JP2001298865A - 分散型電源の運転監視装置 - Google Patents

分散型電源の運転監視装置

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JP2001298865A
JP2001298865A JP2000110184A JP2000110184A JP2001298865A JP 2001298865 A JP2001298865 A JP 2001298865A JP 2000110184 A JP2000110184 A JP 2000110184A JP 2000110184 A JP2000110184 A JP 2000110184A JP 2001298865 A JP2001298865 A JP 2001298865A
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Kensho Tokuda
憲昭 徳田
Soji Nishimura
荘治 西村
Yoshibumi Minowa
義文 蓑輪
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分散型電源の単独運転検出に用いられる次数
間高調波を分散型電源の運転状態の検出に利用し、通信
線を敷設することなく、分散型電源の運転状態を自動監
視する。 【解決手段】 系統に次数間高調波を供給して系統給電
の停止に伴う系統の次数間高調波の電気量変化から分散
型電源6,6’の単独運転を検出する分散型電源の運転
監視装置であって、分散型電源6,6’の運転状態にし
たがって次数間高調波の前記系統への供給を変化させる
手段と、系統の次数間高調波の変化から分散型電源6,
6’の運転状態を検出する手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、系統に次数間高調
波を供給してインバータ等の電力変換器を系統に接続し
た分散型電源の単独運転を検出する機能を備えた分散型
電源の運転監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、系統に連系運転される需要家等の
分散型電源であって、インバータ等の電力変換器を系統
に接続したものとしては、マイクロガスタービン発電シ
ステム、風力発電システム、太陽光発電システム、燃料
電池システム、発電機,フライホイール等を用いた非常
用電源システム、UPS、常用電源システム(コジェネ
レーション設備)などがあり、とくに、マイクロガスタ
ービン発電システムを用いたものは、小規模施設にも好
適であることから、近年、注目を集めている。
【0003】そして、これらの分散型電源は、系統正常
時、インバータ等の電力変換器(逆変換装置)により系
統基本波に同期した連系運転の電力を発生し、この電力
を系統に供給する。
【0004】また、変電所の遮断器が開放されて系統給
電が停止すると、単独運転の検出により、単独運転によ
る感電事故等の発生を防止するため、系統から解列する
必要がある。
【0005】この単独運転の検出方式としては、従来、
例えば文献「解説 電力系統連系技術要件ガイドライ
ン’98」(株式会社電力新報社,1998年9月24
日第3刷発行)の第24〜25頁に記載の能動的方式が
知られている。
【0006】この能動的検出方式の場合、無効電力変動
又は有効電力変動から系統給電の停止に伴う単独運転を
検出するため、系統にフリッカ(無効電力変動),ビー
ト(有効電力変動)などの悪影響を与える。
【0007】また、単独運転の検出に3〜10秒程度か
かり、系統給電の停止から解列までに時間を要する。
【0008】しかも、複数の分散電源が同一系統に接続
される場合には、分散型電源間で電力変動が相殺され、
単独運転の検出が困難になる。
【0009】そこで、本出願人は、特願平9−6202
3号,特願平10−64617号及び特願平10−29
6446号により、この種の分散型電源の運転監視装置
として、系統基本波に同期したその非整数倍の周波数の
次数間高調波(中間次数調波)の電流をインバータ等の
注入用の電力変換器から系統に注入し、その注入周波数
についての系統のインピーダンス又はアドミタンスの変
化から、系統給電の停止に伴う系統停電から分散型電源
の単独運転を検出して分散型電源を解列する分散型電源
の単独運転防止装置を既に出願している。
【0010】これら既出願の装置は、次数間高調波の電
流が、本来、系統に存在しない周波数の電流であり、し
かも、系統基本波より高周波数であることから、系統に
フリッカやビートを与えることなく系統停電を検出する
ことができ、その上、系統停電の検出が迅速に行え、従
来の能動的検出方法の不都合を解消し得る。
【0011】また、本出願人は、特願2000−068
989号により、分散型電源の電力変換器から電力と次
数間高調波を系統に直列に供給し、系統の次数間高調波
の電気量変化から系統給電の停止に伴う系統停電を検出
して分散型電源の単独運転を検出し、SVC等の次数間
高調波の注入用の電力変換器を設けたりすることなく、
分散型電源から供給する電力に次数間高調波を注入して
その単独運転を検出することも既に出願している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のこの種の分
散型電源においては、単独運転の検出方式によらず、現
場(需要家構内)の監視所に専門の技術員(保守作業
者)を配置し、この技術員により、メータ監視等から分
散型電源の運転,停止を検出してその運転状態を常時監
視している。
【0013】そして、何らかの原因で,分散型電源の運
転が停止すると、技術員が点検等を行って必要な対策を
施す。
【0014】この場合、前記のメータ監視等を行うた
め、分散型電源の各メータ等からその需要家の監視所ま
で通信線を敷設等しなければならず、設備コストが上昇
する。
【0015】しかも、分散型電源の運転状態を監視する
ため、現場に専任の技術員を配置し、この技術員によっ
てメータ監視等の煩雑な作業を行う必要があり、運用コ
ストが高く、かつ、多大な労力を要する問題点がある。
【0016】そして、とくにマイクロガスタービン発電
システム等で形成された小型小容量の分散型電源を小規
模店舗,医院等の需要家や個人需要家に設備する場合
は、コスト負担の軽減が極めて重要である。
【0017】本発明は、次数間高調波を系統に供給して
分散型電源の単独運転を検出する機能を備えた分散型電
源の運転監視装置において、その次数間高調波を利用
し、通信線を敷設したりすることなく、分散型電源の運
転状態を自動監視することを課題とする。
【0018】また、この自動監視の結果に基づき、運転
が停止したことを遠方の管理所でも把握し得るようにし
て需要家における専門の技術員の常駐を不要にすること
も課題とする。
【0019】さらに、分散型電源が同一系統に、複数個
ある場合にも、各分散電源の運転状態を誤りなく自動監
視し得るようにすることも課題とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明の分散型電源の単独運転検出装置は、請求
項1の場合、分散型電源の運転状態にしたがって次数間
高調波の前記系統への供給を変化させる手段と、系統の
次数間高調波の変化から分散型電源の運転状態を検出す
る手段とを備える。
【0021】この場合、分散型電源の単独運転の検出に
用いる次数間高調波を利用し、分散型電源の運転状態に
よりその次数間高調波の系統への供給を変化させるた
め、この供給の変化に基づく系統の次数間高調波の変化
から、分散型電源の運転状態が自動的に検出される。
【0022】したがって、通信ケーブルの敷設が不要で
あり、しかも、メータ監視等の煩雑な作業を行うことな
く、専門の技術員以外の者でも容易に分散型電源の運転
状態を監視することができる。
【0023】ところで、次数間高調波は、請求項2のよ
うに、分散型電源の電力変換器から系統に供給してもよ
く、請求項3のように、分散型電源の電力変換器と別個
の注入用の電力変換器から系統に供給してもよい。
【0024】つぎに、分散型電源の運転状態の検出情報
を、請求項4のように、分散型電源の監視所から遠方の
管理所に伝送すると、需要家の監視所に技術員を常駐配
置しなくても、分散型電源が停止したときに、自動的
に、遠方の管理所の技術員が現場に出向いて保守作業等
を施すことができ、とくに、小規模の店舗や病院等の需
要家の分散型電源の運転状態の監視に極めて好適であ
る。
【0025】そして、分散型電源が複数個ある場合は、
請求項5のように、分散型電源毎に次数間高調波の周波
数を異ならせることにより、それらの信号干渉等を生じ
ることなく、各分散型電源の運転状態を監視できる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態につき、図1
〜図4を参照して説明する。 (第1の形態)まず、高圧配電系統に接続された各需要
家が複数の分散型電源を備えた実施の第1の形態につ
き、図1及び図2を参照して説明する。図1は全体構成
を示した単線結線図であり、高圧配電線1に各需要家2
a,2b,…のバンクトランス3の1次側が接続され、
このトランス3は、配電線1の6.6KVの高圧系統電
源を210Vの低圧系統電源に降圧する。
【0027】また、トランス3の2次側の低圧配電線4
に、図示省略された需要家構内の負荷が接続されるとと
もに、それぞれ連系・解列用の常閉の開閉器5を介して
N個の分散型電源6が接続される。
【0028】そして、この形態においては、各分散型電
源6から需要家2a,2b,…それぞれの配電線4に次
数間高調波を供給して需要家2a,2b,…の監視所7
でそれぞれの各分散型電源6の運転状態を自動監視する
ため、各分散型電源6を図2に示すように形成する。
【0029】なお、各需要家2a,2b,…において、
監視所7は例えば店舗等の建物の一室にあり、各分散型
電源6は建物の外に設置されている。
【0030】そして、分散型電源6は、マイクロガスタ
ービン発電システム,風力発電システム等からなる発電
装置8とその制御装置9とからなる。
【0031】さらに、発電装置8は発電部10とインバ
ータ等の逆変換装置としての電力変換器11とからな
り、発電部10は発電出力に基づく直流電力を電力変換
器11に供給し、この電力変換器11は制御装置9から
供給された駆動指令信号SG により、例えばPWM制御
で駆動され、その交流の出力を、分散型電源6の出力と
して、開閉器5を介して配電線4に供給する。
【0032】つぎに、制御装置9においては、電力変換
器11の出力側に計器用変流器12,計器用変圧器13
を設け、変流器12の電流の計測信号及び変圧器13の
電圧の計測信号を制御装置9の電力供給制御部14に供
給し、この制御部14により、両計測信号から系統基本
波の電流,電圧を検出して例えば電流制御方式により供
給信号Saを形成し、この信号Saを加算部15に供給
する。
【0033】さらに、制御装置9の電流注入制御部16
により、変圧器13の計測信号から系統基本波の電圧を
検出し、検出周波数に基づくPLL制御により、単独運
転検出用の信号として、系統基本波に同期したその周波
数の非整数倍の周波数の次数間高調波,例えば2.37
5次の次数間高調波の電流の注入制御信号Sbを形成
し、この信号Sbを注入ゲート部17を介して加算部1
5に供給する。
【0034】そして、加算部15により供給信号Saと
注入制御信号Sbとを加算し、その加算信号を駆動信号
形成部18に供給し、この形成部18により加算信号に
応じたPWM制御波形の駆動用のゲート信号を形成し、
このゲート信号を、駆動指令信号SGとして電力変換器
11に供給する。
【0035】したがって、電力変換器11を分散型電源
6の本来の電力供給と単独運転検出用の次数間高調波の
電流の流入とに共用し、供給信号Saに基づく連系運転
の電力と注入制御信号Sbに基づく次数間高調波の電流
とを、配電線4に直列に供給する。
【0036】さらに、変流器12の電流の計測信号及び
変圧器13の電圧の計測信号を制御装置9の単独運転検
出部19に供給し、この検出部19により、各分散型電
源6からみた系統の次数間高調波についてのアドミタン
ス変化(電気量変化)から系統給電の停止に伴う分散型
電源6の単独運転を検出する。
【0037】なお、この単独運転は、系統のインピーダ
ンス変化,電圧変化,電流変化からも検出できるが、こ
こではアドミタンス変化から検出する。
【0038】この場合、検出部19は変流器12,変圧
器13の計測信号をA/D変換した後、FFT,DTF
等でデジタル周波数解析し、時々刻々の次数間高調波の
注入電流,注入電圧(ベクトル量)を求め、そのアドミ
タンス(=注入電流/注入電圧)を算出する。
【0039】このとき、次数間高調波の電流が、本来、
配電線4に存在しない周波数の電流であり、また、系統
のアドミタンスに対して配電線4の負荷及び各分散型電
源6のアドミタンスが十分に小さいため、各分散型電源
6からみた系統のアドミタンスが精度よく計測される。
【0040】そして、変電所の遮断器(図示せず)が開
放されて系統給電が停止すると、各分散型電源6からみ
た配電線4が電源開放状態になってそのアドミタンスが
減少変化する。
【0041】したがって、単独運転検出部19は、各分
散型電源6からみた配電線4のアドミタンスの例えばサ
セプタンス成分の定常時(最大値)から一定値以下への
激減変化により、系統給電の停止に伴う分散型電源6の
単独運転の発生を、例えば、発生から0.5秒程度内で
迅速に検出する。
【0042】そして、この検出に基づき、単独運転検出
部19から解列制御部20に解列指令信号を出力し、こ
の制御部20により開閉器5を開放して分散型電源6を
配電線4から切り離し、分散型電源6の単独運転を防止
する。
【0043】つぎに、この次数間高調波を利用して分散
型電源6の運転状態,集体的にはその発電装置8の運転
状態を監視するため、例えば、発電装置8の発電部10
及び電力変換器11の自己診断の信号に基づき、発電装
置8の運転状態検出部21から制御装置9の注入ゲート
部17に、発電装置8の運転状態(運転,停止)により
2値変化する運転状態の信号Scを供給する。
【0044】そして、分散型電源6の運転,停止に基づ
く信号Scの2値変化により、注入ゲート部17をオ
ン,オフし、分散型電源6の運転,停止に連動して次数
間高調波の電流の系統1への供給をオン,オフして変化
させる。
【0045】この供給の変化により、配電線4の次数間
高調波の電流は、系統給電中であっても、分散型電源6
の運転が停止すると消失し、この消失により系統の次数
間高調波の電圧,電流が激減又は消失する。
【0046】この変化に基づき、監視所7で分散型電源
6の運転状態を検出して監視するため、図1に示すよう
に、配電線4の監視所7を通る部分に計器用変流器2
2,計器用変圧器23が設けられ、これらの計測信号を
監視所7の例えばパソコン等からなる監視部24に供給
する。
【0047】この監視部24は、例えば変流器22,変
圧器23の計測信号をフィルタ処理してA/D変換し、
時々刻々の次数間高調波の注入電流,注入電圧の大きさ
(振幅)を検出し、それらの検出値が次数間高調波の供
給のオフにより、共に設定値以下に減少又は消失したと
きに、分散型電源6の停止を検出し、その運転状態を自
動検出して監視する。なお、この監視は開閉器5が閉成
する系統正常時(連系運転中)に有効である。
【0048】また、監視部24が、請求項1の系統の次
数間高調波の変化から分散型電源の運転状態を検出する
手段を形成する。
【0049】ところで、この形態の場合、需要家2a,
2b,…それぞれに複数の分散型電源6が設置されてい
るため、次数間高調波の周波数を分散型電源6によって
異ならせる。
【0050】このとき、各分散型電源6から配電線4に
注入された次数間高調波の電流は、各需要家2a,2
b,…の受電点のバンクトランス3により減衰し、系統
上位側(配電線1側)への漏出が防止される。
【0051】そのため、需要家2a,2b,…間では次
数間高調波の周波数が重なっても信号干渉等の問題はな
く、次数間高調波の周波数が同一需要家内で重ならない
ようにすればよい。
【0052】したがって、各需要家2a,2b,…それ
ぞれにおいて、分散型電源6毎に、次数間高調波の周波
数を、例えば、2.6次,2.7次,…に異ならせて設
定する。
【0053】そして、各需要家2a,2b,…の監視所
7において、系統の各周波数の次数間高調波の注入電
圧,注入電流の変化から、それぞれの各分散型電源6の
運転状態を自動検出して監視する。
【0054】この場合、各分散型電源6の単独運転の検
出に用いる次数間高調波を利用し、系統を介して各分散
型電源6の運転状態の情報を管視所7に伝送するため、
需要家2a,2b,…それぞれの構内において、各分散
型電源6と監視所7との間に通信線を敷設等しなくてよ
く、安価な設備コストで運転状態の自動監視が行える。
【0055】しかも、この形態にあっては各分散型電源
6の電力変換器11により本来の電力と次数間高調波の
電流とを系統に供給するため、一層安価になる利点もあ
る。
【0056】なお、この次数間高調波による運転状態の
情報伝送の場合、次数間高調波が、系統に本来存在せ
ず、しかも、系統基本波と同期しているため、系統の高
調波ノイズ等の影響が極めて少ない状態で確実に情報を
伝送することができる利点があり、系統基本波に非同期
に周波数を定めるいわゆる電力線搬送通信に比して極め
て伝送性能が高い。
【0057】ところで、監視部24の監視結果に基づ
き、監視所7内においては、例えば、パソコン等のデー
タ画面に各分散型電源6の運転状態を表示するととも
に、それらの運転の停止を表示や音等で警報する。
【0058】そのため、保守等を行う専門の技術員でな
くても、各分散型電源6の運転状態を容易に把握するこ
とができる。
【0059】そして、需要家2a,2b,…の管視所7
に技術員が常駐している場合は、この技術員が保守点検
等の必要な対策を施す。
【0060】一方、需要家2a,2b,…に専門の技術
員が配置されていない場合は、つぎの手動又は自動の連
絡手法により、公衆電話網,LAN等の通信路25を介
して図1の遠方の管理所26に運転停止を通報する。
【0061】すなわち、手動連絡の場合は、監視所7の
前記のモニタ画面の表示や警報に基づき、需要家2a,
2b,…から通信路25を介して管理所26に電話等し
て運転の停止を通報する。
【0062】ところで、管理所26は例えば複数の需要
家2a,2b,…の各分散型電源6の保守管理を行う管
理会社等が運営し、専門の技術員が駐在しており、前記
の通報に基づき技術員が需要家2a,2b,…に出向い
てその分散型電源6の保守点検等を行う。
【0063】また、自動連絡の場合は、監視所7に図1
の通信部27を設け、いずれかの分散型電源6の運転が
停止すると、監視部24のその検出結果に基づく通信部
27の自動ダイヤル,自動立上げ等により、自動的に通
信路25を介して管理所26に通報し、前記検出結果の
文字又は音声を伝送する。
【0064】そして、この伝送の着信に基づき、管理所
26から需要家2a,2b,…に技術員が出向いて保守
点検作業等を行う。
【0065】したがって、手動連絡の場合は、各需要家
2a,2b,…は、専門の技術員を雇用等しなくてよ
く、運転コストが安価になる。
【0066】また、自動連絡の場合は、各分散型電源6
の運転状態が遠方の管理所26に自動的に連絡され、こ
の連絡に基づき、技術員が各需要家2a,2b,…に出
向いて自動的に必要な対策を施すため、手動連絡の場合
より一層便利である。
【0067】(第2の形態)つぎに、本発明の実施の第
2の形態につき、図3のブロック結線図を参照して説明
する。この形態にあっては、図1の各需要家2a,2
b,…それぞれの各分散型電源6の代わり、分散型電源
6毎に、図3の分散型電源6’と単独運転防止装置28
とを設ける。
【0068】そして、分散型電源6’は発電装置8と、
その電力変換器11の運転を制御する電力供給制御部1
4,駆動信号形成部18とからなり、分散型電源本来の
構成に形成される。
【0069】また、単独運転防止装置28は、計器用変
流器12,計器用変圧器13,電流注入制御部16,注
入ゲート部17及びインバータ等の注入用の電力変換器
29からなり、この電力変換器29は次数間高調波の小
電流の注入にのみ用いるため、電力変換器11より小容
量,小型である。
【0070】この場合、次数間高調波の電流を分散型電
源6’電力変換器11と別個の電力変換器29から系統
に供給し、分散型電源6’の電力と次数間高調波の電力
とを配電線4の系統に並列に供給する。
【0071】この供給に基づき、第1の形態と同様に動
作して系統給電の停止に伴う単独運転防止及び分散型電
源6’の運転状態の監視が行われる。
【0072】そして、この形態の場合は、2個の電力変
換器11,29を要すが、例えば既存の分散型電源6’
に単独運転防止装置28を付加して単独運転防止機能及
び運転状態の検出監視機能を簡単に備えることができる
利点がある。
【0073】(第3の形態)つぎに、本発明の実施の第
3の形態について、図4の単線結線図を参照して説明す
る。図4において、図1〜図3と同一符号は同一もしく
は相当するものを示し、この形態においては、例えば
6.6KVの高圧配電線1にバンクトランス3を介して
接続された210Vの低圧配電線4にポールトランス3
0を介して各需要家2a,2b,…それぞれが接続され
る。
【0074】そして、各需要家2a,2b,…におい
て、次数間高調波の電流を配電線4に注入して各分散型
電源6の単独運転の検出及び運転状態の監視を行う点
は、前記第1の形態の場合と同様である。
【0075】しかし、この形態の場合、前記実施の第1
の形態のように、需要家2a,2b,…それぞれの各分
散型電源6から配電線4に注入する各次数間高調波の周
波数を異ならせても、各需要家2a,2b,…の次数間
高調波の電流がそれぞれのポールトランス30を介して
配電線4で混在するため、需要家2a,2b,…間に同
一周波数の次数間高調波が存在すると、信号干渉等が生
じて単独運転検出及び運転状態の監視が困難になる。
【0076】そこで、この形態の場合は、需要家2a,
2b,…間でも次数間高調波の周波数が異なるようにす
る。
【0077】具体的には、需要家2a,2b,…に各分
散型電源6を設置等する際、例えば、いわゆる周波数分
析装置により、配電線4に存在する次数間高調波の周波
数,すなわち既に使用されている次数間高調波の周波数
を検出する。
【0078】そして、この検出に基づき、未使用の空き
の次数間高調波の周波数を確認し、空きの次数間高調波
の周波数のいずれかを選択して各分散型電源6’の次数
間高調波の周波数を設定する。
【0079】すなわち、同一の配電線4に接続された各
需要家2a,2b,…の場合は、いわゆる早いもの順に
空きの各次数間高調波の周波数を選択してそれぞれの各
分散型電源6に割り当てる。
【0080】したがって、配電線4に接続された需要家
2a,2b,…においても、それぞれの各分散型電源6
から系統に次数間高調波の電流を注入して第1の形態と
同様の単独運転検出及び運転状態の監視が行え、同様の
効果が得られる。なお、分散型電源6の代わりに図2の
分散型電源6’及び単独運転防止装置28を設けてもよ
いのは勿論である。
【0081】ところで、前記各形態において、各需要家
の分散型電源の個数は、どのようであってもよく、1個
であってもよい。
【0082】また、系統に、分散型電源を備えた需要家
と、備えていない需要家とが混在していてもよいのは勿
論である。
【0083】さらに、配電線1,4の種類等は前記の形
態のものに限られるものではなく、例えば、高圧配電線
1の代わりに20KV級の特別高圧配線であってもよ
く、低電圧配電線4,4’が400Vの配電線であって
もよい。
【0084】つぎに、前記各形態においては、分散型電
流6の運転,停止により系統に供給する次数間高調波の
電流をオン,オフしたが、オン,オフする代わりに増減
変化させてもよい。
【0085】一方、アドミタンスの逆数がインピーダン
スになることから、停電検出部25により、次数間高調
波のインピーダンスの増大変化から単独運転を検出して
もよいのは勿論である。
【0086】また、次数間高調波の注入電流又は電圧が
変化しない系統の場合は、次数間高調波についての電気
量変化を電圧変化又は電流変化とし、配電線4,4’の
適当な監視点(計測点)の注入次数の次数間高調波の電
圧変化又は電流変化から単独運転を検出してもよい。
【0087】さらに、各分散型電源6の系統からの切り
離しは、開閉器5を解放する代わりに、各分散型電源6
の電力変換器11の駆動を停止して電気的に行ってもよ
い。
【0088】つぎに、各需要家の監視所7から遠方の管
理所26への情報伝送は、無線通信で行うようにしても
よい。また、管理所26が複数あってもよいのは勿論で
ある。
【0089】そして、分散型電源6,6’,単独運転防
止装置28等の構成は前記各実施の形態のものに限られ
るものではない。
【0090】
【発明の効果】本発明は、以下に記載する効果を奏す
る。まず、請求項1の場合は、分散型電源6,6’の単
独運転の検出に用いる次数間高調波を使用し、系統を利
用して分散型電源6,6’の運転状態を自動的に検出し
て監視することができる。
【0091】この場合、通信線の敷設が不要であり、し
かも、メータ監視等の煩雑な作業を行うことなく、専門
の技術員以外の者でも容易に分散型電源6,6’の運転
状態を監視することができ、設備コスト,運用コストの
上昇を抑えて状態監視の著しい向上を図ることができ
る。
【0092】つぎに、請求項2の場合は、次数間高調波
を分散型電源6の電力変換器11から系統に供給したた
め、電力変換器の数が少なく、一層安全かつ小型にな
る。
【0093】また、請求項3の場合は、次数間高調波を
分散型電源6’の電力変換器11と別個の注入用の電力
変換器29から系統に供給したため、例えば既存の分散
型電源6’に容易にその単独運転検出及び運転状態の監
視の機能を向上することができる。
【0094】さらに、請求項4の場合は、分散型電源
6,6’の運転状態の検出情報を、分散型電源6,6’
の監視所7から遠方の管理所26に伝送したため,監視
所7に専門の技術員を常駐配置しなくても、分散型電源
6,6’が停止したときに、自動的に、遠方の管理所2
6の技術員が現場に出向いて保守作業等を施すことがで
き、とくに、小規模の店舗等の需要家の分散型電源の運
転状態の監視に極めて好適なその運転監視装置を提供す
ることができる。
【0095】つぎに、請求項5の場合は、複数の分散型
電源6,6’につき、系統を利用して信号干渉等なくそ
れぞれの運転状態の監視を検出して監視することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態の単線結線図であ
る。
【図2】図1の一部の詳細なブロック結線図である。
【図3】本発明の実施の第2の形態の一部のブロック結
線図である。
【図4】本発明の実施の第3の形態の単線結線図であ
る。
【符号の説明】
1 高圧配電線 4 低圧配電線 6,6’ 分散型電源 7 監視所 26 管理所 11 分散型電源の電力変換器 28 単独運転防止装置 29 注入用の電力変換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02M 7/48 H02M 7/48 M (72)発明者 蓑輪 義文 京都市右京区梅津高畝町47番地 日新電機 株式会社内 Fターム(参考) 5G066 HA11 HA13 HB04 5H007 AA12 BB05 BB07 CC05 DC02 DC05 EA02 FA02 FA19 GA09 5H420 BB03 CC03 CC06 DD03 EA48 EB39 LL03 LL10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 系統に次数間高調波を供給して系統給電
    の停止に伴う系統の前記次数間高調波の電気量変化から
    分散型電源の単独運転を検出する運転監視装置であっ
    て、 前記分散型電源の運転状態にしたがって前記次数間高調
    波の前記系統への供給を変化させる手段と、 前記系統の次数間高調波の変化から前記分散型電源の運
    転状態を検出する手段とを備えたことを特徴とする分散
    型電源の運転監視装置。
  2. 【請求項2】 次数間高調波を分散型電源の電力変換器
    から系統に供給することを特徴とする請求項1記載の分
    散型電源の運転監視装置。
  3. 【請求項3】 次数間高調波を分散型電源の電力変換器
    と別個の注入用の電力変換器から系統に供給することを
    特徴とする請求項1記載の分散型電源の運転監視装置。
  4. 【請求項4】 分散型電源の運転状態の検出情報を前記
    分散型電源の監視所から遠方の管理所に伝送するように
    したことを特徴とする請求項1,請求項2又は請求項3
    記載の分散型電源の運転監視装置。
  5. 【請求項5】 分散型電源が複数個であって、分散型電
    源毎に次数間高調波の周波数が異なることを特徴とする
    請求項1,請求項2,請求項3又は請求項4記載の分散
    型電源の運転監視装置。
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