JP2001307096A - 画像認識装置及び方法 - Google Patents

画像認識装置及び方法

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JP2001307096A JP2000123604A JP2000123604A JP2001307096A JP 2001307096 A JP2001307096 A JP 2001307096A JP 2000123604 A JP2000123604 A JP 2000123604A JP 2000123604 A JP2000123604 A JP 2000123604A JP 2001307096 A JP2001307096 A JP 2001307096A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像認識時における入力画像の撮影条件等に
依存せずに、登録されている物体モデルとの照合を精度
良く行うことができる画像認識装置及び方法を提供す
る。 【解決手段】 撮影環境の変動による物体の見え方の変
化を推定してモデル化し、得られた物体モデルを事前に
データベースへ登録しておくとともに、認識対象となる
物体の画像情報を入力し、事前に登録されている物体モ
デルと入力された画像情報を照合して、登録されている
物体モデルとの類似度を割り当て、割り当てられた物体
モデルの中で最も類似していると判断された認識対象と
なる物体の種別を出力し、物体の相対的な位置及び姿勢
を変化させて撮影した複数の画像情報を入力し、入力さ
れた複数の画像情報に基づいて将来起こりうる撮影環境
変動による物体の見え方の変化を推定してモデル化す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体の画像情報を
変換した物体モデルをデータベースに蓄積し、画像認識
時にデータベースを照会して物体を認識する画像認識装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】インターネット等に代表されるコンピュ
ータネットワークの進展に伴い、誰でも容易に様々な情
報へアクセスすることができるようになった反面、アク
セスしているのが本人であるかどうか確認する技術、す
なわち認証技術の重要性が高まっている。詐称者を本人
と誤らない、あるいは本人を詐称者として棄却する確率
を最小限にする必要があるからである。
【0003】かかる技術分野で最近注目されている技術
の一つが、顔の画像による認証技術である。顔は指紋や
声紋と同様、本人に固有のものだからであり、画像処理
技術の進展によって識別判断の基準として用いる対象と
なりうるからである。
【0004】顔画像を認証判断の基準とする方法につい
ては、従来から種々の方法が開示されている。例えば、
特願平11−110020号においては、入力画像から
撮影環境の状態を示す環境パラメータと対象物の状態を
示す対象状態パラメータ値とを推定し、その値を用い
て、入力画像の撮影環境及び対象物の状態が登録画像の
撮影環境及び対象物の状態に一致するように補正した
「照合用画像」を用いて認識を行う技術が開示されてい
る。
【0005】以下、開示されている環境パラメータ及び
対象状態パラメータを用いた当該画像認識処理について
図1から図4を参照しながら説明する。まず図1は、当
該画像認識処理のデータベースへの登録フェーズにおけ
る処理の流れを示す。
【0006】図1において、まず登録対象となる画像を
入力する(ステップS11)。ここでの画像入力は、正
面から撮影した顔画像1枚で良いが、認識精度を高める
ためには、正面画像の他に、様々な方向から撮影した顔
画像を用意することが望ましい。
【0007】次に、入力した画像から、顔領域を切り出
して(ステップS12)、顔領域の画像を得る(ステッ
プS13)。すなわち、図2に示すように、登録対象と
なる画像上で顔領域を矩形領域で切り出す。
【0008】そして、得られた顔領域画像を各ピクセル
を要素に持つN次元ベクトルとみなし、そのベクトルを
n次元(n≦N)の部分空間に射影し(ステップS1
4)、その射影点をPと表す。図2では、「sashi
da」の1点に射影されている。
【0009】さらに、撮影環境の状態を示す環境パラメ
ータ値e、対象物の状態を表す対象状態パラメータ値s
を推定し、その値と射影点Pとをペアにしてデータベー
スに登録する(ステップS15)。ここで、画像から撮
影環境の状態を示す環境パラメータ値e、対象物の状態
を表す対象状態パラメータ値sを推定する一般性のある
方法は開示されていない。
【0010】次に、図3は当該画像認識処理における認
識フェーズにおける処理の流れを示している。図3にお
いて、画像の入力から顔領域画像の切り出しまで(ステ
ップS31〜ステップS33)は、図1に示した登録フ
ェーズの場合(ステップS11〜ステップS13)と同
様になる。
【0011】したがって、部分空間への射影は、図4に
示すように「sashida」の1点に射影される。
【0012】一方、入力画像から撮影環境の状態を示す
環境パラメータ値eと対象物の状態を表す対象状態パラ
メータ値sを推定する。次に、あらかじめ登録されてい
る登録画像の環境パラメータ値eと対象状態パラメータ
値sと一致するように、入力画像から推定したパラメー
タ値を調整する。この調整によって、入力画像の撮影環
境及び対象物の状態が、登録画像の撮影環境及び対象物
の状態に一致するような照合用画像を生成する。この照
合用画像を部分空間に射影して点Qを得る(ステップS
34)。
【0013】そうすることで、登録画像と照合用画像と
は、照明等の撮影環境、対象物の位置や姿勢等の状態に
ついて同一条件で比較することになる。しかし、パラメ
ータ値を調整して、入力画像の撮影環境及び対象物の状
態が、登録画像の撮影環境及び対象物の状態に一致する
ような照合用画像を生成する一般性のある方法は開示さ
れていない。
【0014】次に、登録されているPとQの部分空間上
での距離を計算する(ステップS35)。登録画像すべ
てについて、同様にして当該空間的距離を算出して、最
近接点Pmを探す(ステップS36)。
【0015】最後に、最近接点Pmに該当する登録画像
を入力画像に対応するものとして認識することになる
(ステップS37)。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
な方法では、(1)画像から撮影環境の状態を示す環境
パラメータ値、対象物の状態を表す対象状態パラメータ
値を推定すること、(2)パラメータ値を調整して、入
力画像の撮影環境及び対象物の状態が、登録画像の撮影
環境及び対象物の状態に一致するような照合用画像を生
成することがポイントとなっているにもかかわらず、こ
れらの処理を実現する一般的な方法は知られていない。
【0017】特願平11−110020号においては、
環境パラメータのうち照明パラメータを、顔領域画像の
輝度値の平均値、分散、ヒストグラムから推定すること
や、環境パラメータのうちカメラパラメータとして、撮
影に利用したカメラの解像度や、フォーカス、露出を用
いることが提案されている。また、対象状態パラメータ
を、顔領域画像内の肌色占有面積を利用して推定するこ
とが提案されている。
【0018】しかし、(1)このようなパラメータ値を
正しく推定することは一般に困難である。さらに、
(2)1枚あるいは少数の画像からこれらのパラメータ
が変化したときに画像がどのように変化するかをモデル
化することも困難である。したがって、上述の方法を実
際に認識処理に適用するのは困難であると考えられる。
【0019】そのため、画像登録時に正面から撮影した
顔画像を利用していることから、入力時に顔の向きが異
なっていたり、照明条件が異なっている場合には、本人
を詐称者であるものとして、あるいは詐称者を本人であ
るものとして誤認識する可能性があるという問題点があ
った。
【0020】本発明は、上記問題点を解消するために、
画像認識時における入力画像の撮影条件に依存せずに、
登録画像との照合を精度良く行うことができる画像認識
装置及び方法を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にかかる画像認識装置は、撮影環境の変動によ
る物体の見え方の変化を推定してモデル化する物体モデ
ル化実行部と、物体モデル化実行部において得られた物
体モデルを事前にデータベースへ登録しておく物体モデ
ル登録部とを有し、認識対象となる物体の画像情報を入
力する画像情報入力部と、物体モデル登録部において事
前に登録されている物体モデルと入力された画像情報を
照合して、登録されている物体モデルとの類似度を割り
当てる類似度判断部と、割り当てられた物体モデルの中
で最も類似していると判断された認識対象となる物体の
種別を出力する物体認識部とを含み、物体モデル化実行
部において、固定された画像情報入力部に対する物体の
相対的な位置及び姿勢を変化させて撮影した複数の画像
情報を入力し、入力された複数の画像情報に基づいて将
来起こりうる撮影環境変動による物体の見え方の変化を
推定してモデル化することを特徴とする。
【0022】かかる構成により、物体モデル登録時と入
力画像認識時における物体の姿勢の相異による見え方の
変動や照明条件の相異による見え方の変動等に左右され
ることなく、登録されている物体モデルとの照合を精度
良く行うことが可能となる。
【0023】また、本発明にかかる画像認識装置は、認
識対象となる物体の表面特性としてランバーシャン反射
モデルを仮定することが好ましい。照明変動による見え
方の変動を予測しやすいからである。
【0024】また、本発明にかかる画像認識装置は、画
像情報入力部において、画像から認識対象となる物体が
存在する部分を切り出し、切り出された部分画像を用い
て認識対象となる物体のモデル化を行うことが好まし
い。余分な画像情報による誤認識を防止することができ
るからである。
【0025】また、本発明にかかる画像認識装置は、画
像情報入力部において、画像から認識対象となる物体中
の特徴的な小領域を選択し、選択された小領域に含まれ
る情報と小領域の配置情報に基づいて認識対象となる物
体のモデル化を行うことが好ましい。特徴部分が画像に
よって部分的に隠された状態となっている場合も対応す
ることができるからである。
【0026】また、サンプルデータが少ない場合、本発
明にかかる画像認識装置は、物体モデル化実行部におい
て、入力された画像情報に基づいて、物体の姿勢変化に
よる見え方の変動と照明条件の変化による見え方の変動
とを分離してモデル化を行うことが好ましい。サンプル
データが少ない場合であっても、正確に見え方の変動を
推定することができるからである。
【0027】また、サンプルデータが十分に有る場合、
本発明にかかる画像認識装置は、物体モデル化実行部に
おいて、入力された画像情報に基づいて、物体の姿勢変
化による見え方の変動と照明条件の変化による見え方の
変動とを分離せずにモデル化を行うことが好ましい。サ
ンプルデータが十分にある場合においては、あえて分離
してモデル化を行うことによって、近似的にモデル化す
る必要はなく、直接的に見え方の変動を求めることがで
きるからである。
【0028】また、本発明は、上記のような画像認識装
置の機能をコンピュータの処理ステップとして実行する
ソフトウェアを特徴とするものであり、具体的には、撮
影環境の変動による物体の見え方の変化を推定してモデ
ル化する工程と、得られた物体モデルを事前にデータベ
ースへ登録しておく工程とを有し、認識対象となる物体
の画像情報を入力する工程と、事前に登録されている物
体モデルと入力された画像情報を照合して、登録されて
いる物体モデルとの類似度を割り当てる工程と、割り当
てられた物体モデルの中で最も類似していると判断され
た認識対象となる物体の種別を出力する工程とを含み、
物体の相対的な位置及び姿勢を変化させて撮影した複数
の画像情報を入力し、入力された複数の画像情報に基づ
いて将来起こりうる撮影環境変動による物体の見え方の
変化を推定してモデル化する画像認識方法並びにそのよ
うな工程をプログラムとして記録したコンピュータ読み
取り可能な記録媒体であることを特徴とする。
【0029】かかる構成により、コンピュータ上へ当該
プログラムをロードさせ実行することで、物体モデル登
録時と入力画像認識時における物体の姿勢の相異による
見え方の変動や照明条件の相異による見え方の変動等に
左右されることなく、登録されている物体モデルとの照
合を精度良く行うことができる画像認識装置を実現する
ことが可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
実施の形態1にかかる画像認識装置について、図面を参
照しながら説明する。図5は本発明の実施の形態1にか
かる画像認識装置の構成図である。図5において、51
は画像情報入力部を、52は物体モデル化実行部を、5
3は物体モデル登録部を、54は物体モデルデータベー
スを、55は類似度判断部を、56は物体認識部を、そ
れぞれ示す。
【0031】図5において、画像情報入力部51は、認
識対象となる画像を撮影するカメラや、当該カメラによ
って撮影された写真等を読み込むスキャナ、撮影された
画像を圧縮して磁気記録媒体に保存しているファイルの
読込装置等の、画像情報を入力するために用意された部
分を示している。そして、画像情報入力部51から入力
された画像情報に基づいて、物体モデル化実行部52に
おいて認識対象となるべき物体について、モデル化する
ことになる。
【0032】物体モデル化実行部52における画像情報
のモデル化手法には種々の方法が考えられる。例えば特
願平11−110020号においては、上述したように
特徴パラメータを用いて物体モデルを一義的に表す方法
が開示されている。
【0033】しかし、このようなモデル化手法では、以
下の問題が発生する。まず、モデル化する際に入力する
画像が、一つの物体について一つのみであることから、
光源の位置や照度等の相異によって、同一の物体を同一
のカメラ位置で撮影した場合であっても、異なる物体で
あると誤認識されてしまう可能性が残されるという問題
である。
【0034】また、光源の位置や照度等が同一であって
も、カメラと物体の位置が相異すれば、同様に異なる物
体であると認識されてしまう可能性が高いという問題で
ある。すなわち、カメラの角度やカメラとの距離が相異
すれば、撮影される画像の大小や角度が大きく変化し、
固有空間上の位置が大きく前後することで、異なる物体
であると誤認識されてしまう可能性が高くなることも十
分に予想されるからである。
【0035】かかる問題を解決するため、本実施の形態
においては、登録時に、固定された画像情報入力部に対
して物体の姿勢を連続的に変化させて、その連続画像に
基づいて、入力時の環境変動、すなわち照明条件、対象
物体の状態(カメラとの相対姿勢や相対距離)の相異に
よって画像がどのように変化するのかを予測し、当該予
測に基づいた物体モデルを、部分空間として物体モデル
データベース54に登録する点に特徴を有する。
【0036】以下、本実施の形態にかかる画像認識装置
におけるモデル化手法について、図6及び図7を参照し
ながら説明する。まず、図6は本実施の形態にかかる画
像認識装置における登録フェーズのモデル化処理の流れ
を示している。
【0037】図6に示すように、まず画像を入力するの
であるが(ステップS61)、入力するのは一つの画像
自体ではなく、連続した複数の画像である。すなわち、
図7に示すように、顔画像であっても正面から撮影した
画像だけではなく、登録用の画像系列として徐々に首を
振った連続的な画像を入力することになる。
【0038】次に、入力された画像系列について、各小
領域を連続した複数の画像について追跡することで、連
続した複数の画像から小領域の系列として選択すること
になる(ステップS62)。すなわち、入力された画像
系列について、「目」なら「目」を表す小領域について
小領域系列として選択することになる。
【0039】そして、選択された小領域系列に基づい
て、部分空間を新たに生成する(ステップS63)。具
体的には、図7に示すように、連続した画像について対
応する部分、例えば顔画像で有れば「目の領域」につい
て、部分空間を同定し、それを窓部分空間と呼ぶ。
【0040】当該窓部分空間においては、物体の位置や
姿勢等の幾何学的変動や照明の位置や照度等の変動によ
って生じる小領域画像の見え方の変動をカバーしてい
る。このような窓部分空間を、「目の領域」、「鼻の領
域」、・・のように個々の領域に対応して同定し、その
セットを、物体モデルとして物体モデルデータベース5
4に登録する(ステップS64)。
【0041】次に、入力された画像を実際に認識する際
の処理について図8及び図9を参照しながら説明する。
図8は当該画像認識処理における画像認識処理の流れ図
を示している。
【0042】図8において、物体モデルデータベース5
4の照会対象となる画像を入力する(ステップS8
1)。次に、その画像から顔領域を切り出し(ステップ
S82)、さらに、顔領域の中から特徴的な部分である
小領域(窓)を複数選択する(ステップS83)。窓の
選択方法の具体例としては、特願平11−110020
号において実施形態2で用いられている「エッジ強度」
を用いる方法等が考えられる。そして、図9のように、
各窓の画素値を要素として持つベクトル(窓ベクトル)
を、物体モデルデータベース54に登録されている各窓
部分空間に射影する(ステップS84)。
【0043】類似度判断部55において、窓ベクトルを
窓部分空間に射影したときの垂線の足の長さを計算し、
その長さに基づいて小領域と窓部分空間との類似度を定
義する(ステップS85)。そして、最も当該小領域に
近い窓部分空間を見出し(ステップS86)、かかる部
分空間を有する登録物体モデルを入力画像中の物体の候
補とする。入力画像中のすべての窓について同様の処理
を行い、最終的に物体認識部56で結果を統合して認識
を行う(ステップS87)。
【0044】なお、本実施の形態にかかる画像認識装置
におけるモデル化手法においては、光源がどこにあるの
か等はモデル化時点では問わない。しかし、連続画像撮
影時においては光源の位置や角度は変化させないことが
必要条件となる。変化してしまうと、入力時の撮影条件
の変化に対する画像変化の予測計算が困難になるからで
ある。
【0045】次に、登録時の窓部分空間の同定につい
て、より詳細に説明する。まず、物体表面上の画素に対
応する小領域である面素Qiを考える。面素Qiは反射係
数aiを有するランベーシャン面(Lambertian)である
ものと仮定する。ここでランベーシャン面とは、鏡面反
射のない反射面であることを意味する。
【0046】一般に、登録時と同じ顔を撮影する場合で
あっても、面素Qiとカメラ位置の相対関係や照明条件
等が登録時に撮影したときの状況と一致することはまず
あり得ない。したがって、入力時の撮影条件の変化によ
って、対応する窓内の対応する位置の画素値も変化する
ことになる。
【0047】例えば、窓を固定した座標系において、座
標ベクトルxにおける変化前の画素値をI(x)、変化
後の画素値をI’(x)とする。照明変動がないものと
仮定した上で、選択された窓において回転量、サイズ変
化量等が小さい場合には、窓固定座標系において対応す
る点の移動量Δxは(数1)で表される。なお、(数
1)において、Aはアフィン変換のパラメータを要素と
して持つ2×2行列を、dはアフィン変換のパラメータ
を要素として持つ2×1の列ベクトルを、D=I−Aに
おいてIは2×2の単位行列を、それぞれ示す。
【0048】
【数1】
【0049】かかるΔxが微少であるという範囲内で有
ればアフィン変換で近似可能な非剛体変形も取り扱うこ
とが可能となる。移動の前後で画素値が保存されるもの
と仮定して、テイラー展開を行うと、変化後の画素値を
I’(x)は変化前の画素値I(x)を用いて(数2)
のように近似できる。
【0050】
【数2】
【0051】したがって、変化後の画素値をI’(x)
は変化前の画素値をI(x)を用いて(数3)のように
表すことができることから、右辺第2項を幾何学的変化
のみに基づいた窓内各画素値の変化量ベクトルΔIg
して、(数4)のように整理できる。
【0052】
【数3】
【0053】
【数4】
【0054】以上より、変化量ベクトルΔIgの自由度
は‘6’であり、窓画像空間における部分空間は(数
5)で表すことができる以下の6つの基底ベクトル
ω1、ω2、ω3、ω4、ω5、ω6で張ることができる。
【0055】
【数5】
【0056】一方、照明条件のみが変動する場合につい
て考えると、面素Qiのレンズ方向への放射光度Li
(数6)のように表すことができる。ここで、ベクトル
iは面素Qiにおける法線ベクトルを、ベクトルsは光
線ベクトルを、それぞれ意味する。
【0057】
【数6】
【0058】撮影するフォトディテクタの開口面積を
b、CCDの光電変換特性が線形であると仮定し比例定
数をkとすると、画素値I(xi)は(数7)のように
表すことができる。
【0059】
【数7】
【0060】ここで、dはレンズの直径、fは焦点距
離、ベクトルuは光軸方向の単位ベクトル、ベクトルv
は面素Qiからレンズの中心に向かう単位ベクトルを意
味する。
【0061】(数7)において、ベクトルu、bk、
f、dはカメラが変更されない限り一定であり、窓が十
分に小さい場合にはベクトルvは窓内のすべての画素に
ついて同一であるものと考えら、ベクトルsも窓内すべ
ての画素について同一であるものと考えられることか
ら、画素値I(xi)は対応する面素の法線ベクトルni
にその面素の反射係数aiを乗じたベクトルaii
(aiix、aiiy、aiizTとベクトルsとの内積
に共通の係数を乗じたものと考えられる。
【0062】したがって、画素値I(xi)の自由度は
ベクトルaiiの有する自由度である‘3’であり、照
明変動のみの場合の窓画像ベクトルの変動は、(数8)
で表すことができる以下の3つの基底ベクトルνx
νy、νzで張ることができる3次元の部分空間で表すこ
とができる。
【0063】
【数8】
【0064】したがって、照明条件が変化、あるいは画
素Qiとカメラ位置の相対関係が変化する場合はベクト
ルω1、ω2、ω3、ω4、ω5、ω6、νx、νy、νzによ
って形成される9次元の部分空間内で変動する。したが
って、画素Qiとカメラ位置の相対関係が変化する場合
について十分なサンプルデータを得ることによって、K
L変換を用いて9次元の窓部分空間を同定することが可
能となる。
【0065】一例として、カメラ及び照明を固定して、
面素Qiとカメラ位置の相対関係が変化する場合につい
て説明する。まず面素Qiが形状変化せずに移動し、そ
の結果として法線ベクトルnが(n+Δn)に、レンズ
中心への単位ベクトルvが(v+Δv)に変化したもの
とする。また、面素Qの投影位置もベクトルxtからx
に移動したものとする。
【0066】また、面素Qiの投影位置もベクトルxi
からxiに移動したものとする。変化後の面素Qiのレン
ズ方向への表面放射光度Li’は(数6)を用いて(数
9)のように表すことができる。
【0067】
【数9】
【0068】したがって、対応する画素の放射照度を求
めることで、画素値I’(xi)は(数10)のように
表すことができる。ここでΔIvをカメラとの相対位置
変化に基づく窓内各画素値の変化量ベクトルとし、ΔI
nをカメラとの相対位置変化による照明条件変化に基づ
く窓内各画素値の変化量ベクトルとする。
【0069】
【数10】
【0070】ここで、先述した物体とカメラ位置の相対
変化のみによる画素値の変化の関係(数4)を考慮する
と、I(xi^)=I(x)+ΔIgと考えることができ
るので、(数10)は(数11)のように表すことがで
きる。
【0071】
【数11】
【0072】ここでΔIgの自由度は‘6’であるのに
対して、ΔIn及びΔIvの自由度は‘3’であり、かつ
ΔIn及びΔIvの意味する部分空間は結局同一の部分空
間を表していることから、結局変化量ベクトルΔI=
I’(x)−I(x)の変動範囲は、最大9次元の部分
空間内であることがわかる。
【0073】この場合、サイズの変化や物体の回転に代
表される幾何学的な変動について、十分なサンプルデー
タを取得することは現実的には困難である。しかしなが
ら、ベクトルω1、ω2、ω3、ω4、ω5、ω6によって形
成される幾何学的変動に対応する部分空間(以下、「ジ
オメトリック変動部分空間」という。)については、一
枚の小領域のみから推定することが可能である。
【0074】そこで、サンプルデータに基づいて、まず
ジオメトリック変動部分空間を求め、求めたジオメトリ
ック変動部分空間の成分を取り除いた成分の分布を求め
る。この分布をKL変換することで、νx、νy、νz
よって形成される測光学的変動に対応する部分空間(以
下、「フォトメトリック変動部分空間」という。)を求
めることができる。こうすることで、任意の部分空間を
ジオメトリック変動部分空間とフォトメトリック変動部
分空間とを用いて表すことが可能となる。
【0075】また、部分空間の同定には大別して2つの
方法が考えられる。一つはジオメトリック変動部分空間
とフォトメトリック変動部分空間とが直交しているもの
と仮定する方法、今一つは十分なサンプルデータが有る
場合に用いるジオメトリック変動部分空間とフォトメト
リック変動部分空間とを分けずに直接同定する方法であ
る。
【0076】まず、ジオメトリック変動部分空間とフォ
トメトリック変動部分空間とが直交しているものと仮定
する方法について説明する。初めに、顔画像に関するサ
ンプルデータの収集は、登録対象者に首を振ってもら
い、顔の姿勢を変化させることで行う。
【0077】基準小領域は、小領域空間にプロットした
一つの小領域変化系列におけるデータ点分布の平均位
置、もしくは変動範囲の中心を基準とし、基準小領域ベ
クトルxsとして保存する。かかる基準としたのは、サ
ンプルデータの中には偽りのデータも混在し、また幾何
学的変形の線形近似の限界やランベーシャン表面との仮
定からの逸脱、あるいは雑音の存在等によって、本来の
部分空間から逸脱しているデータも存在するからであ
る。
【0078】求めた基準小領域ベクトルxsから、ベク
トルω1、ω2、ω3、ω4、ω5、ω6を(数5)に基づい
て計算する。画素値の微分はソーベルフィルタ(Sobel
Filter)の畳み込みによって近似的に計算するものとす
る。
【0079】このようにベクトルω1、ω2、ω3、ω4
ω5、ω6が求まることで、ジオメトリック変動部分空間
ベクトルΩを同定することができる。ただし、これらの
ベクトルは必ずしも一次独立とは限らないので、行列G
=[ω1、ω2、ω3、ω4、ω 5、ω6Tを特異値分解す
ることで、部分空間ベクトルΩの正規直交基底ベクトル
p(1≦p≦6)を求める。pは行列Gの階数であ
る。
【0080】次に、任意の窓画像ベクトルxのジオメト
リック変動部分空間Ωと直交する成分は、図10に従っ
て求めることができる。図10において、ジオメトリッ
ク変動部分空間Ωの基準画像ベクトルをxsとし、ベク
トルxとベクトルxsとの差をジオメトリック変動部分
空間Ωに直交射影したものをベクトルx’とする。
【0081】ジオメトリック変動部分空間Ωの直交射影
行列Pは、正規直交基底ベクトルu p(1≦p≦6)を
用いて(数12)のように表すことができる。
【0082】
【数12】
【0083】また、図6のベクトル関係より、x’=P
*(x−xs)である。ここで、記号‘*’は行列とベ
クトルの乗算を意味するものとする。
【0084】一方、ジオメトリック変動部分空間Ωの直
交補空間ΩTへの直交射影行列QはQ=I−P(Iは単
位行列)と表すことができることから、任意の小領域ベ
クトルxのジオメトリック変動部分空間Ωと直交する成
分は、(x−xs)−x’=Q*(x−xs)として求め
ることができる。
【0085】こうして求まったQ*(x−xs)の分布
からKL展開することによってフォトメトリック変動部
分空間Ψを同定する。まず、小領域変化系列に属する全
ての小領域ベクトルxjからyj=Q*(xj−xs)(j
は1≦jの自然数)を計算する。そして、(数13)に
よって、ベクトルyの自己相関行列Rを求める。
【0086】
【数13】
【0087】求まった行列Rの固有値・固有ベクトルを
求め、降順にλ1、λ2、・・λNとし、各固有値に対応
する正規直交固有ベクトルをv1、v2、・・、vNとす
る。ここで、固有値を降順に所定の個数nまで加算した
値が固有値の総和に対してしめる割合を累積寄与率と定
義すると、累積寄与率が所定のしきい値を超えたときの
q(個数)を部分空間の次元数と定める。したがって、
フォトメトリック変動部分空間Ψの正規直交基底ベクト
ルはv1、v2、・・、vqとなる。
【0088】このように、ジオメトリック変動部分空間
Ωとフォトメトリック変動部分空間Ψが同定されるの
で、これらをベクトル結合することによって環境変動部
分空間Γと窓部分空間Λを同定する。すなわち、(数1
4)のように表すことができる。
【0089】(数14) Γ=Ω+Ψ Λ=xs+Γ
【0090】よって、環境変動部分空間Γの正規直交基
底ベクトルは、ジオメトリック変動部分空間Ωの正規直
交基底ベクトルを並べた行列U=[u1、u2、・・、u
p]とフォトメトリック変動部分空間Ψの正規直交基底
ベクトルを並べた行列V=[v1、v2、・・、vq]に
なる。したがって、ベクトルwi=ui(iは1≦i≦p
の自然数)、ベクトルwp+j=vj(jは1≦j≦qの自
然数)として、環境変動部分空間Γの正規直交基底ベク
トルを並べた行列W=[w1、w2、・・、wr](r=
p+q)を定めることで、環境変動部分空間Γとして部
分空間を定めることが可能となる。
【0091】次に、十分なサンプルデータが有る場合に
おいては、ジオメトリック変動部分空間とフォトメトリ
ック変動部分空間とを分けずに直接部分空間を同定する
方法を用いる。
【0092】この方法は、サンプルデータの収集や基準
小領域の決定手法は、上述した方法と同様である。部分
空間の同定は、ベクトル(x−xs)の分布から直接K
L展開することによって同定する。
【0093】まず、小領域変化系列に属する全ての小領
域ベクトルxjからyj=Q*(xj−xs)(jは1≦j
≦Mの自然数)を計算する。そして、ジオメトリック変
動部分空間とフォトメトリック変動部分空間とが直交し
ているものと仮定する方法と同様に、(数13)によっ
てベクトルyの自己相関行列Rを求める。
【0094】求まった行列Rの固有値・固有ベクトルを
求め、降順にλ1、λ2、・・λNとし、各固有値に対応
する正規直交固有ベクトルをv1、v2、・・、vNとす
る。ここで、固有値を降順に所定の個数nまで加算した
値が固有値の総和に対してしめる割合を累積寄与率と定
義すると、累積寄与率が所定のしきい値を超えたときの
r(個数)を部分空間の次元数と定める。したがって、
環境変動部分空間Γの正規直交基底ベクトルを並べた行
列W=[w1、w2、・・、wr]として部分空間を定め
ることが可能となる。
【0095】このように、入力された画像と登録されて
いる物体モデルとの照合は、上述した方法のいずれかを
用いて物体モデルを同定することにより、入力された画
像に最も近接した部分空間を同定することによって行わ
れる。
【0096】以上のように本実施の形態によれば、物体
モデル登録時と入力画像認識時における物体の姿勢の相
異による見え方の変動や照明条件の相異による見え方の
変動等に左右されることなく、登録されている物体モデ
ルとの照合を精度良く行うことが可能となる。
【0097】また、本発明の実施の形態にかかる画像認
識装置を実現するプログラムを記憶した記録媒体は、図
11に示す記録媒体の例に示すように、CD−ROM1
12−1やフロッピー(登録商標)ディスク112−2
等の可搬型記録媒体112だけでなく、通信回線の先に
備えられた他の記憶装置111や、コンピュータ113
のハードディスクやRAM等の記録媒体114のいずれ
でも良く、プログラム実行時には、プログラムはローデ
ィングされ、主メモリ上で実行される。
【0098】また、本発明の実施の形態にかかる画像認
識装置により生成された物体モデルデータ等を記録した
記録媒体も、図11に示す記録媒体の例に示すように、
CD−ROM112−1やフロッピーディスク112−
2等の可搬型記録媒体112だけでなく、通信回線の先
に備えられた他の記憶装置111や、コンピュータ11
3のハードディスクやRAM等の記録媒体114のいず
れでも良く、例えば本発明にかかる画像認識装置を利用
する際にコンピュータ113により読み取られる。
【0099】
【発明の効果】以上のように本発明にかかる画像認識装
置によれば、物体モデル登録時と入力画像認識時におけ
る物体の姿勢の相異による見え方の変動や照明条件の相
異による見え方の変動等に左右されることなく、登録さ
れている物体モデルとの照合を精度良く行うことが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の画像認識装置における物体モデル登録
処理の流れ図
【図2】 従来の画像認識装置における物体モデル登録
処理の概念図
【図3】 従来の画像認識装置における処理の流れ図
【図4】 従来の画像認識装置における処理の概念図
【図5】 本発明の実施の形態にかかる画像認識装置の
ブロック構成図
【図6】 本発明の実施の形態にかかる画像認識装置に
おける物体モデル登録処理の流れ図
【図7】 本発明の実施の形態にかかる画像認識装置に
おける物体モデル登録処理の概念図
【図8】 本発明の実施の形態にかかる画像認識装置に
おける処理の流れ図
【図9】 本発明の実施の形態にかかる画像認識装置に
おける処理の概念図
【図10】 ジオメトリック変動部分空間と直交する小
領域ベクトルの求め方の説明図
【図11】 記録媒体の例示図
【符号の説明】
51 画像情報入力部 52 物体モデル化実行部 53 物体モデル登録部 54 物体モデルデータベース 55 類似度判断部 56 物体認識部 111 回線先の記憶装置 112 CD−ROMやフロッピーディスク等の可搬型
記録媒体 112−1 CD−ROM 112−2 フロッピーディスク 113 コンピュータ 114 コンピュータ上のRAM/ハードディスク等の
記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北川 博紀 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 長田 茂美 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA04 AA53 BB05 CC16 DD03 FF42 GG01 HH02 JJ03 JJ26 QQ17 QQ24 QQ33 QQ36 QQ38 RR02 RR05 4C038 VA07 VB03 VC05 5B043 AA09 BA04 DA05 EA02 FA07 GA03 GA05 5L096 BA18 CA04 FA67 FA76 JA03 KA13

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影環境の変動による物体の見え方の変
    化を推定してモデル化する物体モデル化実行部と、 前記物体モデル化実行部において得られた物体モデルを
    事前にデータベースへ登録しておく物体モデル登録部と
    を有し、 認識対象となる物体の画像情報を入力する画像情報入力
    部と、 前記物体モデル登録部において事前に登録されている前
    記物体モデルと入力された前記画像情報を照合して、登
    録されている前記物体モデルとの類似度を割り当てる類
    似度判断部と、 割り当てられた前記物体モデルの中で最も類似している
    と判断された前記認識対象となる物体の種別を出力する
    物体認識部とを含み、 前記物体モデル化実行部において、固定された前記画像
    情報入力部に対する前記物体の相対的な位置及び姿勢を
    変化させて撮影した複数の前記画像情報を入力し、前記
    入力された複数の前記画像情報に基づいて将来起こりう
    る撮影環境変動による前記物体の見え方の変化を推定し
    てモデル化することを特徴とする画像認識装置。
  2. 【請求項2】 前記認識対象となる物体の表面特性とし
    てランバーシャン反射モデルを仮定する請求項1記載の
    画像認識装置。
  3. 【請求項3】 前記画像情報入力部において、画像から
    前記認識対象となる物体が存在する部分を切り出し、切
    り出された部分画像を用いて前記認識対象となる物体の
    モデル化を行う請求項1記載の画像認識装置。
  4. 【請求項4】 前記画像情報入力部において、画像から
    前記認識対象となる物体中の特徴的な小領域を選択し、
    選択された前記小領域に含まれる情報と前記小領域の配
    置情報に基づいて前記認識対象となる物体のモデル化を
    行う請求項1記載の画像認識装置。
  5. 【請求項5】 入力された前記画像情報に基づいて、前
    記物体の姿勢変化による見え方の変動と照明条件の変化
    による見え方の変動とを分離してモデル化を行う請求項
    1から4のいずれか一項に記載の画像認識装置。
  6. 【請求項6】 前記物体モデル化実行部において、入力
    された前記画像情報に基づいて、前記物体の姿勢変化に
    よる見え方の変動と照明条件の変化による見え方の変動
    とを分離せずにモデル化を行う請求項1から4のいずれ
    か一項に記載の画像認識装置。
  7. 【請求項7】 撮影環境の変動による物体の見え方の変
    化を推定してモデル化する工程と、 得られた物体モデルを事前にデータベースへ登録してお
    く工程とを有し、 認識対象となる物体の画像情報を入力する工程と、 事前に登録されている前記物体モデルと入力された前記
    画像情報を照合して、登録されている前記物体モデルと
    の類似度を割り当てる工程と、 割り当てられた前記物体モデルの中で最も類似している
    と判断された前記認識対象となる物体の種別を出力する
    工程とを含み、 前記物体の相対的な位置及び姿勢を変化させて撮影した
    複数の前記画像情報を入力し、前記入力された複数の前
    記画像情報に基づいて将来起こりうる撮影環境変動によ
    る前記物体の見え方の変化を推定してモデル化すること
    を特徴とする画像認識方法。
  8. 【請求項8】 撮影環境の変動による物体の見え方の変
    化を推定してモデル化するステップと、 得られた物体モデルを事前にデータベースへ登録してお
    くステップとを有し、 認識対象となる物体の画像情報を入力するステップと、 事前に登録されている前記物体モデルと入力された前記
    画像情報を照合して、登録されている前記物体モデルと
    の類似度を割り当てるステップと、 割り当てられた前記物体モデルの中で最も類似している
    と判断された前記認識対象となる物体の種別を出力する
    ステップとを含み、 前記物体の相対的な位置及び姿勢を変化させて撮影した
    複数の前記画像情報を入力し、前記入力された複数の前
    記画像情報に基づいて将来起こりうる撮影環境変動によ
    る前記物体の見え方の変化を推定してモデル化すること
    を特徴とするコンピュータに実行させるプログラムを記
    録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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