JP2001299772A - 超音波治療装置 - Google Patents
超音波治療装置Info
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Abstract
しならが治癒効果を診断することを可能とする超音波治
療装置を提供する。 【解決手段】 体外から骨及び/又は関節に超音波を照
射する治療用超音波トランスデューサ、該治療用超音波
トランスデューサから照射された超音波の骨及び/又は
関節面で反射された反射波を受信する受信用超音波トラ
ンスデューサを備えた超音波治療装置。
Description
節に超音波を照射し、骨折や関節損傷などの骨疾患を治
療する超音波治療装置に関する。
性骨軟骨炎などをはじめとする様々な疾患が存在する。
かかる疾患の治療方法の一つとして、数KHzから数M
Hzの周波数域の超音波を用いた超音波治療が試みらて
いる。このような超音波治療に利用される超音波は直進
性があり、骨折部位や関節表面など疾患部位に超音波を
当てるためには、治療用超音波トランスデューサの振動
面の鉛直線上に患部がくるように超音波トランスデュー
サを取付けなければならない。しかし大腿骨骨幹部のよ
うに筋肉層の厚い部分が骨折した場合などは、骨の位置
を正確に確認することは難しく、治療用超音波を照射し
ても患部である骨に当たっていないことがある。また膝
関節の疾患に超音波治療を適用する場合には、超音波の
反射体である膝蓋骨を避けて関節の疾患部に超音波を照
射しなければならないが、関節形状は複雑なために治療
用の超音波トランスデューサを適切な位置に取付けるこ
とは困難である。
ルスエコー法に代表される超音波画像診断装置を用いて
骨形状を取得する方法が考えられる。このような方法
は、骨形状を正確に取得できる点で非常に優れている
が、かかる画像診断装置を用いて取得した画像から照射
位置や照射角度を判断できても、実際に患部に治療用超
音波が当たっているかどうかを判断することはできな
い。このような問題点から、超音波治療装置の取り付け
は医師の解剖学的な知見に頼ることが多く、患部に超音
波が確実に患部まで到達していることを確認する手段は
なかった。
診断は非常に難しく、半年から1年といった長期間に渡
る治療を行わなければ治療効果の有無が確認できない。
このため、いつ治療を終了するかを判断することも困難
である。
れるX線像などから医師が経験的に判断し、治療終了を
決断していた。しかし、X線には写らない軟骨層の損傷
などは、治療効果を判断することはできない。
トランスデューサで発振と受信を行う超音波治療装置が
記載され、結石粉砕など比較的小さい目標物に対し超音
波を照射するのに非常に良く適した装置である。しか
し、関節面など複雑な形状を持つ骨面に超音波を照射す
るときには照射側と反射側の位置関係は異なることが多
く、骨格形状の個体差や疾患部位の位置も大きく異なる
ことから、発振振動子で受信することは困難である。
波による骨疾患等の治療方法がかかえる問題点を解消す
るものであり、疾患部分に治療用超音波を確実に当てる
ことを可能とする為、治療を行いながら照射位置の確認
を行うことが可能な超音波治療装置であり、更には治療
しならが治癒効果を診断することを可能とする超音波治
療装置を提供するものである。
について鋭意検討した結果、以下の超音波治療装置を見
出した。すなわち本発明は、体外から骨及び/又は関節
に超音波を照射する治療用超音波トランスデューサ、該
治療用超音波トランスデューサから照射された超音波の
骨及び/又は関節面で反射された反射波を受信する受信
用超音波トランスデューサを備えた超音波治療装置を提
供するものであり、特にかかる治療用超音波トランスデ
ューサから照射した超音波信号と、該受信用超音波トラ
ンスデューサで受信した超音波信号を比較する比較手段
を備え、該比較手段が超音波信号の強度及び/又は時間
遅れを計測する手段を有することを特徴とする超音波治
療装置を提供するものである。
スデューサで得られた超音波強度に基づいて該治療用超
音波トランスデューサの出力を変更可能な出力制御手段
を備えることを特徴とする超音波治療装置、該比較手段
で計測した時間遅れの計測結果と、生体内の音速より伝
播距離を演算する演算手段を備えることを特徴とする超
音波治療装置、該比較手段で計測した治療用超音波トラ
ンスデューサより照射した超音波信号の強度と該受信用
超音波トランスデューサで受信した超音波信号の強度、
及び/又は両者の強度比を表示する出力表示手段を備え
た超音波治療装置を提供するものである。
い実施形態を図面を用いて説明する。実施例では、膝関
節に対する超音波治療装置を示すが、膝に限定するもの
ではなく、関節を含む骨一般の超音波治療装置として用
いることが出来るものである。
を図1に示す。かかる治療装置は、送受信部1、回路部
2、取付部3の3部分より構成される。
スデューサ11および受信用超音波トランスデューサ1
2より構成される。本実施例では、治療用超音波トラン
スデューサ11に直径22mmのものを使用し、受信用
超音波トランスデューサ12には、膝関節部分の凹凸に
対しても取り付けが容易なように直径10mmのものを
使用した。また治療用超音波としては、低出力超音波パ
ルス(SATA:30mW/cm2、パルスバースト:
200μsec、繰り返し周期:1KHz)を用いた。
及び受信用超音波トランスデューサ12は、使用者の膝
関節部に取り付けるための装着手段3を備え、装着され
る。そして治療用超音波トランスデューサ11から患部
に向けて超音波が照射され、受信用トランスデューサ1
2が受信する反射波の受信強度が最大となる位置に治療
用超音波トランスデューサを設置した。
の発振回路21、受信した受信用超音波トランスデュー
サ12より得られた信号を増幅する受信電圧増幅手段2
2、受信超音波強度から関節面に照射されている超音波
強度を一定にするため発振回路21の電圧を制御する出
力制御手段23で構成される。
増幅された受信信号と、発振回路21の信号は、入出力
信号計測手段24に入力される。かかる入出力信号計測
手段24で比較された信号の入出力電圧比は、入出力電
圧比表示手段25に表示される。健常被験者の関節面は
滑らかな曲面を持つが、関節損傷を持つ被験者の場合に
は関節表面に凹凸を有する為、照射された超音波が乱反
射を起こし、反射波の出力が低下するため関節治療の診
断指標として使用することが出来る。
された入出力信号の時間遅れは、音速の乗じることによ
り伝播距離を演算し、伝播距離表示手段26に表示され
る。かかる伝播距離表示手段26より得られる伝播距離
をもとにして、治療用超音波及びその反射波の伝播経路
を推測することが可能となり、その値と膝関節面の位置
から患部までの距離を比較することにより、治療用超音
波が患部に当たっているかどうかを確認することが可能
となる。
波トランスデューサホルダ32、受信用トランスデュー
サホルダ33、固定用ベルト34、調整ベルト35から
構成される。かかる回転ピン31は、トランスデューサ
の方向を可変とする手段であり、治療用超音波トランス
デューサホルダ32に取り付けられた治療用超音波トラ
ンスデューサは、ピンの回転軸を中心に任意に照射角度
を調整することが可能となる。また、固定用ベルト34
は身体に取り付けるための手段であり、本実施例では幅
30mmの布製ベルトを使用し、末端にも受けたマジッ
クテープTMで固定した。また調整ベルト35は治療用超
音波トランスデューサと受信用超音波トランスデューサ
の位置を調整するための手段であり、固定用ベルトと同
様の部材で構成され、受信用超音波トランスデューサホ
ルダ33を並進移動させることが出来、更に回転ピン3
1により受信方向が最適となるように受信用トランスデ
ューサの受信方向を調整することが出来る。
デューサを用いて照射位置の確認することが可能なた
め、治療しながら同時に照射位置の判断が可能となる。
また、反射波の強度を測定できることから、治療しなら
が治癒効果を確認することの可能となり、超音波を使用
する治療法の最適化に寄与するものである。
ロック図である。
めの装着手段を示す概略図。
Claims (5)
- 【請求項1】 体外から骨及び/又は関節に超音波を照
射する治療用超音波トランスデューサ、該治療用超音波
トランスデューサから照射された超音波の骨及び/又は
関節面で反射された反射波を受信する受信用超音波トラ
ンスデューサを備えた超音波治療装置。 - 【請求項2】 該治療用超音波トランスデューサから照
射した超音波信号と、該受信用超音波トランスデューサ
で受信した超音波信号を比較する比較手段を備え、該比
較手段が超音波信号の強度及び/又は時間遅れを計測す
る手段を有することを特徴とする請求項1記載の超音波
治療装置。 - 【請求項3】 該受信用超音波トランスデューサで得ら
れた超音波強度に基づいて該治療用超音波トランスデュ
ーサの出力を変更可能な出力制御手段を備えることを特
徴とする請求項2記載の超音波治療装置。 - 【請求項4】 該比較手段で計測した時間遅れの計測結
果と、生体内の音速より伝播距離を演算する演算手段を
備えることを特徴とする請求項2記載の超音波治療装
置。 - 【請求項5】 該比較手段で計測した治療用超音波トラ
ンスデューサより照射した超音波信号の強度と該受信用
超音波トランスデューサで受信した超音波信号の強度、
及び/又は両者の強度比を表示する出力表示手段を備え
た請求項2記載の超音波治療装置。
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-
2000
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