金型とシェル金型とを組合
せた金型内に供給し、金型の上方に配置されたプランジ
ャを下降移動させて金型内のゴブをプランジャで押圧成
型して所定形状にプレス成型することにより製造されて
いる。この種の成型装置は、複数の金型(例えば、11
個)が回転テーブルの周囲に等間隔で配置されている。
回転テーブルの間歇回転により金型は順次、ゴブ供給ス
テーション、プレスステーション、冷却ステーション、
製品取出しステーションに送られる。金型から取出され
たブラウン管用パネルには、前記ゴブ供給後のガラスの
冷却により歪が発生しており、また、未だ高温状態にあ
るブラウン管用パネルをこのまま自然放冷することは、
急な冷却作用を与えることになり、さらに大きな歪を発
生させる。過大な歪応力はブラウン管用パネルを破壊さ
せることから、金型から取出されたブラウン管用パネル
は、前記ゴブ供給後に発生した歪を除去し、且つ急冷を
避けるために、徐冷設備により徐冷される。
融ガラス塊(ゴブ)をボトム金型とシェル金型とを組合
せた金型内に供給し、金型の上方に配置されたプランジ
ャを下降移動させて金型内のゴブをプランジャで押圧成
型して所定形状にプレス成型することにより製造されて
いる。この種の成型装置は、複数の金型(例えば、11
個)が回転テーブルの周囲に等間隔で配置されている。
回転テーブルの間歇回転により金型は順次、ゴブ供給ス
テーション、プレスステーション、冷却ステーション、
製品取出しステーションに送られる。金型から取出され
たブラウン管用パネルには、前記ゴブ供給後のガラスの
冷却により歪が発生しており、また、未だ高温状態にあ
るブラウン管用パネルをこのまま自然放冷することは、
急な冷却作用を与えることになり、さらに大きな歪を発
生させる。過大な歪応力はブラウン管用パネルを破壊さ
せることから、金型から取出されたブラウン管用パネル
は、前記ゴブ供給後に発生した歪を除去し、且つ急冷を
避けるために、徐冷設備により徐冷される。
【0003】従来の徐冷設備には、無端状に設置される
製品搬送手段のリターン経路を徐冷炉の内側を通過させ
て出口から入口へ戻す方式(炉内リターン方式)と、徐
冷炉の外側を通過させて出口から入口に戻す方式(炉外
リターン方式)とがあり、成型装置で成型されたブラウ
ン管パネルは、フェース面を下向きにして入口側で製品
搬送手段に移載され、所定の搬送速度(低速)でトンネ
ル型の徐冷炉に送り込まれ、前半領域で所定温度(例え
ば、500℃程度)まで一旦加熱昇温され、後半領域で
常温付近の温度(例えば、50℃程度)にまで徐冷され
た後、出口から搬出され、次工程へ送り出されている。
製品搬送手段のリターン経路を徐冷炉の内側を通過させ
て出口から入口へ戻す方式(炉内リターン方式)と、徐
冷炉の外側を通過させて出口から入口に戻す方式(炉外
リターン方式)とがあり、成型装置で成型されたブラウ
ン管パネルは、フェース面を下向きにして入口側で製品
搬送手段に移載され、所定の搬送速度(低速)でトンネ
ル型の徐冷炉に送り込まれ、前半領域で所定温度(例え
ば、500℃程度)まで一旦加熱昇温され、後半領域で
常温付近の温度(例えば、50℃程度)にまで徐冷され
た後、出口から搬出され、次工程へ送り出されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の炉内リター
ン方式は、製品搬送手段のリターン経路を徐冷炉の内側
を通過させる方式であるから、徐冷炉の構造を大きくす
る必要があり、その分だけ熱エネルギーが余分に必要と
なる不利な点がある他、製品搬送手段の大部分が徐冷炉
内に設置されるため、製品搬送手段の保守点検が困難と
なり、また、蛇行修正も容易ではないという問題点があ
った。
ン方式は、製品搬送手段のリターン経路を徐冷炉の内側
を通過させる方式であるから、徐冷炉の構造を大きくす
る必要があり、その分だけ熱エネルギーが余分に必要と
なる不利な点がある他、製品搬送手段の大部分が徐冷炉
内に設置されるため、製品搬送手段の保守点検が困難と
なり、また、蛇行修正も容易ではないという問題点があ
った。
【0005】一方、従来の炉外リターン方式は、製品搬
送手段が徐冷炉の出口から入口へ徐冷炉の外側を通って
リターンしてくるため、炉内リターン方式に比べて徐冷
炉の構造を小さくでき、その分、省エネが図れる利点が
ある他、徐冷炉外に配置されるリターン経路を利用して
製品搬送手段の保守点検や蛇行修正を行わせることがで
きるため、これらの保守点検及び蛇行修正にも有利であ
る。しかし、その反面、長いリターン経路(例えば、6
0m程度)を経て入口側にリターンされてくるため、そ
の間に製品搬送手段の製品載置面の温度が、所定の製品
搬入温度(例えば、170℃程度)より低下し、この状
態で徐冷炉の入口側で製品を載置すると、製品搬送手段
と製品との温度差が大きいために、製品であるブラウン
管パネルのフェース面にチェック(傷)が発生し、破損
に至るという問題があった。特に、最近では、ブラウン
管パネルのフェース面が平坦なフラットパネルが製造さ
れるようになってきたため、製品搬送手段とフェース面
との接触面積が増加し、前記チェックの発生、破損の問
題がより顕著となってきた。
送手段が徐冷炉の出口から入口へ徐冷炉の外側を通って
リターンしてくるため、炉内リターン方式に比べて徐冷
炉の構造を小さくでき、その分、省エネが図れる利点が
ある他、徐冷炉外に配置されるリターン経路を利用して
製品搬送手段の保守点検や蛇行修正を行わせることがで
きるため、これらの保守点検及び蛇行修正にも有利であ
る。しかし、その反面、長いリターン経路(例えば、6
0m程度)を経て入口側にリターンされてくるため、そ
の間に製品搬送手段の製品載置面の温度が、所定の製品
搬入温度(例えば、170℃程度)より低下し、この状
態で徐冷炉の入口側で製品を載置すると、製品搬送手段
と製品との温度差が大きいために、製品であるブラウン
管パネルのフェース面にチェック(傷)が発生し、破損
に至るという問題があった。特に、最近では、ブラウン
管パネルのフェース面が平坦なフラットパネルが製造さ
れるようになってきたため、製品搬送手段とフェース面
との接触面積が増加し、前記チェックの発生、破損の問
題がより顕著となってきた。
【0006】そこで、本発明の目的は、炉外リターン方
式の徐冷設備において、製品搬送手段と製品との温度差
に起因したチェックの発生を防止し、製品の破壊を減少
させ、生産効率を向上させ、製品の品質を向上させるこ
とができる徐冷設備を提供することである。
式の徐冷設備において、製品搬送手段と製品との温度差
に起因したチェックの発生を防止し、製品の破壊を減少
させ、生産効率を向上させ、製品の品質を向上させるこ
とができる徐冷設備を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の徐冷設備は、炉外リターン方式の徐冷設備
において、徐冷炉の製品搬入部直前に、製品搬送手段の
幅方向全長に亘って該製品搬送手段を製品搬入温度付近
に加熱する加熱手段を設置したことを特徴とする。この
構成としたことによって、入口側にリターンされてくる
製品搬送手段の製品載置面を製品搬入温度付近にまで効
率良く加熱し、載置される製品との間の温度差を許容誤
差にまで減少させることで、温度差に起因したチェック
等の発生を防止できる。
に、本発明の徐冷設備は、炉外リターン方式の徐冷設備
において、徐冷炉の製品搬入部直前に、製品搬送手段の
幅方向全長に亘って該製品搬送手段を製品搬入温度付近
に加熱する加熱手段を設置したことを特徴とする。この
構成としたことによって、入口側にリターンされてくる
製品搬送手段の製品載置面を製品搬入温度付近にまで効
率良く加熱し、載置される製品との間の温度差を許容誤
差にまで減少させることで、温度差に起因したチェック
等の発生を防止できる。
【0008】また、本発明の徐冷設備は、加熱手段が、
遠赤外線放射型のラインバーナーであることを特徴とす
る。製品搬入部直前の部分は、製品搬送手段の従動プー
リーやガイドプーリーとその軸受箱等が基台フレームに
取付けられており、スペースが非常に狭く、かつ、上記
プーリー間の搬送方向の距離も短いため、加熱手段の設
計が難しく、通常の加熱手段を設置すると、製品搬送手
段が製品搬入温度以上に過剰に加熱されて赤熱化され、
焼き鈍し状態となり、これを繰り返すことになるため、
製品搬送手段の熱的損傷が大きく、短寿命となり易い。
なお、徐冷炉の製品搬入部直前よりもリターン経路側に
おいては、加熱手段の設置スペースがあるが、そのよう
な場所に加熱手段を設置すると、入口付近までリターン
してくる間に温度が低下する。これを解消するために、
温度低下を見込んで、予め高い温度に加熱すると、過剰
加熱になり、前述した製品搬送手段の熱的損傷が大きく
なるとともに、熱エネルギーの消費が増加する。そこで
上記の構成によって、広い面積に亘って平準化された均
等な輻射熱で製品搬送手段を効率良く加熱することがで
き、狭い場所で製品搬送手段に対して熱的損傷を少なく
しつつ短時間で所定温度まで加熱することができる。
遠赤外線放射型のラインバーナーであることを特徴とす
る。製品搬入部直前の部分は、製品搬送手段の従動プー
リーやガイドプーリーとその軸受箱等が基台フレームに
取付けられており、スペースが非常に狭く、かつ、上記
プーリー間の搬送方向の距離も短いため、加熱手段の設
計が難しく、通常の加熱手段を設置すると、製品搬送手
段が製品搬入温度以上に過剰に加熱されて赤熱化され、
焼き鈍し状態となり、これを繰り返すことになるため、
製品搬送手段の熱的損傷が大きく、短寿命となり易い。
なお、徐冷炉の製品搬入部直前よりもリターン経路側に
おいては、加熱手段の設置スペースがあるが、そのよう
な場所に加熱手段を設置すると、入口付近までリターン
してくる間に温度が低下する。これを解消するために、
温度低下を見込んで、予め高い温度に加熱すると、過剰
加熱になり、前述した製品搬送手段の熱的損傷が大きく
なるとともに、熱エネルギーの消費が増加する。そこで
上記の構成によって、広い面積に亘って平準化された均
等な輻射熱で製品搬送手段を効率良く加熱することがで
き、狭い場所で製品搬送手段に対して熱的損傷を少なく
しつつ短時間で所定温度まで加熱することができる。
【0009】さらに、本発明の徐冷設備は、加熱手段
が、製品搬送手段の搬送経路の内外に設置してあること
を特徴とする。この構成によって、加熱手段を徐冷炉の
製品搬入部直前の狭い場所に設置可能となるとともに、
製品搬送手段をさらに効率良く加熱することができる。
が、製品搬送手段の搬送経路の内外に設置してあること
を特徴とする。この構成によって、加熱手段を徐冷炉の
製品搬入部直前の狭い場所に設置可能となるとともに、
製品搬送手段をさらに効率良く加熱することができる。
【0010】以上のように、本発明によれば、製品と製
品搬送手段との温度差による製品表面へのチェック
(傷)の発生を防止し、製品の破損を減少させ、生産効
率を向上させ、製品の品質を向上させることができる。
品搬送手段との温度差による製品表面へのチェック
(傷)の発生を防止し、製品の破損を減少させ、生産効
率を向上させ、製品の品質を向上させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基いて説明する。図1は本発明を適用した徐冷設備全
体の概略側面図、図2の(A)は本発明を適用した徐冷
設備の入口側の要部拡大側面図、(B)は加熱手段の拡
大説明図、(C)は徐冷炉内での製品の温度変化の一例
を示すグラフである。
に基いて説明する。図1は本発明を適用した徐冷設備全
体の概略側面図、図2の(A)は本発明を適用した徐冷
設備の入口側の要部拡大側面図、(B)は加熱手段の拡
大説明図、(C)は徐冷炉内での製品の温度変化の一例
を示すグラフである。
【0012】図1において、1は徐冷炉、2は製品搬送
手段、3は製品、4は加熱手段を示している。
手段、3は製品、4は加熱手段を示している。
【0013】徐冷炉1は、耐火レンガ等により構成され
ており、内部に製品搬送手段2上に載置された製品3が
通過するトンネル型の通路1aが形成してあり、この通
路1aの上部又は下部或いは上下両方に加熱手段1bが
設置され、ブラウン管パネルの場合、全長が約60m程
度とされている。
ており、内部に製品搬送手段2上に載置された製品3が
通過するトンネル型の通路1aが形成してあり、この通
路1aの上部又は下部或いは上下両方に加熱手段1bが
設置され、ブラウン管パネルの場合、全長が約60m程
度とされている。
【0014】製品搬送手段2は、無端状の金属製メッシ
ュベルト2aを徐冷炉1の入口側1cと出口側1dとの
付近外部に設置した駆動プーリー2bと従動プーリー2
c及びガイドプーリー2d、2eに張設し、往路を徐冷
炉1のトンネル型の通路1a内に貫通させて配置し、リ
ターン経路を徐冷炉1の外部に配置している。製品搬送
手段2の横幅は、例えば、3600〜4700mmとさ
れ、搬送速度は、600〜700mm/minとされ
る。
ュベルト2aを徐冷炉1の入口側1cと出口側1dとの
付近外部に設置した駆動プーリー2bと従動プーリー2
c及びガイドプーリー2d、2eに張設し、往路を徐冷
炉1のトンネル型の通路1a内に貫通させて配置し、リ
ターン経路を徐冷炉1の外部に配置している。製品搬送
手段2の横幅は、例えば、3600〜4700mmとさ
れ、搬送速度は、600〜700mm/minとされ
る。
【0015】製品3は、ブラウン管パネルであって、フ
ェース面3aを下向きにして徐冷炉1の入口側1cの手
前の製品搬入部1eにロボットハンド等の適宜の移載手
段(図示省略)を介して製品搬送手段2に複数列で整列
載置される。
ェース面3aを下向きにして徐冷炉1の入口側1cの手
前の製品搬入部1eにロボットハンド等の適宜の移載手
段(図示省略)を介して製品搬送手段2に複数列で整列
載置される。
【0016】加熱手段4は、製品搬送手段2の幅方向全
長に亘って該製品搬送手段2の金属製メッシュベルト2
aを製品搬入温度(例えば、170℃程度)付近に加熱
するためのもので、徐冷炉1の製品搬入部1eの直前の
従動プーリー2cとガイドプーリー2eとの間に設置さ
れている。この従動プーリー2cとガイドプーリー2e
との間は、図2の(A)に示すように、狭い空間であ
り、基台フレーム5から軸受類の支持フレーム5a等が
配設されるため、加熱手段4を、製品搬送手段2の金属
製メッシュベルト2aの搬送経路の内外両側に振り分け
て取付フレーム5b、5cを介して配置している。加熱
手段4は、ガスを燃料とする遠赤外線放射型のラインバ
ーナーで構成され、図2の(B)に示すように、断面矩
形のチャンバー4aと、このチャンバー4aの前面の一
次ノズル4bと、この一次ノズル4bの前面に取付けら
れた二次ノズル4cとを有し、これらは、製品搬送手段
2の幅方向全長に亘る長さとされ、チャンバー4a内に
はガスを均等に分配する分配プレート4dが長手方向全
長に亘って配置され、二次ノズル4cの前面には遠赤外
線を放射する多孔質セラミックからなるバーナープレー
ト4eが長手方向全長に亘って設置され、上面には前方
に伸びる火炎ガイド板4fが設置されている。製品搬送
手段2の搬送経路の内外両側に配置された加熱手段4、
4は、スペース上の制約から、図2の(A)に示すよう
に、内側が上で、外側が下となる関係で設置されてお
り、内側の加熱手段4による従動プーリー2cへの熱影
響を防止するため火炎ガイド板4f上に熱遮断板4gが
取付けられている。また、外側の加熱手段4の前面下部
には、ガイドプーリー2eへの熱影響を防止するための
熱遮断板4hが設置されている。
長に亘って該製品搬送手段2の金属製メッシュベルト2
aを製品搬入温度(例えば、170℃程度)付近に加熱
するためのもので、徐冷炉1の製品搬入部1eの直前の
従動プーリー2cとガイドプーリー2eとの間に設置さ
れている。この従動プーリー2cとガイドプーリー2e
との間は、図2の(A)に示すように、狭い空間であ
り、基台フレーム5から軸受類の支持フレーム5a等が
配設されるため、加熱手段4を、製品搬送手段2の金属
製メッシュベルト2aの搬送経路の内外両側に振り分け
て取付フレーム5b、5cを介して配置している。加熱
手段4は、ガスを燃料とする遠赤外線放射型のラインバ
ーナーで構成され、図2の(B)に示すように、断面矩
形のチャンバー4aと、このチャンバー4aの前面の一
次ノズル4bと、この一次ノズル4bの前面に取付けら
れた二次ノズル4cとを有し、これらは、製品搬送手段
2の幅方向全長に亘る長さとされ、チャンバー4a内に
はガスを均等に分配する分配プレート4dが長手方向全
長に亘って配置され、二次ノズル4cの前面には遠赤外
線を放射する多孔質セラミックからなるバーナープレー
ト4eが長手方向全長に亘って設置され、上面には前方
に伸びる火炎ガイド板4fが設置されている。製品搬送
手段2の搬送経路の内外両側に配置された加熱手段4、
4は、スペース上の制約から、図2の(A)に示すよう
に、内側が上で、外側が下となる関係で設置されてお
り、内側の加熱手段4による従動プーリー2cへの熱影
響を防止するため火炎ガイド板4f上に熱遮断板4gが
取付けられている。また、外側の加熱手段4の前面下部
には、ガイドプーリー2eへの熱影響を防止するための
熱遮断板4hが設置されている。
【0017】本発明の実施形態における徐冷設備の構成
は以上の通りであって、次に、製品3の徐冷動作を説明
する。製品3は、ブラウン管パネルの成型装置のプレス
ステーションでプレス成型され、冷却ステーションで冷
却されて製品取出しステーションから取出されたものが
順次ロボットハンド等のハンドリング手段で徐冷炉1の
製品搬入部1eにフェース面3aを下向きにして整列移
載されてくる。このときの製品3の温度は、300℃程
度である。一方、製品搬送手段2の金属製メッシュベル
ト2aは、加熱手段4、4により内外から製品搬入温度
付近に均等に加熱されて徐冷炉1の製品搬入部1eに移
動してくる。加熱手段4は、チャンバー4a内に流入し
たガスが空気と混合されて分配プレート4dから均等に
分配され、一次ノズル4bと二次ノズル4cとの間で急
速に燃焼し、二次ノズル4cの前面に取付けられた多孔
質セラミックからなるバーナープレート4eを赤熱さ
せ、その前面から遠赤外線を放射して製品搬送手段2の
金属製メッシュベルト2aを幅方向全長に亘って均等に
輻射加熱する。この加熱状態は、炎を直接当てる場合の
ように、製品搬送手段2の金属製メッシュベルト2aを
炎の温度(約800℃程度)まで急速加熱して赤熱化さ
せるほど過剰な加熱にはならず、平準化された輻射熱で
バーナープレート4の面積全体の広い加熱面積で加熱す
ることになるため、および、火炎ガイド板4fによって
熱気が製品搬送手段2の金属製メッシュベルト2aに良
く当るようにガイドされているため、狭い場所で、か
つ、搬送方向には短い範囲ではあるが、製品搬送手段2
の金属製メッシュベルト2aを徐冷炉1の製品搬入温度
付近まで効率良く加熱することができる。特に、加熱手
段4は、外側に1つ設置するだけでは不足し、しかし、
外側に2つ設置するスペースがないところ、本発明は、
内側にも加熱手段4を1つ設置して上記の不足分を補わ
せたものである。かようにして、製品搬送手段2への熱
的ダメージも少なく、製品搬送手段2を製品搬入温度付
近に効率良く加熱することができ、これによって、製品
3と製品搬送手段2との温度差による製品3の表面への
チェック(傷)の発生を防止し、製品3の破損を減少さ
せることができ、徐冷炉1内を通過させて歪みの除去が
良好に行われる。徐冷炉1内での製品3の温度は、図2
の(C)に示すようなパターンである。
は以上の通りであって、次に、製品3の徐冷動作を説明
する。製品3は、ブラウン管パネルの成型装置のプレス
ステーションでプレス成型され、冷却ステーションで冷
却されて製品取出しステーションから取出されたものが
順次ロボットハンド等のハンドリング手段で徐冷炉1の
製品搬入部1eにフェース面3aを下向きにして整列移
載されてくる。このときの製品3の温度は、300℃程
度である。一方、製品搬送手段2の金属製メッシュベル
ト2aは、加熱手段4、4により内外から製品搬入温度
付近に均等に加熱されて徐冷炉1の製品搬入部1eに移
動してくる。加熱手段4は、チャンバー4a内に流入し
たガスが空気と混合されて分配プレート4dから均等に
分配され、一次ノズル4bと二次ノズル4cとの間で急
速に燃焼し、二次ノズル4cの前面に取付けられた多孔
質セラミックからなるバーナープレート4eを赤熱さ
せ、その前面から遠赤外線を放射して製品搬送手段2の
金属製メッシュベルト2aを幅方向全長に亘って均等に
輻射加熱する。この加熱状態は、炎を直接当てる場合の
ように、製品搬送手段2の金属製メッシュベルト2aを
炎の温度(約800℃程度)まで急速加熱して赤熱化さ
せるほど過剰な加熱にはならず、平準化された輻射熱で
バーナープレート4の面積全体の広い加熱面積で加熱す
ることになるため、および、火炎ガイド板4fによって
熱気が製品搬送手段2の金属製メッシュベルト2aに良
く当るようにガイドされているため、狭い場所で、か
つ、搬送方向には短い範囲ではあるが、製品搬送手段2
の金属製メッシュベルト2aを徐冷炉1の製品搬入温度
付近まで効率良く加熱することができる。特に、加熱手
段4は、外側に1つ設置するだけでは不足し、しかし、
外側に2つ設置するスペースがないところ、本発明は、
内側にも加熱手段4を1つ設置して上記の不足分を補わ
せたものである。かようにして、製品搬送手段2への熱
的ダメージも少なく、製品搬送手段2を製品搬入温度付
近に効率良く加熱することができ、これによって、製品
3と製品搬送手段2との温度差による製品3の表面への
チェック(傷)の発生を防止し、製品3の破損を減少さ
せることができ、徐冷炉1内を通過させて歪みの除去が
良好に行われる。徐冷炉1内での製品3の温度は、図2
の(C)に示すようなパターンである。
【0018】上記実施形態では、製品搬送手段2を、金
属製メッシュベルト2aで構成し、その上に製品3を直
に載置する場合として説明してきたが、例えば、ブラウ
ン管パネルのフェース面が平坦なフラットパネルに適用
する場合に、上記金属製メッシュベルト2aと製品フェ
ース面との接触面積を極力少なくするために、該金属製
メッシュベルト2aの上に同様な金属製メッシュマット
(製品との接触面積を少なくしたもの)を搬送方向に連
続または分割して取付けた構成の製品搬送手段にも適用
することができる。
属製メッシュベルト2aで構成し、その上に製品3を直
に載置する場合として説明してきたが、例えば、ブラウ
ン管パネルのフェース面が平坦なフラットパネルに適用
する場合に、上記金属製メッシュベルト2aと製品フェ
ース面との接触面積を極力少なくするために、該金属製
メッシュベルト2aの上に同様な金属製メッシュマット
(製品との接触面積を少なくしたもの)を搬送方向に連
続または分割して取付けた構成の製品搬送手段にも適用
することができる。
【0019】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、入口側にリタ
ーンされてくる製品搬送手段の製品載置面を製品搬入温
度付近にまで効率良く加熱し、載置される製品との間で
温度差を許容誤差にまで減少させることで、温度差に起
因したチェック等の発生を防止できる。
ーンされてくる製品搬送手段の製品載置面を製品搬入温
度付近にまで効率良く加熱し、載置される製品との間で
温度差を許容誤差にまで減少させることで、温度差に起
因したチェック等の発生を防止できる。
【0020】また、請求項2の発明によれば、広い面積
に亘って平準化された均等な輻射熱で製品搬送手段を効
率良く加熱することができ、狭い場所で製品搬送手段に
対して熱的損傷を少なくしつつ短時間で所定温度まで加
熱することができる。
に亘って平準化された均等な輻射熱で製品搬送手段を効
率良く加熱することができ、狭い場所で製品搬送手段に
対して熱的損傷を少なくしつつ短時間で所定温度まで加
熱することができる。
【0021】更に、請求項3の発明によれば、加熱手段
を徐冷炉の製品搬入部直前の狭い場所に設置可能となる
とともに、製品搬送手段をさらに効率良く加熱すること
ができる。
を徐冷炉の製品搬入部直前の狭い場所に設置可能となる
とともに、製品搬送手段をさらに効率良く加熱すること
ができる。
【0022】以上のように、本発明によれば、製品と製
品搬送手段との温度差による製品表面へのチェック
(傷)の発生を防止し、製品の破損を減少させ、生産効
率を向上させ、製品の品質を向上させることができる。
品搬送手段との温度差による製品表面へのチェック
(傷)の発生を防止し、製品の破損を減少させ、生産効
率を向上させ、製品の品質を向上させることができる。
【図1】本発明を適用した徐冷設備全体の概略側面図。
【図2】(A)は本発明を適用した徐冷設備の入口側の
要部拡大側面図、(B)は加熱手段の拡大説明図、
(C)は徐冷炉内での製品の温度変化の一例を示すグラ
フ。
要部拡大側面図、(B)は加熱手段の拡大説明図、
(C)は徐冷炉内での製品の温度変化の一例を示すグラ
フ。
1 徐冷炉 2 製品搬送手段 3 製品 4 加熱手段
Claims (3)
- 【請求項1】 炉外リターン方式の徐冷設備において、 徐冷炉の製品搬入部直前に、製品搬送手段の幅方向全長
に亘って該製品搬送手段を製品搬入温度付近に加熱する
加熱手段を設置したことを特徴とする徐冷設備。 - 【請求項2】 加熱手段が、遠赤外線放射型のラインバ
ーナーであることを特徴とする請求項1記載の徐冷設
備。 - 【請求項3】 加熱手段が、製品搬送手段の搬送経路の
内外に設置してあることを特徴とする請求項1又は2記
載の徐冷設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000127587A JP2001311585A (ja) | 2000-04-27 | 2000-04-27 | 徐冷設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000127587A JP2001311585A (ja) | 2000-04-27 | 2000-04-27 | 徐冷設備 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001311585A true JP2001311585A (ja) | 2001-11-09 |
Family
ID=18637162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000127587A Withdrawn JP2001311585A (ja) | 2000-04-27 | 2000-04-27 | 徐冷設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001311585A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160009601A (ko) * | 2013-05-08 | 2016-01-26 | 산드빅 마테리알스 테크놀로지 도이칠란트 게엠베하 | 컨베이어 노 |
-
2000
- 2000-04-27 JP JP2000127587A patent/JP2001311585A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160009601A (ko) * | 2013-05-08 | 2016-01-26 | 산드빅 마테리알스 테크놀로지 도이칠란트 게엠베하 | 컨베이어 노 |
KR102168057B1 (ko) * | 2013-05-08 | 2020-10-20 | 산드빅 마테리알스 테크놀로지 도이칠란트 게엠베하 | 컨베이어 노 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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