JP2001299797A - 男性用尿とり専用おむつ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 男性の寝たきりの高齢者や病人で、幾重にも
おむつを重ねている人の動きにくい下半身を軽量にする
こと。 【解決手段】 円筒形の男性用尿とり専用おむつに陰茎
を挿入し、尿のみを吸収することで、おむつを重ねての
使用を減らすものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】尿とりパット・おむつなどを
使用している、高齢者や病人などの男性が使用するおむ
つの改良である。

【０００２】

【従来の技術】高齢者や病人など自分でトイレに行くこ
とが困難な人は、おむつを使用している。その形態は、
通常おむつカバーの上に紙おむつや一般的に尿とりパッ
トと呼ばれている長方形の紙おむつをおき、これを下腹
部にあておむつカバーで固定している。従来の紙おむつ
や尿とりパットは、表面を透水性のプラスチック系不繊
布などで形成し、裏面を不透水性のプラスチックシート
で形成した袋の中に、吸水紙や綿で形成された吸水マッ
トを収納した構造でできている。その形は一般的に尿と
りパットと呼ばれている長方形のフラットなものやパン
ツ型があるが、尿とりパットのほうが安価であるので寝
たきりなど長時間の使用に用いられることが多い。

【０００３】従来、寝たきりで尿が多量の男性の場合、
尿とりパットで陰茎を巻き包み、下腹部方向に持ち上
げ、その上を長方形の紙おむつなどで抑えおむつカバー
などで固定しているが、尿が多いため腹部方向へ流れ、
身体側面への漏れは防げない。背面方向に漏れると便と
混じり、尻部から陰嚢までの広い範囲が汚れ、かぶれの
原因にもなる。また陰茎を引っ張っている事で陰嚢まで
引っ張られ、皮膚が弱くなっている老齢者は裂傷を起こ
し易い。尿の横漏れを防ぐために尿とりパットを重ねて
用いることも多いが、老齢者自身は下半身がかさばって
いるので動きにくく、体力が衰えている場合は、寝返り
をするのも容易でなくなるまた体重の重い老齢者を介護
する場合は、介護者の労力の負担も大きくなる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記欠点を取り除き、
寝たきりの男性が使用する尿とりパットやおむつの補助
として容易に着脱でき、裂傷や尻部のかぶれを防ぐとと
もに、おむつによるかさばる下半身を解放しようとする
ものである。一方介護者も体力が必要なおむつ交換の軽
減を行おうとするものである。

【０００５】

【課題を解決する為の手段】上記の問題点を解決するた
めに、本発明は取り扱いが簡単であり、短時間におむつ
交換ができるようにした。紙おむつと同様の素材で作ら
れた円筒形の男性専用おむつに陰茎を挿入し、粘着テー
プでおむつに固定することで使用でき排尿後のおむつ交
換も容易にできる。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明は、表面が透水性のプラス
チック系不繊布で形成され、裏面を不透水性のプラスチ
ックシートで形成された円筒形の男性専用おむつで、正
面は逆U状にして下腹部に定着するように、背面側はU状
にして陰嚢がおむつに入らないようにしている。おむつ
の正面周辺はおむつを固定するのに十分な幅と長さの粘
着部分を持ち、使用時にはおむつと男性専用おむつを接
着することで固定する。

【０００７】男性専用おむつの正面側上部周囲は縦方向
にギャザーをとり入り口を幾分狭めることで、陰茎の離
脱を防ぐとともに、ギャザーが下腹部のふくらみに沿い
身体との隙間ができるのを防ぐ。

【０００８】

【実施例】上記構成の男性専用おむつを寝たきりの男性
に使用する場合、おむつカバーの上におむつをおき腰の
下に敷く。その後股の間からおむつカバーとおむつを正
面にまわす。次に男性専用おむつのギャザー部分が正面
側になるようにして、陰茎を円筒の中に全て挿入した
後、正面周辺の粘着部分を覆っている保護カバーを剥
し、粘着部がおむつに付くようにする。その後、正面に
まわしているおむつとおむつカバーを腹部で固定する
と、男性専用おむつの粘着部分はおむつに定着する。こ
れで尿の横漏れ、また尿と便が混じる事を防ぐ事ができ
る。

【０００９】排尿後のおむつ交換をする場合は、おむつ
カバーを開き、おむつから男性専用おむつの粘着部分を
剥し、その後男性専用おむつを陰茎から外す。次に新し
い男性専用おむつに取り替え、（０００８）項に述べた
のと同様に行う。通常のおむつ交換は、便より排尿が主
であるので短時間でできる。また、寝たきりの老齢者
は、おむつ交換時に姿勢を換えるのも大変であるが姿勢
も変えずに交換できる。おむつをなん重に重ねる必要も
なく下半身のかさばりから解放される。介護者にも労力
の軽減が出来る。

【００１０】

【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に述べるような効果をもたらす。

【００１１】寝たきりで尿量の多い男性の尿の横漏れを
防げるとともに、下半身のかさばりから解放し、排尿に
よるおむつ交換が短時間で容易にできる。

【００１２】陰嚢が引っ張られることによる裂傷や尻部
のかぶれを防ぐ。

【００１３】介護者の労力が軽減される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の男性用尿とり専用おむつを示す正面図
である。

【図２】本発明の男性用尿とり専用おむつを示す背面図
である。

【図３】本発明の男性用尿とり専用おむつを示す側面図
である。

【図４】本発明の男性用尿とり専用おむつの使用状態を
示す説明図である。

【図５】男性用尿とり専用おむつの断面図である。

【符号の説明】 １ 男性用尿とり専用おむつ ２ 粘着テープ ３ 陰嚢 ４ おむつカバー ５ 透水性プラスチック不繊布 ６ 吸水マット ７ 不透水性プラスチック不繊布

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 内部に陰茎を挿入できるように、吸水マ
   ットを円筒状に形成し、円筒の正面側周面に粘着部を設
   けたことを特徴とする、男性専用の尿とりおむつであ
   る。
2. 【請求項２】 円筒部の入り口周囲を縦にゆるくギャザ
   ーで絞り、陰茎の離脱を防ぐとともに、体型にかかわら
   ず下腹部にそって使用できることを特徴とする。