JP2001310868A - 平形ケーブル束及びケーブル束製造装置 - Google Patents

平形ケーブル束及びケーブル束製造装置

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JP2001310868A
JP2001310868A JP2000130611A JP2000130611A JP2001310868A JP 2001310868 A JP2001310868 A JP 2001310868A JP 2000130611 A JP2000130611 A JP 2000130611A JP 2000130611 A JP2000130611 A JP 2000130611A JP 2001310868 A JP2001310868 A JP 2001310868A
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flat cable
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flat
cable bundle
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Masahiko Kuroda
雅彦 黒田
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平形ケーブルの長径面にマーキングを実施す
るマーキング装置における構成の簡略化や、マーキング
処理効率の向上に適した平形ケーブル束及びケーブル束
製造装置を提供する。 【解決手段】 横断面が楕円形又は長円形の長尺の平形
ケーブル15を、貯線容器19の底板上に、1周回当た
り横断面を1回転分捻って順次周回の中心軸方向に積層
貯線することで、ケーブルの終端から引き出すと、引き
出しに余分な負荷がかからず、小さな操作力で引き出す
ことができ、また、捻りも発生せず、且つ、貯線量を、
マーキングに必要な量に応じて柔軟に調整可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋内配線用のVV
Fケーブル等の平形ケーブルを束巻きした平形ケーブル
束とその平形ケーブル束を製造するケーブル束製造装置
に関するものである。詳しくは、平形ケーブルの長径面
にマーキングを実施するマーキング装置における機構の
簡略化や、マーキング処理効率の向上を実現するための
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、屋内配線用のVVFケーブル1
の斜視図である。ここに示したVVFケーブル1は、P
VC絶縁体2で被覆された2〜3本の導体4の周囲をP
VCシース5で覆った2芯のケーブルで、横断面は短径
がd1,長径がd2の楕円形又は長円形を成している。
【0003】ところで、最近の屋内配線工事では、現場
での作業を必要最小限にして作業性を向上させるため
に、現場で使用する必要本数のVVFケーブルを住宅用
組電線の形態で搬入する方法が普及している。この住宅
用組電線は、現場での配索経路等を考慮して、必要本数
のVVFケーブル相互間の分岐接続処理等を予め工場で
実施して、1組のユニット状態に組み上げたものであ
る。
【0004】このような住宅用組電線を構成する各VV
Fケーブル1は、接続先を識別可能にして、誤接続や配
索経路の誤認を防止するために、予め、ケーブル外周の
長径面5aに接続先の負荷の名称(例えば、電灯,エア
コンなど)が印刷される。そして、前記長径面5aへの
接続先の負荷の名称の印字は、通常、図9に示すよう
に、ケーブル束7に巻回されているVVFケーブル1を
順次、各負荷の名称を印字するマーキング装置9に送る
ことによって行う。ケーブル束7としては、一般的に
は、VVFケーブル1を巻芯を使用しないで、円形に巻
き重ねた芯無しの巻き束を使用することが多い。
【0005】この芯無しの巻き束からのVVFケーブル
1の引き出し方には、図9に示したように、ケーブル束
7の最外周に位置しているケーブル終端から順に引き出
していく方法と、ケーブル束7の最内周に位置している
ケーブル基端から順に引き出していく方法とがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図10に示すようにケ
ーブル束7の最内周に位置しているケーブル基端から順
に引き出して印字する場合には、ケーブル束7を回転さ
せずともケーブルの引き出しは可能であるが、周回分が
捻りとして残るため、この捻りを解くための機構が、マ
ーキング装置9に必要になる。
【0007】即ち、ケーブル束7として従来の芯無し巻
き束を使用して、VVFケーブル1の長径面5aに接続
先の負荷の名称の印字処理をする場合は、長径面の捻り
によって印字不可能になることを防止するために、マー
キング装置には、ターンテーブル等の捻りを解く機構の
装備が必要となり、マーキング装置の構成が複雑化し、
マーキング装置が高額化するという問題が生じた。
【0008】また、図9及び図10に示すように、従来
の芯無しの巻き束で提供されるVVFケーブル1の全長
は、通常、巻き崩れ等の発生を防止するために長さが制
限され、例えば、100m程度に制限されている。従っ
て、例えば、ケーブル長の総和が数100mに及ぶ住宅
用組電線を製造するような場合には、前記ケーブル束を
複数束用意して、一束使い切る毎に、マーキング装置へ
のセットをやり直さなければならず、作業性が悪いとい
う問題があった。
【0009】一方、このような不便を解消するために、
従来の芯無しの巻き束の代わりに、VVFケーブル1を
ドラムに巻回させたドラム巻き束を使用することも考え
られる。ドラム巻き束は、巻きが崩れないため、芯無し
の巻き束と比較して遙かに多量の貯線ができ、多量の印
字処理を中断することなくできる。しかし、かなりの重
量となるドラム巻き束のドラムを回転自在に支持するド
ラムスタンドや、ドラムを駆動する大トルクの駆動装置
がマーキング装置に必要となり、装置の大型化や、複雑
化による装置の高額化という問題が生じた。
【0010】そこで、本発明の目的は上記課題を解消す
ることにあり、マーキングの為に束からケーブルを引き
出した際に引き出したケーブルに捻りが生じ難く、一束
のケーブル全長を用途に応じた適正長に柔軟に変更でき
て、平形ケーブルの長径面にマーキングを実施するマー
キング装置における機構の簡略化や、マーキング処理効
率の向上に適した平形ケーブル束及びケーブル束製造装
置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、横
断面が楕円形又は長円形の長尺の平形ケーブルを、貯線
容器の底板上に、1周回当たり横断面を1回転分捻って
順次周回の中心軸方向に積層貯線したことを特徴とする
平形ケーブル束により達成される。
【0012】また、本発明の上記目的は、横断面が楕円
形又は長円形の長尺の平形ケーブルを巻回してドラムス
タンドに回転自在に支持されたケーブル供給ドラムと、
前記平形ケーブルの長径面の向きを規制して捻りを加え
ずに搬送するケーブル搬送機構と、軸線が略鉛直方向に
設定されて前記ケーブル搬送機構から送られた平形ケー
ブルが挿通される回転管とこの回転管の下端に連設され
て前記回転管を挿通した平形ケーブルを前記回転管の半
径方向外方に誘導するするガイド手段とを備えた貯線操
作管と、この貯線操作管を前記回転管の中心軸回りに回
転駆動する貯線管駆動手段と、前記ガイド手段の先端か
ら落下する平形ケーブルを受ける底板を有した貯線容器
とを備え、前記平形ケーブルを前記ケーブル搬送機構に
よって前記ケーブル供給ドラムから貯線操作管に所定速
度で供給する一方、前記貯線操作管を所定の回転速度で
回転させることで、前記平形ケーブルが前記貯線容器の
底部上を1周回当たり横断面を1回転分捻って順次周回
の中心軸方向に積層貯線した平形ケーブル束を得ること
を特徴とするケーブル束製造装置により達成される。
【0013】そして、上記のケーブル束製造装置の構成
では、横断面が楕円形又は長円形の長尺の平形ケーブル
を前記ケーブル搬送機構によって前記ケーブル供給ドラ
ムから貯線操作管に所定速度で供給する一方、前記貯線
操作管を所定の回転速度で回転させることで、前記平形
ケーブルが前記貯線容器の底部上を1周回当たり横断面
を1回転分捻って順次周回の中心軸方向に積層貯線した
平形ケーブル束を得ることができる。また、上記のケー
ブル束製造装置では、ケーブル搬送機構によるケーブル
の搬送速度や、貯線管駆動手段による貯線操作管の回転
速度によって、貯線時の平形ケーブルの周回径(巻き
径)を自由に調整することができ、周回径の調整によっ
て、積層高さを変えずに貯線量を調整することができ
る。従って、製造する一束のケーブル全長を用途に応じ
た適正長(例えば、マーキング処理する住宅用組電線で
使用するケーブルの総和長)に柔軟に変更できて、マー
キング処理時の、平形ケーブル束の追加等による処理の
中断をなくして、処理効率を向上させることができる。
【0014】そして、上記の貯線構造の平形ケーブル束
では、周回状態で貯線されている平形ケーブルは、巻き
芯が使用されておらず、単純に重力による落下で積層し
ているだけの状態のため、平形ケーブルの長径面にマー
キングを施すために、平形ケーブルを終端から引き出す
と、ケーブルの自重以外に余分な負荷(例えば、巻き芯
の重量など)がかからない。従って、小さな操作力で引
き出すことができ、マーキング装置のケーブル搬送機構
の小出力化や、小型化を図って、マーキング装置の構成
の単純化を図ることができる。また、周回した状態に積
層されている平形ケーブルをそのまま引き出すと、通常
は、捻りが発生するが、本発明の平形ケーブル束では、
貯線時に1周回当たり横断面を1回転部捻っているた
め、引き出し時の捻りで相殺されて、引き出した平形ケ
ーブルには捻りも発生しない。従って、マーキング装置
に捻りを解く機構を装備する必要もなく、この点でも、
マーキング装置の構成の単純化を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る平形ケーブル
束及びケーブル束製造装置の好適な実施の形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1乃至図7は本発明に係る
平形ケーブル束及びケーブル束製造装置の一実施の形態
を示したもので、図1は本発明に係る平形ケーブル束の
一実施の形態の外観斜視図、図2は図1に示した平形ケ
ーブル束の巻き径の説明図、図3は本発明でケーブル束
にする平形ケーブルの斜視図、図4は図1に示した平形
ケーブル束を製造するケーブル束製造装置の概略構成
図、図5は図1に示した平形ケーブル束に所定のマーキ
ングを行うマーキング装置の概略構成図、図6は図4に
示したケーブル束製造装置の本体部分の拡大正面図、図
7は図6の断面図である。
【0016】まず、本発明の一実施の形態の平形ケーブ
ル束11の貯線構造を説明した後、この平形ケーブル束
11を製造するケーブル束製造装置13の構成や、平形
ケーブル束11に貯線されている平形ケーブル15にマ
ーキングをするマーキング装置17について説明する。
【0017】前記平形ケーブル束11は、図3に示すよ
うに、横断面の短径がd1,長径がd2の楕円形又は長
円形を成した長尺の平形ケーブル15を、貯線容器19
の底板19a上に、1周回当たりケーブルの横断面を1
回転分捻って順次周回の中心軸方向に積層貯線したもの
である。貯線時に加える捻りの方向は、先に図10で示
したように、周回するケーブルを周回の中心軸線方向に
引き出した場合に働く捻りと反対方向の捻りで、引き出
し時の捻りを相殺する意味がある。また、貯線容器19
内での周回径は、正確に一定値に制御する必要はなく、
図2に示すように、貯線容器19の内径D3よりも小さ
く、且つ、平形ケーブル15に過度の曲げ荷重や捩り荷
重がかからない範囲でのケーブルの可撓性による最小周
回径D4よりも大きい範囲内であれば、任意に設定する
ことができる。
【0018】本実施の形態の場合、貯線容器19は、前
記底板19aの周縁から円筒状の周壁19bが立ち上が
った構造で、全体としては、有底円筒状を呈している。
また、周壁19bの外面には、移動時に把持部となる取
っ手19cが一体装備されている。この貯線容器19
は、移動時に収容するケーブル束の重量に耐え得る強度
があればよく、使用後の処理や、保管時の省スペース性
等を考慮すると、合成樹脂シートや合成樹脂繊維等によ
る柔軟性を有した袋体が好ましいが、硬質の合成樹脂や
金属等による剛構造のかごでもよい。また、貯線容器1
9は、保管時に巻き崩れ等の心配がない場合には、例え
ば、周壁19bの省略を図ることもできる。
【0019】図4に示したケーブル束製造装置13は、
前述した平形ケーブル束11を製造するもので、長尺の
平形ケーブル15を巻回してドラムスタンド21に回転
自在に支持されたケーブル供給ドラム23と、前記平形
ケーブル15の長径面の向きを規制して捻りを加えずに
搬送するケーブル搬送機構25と、軸線が略鉛直方向に
設定されて前記ケーブル搬送機構25から送られた平形
ケーブル15が挿通される回転管27と該回転管27の
下端に連設されて前記回転管27を挿通した平形ケーブ
ル15を前記回転管27の半径方向外方に誘導するする
ガイド手段28とを備えた貯線操作管29と、この貯線
操作管29を前記回転管27の中心軸回りに回転駆動す
る貯線管駆動手段32と、前記ガイド手段28の先端か
ら周回しながら落下する平形ケーブル15を受ける前記
貯線容器19とから構成されている。
【0020】本実施の形態の場合、ケーブル搬送機構2
5は、ケーブル供給ドラム23の付近で所定長の平形ケ
ーブル15を貯線して引き出される平形ケーブル15に
作用する張力を調整する張力調整ローラ40と、引き出
された平形ケーブル15の長径面の向きを補正する矯正
ガイドローラ41と、前記貯線操作管29へ平形ケーブ
ル15を送り込む引き取りローラ43とを備えた構成
で、引き取りローラ43はケーブル束製造装置13の本
体ケース13aに固定されたモータ44によって回転駆
動される。矯正ガイドローラ41は、引き取りローラ4
3に送られる平形ケーブル15の長径面が引き取りロー
ラ43の表面に重なるように、平形ケーブル15の向き
を矯正している。
【0021】本実施の形態の場合、前記ガイド手段28
は、前記回転管27と一体の円筒管で、出口開口がやや
斜め下方に向けられている。貯線管駆動手段32は、図
6及び7に示すように、前記回転管27に固定されたプ
ーリ45を回転駆動するモータ47である。以上のケー
ブル束製造装置13は、前記平形ケーブル15を前記ケ
ーブル搬送機構25によって前記ケーブル供給ドラム2
3から貯線操作管29に所定速度で供給する一方、前記
貯線操作管29を所定の回転速度で回転させることで、
前記平形ケーブル15が前記貯線容器19の底部上を1
周回当たり横断面を1回転分捻って、順次周回の中心軸
方向に積層貯線した平形ケーブル束11を得る。
【0022】マーキング装置17は、図5に示すよう
に、前記平形ケーブル束11に対して、最上位に位置す
る平形ケーブル15の終端から引き出しを行って、屋内
配線時の接続先の負荷の名称を印字するもので、前記貯
線容器19を収容する本体ケース51と、長径面を上に
して搬送される平形ケーブル15の長径面に文字や記号
などの所定の印字を施す印字装置53と、前記本体ケー
ス51の上部に装備されて貯線容器19から引き出され
た平形ケーブル15が挿通するケーブル取出し口55
と、このケーブル取出し口55から前記印字装置53ま
で平形ケーブル15を搬送する搬送装置57とを備えた
構成である。
【0023】搬送装置57は、ケーブル取出し口55か
ら所定の引き取りトルクで平形ケーブル15の引き出し
を行う巻き取りローラ61と、張力を調整する張力調整
ローラ62と、この張力調整ローラ62の前後に配置さ
れて搬送する平形ケーブル15の長径面の向きを補正す
る矯正ガイドローラ64,65とを備えた構成である。
【0024】以上のケーブル束製造装置13では、長尺
の平形ケーブル15を前記ケーブル搬送機構25によっ
て前記ケーブル供給ドラム23から貯線操作管29に所
定速度で供給する一方、前記貯線操作管29を所定の回
転速度で回転させると、前記平形ケーブル15はケーブ
ル自体の性質によって、前記貯線容器19の底部上を1
周回当たり横断面を1回転分捻って送り込まれ、送り込
まれた平形ケーブル15は自重によって自然に束の状態
となり、順次周回の中心軸方向に積層貯線した平形ケー
ブル束11を得ることができる。
【0025】また、上記のケーブル束製造装置13で
は、ケーブル搬送機構25によるケーブルの搬送速度
や、貯線管駆動手段32による貯線操作管29の回転速
度によって、貯線時の平形ケーブル15の周回径を自由
に調整することができ、周回径の調整によって、積層高
さを変えずに貯線量を調整することができる。従って、
製造する一束のケーブル全長を用途に応じた適正長(例
えば、マーキング処理する住宅用組電線で使用するケー
ブルの総和長)に柔軟に変更できて、マーキング処理時
の、平形ケーブル束11の追加等による処理の中断をな
くして、処理効率を向上させることができる。なお、実
用上は、平形ケーブル束11は、束外径が1300m
m、束内径が400mmの範囲で平形ケーブル15を周
回させればよいが、例えば、2芯又は3芯のの平形ケー
ブルで導体径が1.6mm〜2.6mmの範囲のもので
あれば、本発明者の実験によれば、束外径は約1100
mm、束内径は600mm程度の範囲に収める方が、取
り扱い性が良い。
【0026】そして、上記の貯線構造の平形ケーブル束
11では、周回状態で貯線されている平形ケーブル15
は、巻き芯が使用されておらず、単純に重力による落下
で積層しているだけの状態のため、平形ケーブル15の
長径面にマーキングを施すために、平形ケーブル15を
終端から引き出すと、ケーブルの自重以外に余分な負荷
(例えば、巻き芯の重量など)がかからない。従って、
小さな操作力で引き出すことができ、マーキング装置1
7のケーブル搬送機構25の小出力化や、小型化を図っ
て、マーキング装置17の構成の単純化を図ることがで
きる。
【0027】また、周回した状態に積層されている平形
ケーブル15をそのまま引き出すと、通常は、捻りが発
生するが、本発明の平形ケーブル束11では、貯線時に
1周回当たり横断面を1回転部捻っているため、引き出
し時の捻りで相殺されて、引き出した平形ケーブル15
には捻りも発生しない。従って、マーキング装置17に
捻りを解く機構を装備する必要もなく、この点でも、マ
ーキング装置17の構成の単純化を図ることができる。
【0028】
【発明の効果】本発明のケーブル束製造装置によれば、
長尺の平形ケーブルを前記ケーブル搬送機構によってケ
ーブル供給ドラムから貯線操作管に所定速度で供給する
一方、前記貯線操作管を所定の回転速度で回転させるこ
とで、平形ケーブルが前記貯線容器の底部上を1周回当
たり横断面を1回転分捻って順次周回の中心軸方向に積
層貯線した平形ケーブル束を得ることができる。また、
上記のケーブル束製造装置では、ケーブル搬送機構によ
るケーブルの搬送速度や、貯線管駆動手段による貯線操
作管の回転速度によって、貯線時の平形ケーブルの周回
径(巻き径)を自由に調整することができ、周回径の調
整によって、積層高さを変えずに貯線量を調整すること
ができる。従って、製造する一束のケーブル全長を用途
に応じた適正長(例えば、マーキング処理する住宅用組
電線で使用するケーブルの総和長)に柔軟に変更でき
て、マーキング処理時の、平形ケーブル束の追加等によ
る処理の中断をなくして、処理効率を向上させることが
できる。
【0029】また、本発明に係る平形ケーブル束では、
周回状態で貯線されている平形ケーブルは、巻き芯が使
用されておらず、単純に重力による落下で積層している
だけの状態のため、平形ケーブルの長径面にマーキング
を施すために、平形ケーブルを終端から引き出すと、ケ
ーブルの自重以外に余分な負荷(例えば、巻き芯の重量
など)がかからない。従って、小さな操作力で引き出す
ことができ、マーキング装置のケーブル搬送機構の小出
力化や、小型化を図って、マーキング装置の構成の単純
化を図ることができる。更に、周回した状態に積層され
ている平形ケーブルをそのまま引き出すと、通常は、捻
りが発生するが、本発明の平形ケーブル束では、貯線時
に1周回当たり横断面を1回転部捻っているため、引き
出し時の捻りで相殺されて、引き出した平形ケーブルに
は捻りも発生しない。従って、マーキング装置に捻りを
解く機構を装備する必要もなく、この点でも、マーキン
グ装置の構成の単純化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る平形ケーブル束の一実施の形態の
外観斜視図である。
【図2】図1に示した平形ケーブル束の巻き径の説明図
である。
【図3】本発明でケーブル束にする平形ケーブルの斜視
図である。
【図4】図1に示した平形ケーブル束を製造するケーブ
ル束製造装置の概略構成図である。
【図5】図1に示した平形ケーブル束に所定のマーキン
グを行うマーキング装置の概略構成図である。
【図6】図4に示したケーブル束製造装置の本体部分の
拡大正面図である。
【図7】図6の断面図である。
【図8】マーキング対象となる平形ケーブルの構造を示
す斜視図である。
【図9】従来の芯無しの巻き束を使用したマーキング方
法の説明図である。
【図10】従来の芯無しの巻き束からのケーブルの引き
出し方法の他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 平形ケーブル束 13 ケーブル束製造装置 15 平形ケーブル 17 マーキング装置 19 貯線容器 19a 底板 21 ドラムスタンド 23 ケーブル供給ドラム 25 ケーブル搬送機構 27 回転管 28 ガイド手段 29 貯線操作管 32 貯線管駆動手段 41 矯正ガイドローラ 43 引き取りローラ 44 モータ 45 プーリ 47 モータ 51 本体ケース 53 印字装置 55 ケーブル取出し口 57 搬送装置 61 巻き取りローラ 62 張力調整ローラ 64,65 矯正ガイドローラ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月10日(2000.5.1
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】また、本発明の上記目的は、横断面が楕円
形又は長円形の長尺の平形ケーブルを巻回してドラムス
タンドに回転自在に支持されたケーブル供給ドラムと、
前記平形ケーブルの長径面の向きを規制して捻りを加え
ずに搬送するケーブル搬送機構と、軸線が略鉛直方向に
設定されて前記ケーブル搬送機構から送られた平形ケー
ブルが挿通される回転管とこの回転管の下端に連設され
て前記回転管を挿通した平形ケーブルを前記回転管の半
径方向外方に誘導するガイド手段とを備えた貯線操作管
と、この貯線操作管を前記回転管の中心軸回りに回転駆
動する貯線管駆動手段と、前記ガイド手段の先端から落
下する平形ケーブルを受ける底板を有した貯線容器とを
備え、前記平形ケーブルを前記ケーブル搬送機構によっ
て前記ケーブル供給ドラムから貯線操作管に所定速度で
供給する一方、前記貯線操作管を所定の回転速度で回転
させることで、前記平形ケーブルが前記貯線容器の底部
上を1周回当たり横断面を1回転分捻って順次周回の中
心軸方向に積層貯線した平形ケーブル束を得ることを特
徴とするケーブル束製造装置により達成される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】図4に示したケーブル束製造装置13は、
前述した平形ケーブル束11を製造するもので、長尺の
平形ケーブル15を巻回してドラムスタンド21に回転
自在に支持されたケーブル供給ドラム23と、前記平形
ケーブル15の長径面の向きを規制して捻りを加えずに
搬送するケーブル搬送機構25と、軸線が略鉛直方向に
設定されて前記ケーブル搬送機構25から送られた平形
ケーブル15が挿通される回転管27と該回転管27の
下端に連設されて前記回転管27を挿通した平形ケーブ
ル15を前記回転管27の半径方向外方に誘導するガ
ド手段28とを備えた貯線操作管29と、この貯線操作
管29を前記回転管27の中心軸回りに回転駆動する貯
線管駆動手段32と、前記ガイド手段28の先端から周
回しながら落下する平形ケーブル15を受ける前記貯線
容器19とから構成されている。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横断面が楕円形又は長円形の長尺の平形
    ケーブルを、貯線容器の底板上に、1周回当たり横断面
    を1回転分捻って順次周回の中心軸方向に積層貯線した
    ことを特徴とする平形ケーブル束。
  2. 【請求項2】 横断面が楕円形又は長円形の長尺の平形
    ケーブルを巻回してドラムスタンドに回転自在に支持さ
    れたケーブル供給ドラムと、前記平形ケーブルの長径面
    の向きを規制して捻りを加えずに搬送するケーブル搬送
    機構と、軸線が略鉛直方向に設定されて前記ケーブル搬
    送機構から送られた平形ケーブルが挿通される回転管と
    この回転管の下端に連設されて前記回転管を挿通した平
    形ケーブルを前記回転管の半径方向外方に誘導するする
    ガイド手段とを備えた貯線操作管と、この貯線操作管を
    前記回転管の中心軸回りに回転駆動する貯線管駆動手段
    と、前記ガイド手段の先端から落下する平形ケーブルを
    受ける底板を有した貯線容器とを備え、 前記平形ケーブルを前記ケーブル搬送機構によって前記
    ケーブル供給ドラムから貯線操作管に所定速度で供給す
    る一方、前記貯線操作管を所定の回転速度で回転させる
    ことで、前記平形ケーブルが前記貯線容器の底部上を1
    周回当たり横断面を1回転分捻って順次周回の中心軸方
    向に積層貯線した平形ケーブル束を得ることを特徴とす
    るケーブル束製造装置。
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