JP2001305038A - 近接場光学顕微鏡および近接場光学顕微鏡用探針 - Google Patents
近接場光学顕微鏡および近接場光学顕微鏡用探針Info
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Abstract
極力排除されることによって、高分解能SNOM像を得
ることのできるとともに、空気中で動作可能なSNOM
およびそのプローブを提供する。 【解決手段】本発明の一態様によると、試料表面に光を
入射させる光入射手段と、先端が上記光の入射する試料
表面に近接した位置に配置された探針と、上記探針で散
乱された光を検出する光検出手段と、上記試料と上記探
針の先端を相対的に走査する走査手段を有する近接場光
学顕微鏡において、上記探針の先端径は上記入射する光
の波長の1/4以下であり、上記探針の上記光入射手段
からの光が入射する範囲の長さをz0 、上記入射光の波
長をλ、上記探針の先端から距離z 0 までの間における
上記探針の径の最大値をdmax 、上記探針の先端径d0
としたときに、上記探針の径は先端からz0 の間で単調
に増加するとともに、dmax≦d0 (z0 +λ/2)/
(λ/2)となることを特徴とする。
Description
および近接場光学顕微鏡用探針に係り、特に、近接場内
への探針の進入により生じる散乱光を検出して試料表面
の情報を得る近接場光学顕微鏡およびそのプローブとし
ての近接場光学顕微鏡用探針に関する。
ローブを試料表面に1μm以下まで近接させたときに、
両者間に働く相互作用を検出しながらプローブをXY方
向あるいはXYZ方向に走査して、その相互作用の二次
元マッピングを行う装置の総称であり、例えば、走査型
トンネリング顕微鏡(STM)、原子間力顕微鏡(AF
M)、磁気力顕微鏡(MFM)、走査型近接場光学顕微
鏡(SNOM)を含んでいる。
代後半以降、試料近傍に形成される近接場光を検出する
ことにより、回折限界を超える分解能を有する光学顕微
鏡として、生体試料の蛍光測定や、素子の評価(誘電体
光導波路各種特性評価、半導体量子ドットの発光スペク
トルの測定、半導体面発光素子の諸特性の評価など)等
への応用をめざして盛んに開発が進められている。
照射した状態で鋭い探針を近づけ、試料の近傍の光の場
(近接場)の状態を検出する装置である。
ら(Betzig et al.)に付与された米国特
許第5,272,330号は、先端が細く加工されたプ
ローブに光を導入することにより、プローブ先端の微小
開口の近傍に局在した光の場を発生させ、これを試料に
接触させて試料の微小部分を照明し、透過した光を試料
の下に配置された光検出器で検出し、透過光強度の二次
元マッピングを行うSNOMを開示している。
光ファイバやガラス棒あるいは水晶探針のように棒状の
プローブが用いられている。
以外が金属膜で被われた棒状のプローブが、既に、市販
されている。
トされていないプローブを用いた装置に比べて、横方向
の解像力が向上されている。
る装置として、SPMのなかで最も普及している。
された探針が試料表面に近づけられたときに探針に働く
力に応じて変位するカンチレバーの変位を、例えば、光
学式の変位センサにより検出して、間接的に試料表面の
凹凸情報を得る。
昭62−130302号公報に開示されている。
互作用力の検出により試料の凹凸を測定する技術は、他
のSPM装置にも応用されており、試料と探針間の距離
を一定に保つ、いわゆるレギュレーションを行なう手段
として用いられている。
lst et al.)は、[Appl.Phys.L
ett.62(5)P.461(1993)」におい
て、窒化シリコン製のAFM用カンチレバーを用い、A
FM測定により試料の凹凸を測定しながら、試料の光学
情報を検出する新しいSNOMを提案している。
の上に置かれ、He−Neレーザ光が全反射プリズム側
から試料に照射され、試料が励起され、エバネッセント
光場が試料表面近傍に形成される。
レバー先端に支持された探針が差し入れられ、局在波で
あるエバネッセント光が伝搬波である散乱光に変換さ
れ、その一部が、He−Neレーザ光に対して殆ど透明
な窒化シリコン製の探針内を伝搬し、カンチレバーの裏
側に抜けて出てくる。
たレンズにより収集され、このレンズに対して探針先端
と共役な位置に配置されたピンホールを介して光電子増
倍管に入射し、光電子増倍管からSNOM信号が出力さ
れる。
ーは通常のAFM測定と同様に、光学式変位検出センサ
によってカンチレバーの変位が測定されており、例え
ば、この変位を規定の一定値に保つように圧電体スキャ
ナがフイードバック制御されている。
NOM信号とに基づいてSNOM測定が行なわれるとと
もに、走査信号とフィードバック制御信号とに基づいて
AFM測定が行なわれる。
l.)のような開口型のSNOMで、像の高い横方向分
解能を得るためには、プローブは金属コートが施された
ものが望ましい。
されたプローブを大量に、しかも均一に作製するのは容
易ではない。
の光学顕微鏡で実現可能な分解能を越える分解能が求め
られ、これを実現するためには、プローブ先端の開口の
径は0.1μm以下であることが必要であり、特には、
0.05μm以下であることが好ましい。
ことは極めて難しい。
光の量は、開口半径の二乗に比例して少なくなるので、
SNOM像の横方向分解能を上げる目的で開口径を小さ
くすると、検出される光量が減少して検出系のS/N比
が悪くなる、というトレードオフの問題が存在する。
はなく、波長以下の構造の高屈折率誘電体か金属が近接
場光を強く散乱することを利用した新しいSNOM(散
乱モードSNOM)が提案されている。
が不要なため、前述した開口作製の難しさやトレードオ
フの問題に直面しなくて済む。
において、散乱モードSNOMを開示している。
バネッセント光を針状のプローブで散乱させて伝搬光に
変換し、この伝搬光すなわち散乱光をプローブの側方に
配置された集光レンズと光電検出器を用いて検知し、こ
の検知信号に基づいて試料の光学情報を得ている。
学関係連合講演会(予稿集No.3、916頁、199
5年3月)において、STMの金属探針をプローブに使
用し、STMにより試料と探針間の距離制御を行ないな
がら、試料表面に発生されたエバネッセント光が金属探
針先端で散乱されたために発生する伝搬光を、探針と試
料の横方向から観察してSTM観察とSNOM観察を行
なえる装置を開示している。
用物理学関係連合講演会(予稿集No.3、887頁、
1996年3月)では、エバネッセント光でなく、試料
の上方から斜入射した伝搬光の金属探針先端一試料間の
多重散乱でもSNOM観察可能であることを報告してい
る。
et al.)も、「Opt.Lett.20(19
95)p.1924」において、開口プローブを使わず
に、上方からの伝搬光による散乱モードSNOMを報告
している。
号において、AFM用マイクロカンチレバーを利用し、
暗視野照明系を使用するようにした散乱モードSNOM
を開示している。
鏡(散乱型SNOM)はとがった探針先端への電場集中
効果により、探針に照射した光が先端部で強い散乱を引
き起こすことを利用して、この散乱光で探針に近接した
試料の微小部を照明し、試料をスキャンしながらこの光
を取り込むことで回折限界を超える画像を得る。
M,STM用の探針が用いられ、先端が鋭いこと以外の
条件には注意が払われてこなかった。
それを支える基部に近づくにつれて太くなる構造をして
いる、また、光は、探針の先端の鋭い部分で最も強く散
乱されるが、先端から1波長程度の範囲の部分によって
も散乱される。
先端に比べて太い部分によっても散乱される。
SNOM像の高分解能性を低下させる。
l.)は、「0Pt.Lett.22(1997)P.
1663」において、レーザトラップによって支えられ
た金微小球を散乱探針として利用するSNOMを開示し
ている。
ないが、金微小球の保持力が弱いため、イメージングに
非常に時間がかかる。
限られる。
光の影響が極力排除されることによって、高分解能SN
OM像を得ることのできるとともに、空気中で動作可能
なSNOMとしての近接場光学顕微鏡およびそのプロー
ブとしての近接場光学顕微鏡用探針を提供することであ
る。
題を解決するために、(1) 試料表面に光を入射させ
る光入射手段と、先端が上記光の入射する試料表面に近
接した位置に配置された探針と、上記探針で散乱された
光を検出する光検出手段と、上記試料と上記探針の先端
を相対的に走査する走査手段を有する近接場光学顕微鏡
において、上記探針の先端径は上記入射する光の波長の
1/4以下であり、上記探針の上記光入射手段からの光
が入射する範囲の長さをz0 、前記入射光の波長をλ、
上記探針の先端から距離z0 までの間における前記探針
の径の最大値をdmax 、前記探針の先端径d0 としたと
きに、上記探針の径は先端からz0 の間で単調に増加す
るとともに、 dmax ≦d0 (z0 +λ/2)/(λ/2) となることを特徴とする近接場光学顕微鏡が提供され
る。
るために、(2) 試料表面に光を入射させる光入射手
段と、先端が上記光の入射する試料表面に近接した位置
に配置された探針と、上記探針で散乱された光を検出す
る光検出手段と、上記試料と上記探針の先端を相対的に
走査する走査手段を有する近接場光学顕微鏡において、
上記探針の先端径は上記入射する光の波長の1/4以下
であり、上記探針の上記光検出手段による検出範囲の長
さをz0 、前記入射光の波長をλ、上記探針の先端から
距離z0 までの間における前記探針の径の最大値をd
max 、前記探針の先端径d0 としたときに、上記探針の
径は先端からz0 の間で単調に増加するとともに、 dmax ≦d0 (z0 +λ/2)/(λ/2) となることを特徴とする近接場光学顕微鏡が提供され
る。
るために、(3) 近接場光学顕微鏡に用いられる探針
であり、上記探針の先端径はこの探針に入射する光の波
長の1/4以下であり、上記探針の光が入射する範囲の
長さをz0 、前記入射光の波長をλ、上記探針の先端か
ら距離z0 までの間における前記探針の径の最大値をd
max 、前記探針の先端径d0 としたときに、上記探針の
径は先端からz0 の間で単調に増加するとともに、 d
max ≦d0 (z0 +λ/2)/(λ/2) となることを特徴とする近接場光学顕微鏡用探針が提供
される。
針の先端径d0 、探針の径の最大値dmax については、
図10を参照して以下のように定義される。
角90度の三角形である円錐を仮想的に考え、この仮想
円錐を頂点を真下に向けて、仮想円錐の頂点と真下に向
けた探針先端部の頂点を一致させるとする。
交線が略円形等の閉曲線を形成するが、この閉曲線の重
心よりの平均距離の2倍を探針の先端径d0 と定義す
る。
作る閉曲線の重心よりの平均距離の2倍と定義する。
ける前記探針の径の最大値をdmaxと定義する。
モード近接場光学顕微鏡用散乱プローブと、それを利用
した近接場光学顕微鏡について、図面を参照して説明す
る。
(散乱型SNOM)は、とがった探針先端への電場集中
効果により、探針に照射した光が先端部で強い散乱を引
き起こすことを利用して、この散乱光で探針に近接した
試料の微小部を照明し、試料をスキャンしながらこの光
を取り込むことで回折限界を超える画像を得る。
STM用の探針が用いられ先端が鋭いこと以外の条件に
は注意が払われてこなかった。
るように、シミュレーションにより、必ずしも先端径が
細ければ細いほどよいのではなく、探針先端での開き角
によって決まる、ある値よりも先端径は大きい方がよい
ことが見い出された。
される。
より小さい)とすると、先端から軸に沿ってz根元より
での探針太さdは、 d≦d0 (z+λ/2)/(λ/2) …(a) でなければならない。
は、開き角(半角)θが、 tanθ=d0 /(λ/2) …(b) の円錐で、先端の、太さd0 以下の部分を削ってしまっ
たような形状である。
れば探針先端の太さd0 が(b)式で決まる開き角θの
円錐より細くなければならないし、または、逆に、開き
角θが決まっていれば探針先端の太さd0 が(b)式で
決まる開き角θの円錐より太くなければならないことを
表している。
ーションにより明らかになった。
l.,J.Appl.Phys.85(1999)p
p.2026−2030や、Kunz et al.”
Finite Difference Time Do
main Method for Electrody
namizs”CRC Press参照)は、光や電波
が物体で散乱されたときの物体周囲の電場の様子やfa
r field像(散乱している部位を顕微鏡観察した
ときにどのように見えるか)を計算することができる。
の電場集中効果によって先端で強い散乱光が得られると
考えられてきたが、far fieldで観察される実
際の散乱光の強度は、集中した電場の強度のほかに、散
乱に寄与する体積にも依存している。
r field像を実際に計算したの結果を示している
のが図7である。
角(半角)を2.5度、5度、7.5度、10度、1
2.5度、15度に変えたときの円錐探針のfar f
ield像(等高線)である。
far field像では、最も強く光る部位は先端か
ら少し奥に入ったところであることがわかる。
ば、開き角によらずλ/2になっている。
と、最も光る位置が先端より奥にあることになる。
探針は試料と接した場合でも試料から少し離れた位置か
ら試料を照らすことになり、分解能の低下をもたらす。
たはそれより奥で切り離したような形状のものは先端
に、far field像で見てもっとも強い部分があ
ることになり、探針の先端径を反映した画像が得られる
ことになる。
からの距離zと、太さdとの関係は d=d0 /z0 ・(z0 +z) となる。
で、 d≦d0 /(λ/2)・((λ/2)+z) となる。
は形状よりも体積なので、形状は必ずしも円錐でなくて
もよく、先端からおおむね単調に太くなっていく形状で
あればよい。
いときに適用できる。
≦tan15゜であるから、約0.27である。
る。
検出部の感度の範囲内だけでよいのは当然である。
きには、レイリーの基準である1.22λ/(2NA)
程度まで光が広がっていると考えられる。
rical Apertureである。
散乱プローブが試料にほぼ直角だとすれば試料面からθ
の方向から、光を入射するときには、1.22λ/(2
NAcosθ)の範囲になる。
射するときには、ピンホール径とレンズで定まる照射範
囲になる。
の入射角で照射領域は変わるが、少なくともλ以上の範
囲で上の条件を満たす必要がある。
り、同様のことがいえる。
範囲で上記条件を満たせばよい。
もよいが、どちらか一方の感度範囲だけで上記条件が満
たされる場合にもある程度の効果は期待できる。
斜入射、検出系は大NA光学系で鉛直方向からコンフォ
ーカル系で行っている。
の条件を満たす場合に最大の効果が得られる。
もある程度の効果が期待できる。
で切ったような形状にすると、探針の先端で散乱光が生
じ、散乱型近接場光学顕微鏡用探針として最適であるこ
とを述べた。
りで探針の切断すると、探針の先端で散乱光が生じなく
なり、分解能が悪くなる。
づくにつれて、λ/2で切断した場合の分解能の1.5
倍まで低下するが、切断位置がλ/4までは探針の先端
付近で散乱光が生じるため、λ/2で切断した場合に近
い効果が得られる。
探針先端径d0 と先端からの距離zおよび入射光の波長
λに対する探針の径は、次のような関係になる。
である。
先端からλ/4の位置にある。
くなり、先端の直径Aで入射光は散乱し、試料に入射す
る。
ある太さAの部分から試料を照射していると考えること
ができるので、λ/2で切断した場合よりも分解能が低
下する。
錐の開き角θの関係を示したのが、図12である。
ほど、試料に対して斜めに入射した散乱光がレンズに取
り込まれ、分解能が低下する。
い。
いる場合には、レンズで試料からの散乱光を集光するた
めには、図12に示したように、レンズの開口角(半
角)は探針の円錐の開き角θよりも大きい必要がある。
開き角θ以下であると、探針に遮られて、散乱光を集光
することができない。
ことが必要である。
4)のレンズを用いた場合、探針の円錐の開き角θで広
がる散乱光の成分が集光される。
の高さでの探針の太さAのちょうど1.5倍の試料表面
からの散乱光であるので、分解能は1.5倍に低下する
ことになる。
最適位置であるλ/2で切断した場合に近い効果が得ら
れる。
である。
か、または接着する。
面をもつ試料上をスキャンする等の方法で先端を所望の
太さまで研磨する。
電子ビームを照射し続けると、真空ポンプのオイル等の
成分であるカーボンが堆積して細長い構造ができる(E
BDチップ)。
小スキャンを行いながら照射するか、またはできたもの
を研磨することにより所望の太さにする。
り他の材料を堆積してもよい。
鋭化することによっても作成可能であり、この場合に
は、基板と一体形成が可能になる。
マイクロカンチレバー先端等が考えられる。
ーブがついたAFM用カンチレバーの先端につけると、
光を入れる際障害物が少ない、真上に配置した観察用対
物で散乱光、の集光が可能になる(後述の散乱型SNO
Mにつけた実施形態参照)等のメリットがある。
とが可能なので、この周囲に回転しながら金属等の高散
乱効率材料を蒸着することで所望のチップが完成する。
ローブができるメリットがある。
しまう問題があるので、一方から金属等の高散乱効率材
料を蒸着するようにすると、高散乱効率材料の棒状構造
を低散乱効率材料の棒状構造で支える構造になる。
乱効率材料を支えられる高強度の材料を選ぶことが必要
となる。
することにより試料との接触部がカーボン堆積物になる
のを防げる。
は、金などの金属に比べて非常に低いので、これと金属
との組み合わせは条件によく合う。
率の高い材料だけがあるのと同様な効果になり、散乱効
率の高い材料の部分が上記の形状の条件を満たせば、よ
い散乱プローブになる。
散乱型SNOMの実施形態について説明する。
光学顕微鏡は、透明な窒化シリコン製のカンチレバーチ
ップ100を有しており、このカンチレバーチップ10
0は試料1の上方に配置される。
示されるように、支持部103と、支持部103から延
びるカンチレバー101と、このカンチレバー101の
先端に設けられた探針106とを有している。
面に対してほぼ垂直な方向に延びる針状の延出部107
を有しており、図3に示されるように、この延出部10
7の先端部分には金属コート108が設けられている。
な散乱プローブとして必要となる条件を満たしている。
ポッド(登録商標)形状のZnOウイスカーを利用した
構成を示したが、先端が以下に示すような鋭い構造であ
ればテトラポッド形状である必要はない。
ブであってもよく、あるいは、エッチング等によって先
鋭化された構造体またはカーボン堆積物であってもよ
い。
い材質または金属であれば、金属コート108は設けな
くてもよい。
場合にはそれも含めて、上述したような散乱プローブと
して必要となる条件を満たす必要がある。
ーボン堆積物からなる細い棒状の構造物を作成し、これ
に一方向から金属等を蒸着またはスパッタして上記の条
件の構造物を第1の構造物の側面に作成する。
い構造を作成することができ、これに蒸着を施し、適当
な膜厚にすることによって上記条件の構造物を作成する
ことができる。
設けられた面の反対側の面)には、高反射膜としてアル
ミニウム膜104がコーティングされている。
分が透明であれば、特に、カンチレバー101の上方に
散乱光検出光学系が配置される構成において、探針10
6によって発生される散乱光が遮断されずに検出される
ので好適である。
プ100は、超音波振動子795を介してチップ保持機
構35により試料1の上方に支持される。
手段である超音波振動子と、これを駆動する高周波電源
796とによって、高周波電源796からの高周波電圧
で加振される。
変位を検出する光てこ式の変位センサを有しており、こ
の変位センサは、カンチレバー101に光を照射する半
導体レーザ7と、カンチレバー101からの反射光を受
ける二分割フォトディテクタ8とを有している。
カンチレバー101に照射され、カンチレバー背面に設
けられたアルミニウム膜104で反射され、二分割フォ
トディテクタ8に入射する。
分割フォトディテクタ8に対する反射光の入射位置の変
化を引き起こし、二分割フォトディテクタ8の受光部の
出力の比を変動させる。
光部の出力の差を調べることによって、カンチレバー1
01の自由端の変位が求められ、探針106の変位が間
接的に求められる。
ーブル401が固定されており、試料テーブル401の
内部空間には内部全反射プリズム3が配置されている。
ル401とは独立に支持されており、試料テーブル40
1の上面中央に設けられた開口から露出されている。
内部全反射プリズム3の上面に適量のマッチングオイル
4を垂らし、試料テーブル401の上に載置される。
ドガラス2と内部全反射プリズム3の間にマッチングオ
イル4が介在し、両者は光学的に結合される。
401を駆動する粗動ステージ345の上に配置されて
いる。
11により制御される粗動ステージ駆動回路346によ
って駆動され、圧電チューブスキャナ6に固定された試
料テーブル401の上に載置された試料1を三次元的に
粗く移動させる。
107の先端の間の大まかな位置合わせが行われるとと
もに、試料1と探針106の延出部107の先端の間の
距離が粗調整される。
コンピュータ11により制御されるスキャナ駆動回路1
0によって駆動され、試料テーブル401を三次元的に
移動させる。
れたスライドガラス2の上の試料1は、探針106の延
出部107の先端に対して相対的に三次元的に移動され
ることになる。
の先端が試料1の表面を横切って走査されるとともに、
試料1の先端と探針106の延出部107の先端の表面
の間の距離が微調整される。
切る走査をXY走査、探針先端と試料表面の間の距離の
調整をZ制御とも表現する。
試料テーブル401とは独立に支持されているので、走
査の間、内部全反射プリズム3は試料テーブル401の
移動に影響されることなく不動に保たれる。
る光発生手段を備えている。
在光を発生させる局在光発生手段と、伝搬する光を発生
させる伝搬光を発生させる伝搬光発生手段とを有してお
り、試料の厚さや物性等の諸特性に応じて、そのいずれ
かが選択的に動作される。
意味し、例えば、エバネッセント光がこれにあたる。
し、例えば、通常の光がこれにあたる。
とについて詳述する。
ト光発生手段は、図1において、レーザ光源13、フイ
ルタ14、レンズ15、二つのミラー16と17、内部
全反射プリズム3を有している。
出力25mWのアルゴンレーザが使用される。
よつてその姿勢(位置と向き)を変更可能に支持されて
おり、ここでは図1に示される姿勢に配置される。
は、フィルタ14を通過した後、レンズ15により平行
レーザビームに変えられる。
ラー17で順に反射された後、内部全反射プリズム3に
その上面(すなわち、スライドガラス2と試料1の界面
まはた試料1と大気の界面)で全反射される。
ント光が発生する。
反射プリズム3の間に、平行レーザビームを収束するレ
ンズが挿入されてもよい。
2波長板706が回転可能に配置されてもよい。
ーザビームの偏光方向を変化させる。
において、レーザ光源13、フィルタ14、レンズ1
5、二つのミラー16と17、レンズ18を有してい
る。
い移動回転機構によってその姿勢(位置と向き)を変更
可能に支持されており、ここでは図4に示される姿勢に
配置される。
は、フィルタ14を通過した後、レンズ15により平行
レーザビームに変えられる。
17で順に反射され、図4に示されるように、試料1に
斜め上方から、試料1と探針106の延出部107の先
端の近傍に照射される。
よって収束され、探針106の延出部107の先端部分
に照射される。
1752号に開示されているような暗視野照明系を利用
した光学系を有していてもよい。
ム3の上方には、試料1と探針106を間に挟んで、対
物レンズ19が配置されている。
222が配置されており、散乱光検出鏡筒222は対物
レンズ19と共働して散乱光検出光学系を構成してい
る。
ッセント光に探針が進入したときに発生する散乱光を検
出する。
ピンホール21、光電子増倍管22を有している。
ズ群20に対して、探針106の延出部107の先端と
光学的に共役な位置に配置されており、散乱光検出光学
系は共焦点光学系となっている。
は、その殆どが探針106の延出部107の先端近傍で
発生された散乱光である。
学系であるため、探針106の延出部107の先端近傍
で発生された散乱光を効率よく検出する。
乱光の光強度に応じた電気信号を出力する。
は、後述するカンチレバーの振動に同期した成分または
その高調波成分がロックインアンプ24で選択的に受信
されて増幅され、SNOM信号(近接場信号)としてコ
ンピュータ11に取り込まれる。
2に入射光とδだけ異なる周波数をもつ参照光をいれて
干渉させ、ロックインアンプ24で、カンチレバーの振
動数ω1 との和または周波数|ω1 ±δ|成分を選択増
幅する、へテロダイン検波法も使用可能である。
明鏡筒25を有しており、両者は対物レンズ19の上方
に配置されたハーフミラープリズム30によって対物レ
ンズ19と光学的に結合されており、顕微鏡接眼鏡筒2
8は対物レンズ19と共働して光学顕微鏡を構成し、顕
微鏡照明鏡筒25は対物レンズ19と共働して照明光学
系を構成する。
に利用される他に、試料1の観察箇所の特定、観察箇所
への探針106の延出部107の先端の位置合わせ、変
位センサのレーザ光のカンチレバー101への照射位置
の確認に利用される。
ザ光の照射位置の確認ができれば、実体顕微鏡、ルー
ぺ、電子顕微鏡など、他の手段が用いられてもよい。
ためのCCDカメラ32が取り付けられており、CCD
カメラ32で取得された画像はモニタテレビ34に表示
される。
されている。
鏡照明鏡筒25、レンズ31、ハーフミラープリズム3
0、対物レンズ19を経由して、試料1に照射される。
フミラープリズム30、レンズ31、ハーフミラープリ
ズム370、ミラープリズム371を経由して、接眼顕
微鏡鏡筒28に入射し、CCDカメラ32の受光面に結
像される。
テレビ34に表示される。
測定が行なわれる。
の取得と、AFM情報の取得とが行われる。
垂直な方向に振動するように、カンチレバーに微小な振
動を与えるダイナミックモードで行なわれる。
子795を用いて、カンチレバ−101の先端部に設け
られた探針106の延出部107の先端が、試料1の表
面にほぼ垂直な方向に一定の振幅で振動するように、カ
ンチレバーチップ100が振動される。
1の表面に十分に(すなわち原子間力が作用する距離ま
で)近づけられると、探針106の延出部107の先端
の振動振幅は減衰する。
先端の振動振幅を一定に保つようにZ制御(すなわち探
針一試料間距離を制御)しながら、探針106の延出部
107の先端がXY走査される。
面を横切って走査される問、探針先端と試料表面の間の
Z制御が行なわれる。
制御回路9によってZ方向の位置に関する制御信号を生
成し、これに基づいてスキャナ駆動回路10により圧電
チューブスキャナ6を制御することによって行われる。
発生される制御信号はAFM情報としてコンピュータ1
1に取り込まれ、その内部で生成されるXY走査信号と
合わせて処理される。
FM像が形成される。
出力信号はSNOM情報(近接場情報)としてコンピュ
ータ11に取り込まれ、その内部で生成されるXY走査
信号と合わせて処理される。
るSNOM像が形成される。
緒に表示される。
イン検波があるが、ロックイン検波では、図5の破線部
以外からの散乱信号は除去、または弱められるので、高
分解能なSNOM像が得られる。
倍管上で光強度が検出されることによる探針上部からの
信号その他のノイズ成分と、探針最先端での散乱信号と
のクロスタームを除去できないという欠点がまだ残る。
れているように、へテロダイン検波法を使用すれば、欠
点もなくなり、S/Nを向上させることができる。
散乱型プローブを利用したこのような散乱型SNOM
は、散乱光がプローブ先端近傍の試料表面のみを効率的
に照明し、高分解能画像を得ることができる。
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で行われる
すベての実施を含むものとする。
た本明細書には、特許請求の範囲に示した請求項1乃至
3以外にも、以下に付記1乃至付記18として示すよう
な発明が含まれている。
る探針であり、上記探針の先端径はこの探針に入射する
光の波長の1/4以下であり、上記探針の光検出器の感
度範囲の長さをz0 、前記入射光の波長をλ、上記探針
の先端から距離z0 までの間における上記探針の径の最
大値をdmax 、上記探針の先端径d0 としたときに、上
記探針の径は先端からz0 の間で単調に増加するととも
に、dmax ≦d0 (z0 +λ/2)/(λ/2) となることを特徴とする近接場光学顕微鏡用探針。
入射手段と、先端が上記光の入射する試料表面に近接し
た位置に配置された探針と、上記探針で散乱された光を
検出する光検出手段と、上記試料と上記探針の先端を相
対的に走査する走査手段を有する近接場光顕微鏡におい
て、上記探針の先端径は上記入射する光の波長の1/4
以下であり、上記探針の上記光入射手段からの光が入射
する範囲の長さをz0 、上記入射光の波長をλ、上記探
針の先端径d0 、上記探針の先端からの距離をzとした
ときに、上記探針の先端から距離z0 までの間で上記探
針の径dは単調に増加するとともに、 d≦d0 (z+λ/2)/(λ/2) となることを特徴とする近接場光学顕微鏡。
入射手段と、先端が上記光の入射する試料表面に近接し
た位置に配置された探針と、上記探針で散乱された光を
検出する光検出手段と、上記試料と上記探針の先端を相
対的に走査する走査手段とを有する近接場光学顕微鏡に
おいて、上記探針の先端径は上記入射する光の波長の1
/4以下であり、上記探針の上記光検出手段による検出
範囲の長さをz0 、上記入射光の波長をλ、上記探針の
先端径d0 、上記探針の先端からの距離をzとしたとき
に、上記探針の先端から距離z0 までの間で上記探針の
径dは単調に増加するとともに、 d≦d0 (z+λ/2)/(λ/2) となることを特徴とする近接場光学顕微鏡。
る探針であり、上記探針の先端径はこの探針に入射する
光の波長の1/4以下であり、上記探針の光が入射する
範囲の長さをz0 、上記入射光の波長をλ、上記探針の
先端から距離z0 までの間における上記探針の径をd、
上記探針の先端径をd0 、上記探針の先端からの距離を
zとしたときに、上記探針の径dは先端から距離z0 ま
での間で単調に増加するとともに、 d≦d0 (z+λ/2)/(λ/2) となることを特徴とする近接場光学顕微鏡用探針。
る探針であり、上記探針の先端径はこの探針に入射する
光の波長の1/4以下であり、上記探針の光検出器の感
度範囲の長さをz0 、上記入射光の波長をλ、上記探針
の先端から距離z0 までの間における上記探針の径の最
大値をdmax 、上記探針の先端径d0 、上記探針の先端
からの距離をzとしたときに、上記探針の径dは先端か
ら距離z0 までの間で単調に増加するとともに、 d≦d0 (z+λ/2)/(λ/2) となることを特徴とする近接場光学顕微鏡用探針。
る探針であり、上記探針の先端径d0 は125nm以下
であり、上記探針の先端から距離z0 =1.5μmまで
の間で上記探針の径dは単調に増加するとともに、上記
探針の径の最大値dmax は dmax ≦d0 (z0 +λ/2)/(λ/2) となることを特徴とする近接場光学顕微鏡用探針。
入射手段と、先端が上記光の入射する試料表面に近接し
た位置に配置された探針と、上記探針で散乱された光を
検出する光検出手段と、上記試料と上記探針の先端を相
対的に走査する走査手段とを有する近接場光学顕微鏡に
おいて、上記探針の先端径は上記入射する光の波長の1
/4以下であり、上記探針の上記光入射手段からの光が
入射する範囲の長さをz0 、上記入射光の波長をλ、上
記探針の先端から距離z0 までの間における上記探針の
径の最大値をdmax 、上記探針の先端径d0 としたとき
に、上記探針の径は先端からz0 の間で単調に増加する
とともに、 dmax ≦d0 (z0 +λ/4)/(λ/4) となることを特徴とする近接場光学顕微鏡。
入射手段と、先端が上記光の入射する試料表面に近接し
た位置に配置された探針と、上記探針で散乱された光を
検出する光検出手段と、上記試料と上記探針の先端を相
対的に走査する走査手段とを有する近接場光学顕微鏡に
おいて、上記探針の先端径は上記入射する光の波長の1
/4以下であり、上記探針の上記光検出手段による検出
範囲の長さをz0 、上記入射光の波長をλ、上記探針の
先端から距離z0 までの間における上記探針の径の最大
値をdmax 、上記探針の先端径d0 としたときに、上記
探針の径は先端からz0 の間で単調に増加するととも
に、 dmax ≦d0 (z0 +λ/4)/(λ/4) となることを特徴とする近接場光学顕微鏡。
る探針であり、上記探針の先端径はこの探針に入射する
光の波長の1/4以下であり、上記探針の光が入射する
範囲の長さをz0 、上記入射光の波長をλ、上記探針の
先端から距離z0 までの間における上記探針の径の最大
値をdmax 、上記探針の先端径d0 としたときに、上記
探針の径は先端からz0 の間で単調に増加するととも
に、 dmax ≦d0 (z0 +λ/4)/(λ/4) となることを特徴とする近接場光学顕微鏡用探針。
れる探針であり、上記探針の先端径はこの探針に入射す
る光の波長の1/4以下であり、上記探針の光検出器の
感度範囲の長さをz0 、上記入射光の波長をλ、上記探
針の先端から距離z0 までの間における上記探針の径の
最大値をdmax 、上記探針の先端径d0 としたときに、
上記探針の径は先端からz0 の間で単調に増加するとと
もに、 dmax ≦d0 (z0 +λ/4)/(λ/4) となることを特徴とする近接場光学顕微鏡用探針。
光入射手段と、先端が上記光の入射する試料表面に近接
した位置に配置された探針と、上記探針で散乱された光
を検出する光検出手段と、上記試料と上記探針の先端を
相対的に走査する走査手段とを有する近接場光学顕微鏡
において、上記探針の先端径は上記入射する光の波長の
1/4以下であり、上記探針の上記光入射手段からの光
が入射する範囲の長さをz0 、上記入射光の波長をλ、
上記探針の先端径をd0 、上記探針の先端からの距離を
zとしたときに、上記探針の先端から距離z0 までの間
で上記探針の径dは単調に増加するとともに、 d≦d0 (z+λ/4)/(λ/4) となることを特徴とする近接場光学顕微鏡。
光入射手段と、先端が上記光の入射する試料表面に近接
した位置に配置された探針と、上記探針で散乱された光
を検出する光検出手段と、上記試料と上記探針の先端を
相対的に走査する走査手段とを有する近接場光学顕微鏡
において、上記探針の先端径は上記入射する光の波長の
1/4以下であり、上記探針の上記光検出手段による検
出範囲の長さをz0 、上記入射光の波長をλ、上記探針
の先端径をd0 、上記探針の先端からの距離をzとした
ときに、上記探針の先端から距離z0 までの間で上記探
針の径dは単調に増加するとともに、 d≦d0 (z+λ/4)/(λ/4) となることを特徴とする近接場光学顕微鏡。
れる探針であり、上記探針の先端径はこの探針に入射す
る光の波長の1/4以下であり、上記探針の光が入射す
る範囲の長さをz0 、上記入射光の波長をλ、上記探針
の先端から距離z0 までの間における上記探針の径を
d、上記探針の先端径d0 、上記探針の先端からの距離
をzとしたときに、上記探針の径dは先端からz0 の間
で単調に増加するとともに、 d≦d0 (z+λ/4)/(λ/4) となることを特徴とする近接場光学顕微鏡用探針。
れる探針であり、上記探針の先端径はこの探針に入射す
る光の波長の1/4以下であり、上記探針の光検出器の
感度範囲の長さをz0 、上記入射光の波長をλ、上記探
針の先端から距離z0 までの間における上記探針の径を
d、上記探針の先端径d0 、上記探針の先端からの距離
をzとしたときに、上記探針の径dは先端からz0 の間
で単調に増加するとともに、 d≦d0 (z+λ/4)/(λ/4) となることを特徴とする近接場光学顕微鏡用探針。
物でできていることを特徴とする請求項3、付記1、お
よび付記4ないし6、および9、10、13、14に記
載の近接場光学顕微鏡用探針。
いることを特徴とするに請求項3、付記1、および付記
4ないし6、および9、10、13、14に記載の近接
場光学顕微鏡用探針。
なる2種類の材料からなり、散乱効率の低い材料の周囲
に散乱効率の高い材料が付着した構造を有することを特
徴とする請求項3、付記1、および付記4ないし6、お
よび9、10、13、14に記載の近接場光学顕微鏡用
探針。
なる2種類の材料からなり、散乱効率の低い材料の一部
に散乱効率の高い材料が付着した構造を有し、散乱効率
の高い部分が探針の径の条件を満たすことを特徴とする
請求項3、付記1、および付記4ないし6、および9、
10、13、14記載の近接場光学顕微鏡用探針。
により変化するが、最も単純な場合を考え、レイリー散
乱の式を使って考える。
である。
(シリコン、n=4.32,k=0.07)や金(n=
0.50,k=0.92)はファイバ等に使われるガラ
スに比べ散乱効率がそれぞれ5倍、20倍と高い。
物、針状結晶のようなより散乱効率が小さいものに付着
させた構造にすることにより、構造の強度はカーボン堆
積物等により保証され、散乱効率は金属等により保証さ
れる。
付着させた構造の場合には、散乱効率の高いものを散乱
効率の低いものの全面に付着させると、探針全体の径が
太くなり、細くできない。
率の低いものとしてカーボン堆積物を選び、散乱効率の
高いものとして金のような金属を選ぶと、カーボン堆積
物の散乱効率は金より非常に小さいので、あたかも単独
の金プロ一ブが存在しているように見え、全体の径が細
い構造の探針を実現できる。
硬度を持っているので、この構造を保持することができ
る。
および2記載の本発明によれば、探針は一方向に延びる
延出部を有し、その太さは先端径に依存して制限を受け
ているため、探針先端以外からの散乱光の影響が極力排
除されることによって、高分解能SNOM像を得ること
のできるとともに、空気中で動作可能なSNOMとして
の近接場光学顕微鏡を提供することができる。
針は一方向に延びる延出部を有し、その太さは先端径に
依存して制限を受けているため、探針先端以外からの散
乱光の影響が極力排除されることによって、高分解能S
NOM像を得ることのできるとともに、空気中で動作可
能なSNOM用としての近接場光学顕微鏡用プローブと
しての近接場光学顕微鏡用探針を提供することができ
る。
鏡の全体の構成を模式的に示す図である。
られるカンチレバーチップの斜視図である。
出部の先端部分を拡大して示す図である。
方から照射される様子を示す図である。
振動している様子を示す図である。
モード走査型近接場光学顕微鏡の全体の構成を模式的に
示す図である。
field像を実際に計算したの結果を示す図である。
FM用カンチレバーを示す図である。
蒸着するようにすると、高散乱効率材料の棒状構造を低
散乱効率材料の棒状構造で支える構造になり、その際、
少し下の方向から蒸着することにより試料との接触部が
カーボン堆積物になるのを防げることを示す図である。
探針の先端径d0 、探針の径の最大値dmax についての
定義付けを説明するために示す図である。
λ/4)/(λ/4)の関係を満たすときの探針先端部
の断面図である。
るレンズのNAと探針の円錐の開き角θの関係を示した
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 試料表面に光を入射させる光入射手段
と、 先端が上記光の入射する試料表面に近接した位置に配置
された探針と、 上記探針で散乱された光を検出する光検出手段と、 上記試料と上記探針の先端を相対的に走査する走査手段
を有する近接場光学顕微鏡において、 上記探針の先端径は上記入射する光の波長の1/4以下
であり、上記探針の上記光入射手段からの光が入射する
範囲の長さをz0 、前記入射光の波長をλ、上記探針の
先端から距離z0 までの間における前記探針の径の最大
値をdmax 、前記探針の先端径d0 としたときに、上記
探針の径は先端からz0 の間で単調に増加するととも
に、 dmax ≦d0 (z0 +λ/2)/(λ/2) となることを特徴とする近接場光学顕微鏡。 - 【請求項2】 試料表面に光を入射させる光入射手段
と、 先端が上記光の入射する試料表面に近接した位置に配置
された探針と、 上記探針で散乱された光を検出する光検出手段と、 上記試料と上記探針の先端を相対的に走査する走査手段
を有する近接場光学顕微鏡において、 上記探針の先端径は上記入射する光の波長の1/4以下
であり、上記探針の上記光検出手段による検出範囲の長
さをz0 、前記入射光の波長をλ、上記探針の先端から
距離z0 までの間における前記探針の径の最大値をd
max 、前記探針の先端径d0 としたときに、上記探針の
径は先端からz0 の間で単調に増加するとともに、 dmax ≦d0 (z0 +λ/2)/(λ/2) となることを特徴とする近接場光学顕微鏡。 - 【請求項3】 近接場光学顕微鏡に用いられる探針で
あり、 上記探針の先端径はこの探針に入射する光の波長の1/
4以下であり、上記探針の光が入射する範囲の長さをz
0 、前記入射光の波長をλ、上記探針の先端から距離z
0 までの間における前記探針の径の最大値をdmax 、前
記探針の先端径d0 としたときに、上記探針の径は先端
からz0 の間で単調に増加するとともに、 dmax ≦d
0 (z0 +λ/2)/(λ/2) となることを特徴とする近接場光学顕微鏡用探針。
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US09/571,442 US6469288B1 (en) | 1999-05-17 | 2000-05-15 | Near field optical microscope and probe for near field optical microscope |
EP00110546A EP1054283A3 (en) | 1999-05-17 | 2000-05-17 | Near field optical microscope and probe for near field optical microscope |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP (1) | JP2001305038A (ja) |
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