JP2001302928A - 液状硬化性樹脂組成物およびその硬化物 - Google Patents

液状硬化性樹脂組成物およびその硬化物

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JP2001302928A
JP2001302928A JP2000124740A JP2000124740A JP2001302928A JP 2001302928 A JP2001302928 A JP 2001302928A JP 2000124740 A JP2000124740 A JP 2000124740A JP 2000124740 A JP2000124740 A JP 2000124740A JP 2001302928 A JP2001302928 A JP 2001302928A
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JP2000124740A
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Hideki Sugimoto
英樹 杉本
Hiroshi Uchida
浩史 内田
Zen Komiya
全 小宮
Takashi Ukaji
孝志 宇加地
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Koninklijke DSM NV
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JSR Corp
DSM NV
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液保存安定性が良好で、かつ硬化物同士の低
密着性および被覆材とインキの高密着性が両立する表面
特性を有しそして光ファイバ用被覆材として好適に用い
られる液状硬化性樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】 25℃、1気圧において液体状または半
固体状である炭化水素化合物(A1)および炭素数5以
上のアルキル基を有する脂肪酸エステル化合物(A2)
よりなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物を滑性
改良剤として含有する液状硬化性樹脂組成物

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面特性に優れた
硬化物が得られる液状硬化性樹脂組成物に関し、特に光
ファイバのセカンダリ材、各種バンドリング材として好
適な表面特性を持つ硬化物が得られる液状硬化性樹脂組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバは、ガラスを熱溶融紡糸して
得たガラスファイバ素線に、保護補強を目的として樹脂
を被覆して製造されている。この樹脂被覆としては、光
ファイバの表面にまず柔軟な第一次被覆層を設け、その
外側に剛性の高い第二次被覆層を設けた構造が知られて
いる。これらの樹脂被覆を施された複数の光ファイバ素
線を結束材料で固めたテープ状光ファイバや光ファイバ
ケーブルもよく知られている。光ファイバ素線の第一次
被覆層を形成するための樹脂組成物はプライマリ材、第
二次被覆層を形成するための樹脂組成物はセカンダリ
材、複数の光ファイバ素線の結束材料として用いられる
樹脂組成物はバンドリング材と称されている。これらの
樹脂被覆方法としては、それぞれの被覆対象物に液状硬
化性樹脂組成物を塗布し、熱または光、特に紫外線によ
り硬化させる方法が広く用いられている。
【0003】これらのセカンダリ材およびバンドリング
材は、比較的高い弾性率および高い破断伸びなどの力学
特性に優れていることが求められている。さらにセカン
ダリ材あるいはバンドリング材塗布後の素線、テープ、
ケーブル等はボビンに巻き取られ、セカンダリ材あるい
はバンドリング材の表面同士が接触した状態で保管、輸
送等が行われるため、表面間で接合しあうことのない表
面特性を持つ材料が求められている。またファイバ等の
識別のため、セカンダリ材あるいはバンドリング材の表
面にインキによる着色または印字を行う時、被覆層とイ
ンキが剥がれないことが望まれる。従来、セカンダリ材
あるいはバンドリング材の表面間の密着性を低減させる
目的で活性改良剤としてポリジメチルシロキサン化合物
を用いる方法が知られている(特開平9−278850
号公報および特開平9−328632号公報参照)。し
かしながら、ポリジメチルシロキサン化合物を用いる方
法では、被覆表面間の密着性は低減されるが、一方イン
キによる着色や印字が困難になるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、硬化
物表面の滑性とインキ着色性(インキの高密着性)を両
立させた液状硬化性樹脂組成物を提供することにある。
本発明の他の目的は、光ファイバ被覆層の表面間の低密
着性(滑性)および被覆層とインキの高密着性が両立す
る液状硬化性樹脂組成物を提供することにある。本発明
のさらに他の目的は、本発明の液状硬化性樹脂組成物か
らなる表面特性の優れた硬化物を提供することにある。
本発明のさらに他の目的および利点は以下の説明から明
らかになろう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、本発明
の上記目的および利点は、第1に、滑性改良剤を含有す
る液状硬化性樹脂組成物であって、滑性改良剤(A)
が、25℃、1気圧において液体状または半固体状であ
る炭化水素化合物(A1)および炭素数5以上のアルキ
ル基を有する脂肪酸エステル化合物(A2)よりなる群
から選ばれる少なくとも1種の化合物であることを特徴
とする液状硬化性樹脂組成物によって達成される。本発
明の上記目的および利点は、第2に、液状硬化性樹脂組
成物の光ファイバの被覆材用としての使用によって達成
される。また、本発明の上記目的および利点は、第3
に、液状硬化性樹脂組成物の硬化物によって達成され
る。
【0006】本発明で使用される滑性改良剤(A)は、
25℃、1気圧において液体状または半固体状(ワック
ス状)である炭化水素化合物(A1)(以下「化合物
(A1)」ともいう)、または炭素数5以上のアルキル
基を有する脂肪酸エステル化合物(A2)(以下「化合
物(A2)」ともいう)である。化合物(A1)とし
て、例えば、式(1)で表される直鎖状もしくは分岐鎖
状飽和炭化水素化合物、式(2)で表される脂環式飽和
炭化水素化合物、直鎖状もしくは分岐鎖状不飽和炭化水
素化合物および脂環式不飽和炭化水素化合物が挙げられ
る。 Ca2a+2 (1) (aは5以上の整数を示す) Cb2b-2c+2 (2) (bは5以上の整数であり、cは自然数を示す) 式(1)において、aは好ましくは8以上の整数であ
り、20〜500の整数がより好ましい。
【0007】式(1)で表される飽和炭化水素化合物と
しては、例えばn−パラフィン、iso−パラフィン、
パラフィンワックス、ポリ−α−オレフィン等を挙げる
ことができる。ここで、パラフィンワックスとは、n−
パラフィンと少量(2〜3%)のiso−パラフィンお
よびナフテンを含有するものを含み、例えば、JISK
2235に定められたものが挙げられる。また、ポリ−
α−オレフィンは、α−オレフィンのホモポリマーまた
はコポリマーを意味し、例えばエチレン、プロピレン、
ブテン、1−デセン、1−ドデセンの如きα−オレフィ
ンの単独または混合物のホモポリマーまたはコポリマー
が挙げられる。
【0008】式(2)において、bは好ましくは8以上
の整数であり、より好ましくは20〜500の整数であ
る。cは自然数であり、好ましくは1〜4の整数であ
り、特に好ましくは1〜3の整数である。式(2)で表
される化合物には、脂環式飽和炭化水素化合物、脂環式
不飽和炭化水素化合物および直鎖状もしくは分岐鎖状の
不飽和炭化水素が挙げられる。例えば、式(2)におい
てcが1である場合、式(2)の化合物は、脂環式飽和
炭化水素化合物であるかあるいは不飽和脂肪族結合を1
つ有する直鎖状もしくは分岐鎖状不飽和炭化水素であ
る。脂環式飽和炭化水素化合物としては、シクロアルカ
ンおよびシクロパラフィン、アルキルナフテン等やそれ
らの混合物やパラフィン炭化水素化合物とアルキルナフ
テン炭化水素化合物の混合物等を挙げることができる。
【0009】式(2)で表される脂環式不飽和炭化水素
化合物しては、例えば、シクロオクテン、シクロノネ
ン、シクロデセン等が挙げられる。式(2)で表される
直鎖状もしくは分岐鎖状不飽和炭化水素化合物として
は、ブタジエン、ペンタジエン、ヘキサジエンの如きジ
エン化合物のホモポリマーまたはコポリマーや、部分水
素化ポリブテンなどの部分的に水素添加されたポリマー
が挙げられる。化合物(A1)としては工業的に混合物
として容易に入手できるものを使用することができる。
例えば流動パラフィン、パラフィンオイル、ミネラルオ
イル(鉱油)と呼ばれるものである。これらは化合物
(A1)として好ましく使用することができる。これら
のうちJIS K2231またはJIS K9003に
定められた流動パラフィンが特に好ましく使用される。
【0010】本発明で使用される化合物(A1)は、沸
点もしくは重量減少の開始温度が好ましくは1気圧で1
20℃以上500℃以下であり、特に好ましくは180
℃以上400℃以下のものである。ここで重量減少の開
始温度はJIS K7120に従い測定した値である。
また、化合物(A1)の好ましい分子量は200〜1
0,000であり、特に好ましい分子量は300〜5,0
00である。化合物(A1)は、本発明の液状硬化性樹
脂組成物中に、好ましくは0.1〜10重量%、特に好
ましくは0.2〜5重量%配合される。0.1重量%未満
では表面の滑り特性の向上の効果が少なく、10重量%
以上では液保存安定性が低下することがある。
【0011】本発明で使用される、25℃、1気圧にお
いて液体状または半固体状である炭素数5以上の脂肪酸
エステル化合物(A2)(以下「化合物(A2)」とも
いう)としては、例えば、脂肪酸またはヒドロキシ脂肪
酸と水に不溶性のアルコール類とのエステル化合物、脂
肪酸またはヒドロキシ脂肪酸とグリセリンとのエステル
化合物などが好ましく用いられる。脂肪酸またはヒドロ
キシ脂肪酸と水に不溶性のアルコール類とのエステル化
合物としては、例えばカルナウバロウ、綿ロウ、ミツロ
ウ、羊毛ロウ、マッコウ鯨油、ツチ鯨油などが挙げられ
る。また、化合物(A2)には、部分的にエステル化さ
れているものも含まれる。脂肪酸またはヒドロキシ脂肪
酸とグリセリンとのエステル化合物としては、例えばひ
まし油、牛脂、パーム油および下記式(3) RO−(CH2−CH(OR)−CH2−O)n−R ...(3) (式中、Rは各々独立に水素原子または脂肪酸残基を示
し、nは2〜30の整数を示す。)で表されるポリグリ
セリン脂肪酸エステル化合物や部分エステル化化合物例
えばテトラグリセリンペンタオレエート、ヘキサグリセ
リンペンタオレエート、デカグリセリンデカオレエート
などを挙げることができる。これらのうちポリグリセリ
ン脂肪酸エステル化合物が特に好ましく使用される。
【0012】本発明で使用される化合物(A2)は、沸
点もしくは重量減少の開始温度が、好ましくは1気圧で
120℃以上500℃以下であり、特に好ましくは18
0℃以上400℃以下のものである。ここで、重量減少
の開始温度はJIS K7120に従い測定した値であ
る。また、化合物(A2)の好ましい分子量は200〜
10,000であり、特に好ましい分子量は300〜5,
000である。化合物(A2)は、本発明の液状硬化性
樹脂組成物中に、0.1〜10重量%、特に好ましくは
0.2〜5重量%配合される。0.1重量%未満では表面
の滑り特性の向上効果が少なく、10重量%以上では液
保存安定性が低下することがある。また、化合物(A)
として化合物(A1)と(A2)の組合せを使用する場
合には、化合物(A)は、本発明の液状樹脂組成物中
に、好ましくは0.1〜10重量%、特に好ましくは0.
2〜5重量%配合される。0.1重量%未満では硬化物
表面の滑性向上の硬化が少なく、10重量%以上では液
状硬化性樹脂組成物の保存安定性が低下することがあ
る。すなわち、化合物(A)は単独もしくは2種類以上
を併用することができ、化合物(A1)と化合物(A
2)を併用することもできる。
【0013】本発明の液状硬化性樹脂組成物は、化合物
(A)の他に、好ましくは、重合性オリゴマー(B)お
よび/または、重合性不飽和単量体(C)を含有するこ
とができ、さらに、重合開始剤(D)を含むことができ
る。硬化方法は特に制限されないが、慣用の放射線硬化
および/または熱硬化で行うことができる。これらの
内、特に、紫外線による硬化が好ましい。重合性オリゴ
マー(B)としては、例えば、ポリオール化合物、ジイ
ソシアネート化合物および水酸基含有(メタ)アクリレ
ートの反応生成物あるいはジイソシアネート化合物と水
酸基含有(メタ)アクリレートの反応生成物を用いるこ
とができる。すなわち、この反応生成物は、ジイソシア
ネートのイソシアネート基を、ポリオール化合物の水酸
基または水酸基含有(メタ)アクリレートの水酸基と反
応させることにより製造される。
【0014】ポリオール化合物、ジイソシアネート化合
物および水酸基含有(メタ)アクリレートの反応生成物
である重合性オリゴマー(以下「重合性オリゴマー(B
1)」という)を合成する場合、ポリオール化合物に含
まれる水酸基1当量に対してジイソシアネート化合物に
含まれるイソシアネート基が 1.1〜2当量、水酸基
含有(メタ)アクリレートの水酸基が0.1〜1当量と
なるように、これらの反応剤を用いるのが好ましい。ジ
イソシアネート化合物と水酸基含有(メタ)アクリレー
トとの反応生成物である重合性オリゴマー(以下「重合
性オリゴマー(B2)」という)を合成する場合、ジイ
ソシアネート化合物に含まれるイソシアネート基と水酸
基含有(メタ)アクリレートの水酸基が当量となるよう
に、これらの反応剤を用いるのが好ましい。また、ポリ
オール化合物、ジイソシアネート化合物、水酸基含有
(メタ)アクリレートの量を適当に調整することにより
重合性オリゴマー(B1)と重合性オリゴマー(B2)
を同時に合成することもできる。
【0015】この反応を実施する具体的方法としては、
例えばポリオール化合物、ジイソシアネート化合物およ
び水酸基含有(メタ)アクリレート化合物を一括して仕
込んで反応させる方法;ポリオール化合物およびジイソ
シアネート化合物を反応させ、次いで水酸基含有(メ
タ)アクリレート化合物を反応させる方法;ジイソシア
ネート化合物および水酸基含有(メタ)アクリレート化
合物を反応させ、次いでポリオール化合物を反応させる
方法;ジイソシアネート化合物および水酸基含有(メ
タ)アクリレート化合物を反応させ、次いでポリオール
化合物を反応させ、最後にまた水酸基含有(メタ)アク
リレート化合物を反応させる方法などが挙げられる。
【0016】重合性オリゴマー(B)の合成で用いられ
るジイソシアネート化合物としては、例えば芳香族ジイ
ソシアネート、脂環族ジイソシアネート、脂肪族ジイソ
シアネート等が挙げられる。芳香族ジイソシアネートと
しては、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、
2,6−トリレンジイソシアネート、1,3−キシリレン
ジイソシアネート、1,4−キシリレンジイソシアネー
ト、1,5−ナフタレンジイソシアネート、m−フェニ
レンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネー
ト、3,3’−ジメチル−4,4’−ジフェニルメタンジ
イソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシ
アネート、3,3’−ジメチルフェニレンジイソシアネ
ート、4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、ビス
(2−イソシアネートエチル)フマレート、6−イソプ
ロピル−1,3−フェニルジイソシアネート、4−ジフ
ェニルプロパンジイソシアネート、テトラメチルキシリ
レンジイソシアネート等が挙げられる。脂環族ジイソシ
アネートとしては、例えば、イソホロンジイソシアネー
ト、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネー
ト)、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、水添キ
シリレンジイソシアネート、2,5−ビス(イソシアネ
ートメチル)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、2,6
−ビス(イソシアネートメチル)−ビシクロ[2.2.
1]ヘプタン等が挙げられる。脂肪族ジイソシアネート
としては、例えば、1,6−ヘキサンジイソシアネー
ト、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネ
ート、リジンジイソシアネート等が挙げられる。これら
のうち、2,4−トリレンジイソシアネートおよびイソ
ホロンジイソシアネートが特に好ましい。これらのジイ
ソシアネートは単独で用いても、2種以上併用してもよ
い。
【0017】重合性オリゴマー(B)の合成で用いられ
る水酸基含有(メタ)アクリレート化合物としては、水
酸基が第一級炭素に結合した水酸基含有(メタ)アクリ
レート(以下、「第一水酸基含有(メタ)アクリレー
ト」という)、および水酸基が第二級炭素に結合した水
酸基含有(メタ)アクリレート(以下、「第二水酸基含
有(メタ)アクリレート」という)を用いることが好ま
しい。水酸基が第三級炭素に結合した水酸基含有(メ
タ)アクリレート(以下、「第三水酸基含有(メタ)ア
クリレート」という)はイソシアネート基との反応性に
劣るため好ましくない。
【0018】第一水酸基含有(メタ)アクリレートとし
て、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、1,
6−ヘキサンジオールモノ(メタ)アクリレート、ペン
タエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタ
エリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ネオペン
チルグリコールモノ(メタ)アクリレート、トリメチロ
ールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロール
エタンジ(メタ)アクリレート、および下記式(4)で
表される(メタ)アクリレート等が挙げられる。 CH2=C(R1)-COOCH2CH2-(OCOCH2CH2CH2CH2CH2)n-OH (4) (式中、R1 は水素原子またはメチル基を示し、nは
1〜3の数を示す) 第二水酸基含有(メタ)アクリレートとして、例えば、
2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒ
ドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
−3−フェニルオキシプロピル(メタ)アクリレート、
4−ヒドロキシシクロヘキシル(メタ)アクリレートお
よびアルキルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエ
ーテルあるいはグリシジル(メタ)アクリレートの如き
グリシジル基含有化合物と、(メタ)アクリル酸との付
加反応により得られる化合物が挙げられる。
【0019】重合性オリゴマー(B)の製造に用いられ
るポリオール化合物としては、例えば脂肪族ポリエーテ
ルジオール、脂環式ポリエーテルジオールあるいは芳香
族ポリエーテルジオールなどのポリエーテルジオール
類、ポリエステルジオール、ポリカーボネートジオー
ル、ポリカプロラクトンジオール、ジオール類とポリイ
ソシアネートとの反応によって合成される2価以上のポ
リオールおよびその他のポリオールなどが挙げられる。
これらのポリオールは、単独でまたは二種以上を併用し
て用いることができる。上記ポリオールにおける各構造
単位の重合様式は特に制限されず、ランダム重合、ブロ
ック重合、グラフト重合のいずれであってもよい。脂肪
族ポリエーテルジオールとしては、例えばポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメ
チレングリコール、ポリヘキサメチレングリコール、ポ
リヘプタメチレングリコール、ポリデカメチレングリコ
ールおよび二種以上のイオン重合性環状化合物を開環共
重合させて得られるポリエーテルジオールなどが挙げら
れる。
【0020】上記イオン重合性環状化合物としては、例
えばエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブテン−
1−オキシド、イソブテンオキシド、3,3−ビスクロ
ロメチルオキセタン、テトラヒドロフラン、2−メチル
テトラヒドロフラン、3−メチルテトラヒドロフラン、
ジオキサン、トリオキサン、テトラオキサン、シクロヘ
キセンオキシド、スチレンオキシド、エピクロルヒドリ
ン、グリシジルメタクリレート、アリルグリシジルエー
テル、アリルグリシジルカーボネート、ブタジエンモノ
オキシド、イソプレンモノオキシド、ビニルオキセタ
ン、ビニルテトラヒドロフラン、ビニルシクロヘキセン
オキシド、フェニルグリシジルエーテル、ブチルグリシ
ジルエーテル、安息香酸グリシジルエステルなどの環状
エーテル類が挙げられる。
【0021】二種以上の上記イオン重合性環状化合物を
開環共重合させて得られるポリエーテルジオールの具体
例としては、例えばテトラヒドロフランとプロピレンオ
キシド、テトラヒドロフランと2−メチルテトラヒドロ
フラン、テトラヒドロフランと3−メチルテトラヒドロ
フラン、テトラヒドロフランとエチレンオキシド、プロ
ピレンオキシドとエチレンオキシド、ブテン−1−オキ
シドとエチレンオキシドなどの組み合わせより得られる
二元共重合体;テトラヒドロフラン、ブテン−1−オキ
シドおよびエチレンオキシドの組み合わせより得られる
三元重合体などを挙げることができる。
【0022】また、上記イオン重合性環状化合物と、エ
チレンイミンなどの環状イミン類;β−プロピオラクト
ン、グリコール酸ラクチドなどの環状ラクトン酸;ある
いはジメチルシクロポリシロキサン類とを開環共重合さ
せたポリエーテルジオールを使用することもできる。上
記脂肪族ポリエーテルジオールは、例えばPTMG65
0、PTMG1000、PTMG2000(以上、三菱
化学社製)、PPG400、PPG1000、エクセノ
ール720、1020、2020(以上、旭オーリン社
製)、PEG1000、ユニセーフDC1100、DC
1800(以上、日本油脂社製)、PPTG2000、
PPTG1000、PTG400、PTGL2000
(以上、保土谷化学工業社製)、Z−3001−4、Z
−3001−5、PBG2000A、PBG2000
B、EO/BO4000、EO/BO2000(以上、
第一工業製薬社製)などの市販品としても入手すること
ができる。
【0023】脂環式ポリエーテルジオールとしては、例
えば水添ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加ジ
オール、水添ビスフェノールFのアルキレンオキシド付
加ジオール、1,4−シクロヘキサンジオールのアルキ
レンオキシド付加ジオールなどが挙げられる。さらに、
芳香族ポリエーテルジオールとしては、例えばビスフェ
ノールAのアルキレンオキシド付加ジオール、ビスフェ
ノールFのアルキレンオキシド付加ジオール、ヒドロキ
ノンのアルキレンオキシド付加ジオール、ナフトヒドロ
キノンのアルキレンオキシド付加ジオール、アントラヒ
ロキノンのアルキレンオキシド付加ジオールなどが挙げ
られる。上記芳香族ポリエーテルジオールは、例えばユ
ニオールDA400、DA700、DA1000、DA
4000(以上、日本油脂製社)などの市販品としても
入手することができる。
【0024】ポリエステルジオールとしては、例えば多
価アルコールと多塩基酸とを反応させて得られるポリエ
ステルジオール等が挙げられる。上記多価アルコールと
しては、例えばエチレングリコール、ポリエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、テトラメチレングリコール、ポリテトラメチレン
グリコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチル
グリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、3
−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,9−ノナンジ
オール、2−メチル−1,8−オクタンジオール等が挙
げられる。多塩基酸としては、例えばフタル酸、イソフ
タル酸、テレフタル酸、マレイン酸、フマール酸、アジ
ピン酸、セバシン酸等が挙げられる。
【0025】上記のポリエステルジオールのうち市販品
としては、例えばクラポールP−2010、P−101
0、L−2010、L−1010、A−2010、A−
1010、F−2020、F−1010、PMIPA−
2000、PKA−A、PNOA−2010、PNOA
−1010(以上、クラレ社製)等が挙げられる。ポリ
カーボネートジオールとしては、例えばポリテトラヒド
ロフランのポリカーボネート、1,6−ヘキサンジオー
ルのポリカーボネートなどが挙げられ、市販品としては
DN−980、981、982、983(以上、日本ポ
リウレタン社製)、PC−8000(PPG社製)、P
C−THF−CD(BASF社製)などが挙げられる。
【0026】ポリカプロラクトンジオールとしては、例
えばε−カプロラクトンとジオールとを反応させて得ら
れるポリカプロラクトンジオールなどが挙げられる。こ
こで用いられるジオールとしては、例えばエチレングリ
コール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、テトラメチレングリコ
ール、ポリテトラメチレングリコール、1,2−ポリブ
チレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル、1,4−ブタンジオールなどが挙げられる。これら
のポリカプロラクトンジオールは、プラクセル205、
205AL、212、212AL、220、220AL
(以上、ダイセル化学工業社製)などの市販品として入
手することができる。
【0027】上記以外のその他のポリオールとしては、
例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、
1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、
1,4−シクロヘキサンジメタノール、水添ビスフェノ
ールA、水添ビスフェノールF、ジシクロペンタジエン
のジメチロール化合物、トリシクロデカンジメタノー
ル、ペンタシクロデカンジメタノール、β−メチル−δ
−バレロラクトン、ヒドロキシ末端ポリブタジエン、ヒ
ドロキシ末端水添ポリブタジエン、ヒマシ油変性ポリオ
ール、ポリジメチルシロキサンの末端ジオール化合物、
ポリジメチルシロキサンカルビトール変性ポリオールな
どが挙げられる。
【0028】また重合性オリゴマー(B)の製造におい
てポリオールとともにジアミンを併用することも可能で
ある。このようなジアミンとしてはエチレンジアミン、
テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、パ
ラフェニレンジアミン、4,4′−ジアミノジフェニル
メタン等のジアミンやヘテロ原子を含むジアミン、ポリ
エーテルジアミン等が挙げられる。水酸基含有(メタ)
アクリレートの一部をイソシアネート基に付加しうる官
能基を持った化合物で置き換えて用いることもできる。
例えば、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−
メルカプトプロピルトリメトキシシランなどを挙げるこ
とができる。これらの化合物を使用することにより、ガ
ラス等の基材への密着性を高めることができる。
【0029】重合性オリゴマー(B)の合成において、
例えばナフテン酸銅、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸
亜鉛、ジブチル錫ジラウレート、トリエチルアミン、
1,4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタン、2,6,
7−トリメチル−1,4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕
オクタン等から選ばれるウレタン化触媒を、反応物の全
量に対して0.01〜1重量%を用いるのが好ましい。
また、反応温度は、通常5〜90℃であり、特に10〜
80℃で行うのが好ましい。上記の重合性オリゴマー
(B)の好ましい分子量は、ゲルパーミュレーションク
ロマトグラフ法によるポリスチレン換算の分子量で、好
ましくは500〜20,000であり、より好ましくは
700〜15,000である。分子量が500未満では
その硬化物の破断伸びが低いことがあり、20,000
を超えると粘度が高くなることがあり好ましくない。重
合性オリゴマー(B)は、本発明の液状硬化性樹脂組成
物中に、好ましくは30〜90重量%、特に好ましくは
40〜85重量%配合される。30重量%未満では弾性
率の温度依存性が大きくなり、90重量%を越える場合
では液状硬化性樹脂組成物の粘度が高くなることがあ
る。
【0030】また、本発明の液状硬化性樹脂組成物に
は、さらに、ジイソシアネート1モルに対して水酸基含
有(メタ)アクリレート化合物2モルを反応させたウレ
タン(メタ)アクリレートを配合することもできる。か
かるウレタン(メタ)アクリレートとしては、例えばヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレートと2,5(または
2,6)−ビス(イソシアネートメチル)−ビシクロ
[2.2.1]ヘプタンの反応物、ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレートと2,4−トリレンジイソシアネート
の反応物、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとイ
ソホロンジイソシアネートの反応物、ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレートと2,4−トリレンジイソシア
ネートの反応物、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ートとイソホロンジイソシアネートの反応物等が挙げら
れる。
【0031】本発明の液状硬化性樹脂組成物には、さら
に重合性不飽和単量体(C)を含有させることができ
る。その例として、単官能性化合物および/または多官
能性化合物を挙げることができる。単官能性化合物とし
ては、例えばN−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロ
ラクタムの如きビニル基含有ラクタム;イソボルニル
(メタ)アクリレート、ボルニル(メタ)アクリレー
ト、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、ジシク
ロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニ
ル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アク
リレートの如き脂環式構造含有(メタ)アクリレート;
ベンジル(メタ)アクリレート、4−ブチルシクロヘキ
シル(メタ)アクリレート、アクリロイルモルホリン、
ビニルイミダゾール、ビニルピリジン等が挙げられる。
さらに、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒ
ドロキシブチルアクリレート、メチル(メタ)アクリレ
ート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)
アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、オ
クチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)ア
クリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メ
タ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、
ウンデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)ア
クリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリ
ル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アク
リレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、メトキシエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、エトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシポ
リエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシ
ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ジア
セトン(メタ)アクリルアミド、イソブトキシメチル
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)ア
クリルアミド、t−オクチル(メタ)アクリルアミド、
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチル
アミノエチル(メタ)アクリレート、7−アミノ−3,
7−ジメチルオクチル(メタ)アクリレート、N,N−
ジエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルア
ミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ヒドロキシブチ
ルビニルエーテル、ラウリルビニルエーテル、セチルビ
ニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテルを挙
げることができる。また、上記の重合性不飽和単量体の
単官能性化合物の市販品として、アロニックスM−11
1、M−113、M−114、M−117(以上、東亞
合成社製);KAYARAD、TC110S、R62
9、R644(以上、日本化薬社製);IBXA、ビス
コート3700(大阪有機化学工業社製)等が挙げられ
る。
【0032】また多官能性化合物としては、例えばトリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ
(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリオキシ
エチル(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドキシエ
チル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート、ト
リス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジ(メ
タ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ
(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのエチレンオ
キサイドまたはプロピレンオキサイドの付加体のジオー
ルのジ(メタ)アクリレート、水添ビスフェノールAの
エチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイドの付加
体のジオールのジ(メタ)アクリレート、ビスフェノー
ルAのジグリシジルエーテルに(メタ)アクリレートを
付加させたエポキシ(メタ)アクリレート、トリエチレ
ングリコールジビニルエーテル等が挙げられる。また、
市販品としては、例えばユピマーUV SA1002、
SA2007(以上、三菱化学社製);ビスコート70
0(大阪有機化学工業社製);カヤラッド R−60
4、DPCA−20、−30、−60、−120、HX
−620、D−310、D−330(以上、日本化薬社
製);アロニックスM−210、M−215、M−31
5、M−325(以上、東亞合成社製)等が挙げられ
る。
【0033】本発明の液状硬化性樹脂組成物には重合開
始剤(D)を含有させることができる。かかる重合開始
剤(D)としては、熱重合開始剤または光重合開始剤を
用いることができる。本発明の液状硬化性樹脂組成物を
熱硬化させる場合には、通常、過酸化物、アゾ化合物等
の熱重合開始剤を用いることができる。具体的には、例
えばベンゾイルパーオキサイド、t−ブチル−オキシベ
ンゾエート、アゾビスイソブチロニトリル等が挙げられ
る。
【0034】また、本発明の液状硬化性樹脂組成物を光
硬化させる場合には、光重合開始剤を用い、必要に応じ
て、さらに光増感剤を添加することができる。ここで、
光重合開始剤としては、例えば1−ヒドロキシシクロヘ
キシルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ−2−フェ
ニルアセトフェノン、キサントン、フルオレノン、ベン
ズアルデヒド、フルオレン、アントラキノン、トリフェ
ニルアミン、カルバゾール、3−メチルアセトフェノ
ン、4−クロロベンゾフェノン、4,4’−ジメトキシ
ベンゾフェノン、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、
ミヒラーケトン、ベンゾインプロピルエーテル、ベンゾ
インエチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、1−
(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−
メチルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチ
ル−1−フェニルプロパン−1−オン、チオキサント
ン、ジエチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキ
サントン、2−クロロチオキサントン、2−メチル−1
−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリノ−
プロパン−1−オン、2,4,6−トリメチルベンゾイル
ジフェニルホスフィンオキサイド、ビス−(2,6−ジ
メトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチル
ホスフィンオキシド等が挙げられる。また、市販品とし
ては、例えばイルガキュア184、369、651、5
00、907、CGI1700、CGI1750、CG
I1850、CG24−61、ダロキュア1116、1
173、4625(以上、チバスペシャルティケミカル
ズ社製);ルシリン TPO(BASF社製);ユベク
リルP36(UCB社製)等が挙げられる。また、光増
感剤としては、例えばトリエチルアミン、ジエチルアミ
ン、N−メチルジエタノールアミン、エタノールアミ
ン、4−ジメチルアミノ安息香酸、4−ジメチルアミノ
安息香酸メチル、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、
4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルが挙げられ、市
販品としては、ユベクリルP102、103、104、
105(以上、UCB社製)等が挙げられる。重合開始
剤(D)は、本発明の液状硬化性組成物中に、好ましく
は0.1〜10重量%、特に好ましくは0.3〜7重量%
配合される。
【0035】また、本発明の液状硬化性樹脂組成物に
は、上記成分以外に各種添加剤、例えば酸化防止剤、着
色剤、紫外線吸収剤、光安定剤、シランカップリング
剤、熱重合禁止剤、レベリング剤、界面活性剤、保存安
定剤、可塑剤、炭化水素化合物以外の滑剤、溶媒、フィ
ラー、老化防止剤、濡れ性改良剤、塗面改良剤等を必要
に応じて配合することができる。ここで、酸化防止剤と
しては、例えば2,2’−チオジエチル−ビス−[3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
−プロピオネート]、オクタデシル−3−(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト等が挙げられ、市販品としては、例えばイルガノック
ス1010、1035、1076、1222(以上、チ
バスペシャルティケミカルズ社製)、アンチゲン P、
3C、FR、GA−80(住友化学工業社製)等が挙げ
られる。紫外線吸収剤としては、例えば2−(5−メチ
ル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェ
ニル)−5−クロロベンゾトリアゾール等が挙げられ、
市販品としては、例えばチヌビン P、234、32
0、326、327、328、329、213(以上、
チバスペシャルティケミカルズ社製)、シーソーブ10
2、103、501、202、712、704(以上、
シプロ化成社製)等が挙げられる。光安定剤としては、
例えば2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)、コハク酸ジ
メチルと4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル
−1−ピペリジンエタノールの重合物等が挙げられ、市
販品としては、例えばチヌビン 292、144、62
2LD(以上、チバスペシャルティーケミカルズ社
製)、サノールLS770(三共社製)、TM−061
(住友化学工業社製)等が挙げられる。シランカップリ
ング剤としては、例えばγ−アミノプロピルトリエトキ
シシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メタアクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、市販品として、SH6062、6030(以上、ト
ーレダウコーニングシリコーン社製)、KBE903、
603、403(以上、信越化学工業社製)等が挙げら
れる。塗面改良剤としては、例えば、ジメチルシロキサ
ンポリカルビノールのグラフト重合体等が挙げられ、市
販品としては、SH28PA、SH190(以上、トー
レダウコーニングシリコーン社製)等が挙げられる。
【0036】本発明の組成物には、必要に応じて本発明
の液状硬化性樹脂組成物の特性を損なわない範囲で他の
オリゴマー、ポリマー、その他の添加剤等を配合するこ
とができる。他のオリゴマー、ポリマーとしては、例え
ばポリエステル(メタ)アクリレート、エポキシ(メ
タ)アクリレート、ポリアミド(メタ)アクリレート、
(メタ)アクリロイルオキシ基を有するシロキサンポリ
マー、グリシジルメタアクリレート等が挙げられる。な
お、本発明の液状硬化性樹脂組成物は、熱および/また
は放射線によって硬化されるが、ここで放射線とは、赤
外線、可視光線、紫外線、X線、電子線、α線、β線、
γ線等であるが、特に紫外線が好ましい。
【0037】発明の好ましい形態は次の通りである。 1)25℃、1気圧において液体または半固体状である
炭化水素化合物(A1)または炭素数5以上のアルキル
基を有する脂肪酸エステル化合物(A2)、重合性オリ
ゴマー(B)、重合性不飽和単量体(C)および光開始
剤(D)を含有することを特徴とする液状硬化性樹脂組
成物。 2)化合物(A1)が流動パラフィンまたはミネラルオ
イルである前記1)記載の組成物。 3)重合性オリゴマー(B)としてポリオール化合物、
ジイソシアネート化合物および水酸基含有(メタ)アク
リレート化合物の反応により得られるウレタン(メタ)
アクリレート並びにジイソシアネート化合物および水酸
基含有(メタ)アクリレート化合物の反応により得られ
るウレタン(メタ)アクリレートのいずれか一方または
両方を含有する前記1)または2)記載の組成物。 4)液体状または半固体状である化合物(A1)または
化合物(A2)、重合性オリゴマー(B)、重合性不飽
和単量体(C)および重合開始剤(D)が、それぞれ
0.1〜10重量%、30〜90重量%、0〜50重量
%および0.3〜7重量%の割合である前記1)〜3)
のいずれかに記載の組成物。 5)光ファイバのセカンダリ材またはバンドリング材と
して用いられる前記1)〜4)のいずれかに記載の組成
物。 6)前記1)〜5)のいずれかに記載の組成物の硬化
物。
【0038】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。また、特に記載のない限り、部、%は重量基準であ
る。
【0039】合成例1(ウレタンアクリレートの合成) 攪拌機を備えた反応容器に2,4−トリレンジイソシア
ネート14部、ジブチルスズジラウレート0.08部、
2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.02部、N
−ビニルピロリドン7.7部およびトリシクロデカンジ
イルジメチルジアクリレート15.5部を仕込み、5〜
10℃に冷却した。攪拌しながら温度が10℃以下に保
たれるように2−ヒドロキシエチルアクリレート5.8
部を滴下した。滴下終了後、30℃で1時間反応させ
た。次に、エチレングリコール1.7部と数平均分子量
2,000のポリテトラメチレングリコール54.7部を
加え、30〜50℃で2時間反応させた。さらに2−ヒ
ドロキシエチルアクリレートを0.5部加え、50〜6
0℃で反応を続け、残留イソソアネートが0.1重量%
以下になるまで反応させて、均一で透明な液体を得た。
この樹脂液をUA−0とする。
【0040】合成例2(ウレタンアクリレート樹脂液の
合成) 攪拌機を備えた反応容器に2,4−トリレンジイソシア
ネート6.3部、ジブチルスズジラウレート0.01部、
2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.009部お
よびイソボルニルアクリレート16部を加え、5〜10
℃に冷却した。2−ヒドロキシエチルアクリレート8.
4部を温度が40℃以下になるように滴下した後、さら
に1時間、45〜55℃で反応させた。残留イソシアネ
ートが0.1重量%以下になった時を反応終了とした。
これにN−ビニルピロリドン2.6部、トリシクロデカ
ンジイルジメチルジアクリレート6.8部、2,2’−チ
オ−ジエチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニルプロピオネート)]0.3部、
前記で得られた樹脂液UA−0を56部およびジエチル
アミン0.1部を添加し、40〜50℃で攪拌し、均一
透明な液体を得た。この樹脂液をUA−1とする。
【0041】合成例3(ポリジメチルシロキサン化合物
の合成) 攪拌機を備えた反応容器に、2,4−トリレンジイソシ
アネート22.8部、水酸基当量1,000のα−[3−
(2’−ヒドロキシエトキシ)プロピル]−ω−トリメ
チルシリルオキシポリジメチルシロキサン65.5部お
よび2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.02部
を仕込んだ。そしてこれらを攪拌しながら液温度が10
℃以下になるまで氷冷した。液温度が10℃以下になっ
たところでジブチルスズジラウレート0.08部を添加
し、液温度を20〜30℃で制御しながら2時間攪拌
し、その後40〜50℃で1時間攪拌した。そして液温
度を20℃以下に冷却した後、エチレングリコール4.
1部を添加し、液温度を20〜30℃に制御しながら
0.5時間攪拌し、その後40〜50℃で1時間攪拌し
た。その後、2−ヒドロキシエチルアクリレート7.6
部を加え、液温度50〜60℃にて2時間攪拌を継続さ
せ、残留イソシアネートが0.1重量%以下になった時
を反応終了とした。得られたポリジメチルシロキサン化
合物の数平均分子量は1800であった。この手法によ
り得られたポリジメチルシロキサン化合物の樹脂液をS
A−1とする。
【0042】実施例1 撹拌機を備えた反応容器に表1に示す配合比で化合物を
仕込み、液温度を50〜60℃に制御しながら3時間攪
拌し、実施例1の組成物を得た。具体的には、容量15
0cm3の撹拌機を備えた反応容器にウレタンアクリレ
ート樹脂液UA−1を100g秤量し、続いて、化合物
(A1)である流動パラフィン(和光純薬社製、特級試
薬、密度0.871)を1.0g、重合開始剤として2,
4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオ
キシドを1.3g、2−メチル−1−[4−(メチルチ
オ)フェニル]−2−モルホリノ−プロパン−1を0.
5gを加えた。さらに、塗面改良剤として、ジメチルシ
ロキサンポリカルビノールのグラフト重合体を0.1g
加え、液温度を50℃〜60℃に制御しながら3時間撹
拌して、実施例1の組成物を得た。
【0043】実施例2〜5および比較例1〜4 表1に示した配合比で化合物を仕込んだ他は、実施例1
と同様な方法により、実施例2〜5および比較例1〜4
の組成物を得た。
【0044】試験例 上記の例で得られた液状硬化性樹脂組成物を以下のよう
な方法で硬化させ、試験片を作製し、下記の如く評価を
行なった。この結果を表1に示した。 1.試験片の作成 250ミクロン厚のアプリケーターバーを用いてガラス
板上に液状硬化性樹脂組成物を塗布した。これを窒素下
で0.5J/cm2のエネルギーの紫外線を照射した。こ
の硬化物を23℃、湿度50%雰囲気下で12時間以上
状態調節したのち、試験片作成に供した。 2.表面滑り性試験 試験片の表面滑り性は、上記の方法により得られた硬化
物をガラス板から剥離し、3cm幅に裁断後、紫外線照
射面が表になるようにアルミ板に両面テープにて固定し
た。この試験片を2枚用い、硬化物の表面同士を重ね合
わせ、ダブルクリップで挟み、表面滑り性試験に供し
た。引っ張り速度50mm/min、硬化物表面の接触
面積5.4cm2、ダブルクリップによる加圧は47kP
aで剪断滑り試験を行い、滑り始めの荷重より剪断滑り
力を計算した(単位:kPa)。 3.インキ密着性の評価 上記の方法により得た試験片の硬化表面にインクジェッ
トプリンター用インキ(IMAJE社製、INK711
0(黒))を塗布し、スピンコーターを用いて、回転数
8000rpm、20秒間の条件により硬化表面に均一
に塗布した。この試験片を23℃、湿度50%雰囲気下
で12時間以上状態調節したのち、JIS K5400
に準拠して碁盤目テープ法を行い、インキ密着性を評価
した。また、インキ密着性は残ったマス目の数により評
価した。 4.液保存安定性の測定 液状硬化性樹脂組成物の液保存安定性は、60℃下に3
0日放置した後、樹脂液をガラス板上に滴下し、液表面
の分離物を目視で観察した。液表面に分離物が存在しな
い場合を合格(○)とし、存在する場合を不合格(X)
とした。 5.粘度の測定 液状硬化性樹脂組成物の粘度は、東京計器製B型粘度計
を用いて25℃で測定した。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】本発明の液状硬化性樹脂組成物は、液保
存安定性が良好で、かつ硬化物同士の低密着性および被
覆材とインキの高密着性が両立する表面特性を有してお
り、光ファイバ用被覆材として特に好適であるほか、木
材、プラスチックシート等の被覆材として好適な材料を
提供する。このため、光ファイバテープ芯線製造時に
は、シリコーンオイル等の潤滑剤や、タルクの添加が不
要となる優れた材料である。また、木材、プラスチック
シート等の被覆材として使用すると、摺動性や材料同士
の貼付き防止効果が期待される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 6/44 301 G02B 6/44 301A (72)発明者 杉本 英樹 東京都中央区築地二丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内 (72)発明者 内田 浩史 東京都中央区築地二丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内 (72)発明者 小宮 全 東京都中央区築地二丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内 (72)発明者 宇加地 孝志 東京都中央区築地二丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内 Fターム(参考) 2H050 BB04S BB07S BB14S BB17S BB19S BD00 BD02 4J002 CK021 EA016 EH046 GH01 GJ00 HA03 4J038 CA021 CB032 CB092 CB132 FA121 FA131 GA01 JA02 JA56 JA57 JA58 LA06 MA10 NA01 PA17 PA19

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 滑性改良剤を含有する液状硬化性樹脂組
    成物であって、滑性改良剤(A)が、25℃、1気圧に
    おいて液体状または半固体状である炭化水素化合物(A
    1)および炭素数5以上のアルキル基を有する脂肪酸エ
    ステル化合物(A2)よりなる群から選ばれる少なくと
    も1種の化合物であることを特徴とする液状硬化性樹脂
    組成物。
  2. 【請求項2】 化合物(A1)が下記式(1): Ca2a+2 ...(1) ここで、aは5以上の整数を示す、で表される飽和炭化
    水素化合物または下記式(2) Cb2b-2c+2 ...(2) ここでbは5以上の整数であり、cは自然数である、で
    表される脂環式飽和炭化水素化合物、脂環式不飽和炭化
    水素化合物または直鎖状もしくは分岐鎖状の脂肪族炭化
    水素化合物である請求項1に記載の液状硬化性樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】 化合物(A)が流動パラフィン、パラフ
    ィンオイル、ミネラルオイルおよびポリグリセリン脂肪
    酸エステル化合物からなる群より選ばれる請求項1また
    は2のいずれかに記載の液状硬化性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 化合物(A)の1気圧における沸点ある
    いは重量減少開始温度が120℃以上500℃以下であ
    る請求項1に記載の液状硬化性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の液状硬
    化性樹脂組成物の光ファイバの被覆材用としての使用。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載の液状硬
    化性樹脂組成物の硬化物。
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