JP2001309339A - ビデオ・オン・デマンド装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像情報に挿入されて配信された広告情報を
直ちに再視聴できること。 【解決手段】 ユーザは配信された映像情報に挿入され
た広告情報を再視聴したいときその広告情報の検索語を
VOD 端末10に入力し、検索語は広告検索信号によりVOD
サーバ20に送られる。VOD サーバ20では広告検索信号を
受信すると映像情報の配信を一時停止して広告情報検索
装置216 に検索を指示する。広告情報検索装置216 では
検索語に基づいて広告情報を検索し広告一覧を出力す
る。この広告一覧はVOD 端末10に送られて表示される。
ユーザは表示された広告一覧から視聴したい広告情報を
VOD 端末10により指定し、この指定は広告視聴信号によ
りVOD サーバ20に送られる。VOD サーバ20では、指定さ
れた広告情報を広告情報制御装置210 により読み出して
VOD 端末10に送る。VOD 端末10ではこの広告情報を表示
する。VOD サーバ20では、ユーザが広告情報の視聴を終
了すると映像情報の配信を再開する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ユーザから要求さ
れた映像情報をこの映像情報に広告情報を挿入しながら
配信するビデオ・オン・デマンド装置に関し、特に映像
情報の配信中にユーザが広告情報の再視聴を要求したと
き映像情報の配信を一時停止して要求された広告情報を
ユーザに提供するビデオ・オン・デマンド装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】ユーザの要求に応じて映像情報を提供す
る際に広告情報を挿入するビデオ・オン・デマンド装置
の例は、たとえば、特開平9-65321 号公報に開示されて
いる。このビデオ・オン・デマンド装置は、ビデオ・オ
ン・デマンド（VOD ）サーバとこのVOD サーバに通信回
線を通して接続される複数のVOD 端末から構成され、ユ
ーザは、VOD 端末からVOD サーバに対して視聴したい映
像情報の配信を要求し、VOD サーバは、ユーザから映像
情報の配信を要求されたとき記憶装置から要求された映
像情報を読み出してVOD 端末に配信する。VOD サーバ
は、VOD 端末に映像情報を配信する際、配信する映像情
報に所定の広告情報を予め定められた順序で、予め定め
られたタイミングで挿入していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成のビデオ・オン・デマンド装置では、配信する映像情
報に所定の広告情報を所定の順序で挿入するので、ユー
ザが映像情報に挿入された広告情報を視聴して特定の広
告情報に興味を持ち、その広告情報を直ちに再視聴した
いという希望があっても直ちに視聴することはできず、
しばらく待てばその広告情報が再度広告されるだろうと
期待して待つしかないという問題があった。

【０００４】本発明は、このような従来技術の欠点を解
決し、映像情報の配信中であっても、ユーザが広告情報
の再視聴を希望する場合には、直ちにその広告情報を提
供できるビデオ・オン・デマンド装置を提供することを
目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、端末と該端末から要求された映像情報を
映像情報に広告情報を挿入しながら配信するサーバを含
むビデオ・オン・デマンド装置において、広告情報の検
索を要求する広告検索信号と広告情報の視聴を要求する
広告視聴信号を送信する送信手段を端末に設け、広告情
報を検索して検索結果を出力する広告情報検索手段をサ
ーバに設け、サーバは、端末から広告検索信号を受信し
たとき端末に対する映像情報の配信を一時停止して広告
情報検索手段に検索を指示し、広告情報検索手段から出
力される検索結果を端末に送信し、端末から広告視聴信
号を受信したとき広告視聴信号で指定された広告情報を
端末に送信することを特徴とする。

【０００６】

【発明の実施の形態】次に本発明によるビデオ・オン・
デマンド装置の実施例を図面を用いて説明する。第１の
実施例は、図１に示すように、複数のビデオ・オン・デ
マンド端末（VOD 端末）10とビデオ・オン・デマンド・
サーバ（VOD サーバ）20とを含み、各VOD 端末10はそれ
ぞれ通信回線30を介してVOD サーバ20に接続されてい
る。

【０００７】VOD 端末10は、ユーザがVOD サーバ20に対
して視聴を希望する映像情報や広告情報の配信を要求
し、VOD サーバ20から配信される映像情報や広告情報を
視聴する端末であり、図２に示すように、操作装置100
、操作情報制御装置102 、端末側通信制御装置104 、
表示情報制御装置106 および表示装置108 を有する。操
作装置100 は、キーボード、マウス、電源スイッチ等を
備えている。ユーザは、このキーボードやマウスによ
り、たとえば、VOD サーバ20に対する接続要求、視聴を
希望する映像情報や広告情報の指定、視聴を希望する広
告情報を検索するための検索語、広告情報の視聴終了通
知等を入力する。操作装置100 には操作情報制御装置10
2 が接続されている。

【０００８】操作情報制御装置102 は、操作装置100 に
より入力される接続要求等を検知してこれをVOD サーバ
20に伝える信号を生成するものである。たとえば、接続
要求が入力されたとき接続信号を生成し、視聴希望の映
像情報が指定されたとき再生開始信号を生成し、広告情
報の検索が要求されたとき検索語を含む広告検索信号を
生成し、再視聴希望の広告情報が指定されたとき広告視
聴信号を生成し、広告情報の視聴終了が入力されたとき
広告視聴終了信号を生成する。また、操作情報制御装置
102 は、操作装置100 により入力される映像情報のタイ
トルや検索語を出力側に接続される表示情報制御装置10
6 に出力する。

【０００９】操作情報制御装置102 には端末側通信制御
装置104 が接続されており、操作情報制御装置102 で生
成された各信号は端末側通信制御装置104 に入力され
る。端末側通信制御装置104 は、通信回線30を介してVO
D サーバ20間で通信を行うもので、操作情報制御装置10
2 からの各信号に、たとえば、VOD 端末識別コードを付
加してVOD サーバ20に送信し、VOD サーバ20から送られ
てくる映像データや広告映像データを受信する。端末側
通信制御装置104 には表示情報制御装置106 が接続され
ており、端末側通信制御装置104 で受信された映像デー
タや広告映像データは表示情報制御装置106 に入力され
る。

【００１０】表示情報制御装置106 は、端末側通信制御
装置104 からの映像データや広告映像データに基づいて
映像信号を生成し、また、操作情報制御装置102 から入
力される映像情報のタイトルや検索語を表示する映像信
号を生成するものである。表示情報制御装置106 には表
示装置108 が接続されている。表示装置108 は、表示情
報制御装置106 で生成された映像信号に基づいて映像、
広告映像、タイトルや検索語等を表示するディスプレイ
である。ユーザは、この表示装置108 によりキーボード
やマウスにより入力するタイトルや検索語等を確認する
ことができる。

【００１１】一方、VOD サーバ20は、VOD 端末10からの
要求に応じて映像情報や広告情報を配信し、また、VOD
端末10からの要求に応じて広告情報を検索するものであ
り、図１に示すように通信制御装置200 を含む。通信制
御装置200 は、通信回線30を介して複数のVOD 端末10間
で通信を行うもので、VOD 端末10から送られてくる信号
を受信し、映像データや広告映像データを所定のVOD 端
末10に送信する。通信制御装置200 には入力信号解析装
置202 が接続されており、通信制御装置100 で受信され
た信号は入力信号解析装置202 に入力される。

【００１２】入力信号解析装置202 は、入力信号を解析
してVOD 端末10が出力した要求の内容を解釈するもので
ある。たとえば、入力信号が接続信号のときVOD サーバ
20が保有する映像情報のタイトル一覧の送信を要求する
一覧送信要求を、再生開始信号のときその信号で指定さ
れた映像情報の送信を要求する再生開始要求を、広告検
索信号のとき広告情報の検索を要求する検索要求を、広
告視聴信号のときその信号で指定された広告情報の送信
を要求する広告読出し要求を、広告視聴終了信号のとき
検索終了を要求する検索終了要求を、それぞれ生成す
る。

【００１３】入力信号解析装置202 には映像配信制御装
置204 が接続されており、入力信号解析装置202 で生成
された要求は、VOD 端末識別コードと共に映像配信制御
装置204 に入力される。映像配信制御装置204 は、出力
側に接続されるマージ装置206 、映像情報制御装置208
および広告情報制御装置210 の動作を入力信号解析装置
202 からの要求に従ってVOD 端末毎に所定の手順で制御
するものである。たとえば、一覧送信要求が入力された
とき、映像情報制御装置208 にその一覧送信要求を与え
ると共にマージ装置206 に対して映像情報制御装置208
から出力されるタイトル一覧を選択するように指示す
る。

【００１４】再生開始要求が入力されたとき、映像情報
制御装置208 に対して再生開始要求で指示されたタイト
ルの映像情報を読み出すように、マージ装置206 に対し
て映像情報制御装置208 から出力される映像データを選
択するように指示する。この場合、映像配信制御装置20
4 は、映像情報に広告情報を挿入するタイミングを管理
する。たとえば、所定のタイミングで、広告情報制御装
置210 に対して広告情報の読出しを、映像情報制御装置
208 に対して映像情報の読出し一時停止を、マージ装置
206 に対して広告情報制御装置210 から出力される広告
映像データの選択を、それぞれ指示する。これにより、
VOD 端末10に配信される映像情報に所定のタイミングで
広告情報が順次挿入される。

【００１５】また、映像配信制御装置204 は、検索要求
が入力されたとき、映像配信のサービスを一時停止して
広告情報検索のサービスを開始するように各装置を制御
する。具体的には、広告情報制御装置210 に対して広告
情報の検索を、映像情報制御装置208 に対して映像情報
の読出し一時停止を、マージ装置206 に対して広告情報
制御装置210 から出力される広告一覧の選択を、それぞ
れ指示する。そして、広告読出し要求が入力されたと
き、広告情報制御装置210 に対してVOD 端末10から要求
された広告情報の読出しを指示する共にマージ装置206
に対して広告情報制御装置210 から出力される広告映像
データを選択するように指示する。また、検索終了要求
が入力されたとき、一時停止していた映像配信のサービ
スを再開するように各装置を制御し、映像情報に広告情
報を挿入するタイミングの管理を開始する。

【００１６】映像情報制御装置208 には映像情報記憶装
置212 が接続されている。映像情報記憶装置212 は、複
数の映像情報の映像データとそのタイトル一覧を記憶す
る磁気ディスク等の映像記憶装置である。映像情報制御
装置208 は、映像配信制御装置204 から一覧送信要求が
与えられたとき、映像情報記憶装置212 からタイトル一
覧を読み出し、映像情報の読出しが指示されたとき、指
定された映像情報の映像データを読み出して出力側に接
続されるマージ装置206 に出力し、映像情報の読出し停
止が指示されたとき、指示された期間映像データの読出
しを一時停止する。

【００１７】広告情報制御装置210 には広告情報記憶装
置214 が接続されている。広告情報記憶装置214 は、複
数の広告情報の広告映像データを記憶する磁気ディスク
等の映像記憶装置である。広告情報制御装置210 は、映
像配信制御装置204 から広告情報の読出しが指示された
とき、広告情報記憶装置214 から広告映像データを読み
出し、出力側に接続されるマージ装置206 に出力するも
のである。広告情報制御装置210 には広告情報検索装置
216 が接続されている。

【００１８】広告情報検索装置216 は、広告情報記憶装
置214 に記憶されている広告情報を検索するための検索
用データを有しており、広告情報制御装置210 から与え
られた検索語に基づいて該当する広告情報を検索し、そ
の検索結果を広告一覧として出力する装置である。広告
情報制御装置210 は、映像配信制御装置204 から広告情
報の検索が指示されたとき、広告情報検索装置216 に検
索語を与えて検索を指示し、広告情報検索装置216 から
出力される広告一覧を出力側に接続されるマージ装置20
8 に出力する。

【００１９】マージ装置206 は、映像配信制御装置204
の指示に従って、映像情報制御装置208 から出力される
映像データ、タイトル一覧、広告情報制御装置210 から
出力される広告映像データ、広告一覧のいずれかを選択
し、選択したデータに配信先の端末識別データを付加し
て出力側に接続される通信制御装置200 に出力する。通
信制御装置200 は、マージ装置206 からの映像データ等
を端末識別データに対応するVOD 端末10に通信回線30を
介して送信する。

【００２０】次に、このように構成されたビデオ・オン
・デマンド装置の動作を、ユーザが接続を要求してから
視聴する映像情報を選択するまでの映像情報選択処理
と、ユーザが選択した映像情報の配信を要求してからVO
D サーバがその映像情報を配信までの映像情報配信処理
と、ユーザが広告情報の検索を要求してからVOD サーバ
が検索した広告情報を配信するまでの広告検索処理とに
分けて説明する。

【００２１】まず、映像情報選択処理では、ユーザは、
図２に示すVOD 端末10における操作装置100 のキーボー
ドやマウスを使用して接続要求を入力する。操作情報制
御装置102 では、接続要求の入力を検知して接続信号を
生成し、端末側通信制御装置104 ではこの接続信号に端
末識別データを付加して図１のVOD サーバ20に送信す
る。

【００２２】VOD サーバ20では、VOD 端末10から送信さ
れる信号を通信制御装置200 により受信し、入力信号解
析装置202 によりその信号を解析する。この場合、受信
信号は接続信号であるので、入力信号解析装置202 で
は、映像情報のタイトル一覧をVOD 端末10に送信するこ
とを要求する一覧送信要求を生成して映像配信制御装置
204 に出力する。映像配信制御装置204 では、その端末
識別コードのVOD 端末に対して映像情報を配信するため
の処理を新たに開始する。具体的には、その一覧送信要
求を映像情報制御装置208 に与える共にマージ装置206
に対して映像情報制御装置208 から出力されるタイトル
一覧を選択するように指示する。そして、そのVOD 端末
10から再生開始信号が出力されるのを待つ。

【００２３】映像情報制御装置208 では、タイトル一覧
要求が与えられると、映像情報記憶装置212 からタイト
ル一覧を読み出してマージ装置206 に出力する。マージ
装置206 では、映像配信制御装置204 の指示に従って映
像情報制御装置208 から出力されるタイトル一覧を選択
し、端末識別データを付加して通信制御装置200 に出力
する。通信制御装置200 では、そのタイトル一覧を端末
識別データに対応するVOD 端末10に送信する。

【００２４】VOD 端末10では、端末側通信制御装置104
によりVOD サーバ20から送られてくるタイトル一覧を受
信し、表示情報制御装置106 ではそのタイトル一覧の映
像信号を生成し、表示装置108 ではその映像信号に従っ
てタイトル一覧を表示する。ユーザは、表示装置108 に
表示されるタイトル一覧の中から視聴を希望する映像情
報のタイトルを選択し、操作装置100 のキーボードやマ
ウスを使用してそのタイトルを入力する。以後、映像情
報配信処理に入る。

【００２５】操作情報制御装置102 では、タイトルの入
力を検知するとそのタイトルを含む再生開始信号を生成
し、端末側通信制御装置104 では、この再生開始信号に
端末識別データを付加してVOD サーバ20に送信する。VO
D サーバ20では、VOD 端末10から送信される信号を通信
制御装置200 により受信し、入力信号解析装置202 によ
りその信号を解析する。この場合、VOD 端末10からの信
号が再生開始信号であるので、入力信号解析装置202 で
は、映像情報の配信を要求する再生開始要求を映像配信
制御装置204 に出力する。

【００２６】映像配信制御装置204 では、再生開始要求
が与えられると、映像情報制御装置208 に対してその要
求で指定された映像情報の読出しを指示し、マージ装置
206に対して映像情報制御装置208 から出力される映像
データの選択を指示する。次いで、映像情報に広告情報
を挿入するタイミングの管理を開始する。たとえば、映
像情報データの先頭に広告情報の挿入開始および挿入終
了のタイミングを示すデータを予め付加しておき、この
データに従って広告情報の挿入を管理する。

【００２７】映像配信制御装置204 では、広告情報の挿
入を開始するタイミングがくると、映像情報制御装置20
8 に対して映像情報の読み出しの一時停止を、広告情報
制御装置210 に対して広告情報の読み出しを、マージ装
置206 に対して広告映像データの選択を、それぞれ指示
する。映像情報制御装置208 では映像データの読み出し
を一時停止し、広告映像制御装置210 では広告情報記憶
装置214 から所定の広告情報データを読み出してマージ
装置206 に出力し、マージ装置206 ではその広告映像デ
ータを選択する。

【００２８】また、映像配信制御装置204 では、広告情
報の挿入を終了するタイミングがくると、広告情報制御
装置210 に対して広告情報の読出しの終了を、映像情報
制御装置208 に対して映像データの読出し再開を、マー
ジ装置206 に対して映像情報制御装置208 から出力され
る映像データの選択を、それぞれ指示する。映像情報制
御装置208 では映像データの読出しを再開し、マージ装
置206 では映像情報制御装置208 から出力される映像デ
ータを選択して出力する。これにより、映像データに広
告映像データが所定のタイミングで挿入される。マージ
装置206 で選択された映像データおよび広告映像データ
はVOD 端末10に送信される。

【００２９】VOD 端末10では、VOD サーバ20から送られ
てくる映像データおよび広告映像データを端末側通信制
御装置104 により受信し、表示情報制御装置106 でその
映像信号を生成し、表示装置108 により映像および広告
映像を表示する。これにより、ユーザは希望したタイト
ルの映像を視聴することができる。

【００３０】次に、広告検索処理について図３および図
４を参照して説明すると、ユーザは、配信される映像情
報の視聴中に、特定の広告情報に関心を持ち、これを再
視聴しようとする場合、操作装置100 から検索語を入力
する。たとえば、広告情報の提供企業名、商品名、出演
者名等を検索語とする。この場合、複数の検索語による
AND 検索やOR検索も要求できる。操作情報制御装置102
では、検索語の入力を検知すると（図３のステップS10
0）、検索語を含む広告検索信号を生成し、端末側通信
制御装置104 では、この広告検索信号に端末識別データ
を付加してVOD サーバ20に送信する（ステップS102）。

【００３１】VOD サーバ20では、VOD 端末10から送られ
てくる信号を通信制御装置200 により受信し（図４のス
テップS200）、入力信号解析装置202 によりその信号を
解析する。入力信号解析装置202 では、受信信号が広告
検索信号であるので、端末識別データおよび検索語を含
む検索要求を生成して映像配信制御装置204 に出力す
る。映像配信制御装置204 では、検索要求が与えられる
と映像情報制御装置208に対して映像情報読出しの一時
停止を、広告情報制御装置210 に対して広告情報の検索
を、マージ装置206 に対して広告情報制御装置210 から
出力される広告一覧の選択を、それぞれ指示する。

【００３２】映像情報制御装置208 では、映像データの
読出しを一時停止し（ステップS202）、広告情報制御装
置210 では、広告情報検索装置216 に検索語を与えて広
告情報の検索を指示する。広告情報検索装置216 では、
内蔵する検索用データを使用して検索語に対応する広告
情報を検索し、検索結果を広告一覧として広告情報制御
装置210 に出力する（ステップS204）。なお、検索結果
は、検索語に該当する広告情報が一つある場合、複数あ
る場合、無い場合がある。広告情報制御装置210 では、
広告情報検索装置216 からの広告一覧をマージ装置206
に出力し、マージ装置206 では、その広告一覧を選択し
て通信制御装置200 に出力し、その広告一覧はVOD 端末
10に送られる（ステップS206）。

【００３３】VOD 端末10では、VOD サーバ20からの広告
一覧を受信すると（図３のステップS104）、タイトル一
覧を受信した場合と同様にして、表示装置108 により広
告一覧を表示する（ステップS106）。ユーザは、その広
告一覧から視聴を希望する広告情報を指定し、視聴を希
望する広告が無い場合にはさらに検索語を追加、変更し
て再検索を要求する。広告検索の終了を入力して検索を
終了することもできる。操作情報制御装置102 では、操
作装置100 による広告情報の指定を検知すると（ステッ
プS108）、その広告情報を指定する情報を含む広告視聴
信号を生成し、端末側通信制御装置104 では、この広告
視聴信号に端末識別データを付加してVOD サーバ20に送
信する（ステップS110）。

【００３４】VOD サーバ20では、通信制御装置200 によ
りVOD 端末10からの信号を受信し（図４のステップS20
8）、入力信号解析装置202 により受信信号を解析す
る。入力信号解析装置202 では、受信信号が広告視聴信
号であるので、その信号で指定された広告情報の読み出
しを要求する広告読出し要求を生成して映像配信制御装
置204 に出力する。映像配信制御装置204 では、その広
告読出し要求を広告情報制御装置210 に与えると共にマ
ージ装置206 に対して広告情報制御装置210 から出力さ
れる広告映像データを選択するように指示する。広告映
像制御装置210 では、広告情報記憶装置214 から該当す
る広告映像データを読み出し（ステップS210）、マージ
装置206 では、広告映像データを選択して通信制御装置
200 に出力する。この広告映像データはVOD 端末10に送
信される（ステップS212）。

【００３５】VOD 端末10では、VOD サーバ20からの広告
映像データを受信すると（図３のステップS112）、タイ
トル一覧を受信した場合と同様にして、表示装置108 に
より広告映像を表示する（ステップS114）。これによ
り、ユーザは所望の広告を再視聴することができる。ユ
ーザは、広告の視聴を終了し広告情報の再検索を希望し
ない場合には、操作装置100 から広告視聴の終了を入力
する。操作情報制御装置102 では、広告視聴終了が入力
されたのを検知すると（ステップS116）広告視聴終了信
号を生成する。この広告検索終了信号は、端末側通信制
御装置104 を介してVOD サーバ20に送信される（ステッ
プS118）。

【００３６】VOD サーバ20では、通信制御装置200 によ
りVOD 端末10からの信号を受信し（図４のステップS21
4）、入力信号解析装置202 により受信信号を解析す
る。入力信号解析装置202 では、受信信号が広告検索終
了信号であるので、映像配信制御装置204 に対して広告
検索の終了を要求する検索終了要求を生成して出力す
る。映像配信制御装置204 では、検索終了要求が与えら
れると、映像情報制御装置208 に対して一時停止してい
た映像データの読出しを再開するように指示すると共に
マージ装置206 に対して映像情報制御装置208 から出力
される映像データを選択するように指示する。そして、
映像情報に広告情報を挿入するタイミングの管理を再開
する。これにより、VOD 端末10に対する映像データの送
信が再開され（ステップS216）、ユーザは映像を続けて
視聴することができる。

【００３７】以上説明したように第１の実施例によれ
ば、映像情報の配信中に、VOD 端末からVOD サーバに対
して広告情報の即時検索および検索結果に基づく広告情
報の即時配信を要求できるので、ユーザは、配信される
映像情報やその映像情報に挿入される広告情報の視聴中
に興味を持った広告を見付けたとき、直ちにその広告情
報を再視聴することができる。一方、広告を提供する側
は、ユーザが興味を持った広告を見つけて再視聴するこ
とができるので広告効果を高める効果を得ることができ
る。

【００３８】本発明の第２の実施例は、ユーザの個人情
報を使用して映像情報に挿入する広告情報の広告分野を
限定し、またユーザの個人情報を使用して広告情報の検
索対象を限定するビデオ・オン・デマンド装置であり、
図５に示すように、複数のVOD 端末10とVOD サーバ40と
を含み、各VOD 端末10はそれぞれ通信回線30を介してVO
D サーバ40に接続されている。VOD 端末10は、図２に示
すVOD 端末10と同じ構成である。ただし、本実施例で
は、端末側通信装置104 からVOD サーバ40に送信される
接続信号にユーザ名（またはユーザコード）が付加され
る。

【００３９】VOD サーバ40は、図１に示すVOD サーバ20
に個人情報制御装置400 と個人情報記憶装置402 を追加
した構成となっており、個人情報制御装置400 は入力信
号解析装置202 、広告情報制御装置210 および広告情報
検索装置216 に接続され、個人情報記憶装置402 は個人
情報制御装置400 に接続されている。なお、図１におけ
る装置と同一の装置には同一の符号を付してある。ただ
し、入力信号解析装置202 は、本実施例では、受信信号
が接続信号である場合には、その接続信号からユーザ名
を取り出して個人情報制御装置400 に出力する機能をも
備えている。

【００４０】個人情報記憶装置402 は、ユーザ名、性
別、年齢、住所、趣味等の個人情報を記憶する磁気ディ
スク等の記憶装置である。個人情報制御装置400 は、入
力信号解析装置202 からのユーザ名を受信し、個人情報
記憶装置402 からそのユーザ名に対応する個人情報を読
み出すものである。

【００４１】広告情報制御装置210 は、本実施例では、
映像データに挿入する広告映像データを広告情報記憶装
置214 から読み出すとき、個人情報制御装置400 から個
人情報を受け取り、その個人情報に基づいてユーザに提
供すべき広告分野を限定して広告情報を読み出すもので
ある。たとえば、ユーザの趣味がゴルフである場合に
は、ゴルフ用品メーカの広告情報やゴルフ場の広告情報
を読み出し、ユーザが男性である場合には、女性化粧品
の広告を読み出しの対象から除外する。また、広告情報
検索装置216 は、広告情報を検索する際に個人情報制御
装置400 から個人情報を受け取り、その個人情報に基づ
いて検索範囲を限定するものである。

【００４２】このように構成されたVOD サーバ40の動作
は図１のVOD サーバ20と基本的には同様であるが、相違
点について説明すると、入力信号解析装置202 では、受
信信号が接続信号であるとき、映像配信制御装置204 に
対して一覧送信要求を出力すると共にその接続信号から
ユーザ名を取り出して個人情報制御装置400 に出力す
る。個人情報制御装置400 では、そのユーザ名に対応す
る個人情報を個人情報記憶装置402 から読み出して待機
する。

【００４３】次いで、VOD 端末10から再生開始信号を受
信したとき、広告情報制御装置210では、映像配信制御
装置204 の指示に従って映像データに挿入する広告映像
データを広告情報記憶装置214 から読み出す際に、個人
情報制御装置400 から個人情報を受け取り、その個人情
報に基づいてユーザに提供すべき広告分野を限定して広
告情報を読み出す。したがって、ユーザが関心を持つと
思われる広告分野の広告情報がユーザに提供されるので
効率のよい広告が期待できる。

【００４４】また、VOD 端末10から広告検索信号を受信
したとき、広告情報検索装置216 では、広告情報制御装
置210 の指示に従って広告情報を検索する際に個人情報
制御装置400 から個人情報を受け取り、その個人情報に
基づいて検索対象を限定する。ユーザには、前述のよう
に個人情報に基づいて限定された広告分野の広告情報が
映像情報に挿入されて送られるので、同じ個人情報に基
づいて検索対象を限定すれば、効率のよい検索を実行す
ることができる。また、ユーザが関心を持つと考えられ
る広告分野の広告一覧をユーザに提供することが可能と
なる。

【００４５】本発明の第３の実施例は、ユーザの要求に
応じて広告情報を検索する際に、映像情報に挿入されて
実際にユーザに配信された広告情報に検索対象を限定す
るビデオ・オン・デマンド装置であり、図６に示すよう
に複数のVOD 端末10とVOD サーバ50とを含み、各VOD 端
末10はそれぞれ通信回線30を介してVOD サーバ50に接続
されている。VOD 端末10は、図５に示すVOD 端末10と同
じものである。

【００４６】VOD サーバ50は、図１に示すVOD サーバ20
に配信広告記憶装置500 を追加した構成となっており、
配信広告記憶装置500 は入力信号解析装置202 、広告情
報制御装置210 および広告情報検索装置216 に接続され
ている。なお、図１における装置と同一の装置には同一
の符号を付してある。ただし、入力信号解析装置202
は、本実施例では、受信信号が接続信号であるとき、そ
の接続信号からユーザ名（またはユーザコード）を取り
出して配信広告記憶装置500 に出力する機能を備えてい
る。配信広告記憶装置500 は、映像情報に挿入されて実
際にユーザに配信された広告情報を識別する識別情報を
ユーザ毎に記憶する記憶装置であり、入力信号解析装置
202 から与えられるユーザ名毎に広告情報制御装置210
から与えられる広告情報の識別情報を記憶するものであ
る。

【００４７】広告情報制御装置210 は、本実施例では、
広告情報記憶装置214 から映像情報に挿入する広告情報
を読み出してマージ装置206 に出力する際、その広告情
報を識別する識別情報を配信広告記憶装置500 に出力す
るものである。広告情報検索装置216 は、広告情報制御
装置210 の指示に従って広告情報を検索する際、配信広
告記憶装置500 からユーザに実際に配信された広告情報
の識別情報一覧を受け取り、その識別情報一覧に記載さ
れた広告情報を検索対象を絞って検索を実行するもので
ある。

【００４８】このように構成されたVOD サーバ50の動作
は図１のVOD サーバ20と基本的には同様であるが、相違
点について説明すると、入力信号解析装置202 では、受
信信号が接続信号であるとき、映像配信制御装置204 に
対して一覧送信要求を出力すると共にその接続信号から
ユーザ名を取り出して配信広告記憶装置500 に出力す
る。配信広告記憶装置500 では、そのユーザに対して配
信される広告情報の識別情報を記憶するための記憶領域
を確保する。

【００４９】次いで、再生開始信号が受信されたとき、
広告情報制御装置210 では、映像配信制御装置204 の指
示に従って映像情報データに挿入する広告映像データを
読み出し、読み出した広告映像データをマージ装置206
に出力し、その都度、その広告情報の識別情報を配信広
告記憶装置500 に出力する。配信広告記憶装置500 では
この識別情報を順次記憶する。これにより、ユーザに実
際に配信された広告情報の識別情報が配信広告記憶装置
500 に記憶され、識別情報一覧が作成されていく。な
お、識別情報一覧は映像情報の配信終了後に消去され
る。

【００５０】また、広告検索信号が受信されたとき、広
告情報検索装置216 では、広告情報制御装置210 の指示
に従って広告情報を検索する際、配信広告記憶装置500
から識別情報一覧を受け取り、検索対象をその識別情報
一覧に記載されている広告情報に限定して検索する。し
たがって、検索対象が実際に配信された広告情報に限定
されるので検索時間を短縮することができる。また、ユ
ーザが実際に視聴した広告情報のみが検索対象となるの
で、視聴したこともない広告情報が検索結果になること
によるユーザの煩わしさが軽減される。

【００５１】本発明の第４の実施例は、第３の実施例と
同様にユーザの要求に応じて広告情報を検索する際に、
映像情報に挿入されて実際にユーザに配信された広告情
報に検索対象を限定するビデオ・オン・デマンド装置で
あるが、第３の実施例では各ユーザに配信された広告情
報をVOD サーバ側で記憶するのに対して、本実施例では
各VOD 端末側で記憶するものであり、複数のVOD 端末60
とVOD サーバ70とを含み、各VOD 端末60はそれぞれ通信
回線30を介してVOD サーバ70に接続されている。

【００５２】VOD 端末60は、図７に示すように、図２に
示すVOD 端末10に受信広告記憶装置600 を追加した構成
となっている。ここで、受信広告記憶装置600 は、操作
情報制御装置102 および表示情報制御装置106 に接続さ
れており、表示情報制御装置106 から与えられる広告情
報の識別情報を記憶し、記憶した識別情報を操作情報制
御装置102 に出力する記憶装置である。なお、図１にお
ける装置と同一の装置には同一の符号を付してある。

【００５３】ただし、本実施例では、表示情報制御装置
106 は、広告映像データに付加された広告情報の識別情
報を取り出して受信広告記憶装置600 に出力する機能も
備えており、操作情報制御装置102 は、広告検索信号を
生成する際に受信広告記憶装置600 から広告情報の識別
情報を受け取り、これを広告検索信号に付加して端末側
通信制御装置104 に出力する機能も備えている。

【００５４】また、VOD サーバ70（図示せず）は、図６
に示すVOD サーバ50から配信広告記憶装置500 を除いた
構成となっている。ただし、本実施例では、広告情報記
憶装置214 に記憶される各広告映像データには広告情報
を識別するための識別情報が含まれており、広告情報制
御装置210 は、広告情報記憶装置214 からこの識別情報
を含む広告映像データを読み出してマージ装置206 に出
力する。なお、広告情報制御装置210 が広告映像データ
を読み出す時に対応する識別情報を広告映像データに付
加してもよい。

【００５５】また、本実施例における入力信号解析装置
202 は、受信信号が広告検索信号であるとき、この広告
検索信号に付加されている識別情報を取り出し、映像配
信制御装置204 と広告情報制御装置210 を介して広告情
報検索装置216 に与える機能も備えており、広告情報制
御装置210 は、映像配信制御装置204 の指示に従って広
告情報を検索するとき、与えられた識別情報が示す広告
情報に検索対象を限定するものである。

【００５６】このように構成されたVOD 端末60およびVO
D サーバ70の動作は、図１のVOD 端末10および図６のVO
D サーバ50とそれぞれ基本的には同じであるが、相違点
について説明すると、VOD サーバ70からVOD 端末60に映
像情報を配信するとき、VODサーバ70の広告情報制御装
置210 では、映像配信制御装置204 から広告読出しの指
示が与えられると、広告情報記憶装置214 から識別情報
を含む広告映像データを読み出し、マージ装置206 に出
力する。この広告映像データは、マージ装置206 、通信
制御装置200 および通信回線30を介してVOD 端末60に送
られる。

【００５７】VOD 端末60では、この広告映像データを端
末側通信制御装置104 により受信し、表示情報制御装置
106 により広告映像データから識別情報を取り出し、受
信広告記憶装置600 により記憶する。したがって、受信
広告記憶装置600 には、ユーザが実際に視聴した広告情
報を示す識別情報が蓄積される。操作情報制御装置102
では、検索要求信号を生成するとき、受信広告記憶装置
600 に蓄積されている識別情報を読み出し、これを広告
検索信号に付加して端末側通信制御装置104 に出力す
る。端末側通信制御装置104 に入力された広告検索信号
は、通信回線30を介してVOD サーバ70に送られる。

【００５８】VOD サーバ70の入力信号解析装置202 で
は、受信信号が広告検索信号であるとき、この広告検索
信号から識別情報を取り出し、映像配信制御装置204 に
対して検索要求と共にこの識別信号を与える。識別情報
は、広告情報制御装置210 を介して広告情報検索装置21
6 に与えられる。広告情報検索装置216 では、与えられ
た識別情報が示す広告情報に検索対象を限定し、広告情
報検索装置216 から与えられる検索語に基づいて広告情
報を検索する。

【００５９】このように、本実施例によれば、ユーザの
要求に応じて広告情報を検索するとき、検索対象をユー
ザが実際に視聴した広告情報に限定しているので、検索
時間を大幅に短縮することが可能となり、ユーザが視聴
したこともない広告情報が検索結果となることによるユ
ーザの煩わしさを軽減することができる。また、VOD端
末60の側で広告情報の識別情報を記憶し、VOD サーバ70
に広告情報の識別情報をVOD 端末毎に記憶する装置を設
けていないので、VOD サーバ70のコストを上げることな
く上記の効果を得ることができる。

【００６０】本発明の第５の実施例は、ユーザが再視聴
した広告情報を記録し、記録した広告情報に所定の分類
処理を施し、これに個人情報を付加して出力するビデオ
・オン・デマンド装置であり、図８に示すように複数の
VOD 端末10とVOD サーバ80とを含み、各VOD 端末10はそ
れぞれ通信回線30を介してVOD サーバ80に接続されてい
る。VOD 端末10は、図２に示すVOD 端末と同じものであ
る。ただし、本実施例では、第２の実施例の場合と同様
に、端末側通信装置104 からVOD サーバ80に送信される
接続信号に、VOD 端末を使用するユーザ名（またはユー
ザコード）が付加される。

【００６１】VOD サーバ80は、図１に示すVOD サーバ20
に個人情報制御装置400 、個人情報記憶装置402 および
広告再視聴記録装置800 を追加した構成となっており、
個人情報記憶装置402 は個人情報制御装置400 に、個人
情報制御装置400 は広告再視聴記録装置800 に、広告再
視聴記録装置800 は広告情報制御装置210 にそれぞれ接
続されている。なお、図１における装置と同一の装置に
は同一の符号を付してある。

【００６２】ただし、広告情報制御装置210 は、本実施
例では、映像配信制御装置204 から広告読出しの指示が
与えられたとき、ユーザから指定された広告情報の広告
映像データを広告情報記憶装置214 から読み出してマー
ジ装置206 に出力すると共に、その広告情報の識別情報
と視聴を要求したユーザ名とを広告再視聴記録装置800
に出力する機能も備えている。個人情報記憶装置402 お
よび個人情報制御装置400 は、図５に示す個人情報記憶
装置402 および個人情報制御装置400 とそれぞれ同じも
のであり、個人情報記憶装置402 は個人情報を記憶し、
個人情報制御装置400 はその個人情報を読み出す。

【００６３】広告再視聴記録装置800 は、広告情報制御
装置210 から与えられる広告情報の識別情報とユーザ名
を記憶する装置であり、記録した識別情報を広告提供元
別、広告情報別に分類し、その広告情報を再視聴したユ
ーザの個人情報を個人情報記憶装置402 から取得してそ
の分類結果に付加し、出力する機能を備えている。した
がって、広告再視聴記録装置800 から、広告提供元別、
広告情報別のユーザ個人情報を定期的にまたは任意に取
り出すことができる。広告提供元毎にあるいは広告情報
毎にユーザ個人情報を取り出すこともできる。なお、取
り出した情報を紙へ印刷したり、ファイルに保存する装
置を設けても、電子メール等を使用して取り出せるよう
にしてもよい。

【００６４】このように構成された本実施例におけるVO
D サーバ80の動作は図１のVOD サーバ20と基本的に同様
であるが、相違点について説明すると、VOD 端末10から
広告情報の再視聴を要求する広告視聴信号が送られてき
たとき、広告情報制御装置210 では、映像配信制御装置
204 から与えられる広告情報の読出し指示に従って、指
定された広告情報の広告映像データを広告情報記憶装置
214 から読み出してマージ装置206 に出力すると共に、
広告再視聴記録装置800 にその広告情報の識別情報と再
視聴を要求したユーザのユーザ名を与えて記録するよう
に指示する。広告再視聴記録装置800 ではその識別情報
とユーザ名を記録する。

【００６５】広告再視聴記録装置800 では、定期的にあ
るいは外部からの指示に従って、記録した広告情報の識
別情報を広告提供元別、広告情報別に分類してユーザの
個人情報を付加し、広告提供元別、広告情報別のユーザ
個人情報を出力する。これにより、広告提供元の企業や
団体は、提供した広告に興味を持ったユーザの個人情報
を得ることができ、個人情報に含まれる氏名、住所、電
話番号等を有効に活用して直接セールス活動が行うこと
ができる。

【００６６】本発明の第６の実施例は、ユーザが視聴を
希望しない広告情報を登録しておき、ユーザの要求に応
じて映像情報を配信する際に、登録されている広告情報
を映像情報に挿入しないようにしたビデオ・オン・デマ
ンド装置であり、図９に示すように複数のVOD 端末10と
VOD サーバ90とを含み、各VOD 端末10はそれぞれ通信回
線30を介してVOD サーバ90に接続されている。

【００６７】VOD 端末10は、図２に示すVOD 端末10と同
じものである。ただし、本実施例では、ユーザは、検索
した広告情報の視聴を終了した時に、以後その広告情報
の視聴を希望しないと判断した場合には、その旨を操作
装置100 から入力することができる。この場合、操作情
報制御装置102 は、抑制広告通知信号を生成して端末側
通信制御装置104 に出力する。なお、ユーザは、その広
告情報が映像情報に挿入されて配信されることを拒まな
い場合には、第１の実施例と同様に、操作装置100 から
広告視聴終了を入力する。この場合、操作情報制御装置
102 は、広告視聴終了信号を生成して端末側通信制御装
置104 に出力する。

【００６８】VOD サーバ90は、図１に示すVOD サーバ20
に抑制広告記憶装置900 を追加した構成となっている。
抑制広告記憶装置900 は、ユーザが映像情報への挿入抑
制を希望した広告情報の識別情報をユーザ名毎に記憶す
る磁気ディスク等の記憶装置であり、広告情報制御装置
210 に接続されている。抑制広告記憶装置900 は、広告
情報制御装置210 から与えられるユーザ名と広告情報の
識別情報を記憶し、記憶しているユーザ名と広告情報の
識別情報を広告情報制御装置210 に出力する。なお、図
１における装置と同一の装置には同一の符号を付してあ
る。

【００６９】ただし、本実施例では、入力信号解析装置
202 は、受信信号が抑制広告通知信号であるとき、この
信号を映像配信制御装置204 を介して広告情報制御装置
210に抑制広告要求として出力するものであり、広告情
報制御装置210 は、抑制広告要求が与えられたとき、ユ
ーザ名と直前にユーザに送信した広告情報の識別情報と
を抑制広告記憶装置900 に与え、これを記録するように
指示するものである。さらに、広告情報制御装置210
は、映像配信制御装置204 の指示に従って映像データに
挿入する広告映像データを広告情報記憶装置214 から読
み出すとき、ユーザが映像情報への挿入抑制を希望した
広告情報を抑制広告記憶装置900 に問い合わせて調べ、
その広告情報を除く広告情報の広告映像データを広告情
報記憶装置214 から読み出してマージ装置206 に出力す
るものである。これにより、ユーザは、視聴を希望しな
い広告情報が映像情報に挿入されて配信され、視聴させ
られる煩わしさから開放される。

【００７０】このように構成されたVOD 端末10とサーバ
90の動作は、基本的には図１に示すVOD 端末10とVOD サ
ーバ20と同様であるが、その相違点について説明する
と、VOD 端末10の操作情報制御装置102 では、ユーザが
検索した広告情報の視聴終了時にその広告情報の再視聴
を希望しない旨を操作装置100 から入力したとき、抑制
広告通知信号を生成して端末側通信制御装置104 に出力
し、端末側通信制御装置104 では、その抑制広告通知信
号にユーザ名（またはユーザコード）を付加してVOD サ
ーバ90に送信する。

【００７１】VOD サーバ90では、通信制御装置200 によ
り抑制広告通知信号を受信し、入力信号解析装置202 に
より抑制広告要求を生成し、この抑制広告要求を映像配
信制御装置104 を介して広告情報制御装置210 に与え
る。広告情報制御装置210 では、広告情報の抑制を要求
してきたユーザ名と直前にユーザに配信した広告情報の
識別信号とを抑制広告記憶装置900 に出力し、記録する
ように指示する。抑制広告記憶装置900 では、与えられ
た広告情報の識別情報とユーザ名毎に記憶する。そし
て、VOD 端末10から再生開始信号が受信されたとき、広
告情報制御装置210では、映像配信制御装置204 からの
指示に従って広告情報記憶装置214 から広告映像データ
を読み出す際、抑制広告記憶装置900 に問い合わせてユ
ーザが映像情報への挿入抑制を希望した広告情報を調べ
る。そして、ユーザが映像情報への挿入抑制を希望した
広告情報を除く広告情報の広告映像データを広告情報記
憶装置214 から読み出してマージ装置206 に出力する。

【００７２】これにより、ユーザが視聴を希望しない広
告情報の映像情報への挿入が抑制されるので、視聴を希
望しない広告情報を何度も見ることの欝陶しさが軽減さ
れ、ユーザが視聴を希望しない広告情報をそのユーザに
対して提供することによる広告効果の低下を回避するこ
とができる。

【００７３】なお、以上に述べた第２の実施例から第６
の実施例を任意に組み合わせてビデオ・オン・デマンド
装置を構成してもよい。

【００７４】

【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、映像
情報の配信中にVOD 端末からVOD サーバに対して広告情
報の検索および検索結果に基づく広告情報の即時配信を
要求できるので、ユーザは、たとえば視聴中の映像情報
に挿入された広告情報に興味を持ったとき、直ちにその
広告情報を検索して再視聴することが可能になり、広告
の提供側にとっても広告効果を高めることができる。

【００７５】また、ユーザの個人情報を考慮して映像情
報に挿入する広告情報の分野を限定することにより効率
のよい広告を期待することができ、また、広告情報の検
索処理を実行する際に検索範囲を個人情報を考慮して限
定することにより、あるいはユーザが過去に実際に視聴
した広告情報に限定することにより効率のよい検索が可
能となる。

【００７６】さらに、ユーザが検索して視聴した広告情
報を記録すれば、広告提供元はこの記録をセールス活動
に活用することができる。また、ユーザが視聴を希望し
ない広告情報を映像情報へ挿入しない対策をとることに
より、ユーザへのサービスを向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるビデオ・オン・デマンド装置の第
１の実施例を示すブロック図である。

【図２】図１におけるVOD 端末10の実施例を示すブロッ
ク図である。

【図３】図１におけるVOD 端末10の動作を説明するため
のフローチャートである。

【図４】図１におけるVOD サーバ20の動作を説明するた
めのフローチャートである。

【図５】本発明によるビデオ・オン・デマンド装置の第
２の実施例を示すブロック図である。

【図６】本発明によるビデオ・オン・デマンド装置の第
３の実施例を示すブロック図である。

【図７】本発明によるビデオ・オン・デマンド装置の第
４実施例におけるVOD 端末60の実施例を示すブロック図
である。

【図８】本発明によるビデオ・オン・デマンド装置の第
５の実施例を示すブロック図である。

【図９】本発明によるビデオ・オン・デマンド装置の第
６の実施例を示すブロック図である。

【符号の説明】

10 VOD 端末 20 VOD サーバ 30 通信回線 100 操作装置 102 操作情報制御装置 104 端末側通信制御装置 106 表示情報制御装置 108 表示装置 200 通信制御装置 202 入力信号解析装置 204 映像配信制御装置 206 マージ装置 208 映像情報制御装置 210 広告情報制御装置 212 映像情報記憶装置 214 広告情報記憶装置 216 広告情報検索装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5B049 BB49 CC02 DD01 DD05 EE01 EE05 EE07 FF03 FF04 FF06 FF09 GG04 GG07 5C052 AA01 AC08 CC01 DD10 5C064 BA01 BA07 BC10 BC16 BC20 BD02 BD08 5D110 AA13 AA29 BB20 CA05 CA17 CA18 CA46 CD09 CD26 CF13

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 端末と該端末から要求された映像情報を
   該映像情報に広告情報を挿入しながら配信するサーバを
   含むビデオ・オン・デマンド装置において、該装置は、 広告情報の検索を要求する広告検索信号と広告情報の視
   聴を要求する広告視聴信号を送信する送信手段を前記端
   末に設け、広告情報を検索して検索結果を出力する広告
   情報検索手段を前記サーバに設け、 前記サーバは、前記端末から広告検索信号を受信したと
   き該端末に対する映像情報の配信を一時停止して前記広
   告情報検索手段に検索を指示し、該広告情報検索手段か
   ら出力される検索結果を前記端末に送信し、該端末から
   広告視聴信号を受信したとき該広告視聴信号で指定され
   た広告情報を前記端末に送信することを特徴とするビデ
   オ・オン・デマンド装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のビデオ・オン・デマン
   ド装置において、前記サーバは、ユーザの個人情報を記
   憶する個人情報記憶手段を有し、前記広告情報検索手段
   は、前記個人情報記憶手段に記憶されている個人情報に
   基づいて検索対象を限定することを特徴とするビデオ・
   オン・デマンド装置。
3. 【請求項３】 請求項１に記載のビデオ・オン・デマン
   ド装置において、前記サーバは、映像情報に挿入して端
   末に配信した広告情報を記録する配信広告記憶手段を有
   し、前記広告情報検索手段は、前記配信広告記憶手段に
   記憶されている広告情報に検索対象を限定することを特
   徴とするビデオ・オン・デマンド装置。
4. 【請求項４】 請求項１に記載のビデオ・オン・デマン
   ド装置において、前記端末は、受信した広告情報を記録
   する受信広告記憶手段を有して広告検索信号を送信する
   とき該広告検索信号に前記受信広告記憶手段に記憶され
   ている広告情報を付加して送信し、前記サーバの広告情
   報検索手段は、前記広告検索信号に付加された広告情報
   に検索対象を限定することを特徴とするビデオ・オン・
   デマンド装置。
5. 【請求項５】 請求項１に記載のビデオ・オン・デマン
   ド装置において、前記サーバは、広告視聴信号に応じて
   端末に送信した広告情報をユーザ毎に記憶する広告再視
   聴記録手段とユーザの個人情報を記憶する個人情報記憶
   手段とを有し、前記広告再視聴記録手段は、記録してい
   る広告情報と前記個人情報記憶手段に記憶されている個
   人情報とを所定のフォーマットで出力することを特徴と
   するビデオ・オン・デマンド装置。
6. 【請求項６】 請求項１に記載のビデオ・オン・デマン
   ド装置において、前記サーバは、ユーザが映像情報への
   挿入を望まない広告情報を記憶する抑制広告記憶手段を
   有し、該ユーザの端末に映像情報を配信するとき該抑制
   広告記憶手段に記憶されている広告情報を除く広告情報
   を挿入することを特徴とするビデオ・オン・デマンド装
   置。