JP2001302494A - スキンケア用のレチノイドおよびカフェインを含有する組成物 - Google Patents

スキンケア用のレチノイドおよびカフェインを含有する組成物

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JP2001302494A
JP2001302494A JP2000162830A JP2000162830A JP2001302494A JP 2001302494 A JP2001302494 A JP 2001302494A JP 2000162830 A JP2000162830 A JP 2000162830A JP 2000162830 A JP2000162830 A JP 2000162830A JP 2001302494 A JP2001302494 A JP 2001302494A
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Manishiiru Patricia
パトリシア・マニシール
David Jetan
ジェタン・デビッド
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Johnson and Johnson Consumer France SAS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脂肪性浮腫および脂肪組織を軽減する効果の
優れた組成物およびその使用方法を提供する。 【解決手段】 上記組成物はレチノイドおよびカフェイ
ン、またはこれらの治療的に許容可能な塩を含有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレチノイドおよびカ
フェインを含有する組成物および当該組成物の脂肪組織
および脂肪性浮腫を軽減するための使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】脂肪性浮腫は(例えば、大腿部または臀
部の周り)の皮膚にえくぼ形成や不均一な外観をしばし
ば生じる場合がある脂肪の付着である。この症状の原因
については依然として結論が出されていない。例えば、
Nurnberger他(J. Dermatol. Surg. Oncol., 4: 第22
1頁乃至第229頁(1978年))およびRosenbaum
他(Plast. Reconstr. Surg. 101: 第1934頁乃至第
1939頁(1998年))等の文献を参照されたい。
【0003】レチノイドは例えば皮膚科学分野のスキン
ケアおよび皮膚治療における広範な用途に対応する治療
剤である。例えば、Craven他(Clin. Exp. Dermatol. 2
1(1): 第1頁乃至第10頁(1996年))、Futoryan
T他(Nutr. Rev. 52(9):第299頁乃至第310頁
(1994年))、Torras H(Clin. Dermatol. 14(2):
第207頁乃至第215頁(1996年))等の文献、
および米国特許第5,468,495号および同第5,
051,449号を参照されたい。また、レチノイン酸
への長期の暴露が一次的に培養した脂肪細胞前駆体の細
胞系統の脂肪細胞への増殖および分化を阻害することが
報告されている。例えば、Teboul他(Endocrinology 13
0: 第1475頁乃至第1482頁(1992年))、X
ue他(Mol.Cell. Biol. 16: 第1567頁乃至第157
5頁(1996年))、およびSchwardz 他(Mol. Cel
l. Biol. 17: 第1552頁乃至第1561頁(199
7年))等の文献を参照されたい。また、レチノイドは
脂肪性浮腫の治療におけるそれらの効果が評価されてい
る。例えば、Smith(Cosmet. Toilet. 110: 第61頁乃
至第70頁(1995年))およびKligman(J. Geriat
r. Dermatol. 5: 第136頁乃至第139頁(1997
年))等の文献を参照されたい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はカフェインお
よびレチノイドから成る組成物に関する。この組成物は
脂肪性浮腫および脂肪組織を軽減するレチノイドの生物
学的な作用効果を増大するために見出された。
【0005】
【課題を解決するための手段】態様の一例において、本
発明は脂肪組織または脂肪性浮腫の外観を緩和および/
または減少するための方法に関しており、当該方法はレ
チノイドおよびカフェインから成る組成物、またはその
治療的に許容可能な塩(例えば、無水カフェイン、カフ
ェインシトレート、カフェインモノハイドレートおよび
カフェインヒドロクロライドジハイドレート)を皮膚
(例えば、人間のような哺乳類動物の皮膚)に投与する
ことから成る。
【0006】また、態様の一例において、本発明はレチ
ノイドの治療効果を高める方法に関しており、当該方法
はレチノイドの(例えば、皮膚への)供給前、供給中ま
たは供給後に、カフェインを含有する組成物またはその
治療的に許容可能な塩を皮膚に投与(例えば、皮膚に添
布)することから成る。
【0007】さらに、態様の一例において、本発明は組
成物に関しており、当該組成物はレチノイドおよびカフ
ェイン、またはその治療的に許容可能な塩により構成さ
れている。また、別の態様の一例において、本発明は化
粧品用組成物に関しており、当該組成物は上記の組成物
および皮膚に許容可能な局所的キャリヤにより構成され
ている。
【0008】本発明の他の特徴および利点は以下の本発
明の詳細な説明ならびに請求の範囲により明らかにな
る。
【0009】
【発明の実施の形態】当該技術分野の熟練者であれば、
本明細書の説明に基づいて、本発明のその及び得る最大
の範囲において利用することが可能である。なお、以下
の特定の実施形態は単に例示的なものであって、本発明
の趣旨およびその範囲を何ら制限しないと理解するべき
である。
【0010】他に断りのない限りにおいて、本明細書に
使用する全ての科学的および技術的な用語は本発明の関
わる技術分野における通常の熟練者により一般に理解さ
れるものと同じ意味を有する。また、全ての刊行物、特
許出願、特許等の文献は本明細書に参考文献として含ま
れる。
【0011】本発明はレチノイドおよびカフェインから
成る組成物または当該組成物の治療的に許容可能な塩に
関する。この治療的に許容可能な塩とは、カフェインの
治療的な利点を損なわない塩である。この治療的に許容
可能な塩の例として、治療的に許容可能な有機酸(例え
ば、酢酸、乳酸、マレイン酸、クエン酸、リンゴ酸、ア
スコルビン酸、コハク酸、安息香酸、メテスルホン酸
(methesulfonic acid)、トルエンスルホン酸、または
パモイン酸(pamoic acid))、および、ポリマー酸
(例えば、タンニンまたはカルボキシメチルセルロー
ス)、および、ヒドロハロゲン酸(例えば、塩酸、硫酸
または燐酸)のような無機酸との塩が挙げられる。
【0012】実施形態の一例において、上記のレチノイ
ドはレチノール、レチノイン酸、レチナール、レチニル
パルミテート、レチニルアセテート、およびこれらの立
体異性体(例えば、全−トランスレチノイン酸、9−シ
ス−レチノイン酸、および13−シス−レチノイン酸)
等から選択される。
【0013】上記の組成物におけるカフェインおよびレ
チノイドの量は治療する皮膚の状態、投与の形態、およ
び対象者の年齢および体重により変化する。このような
量を本明細書において「治療的に有効な量(therapeuti
cally effective amount)と言う。一般的に、レチノイ
ドは組成物に対して約0.001重量%乃至約10重量
%、好ましくは、組成物に対して約0.01重量%乃至
約1重量%の量で組成物中に存在している。また、カフ
ェインまたはその治療的に許容可能な塩は組成物に対し
て約0.5重量%乃至約10重量%、好ましくは、組成
物に対して約1重量%乃至約10重量%、さらに好まし
くは組成物に対して約2重量%乃至約5重量%の量で組
成物中に存在している。
【0014】実施形態の一例において、上記の組成物は
さらに皮膚用の活性な別の薬剤により構成されている。
この「皮膚用の活性な薬剤(dermatologically active
agent)」とは、皮膚における化粧用または治療用の作
用を有する化合物を意味する。実施形態の一例におい
て、この薬剤はヒドロキシ酸、ベンゾイルパーオキシ
ド、サルファレゾルシノール、アスコルビン酸、D−パ
ンテノール、ヒドロキノン、サンスクリーン剤、抗炎症
剤、美白剤、抗微生物剤および抗菌剤、エストロゲン、
およびこれらの誘導体および混合物から選択される。一
般に、この皮膚用の活性薬剤は組成物に対して約0.0
01重量%乃至約20重量%、好ましくは、約0.01
重量%乃至約10重量%、さらに好ましくは、約0.1
重量%乃至約5重量%の量で本発明の組成物中に存在し
ている。
【0015】ヒドロキシ酸の例としては、(i)グリコ
ール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸および酒石酸のよう
なアルファ−ヒドロキシ酸、(ii)サリチル酸のよう
なベータヒドロキシ酸、および/または、(iii)ポ
リヒドロキシ酸が挙げられるが、これらに限らない。例
えば、欧州特許出願第273,202号を参照された
い。
【0016】また、アスコルビン酸の誘導体の例として
は、アスコルビルパルミテート、マグネシウムアスコル
ビルホスフェート、ナトリウムアスコルビルホスフェー
ト、亜鉛アスコルビルホスフェート、アスコルビルグル
コシド、およびアスコルビルポリペプチドが挙げられる
が、これらに限らない。ヒドロキノンの誘導体の例とし
ては、アルブチンが挙げられるがこれに限らない。さら
に、本発明の組成物は酸化防止剤(例えば、アスコルビ
ン酸、トコフェノール、BHA、およびBHT)、キレ
ート剤(例えば、EDTA)、および防腐剤(例えば、
パラベン)等の1種類以上の薬剤を含むことができる。
適当な酸化防止剤、防腐剤およびキレート剤の例がイン
ターナショナル・コスメティック・イングリーディエン
ト・ディクショナリ・アンド・ハンドブック(Wenninge
r およびMcEwen編集、第1612頁乃至第1613頁,
第1626頁および第1654頁乃至第1655頁(Th
eCosmetic, Toiletry, and Fragrance Assoc., Washing
ton, D. C., 7th Edition, 1997年))(以後、
「ICIハンドブック」と言う)に記載されている。
【0017】本発明の組成物は、例えば、人間の皮膚に
上記の組成物を含有する組成物を直接に重ねつけるまた
は広げることにより、哺乳類動物に対して局所的に投与
できる。この本発明の目的において有用な局所的組成物
は哺乳類動物の皮膚に対する局所的投与に適する配合物
であって、安全で有効な量のレチノイド、カフェイン、
さらに他の適当に選択される皮膚用の活性薬剤、および
皮膚用として許容可能な局所的キャリヤにより構成され
ている配合物を含む。上記の用語の「皮膚用として許容
可能な局所的キャリヤ(dermatologically acceptable
topical carrier)」とは、レチノイドおよびカフェイ
ンを分散または溶解した状態で含有して、許容可能な安
全な特性を有することのできる局所的使用に適したキャ
リヤを言う。
【0018】本発明において有用な局所的組成物は種々
の製品の形態で作成することができる。例えば、これら
の形態として、ローション、クリーム、ゲル、棒状品、
スプレー、軟膏、ペースト、ムース、および化粧用およ
び皮膚用のパッチ等が挙げられるが、これらに限らな
い。さらに、これらの製品の形態は溶液、エマルジョ
ン、ゲル、固体、およびリポソームを含むがこれらに限
らない幾つかの形態のキャリヤシステムにより構成する
ことができる。
【0019】一般的に、溶液として配合される本発明に
おいて有用な局所的組成物は、例えば、当該組成物に対
して約80重量%乃至約99.99重量%または約90
重量%乃至99重量%の許容可能な水性または有機性溶
媒のような、皮膚に対して許容可能な水性および/また
は有機性キャリヤを含む。適当な有機性溶媒の例として
は、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール
(200−600)、ポリプロピレングリコール(42
5−2025)、グリセロール、1,2,4−ブタント
リオール、ソルビトールエステル、1,2,6−ヘキサ
ントリオール、エタノール、イソプロパノール、ブタン
トリオール、ヘキサントリオール、ブタンジオール、お
よびこれらの混合物が含まれる。
【0020】本発明において有用な局所的溶液組成物が
エアロゾルとして配合されてスプレーにより皮膚に供給
される場合に、推進剤(圧縮ガス)が溶液組成物に添加
される。このような推進剤の例としては、塩素化、フッ
素化、および塩素−フッ素化した低分子量炭化水素が含
まれるがこれに限らない。本発明において有用な別の推
進剤がSagafin の文献(Cosmetics Science and Techno
logy, 2nd Edition, Vol. 2, 第443頁乃至第465
頁(1972年))および上記ICIハンドブック(第
1655頁)に記載されている。
【0021】本発明において有用な局所的組成物は軟化
剤(emollient)から成る溶液として配合できる。この
ような組成物は一般に当該組成物に対して約1重量%乃
至約50重量%、好ましくは、約5重量%乃至約25重
量%の局所的に皮膚に対して許容可能な軟化剤を含有し
ている。なお、本明細書における用語の「軟化剤(emol
lients)」とは、本発明の目的のために使用される材料
であって、皮膚の乾燥を防いでこれを保護するための材
料である。種々の適当な軟化剤が知られており、本発明
において使用可能である。文献Sagafin の第32頁乃至
第43頁およびICIハンドブックの第1656頁乃至
第1661頁に多数の適当な材料の例が記載されてい
る。
【0022】ローションが溶液キャリヤシステムにより
作成できる。一般的に、このローションは組成物に対し
て約1重量%乃至約20重量%、好ましくは約5重量%
乃至約10重量%の軟化剤、および組成物に対して約5
0重量%乃至約90重量%、好ましくは約60重量%乃
至約80重量%の水により構成されている。
【0023】また、溶液キャリヤシステムにより配合で
きる別の製品の形態としてクリームがある。一般的に、
このクリームは組成物に対して約5重量%乃至約50重
量%、好ましくは約10重量%乃至約20重量%の軟化
剤、および組成物に対して約45重量%乃至約85重量
%、好ましくは約50重量%乃至約75重量%の水によ
り構成されている。
【0024】また、溶液キャリヤシステムにより配合で
きるさらに別の製品の形態として軟膏がある。この軟膏
は動物油または植物油または半固体状の炭化水素からな
る単純な基材により構成できる。また、この軟膏は水を
吸収してエマルジョンを形成する吸収性の軟膏基材によ
り構成できる。さらに、軟膏のキャリヤを水溶性にする
ことも可能である。この軟膏は組成物に対して約1重量
%乃至約20重量%の軟化剤、および組成物に対して約
0.1重量%乃至約2重量%の増粘剤により構成され
る。なお、本発明において有用な増粘剤または粘度増加
剤についてのさらに詳細な説明が文献Sagafin(第72
頁乃至第73頁)およびICIハンドブック(第169
3頁乃至第1697頁)に記載されている。
【0025】上記のキャリヤがエマルジョンとして配合
される場合に、組成物に対して約1重量%乃至約10重
量%、好ましくは約2重量%乃至約5重量%のキャリヤ
システムが乳化剤により構成される。この乳化剤はノニ
オン性、アニオン性、カチオン性またあ両性イオン性の
いずれでもよい。適当な乳化剤が、例えば、米国特許第
3,755,560号、同第4,421,769号、文
献McCutcheon’sの 「洗浄剤および乳化剤(Detergents
and Emulsifiers)」(North American Edition, 第3
17頁乃至第324頁(1986年))およびICIハ
ンドブック(第1673頁乃至第1686頁)に開示ま
たは記載されている。
【0026】上記のローションおよびクリームはエマル
ジョンまたは溶液として配合できる。一般に、ローショ
ンは組成物に対して約0.5重量%乃至約5重量%の乳
化剤により構成される。また、一般に、クリームは組成
物に対して約1重量%乃至約20重量%、好ましくは約
5重量%乃至約10重量%の軟化剤、組成物に対して約
20重量%乃至約80重量%、好ましくは約30重量%
乃至約70重量%の水、および組成物に対して約1重量
%乃至約10重量%、好ましくは約2重量%乃至約5重
量%の乳化剤により構成される。
【0027】オイル−イン−ウォーター型およびウォー
ター−イン−オイル型のローションおよびクリームのよ
うな単一形態のエマルジョン・スキンケア調製物が化粧
品業界において周知であり、本発明において有用であ
る。また、米国特許第4,254,105号に開示され
ているようなウォーター−イン−オイル−イン−ウォー
ター型のような多相のエマルジョン組成物もまた本発明
において有用である。一般的に、単一形態または多相の
エマルジョンは水、軟化剤、および乳化剤を必要成分と
して含有している。さらに、米国特許第4,960,7
64号に開示されているようなオイル−イン−ウォータ
ー−イン−シリコーン流体エマルジョン組成物から成る
トリプル型エマルジョン・キャリヤシステムもまた本発
明において有用である。
【0028】上記の局所的組成物において有用なさらに
別のエマルジョン・キャリヤシステムとしてマイクロ−
エマルジョン・キャリヤシステムがある。このようなシ
ステムは組成物に対して約9重量%乃至約15重量%の
スクアレン、組成物に対して約25重量%乃至約40重
量%のシリコーンオイル、組成物に対して約8重量%乃
至約20重量%の脂肪族アルコール、組成物に対して約
15重量%乃至約30重量%のポリオキシエチレンソル
ビタンモノ脂肪酸(商品名「Tweens」として市販されて
いる)または他のノニオン性化合物、および組成物に対
して約7重量%乃至約20重量%の水により構成され
る。
【0029】リポソーム配合物もまた本発明の有用な組
成物である。このような組成物は、ヘスペレチンとジパ
ルミトイルホスファチジルコリンのようなリン脂質、コ
レステロールおよび水を文献Mezei & Gulasekharamの
「局所的投与経路すなわちゲル投薬形態用のリポソーム
A選択的薬物供給システム(Liposomes-A Selective Dr
ug Delivery System for the Topical Route of Admini
stration; Gel Dosage Form)」(Jounal of Pharmaceu
tics and Pharmacology, Vol. 34 (1982年), 第
473頁乃至第474頁)に記載される方法またはこの
変形法に従ってまず混合することにより作成できる。な
お、リポソームを形成するための適当な組成の皮脂物を
上記のリン脂質に置き換えることができる。その後、こ
のリポソーム調製物を上記の局所的キャリヤシステムの
一つ(例えば、ゲルまたはオイル−イン−ウォーター・
エマルジョン)に混合してリポソーム配合物を作成す
る。なお、局所的に供給されるリポソームの別の組成物
および薬剤としての使用方法が文献Mezei, Mの「皮膚薬
物供給システムとしてのリポソーム(Liposomes as a S
kin Drug Delivery System)」(Topics in Pharmaceut
ical Sciences (D. D. Breimer and P. Speiser, ed
s.), Elsevier Science Publishers B. V., New York,
N. Y.,1985年,第345頁乃至第358頁)に記載
されている。
【0030】本発明において有用な局所的組成物がゲル
または化粧用棒状品として配合される場合は、このよう
な組成物は、上記文献に開示されるように適当量の増粘
剤を添加することによりクリームまたはローションの形
態に配合できる。
【0031】本発明に有用な局所的組成物は、上記の成
分に加えて、従来的に局所的組成物において当該技術分
野で通常に使用されている量で広範囲の種々の付加的な
油溶性材料および/または水溶性材料を含有することが
できる。これらの材料には、湿潤化剤、タンパク質およ
びポリペプチド、防腐剤およびアルカリ性薬剤等が含ま
れる。なお、このような薬剤の例がICIハンドブック
(第1650頁乃至第1667頁)に開示されている。
加えて、本発明において有用な局所的組成物は色素、不
透明化剤(例えば、二酸化チタン)、顔料および香料の
ような従来的な化粧品用の補助剤を含有できる。
【0032】本発明の上記のような成分を含有する組成
物および配合物は当該技術分野の通常の熟練者により周
知の技法により作成できる。以下に、本発明の化粧品用
のエマルジョン組成物の製造および生物学的試験を説明
する。
【0033】実施例1:レチノール/カフェイン局所的
オイル−イン−ウォーター型エマルジョン カフェインおよびレチノールを含有するオイル−イン−
ウォーター型エマルジョンを以下のように作成した。使
用した成分および当該成分の重量%を以下の表1に記載
する。 表1 成分 重量% 脱イオン水 100%までの残量 ブチレングリコール 5.00000 シクロメチコーン 4.00000 イソノニルイソノナノエート 2.75000 エタノール 2.73000 カフェイン 2.00000 グリセリン 2.00000 ジメチコーン 1.76000 ジメチコーンコポリオール 1.00000 フェノキシエタノール 0.73000 アクリレート/C10−C30− 0.60000 アルキルアクリレートクロスポリマー ブチロスペルマムパーアキイ 0.50000 トロメタミン 0.38000 グリセリルステアレート 0.35000 PEG−100ステアレート 0.35000 ジメチコノール 0.24000 メチルパラベン 0.20000 BHT 0.10152 EDTAニナトリウム 0.10000 メントキシプロパンジオール 0.10000 プロピルパラベン 0.07000 ラスカスアクリータス 0.05000 ギンコービロバ 0.05000 ポリソルベート−20 0.02196 レチノール 0.02000 色素 0.00125 脱イオン水、EDTAニナトリウム,カフェイン、グリ
セリン、およびブチレングリコール(「水相」)の各成
分を混合して70℃に加熱した。また、別の容器におい
て、イソノニルイソノナノエート、ブチロスペルナムパ
ーキイ(Butyrospernum Parkii)、BHT、グリセリル
ステアレート、PEG−100ステアレート、ジメチコ
ーン、およびジメチコノール(「脂質相」)の各成分を
混合して70℃に加熱した。その後、これらの水相およ
び脂質相を50℃に冷却して混合した。この混合物に、
シクロメチコーンに分散したアクリレート/C10−C
30アルキルアクリレートクロスポリマーを加えてさら
に混合した。次に、トロメタミン(脱イオン水中に溶解
したもの)をこの混合物に加えた。その後、この混合物
をさらに45℃まで冷却してから、レチノールおよびポ
リソルベート20を黄色光下にこの混合物に加えた。得
られた混合物をさらに40℃に冷却してから、以下の成
分、すなわち、脱イオン水、ブチレングリコール、ギン
コービロバ(Ginkgo Biloba)を混合物に加えた。次
に、ジメチコーンコポリオールをこの混合物に加えた後
に、ラスカスアクリータス(Ruscus Aculeatus)、メチ
ルパラベン、プロピルパラベン、フェノキシエタノー
ル、メントキシプロパンジオールおよび色素を加えた。
最後に、得られた混合物を25℃に冷却してエタノール
を加えた。
【0034】実施例2:脂肪組織の減少 人間の大腿部における以下のレチノールおよびカフェイ
ンを含有する組成物の効果を評価および比較するための
実験を行った。40人の正常な皮膚を有する健康な女性
の被験志願者(最少年齢18才)に組成物を投与した。
この実験を12週間続けた。組成物は特に脂肪性浮腫の
領域に注意を払いながら円形マッサージにより大腿部全
体に1日に2回均一に供給した。
【0035】その後、被験志願者の大腿部表面をデジタ
ル画像処理によりその脂肪性浮腫に対する組成物の作用
効果について評価した。この技法は大腿部の外部表面上
における皮膚の小領域(<200cm2 )のマクロ組織
写真を撮影することから成る。脂肪性浮腫により生じた
皮膚表面の不均一さを染色して強調するために、圧縮シ
ステムにより大腿部の外部表面に局所的な調整したはさ
み処理を行った。
【0036】この結果、レチノールおよびカフェインを
含有する組成物において49.6±5%の脂肪性浮腫の
症状における改善に相当する皮膚のマクロ組織の起伏の
減少が見られた。
【0037】以上において、本発明をその好ましい実施
形態に基づいて詳細に説明したが、上記の説明は本発明
を例示するものであって、当該発明の範囲を制限するた
めのものではない。すなわち、本発明の範囲は特許請求
の範囲およびその実施態様のみにより定められるもので
あり、当該本発明の範囲に、上記の好ましい実施形態に
基づく別の態様、利点および変形例が含まれると理解す
るべきである。
【0038】本発明の実施態様は以下の通りである。 (1)前記レチノイドがレチノールである請求項1に記
載の方法。 (2)前記組成物が約0.001重量%乃至約1重量%
のレチノールにより構成されている実施態様(1)に記
載の方法。 (3)前記組成物が約0.5重量%乃至約10重量%の
カフェイン、または治療的に許容可能なこの塩により構
成されている実施態様(1)に記載の方法。 (4)前記組成物が約0.5重量%乃至約10重量%の
カフェイン、または治療的に許容可能なこの塩により構
成されている実施態様(2)に記載の方法。 (5)前記組成物が約2重量%乃至約10重量%のカフ
ェイン、または治療的に許容可能なこの塩により構成さ
れている実施態様(3)に記載の方法。
【0039】(6)前記組成物が約2重量%乃至約10
重量%のカフェイン、または治療的に許容可能なこの塩
により構成されている実施態様(4)に記載の方法。 (7)前記レチノイドがレチノールである請求項2に記
載の方法。 (8)前記組成物が約0.001重量%乃至約1重量%
のレチノールにより構成されている実施態様(7)に記
載の方法。 (9)前記組成物が約0.5重量%乃至約10重量%の
カフェイン、または治療的に許容可能なこの塩により構
成されている実施態様(7)に記載の方法。 (10)前記組成物が約0.5重量%乃至約10重量%
のカフェイン、または治療的に許容可能なこの塩により
構成されている実施態様(8)に記載の方法。
【0040】(11)前記組成物が約2重量%乃至約1
0重量%のカフェイン、または治療的に許容可能なこの
塩により構成されている実施態様(9)に記載の方法。 (12)前記組成物が約2重量%乃至約10重量%のカ
フェイン、または治療的に許容可能なこの塩により構成
されている実施態様(10)に記載の方法。 (13)前記レチノイドがレチノールである請求項3に
記載の組成物。 (14)前記組成物が約2重量%乃至約10重量%のカ
フェイン、または治療的に許容可能なこの塩により構成
されている実施態様(13)に記載の組成物。 (15)前記レチノイドがレチノールである請求項4に
記載の組成物。 (16)前記組成物が約2重量%乃至約10重量%のカ
フェイン、または治療的に許容可能なこの塩により構成
されている実施態様(15)に記載の組成物。
【0041】
【発明の効果】従って、本発明によれば、脂肪性浮腫お
よび脂肪組織を軽減するレチノイドの生物学的な作用効
果を増大できる組成物およびその使用方法が提供でき
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/522 A61K 31/522 A61P 17/08 A61P 17/08 (71)出願人 500252718 1 Rue Camille Desmo ulins, 92787 Issy−les −Moulineaux, CEDEX 9, France (72)発明者 パトリシア・マニシール フランス国、92300 ルバロワ・ペレ、ア リ・クロード・モネ 7 (72)発明者 ジェタン・デビッド フランス国、78100 サン・ジェルマン・ アン・レイ、リュ・ド・ポワシー 52 Fターム(参考) 4C083 AC851 AD621 CC02 EE50 4C086 AA01 CB05 MA02 MA63 ZA89 ZC23 4C206 AA01 BA04 MA02 MA83 NA14 ZA89 ZC23

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皮膚に組成物を投与する工程から成り、
    当該組成物がレチノイドおよびカフェイン、または治療
    的に許容可能なこれらの塩により構成されている脂肪性
    浮腫を軽減する方法。
  2. 【請求項2】 皮膚に組成物を投与する工程から成り、
    当該組成物がレチノイドおよびカフェイン、または治療
    的に許容可能なこれらの塩により構成されている脂肪性
    浮腫の外観を減少する方法。
  3. 【請求項3】 (i)約0.001重量%乃至約1重量
    %のレチノイドおよび(ii)約0.5重量%乃至約1
    0重量%のカフェイン、または治療的に許容可能なこれ
    らの塩から成る組成物。
  4. 【請求項4】 (i)約0.001重量%乃至約1重量
    %のレチノイドおよび(ii)約0.5重量%乃至約1
    0重量%のカフェイン、または治療的に許容可能なこれ
    らの塩、および(iii)皮膚用として許容可能な局所
    的キャリヤから成る化粧用組成物。
JP2000162830A 2000-04-26 2000-05-31 スキンケア用のレチノイドおよびカフェインを含有する組成物 Withdrawn JP2001302494A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2845912A1 (fr) * 2002-10-18 2004-04-23 Inst Jeanne Piaubert Composition cosmetique binaire pour le developpement du buste feminin et l'amelioration de la silhouette

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2845912A1 (fr) * 2002-10-18 2004-04-23 Inst Jeanne Piaubert Composition cosmetique binaire pour le developpement du buste feminin et l'amelioration de la silhouette
WO2004037221A1 (fr) * 2002-10-18 2004-05-06 Institut Jeanne Piaubert Procede de traitement cosmetique du corps pour l’amelioration de la silhouette et le developpement du buste feminin, et composition cosmetique binaire pour sa mise en oeuvre

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