JP2001307037A - デジタル情報読出方法、およびデジタル情報記録方法 - Google Patents

デジタル情報読出方法、およびデジタル情報記録方法

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JP2001307037A JP2001109508A JP2001109508A JP2001307037A JP 2001307037 A JP2001307037 A JP 2001307037A JP 2001109508 A JP2001109508 A JP 2001109508A JP 2001109508 A JP2001109508 A JP 2001109508A JP 2001307037 A JP2001307037 A JP 2001307037A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル情報の読み出しを容易にする。 【解決手段】 平面状の記録面に、ビットに対応する行
列状の桝目を仮想的に設定し、上記桝目に光学的に認識
可能なマークをそれぞれ付与して、記録すべきデジタル
情報を上記マークからなる2次元パターンとして記録し
たデジタル情報担体からデジタル情報を読み出す読出方
法であって、上記記録面の特定の隅部分に制御パターン
を配置し、記録情報を読み出す場合には、上記制御パタ
ーンを探してその制御パターンの部位を上記特定の隅部
分と判定し、次に情報パターンを読み出すことにより上
記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、印刷などによっ
て平面状の記録面にデジタル情報を記録するデジタル情
報記録方法と、記録されたデジタル情報を解読するデジ
タル情報解読方法に関する。また、印刷などによって情
報が記録された記録担体に関する。また、上記記録担体
に記録された情報を光学的に読み取るための読取装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】最近、「0」と「1」との2値で表わさ
れるデジタル情報を符号化して、平面状の記録面に所定
の表現形式(フォーマット)で記録する技術が広く用い
られている。例えば、ビットに対応する白と黒の枡目に
よって0と1のデータを表す形式として、ベリコード、
2次元データコード、アレイタグなどの技術がある。こ
のようなフォーマットの記録情報を読み取る場合、記録
面とスキャナ等とのずれが生じて、誤った情報を読み出
してしまう場合がある。正しい情報を読み出すために
は、ずれが生じないように記録面内に基準となるものを
設けたり、補正を行なったりしなければならない。
【0003】2次元データコード(2次元的にマトリク
スを並べてデジタル情報を記録する)で、記録面内に基
準を設ける方法の1つに、本来の記録情報に対してスキ
ャン位置や速度を示すためのクロッキング情報を付加す
る方式が知られている(特開平2−12579号公
報)。この方式では、データ領域の周囲にデータコード
の密度に対応する幅をもつ周囲部を設け、さらにそのう
ちの2辺にデータコードの密度に対応して白と黒とが交
互に表わされるようなクロッキング情報を設けている。
これによれば、周囲部からクロッキング情報を得ること
により、データ領域のそれぞれのデータを、ほとんどず
れることなしに読み出すことができる。さらに2辺がク
ロッキング情報を構成していることを利用して、天地左
右(記録面内での向き)を識別することが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
式では、データ領域に加えて周囲部をわざわざ設けなけ
ればならないという問題がある。さらに、データ領域が
大きくなると、データ領域中央近傍とクロッキング情報
との距離が離れてしまうため、データ領域中央近傍は歪
みなどによって読み取り時のずれが大きくなる。このこ
とは、読み取りエラーにつながるだけでなく、データ領
域の大きさを制限し、データの記録密度を高める上での
障害となる。
【0005】一方、データ領域にクロッキング情報等を
付加せずに、スキャンに伴って記録面とのずれを修正
(補正)しながらデジタル情報を読み出す方式も考えら
れる。しかし、この方式では、0または1が連続して現
れると、ビットの個数を数え間違えて読み取りエラーが
生じやすいという問題がある。例えば、黒の枡目が3個
続いて白の枡目に変わるときにずれを修正することは簡
単であるが、黒の枡目が20個続いて白の枡目に変わる
ときにずれを修正することは難しく、黒の枡目が21個
続いたと誤判定することがある。
【0006】これを防ぐために、元のデータに対して0
または1が一定個数以上連続しないような変調を行う符
号化方式が知られている。すなわち、CD(コンパクト
・ディスク)などに用いられているRLLC(ラン・レン
グス・リミッテド・コード)である。例えば、RLLC
の1つであるRLL(1,7)符号は、1次元のデータに
おいて、隣接する1の間に0を最小1個、最大7個もつ
符号であるため、同じ値(0または1)が、最大7個まで
しか続かないことが保証される。したがって、ビットの
個数を数え間違えるのを防止でき、読み取りエラーを無
くすことができる。なお、RLL(1,7)符号の変換テ
ーブルは図36に示すようなものである(例えば高橋昇
司著:「フロッピ・ディスク装置のすべて〜FDD全タ
イブの基礎から応用まで〜」(CQ出版社)第211
頁)。しかしながら、このRLLCのような符号化方式
は、1次元のデータを対象とするものであり、2次元の
データに適用することはできない。つまり、縦方向と横
方向との両方に、同一の値が一定個数以上連続して現れ
ないように設定するということはできない。
【0007】なお、各ビットの値がばらついて交互に出
てくるよう均一化するようなアルゴリズムを用いること
はできるかも知れない。しかし、その場合、元のデータ
と記録されるパターンとの間の相互変換が複雑になり、
変換処理に長時間を要するという問題がある。
【0008】そこで、この発明の目的は、読み出しをよ
り容易にするため、クロッキング情報や記録面の天地左
右を判別するための制御情報を、データ領域の中に含ま
せて記録した記録情報を読み出すデジタル情報読み出し
方法を提供することにある。
【0009】さらに、記録情報の秘密性を高め、記録面
の面積当たりの記録容量を増加させることができるデジ
タル情報記録方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るデジタル情
報読出方法は、平面状の記録面に、ビットに対応する行
列状の桝目を仮想的に設定し、上記桝目に光学的に認識
可能なマークをそれぞれ付与して、記録すべきデジタル
情報を上記マークからなる2次元パターンとして記録し
たデジタル情報担体からデジタル情報を読み出す読出方
法であって、上記記録面の特定の隅部分に制御パターン
を配置し、記録情報を読み出す場合には、上記制御パタ
ーンを探してその制御パターンの部位を上記特定の隅部
分と判定し、次に情報パターンを読み出すことにより、
上記目的を達成する。
【0011】本発明に係るデジタル情報読出方法は、上
記制御パターンが、桝目の大きさを容易に認識すること
ができるパターン形状によって構成され、制御パターン
の認識から情報パターンの桝目の大きさを決定して上記
情報パターンを読み出すことにより、上記目的を達成す
る。
【0012】本発明に係るデジタル情報記録方法は、平
面状の記録面に、ビットに対応する行列状の桝目を仮想
的に設定し、上記桝目に光学的に認識可能なマークをそ
れぞれ付与して、記録すべきデジタル情報を上記マーク
からなる2次元パターンとして記録したデジタル情報記
録方法であって、上記一の行または列方向に複数個桝目
を連結したブロックと、上記行または列に隣接し、上記
桝目を1個以上ずらせて行または列方向に複数個桝目を
連結したブロックを結合させて特定の形を持つ小ブロッ
クを仮想的に設定し、上記小ブロックを並べてデータ領
域を形成したことにより、上記目的を達成する。
【0013】以下、本発明の作用を記載する。
【0014】各枡目にそれぞれマークが付与されること
により小ブロックが取り得るパターン群のうち、同じ値
を表すマークが、行方向と列方向の少なくとも一方向で
k個(ただし、kは1以上、所定数以下の整数とす
る。)以下である複数のパターンを指定パターンとして
採用し、記録すべきデジタル情報を、上記小ブロック単
位の指定パターンを記録面に並べることにより表現して
いるので、記録面内で同じ値を表すマークが連続し得る
最大の個数が行方向、列方向にそれぞれ制限される。こ
の結果、クロッキング情報等を付加しなくとも、読み取
り時に読み取りエラーが発生しなくなる。また、記録す
べきデジタル情報を構成する各データ値に、上記小ブロ
ック単位の各指定パターンを対応させるので、各ビット
の値がばらついて交互に出てくるよう均一化するような
アルゴリズムを用いる場合に比して、元のデータと記録
されるパターンとの間の相互変換が簡単になり、変換処
理が短時間で行われる。
【0015】上記小ブロックの形は、行方向および列方
向に枡目p個分(ただし、pは3以上、所定数以下の整
数とする。)の寸法を持つ正方形であるから、小ブロッ
クを単に行列状に配置することによって、記録面が簡単
に埋まる。また、小ブロックの形が十字形などの場合に
比して、読み取り時にデータ領域内の各小ブロック単位
が簡単に識別される。
【0016】上記小ブロックの形は、行方向または列方
向のいずれか一方向に枡目p個分(ただし、pは3以
上、所定数以下の整数とする。)の寸法を持ち、行方向
または列方向のうち他方向に枡目q個分(ただし、qは
1以上、p未満の整数とする。)の寸法を持つ長方形で
あるから、小ブロックを単に行列状に配置することによ
って、記録面が簡単に埋まる。また、小ブロックの形が
十字形などの場合に比して、読み取り時にデータ領域内
の各小ブロック単位が簡単に識別される。
【0017】上記小ブロックとして、行方向に長い長方
形の形を持つ第1の小ブロックと、列方向に長い長方形
の形を持つ第2の小ブロックとの2種類を設定し、上記
記録面に上記第1の小ブロックと第2の小ブロックとを
組み合わせて並べている。この場合、記録面内で同じ値
を表すマークが連続し得る最大の個数を行方向、列方向
にそれぞれ制限するためには、第1の小ブロックと第2
の小ブロックのそれぞれで、同じ値を表すマークが連続
する個数を長手方向に制限すれば足りる。すなわち、上
記第1の小ブロックの指定パターンは、同じ値を表すマ
ークが連続する個数が、行方向でm個(ただし、mは1
以上、p未満の整数とする。)以下のパターンであり、
上記第2の小ブロックの指定パターンは、同じ値を表す
マークが連続する個数が、列方向でm個以下のパターン
であれば良い。したがって、第1,第2の小ブロックの
枡目が作り得るパターンのうち、指定パターンとして使
用可能なパターンの数が増加する。
【0018】上記指定パターンの中から、記録すべきデ
ジタル情報のデータ値に対応せず、上記デジタル情報の
天地左右の向きを表す第1の制御パターンを採用し、上
記デジタル情報を表す2次元パターンを設けるべきデー
タ領域の特定箇所に、上記第1の制御パターンを配置す
るので、読み取り時に、上記第1の制御パターンを抽出
することによって、上記2次元パターンの天地左右が識
別される。したがって、読み取りが円滑に行われる。
【0019】上記指定パターンの中から、記録すべきデ
ジタル情報のデータ値に対応せず、上記枡目の大きさを
表す第2の制御パターンを採用し、上記デジタル情報を
表す2次元パターンを設けるべきデータ領域の特定箇所
に、上記第2の制御パターンを配置するので、読み取り
時に、上記第2の制御パターンを抽出することによっ
て、上記枡目の大きさが識別される。したがって、読み
取りが円滑に行われる。
【0020】上記第1の制御パターンを抽出するので、
上記2次元パターンの天地左右が識別され、この結果、
読み取りが円滑に行われる。
【0021】上記第2の制御パターンを抽出するので、
上記枡目の大きさが識別され、この結果、読み取りが円
滑に行われる。記録すべきデジタル情報を表す指定パタ
ーンが、平面状の記録面に、可視光領域で特定の色を示
し、かつ赤外線または紫外線と作用するインクで印刷さ
れるとともに、上記インクのパターンの周囲に、上記イ
ンクの色と同一色を示し、かつ赤外線または紫外線と作
用しないインクでダミーパターンが印刷されている。上
記指定パターンを表すインクと上記ダミーパターンを表
すインクとは可視光領域で同一色を示すので、指定パタ
ーンが表すデジタル情報は肉眼では識別されない。した
がって、記録情報の秘密性が高められる。
【0022】記録すべきデジタル情報を表す指定パター
ンが、平面状の記録面に、可視光領域で透明で、かつ赤
外線または紫外線と作用するインクで印刷されている。
上記指定パターンを表すインクは可視光領域で透明であ
るから、肉眼では識別されない。したがって、記録情報
の秘密性が高められる。
【0023】記録すべきデジタル情報を表す指定パター
ンが、平面状の記録面に、赤外線または紫外線と作用す
るインクで印刷されるとともに、上記インクのパターン
上に重ねて、可視光領域で特定の色を示し、かつ赤外線
または紫外線を透過する可視インク層が印刷されてい
る。上記可視インク層は可視光領域で特定の色を示すか
ら、その下の指定パターンを表すインクは肉眼では識別
されない。したがって、情報の秘密性が高められる。
【0024】なお、「赤外線または紫外線と作用する」
とは赤外線若しくは紫外線を吸収し、反射し、または赤
外線若しくは紫外線によって励起されて蛍光を発するこ
とをいう。
【0025】上記可視インク層は、上記記録すべきデジ
タル情報と異なる表現形式を持つパターンを表していて
もよい。このパターンは、上記デジタル情報とは別の情
報を表現することができので、単位面積当たりの記録容
量が増える。
【0026】上記可視インク層は、上記指定パターンの
表現形式と同じ表現形式を持つパターンを表していても
よい。このパターンは、上記デジタル情報とは別のデジ
タル情報を表現することができるので、単位面積当たり
の記録容量が増える。
【0027】第2の発光素子が上記記録担体へ向けて赤
外光または紫外光を発していてもよい。指定パターンを
表すインクは赤外光または紫外光と作用する性質を有す
るので、第2の受光素子が上記記録担体によって反射さ
れた赤外光または紫外光を検出することによって、上記
指定パターンが読み取られる。なお、請求項13の記録
担体の可視インク層が表すパターンは、第1の発光素子
が上記記録担体へ向けて可視光を発し、第1の受光素子
が上記記録担体によって反射された可視光を検出するこ
とによって、読み取られる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明のデジタル情報記
録方法および記録担体並びにデジタル情報記録読み出し
装置およびデジタル情報記録読み出し方法を実施例によ
り詳細に説明する。
【0029】図28は、一実施例のデジタル情報記録方
法を実施するためのデジタル情報記録装置の概略構成を
示している。この装置は、入力装置12と、情報記録装
置11と、印刷装置13とからなっている。入力装置1
2は、例えばキーボード、データーベースなどによって
構成され、各種データを読み込むことができる。情報記
録装置11は、入力部14と、データ変換部15と、出
力部16と、データ変換(コード化)アルゴリズム17
を備えている。入力部14は、入力装置12からのデー
タを入力情報として出力する。データ変換部15は、入
力部14が出力する入力情報を、データ変換(コード
化)アルゴリズム17に基づいて、後の段落で説明する
小ブロックを用いた表現形式(フォーマット)の記録情
報に変換する。また、データ変換部15は、記録すべき
本来のデジタル情報に、読み込み動作の便宜のための制
御情報を付加する。出力部16は、データ変換部15が
出力する記録情報を印刷装置13へ出力する。印刷装置
13は、必要な印刷精度に応じて例えばドットプリン
タ、レーザープリンタなどによって構成されている。
【0030】このデジタル情報記録装置は、図1(a)に
示すフローにしたがって、記録すべき各種データを記録
担体の記録面に記録することができる。まず、入力装置
12が各種データを読み込み(S1)、情報記録装置1
1の入力部14が、入力装置12からのデータを入力情
報として出力する。次に、データ変換部15は、入力部
14が出力する入力情報を、データ変換(コード化)ア
ルゴリズム17に基づいて小ブロックを用いた表現形式
の記録情報に変換し(S2)、この記録情報に、読み込
み動作の便宜のための制御情報を付加する(S3)。そ
して、データ変換部15が出力する記録情報を出力部1
6が印刷装置13へ出力し、印刷装置13が、受けた記
録情報を記録担体の記録面に印刷する(S4)。
【0031】ここで、上記記録情報の表現形式について
詳細に説明する。
【0032】記録情報の表現形式は、記録面内にビット
に対応する行列状の枡目を仮想的に設定して、各枡目に
マークとして0と1のデータを表す白または黒を付すこ
ととし、さらに、特定の形で連結している3個以上の枡
目からなる小ブロックを仮想的に設定するものとする。
小ブロックはデータ領域(記録面内でデータが印刷され
る領域)を隙間なく埋める形のものとする。そして、各
小ブロック内で、白の枡目が連続する個数と黒の枡目が
連続する個数とが縦方向、横方向のいずれについても一
定個数以下であるパターン(指定パターン)を複数採用
し、元のデータをこの複数の指定パターンで表現する。
なお、この実施例の欄を通して、桝目が白の場合は0、
黒(各図中、黒は斜線で示す)の場合は1として、1ビ
ットの情報を表わすものとする。
【0033】第1の例では、図2に示すように、5つの
桝目が十字状に連結しているものを小ブロックTとして
設定する。図3に示すように、小ブロックT内で1ビッ
トの情報を表わす桝目を5個としたため、小ブロックT
がとり得る白黒パターンは全部で32通り(J1,J
2,…,J32)存在する。ここで、小ブロックT内
で、同じ値(白または黒)の枡目が連続する個数が縦方
向、横方向のいずれについても2個以下であるパターン
(指定パターン)を採用する。逆に言えば、パターンに
3個以上同じ値(白または黒)の枡目が連続しないという
制限を加えるのである。この場合、指定パターンとして
18通りのパターンJ4,J7,J8,J10,J1
2,…,J21,J23,J25,J26,J29を採
用することができる。例えば、図27に示すように、上
記18通りの指定パターンのうち16通りの指定パター
ンを16進数0,…,Fのそれぞれに対応させた場合、
16進数で表された様々なデータ(元のデータ)を上記
16通りの指定パターンで記録面に表現することができ
る。
【0034】図4に示すように、この小ブロックTを斜
めに並べて組み合わせることによって、データ領域を隙
間なく埋めることができる。ここで、図5に示すよう
に、任意のX行目に小ブロックT1,T2,T3,T4
が並んでいると想定し、黒の枡目が行方向(横方向)連
続し得る最大の個数を考える。X行目に関係する小ブロ
ックT1の桝目a5,a1,a3は、指定パターンであるか
ら3個連続して黒になることはなく、黒が連続したとし
ても2個までである。ここでは、a5が白で、a1,a3の
2個が連続して黒になるものとする。次に、小ブロック
T2の枡目b2,小ブロックT3枡目c4が黒になるもの
とする。X行目に関係する小ブロックT4の枡目d5,d
1,d3は、3個連続して黒になることはないから、枡目
d5,d1が黒になり、枡目d3は白になるものとする。よ
って、図6中に斜線で示すように、任意のX行目におい
て、同じ値(白または黒)の枡目が連続し得る最大の個数
は6個となり、7個以上同じ値の枡目が続くことはな
い。このことは、行方向のみならず、列方向(縦方向)
についても同様に成り立つ。したがって、データ領域全
体として、横方向、縦方向のいずれについても7個以上
連続して同じ値の枡目が現れることはない。この結果、
読み取りエラーを無くすことができる。
【0035】上記第1の例では、小ブロックの形として
5つの桝目が十字状に連結しているものを採用したが、
これに限られるものではない。小ブロックの形として
は、データ領域全体を隙間なく埋めることができるもの
であれば良い。
【0036】第2の例では、図7に示すように、1つの
行に並ぶ2個の枡目71,72と、隣の行に並ぶ3個の
枡目73,74,75とが行方向にずれ、端の枡目の一
辺が共通になっている形状の小ブロックUを設定する。
図8に示すように、この小ブロックUを斜めに並べて組
み合わせることによって、データ領域を隙間なく埋める
ことができる。
【0037】ここで、図7の小ブロックUの3個の枡目
73,74,75で同じ値が連続する数が2個以下である
パターンを指定パターンとして採用する。逆に言えば、
枡目73,74,75が3個とも同じ値(白または黒)に
はならないという制限を加えるのである。この場合、図
9中に斜線で示すように、任意のY行目において同じ値
の枡目が連続し得る最大の個数は6個となる。また、図
7の小ブロックUの桝目72と73との値が異なる(連
続する個数が1個以下)ことを条件とすれば、図9中に
斜線で示すように任意のZ列目において同じ値の枡目が
連続し得る最大の個数は5個となる。この結果、後述す
るように、2次元データについて読み取りエラーを無く
すことができる。
【0038】第3の例では、図10(a),(b)に示すよう
に、6つの桝目が横3個×縦2個の長方形に連結してい
る第1の小ブロックMと、6つの枡目が横2個×縦3個
の長方形に連結している第2の小ブロックNとを設定す
る。図11に示すように、6つの小ブロックMからなる
正方形と、6つの小ブロックNからなる正方形とを交互
に行列状に並べることによって、データ領域を隙間なく
埋めることができる。
【0039】ここで、図10の小ブロックM,N内では
それぞれ長手方向に同じ値の枡目が連続する個数が2個
以下であるパターンを指定パターンとして採用する。逆
に言えば、長手方向に枡目が3個とも同じ値にならない
という制限を加えるのである。すなわち、小ブロックM
では3個の枡目m1,m2,m3が全て同じ値になることは
なく、かつ3個の枡目m4,m5,m6が全て同じ値になる
ことはない。また、小ブロックNでは3個の枡目n1,n
3,n5が全て同じ値になることはなく、かつ3個の枡目
n2,n4,n6が全て同じ値になることはない。
【0040】この場合、図12中に斜線で示すように、
任意のP行目において同じ値の枡目が連続し得る最大の
個数は10個となり、また、図13中に斜線で示すよう
に、任意のQ列目において同じ値の枡目が連続し得る最
大の個数も10個となる。この結果、読み取りエラーを
無くすことができる。小ブロックM,Nがとり得る白黒
パターンの内、指定パターンとして使用可能なパターン
の数を増やすことができる。
【0041】第4の例では、第3の例の変形として、図
24に示すように、3つの桝目が横3個並ぶ長方形に連
結している小ブロックM′と、3つの枡目が縦3個並ぶ
長方形に連結している小ブロックN′とを設定する。こ
の場合、この2種類の小ブロックM′,N′をL字状に
組み合わせたものを斜めに並べることよって、データ領
域を隙間なく埋めることができる。
【0042】ここで、小ブロックM′,N′内でそれぞ
れ長手方向に同じ値の枡目が連続する個数が2個以下で
あるパターンを指定パターンとして採用すれば、任意の
P行目または任意のQ列目において同じ値の枡目が連続
し得る最大の個数は7個となる。
【0043】このように、横長長方形の小ブロックと縦
長長方形の小ブロックとを組み合わせてデータ領域を埋
め、小ブロック内における長手方向と短手方向のうちい
ずれか一方向について同じ値の枡目が連続する個数を制
限することによって、データ領域全体で縦方向と横方向
のいずれについても同じ値の枡目が連続する個数を一定
個数以下に制限することができる。この場合、小ブロッ
ク内における長手方向と短手方向のうち他方向について
は、同じ値の枡目が連続する個数を制限する必要は無
い。したがって、2種の小ブロックがとり得る白黒パタ
ーンの内、指定パターンとして使用可能なパターンの数
を増やすことができる。
【0044】第5の例では、図15に示すように、6つ
の桝目が横3個×縦2個の横長長方形に連結している小
ブロックVを設定し、図14に示すように、この小ブロ
ックVを横方向、縦方向に単に行列状に並べることによ
って、データ領域を隙間なく埋める。なお、当然なが
ら、図15の横と縦とを入れ替えた小ブロックも設定可
能である。
【0045】また、第6の例では、図17に示すよう
に、16個の枡目が横4個×縦4個の正方形に連結して
いる小ブロックWを設定する。図16に示すように、こ
の小ブロックWを横方向、縦方向に単に行列状に並べる
ことによって、データ領域を隙間なく埋めることができ
る。例えば、小ブロックW内で、縦方向と横方向のいず
れについても同じ値が連続する個数が3個以下であるパ
ターンを指定パターンとして採用する。逆に言えば、同
じ値の枡目が4個連続することはないという制限を加え
る。このとき、図18の中段に示すように、指定パター
ンの数は22,874通り存在する。なお、この第6の
例を一般化して、縦p個×横p個(p=3,4,5,
…)の桝目からなる正方形を小ブロックとして設定し、
小ブロック内においては縦方向と横方向のいずれについ
ても同じ値の枡目が連続する個数を(p−1)個までに
制限した場合、指定パターンの数は図18の右欄に示す
ような値となる。
【0046】上記第5,第6の例のように小ブロック
V,Wを単に行列状に配置する場合、配置が単純である
から、既述の各例(図4,図8,図11など)に比べ
て、記録情報の読み取りを小ブロック単位で簡単に行う
ことができる。
【0047】また、記録担体としての紙などが長方形で
ある場合、上記第5,第6(および第3)の例のように
小ブロックを長方形または正方形に設定して行列状に並
べるものとすると、長方形の紙の周辺に余白が生じるの
を防止でき(図11,図14,図16)、紙の全域を有
効に使用することができる。
【0048】さらに、上記第5,第6(および第1,第
2)の例のように一種類の小ブロックを設定する場合、
第3の例のように横長と縦長の2種類の小ブロックM,
Nを設定する場合(図11)に比して、記録すべき元の
データと小ブロックがつくる指定パターンとのマッピン
グ(対応付け)を簡単に行うことができる。
【0049】次に、記録すべき元のデータと小ブロック
の各白黒パターンとのマッピング(対応付け)に関して
説明する。
【0050】例えば、上記第1の例では、図3に示した
ように、全体で32通りの白黒パターンが存在し、その
うち18通りのパターンを使用することができる。この
小ブロック1つで4ビットの情報を表わそうとすると、
図27に示したように、使用可能なパターンのうち16
通りのパターンを指定パターンとして採用し、指定パタ
ーンのそれぞれに0から15までの値を対応させれば良
い。実際のデータ領域では、図25に示すように小ブロ
ックA1,A2,…,A8が配置され、例えば図26に
示すように各小ブロックA1,A2,…,A8に対して
3,4,4,1,3,B,7,Aに対応するパターンが
付与される。左右の4個づつの小ブロックがそれぞれ1
つの漢字を表わすとすれば、「3441」と「3B7
A」であるから、JISコードで「漢」「字」という2
文字を記録していることになる。
【0051】また、上記第6の例(図17に示した小ブ
ロックWを設定し、同じ値の枡目が連続する個数を3個
以下とした場合)では、図18中段に示したように、指
定パターンの数は22,874通り存在する。ここで、
例えば14ビットの情報を表わすために必要なパターン
数は16,384通りであるから、第6の例の小ブロッ
クWブロック1つで14ビットの情報を表すことができ
る。すなわち、元のデータ列を14ビットごとに区切っ
て、それぞれ指定パターンにマッピングし、マッピング
した指定パターンを記録面に2次元的に並べていくこと
により、元のデータを記録担体の記録面に記録すること
ができる。すなわち、元のデータを光学的に読み取り可
能な2次元コードに置き換えることができる。
【0052】なお、指定パターン数が22,874通り
であるのに対して、14ビットの情報を表わすために必
要なパターン数は16,384通りであるから、その差
である残りの6,490通りのパターンを、読み取りの
便宜のための制御情報として用いることができる。実際
に使用する小ブロックと指定パターンとを決める際に
は、同じ値の枡目が連続する最大の個数、小ブロックの
大きさ、使用する指定パターンの数、および記憶効率を
総合的に勘案する必要がある。その理由は、同じ値の枡
目が連続する個数を小さくすれば、読み取りエラーを減
少させることができるが、データの冗長度が高くなって
記憶効率が低下するからである。
【0053】また、小ブロックの大きさを大きくする
と、同じ値の枡目が連続する個数を小さくしても記憶効
率は低下しないが、各小ブロックと指定パターンとのマ
ッピングが面倒になるからである。結局、最適条件は実
用的観点から定められる。まず、記録面において同じ値
の枡目が連続する最大の個数がいくつまで許されるか
は、読取装置や読み取りアルゴリズムの性能によって定
まる。例えば、1次元のデータの変調方式としてCD
(コンパクト・ディスク)に用いられているEFM(8
−14変調)の場合は、1と1との間に入る0の数を最
大10個と定めている。1は反転を表すため、最大ビッ
トの長さは基本単位の11倍に相当する。そこで、縦方
向と横方向のそれぞれについて、同じ値が連続し得る最
大の個数xを11個程度とする場合を想定する。ここ
で、縦p個×横p個の枡目からなる正方形を小ブロック
として設定する場合、小ブロック内で同じ値の枡目が連
続する個数をmとすると、 x=2m なる関係が成立する。
【0054】したがって、記録面において同じ値の枡目
が連続する最大の個数xを11個以下に抑えるために
は、上記小ブロック内で同じ値が連続する個数mを5個
以下または6個以下に設定すれば良い。また、上記小ブ
ロックの一辺の大きさ(p個)は、小ブロック内で同じ
値の枡目が連続する個数mの2倍以下であることが好ま
しい。つまり、小ブロックの一辺の大きさpがmの2倍
を超えると、行方向または列方向に同じ値の枡目のm個
の連続が2回分発生し得るが、この現象は、読み取りの
観点からは避けるべきだからである。したがって、縦p
個×横p個の枡目からなる正方形を小ブロックとして設
定する場合、小ブロックの一辺の大きさpを12個と
し、小ブロック内で同じ値の枡目が連続する個数mは6
個以下とする設定が、実用面から一応最大の設定である
と言える。
【0055】さらに、マッピング管理の容易さという観
点を加えると、上記第6の例で述べたように、縦4個×
横4個の枡目からなる正方形を小ブロックWとして設定
し、この小ブロックW内で同じ値の枡目が連続する個数
mを3個以下に設定するのが実用的であると考えられ
る。この場合、記録面内で同じ値の枡目が連続する最大
の個数xは6個となる。ただし、小ブロックの形を正方
形以外の形に設定した場合は、小ブロックの大きさの制
限や、小ブロック内で同じ値の枡目が連続する個数の設
定は、この例に限られるものではない。
【0056】次に、上記第6の例において、本来の記録
情報に加えて、読み取りの便宜のための制御情報を設定
する場合について説明する。2次元の桝目配置のデジタ
ル情報記録方式では、読み取り時に、記録情報を表す2
次元パターンの天地左右と、枡目の大きさを認識する必
要があり、制御情報はそのために用いられる。
【0057】例えば、上記第6の例で、図19に示すよ
うに、指定パターンのうち黒白の枡目が交互に並ぶ制御
パターン(第1および第2の制御パターン)W1を制御
情報として使用するものとする(この場合、パターンW
1は記録情報に対してはマッピングされない。)。図2
2に示すように、小ブロックWを横6個×縦4個配置し
てデータ領域を形成する場合に、左上隅の小ブロックを
制御パターンW1とし、残りの23個の小ブロックを記
録情報に対応するパターンとする。これにより、14ビ
ットの情報を表す23個の小ブロックによって、322
ビットの情報を記録することができる。
【0058】記録情報を読み出す場合には、データ領域
の4隅のうち図19の制御パターンW1を示す部位を探
し、その隅を左上隅と判定する。但し、上記制御パター
ンW1の白黒を反転させたパターン(図20に示す)W
2が、データ領域の右上隅や左下隅に用いられると上記
判定を誤るおそれがある。そこで、図19に示した制御
パターンW1を制限情報として用いる場合には、図20
に示したパターンW2は記録情報に対してマッピングし
ないようにする。
【0059】また、図19に示した制御パターンW1は
白と黒とが交互に並んでいるので、スキャナ等によっ
て、桝目の大きさを容易に認識することができる。した
がって、図22のパターンから記録情報を読み出す際
に、他の23個の小ブロックWの桝目のパターンを読み
取り易くすることができる。
【0060】なお、制御情報として図19のような制御
パターンW1を特定位置に設定する以外に、クロッキン
グ情報を外部に付加したり、データ領域がいくつの小ブ
ロックから構成されるかを予め情報記録装置と情報読出
装置との間で取り決めておくなどの手段が考えられる。
【0061】なお、小ブロックWの枠線は仮想的なもの
であり、図23に示すように、実際の記録面には枠線は
印刷されない(図23は、図22から小ブロックWの枠
線を取り除いたものを示している。)。この状態でも制
御情報としての左上隅のパターンW1を容易に識別する
ことができる。また、上述のように、小ブロックW内で
同じ値の枡目が連続する個数に制限を設けているので、
データ領域の周囲が全て白になってしまうことはなく、
データ領域の周囲の境界も容易に判別することができ
る。
【0062】なお、上記第1〜第6の例では、記録面内
にビットに対応する行列状の枡目を仮想的に設定して、
各枡目に0と1のデータを表す白または黒を付すことと
したが、これに限られるものではなく、他の表現形式を
とることもできる。例えば、枡目を異なる色彩や濃淡で
塗り分けても良く、網目などの特有のパターンで区別で
きるようにしても良い。また、色彩や濃淡や網目パター
ンなどを用いて1つの桝目の表現する情報を2値ではな
く多値にすることも可能である。また、個々の桝目が表
す0と1のデータを、枡目の形(正方形)でそのまま表
現するだけでなく、図21に示すように、白丸と黒丸と
で表現しても良い。このように、多様な表現形式を採用
することができる。
【0063】また、記録担体の記録面に印刷によって情
報を記録することとしたが、例えば、写真技術などによ
って記録することとしても良い。
【0064】また、読取装置(例えばスキャナを用いる
場合)の特性によって、縦方向に関しては同じ値の枡目
が連続しても読み取りエラーが起こりにくいが、横方向
に関しては同じ値の枡目の連続を制限しなければならな
いような場合も考えられる。このように縦方向には同じ
値が連続してもよい場合、例えば、上記第1の例(図
3)で、先に指定パターンとした18通りのパターンに
加えて、パターンJ2,J5,J6,J27,J28,J3
1のパターンも指定パターンとして採用することができ
る。つまり、合計24通りの指定パターンを用いて記録
情報を表現することができる。
【0065】さらに、読取装置(例えばスキャナを用い
る場合)の特性によって、走査方向によって読み取り精
度が異なるため、各桝目の形状を長方形にした方が高密
度化に有利な場合もある。
【0066】図29は、一実施例のデジタル情報解読方
法を実施するためのデジタル情報解読装置の概略構成を
示している。この装置は、読取装置22と、情報解析装
置21と、出力装置23とからなり、図28に示したデ
ジタル情報記録装置が記録した記録情報を読み出すよう
になっている。読取装置22は、必要な読み取り精度に
応じて、例えばイメージスキャナ、CCD(チャージ・
カップルド・デバイス)カメラなどによって構成され、
紙などの記録面に印刷された記録情報を読み取ることが
できる。情報解析装置21は、入力部24と、データ変
換部25と、出力部26と、データ変換(解読)アルゴ
リズム27を備えている。入力部24は、読取装置22
からの記録情報を入力情報として出力する。
【0067】データ変換部25は、入力部24が出力す
る入力情報を、データ変換(解読)アルゴリズム27に
基づいて解読し、出力データとして出力する。また、デ
ータ変換部25は、制御情報を識別して天地左右を決め
る処理も合わせて行う。出力部26は、データ変換部1
5が出力する出力データを出力装置13へ出力する。出
力装置13は、例えばディスプレイ、データベースなど
によって構成され、読み取った情報を表示または格納す
る。
【0068】ここで、図28中のデータ変換(コード
化)アルゴリズム17と、図29中のデータ変換(解
読)アルゴリズム27とは、互いに逆の変換を行う。し
たがって、図28の装置で得られた記録情報を図29の
装置で読み取ることによって、元のデータと同じものを
得ることができる。なお、データ変換部25において制
御情報を識別できない場合やデータ変換(解読)アルゴリ
ズム27で解読できないパターンの小ブロックが含まれ
ている場合には、エラーとなる。
【0069】このデジタル情報解読装置は、図1(b)に
示すフローにしたがって、記録担体の記録面に記録され
た情報を読み出すことができる。ここでは、上記第6の
例によって記録された記録情報(図22)を解読するも
のとする。
【0070】まず、図22に示した記録情報を読取装置
22によって読み込み、上記記録情報のパターンに対応
した白黒の画素からなるビットマップデータを構成する
(S11)。次に、情報解析装置21の入力部24が上
記ビットマップデータを入力情報として出力する。デー
タ変換部25は、上記ビットマップデータを解析する。
すなわち、データ領域を判別してデータ領域の四隅を調
べる(S12)。例えばデータ領域の左上隅に図19に
示した制御パターンW1が存在することから、データ領
域の左上隅を識別することができる。
【0071】左上隅が決まれば、回転などの操作によっ
てビットマップデータを処理しやすいように変換するこ
とも可能である。四隅のパターンによってデータ領域の
天地左右が一意的に決まるかどうかを判断し(S1
3)、天地左右が一意的に決まらなければエラー表示を
する(S20)一方、天地左右が一意的に決まるのであ
れば天地左右の識別を行う(S14)。次に、データ領
域の四隅のパターンからクロッキング情報を抽出する
(S15)。左上隅の制御パターンW1を見ると、白の
枡目と黒の枡目とが交互に現れる形状になっているの
で、この制御パターンW1を解析することによって1つ
の桝目の大きさを知ることができる。そこで、これをク
ロッキング情報として利用する。次に、クロッキング情
報に基づいてデータ領域全体を小ブロック単位に仮想的
に分割する(S16)。
【0072】すなわち、クロッキング情報としての1つ
の桝目の大きさに基づいて、データ領域がいくつの枡目
から構成されているかを知り、データ領域全体を小ブロ
ックに切り分ける。この例では、図21に示すように、
データ領域全体を、縦4個×横4個の桝目からなる小ブ
ロックW単位に切り分けることができる。次に、データ
変換部25は、左上隅の制御パターンW1を除く23個
の小ブロックWのパターンをデータ変換(解読)アルゴ
リズム27に基づいて解読し(S18)、数値データに
変換する。記録情報を形成する時点で、縦方向と横方向
との両方に、同一の値(白または黒)が一定個数以上連
続して現れないように設定しているので、読み取りエラ
ーは生じない。
【0073】そして、出力部26が、データ変換部15
の出力データを出力装置13へ出力する。出力装置13
は、例えばディスプレイによって構成される場合、読み
取った情報を表示する。なお、S11において作成され
たビットマップデータの解析手段として、画像処理を行
う方法が考えられる。記録媒体の傾きの補正や1ドット
程度の読み誤りの修正などを画像処理によって行おうと
する場合、1つの枡目はビットマップ上で4×4程度の
ドットパターンを示している必要がある。従って、40
0dpi(ドット・パー・インチ)の性能をもつスキャ
ナを読取装置として使用する場合、枡目の大きさは10
0dpi相当、もしくはそれ以上の大きさであることが
望ましい。
【0074】次に、この発明に係る記録担体について例
を挙げて説明する。
【0075】例えば、図30(a)に示す「10100」
なる記録情報を表す指定パターンが、同図(b)に示す記
録担体90の記録面上に、印刷により、「1」に対応す
るインクI1と、「0」に対応するインクI2とで表され
ている。インクI1は、可視光領域で特定の色を示し、
かつ赤外線または紫外線と作用するインクとする。例え
ば、赤外線を吸収する性質を持つインクとする。一方、
インクI2は、可視光領域でインクI1と同じ色を示し、
かつ赤外線を吸収しない性質を持つインクとする。この
ようにした場合、可視光領域ではインクI1とI2とが同
色であるから、肉眼ではどのような情報が記録されてい
るかを判別することができず、赤外線を検知する読取装
置を用いることによって初めて、記録情報を読み取るこ
とができる。したがって、記録情報に秘密性を持たせる
ことができる。
【0076】また、インクI1は、可視光領域で特定の
色を示し、かつ紫外線を吸収する性質を持つインクとす
る一方、インクI2は、可視光領域でインクI1と同じ色
を示し、かつ紫外線を吸収しない性質を持つインクとし
ても良い。同様に、インクI1は、可視光領域で特定の
色を示し、かつ赤外線または紫外線によって励起されて
蛍光を発するものとする一方、インクI2は、可視光領
域でインクI1と同じ色を示し、かつインクI1と反対
に、赤外線または紫外線によって励起されないものとし
ても良い。このようにした場合も、同様に、記録情報に
秘密性を持たせることができる。
【0077】また、図31(a)に示す「10100」な
る記録情報を、同図(b)に示すように、記録担体90の
記録面上に、印刷により、「1」に対応するインクI3
と、「0」に対応するインク無し部分とで表しても良
い。インクI3は、可視光領域で透明であり、かつ赤外
線または紫外線と作用するものとする。このようにした
場合、インクI3が可視光領域で透明であるから、肉眼
ではどのような情報が記録されているかを判別すること
ができず、赤外線または紫外線を検知する読取装置を用
いることによって初めて記録情報を読み取ることができ
る。したがって、記録情報に秘密性を持たせることがで
きる。
【0078】また、図32(a)に示す「10100」な
る記録情報を、同図(b)に示すように、記録担体90の
記録面上に、印刷により、「1」に対応するインクI4
と、「0」に対応するインク無し部分とで表し、その上
を、可視光を遮断し、かつ赤外線あるいは紫外線を透過
する白色インク層I5で覆っても良い。インクI4は、赤
外線または紫外線と作用するものとする。このようにし
た場合、白色インク層I5のお陰で肉眼ではどのような
情報が記録されているかを判別することができず、赤外
線または紫外線を検知する読取装置を用いることによっ
て初めて記録情報を読み取ることができる。したがっ
て、記録情報に秘密性を持たせることができる。なお、
インクI4は可視光領域で特定の色を示しても良く、透
明であっても良い。
【0079】また、図33に示すように、本来の記録情
報を不可視データD1として印刷し、その上に、兎の絵
などを表した可視データD2を重ねて印刷しても良い。
不可視データD1は、可視光領域で透明で、かつ赤外線
または紫外線と作用するものとし、可視データD2は、
可視光領域で特定の色を示し、かつ赤外線または紫外線
を透過するタイプのインクI7で印刷するものとする。
【0080】このようにした場合、記録情報D1に秘密
性を持たせることができる上、限られた記録面に情報D
1,D2を多重に記録でき、単位面積当たりの記録容量を
増加させることができる。可視データとしては、図33
に示したように不可視データD1と異なるフォーマット
を持つ全く無関係な情報D2を印刷しても良いし、図3
4に示すように、不可視データD3に使用したフォーマ
ットと同じフォーマットを使用した情報D4を印刷して
も良い。
【0081】なお、上記各インクI1,I2,…,I7自
体は公知のものである。
【0082】図35は、上述のような多重印刷により記
録された記録情報を読み取るための読取装置99の要部
を示している。この読取装置99は、それぞれ可視光,
赤外光を記録担体90の記録面へ向けて照射する第1の
発光素子91,第2の発光素子92と、記録面によって
反射された可視光,赤外光をそれぞれ検出する第1の受
光素子93,第2の受光素子94を備えている。受光素
子93には赤外光に反応しないようにフイルタが設けら
れている。記録担体90の記録面には、図33に示した
状態で、不可視データD1と、可視データD2とが重ねて
印刷されているものとする。さらに、上記不可視データ
D1を表しているインクI6は、可視光領域で透明であ
り、かつ赤外線よって励起されて別の赤外波長を持つ蛍
光を発するタイプのものとする。
【0083】可視データD2に関しては、発光素子91
が可視光を記録面に照射し、記録面によって反射された
可視光を受光素子が検出することにより、読み取りが行
われる。また、不可視データD1に関しては、発光素子
92が赤外光を記録面に照射し、不可視インクが発する
蛍光(赤外光)を受光素子94が検出することにより、
読み取りが行われる。このように、可視データD2と不
可視データD1とを互いに独立して読み取ることができ
る。
【0084】
【発明の効果】以上より明らかなように、上述のごと
く、各枡目にそれぞれマークが付与されることにより小
ブロックが取り得るパターン群のうち、同じ値を表すマ
ークが連続する個数が、行方向と列方向の少なくとも一
方向でk個(ただし、kは1以上、所定数以下の整数と
する。)以下である複数のパターンを指定パターンとし
て採用し、記録すべきデジタル情報を、上記小ブロック
単位の指定パターンを記録面に並べることにより表現し
ているので、記録面内で同じ値を表すマークが連続し得
る最大の個数を行方向、列方向にそれぞれ制限すること
ができる。この結果、クロッキング情報等を付加しなく
とも、読み取り時に読み取りエラーが発生するのを防止
できる。また、記録すべきデジタル情報を構成する各デ
ータ値に、上記小ブロック単位の各指定パターンを対応
させるので、各ビットの値がばらついて交互に出てくる
よう均一化するようなアルゴリズムを用いる場合に比し
て、元のデータと記録されるパターンとの間の相互変換
を簡単にでき、変換処理を短時間で行うことができる。
【0085】上述のごとく、上記小ブロックの形は、行
方向および列方向に枡目p個分(ただし、pは3以上、
所定数以下の整数とする。)の寸法を持つ正方形である
から、小ブロックを単に行列状に配置することによっ
て、記録面を簡単に埋めることができる。また、小ブロ
ックの形が十字形などの場合に比して、読み取り時にデ
ータ領域内の各小ブロック単位を簡単に識別することが
できる。
【0086】上述のごとく、上記小ブロックの形は、行
方向または列方向のいずれか一方向に枡目p個分(ただ
し、pは3以上、所定数以下の整数とする。)の寸法を
持ち、行方向または列方向のうち他方向に枡目q個分
(ただし、qは1以上、p未満の整数とする。)の寸法
を持つ長方形であるから、小ブロックを単に行列状に配
置することによって、記録面を簡単に埋めることができ
る。また、小ブロックの形が十字形などの場合に比し
て、読み取り時にデータ領域内の各小ブロック単位を簡
単に識別することができる。
【0087】上述のごとく、上記小ブロックとして、行
方向に長い長方形の形を持つ第1の小ブロックと、列方
向に長い長方形の形を持つ第2の小ブロックとの2種類
を設定し、上記記録面に上記第1の小ブロックと第2の
小ブロックとを組み合わせて並べている。この場合、記
録面内で同じ値を表すマークが連続し得る最大の個数を
行方向、列方向にそれぞれ制限するためには、第1の小
ブロックと第2の小ブロックのそれぞれで、同じ値を表
すマークが連続する個数を長手方向に制限すれば足り
る。したがって、第1,第2の小ブロックの枡目が作り
得るパターンのうち、指定パターンとして使用可能なパ
ターンの数を増やすことができる。
【0088】上述のごとく、上記指定パターンの中か
ら、記録すべきデジタル情報のデータ値に対応せず、上
記デジタル情報の天地左右の向きを表す第1の制御パタ
ーンを採用し、上記デジタル情報を表す2次元パターン
を設けるべきデータ領域の特定箇所に、上記第1の制御
パターンを配置するので、読み取り時に、上記第1の制
御パターンを抽出することによって、上記2次元パター
ンの天地左右を簡単に識別できる。したがって、読み取
りを円滑に行うことができる。
【0089】上述のごとく、上記指定パターンの中か
ら、記録すべきデジタル情報のデータ値に対応せず、上
記枡目の大きさを表す第2の制御パターンを採用し、上
記デジタル情報を表す2次元パターンを設けるべきデー
タ領域の特定箇所に、上記第2の制御パターンを配置す
るので、読み取り時に、上記第2の制御パターンを抽出
することによって、上記枡目の大きさを簡単に識別でき
る。したがって、読み取りを円滑に行うことができる。
【0090】上述のごとく、上記第1の制御パターンを
抽出するので、上記2次元パターンの天地左右を簡単に
識別でき、この結果、読み取りを円滑に行うことができ
る。
【0091】上述のごとく、上記第2の制御パターンを
抽出するので、上記枡目の大きさを簡単に識別でき、こ
の結果、読み取りを円滑に行うことができる。
【0092】上述のごとく、記録すべきデジタル情報を
表す指定パターンが、平面状の記録面に、可視光領域で
特定の色を示し、かつ赤外線または紫外線と作用するイ
ンクで印刷されるとともに、上記インクのパターンの周
囲に、上記インクの色と同一色を示し、かつ赤外線また
は紫外線と作用しないインクでダミーパターンが印刷さ
れている。上記指定パターンを表すインクと上記ダミー
パターンを表すインクとは可視光領域で同一色を示すの
で、指定パターンが表すデジタル情報は肉眼では識別さ
れない。したがって、記録情報の秘密性を高めることが
できる。
【0093】上述のごとく、記録すべきデジタル情報を
表す指定パターンが、平面状の記録面に、可視光領域で
透明で、かつ赤外線または紫外線と作用するインクで印
刷されている。上記指定パターンを表すインクは可視光
領域で透明であるから、肉眼では識別されない。したが
って、記録情報の秘密性を高めることができる。
【0094】上述のごとく、記録すべきデジタル情報を
表す指定パターンが、平面状の記録面に、赤外線または
紫外線と作用するインクで印刷されるとともに、上記イ
ンクのパターン上に重ねて、可視光領域で特定の色を示
し、かつ赤外線または紫外線を透過する可視インク層が
印刷されている。上記可視インク層は可視光領域で特定
の色を示すから、その下の指定パターンを表すインクは
肉眼では識別されない。したがって、記録情報の秘密性
を高めることができる。
【0095】上述のごとく、上記可視インク層は、上記
記録すべきデジタル情報と異なる表現形式を持つパター
ンを表している。このパターンは、上記デジタル情報と
は別の情報を表現することができるので、単位面積当た
りの記録容量を増やすことができる。
【0096】上述のごとく、上記可視インク層は、上記
指定パターンの表現形式と同じ表現形式を持つパターン
を表している。このパターンは、上記デジタル情報とは
別のデジタル情報を表現することができるので、単位面
積当たりの記録容量を増やすことができる。
【0097】上述のごとく、記録担体に記録されたデジ
タル情報を光学的に読み取ることができる。すなわち、
第2の発光素子が上記記録担体へ向けて赤外光または紫
外光を発する。指定パターンを表すインクは赤外光また
は紫外光と作用する性質を有するので、第2の受光素子
が上記記録担体によって反射された赤外光または紫外光
を検出することによって、上記指定パターンを読み取る
ことができる。なお、上記の記録担体の可視インク層が
表すパターンは、第1の発光素子が上記記録担体へ向け
て可視光を発し、第1の受光素子が上記記録担体によっ
て反射された可視光を検出することによって、読み取る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例のデジタル情報記録方法を
実施するための処理フローを示す図である。
【図2】データ領域を埋めるための小ブロックとして5
つの桝目が十字状に連結したものを示す図である。
【図3】図2の小ブロックが取り得る白黒パターンを示
す図である。
【図4】図2の小ブロックを並べてデータ領域を埋める
例を示す図である。
【図5】図4のデータ領域の一部を示す図である。
【図6】図4のデータ領域で、黒の枡目が連続し得る最
大の個数を示す図である。
【図7】データ領域を埋めるための小ブロックの別の例
を示す図である。
【図8】図7の小ブロックを並べてデータ領域を埋める
例を示す図である。
【図9】図8のデータ領域で、黒の枡目が連続し得る最
大の個数を示す図である。
【図10】データ領域を埋めるための横長の長方形の小
ブロックと縦長の長方形の小ブロックとを示す図であ
る。
【図11】図10の2種類の小ブロックを組み合わせて
データ領域を埋める例を示す図である。
【図12】図11のデータ領域で、黒の枡目が行方向に
連続し得る最大の個数を示す図である。
【図13】図11のデータ領域で、黒の枡目が縦方向に
連続し得る最大の個数を示す図である。
【図14】長方形の1種類の小ブロックを並べてデータ
領域を埋める例を示す図である。
【図15】データ領域を埋めるための1種類の長方形の
小ブロックの例を示す図である。
【図16】正方形の小ブロックを並べてデータ領域を埋
める例を示す図である。
【図17】データ領域を埋めるための正方形の小ブロッ
クの例を示す図である。
【図18】図17の正方形の小ブロックで、一辺を構成
する桝目の数に応じて、この小ブロックが取り得る白黒
パターン数と、この小ブロック内で縦方向および横方向
に同じ値の枡目が連続する個数が制限された場合にこの
小ブロックが取り得る指定パターン数とを示す図であ
る。
【図19】データ領域の天地左右の向きおよび枡目の大
きさを表す制御パターンを例示する図である。
【図20】図19の制御パターンを採用した場合、小ブ
ロックが取り得る白黒パターンのうち指定パターンとし
て使用できないパターンを示す図である。
【図21】小ブロックを構成する枡目に、マークとして
白丸と黒丸を付したものを示す図である。
【図22】正方形の小ブロックを並べたデータ領域の左
上隅に、図19の制御パターンを配置した例を示す図で
ある。
【図23】図22から小ブロックの仮想的な輪郭線を取
り除いて、実際に印刷されるべき記録情報のパターンを
示す図である。
【図24】図11の変形例で、縦長の長方形と横長の長
方形をL字状に組み合わせてデータ領域を埋める例を示
す図である。
【図25】図2の小ブロックを並べたデータ領域の一部
を示す図である
【図26】図25中の8つの小ブロックが、それぞれデ
ータ値に対応する指定パターンで表された状態を示す図
である。
【図27】図3に示した小ブロックが取る得る白丸パタ
ーンの一部に、16進数を対応させて編成した状態を示
す図である。
【図28】この発明のデジタル情報記録方法を実施する
ためのデジタル情報記録装置のブロック構成を示す図で
ある。
【図29】この発明のデジタル情報解読方法を実施する
ためのデジタル情報解読装置のブロック構成を示す図で
ある。
【図30】記録すべきデータと、このデータを記録した
一実施例の記録担体を示す図である。
【図31】記録すべきデータと、このデータを記録した
一実施例の記録担体を示す図である。
【図32】記録すべきデータと、このデータを記録した
一実施例の記録担体を示す図である。
【図33】肉眼では見えず赤外線または紫外線を照射す
ることによって認識できる不可視データと、この不可視
データと異なるフォーマットを持ち肉眼で見える可視デ
ータとを重ねて印刷する例を示す図である。
【図34】肉眼では見えず赤外線または紫外線を照射す
ることによって認識できる不可視データと、この不可視
データと同じフォーマットを持ち肉眼で見える可視デー
タとを重ねて印刷する例を示す図である。
【図35】この発明の一実施例の読取装置の要部を示す
図である。
【図36】従来技術であるRLLC(ラン・レングス・
リミテッド・コード)の符号化に用いるRLL(1,7)符
号の変換テーブルを示す図である。
【符号の説明】
A1,…,A4,T,T1,…,T4,U,M,N,
V,W 小ブロック W1 制御パターン 11 情報記録装置 12 入力装置 13 印刷装置 21 情報解析装置 22,99 読取装置 23 出力装置 91 第1の発光素子 92 第2の発光素子 93 第1の受光素子 94 第2の受光素子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面状の記録面に、ビットに対応する行
    列状の桝目を仮想的に設定し、上記桝目に光学的に認識
    可能なマークをそれぞれ付与して、記録すべきデジタル
    情報を上記マークからなる2次元パターンとして記録し
    たデジタル情報担体からデジタル情報を読み出す読出方
    法であって、 上記記録面の特定の隅部分に制御パターンを配置し、記
    録情報を読み出す場合には、上記制御パターンを探して
    その制御パターンの部位を上記特定の隅部分と判定し、
    次に情報パターンを読み出すことを特徴とするデジタル
    情報読出方法。
  2. 【請求項2】 上記制御パターンは、桝目の大きさを容
    易に認識することができるパターン形状によって構成さ
    れ、制御パターンの認識から情報パターンの桝目の大き
    さを決定して上記情報パターンを読み出すことを特徴と
    する請求項1に記載のデジタル情報読出方法。
  3. 【請求項3】 平面状の記録面に、ビットに対応する行
    列状の桝目を仮想的に設定し、上記桝目に光学的に認識
    可能なマークをそれぞれ付与して、記録すべきデジタル
    情報を上記マークからなる2次元パターンとして記録し
    たデジタル情報記録方法であって、 上記一の行または列方向に複数個桝目を連結したブロッ
    クと、 上記行または列に隣接し、上記桝目を1個以上ずらせて
    行または列方向に複数個桝目を連結したブロックを結合
    させて特定の形を持つ小ブロックを仮想的に設定し、上
    記小ブロックを並べてデータ領域を形成したことを特徴
    とするデジタル情報記録方法。
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