JP2001307149A - 携帯利用システム、携帯利用システムの料金決済方法、携帯端末およびサーバ - Google Patents

携帯利用システム、携帯利用システムの料金決済方法、携帯端末およびサーバ

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JP2001307149A
JP2001307149A JP2000120927A JP2000120927A JP2001307149A JP 2001307149 A JP2001307149 A JP 2001307149A JP 2000120927 A JP2000120927 A JP 2000120927A JP 2000120927 A JP2000120927 A JP 2000120927A JP 2001307149 A JP2001307149 A JP 2001307149A
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和彦 池部
Toshiaki Nakao
寿朗 中尾
Koushiro Ike
公司郎 池
Hajime Takebayashi
一 竹林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、旅客が所有する携帯端末に旅客の
移動経路追跡機能および乗車券の決済機能を持たせるこ
とにより、旅客の移動経路を正確にデータ収集して旅客
の乗車不正要素を完全に解消した携帯利用システム、携
帯利用システムの料金決済方法、携帯端末およびサーバ
を提供することを目的とする。 【解決手段】この発明は、携帯端末が存在する地理的な
位置を特定して旅客の移動経路を認識する際、前記旅客
を輸送する旅客輸送手段の運賃体系を記憶し、前記旅客
輸送手段の利用中に前記携帯端末の移動経路を認識し
て、その経路に対応する運賃を演算し、この演算した運
賃を決済する決済手段を備えることにより、旅客の輸送
が円滑になり、また旅客の不正輸送を完全に防止できる
携帯利用システムであることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鉄道、バス、タ
クシ、飛行機、船舶等の乗車料金を旅客の携帯端末を用
いて精算する携帯利用システムに関し、さらに詳しくは
旅客の移動経路を通信してデータ収集することにより旅
客の不正乗車利用を完全に防止した携帯利用システム、
携帯利用システムの料金決済方法、携帯端末およびサー
バに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、上述例のような輸送手段は、乗
車利用に先立って、先ず、旅客が乗車券を購入し、この
購入した乗車券を入札ゲートで読取りチェックして入場
許容または入場規制し、出場時に同様に乗車券を出札ゲ
ートで読取りチェックして出場許容または出場規制して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような輸
送事業の料金管理システムは、乗車駅と降車駅の各ゲー
トで乗車券の有効性を読取りチェックする構成のため、
その間の乗車利用中はチェック機関がなく、それゆえ様
々な不正行為がなされやすく、未だに不正乗車を回避で
きないのが現状であった。また、旅客が超過乗車した場
合は、その超過区間分の精算料金を出場時に支払う精算
操作を要して精算操作に手間取る問題を有していた。
【0004】そこでこの発明は、旅客が所有する携帯端
末に旅客の移動経路追跡機能および乗車券の決済機能を
持たせることにより、旅客の移動経路を正確にデータ収
集して旅客の乗車不正要素を完全に解消した携帯利用シ
ステム、携帯利用システムの料金決済方法、携帯端末お
よびサーバを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、携帯端末が
存在する地理的な位置を特定して決済する際、前記旅客
を輸送する旅客輸送手段の運賃体系を記憶し、前記旅客
輸送手段の利用中に前記携帯端末の移動経路を認識し
て、その経路に対応する運賃を演算し、この演算して求
めた運賃を決済手段により決済することを特徴とする。
【0006】この結果、携帯端末の移動経路から旅客輸
送手段の利用有無および利用距離を求めて旅客の利用距
離に応じた運賃を求めることができる。このとき、旅客
の利用距離に比例した実質的な精算が成立することから
旅客の行動に一致した正確な運賃を求めることができ、
しかも携帯端末を利用して運賃の支払いを決済できるた
め、鉄道などの旅客輸送事業においては不正乗車利用を
完全に防止できる。
【0007】また別の発明では、GPS(位置情報シス
テム)を用いて携帯端末が存在する地理的な位置を特定
する際、前記携帯端末を携帯する旅客を輸送する旅客輸
送手段の運賃体系を記憶し、前記旅客輸送手段の利用開
始場所と利用終了場所を前記GPSを用いて認識し、認
識した利用開始場所と利用終了場所の経路に対応する運
賃を演算し、当該演算して求めた運賃を決済手段により
決済することを特徴とする。
【0008】この場合は、GPSの通信機能を用いて旅
客の利用開始場所と利用終了場所を正確に認識して広域
に旅客の行動を追従管理でき、ことに携帯端末の通信機
能を用いて自動決済ができることから旅客にあっては、
乗車券や乗車カードを購入しなくて済み、また超過乗車
時の精算操作を省略できるなどキャッシュレス化に加え
て直ぐに乗降できる円滑な乗降利用が図れる。また、輸
送事業側にとっては乗車券や乗車カードの発行装置およ
び精算装置等を省略することができる。
【0009】また、旅客が輸送した利用経路に相当する
利用料金を計算して決済する料金決済方法であるため、
料金決済の不正な余地を完全に解消して取引本来の正規
の姿で完結できる。
【0010】また別の発明では、携帯端末が存在する地
理的な位置を特定する際、携帯端末を携帯する旅客を輸
送する旅客輸送手段の利用開始時に、利用開始に関する
情報を出力し、前記旅客輸送手段の利用期間中に、現在
位置に関する情報を認識するための通信を行い、前記旅
客輸送手段の利用終了時に、現在位置に関する情報から
演算される利用経路に基づく運賃を決済するための情報
を出力手段により出力する携帯端末を用いた場合、旅客
の利用開始から利用終了まで利用している全ての間の現
在位置に関する詳細なデータを取得できるため、旅客の
行動管理が正確で信頼性の高い自動決済を行うことがで
きる。
【0011】また別の発明では、旅客輸送手段の運賃体
系を記憶し、携帯端末のIDとそのIDに対応して旅客
輸送手段の移動経路を記憶し、前記旅客輸送手段の運賃
体系と移動経路とから移動運賃を演算し、前記携帯端末
のIDに対応づけて当該移動運賃を記憶するサーバを用
いた場合、携帯端末に付加されたIDデータから当該端
末の移動経路とその端末自体を明瞭に識別できるため、
旅客別に的確に区別して自動決済することができる。
【0012】ここで携帯端末としては、携帯電話、非接
触カードなどの非接触通信する媒体を利用する。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を以下図面
に基づいて詳述する。図面は携帯利用システムを鉄道事
業に適用した一例を示し、この鉄道事業の携帯利用シス
テムは、図1に示すように、インターネット11を介し
て各駅のイントラネット12A,12B,12C,12
D…を相互に通信可能に接続して構成される。
【0014】上述した各駅のイントラネット12A…に
は、運賃データD1 を管理する運賃管理サーバ13と、
端末IDデータD2 を管理するID管理サーバ14と、
位置データD3 および移動した位置に基づいて求められ
る図示しない経路データを管理する位置管理サーバ15
と、売上げ金額の収支データD4 を管理する収入管理サ
ーバ16とを備えており、このようなイントラネット1
2A…を各事業者が共有することにより互に有効な運用
が図れる。例えば、収入管理サーバ16と銀行オンライ
ンとを接続することにより旅客の金融口座から自動的に
利用運賃を引落すなどの精算が行える。
【0015】図2はA駅イントラネット12Aを構築す
る具体的なシステム構成例を示し、 (1)先ず、運賃管理サーバ13が管理する運賃データ
D1 には、 a、運賃データを作成 b、位置データ(経路別データ)に加えて、運賃データ
から運賃(売上データ)を算出する。 c、運賃データの社外との送受信(運賃改正時) d、位置データの送受信(対位置管理サーバ) e、売上げデータの送信(対収入管理サーバ) f、端末への精算額の送信 を管理する。
【0016】このように輸送サービスに等しい運賃を算
出するためのデータを管理するため、旅客は運賃データ
を共有する事業者間を跨いで乗車しても運賃の算出が可
能となる。
【0017】(2)同じく、ID管理サーバ14が管理
する端末IDデータD2 には、 a、端末IDの管理(紛失、決済能力などのネガチェッ
クデータ) b、IDチェック(紛失、決済能力など) c、端末へのIDチェック結果の送受信 d、IDデータの社外との送受信(IDデータ更新時) を管理する。
【0018】このようにIDデータを保持する旅客が、
輸送サービスを受けることが可能(決済能力の有無)か
否かを判断する基準データとして扱われ、このIDデー
タが付与された旅客は事業者間を跨いで乗車しても適正
に相互連絡して扱われる。
【0019】(3)同じく、位置管理サーバ15が管理
する位置データD3 および移動した位置に基づいて求め
られる経路データには、 a、端末、社外から受信した位置データの管理 b、端末、社外から受信した位置データの受信 c、端末への経路別データ(経路確認データ)の送信 d、経路別(ODデータ)の作成 e、位置データ、経路別データの社外との送受信 を管理する。
【0020】このように端末を介して旅客の現在位置を
検出し、その位置データを時系列にトレースすることに
より、移動位置を確認できるとともに、輸送距離を計測
できる。
【0021】(4)同じく、収支管理サーバ16が管理
する収支データD4 には、 a、売上げデータの受信(対運用管理サーバ) b、売上げ帳票の作成 c、他社売上げデータの社外との送受信(社々間精算
時) d、店舗売上げデータの受信と管理 を管理する。
【0022】このように旅客の輸送距離に応じた精算額
を既述した運賃データより算出する。
【0023】(5)さらに、A駅イントラネット12A
に接続される携帯利用システム17の機能には、 a、乗車開始情報または降車完了情報をサーバに送信 b、精算承認通知 c、乗車できない乗客への警告(もしくは阻止) 機能を有している。
【0024】そして、A駅イントラネット12Aから携
帯利用システム17に対して a、乗車OKまたはNGを通知、 b、降車時の経路確認 c、精算額の通知 d、精算承認有無通知 をデータ送信する。
【0025】次に、A駅イントラネット12Aと携帯利
用システム17に通信接続して、乗降利用に用いられる
携帯電話などの携帯端末(モバイル端末)18を利用し
た場合、 (6)この携帯端末18はGPS機能を搭載しており、 a、GPS機能により衛星19と通信して現在の位置デ
ータを取得し、A駅イントラネット12Aおよびインタ
ーネット11に接続許容している。 b、A駅イントラネット12Aからは鉄道の案内情報を
取得し、この携帯端末18からはIDデータや位置デー
タを発信する。 c、携帯利用システム17には乗降時に位置データやI
Dデータを送信する。
【0026】この他にも次のようなサーバをオプション
として追加することができる。 (7)旅客案内サーバ a、位置データの受信(対位置管理サーバ) b、売上げデータの受信(過去の購入実績など) c、端末への案内情報の配信 d、過去の案内情報を配信したトレースデータの作成 を管理する。
【0027】(8)顧客情報管理サーバ(各ID毎に下
記の情報をデータベース化する) a、経路別データ b、売上げデータ(購入履歴データ) c、案内情報の配信実績 d、顧客の分析(IDの属性など) を管理する。
【0028】このようなオプションサーバを加えた場合
は、より一層精度の高いデータ管理が図れる。
【0029】図3は携帯利用システムを用いた乗車時の
構成図を示し、携帯端末18の携帯利用乗車に際して、
先ず、携帯端末18をインターネット11に通信接続し
て電車利用のアプリケーションを上位からダウンロード
して初期設定する。次に、旅客のIDデータを駅務の近
くに設置された駅務アンテナ31を介してA社イントラ
ネット32に送信する。
【0030】また、この旅客のIDデータは乗車ゲート
33を経由させて同様にA社イントラネット32に送信
される。
【0031】これを受けたA社イントラネット32はI
Dデータをチェックし、このIDデータのOKまたはN
Gの判定結果を折返し回答する。このとき、OKであれ
ば乗車ゲート33を開口して通行許容し、NGと判定さ
れたとき、あるいはID管理サーバからIDデータの通
知がない場合は通行規制する。
【0032】乗車ゲート33は入場許容、阻止のための
ゲート機能を有し、バス事業システムあるいはタクシ事
業システムに適用した場合は、このゲート機能は不要で
ある。
【0033】図4は携帯利用システムを用いた降車時の
構成図を示し、携帯端末18の携帯利用降車に際して、
旅客は携帯端末18に設定されている旅客のIDデータ
を駅務の近くに設置された駅務アンテナ41を介してA
社イントラネット32に送信する。
【0034】これを受けてA社イントラネット32は乗
車利用した経路確認データと精算額とを駅務アンテナ4
1を介して旅客の携帯端末18の表示画面に回答し、こ
の回答データを旅客が見て了承すれば、精算承認データ
を携帯端末18から再びA社イントラネット32に送信
する。
【0035】続いて、降車客のIDデータが降車ゲート
42に送信され、これを受けた降車ゲート42はA社イ
ントラネット32から既に送信されている降車客の精算
承認データの有無に基づいてOKまたはNGを判定す
る。そして、OKであれば、降車ゲート42を開口して
通行許容し、NGと判定されたとき、あるいはID管理
サーバからIDデータの通知がない場合は通行規制す
る。最後に、電車から降車して乗車利用が終了すると、
携帯端末18はインターネット11に対して電車利用の
アプリケーションモードを終了する。
【0036】図5は携帯利用システムを用いた乗車中の
構成図を示し、予め、携帯端末18は上位(A社イント
ラネット32)との間でIDデータおよび位置データを
相互に扱うアプリケーションをローディングしてデータ
設定されており、その後の携帯端末18は上位からのデ
ータ要求待機状態となる。
【0037】携帯端末18を携帯した旅客が電車51に
乗車した状態で、その後、目的駅52に近付くと、その
駅の近くに設置された駅務アンテナ53と通信接続さ
れ、この駅務アンテナ53を介して上位のA社イントラ
ネット32から携帯端末18の位置データの要求信号を
検知する。そして、この位置データの要求信号を検知す
ると、これに基づいて携帯端末18は旅客のIDデータ
と位置データとをA社イントラネット32に送信する。
【0038】これを受けてA社イントラネット32は乗
車中の旅客に対して、乗車経路の確認データと精算額と
を乗車中の旅客に回答して電車利用した精算手続きを遠
隔位置にて終了させることができる。この場合は、電車
内の人の動きが少ない乗車利用中に旅客の精算額をデー
タ処理できるため、効率よく精算を完結させることがで
きる。
【0039】図6は携帯利用システムを用いた乗車中の
他の実施形態の構成図を示し、この場合も図5で既述し
たように、予め、携帯端末18は上位との間でIDデー
タおよび位置データを相互に扱うアプリケーションをロ
ーディングしてデータ設定されており、その後の携帯端
末18は上位からのデータ要求待機状態となる。
【0040】この場合は、一度の輸送人数が多い場合の
通信利用に適したシステムであり、電車61にGPS機
能付きの専用の電車アンテナ62を搭載し、この搭載さ
れた電車アンテナ62を介して目的駅63に近付いたと
き、衛星19と通信してGPS機能に基づく位置データ
が得られるとともに、その駅の近くに設置された駅務ア
ンテナ64と通信接続し、この駅務アンテナ64を介し
て上位のA社イントラネット32から携帯端末18の位
置データの要求信号を検知する。そして、この位置デー
タの要求信号を検知すると、これに基づいて携帯端末1
8は旅客のIDデータと位置データとをA社イントラネ
ット32に送信して、電車内の乗車利用中に精算額のデ
ータ処理を完結させることができる。
【0041】図7は携帯利用システムを用いた乗車中の
他の実施形態の構成図を示し、この場合も図5および図
6で既述したように、予め、携帯端末18は上位との間
でIDデータおよび位置データを相互に扱うアプリケー
ションをローディングしてデータ設定されており、その
後の携帯端末18は上位からのデータ要求待機状態とな
る。
【0042】この場合は、一度の輸送人数が多く、しか
も地下鉄など通信し難い地下を走行するような場合に適
したシステムであり、電車71が目的駅72に近付く
と、その駅の近くに設置された仲介アンテナ73と最初
に通信接続し、この仲介アンテナ73を介して正規の駅
務アンテナ74と接続し、さらにこの正規の駅務アンテ
ナ74を介して上位のA社イントラネット32と通信接
続し、上位のA社イントラネット32から携帯端末18
の位置データの要求信号を検知する。そして、この位置
データの要求信号を検知すると、これに基づいて携帯端
末18は旅客のIDデータと位置データとをA社イント
ラネット32に送信して電車内の乗車利用中に、精算額
のデータ処理を完結させることができる。また、正規の
駅務アンテナ74の位置は、GPS機能により衛星19
と通信して位置データが正確に検出される。
【0043】図8は携帯利用システムを環状の電鉄路線
81に適用した一実施形態を示し、この環状の電鉄路線
81は電車が同方向に周回走行する路線であり、この環
状の電鉄路線81を顧客が乗車利用したとき、旅客の地
理的な位置データをGPS機能により正確に収集し、こ
れらの位置データから乗車距離に比例する運賃を演算し
て求める演算機能と、さらに演算して求めた運賃を自動
決済する決済機能とを有している。
【0044】上述の演算機能としては、先ず、旅客が環
状の電鉄路線81の乗車駅82に入場した時点から衛星
19および位置管理サーバ15と通信して旅客が携帯す
る携帯端末18のGPS機能による地理的な位置データ
を取得して旅客が乗車利用したこと、およびその乗車利
用した距離を求める。
【0045】この場合、位置管理サーバ15は予め環状
の電鉄路線81の運賃体系を記憶しており、この運賃体
系に基づいて認識した旅客の乗車駅と降車駅の経路に応
じた運賃を求めるものであり、この位置管理サーバ15
により先ず乗車駅82からの経路別データを作成する。
この経路別データの作成に際しては、乗車時に旅客が携
帯端末18の乗車ボタンを押したとき、IDデータ別に
特定される旅客の乗車開始に関する信号が位置管理サー
バ15に出力されて乗車開始が認識される。その後の乗
車利用中は、位置管理サーバ15と通信して旅客が走行
移動している現在位置に関する情報を認識し、さらに降
車時に旅客が携帯端末18の降車ボタンを押したとき、
IDデータ別に特定される旅客の降車に関する情報が位
置管理サーバ15に出力されて降車したことが認識され
る。これらのデータから旅客が乗車利用した移動経路お
よび移動距離に基づく正確な運賃を演算することができ
る。
【0046】次に、決済機能としては、上述の演算機能
により求められた運賃を記憶しておき、この乗車利用運
賃を旅客の降車時に携帯端末18から減額すべく自動決
済する。
【0047】したがって、旅客が環状の電鉄路線81を
乗車利用したとき、乗車駅と降車駅が仮に同じであって
も、乗車駅に入場利用しただけか、この路線81を1周
乗車利用した移動距離か、複数周回乗車利用した移動距
離かを正確に判別できるため、乗車距離に比例した運賃
を収集することができる。
【0048】このように、携帯端末18の移動経路から
電車の利用有無および利用距離を求めて、旅客の利用距
離に比例した実質的な精算が成立することから旅客の行
動に一致した正確な運賃を求めることができ、しかも携
帯端末を利用して運賃の支払いを決済できるため、鉄道
事業などにおいては不正乗車利用を完全に防止できる。
【0049】図9は携帯利用システムを複合電鉄路線9
1に適用した一実施形態を示し、この複合電鉄路線91
は一方の第1駅92と他方の第2駅93とを結ぶ第1路
線aと、第2路線bと、第3路線cとの3本の分岐路線
a〜cを有し、これらの路線a〜cをA電鉄94、B電
鉄95、C電鉄96、D電鉄97の4電鉄が経営する場
合を示す。
【0050】この場合も、各電鉄94〜97別に設けら
れた位置管理サーバ15a〜15dが携帯端末毎に付加
されたID別に対応づけてデータ収集し、複合電鉄路線
91の運賃体系に基づいて認識した旅客の乗車駅と降車
駅の経路に応じた運賃を求めるものであり、各位置管理
サーバ15a〜15dにより乗車した第1駅92から降
車した第2駅93までの経路別データを作成する。
【0051】このような複数の電鉄94〜97が連絡し
て複合構築された場合でも、連絡形態の影響を受けずに
正確に旅客の利用距離が求まることから、適正な運賃を
算出して自動決済できる。
【0052】この場合も、GPSの通信機能を用いて旅
客の利用開始駅名と、利用期間中および利用終了駅名を
正確に認識して旅客の行動を追従管理でき、旅客の利用
開始から利用終了するまで旅客の現在位置に関する詳細
なデータを取得できるため、旅客の行動に一致した移動
距離から信頼性の高い自動決済を行うことができる。
【0053】ことに、携帯端末の通信機能を用いて自動
決済ができることから旅客にあっては乗車券や乗車カー
ドを購入しなくて済み、また超過乗車時の精算操作を省
略できるなどキャッシュレス化に加えて直ぐに乗降でき
る円滑な乗降利用を促進できる。また、輸送事業側にと
っては乗車券や乗車カードの発行装置、精算装置等を省
略することができる。
【0054】この発明と、上述の実施の形態の構成との
対応において、この発明の携帯利用システムは、実施の
形態の携帯利用システム17を構築するインターネット
11と、各駅のイントラネット12A〜12Dと、A社
イントラネット32に対応し、以下同様に、サーバおよ
び決済手段は、運賃管理サーバ13と、ID管理サーバ
14と、位置管理サーバ15,15a〜15dと、収入
管理サーバ16とに対応し、旅客輸送手段は、各電車5
1,61,71と、環状の電鉄路線81と、複合電鉄路
線91に対応し、GPSは、衛星19の通信機能に対応
し、利用開始場所は、乗車駅82と、第1駅92に対応
し、利用終了場所は、降車駅と、第2駅93に対応し、
出力手段は、携帯端末18の操作ボタンや操作キーに対
応するも、この発明は請求項に示される技術思想に基づ
いて応用することができ、上述の実施の形態の構成のみ
に限定されるものではない。
【0055】例えば、上述の実施の形態では電車を利用
した旅客を対象に説明したが、これに限らず、他の乗り
物が利用されても同様の作用効果が得られる。
【0056】また、携帯利用システムとしては、GPS
(位置情報システム)に限らず、PHS(パーソナルハ
ンディホンシステム)機能を採用して端末の地理的な位
置を特定することもできる。
【0057】
【発明の効果】この発明によれば、携帯端末の移動経路
から旅客輸送手段の利用有無および利用距離を求めて旅
客の利用距離に比例した実質的な精算が成立することか
ら旅客の行動に一致した正確な運賃を求めることがで
き、しかも携帯端末を利用して運賃の支払いを決済でき
るため、鉄道などの旅客輸送事業においては不正乗車利
用を完全に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 鉄道事業に適用した携帯利用システムの一例
を示す概略説明図。
【図2】 A駅イントラネットを構築する概略構成図。
【図3】 携帯利用システムを用いた乗車時の通信説明
図。
【図4】 携帯利用システムを用いた降車時の通信説明
図。
【図5】 携帯利用システムを用いた乗車中の通信説明
図。
【図6】 携帯利用システムを用いた乗車中の他の実施
の形態の通信説明図。
【図7】 携帯利用システムを用いた乗車中の他の実施
の形態の通信説明図。
【図8】 携帯利用システムを環状の電鉄路線に適用し
た一実施形態を示す概略説明図。
【図9】 携帯利用システムを複合路線に適用した一実
施形態を示す概略構成図。
【符号の説明】
11…インターネット 12A〜12D,32…イントラネット 13,14,15,15a〜15d,16…サーバ 17…携帯利用システム 18…携帯端末 19…衛星 51,61,71…電車 81…環状の電鉄路線 82…乗車駅 91…複合電鉄路線 92…第1駅 93…第2駅 94〜97…電鉄 a…第1路線 b…第2路線 c…第3路線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池 公司郎 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 竹林 一 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 Fターム(参考) 5B049 AA05 BB32 CC36 DD00 EE02 EE28 FF09 GG06 GG07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】携帯端末が存在する地理的な位置を特定す
    る携帯利用システムであって、前記携帯端末を携帯する
    旅客を輸送する旅客輸送手段の運賃体系を記憶し、前記
    旅客輸送手段の利用中に携帯端末の移動経路を認識し
    て、その経路に対応する運賃を演算し、演算した運賃を
    決済する決済手段を備えた携帯利用システム。
  2. 【請求項2】GPSを用いて携帯端末が存在する地理的
    な位置を特定する携帯利用システムであって、前記携帯
    端末を携帯する旅客を輸送する旅客輸送手段の運賃体系
    を記憶し、前記旅客輸送手段の利用開始場所と利用終了
    場所を前記GPSを用いて認識し、認識した利用開始場
    所と利用終了場所の経路に対応する運賃を演算し、当該
    演算した運賃を決済する決済手段を備えた携帯利用シス
    テム。
  3. 【請求項3】GPSを用いて携帯端末が存在する地理的
    な位置を特定する携帯利用システムであって、前記GP
    Sを用いて携帯端末を携帯する旅客を輸送する旅客輸送
    手段の利用開始場所から利用終了場所までの利用経路に
    相当する利用料金を計算して決済する携帯利用システム
    の料金決済方法。
  4. 【請求項4】携帯端末が存在する地理的な位置を特定す
    る携帯利用システムに利用される携帯端末であって、前
    記携帯端末を携帯する旅客を輸送する旅客輸送手段の利
    用開始時に、利用開始に関する情報を出力し、前記旅客
    輸送手段の利用期間中に現在位置に関する情報を認識す
    るための通信を行い、前記旅客輸送手段の利用終了時
    に、現在位置に関する情報から演算される利用経路に基
    づく運賃を決済するための情報を出力する出力手段を備
    えた携帯端末。
  5. 【請求項5】旅客輸送手段の運賃体系を記憶し、携帯端
    末のIDとそのIDに対応して旅客輸送手段の移動経路
    を記憶し、前記旅客輸送手段の運賃体系と移動経路とか
    ら移動運賃を演算し、前記携帯端末のIDに対応づけて
    当該移動運賃を記憶することを特徴とする請求項1、2
    記載の携帯利用システムまたは請求項3記載の携帯利用
    システムの料金決済方法に利用されるサーバ。
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