JP2001306106A - 浄水場水質シミュレータ - Google Patents

浄水場水質シミュレータ

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JP2001306106A
JP2001306106A JP2000116660A JP2000116660A JP2001306106A JP 2001306106 A JP2001306106 A JP 2001306106A JP 2000116660 A JP2000116660 A JP 2000116660A JP 2000116660 A JP2000116660 A JP 2000116660A JP 2001306106 A JP2001306106 A JP 2001306106A
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water quality
water
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water purification
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JP2000116660A
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Hideaki Nameki
木 英 明 行
Ryosuke Miura
浦 良 輔 三
Masao Kaneko
子 政 雄 金
Sukeyuki Noshiro
代 祐 之 能
Akira Hiramoto
本 昭 平
Shinichi Suezawa
澤 信 一 末
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Toshiba Corp
Toshiba Techno Consulting Corp
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Toshiba Corp
Toshiba Techno Consulting Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 計算機のプログラミング技術を必要とせず、
さらに、水処理プロセスや制御に関する高度な専門知識
を必要とせず、プロセス部品モデル、水質モデル、水質
制御モデル等を自由に組み替えて多様なシミュレーショ
ンを容易に実行することができる浄水場水質シミュレー
タを提供すること。 【解決手段】 本発明の浄水場水質シミュレータ1は、
浄水場の水処理プロセスの水質シミュレーションのため
の複数の要素モデルを格納する要素モデル格納部2と、
要素モデル格納部2に格納されている複数の要素モデル
から条件に適合する要素モデルを選択する選択入力部2
aと、を備える。プロセスモデル構築手段3が、選択入
力部2aによって選択された要素モデルを結合して浄水
場の水処理プロセスのプロセスモデルを構築する。シミ
ュレーション手段4が、プロセスモデル構築手段3によ
り構築されたプロセスモデルに基づいて、水質シミュレ
ーションを実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浄水場の水処理シ
ステムの水質シミュレーションを行う浄水場水質シミュ
レータに関する。
【0002】
【従来の技術】浄水場水質シミュレータは、浄水場の水
処理システムの運転支援、オペレータの訓練、プロセス
の追加または変更の事前検討、新規計画システムの事前
検討等に利用されている。
【0003】従来の浄水場水質シミュレータは、シミュ
レーションに必要なプロセス部品モデルおよびシステム
のモデルを、プラント毎にプログラミング言語で記述す
ることによって作成されている。そして、プロセスの追
加または削除や、水質モデルまたは水質制御モデル等の
変更に対しては、その都度プログラムを書き換えて対応
している。
【0004】一方、化学プラント向けの汎用プロセスシ
ミュレータ等では、多様なシステムのシミュレーション
モデルを、プログラミング言語の知識なしに構築するこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来は、シミュレーシ
ョンで使用するプロセス部品モデル、水質モデル、水質
制御モデル等を、プラント毎にプログラミング言語で記
述してシミュレータを作成しており、プロセスの追加ま
たは削除や、水質モデルまたは水質制御モデルの部分的
な変更に対しても、プログラム書き換えが必要である。
従って、ユーザが、プロセス部品モデルや水質モデル、
水質制御モデル等を自由に組み替えて多様なシミュレー
ションを実施することが困難である。
【0006】一方、化学プラント向けの汎用のプロセス
シミュレータ等では、多様なシステムのシミュレーショ
ンモデルをプログラミング言語の知識なしに構築するこ
とができるが、浄水場の水処理のような特殊なプロセス
に適用するためには、汎用の部品をすべて浄水場の水処
理用に再構築しなければならない。その作業量は、膨大
である。また、プログラミングの技術が不要であって
も、水処理プロセスや水質制御に関しての高度な知識が
必要である。
【0007】本発明は、このような点を考慮してなされ
たものであり、計算機のプログラミング技術を必要とせ
ず、さらに、水処理プロセスや制御に関する高度な専門
知識を必要とせず、プロセス部品モデル、水質モデル、
水質制御モデル等を自由に組み替えて多様なシミュレー
ションを容易に実行することができる浄水場水質シミュ
レータを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、浄水場の水処
理プロセスの水質シミュレーションのための複数の要素
モデルを格納する要素モデル格納部と、要素モデル格納
部に格納されている複数の要素モデルから、条件に適合
する要素モデルを選択する選択入力部と、選択入力部に
よって選択された要素モデルを結合して浄水場の水処理
プロセスのプロセスモデルを構築するプロセスモデル構
築手段と、プロセスモデル構築手段により構築されたプ
ロセスモデルに基づいて、水質シミュレーションを実行
するシミュレーション手段と、備えたことを特徴とする
浄水場水質シミュレータである。
【0009】本発明によれば、条件に適合する要素モデ
ルを選択入力部によって選択するだけで、プロセスモデ
ル構築手段が自動的に浄水場の水処理プロセスのプロセ
スモデルを構築するため、極めて容易に多様なシミュレ
ーションを実行することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図1を参照して本発明の第
1の実施の形態について説明する。
【0011】図1に示すように、本実施の形態の浄水場
水質シミュレータ1は、浄水場の水処理プロセスの水質
シミュレーションのための複数の要素モデルを格納する
要素モデル格納部2と、要素モデル格納部2に格納され
ている複数の要素モデルから条件に適合する要素モデル
を選択する選択入力部2aと、選択入力部2aによって
選択された要素モデルを結合して浄水場の水処理プロセ
スのプロセスモデルを構築するプロセスモデル構築手段
3と、プロセスモデル構築手段3により構築されたプロ
セスモデルに基づいて水質シミュレーションを実行する
シミュレーション手段4と、を備えている。
【0012】本実施の形態の要素モデル格納部2は、図
2に示すように、複数のプロセス部品モデル5と、複数
の水質モデル6と、複数の水質制御モデル7と、を含ん
でいる。
【0013】次に、このような構成からなる本実施の形
態の浄水場水質シミュレータ1の作用について説明す
る。
【0014】シミュレータ1のユーザは、シミュレーシ
ョンの対象とする浄水場の構成及び仕様に応じて、選択
入力部2aを介して、要素モデル格納部2に格納された
要素モデルの中から条件に適合する必要な要素モデルを
選択し、さらにこの場合、必要なパラメータを設定入力
する。
【0015】より具体的には、シミュレータ1のユーザ
は、シミュレーションの対象とする浄水場の構成及び仕
様に応じて、必要なプロセス部品モデルを要素モデル格
納部2に格納された複数のプロセス部品モデル5の中か
ら選択する。また、着目する水質に応じて、必要な水質
モデルを、要素モデル格納部2に格納された複数の水質
モデル6の中から選択する。また、着目する水質制御の
形態に応じて、必要な水質制御モデルを、要素モデル格
納部2に格納された複数の水質制御モデル7の中から選
択する。さらに、選択されたモデルの各々に対して必要
なパラメータを設定入力する。
【0016】選択された要素モデルと当該要素モデルに
対して設定されたパラメータ及び要素モデル間の関連付
けの情報が、インターフェース部(図示せず)を介し
て、プロセスモデル構築手段3に自動的に送られる。
【0017】プロセスモデル構築手段3は、シミュレー
ション手段4および要素モデル格納部2のデータ構造に
対応するプロセスモデルを作成する。作成されたプロセ
スモデルは、シミュレーション手段4および要素モデル
格納部2に自動的に送られる。シミュレーション手段4
では、シミュレーションプログラムが、プロセスモデル
に基づき、要素モデル格納部2に格納された要素モデル
を自動的に適宜参照しつつ、水質シミュレーションを実
行する。シミュレーションの結果は、必要に応じてファ
イルに保存され、あるいは、表示手段(図示せず)で表
示される。
【0018】実際のシミュレーションでは、例えば、原
水水質と薬品注入率とに基づき、各プロセスでの水質変
化が水質モデル6に基づいて計算される。また、水質モ
デル6に基づいて計算された所定の点における所定の水
質に基づいて、水質制御モデル7により薬品注入率が計
算され、結果として薬品注入制御の応答が得られる。
【0019】本実施の形態によれば、シミュレータ1の
ユーザは、対象とする浄水場の構成及び仕様に応じて、
必要な要素モデルを予め用意された要素モデルの中から
選択し、必要なパラメータを設定するだけで、容易にプ
ロセスモデルが構築され、シミュレーションが実行され
得る。また、要素モデルは、浄水場の水処理プロセスの
水質シミュレーションに使用するモデルに限定して用意
されているため、パラメータの設定項目が必要最小限で
あり、プロセスモデル構築の作業量を大幅に低減でき
る。
【0020】本実施の形態の場合、シミュレータ1のユ
ーザは、シミュレーションの対象とする浄水場の構成及
び仕様に応じて、必要なプロセス部品モデルを予め用意
された複数のプロセス部品モデル5の中から選択し、着
目する水質に応じて、必要な水質モデルを予め用意され
た複数の水質モデル6の中から選択し、着目する水質制
御の形態に応じて、必要な水質制御モデルを予め用意さ
れた複数の水質制御モデル7の中から選択し、選択され
たモデルの各々に対して必要なパラメータを設定するだ
けで、容易にプロセスモデルが構築され、シミュレーシ
ョンが実行され得る。
【0021】プロセス部品モデル5は、浄水場の水処理
プロセスの水質シミュレーションで使用されるモデルに
限定して予め用意されているため、極めて限定されたパ
ラメータの設定のみで目的のプロセスモデルを構築する
ことができる。また、プロセス全体の中で注目する部分
だけをモデル化することも可能である。このようなプロ
セス部品モデルの結合によるプロセスモデルの構築は、
オブジェクト指向プログラミング技術を利用し、各プロ
セス部品に共通する性質、属性に基づいて、プロセス部
品モデルをクラスとして作成することで実現可能であ
る。
【0022】水質モデル6は、浄水場の水処理プロセス
の水質シミュレーションで使用するモデルに限定して予
め用意されており、水質モデルを1つまたは複数選択す
ることで、着目する水質のシミュレーションを容易に実
行できる。また、同一のプロセス構成に対して、異なっ
た水質のシミュレーションが、水質モデルの選択を換え
るだけで容易に実行できる。
【0023】水質制御モデル7は、浄水場の水処理プロ
セスの水質制御に使用するモデルに限定して予め用意さ
れており、制御工学の専門知識なしに、制御モデルの選
択と極めて限定された制御のパラメータの設定を行うだ
けで、水質制御のシミュレーションが容易に実行でき
る。
【0024】ここで、図3を用いて、複数のプロセス部
品モデル5の例について説明する。図3に示す例では、
複数のプロセス部品モデル5は、原水モデル8、着水井
モデル9、浄水池モデル10、配水池モデル11、急速
撹拌池モデル12、フロック形成池モデル13、沈殿池
モデル14、ろ過池モデル15、オゾン反応槽モデル1
6,UV反応槽モデル17、生物活性炭槽モデル18、
膜分離装置モデル19、導水管モデル20、注入管モデ
ル21、薬品注入機モデル22、制御器モデル23、計
測器モデル24を含んでいる。8〜19のモデルは、い
わゆる槽塔モデルであり、20及び21のモデルは、い
わゆる配管モデルである。
【0025】このようなプロセス部品モデルからプロセ
スモデル構築手段3によって構築されるプロセスモデル
は、例えば、原水モデル8、着水井モデル9、浄水池モ
デル10、配水池モデル11、急速撹拌池モデル12、
フロック形成池モデル13、沈殿池モデル14、ろ過池
モデル15等を導水管モデル20で繋ぎ、制御の目標指
標の検出位置に計測器モデル24を設置し、計測器モデ
ル24の信号を制御器モデル23に送るようにし、制御
器モデル23の制御出力に基づいて、薬品注入機モデル
22により、着水井モデル9、急速撹拌池モデル12等
に薬品を注入するように構成されたプロセスモデルであ
る。
【0026】また、この場合、制御器モデル23と水質
制御モデル7との関連付け、着水井モデル9、急速撹枠
池モデル12等のプロセス部品モデルと水質モデルとの
関連付け等を、上記プロセス部品モデルのパラメータ設
定によって行い、どのような水質を考慮し、どのような
制御を行うか、を選択入力できるようになっていること
が好ましい。
【0027】このように、プロセス部品モデル5とし
て、原水モデル8、着水井モデル9、浄水池モデル1
0、配水池モデル11、急速攪拌池モデル12、フロッ
ク形成池モデル13、沈殿池モデル14、ろ過池モデル
15、オゾン反応槽モデル16,UV反応槽モデル1
7、生物活性炭槽モデル18、膜分離装置モデル19、
導水管モデル20、注入管モデル21、薬品注入機モデ
ル22、制御器モデル23、計測器モデル24が予め用
意されている場合、シミュレータ1のユーザは、一般的
な浄水場の水処理プロセスの構成に対して、新たなプロ
セス部品モデルを用意することなく、プロセスモデル構
築手段3にプロセスモデルを容易に構築させることがで
きる。
【0028】ここで、図4を用いて、複数の水質モデル
6の例について説明する。図4に示す例では、複数の水
質モデル6は、炭酸塩モデル25、塩素反応モデル2
6、オゾン反応モデル27、消毒副生成物反応モデル2
8、異臭味物質反応モデル29、紫外線分解モデル3
0、凝集モデル31、沈澱モデル32、ろ過モデル3
3、膜分離モデル34、生物活性炭モデル35を含んで
いる。25〜30のモデルは、いわゆる反応モデルであ
り、31〜34のモデルは、いわゆる分離モデルであ
る。
【0029】このような水質モデルは、上記薬品注入の
制御の目標指標の変化を計算するとともに、制御操作に
よって変化する制御の目標指標以外の水質についても計
算を行う。例えば、塩素反応モデル26では、原水に含
まれる各種塩素消費物質による注入塩素の消費を計算し
て残留塩素フィードバック制御の目標指標とし、あるい
は、アンモニアと塩素の反応による自由有効塩素の減少
とクロラミンの生成等を計算する。
【0030】このように、水質モデル6として、炭酸塩
モデル25、塩素反応モデル26、オゾン反応モデル2
7、消毒副生成物反応モデル28、異臭味物質反応モデ
ル29、紫外線分解モデル30、凝集モデル31、沈澱
モデル32、ろ過モデル33、膜分離モデル34、生物
活性炭モデル35が予め用意されている場合、シミュレ
ータ2のユーザは、一般的な浄水場の水処理プロセスで
着目される水質に対して、新たな水質モデルを用意する
ことなく対応できる。また、プロセス部品モデル毎に、
水質モデルとの関連付けを当該プロセス部品モデルのパ
ラメータ設定として行うことにより、複数の系列を有
し、系列毎に異なる処理が行われているようなシステム
でも1つのプロセスモデルとしてシミュレーションを行
うことができる。
【0031】ここで、図5を用いて、複数の水質制御モ
デル7の例について説明する。図5に示す例では、複数
の水質制御モデル7は、pH制御モデル36、塩素注入
制御モデル37、オゾン注入制御モデル38、凝集剤注
入制御モデル39および殺菌消毒制御モデル40を含ん
でいる。
【0032】このような水質制御モデルは、水質モデル
6で計算した制御の目標指標の変化と、制御の目標指標
の設定値とに基づいて制御出力を計算し、薬品注入率等
を決定する。
【0033】このように、水質制御モデル7として、p
H制御モデル36、塩素注入制御モデル37、オゾン注
入制御モデル38、凝集剤注入制御モデル39および殺
菌消毒制御モデル40が予め用意されている場合、シミ
ュレータ1のユーザは、一般的な浄水場の水処理プロセ
スで採用される制御形態に対して、新たな水質制御モデ
ルを用意することなく対応でき、水質制御のシミュレー
ションを容易に実行することができる。
【0034】次に、本発明の第2の実施の形態の浄水場
水質シミュレータについて、図6を用いて説明する。図
6は、第2の実施の形態の浄水場水質シミュレータの構
成概略図である。
【0035】図6に示すように、本実施の形態の浄水場
水質シミュレータ1は、浄水場の水処理プロセスの水質
シミュレーションのための標準プロセスモデルを格納す
る標準プロセスモデル格納部41を更に備えている。
【0036】標準プロセスモデルは、この場合、多くの
浄水場に共通する類型的な水処理プロセスモデルであ
る。標準プロセスモデル格納部41は、そのような標準
プロセスモデルを格納している。
【0037】そして、プロセスモデル構築手段3は、標
準プロセスモデル格納部41に格納された標準プロセス
モデルと選択入力部2aによって選択された要素モデル
とを融合して、浄水場の水処理プロセスのプロセスモデ
ルを構築するようになっている。
【0038】その他の構成は、図1乃至図5に示す第1
の実施の形態の浄水場水質シミュレータと略同様の構成
である。第2の実施の形態において、図1乃至図5に示
す第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し
て詳細な説明は省略する。
【0039】本実施の形態の場合、シミュレータ1のユ
ーザは、シミュレーションの対象とする浄水場の構成及
び仕様に比較的近い類似した構成の標準プロセスモデル
(標準プロセスモデル格納部41に格納されている)に
対し、選択入力部2aを介して、必要なプロセス部品モ
デルの追加や、不要なプロセス部品モデルの削除を行
う。同様に、水質モデルや制御モデルを部分的に変更す
る。さらに、各要素モデルのパラメータを変更する。
【0040】このような変更修正入力により、標準プロ
セスモデル格納部41に格納されていた標準プロセスモ
デルが、当該浄水場に合ったプロセスモデルとなる。
【0041】本実施の形態によれば、標準プロセスモデ
ルが予め用意されているため、シミュレータ1のユーザ
は、全く新たにプロセスモデルを構築させることなく、
既存の標準プロセスモデルの一部変更のみで個々の浄水
場に合ったプロセスモデルを構築させることができる。
また、基本的な浄水場水質制御の応答特性を、標準プロ
セスモデルのシミュレーションによって、容易に把握、
学習することも可能である。
【0042】なお、標準プロセスモデル格納部41に格
納される標準プロセスモデルは、複数であってもよい。
この場合、個々の浄水場に最も近い標準プロセスモデル
が、適宜に選択されて使用されることが好ましい。
【0043】次に、本発明の第3の実施の形態の浄水場
水質シミュレータについて、図7を用いて説明する。図
7は、第3の実施の形態の浄水場水質シミュレータの構
成概略図である。
【0044】図7に示すように、本実施の形態の浄水場
水質シミュレータ1は、要素モデル格納部2へ新規の要
素モデルを追加するための要素モデル追加手段42を更
に備えている。
【0045】その他の構成は、図1乃至図5に示す第1
の実施の形態の浄水場水質シミュレータと略同様の構成
である。第3の実施の形態において、図1乃至図5に示
す第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し
て詳細な説明は省略する。
【0046】本実施の形態では、要素モデル格納部2へ
の新規の要素モデルの組み込みが、要素モデル追加手段
42を用いて、新規要素モデルの内容と、既存要素との
関連を考慮して決められる要素モデル格納部2内での組
み込み位置と、を指定することによって行われる。
【0047】次に、追加された要素モデルのデータ構造
に合ったパラメータ設定等を行うため、要素モデル追加
手段42により、必要に応じて、選択入力部2aにおけ
る各種設定内容の変更を行う。
【0048】本実施の形態によれば、シミュレータ1の
ユーザは、予め要素モデル格納部2に格納された要素モ
デル以外の新規要素モデルを、要素モデル追加手段42
により追加して格納し、プロセスモデルの構成要素とし
て扱うことができるので、将来において新しい水処理プ
ロセスが導入され得る場合等、機能拡張により容易に対
応することができる。
【0049】次に、本発明の第4の実施の形態の浄水場
水質シミュレータについて、図8を用いて説明する。図
8は、第4の実施の形態の浄水場水質シミュレータの構
成概略図である。
【0050】図8に示すように、本実施の形態の浄水場
水質シミュレータ1は、プロセスモデル構築手段3が複
数のプロセスモデルA、Bを構築できるようになってお
り、プロセスモデル構築手段3によって構築された複数
のプロセスモデルA、Bを格納すると共に当該複数のプ
ロセスモデルA、Bを選択してシミュレーション手段4
に送り込むプロセスモデル計算管理手段43が設けられ
ている。
【0051】その他の構成は、図1乃至図5に示す第1
の実施の形態の浄水場水質シミュレータと略同様の構成
である。第4の実施の形態において、図1乃至図5に示
す第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し
て詳細な説明は省略する。
【0052】本実施の形態では、プロセスモデル構築手
段3及びプロセスモデル計算管理手段43によって、要
素モデルの結合により1つのプロセスモデルが構築され
た後、あるいは、すでに構築されたプロセスモデルが呼
び出された後、他のもう1つのプロセスモデルが構築さ
れ、あるいは、すでに構築された他のもう1つのプロセ
スモデルが呼び出され得る。そして、複数のプロセスモ
デルについて同時に、あるいは別個に、シミュレーショ
ンが実行され得る。あるいは、プロセス構成の同じプロ
セスモデルを複数呼び出し、それぞれパラメータを変え
てシミュレーションを実行することもできる。これらの
場合において、複数のプロセスモデルに対する各データ
の管理についても、プロセスモデル計算管理手段43が
行う。
【0053】本実施の形態によれば、シミュレータ1の
ユーザは、1つのシミュレータ上で、複数のプロセスモ
デルについて、同時あるいは別個にシミュレーションを
実行することができ、複数のモデルの特性の違いを容易
に比較することができる。
【0054】このような比較検討は、プロセスの一部変
更時や制御のパラメータ変更時の特性変化に基づいて最
適条件を検討する際に、極めて有効である。このような
形態は、シミュレータ1を浄水場の水処理プロセスに限
定して作成し、プログラムを軽量化することで実際に実
現可能である。
【0055】次に、本発明の第5の実施の形態の浄水場
水質シミュレータについて、図9を用いて説明する。図
9は、第5の実施の形態の浄水場水質シミュレータの構
成概略図である。
【0056】図9に示すように、本実施の形態の浄水場
水質シミュレータ1では、シミュレーション実行後のプ
ロセス部品モデルのデータを、当該プロセス部品モデル
の初期パラメータとして設定する初期パラメータ設定手
段44が、プロセスモデル構築手段3の中に設けられて
いる。
【0057】その他の構成は、図1乃至図5に示す第1
の実施の形態の浄水場水質シミュレータと略同様の構成
である。第5の実施の形態において、図1乃至図5に示
す第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し
て詳細な説明は省略する。
【0058】本実施の形態では、例えば、原水モデル8
の水質が設定され、それ以外のプロセス部品モデルの初
期パラメータに適当な値が設定されてシミュレーション
が実行された場合、プロセスモデルを構成する各プロセ
ス部品モデルの水質が一定になるまで計算が行われる。
【0059】次に、初期パラメータ設定手段44によ
り、シミュレーション実行後の各プロセス部品モデルの
データが、プロセスモデル構築手段3における当該プロ
セス部品モデルの初期パラメータとして設定される。そ
して、設定された初期パラメータに基づいて、再度シミ
ュレーションが実行される。
【0060】本実施の形態によれば、プロセスモデル全
体が定常状態に達するまでシミュレーションを実行し
て、当該定常状態におけるプロセス部品モデルのデータ
を当該プロセス部品モデルの初期パラメータとして設定
することができるので、定常状態から制御目標値やパラ
メータを変更した時の応答や、定常状態から原水の水質
が変化した時の応答等のシミュレーションを容易に行う
ことができる。通常、制御パラメータ変更の操作は、定
常状態からの変化に対応するために実行されることが多
いため、このような機能は極めて有効である。
【0061】次に、本発明の第6の実施の形態の浄水場
水質シミュレータについて、図10を用いて説明する。
図10は、第6の実施の形態の浄水場水質シミュレータ
の構成概略図である。
【0062】図10に示すように、本実施の形態の浄水
場水質シミュレータ1では、時系列データをプロセス部
品モデルのパラメータとして設定するための時系列デー
タ取り込み手段45が、プロセスモデル構築手段3の中
に設けられ、前記パラメータに基づいてシミュレーショ
ンを実行するための時系列データ計算管理手段46が、
シミュレーション手段4の中に設けられている。
【0063】その他の構成は、図1乃至図5に示す第1
の実施の形態の浄水場水質シミュレータと略同様の構成
である。第6の実施の形態において、図1乃至図5に示
す第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し
て詳細な説明は省略する。
【0064】本実施の形態では、任意に作成された水
質、流量、薬品注入率等の時系列データ、あるいは、実
測値に基づく時系列データが、時系列データ取り込み手
段45を介して読み込まれ、プロセス部品モデルのパラ
メータとして設定されて、シミュレーションが実行され
得る。
【0065】以上のように、本実施の形態によれば、時
系列データをプロセス部品モデルのパラメータとして設
定できるので、実際のプラントで得た水質や薬品注入率
の時系列データを用いて、より現実に即したきめ細かな
水質制御のシミュレーションが可能となる。また、実測
の時系列データを取り込み、シミュレーション結果デー
タと比較する、例えば、両者をグラフ表示することによ
って、シミュレーション結果の妥当性をより容易に検証
することができる。
【0066】次に、本発明の第7の実施の形態の浄水場
水質シミュレータについて、図11を用いて説明する。
図11は、第7の実施の形態の浄水場水質シミュレータ
の構成概略図である。
【0067】図11に示すように、本実施の形態の浄水
場水質シミュレータ1では、シミュレーションを一時停
止及び再開、あるいは、中止するための計算進行管理手
段48が、シミュレーション手段4の中に設けられ、シ
ミュレーション一時停止時にプロセス部品モデルのパラ
メータを変更するパラメータ途中変更手段47が、プロ
セスモデル構築手段3の中に設けられている。
【0068】その他の構成は、図1乃至図5に示す第1
の実施の形態の浄水場水質シミュレータと略同様の構成
である。第7の実施の形態において、図1乃至図5に示
す第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し
て詳細な説明は省略する。
【0069】本実施の形態では、シミュレーション手段
4によるシミュレーション計算の実行中、計算進行管理
手段48によって任意の点で計算を停止することが可能
であり、例えば途中経過を確認した後、そのまま、ある
いはパラメータ途中変更手段47によってプロセス部品
モデルのパラメータを変更して、計算を再開することが
できる。パラメータを変更した時の再開後の計算では、
当該パラメータの変更が反映された結果が得られる。
【0070】以上のように、本実施の形態によれば、シ
ミュレーション実行中に任意の時点で計算を停止し、プ
ロセス部品モデルのパラメータを変更して計算を再開で
きるので、実際の制御応答に応じて、比例積分制御の比
例ゲインや積分時間などの制御のパラメータを調整する
等のような、現実に即した制御操作をシミュレーション
に反映させることができる。この形態は、特に、浄水場
の水質制御オペレータの訓練支援にシミュレータを用い
るときに有効である。
【0071】次に、本発明の第8の実施の形態の浄水場
水質シミュレータについて、図12を用いて説明する。
図12は、第8の実施の形態の浄水場水質シミュレータ
の構成概略図である。
【0072】図12に示すように、本実施の形態の浄水
場水質シミュレータ1は、シミュレーションの進行に同
期して結果を表示するミュレーション同期表示手段49
が、シミュレーション手段4に接続されている。
【0073】その他の構成は、図1乃至図5に示す第1
の実施の形態の浄水場水質シミュレータと略同様の構成
である。第8の実施の形態において、図1乃至図5に示
す第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し
て詳細な説明は省略する。
【0074】本実施の形態では、シミュレーションの進
行に伴い、シミュレーション同期表示手段49によっ
て、計算結果が例えば数値データあるいはグラフとして
表示され得る。
【0075】以上のように、本実施の形態によれば、シ
ミュレーションの進行に伴い、シミュレーションと同期
して計算結果が表示されるので、制御応答や、制御のパ
ラメータの妥当性が、シミュレーションの途中でも即座
に判断できる。この形態は、特に、浄水場の水質制御オ
ペレータの運転訓練や最適運転条件の検討にシミュレー
タを用いるときに有効である。
【0076】次に、本発明の第9の実施の形態の浄水場
水質シミュレータについて、図13を用いて説明する。
図13は、第9の実施の形態の浄水場水質シミュレータ
の構成概略図である。
【0077】図13に示すように、本実施の形態の浄水
場水質シミュレータ1は、浄水場の監視制御システム6
0との間でデータの授受を行う監視制御システムインタ
ーフェース手段50を備えている。
【0078】その他の構成は、図1乃至図5に示す第1
の実施の形態の浄水場水質シミュレータと略同様の構成
である。第9の実施の形態において、図1乃至図5に示
す第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し
て詳細な説明は省略する。
【0079】本実施の形態では、監視制御システムイン
ターフェース手段50を介して浄水場の監視制御システ
ム60の各種データを取り込んでシミュレーションを実
行することができる。また、シミュレーションで検討し
た各種パラメータを、浄水場の監視制御システム60に
送ることができる。
【0080】以上のように、本実施の形態によれば、イ
ンターフェース手段50を介して、浄水場の監視制御シ
ステム60との間で容易にデータの授受を行うことがで
きるため、例えばシミュレーション結果に基づいて、浄
水場の監視制御システム60に直接的に介入して運転の
支援を行うこと等が可能となる。
【0081】次に、本発明の第10の実施の形態の浄水
場水質シミュレータについて、図14を用いて説明す
る。図14は、第10の実施の形態の浄水場水質シミュ
レータの構成概略図である。
【0082】図14に示すように、本実施の形態の浄水
場水質シミュレータ1は、シミュレータのプロセスモデ
ルの制御のパラメータを浄水場の監視制御システム60
で実際に使用される制御のパラメータとして自動的に設
定するためのパラメータ自動送達手段51が、監視制御
システムインターフェース手段50の中に設けられてい
る。
【0083】その他の構成は、図13に示す第9の実施
の形態の浄水場水質シミュレータと略同様の構成であ
る。第10の実施の形態において、図13に示す第9の
実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な
説明は省略する。
【0084】本実施の形態では、シミュレーションで検
討した結果もっとも適切であると考えられるプロセスモ
デルの制御のパラメータが、監視制御システムインター
フェース手段50の中のパラメータ自動設定送達手段5
1によって浄水場の監視制御システム60に送られ、浄
水場の監視制御システム60で実際に使用される制御の
パラメータとして設定される。
【0085】本実施の形態によれば、シミュレーション
で検討した結果もっとも適切であると考えられるプロセ
スモデルの制御のパラメータが、浄水場の監視制御シス
テム60で実際に使用される制御のパラメータとして自
動的に設定されるので、シミュレータによる運転支援情
報の制御操作への反映が迅速かつ容易にできる。
【0086】次に、本発明の第11の実施の形態の浄水
場水質シミュレータについて、図15を用いて説明す
る。図15は、第11の実施の形態の浄水場水質シミュ
レータの構成概略図である。
【0087】図15に示すように、本実施の形態の浄水
場水質シミュレータ1は、浄水場の監視制御システム6
0で実際に使用されている制御のパラメータおよび浄水
場の監視制御システム60のデータベースに保存されて
いるプロセス値の実測データを、シミュレータのプロセ
スモデルのパラメータとして自動的に設定するためのパ
ラメータ自動取り込み手段52が、監視制御システムイ
ンターフェース手段50の中に設けられている。
【0088】その他の構成は、図13に示す第9の実施
の形態の浄水場水質シミュレータと略同様の構成であ
る。第11の実施の形態において、図13に示す第9の
実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な
説明は省略する。
【0089】本実施の形態では、監視制御システムイン
ターフェース手段50の中にあるパラメータ自動取り込
み手段52により、浄水場の監視制御システムで実際に
使用される制御のパラメータが、シミュレータのプロセ
スモデルの制御のパラメータとして設定されて、シミュ
レーションが実行され得る。
【0090】また、浄水場の監視制御システム60のデ
ータベースに保存されているプロセス値の実測データ
が、プロセス部品モデルのパラメータとして設定され
て、シミュレーションが実行され得る。
【0091】以上のように、本実施の形態によれば、浄
水場の監視制御システム60で実際に使用されている制
御のパラメータをシミュレータのプロセスモデルの制御
パラメータとして自動設定でき、また、浄水場の監視制
御システム60のデータベースに保存されているプロセ
ス値の実測データをプロセス部品モデルのパラメータと
して設定できるので、浄水場の監視制御システム60の
動作を迅速かつより正確に予想でき、現実に即したシミ
ュレーションを容易に実行することができる。
【0092】次に、本発明の第12の実施の形態の浄水
場水質シミュレータについて、図16を用いて説明す
る。図16は、第12の実施の形態の浄水場水質シミュ
レータの構成概略図である。
【0093】図16に示すように、本実施の形態の浄水
場水質シミュレータ1は、選択入力部が、プロセス部品
モデルに対応した図形イメージをマウス等によって指定
し、それらを結合してプロセス構成を編集し、さらに当
該プロセス部品モデルのパラメータをパラメータ設定画
面で設定してプロセスモデルを構築するためのグラフィ
カル・ユーザ・インターフェース部53として、プロセ
スモデル構築手段3の中に設けられている。
【0094】その他の構成は、図1乃至図5に示す第1
の実施の形態の浄水場水質シミュレータと略同様の構成
である。第12の実施の形態において、図1乃至図5に
示す第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付
して詳細な説明は省略する。
【0095】本実施の形態では、グラフィカル・ユーザ
・インターフェース部53(選択入力部の一形態)によ
り、要素モデルに対応した図形イメージをマウス等を用
いてディスプレイ上で貼付けあるいは削除することによ
り、プロセス構成を編集することができる。さらに、貼
り付けられた各要素モデルのパラメータ設定画面で、パ
ラメータを設定することができる。
【0096】貼り付けられた要素モデルと当該要素モデ
ルに対して設定されたパラメータ、さらには要素モデル
間の関連付けの情報に基づいて、プロセスモデル構築手
段3が、シミュレーション手段4および要素モデル格納
部2のデータ構造に対応するプロセスモデルを作成す
る。
【0097】本実施の形態によれば、グラフィカル・ユ
ーザ・インターフェース部53により、マウスを用いて
要素モデルに対応した図形イメージを貼り付けあるいは
削除することで、容易にプロセス構成を設定でき、ま
た、各要素のパラメータ設定画面にしたがってパラメー
タを入力することで、簡単にプロセスモデルの構築がで
きる。
【0098】なお、グラフィカル・ユーザ・インターフ
ェース部53は、プロセスモデル構築手段3とは別個に
設けられてもよい。
【0099】次に、本発明の第13の実施の形態の浄水
場水質シミュレータについて、図17を用いて説明す
る。図17は、第13の実施の形態の浄水場水質シミュ
レータの構成概略図である。
【0100】図17に示すように、本実施の形態の浄水
場水質シミュレータ1は、プロセス部品モデルに対応し
た図形イメージをマウス等によって結合して編集された
プロセス構成に対して、当該プロセス構成を構成するす
べてのプロセス部品モデルのパラメータを一括設定でき
るパラメータテーブルを自動生成するためのパラメータ
テーブル生成手段54が、プロセスモデル構築手段3の
中に設けられている。
【0101】その他の構成は、図16に示す第12の実
施の形態の浄水場水質シミュレータと略同様の構成であ
る。第13の実施の形態において、図16に示す第12
の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細
な説明は省略する。
【0102】本実施の形態では、グラフィカル・ユーザ
・インターフェース部53により、要素モデルに対応し
た図形イメージをマウスを用いてディスプレイ上で貼付
けあるいは削除することによりプロセス構成が編集され
る。シミュレータ1は、パラメータテーブル生成手段5
4により、当該プロセス構成に対応するパラメータテー
ブルを自動生成する。この時、シミュレータ1のユーザ
は、パラメータテーブルヘ必要なデータを入力し、各要
素モデルのパラメータを一括設定する。編集された要素
モデルとパラメータテーブルで設定されたパラメータ、
さらには要素モデル間の関連付けの情報に基づいて、プ
ロセスモデル構築手段3が、シミュレーション手段4お
よび要素モデル格納部2のデータ構造に対応するプロセ
スモデルを作成する。
【0103】本実施の形態によれば、パラメータテーブ
ルを用いることにより、プロセスを構成する各々の要素
モデルに対応したパラメータ設定画面をその都度開く必
要が無くなり、すべての要素のパラメータを一括して設
定することができる。
【0104】なお、パラメータテーブル生成手段54
は、プロセスモデル構築手段3とは別個に設けられても
よい。
【0105】
【発明の効果】本発明によれば、条件に適合する要素モ
デルを選択入力部によって選択するだけで、プロセスモ
デル構築手段が自動的に浄水場の水処理プロセスのプロ
セスモデルを構築するため、極めて容易に多様なシミュ
レーションを実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による浄水場水質シ
ミュレータを示す構成概略図。
【図2】図1の浄水場水質シミュレータの要素モデル格
納部を示す構成概略図。
【図3】複数のプロセス部品モデルの一例を示す概略
図。
【図4】複数の水質モデルの一例を示す概略図。
【図5】複数の水質制御モデルの一例を示す概略図。
【図6】本発明の第2の実施の形態による浄水場水質シ
ミュレータを示す構成概略図。
【図7】本発明の第3の実施の形態による浄水場水質シ
ミュレータを示す構成概略図。
【図8】本発明の第4の実施の形態による浄水場水質シ
ミュレータを示す構成概略図。
【図9】本発明の第5の実施の形態による浄水場水質シ
ミュレータを示す構成概略図。
【図10】本発明の第6の実施の形態による浄水場水質
シミュレータを示す構成概略図。
【図11】本発明の第7の実施の形態による浄水場水質
シミュレータを示す構成概略図。
【図12】本発明の第8の実施の形態による浄水場水質
シミュレータを示す構成概略図。
【図13】本発明の第9の実施の形態による浄水場水質
シミュレータを示す構成概略図。
【図14】本発明の第10の実施の形態による浄水場水
質シミュレータを示す構成概略図。
【図15】本発明の第11の実施の形態による浄水場水
質シミュレータを示す構成概略図。
【図16】本発明の第12の実施の形態による浄水場水
質シミュレータを示す構成概略図。
【図17】本発明の第13の実施の形態による浄水場水
質シミュレータを示す構成概略図。
【符号の説明】
1 浄水場水質シミュレータ 2 要素モデル格納部 3 プロセスモデル構築手段 4 シミュレーション手段 5 プロセス部品モデル 6 水質モデル 7 水質制御モデル 8 原水モデル 9 着水井モデル 10 浄水池モデル 11 配水池モデル 12 急速撹拌池モデル 13 フロック形成池モデル 14 沈殿池モデル 15 ろ過池モデル 16 オゾン反応槽モデル 17 UV反応槽モデル 18 生物活性炭槽モデル 19 膜分離装置モデル 20 導水管モデル 21 注入管モデル 22 薬品注入機モデル 23 制御器モデル 24 計測器モデル 25 炭酸塩モデル 26 塩素反応モデル 27 オゾン反応モデル 28 消毒副生成物反応モデル 29 異臭味物質反応モデル 30 紫外線分解モデル 31 凝集モデル 32 沈澱モデル 33 ろ過モデル 34 膜分離モデル 35 生物活性炭モデル 36 PH制御モデル 37 塩素注入制御モデル 38 オゾン注入制御モデル 39 凝集剤注入制御モデル 40 殺菌消毒制御モデル 41 標準プロセスモデル格納部 42 要素モデル追加手段 43 プロセスモデル計算管理手段 44 初期パラメータ設定手段 45 時系列データ取り込み手段 46 時系列データ計算管理手段 47 パラメータ途中変更手段 48 計算進行管理手段 49 シミュレーション同期表示手段 50 監視制御システムインターフェース手段 51 パラメータ自動送達手段 52 パラメータ自動取り込み手段 53 グラフィカル・ユーザ・インターフェース部 54 パラメータテーブル生成手段 60 浄水場の監視制御システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三 浦 良 輔 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 東 芝テクノコンサルティング株式会社内 (72)発明者 金 子 政 雄 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 能 代 祐 之 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 平 本 昭 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 末 澤 信 一 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 Fターム(参考) 5B049 CC02 DD01 EE01 EE07 EE41 FF03 FF04 5H004 GB08 KC22 KC27 5H223 AA20 BB01 DD03 EE06 FF05 9A001 HZ32 KK55

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浄水場の水処理プロセスの水質シミュレー
    ションのための複数の要素モデルを格納する要素モデル
    格納部と、 要素モデル格納部に格納されている複数の要素モデルか
    ら、条件に適合する要素モデルを選択する選択入力部
    と、 選択入力部によって選択された要素モデルを結合して浄
    水場の水処理プロセスのプロセスモデルを構築するプロ
    セスモデル構築手段と、 プロセスモデル構築手段により構築されたプロセスモデ
    ルに基づいて、水質シミュレーションを実行するシミュ
    レーション手段と、備えたことを特徴とする浄水場水質
    シミュレータ。
  2. 【請求項2】要素モデルは、複数のプロセス部品モデル
    と、複数の水質モデルと、複数の水質制御モデルと、を
    含んでおり、 選択入力部は、条件に適合するプロセス部品モデルと、
    条件に適合する水質モデルと、条件に適合する水質制御
    モデルと、を選択するようになっていることを特徴とす
    る請求項1に記載の浄水場水質シミュレータ。
  3. 【請求項3】複数のプロセス部品モデルは、槽塔モデル
    と、配管モデルと、薬品注入機モデルと、制御器モデル
    と、計測器モデルと、を含んでいることを特徴とする請
    求項2に記載の浄水場水質シミュレータ。
  4. 【請求項4】複数の水質モデルは、反応モデルと、分離
    モデルと、生物活性炭モデルと、を含んでいることを特
    徴とする請求項2または3に記載の浄水場水質シミュレ
    ータ。
  5. 【請求項5】複数の水質制御モデルは、pH制御モデル
    と、塩素注入制御モデルと、オゾン注入制御モデルと、
    凝集剤注入制御モデルと、殺菌消毒制御モデルと、を含
    んでいることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに
    記載の浄水場水質シミュレータ。
  6. 【請求項6】浄水場の水処理プロセスの水質シミュレー
    ションのための標準プロセスモデルを格納する標準プロ
    セスモデル格納部を更に備え、 プロセスモデル構築手段は、標準プロセスモデル格納部
    に格納された標準プロセスモデルと選択入力部によって
    選択された要素モデルとを融合して浄水場の水処理プロ
    セスのプロセスモデルを構築するようになっていること
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の浄水場
    水質シミュレータ。
  7. 【請求項7】要素モデル格納部へ新規の要素モデルを追
    加するための要素モデル追加手段を更に備えたことを特
    徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の浄水場水質
    シミュレータ。
  8. 【請求項8】プロセスモデル構築手段は、複数のプロセ
    スモデルを構築できるようになっており、 プロセスモデル構築手段によって構築された複数のプロ
    セスモデルを格納すると共に、当該複数のプロセスモデ
    ルを選択的にシミュレーション手段に送り込むプロセス
    モデル計算管理手段が設けられていることを特徴とする
    請求項1乃至7のいずれか記載の浄水場水質シミュレー
    タ。
  9. 【請求項9】シミュレーション実行後のプロセス部品モ
    デルのデータを、当該プロセス部品モデルの初期パラメ
    ータとして設定する初期パラメータ設定手段が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記
    載の浄水場水質シミュレータ。
  10. 【請求項10】時系列データをプロセス部品モデルのパ
    ラメータとして設定するための時系列データ取り込み手
    段と、 前記パラメータに基づいてシミュレーションを実行する
    ための時系列データ計算管理手段と、が設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の浄
    水場水質シミュレータ。
  11. 【請求項11】シミュレーションを一時停止及び再開す
    るための計算進行管理手段と、 シミュレーションー時停止時に、プロセス部品モデルの
    パラメータを変更するパラメータ途中変更手段と、を更
    に備えたことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか
    に記載の浄水場水質シミュレータ。
  12. 【請求項12】シミュレーションの進行に同期して結果
    を表示するミュレーション同期表示手段を更に備えたこ
    とを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の浄
    水場水質シミュレータ。
  13. 【請求項13】浄水場の監視制御システムとの間でデー
    タの授受を行う監視制御システムインターフェース手段
    を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至12のいず
    れかに記載の浄水場水質シミュレータ。
  14. 【請求項14】シミュレータのプロセスモデルの制御の
    パラメータを、浄水場の監視制御システムで実際に使用
    される制御のパラメータとして自動的に設定するパラメ
    ータ自動送達手段を更に備えたことを特徴とする請求項
    13に記載の浄水場水質シミュレータ。
  15. 【請求項15】浄水場の監視制御システムで実際に使用
    されている制御のパラメータおよび浄水場の監視制御シ
    ステムのデータベースに保存されているプロセス値の実
    測データを、シミュレータのプロセスモデルのパラメー
    タとして自動的に設定するためのパラメータ自動取り込
    み手段を更に備えたことを特徴とする請求項13に記載
    の浄水場水質シミュレータ。
  16. 【請求項16】選択入力部が、プロセス部品モデルに対
    応した図形イメージを指定することによってプロセスを
    編集し、さらに、当該プロセス部品モデルのパラメータ
    をパラメータ設定画面で設定してプロセスモデルを構築
    するグラフィカル・ユーザ・インターフェース部として
    構成されていることを特徴とする請求項1乃至15のい
    ずれかに記載の浄水場水質シミュレータ。
  17. 【請求項17】プロセス部品モデルに対応した図形イメ
    ージを指定して編集されたプロセスに対応し、プロセス
    を構成するすべてのプロセス部品モデルのパラメータを
    一括設定できるパラメータテーブルを自動生成するパラ
    メータテーブル生成手段を更に備えたことを特徴とする
    請求項16に記載の浄水場水質シミュレータ。
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