JP2001304791A - 熱交換器 - Google Patents
熱交換器Info
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Abstract
伝熱を促進して熱交換効率を改善することにより熱交換
器性能を向上した熱交換器を提供する。 【解決手段】 冷媒の流通する伝熱管13を備え、管内
冷媒が液・ガス二相流となる二相流域22と、管内冷媒
が液又はガスの単相となる単相流域21、23とが形成
される熱交換器において、上記二相流域22の伝熱管径
よりも上記単相流域21、23の伝熱管径を細径にす
る。あるいは二相流域22の伝熱管パス数よりも上記単
相流域21、23の伝熱管パス数を少なくする。
Description
用するのに好適な熱交換器に関するものであって、特に
その熱交換性能の改善された熱交換器に関するものであ
る。
構(膨張弁)、蒸発器を経由して圧縮機へと返流させる
ヒートポンプ式の空気調和機は周知である。このような
空気調和機において、エネルギ消費効率(COP)を向
上することは、重要な課題の1つである。従来、この種
の空気調和機における省エネ技術開発は、主として機器
を構成する要素部品、例えば圧縮機やモータの高性能
化、高効率化によって達成されてきた。
は、上記空気調和機において多用されている熱交換器の
高効率化を図ることを主眼にして、従来の熱交換器にお
ける問題点について検討した。その結果、空気調和機用
の熱交換器においては、管内の冷媒が液・ガス混合の二
相流として流れる流域と、ガス又は液単相流として流れ
る流域が存在し、二相流域では高い熱伝達率が得られる
ため熱交換効率が高いものの、ガス又は液の単相流域で
は冷媒側の熱伝達率が低いため熱交換効率が低いという
問題があることを知見するに至った。すなわちそれは、
二相流域においては、凝縮や蒸発という潜熱授受も含め
た熱伝達が行われるのに対して、ガス又は液の単相流域
では対流等による熱伝達だけしか行われないためであ
る。
のであって、ガス又は液が単相流として流れる単相流域
の伝熱を促進して熱交換効率を改善することにより熱交
換器性能を向上した熱交換器を提供することを目的とし
ている。
器は、冷媒の流通する伝熱管13を備え、管内冷媒が液
・ガス二相流となる二相流域22と、管内冷媒が液又は
ガスの単相となる単相流域21、23とが形成される熱
交換器において、上記二相流域22の伝熱管径よりも上
記単相流域21、23の伝熱管径を細径にしていること
を特徴としている。
スの単相流域21、23の伝熱管径を、二相流域22の
伝熱管径よりも細径にしているので、この単相流域2
1、23において冷媒の質量速度が二相流域22よりも
高くなり、その結果、単相冷媒側の熱伝達率が向上し、
熱交換率が改善され、熱交換器性能が向上する。なお、
この請求項1の発明は、二相流域22に対してガス単相
流域21と液単相流域23との両者の管径を細径にする
場合だけでなく、二相流域22に対してガス単相流域2
1と液単相流域23とのいずれか一方の管径を細径にす
る場合をも包含するものである。
の熱交換器が凝縮器として機能する場合において、上記
二相流域22の伝熱管径よりも液単相流域23の伝熱管
径を細径にしていることを特徴としている。
が凝縮器として機能するので冷媒圧力が全体として高圧
であること、及び液単相流域23での圧力損失が少ない
ことから、細径化による熱伝達率の向上効果が顕著に現
れる。
器において、さらにガス単相流域21の伝熱管径を二相
流域22の伝熱管径よりも細径にしていることを特徴と
している。
が凝縮器として機能するので冷媒圧力が全体として高圧
であることから、ガス単相流域21での圧力損失の影響
は軽微であり、細径化による熱伝達率の向上効果が顕著
に現れる。
器において、上記ガス単相流域21の伝熱管径よりも上
記液単相流域23の伝熱管径を細径にしていることを特
徴としている。
相流域21での圧力損失の影響は一段と軽微となり、細
径化による熱伝達率の向上効果が一段と顕著に現れる。
交換器が蒸発器として機能する場合において、上記二相
流域22の伝熱管径よりもガス単相流域21の伝熱管径
を細径にしていることを特徴としている。
流域21の伝熱管径を、二相流域22の伝熱管径よりも
細径にしているので、このガス単相流域21において冷
媒の質量速度が二相流域22よりも高くなり、その結
果、冷媒側の熱伝達率が向上し、熱交換率が改善され、
熱交換器性能が向上する。
熱管13を備え、管内冷媒が液・ガス二相流となる二相
流域22と、管内冷媒が液又はガスの単相となる単相流
域21、23とが形成される熱交換器において、上記二
相流域22の伝熱管パス数よりも上記単相流域21、2
3の伝熱管パス数を少なくしていることを特徴としてい
る。
スの単相流域21、23の伝熱管パス数を、二相流域2
2の伝熱管パス数よりも少なくしている。この場合、伝
熱管13としては、熱交換器の全体にわたって略同径の
ものを使用しているので、パス数を減少させたことによ
り、単相流域21、23において冷媒の質量速度が二相
流域22よりも高くなり、その結果、冷媒側の熱伝達率
が向上し、熱交換率が改善され、熱交換器性能が向上す
る。なお、この請求項6の発明は、二相流域22に対し
てガス単相流域21と液単相流域23との両者のパス数
を少なくする場合だけでなく、二相流域22に対してガ
ス単相流域21と液単相流域23とのいずれか一方のパ
ス数を少なくする場合をも包含するものである。
交換器が凝縮器として機能する場合において、上記二相
流域22の伝熱管パス数よりも液単相流域23の伝熱管
パス数を少なくしていることを特徴としている。
が凝縮器として機能するので冷媒圧力が全体として高圧
であること、及び液単相流域23での圧力損失が少ない
ことから、少パス化による熱伝達率の向上効果が顕著に
現れる。
器において、さらにガス単相流域21の伝熱管パス数を
二相流域22の伝熱管パス数よりも少なくしていること
を特徴としている。
が凝縮器として機能するので冷媒圧力が全体として高圧
であることから、ガス単相流域21での圧力損失の影響
は軽微であり、少パス化による熱伝達率の向上効果が顕
著に現れる。
器において、上記ガス単相流域21の伝熱管パス数より
も上記液単相流域23の伝熱管パス数を少なくしている
ことを特徴としている。
相流域21での圧力損失の影響は一段と軽微となり、少
パス化による熱伝達率の向上効果が一段と顕著に現れ
る。
熱交換器が蒸発器として機能する場合において、上記二
相流域22の伝熱管パス数よりもガス単相流域21の伝
熱管パス数を少なくしていることを特徴としている。
相流域21の伝熱管パス数を、二相流域22の伝熱管パ
ス数よりも少なくしているので、このガス単相流域21
において冷媒の質量速度が二相流域22よりも高くな
り、その結果、冷媒側の熱伝達率が向上し、熱交換率が
改善され、熱交換器性能が向上する。
伝熱管13を備え、管内冷媒が液・ガス二相流となる二
相流域22と、管内冷媒が液又はガスの単相となる単相
流域21、23とが形成される熱交換器において、上記
二相流域22の伝熱管13よりも上記単相流域21、2
3の伝熱管14の熱伝達率を大きくしていることを特徴
としている。
域22よりも液又はガス単相領域21、23の伝熱管1
4の熱伝達率を向上しているため、熱交換器の熱交換性
能を向上することが可能となる。この場合、液又はガス
単相領域21、23の伝熱管14として、例えば、内面
溝付き型の伝熱管14を使用し、溝によって冷媒の流動
抵抗を大きくして冷媒の攪拌効果を高め、熱伝達率を向
上すればよく、このような構成によっても単相冷媒側の
熱伝達率が向上し、熱交換率が改善され、熱交換器性能
が向上する。なお、この請求項11の発明は、二相流域
22の伝熱管13に対してガス単相流域21と液単相流
域23との両者の伝熱管14の熱伝達率を向上する場合
だけでなく、二相流域22の伝熱管13に対してガス単
相流域21と液単相流域23とのいずれか一方の伝熱管
14の熱伝達率を向上する場合をも包含するものであ
る。
R32、又はR32を50パーセント以上含む混合冷媒
を用いることを特徴としている。
媒としてR32またはR32を50重量パーセント以上
含む混合冷媒を用いる。これらの冷媒は、高圧冷媒であ
ると共に、ガスの比体積が小さいためガス流速が小さい
という特徴を有するものであるため、細径化、少パス
化、流動抵抗の増加による圧力損失の増加に起因する効
率低下を抑制でき、効果的に熱交換器性能を向上させる
ことが可能となる。
〜請求項12のいずれかの熱交換器を備えたことを特徴
としている。
運転効率を向上することが可能である。特に、空気調和
機の室内熱交換器において利用すれば、暖房運転時にお
いて、液及びガスの両流域21、23において熱交換性
能を向上できることから、不足傾向にある暖房能力を大
幅に補うことが可能となり、そのため空調運転効率(C
OP)の向上に特に有効である。
の熱交換器を利用した空気調和機の具体的な実施の形態
について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
ロスフィンチューブ型の熱交換器10を室内熱交換器と
して使用したヒートポンプ式の空気調和機を図1に示し
ている。同図において、1は圧縮機を示しており、この
圧縮機1の吐出配管2と吸込配管3とが四路切換弁4の
1次ポートに接続されている。四路切換弁4の2次ポー
トには、第1ガス管5と第2ガス管6とが接続されてお
り、第1ガス管5は室内熱交換器10に、また第2ガス
管6は室外熱交換器7にそれぞれ接続されている。そし
て上記室内熱交換器10と室外熱交換器7とが、減圧機
構(電動膨張弁)8の介設された液管9によって相互に
接続されている。上記空気調和機においては、室内熱交
換器10を凝縮器、室外熱交換器7を蒸発器としてそれ
ぞれ機能させることにより暖房運転を行う一方、室外熱
交換器7を凝縮器、室内熱交換器10を蒸発器としてそ
れぞれ機能させることにより冷房運転を行うようになっ
ている。
と、この室内熱交換器10は、逆V字状に折曲形成され
た折れ熱交換器であって、前面熱交換器11と背面熱交
換器12とから成っている。背面熱交換器12は、冷媒
の出入口流域となる部分であって、伝熱管13は3列配
置されており、1パスの液側領域(図において上側)と
2パスのガス側領域(図において下側)に分割されてい
る。また、前面熱交換器11は冷媒の中間流域となる部
分であって、伝熱管13は2列配置されている。そし
て、上記背面熱交換器12における各伝熱管13は、前
面熱交換器11の各伝熱管13よりも細径のものが使用
されている。
される冷媒流路について説明する。まず、上記室内熱交
換器10が凝縮器として機能する場合、ガス冷媒が背面
熱交換器12の2パスのガス側領域に流入し、次いで2
パスに別れたままで前面熱交換器11を通過し、その
後、合流して1パスとなって背面熱交換器12の液側領
域から液冷媒が流出する。また、上記室内熱交換器10
が蒸発器として機能する場合、液・ガス混合状態の冷媒
が背面熱交換器12の1パスの液側領域に流入し、次い
で2パスに別れて前面熱交換器11を通過し、その後、
2パスのままで背面熱交換器12のガス側領域からガス
冷媒が流出する。
する場合、背面熱交換器12の2パスのガス側領域は、
管内冷媒が主としてガス状態のガス単相流域21とな
り、前面熱交換器11は、管内冷媒が主として液・ガス
混合の二相流域22となり、また背面熱交換器12の1
パスの液側領域は、管内冷媒が主として液状態の液単相
流域23となる。この場合、図3(b)のように、液及
びガスの単相流域21、23の伝熱管13の管径を、二
相流域22の管径よりも細径にしているので、この単相
流域21、23において冷媒の質量速度が二相流域22
よりも高くなり、その結果、冷媒側の熱伝達率が向上
し、熱交換率が改善され、熱交換器性能が向上すること
となる。また、ガス単相流域21を2パス、液単相流域
23を1パスとして、ガス単相流域21での流路断面積
を大きくしているので、熱伝達率を向上しながらもガス
単相流域21での圧力損失が過大となるのを抑制でき
る。殊に、室内熱交換器10が凝縮器として機能する場
合には、冷媒圧力が全体として高圧であることから、ガ
ス単相流域21での圧力損失の影響は軽微であり、細径
化による熱伝達率の向上効果が顕著に現れる。
する場合、図3(a)のように、背面熱交換器12の1
パスの液側領域、及び前面熱交換器11が液・ガス混合
の二相流域22となり、また背面熱交換器12の2パス
のガス側領域がガス単相流域21となる。この場合、ガ
ス単相流域21の伝熱管13の管径を、二相流域22の
管径よりも細径にしているので、この単相流域21にお
いて冷媒の質量速度が二相流域22よりも高くなり、そ
の結果、冷媒側の熱伝達率が向上し、熱交換率が改善さ
れ、熱交換器性能が向上することとなる。また、ガス単
相流域21を2パスとして、ガス単相流域21での流路
断面積を比較的大きくしているので、熱伝達率を向上し
ながらもガス単相流域21での圧力損失が過大となるの
を抑制できる。
10を室内熱交換器として使用したヒートポンプ式の空
気調和機を図2に示している。この空気調和機における
冷媒回路の構成は、図1に示したものと同様であるた
め、同一機能部分を同一符号で示して、その説明を省略
する。この室内熱交換器10は、上記と同様に、折れ熱
交換器であって、前面熱交換器11と背面熱交換器12
とから成っている。冷媒の出入口流域となる背面熱交換
器12においては、伝熱管13は2列配置されており、
1パスの液側領域(図において上側)と1パスのガス側
領域(図において下側)に分割されている。また、前面
熱交換器11は冷媒の中間流域となる部分であって、伝
熱管13は2列配置されている。この場合、上記背面熱
交換器12における各伝熱管13と、前面熱交換器11
の各伝熱管13とは、略同径のものが使用されている。
される冷媒流路について説明する。まず、上記室内熱交
換器10が凝縮器として機能する場合、ガス冷媒が背面
熱交換器12の1パスのガス側領域に流入し、次いで2
パスに分流されて前面熱交換器11を通過し、その後、
合流して1パスとなって背面熱交換器12の液側領域か
ら液冷媒が流出する。また、上記室内熱交換器10が蒸
発器として機能する場合、液・ガス混合状態の冷媒が背
面熱交換器12の1パスの液側領域に流入し、次いで2
パスに分流されて前面熱交換器11を通過し、その後、
合流して1パスとなって背面熱交換器12のガス側領域
からガス冷媒が流出する。
する場合、ガス側領域は、ガス単相流域21となり、前
面熱交換器11が液・ガス混合の二相流域22となり、
また液側領域は液単相流域23となる。この場合、図4
(b)に示すように、液及びガスの単相流域21、23
の伝熱管13のパス数を、二相流域22のパス数よりも
少なくしている。この場合、伝熱管13としては、熱交
換器の全体にわたって略同径のものを使用しているの
で、パス数を減少させたことにより、単相流域21、2
3において冷媒の質量速度が二相流域22よりも高くな
り、その結果、冷媒側の熱伝達率が向上し、熱交換率が
改善され、熱交換器性能が向上することとなる。なお、
室内熱交換器10が凝縮器として機能する場合には、冷
媒圧力が全体として高圧であることから、ガス単相流域
21での圧力損失の影響は軽微であり、細径化による熱
伝達率の向上効果が顕著に現れる。なお、図4(b)に
示しているように、ガス単相流域21において、パス数
を2として圧力損失を低減するようにしてもよい。
する場合、図4(a)に示すように、液側領域、及び前
面熱交換器11が液・ガス混合の二相流域22となり、
またガス側領域がガス単相流域21となる。この場合、
ガス単相流域21の伝熱管13のパス数を、二相流域2
2のパス数よりも少なくしているので、この単相流域2
1において冷媒の質量速度が二相流域22よりも高くな
り、その結果、単相冷媒側の熱伝達率が向上し、熱交換
率が改善され、熱交換器性能が向上することとなる。
ては、二相流域22よりも液及びガス単相領域21、2
3の伝熱管径を細径にすることによって、質量速度を増
加させ、熱伝達率の向上を図っている。また、第2実施
形態においては、二相流域22よりも液及びガス単相領
域21、23の伝熱管13のパス数を少なくすることに
よって、質量速度を増加させ、熱伝達率の向上を図って
いる。図5(a)(b)には、二相流域22よりも液及
びガス単相領域21、23の伝熱管14の熱伝達率を向
上して、熱交換器10の熱交換性能を向上した実施形態
を示している。この場合、二相流域22においては通常
の伝熱管13を使用する一方、液及びガス単相領域2
1、23の伝熱管14として、図6に示すような内面溝
付き型の伝熱管14を使用している。これは、伝熱管1
4の内面に、深いW形の溝を形成しておき、この溝によ
って冷媒の流動抵抗を大きくして冷媒の攪拌効果を高
め、熱伝達率を向上しようとするものである。この実施
形態においても、単相冷媒側の熱伝達率が向上し、熱交
換率が改善され、熱交換器性能が向上することとなる。
てR32、又はR32を50重量パーセント以上含む混
合冷媒を用いるのが好ましい。これらの冷媒は、高圧冷
媒であると共に、ガスの比体積が小さいためガス流速が
小さいという特徴を有するものであるため、従来より空
気調和機の冷媒として一般的に用いられているR22、
R407C等と比較し圧力損失の影響が小さくなる。つ
まり、上記のような熱交換器10の構造と、R32また
はR32を50重量パーセント以上含む混合冷媒を組み
合わせることにより、細径化、少パス化、流動抵抗の増
加による圧力損失の増加に起因する効率低下を抑制で
き、効果的に熱交換器性能を向上させることが可能とな
るのである。このような圧力損失の増加に起因する効率
低下を抑制する効果は、熱交換器が蒸発器として機能す
る場合に特に顕著に現れる。
室内熱交換器に適用した例を示しているが、室外熱交換
器に対しても、上記と全く同様にその適用が可能であ
る。ただ、上記各実施形態のように、空気調和機の室内
熱交換器に対して適用すれば、暖房運転時において、液
及びガスの両流域21、23において熱交換性能を向上
できることから、不足傾向にある暖房能力を大幅に補う
ことが可能となり、そのため空調運転効率(COP)の
向上に特に有効である。
ば、熱交換効率の低いガス又は液単相流域において、圧
力損失の増大にともなう熱交換器能力の低下を引き起こ
すことなく、単相流域での伝熱促進を行うことにより効
果的に熱交換器の能力を向上させることが可能である。
いて説明したが、この発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施するこ
とが可能である。例えば上記においては、熱交換器が蒸
発器として機能する場合において、液・ガス混合の二相
流域の一部(凝縮器として機能する場合における液単相
流域23)において、伝熱管が細径化したり、伝熱管が
少パス化したり、あるいは伝熱管の熱伝達率の向上した
部分が含まれるが、このような実施の形態も本願発明の
意図する範囲内のものである。なお、熱交換器が蒸発器
として機能する場合において、液冷媒を供給し、上記部
分に液単相流域23が形成されるように実施することも
勿論可能である。また、上記においてガス単相流域2
1、二相流域22、液単相流域23と称している各流域
は、理論的にも、また実務的にも明確に区分し得る訳で
はなく、そのためガス単相流域21とは主としてガス冷
媒の流通する流域、二相流域22とは主として液・ガス
混合の冷媒の流通する流域、液単相流域23とは主とし
て液冷媒の流通する流域を意味するのであり、場合によ
っては、液又はガス単相流域21、23に液・ガス混合
の冷媒が含まれたり、あるいは二相流域22に液又はガ
スの単相部分が生じたりするものであると理解された
い。さらに上記では、熱交換器10が凝縮器としても、
また蒸発器としても機能する例について説明している
が、凝縮器と蒸発器とのいずれか単独でのみ機能する熱
交換器に対しても本願発明の適用は可能である。
において冷媒の質量速度が二相流域よりも高くなり、そ
の結果、単相冷媒側の熱伝達率が向上し、熱交換率が改
善され、熱交換器性能が向上する。
凝縮器として機能するので、冷媒圧力が全体として高圧
であること、及び液単相流域での圧力損失が少ないこと
から、細径化による熱伝達率の向上効果が顕著に現れ
る。
全体として高圧であることから、ガス単相流域での圧力
損失の影響は軽微であり、細径化による熱伝達率の向上
効果が顕著に現れる。
域での圧力損失の影響は一段と軽微となり、細径化によ
る熱伝達率の向上効果が一段と顕著に現れる。
域において冷媒の質量速度が二相流域よりも高くなり、
その結果、冷媒側の熱伝達率が向上し、熱交換率が改善
され、熱交換器性能が向上する。
少させたことにより、単相流域において冷媒の質量速度
が二相流域よりも高くなり、その結果、冷媒側の熱伝達
率が向上し、熱交換率が改善され、熱交換器性能が向上
する。
凝縮器として機能するので、冷媒圧力が全体として高圧
であること、及び液単相流域での圧力損失が少ないこと
から、少パス化による熱伝達率の向上効果が顕著に現れ
る。
全体として高圧であることから、ガス単相流域での圧力
損失の影響は軽微であり、少パス化による熱伝達率の向
上効果が顕著に現れる。
域での圧力損失の影響は一段と軽微となり、少パス化に
よる熱伝達率の向上効果が一段と顕著に現れる。
流域において冷媒の質量速度が二相流域よりも高くな
り、その結果、冷媒側の熱伝達率が向上し、熱交換率が
改善され、熱交換器性能が向上する。
よりも液又はガス単相領域の伝熱管の熱伝達率を向上し
ているため、熱交換器の熱交換性能を向上することが可
能となる。
又はR32を50重量パーセント以上含む冷媒は、高圧
冷媒であると共に、ガスの比体積が小さいためガス流速
が小さく、そのため、細径化、少パス化、流動抵抗の増
加による圧力損失の増加に起因する効率低下を抑制で
き、効果的に熱交換器性能を向上させることが可能とな
る。
転効率を向上することが可能である。特に、空気調和機
の室内熱交換器において利用すれば、暖房運転時におい
て、不足傾向にある暖房能力を大幅に補うことが可能と
なり、そのため空調運転効率(COP)の向上に特に有
効である。
利用した空気調和機を示す冷媒回路図である。
利用した空気調和機を示す冷媒回路図である。
図であり(a)は蒸発器の場合を、(b)は凝縮器の場
合をそれぞれ示している。
図であり(a)は蒸発器の場合を、(b)は凝縮器の場
合をそれぞれ示している。
図であり(a)は蒸発器の場合を、(b)は凝縮器の場
合をそれぞれ示している。
管の一例の説明図であり、(a)は内面の展開図、
(b)は断面図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 冷媒の流通する伝熱管(13)を備え、
管内冷媒が液・ガス二相流となる二相流域(22)と、
管内冷媒が液又はガスの単相となる単相流域(21)
(23)とが形成される熱交換器において、上記二相流
域(22)の伝熱管径よりも上記単相流域(21)(2
3)の伝熱管径を細径にしていることを特徴とする熱交
換器。 - 【請求項2】 上記請求項1の熱交換器が凝縮器として
機能する場合において、上記二相流域(22)の伝熱管
径よりも液単相流域(23)の伝熱管径を細径にしてい
ることを特徴とする熱交換器。 - 【請求項3】 さらにガス単相流域(21)の伝熱管径
を二相流域(22)の伝熱管径よりも細径にしているこ
とを特徴とする請求項2の熱交換器。 - 【請求項4】 上記ガス単相流域(21)の伝熱管径よ
りも上記液単相流域(23)の伝熱管径を細径にしてい
ることを特徴とする請求項3の熱交換器。 - 【請求項5】 上記請求項1の熱交換器が蒸発器として
機能する場合において、上記二相流域(22)の伝熱管
径よりもガス単相流域(21)の伝熱管径を細径にして
いることを特徴とする熱交換器。 - 【請求項6】 冷媒の流通する伝熱管(13)を備え、
管内冷媒が液・ガス二相流となる二相流域(22)と、
管内冷媒が液又はガスの単相となる単相流域(21)
(23)とが形成される熱交換器において、上記二相流
域(22)の伝熱管パス数よりも上記単相流域(21)
(23)の伝熱管パス数を少なくしていることを特徴と
する熱交換器。 - 【請求項7】 上記請求項6の熱交換器が凝縮器として
機能する場合において、上記二相流域(22)の伝熱管
パス数よりも液単相流域(23)の伝熱管パス数を少な
くしていることを特徴とする熱交換器。 - 【請求項8】 さらにガス単相流域(21)の伝熱管パ
ス数を二相流域(22)の伝熱管パス数よりも少なくし
ていることを特徴とする請求項7の熱交換器。 - 【請求項9】 上記ガス単相流域(21)の伝熱管パス
数よりも上記液単相流域(23)の伝熱管パス数を少な
くしていることを特徴とする請求項8の熱交換器。 - 【請求項10】 上記請求項6の熱交換器が蒸発器とし
て機能する場合において、上記二相流域(22)の伝熱
管パス数よりもガス単相流域(21)の伝熱管パス数を
少なくしていることを特徴とする熱交換器。 - 【請求項11】 冷媒の流通する伝熱管(13)を備
え、管内冷媒が液・ガス二相流となる二相流域(22)
と、管内冷媒が液又はガスの単相となる単相流域(2
1)(23)とが形成される熱交換器において、上記二
相流域(22)の伝熱管(13)よりも上記単相流域
(21)(23)の伝熱管(14)の熱伝達率を大きく
していることを特徴とする熱交換器。 - 【請求項12】 作動冷媒としてR32、又はR32を
50パーセント以上含む混合冷媒を用いることを特徴と
する請求項1〜請求項11のいずれかの熱交換器。 - 【請求項13】 上記請求項1〜請求項12のいずれか
の熱交換器を備えた空気調和機。
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WO2011099256A1 (ja) * | 2010-02-15 | 2011-08-18 | ダイキン工業株式会社 | 空気調和機用熱交換器 |
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2000
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